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JP2009110117A - 地震報知システム - Google Patents

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JP2009110117A
JP2009110117A JP2007279458A JP2007279458A JP2009110117A JP 2009110117 A JP2009110117 A JP 2009110117A JP 2007279458 A JP2007279458 A JP 2007279458A JP 2007279458 A JP2007279458 A JP 2007279458A JP 2009110117 A JP2009110117 A JP 2009110117A
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Takashi Nishiyama
高史 西山
Masaya Hanazono
正也 花園
Naohisa Morimoto
直久 森本
Hiroko Maeda
裕子 前田
Takeshi Ueno
武史 上野
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Abstract

【課題】システム構成が簡易で、地震情報の推定処理の補正を容易に行うことができる地震報知システムを提供する。
【解決手段】報知制御端末2において、補正情報記憶部K10は、過去の地震情報の推定結果と過去の地震情報の測定結果との誤差を示す誤差情報の履歴と本端末の設置場所に対する過去の震源位置を示す第1の相対位置情報の履歴とを互いに対応付けた補正情報を格納し、地震情報補正部K9は、本端末の設置場所に対する今回の震源位置の情報を補正情報記憶部K10内に格納した本端末の設置場所に対する過去の震源位置の情報と照合することによって、今回の震源位置に対応する誤差情報を抽出し、当該抽出した誤差情報に基づいて地震推定部K4が行う地震情報の推定処理を補正し、報知部2cは、地震情報補正部K9によって補正された地震情報の推定結果を報知する。
【選択図】図1

Description

本発明は、地震報知システムに関するものである。
従来、地震発生時に気象庁から伝達される緊急地震速報を用いて地震到達時間および震度等の地震情報を推定し、この推定結果を屋内の報知制御端末から報知したり、または推定結果に基づいてエレベータや産業機械等を制御する地震報知システムが提案されている。
さらに、地震計を設置して実際に発生した地震の震度を測定し、気象庁からの緊急地震速報や震度の測定結果、さらには予め調査して得られている対象地点の地盤の卓越周期、建物の固有周期、減衰階数などの動的特性を入力パラメータとして、ニューラルネットワークによる推定動作を補正する自己学習機能を備えたシステムもあり、地震情報の推定精度の向上を図っている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−170739号公報
しかしながら、上記従来技術では、補正処理にニューラルネットワークを用い、さらには対象地点の地盤の卓越周期、建物の固有周期、減衰階数などの動的特性を予め調査しなければならず、システムの構成が複雑であり、稼動させるためには調査等の手間がかかっていた。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、システム構成が簡易で、地震情報の推定処理の補正を容易に行うことができる地震報知システムを提供することにある。
請求項1の発明は、宅内に設置された報知制御端末が地震報知を行う地震報知システムにおいて、報知制御端末は、震源位置の情報を含む緊急地震速報を受信する地震発生情報受信手段と、本端末の設置場所を設定する対象位置設定手段と、設置場所のデータを格納する対象位置記憶手段と、緊急地震速報と設置場所のデータとに基づいて当該設置場所において発生する地震の地震情報を推定する地震推定手段と、本端末の設置場所で発生した地震の地震情報を測定する地震測定手段と、過去の地震情報の推定結果と過去の地震情報の測定結果との誤差を示す誤差情報の履歴と本端末の設置場所に対する過去の震源位置を示す第1の相対位置情報の履歴とを互いに対応付けた補正情報を格納した補正情報記憶手段と、本端末の設置場所に対する今回の震源位置を示す第2の相対位置情報を第1の相対位置情報と照合することによって、今回の震源位置に対応する誤差情報を抽出し、当該抽出した誤差情報に基づいて地震推定手段が行う地震情報の推定処理を補正する地震情報補正手段と、地震情報補正手段によって補正された地震情報の推定結果を報知する報知手段とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、過去の地震情報の推定結果および測定結果に基づいて過去の震源位置における推定処理の誤差情報の履歴を補正情報として格納し、この補正情報に今回の地震の震源位置を照合することによって、今回の震源位置に適用可能な誤差情報を抽出して今回の地震の推定処理を補正するので、システム構成が簡易で、地震情報の推定処理の補正を容易に行うことができる。
請求項2の発明は、請求項1において、 宅内に設置された報知制御端末がネットワークを介してセンターサーバと通信を行い、報知制御端末が地震報知を行う地震報知システムにおいて、報知制御端末は、本端末の設置場所を設定する対象位置設定手段と、地震情報の推定結果を報知する報知手段と、本端末の設置場所で発生した地震の地震情報を測定する地震測定手段とを備え、センターサーバは、震源位置の情報を含む緊急地震速報を受信する地震発生情報受信手段と、報知制御端末から設置場所のデータを取得して格納する対象位置記憶手段と、緊急地震速報と設置場所のデータとに基づいて当該設置場所において発生する地震の地震情報を推定する地震推定手段と、過去の地震情報の推定結果と報知制御端末から取得した過去の地震情報の測定結果との誤差を示す誤差情報の履歴と報知制御端末の設置場所に対する過去の震源位置を示す第1の相対位置情報の履歴とを互いに対応付けた補正情報を格納した補正情報記憶手段と、報知制御端末の設置場所に対する今回の震源位置を示す第2の相対位置情報を第1の相対位置情報と照合することによって、今回の震源位置に対応する誤差情報を抽出し、当該抽出した誤差情報に基づいて地震推定手段が行う地震情報の推定処理を補正する地震情報補正手段と、地震情報補正手段によって補正された地震情報の推定結果を報知制御端末へ送信する通知手段とを備え、報知制御端末の報知手段は、地震情報補正手段によって補正された地震情報の推定結果を報知することを特徴とする。
この発明によれば、過去の地震情報の推定結果および測定結果に基づいて過去の震源位置における推定処理の誤差情報の履歴を補正情報として格納し、この補正情報に今回の地震の震源位置を照合することによって、今回の震源位置に適用可能な誤差情報を抽出して今回の地震の推定処理を補正するので、システム構成が簡易で、地震情報の推定処理の補正を容易に行うことができる。
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記地震情報補正手段は、前記第2の相対位置情報を第1の相対位置情報と照合して、今回の震源位置に対応する誤差情報がない場合、前記地震推定手段が行う地震情報の推定処理を補正しないことを特徴とする。
この発明によれば、補正情報が不足している場合でも、地震情報の推定処理を行うことができる。
請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかにおいて、前記第1および第2の相対位置情報は、方角と距離とのうち少なくともいずれか一方で各々構成されることを特徴とする。
この発明によれば、相対位置情報を具体的に構成できる。
