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JP2009171704A - モータ - Google Patents

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JP2009171704A
JP2009171704A JP2008005585A JP2008005585A JP2009171704A JP 2009171704 A JP2009171704 A JP 2009171704A JP 2008005585 A JP2008005585 A JP 2008005585A JP 2008005585 A JP2008005585 A JP 2008005585A JP 2009171704 A JP2009171704 A JP 2009171704A
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JP
Japan
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teeth
torque
magnets
motor
rotor
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Pending
Application number
JP2008005585A
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Inventor
Ryuichi Takakusaki
竜一 高草木
Satoru Negishi
覚 根岸
Masayuki Ota
雅之 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】アーマチュアコアの径方向に同極同士を互いに対向させたマグネットを設けたモータにおけるトルクリプルの低減を実現する。
【解決手段】ロータ4を内蔵する筒状ヨーク3の内周面に一対の互いに同極同士を対向させたマグネット12を配設し、ヨークの各マグネットの間を鉄極部分3aとして形成し、ロータのティース4dの数を奇数とする。マグネットおよび周方向に隣り合うマグネット間に設けられた各磁極の数が偶数になるのに対して、ロータ側のティースの数を奇数としたことから、磁極に正対しているティースの180度反対側にはティースが存在せず、これにより、それぞれのティースのトルク波形の位相がずれるため、各ティースの発生トルクの合算による全体のトルクが平滑化されてトルクリプルが低減される。
【選択図】図2

Description

本発明は、コイルを巻線されたアーマチュアコアを同軸的に回転自在に受容する筒状のヨークの内周面にマグネットを配設したモータに関するものである。
例えばインナロータ形式のモータにあっては、円筒状のヨークの内周面に複数のマグネットを各磁極が交互になるように周方向に並べているものが公知である。そのようなモータで例えば4極の磁極を有するものにあっては、4つの円弧状断面形状のマグネットを周方向に等配分して設けており、その場合には径方向の厚さは全周において同じになる。
それに対して、2つのマグネットを同極同士が対向するようにヨーク内周面に配設し、ヨークにおける2つのマグネット間の部分をロータに近接させて形成した疑似4極モータを構成することにより、マグネットを配設していない部分の径方向の厚さを薄型化したモータが提案されている(例えば特許文献1参照)。このようなモータを自動車のドア内に装着するパワーウィンドウ用モータ装置に適用することにより、ドアの薄型化に貢献し得るなど、モータを装着する部分のコンパクト化を実現し得る。
特開2007−124885号公報
上記疑似4極モータにあっては、ヨークにおけるマグネット間の部分がマグネットに対して異極となる鉄極となり、その鉄極におけるトルク発生源は、ロータ側のティースとヨーク側の鉄極との間に発生するリラクタンストルクである。
