JP2009167659A - 作業機械の油圧制御回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業機械の油圧制御回路に関し、簡素な構成で、回転切削アタッチメントとそれ以外の油圧アクチュエータとの連動性を向上させる。
【解決手段】回転切削用油圧モータ26aへ接続された第一油圧回路L1と、他の油圧アクチュエータ23aへ接続された第二油圧回路L2とを備えた作業機械の油圧制御回路において、絞り弁1を第一油圧回路L1上に設け、回転切削用油圧モータ26aへの一定の作動油流量を確保する圧力補償スプールを有する圧力補償弁2を第一油圧回路L1及び第二油圧回路L2の双方に介装する。
また、絞り弁1の下流側と該圧力補償スプールの一端側とを接続するパイロット回路L3に対して作動油タンク15へ通じる第五油圧回路L5を設け、第五油圧回路L5上に電磁切換弁5を介装する。
さらに、第一油圧回路L1上に圧力検出手段3を設け、油圧ポンプ11の吐出圧に応じて電磁切換弁5を開閉制御する。
【選択図】図1
【解決手段】回転切削用油圧モータ26aへ接続された第一油圧回路L1と、他の油圧アクチュエータ23aへ接続された第二油圧回路L2とを備えた作業機械の油圧制御回路において、絞り弁1を第一油圧回路L1上に設け、回転切削用油圧モータ26aへの一定の作動油流量を確保する圧力補償スプールを有する圧力補償弁2を第一油圧回路L1及び第二油圧回路L2の双方に介装する。
また、絞り弁1の下流側と該圧力補償スプールの一端側とを接続するパイロット回路L3に対して作動油タンク15へ通じる第五油圧回路L5を設け、第五油圧回路L5上に電磁切換弁5を介装する。
さらに、第一油圧回路L1上に圧力検出手段3を設け、油圧ポンプ11の吐出圧に応じて電磁切換弁5を開閉制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転切削アタッチメントを備えた油圧ショベルを制御するための油圧制御回路に関する。
従来、油圧ショベルのフロント作業部に取り付けられるアタッチメントとして、エンドミルやツインヘッダ等の回転切削アタッチメントが知られている。これらの回転切削アタッチメントには油圧モータが内蔵されており、油圧ショベルの機体に設けられた油圧ポンプから供給される作動油で回転駆動されるようになっている。一方、回転切削アタッチメントが取り付けられるブームやアームといったフロント作業部も、同じ油圧ポンプを駆動源としている。そのため、フロント作業部を動かしながら回転切削アタッチメントを駆動すると、油圧ポンプから供給される作動油の配分に偏りが生じ、良好な連動性が得られない場合がある。特に、回転切削アタッチメントの場合は、油圧モータに要求される回転数や回転トルクが比較的大きいため、作動油流量の低下が直接的に作業効率の低下に繋がりやすい。
そこで、例えば特許文献1に示すように、油圧回路上に電磁比例式の優先バルブを設けて流量配分を制御する技術が提案されている。この技術では、回転切削アタッチメントの作動時に、回転切削アタッチメント側へ供給される作動油流量が常に所定の優先流量となるように優先バルブの開度を制御している。このような構成により、回転切削アタッチメントの安定駆動が可能となり、作業効率を向上させることができるようになっている。
特開2006−257714号公報
しかしながら、電磁比例式の優先バルブは装置構成が複雑であり、コストが嵩むという課題がある。例えば、特許文献1に記載の技術では、回転切削アタッチメント側への優先流量を調整する可変絞り弁及び可変絞り弁へ導入される制御圧を出力する優先バルブ用電磁比例弁だけでなく、優先バルブ用電磁比例弁へ制御指令を出力するコントローラも必要であり、制御に係るソフトウェア構成も複雑である。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、簡素な構成で、回転切削アタッチメントとそれ以外の油圧アクチュエータとの連動性を向上させることができるようにした、作業機械の油圧制御回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の本発明の作業機械の油圧制御回路は、回転切削アタッチメントを駆動せしめる回転切削用油圧モータと、該回転切削用油圧モータ以外の他の油圧アクチュエータと、該回転切削用油圧モータ及び該他の油圧アクチュエータの油圧駆動源となる油圧ポンプとを備えてなる作業機械の油圧制御回路において、該回転切削用油圧モータと該油圧ポンプとを接続する第一油圧回路と、該第一油圧回路に介装された絞り弁と、該第一油圧回路における該絞り弁の上流側と該他の油圧アクチュエータとを接続する第二油圧回路と、該