請求項5の発明は、請求項1乃至3いずれかにおいて、前記第1および第2の相対位置情報は少なくとも方角であり、前記地震情報補正手段は、第2の相対位置情報を第1の相対位置情報と照合して、今回の震源位置と同じ方角に過去の震源位置がない場合は、前記地震推定手段が行う地震情報の推定処理を補正しないことを特徴とする。
この発明によれば、不要な補正処理を行わないので、演算処理量を抑制できる。
請求項6の発明は、請求項1乃至3いずれかにおいて、前記第1および第2の相対位置情報は方角および距離であり、前記地震情報補正手段は、第2の相対位置情報を第1の相対位置情報と照合して、今回の震源位置と同じ方角にある過去の震源位置のうち、報知制御端末の設置場所までの距離が今回の震源位置から報知制御端末の設置場所までの距離を基準とした所定範囲内に収まる過去の震源位置に対応する誤差情報を抽出し、当該抽出した誤差情報に基づいて前記地震推定手段が行う地震情報の推定処理を補正し、第2の相対位置情報を第1の相対位置情報と照合して、今回の震源位置と同じ方角にある過去の震源位置のうち、報知制御端末の設置場所までの距離が前記所定範囲内に収まる過去の震源位置がない場合は、地震推定手段が行う地震情報の推定処理を補正しないことを特徴とする。
この発明によれば、地震情報の補正処理の精度を確保することができる。
請求項7の発明は、請求項1乃至3いずれかにおいて、前記第1および第2の相対位置情報は方角および距離であり、前記地震情報補正手段は、第2の相対位置情報を第1の相対位置情報と照合して、今回の震源位置と同じ方角にある過去の震源位置のうち、報知制御端末の設置場所までの距離が今回の震源位置から報知制御端末の設置場所までの距離を基準とした所定範囲内に収まる過去の震源位置に対応する誤差情報を抽出し、当該抽出した誤差情報に基づいて前記地震推定手段が行う地震情報の推定処理を補正し、第2の相対位置情報を第1の相対位置情報と照合して、今回の震源位置と同じ方角にある過去の震源位置のうち、報知制御端末の設置場所までの距離が前記所定範囲内に収まる過去の震源位置がない場合は、今回の震源位置と同じ方角で今回の震源位置よりも報知制御端末の設置場所に近く、且つ報知制御端末の設置場所までの距離が今回の震源位置から報知制御端末の設置場所までの距離に最も近い過去の震源位置に対応する誤差情報を抽出し、当該抽出した誤差情報に基づいて前記地震推定手段が行う地震情報の推定処理を補正し、第2の相対位置情報を第1の相対位置情報と照合して、今回の震源位置と同じ方角にある過去の震源位置のうち、報知制御端末の設置場所までの距離が前記所定範囲内に収まる過去の震源位置がなく、且つ今回の震源位置よりも報知制御端末の設置場所に近い過去の震源位置がない場合は、地震推定手段が行う地震情報の推定処理を補正しないことを特徴とする。
この発明によれば、今回の地震の震源位置と同方角において、今回の地震の震源位置の所定範囲内に過去の震源位置がない場合であっても、今回の地震の震源位置が同方角の過去の震源位置より遠ければ今回の地震の推定処理を補正することができ、さらに今回の地震の震源位置が過去の震源位置より近い場合であっても、地震情報の推定処理を行うことができる。
請求項8の発明は、請求項1乃至3いずれかにおいて、前記第1および第2の相対位置情報は方角および距離であり、前記地震情報補正手段は、第2の相対位置情報を第1の相対位置情報と照合して、今回の震源位置と同じ方角で今回の震源位置よりも報知制御端末の設置場所に近く、且つ報知制御端末の設置場所までの距離が今回の震源位置から報知制御端末の設置場所までの距離に最も近い過去の震源位置に対応する誤差情報を抽出し、当該抽出した誤差情報に基づいて前記地震推定手段が行う地震情報の推定処理を補正し、第2の相対位置情報を第1の相対位置情報と照合して、今回の震源位置と同じ方角にある過去の震源位置のうち、今回の震源位置よりも報知制御端末の設置場所に近い過去の震源位置がない場合は、地震推定手段が行う地震情報の推定処理を補正しないことを特徴とする。
この発明によれば、今回の地震の震源位置が同方角の過去の震源位置より遠ければ今回の地震の推定処理を補正することができ、さらに今回の地震の震源位置が同方角の過去の震源位置より近い場合であっても、地震情報の推定処理を行うことができる。
請求項9の発明は、請求項1乃至8いずれかにおいて、前記誤差情報は、地震情報の測定結果を地震情報の推定結果で除した結果であることを特徴とする。
この発明によれば、今回の地震情報の推定結果に誤差情報を乗ずることによって、今回の地震の推定処理を補正することができる。
請求項10の発明は、請求項1乃至9いずれかにおいて、前記地震情報は震度と地震到達時間とのうち少なくともいずれか一方であることを特徴とする。
この発明によれば、地盤や居住階数等の実際の環境を考慮した震度および/または地震到達時間が推測されるので、推定精度の高い震度および/または地震到達時間が報知可能となる。
請求項11の発明は、請求項1乃至10いずれかにおいて、前記地震情報補正手段で補正した地震情報を、緊急地震速報の送信元に伝達する手段を備えることを特徴とする。
この発明によれば、緊急地震速報の送信元では、次回から送信する緊急地震速報に対して、送信先の地域毎の環境を考慮した補正を施すことができる。
以上説明したように、本発明では、システム構成が簡易で、地震情報の推定処理の補正を容易に行うことができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態の地震報知システムは、図1に示すように、自宅H1内において、統合管理盤1と、商用電源を供給する電路Lpおよび制御線Ljを介して統合管理盤1に接続されて、統合管理盤1が電力供給、制御並びに監視を行う電気錠、非常灯等の電源となるDC電源装置、ガス供給遮断装置、照明器具、空調機器(エアコン)、床暖房器具、情報端末等の宅内に設置された1乃至複数の電気機器X、統合管理盤1にLANケーブルLiを介して接続される報知制御端末2(専用のコントロールパネル、パーソナルコンピュータ、Tナビ対応のデジタルテレビ等のウェブブラウザ機能を有する宅内機器)とを備え、統合管理盤1と報知制御端末2とが汎用の通信プロトコル(TCP/IP、UDP、HTTPなど)を利用した宅内ネットワークを構成している。この宅内ネットワークは、100BASE-TX(IEEE802.3u)規格に準拠したローカルエリアネットワーク(LAN)であって、統合管理盤1内においてレイヤ2スイッチやレイヤ3スイッチに相当する後述の統合装置1bに、ネットワーク端末に相当する報知制御端末2や、図示しない他の端末装置などがスター配線で接続されている。また、統合装置1bは、インターネットに接続するための回線の種類(電話回線、CATV回線、光ファイバ回線など)に応じたインターネット接続機能を有しており、宅内ネットワークが外部ネットワークたる通信ネットワークNTに接続される。なお、通信ネットワークNTは、インターネット、公衆回線網、無線通信網を含む。
そして、宅内ネットワークには住宅から離れた遠隔地に設置されたセンターサーバ10が通信ネットワークNTを通じて接続されており、ウェブブラウザ機能を有するパーソナルコンピュータPC(以後、パソコンPCと称す)や、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance)等のウェブブラウザ機能を有する携帯型の端末装置PTとセンターサーバ10との間でインターネットを介したデータ通信を行う。センターサーバ10は、ネットワーク機能を有する汎用のコンピュータ装置で構成されており、パソコンPCや携帯端末PTから通信ネットワークNTを通じて送信される統合管理盤1宛のメッセージや統合管理盤1から宅内ネットワークに属さない端末装置に宛て送信されるメッセージを中継する機能を有している。但し、上述のようなインターネット接続機能を有するパソコンPCや携帯端末PTやセンターサーバ10は従来周知であるから、詳細な構成についての図示並びに説明は省略する。
さらに、気象庁の地震速報提供サーバ20が、通信ネットワークNTを通じて宅内ネットワークに接続されており、地震発生時には、震源の位置、深さや震源での震度等の情報を含む緊急地震速報が地震速報提供サーバ20から伝達される。
