JP5266619B2 - プロジェクタ - Google Patents
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Description
投射光学系により投射するプロジェクタに関する。
クタについて、反射面を複数個の面に分割し、当該分割反射面の集光特性を個々に変化さ
せるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
あおり投射の方法としては、投射レンズの光軸の位置を、その前段である液晶パネル等ま
での光軸の位置からずらすことによって行うのが一般的である(例えば、特許文献2等参
照)。
とで位置のずれが発生する。これにより、投射レンズと投射レンズ前段とでは、あおり方
向に関して対称性が崩れている。このような位置のずれから、投射レンズへの入射の際に
一部の光がけられ、投射されるべき光の利用率が下がるおそれがある。かかる光利用効率
の低下は、上記特許文献のようなリフレクタを用いても解決しない。
り、あおり投射を行う際の光の利用効率を上げ、投射画像の明るさが改善されるプロジェ
クタを提供することを目的とする。
システム光軸を挟んであおり方向に関して2分され、互いに非対称であるため、光変調装
置をあおり方向に関して非対称に照明するができ、あおり投射において、光変調装置によ
って形成された像光を投射光学系に効率よく入射させることができる。これにより、光の
利用効率が上がり、投射光学系による投射画像の明るさを改善することができる。
れかを中心軸を挟んで2分することによって得た一対の曲面で第1及び第2の半面を形成
し、第1及び第2の半面のうち少なくとも一方に対して、対称関係を満たす位置から反射
面の頂点を中心とする回転及びシステム光軸方向のシフトの少なくともいずれかを与える
ことにより、第1の半面と第2の半面とを非対称とする。この場合、リフレクタは、楕円
型あるいは放物型の二次曲面の中心軸を挟んで2分することによって得た一対の曲面によ
り第1及び第2の半面を形成することで、光変調装置の照明に適した光束形状の照明光形
成が可能である。また、第1及び第2の半面のうち少なくとも一方が、対称関係を満たす
位置から回転あるいはシフトされることで、第1の半面と第2の半面とを互いに非対称と
することができる。
合に、あおり方向に対して正側に配置され、あおり方向正の向きに回転される。この場合
、当該回転により、リフレクタの反射面のうち、あおり方向に対して正側の半面から射出
される照明光がより収束状態に移行し、あおり方向に対応した角度の照射がなされる。
合に、あおり方向に対して正側に配置され、光軸の方向負の向きにシフトされる。この場
合、当該シフトにより、リフレクタの反射面のうち、あおり方向に対して正側の半面から
射出される照明光がより収束状態に移行し、あおり方向に対応した角度の照射がなされる
。
ごとに色光に分離し、各色光を形成する色分離光学系と、色分離光学系からの各色光によ
って照明されて、各色の像光をそれぞれ形成する各色の光変調装置と、各色の像光を合成
する合成光学系と、をさらに備える。この場合、各色の光変調装置を対応する色光で照明
することができ、合成光学系により各色の像光を合成して合成光を形成することで、カラ
ー映像の投射が可能になる。
図1は、第1実施形態に係るプロジェクタを説明するための概念図である。本実施形態
におけるプロジェクタ100は、光源装置10と、照明光学系20と、色分離光学系30
と、光変調装置である液晶ライトバルブ40a、40b、40cと、合成光学系であるク
ロスダイクロイックプリズム50と、投射光学系である投射レンズ60とを備える。
形成の必要に足る光量を有する略白色の光源光を発生する。リフレクタ12は、当該光源
光を反射により所定の光路方向に折り曲げる凹の反射面RSを有する。反射面RSは、楕
円面の中心軸を挟んで2分することによって得た一対の曲面を第1の半面と第2の半面と
し、これらを互いに非対称に配置したものである。第1及び第2の半面は、システム光軸
OA挟んで2分された構成となっている。
側部分)の領域を占める下半面DSとし、第2の半面を、反射面RSの上半分(+y側部
分)の領域を占める上半面USとする。また、特に本実施形態では、下半面DSを基準位
置から移動させることにより、上述のようなリフレクタ12の反射面RSの非対称形状を
形成させる(詳しくは後述する。)。
