JP2009198103A - 燃焼装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】その高度に最適な標高補正を自動で行うポット式の燃焼装置を提供する。
【解決手段】
標高補正で火力を下げて所定時間後のフレーム電圧を、平地での正常燃焼時のフレーム電圧と比較し、平地モードと高地モードと高々地モードのモードから平地での正常燃焼時のフレーム電圧に一番近いフレーム電圧となったモードに設定するので、確実に標高補正でき、それにより火力を下げる時高地で空気が薄いために燃焼バーナ1内に燃油が多く溜まって燃料過多になることによる不完全燃焼や燃焼バーナ1内のタール詰まりの発生を防止できる。
【選択図】図3
Description
この発明は、ポット式の燃焼バーナで燃油を蒸発して燃焼させる一般家庭で使用する温風暖房機等の燃焼装置に関するものである。
従来よりこの種のものに於いは、平地や高地で温風暖房機等として使用され、平地で使用される分には燃焼状態に何等問題ないが、高地で使用すると燃焼空気が希薄となり燃油と燃焼空気のバランスが崩れ、予備燃焼時に於ける燃焼バーナが充分に昇温されず、従って燃油が蒸発しきれず燃焼バーナ内に油溜りとなり本燃焼する時には油煙を伴って火炎が大きく炎上する不完全燃焼、又は火災の原因になるものであった。
一般的に空気中の酸素濃度は、標高が100m上昇するごとに1%減少すると言われており、従って500mの標高であると5%の減、1000mの標高であると10%の減、1500mの標高であると15%の減となり、従って平地の使用のままでの燃焼は安全上非常に危険であり、そのため、例えば標高に応じて燃油量と空気量を手動又は自動で補正して燃焼空気量と燃油量のバランスを保つものがある。(例えば、特許文献1参照)
特許登録3857816号公報
ところでこの従来のものでは、燃焼バーナ内のポット底部に燃油を適量溜めて燃焼を行うが、火力が切り替わって小さくなる時、燃焼用空気を送風する燃焼用送風機の回転数と燃油を送油する電磁ポンプへの周波数を同時に下げると通常より燃焼バーナ内のポット底部に燃油が多く溜まって、燃料過多となり空燃比のずれが生じてしまい、不完全燃焼やポット内のタール詰まりが発生する原因となったので、火力が切り替わって小さくなる時、まず電磁ポンプへの周波数を下げて、所定時間経過後に燃焼用送風機の回転数を下げることで、燃料過多となって空燃比がずれるのを補正していた。
しかし、平地での火力が切り替わって小さくなる時の電磁ポンプと燃焼用送風機の動作の時間差では、酸素の薄い高地では燃焼バーナ内のポット底部に燃油が多く溜まって、燃料過多となり空燃比のずれが生じてしまう問題があった。
この発明はこの点に着目し上記課題を解決する為、特にその構成を請求項1では、ポット式の燃焼バーナと、この燃焼バーナの炎を検知するフレームロッドと、燃焼バーナに液体燃料を供給する電磁ポンプと、燃焼バーナに燃焼空気を供給する燃焼送風機と、前記電磁ポンプと燃焼送風機とを制御する制御部とを備え、前記制御部は標高補正運転により平地モードを含むいくつかの標高モードの中から最適な標高モードを設定する燃焼装置において、前記制御部は電磁ポンプの周波数を下げた後、平地モードで設定された所定時間遅れて燃焼送風機の回転数を下げて燃焼量を下げた時の平地での正常なフレームロッド検出値を予め記憶しており、標高補正運転時に、平地モードと同じ所定時間遅れで電磁ポンプと燃焼送風機を動作させて燃焼量を下げた時のフレームロッド検出値と、平地モードより高い標高モードに設定されている所定時間遅れで電磁ポンプと燃焼送風機を動作させて燃焼量を下げた時のフレームロッド検出値とを記憶し、予め記憶している平地での正常なフレームロッド検出値に近いフレームロッド検出値となった標高モードに補正するものである。
