JP2009121784A - 冷蔵庫 - Google Patents
冷蔵庫 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009121784A JP2009121784A JP2007298339A JP2007298339A JP2009121784A JP 2009121784 A JP2009121784 A JP 2009121784A JP 2007298339 A JP2007298339 A JP 2007298339A JP 2007298339 A JP2007298339 A JP 2007298339A JP 2009121784 A JP2009121784 A JP 2009121784A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refrigerator
- cold air
- compartment
- cooler
- disposed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
Abstract
【課題】冷蔵室の室内温度を均一化するとともに容積効率を向上をできる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷気を生成する冷却器11と、冷気の吐出口71m、71nを有する冷蔵室2と、冷蔵室2の下方に配される野菜室5と、冷蔵室2と野菜室6とを連通させる連通路34と、吐出口71m、71nと冷却器11との間に配されて冷蔵室2に連通する冷気通路32を開閉する開閉手段20と、連通路34に配されて冷蔵室2内の冷気を野菜室5に送出する循環送風機23とを備え、開閉手段20を開いた際に循環送風機23を駆動するとともに、循環送風機23を正面投影において冷蔵室2の底壁7に重なる位置に配置した。
【選択図】図6
【解決手段】冷気を生成する冷却器11と、冷気の吐出口71m、71nを有する冷蔵室2と、冷蔵室2の下方に配される野菜室5と、冷蔵室2と野菜室6とを連通させる連通路34と、吐出口71m、71nと冷却器11との間に配されて冷蔵室2に連通する冷気通路32を開閉する開閉手段20と、連通路34に配されて冷蔵室2内の冷気を野菜室5に送出する循環送風機23とを備え、開閉手段20を開いた際に循環送風機23を駆動するとともに、循環送風機23を正面投影において冷蔵室2の底壁7に重なる位置に配置した。
【選択図】図6
Description
本発明は、冷気通路を通じて貯蔵室に冷気を送出する冷蔵庫に関する。
従来の冷蔵庫は特許文献1に開示されている。この冷蔵庫は冷蔵室の背面に冷気通路が設けられ、冷気通路内に冷却器及び送風機が設置される。送風機の駆動により冷気を冷蔵室に送出して冷蔵室が冷却される。また、冷蔵室の下方に配される野菜室は冷蔵室を対流する冷気によって熱良導体から成る冷却板を介して間接冷却される。これにより、野菜室の室内温度の均一化を図ることができる。
しかしながら、上記従来の冷蔵庫によると、冷蔵室には送風機から冷気が送出されるため冷蔵室の室内温度を均一にできない問題があった。冷蔵室に野菜室と同様の冷却板を設けて冷蔵室の室内温度の均一化を図ることもできる。しかし、冷蔵室内の冷気を対流させるために送風機により勢いよく冷気を送出する必要があるため冷蔵室の室内温度の均一化を充分図ることができない。また、送風機が冷蔵室の背後に配されるため冷蔵室の容積が小さくなり、冷蔵庫の容積効率が低くなる問題もあった。
本発明は、冷蔵室の室内温度を均一化するとともに容積効率を向上できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、冷気を生成する冷却器と、冷気の吐出口を有する冷蔵室と、前記冷蔵室の下方に配される野菜室と、前記冷蔵室と前記野菜室とを連通させる連通路と、前記吐出口と前記冷却器との間に配されて前記冷蔵室に連通する冷気通路を開閉する開閉手段と、前記連通路に配されて前記冷蔵室内の冷気を前記野菜室に送出する循環送風機とを備え、前記開閉手段を開いた際に前記循環送風機を駆動するとともに、前記循環送風機を正面投影において前記冷蔵室の底壁または前記野菜室の上壁に重なる位置に配置したことを特徴としている。
この構成によると、開閉手段を開いて循環送風機を駆動すると冷蔵室が負圧になる。冷却器で生成される冷気は吐出口を介して冷蔵室に吸引され、冷気通路を流通して吐出口から冷蔵室に吐出される。冷蔵室に吐出された冷気は冷蔵室内を流通し、循環送風機を配した連通路を介して野菜室に流入して野菜室内を流通する。連通路に配される循環送風機は冷蔵室の底壁または野菜室の上壁の後方に配置され、冷蔵室や野菜室に面した冷気通路や連通路の奥行が狭く形成される。冷蔵室と野菜室とが隣接する場合は冷蔵室の底壁と野菜室の上壁が一致し、冷蔵室と野菜室との間に他の貯蔵室を設けてもよい。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記冷蔵室と前記野菜室との間に配される冷凍室と、前記冷却器と前記開閉手段との間に配されて前記冷凍室に冷気を送出する冷凍室送風機とを設け、前記冷却器を前記冷凍室の背後の左右の一方に偏って配置するとともに前記連通路を前記冷却器の側方に配置したことを特徴としている。