2と、光を分割して重畳するためのインテグレータ光学系を構成する一対のフライアイレ
ンズである第1、第2フライアイレンズ23a、23bと、光の偏光方向を揃える偏光変
換素子24と、両フライアイレンズ23a、23bを経た光を重畳させる重畳レンズ25
と、光の光路を折り曲げるミラー26とを備え、これらにより均一化された照明光を形成
する。
。
複数の要素レンズからなり、これらの要素レンズによって平行化レンズ22を経た光を分
割して個別に集光・発散させる。偏光変換素子24は、PBSアレイで形成されており、
第1フライアイレンズ23aにより分割された各部分光束の偏光方向を一方向の直線偏光
に揃える役割を有する。重畳レンズ25は、偏光変換素子24を経た照明光を全体として
適宜収束させて、後段の各色の光変調装置である液晶ライトバルブ40a、40b、40
cに対する重畳照明を可能にする。
、偏光変換素子24と、重畳レンズ25とを経た照明光は、以下に詳述する色分離光学系
30を経て、液晶ライトバルブ40a、40b、40cを特定方向の偏光によって均一に
重畳照明する。尚、照明光学系20から射出される照明光は、ミラー26により光路の方
向が折り曲げられ、色分離光学系30に入射する。
ー32a、32b、32cと、3つのフィールドレンズ33a、33b、33cとを備え
、照明光学系20により形成された照明光を赤(R)、緑(G)及び青(B)の3色に分
離するとともに、各色光を後段の液晶ライトバルブ40a、40b、40cへ導く。より
詳しく説明すると、まず、第1ダイクロイックミラー31aは、RGBの3色のうちR光
を透過させG光及びB光を反射する。また、第2ダイクロイックミラー31bは、GBの
2色のうちG光を反射しB光を透過させる。次に、この色分離光学系30において、第1
ダイクロイックミラー31aを透過したR光は、反射ミラー32aを経て入射角度を調節
するためのフィールドレンズ33aに入射する。また、第1ダイクロイックミラー31a
で反射され、さらに、第2ダイクロイックミラー31bでも反射されたG光は、入射角度
を調節するためのフィールドレンズ33bに入射する。さらに、第2ダイクロイックミラ
ー31bを通過したB光は、リレーレンズLL1、LL2及び反射ミラー32b、33c
を経て入射角度を調節するためのフィールドレンズ33cに入射する。
する非発光型の光変調装置であり、色分離光学系30から射出された各色光に対応してそ
れぞれ照明される3つの液晶パネル41a、41b、41cと、各液晶パネル41a〜4
1cの入射側にそれぞれ配置される3つの第1偏光フィルタ42a〜42cと、各液晶パ
ネル41a〜41cの射出側にそれぞれ配置される3つの第2偏光フィルタ43a〜43
cとを備える。第1ダイクロイックミラー31aを透過したR光は、フィールドレンズ3
3a等を介して液晶ライトバルブ40aに入射し、液晶ライトバルブ40aの液晶パネル
41aを照明する。第1及び第2ダイクロイックミラー31a、31bの双方で反射され
たG光は、フィールドレンズ33b等を介して液晶ライトバルブ40bに入射し、液晶ラ
イトバルブ40bの液晶パネル41bを照明する。第1ダイクロイックミラー31aで反
射され、第2ダイクロイックミラー31bを透過したB光は、フィールドレンズ33c等
を介して液晶ライトバルブ40cに入射し、液晶ライトバルブ40cの液晶パネル41c
を照明する。各液晶パネル41a〜41cは、入射した照明光の空間的強度分布を変調し
、各液晶パネル41a〜41cにそれぞれ入射した3色の光は、各液晶パネル41a〜4
1cに電気的信号として入力された駆動信号或いは画像信号に応じて変調される。この際
、第1偏光フィルタ42a〜42cによって、各液晶パネル41a〜41cに入射する照
明光の偏光方向が調整されるとともに、第2偏光フィルタ43a〜43cによって、各液
晶パネル41a〜41cから射出される変調光から所定の偏光方向の変調光が取り出され
る。以上により、各液晶ライトバルブ40a、40b、40cは、それぞれに対応する各
色の像光を形成する。
らの各色の像光を合成する。より詳しく説明すると、クロスダイクロイックプリズム50
は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼
り合わせた界面には、X字状に交差する一対の誘電体多層膜51a、51bが形成されて
いる。一方の第1誘電体多層膜51aは、R光を反射し、他方の第2誘電体多層膜51b