又請求項2に係る温風暖房機では、特にその構成を請求項1の燃焼機器において、前記制御部は、標高補正運転時に平地モードでのフレームロッド検出値と、平地モードより一段高い標高モードでのフレームロッド検出値と、予め記憶している平地での正常なフレームロッド検出値とを比較し、平地モードより一段高い標高モードでのフレームロッド検出値が、平地モードでのフレームロッド検出値よりも予め記憶している平地での正常なフレームロッド検出値に近い時、平地モードより一段高い標高モードより更に一段高い標高モードでのフレームロッド検出値を検出し、低い方の標高モードのフレームロッド検出値が予め記憶している平地での正常なフレームロッド検出値に近くなるまで、今比較した高い方の標高モードでのフレームロッド検出値とそれより一段高い標高モードでのフレームロッド検出値とを予め記憶している平地での正常なフレームロッド検出値と比較するのを繰り返し、低い方の標高モードのフレームロッド検出値が予め記憶している平地での正常なフレームロッド検出値に近くなった時、その低い方の標高モードに補正するものである。
又請求項3に係る温風暖房機では、特にその構成を請求項2の燃焼機器において、前記制御部は、燃焼量を下げる時、電磁ポンプの周波数を下げた後所定時間遅れて燃焼送風機の回転数を下げる所定時間値を各標高モード毎に設けると共に、本燃焼前に行う予備燃焼の時間と、燃焼幅とを各標高モード毎に設けたものである。
この発明の請求項1によれば、平地モードを含むいくつかの標高モードの中から最適な標高モードを設定する標高補正運転で、電磁ポンプの周波数を下げた後、平地モードで設定された所定時間遅れて燃焼送風機の回転数を下げて燃焼量を下げた時の平地での正常なフレームロッド検出値を予め記憶し、その記憶値と、標高補正運転で平地モードの所定時間遅れで電磁ポンプと燃焼送風機を動作させて燃焼量を下げた時のフレームロッド検出値と、平地モードより高い標高モードの所定時間遅れで電磁ポンプと燃焼送風機を動作させて燃焼量を下げた時のフレームロッド検出値とを比較して、予め記憶した記憶値に近い方のモードに標高補正するので、標高補正するのに特別の経験や技術を必要とすることなく、確実に標高補正でき、それにより火力が切り替わって小さくなる時、高地で空気が薄いためにバーナ内のポット底部に燃油が多く溜まって、燃料過多となり空燃比のずれが生じてしまい、不完全燃焼やポット内のタール詰まりが発生するのを防止できるものである。
又本発明の請求項2に記載の燃焼装置によれば、標高補正運転時に低い方の標高モードでのフレームロッド検出値と、その標高モードより一段高い標高モードでのフレームロッド検出値と、予め記憶している平地での正常なフレームロッド検出値とを比較し、低い方の標高モードでのフレームロッド検出値の方が予め記憶している平地での正常なフレームロッド検出値に近くなるまで、今比較した高い方の標高モードとそれより一段高い標高モードでのフレームロッド検出値とを予め記憶している平地での正常なフレームロッド検出値と比較するのを繰り返すので、その標高に合った最適な標高モードに確実に補正することができ、標高補正運転により火力が切り替わって小さくなる時、高地で空気が薄いためにバーナ内のポット底部に燃油が多く溜まって、燃料過多となり空燃比のずれが生じてしまい、不完全燃焼やポット内のタール詰まりが発生するのをより確実に防止できるものである。