第一油圧回路に介装され、該油圧ポンプから供給される作動油の吐出圧を検出する圧力検出手段と、該第一油圧回路及び該第二油圧回路の双方に介装され、該第一油圧回路及び該第二油圧回路の差圧を保持して該回転切削用油圧モータへ供給される一定の作動油流量を確保する圧力補償スプールを有する圧力補償弁と、該第一油圧回路における該絞り弁の下流側と該圧力補償スプールの一端側とを接続して、該第一油圧回路への作動油流量を増加させる方向へ該圧力補償スプールを駆動する第三油圧回路と、該第二油圧回路における該絞り弁の上流側と該圧力補償スプールの他端側とを接続して、該第二油圧回路への作動油流量を増加させる方向へ該圧力補償スプールを駆動する第四油圧回路と、該第三油圧回路と作動油タンクとを接続する第五油圧回路と、該第五油圧回路上に介装され、該圧力検出手段で検出された該吐出圧が予め設定された所定圧以上であるときに該第五油圧回路を接続し、該吐出圧が該所定圧未満であるときに該第五油圧回路を遮断する電磁切換弁と、を備えたことを特徴としている。
また、請求項2記載の本発明の作業機械の油圧制御回路は、請求項1記載の構成に加えて、該第二油圧回路上に介装され、該他の油圧アクチュエータへ供給される作動油流量及び流通方向を制御するコントロール弁と、該コントロール弁の下流側の油圧を該油圧ポンプへ導くネガコン回路と、該ネガコン回路に介装された第二電磁切換弁と、該油圧ポンプへ導入されるネガコン圧を任意に変更するネガコン圧変更手段と、をさらに備えたことを特徴としている。
また、請求項3記載の本発明の作業機械の油圧制御回路は、請求項2記載の構成に加えて、該第二油圧回路上に介装され、該他の油圧アクチュエータへ供給される作動油流量及び流通方向を制御するコントロール弁と、該コントロール弁の下流側の油圧を該油圧ポンプへ導くネガコン回路と、該ネガコン回路に介装された第二電磁切換弁と、該油圧ポンプへ導入されるネガコン圧を任意に変更するネガコン圧変更手段と、をさらに備えたことを特徴としている。
また、請求項4記載の本発明の作業機械の油圧制御回路は、回転切削アタッチメントを駆動せしめる回転切削用油圧モータと、該回転切削用油圧モータ以外の他の油圧アクチュエータと、該回転切削用油圧モータ及び該他の油圧アクチュエータの油圧駆動源となる油圧ポンプとを備えてなる作業機械の油圧制御回路において、該回転切削用油圧モータと該油圧ポンプとを接続する第一油圧回路と、該第一油圧回路に介装された絞り弁と、該第一油圧回路における該絞り弁の上流側と該他の油圧アクチュエータとを接続する第二油圧回路と、該第一油圧回路に介装され、該油圧ポンプから供給される作動油の吐出圧を検出する圧力検出手段と、該第一油圧回路及び該第二油圧回路の双方に介装され、該第一油圧回路及び該第二油圧回路の差圧を保持して該回転切削用油圧モータへ供給される一定の作動油流量を確保する圧力補償スプール及び該圧力補償スプールを駆動するパイロット回路を有する圧力補償弁と、該圧力補償弁の該パイロット回路と作動油タンクとを接続するリリーフ回路と、該リリーフ回路上に介装され、該圧力検出手段で検出された該吐出圧に応じて、該パイロット回路を該作動油タンクへ開放する電磁切換弁と、を備えたことを特徴としている。
例えばこの場合、該電磁切換弁は、該吐出圧に応じて該パイロット回路を開放することで該圧力補償スプールを駆動し、該油圧ポンプから供給される該作動油を該第一油圧回路及び該第二油圧回路のうちの何れか一方へ強制的に流通させるように機能する。
本発明の作業機械の油圧制御回路(請求項1)によれば、圧力補償弁を備えたことにより、回転切削用モータの駆動に必要十分な作動油を確保することができ、回転切削用モータ及び他の油圧アクチュエータの連動性を高めることができる。また、圧力検出手段で検出された油圧ポンプの吐出圧に応じて第五油圧回路をオン/オフ制御することにより、所定圧を閾値として、第一油圧回路及び第二油圧回路へ供給される作動油流量の配分を段階的に切り換えることができる。さらに、高価で複雑な制御が必要となる電磁比例弁を使わなくとも流量の比例制御を実施することができ、システム構成が簡素であり、コストを低減させることができる。
また、本発明の作業機械の油圧制御回路(請求項2)によれば、他のアクチュエータのみの作動時には、ネガコン圧を油圧ポンプへ導入して、アクチュエータの作動に必要十分な作動油流量を確保することができる。また、回転切削用油圧モータの単動時には、モータの動作に必要十分な作動油流量を任意に設定することができ、作業性を高めることができる。
また、本発明の作業機械の油圧制御回路(請求項3)によれば、例えば操作レバーの圧力スイッチやコントローラといった既存のシステムを利用して安価に実現することができる。