は、B光を反射する。クロスダイクロイックプリズム50は、液晶ライトバルブ40aか
らのR光を誘電体多層膜51aで反射して進行方向右側に射出させ、液晶ライトバルブ4
0bからのG光を誘電体多層膜51a、51bを介して直進・射出させ、液晶ライトバル
ブ40cからのB光を誘電体多層膜51bで反射して進行方向左側に射出させる。このよ
うにして、クロスダイクロイックプリズム50によりR光、G光及びB光が合成され、カ
ラー画像による画像光である合成光が形成される。
画像光を所望の拡大率で拡大してスクリーン(不図示)上にカラーの画像を投射する。こ
こで、投射レンズ60は、照明光の光軸に対して、中心軸をあおり方向にずらした状態で
配置されており、所謂あおり投射による投射を行う(詳しくは後述する。)。
例としてR光の光路を示しているが、他色の光路についても同様である。
、中心軸OBは、投射レンズ60の光軸であり、液晶ライトバルブ40aやクロスダイク
ロイックプリズム50の中心軸に相当するシステム光軸OAに対して紙面上方にずれてい
る。これにより、プロジェクタ100の本体部よりも画面全体が上方即ち+y方向にシフ
トした収差の少ない投射が可能となる。本実施形態では、当該紙面上方の+y方向をもっ
てあおり方向とする。投射レンズ60は、光軸を一致させた複数群のレンズを有し、これ
らの光軸に垂直な方向の全体移動により、当該あおり方向に応じた光軸方向の変更等がな
されるとともに、一部又は全部のレンズの光軸方向の移動により所望のズーム、焦点合わ
せのための調節が適宜行われる。
10から射出される照明光のうち下半分から射出される成分について考察する。つまり、
リフレクタ12の反射面RSを構成する曲面のうち、下半面DSから射出される照明光E
Lについて考察する。尚、ここで、下半面DSは、投射レンズ60におけるあおり方向に
対して負側に配置されており、後述するように、照明光ELの光束は、光路上の結像点に
対応して1回反転している。以下、照明光ELの光路の順に辿る。
りシステム光軸OAに略沿った光路方向に折り曲げられる。この際、照明光全体のうち、
システム光軸OAより下半分の領域を占める照明光が、下半面DSより照明光ELとして
射出される。射出された照明光ELは、図2のように、照明光学系20及び色分離光学系
30を経て液晶ライトバルブ40aに入射する。図2から分かるように、照明光ELは、
光源装置10からの射出箇所から液晶ライトバルブ40aへの入射箇所までの間に、結像
点を有する照明光学系20においてあおり方向について1回反転している。つまり、当該
結像点において、照明光ELを構成する各光束間の上下関係が逆転する。従って、結像点
で当該反転が行われる毎に、照明光EL中の各光束が、あおり方向に対して正側(紙面上
側)寄りになるか、負側になるかが変わる。図2の場合、反転の回数は1回であるから、
照明光ELは、リフレクタ12を射出した状態とは上下方向(即ちあおり方向)について
反転した状態で液晶ライトバルブ40aに入射する。
の側断面図である。上述のように、リフレクタ12の反射面RSは、下半面DSを基準位
置から移動させることにより非対称な形状に形成される。
。まず、システム光軸OAを基準となる対称軸として仮想的な反射面を上下対称に形成す
る。つまり、上半面USに対称な仮想下半面VDSを配置し、これを仮想反射面VSとす
る。ここで、頂点OPを基準として仮想下半面VDSを所定の角度回転させることにより
下半面DSを形成する。より具体的には、例えば、仮想下半面VDSについて、頂点OP
を中心に所定の角度だけ上記あおり方向に対して正の向き、即ち紙面上反時計回りに回転
させ(図中矢印)、当該位置に下半面DSを配置する。これにより、下半面DSと上半面
USとは互いに非対称に配置されるものとなる。リフレクタ12として、反射面RSを用
いた場合、上下対称な仮想反射面VSを用いた場合に比べ、あおり投射を行う本プロジェ
クタ100において、スクリーン(不図示)上における光の照度が上がり、光利用効率が
よくなる。
合とを比較したものである。つまり、図3(b)は、上下に関して対称な仮想反射面VS
を用いた場合、即ち下半面に仮想下半面VDSを用いた比較例の場合の照明光ELによる
液晶ライトバルブ40aへの照射を示している。一方、図3(c)は、本実施形態である
反射面RSを用いた場合、即ち下半面に下半面DSを用いた場合の照明光ELによる液晶
ライトバルブ40aへの照射を示している。両図を比較すると分かるように、下半面DS
