JP2009175486A - 画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光学素子の全体の光学特性を補正可能にすることによって、投射画像の色ムラを
低減する画像表示装置を提供すること。
【解決手段】第1ダイクロイックミラー31aがA−A断面方向とB−B断面方向とに照
明光の入射角度α、β、γ、δに対応した光学特性を有することにより、照明光の入射角
度依存性に応じて生じる光学特性のずれを第1ダイクロイックミラー31a全体において
正確に又は近似的に補正することができる。これにより、第1ダイクロイックミラー31
aの素子面3cの各領域AL、AC、AR、AU、ADにおいて所定波長成分を適切に反
射又は透過させることができ、投射画像全体の色ムラを抑えることができる。
【選択図】図2
低減する画像表示装置を提供すること。
【解決手段】第1ダイクロイックミラー31aがA−A断面方向とB−B断面方向とに照
明光の入射角度α、β、γ、δに対応した光学特性を有することにより、照明光の入射角
度依存性に応じて生じる光学特性のずれを第1ダイクロイックミラー31a全体において
正確に又は近似的に補正することができる。これにより、第1ダイクロイックミラー31
aの素子面3cの各領域AL、AC、AR、AU、ADにおいて所定波長成分を適切に反
射又は透過させることができ、投射画像全体の色ムラを抑えることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、照明光学系によって液晶パネル等を照明し、液晶パネル等に像を形成させる
画像表示装置に関する。
画像表示装置に関する。
画像表示装置において、ダイクロイックミラー等の光学素子は、光線入射角度依存性が
あり、光線入射角度ごとに光学特性(具体的には例えばカットオフ半値波長)が変わる。
そのため、例えば色分離光学系内で光軸に対して傾斜して配置されるダイクロイックミラ
ーの光学特性が面内で変わり、画像表示装置の色特性にばらつきが生じるという問題があ
る。そこで、ダイクロイックミラーの多層膜の左右(面の長手の横方向に相当)に特性傾
斜をもたせることで、ダイクロイック特性を入射角に合わせて変化させ、入射光線の角度
依存性を打ち消すものがある(例えば、特許文献1参照)。また、ダイクロイックミラー
の位置に応じて特定方向に傾斜した厚さムラ又は屈折率ムラを設け、光学特性のずれを防
止するものがある(例えば、特許文献2参照)。ここで、カットオフ半値波長とは、透過
率が50%となる波長をいう。
特開平3−291644号公報
特開平6−18834号公報
あり、光線入射角度ごとに光学特性(具体的には例えばカットオフ半値波長)が変わる。
そのため、例えば色分離光学系内で光軸に対して傾斜して配置されるダイクロイックミラ
ーの光学特性が面内で変わり、画像表示装置の色特性にばらつきが生じるという問題があ
る。そこで、ダイクロイックミラーの多層膜の左右(面の長手の横方向に相当)に特性傾
斜をもたせることで、ダイクロイック特性を入射角に合わせて変化させ、入射光線の角度
依存性を打ち消すものがある(例えば、特許文献1参照)。また、ダイクロイックミラー
の位置に応じて特定方向に傾斜した厚さムラ又は屈折率ムラを設け、光学特性のずれを防
止するものがある(例えば、特許文献2参照)。ここで、カットオフ半値波長とは、透過
率が50%となる波長をいう。
しかしながら、上述のダイクロイックミラーのように、光学特性が例えば左右の方向(
長手の横方向)に変化するものでは、上下方向(縦方向)に入射する光線の角度依存性を
打ち消すことができない。そのため、上下方向に関しては入射光線の角度依存が残存する
ことになり、投射画像全体の色ムラを低減しきれていないという問題がある。
長手の横方向)に変化するものでは、上下方向(縦方向)に入射する光線の角度依存性を
打ち消すことができない。そのため、上下方向に関しては入射光線の角度依存が残存する
ことになり、投射画像全体の色ムラを低減しきれていないという問題がある。
そこで、本発明は、光学素子の全体の光学特性を補正可能にすることによって、投射画
像の色ムラを低減する画像表示装置を提供することを目的とする。
像の色ムラを低減する画像表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像表示装置は、光源光を射出する光源と、
光源光を均一化するための照明光学系と、照明光学系から射出された照明光を各色光に分
離する色分離光学系と、色分離光学系によって分離された各色光の光束によってそれぞれ
照明される各色の光変調装置とを備え、色分離光学系は、システム光軸に対して所定角度
に傾斜して配置され、照明光のうち所定の波長成分を反射し、他の波長成分を透過するこ
とによって照明光を分岐するとともに、反射率及び透過率の少なくとも一方が素子面に沿
って所定角度の傾斜方向に対応する第1の方向と素子面に沿って第1の方向に対して所定
角度を成す第2の方向とに関して変化する光学特性を有する平板状の光学素子を有する。
光源光を均一化するための照明光学系と、照明光学系から射出された照明光を各色光に分
離する色分離光学系と、色分離光学系によって分離された各色光の光束によってそれぞれ
照明される各色の光変調装置とを備え、色分離光学系は、システム光軸に対して所定角度
に傾斜して配置され、照明光のうち所定の波長成分を反射し、他の波長成分を透過するこ