また、本発明の作業機械の油圧制御回路(請求項4)によれば、吐出圧に応じて圧力補償弁へ導入されるパイロット圧を制御することにより、圧力補償弁で配分される作動油流量を油圧ポンプの作動状態に応じて変更することができる。
また、本発明の作業機械の油圧制御回路(請求項4)によれば、吐出圧に応じて圧力補償弁へ導入されるパイロット圧を制御することにより、圧力補償弁で配分される作動油流量を油圧ポンプの作動状態に応じて変更することができる。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図4は、本発明の一実施形態に係る油圧制御回路を説明するためのものであり、図1は本油圧制御回路の全体構成を示す制御ブロック及び油圧回路図、図2は本発明の一実施形態に係る油圧制御回路におけるP−Q特性図(太実線は本油圧制御回路に設けられた油圧ポンプのP−Q特性、細実線は油圧モータへ配分される作動油のP−Q特性を示す)、図3は本油圧制御回路のコントローラの内部演算を説明するための制御ブロック図、図4は本油圧制御回路が適用された作業機械の側面図である。
図1〜図4は、本発明の一実施形態に係る油圧制御回路を説明するためのものであり、図1は本油圧制御回路の全体構成を示す制御ブロック及び油圧回路図、図2は本発明の一実施形態に係る油圧制御回路におけるP−Q特性図(太実線は本油圧制御回路に設けられた油圧ポンプのP−Q特性、細実線は油圧モータへ配分される作動油のP−Q特性を示す)、図3は本油圧制御回路のコントローラの内部演算を説明するための制御ブロック図、図4は本油圧制御回路が適用された作業機械の側面図である。
[1.油圧ショベル構成]
本実施形態の油圧制御回路は、図4に示す油圧ショベル20の油圧回路として適用されている。この油圧ショベル20は、クローラ式の油圧走行装置を装備した下部走行体22と、旋回装置を介して下部走行体22の上に旋回自在に搭載された上部旋回体21とを備えて構成される。上部旋回体21の前端部には、フロント作業部としてのブーム23及びアーム24が枢支され、さらにその先端にはツインヘッダ(回転切削アタッチメント)26が取り付けられている。
本実施形態の油圧制御回路は、図4に示す油圧ショベル20の油圧回路として適用されている。この油圧ショベル20は、クローラ式の油圧走行装置を装備した下部走行体22と、旋回装置を介して下部走行体22の上に旋回自在に搭載された上部旋回体21とを備えて構成される。上部旋回体21の前端部には、フロント作業部としてのブーム23及びアーム24が枢支され、さらにその先端にはツインヘッダ(回転切削アタッチメント)26が取り付けられている。
上部旋回体21のフレームとブーム23との間には、ブーム23を上下方向へ揺動する油圧駆動式のブームシリンダ(油圧アクチュエータの一つ)23aが介装されている。このブーム23は、ブームシリンダ23aの伸縮によって上部旋回体21に対して起伏自在に設けられている。同様に、図4中に示されたアームシリンダ24a,バケットシリンダ25aはそれぞれ、アーム24,ツインヘッダ26の姿勢を動かすための油圧アクチュエータである。
ツインヘッダ26の基部には、油圧モータ(回転切削用油圧モータ)26aが内蔵されている。油圧モータ26aは、ツインヘッダ26を駆動せしめる駆動源であり、先端のピックを回転させることで土砂壁面を切削できるようになっている。本発明に係る油圧制御回路は、上記の油圧アクチュエータ23a,24a,25aや油圧モータ26aを駆動するための油圧回路である。
また、これらのフロント作業部の車体左側には、操作者が搭乗するキャブ27が設けられている。キャブ27の内部には、油圧アクチュエータ23a,24a,25aや油圧モータ26aをはじめとして、ツインヘッダ26を駆動するためのツインヘッダスイッチ4、油圧ショベル20の走行装置,旋回装置といった各装置の操作レバー,各種操作スイッチが配設されている。なお、ツインヘッダスイッチ4はツインヘッダ26のメインスイッチであり、ツインヘッダ26の使用時にオン操作され、不使用時にオフ操作されるものである。
[2.油圧回路構成]
図1に、本油圧制御回路が適用された油圧回路を模式的に示す。この図1には、ブーム23及びツインヘッダ26の駆動に係る油圧回路の概略構成が示されている。本油圧回路はおもに、第一油圧回路L1,第二油圧回路L2,これらの二系統の油圧回路へ供給される作動油量を配分するための優先回路30,及びネガコン回路L6を備えて構成される。
図1に、本油圧制御回路が適用された油圧回路を模式的に示す。この図1には、ブーム23及びツインヘッダ26の駆動に係る油圧回路の概略構成が示されている。本油圧回路はおもに、第一油圧回路L1,第二油圧回路L2,これらの二系統の油圧回路へ供給される作動油量を配分するための優先回路30,及びネガコン回路L6を備えて構成される。
