JP2009176953A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エピタキシャル層3には、N−型領域4およびボディ領域5が形成されている。エピタキシャル層3には、ボディ領域5を貫通し、最深部がN−型領域4に達するトレンチ6が形成されている。エピタキシャル層3の表層部におけるトレンチ6の周囲には、ソース領域9が形成されている。トレンチ6の底面および側面上には、ゲート絶縁膜7が形成されている。ゲート絶縁膜7におけるトレンチ6の側面を覆う部分の全域には、ゲート電極8がゲート絶縁膜7に沿って形成されている。トレンチ6内の底部には、ゲート絶縁膜7およびゲート電極8に接する底部埋設体17が埋設されている。トレンチ6内における底部埋設体17上には、導電性を有するポリシリコンからなる上部埋設体29が埋設されている。
【選択図】図1
Description
図3は、従来のトレンチゲート型VDMOSFETを有する半導体装置の構造を示す模式的な断面図である。
N−型エピタキシャル層102には、トレンチ105がその表面から掘り下がって形成されている。トレンチ105は、P型ボディ領域104を貫通し、その最深部がN−型領域103に達している。トレンチ105内には、SiO2(酸化シリコン)からなるゲート絶縁膜106を介して、N型不純物が高濃度にドープされたポリシリコンからなるゲート電極107が埋設されている。
N−型エピタキシャル層102上には、層間絶縁膜110が積層されている。層間絶縁膜110上には、ソース配線111が形成されている。ソース配線111は、接地されている。そして、ソース配線111は、層間絶縁膜110に形成されたコンタクト孔112を介して、N+型ソース領域108およびP+型ボディコンタクト領域109にコンタクト(電気接続)されている。また、ゲート電極107には、層間絶縁膜110に形成されたコンタクト孔(図示せず)を介して、ゲート配線113が電気的に接続されている。
ドレイン電極114に適当な大きさの正電圧を印加しつつ、ゲート電極107の電位を制御することにより、P型ボディ領域104におけるゲート絶縁膜106との界面近傍にチャネルを形成して、N+型ソース領域108とドレイン電極114との間に電流を流すことができる。これにより、VDMOSFETのスイッチング動作が達成される。
図3の半導体装置100において、VDMOSFETのオン抵抗Ron2は、N+型ソース領域108(P+型ボディコンタクト領域109を含む。)とN+型基板101との間の抵抗である。一方、VDMOSFETのゲート−ドレイン電荷量Qgd2は、ゲート−ドレイン間に寄生的に形成されるゲート−ドレイン間容量Cgd2(ゲート電極107とトレンチ105の底面との間に挟まれるゲート絶縁膜106の容量Cox2と、N−型領域103とボディ領域104との界面から広がる空乏層115が有する容量Cdep2との合成容量)に蓄積される電荷量である。半導体装置100では、オン抵抗Ron2とゲート−ドレイン電荷量Qgd2との積Ron2・Qgd2を低減することができれば、VDMOSFETの高速スイッチング動作を達成することができる。
そこで、本発明の目的は、オン抵抗の増大を生じることなく、ゲート・ドレイン電荷量を低減することができる、半導体装置を提供することである。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の構造を示す図解的な断面図である。
半導体装置1は、トレンチゲート型VDMOSFETを有するユニットセルがマトリクス状に配置されたアレイ構造を有している。
半導体装置1の基体をなすN+型基板2上には、N+型基板2よりもN型不純物が低濃度(たとえば、1×1015〜4×1015/cm3)にドーピングされたシリコンからなるN−型のエピタキシャル層3が積層されている。エピタキシャル層3の基層部は、エピタキシャル成長後のままの状態で、第1導電型領域としてのN−型領域4とされている。また、エピタキシャル層3には、N−型領域4上に、P型のボディ領域5がN−型領域4に接して形成されている。
また、トレンチ6内には、ゲート絶縁膜7の側面全域に沿って、ゲート電極8が形成されている。ゲート電極8は、N型不純物が高濃度にドーピングされたポリシリコンからなり、深い位置ほど厚みが大きくなる断面略三角形状を有している。
トレンチ6内における底部埋設体17上には、N型不純物が高濃度にドーピングされたポリシリコンからなる上部埋設体29が埋設されている。上部埋設体29は、ゲート電極8に接している。また、上部埋設体29の表面は、エピタキシャル層3の表面とほぼ面一をなしている。
ドレイン電極27に適当な大きさの正電圧を印加しつつ、ゲート電極8の電位を制御することにより、ボディ領域5におけるゲート絶縁膜7との界面近傍にチャネルを形成して、ソース領域9とドレイン電極27との間に電流を流すことができる。
以上のように、エピタキシャル層3の基層部には、N−型領域4が形成されている。エピタキシャル層3には、N−型領域4に接するP型のボディ領域5が形成されている。エピタキシャル層3には、ボディ領域5を貫通し、最深部がN−型領域4に達するトレンチ6が形成されている。エピタキシャル層3の表層部におけるトレンチ6の周囲には、ボディ領域5に接するN+型のソース領域9が形成されている。トレンチ6の底面および側面上には、ゲート絶縁膜7が形成されている。ゲート絶縁膜7におけるトレンチ6の側面を覆う部分の全域には、ゲート電極8がゲート絶縁膜7に沿って形成されている。トレンチ6内の底部には、SiO2からなり、ゲート絶縁膜7およびゲート電極8に接する底部埋設体17が埋設されている。底部埋設体17は、ゲート絶縁膜7におけるトレンチ6の底面を覆う部分に、幅W2で接している。トレンチ6内における底部埋設体17上には、N型不純物が高濃度にドーピングされたポリシリコンからなる上部埋設体29が埋設されている。
これに対し、本実施形態の半導体装置1において、トレンチ6の幅W1と底部埋設体17の幅W2との差を2W3とすると、寄生容量Cox1は、Cox1≒εox・2W3・Wg/Toxとなる。