とによって照明光を分岐するとともに、反射率及び透過率の少なくとも一方が素子面に沿
って所定角度の傾斜方向に対応する第1の方向と素子面に沿って第1の方向に対して所定
角度を成す第2の方向とに関して変化する光学特性を有する平板状の光学素子を有する。
上記画像表示装置では、光学素子が第1の方向と第2の方向とに照明光の入射角度に対
応した光学特性を有することにより、照明光の入射角度依存性に応じて生じる光学特性の
ずれを光学素子全体において正確に又は近似的に補正することができる。これにより、光
学素子の素子面の各位置において所定波長成分を適切に反射又は透過させることができ、
投射画像全体の色ムラを抑えることができる。
応した光学特性を有することにより、照明光の入射角度依存性に応じて生じる光学特性の
ずれを光学素子全体において正確に又は近似的に補正することができる。これにより、光
学素子の素子面の各位置において所定波長成分を適切に反射又は透過させることができ、
投射画像全体の色ムラを抑えることができる。
また、本発明の具体的な態様又は観点では、光学素子の光学特性は、多層膜の膜厚構成
に依存するカットオフの半値波長を変化させて補正される。この場合、カットオフの半値
波長を変化させることにより、光学素子の素子面の各位置での入射角度に依存する光学特
性のずれに対応することができる。
に依存するカットオフの半値波長を変化させて補正される。この場合、カットオフの半値
波長を変化させることにより、光学素子の素子面の各位置での入射角度に依存する光学特
性のずれに対応することができる。
また、本発明の別の態様によれば、第1の方向と第2の方向とは垂直の関係にある。こ
の場合、例えば、光学素子の横方向及び縦方向の光学特性を変化させることにより、光学
素子全体の光学特性を補正することができる。
の場合、例えば、光学素子の横方向及び縦方向の光学特性を変化させることにより、光学
素子全体の光学特性を補正することができる。
また、本発明のさらに別の態様によれば、光学素子の光学特性の変化率は、第1の方向
において単調増加又は単調減少し、第2の方向においてシステム光軸に対して素子面の一
端側で単調増加し他端側で他方で単調減少する。この場合、光学素子の素子面の各位置に
おける照明光の入射角度に対応して2つの方向の光学特性を変化させることにより、光学
素子全体の光学特性を補正することができる。
において単調増加又は単調減少し、第2の方向においてシステム光軸に対して素子面の一
端側で単調増加し他端側で他方で単調減少する。この場合、光学素子の素子面の各位置に
おける照明光の入射角度に対応して2つの方向の光学特性を変化させることにより、光学
素子全体の光学特性を補正することができる。
また、本発明のさらに別の態様によれば、光学素子の光学特性は、第1の方向において
一定の割合で変化し、第2の方向においてシステム光軸に対して対称に変化する。この場
合、光学素子の素子面上に第1の方向に関して対称な角度変化で入射する第2の方向に関
して一様な角度変化で入射する照明光の入射角度に対応して2つの方向の光学特性を変化
させることにより、光学素子全体の光学特性を補正することができる。
一定の割合で変化し、第2の方向においてシステム光軸に対して対称に変化する。この場
合、光学素子の素子面上に第1の方向に関して対称な角度変化で入射する第2の方向に関
して一様な角度変化で入射する照明光の入射角度に対応して2つの方向の光学特性を変化
させることにより、光学素子全体の光学特性を補正することができる。
また、本発明のさらに別の態様によれば、光学素子は、ダイクロイックミラーである。
この場合、ダイクロイックミラーの光学特性を補正することにより、照明光のうち所定波
長を効率よく透過又は反射させることができる。
この場合、ダイクロイックミラーの光学特性を補正することにより、照明光のうち所定波
長を効率よく透過又は反射させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る画像表示装置の構造等について説明
する。
する。
図1は、実施形態の画像表示装置の構造を説明するための概念図である。この画像表示
装置100は、光源10と、照明光学系20と、色分離光学系30と、光変調装置である
液晶ライトバルブ40a、40b、40cと、クロスダイクロイックプリズム50と、投
射光学系である投射レンズ60とを備える。
装置100は、光源10と、照明光学系20と、色分離光学系30と、光変調装置である
液晶ライトバルブ40a、40b、40cと、クロスダイクロイックプリズム50と、投
射光学系である投射レンズ60とを備える。
上記画像表示装置100において、光源10は、例えば、高圧水銀ランプ等の像光形成
の必要に足る光量を有する略白色光を発生する光源装置であり、光源光を発生する発光管
10aと、発光管10aからの光源光を前方に反射する凹面鏡を有するリフレクタ10b
とを備える。
の必要に足る光量を有する略白色光を発生する光源装置であり、光源光を発生する発光管
10aと、発光管10aからの光源光を前方に反射する凹面鏡を有するリフレクタ10b
とを備える。
照明光学系20は、光源光を平行化する光平行化手段である平行化レンズ22と、光を
分割及び重畳によって均一化するためのインテグレータ光学系を構成する第1及び第2フ
ライアイレンズ23a、23bと、光の偏光方向を揃える偏光変換素子24と、両フライ
アイレンズ23a、23bを経た光を重畳させる重畳レンズ25とを備え、略白色の照明