第一油圧回路L1は、油圧ポンプ11から油圧モータ26aへの作動油流路を接続する回路である。図1に示すように、第一油圧回路L1上における油圧ポンプ11と油圧モータ26aとの間には、第一油圧回路L1を通ってきた作動油の流通方向及び流量を調整するコントロールバルブ6aが介装されている。
このコントロールバルブ6aは、ステム(流量制御スプール)の位置を複数の位置に切り替えて作動油の流通方向及び流量を可変制御できる制御弁として構成されている。コントロールバルブ6aのスプール位置は、ツインヘッダ用操作レバーの操作量に応じて制御されている。
このコントロールバルブ6aは、ステム(流量制御スプール)の位置を複数の位置に切り替えて作動油の流通方向及び流量を可変制御できる制御弁として構成されている。コントロールバルブ6aのスプール位置は、ツインヘッダ用操作レバーの操作量に応じて制御されている。
また、油圧ポンプ11及びコントロールバルブ6a間の回路から分岐した回路上には、第一油圧回路L1内の作動油圧の上限値P0を設定するリリーフ弁19aが介装されている。
一方、第二油圧回路L2は、油圧ポンプ11からブームシリンダ23aへの作動油流路を接続する回路である。この第二油圧回路L2上には、第一油圧回路L1と同様にコントロールバルブ6bが介装されており、ここでブームシリンダ23aへ供給される作動油流量及び流通方向が調節されるようになっている。コントロールバルブ6bのスプール位置は、ブーム用操作レバーの操作量に応じて制御されている。また、コントロールバルブ6bとタンク(作動油タンク)15とを連結する回路上に、第二油圧回路L2の作動油圧の上限値P1(P0<P1)を設定するリリーフ弁19bが介装されている。
一方、第二油圧回路L2は、油圧ポンプ11からブームシリンダ23aへの作動油流路を接続する回路である。この第二油圧回路L2上には、第一油圧回路L1と同様にコントロールバルブ6bが介装されており、ここでブームシリンダ23aへ供給される作動油流量及び流通方向が調節されるようになっている。コントロールバルブ6bのスプール位置は、ブーム用操作レバーの操作量に応じて制御されている。また、コントロールバルブ6bとタンク(作動油タンク)15とを連結する回路上に、第二油圧回路L2の作動油圧の上限値P1(P0<P1)を設定するリリーフ弁19bが介装されている。
なお、図1に示すように、ツインヘッダ用操作レバー及びブーム用操作レバーにはそれぞれ、第一圧力センサ(第一操作検出手段)9a及び第二圧力センサ(第二操作検出手段)9bが設けられており、操作者による油圧モータ26a,ブームシリンダ23aへの操作の有無を検出するようになっている。ここで検出された操作の有無は、後述するコントローラ(制御手段)10へ入力されている。
油圧ポンプ11は、レギュレータ12が併設された容量可変式のポンプであり、エンジン13によって駆動されている。この油圧ポンプ11による吐出流量と吐出圧との関係を図2に太実線で示す。A−B−C線は、油圧ポンプ11の最大出力時(例えば、ブーム用操作レバーのフル操作時)のP−Q特性を示している。
[3.ネガコン回路の構成]
ネガコン回路L6は、第二油圧回路L2上のコントロールバルブ6bとリリーフ弁19bとの間から分岐した回路であり、油圧ポンプ11のレギュレータ12におけるネガティブコントロール用の回路である。ネガティブコントロールでは、ネガコン回路L6の作動油圧の高低に対応するように油圧ポンプ11での吐出流量を減少又は増加させて、油圧ポンプ11の出力を一定に保たせている。以下、ネガコン回路L6を介してレギュレータ12へ導入される作動油圧のことをネガコン圧とも呼ぶ。
ネガコン回路L6は、第二油圧回路L2上のコントロールバルブ6bとリリーフ弁19bとの間から分岐した回路であり、油圧ポンプ11のレギュレータ12におけるネガティブコントロール用の回路である。ネガティブコントロールでは、ネガコン回路L6の作動油圧の高低に対応するように油圧ポンプ11での吐出流量を減少又は増加させて、油圧ポンプ11の出力を一定に保たせている。以下、ネガコン回路L6を介してレギュレータ12へ導入される作動油圧のことをネガコン圧とも呼ぶ。
ネガコン回路L6上には、電磁切換弁(第二電磁切換弁)7,電磁比例減圧弁18及びシャトル弁17が設けられている。電磁切換弁7は、後述するコントローラ10によって制御される二位置切換弁であり、第二油圧回路L2側の作動油圧の導入及び遮断を担うものである。一方、電磁比例減圧弁18は、コントローラ10によって制御される比例減圧弁であり、パイロットポンプ14から供給される作動油をネガコン回路L6へ導入することによって強制的にネガコン圧を変更するためのものである。