この構成によると、冷凍室送風機の駆動により冷却器で生成される冷気は冷凍室に吐出される。開閉手段を開くと冷凍室送風機の排気側の冷気が分岐して冷蔵室に導かれる。冷蔵室内を流通した冷気は冷却器の側方に配される連通路に流入して野菜室に導かれる。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記冷蔵室と前記冷凍室との間に第1、第2貯蔵室を左右に並設し、第1貯蔵室が第2貯蔵室よりも低温に保持されるとともに前記冷却器及び前記冷凍室送風機を第1貯蔵室が配される側に偏って配置したことを特徴としている。この構成によると、冷却器で生成された冷気は第2貯蔵室よりも低温の第1貯蔵室の後方を流通して冷蔵室に導かれる。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記循環送風機を正面投影において前記冷蔵室の底壁に重なる位置に後方が低くなるように傾斜して配置し、前記連通路は前記循環送風機の吸気側よりも排気側が前方に配置されることを特徴としている。この構成によると、連通路は冷蔵室の背面から導出され、斜めに配された循環送風機を介して冷凍室の背後で前方に屈曲して野菜室に連結される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記循環送風機を正面投影において前記野菜室の上壁に重なる位置に前方が低くなるように傾斜して配置し、前記連通路は前記循環送風機の排気側よりも吸気側が前方に配置されることを特徴としている。この構成によると、連通路は冷蔵室の背面から導出されて冷蔵室の背後を通り、斜めに配された循環送風機を介して後方に屈曲して野菜室に連結される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記循環送風機が軸流ファンから成り、軸方向を鉛直に配置したことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記冷気通路を前記冷蔵室の背後に配置するとともに、前記冷気通路に対向する熱良導体から成る部材を前記冷蔵室の背面に設けたことを特徴としている。この構成によると、冷蔵室背後の冷気通路を流通する冷気の冷熱が熱良導体から成る部材に伝えられて冷蔵室内に放出される。
本発明によると、冷蔵室と野菜室を連通させる連通路内に循環送風機を設けたので、冷蔵室内に負圧が均一に加わって冷蔵室の室内温度を均一にすることができる。また、野菜室に正圧が加わるため貯蔵物を収納した収納ケースとともに野菜室の扉を容易に開くことができる。更に、循環送風機を正面投影において冷蔵室の底壁または野菜室の上壁に重なる位置に配置したので、冷蔵室の背面には奥行の狭い冷気通路を設けることができる。従って、冷蔵室の奥行を広くすることができ、冷蔵庫の容積効率を向上することができる。
また本発明によると、冷蔵室と野菜室との間に配される冷凍室の背後に冷却器を左右の一方に偏って配置して連通路を冷却器の側方に配置したので、冷凍室の奥行を広く確保することができる。従って、冷蔵庫の容積効率をより向上することができる。
また本発明によると、冷蔵室と冷凍室との間に第1、第2貯蔵室を左右に並設し、冷却器及び冷凍室送風機を第2貯蔵室よりも低温の第1貯蔵室が配される側に偏って配置したので、冷却器から冷蔵室に導かれる冷気の冷熱が第1貯蔵室に放出される。従って、第1貯蔵室よりも高温の第2貯蔵室に冷熱が奪われず、冷蔵庫の冷却効率を向上することができる。
また本発明によると、循環送風機を冷蔵室の底壁に重なる位置に後方が低くなるように傾斜して配置したので、連通路の奥行を狭く形成して冷蔵庫の容積効率をより向上することができる。また、連通路は循環送風機の吸気側よりも排気側が前方に配置されるため、低温の冷凍室後方の厚く形成される断熱壁内に連通路を配置できる。従って、冷凍室の奥行を狭くすることなく循環送風機を設置することができる。
また本発明によると、循環送風機を野菜室の上壁に重なる位置に前方が低くなるように傾斜して配置したので、連通路の奥行を狭く形成して冷蔵庫の容積効率をより向上することができる。また、連通路は循環送風機の排気側よりも吸気側が前方に配置されるため、低温の冷凍室後方の厚く形成される断熱壁内に連通路を配置できる。従って、冷凍室の奥行を狭くすることなく循環送風機を設置することができる。
また本発明によると、循環送風機が軸流ファンから成り、軸方向を鉛直に配置したので、冷蔵室の底壁または野菜室の上壁の高さ方向の幅内に循環送風機を容易に設置することができる。
また本発明によると、冷気通路を冷蔵室の背後に配置して冷気通路に対向する熱良導体から成る部材を冷蔵室の背面に設けたので、部材から冷熱を一様に放出して冷蔵室の室内温度をより均一にすることができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1、図2は第1実施形態の冷蔵庫の扉を閉じた状態及び開いた状態の正面図を示している。冷蔵庫1は上部に冷蔵室2が配され、冷蔵室2の下方には温度切替室3及び製氷室4が左右に並設される。温度切替室3及び製氷室4の下方には冷凍室6が配され、冷凍室6の下方に野菜室5が配されている。冷蔵室2の扉は中程を境に左右に設けられ、両開きになっている。
冷蔵室2は貯蔵物を冷蔵保存し、野菜室5は冷蔵室2よりも高い室内温度(約8℃)で野菜を冷却保存する。温度切替室3は詳細を後述するように、使用者により室温を切り替えられるようになっている。冷凍室6は貯蔵物を冷凍保存し、製氷室4は冷凍室6に連通して氷を製氷する。尚、製氷室4及び冷凍室6は氷点以下に維持される。
冷蔵室2内の下部には隔離室から成るチルド室21、小物収納室102、水タンク室103が左右に並設される。チルド室21は冷蔵室2と異なる温度帯の例えばチルド温度帯(約0℃)に維持される。チルド室21に替えて氷温(約−3℃)に維持される氷温室を設けてもよい。タンク室103は製氷用の水タンク103aが着脱自在に収納される。小物収納室102は後述する冷気通路32(図3参照)の前方に配され、卵等の小物を収納する。
図3、図4は冷蔵庫1の正面断面図及びタンク室103を通る側面断面図を示している。冷蔵庫1の本体部は外箱1aと内箱1bとの間に発泡断熱材1cが充填されて構成されている。製氷室4及び温度切替室3と冷蔵室2との間は断熱壁7により隔離され、冷凍室6と野菜室5との間は断熱壁8により隔離される。これにより、断熱壁7は冷蔵室2の底壁を成し、断熱壁8は野菜室5の上壁を成す。また、温度切替室3と冷凍室6との間は断熱壁35により隔離され、温度切替室3と製氷室4との間は縦断熱壁36により隔離されている。
発泡断熱材1cは外箱1aと内箱1bとの間に充填される際に断熱壁7、8内に同時に充填される。即ち、発泡断熱材1cの原液が外箱1aと内箱1bとの間とこれに連通する断熱壁7、8に同時に注入され、一体に発泡される。従来の断熱壁7、8は外箱1a、内箱1b間の発泡断熱材1cと異なる発泡スチロール等の断熱材が用いられていた。ウレタン発泡断熱材等の発泡断熱材1cを外箱1a、内箱1b間と同時に断熱壁7、8に充填することにより、断熱壁7、8を簡単に薄く形成することができる。従って、冷蔵庫1の内容積を広く確保することができる。