光を形成する。照明光学系20において、平行化レンズ22は、光源10から射出された
照明光の光束方向を略平行に変換する。第1及び第2フライアイレンズ23a、23bは
、それぞれマトリクス状に配置された複数の要素レンズからなり、第1フライアイレンズ
23aを構成する要素レンズによって平行化レンズ22を経た光を分割して個別に集光し
、第2フライアイレンズ23bを構成する要素レンズによって第1フライアイレンズ23
aからの分割光束を適当な発散角にして射出させる。偏光変換素子24は、PBS、ミラ
ー、位相差板等を一組の要素とするアレイで形成されており、第1フライアイレンズ23
aにより分割された各部分光束の偏光方向を一方向の直線偏光に揃える役割を有する。重
畳レンズ25は、偏光変換素子24を経た照明光を全体として適宜収束させて、後段の各
色の光変調装置である液晶ライトバルブ40a、40b、40cの被照明領域に対する重
畳照明を可能にする。
分割及び重畳によって均一化するためのインテグレータ光学系を構成する第1及び第2フ
ライアイレンズ23a、23bと、光の偏光方向を揃える偏光変換素子24と、両フライ
アイレンズ23a、23bを経た光を重畳させる重畳レンズ25とを備え、略白色の照明
光を形成する。照明光学系20において、平行化レンズ22は、光源10から射出された
照明光の光束方向を略平行に変換する。第1及び第2フライアイレンズ23a、23bは
、それぞれマトリクス状に配置された複数の要素レンズからなり、第1フライアイレンズ
23aを構成する要素レンズによって平行化レンズ22を経た光を分割して個別に集光し
、第2フライアイレンズ23bを構成する要素レンズによって第1フライアイレンズ23
aからの分割光束を適当な発散角にして射出させる。偏光変換素子24は、PBS、ミラ
ー、位相差板等を一組の要素とするアレイで形成されており、第1フライアイレンズ23
aにより分割された各部分光束の偏光方向を一方向の直線偏光に揃える役割を有する。重
畳レンズ25は、偏光変換素子24を経た照明光を全体として適宜収束させて、後段の各
色の光変調装置である液晶ライトバルブ40a、40b、40cの被照明領域に対する重
畳照明を可能にする。
色分離光学系30は、第1及び第2ダイクロイックミラー31a、31bと、反射ミラ
ー32a、32b、32cと、3つのフィールドレンズ33a、33b、33cとを備え
る。ここで、第1及び第2ダイクロイックミラー31a、31bは、図1に示すように、
照明光学系20から延びるシステム光軸OAに対して45度傾斜して配置されている。色
分離光学系30は、照明光学系20により均一化された照明光を青(B)、緑(G)、及
び赤(R)の3色に分離するとともに、各色光を後段の液晶ライトバルブ40a、40b
、40cへ導く。より詳しく説明すると、まず、第1ダイクロイックミラー31aは、B
GRの3色のうちG光及びR光を透過させB光を反射する。また、第2ダイクロイックミ
ラー31bは、GRの2色のうちG光を反射しR光を透過させる。次に、この色分離光学
系30において、第1ダイクロイックミラー31aで反射されたB光は、反射ミラー32
aを経て入射角度を調節するためのフィールドレンズ33aに入射する。また、第1ダイ
クロイックミラー31aで透過し、第2ダイクロイックミラー31bで反射されたG光は
、入射角度を調節するためのフィールドレンズ33bに入射する。さらに、第2ダイクロ
イックミラー31bを透過したR光は、リレーレンズLL1、LL2及び反射ミラー32
b、32cを経て入射角度を調節するためのフィールドレンズ33cに入射する。
ー32a、32b、32cと、3つのフィールドレンズ33a、33b、33cとを備え
る。ここで、第1及び第2ダイクロイックミラー31a、31bは、図1に示すように、
照明光学系20から延びるシステム光軸OAに対して45度傾斜して配置されている。色
分離光学系30は、照明光学系20により均一化された照明光を青(B)、緑(G)、及
び赤(R)の3色に分離するとともに、各色光を後段の液晶ライトバルブ40a、40b
、40cへ導く。より詳しく説明すると、まず、第1ダイクロイックミラー31aは、B
GRの3色のうちG光及びR光を透過させB光を反射する。また、第2ダイクロイックミ
ラー31bは、GRの2色のうちG光を反射しR光を透過させる。次に、この色分離光学
系30において、第1ダイクロイックミラー31aで反射されたB光は、反射ミラー32
aを経て入射角度を調節するためのフィールドレンズ33aに入射する。また、第1ダイ
クロイックミラー31aで透過し、第2ダイクロイックミラー31bで反射されたG光は
、入射角度を調節するためのフィールドレンズ33bに入射する。さらに、第2ダイクロ
イックミラー31bを透過したR光は、リレーレンズLL1、LL2及び反射ミラー32
b、32cを経て入射角度を調節するためのフィールドレンズ33cに入射する。
液晶ライトバルブ40a、40b、40cは、入射した照明光の空間的強度分布を変調
する非発光型の光変調装置であり、色分離光学系30から射出された各色光に対応してそ
れぞれ照明される。第1ダイクロイックミラー31aで反射されたB光は、フィールドレ
ンズ33a等を介して液晶ライトバルブ40aに入射する。第1ダイクロイックミラー3
1aを透過し、第2ダイクロイックミラー31bで反射されたG光は、フィールドレンズ
33b等を介して液晶ライトバルブ40bに入射する。第1及び第2ダイクロイックミラ
ー31a、31bを透過したR光は、フィールドレンズ33c等を介して液晶ライトバル