電磁比例減圧弁18がオン(励磁状態)になると、パイロットポンプ14から供給される作動油が下流側へ流通するようになっている。また、電磁比例減圧弁18は、開度調整により下流側の作動油圧を任意に設定することができるようになっている。なお、図1に示すように、電磁比例減圧弁18はタンク15にも接続されており、オフ(非励磁状態)のときにはその二次圧が最低圧(タンク圧)に設定されるようになっている。
本実施形態では、電磁比例減圧弁18の下流側の油圧の大きさが油圧モータ26aの特性によって定められる所定圧力PNとなるように、開度が予め設定されている。つまり、電磁比例減圧弁18も、電磁切換弁7と同様に、コントローラ10によってオン/オフ制御されている。
シャトル弁17は、第二油圧回路L2側からの回路とパイロットポンプ14側からの回路との接続部分に介装された選択弁である。これらの回路のうちの高圧側がシャトル弁17で自動的に選択されて、油圧ポンプ11のレギュレータ12へと接続されるようになっている。
シャトル弁17は、第二油圧回路L2側からの回路とパイロットポンプ14側からの回路との接続部分に介装された選択弁である。これらの回路のうちの高圧側がシャトル弁17で自動的に選択されて、油圧ポンプ11のレギュレータ12へと接続されるようになっている。
例えば、図1に示すように、電磁切換弁7がオフの状態にあるときには、第二油圧回路L2側の作動油圧がレギュレータ12のネガコン圧となり、電磁切換弁7がオンの状態にあるときには、電磁比例減圧弁18で設定される作動油圧がネガコン圧となる。つまり、電磁切換弁7がオンかつ電磁比例減圧弁18がオンである場合には、所定圧力PNがネガコン圧となり、電磁切換弁7がオンかつ電磁比例減圧弁18がオフである場合には、タンク圧がネガコン圧となる。
これらのパイロットポンプ14,シャトル弁17及び電磁比例減圧弁18は、油圧ポンプ11へ導入されるネガコン圧を任意に変更するネガコン圧変更手段8として機能している。なお、レギュレータ12とは公知のポンプ容量可変手段であり、ネガコン圧が高いほど油圧ポンプ11の吐出流量を減少させるように、また、ネガコン圧が低いほど吐出流量を増加させるように、斜板制御を実施するものである。
[4.優先回路の構成]
続いて、優先回路30の構成を詳述する。優先回路30は、油圧ポンプ11から供給される作動油の流量を第一油圧回路L1と第二油圧回路L2とに配分するための回路である。図1に示すように、油圧ポンプ11から導かれた作動油の供給ラインは、優先回路30の内部で第一油圧回路L1と第二油圧回路L2とに分岐形成されている。
続いて、優先回路30の構成を詳述する。優先回路30は、油圧ポンプ11から供給される作動油の流量を第一油圧回路L1と第二油圧回路L2とに配分するための回路である。図1に示すように、油圧ポンプ11から導かれた作動油の供給ラインは、優先回路30の内部で第一油圧回路L1と第二油圧回路L2とに分岐形成されている。
この優先回路30は、可変絞り弁(絞り弁)1,圧力補償弁2及び電磁切換弁5を備えて構成されている。なお、複数種類の弁が一体に組み合わされたバルブユニットとして優先回路30を形成してもよい。
可変絞り弁1は、図1に示すように、第一油圧回路L1上に介装された流量調節弁であり、予め絞り開度を任意に設定しておくことができるようになっている。これにより、可変絞り弁1の上流側と下流側との間には、絞り開度に応じた差圧が生じるようになっている。また、第二油圧回路L2は、第一油圧回路L1における可変絞り弁1よりも上流側で分岐している。なお、可変絞り弁1の上流側には油圧ポンプ11による作動油の吐出圧がそのまま作用している。一方、可変絞り弁の下流側には圧力補償弁2が接続されている。
可変絞り弁1は、図1に示すように、第一油圧回路L1上に介装された流量調節弁であり、予め絞り開度を任意に設定しておくことができるようになっている。これにより、可変絞り弁1の上流側と下流側との間には、絞り開度に応じた差圧が生じるようになっている。また、第二油圧回路L2は、第一油圧回路L1における可変絞り弁1よりも上流側で分岐している。なお、可変絞り弁1の上流側には油圧ポンプ11による作動油の吐出圧がそのまま作用している。一方、可変絞り弁の下流側には圧力補償弁2が接続されている。
圧力補償弁2は、第一油圧回路L1及び第二油圧回路L2に跨って介装された弁であり、双方の回路の作動油流量を同時に制御するものである。図1に示すように、圧力補償弁2の内部には、第一流路2a及び第二流路2bの二系統の流路が形成されており、それぞれの流路開度が単一のスプール(圧力補償スプール)の移動によって同時に変更されるよう構成されている。ここでは、第一流路2aが第一油圧回路L1上に介装され、第二流路2bが第二油圧回路L2上に介装されている。
