(実施形態1)
以下に、本発明に係る情報処理装置について、実施形態1を示す図面に基づいて詳述する。図1は実施形態1の情報処理装置の構成を示すブロック図である。本実施形態1の情報処理装置10は、本発明に係るコンピュータプログラムをパーソナルコンピュータ等に読み取らせて実行させることによって実現される。なお、本発明に係る情報処理装置は、パーソナルコンピュータだけでなく、インターネット等のネットワークに接続するための機能及びウェブサイトにアクセスするためのウェブブラウザ(以下、ブラウザという)機能を備えた携帯電話機、テレビ、ゲーム機等の各装置に適用することができる。
本実施形態1の情報処理装置10は、例えば公知のパーソナルコンピュータであり、制御部1、ROM2、RAM3、HDD(Hard Disk Drive )4、操作部5、表示部6、ネットワークインタフェース7等を備え、これらのハードウェア各部はそれぞれバス1aを介して相互に接続されている。
制御部1は、時計(図示せず)を有するCPU(Central Processing Unit )又はMPU(Micro Processor Unit)等であり、時計が示す所定のタイミングに従って、ROM2又はHDD4に予め記憶してある制御プログラムを適宜RAM3に読み出して実行すると共に、上述したハードウェア各部の動作を制御する。ROM2は、情報処理装置10を本発明の情報処理装置として動作させるために必要な種々の制御プログラムを予め格納している。RAM3はSRAM又はフラッシュメモリ等で構成されており、制御部1による制御プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
HDD4は大容量の記憶装置である。HDD4は、情報処理装置10を本発明の情報処理装置として動作させるために必要な種々の制御プログラム、ログイン監視処理プログラム、ウェブサーバ(ウェブサイト)にアクセスするためのブラウザ、図2(a)に示すような監視場所データベース(以下、監視場所DBという)4a、図2(b)に示すようなユーザデータベース(以下、ユーザDBという)4b、図2(c)に示すような個人設定データベース(以下、個人設定DBという)4c等を格納している。また、HDD(記憶手段)4は、情報処理装置10を操作するユーザに対して各種の情報を通知するための画面情報、各種の設定情報のデフォルトとしての所定の設定情報等を格納している。
操作部5は、キーボード及びマウス等であり、情報処理装置10を操作するユーザ(使用者)が情報処理装置10を操作するために必要な各種の操作キーを備えている。ユーザにより各操作キーが操作された場合、操作部5は操作された操作キーに対応した制御信号を制御部1へ送出し、制御部1は操作部5から取得した制御信号に対応した処理を実行する。
表示部6は、液晶ディスプレイ又はCRTディスプレイ等であり、制御部1からの指示に従って、情報処理装置10の動作状態、操作部5を介して入力された情報、ユーザに対して通知すべき情報等を表示する。
ネットワークインタフェース7は、インターネット、LAN(Local Area Network)等のネットワークに接続するためのインタフェースであり、ネットワークを介して外部の装置との間で情報の送受信を行なう送受信手段として動作する。
上述した構成の情報処理装置10において、制御部1は、HDD4に格納されているブラウザをRAM3に読み出して実行することにより、ユーザによって指定されたウェブサーバ(ウェブサイト)にネットワークを介してアクセスしてウェブページの提供を要求する。ウェブサーバは、情報処理装置10等の外部の装置からのアクセスに対して、要求されたウェブページを提供しており、情報処理装置10の制御部1は、ウェブサーバから提供されたウェブページをネットワークインタフェース7によって受信して表示部6に表示させる。これにより、情報処理装置10のユーザは、所望のウェブページを閲覧することができる。
図2は監視場所DB4a、ユーザDB4b及び個人設定DB4cの登録内容を示す模式図である。図2(a)に示すように、監視場所DB(相手先情報記憶手段)4aには、制御部1がHDD4のログイン監視処理プログラムを実行した場合に監視すべきウェブサイト(監視場所)毎に、ウェブサイトを識別するためのサイト情報、URL(Uniform Resource Locator:相手先情報)、監視すべきフォームを示すフォーム名等がそれぞれ対応付けて登録されている。監視場所DB4aの登録内容は、情報処理装置10のユーザのいずれかが操作部5を介して監視場所のウェブサイトの情報を入力する都度、制御部1によって登録される。また、監視場所DB4aの登録内容は、情報処理装置10の工場出荷時において予め登録されていてもよい。また、特定の管理用サーバからネットワーク経由で登録されてもよい。
図2(b)に示すように、ユーザDB4bには、ウェブサイトを識別するためのサイト情報と、情報処理装置10の各ユーザのユーザ名とに対応付けて、各ユーザがそれぞれのウェブサイトを利用する際に用いるユーザID(メールアドレス)が登録されている。ユーザDB4bの登録内容は、情報処理装置10の各ユーザが操作部5を介して自身のユーザIDを登録する都度、制御部1によって登録される。また、ユーザDB4bの登録内容は、制御部1がHDD4のログイン監視処理プログラムを実行した場合に必要に応じて制御部1によって登録される。
なお、本実施形態1では、各ウェブサイトを利用する際のユーザIDをメールアドレスとしており、メールアドレス中の「@」よりも前の文字列が同一のユーザIDは同一のユーザによって利用されるものとする。従って、図2(b)に示したユーザDB4bでは、「otousan@abxyz.com」及び「otousan@zabc.co.jp」のユーザIDは共にユーザ名が「otousan」のユーザが用いるものであり、「onesan@abxyz.com」及び「onesan@zabc.co.jp」のユーザIDは共にユーザ名が「onesan」のユーザが用いるものであるとする。
図2(c)に示すように、個人設定DB(設定情報記憶手段)4cには、情報処理装置10を利用するユーザ毎に、ユーザを識別するためのユーザ名(識別情報)に対応付けて、各ユーザの個人設定に関する情報として、例えばIME(Input Method Editor)の変換ソフトで用いるためのユーザ辞書及び履歴の情報等の情報処理装置10の動作環境に係る設定情報が登録されている。なお、図2(c)では、ユーザ辞書及び履歴の情報としてファイル名のみを示しているが、例えば「C:\Documents and Settings\Application Data\otousan.dic」及び「C:\Documents and Settings\Application Data\otousan.history」等のようにルートディレクトリからのファイル名が登録される。
個人設定DB4cの登録内容は、情報処理装置10の各ユーザが操作部5を介して自身のユーザ辞書及び履歴のファイル名を登録する都度、制御部1によって登録される。また、個人設定DB4cの登録内容は、制御部1がHDD4のログイン監視処理プログラムを実行した場合に必要に応じて制御部1によって登録される。
以下に、上述した構成の情報処理装置10において、制御部1がROM2又はHDD4に格納されている制御プログラムを実行することによって実現される各種の機能について説明する。
図3は情報処理装置10の機能構成を示す機能ブロック図である。本実施形態1の情報処理装置10において、制御部1は、ROM2又はHDD4に格納されている制御プログラムを実行した場合、ブラウザ11、ログイン監視部12、設定切替部13等の各機能を実現する。なお、詳細には、制御部1は、HDD4に格納されているブラウザを実行することによってブラウザ11の機能を実現し、HDD4に格納されているログイン監視処理プログラムを実行することによってログイン監視部12及び設定切替部13の機能を実現する。
ブラウザ11は、ネットワークインタフェース7を介して、ユーザによって指定されたウェブサーバ(ウェブサイト)との間で情報の送受信を行なう。なお、本実施形態1のブラウザ11は、ネットワークインタフェース7を介してウェブサーバに情報を送信する場合、送信先のウェブサーバを示す相手先情報(URL)を含む情報をログイン監視部12を介してネットワークインタフェース7へ転送する。また、ブラウザ11は、ウェブサイトからウェブページを受信した場合、受信したウェブページを表示部6へ転送し、表示部6に表示させる。
ログイン監視部12は、ブラウザ11から取得した情報をネットワークインタフェース7へ転送するゲートウェイ機能を備える。また、ログイン監視部(判定手段)12は、ブラウザ11から情報が転送されてきた場合、転送されてきた情報に含まれる相手先情報(URL)を監視場所DB4aから検索し、送信先のウェブサーバが、監視場所DB4aに登録されているウェブサイトであるか否かを判定する。ログイン監視部12は、ブラウザ11から転送されてきた情報に含まれるURLを監視場所DB4aから検索できなかった場合、即ち、送信先のウェブサーバが、監視場所DB4aに登録されているウェブサイトでないと判定した場合、何も行なわずに、転送されてきた情報をそのままネットワークインタフェース7へ転送する。
一方、ログイン監視部(判断手段)12は、ブラウザ11から転送されてきた情報に含まれるURLを監視場所DB4aから検索できた場合、即ち、送信先のウェブサーバが、監視場所DB4aに登録されているウェブサイトであると判定した場合、ブラウザ11から転送されてきた情報に、監視場所DB4aにフォーム名が登録されているフォーム(所定情報)が含まれているか否かを判断する。ここで、本実施形態1では、監視場所DB4aに登録されるウェブサイトは、利用(閲覧)する際にユーザID(メールアドレス)及びパスワードによるログイン処理(ユーザ認証)を必要とするウェブサイトであり、監視場所DB4aに登録されるURLは、ログイン処理を行なう際にユーザID及びパスワードを送信する送信先である。