また、断熱壁7、8の外装は内箱1bとは別の部材から成り、発泡断熱材1cの充填前は断熱壁7、8の側面が開口し、内箱1bは断熱壁7、8の側面に対向して開口する。発泡断熱材1cの充填により断熱壁7、8の側面の開口と内箱1bの開口とが連結して一体となる。
これにより、断熱壁7、8によって隔離された温度帯の異なる各貯蔵室間での冷気や暖気の漏れが防止される。従って、熱ロスの低減による省エネルギー化を図ることができる。また、断熱壁7、8の振動や、該振動による断熱壁7、8と内箱1bとの摺動によって発生する異常音を防止することができる。加えて、一体形成による構造的な強度の増加を図ることができる。
製氷室4、冷凍室6、野菜室5及び温度切替室3には貯蔵物を収納する収納ケース43が設けられる。冷蔵室2には貯蔵物を載置する複数の収納棚41が設けられる。冷蔵室2の扉には複数の収納ポケット42が設けられる。これらにより、冷蔵庫1の使い勝手を向上させている。
野菜室5の背後には機械室50が設けられ、機械室50内に圧縮機57(図5参照)が配される。圧縮機57には凝縮器、膨張器(いずれも不図示)及び冷却器11が接続され、圧縮機57の駆動によりイソブタン等の冷媒が循環して冷凍サイクルが構成される。冷却器11が冷凍サイクルの低温側となる。
冷蔵室2の背後には冷気が流通する冷気通路32が配される。冷気通路32は前面に熱良導体から成る部材72を有した冷却パネル70により形成される。冷気通路32は冷蔵室ダンパ20(開閉手段)から上方に延び、左右に分岐した右通路32a及び左通路32bを有している。
右通路32a及び左通路32bの側端にはそれぞれ複数の吐出口71m、71nが側方に開口して設けられる。下部の吐出口71m、71nの開口面積は上部の吐出口71m、71nの開口面積よりも小さくなっている。これにより、冷気通路32の冷気流入側に近く、後述する流出口2aに近い下部の吐出口71m、71nから吐出される冷気量を制限して上部まで冷気を導くことができる。また、右通路32aの下端にはチルド室21に冷気を吐出する吐出口101a、101bが設けられる。
チルド室21の背面下部には冷蔵室2の冷気が流出する流出口2aが設けられ、連通路34が導出される。連通路34の上部には冷気戻り室34a(図6参照)が形成される。連通路34は流入口104を介して野菜室5に開口し、冷蔵室2と野菜室5とを連通させる。また、連通路34内には詳細を後述する循環送風機23が配される。
図5は冷蔵庫1の小物収納室102を通る側面断面図を示している。冷凍室6の背後には背面板6aで仕切られる冷気通路31が設けられる。冷気通路31は冷蔵室ダンパ20を介して冷気通路32と連通する。冷蔵室ダンパ20から冷気通路32に流入した直後の冷気は極低温(約−20℃〜−18℃)のため、冷気通路32の庫内側には断熱材107が配される。これにより、冷蔵室2の背壁表面の結露を防止することができる。
また、冷蔵室ダンパ20の下流側は冷蔵室2の背壁が傾斜し冷気通路32の奥行が約10mm程度まで絞られる。これにより、冷気通路32の奥行を狭く形成して冷蔵室2の奥行を広く確保することができる。
また、冷蔵室ダンパ20は正面投影において断熱壁7と重なる位置に配置される。このため、冷蔵室ダンパ20が冷蔵室2や冷凍室6に突出されず、冷蔵室2及び冷凍室6の奥行を増加させることができる。
冷気通路31は仕切板31cにより前部31aと後部31bとに仕切られ、後部31bに冷却器11が配される。冷却器11が冷凍室6の背面側に配されるため、冷却器11の冷熱が仕切板31c、前部31a、背面板6aを介して冷凍室6側へ放出される。このため、冷凍室6が効率よく間接冷却され、冷却効率が向上されるようになっている。
冷凍サイクルの低温側となる冷却器11と冷気通路31を流通する空気とが熱交換して冷気が生成される。冷却器11の下方には冷却器11を除霜する除霜ヒータ33が設けられている。除霜ヒータ33の下方には除霜による水を受けるドレンパン63が設けられる。ドレンパン63にはドレンパイプ64が設けられ、機械室50内に配された蒸発皿66(図4参照)にドレンパイプ64を介してドレン水が導かれる。
冷気通路31内には軸流ファンから成る冷凍室送風機12が軸方向を水平にして配置される。冷気通路31は冷凍室送風機12の前方で製氷室4に臨む開口部(不図示)が設けられる。冷凍室6の下部には冷却器11の正面に開口して冷却器11に冷気を戻す戻り口22が設けられる。
詳細を後述するように、冷却器11で生成された冷気は冷凍室送風機12の駆動により冷気通路31の前部31aを流通し、製氷室4、冷凍室6及び温度切替室3に供給される。また、該冷気は循環送風機23(図6参照)の駆動により、冷気通路32を介して冷蔵室2、チルド室21及び野菜室5に供給される。野菜室5の上部には野菜室5の前部及び冷気通路31の正面に開口して冷却器11に冷気を戻す戻り通路46が設けられる。
前述の図3に示すように、冷却器11は製氷室4側に偏って配置され、連通路34は冷却器11の側方に配置される。冷却器11は冷媒が流通する冷媒管11aが蛇行して形成され、冷媒管11aの左右端部がエンドプレート11bにより支持されている。冷媒管11aには放熱用の多数のフィン(不図示)が接して設けられている。冷媒管11aの上部には気液分離器45が接続される。
また、冷蔵室ダンパ20及び冷凍室送風機12は冷却器11と同じ方向に偏って上下方向にほぼ並べて配置される。即ち、冷蔵室ダンパ20及び冷凍室送風機12は平面投影において重なるように配置されている。これにより、冷蔵庫1の左右方向の幅を狭くできるとともに、冷気通路31、32を短縮して容積効率や送風効率をより向上することができる。
尚、冷却器11、冷凍室送風機12、冷蔵室ダンパ20が冷蔵庫本体の左右方向の一方に偏って設けられ、冷却器11と異なる側(温度切替室3側)に連通路34が設けられる。このため、冷蔵室ダンパ20と循環送風機23とを左右方向で充分な間隔を取ることができる。従って、冷蔵室ダンパ20及び循環送風機23を断熱壁7の後方に無理なく納めることができる。