半導体装置1のゲート−ドレイン間容量Cgd1は、たとえば、寄生容量Cox1と、N−型領域4とボディ領域5との界面から広がる空乏層28が有する容量Cdep1との合成容量で表わされる。そのため、寄生容量Cox1を低減することにより、ゲート−ドレイン間容量Cgd1を低減することができ、その結果、ゲート−ドレイン電荷量Qgd1を低減することができる。
また、トレンチ6内における底部埋設体17上には、上部埋設体29が埋設されている。したがって、エピタキシャル層3および上部埋設体29上に層間絶縁膜13が形成され、この層間絶縁膜13にゲート電極8に対する電気接続のためのコンタクト孔11をエッチングにより形成する際に、上部埋設体29の上面を基準にエッチング時間(量)を設定すれば、コンタクト孔11を上部埋設体29に確実に到達させることができる。そのため、層間絶縁膜13上に配設されるゲート配線16とゲート電極8とを、コンタクト孔11に埋設されるコンタクト12および上部埋設体29を介して確実に接続することができる。そして、このようなエッチング時間に設定することにより、ゲート電極8に対する電気接続のためのコンタクト孔11とソース領域9に対する電気接続のためのコンタクト孔15とを同時に形成する場合に、エピタキシャル層3(ソース領域9)が大きく掘れ下がることを防止することができる。その結果、コンタクト孔15がソース領域9を貫通することによるジャンクションリークの発生を防止することができる。
まず、図2Aに示すように、エピタキシャル成長法により、N+型基板2上に、エピタキシャル層3が形成される。
次いで、図2Bに示すように、熱酸化処理により、エピタキシャル層3の表面に、SiO2からなる犠牲酸化膜21が形成される。その後、P−CVD(Plasma Chemical Vapor Deposition:プラズマ化学気相成長)法により、犠牲酸化膜21上にSiN(窒化シリコン)層が形成され、このSiN層がパターニングされることによって、トレンチ6を形成すべき部分と対向する部分に開口を有するハードマスク22が形成される。そして、ハードマスク22を利用して、犠牲酸化膜21およびエピタキシャル層3がエッチングされることにより、トレンチ6が形成される。トレンチ6の形成後、犠牲酸化膜21およびハードマスク22は、除去される。
その後、図2Dに示すように、CVD法により、酸化膜23上に、N型不純物が高濃度にドーピングされたポリシリコンの堆積層24が形成される。堆積層24は、所定の厚みで形成され、トレンチ6内を埋め尽くさない。
次いで、堆積層30がエッチバックされる。このエッチバックは、堆積層30におけるトレンチ6外に存在する部分が全て除去され、エピタキシャル層3の表面が露出するまで続けられる。これにより、図2Iに示すように、トレンチ6内に埋設され、エピタキシャル層3の表面とほぼ面一な表面を有する上部埋設体29が形成される。
次いで、ドライブイン拡散処理が行われる。このドライブイン拡散処理により、エピタキシャル層3に注入されたP型不純物のイオンが拡散し、図2Jに示すように、エピタキシャル層3に、ボディ領域5が形成される。
その後、図2Kに示すように、エピタキシャル層3上に、ソース領域9を形成すべき部分と対向する部分に開口を有するマスク25が形成される。そして、マスク25の開口を介して、エピタキシャル層3の表層部に、N型不純物のイオンが注入される。このイオン注入後、マスク25は除去される。
その後、アニール処理が行われる。このアニール処理により、図2Mに示すように、エピタキシャル層3の表層部に注入されたN型不純物およびP型不純物が活性化され、エピタキシャル層3の表層部に、ソース領域9およびボディコンタクト領域10が形成される。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。たとえば、半導体装置1の各半導体部分の導電型を反転した構成が採用されてもよい。すなわち、半導体装置1において、P型の部分がN型であり、N型の部分がP型であってもよい。
3 半導体層
4 N−型領域(第1導電型領域)
5 ボディ領域
6 トレンチ
7 ゲート絶縁膜
8 ゲート電極
9 ソース領域
17 絶縁体
29 中間電極
Claims (2)
- 半導体層と、
前記半導体層の基層部に形成された第1導電型の第1導電型領域と、
前記半導体層に形成され、前記第1導電型領域に接する第2導電型のボディ領域と、
前記半導体層に形成され、前記ボディ領域を貫通し、最深部が前記第1導電型領域に達するトレンチと、
前記半導体層の表層部における前記トレンチの周囲に形成され、前記ボディ領域に接する第1導電型のソース領域と、
前記トレンチの底面および側面上に形成されたゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜における前記トレンチの側面を覆う部分の全域に沿って形成されたゲート電極と、
前記トレンチ内の底部に埋設され、絶縁性を有する材料からなり、前記ゲート絶縁膜および前記ゲート電極に接する底部埋設体と、
前記トレンチ内における前記底部埋設体上に埋設され、導電性を有するポリシリコンからなる上部埋設体とを備える、半導体装置。 - 前記ゲート電極は、前記トレンチの底面に近づくほどその厚みが大きくなる断面略三角形状に形成されている、請求項1に記載の半導体装置。
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US9653597B2 (en) | 2010-05-20 | 2017-05-16 | Infineon Technologies Americas Corp. | Method for fabricating a shallow and narrow trench FET and related structures |
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