具体的には、利用する際にログイン処理を必要とするウェブサイト(ウェブサーバ)は、まず図4(a)に示すような表示画面を表示させるためのウェブページを情報処理装置10へ提供する。図4はログイン処理を要求するための表示画面及びウェブサーバへ送信される情報の構成を示す模式図である。図4(a)に示す表示画面は、例えばABXYZサイトにログインする際のウェブページであり、ログインするユーザのユーザID(メールアドレス)及びパスワードの入力フォームが表示されている。また、図4(a)に示す表示画面は、ログイン処理の実行を指示するためのログインボタンも表示する。
ABXYZサイトにログインしたいユーザは、自身のユーザID(メールアドレス)と、予めABXYZサイトに対して登録してあるパスワードとをそれぞれの入力フォームに入力し、ログインボタンをオンする。図4(a)に示す表示画面上でログインボタンがオンされた場合、ブラウザ11は、図4(b)に示すような情報をログイン監視部12を介してネットワークインタフェース7へ転送する。図4(b)に示した情報は、例えばHTTP(HyperText Transfer Protocol)に準拠した情報であり、ウェブページ上から入力されたメールアドレス(ユーザID)及びパスワードと、ABXYZサイトにログインするための送信先のURL(POSTメソッド)とを含んでいる。
ログイン監視部12は、図4(b)に示す情報を取得した場合、取得した情報中に含まれる送信先情報(URL)を、監視場所DB4aのURLの欄から検索し、送信先のウェブサーバが、監視場所DB4aに登録されているウェブサイトであるか否かを判断する。図4(b)に示す情報には、送信先情報としての「login.abxyz.com/login.srf」が含まれているので、ログイン監視部12は、送信先のウェブサーバが、監視場所DB4aに登録されているウェブサイトであると判断する。この場合、ログイン監視部12は、送信先のURLに対応して監視場所DB4aに登録されているフォームを特定し(ここでは「login」を特定)、ブラウザ11から転送されてきた情報中に、特定したフォームの情報(所定情報)が含まれているか否かを判断する。
図4(b)に示す情報には、「login」のフォームが含まれているので、ログイン監視部12は、ブラウザ11から転送されてきた情報中に、特定したフォームの情報が含まれていると判断する。更に、ログイン監視部(抽出手段)12は、ブラウザ11から転送されてきた情報から、特定したフォーム(ここではloginフォーム)に対応して入力された情報(ここではメールアドレス)を抽出する。なおここでは、ログイン監視部12は、「otousan@abxyz.com」を抽出する。
次にログイン監視部(特定手段)12は、抽出したメールアドレスを、ユーザDB4bのユーザIDから検索し、検索できた場合、対応するユーザ名に基づいてユーザを特定する。ログイン監視部12は、特定したユーザのユーザ名をユーザDB4bから読み出して例えばRAM3に一旦記憶させておく。なお、ログイン監視部12は、ユーザDB4bを検索する際に、ユーザID(メールアドレス)だけでなく、監視場所DB4aに基づいて特定されるウェブサイトのサイト情報にも基づいて、対応するユーザ名を特定してもよい。また、ユーザの特定においては、ユーザDB4bのユーザIDに対して、抽出したメールアドレスが全部一致した場合にユーザと特定してもよく、一部一致した場合にユーザと特定してもよい。
ログイン監視部12は、抽出したメールアドレスをユーザDB4bから検索できなかった場合、抽出したメールアドレス中の「@」よりも前の文字列を抽出し、抽出した文字列をユーザ名として例えばRAM3に一旦記憶させておく。また、ログイン監視部12は、メールアドレスから抽出したユーザ名と、このメールアドレスを抽出した情報の送信先のウェブサイトのサイト情報とに対応付けて、メールアドレスをユーザDB4bに登録する。これにより、ユーザDB4bに登録されていないユーザであっても、監視場所DB4aに登録されたウェブサイトに対してログイン処理を要求するためのウェブページを送信する場合、情報処理装置10のユーザとしてユーザDB4bに登録される。
よって、情報処理装置10のユーザは、各ウェブサイトにログインする際のユーザID(メールアドレス)を操作部5を介して登録することなく、各ウェブサイトに対してログイン処理を実行すれば、各ユーザのユーザIDがユーザDB4bに自動的に登録されるので、各ユーザの利便性を向上させることができる。
ネットワークインタフェース7は、図4(b)に示すような情報をブラウザ11から取得した場合、取得した情報に含まれるURLに基づいて、ネットワークを介して対応するウェブサイトに情報を送信し、ログイン処理の実行を要求する。なお、ネットワークインタフェース7は、図4(b)に示すようなログイン処理の実行を要求する情報を送信した場合、送信先のウェブサーバからログイン処理の結果を示す情報(ウェブページ)を受信する。
ネットワークインタフェース7は、ウェブサーバから情報(ウェブページ)を受信した場合、受信したウェブページをログイン監視部12を介してブラウザ11へ転送する。ブラウザ11は、取得したウェブページに基づいて、図5に示すような表示画面を表示部6に表示させる。
図5は表示画面の構成を示す模式図である。なお、図5(a)にはログイン処理が成功した場合のウェブページに基づく表示画面を、図5(b)にはログイン処理が失敗した場合のウェブページに基づく表示画面をそれぞれ示している。ブラウザ11は、ネットワークインタフェース7から、ログイン処理が成功した場合のウェブページを受信した場合、図5(a)に示すような表示画面を表示部6に表示させる。ログイン処理が成功した場合のウェブページに基づく表示画面は、図5(a)に示した「ABXYZサイトへようこそ!」のようにウェブサイトに対するログインが成功した(アクセスが許可された)ことを示す情報、ログイン中のウェブサイトに対してログアウト処理の実行を指示するためのログアウトボタン等を表示する。
一方、ブラウザ11は、ネットワークインタフェース7から、ログイン処理が失敗した場合のウェブページを受信した場合、図5(b)に示すような表示画面を表示部6に表示させる。ログイン処理が失敗した場合のウェブページに基づく表示画面は、図5(b)に示すように、図4(a)に示した表示画面と同様に、ログインするユーザのユーザID及びパスワードの入力フォーム、ログイン処理の実行を指示するためのログインボタンを再度表示する。
ここで、ログイン監視部12は、ネットワークインタフェース7から転送されてきた情報(ウェブページ)をブラウザ11へ転送する際に、取得したウェブページの特徴に基づいて、ログイン処理が成功したか失敗したかを判断する。
ログイン処理が成功した場合のウェブページの特徴としては、図5(a)に示すように、ログアウト(logout)、ログオフ(logoff)、サインオフ(sign-off)等のログアウト処理の実行を指示するためのボタン又はこれらの文字列を含む点が挙げられる。また、ログイン処理が成功した場合のウェブページの特徴としては、情報量が多い点が挙げられ、ユーザID(メールアドレス)及びパスワードの入力フォームが再度表示されない点が挙げられる。
また、ログイン処理が成功した場合のウェブページのURLの特徴としては、ログイン処理の実行を要求する際のURLとは異なり、ok、authorized、success等のようにユーザ認証が成功した旨を示す情報、又はhome、index、top、main等のようにウェブサイトのトップページである旨を示す情報等が含まれるという点が挙げられる。
一方、ログイン処理が失敗した場合のウェブページの特徴としては、図5(b)に示すように、ユーザID(メールアドレス)及びパスワードの入力フォームが再度表示される点が挙げられる。また、ログイン処理が失敗した場合のウェブページの特徴としては、「メールアドレス又はパスワードが異なります」又は「ログインできませんでした」等のログインに失敗した旨を示すメッセージが含まれる点が挙げられる。更に、ログイン処理が成功した場合のウェブページのURLの特徴としては、error、ng、retry等のようにユーザ認証が失敗し、再度のユーザ認証を要求する旨を示す情報等が含まれるという点が挙げられる。
従って、ログイン監視部12は、ネットワークインタフェース7から転送されてきた情報(ウェブページ)について、本文中にログアウト処理の実行を指示するためのボタン又はこれらの文字列を含むか否か、ユーザID(メールアドレス)及びパスワードの入力フォームが再度含まれているか否か、ログインに失敗した旨を示すメッセージが含まれているか否か等を判断する。また、ログイン監視部12は、ネットワークインタフェース7から転送されてきた情報に含まれるURLについて、ユーザ認証(ログイン処理)が成功した旨を示す情報が含まれるか否か、ユーザ認証が失敗し、再度のユーザ認証を要求する旨を示す情報が含まれるか否かを判断する。
従って、ログイン監視部12は、ネットワークインタフェース7から転送されてきたウェブページ及びURLが、ログイン処理が成功した場合の特徴を有するか、ログイン処理が失敗した場合の特徴を有するかに基づいて、ログイン処理が成功したか失敗したかを判断する。なお、上述したような判断基準は、ログイン監視部12に予め登録されている。ログイン監視部12は、ログイン処理が成功したと判断した場合、ログイン処理が成功した旨を設定切替部13に通知する。
設定切替部13は、ログイン監視部12からログイン処理が成功した旨を通知された場合、ログイン監視部12がブラウザ11からネットワークインタフェース7へ転送する情報に基づいて特定したユーザのユーザ名をRAM3から読み出す。設定切替部13は、読み出したユーザ名を個人設定DB4cのユーザ名の欄から検索し、検索できた場合、対応する個人設定情報を個人設定DB4cから読み出す。そして、設定切替部(設定手段)13は、読み出した個人設定情報をそれぞれRAM3の所定箇所に記憶させることによって、個人設定DB4cから読み出した個人設定情報に基づく動作環境を構築する。