を用いた場合のほうが、照明光ELがより発散方向にシフトしており、これによりあおり
方向に対応した角度の照射がなされ、光の利用効率が上がっているものと思われる。尚、
ここでの下半面DSについての移動距離つまり回転角度は、あおりの度合いや光学的設計
等に応じて最適なものを選択すればよい。
Sの形成方法はこれに限らない。例えば、照明光ELの液晶ライトバルブ40aへの照射
において、被照射領域の中央付近での照射の滑らかさを保つように、頂点OP近傍即ち上
半面USと下半面DSとの境界においても反射面RSの形状が滑らかさを保つような変形
をしてもよい。つまり、頂点OP近傍での下半面DSの曲率と上半面USの曲率とを揃え
るように適宜変形してもよい。
面図である。図3(a)では、頂点OPを基準として仮想下半面VDSを回転させること
により下半面DSを形成したが、本変形例では、仮想下半面VDSを紙面右向き、即ちシ
ステム光軸OAの方向正の向きに所定距離平行にシフトさせ(図中矢印)、当該位置に下
半面DSを配置する。これにより、下半面DSと上半面USとは互いに非対称に配置され
るものとなる。図4(a)のリフレクタ12を用いた場合においても、同様に、本プロジ
ェクタ100において、スクリーン(不図示)上における光の照度が上がり、光利用効率
がよくなる。
Sを用いた比較例の場合と下半面DSを用いた実施形態の場合とにおける照明光ELによ
る液晶ライトバルブ40aへの照射を示している。この場合にも、下半面DSを用いた実
施形態の場合のほうが、照明光ELがより発散方向にシフトしている。
図5(a)は、第2実施形態に係るプロジェクタに用いるリフレクタの反射面の形状を
説明するための側断面図である。尚、本実施形態においては、リフレクタの反射面形状を
除いてプロジェクタの構造は第1実施形態と同様であるから、プロジェクタ本体について
の説明を省略する。
面DS及び上半面USのうち、下半面DSを基準位置から移動させることにより非対称な
形状を形成したが、本実施形態では、これとは逆に上半面USを基準位置から移動させる
。以下、図5(a)を用いて本実施形態におけるリフレクタ212の反射面RSの設計過
程について説明する。
面を上下対称に形成する。つまり、下半面DSに対称な仮想上半面VUSを配置し、これ
を仮想反射面VSとする。ここで、頂点OPを基準として仮想上半面VUSを所定の角度
回転させることにより上半面USを形成する。より具体的には、例えば、仮想上半面VU
Sについて、頂点OPを中心に所定の角度だけ上記あおり方向に対して正の向き、即ち紙
面上反時計回りに回転させ(図中矢印)、当該位置に下半面DSを配置する。これにより
、下半面DSと上半面USとは互いに非対称に配置されるものとなる。リフレクタ212
として、反射面RSを用いた場合、上下対称な仮想反射面VSを用いた場合に比べ、第1
実施形態の場合と同様、光利用効率がよくなる。
合とを比較したものである。つまり、図5(b)は、上下に関して対称な仮想反射面VS
を用いた場合、即ち上半面に仮想上半面VUSを用いた比較例の場合の照明光ELによる
液晶ライトバルブ40aへの照射を示している。一方、図5(c)は、本実施形態である
反射面RSを用いた場合、即ち上半面に上半面USを用いた場合の照明光ELによる液晶
ライトバルブ40aへの照射を示している。両図を比較すると分かるように、上半面US
を用いた場合のほうが、照明光ELがより収束方向にシフトしており、これによりあおり
方向に対応した角度の照射がなされ、光の利用効率が上がっているものと思われる。
面図である。図5(a)では、頂点OPを基準として仮想上半面VUSを回転させること
により上半面USを形成したが、本変形例では、仮想上半面VUSを紙面左向き、即ちシ
ステム光軸OAの方向負の向きに所定距離平行にシフトさせ(図中矢印)、当該位置に上
半面USを配置する。これにより、下半面DSと上半面USとは互いに非対称に配置され
るものとなる。図6(a)のリフレクタ212を用いた場合においても、同様に光利用効
率がよくなる。
Sを用いた比較例の場合と下半面USを用いた実施形態の場合とにおける照明光ELによ
る液晶ライトバルブ40aへの照射を示している。この場合にも、上半面USを用いた実
施形態の場合のほうが、照明光ELがより収束方向にシフトしている。
るものではない。
施形態は、反射面RSの上半面USを変形するものであるが、下半面DS及び上半面US
の双方とも変形又は移動させてもよい。つまり、例えば、下半面DSについては、図3(