又本発明の請求項3に記載の燃焼装置によれば、各標高モードには電磁ポンプの周波数を下げた後、所定時間遅れて燃焼送風機の回転数を下げて燃焼量を下げるその所定時間値と共に、本燃焼に移る前の予備燃焼時間や燃焼幅が各標高モードに各々設定されているので、火力が切り替わって小さくなる時、高地で空気が薄いためにバーナ内のポット底部に燃油が多く溜まって、燃料過多となり空燃比のずれが生じてしまい、不完全燃焼やポット内のタール詰まりが発生するのが防止でき、更に運転開始時の予備燃焼不足によるポット底部の油溜まりや、弱燃焼量での燃焼運転時に炎が不安定になるのを防止できるものである。
次に、本発明に係る発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
1は有底筒状のポット式の燃焼バーナで、周壁下部には一次空気孔2及び上部には二次空気孔3を有し、外周は空気室4を介して外筒5で覆われている。
1は有底筒状のポット式の燃焼バーナで、周壁下部には一次空気孔2及び上部には二次空気孔3を有し、外周は空気室4を介して外筒5で覆われている。
6は燃焼バーナ1内中央部に載置された整炎筒で、気化ガスと燃焼空気との混合を促進する。7は燃焼バーナ1底部に備えられた予熱及び点火用のポットヒータで、棒状のセラミックヒータで構成され、下部には気化用の気化アミ8が載置されている。
9は燃油を一定油面に貯留するオイルレベラで、上蓋10に備えた電磁ポンプ11で燃油を汲み上げ供給パイプ12を介して燃焼バーナ1に供給するものである。
更に上記供給パイプ12先端は、燃焼バーナ1内に向かって下り傾斜した細径の噴射パイプ13で構成し、外筒5に固定され燃焼バーナ1側壁を貫通した保護筒14内に備えられ、先端部を燃焼バーナ1内に突出して、供給される燃油を気化アミ8一端に噴射するものである。
15は電磁ポンプ11と並設して上蓋10に備えられた吸引ポンプで、電磁ポンプ11より下流側の供給パイプ12途中に連通し、消火時に供給パイプ12内の燃油をオイルレベラ9に戻すものである。
16はポットバーナ1内に垂下されたフレームロッドで、火炎中に挿入されてフレーム電圧を検出し、着火及び失火及び異常燃焼等を検知するものである。
17は燃焼バーナ1底部裏側に取り付けられたサーミスタから成る温度センサで、燃焼バーナ1底部の温度を検知し予備燃焼動作及び着火動作を指示すると共に、ポットヒータ7のON/OFF及び異常過熱防止等を行うものである。
18は空気室4を介し一次、二次空気孔2、3より燃焼空気を燃焼バーナ1内に供給する燃焼送風機で、消火時は継続駆動して燃焼バーナ1を冷却するものである。
次に図2に示すこの実施例の要部の電気回路図を説明すれば、19は運転スイッチ、20はCPU、メモリ、入出力回路、タイマ等を備えたマイコンからなる制御部、21はフレームロッド16の検知するフレーム電圧と基準電圧とを比較し制御部20に各指示信号を出力する炎検知回路である。
22は制御部20の出力側に接続された表示部で、4個の7セグ表示で構成され、制御部20からの出力を受け時刻及び室温、設定温度を切り替え表示すると共に、各種のエラー表示を行うものである。
23は駆動部品を制御する駆動部で、制御部20からの出力でポットヒータ7及び燃焼ファン18の駆動制御するものである。
24は投入された商用交流電源25をDC24Vの直流に交換して出力する定電圧電源部で、電磁ポンプ11及び吸引ポンプ15が接続し励磁電流の供給を受けると共に、制御部20からの出力で導通及び非導通する第1、第2トランジスター26,27によって制御される。
又制御部20の入力側には温度センサ17が接続され、燃焼バーナ1底部の温度を検知し制御部20に入力するものである。
又制御部20の入力側には温度センサ17が接続され、燃焼バーナ1底部の温度を検知し制御部20に入力するものである。
28は標高補正スイッチで、このスイッチをONすると標高補正運転を行い、その結果に基づいて制御部20が標高補正を行うものである。