具体的には、設定切替部13は、個人設定DB4cから読み出したユーザ辞書に変更するように変換ソフトの設定を変更する。また、設定切替部13は、個人設定DB4cから読み出した履歴情報に変更するようにHistoryフォルダを切り替える。これにより、図6に示すように、各ユーザの入力履歴に基づいて、ユーザがよく用いる単語への変換処理が容易となり、また、各ユーザのウェブサイトの閲覧履歴に基づいて、ユーザがよく閲覧するウェブサイトへのアクセスが容易となり、ユーザの操作性を向上させることができる。
図6はかな漢字変換処理における変換候補の例を示す模式図である。上述したように、設定切替部13によってユーザ毎の個人設定情報が切り替えられた場合、個人設定情報に基づく動作環境が切り替えられ、例えば、ユーザ辞書に基づいて生成されるかな漢字変換処理の際の変換候補が変更される。例えば、図6(a)にはユーザ名が「otousan」のユーザのユーザ辞書を用いた場合の変換候補を、図6(b)にはユーザ名が「onesan」のユーザのユーザ辞書を用いた場合の変換候補をそれぞれ示している。
このように、設定切替部13は、各ユーザの個人設定情報を切り替えて用いることにより、従来のように情報処理装置10に対してログイン処理及びログアウト処理を行なうことなく、現在使用中のユーザに応じた設定情報での動作環境を提供することができる。また、ログイン処理及びログアウト処理によってユーザ毎に使用環境を切り替える機能を有しない簡易な装置においても、現在使用中のユーザに応じた設定情報での動作環境を提供することができ、それぞれのユーザに応じた使用環境をカスタマイズすることができる。
なお、設定切替部13は、RAM3から読み出したユーザ名を個人設定DB4cのユーザ名の欄から検索できなかった場合、即ち、読み出したユーザ名のユーザに対応する個人設定情報が個人設定DB4cに登録されていない場合、HDD4にデフォルトとして格納してある設定情報を読み出す。そして、設定切替部13は、HDD4から読み出したデフォルトの設定情報を、RAM3から読み出したユーザ名に基づくファイル名のファイルにコピーする。なお、設定情報に付すファイル名は、ユーザ名.dic、ユーザ名.history等のように、ユーザ名と、各ファイルが辞書ファイルであるか履歴ファイルであるかを示す拡張子とにより構成される。
また設定切替部13は、RAM3から読み出したユーザ名に対応付けて、上述したようにデフォルトの設定情報をコピーしたファイルのファイル名を個人設定DB4cに登録する。更に、設定切替部13は、このように個人設定DB4cに登録したファイル名を読み出し、それぞれRAM3の所定箇所に記憶させることによって、この個人設定情報に基づく動作環境を構築する。
このように、個人設定DB4cに登録されていないユーザであっても、監視場所DB4aに登録されたウェブサイトに対するログイン処理が成功した場合、情報処理装置10のユーザとして個人設定DB4cに個人設定情報が新規に登録される。よって、情報処理装置10のユーザは、自身が好む動作環境を生成するための設定情報を操作部5を介して登録することなく、各ウェブサイトに対してログイン処理が成功すれば自動的に登録されるので、各ユーザの利便性を向上させることができる。
以下に、本実施形態1の情報処理装置10がユーザに応じた設定情報を切り替えることによる動作環境の切替処理についてフローチャートに基づいて説明する。図7及び図8は動作環境の切替処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、情報処理装置10のROM2又はHDD4に格納されている制御プログラムに従って制御部1によって実行される。
情報処理装置10のユーザが操作部5を介してブラウザの実行を指示した場合、制御部1は、HDD4に格納してあるブラウザをRAM3に読み出して実行することにより、ブラウザを起動させる(S1)。制御部1(ブラウザ11)は、ユーザが操作部5を操作することによって、ウェブサーバに対する情報の送信処理の実行が指示されたか否かを判断しており(S2)、指示されていないと判断した場合(S2:NO)、指示されるまで待機する。
ウェブサーバに対する情報の送信処理の実行が指示されたと判断した場合(S2:YES)、制御部1(ログイン監視部12)は、送信先のURLが監視場所DB4aに登録されているか否かを判断する(S3)。制御部1は、送信先のURLが監視場所DB4aに登録されていないと判断した場合(S3:NO)、ステップS2で実行が指示された送信処理を実行する(S4)。
また、制御部1は、ステップS4で実行した送信処理で送信した情報に対してウェブサーバから情報を受信したか否かを判断しており(S5)、受信していないと判断した場合(S5:NO)、ウェブサーバから情報を受信するまでその他の通常動作を行ないつつ待機する。制御部1は、ウェブサーバから情報を受信したと判断した場合(S5:YES)、受信したウェブページを表示部6へ転送して表示させる(S19)。
送信先のURLが監視場所DB4aに登録されていると判断した場合(S3:YES)、制御部1は、送信先のURLが示すウェブサーバに対して送信すべき情報からユーザIDを抽出する(S6)。具体的には、ウェブサーバへ送信すべき情報から、監視場所DB4aに登録されたフォーム(loginフォーム)に対応して入力された情報(メールアドレス)を抽出する。そして、制御部1は、ステップS2で実行が指示された送信処理を実行する(S7)。
制御部1(ログイン監視部12)は、ステップS6で抽出したユーザIDをユーザDB4bから検索し、ユーザDB4bに登録されているか否かを判断する(S8)。ユーザDB4bに登録されていると判断した場合(S8:YES)、即ち、抽出したユーザIDをユーザDB4bから検索できた場合、制御部1は、このユーザIDに対応するユーザ名をユーザDB4bから読み出し、RAM3に一旦格納させておく(S9)。
ステップS6で抽出したユーザIDがユーザDB4bに登録されていないと判断した場合(S8:NO)、即ち、抽出したユーザIDをユーザDB4bから検索できなかった場合、制御部1は、抽出したユーザIDからユーザ名を抽出し、RAM3に一旦格納させておく(S10)。また、制御部1は、抽出したユーザ名、ステップS6で抽出したユーザIDを、ステップS7で実行した送信処理の送信先のウェブサイトのサイト情報に対応付けてユーザDB4bに登録する(S11)。
次に制御部1は、ステップS7で実行した送信処理で送信した情報に対してウェブサーバから情報を受信したか否かを判断しており(S12)、受信していないと判断した場合(S12:NO)、ウェブサーバから情報を受信するまでその他の通常動作を行ないつつ待機する。ウェブサーバから情報を受信したと判断した場合(S12:YES)、制御部1(ログイン監視部12)は、ウェブサーバから受信したウェブページの特徴に基づいて、ステップS7で送信した情報に基づいて要求したログイン処理が成功したか失敗したかを判断する(S13)。
制御部1は、ログイン処理が失敗したと判断した場合(S13:NO)、ステップS19へ処理を移行し、受信したウェブページを表示部6へ転送して表示させる(S19)。ログイン処理が成功したと判断した場合(S13:YES)、制御部1(設定切替部13)は、ステップS9又はS10でRAM3に格納したユーザ名をRAM3から読み出し、読み出したユーザ名を個人設定DB4cから検索し、個人設定DB4cに登録されているか否かを判断する(S14)。
個人設定DB4cに登録されていると判断した場合(S14:YES)、即ち、ユーザ名を個人設定DB4cから検索できた場合、制御部1は、このユーザ名に対応する個人設定情報を個人設定DB4cから読み出す(S15)。制御部1は、読み出した個人設定情報をそれぞれRAM3の所定箇所に記憶させることによって、個人設定DB4cから読み出した個人設定情報に基づく動作環境を設定する(S16)。
個人設定DB4cに登録されていないと判断した場合(S14:NO)、即ち、ユーザ名を個人設定DB4cから検索できなかった場合、制御部1は、ステップS9又はS10でRAM3に格納したユーザ名をRAM3から読み出し、HDD4に格納されているデフォルトの設定情報を、RAM3から読み出したユーザ名に基づくファイル名のファイルにコピーする(S17)。制御部1は、RAM3から読み出したユーザ名と、デフォルトの設定情報をコピーしたファイルのファイル名とを対応付けて個人設定DB4cに登録する(S18)。
制御部1(設定切替部13)は、RAM3から読み出したユーザ名に対応する個人設定情報を、ステップS18で登録した個人設定DB4cから読み出し(S15)、読み出した個人設定情報をそれぞれRAM3の所定箇所に記憶させることによって、個人設定DB4cから読み出した個人設定情報に基づく動作環境を設定する(S16)。
制御部1は、ステップ12でウェブサーバから受信したウェブページを表示部6へ転送して表示させる(S19)。制御部1は、情報処理装置10のユーザが操作部5を操作することによってブラウザの終了が指示されたか否かを判断しており(S20)、ブラウザの終了が指示されたと判断した場合(S20:YES)、ブラウザの実行を終了することにより、ブラウザの動作を終了させる(S21)。ブラウザの終了が指示されていないと判断した場合(S20:NO)、制御部1は、ステップS2へ処理を戻し、上述したステップS2〜S21の処理を繰り返す。
上述した処理により、情報処理装置10は、ウェブサイトに対するログイン処理を行なう際にウェブサーバへ送信する情報に基づいて、現在の使用者(ユーザ)を特定し、特定したユーザに応じた個人設定に基づく動作環境を提供することができる。よって、情報処理装置10を共用する各ユーザは、ウェブサイトに対する通常のログイン処理を行なうことによって、自身に応じた動作環境に切り替えることができ、また、自身に応じた動作環境をカスタマイズすることができる。従って、各ユーザは、情報処理装置10に対するログイン処理及びログアウト処理を行なうことなく、また、これらの処理のように個人用の設定への切替処理を意識する必要もない。