統合管理盤1は、図1に示すように、外部から住宅に供給される商用電源を分岐して宅内の電気機器Xに供給する主幹ブレーカ、分岐ブレーカからなる電源分岐部1aと、統合装置1bと、電気機器コントローラ1cとを備える。そして、商用電源が電源分岐部1aを介して分岐された各電路Lpは統合管理盤1外に導出されて、宅内の電気機器Xに接続されて動作電源を供給している。
統合装置1bは、LANケーブルLiを介して、盤内の電気機器コントローラ1c、盤外の報知制御端末2等の端末装置が接続されるとともに、通信ネットワークNTを通じて宅外のセンターサーバ10、パソコンPC、携帯端末PT、または他の端末装置に接続しており、パケット処理機能、経路切換機能、ネットワークセキュリティ機能、UPnP(ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ)のコントロールポイントの機能等を有して、ネットワークにおけるデータ授受をコントロールしている。
電気機器コントローラ1cは、統合装置1bと日本電機工業会(JEMA)の統一規格に適合した電気機器Xとのインタフェース機能を有し、統合装置1bを介して端末装置から制御要求のメッセージを受け取ったときに制御線Ljを介して各電気機器Xを個別に制御して運転と停止を切り換え、統合装置1bを介して端末装置から監視要求のメッセージを受け取ったときに制御線Ljを介して各電気機器Xの動作状態(運転又は停止)を個別に取得するとともに、制御要求や監視要求に対する応答(各電気機器の動作状態)のメッセージを要求メッセージの送信元である端末装置に向けて統合装置1bを介して送信させる機能(制御監視機能)を有する。
上記のように構成されたシステムにおいて、気象庁の地震速報提供サーバ20から通信ネットワークNTを介して伝達される緊急地震速報を、報知制御端末2が統合装置1bを介して受信した場合の動作について、以下説明する。
報知制御端末2は、図1に示すように、インタフェース部2aと、制御部2bと、報知部2cとを備え、インタフェース部2aは宅内ネットワークと制御部2bとのインタフェース機能を有し、報知部2cは、液晶画面等の表示部M1とスピーカを有する音声出力部SP1とで構成される。
そして、制御部2bは、地震速報提供サーバ20から通信ネットワークNTを介して伝達される緊急地震速報を受信する地震発生情報受信部K1と、各種データを設定する設定部K2と、各設定データを格納する記憶部K3と、地震到達時間および震度を推定する地震推定部K4と、地震推定部K4の推定結果を通知先へ送信する通知部K5と、地震推定部K4の推定結果に基づいて電気機器Xの制御要求や監視要求を送信する機器制御部K6と、報知制御端末2の設置場所における震度を測定する震度計K7(地震測定手段)と、計時動作を行う計時部K8(地震測定手段)と、地震推定部K4の推定処理を補正する地震情報補正部K9と、地震情報補正部K9で用いる補正情報を格納する補正情報記憶部K10とで構成される。
設定部K2は、地震推定部K4が地震到達時間および震度を推定する対象位置を設定する対象位置設定部K21と、通知部K5が地震発生通知を行う通知先のデータを対象位置に対応して設定する通知先設定部K22と、通知可否の閾値震度を設定する閾値設定部K23と、地震推定部K4の推定結果に連動して行われる機器制御部K6による電気機器Xの制御の内容を設定する連動パターン設定部K24とで構成されている。
まず、対象位置設定部K21では、表示部M1に表示された地図上から本報知制御端末2が設置される自宅H1の所在地(報知地点)や、宅外の家族、親戚、知人の家H2,H3等の所在地をユーザが選択したり、または各住所を入力することで、地震到達時間および震度を推定する対象位置(緯度、経度)が設定される(なお、図1中の家H2は祖父宅、家H3はおじさん宅とする)。そして、記憶部K3には、図2に示すような「対象位置ID」、「対象位置名称」、「自宅設定」、「連動パターンID」、「通知先利用者ID」、「震度閾値」の各項目を有するエリア登録テーブルTB1が予め保存されており、上記設定された対象位置は、エリア登録テーブルTB1の対象位置ID「1」、「2」、「3」、「4」、......に対応して格納される。さらに、各対象位置に対応して、対象位置名称の項目には「自宅」、「祖父宅」、「おじさん宅」等が任意に設定されるとともに、自宅設定の項目には、自宅設定された対象位置では「1」、自宅以外に設定された対象位置では「0」が設定される。また、報知制御端末2に設けたGPS測位装置(図示無し)によって本報知制御端末2が設置される自宅H1の位置を取得してもよい。
さらに、地震発生時の機器制御部K6による電気機器Xの制御が、連動パターン設定部K24をユーザが操作することで設定され、記憶部K3には、図3に示すような「連動パターンID」、「電気錠開錠」、「DC電源オン」、「ガス遮断」等の各項目を有する連動動作登録テーブルTB2が予め保存されており、連動パターン設定部K24で設定することで各項目の動作の可否(○,×)が格納される。この連動制御は、連動パターンID「P1」,「P2」,「P3」,......毎に異なる内容を設定することができ、自宅H1での連動制御の内容を連動パターンID「P1」に設定すれば、エリア登録テーブルTB1(図2参照)の自宅における連動パターンIDの項目には「P1」が格納される。
次に、通知先設定部K22は、ユーザが操作することで、通知先の利用者名、メールアドレス、通知有無を入力し、入力された各データは、図4に示すように「利用者ID」、「利用者名」、「メールアドレス」、「通知有無」の各項目を有する通知先登録テーブルTB3の形態で、記憶部K3に格納される(なお、図4中の利用者名A〜Dは自宅の家族、利用者名Eは祖父、利用者名Fはおじさんを表し、家族A〜Dのメールアドレスは、家族が各々携行する携帯端末PTのメールアドレスであり、祖父Eのメールアドレスは、祖父宅H2にあるパソコンPCのメールアドレスであり、おじさんFのメールアドレスは、おじさん宅H3にあるパソコンPCのメールアドレスである)。そして、この通知先登録テーブルTB3を参照して、上記各対象位置における地震到達時間および震度の推定結果をメールで送信する通知先を対象位置毎に設定することで、図2に示すエリア登録テーブルTB1の通知先利用者IDの項目が設定される(なお、図2中の通知先利用者IDの設定は、自宅の推定結果が家族A〜Dのメールアドレスに送信され、祖父宅の推定結果が祖父Eのメールアドレスに送信され、おじさん宅の推定結果がおじさんFのメールアドレスに送信される)。すなわち、推定結果を送信する通知先のデータが各対象位置に対応して設定されるのである。
そして、報知制御端末2の地震発生情報受信部K1が、地震速報提供サーバ20からの緊急地震速報を受信すると、地震推定部K4は、緊急地震速報に含まれる震源の位置、深さや震源での震度等の情報と、記憶部K3の対象位置の設定データとに基づいて、自宅H1、祖父宅H2、おじさん宅H3における地震到達時間および震度(震度情報)を各々推定する。
しかし、震源位置と自宅Hとの間に存在する地層の性質は、震源位置と自宅Hとの位置関係(方向、距離)によって異なり、自宅Hの東西南北の4方向において自宅Hから等距離の地点で同一マグニチュードの地震が各々発生したとしても、震源位置の方向によって、自宅Hでの震度や地震到達時間は異なってしまう。また、自宅Hから同一方向で自宅Hからの距離が互いに異なる複数の地点で同一マグニチュードの地震が各々発生したとしても、自宅Hでの震度や地震到達時間は、震源位置の距離に比例または反比例するような単純な関係にはならない。
そこで、地震情報補正部K9は、補正情報記憶部K10に格納している補正情報を用いて、地震推定部K4が推定した自宅H1の推定結果を補正する。
まず、図5に示すように、過去の震源位置P1〜P9が、自宅H1からみて東西南北のいずれかの方向に各々位置している。補正情報記憶部K10は、図6に示すような「震源位置の方角」、「過去の震源位置No.」、「設置場所と震源位置との距離」、「震度の推定結果」、「震度の測定結果」、「震度誤差情報」、「地震到達時間の推定結果」、「地震到達時間の測定結果」、「到達時間誤差情報」の各項目からなる補正情報を有する誤差情報テーブルTB4が格納され、上記各項目には過去の地震毎の履歴が格納されている。