圧力補償弁2のスプールを駆動するためのパイロット回路は、二本用意されている。第三油圧回路L3と第四油圧回路L4である。まず、圧力補償弁2のスプールのうち、スプールの摺動方向における第一流路2aが形成された側の一端には、可変絞り弁1の下流側の作動油を導く第三油圧回路L3が接続されている。図1に示すように、第三油圧回路L3上にはオリフィス16が介装されている。一方、スプールの他端(スプールの摺動方向における第二流路2bが形成された側の一端)には、可変絞り弁1の上流側の作動油を導く第四油圧回路L4が接続されている。
このように二本のパイロット回路を設けることにより、圧力補償弁2のスプールが、第一流路2aの上流側と下流側との差圧を一定に保持する位置に制御されている。したがって、第一流路2a側の流量は油圧ポンプ11の吐出圧に係わらず一定に制御され、残りの流量が第二流路2b側に流れることになる。つまり、圧力補償弁2は、油圧モータ26aへ供給される一定の作動油流量を確保する圧力補償スプールを有しているといえる。
なお、この第三油圧回路L3内の作動油は、第一流路2a側の作動油流量を増加させつつ第二流路2b側の作動油流量を減少させる方向へスプールを移動させるように作用している。また、第四油圧回路L4内の作動油は、第二流路2b側の作動油流量を増加させつつ第一流路2a側の作動油流量を減少させる方向へスプールを移動させるように作用している。例えば、油圧ポンプ11の吐出圧が上昇した場合には、第一流路2aにおける作動油の流速が上昇するが、これに応じて上昇する第四油圧回路L4内の作動油圧に押されてスプールが図1中左方向へ移動し、弁開度が絞られるため、第一流路2aの下流側の作動油流量は変化しない。
第一油圧回路L1上の可変絞り弁1よりも上流側には、油圧ポンプ11から供給される作動油の吐出圧Pを検出する油圧センサ(圧力検出手段)3が介装されている。ここで検出された吐出圧Pは、後述するコントローラ10へ入力されるようになっている。
さらに、第三油圧回路L3におけるオリフィス16の下流側には、タンク15へと接続される第五油圧回路(リリーフ回路)L5が設けられている。この第五油圧回路L5上には、電磁切換弁5が介装されている。
さらに、第三油圧回路L3におけるオリフィス16の下流側には、タンク15へと接続される第五油圧回路(リリーフ回路)L5が設けられている。この第五油圧回路L5上には、電磁切換弁5が介装されている。
電磁切換弁5は、コントローラ10によって制御される二位置切換弁である。電磁切換弁5がオンのときには第五油圧回路L5が遮断されるため、上述のように第三油圧回路L3を介して圧力補償弁2のスプールの一端に可変絞り弁1の下流側の作動油圧が作用する。一方、電磁切換弁5がオフになると、第五油圧回路L5がタンク15へ開放(リリーフ)されるため、第三油圧回路L3内の作動油圧がタンク圧まで低下するようになっている。
つまり、電磁切換弁5をオフにすると、圧力補償弁2のスプールが図1中左方向へ移動して、第一流路2aが完全に閉鎖されるとともに、第二流路2bが完全に開放されるようになっている。電磁切換弁5は、圧力補償弁2における圧力補償制御のオン/オフを切り換えるように機能している。
[5.制御構成]
コントローラ10は、マイクロコンピュータで構成された電子制御装置であり、周知のマイクロプロセッサやROM,RAM等を集積したLSIデバイスとして提供されている。このコントローラ10では、電磁切換弁5,7及び電磁比例減圧弁18の弁開度がオン/オフ制御されている。図1に示すように、コントローラ10は、第一圧力センサ9a,第二圧力センサ9b,油圧センサ3及びツインヘッダスイッチ4による検出情報に応じて、以下のような制御を実施する。
コントローラ10は、マイクロコンピュータで構成された電子制御装置であり、周知のマイクロプロセッサやROM,RAM等を集積したLSIデバイスとして提供されている。このコントローラ10では、電磁切換弁5,7及び電磁比例減圧弁18の弁開度がオン/オフ制御されている。図1に示すように、コントローラ10は、第一圧力センサ9a,第二圧力センサ9b,油圧センサ3及びツインヘッダスイッチ4による検出情報に応じて、以下のような制御を実施する。
[5−1.電磁切換弁5の制御]
コントローラ10は、ツインヘッダスイッチ4及び第一圧力センサ9aがともにオンであり、かつ、油圧センサ3で検出された吐出圧Pが予め設定された所定圧P0以下である場合に、電磁切換弁5をオン(遮断)に制御する。つまり、実際にツインヘッダ26が作動している状態であって吐出圧PがP≦P0である場合にのみ、圧力補償弁2で第一油圧回路L1側の圧力補償がなされることになる。