ブ40cに入射する。各液晶ライトバルブ40a、40b、40cは、それぞれに対応す
る各色の像光を形成する。
する非発光型の光変調装置であり、色分離光学系30から射出された各色光に対応してそ
れぞれ照明される。第1ダイクロイックミラー31aで反射されたB光は、フィールドレ
ンズ33a等を介して液晶ライトバルブ40aに入射する。第1ダイクロイックミラー3
1aを透過し、第2ダイクロイックミラー31bで反射されたG光は、フィールドレンズ
33b等を介して液晶ライトバルブ40bに入射する。第1及び第2ダイクロイックミラ
ー31a、31bを透過したR光は、フィールドレンズ33c等を介して液晶ライトバル
ブ40cに入射する。各液晶ライトバルブ40a、40b、40cは、それぞれに対応す
る各色の像光を形成する。
クロスダイクロイックプリズム50は、各液晶ライトバルブ40a、40b、40cか
らの各色の像光を合成する。より詳しく説明すると、クロスダイクロイックプリズム50
は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼
り合わせた界面には、X字状に交差する一対の誘電体多層膜51a、51bが形成されて
いる。一方の第1誘電体多層膜51aは、B光を反射し、他方の第2誘電体多層膜51b
は、R光を反射する。クロスダイクロイックプリズム50は、液晶ライトバルブ40aか
らのB光を誘電体多層膜51aで反射して進行方向右側に射出させ、液晶ライトバルブ4
0bからのG光を誘電体多層膜51a、51bを介して直進・射出させ、液晶ライトバル
ブ40cからのR光を誘電体多層膜51bで反射して進行方向左側に射出させる。このよ
うにして、クロスダイクロイックプリズム50によりB光、G光及びR光が合成され、カ
ラー画像に対応する画像光である合成光が形成される。
らの各色の像光を合成する。より詳しく説明すると、クロスダイクロイックプリズム50
は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼
り合わせた界面には、X字状に交差する一対の誘電体多層膜51a、51bが形成されて
いる。一方の第1誘電体多層膜51aは、B光を反射し、他方の第2誘電体多層膜51b
は、R光を反射する。クロスダイクロイックプリズム50は、液晶ライトバルブ40aか
らのB光を誘電体多層膜51aで反射して進行方向右側に射出させ、液晶ライトバルブ4
0bからのG光を誘電体多層膜51a、51bを介して直進・射出させ、液晶ライトバル
ブ40cからのR光を誘電体多層膜51bで反射して進行方向左側に射出させる。このよ
うにして、クロスダイクロイックプリズム50によりB光、G光及びR光が合成され、カ
ラー画像に対応する画像光である合成光が形成される。
投射レンズ60は、投射光学系であり、クロスダイクロイックプリズム50を経て形成
された合成光による画像光を所望の拡大率で拡大してスクリーン(不図示)上にカラーの
画像を投射する。
された合成光による画像光を所望の拡大率で拡大してスクリーン(不図示)上にカラーの
画像を投射する。
以下、図面を参照しつつ、色分離光学系30を構成する第1ダイクロイックミラー31
aの構造及び機能について説明する。図2は、第1ダイクロイックミラー31aの概念図
であり、図2(A)は、第1ダイクロイックミラー31aの正面図であり、図2(B)は
、そのA−A断面図であり、図2(C)は、そのB−B断面図である。また、図3は、第
1ダイクロイックミラー31aの位置と誘電体多層膜3bの膜厚との関係を示す図であり
、図3(A)は、図2(B)のA−A断面における膜厚特性を示す図であり、図3(B)
は、図2(C)のB−B断面における膜厚特性を示す図である。
aの構造及び機能について説明する。図2は、第1ダイクロイックミラー31aの概念図
であり、図2(A)は、第1ダイクロイックミラー31aの正面図であり、図2(B)は
、そのA−A断面図であり、図2(C)は、そのB−B断面図である。また、図3は、第
1ダイクロイックミラー31aの位置と誘電体多層膜3bの膜厚との関係を示す図であり
、図3(A)は、図2(B)のA−A断面における膜厚特性を示す図であり、図3(B)
は、図2(C)のB−B断面における膜厚特性を示す図である。
また、第1ダイクロイックミラー31aに入射する照明光は、重畳レンズ25によって
収束されており、一様でない。このため、以下に詳述するように、第1ダイクロイックミ
ラー31aは、長手の横方向及びこれに垂直な縦方向に2次的に分布する光学特性を有し
ている。第1ダイクロイックミラー31aは、図1に示すように、照明光学系20から延
びるシステム光軸OAに対して45度傾斜して配置されている。図2に示すように、第1
ダイクロイックミラー31aは、基板である透明な平板ガラス3aの一方の面に誘電体多
層膜3bが形成された構成となっている。誘電体多層膜3bは、平板ガラス3aを例えば
自転及び公転等させつつ蒸着源に対向して配置され、蒸着源との間に介在させたマスク等
で平板ガラス3a面上の各位置への誘電体の蒸着量を調整することにより形成される。な
お、誘電体多層膜3bの表面は、第1ダイクロイックミラー31aの素子面3cとなって
いる。
収束されており、一様でない。このため、以下に詳述するように、第1ダイクロイックミ
ラー31aは、長手の横方向及びこれに垂直な縦方向に2次的に分布する光学特性を有し
ている。第1ダイクロイックミラー31aは、図1に示すように、照明光学系20から延