「震源位置の方角」は、本報知制御端末2が設置される自宅H1からみて震源位置(受信した緊急地震速報に震源位置の情報が含まれている)の方角(東西南北のいずれか)を示し、「設置場所と震源位置との距離」は、自宅H1と震源位置との距離を示しており、「震源位置の方角」および「設置場所と震源位置との距離」は、本報知制御端末2が設置される自宅H1に対する過去の震源位置を示す(第1の相対位置情報)。
「震度の推定結果」は、地震推定部K4が推定した過去の地震による震度の推定結果を示し、「震度の測定結果」は、震度計K7が測定した過去の地震による震度の測定結果を示す。そして、「震度誤差情報」は、震度の推定結果と震度の測定結果との誤差を示しており、「震度の測定結果/震度の推定結果」で求められる。
「地震到達時間の推定結果」は、地震推定部K4が推定した過去の地震による地震到達時間の推定結果を示し、「地震到達時間の測定結果」は、計時部K8が測定した過去の地震による地震到達時間の測定結果を示す。そして、「到達時間誤差情報」は、地震到達時間の推定結果と地震到達時間の測定結果との誤差を示しており、「地震到達時間の測定結果/地震到達時間の推定結果」で求められる。なお、この地震到達時間は、地震が到達するまでに要する時間で表される。
そして、地震情報補正部K9は、受信した緊急地震速報に含まれる震源の位置から、本報知制御端末2が設置される自宅H1からみた今回の震源位置の方角(東西南北のいずれか)と、自宅H1と今回の震源位置との距離を導出し、自宅H1からみた今回の震源位置の方角および距離の情報(第2の相対位置情報)を生成する。そして、今回の震源位置の方角および距離の情報を、誤差情報テーブルTB4内の「震源位置の方角」および「設置場所と震源位置との距離」と照合し、今回の震源位置と同じ方角にある過去の震源位置のうち、自宅Hまでの距離が今回の震源位置から自宅Hまでの距離を基準とした所定範囲内に収まる過去の震源位置に対応する「震度誤差情報」および「到達時間誤差情報」を抽出する。したがって、地震情報の補正処理の精度を確保することができる。
例えば、図5に示すように、自宅H1からみて南方向に今回の震源位置Paがあり、今回の震源位置Paから自宅H1までの距離は、南方向にある過去の震源位置P5から自宅H1までの距離を基準とした所定範囲W内に収まるので、地震情報補正部K9は、過去の震源位置P5に対応する「震度誤差情報」および「到達時間誤差情報」を抽出する。(例えば、今回の震源位置から自宅H1までの距離を50kmとすると、自宅H1までの距離が50±10kmの範囲にある過去の震源位置の情報を抽出する。)
そして、地震情報補正部K9は、震源位置Paに対して地震発生情報受信部K1が推定した自宅H1における震度および地震到達時間に、上記抽出した過去の震源位置P5に対応する「震度誤差情報」および「到達時間誤差情報」を各々乗じ、自宅H1における震度および地震到達時間を補正する。したがって、補正された震度および地震到達時間は、震源位置と自宅Hとの間に存在する地層の性質が考慮された値となり、推定結果の信頼性が向上する。
また、今回の震源位置の方角および距離の情報を、誤差情報テーブルTB4内の「震源位置の方角」および「設置場所と震源位置との距離」と照合した際に、今回の震源位置が、今回の震源位置と同方角に属する過去のいずれの震源位置に対しても所定範囲W外にある場合、および今回の震源位置と同方角に過去の震源位置がない場合は、地震発生情報受信部K1が推定した自宅H1における震度および地震到達時間に対して補正処理を行わない。したがって、不要な補正処理を行わないので、演算処理量を抑制できる。
このように、本実施形態の地震報知システムは、過去の地震情報の推定結果および測定結果に基づいて過去の震源位置における推定処理の誤差情報の履歴を補正情報として補正s情報記憶部K10に格納し、地震情報補正部K9は、この補正情報に今回の地震の震源位置を照合することによって、今回の震源位置に適用可能な誤差情報を抽出して今回の地震の推定処理を補正するので、従来のように対象地点の地盤の卓越周期、建物の固有周期、減衰階数などの動的特性を予め調査する必要はなく、システム構成が簡易で、地震情報の推定処理の補正を容易に行うことができる。
上述の本実施形態の推定結果の補正処理は、図14に示す(a)のパターンであり、今回の震源位置と同方角に過去の震源位置があり、且つ今回の震源位置と同じ方角にある過去の震源位置のうち、自宅Hまでの距離が今回の震源位置から自宅Hまでの距離を基準とした所定範囲内に収まる過去の震源位置があれば、推定結果を補正し(○)、他の場合は推定結果の補正処理を行わない(×)。
なお、祖父宅H2、おじさん宅H3における地震到達時間および震度は、地震推定部K4の推定結果を補正することなく用いる。
上記地震情報補正部K9から出力される推定結果(自宅H1)、および地震推定部K4の推定結果(祖父宅H2、おじさん宅H3)は、推定結果の内容を示すテキストデータと、推定結果の内容に応じた口調形式を示す口調情報とで生成される。上記地震到達時間および震度の推定結果を表すテキストデータの一例としては、「*秒後に震度*の揺れがあると予測されます。」がある。日本語が対象の場合、漢字かな混じりテキストデータ、かなテキストデータなどがあり、他にもローマ字テキストデータ、英字のテキストデータなどがある。
また、上記口調情報とは、声質と韻律から特徴付けられるものである。声質は、主に周波数領域に現れる特徴であり、例えばハスキーな声、柔らかい声、堅い声などである。また、韻律は、声のピッチ(高さ)であるイントネーション、声の音量(強さ)、話速(声の速さ)などがある。上記声質及び韻律の組み合わせによって、例えば、緊急性、緊迫感の少ない平静口調や、緊急性、緊迫感のある警告口調等がある。この口調情報は、地震推測部K4で推定した各対象位置の震度に応じて設定されており、震度1〜7のうち、推定された震度が小さければ(震度1〜3)、緊急性、緊迫感の少ない平静口調に設定され、推定された震度が大きければ(震度4〜7)、緊急性、緊迫感のある警告口調に設定される。
そして、自宅H1における地震到達時間および震度の推定結果は、自宅H1内の報知部2cの表示部M1にテキストデータが表示される。さらに音声出力部SP1では、この推定結果のテキストデータおよび口調情報に基づいて、推定結果を音声報知する口調を設定した音声信号データを作成し、この音声信号データを再生して推定結果を音声報知する。この音声報知は、自宅H1における震度の推定結果によってその口調形式が設定されており、推定された震度が小さいときは緊急性、緊迫感の少ない平静口調で報知され、推定された震度が大きいときは緊急性、緊迫感のある警告口調で報知されるので、自宅H1の家族は、音声報知の口調を聞くだけで即座に地震発生の緊急性、緊迫感を認識することができ、震度が大きい場合はすぐに避難行動を起こすことができる。また、音声出力部SP1による音声報知を、自宅H1内だけでなく、自宅H1の外にも聞こえるように報知すれば、近所の人に対しても地震発生の報知が可能となる。
さらに、通知部K5は、エリア登録テーブルTB1の通知先利用者IDの項目を参照して、この自宅H1における地震到達時間および震度の推定結果を、利用者ID1〜ID4に割り当てられたメールアドレス宛にメールで送信する。この場合、利用者ID1〜ID4に割り当てられたメールアドレスは、家族A〜Dの携帯端末PTのメールアドレスであり、外出中の家族も地震情報を受信することができる。
また、通知部K5は、エリア登録テーブルTB1の通知先利用者IDの項目を参照して、祖父宅H2における地震到達時間および震度の推定結果を、利用者ID5に割り当てられたメールアドレス宛にメールで送信する。この場合、利用者ID5に割り当てられたメールアドレスは、祖父宅H2にあるパソコンPCのメールアドレスであり、自宅から離れて住んでいる祖父Eにも地震情報を通知することができる。