一方、上記ヨークにおけるマグネット間の鉄極となる部分にあっては、ロータ(ティース)の回転面に沿う円弧状の曲面に形成することが考えられる。その場合にはロータの回転において鉄極とティースとのエアギャップは均一である。そして、ティースが鉄極に対してずれて配置されているときは、鉄極がティースを引き寄せる吸引トルク(リラクタンストルク)が発生するが、ティースが鉄極と重なった(最も引き寄せられた)後は鉄極とティースとのエアギャップが均一であるため、発生するリラクタンストルクのうちのロータの回転方向への回転力となるトルクが発生しなくなる。そのため、ティースが鉄極と重なっていない状態でティースに発生するロータの回転方向への回転力となるトルクと、ティースが鉄極と重なっている状態でティースに発生するロータの回転方向への回転力となるトルクとの相違によりトルクリプルが大きいという問題があった。さらに、従来技術のようにティースの本数が偶数である場合、それぞれのティースの180度対向する位置にティースが設けられていると、任意のティースが鉄極に引き寄せられたとき、180度対向する位置でも別のティースが鉄極に引き寄せられており、トルクリプルの増大が顕著に現れるという問題があった。
このような課題を解決して、アーマチュアコアの径方向に同極同士を互いに対向させたマグネットを設けたモータにおけるトルクリプルの低減を実現するるために本発明に於いては、ロータ軸に一体的に設けられかつコイルを巻線されたアーマチュアコアと、前記アーマチュアコアを同軸的に回転自在に受容する筒状のヨークと、前記ヨークの内周面に前記アーマチュアコアの径方向に同極同士を互いに対向させて配設された一対のマグネットとを有し、前記ヨークにおける前記マグネットの周方向に隣り合うもの同士の間となる部分に前記マグネットの前記同極とは異なる異極となる鉄極が設けられたモータであって、前記アーマチュアコアのティースの数が3以上の奇数であるものとした。
このように本発明によれば、少なくとも一対のマグネットを同極同士が対向するように配設したモータにおいて、マグネットおよび周方向に隣り合うマグネット間に設けられた各磁極の数が偶数になるのに対して、ロータ側のティースの数を奇数としたことから、磁極に正対しているティースの180度反対側にはティースが存在せず、これにより、それぞれのティースのトルク波形の位相がずれるため、各ティースの発生トルクの合算による全体のトルクが平滑化されてトルクリプルが低減される。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は本発明が適用された自動車用ワイパモータを示す図である。図に示されるように、モータ1とギアボックス2とが互いのケーシング同士を結合させて一体化されている。なお、本発明のモータにあってはワイパモータに限られるものではなく、種々のモータ装置に適用可能である。
図示例のモータ1は、4極の磁極を有するモータであり、ケーシングを構成する有底筒状のヨーク3と、ヨーク3内に回転自在に受容されたアーマチュアコアとしてのロータ4とを有する。ロータ4は、ロータ軸4aと、ロータ軸4aに同軸に固設された積層電磁鋼板からなるコア4bと、コア4bに巻線されたコイル4cとにより構成されている。ロータ軸4aの軸線方向一端部は、有底筒状のヨーク3の底部の中央部分に軸受部材を介して回転可能に支持され、他端部はヨーク3の開口端からギアボックス2内に延出しかつ適所で軸支されている。
なお、ロータ軸4aのギアボックス2側にはコンミテータ5が固設されており、コンミテータ5に摺接するブラシ6を支持するブラシホルダ7はギアボックス2のケーシングの一部により支持されている。
また、ロータ軸4aのギアボックス2内に突入している端部にはウォーム8が一体的に設けられ、ギアボックス2内に設けられたホイール9とウォーム8とが噛み合わされている。ホイール9にはギアボックス2の外方に突出する出力軸10が同軸に一体的に設けられており、出力軸10の外方突出端部には図示されないワイパ装置のリンク機構11の一部を構成するリンクアームと連結するためのテーパ状のセレーション部10aとリンクアームを固定するためのナットが螺合するねじ部10bが形成されている。したがって、図示例ではロータ軸4aと出力軸10とは互いに直交している。
図2に示されるように、ヨーク3の内周面に設けられるマグネットは、互いに同極同士(図示例ではN極)を対向させて配設された一対の弧状断面形状のマグネット12により構成されている。一対のマグネット12は180度対向して配設されており、それら両マグネット12の周方向長(ロータ4bの回転方向に対する長さ)は1周(360度)の約1/4である。なお、図示例ではヨーク3の肉厚は全周に渡って均一であり、ヨーク3の一対のマグネット12を取り付ける部分は外方に膨出した形状に形成されており、その膨出部分3bに内蔵されるようにマグネット12が取り付けられている。