コントローラ10は、ツインヘッダスイッチ4及び第一圧力センサ9aがともにオンであり、かつ、油圧センサ3で検出された吐出圧Pが予め設定された所定圧P0以下である場合に、電磁切換弁5をオン(遮断)に制御する。つまり、実際にツインヘッダ26が作動している状態であって吐出圧PがP≦P0である場合にのみ、圧力補償弁2で第一油圧回路L1側の圧力補償がなされることになる。
一方、ツインヘッダスイッチ4又は第一圧力センサ9aがオフであるか、吐出圧PがP>P0である場合には、電磁切換弁5をオフ(流通)に制御する。これにより、例えば実際にツインヘッダ26が作動している状態であっても吐出圧PがP0を超えると、第一油圧回路L1側の作動油流通が遮断される。なお、ツインヘッダ26が作動していない状態では常時、第一油圧回路L1が遮断されることになる。
本実施形態では、ここで設定されている吐出圧の判定閾値としての所定圧P0が、リリーフ弁19aで設定された第一油圧回路L1内の作動油圧の上限値P0と同一の値となっている。
本実施形態では、ここで設定されている吐出圧の判定閾値としての所定圧P0が、リリーフ弁19aで設定された第一油圧回路L1内の作動油圧の上限値P0と同一の値となっている。
[5−2.電磁切換弁7の制御]
また、コントローラ10は、ツインヘッダスイッチ4がオンである場合に電磁切換弁7をオン(遮断)に制御する。一方、ツインヘッダスイッチ4がオフである場合には電磁切換弁7をオフ(流通)に制御する。つまり、ツインヘッダスイッチ4がオフのときのみ、通常のネガティブコントロールが実施されることになる。そして、ツインヘッダスイッチ4がオンの状態では、第二油圧回路L2側からの作動油圧が遮断されるため、次に説明する電磁比例減圧弁18の制御に応じてネガコン圧が強制的に変更されることになる。
また、コントローラ10は、ツインヘッダスイッチ4がオンである場合に電磁切換弁7をオン(遮断)に制御する。一方、ツインヘッダスイッチ4がオフである場合には電磁切換弁7をオフ(流通)に制御する。つまり、ツインヘッダスイッチ4がオフのときのみ、通常のネガティブコントロールが実施されることになる。そして、ツインヘッダスイッチ4がオンの状態では、第二油圧回路L2側からの作動油圧が遮断されるため、次に説明する電磁比例減圧弁18の制御に応じてネガコン圧が強制的に変更されることになる。
[5−3.電磁比例減圧弁18の制御]
コントローラ10が、ツインヘッダスイッチ4及び第一圧力センサ9aがともにオンであり、かつ、第二圧力センサ9bがオフである場合に、電磁比例減圧弁18をオンに制御する。一方、ツインヘッダスイッチ4又は第一圧力センサ9aがオフであるか、第二圧力センサ9bがオンである場合には、電磁比例減圧弁18をオフに制御する。
コントローラ10が、ツインヘッダスイッチ4及び第一圧力センサ9aがともにオンであり、かつ、第二圧力センサ9bがオフである場合に、電磁比例減圧弁18をオンに制御する。一方、ツインヘッダスイッチ4又は第一圧力センサ9aがオフであるか、第二圧力センサ9bがオンである場合には、電磁比例減圧弁18をオフに制御する。
つまり、ツインヘッダ26の単動時にのみネガコン圧を所定圧力PNに制御するようになっている。また、ツインヘッダスイッチ4がオンであって、第一圧力センサ9aがオフ又は第二圧力センサ9bがオンの場合には、ネガコン圧が最低圧(タンク圧)に制御されることになる。
本発明に係るコントローラ10での制御内容をまとめると以下の通りとなる。
本発明に係るコントローラ10での制御内容をまとめると以下の通りとなる。
[5−4.コントローラの内部演算]
図3に示す制御ブロック図を用いて、上述の制御を実施するための具体的なコントローラ10の内部構成を説明する。コントローラ10の内部には、関数テーブル31,信号判定器32,AND演算器34,36,NOT演算器35,信号切換器37,MIN圧設定器38及びATT圧(アタッチメント用圧力)設定器39が備えられている。これらの制御回路の入力側には、四種類の入力情報(油圧センサ3,ツインヘッダスイッチ4,第一圧力センサ9a及び第二圧力センサ9bからの信号)が入力され、出力側には三種類の制御対象(電磁切換弁5,7及び電磁比例減圧弁18)が接続されている。
図3に示す制御ブロック図を用いて、上述の制御を実施するための具体的なコントローラ10の内部構成を説明する。コントローラ10の内部には、関数テーブル31,信号判定器32,AND演算器34,36,NOT演算器35,信号切換器37,MIN圧設定器38及びATT圧(アタッチメント用圧力)設定器39が備えられている。これらの制御回路の入力側には、四種類の入力情報(油圧センサ3,ツインヘッダスイッチ4,第一圧力センサ9a及び第二圧力センサ9bからの信号)が入力され、出力側には三種類の制御対象(電磁切換弁5,7及び電磁比例減圧弁18)が接続されている。