また、通知部K5は、エリア登録テーブルTB1の通知先利用者IDの項目を参照して、おじさん宅H3における地震到達時間および震度の推定結果を、利用者ID6に割り当てられたメールアドレス宛にメールで送信する。この場合、利用者ID6に割り当てられたメールアドレスは、おじさん宅H3にあるパソコンPCのメールアドレスであり、自宅から離れて住んでいるおじさんFにも地震情報を通知することができる。
そして、家族A〜Dの携帯電話PTに送信される推定結果,祖父宅H2のパソコンPC,おじさん宅H3のパソコンPCに送信される推定結果もテキストデータと口調情報とで生成されており、携帯端末PTおよびパソコンPCに、報知制御端末2と同様の音声出力部SP1を設けることで、自宅H1,祖父宅H2,おじさん宅H3での各震度の推定結果によって、通知先における音声報知の口調が設定される。したがって、上記通知動作においても、推定された震度が小さいときは緊急性、緊迫感の少ない平静口調で報知され、推定された震度が大きいときは緊急性、緊迫感のある警告口調で報知されるので、宅外の通知先でも、音声報知の口調を聞くだけで即座に地震発生の緊急性、緊迫感を認識することができ、震度が大きい場合はすぐに避難行動を起こすことができる。
このように、推定された震度の大きさに応じた報知動作(音声報知の口調)を設定することで、震度の大小に応じた報知動作を行うことができ、地震発生の緊急性、緊迫感が伝達可能になる。また、自宅H1における地震到達時間および震度を報知するだけでなく、外出中の家族に通知でき、さらには、離れて住んでいる家族、親戚、知人等の家における地震到達時間および震度も宅外へ通知でき、地震情報を広い範囲に活用することができる。
また、上記通知動作は、通知先設定部K22での通知先設定時に、通知先毎に優先順位を付加することで、通知部K5は、通知順位の高い通知先から順に地震到達時間および震度の情報を送信し、緊急性の高い通知先には地震情報が早く通知される。あるいは、通知先設定部K22での通知先設定時に、全ての通知先へ同時に送信するように設定すれば、全ての通知先に対して地震情報を一斉に速やかに通知できる。
さらに、上記通知動作の可否を判定するための震度閾値を閾値設定部K23によって設定し、対象位置毎に推定された震度が震度閾値以上でなければ、推定結果の通知動作を行わないようにしており、推定された震度の大きさに応じた通知動作(各通知先への推定結果送信の可否)を設定することで、震度の大小に応じた通知動作を行うことができる。閾値設定部K23で設定された震度閾値は、対象位置毎にエリア登録テーブルTB1(図2参照)に格納され、例えば、自宅H1の震度閾値を「2」に設定し、地盤の固い祖父宅H2の震度閾値を「3」に設定し、高層階にあるおじさん宅H3の震度閾値を「1」に設定することで、各対象位置の地盤の固さや住居の階数等に応じて必要なところのみに地震情報を通知でき、不要な通知を行うことがなくなる。
次に、報知制御端末2による電気機器Xの制御動作について説明する。まず、地震推定部K4が推定した自宅H1における震度が所定震度以上(例えば、震度1以上)であれば、機器制御部K6は、連動動作登録テーブルTB2の連動パターンID「P1」に設定された内容にしたがって要求メッセージを送信し、地震が自宅H1に到達するまでに電気機器Xの連動制御を行う。すなわち、機器制御部K6は、統合管理盤1の電気機器コントローラ1cへ制御要求を送信し、電気機器コントローラ1cが電気機器Xを制御することで、例えば、電気錠を開錠して避難経路を確保したり、DC電源を起動して非常灯等の電源を確保したり、ガス供給を遮断して、電気機器Xを安全な状態に制御または停止させている。
また、おじさん宅H3にも自宅H1と同様に統合管理盤1を設けていれば、通信ネットワークNTを介して、おじさん宅H3内の電気機器Xの動作も自宅H1から制御、監視でき、おじさん宅H3での連動パターンIDを設定することで(図2参照)、地震推定部K4が推定したおじさん宅H3における震度に基づいて、地震発生時には自宅H1からおじさん宅H3へ制御要求を送信して電気機器Xを制御し、電気機器Xを安全な状態に制御または停止させることができる。
このように、各対象位置における地震到達時間および震度の推定結果に基づいて、実際に地震が到達する前に、自宅H1や、離れて住んでいる家族、親戚、知人の家の電気機器Xを安全な状態に制御または停止させることで、地震発生時の被害を最小限に抑えている。
さらに、地震情報補正部K9から地震速報提供サーバ20にも、震度誤差情報および到達時間誤差情報を送信しており、地震速報提供サーバ20側では、震度誤差情報および到達時間誤差情報に基づいて、次回から送信する緊急地震速報に対して、送信先の地域毎の環境を考慮した補正を施すことができる。
(実施形態2)
本実施形態の地震報知システムは、実施形態1の報知制御端末2の制御部2bの機能の一部を、センターサーバ10内に設けたものであり、報知制御端末2は、図7に示すように、各種データを設定する設定部K2と、報知制御端末2の設置場所における震度を測定する震度計K7(地震測定手段)と、計時動作を行う計時部K8(地震測定手段)とを制御部2bに備え、センターサーバ10は、図8に示すように、気象庁の地震速報提供サーバ20から通信ネットワークNTを介して伝達される緊急地震速報を受信する地震発生情報受信部K1と、報知制御端末2で設定した各データを通信ネットワークNTを介して取得して格納する記憶部K3と、緊急地震速報と対象位置の設定データとに基づいて対象位置における地震到達時間および震度を推定する地震推定部K4と、地震推定部K4の推定結果を報知制御端末2や通知先へ送信する通知部K5と、地震推定部K4の推定結果に基づいて電気機器Xの制御要求や監視要求を送信する機器制御部K6と、地震推定部K4の推定処理を補正する地震情報補正部K9と、地震情報補正部K9で用いる補正情報を格納する補正情報記憶部K10とを備える。
記憶部K3には、報知制御端末2で設定した各データが通信ネットワークNTを介して格納されており、実施形態1と同様に、地震推定部K4が地震到達時間および震度を推定する対象位置(自宅H1、祖父宅H2、おじさん宅H3)のデータや、エリア登録テーブルTB1、連動動作登録テーブルTB2、通知先登録テーブルTB3が格納されている。
そして、センターサーバ10の地震発生情報受信部K1が、地震速報提供サーバ20からの緊急地震速報を受信すると、地震推定部K4は、緊急地震速報に含まれる震源の位置、深さや震源地での震度等の情報と、記憶部K3の対象位置の設定データとに基づいて、自宅H1、祖父宅H2、おじさん宅H3における地震到達時間および震度を各々推定する。
補正情報記憶部K10は、実施形態1と同様に、図6に示す誤差情報テーブルTB4が格納されている。そして、本実施形態では、報知制御端末2の震度計K7が測定した過去の地震による震度の測定結果や、計時部K8が測定した過去の地震による地震到達時間の測定結果は、補正情報記憶部K10が通信ネットワークNTを介して取得する。
そして地震情報補正部K9は、実施形態1と同様に、補正情報記憶部K10に格納している補正情報を用いて、地震推定部K4が推定した自宅H1における震度および地震到達時間を補正する。したがって、補正された震度および地震到達時間は、震源位置と自宅Hとの間に存在する地層の性質が考慮された値となり、推定結果の信頼性が向上する。なお、祖父宅H2、おじさん宅H3における地震到達時間および震度は、地震推定部K4の推定結果を補正することなく用いる。
推定された各対象位置における地震到達時間および震度のうち、自宅H1における地震到達時間および震度は、センターサーバ10の通知部K5から自宅H1内の報知制御端末2に送信され、報知部2cの表示部M1にテキスト表示され、音声出力部SP1から音声でも報知される。さらに、通知部K5は、エリア登録テーブルTB1の通知先利用者IDの項目を参照して、この自宅H1における地震到達時間および震度の推定結果を、利用者ID1〜ID4に割り当てられたメールアドレス宛にメールで送信する。この場合、利用者ID1〜ID4に割り当てられたメールアドレスは、家族A〜Dの携帯端末PTのメールアドレスであり、外出中の家族も地震情報を受信することができる。