また、冷気通路31から分岐して温度切替室3に冷気を導く導入通風路15が設けられる。温度切替室3の容積を広く確保するため、温度切替室3と製氷室4とを隔離する縦断熱壁36は図3において左側に偏って配置される。温度切替室3の背後に冷気通路31の前部31aや冷蔵室ダンパ20を設けると、温度切替室3から冷気通路31内の冷気に熱が放出される。
冷気通路31を流通する冷気が例えば−23℃であり、温度切替室3が該冷気よりも高温(例えば、3℃や8℃や50℃)に制御されていると熱ロスが大きくなる。このため、縦断熱壁36の後方かそれよりも左側に冷蔵室ダンパ20や冷気通路31の前部31a(図5参照)を設け、温度切替室3から冷気への熱の放出を防止している。これにより、冷却効率をより向上することができる。
図7は冷蔵室2を拡大した側面断面図を示している。また、図8は冷蔵庫1の上面断面図を示し、後述する図12のE−E断面になっている。冷気通路32を形成する冷却パネル70は冷蔵室2の背壁に配置される。冷却パネル70は冷蔵室2の横幅をほぼカバーする横幅を有している。冷却パネル70は正面形状が矩形であり、断熱材から成るパネルベース71に熱良導体の金属板から成る部材72を組み合わせて形成される。
冷蔵室2の天井には庫内照明装置80が設けられる。庫内照明装置80のカバー81は冷却パネル70と略等しい横幅を有し、奥行きが冷蔵室2の奥行きの約半分程度に形成される。これにより、庫内照明装置80は全体として広い面積を有している。カバー81の後部の角には冷却パネル70のエンドカバー73(図10参照)が係合する係合部81aが設けられる。
カバー81は例えばダイヤカットが施され、光拡散板として機能する。カバー81によって囲まれる空間内の数カ所に、複数のLEDから成る光源82が分散して配置される。庫内照明装置80は冷蔵室2の扉が開くと連動して点灯する。庫内照明装置80が点灯すると光源82の出射光は冷却パネル70で反射し、冷蔵室2の内部が照明される。
冷却パネル70はパネルベース71の前面に部材72が配される。パネルベース71の材料として、例えば発泡スチロールを選択することができる。部材72の材料として、アルミニウム、ステンレス鋼、銅、黄銅、メッキ鋼板等を選択することができる。熱伝導率、防錆性、強度、軽さ、価格等を考慮して部材72をアルミニウムにより形成するとより望ましい。
冷却パネル70の前面は軸線が垂直な円筒面から成り、凸に湾曲している。冷却パネル70の円筒面形状はパネルベース71の形状によって形成される。部材72は平板状に形成され、パネルベース71に組み合わせることによりパネルベース71に密着して湾曲する。
図9は図8のH部を拡大した図である。部材72の左右両端は平面形状コ字形に折曲した折曲部72aが形成される。折曲部72aによりパネルベース71を抱えるように部材72が係止される。これにより、冷却パネル70の全体が部材72により覆われてパネルベース71を露出させず、冷却パネル70の美観が向上する。また、部材72の左右両端にコ字形の折曲部72aが存在することにより、冷却パネル70の強度を増すことができる。
図10、図11は冷却パネル70の正面図及び側面図を示している。部材72の表面の金属面は例えばバフ研磨等によって鏡面仕上げされる。またその表面にはストライプ状に多数のビード(うね)72bが形成される。ビード72bは例えば幅が2mmでビード72b同士の間隔が7mmに形成される。ビード72bは水平に形成され、冷却パネル70の円筒面の周方向に沿って延びている。
図12は冷却パネル70の背面図を示している。また、図13は図12のD−D断面図を示している。パネルベース71は格子状の骨格部71aを有している。骨格部71aにより冷却パネル70が充分な強度を備えることができる。骨格部71aの一部は下方に張り出しており、この部分が冷気導入部71bとなる。
骨格部71aで区画された冷気導入部71bの前面は部材72に面して断熱材71dで埋められる。また、冷気導入部71bに近い下部の骨格部71aによる格子間が断熱材71cで埋められる。断熱材71dは断熱材71cよりも厚く形成される。また、冷気導入部71bから離れた上部の骨格部71aによる格子間には断熱材が埋められず、部材72の背面に冷気が直接当たるようになっている。
これにより、冷却パネル70の熱伝導率(パネル面の法線方向における熱伝導率)は、冷気導入部71bの近傍よりも離れた位置の方が高くなる。このため、冷却パネル70の中で冷気導入部71bに近い部分が他の部分に比べて表面温度が下がることがなく、冷却パネル70の表面温度が均一化する。これにより、冷蔵室2内の温度ムラを小さくできる。また、冷気導入部71bに近い位置での結露、着霜、結氷等を低減することができ、これらが異常に多く発生することによる大量の水滴の滴下を防止することができる。
断熱材71cによって冷却パネル70の部位毎の熱伝導率の差を容易に設定できる。断熱材71cの厚さの段階を増やすことにより熱伝導率の差をよりきめ細かく設定することができる。
また、パネルベース71の背面には外周を囲むリブ71eが設けられる。パネルベース71の背面中央には上下方向に延びるリブ71fが形成される。リブ71fの上端はリブ71eに連続し、下端はリブ71eから離れる。リブ71e及び71fによってパネルベース71の背面が右区画71gと左区画71hとに二分される。
右区画71gによって冷気通路32の右通路32a(図3参照)が形成され、左区画71hによって冷気通路32の左通路32a(図3参照)が形成される。右区画71gと左区画71hの側壁を成すリブ71eにそれぞれ複数の開口を形成して吐出口71m、71nが形成されている。
リブ71fの下端には横方向に延びるリブ71iが形成される。リブ71iにより冷気導入部71bから流入する冷気が左右に導かれる。また、リブ71iによって右通路32a及び左通路32bに導かれた冷気の流路を絞る絞り部71j、71kが形成される。リブ71e、71f、71iはいずれも冷蔵室2の背壁に密着する。
絞り部71j、71kは右区画71gと左区画71hの面積比に応じた冷気導入量となるように位置、向き、形状及び寸法が設定される。このため、冷気導入部71bが冷蔵室2の背壁の右側に偏って設けられているにも関わらず、右通路32aを通る冷気量と左通路32bを通る冷気量を略同じ量にすることができる。これにより、冷却パネル70の表面温度が均一化される。