びるシステム光軸OAに対して45度傾斜して配置されている。図2に示すように、第1
ダイクロイックミラー31aは、基板である透明な平板ガラス3aの一方の面に誘電体多
層膜3bが形成された構成となっている。誘電体多層膜3bは、平板ガラス3aを例えば
自転及び公転等させつつ蒸着源に対向して配置され、蒸着源との間に介在させたマスク等
で平板ガラス3a面上の各位置への誘電体の蒸着量を調整することにより形成される。な
お、誘電体多層膜3bの表面は、第1ダイクロイックミラー31aの素子面3cとなって
いる。
図2に示すように、上述の画像表示装置100において、光源10からの照明光が完全
な平行光線ではないため、照明光の第1ダイクロイックミラー31aの素子面3cへの入
射角度α、β、γ、δは、第1ダイクロイックミラー31aの位置によって異なる。した
がって、素子面3cには、素子面3c上の位置に応じて入射角が45度からずれた照明光
が入射する。このため、第1ダイクロイックミラー31aの誘電体多層膜3bは、照明光
の入射角度α、β、γ、δに対応して異なる厚さに設定されており、光学特性、例えば透
過率特性が変化する構成となっている。つまり、誘電体多層膜3bは、第1の方向、すな
わちA−A断面方向及びA−A断面方向に対して垂直である第2の方向、すなわちB−B
断面方向において素子面3cに沿って透過率特性が変化する構成となっている。具体的に
説明すると、図1及び図2において、第1ダイクロイックミラー31aの左側に入射する
光線aの入射角度βは第1ダイクロイックミラー31aの中心に入射する光線bの入射角
度αよりも大きくなり誘電体多層膜3bの領域ALの厚さが領域ACの厚さよりも薄くな
る。一方、第1ダイクロイックミラー31aの右側に入射する光線cの入射角度γは入射
角度αよりも小さくなり誘電体多層膜3bの領域ARの厚さが領域ACの厚さよりも厚く
なる。また、第1ダイクロイックミラー31aの上下に入射する光線d1、d2の入射角
度δは入射角度αよりも大きくなり誘電体多層膜3bの領域AU、ADの厚さが領域AC
の厚さよりも薄くなる。つまり、図3に示すように、A−A断面方向において領域ALか
ら領域ARにかけて誘電体多層膜3bの膜厚が一定の割合で増加し、B−B断面方向にお
いてシステム光軸OAに対して対称に領域AU、ADの誘電体多層膜3bの膜厚が外側に
向かって減少している。ここで、領域AL、AC、AR、AU、ADは、素子面3cの各
領域AL、AC、AR、AU、ADと連続的な関係にある。
な平行光線ではないため、照明光の第1ダイクロイックミラー31aの素子面3cへの入
射角度α、β、γ、δは、第1ダイクロイックミラー31aの位置によって異なる。した
がって、素子面3cには、素子面3c上の位置に応じて入射角が45度からずれた照明光
が入射する。このため、第1ダイクロイックミラー31aの誘電体多層膜3bは、照明光
の入射角度α、β、γ、δに対応して異なる厚さに設定されており、光学特性、例えば透
過率特性が変化する構成となっている。つまり、誘電体多層膜3bは、第1の方向、すな
わちA−A断面方向及びA−A断面方向に対して垂直である第2の方向、すなわちB−B
断面方向において素子面3cに沿って透過率特性が変化する構成となっている。具体的に
説明すると、図1及び図2において、第1ダイクロイックミラー31aの左側に入射する
光線aの入射角度βは第1ダイクロイックミラー31aの中心に入射する光線bの入射角
度αよりも大きくなり誘電体多層膜3bの領域ALの厚さが領域ACの厚さよりも薄くな
る。一方、第1ダイクロイックミラー31aの右側に入射する光線cの入射角度γは入射
角度αよりも小さくなり誘電体多層膜3bの領域ARの厚さが領域ACの厚さよりも厚く
なる。また、第1ダイクロイックミラー31aの上下に入射する光線d1、d2の入射角
度δは入射角度αよりも大きくなり誘電体多層膜3bの領域AU、ADの厚さが領域AC
の厚さよりも薄くなる。つまり、図3に示すように、A−A断面方向において領域ALか
ら領域ARにかけて誘電体多層膜3bの膜厚が一定の割合で増加し、B−B断面方向にお
いてシステム光軸OAに対して対称に領域AU、ADの誘電体多層膜3bの膜厚が外側に
向かって減少している。ここで、領域AL、AC、AR、AU、ADは、素子面3cの各
領域AL、AC、AR、AU、ADと連続的な関係にある。
図4は、第1ダイクロイックミラー31aに入射する照明光の波長とその透過率との関
係を示す図である。また、図5は、第1ダイクロイックミラー31aの領域ACにおける
透過率特性の入射角依存性を示す。なお、図4に示す透過率特性e、f、gは、素子面3
cへの入射角が45度のときのものであり、それぞれ図1及び図2の光線a、b、cが入
射する領域AL、AC、ARにおける透過率特性に対応する。また、図5に示す透過率特
性h、i、jは、領域ACにおいて素子面3cへ入射する照明光の入射角度αがそれぞれ
30度、45度、60度のときの透過率特性である。
係を示す図である。また、図5は、第1ダイクロイックミラー31aの領域ACにおける
透過率特性の入射角依存性を示す。なお、図4に示す透過率特性e、f、gは、素子面3
cへの入射角が45度のときのものであり、それぞれ図1及び図2の光線a、b、cが入
射する領域AL、AC、ARにおける透過率特性に対応する。また、図5に示す透過率特
性h、i、jは、領域ACにおいて素子面3cへ入射する照明光の入射角度αがそれぞれ