また、通知部K5は、エリア登録テーブルTB1の通知先利用者IDの項目を参照して、祖父宅H2における地震到達時間および震度の推定結果、おじさん宅H3における地震到達時間および震度の推定結果を、利用者ID5,ID6に各々割り当てられたメールアドレス宛(祖父宅H2、おじさん宅H3にあるパソコンPC)にメールで送信する。
このように、自宅H1における地震到達時間および震度の推定結果を報知するだけでなく、外出中の家族に通知でき、さらには、離れて住んでいる家族、親戚、知人等の家における地震到達時間および震度の推定結果も通知でき、地震情報を広い範囲に活用することができる。
なお、本実施形態の地震報知システムは、実施形態1の報知制御端末2の地震発生情報受信部K1、記憶部K3、地震推定部K4、通知部K5、機器制御部K6、地震情報補正部K9を、センターサーバ10内に設けたものであり、他の動作についても通信ネットワークNTを介して実施形態1と同様に行われており、説明は省略する。
(実施形態3)
本実施形態の地震報知システムは、実施形態1または実施形態2と同様の構成を備える。
まず、図9に示すように、過去の震源位置P1〜P9が、自宅H1からみて東西南北のいずれかの方向に各々位置している。そして、自宅H1からみて南方向に今回の震源位置Paがあり、今回の震源位置Paから自宅H1までの距離は、南方向にある過去の震源位置P5から自宅H1までの距離を基準とした所定範囲W内に収まるので、地震情報補正部K9は、実施形態1または2と同様に、過去の震源位置P5に対応する「震度誤差情報」および「到達時間誤差情報」を抽出する。
そして、地震情報補正部K9は、震源位置Paに対して地震発生情報受信部K1が推定した自宅H1における震度および地震到達時間に、上記抽出した過去の震源位置P5に対応する「震度誤差情報」および「到達時間誤差情報」を各々乗じて、自宅H1における震度および地震到達時間を補正する。したがって、補正された震度および地震到達時間は、震源位置と自宅Hとの間に存在する地層の性質が考慮された値となり、推定結果の信頼性が向上する。
しかし、図9に示すように、自宅H1からみて西方向に今回の震源位置Pbがあり、今回の震源位置Pbと同じ西方向にある過去の震源位置のうち、自宅H1までの距離が、今回の震源位置Pbを基準とした所定範囲W内に収まる過去の震源位置がない場合、地震情報補正部K9は以下の処理を行う。
まず、今回の震源位置Pbは、西方向にある過去の震源位置P6,P7よりも自宅H1までの距離が長く、西方向にある過去の震源位置P8よりも自宅H1までの距離が短い。
そして、今回の震源位置Pbから自宅H1に地震が到達するまでの経路は、西方向の過去の震源位置P6,P7,P8のうち、今回の震源位置Pbより自宅H1に近い過去の震源位置P6,P7から自宅H1に地震が到達するまでの経路の全ての性質を含んでいると考えられる。さらに、過去の震源位置P6,P7のうち、自宅H1までの距離が今回の震源位置Pbから自宅H1までの距離に最も近い過去の震源位置P7のほうが、自宅H1までの経路の性質が今回の震源位置Pbに近いと考えられる。
したがって、本実施形態の地震情報補正部K9は、受信した緊急地震速報に含まれる震源の位置から、本報知制御端末2が設置される自宅H1からみた今回の震源位置Pbの方角(東西南北のいずれか)と、自宅H1と今回の震源位置Pbとの距離を導出し、自宅H1からみた今回の震源位置Pbの方角および距離の情報(第2の相対位置情報)を生成する。そして、今回の震源位置Pbの方角および距離の情報を、誤差情報テーブルTB4内の「震源位置の方角」および「設置場所と震源位置との距離」(第1の相対位置情報)と上記のように照合することによって、過去の震源位置P7に対応する「震度誤差情報」および「到達時間誤差情報」を抽出する。
そして、地震情報補正部K9は、震源位置Pbに対して地震発生情報受信部K1が推定した自宅H1における震度および地震到達時間に、上記抽出した過去の震源位置P7に対応する「震度誤差情報」および「到達時間誤差情報」を各々乗じて、自宅H1における震度および地震到達時間を補正する。したがって、補正された震度および地震到達時間は、震源位置と自宅Hとの間に存在する地層の性質が考慮された値となり、推定結果の信頼性が向上する。
また、自宅H1からみて西方向にある今回の震源位置Pcと同じ西方向にある過去の震源位置のうち、自宅H1までの距離が今回の震源位置Pcを基準とした所定範囲W内に収まる過去の震源位置がなく、さらには今回の震源位置Pcから自宅H1までの距離が、西方向にある過去の全ての震源位置P6,P7,P8から自宅H1までの各距離より短い場合、今回の震源位置Pcから自宅H1に地震が到達するまでの経路は、過去の震源位置P6,P7,P8から自宅H1に地震が到達するまでの各経路の全ての性質を含んでいるとはいえず、過去の震源位置P6,P7,P8に対応する「震度誤差情報」および「到達時間誤差情報」を用いることはできない。したがって、地震情報補正部K9は、地震発生情報受信部K1が推定した自宅H1における震度および地震到達時間に対して補正処理を行わない。
また、今回の震源位置と同方角に過去の震源位置がない場合も、地震情報補正部K9は、地震発生情報受信部K1が推定した自宅H1における震度および地震到達時間に対して補正処理を行わない。
このように、本実施形態では、今回の地震の震源位置と同方角において、今回の地震の震源位置の所定範囲内に過去の震源位置がない場合であっても、今回の地震の震源位置が同方角の過去の震源位置より遠ければ今回の地震の推定処理を補正することができ、さらに今回の地震の震源位置が過去の震源位置より近い場合であっても、地震情報の推定処理を行うことができる。
上述の本実施形態の推定結果の補正処理は、図14に示す(b)のパターンであり、今回の震源位置と同方角に過去の震源位置があり、且つ今回の震源位置と同じ方角にある過去の震源位置のうち、自宅Hまでの距離が今回の震源位置から自宅Hまでの距離を基準とした所定範囲W内に収まる過去の震源位置があれば、推定結果を補正する(○)。また、今回の震源位置と同方角に過去の震源位置はあるが、自宅Hまでの距離が上記所定範囲W内に収まる過去の震源位置がなければ、今回の震源位置と同じ方角にある過去の震源位置のうち、今回の震源位置と同じ方角で今回の震源位置よりも自宅に近く、且つ自宅までの距離が今回の震源位置から自宅まで距離に最も近い過去の震源位置に対応する誤差情報を用いて推定結果を補正する(△)。他の場合は推定結果の補正処理を行わない(×)。
なお、他の動作は実施形態1,2と同様であり、説明は省略する。
(実施形態4)
本実施形態の地震報知システムは、実施形態1または実施形態2と同様の構成を備える。
まず、図9に示すように、過去の震源位置P1〜P9が、自宅H1からみて東西南北のいずれかの方向に各々位置している。そして、自宅H1からみて西方向に今回の震源位置Pbがあり、今回の震源位置Pbは、西方向にある過去の震源位置P6,P7よりも自宅H1までの距離が長く、西方向にある過去の震源位置P8よりも自宅H1までの距離が短い。
そして、今回の震源位置Pbから自宅H1に地震が到達するまでの経路は、西方向の過去の震源位置P6,P7,P8のうち、今回の震源位置Pbより自宅H1に近い過去の震源位置P6,P7から自宅H1に地震が到達するまでの経路の全ての性質を含んでいると考えられる。さらに、過去の震源位置P6,P7のうち、自宅H1までの距離が今回の震源位置Pbから自宅H1までの距離に最も近い過去の震源位置P7のほうが、自宅H1までの経路の性質が今回の震源位置Pbに近いと考えられる。
したがって、本実施形態の地震情報補正部K9は、受信した緊急地震速報に含まれる震源の位置から、本報知制御端末2が設置される自宅H1からみた今回の震源位置Pbの方角(東西南北のいずれか)と、自宅H1と今回の震源位置Pbとの距離を導出し、自宅H1からみた今回の震源位置Pbの方角および距離の情報(第2の相対位置情報)を生成する。そして、今回の震源位置Pbの方角および距離の情報を、誤差情報テーブルTB4内の「震源位置の方角」および「設置場所と震源位置との距離」(第1の相対位置情報)と上記のように照合することによって、過去の震源位置P7に対応する「震度誤差情報」および「到達時間誤差情報」を抽出する。