冷却パネル70の上端と下端には、合成樹脂製のエンドカバー73、74が嵌合装着される。図14は図13のF部詳細図を示している。エンドカバー73は部材72に形成した貫通穴72cに係合する爪73aを有している。爪73aは複数設けられており、これにより、ビス等を用いることなくエンドカバー73を冷却パネル70に取り付けることができる。
また、図15は図13のG部詳細図を示している。上記と同様にエンドカバー74も部材72に形成した貫通穴72dに係合する爪74aを有している。これにより、ビス等を用いることなくエンドカバー74を冷却パネル70に取り付けることができる。更に、エンドカバー73、74によってパネルベース71が覆い隠され、冷却パネル70の美観を向上させることができる。
図12において、エンドカバー74には流出口2aを覆うスカート部74bが形成され、スカート部74bには流出口2a(図3参照)を構成するグリル74cが形成されている。吐出口71m、71nから吐出された冷気はグリル74cから成る流出口2aを介して連通路34に吸い込まれる。
冷却パネル70は庫内照明装置80の係合部81a及び断熱壁7に設けた係合部7a(図8参照)に係脱して着脱することができる。この時、樹脂製のエンドカバー73、74は弾性を有するとともに滑りやすいため、工具を用いることなく障子や襖をはめ込む要領で容易に冷却パネル70を着脱することができる。
組立状態の冷却パネル70を係合部81a、7aに係合させて取り付け、冷気通路32より冷気導入部71bに冷気を送り込むと部材72が冷却される。断熱材71cにより冷却パネル70の熱伝導率が調整されているので、部材72の表面温度はどの部位でも同程度になる。
表面が冷えた部材72は冷蔵室2内の温度を設定温度に維持する。冷蔵室2の扉を開けると外気が流入するが、この外気に含まれる水分は直ちに部材72の表面で結露する。この水分は冷蔵室2の扉を閉じた後に蒸発して冷蔵室2内の湿度が維持される。
図6は冷蔵庫1のチルド室21を通る側面断面図を示している。冷蔵室2のチルド室21の後方には連通路34の上部に冷気戻り室34aが設けられ、流出口2aは冷気戻り室34aの前面に開口する。また、冷気戻り室34aの側壁には冷気通路32の吐出口106(図3参照)が開口する。
冷気戻り室34aの壁面近傍には温度検知装置105が設けられている。温度検知装置105は冷蔵室2から冷気戻り室34aに流入する冷気の温度を検知する。温度検知装置105の検知結果に基づいて冷蔵室2への冷気の供給の要否を判別し、冷蔵室2の温度が制御される。
尚、流出口2a付近の冷蔵室2側の一部に外部から貯蔵物を収納した際に、その収納された貯蔵物の影響で流出口2aから流出する冷気の温度が急激に上昇する場合がある。これにより、温度検知装置105が温度上昇を検知して冷蔵室2に冷気を供給し、充分冷却されている他の貯蔵物が冷やされ過ぎることがある。
冷気通路32に設けた吐出口106から冷気戻り室34aに冷気を少量だけ供給することにより、流出口2aから流出する急激に温度上昇した冷気に混ぜられる。これにより、冷気の温度上昇が緩和され、必要以上の貯蔵物の冷却を防止することができる。
前述の図3において二点鎖線2cで示すように、流出口2aの位置を連通路34から遠ざけて中央よりに設けてもよい。これにより、吐出口106及び流出口2aからの冷気の混合効果を向上させ、冷気の温度上昇を緩和する効果を大きくすることができる。尚、前述のように冷凍室送風機12及び冷却器11を左右の一方に偏って配置し、連通路34が他方に偏って冷却器11の側方に配置される。このため、二点鎖線2cで示す流出口2aを中央付近で左右方向に広い幅に形成することができる。
流出口2aから下方に延びて形成される連通路34内に設けられた循環送風機23は軸流ファンから成り、断熱壁7と正面投影において重なるように同一水平面内に配置されている。これにより、冷蔵室2の背後に循環送風機23が配置されず、冷気通路32の奥行を狭くすることができる。従って、冷気通路32の前方の冷蔵室2の奥行きが増加し、冷蔵室2の容積を広く確保することができる。
また、循環送風機23は吸気側を上方に向けて排気側を下方に向け、後方が下がるように傾斜して配置される。これにより、幅の広い大きな循環送風機23を連通路34の奥行を狭くしても無理なく納めることができるとともに、吸い込みや吐き出しの効率を低下させない。
また、連通路34は循環送風機23の吸気側よりも排気側が前方に配置される。これにより、冷気を円滑に流通させることができるとともに、冷蔵室2の奥行を広く確保できる。加えて、低温の冷凍室6後方の厚く形成される断熱壁内に連通路34を配置できる。従って、冷凍室6の奥行を狭くすることなく循環送風機23を設置することができる。
尚、循環送風機23の軸方向を鉛直に配置してもよい。これにより、冷蔵室2の底壁を成す断熱壁7の高さ方向の幅内に循環送風機23を容易に設置することができる。また、循環送風機23を遠心ファンにより形成してもよい。この時、遠心ファンは吸気側を上方に向け、排気側を左右方向に向けて配置され、冷気の吐出時または吐出後に冷気流を下方に向けるようにするとよい。
温度切替室3の後部には温度切替室送風機18及びヒータ16が配置される。温度切替室3の左下部には温度切替室吐出ダンパ37(図3参照)が設けられる。温度切替室吐出ダンパ37は導入通風路15(図3参照)内に配置され、温度切替室送風機18は導入通風路15の上部に配置される。
温度切替室吐出ダンパ37を開いて温度切替室送風機18を駆動すると導入通風路15を介して冷却器11から冷気が温度切替室3に流入する。温度切替室吐出ダンパ37の開閉量によって導入通風路15から温度切替室3に流入する風量が調整される。温度切替室3には、ヒータ16の他、底部にパネルヒータ(不図示)が設けられる。
温度切替室3の下部には温度切替室戻りダンパ38が設けられる。温度切替室戻りダンパ38は下方に延びる戻り通路17を開閉し、温度切替室3内の空気は戻り通路17を介して冷気通路31に戻るようになっている。
戻り通路17を流通する空気は冷却器11の上下方向の中間に設けた流出口17a(図3参照)から冷却器11に戻される。また、冷凍室戻り口22を介して冷凍室6から流出する冷気は冷却器11の下部に戻り、野菜室5から流出して戻り通路46を通る冷気は冷却器11の下方に戻る。