30度、45度、60度のときの透過率特性である。
図5に示すように、領域ACでは入射角度αが大きくなるほど半値波長が短波長側に移
動し、入射角度αが小さくなるほど半値波長が長波長側に移動する。これは他の領域AL
、ARでも同様である。つまり、入射角度β、γが大きくなるほど半値波長が短波長側に
移動し、入射角度β、γが小さくなるほど半値波長が長波長側に移動する。よって、図4
の関係を利用して、入射角度βが一般的に大きくなる領域ALにおいて入射角度βの増加
を相殺するように膜厚を薄くすることで、透過率特性eを透過率特性fに見かけ上シフト
させて領域ACの透過率特性と見かけ上一致させることができる。また、入射角度γが一
般的に小さくなる領域ARにおいて入射角度γの増加を相殺するように膜厚を厚くするこ
とで、透過率特性gを透過率特性fに見かけ上シフトさせて領域ACの透過率特性と見か
け上一致させることができる。このように、第1ダイクロイックミラー31aのA−A断
面方向の光学特性は、照明光の入射角度α、β、γに対応しているため、A−A断面方向
の照明光の入射位置における透過率が補正され、所定波長を透過又は反射させることがで
きる。
動し、入射角度αが小さくなるほど半値波長が長波長側に移動する。これは他の領域AL
、ARでも同様である。つまり、入射角度β、γが大きくなるほど半値波長が短波長側に
移動し、入射角度β、γが小さくなるほど半値波長が長波長側に移動する。よって、図4
の関係を利用して、入射角度βが一般的に大きくなる領域ALにおいて入射角度βの増加
を相殺するように膜厚を薄くすることで、透過率特性eを透過率特性fに見かけ上シフト
させて領域ACの透過率特性と見かけ上一致させることができる。また、入射角度γが一
般的に小さくなる領域ARにおいて入射角度γの増加を相殺するように膜厚を厚くするこ
とで、透過率特性gを透過率特性fに見かけ上シフトさせて領域ACの透過率特性と見か
け上一致させることができる。このように、第1ダイクロイックミラー31aのA−A断
面方向の光学特性は、照明光の入射角度α、β、γに対応しているため、A−A断面方向
の照明光の入射位置における透過率が補正され、所定波長を透過又は反射させることがで
きる。
以上のことは、第1ダイクロイックミラー31aのB−B断面方向の光学特性について
も同様であり、B−B断面方向の光学特性は、照明光の入射角度δに対応しているため、
B−B断面方向の照明光の入射位置における透過率が補正され、所定波長を透過又は反射
させることができる。
も同様であり、B−B断面方向の光学特性は、照明光の入射角度δに対応しているため、
B−B断面方向の照明光の入射位置における透過率が補正され、所定波長を透過又は反射
させることができる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態の画像表示装置100では、第1ダイクロ
イックミラー31aが照明光の入射角度α、β、γ、δに対応した透過率特性を有するこ
とにより、例えば図4に示すように照明光の入射角度依存性に応じて生じる透過率特性e
、gのずれを透過率特性fに見かけ上シフトさせることができる。本実施形態では、A−
A断面方向とB−B断面方向とにおいてカットオフの半値波長を変化させているので、第
1ダイクロイックミラー31a全体において補正することができる。これにより、第1ダ
イクロイックミラー31aの素子面3cの各領域AL、AC、AR、AU、ADにおいて
所定波長成分を反射又は透過させることができ、投射画像全体の色ムラを抑えることがで
きる。
イックミラー31aが照明光の入射角度α、β、γ、δに対応した透過率特性を有するこ
とにより、例えば図4に示すように照明光の入射角度依存性に応じて生じる透過率特性e
、gのずれを透過率特性fに見かけ上シフトさせることができる。本実施形態では、A−
A断面方向とB−B断面方向とにおいてカットオフの半値波長を変化させているので、第
1ダイクロイックミラー31a全体において補正することができる。これにより、第1ダ
イクロイックミラー31aの素子面3cの各領域AL、AC、AR、AU、ADにおいて
所定波長成分を反射又は透過させることができ、投射画像全体の色ムラを抑えることがで
きる。
なお、この発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能
である。
囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能
である。
以上で説明した画像表示装置100において、第1ダイクロイックミラー31aの膜厚
特性は、上述したものに限らず、照明光の入射角度に対応して適切な膜厚特性とすること
ができる。
特性は、上述したものに限らず、照明光の入射角度に対応して適切な膜厚特性とすること
ができる。
また、上記実施形態では、第1ダイクロイックミラー31aの光学特性を補正したが、
第2ダイクロイックミラー31bの光学特性も補正してもよい。この場合、例えば第2ダ
イクロイックミラー31bの透過率特性ずれに応じて補正がなされる。
第2ダイクロイックミラー31bの光学特性も補正してもよい。この場合、例えば第2ダ
イクロイックミラー31bの透過率特性ずれに応じて補正がなされる。
また、上記実施形態では、照明光が収束する場合の第1ダイクロイックミラー31aの
光学特性を補正したが、照明光が発散する場合においてもその光学特性に応じて補正をす
ることができる。