また、情報処理装置10に対するログイン処理及びログアウト処理を行なわないので、情報処理装置10に対するログイン処理の際に必要であったアカウント及びパスワードの入力が不要となると共に、ログイン処理及びログアウト処理の実行時間に基づく待ち時間が削減され、特にユーザの交代時に、ユーザの利便性を向上させることができる。なお、上述した構成は、ログイン処理及びログアウト処理によってユーザ毎に使用環境を切り替える機能を有しない簡易な装置においても適用可能であるので、そのような装置においても、ユーザの利便性を向上させることができる。
更に、本実施形態1では、情報処理装置10は、ウェブサイトに対するログイン処理が成功した場合にのみ、現在使用中のユーザ(ログインしたユーザ)に応じた動作環境に切り替える。従って、現在では、各種の検索サイト、ポータルサイト等のユーザ認証(ログイン処理)を行なうウェブサイトが多数提供されているが、このような外部のウェブサーバによって正当なユーザであることが認証されたユーザに対して適切な動作環境を提供することができ、例えば他人によるなりすましによって、正当なユーザの使用環境を他人に使用されることを防止でき、動作環境の切り替えをセキュアに行なうことができる。
また、本実施形態1では、情報処理装置10は、監視場所DB4aに登録されたURLに対して情報を送信する際に、送信する情報中に、監視場所DB4aに登録されたフォームが含まれているか否かを判断するので、外部の全ての装置に対して送信する全ての情報について判断を行なう場合と比較して、判断処理を効率よく行なうことができる。
(実施形態2)
以下に、本発明に係る情報処理装置について、実施形態2を示す図面に基づいて詳述する。本実施形態2の情報処理装置は、上述した実施形態1の情報処理装置10と同様の構成を有しており、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
上述した実施形態1の情報処理装置10は、ウェブサーバ(ウェブサイト)へ情報を送信する際に、送信先のウェブサイトのURLが監視場所DB4aに予め登録されているURLである場合にのみ、このウェブサイトへ送信する情報からユーザIDを抽出してユーザを特定する構成であった。
本実施形態2の情報処理装置10も、ウェブサーバ(ウェブサイト)へ情報を送信する際に、送信先のウェブサイトのURLが監視場所DB4aに予め登録されているURLである場合に、このウェブサイトへ送信する情報に基づいてユーザを特定する構成である。また、本実施形態2の情報処理装置10は、送信先のウェブサイトのURLが監視場所DB4aに予め登録されているURLでない場合であっても、このウェブサイトへ送信する情報に、ユーザを特定できるユーザIDが含まれる場合には、ウェブサイトへ送信する情報からユーザIDを抽出してユーザを特定する構成である。
以下に、本実施形態2の情報処理装置10において、制御部1がROM2又はHDD4に格納されている制御プログラムを実行することによって実現される各種の機能について説明する。なお、本実施形態2でも、制御部1は、ブラウザ11、ログイン監視部12及び設定切替部13等の各機能を実現し、ブラウザ11及び設定切替部13が行なう処理は、実施形態1で説明した処理と同様である。
本実施形態2の情報処理装置10において、ログイン監視部12は、上述した実施形態1のログイン監視部12と同様に、ブラウザ11から情報が転送されてきた場合、監視場所DB4aに登録されているURLのウェブサイトに対しての送信情報であれば、転送されてきた情報から、監視場所DB4aに登録されているフォーム(ここではloginフォーム)に対して入力された情報(ここではユーザID)を抽出する。またログイン監視部12は、抽出したユーザIDからユーザを特定しておき、ウェブサイトへ送信した情報に基づくログイン処理が成功した場合に、設定切替部13が、ログイン監視部12によって特定されたユーザに応じた個人設定情報に基づく動作環境を設定する。
ここで、本実施形態2の情報処理装置10において、ログイン監視部12は、ブラウザ11から転送されてきた情報の送信先のURLが監視場所DB4aに登録されていない場合であっても、転送されてきた情報に、所定のフォーム(ここではloginフォーム)が含まれているか否かを判断する。ログイン監視部12は、所定のフォームが含まれていると判断した場合、ブラウザ11から転送されてきた情報の送信先のURLと、該URLのウェブサイトのサイト情報と、所定のフォームのフォーム名とを対応付けて監視場所DB4aに登録する。なお、所定のフォームの情報はROM2に予め登録させておく。
また、ログイン監視部12は、ブラウザ11から転送されてきた情報のURLが監視場所DB4aに登録されている場合と同様に、ブラウザ11から転送されてきた情報から、監視場所DB4aに登録されているフォームに対して入力された情報を抽出し、抽出したユーザIDからユーザを特定する。更に、ウェブサイトへ送信した情報に基づくログイン処理が成功した場合に、設定切替部13が、ログイン監視部12によって特定されたユーザに応じた個人設定情報に基づく動作環境を設定する。
なお、ログイン監視部12がブラウザ11から転送されてきた情報に基づいて特定したユーザのユーザ名をユーザDB4bに新規登録する処理、ウェブサーバから受信したウェブページに基づいてログイン処理が成功したか否かを判定する処理、このユーザに対応する個人設定情報をユーザDB4bに新規登録する処理等は、実施形態1で説明した処理と同様である。
以下に、本実施形態2の情報処理装置10がユーザに応じた設定情報を切り替えることによる動作環境の切替処理についてフローチャートに基づいて説明する。図9乃至図11は動作環境の切替処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、情報処理装置10のROM2又はHDD4に格納されている制御プログラムに従って制御部1によって実行される。
情報処理装置10のユーザが操作部5を介してブラウザの実行を指示した場合、制御部1は、HDD4に格納してあるブラウザをRAM3に読み出して実行することにより、ブラウザを起動させる(S31)。制御部1(ブラウザ11)は、ユーザが操作部5を操作することによって、ウェブサーバに対する情報の送信処理の実行が指示されたか否かを判断しており(S32)、指示されていないと判断した場合(S32:NO)、指示されるまで待機する。
ウェブサーバに対する情報の送信処理の実行が指示されたと判断した場合(S32:YES)、制御部1(ログイン監視部12)は、送信先のURLが監視場所DB4aに登録されているか否かを判断する(S33)。制御部1は、送信先のURLが監視場所DB4aに登録されていないと判断した場合(S33:NO)、ウェブサーバへ送信すべき情報が、所定のフォームを含むか否かを判断する(S34)。所定のフォームを含むと判断した場合(S34:YES)、制御部1は、ステップS32で実行を指示された送信処理の送信先のURLを監視場所DB4aに登録し(S35)、ステップS38へ処理を移行する。
制御部1は、所定のフォームを含まないと判断した場合(S34:NO)、ステップS32で実行を指示された送信処理を実行する(S36)。また、制御部1は、ステップS36で実行した送信処理で送信した情報に対してウェブサーバから情報を受信したか否かを判断しており(S37)、受信していないと判断した場合(S37:NO)、ウェブサーバから情報を受信するまでその他の通常動作を行ないつつ待機する。制御部1は、ウェブサーバから情報を受信したと判断した場合(S37:YES)、受信したウェブページを表示部6へ転送して表示させる(S51)。
送信先のURLが監視場所DB4aに登録されていると判断した場合(S33:YES)、制御部1は、送信先のURLが示すウェブサーバに対して送信すべき情報から、ユーザIDを抽出する(S38)。具体的には、ウェブサーバへ送信すべき情報から、監視場所DB4aに登録されたフォーム(loginフォーム)に対応して入力された情報(メールアドレス)を抽出する。そして、制御部1は、ステップS32で実行を指示された送信処理を実行する(S39)。
制御部1(ログイン監視部12)は、ステップS38で抽出したユーザIDをユーザDB4bから検索し、ユーザDB4bに登録されているか否かを判断する(S40)。ユーザDB4bに登録されていると判断した場合(S40:YES)、制御部1は、このユーザIDに対応するユーザ名をユーザDB4bから読み出し、RAM3に一旦格納させておく(S41)。
ステップS38で抽出したユーザIDがユーザDB4bに登録されていないと判断した場合(S40:NO)、制御部1は、抽出したユーザIDからユーザ名を抽出し、RAM3に一旦格納させておく(S42)。また、制御部1は、抽出したユーザ名、ステップS38で抽出したユーザIDを、ステップS39で実行した送信処理の送信先のウェブサイトのサイト情報に対応付けてユーザDB4bに登録する(S43)。
次に制御部1は、ステップS39で実行した送信処理で送信した情報に対してウェブサーバから情報を受信したか否かを判断しており(S44)、受信していないと判断した場合(S44:NO)、ウェブサーバから情報を受信するまでその他の通常動作を行ないつつ待機する。ウェブサーバから情報を受信したと判断した場合(S44:YES)、制御部1(ログイン監視部12)は、ウェブサーバから受信したウェブページの特徴に基づいて、ステップS39で送信した情報に基づいて要求したログイン処理が成功したか失敗したかを判断する(S45)。
制御部1は、ログイン処理が失敗したと判断した場合(S45:NO)、ステップS51へ処理を移行し、受信したウェブページを表示部6へ転送して表示させる(S51)。ログイン処理が成功したと判断した場合(S45:YES)、制御部1(設定切替部13)は、ステップS41又はS42でRAM3に格納したユーザ名をRAM3から読み出し、読み出したユーザ名を個人設定DB4cから検索し、個人設定DB4cに登録されているか否かを判断する(S46)。
個人設定DB4cに登録されていると判断した場合(S46:YES)、制御部1は、このユーザ名に対応する個人設定情報を個人設定DB4cから読み出し(S47)、読み出した個人設定情報をそれぞれRAM3の所定箇所に記憶させることによって、個人設定DB4cから読み出した個人設定情報に基づく動作環境を設定する(S48)。