そして、地震情報補正部K9は、震源位置Pbに対して地震発生情報受信部K1が推定した自宅H1における震度および地震到達時間に、上記抽出した過去の震源位置P7に対応する「震度誤差情報」および「到達時間誤差情報」を各々乗じて、自宅H1における震度および地震到達時間を補正する。したがって、補正された震度および地震到達時間は、震源位置と自宅Hとの間に存在する地層の性質が考慮された値となり、推定結果の信頼性が向上する。
また、本実施形態では、自宅H1からみて南方向にある今回の震源位置Paに対しても上記震源位置Pbの場合と同様に、今回の震源位置と同じ方角にある過去の震源位置のうち、今回の震源位置Paより自宅H1に近く、且つ自宅H1までの距離が今回の震源位置Paから自宅H1までの距離に最も近い過去の震源位置P4に対応する「震度誤差情報」および「到達時間誤差情報」を抽出し、地震情報補正部K9は、震源位置Paに対して地震発生情報受信部K1が推定した自宅H1における震度および地震到達時間に、上記抽出した震源位置P4に対応する「震度誤差情報」および「到達時間誤差情報」を各々乗じて、自宅H1における震度および地震到達時間を補正する。
また、自宅H1からみて西方向にある今回の震源位置Pcから自宅H1までの距離が、西方向にある過去の全ての震源位置P6,P7,P8から自宅H1までの各距離より短い場合、今回の震源位置Pcから自宅H1に地震が到達するまでの経路は、過去の震源位置P6,P7,P8から自宅H1に地震が到達するまでの各経路の全ての性質を含んでいるとはいえず、過去の震源位置P6,P7,P8に対応する「震度誤差情報」および「到達時間誤差情報」を用いることはできない。したがって、地震情報補正部K9は、地震発生情報受信部K1が推定した自宅H1における震度および地震到達時間に対して補正処理を行わない。
また、今回の震源位置と同方角に過去の震源位置がない場合も、地震情報補正部K9は、地震発生情報受信部K1が推定した自宅H1における震度および地震到達時間に対して補正処理を行わない。
このように、本実施形態では、今回の地震の震源位置が過去の震源位置より遠ければ今回の地震の推定処理を補正することができ、さらに今回の地震の震源位置が過去の震源位置より近い場合であっても、地震情報の推定処理を行うことができる。
なお、他の動作は実施形態1,2と同様であり、説明は省略する。
(実施形態5)
本実施形態の地震報知システムは、実施形態1または実施形態2と同様の構成を備える。
まず、図10に示すように、過去の震源位置P1〜P9が、自宅H1からみて東西南北のいずれかの方向に各々位置している。そして、補正情報記憶部K10は、図11に示すような「震源位置の方角」、「過去の震源位置No.」、「震度の推定結果」、「震度の測定結果」、「震度誤差情報」、「地震到達時間の推定結果」、「地震到達時間の測定結果」、「到達時間誤差情報」の各項目からなる補正情報を有する誤差情報テーブルTB5が格納され、上記各項目には過去の地震毎の履歴が格納されている。
そして、地震情報補正部K9は、緊急地震速報に含まれる震源の位置から、本報知制御端末2が設置される自宅H1からみて今回の震源位置が位置する方角(東西南北のいずれか)を導出し、今回の震源位置の方角情報(第2の相対位置情報)を生成する。そして、今回の震源位置の方角情報を、誤差情報テーブルTB5内の「震源位置の方角」(第1の相対位置情報)と照合し、今回の震源位置の方角に属する過去の全ての「震度誤差情報」および「到達時間誤差情報」の各平均値を抽出する。
例えば、自宅H1からみて東方向に今回の震源位置Pdがある場合、東方向にある過去の全ての震源位置P1,P2,P3に対応する「震度誤差情報」の平均値{(5/6+4/3+2/2)÷3}、および「到達時間誤差情報」の平均値{(20/30+60/50+100/90)÷3}を抽出する。
そして、地震情報補正部K9は、震源位置Pdに対して地震発生情報受信部K1が推定した自宅H1における震度および地震到達時間に、上記抽出した「震度誤差情報」および「到達時間誤差情報」の各平均値を各々乗じ、自宅H1における震度および地震到達時間を補正する。したがって、補正された震度および地震到達時間は、震源位置と自宅Hとの間に存在する地層の性質が考慮された値となり、推定結果の信頼性が向上する。
(実施形態6)
本実施形態の地震報知システムは、実施形態1または実施形態2と同様の構成を備える。
まず、図12に示すように、過去の震源位置P1〜P9が、自宅H1を中心にして同心円状に設定された複数のエリアS1〜S4のいずれかに各々位置している。そして、補正情報記憶部K10は、図13に示すような「過去の震源位置No.」、「震源位置のエリア」、「震度の推定結果」、「震度の測定結果」、「震度誤差情報」、「地震到達時間の推定結果」、「地震到達時間の測定結果」、「到達時間誤差情報」の各項目からなる補正情報を有する誤差情報テーブルTB6が格納され、上記各項目には過去の地震毎の履歴が格納されている。
そして、地震情報補正部K9は、緊急地震速報に含まれる震源の位置から、今回の震源位置Peから本報知制御端末2が設置される自宅H1までの距離を導出し、今回の震源位置が属するエリア情報(第2の相対位置情報)を生成する。そして、今回の震源位置が属するエリア情報を、誤差情報テーブルTB6内の「震源位置のエリア」(第1の相対位置情報)と照合し、今回の震源位置のエリアに属する過去の全ての「震度誤差情報」および「到達時間誤差情報」の各平均値を抽出する。
例えば、自宅H1からみて距離範囲S3に今回の震源位置Peがある場合、距離範囲S3に属する過去の全ての震源位置P1,P2,P5,P7に対応する「震度誤差情報」の平均値{(5/6+4/3+2/3+3/4)÷4}、および「到達時間誤差情報」の平均値{(20/30+60/50+75/60+55/55)÷4}を抽出する。
そして、地震情報補正部K9は、今回の震源位置Peに対して地震発生情報受信部K1が推定した自宅H1における震度および地震到達時間に、上記抽出した「震度誤差情報」および「到達時間誤差情報」の各平均値を各々乗じ、自宅H1における震度および地震到達時間を補正する。したがって、補正された震度および地震到達時間は、震源位置と自宅Hとの間に存在する地層の性質が考慮された値となり、推定結果の信頼性が向上する。
上記実施形態1〜5では、自宅H1の緯度、経度と、震源位置の緯度、経度とに基づいて、報知制御端末2が設置される自宅H1からみた震源位置の方向として4つの方角(東西南北)を用い、自宅H1からみた今回の震源位置の方角(東西南北)に対して、自宅H1からみた過去の震源位置の方角(東西南北)が同一であれば、当該過去の震源位置は今回の震源位置と同一方向にあると判断している。
しかし、今回の震源位置と過去の震源位置とが同一方向にあるか否かの判断方法として、自宅H1の緯度、経度と、震源位置の緯度、経度とに基づいて、例えば、自宅H1を中心として北方向を角度0°とした場合に、自宅H1からみた今回の震源位置を示す角度に対して、自宅H1からみた過去の震源位置が±10°の角度範囲内にあれば、当該過去の震源位置は今回の震源位置と同一方向にあると判断してもよい。
実施形態1の地震報知システムの構成を示す図である 同上のエリア登録テーブルを示す図である。 同上の連動動作登録テーブルを示す図である。 同上の通知先登録テーブルを示す図である。 同上の震源位置を示す図である。 同上の誤差情報テーブルを示す図である。 実施形態2の報知制御端末の構成を示す図である。 同上のセンターサーバの構成を示す図である。 実施形態3,4の震源位置を示す図である。 実施形態5の震源位置を示す図である。 同上の誤差情報テーブルを示す図である。 実施形態6の震源位置を示す図である。 同上の誤差情報テーブルを示す図である。 本発明の補正処理の有無の判断基準を示す図である。
符号の説明
1 統合管理盤
2 報知制御端末
2b 制御部
2c 報知部