次にこの発明一実施例の作動について説明する。
まず運転スイッチ19をONするとポットヒータ7がONして予熱を開始し、そしてこの予熱で燃焼バーナ1底部が気化可能な所定温度に達したこと温度センサ17が検知し、電磁ポンプ11を駆動させ噴射パイプ13から燃油を供給させると共に、燃焼送風機18を駆動させて空気室4を介して一次、二次空気孔2、3より燃焼空気を供給させる。
まず運転スイッチ19をONするとポットヒータ7がONして予熱を開始し、そしてこの予熱で燃焼バーナ1底部が気化可能な所定温度に達したこと温度センサ17が検知し、電磁ポンプ11を駆動させ噴射パイプ13から燃油を供給させると共に、燃焼送風機18を駆動させて空気室4を介して一次、二次空気孔2、3より燃焼空気を供給させる。
一方噴射パイプ13から供給される燃油は、電磁ポンプ11の吐出圧で気化アミ8一端部に向かって噴射され、該気化アミ8では毛細管現象によってこの供給された燃油を瞬時に全体に均一に含ませ、そして順次気化させてこの気化がすぐ上のポットヒータ7で容易に着火し着火動作が終了する。
そして 燃焼バーナ1底部に供給され気化した気化ガスと燃焼バーナ1下部の一次空気孔2から供給された一次空気とが、下部で予混合しながら上昇して燃焼バーナ1上部に流入し、そして燃焼バーナ1内壁に広がり、ここで二次空気孔3から供給される二次空気と混合して燃焼が行われるものである。
次にこの実施例の標高補正運転の作動を図3に示すフローチャートにしたがって説明する。
まず標高補正スイッチ28をONすると(S1)、燃焼運転を開始し(S2)、着火して燃焼運転に入ったかを確認する。(S3)
そして、着火して燃焼運転に入ったら、燃焼火力を中火力にして所定時間燃焼運転させて燃焼を安定させ(S4)、燃焼が安定したところで燃焼火力を一段下げる。(S5)
まず標高補正スイッチ28をONすると(S1)、燃焼運転を開始し(S2)、着火して燃焼運転に入ったかを確認する。(S3)
そして、着火して燃焼運転に入ったら、燃焼火力を中火力にして所定時間燃焼運転させて燃焼を安定させ(S4)、燃焼が安定したところで燃焼火力を一段下げる。(S5)
そして予め設定されている平地モード(標高0〜500m)の所定時間差に基づいて、電磁ポンプ11の周波数を下げて燃焼バーナ1に供給する燃油量を下げ、それから平地モードの所定時間差である5秒後に、燃焼用送風機18の回転数を下げて燃焼バーナ1内に供給する燃焼空気量を下げる。(S6)
そしてその状態で燃焼を所定時間継続して燃焼を安定させ(S7)、所定時間経過後のフレームロッド16の検知するフレーム電圧V1を制御部20が記憶する。(S8)
そして再度燃焼火力を中火力にして所定時間燃焼運転させて燃焼を安定させ(S9)、燃焼が安定したところで燃焼火力を一段下げる。(S10)
そして再度燃焼火力を中火力にして所定時間燃焼運転させて燃焼を安定させ(S9)、燃焼が安定したところで燃焼火力を一段下げる。(S10)
そして次に高地モード(標高500〜1000m)の所定時間差に基づいて、電磁ポンプ11の周波数を下げて燃焼バーナ1に供給する燃油量を下げ、それから高地モードの所定時間差である10秒後に、燃焼用送風機18の回転数を下げて燃焼バーナ1内に供給する燃焼空気量を下げる。(S11)
そしてその状態で燃焼を所定時間継続して燃焼を安定させ(S12)、所定時間経過後のフレームロッド16の検知するフレーム電圧V2を制御部20が記憶する。(S13)
そして平地で中火力より一段下げた燃焼火力で燃焼が安定した状態の時のフレーム電圧Vが予め制御部20に記憶されており、そのフレーム電圧Vに対してフレーム電圧V1とフレーム電圧V2のどちらが近いかを比較する。(S14)