個人設定DB4cに登録されていないと判断した場合(S46:NO)、制御部1は、ステップS41又はS42でRAM3に格納したユーザ名をRAM3から読み出し、HDD4に格納されているデフォルトの設定情報を、RAM3から読み出したユーザ名に基づくファイル名のファイルにコピーする(S49)。制御部1は、RAM3から読み出したユーザ名と、デフォルトの設定情報をコピーしたファイルのファイル名とを対応付けて個人設定DB4cに登録する(S50)。
制御部1(設定切替部13)は、RAM3から読み出したユーザ名に対応する個人設定情報を、ステップS50で登録した個人設定DB4cから読み出し(S47)、読み出した個人設定情報をそれぞれRAM3の所定箇所に記憶させることによって、個人設定DB4cから読み出した個人設定情報に基づく動作環境を設定する(S48)。
制御部1は、ステップ44でウェブサーバから受信したウェブページを表示部6へ転送して表示させる(S51)。制御部1は、情報処理装置10のユーザが操作部5を操作することによってブラウザの終了が指示されたか否かを判断しており(S52)、ブラウザの終了が指示されたと判断した場合(S52:YES)、ブラウザの実行を終了することにより、ブラウザの動作を終了させる(S53)。ブラウザの終了が指示されていないと判断した場合(S52:NO)、制御部1は、ステップS32へ処理を戻し、上述したステップS32〜S53の処理を繰り返す。
上述した処理により、本実施形態2の情報処理装置10は、監視場所DB4aに登録されていないウェブサイトに対してログイン処理を要求する場合であっても、ウェブサイトへ送信する情報に基づいて、現在の使用者を特定し、特定したユーザに応じた個人設定に基づく動作環境を提供することができる。また、このようなウェブサイトを監視場所DB4aに登録することによって、次に送信処理を行なう場合の監視対象に追加することができる。
(実施形態3)
以下に、本発明に係る情報処理装置について、実施形態3を示す図面に基づいて詳述する。本実施形態3の情報処理装置は、上述した実施形態1の情報処理装置10と同様の構成を有しており、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
上述した実施形態1,2の情報処理装置10は、ウェブサーバ(ウェブサイト)へログイン処理の実行を要求する情報を送信する際に、ウェブサーバへ送信する情報からユーザIDを抽出してユーザを特定しておき、ウェブサーバから返信されてきたウェブページの特徴に基づいて、ログイン処理が成功したか否かを判断し、成功した場合にのみ、ユーザに応じた動作環境に切り替える構成であった。
本実施形態3の情報処理装置10は、ウェブサーバ(ウェブサイト)へログイン処理の実行を要求する情報を送信する際に、ウェブサーバへ送信する情報からユーザIDを抽出してユーザを特定し、特定したユーザに応じた動作環境に切り替える構成である。即ち、本実施形態3の情報処理装置10は、ウェブサーバに対するログイン処理が成功したか否かに拘わらず、ウェブサーバに対するログイン処理の要求がある都度、ログイン処理を要求したユーザに応じた動作環境に切り替える構成である。
以下に、本実施形態3の情報処理装置10において、制御部1がROM2又はHDD4に格納されている制御プログラムを実行することによって実現される各種の機能について説明する。なお、本実施形態3でも、制御部1は、ブラウザ11、ログイン監視部12及び設定切替部13等の各機能を実現し、ブラウザ11及び設定切替部13が行なう処理は、実施形態1で説明した処理と同様である。
本実施形態3の情報処理装置10において、ログイン監視部12は、上述した実施形態1のログイン監視部12と同様に、ブラウザ11から情報が転送されてきた場合、監視場所DB4aに登録されているURLのウェブサイトに対しての送信情報であれば、転送されてきた情報から、監視場所DB4aに登録されているフォーム(ここではloginフォーム)に対して入力された情報(ここではユーザID)を抽出し、抽出したユーザIDからユーザを特定する。
ここで、本実施形態3の情報処理装置10において、設定切替部13は、ウェブサイトへ送信した情報に基づくログイン処理が成功したか否かに拘わらず、ログイン監視部12によって特定されたユーザに応じた個人設定情報に基づく動作環境を設定する。
なお、ログイン監視部12がブラウザ11から転送されてきた情報に基づいて特定したユーザのユーザ名をユーザDB4bに新規登録する処理、このユーザに対応する個人設定情報をユーザDB4bに新規登録する処理等は、実施形態1で説明した処理と同様である。
以下に、本実施形態3の情報処理装置10がユーザに応じた設定情報を切り替えることによる動作環境の切替処理についてフローチャートに基づいて説明する。図12及び図13は動作環境の切替処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、情報処理装置10のROM2又はHDD4に格納されている制御プログラムに従って制御部1によって実行される。
情報処理装置10のユーザが操作部5を介してブラウザの実行を指示した場合、制御部1は、HDD4に格納してあるブラウザをRAM3に読み出して実行することにより、ブラウザを起動させる(S61)。制御部1(ブラウザ11)は、ユーザが操作部5を操作することによって、ウェブサーバに対する情報の送信処理の実行が指示されたか否かを判断しており(S62)、指示されていないと判断した場合(S62:NO)、指示されるまで待機する。
ウェブサーバに対する情報の送信処理の実行が指示されたと判断した場合(S62:YES)、制御部1(ログイン監視部12)は、送信先のURLが監視場所DB4aに登録されているか否かを判断する(S63)。制御部1は、送信先のURLが監視場所DB4aに登録されていないと判断した場合(S63:NO)、ステップS62で実行が指示された送信処理を実行する(S64)。
また、制御部1は、ステップS64で実行した送信処理で送信した情報に対してウェブサーバから情報を受信したか否かを判断しており(S65)、受信していないと判断した場合(S65:NO)、ウェブサーバから情報を受信するまでその他の通常動作を行ないつつ待機する。制御部1は、ウェブサーバから情報を受信したと判断した場合(S65:YES)、受信したウェブページを表示部6へ転送して表示させる(S78)。
送信先のURLが監視場所DB4aに登録されていると判断した場合(S63:YES)、制御部1は、送信先のURLが示すウェブサーバに対して送信すべき情報からユーザIDを抽出する(S66)。具体的には、ウェブサーバへ送信すべき情報から、監視場所DB4aに登録されたフォーム(loginフォーム)に対応して入力された情報(メールアドレス)を抽出する。そして、制御部1は、ステップS62で実行が指示された送信処理を実行する(S67)。
制御部1(ログイン監視部12)は、ステップS66で抽出したユーザIDをユーザDB4bから検索し、ユーザDB4bに登録されているか否かを判断する(S68)。ユーザDB4bに登録されていると判断した場合(S68:YES)、制御部1は、このユーザIDに対応するユーザ名をユーザDB4bから読み出し、RAM3に一旦格納させておく(S69)。
ステップS66で抽出したユーザIDがユーザDB4bに登録されていないと判断した場合(S68:NO)、制御部1は、抽出したユーザIDからユーザ名を抽出し、RAM3に一旦格納させておく(S70)。また、制御部1は、抽出したユーザ名、ステップS66で抽出したユーザIDを、ステップS67で実行した送信処理の送信先のウェブサイトのサイト情報に対応付けてユーザDB4bに登録する(S71)。
制御部1(設定切替部13)は、ステップS69又はS70でRAM3に格納したユーザ名をRAM3から読み出し、読み出したユーザ名を個人設定DB4cから検索し、個人設定DB4cに登録されているか否かを判断する(S72)。個人設定DB4cに登録されていると判断した場合(S72:YES)、制御部1は、このユーザ名に対応する個人設定情報を個人設定DB4cから読み出す(S73)。制御部1は、読み出した個人設定情報をそれぞれRAM3の所定箇所に記憶させることによって、個人設定DB4cから読み出した個人設定情報に基づく動作環境を設定する(S74)。
個人設定DB4cに登録されていないと判断した場合(S72:NO)、制御部1は、ステップS69又はS70でRAM3に格納したユーザ名をRAM3から読み出し、HDD4に格納されているデフォルトの設定情報を、RAM3から読み出したユーザ名に基づくファイル名のファイルにコピーする(S75)。制御部1は、RAM3から読み出したユーザ名と、デフォルトの設定情報をコピーしたファイルのファイル名とを対応付けて個人設定DB4cに登録する(S76)。
制御部1(設定切替部13)は、RAM3から読み出したユーザ名に対応する個人設定情報を、ステップS76で登録した個人設定DB4cから読み出し(S73)、読み出した個人設定情報をそれぞれRAM3の所定箇所に記憶させることによって、個人設定DB4cから読み出した個人設定情報に基づく動作環境を設定する(S74)。
制御部1は、ステップS67で実行した送信処理で送信した情報に対してウェブサーバから情報を受信したか否かを判断しており(S77)、受信していないと判断した場合(S77:NO)、ウェブサーバから情報を受信するまでその他の通常動作を行ないつつ待機する。ウェブサーバから情報を受信したと判断した場合(S77:YES)、受信したウェブページを表示部6へ転送して表示させる(S78)。
制御部1は、情報処理装置10のユーザが操作部5を操作することによってブラウザの終了が指示されたか否かを判断しており(S79)、ブラウザの終了が指示されたと判断した場合(S79:YES)、ブラウザの実行を終了することにより、ブラウザの動作を終了させる(S80)。ブラウザの終了が指示されていないと判断した場合(S79:NO)、制御部1は、ステップS62へ処理を戻し、上述したステップS62〜S80の処理を繰り返す。