また、ヨーク3における一対のマグネット12間の部分にあっては、マグネット12と共にロータ4bの回転外周面に対向する内周面を構成する円弧状の面を有するように形成されており、その部分により鉄極部分3aが構成されている。これにより、図示例ではマグネット12と鉄極部分3aとにより4極モータと同様の磁極を有する。鉄極部分3aも、マグネット12と同様に周方向長が1周(360度)の約1/4の円弧状に形成されている。図示例のものにあっては、両マグネット12及び鉄極部分3aの内周面とロータ4bの回転外周面との空隙dは同一である。
このようにして構成されたモータ1にあっては、一対のマグネット12が互いに同極同士を対向させて配設されていることから、両マグネット12の中間点となる鉄極部分3aの中間点(周方向に対して)に図示例ではS極が発生する。これにより、鉄極部分3aがマグネット12とは異極のマグネットを設けたことと同じに作用し、4極のマグネットを配設したモータと同じ磁気回路を構成することができる。
この構造により、マグネット12の数を半分に減らすことができると共に、鉄極部分3aの径方向長さを短くすることができる。図示例の4極モータの場合には両鉄極部分3aが180度対向して位置し、図2に良く示されるように、両鉄極部分3aを通る方向に薄い扁平型のモータ1を形成することができる。そのような扁平型モータにあっては、例えば自動車のエンジンルーム内のような設置スペースが狭い所に配設するワイパモータや、自動車のドアのような厚みの薄い設置スペースに配設するパワーウィンドモータに適用することにより、その効果が大となる。
図3に本発明に基づくモータ3の巻線図を示す。図3にあっては、コイル4cの巻線と各マグネット12及び鉄極部分3aとの関係を分かり易く図示するために展開図としている。図において1〜9の数字は、説明用にコア4bの9個のティース4d及びコンミテータ5のセグメントを示すためのものである。なお、ティース4dの数(9個)については、モータの仕様により適宜変更可能な数であるが、本発明のモータ3にあっては、ティース4dの数は3以上の奇数(2n+1;nは自然数)である。図示例では、9つのティース4d(9つのスロット)が設けられている。また、コイル4cにあっては、図3に示されるように、所定のティースを跨いで巻かれる波巻きによると良い。
ここで、マグネットと鉄極部分とにより2N(Nは自然数)の磁極を構成した疑似2N極モータと、マグネットにより2Nの磁極を構成した通常2N極モータとにおける各トルク波形の違いについて、図4を参照して説明する。図はCAE解析によるものであり、説明を容易にするためにモータにおけるティースの1つについて生じるトルク波形について示している。
図4では、縦軸にトルク、横軸を回転角とし、回転方向手前のマグネットから鉄極部分を通過して回転方向先のマグネットに至る範囲について示す。また、本発明による疑似2N極モータにおけるトルク波形を実線で示し、通常2N極モータにおけるトルク波形を二点鎖線で示している。疑似2N極モータ(Nは自然数)のトルクは、マグネットによるトルクと鉄極部分による吸引トルクとの和である。そのトルクのリプル増加の原因は、鉄極部分の吸引トルク(所謂リラクタンストルク)にある。説明を容易にするために、アーマチュアコアとしてのロータに働くトルクを分解して1つのティースについて示したのが図4である。
図4の実線に示されるように、ティースが鉄極部分に近付くと、そのティースに働くトルクは急激に立ち上がり、その後急激に落ち込む。鉄極部分の中央部に至るまでの特にトルクが落ち込んでいる範囲(図のA)では、通常2N極モータの場合は鉄極部分がマグネットであるため、そのマグネットによるティースをロータの回転方向へ回転させるための回転力となるトルクが発生するが、擬似2N極モータの場合は鉄極部分による発生トルクが吸引トルク(リラクタンストルク)であるため、ティースが鉄極部分と重なった(最も引き寄せられた)後はティースをロータの回転方向へ回転させるための回転力となるトルクが発生しなくなるため、マグネットトルクに対して約1/3まで低下してしまう。
この急激な立ち上がりと落ち込みが、各ティースによるトルクを合算してアマチュアトルクになった場合でも、図5の二点鎖線に示されるようにトルクリプルの山と谷となって現れており、モータにおけるトルクリプル増加の原因であることが確認された。
次に図5に、疑似2N極モータにおける従来の偶数のティースを設けたもの(例えば10ティース)と本願発明による奇数のティースを設けたもの(例えば9ティース)とのトルク波形の比較を示す。図5では、ロータ4の1回転におけるトルク波形を示しており、本願発明に基づく9ティースのものを実線で示し、従来の10ティースのものを二点鎖線で示している。