従って、各貯蔵室から流出した冷気は冷却器11に分散して戻される。このため、各貯蔵室を循環して戻ってきた水分を含む冷気による霜が一部に集中的に発生せずに、冷却器11全体に分散して発生する。これにより、霜による冷気流れの目詰まりが防止され、冷却器11の冷却性能低下を防止することができる。
容積の小さい温度切替室3を流通した冷気は冷却器11の上部で冷却され、容積の大きい冷蔵室3、野菜室5及び冷凍室6を流通した冷気は冷却器11の上下方向の全体で冷却される。従って、温度切替室3から流出した冷気が必要以上に冷却器11と熱交換されず、冷却器11の熱交換効率を向上することができる。
冷凍室戻り口22を介して冷凍室6から流出した冷気は両側のエンドプレート11bの間に導かれる。野菜室5から流出した冷気は戻り通路46(図5参照)を介して冷却器11の両側のエンドプレート11bの内側及び外側の左右方向全体に導かれる。
これにより、野菜室5から流出した冷気の熱交換面積が冷凍室6から流出した冷気の熱交換面積よりも大きくなる。従って、冷凍室6から戻る低温の冷気を必要以上に冷却させず、野菜室5から戻る高温の冷気を冷却器11全体で冷却して冷却器11の熱交換効率をより向上することができる。
温度切替室3は冷凍温度に維持される場合があるため、エンドプレート11bには戻り通路17の流出口17aに対向する位置に切欠き(不図示)が設けられる。これにより、温度切替室3を流出した冷気を両側のエンドプレート11bの間に導いて冷気を分散させることができる。従って、冷却器11の結露を分散して目詰まりをより防止することができる。
図16は冷蔵庫1の冷気の流れを示す冷気回路図である。冷凍室6、冷蔵室2及び温度切替室3はそれぞれ並列に配される。製氷室4は冷凍室6と直列に配され、野菜室5は冷蔵室2と直列に配される。冷却器11で生成された冷気は、冷凍室送風機12の駆動により製氷室4に送出される。製氷室4に送出された冷気は製氷室4及び冷凍室6を流通し、冷凍室戻り口22から流出して冷却器11に戻る。これにより、製氷室4及び冷凍室6内が冷却される。
冷蔵室ダンパ20を開いて冷蔵室ダンパ20に同期する循環送風機23が駆動されると、冷蔵室2及びチルド室21に負圧が均一に加わる。これにより、冷凍室送風機12の排気側で分岐した冷気が冷気通路32を流通する。冷気通路32を流通する冷気はリブ71iによって右通路32aと左通路32bとに分岐する。右通路32aを通る冷気の一部は吐出口101a、101bを介してチルド室21へ吐出される。チルド室21を流通した冷気は流出口2aから流出する。
また、右通路32a及び左通路32bを流通する冷気は吐出口71m、71nを介して冷蔵室2に吐出される。冷蔵室2に吐出された冷気は冷蔵室2内の貯蔵物を冷却するとともに小物収納室102やタンク室103内の貯蔵物を冷却し、流出口2aから流出する。流出口2aから流出した冷気は循環送風機23を介して連通路34を通り、流入口104から野菜室5に流入する。
この時、流入口104が野菜室2の上方に設けられるため、連通路34によって流出口2aから循環送風機23を介して流入口104に導かれる冷気の圧力損失を小さくすることができる。
野菜室5に流入した冷気は野菜室5内を流通し、戻り通路46を介して冷却器11に戻る。これにより、冷蔵室2及び野菜室5内が冷却され、設定温度になると冷蔵室ダンパ20が閉じられて循環送風機23が停止される。尚、冷蔵室2に送出された冷気は冷気パネル70の部材72を冷却し、部材72から放出される冷熱によって冷蔵室2を間接冷却する。
冷凍室送風機12の排気側で分岐した冷気は、温度切替室送風機18の駆動により温度切替室吐出ダンパ37を介して温度切替室3に流入する。温度切替室3に流入した冷気は温度切替室3内を流通して温度切替室戻りダンパ38から流出し、戻り通路17を介して冷却器11に戻る。これにより、温度切替室3内が冷却される。
前述のように、温度切替室3は使用者の操作により室内温度を切り替えることができるようになっている。温度切替室3の動作モードは温度帯に応じてワイン(8℃)、冷蔵(3℃)、チルド(0℃)、ソフト冷凍(−8℃)、冷凍(−15℃)の各冷却モードが設けられる。
これにより、使用者は所望の温度で貯蔵物を冷凍または冷蔵して冷却保存できる。室内温度の切り替えは温度切替室吐出ダンパ37を開く量を可変して行うことができる。尚、例えば冷凍の室内温度から冷蔵の室内温度に切り替える際にヒータ16またはパネルヒータ(不図示)に通電して昇温してもよい。これにより、迅速に所望の室内温度に切り替えることができる。
ヒータ16及びパネルヒータ(不図示)に通電することにより、温度切替室3の室内温度を貯蔵物を冷却保存する低温側から常温よりも高温の高温側に切り替えることができる。これにより、調理済み加熱食品の一時的な保温や温調理等を行うことができる。
高温側の室内温度は、主な食中毒菌の発育温度が30℃〜45℃であるため、ヒータ容量の公差や温度切替室3内の温度分布等を考慮して50℃以上にするとよい。これにより、食中毒菌の繁殖を防止できる。
また、冷蔵庫に用いられる一般的な樹脂製部品の耐熱温度が80℃であるため、高温側の室内温度を80℃以下にすると安価に実現することができる。加えて、食中毒菌を滅菌するためには、例えば腸管出血性大腸菌(病原性大腸菌O157)の場合では75℃で1分間の加熱が必要である。従って、高温側の室内温度を75℃〜80℃にするとより望ましい。
以下は55℃での食中毒菌の滅菌に関する試験結果である。試験サンプルは初期状態で大腸菌2.4×103CFU/mL、黄色ブドウ球菌2.0×103CFU/mL、サルモネラ2.1×103CFU/mL、腸炎ビブリオ1.5×103CFU/mL、セレウス4.0×103CFU/mLを含んでいる。この試験サンプルを40分間で3℃から55℃に加温し、55℃で3.5時間保温後、80分間で55℃から3℃に戻して再度各菌の量を調べた。その結果、いずれの菌も10CFU/mL以下(検出せず)のレベルまで減少していた。従って、温度切替室3の高温側の設定温度を55℃としても充分滅菌効果がある。