上述した処理により、本実施形態3の情報処理装置10は、ウェブサイトに対するログイン処理が成功したか否かに拘わらず、ウェブサイトへ送信する情報に基づいて現在の使用者を特定し、特定したユーザに応じた個人設定に基づく動作環境を提供することができる。なお、この構成は、実施形態1,2の情報処理装置10のようにウェブサイトに対するログイン処理が成功した場合にのみ動作環境を切り替える構成と比較してセキュリティのレベルは下がるが、例えば、情報処理装置10を家庭内で複数の家族によって共用される場合には十分である。また、本実施形態3の情報処理装置10は、ログイン処理が成功したか否かを判断しないため、実施形態1,2と比較して、処理が単純になり、容易に実装できる。
本実施形態3の情報処理装置10は、上述した実施形態1の情報処理装置10の変形例として説明したが、上述した実施形態2の情報処理装置10のように構成することもできる。即ち、監視場所DB4aに登録されていないウェブサイトに対して情報を送信する場合であっても、ログイン処理が成功したか否かに拘わらず、送信する情報に基づいて現在の使用者を特定し、特定したユーザに応じた個人設定に基づく動作環境を提供する構成とすることができる。
(実施形態4)
以下に、本発明に係る情報処理装置について、実施形態4を示す図面に基づいて詳述する。本実施形態4の情報処理装置は、上述した実施形態1の情報処理装置10と同様の構成を有しており、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。なお、本実施形態4の情報処理装置10において、HDD4に格納されているユーザDB4bの登録内容は図14に示すような構成である。
上述した実施形態1〜3の情報処理装置10は、ウェブサイトに対してログイン処理を行なう際のユーザIDにメールアドレスを用いており、メールアドレスの「@」よりも前の文字列をユーザ名としてユーザDB4b及び個人設定DB4cに登録する際に用いる構成であった。従って、同一のユーザであっても、「@」よりも前の文字列が異なるメールアドレスを用いていれば、異なるユーザとして取り扱っていた。よって、1人のユーザが、異なるウェブサイトに対してそれぞれ異なるメールアドレスを用いてログイン処理を行なっている場合、それぞれのウェブサイトにログインする毎に異なる個人設定に基づく動作環境に切り替えることができるので、ウェブサイト毎に異なる個人設定を使い分けることができる。
しかし、上述したように構成した場合、同一のユーザであっても、異なるメールアドレスに対応する個人設定に基づく動作環境でカスタマイズされた情報が、他のメールアドレスに対応する動作環境には反映されず、学習結果が分散してしまう。そこで、本実施形態4の情報処理装置10は、異なるメールアドレスに対しても同一のユーザであれば同一のユーザとして取り扱うように構成されている。
図14はユーザDB4bの登録内容を示す模式図である。図14に示すように、本実施形態4のユーザDB4bには、ウェブサイトを識別するためのサイト情報と、情報処理装置10の各ユーザによって指定されたユーザ名(例えば、「otousan」又は「onesan」)とに対応付けて、各ユーザがそれぞれのウェブサイトを利用する際に用いるユーザID(メールアドレス)が登録されている。ユーザDB4bの登録内容は、情報処理装置10の各ユーザが操作部5を介して自身のユーザIDを登録する都度、制御部1によって登録される。また、ユーザDB4bの登録内容は、制御部1がHDD4のログイン監視処理プログラムを実行した場合に必要に応じて制御部1によって登録される。
なお、本実施形態4では、各ウェブサイトを利用する際のユーザID(メールアドレス)中の「@」よりも前の文字列が異なるユーザIDであっても、各ユーザによって指定されたユーザ名のユーザ(同一のユーザ)によって利用されるものとして取り扱う。従って、図14に示したユーザDB4bでは、「otousan@abxyz.com」、「otousan@zabc.co.jp」、「taro@opqopq.co.jp」及び「ntaro@mnmn.co.jp」は、「@」よりも前の文字列が異なるユーザIDであるが、共にユーザ名が「otousan」のユーザが用いるものであり、「onesan@abxyz.com」、「onesan@zabc.co.jp」、「nhanako@opqopq.co.jp」及び「hanako@mnmn.co.jp」は、「@」よりも前の文字列が異なるユーザIDであるが、共にユーザ名が「onesan」のユーザが用いるものである。
以下に、本実施形態4の情報処理装置10において、制御部1がROM2又はHDD4に格納されている制御プログラムを実行することによって実現される各種の機能について説明する。図15は情報処理装置10の機能構成を示す機能ブロック図である。本実施形態4では、制御部1は、ブラウザ11、ログイン監視部12及び設定切替部13のほかに、ID管理部14の機能を実現する。なお、ブラウザ11及び設定切替部13が行なう処理は、実施形態1で説明した処理と同様である。
本実施形態4の情報処理装置10において、ログイン監視部12は、上述した実施形態1のログイン監視部12と同様に、ブラウザ11から情報が転送されてきた場合、監視場所DB4aに登録されているURLのウェブサイトに対しての送信情報であれば、転送されてきた情報から、監視場所DB4aに登録されているフォーム(ここではloginフォーム)に対して入力された情報(ここではユーザID)を抽出する。
ログイン監視部12は、抽出したユーザIDに対応するユーザ(ユーザ名)をユーザDB4bに基づいて特定する。具体的には、抽出したユーザIDがユーザDB4bに登録されていれば、ログイン監視部12は、このユーザIDに対応するユーザ名を特定する。一方、抽出したユーザIDがユーザDB4bに登録されていなければ、ログイン監視部12は、その旨をID管理部14へ通知する。
ID管理部14は、図16(a)に示すような入力画面を表示部6に表示させる。図16は入力画面の構成を示す模式図である。図16(a)に示す入力画面は、任意のユーザ名を入力するための入力画面であり、ユーザは、自身が以前に入力したユーザ名、新規のユーザであれば任意のユーザ名を入力してOKボタンをオンする。ID管理部14は、入力画面を介してユーザ名が入力されてOKボタンがオンされた場合、入力されたユーザ名がユーザDB4bに登録されているか否かを判断する。
入力されたユーザ名がユーザDB4bに登録されていれば、ID管理部14は、入力されたユーザ名を、この時点のユーザに特定する。一方、入力されたユーザ名がユーザDB4bに登録されていなければ、ID管理部14は、新規ユーザとして、ユーザによって入力されたユーザ名をユーザDB4bに新規に登録すると共に、このユーザ名と、ネットワークインタフェース7を介して情報を送信する送信先のウェブサイトとに対応付けて、ウェブサイトへ送信する情報から抽出したユーザIDをユーザDB4bに登録する。
上述したように、ログイン監視部12又はID管理部14によってユーザ(ユーザ名)が特定された状態において、ログイン監視部12が、ウェブサイトから受信した情報に基づいて、ウェブサイトへ送信した情報に基づくログイン処理が成功したと判断した場合、設定切替部13が、ログイン監視部12又はID管理部14によって特定されたユーザに応じた個人設定情報に基づく動作環境を設定する。
なお、ID管理部14によって新規ユーザとして登録されたユーザに対応する個人設定情報は個人設定DB4cに登録されていないので、設定切替部13は、HDD4に格納してあるデフォルトの設定情報を、入力画面を介してユーザによって入力されたユーザ名に基づくファイル名のファイルにコピーする。そして、設定切替部13は、入力画面を介してユーザによって入力されたユーザ名に対応付けて、上述したようにデフォルトの設定情報をコピーしたファイルのファイル名を個人設定DB4cに登録する。更に、設定切替部13は、このように個人設定DB4cに登録したファイル名を読み出し、それぞれRAM3の所定箇所に記憶させることによって、この個人設定情報に基づく動作環境を構築する。
なお、各ユーザが自身を特定するために任意のユーザ名を入力するための入力画面は、図16(a)に示す入力画面に限られず、例えば、図16(b)〜(d)に示した入力画面でもよい。
図16(b)に示す入力画面は、ユーザ名の代わりにユーザ毎の識別コードを入力するための入力画面である。図16(b)に示す入力画面を用いる場合、ユーザDB4bに登録されるユーザ名の代わりに、ユーザだけが秘密に保持する識別コードを用いる。具体的には、ユーザDB4bの「otousan」及び「onesan」の位置に、初期に設定した識別コードが記録されており、入力画面を介してユーザが入力した識別コードと、ユーザDB4bに記録されている識別コードが照合される。即ち、識別コードによって各ユーザが特定される。このように構成した場合、各ユーザは、自身の識別コードを入力することによって自身に応じた動作環境を使用することができるので、自身の動作環境を不用意に他人に使用されることを防止できる。
図16(b)に示す入力画面に、ユーザDB4bに含まれない識別コードが入力された場合、ユーザ追加の意思確認の後、新しいユーザとして新しい識別コードが追加される。なお、識別コードは、キーボードによって入力される文字列のほか、マウスジェスチャや顔画像、指紋画像等の特徴量を変換した結果得られる文字列等でもよい。また、識別コードを入力すると自動的にユーザID及びパスワードが入力されるようなシステムと連携させてもよい。これら複数の入力方法をサポートすることで、ユーザの利便性が高められる。
図16(c)及び(d)に示す入力画面は、既にユーザDB4bに登録されているユーザ名の選択を受け付けるための画面であり、図16(c)の入力画面には、ユーザDB4bに登録されているユーザ名の一覧が表示され、図16(d)の入力画面には、ユーザDB4bに登録されているユーザ名を特定するための情報が表示されている。図16(c)及び(d)に示す入力画面を用いる場合、情報処理装置10の各ユーザは、自身が最初に入力したユーザ名及び識別コードを記憶しておく必要がなく、利便性がよい。また、個人設定情報を登録していないユーザに対しても、既に登録されているいずれかのユーザの個人設定情報に基づく使用環境を提供することができ、各ユーザは所望する使用環境を使用することができる。