a)のように、頂点OPを基準として仮想下半面VDSを回転させることにより形成する
一方、上半面USについては、図6(a)のように、仮想上半面VUSを紙面左向き、即
ちシステム光軸OAの方向負の向きに所定距離平行にシフトさせることにより形成しても
よい。また、図3(a)及び図5(a)のように、下半面DSと上半面USとを、頂点O
Pを基準としてそれぞれ回転させてもよい。
角度だけ上記あおり方向に対して正の向き、即ち紙面上反時計回りに回転させている。し
かし、回転の方向は、あおりの方向だけに対応させるのではなく、この他の要件に応じて
も適宜変更される。例えば、図2では、光源装置10からの射出箇所から液晶ライトバル
ブ40aへの入射箇所までの間において照明光ELが1回反転している。従って、この場
合、上述したように照明光ELの光束の状態は、液晶ライトバルブ40aにおいてあおり
方向に関して逆転している。同様に、当該反転の回数が奇数回のときは、当該回転方向は
上述の場合と同じ照明光ELの光束状態を形成する一方、照明光の反転の回数が偶数回の
ときは、奇数回のときとは逆方向になる。従って、プロジェクタ100に用いる光学系で
の照明光の反転回数によっても各半面DS、USを回転させるべき方向を変更する必要が
ある。尚、このように照明光の反転回数に応じて移動方向を定めることは、回転による変
形の場合に限らず、図4(a)や図6(a)のように各半面US、DSを平行にシフトさ
せる方向についても同様である。
形状を楕円型としているが、この他にも例えば、放物型の二次曲面であってもよい。
範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可
能である。
いるが、高圧水銀ランプの代わりに、メタルハライドランプ等他のランプを用いることも
できる。
説明したが、本発明は、反射型プロジェクタにも適用することが可能である。ここで、「
透過型」とは、液晶パネル等を含むライトバルブが光を透過するタイプであることを意味
しており、「反射型」とは、ライトバルブが光を反射するタイプであることを意味してい
る。反射型プロジェクタの場合、ライトバルブは液晶パネルのみによって構成することが
可能であり、一対の偏光板は不要である。なお、光変調装置は液晶パネル等に限られず、
例えばマイクロミラーを用いた光変調装置であってもよい。
クタと、投射面を観察する方向とは反対側から画像投射を行う背面プロジェクタとがある
が、図1に示すプロジェクタ100の構成は、いずれにも適用可能である。
タ、 20…照明光学系、 30…色分離光学系、 40a、40b、40c…液晶ライ
トバルブ、 50…クロスダイクロイックプリズム、 60…投射レンズ、 RS…反射
面、 DS…下半面、 US…上半面
Claims (2)
- 光源光を射出する光源と、凹の反射面で前記光源光を反射することによって照明光を射出するリフレクタとを有する光源装置と、
前記光源装置からの照明光によって照明される光変調装置と、
前記光変調装置によって形成された像光を投射する投射光学系と、
を備えるプロジェクタであって、
前記投射光学系は、前記光変調装置を通るシステム光軸に対してあおり方向に中心軸をずらして配置され、
中心軸に配置された前記光源に対して、前記リフレクタの反射面は、楕円型及び放物型の二次曲面いずれかを前記システム光軸を通る中心軸を挟んで前記あおり方向に2分することによって得た一対の曲面で第1及び第2の半面を形成し、前記あおり方向に対して正側に配置された前記第2の半面が、前記照明光の前記光源装置からの射出箇所から前記光変調装置への入射箇所までの前記あおり方向での反転回数が奇数である場合に、対称関係を満たす位置から前記反射面の頂点を中心としてあおり方向正の向きに回転及び前記光軸の方向負の向きのシフトの少なくともいずれかを与えることにより、前記第1の半面と前記第2の半面とを非対称とすることを特徴とするプロジェクタ。 - 前記照明光を所定波長ごとに色光に分離し、各色光を形成する色分離光学系と、
前記色分離光学系からの各色光によって照明されて、各色の像光をそれぞれ形成する各色の前記光変調装置と、
前記各色の像光を合成する合成光学系と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1記載のプロジェクタ。
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