本実施形態によると、冷蔵室2と野菜室5を連通させる連通路34内に循環送風機23を設けたので、冷蔵室2内に負圧が均一に加わって冷蔵室2の室内温度を均一にすることができる。また、野菜室6に正圧が加わるため貯蔵物を収納した収納ケース43とともに野菜室5の扉を容易に開くことができる。更に、循環送風機23を正面投影において冷蔵室2の底壁を成す断熱壁7に重なる位置に配置したので、冷蔵室2の背面には奥行の狭い冷気通路32を設けることができる。従って、冷蔵室2の奥行を広くすることができ、冷蔵庫1の容積効率を向上することができる。
また、冷蔵室2と野菜室5との間に配される冷凍室6の背後に冷却器11を左右の一方に偏って配置して連通路34を冷却器11の側方に配置したので、冷凍室6の奥行を広く確保することができる。従って、冷蔵庫1の容積効率をより向上することができる。
また、冷蔵室2と冷凍室6との間に製氷室4(第1貯蔵室)及び温度切替室3(第2貯蔵室)を左右に並設し、冷却器11及び冷凍室送風機12を温度切替室3よりも低温の製氷室4が配される側に偏って配置したので、冷却器11から冷蔵室2に導かれる冷気の冷熱が製氷室4に放出される。従って、製氷室4よりも高温の温度切替室3に冷熱が奪われず、冷蔵庫1の冷却効率を向上することができる。
次に、図17は第2実施形態の冷蔵庫の側面断面図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図16に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は連通路34に配される循環送風機23の配置が第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
循環送風機23は軸流ファンから成り、軸方向を鉛直にして正面投影において野菜室5の上壁を成す断熱壁8と重なる位置に配置される。循環送風機23を駆動して冷蔵室ダンパ20を開くと冷蔵室2が負圧になり、冷気通路32を介して冷気が冷蔵室2に吐出される。冷蔵室2を流通した冷気は連通路34を介して野菜室5に流入する。野菜室5を流通した冷気は戻り通路を介して冷却器11に導かれる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様に、冷蔵室2と野菜室5を連通させる連通路34内に循環送風機23を設けたので、冷蔵室2内に負圧が均一に加わって冷蔵室2の室内温度を均一にすることができる。また、野菜室6に正圧が加わるため貯蔵物を収納した収納ケース43とともに野菜室5の扉を容易に開くことができる。更に、循環送風機23を正面投影において野菜室5の上壁を成す断熱壁8に重なる位置に配置したので、冷蔵室2の背面には奥行の狭い冷気通路32を設けることができる。従って、冷蔵室2の奥行を広くすることができ、冷蔵庫1の容積効率を向上することができる。
また、循環送風機23の軸方向を鉛直に配置したので、断熱壁8の高さ方向の幅内に循環送風機23を容易に設置することができる。
尚、第1実施形態と同様に、循環送風機23を傾斜して配置してもよい。この時、循環送風機23を前方が低くなるように傾斜して配置すると、連通路34の奥行を狭く形成して冷蔵庫1の容積効率をより向上することができる。この時、連通路34を循環送風機23の排気側よりも吸気側が前方に配置すると、低温の冷凍室6後方の厚く形成される断熱壁内に連通路34を配置できる。従って、冷凍室6の奥行を狭くすることなく循環送風機23を設置することができる。
本発明は、冷気の循環により庫内を冷却する冷蔵庫全般に利用することができる。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
2a 流出口
3 温度切替室
4 製氷室
5 野菜室
6 冷凍室
11 冷却器
12 冷凍室送風機
21 チルド室
23 循環送風機
31、32 冷気通路
32a 右通路
32b 左通路
34 連通路
34a 冷気戻り室
70 冷却パネル
71 パネルベース
71m、71n 吐出口
72 部材
73、74 エンドプレート
102 小物収納室
103 タンク室
2 冷蔵室
2a 流出口
3 温度切替室
4 製氷室
5 野菜室
6 冷凍室
11 冷却器
12 冷凍室送風機
21 チルド室
23 循環送風機
31、32 冷気通路
32a 右通路
32b 左通路
34 連通路
34a 冷気戻り室
70 冷却パネル
71 パネルベース
71m、71n 吐出口
72 部材
73、74 エンドプレート
102 小物収納室
103 タンク室
Claims (7)
- 冷気を生成する冷却器と、冷気の吐出口を有する冷蔵室と、前記冷蔵室の下方に配される野菜室と、前記冷蔵室と前記野菜室とを連通させる連通路と、前記吐出口と前記冷却器との間に配されて前記冷蔵室に連通する冷気通路を開閉する開閉手段と、前記連通路に配されて前記冷蔵室内の冷気を前記野菜室に送出する循環送風機とを備え、前記開閉手段を開いた際に前記循環送風機を駆動するとともに、前記循環送風機を正面投影において前記冷蔵室の底壁または前記野菜室の上壁に重なる位置に配置したことを特徴とする冷蔵庫。
- 前記冷蔵室と前記野菜室との間に配される冷凍室と、前記冷却器と前記開閉手段との間に配されて前記冷凍室に冷気を送出する冷凍室送風機とを設け、前記冷却器を前記冷凍室の背後の左右の一方に偏って配置するとともに前記連通路を前記冷却器の側方に配置したことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
- 前記冷蔵室と前記冷凍室との間に第1、第2貯蔵室を左右に並設し、第1貯蔵室が第2貯蔵室よりも低温に保持されるとともに前記冷却器及び前記冷凍室送風機を第1貯蔵室が配される側に偏って配置したことを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
- 前記循環送風機を正面投影において前記冷蔵室の底壁に重なる位置に後方が低くなるように傾斜して配置し、前記連通路は前記循環送風機の吸気側よりも排気側が前方に配置されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の冷蔵庫。