そしてフレーム電圧Vに対してフレーム電圧V1とフレーム電圧V2のどちらが近いかを比較した結果(S15)、フレーム電圧V1の方がフレーム電圧Vに近い場合、当初設定されている平地モードのままで標高補正する必要がないと判断して平地モードのままとし(S16)、燃焼運転を停止して(S17)、標高補正を終了する。(S18)
尚、本実施例での平地モードは、本燃焼に移る前の予備燃焼時間を6分、燃焼幅を500から3000kcal/h、燃焼火力を下げた時の電磁ポンプ11の周波数と燃焼用送風機18の回転数を下げる所定時間差を5秒としたものである。
尚、本実施例での平地モードは、本燃焼に移る前の予備燃焼時間を6分、燃焼幅を500から3000kcal/h、燃焼火力を下げた時の電磁ポンプ11の周波数と燃焼用送風機18の回転数を下げる所定時間差を5秒としたものである。
また、(S15)で、フレーム電圧Vに対してフレーム電圧V1とフレーム電圧V2のどちらが近いかを比較した結果、フレーム電圧V2の方がフレーム電圧Vに近い場合(S15)、再度燃焼火力を中火力にして所定時間燃焼運転させて燃焼を安定させ(S19)、燃焼が安定したところで燃焼火力を一段下げる。(S20)
そして次に高々地モード(標高1000〜1500m)の所定時間差に基づいて、電磁ポンプ11の周波数を下げて燃焼バーナ1に供給する燃油量を下げ、それから高々地モードの所定時間差である15秒後に、燃焼用送風機18の回転数を下げて燃焼バーナ1内に供給する燃焼空気量を下げる。(S21)
そしてその状態で燃焼を所定時間継続して燃焼を安定させ(S22)、所定時間経過後のフレームロッド16の検知するフレーム電圧V3を制御部20が記憶する。(S23)
そしてその状態で燃焼を所定時間継続して燃焼を安定させ(S22)、所定時間経過後のフレームロッド16の検知するフレーム電圧V3を制御部20が記憶する。(S23)
そして予め制御部20に記憶されていて、平地で中火力より一段下げた燃焼火力で燃焼が安定した状態の時のフレーム電圧Vに対して、フレーム電圧V2とフレーム電圧V3のどちらが近いかを比較する。(S24)
そしてフレーム電圧Vに対してフレーム電圧V2とフレーム電圧V3のどちらが近いかを比較した結果(S25)、フレーム電圧V2の方がフレーム電圧Vに近い場合、当初設定されている平地モードから高地モードに標高補正し(S26)、燃焼運転を停止して(S17)、標高補正を終了する。(S18)
また(S25)でフレーム電圧Vに対してフレーム電圧V2とフレーム電圧V3のどちらが近いかを比較した結果、フレーム電圧V3の方がフレーム電圧Vに近い場合、当初設定されている平地モードから高々地モードに標高補正し(S27)、燃焼運転を停止して(S17)、標高補正を終了するものである。(S18)
尚、本実施例での高地モードは、本燃焼に移る前の予備燃焼時間を12分、燃焼幅を900から2700kcal/h、燃焼火力を下げた時の電磁ポンプ11の周波数と燃焼用送風機18の回転数を下げる所定時間差を10秒としたものであり、本実施例での高々地モード、本燃焼に移る前の予備燃焼時間を15分、燃焼幅を1700から2550kcal/h、燃焼火力を下げた時の電磁ポンプ11の周波数と燃焼用送風機18の回転数を下げる所定時間差を15秒としたものである。
以上のように標高補正を、火力を下げて所定時間後のフレーム電圧を平地での正常燃焼時のフレーム電圧と比較し、平地モードと高地モードと高々地モードの3つのモードの中から平地での正常燃焼時のフレーム電圧に一番近いフレーム電圧となったモードに設定するので、標高補正するのに特別の経験や技術を必要とすることなく、確実に標高補正でき、それにより火力が切り替わって小さくなる時、高地で空気が薄いためにバーナ内のポット底部に燃油が多く溜まって、燃料過多となり空燃比のずれが生じてしまい、不完全燃焼やポット内のタール詰まりが発生するのを防止できるものである。