以下に、本実施形態4の情報処理装置10がユーザに応じた設定情報を切り替えることによる動作環境の切替処理についてフローチャートに基づいて説明する。図17乃至図19は動作環境の切替処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、情報処理装置10のROM2又はHDD4に格納されている制御プログラムに従って制御部1によって実行される。
情報処理装置10のユーザが操作部5を介してブラウザの実行を指示した場合、制御部1は、HDD4に格納してあるブラウザをRAM3に読み出して実行することにより、ブラウザを起動させる(S91)。制御部1(ブラウザ11)は、ユーザが操作部5を操作することによって、ウェブサーバに対する情報の送信処理の実行が指示されたか否かを判断しており(S92)、指示されていないと判断した場合(S92:NO)、指示されるまで待機する。
ウェブサーバに対する情報の送信処理の実行が指示されたと判断した場合(S92:YES)、制御部1(ログイン監視部12)は、送信先のURLが監視場所DB4aに登録されているか否かを判断する(S93)。制御部1は、送信先のURLが監視場所DB4aに登録されていないと判断した場合(S93:NO)、ステップS92で実行が指示された送信処理を実行する(S94)。
また、制御部1は、ステップS94で実行した送信処理で送信した情報に対してウェブサーバから情報を受信したか否かを判断しており(S95)、受信していないと判断した場合(S95:NO)、ウェブサーバから情報を受信するまでその他の通常動作を行ないつつ待機する。制御部1は、ウェブサーバから情報を受信したと判断した場合(S95:YES)、受信したウェブページを表示部6へ転送して表示させる(S112)。
送信先のURLが監視場所DB4aに登録されていると判断した場合(S93:YES)、制御部1は、送信先のURLが示すウェブサーバに対して送信すべき情報からユーザIDを抽出する(S96)。具体的には、ウェブサーバへ送信すべき情報から、監視場所DB4aに登録されたフォーム(loginフォーム)に対応して入力された情報(メールアドレス)を抽出する。そして、制御部1は、ステップS92で実行が指示された送信処理を実行する(S97)。
制御部1(ログイン監視部12)は、ステップS96で抽出したユーザIDをユーザDB4bから検索し、ユーザDB4bに登録されているか否かを判断する(S98)。ユーザDB4bに登録されていると判断した場合(S98:YES)、制御部1は、このユーザIDに対応するユーザ名をユーザDB4bから読み出し、RAM3に一旦格納させておく(S99)。
ステップS96で抽出したユーザIDがユーザDB4bに登録されていないと判断した場合(S98:NO)、制御部1(ID管理部14)は、図16(a)に示すような入力画面を表示部6に表示させる(S100)。制御部1は、入力画面を介してユーザ名が入力されてOKボタンがオンされたか否かを判断しており(S101)、オンされていないと判断した場合(S101:NO)、オンされるまで待機する。
制御部1は、OKボタンがオンされたと判断した場合(S101:YES)、入力画面を介して入力されたユーザ名がユーザDB4bに登録されているか否かを判断する(S102)。入力されたユーザ名がユーザDB4bに登録されていると判断した場合(S102:YES)、制御部1は、入力されたユーザ名をRAM3に一旦格納させておく(S99)。
制御部1は、入力されたユーザ名がユーザDB4bに登録されていないと判断した場合(S102:NO)、入力されたユーザ名をRAM3に一旦格納させておく(S103)。また、制御部1は、入力されたユーザ名、ステップS96で抽出したユーザIDを、ステップS97で実行した送信処理の送信先のウェブサイトのサイト情報に対応付けてユーザDB4bに登録する(S104)。
次に制御部1は、ステップS97で実行した送信処理で送信した情報に対してウェブサーバから情報を受信したか否かを判断しており(S105)、受信していないと判断した場合(S105:NO)、ウェブサーバから情報を受信するまでその他の通常動作を行ないつつ待機する。ウェブサーバから情報を受信したと判断した場合(S105:YES)、制御部1(ログイン監視部12)は、ウェブサーバから受信したウェブページの特徴に基づいて、ステップS97で送信した情報に基づいて要求したログイン処理が成功したか失敗したかを判断する(S106)。
制御部1は、ログイン処理が失敗したと判断した場合(S106:NO)、ステップS112へ処理を移行し、受信したウェブページを表示部6へ転送して表示させる(S112)。ログイン処理が成功したと判断した場合(S106:YES)、制御部1(設定切替部13)は、ステップS99又はS103でRAM3に格納したユーザ名をRAM3から読み出し、読み出したユーザ名を個人設定DB4cから検索し、個人設定DB4cに登録されているか否かを判断する(S107)。
個人設定DB4cに登録されていると判断した場合(S107:YES)、制御部1は、このユーザ名に対応する個人設定情報を個人設定DB4cから読み出す(S108)。制御部1は、読み出した個人設定情報をそれぞれRAM3の所定箇所に記憶させることによって、個人設定DB4cから読み出した個人設定情報に基づく動作環境を設定する(S109)。
個人設定DB4cに登録されていないと判断した場合(S107:NO)、制御部1は、ステップS99又はS103でRAM3に格納したユーザ名をRAM3から読み出し、HDD4に格納されているデフォルトの設定情報を、RAM3から読み出したユーザ名に基づくファイル名のファイルにコピーする(S110)。制御部1は、RAM3から読み出したユーザ名と、デフォルトの設定情報をコピーしたファイルのファイル名とを対応付けて個人設定DB4cに登録する(S111)。
制御部1(設定切替部13)は、RAM3から読み出したユーザ名に対応する個人設定情報を、ステップS111で登録した個人設定DB4cから読み出し(S108)、読み出した個人設定情報をそれぞれRAM3の所定箇所に記憶させることによって、個人設定DB4cから読み出した個人設定情報に基づく動作環境を設定する(S109)。
制御部1は、ステップ105でウェブサーバから受信したウェブページを表示部6へ転送して表示させる(S112)。制御部1は、情報処理装置10のユーザが操作部5を操作することによってブラウザの終了が指示されたか否かを判断しており(S113)、ブラウザの終了が指示されたと判断した場合(S113:YES)、ブラウザの実行を終了することにより、ブラウザの動作を終了させる(S114)。ブラウザの終了が指示されていないと判断した場合(S113:NO)、制御部1は、ステップS92へ処理を戻し、上述したステップS92〜S114の処理を繰り返す。
上述した処理により、本実施形態4の情報処理装置10は、1人のユーザが、それぞれのウェブサイトに対して、「@」よりも前の文字列が異なるユーザID(メールアドレス)を用いてログインする場合であっても、それぞれのユーザを識別するためのユーザ名、識別コード等によって同一のユーザとして管理するので、それぞれ異なるユーザIDでログインしたウェブサイトにおいても、同一の個人設定情報に基づく動作環境を使用することができる。
本実施形態4の情報処理装置10は、上述した実施形態1の情報処理装置10の変形例として説明したが、上述した実施形態2及び実施形態3の情報処理装置10のように構成することもできる。実施形態2の情報処理装置10のように構成した場合、監視場所DB4aに登録されていないウェブサイトに対して情報を送信する場合であっても、送信する情報に、ユーザを特定できるユーザIDが含まれる場合には、ウェブサイトへ送信する情報からユーザIDを抽出してユーザを特定し、特定したユーザに応じた個人設定に基づく動作環境を提供する構成とすることができる。
また、実施形態3の情報処理装置10のように構成した場合、ウェブサイトに対してログイン処理が成功したか否かに拘わらず、ウェブサイトへ送信する情報に基づいてユーザを特定し、特定したユーザに応じた個人設定に基づく動作環境を提供する構成とすることができる。
(実施形態5)
以下に、本発明に係る情報処理装置について、実施形態5を示す図面に基づいて詳述する。本実施形態5の情報処理装置は、上述した実施形態1の情報処理装置10と同様の構成を有しており、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
上述した実施形態1〜4の情報処理装置10は、ウェブサーバ(ウェブサイト)へ送信する情報からユーザIDを抽出してユーザを特定した場合に、特定したユーザに応じた個人設定情報に基づく動作環境に切り替える構成であった。
本実施形態5の情報処理装置10は、上述した実施形態1〜4の構成に加えて、所定時間以上操作されなかった場合には、HDD4に格納してあるデフォルトの設定情報に基づいて動作環境を初期状態に戻すように構成されている。
以下に、本実施形態5の情報処理装置10において、制御部1がROM2又はHDD4に格納されている制御プログラムを実行することによって実現される各種の機能について説明する。なお、本実施形態5でも、制御部1は、ブラウザ11、ログイン監視部12及び設定切替部13等の各機能を実現し、ブラウザ11及びログイン監視部12が行なう処理は、実施形態1で説明した処理と同様である。
本実施形態3の情報処理装置10において、制御部1(設定切替部13)は、自身の時計が刻時する時刻に基づいて所定時間を計時する計時手段として動作しており、操作部5を操作されない無操作時間を計時する。具体的には、制御部1は、情報処理装置10のユーザによって操作部5を操作された場合、タイマ処理をリセットして無操作時間の計時を開始し、無操作時間が所定時間(例えば、数10分〜数時間程度)以上となった場合、HDD4に格納されているデフォルトの設定情報をHDD4から読み出し、読み出した個人設定情報をそれぞれRAM3の所定箇所に記憶させることによって、デフォルトの設定情報に基づく動作環境を設定する。