光学特性を補正したが、照明光が発散する場合においてもその光学特性に応じて補正をす
ることができる。
また、上記実施形態では、第1ダイクロイックミラー31aはB光を反射するものであ
ったが、R光を反射するものを用いた場合でもその光学特性に応じて補正をすることがで
きる。
ったが、R光を反射するものを用いた場合でもその光学特性に応じて補正をすることがで
きる。
また、上記実施形態では、光源10に用いるランプとして高圧水銀ランプを用いたが、
メタルハライドランプ等を用いてもよい。
メタルハライドランプ等を用いてもよい。
また、上記実施形態では、第1ダイクロイックミラー31aを照明光学系20のシステ
ム光軸OAに対して45度に配置したが、光学素子によって光学特性が最適となる任意の
角度に配置してよい。
ム光軸OAに対して45度に配置したが、光学素子によって光学特性が最適となる任意の
角度に配置してよい。
また、上記実施形態では、第1ダイクロイックミラー31aが図3に示すような膜厚特
性を有するとしたが、図3は例示にすぎず、膜厚特性は誘電体多層膜3bの構造に応じて
変わるので、第1ダイクロイックミラー31aに対する光線の入射角度に対応させて膜厚
特性の傾斜量等を調整すればよい。
性を有するとしたが、図3は例示にすぎず、膜厚特性は誘電体多層膜3bの構造に応じて
変わるので、第1ダイクロイックミラー31aに対する光線の入射角度に対応させて膜厚
特性の傾斜量等を調整すればよい。
また、上記実施形態では、光源10からの光を複数の部分光束に分割するため、一対の
フライアイレンズ23a、23bを用いていたが、この発明は、このようなフライアイレ
ンズすなわちレンズアレイを用いない画像表示装置にも適用可能である。さらに、フライ
アイレンズ23a、23bをロッドインテグレータに置き換えることもできる。
フライアイレンズ23a、23bを用いていたが、この発明は、このようなフライアイレ
ンズすなわちレンズアレイを用いない画像表示装置にも適用可能である。さらに、フライ
アイレンズ23a、23bをロッドインテグレータに置き換えることもできる。
また、上記実施形態では、光源10からの光を特定方向の偏光とする偏光変換素子24
を用いていたが、この発明は、このような偏光変換素子24を用いない画像表示装置にも
適用可能である。
を用いていたが、この発明は、このような偏光変換素子24を用いない画像表示装置にも
適用可能である。
また、上記実施形態では、透過型の画像表示装置に本発明を適用した場合の例について
説明したが、本発明は、反射型画像表示装置にも適用することが可能である。ここで、「
透過型」とは、液晶パネル等を含む液晶ライトバルブが光を透過するタイプであることを
意味しており、「反射型」とは、液晶ライトバルブが光を反射するタイプであることを意
味している。なお、光変調装置は液晶パネル等に限られず、例えばマイクロミラーを用い
た光変調装置であってもよい。
説明したが、本発明は、反射型画像表示装置にも適用することが可能である。ここで、「
透過型」とは、液晶パネル等を含む液晶ライトバルブが光を透過するタイプであることを
意味しており、「反射型」とは、液晶ライトバルブが光を反射するタイプであることを意
味している。なお、光変調装置は液晶パネル等に限られず、例えばマイクロミラーを用い
た光変調装置であってもよい。
また、画像表示装置としては、投射面を観察する方向から画像投射を行う前面画像表示
装置と、投射面を観察する方向とは反対側から画像投射を行う背面画像表示装置とがある
が、図1に示す画像表示装置の構成は、いずれにも適用可能である。
装置と、投射面を観察する方向とは反対側から画像投射を行う背面画像表示装置とがある
が、図1に示す画像表示装置の構成は、いずれにも適用可能である。
また、上記実施形態では、3つの液晶ライトバルブ40a〜40cを用いた画像表示装
置100の例のみを挙げたが、本発明は、1つの液晶パネルのみを用いた画像表示装置、
2つの液晶パネルを用いた画像表示装置、或いは、4つ以上の液晶パネルを用いた画像表
示装置にも適用可能である。
置100の例のみを挙げたが、本発明は、1つの液晶パネルのみを用いた画像表示装置、
2つの液晶パネルを用いた画像表示装置、或いは、4つ以上の液晶パネルを用いた画像表
示装置にも適用可能である。
また、上記実施形態では、色分離光学系30や液晶ライトバルブ40a、40b、40
c等を用いて各色の光変調を行っているが、これらに代えて、例えば光源10及び照明光
学系20によって照明されるカラーホイールと、マイクロミラーの画素によって構成され
カラーホイールの透過光が照射されるデバイスとを組み合わせたものを用いることによっ
て、カラーの光変調及び合成を行うこともできる。
c等を用いて各色の光変調を行っているが、これらに代えて、例えば光源10及び照明光
学系20によって照明されるカラーホイールと、マイクロミラーの画素によって構成され
カラーホイールの透過光が照射されるデバイスとを組み合わせたものを用いることによっ
て、カラーの光変調及び合成を行うこともできる。
10…光源、 20…照明光学系、 30…色分離光学系、 31a、31b…ダイク
ロイックミラー、 40a、40b、40c…液晶ライトバルブ、 50…クロスダイク
ロイックプリズム、 60…投射レンズ、 100…画像表示装置、 OA…システム光
軸
ロイックミラー、 40a、40b、40c…液晶ライトバルブ、 50…クロスダイク
ロイックプリズム、 60…投射レンズ、 100…画像表示装置、 OA…システム光