また、標高補正に合わせて本燃焼に移る前の予備燃焼時間や燃焼幅を補正するので、運転開始時の予備燃焼不足によるポット底部の油溜まりや、弱燃焼量での燃焼運転時に炎が不安定になるのを防止できるものである。
尚、本実施例では標高補正を標高補正スイッチ28の操作による自動補正のみとしたが、標高補正スイッチ28の操作による自動補正の他に標高補正手動設定ボタンを設けて手動で設定することも出来るようにしてもよく、その場合、自動と手動の標高補正のどちらかを優先させるようにしてもいいものである。
1 燃焼バーナ
11 電磁ポンプ
16 フレームロッド
18 燃焼送風機
20 制御部
11 電磁ポンプ
16 フレームロッド
18 燃焼送風機
20 制御部
Claims (3)
- ポット式の燃焼バーナと、この燃焼バーナの炎を検知するフレームロッドと、燃焼バーナに液体燃料を供給する電磁ポンプと、燃焼バーナに燃焼空気を供給する燃焼送風機と、前記電磁ポンプと燃焼送風機とを制御する制御部とを備え、前記制御部は標高補正運転により平地モードを含むいくつかの標高モードの中から最適な標高モードを設定する燃焼装置において、前記制御部は電磁ポンプの周波数を下げた後、平地モードで設定された所定時間遅れて燃焼送風機の回転数を下げて燃焼量を下げた時の平地での正常なフレームロッド検出値を予め記憶しており、標高補正運転時に、平地モードと同じ所定時間遅れで電磁ポンプと燃焼送風機を動作させて燃焼量を下げた時のフレームロッド検出値と、平地モードより高い標高モードに設定されている所定時間遅れで電磁ポンプと燃焼送風機を動作させて燃焼量を下げた時のフレームロッド検出値とを記憶し、予め記憶している平地での正常なフレームロッド検出値に近いフレームロッド検出値となった標高モードに補正することを特徴とする燃焼機器。
- 前記制御部は、標高補正運転時に平地モードでのフレームロッド検出値と、平地モードより一段高い標高モードでのフレームロッド検出値と、予め記憶している平地での正常なフレームロッド検出値とを比較し、平地モードより一段高い標高モードでのフレームロッド検出値が、平地モードでのフレームロッド検出値よりも予め記憶している平地での正常なフレームロッド検出値に近い時、平地モードより一段高い標高モードより更に一段高い標高モードでのフレームロッド検出値を検出し、低い方の標高モードのフレームロッド検出値が予め記憶している平地での正常なフレームロッド検出値に近くなるまで、今比較した高い方の標高モードでのフレームロッド検出値とそれより一段高い標高モードでのフレームロッド検出値とを予め記憶している平地での正常なフレームロッド検出値と比較するのを繰り返し、低い方の標高モードのフレームロッド検出値が予め記憶している平地での正常なフレームロッド検出値に近くなった時、その低い方の標高モードに補正することを特徴とする請求項1記載の燃焼機器。
- 前記制御部は、燃焼量を下げる時、電磁ポンプの周波数を下げた後所定時間遅れて燃焼送風機の回転数を下げる所定時間値を各標高モード毎に設けると共に、本燃焼前に行う予備燃焼の時間と、燃焼幅とを各標高モード毎に設けたことを特徴とする請求項2記載の燃焼機器。
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JP2014081095A (ja) * | 2012-10-13 | 2014-05-08 | Corona Corp | 燃焼装置 |
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