- 前記循環送風機を正面投影において前記野菜室の上壁に重なる位置に前方が低くなるように傾斜して配置し、前記連通路は前記循環送風機の排気側よりも吸気側が前方に配置されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の冷蔵庫。
- 前記循環送風機が軸流ファンから成り、軸方向を鉛直に配置したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の冷蔵庫。
- 前記冷気通路を前記冷蔵室の背後に配置するとともに、前記冷気通路に対向する熱良導体から成る部材を前記冷蔵室の背面に設けたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の冷蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007298339A JP2009121784A (ja) | 2007-11-16 | 2007-11-16 | 冷蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007298339A JP2009121784A (ja) | 2007-11-16 | 2007-11-16 | 冷蔵庫 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009121784A true JP2009121784A (ja) | 2009-06-04 |
Family
ID=40814115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007298339A Pending JP2009121784A (ja) | 2007-11-16 | 2007-11-16 | 冷蔵庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009121784A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015004489A (ja) * | 2013-06-21 | 2015-01-08 | ハイアールアジアインターナショナル株式会社 | 冷蔵庫 |
JP2017207264A (ja) * | 2016-05-20 | 2017-11-24 | さくら製作所株式会社 | ワインセラーおよび温度制御方法 |
-
2007
- 2007-11-16 JP JP2007298339A patent/JP2009121784A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015004489A (ja) * | 2013-06-21 | 2015-01-08 | ハイアールアジアインターナショナル株式会社 | 冷蔵庫 |
JP2017207264A (ja) * | 2016-05-20 | 2017-11-24 | さくら製作所株式会社 | ワインセラーおよび温度制御方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2009229018A (ja) | 冷蔵庫 | |
JP5254578B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
JP4667307B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
KR20190127027A (ko) | 냉장고 | |
JP2009192112A (ja) | 冷蔵庫 | |
JP4959474B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
JP5265237B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
JP2009121784A (ja) | 冷蔵庫 | |
JP5138519B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
JP5617003B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
JP5133634B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
JP5490853B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
JP5411922B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
JP5237598B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
JP2009068800A (ja) | 冷蔵庫 | |
JP5620538B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
JP4746018B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
JP5865407B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
JP5490849B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
JP2010112673A (ja) | 冷蔵庫 | |
JP5297723B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
JP2009036472A (ja) | 冷蔵庫及びその製造方法 | |
JP5095557B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
JP5064165B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
JP2010054159A (ja) | 冷蔵庫 |