軸
Claims (6)
- 光源光を射出する光源と、
前記光源光を均一化するための照明光学系と、
前記照明光学系から射出された照明光を各色光に分離する色分離光学系と、
前記色分離光学系によって分離された各色光の光束によってそれぞれ照明される各色の
光変調装置とを備え、
前記色分離光学系は、システム光軸に対して所定角度に傾斜して配置され、前記照明光
のうち所定の波長成分を反射し、他の波長成分を透過することによって前記照明光を分岐
するとともに、反射率及び透過率の少なくとも一方が素子面に沿って前記所定角度の傾斜
方向に対応する第1の方向と前記素子面に沿って前記第1の方向に対して所定角度を成す
第2の方向とに関して変化する光学特性を有する平板状の光学素子を有する、画像表示装
置。 - 前記光学素子の光学特性は、多層膜の膜厚構成に依存するカットオフの半値波長を変化
させて補正される、請求項1記載の画像表示装置。 - 前記第1の方向と前記第2の方向とは垂直の関係にある、請求項1及び請求項2のいず
れか一項記載の画像表示装置。 - 前記光学素子の光学特性の変化率は、前記第1の方向において単調増加又は単調減少し
、前記第2の方向において前記システム光軸に対して前記素子面の一端側で単調増加し他
端側で単調減少する、請求項3記載の画像表示装置。 - 前記光学素子の光学特性は、前記第1の方向において一定の割合で変化し、前記第2の
方向において前記システム光軸に対して対称に変化する、請求項4記載の画像表示装置。 - 前記光学素子は、ダイクロイックミラーである、請求項1から請求項5までのいずれか
一項記載の画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008014564A JP2009175486A (ja) | 2008-01-25 | 2008-01-25 | 画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008014564A JP2009175486A (ja) | 2008-01-25 | 2008-01-25 | 画像表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009175486A true JP2009175486A (ja) | 2009-08-06 |
Family
ID=41030636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008014564A Withdrawn JP2009175486A (ja) | 2008-01-25 | 2008-01-25 | 画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009175486A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108351301A (zh) * | 2015-09-02 | 2018-07-31 | 英思克斯公司 | 用于彩色成像的系统和方法 |
US11197735B2 (en) | 2015-11-05 | 2021-12-14 | Inscopix, Inc. | Systems and methods for optogenetic imaging |
-
2008
- 2008-01-25 JP JP2008014564A patent/JP2009175486A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108351301A (zh) * | 2015-09-02 | 2018-07-31 | 英思克斯公司 | 用于彩色成像的系统和方法 |
JP2018529125A (ja) * | 2015-09-02 | 2018-10-04 | インスコピックス, インコーポレイテッド | カラー撮像のためのシステムおよび方法 |
US10908405B2 (en) | 2015-09-02 | 2021-02-02 | Inscopix, Inc. | Systems and methods for color imaging |
CN108351301B (zh) * | 2015-09-02 | 2021-03-09 | 英思克斯公司 | 用于彩色成像的系统和方法 |
JP2022081541A (ja) * | 2015-09-02 | 2022-05-31 | インスコピックス, インコーポレイテッド | カラー撮像のためのシステムおよび方法 |
US11733501B2 (en) | 2015-09-02 | 2023-08-22 | Inscopix Inc. | Systems and methods for color imaging |
US11197735B2 (en) | 2015-11-05 | 2021-12-14 | Inscopix, Inc. | Systems and methods for optogenetic imaging |
US11690696B2 (en) | 2015-11-05 | 2023-07-04 | Inscopix, Inc. | Systems and methods for optogenetic imaging |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20110405 |