K1 地震発生情報受信部
K21 対象位置設定部
K3 記憶部
K4 地震推定部
K7 震度計
K8 計時部
K9 地震情報補正部
K10 補正情報記憶部
NT 通信ネットワーク

Claims (11)

  1. 宅内に設置された報知制御端末が地震報知を行う地震報知システムにおいて、
    報知制御端末は、震源位置の情報を含む緊急地震速報を受信する地震発生情報受信手段と、本端末の設置場所を設定する対象位置設定手段と、設置場所のデータを格納する対象位置記憶手段と、緊急地震速報と設置場所のデータとに基づいて当該設置場所において発生する地震の地震情報を推定する地震推定手段と、本端末の設置場所で発生した地震の地震情報を測定する地震測定手段と、過去の地震情報の推定結果と過去の地震情報の測定結果との誤差を示す誤差情報の履歴と本端末の設置場所に対する過去の震源位置を示す第1の相対位置情報の履歴とを互いに対応付けた補正情報を格納した補正情報記憶手段と、本端末の設置場所に対する今回の震源位置を示す第2の相対位置情報を第1の相対位置情報と照合することによって、今回の震源位置に対応する誤差情報を抽出し、当該抽出した誤差情報に基づいて地震推定手段が行う地震情報の推定処理を補正する地震情報補正手段と、地震情報補正手段によって補正された地震情報の推定結果を報知する報知手段とを備える
    ことを特徴とする地震報知システム。
  2. 宅内に設置された報知制御端末がネットワークを介してセンターサーバと通信を行い、報知制御端末が地震報知を行う地震報知システムにおいて、
    報知制御端末は、本端末の設置場所を設定する対象位置設定手段と、地震情報の推定結果を報知する報知手段と、本端末の設置場所で発生した地震の地震情報を測定する地震測定手段とを備え、
    センターサーバは、震源位置の情報を含む緊急地震速報を受信する地震発生情報受信手段と、報知制御端末から設置場所のデータを取得して格納する対象位置記憶手段と、緊急地震速報と設置場所のデータとに基づいて当該設置場所において発生する地震の地震情報を推定する地震推定手段と、過去の地震情報の推定結果と報知制御端末から取得した過去の地震情報の測定結果との誤差を示す誤差情報の履歴と報知制御端末の設置場所に対する過去の震源位置を示す第1の相対位置情報の履歴とを互いに対応付けた補正情報を格納した補正情報記憶手段と、報知制御端末の設置場所に対する今回の震源位置を示す第2の相対位置情報を第1の相対位置情報と照合することによって、今回の震源位置に対応する誤差情報を抽出し、当該抽出した誤差情報に基づいて地震推定手段が行う地震情報の推定処理を補正する地震情報補正手段と、地震情報補正手段によって補正された地震情報の推定結果を報知制御端末へ送信する通知手段とを備え、
    報知制御端末の報知手段は、地震情報補正手段によって補正された地震情報の推定結果を報知する
    ことを特徴とする地震報知システム。
  3. 前記地震情報補正手段は、前記第2の相対位置情報を第1の相対位置情報と照合して、今回の震源位置に対応する誤差情報がない場合、前記地震推定手段が行う地震情報の推定処理を補正しないことを特徴とする請求項1または2記載の地震報知システム。
  4. 前記第1および第2の相対位置情報は、方角と距離とのうち少なくともいずれか一方で各々構成されることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の地震報知システム。
  5. 前記第1および第2の相対位置情報は少なくとも方角であり、前記地震情報補正手段は、第2の相対位置情報を第1の相対位置情報と照合して、今回の震源位置と同じ方角に過去の震源位置がない場合は、前記地震推定手段が行う地震情報の推定処理を補正しない
    ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の地震報知システム。
  6. 前記第1および第2の相対位置情報は方角および距離であり、
    前記地震情報補正手段は、
    第2の相対位置情報を第1の相対位置情報と照合して、今回の震源位置と同じ方角にある過去の震源位置のうち、報知制御端末の設置場所までの距離が今回の震源位置から報知制御端末の設置場所までの距離を基準とした所定範囲内に収まる過去の震源位置に対応する誤差情報を抽出し、当該抽出した誤差情報に基づいて前記地震推定手段が行う地震情報の推定処理を補正し、
    第2の相対位置情報を第1の相対位置情報と照合して、今回の震源位置と同じ方角にある過去の震源位置のうち、報知制御端末の設置場所までの距離が前記所定範囲内に収まる過去の震源位置がない場合は、地震推定手段が行う地震情報の推定処理を補正しない
    ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の地震報知システム。
  7. 前記第1および第2の相対位置情報は方角および距離であり、
    前記地震情報補正手段は、
    第2の相対位置情報を第1の相対位置情報と照合して、今回の震源位置と同じ方角にある過去の震源位置のうち、報知制御端末の設置場所までの距離が今回の震源位置から報知制御端末の設置場所までの距離を基準とした所定範囲内に収まる過去の震源位置に対応する誤差情報を抽出し、当該抽出した誤差情報に基づいて前記地震推定手段が行う地震情報の推定処理を補正し、
    第2の相対位置情報を第1の相対位置情報と照合して、今回の震源位置と同じ方角にある過去の震源位置のうち、報知制御端末の設置場所までの距離が前記所定範囲内に収まる過去の震源位置がない場合は、今回の震源位置と同じ方角で今回の震源位置よりも報知制御端末の設置場所に近く、且つ報知制御端末の設置場所までの距離が今回の震源位置から報知制御端末の設置場所までの距離に最も近い過去の震源位置に対応する誤差情報を抽出し、当該抽出した誤差情報に基づいて前記地震推定手段が行う地震情報の推定処理を補正し、
    第2の相対位置情報を第1の相対位置情報と照合して、今回の震源位置と同じ方角にある過去の震源位置のうち、報知制御端末の設置場所までの距離が前記所定範囲内に収まる過去の震源位置がなく、且つ今回の震源位置よりも報知制御端末の設置場所に近い過去の震源位置がない場合は、地震推定手段が行う地震情報の推定処理を補正しない
    ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の地震報知システム。
  8. 前記第1および第2の相対位置情報は方角および距離であり、
    前記地震情報補正手段は、
    第2の相対位置情報を第1の相対位置情報と照合して、今回の震源位置と同じ方角で今回の震源位置よりも報知制御端末の設置場所に近く、且つ報知制御端末の設置場所までの距離が今回の震源位置から報知制御端末の設置場所までの距離に最も近い過去の震源位置に対応する誤差情報を抽出し、当該抽出した誤差情報に基づいて前記地震推定手段が行う地震情報の推定処理を補正し、
    第2の相対位置情報を第1の相対位置情報と照合して、今回の震源位置と同じ方角にある過去の震源位置のうち、今回の震源位置よりも報知制御端末の設置場所に近い過去の震源位置がない場合は、地震推定手段が行う地震情報の推定処理を補正しない
    ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の地震報知システム。
  9. 前記誤差情報は、地震情報の測定結果を地震情報の推定結果で除した結果であることを特徴とする請求項1乃至8いずれか記載の地震報知システム。
  10. 前記地震情報は震度と地震到達時間とのうち少なくともいずれか一方であることを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載の地震報知システム。
  11. 前記地震情報補正手段で補正した地震情報を、緊急地震速報の送信元に伝達する手段を備えることを特徴とする請求項1乃至10いずれか記載の地震報知システム。
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