偶数ティースのものは、対称位置にあるティース同士のトルク波形が同位相となるためティースのトルク波形の山と谷とが強調され、合算されたトルクのピークも大きくなる。それに対して奇数ティースのものは、各ティース同士が対称位置にならないため、各トルク波形の位相も異なる。これにより、ティースのトルク波形の山に対して他のティースの谷が重なってトルク波形の山と谷とが相殺され、合算されたトルクのピークが小さくなる。
このように、疑似2N極モータのティースを奇数としたことから、偶数の磁極に対してティースが奇数となり、図5の実線に示されるように、ロータ4の(合算)トルク波形は平滑化されてトルクリプルは小さくなる。また、図示例では9ティースとしたが、ティース(スロット)の数が少ないモータほど、奇数ティース(スロット)によるトルクリプルの抑制効果は高い。また、ティース(スロット)の数が増加すれば、偶数ティース(スロット)であってもトルクリプルは小さくなるが、奇数ティース(スロット)にすることによるトルクリプル抑制効果はより一層高くなる。
また、ヨーク3の形状の他の例について図6を参照して以下に示す。なお、図6において上記図示例と同様の部分には同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。この図示例のものにあっては、鉄極部分3aのモータ軸線方向から見た断面形状が、図に示されるようにロータ4の外周面の曲がりよりも大きい曲がりとなるように形成されている。図示例のものにあっては、鉄極部分3aの内周面が、ロータ4の軸心から距離dだけ偏倚した位置を曲率中心Cyとする曲率円(半径R)で膨出部分3bに至るように形成されている。
ロータ4の回転によりティース4dがマグネット12から鉄極部分3aに移るとき、上記したように鉄極部分3aの端部との間に生じる磁束による吸引トルクが急激に大きくなり、ティース4dが鉄極部分3aのエリアに入ったら急激に落ち込む。
それに対して、図6に示される構造にすることにより、ティース4dが鉄極部分3aのエリアに入るときに、その鉄極部分3aの端部との隙間が大きく、吸引トルクの急激な増大が抑制される。したがって、その後の吸引トルクの落ち込みを小さく、トルクリプルが抑制される。
これにより、上記した奇数ティースの効果と相乗して、より一層トルクリプルを低減することができ、モータ回転時の騒音や振動を低減できる。また、トルクリプルが大きい場合には起動を円滑に行うことができないため起動不良を起こすという問題があるが、そのような起動不良も解消し得る。また、とトルクリプルの大きさを低減するだけで、平均トルクの低減はないため、何等問題なく仕様を満たすことができる。
本発明にかかるモータは、一方向に対する薄型化が可能になり、自動車等のできるだけ幅の狭いスペースに収める要求がある場合に有用である。
本発明が適用された自動車用ワイパモータを示す要部破断側面図である。 図1の矢印II−II線に沿って見た断面図である。 本発明に基づくコイルの巻線構造を示す展開図である。 1ティースにおけるトルク波形を示す図である。 本発明のモータにおける合算トルクの波形を示す図である。 ヨークの他の例を示す図2に対応する図である。
符号の説明
1 モータ
3 ヨーク、3a 鉄極部分
4 ロータ、4a ロータ軸、4b コア、4c コイル、4d ティース
12 マグネット

Claims (1)

  1. ロータ軸に一体的に設けられかつコイルを巻線されたアーマチュアコアと、前記アーマチュアコアを同軸的に回転自在に受容する筒状のヨークと、前記ヨークの内周面に前記アーマチュアコアの径方向に同極同士を互いに対向させて配設された一対のマグネットとを有し、
    前記ヨークにおける前記マグネットの周方向に隣り合うもの同士の間となる部分に前記マグネットの前記同極とは異なる異極となる鉄極が設けられたモータであって、
    前記アーマチュアコアのティースの数が3以上の奇数であることを特徴とするモータ。
JP2008005585A 2008-01-15 2008-01-15 モータ Pending JP2009171704A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013013267A (ja) * 2011-06-30 2013-01-17 Hitachi Appliances Inc 交流整流子電動機、その交流整流子電動機を用いた電動送風機および電気掃除機
JP2016539618A (ja) * 2013-12-24 2016-12-15 鄒九大 間欠運動式の強力磁気モータ

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