なお、ログイン監視部12がブラウザ11から転送されてきた情報に基づいて特定したユーザのユーザ名をユーザDB4bに新規登録する処理、ウェブサーバから受信したウェブページに基づいてログイン処理が成功したか否かを判定する処理、このユーザに対応する個人設定情報をユーザDB4bに新規登録する処理等のその他の処理は、実施形態1で説明した処理と同様である。
以下に、本実施形態5の情報処理装置10において、無操作時間が所定時間以上となった場合にデフォルトの設定情報に切り替えることによる動作環境の切替処理についてフローチャートに基づいて説明する。図20はデフォルトの動作環境への切替処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、情報処理装置10のROM2又はHDD4に格納されている制御プログラムに従って制御部1によって実行される。
情報処理装置10の制御部1は、ユーザによって操作部5が操作されたか否かを判断しており(S121)、操作されたと判断した場合(S121:YES)、対応する処理を実行する(S122)。そして、制御部1は、所定時間を計時するタイマ処理をリセットし(S123)、ステップS121へ処理を戻す。制御部1は、操作されていないと判断した場合(S121:NO)、ネットワークインタフェース7を介して外部のウェブサーバから情報を受信したか否かを判断する(S124)。
制御部1は、外部のウェブサーバから情報を受信したと判断した場合(S124:YES)、受信したウェブページを表示部6へ転送して表示させる(S125)。そして、制御部1は、所定時間を計時するタイマ処理をリセットし(S126)、ステップS121へ処理を戻す。外部のウェブサーバから情報を受信していないと判断した場合(S124:NO)、制御部1は、ステップS123又はS126でリセットされたタイマ処理によって所定時間を計時したか否かを判断する(S127)。所定時間を計時していないと判断した場合(S127:NO)、制御部1は、ステップS121へ処理を戻す。
所定時間を計時したと判断した場合(S127:YES)、制御部1は、HDD4に格納されているデフォルトの設定情報を読み出し(S128)、読み出したデフォルトの設定情報をそれぞれRAM3の所定箇所に記憶させることによって、デフォルトの設定情報に基づく動作環境を設定し(S129)、上述したデフォルトの動作環境への切替処理を終了する。
上述した処理により、本実施形態5の情報処理装置10は、上述した実施形態1〜4の情報処理装置10のように、情報処理装置10の各ユーザがウェブサイトに対してログインする都度、それぞれのユーザに応じた個人設定情報に基づく動作環境を切り替えて提供すると共に、情報処理装置10が所定時間以上操作されなかった場合、デフォルトの設定情報に基づいて動作環境を初期状態に戻すことにより、他のユーザの動作環境を誤って使用することを防止することができる。
なお、デフォルトの動作環境に戻すタイミングとしては、上述したように無操作時間が所定時間以上となった場合のほかに、情報処理装置10がスタンバイ状態となった場合も挙げられる。また、上述したように制御部1によるタイマ処理によって無操作時間を計時するだけでなく、例えば、OS(Operating System)の状態管理API(Application Program Interface)を利用することによって、情報処理装置10の無操作時間の計時、動作状態とスタンバイ状態との移行等を確認し、デフォルトの動作環境への切り替えが必要であるか否かを判断する構成でもよい。
上述した実施形態1〜5の情報処理装置10は、ブラウザ11がネットワークインタフェース7を介してウェブサーバ(ウェブサイト)に情報を送信する際に、ログイン監視部12が、ブラウザ11から転送されてくる情報の送信先が、監視場所DB4aに登録されているURLのいずれかであるか否かを判断する構成であった。これに対して、ブラウザ11がネットワークインタフェース7を介してウェブサーバから受信する情報に、ユーザを特定できる情報が含まれている場合には、ウェブサーバから受信した情報(ウェブページ)に基づいてユーザを特定する構成としてもよい。
この場合、ログイン監視部12は、ネットワークインタフェース7から転送されてくる情報の送信先、即ち、受信したウェブページの送信元のウェブサーバが、監視場所DB4aに登録されているURLのいずれかであるか否かを判断し、監視場所DB4aに登録されているURLのいずれかであると判断した場合に、ウェブサーバから受信した情報から、監視場所DB4aに登録されているフォームに入力されたユーザID(メールアドレス)を抽出すればよい。
上述した実施形態1〜5の情報処理装置10は、ログイン監視部12が、ブラウザ11から転送されてくる情報の送信先が、監視場所DB4aに登録されているURLのいずれかである場合に、このURLへ送信する情報からユーザIDを抽出する構成であった。これに対して、監視場所DB4aを設けずに、全てのウェブサイトへ送信する情報について、特定の情報(キーワード)に関連したテキストボックス(フォーム)、例えば、「<input name=login>」、「<input name=user>」、「<input name=password>」等が含まれているか否かを判断し、含まれていると判断した場合に、これらの情報に基づいてユーザIDを抽出するように構成してもよい。
また、全てのウェブサイトへ送信する情報について、特定のテキストボックスが含まれているか否かを判断するだけでなく、ユーザDB4bに登録されているユーザID又はユーザ名が含まれるか否かを判断し、含まれていると判断した場合に、このユーザID又はユーザ名を抽出するように構成してもよい。
なお、これらのような構成とした場合、監視場所DB4aを設けないため、監視場所DB4aに登録すべきウェブサイトの選定処理及び登録処理が不要となるが、全てのウェブサイトへ送信される情報が監視対象となるので、処理の負荷が増大すると共に、誤った動作環境の切り替えを行なう可能性が高くなる。
上述した実施形態1〜5の情報処理装置10では、ブラウザ11がウェブサイトへ情報を送信する際に、ログイン監視部12を経由してネットワークインタフェース7へ情報を転送する構成であった。このような構成は、例えば、ログイン監視部12とネットワークインタフェース7との間にSSL(Secure Socket Layer)プロトコルに従った暗号化処理及び復号化処理を行なうSSL機能ブロックが設けられている場合、ネットワークインタフェース7にSSL機能ブロックが内蔵されている場合、又はSSL機能ブロックを設けない場合等に実現可能である。また、この場合、ログイン監視部12を、例えばネットワークドライバに内蔵し、ローカルにおけるプロキシとして実装することができる。
これに対して、ブラウザ11にSSL機能ブロックが内蔵されている場合、ブラウザ11から出力される情報が既にSSL機能ブロックによって暗号化されているため、上述したような構成で実現することはできない。この場合には、ログイン監視部12をブラウザ11の拡張機能としてブラウザ11に内蔵する必要がある。即ち、ブラウザ11からネットワークインタフェース7へは暗号化された情報が転送されるが、ブラウザ11に内蔵されたログイン監視部12へは暗号化されていない情報が転送されるように構成する必要がある。この場合、SSL機能ブロックが内蔵されたブラウザ11にも対応することができるという効果を奏するが、ブラウザ11毎に開発する必要があるというデメリットもある。
上述した実施形態1〜5の情報処理装置10では、それぞれのユーザ毎にカスタマイズされる個人設定情報として、ユーザ辞書及び履歴情報について説明した。それぞれのユーザ毎に設定が可能な情報としては、これらの情報のほかに、例えば、制御部1におけるオートコンプリートのレジストリの内容、ブラウザにおいて設定されたお気に入りフォルダの内容、クッキーの内容、ウェブコンテンツフィルタの設定内容、入出力補助ソフトの起動又は終了の設定、各種アプリケーションにおける設定内容等がある。
制御部1におけるオートコンプリートのレジストリの内容を書き替えることにより、各ユーザの入力履歴に基づいて、ユーザがよく用いる単語への変換処理が容易となる。また、お気に入りフォルダの内容を切り替えることにより、お気に入りに設定した各ウェブサイトへのアクセスが容易となる。なお、お気に入りフォルダには、各ウェブサイトへのリンク情報だけでなく、お気に入りとして各ウェブサイトのサイト情報を表示する際の表示順序も登録されるので、表示順序を先頭の方に設定したウェブサイトをより容易に選択することができる。
また、各ユーザのお気に入りを表示した後ろに、他のユーザがお気に入りに設定したウェブサイトのサイト情報を表示した場合には、自身のお気に入りのウェブサイトを見つけ易く、また、他のユーザが設定したお気に入りのウェブサイトへのアクセスも容易となる。
また、クッキーの内容を切り替えることにより、各ウェブサイトに応じたアカウントを変更することができ、例えば、ニュースを自動配信するウェブサイトにおいて、クッキーに記憶されたアカウントのユーザに対してニュースを自動配信することができる。また、ウェブコンテンツフィルタの設定内容を切り替えることにより、児童が使用中には有害サイトへのアクセスを禁止することができる。
入出力補助ソフトの起動又は終了の設定を切り替えることにより、ユーザに応じて、マウスジェスチャ、キーボードショートカット、文字表示のサイズの変更、解像度の変更、音量の変更等を行なう入出力補助ソフトを自動的に起動又は終了させることができ、ユーザの好みに合った入出力操作を実現することができる。また、各種アプリケーションにおける設定内容を切り替えることにより、各種アプリケーションをユーザ毎に利用し易い環境で使用することができる。上述したように、本発明の情報処理装置を適用した装置においては、各種の設定情報をユーザ毎に切り替えることにより、ユーザの操作性を向上させることができる。