第一の制御対象である電磁切換弁7は、ツインヘッダスイッチ4の信号のみを参照して動作するため、ツインヘッダスイッチ4に直接接続されている。
第二の制御対象である電磁切換弁5は、油圧センサ3,ツインヘッダスイッチ4及び第一圧力センサ9aからの信号に基づいて制御されている。
関数テーブル31及び信号判定器32は、油圧センサ3に対して直列に接続されている。関数テーブル31は、油圧センサ3で検出された吐出圧Pを信号処理するためのものであり、吐出圧Pが予め設定された所定圧P0を超えた場合にオフ信号(無信号を含む)を出力し、所定圧P0以下である場合にオン信号を出力する。ここで出力された信号は、信号判定器32へ入力される。
第二の制御対象である電磁切換弁5は、油圧センサ3,ツインヘッダスイッチ4及び第一圧力センサ9aからの信号に基づいて制御されている。
関数テーブル31及び信号判定器32は、油圧センサ3に対して直列に接続されている。関数テーブル31は、油圧センサ3で検出された吐出圧Pを信号処理するためのものであり、吐出圧Pが予め設定された所定圧P0を超えた場合にオフ信号(無信号を含む)を出力し、所定圧P0以下である場合にオン信号を出力する。ここで出力された信号は、信号判定器32へ入力される。
信号判定器32は、関数テーブル31からの信号が予め設定された所定時間以上継続して出力された場合に、その信号を下流側へ出力するフィルタである。ここで出力された信号は、AND演算器34へ入力される。
AND演算器34は、信号判定器32,ツインヘッダスイッチ4及び第一圧力センサ9aからの入力信号が全てオンである場合に、下流側へオン信号を出力する演算回路である。ここで出力された信号が、電磁切換弁5の制御信号となる。
AND演算器34は、信号判定器32,ツインヘッダスイッチ4及び第一圧力センサ9aからの入力信号が全てオンである場合に、下流側へオン信号を出力する演算回路である。ここで出力された信号が、電磁切換弁5の制御信号となる。
第三の制御対象である電磁比例減圧弁18は、ツインヘッダスイッチ4,第一圧力センサ9a及び第二圧力センサ9bからの信号に基づいて制御されている。
NOT演算器35は、第二圧力センサ9bの直下流に接続された演算回路であり、第二圧力センサ9bからの入力信号を反転させて下流側へ出力する。すなわち、ブーム23の非作動時(ブーム用操作レバーが操作されていない状態)でオン信号を出力し、ブーム23作動時にオフ信号を出力する。
NOT演算器35は、第二圧力センサ9bの直下流に接続された演算回路であり、第二圧力センサ9bからの入力信号を反転させて下流側へ出力する。すなわち、ブーム23の非作動時(ブーム用操作レバーが操作されていない状態)でオン信号を出力し、ブーム23作動時にオフ信号を出力する。
一方、AND演算器36は、ツインヘッダスイッチ4,第一圧力センサ9a及びNOT演算器35からの入力信号が全てオンである場合に、下流側へオン信号を出力する演算回路である。ここで出力された信号は、信号切換器37へと入力される。
信号切換器37は、AND演算器36からの信号がオフである場合に電磁比例減圧弁18をオフに制御して、電磁比例減圧弁18の二次圧が最低圧(タンク圧)になるように制御する。なお、MIN圧設定器38には、この最低圧(タンク圧)が設定されている。一方、AND演算器36からの信号がオンである場合には、電磁比例減圧弁18をオンに制御して、電磁比例減圧弁18の二次圧が所定圧力PNとなるように制御する。この所定圧力PNはATT圧設定器39に設定されている。
信号切換器37は、AND演算器36からの信号がオフである場合に電磁比例減圧弁18をオフに制御して、電磁比例減圧弁18の二次圧が最低圧(タンク圧)になるように制御する。なお、MIN圧設定器38には、この最低圧(タンク圧)が設定されている。一方、AND演算器36からの信号がオンである場合には、電磁比例減圧弁18をオンに制御して、電磁比例減圧弁18の二次圧が所定圧力PNとなるように制御する。この所定圧力PNはATT圧設定器39に設定されている。
[6.作用]
上記のような構成により、本油圧制御回路は以下のように作用する。
[6−1.ツインヘッダの不使用時]
ツインヘッダ26の不使用時には、ツインヘッダスイッチ4がオフとなっているため、表1に示すように、コントローラ10によって電磁切換弁5がオフに制御される。これにより第五油圧回路L5の作動油圧がタンク圧となり、第五油圧回路L5に接続された第三油圧回路L3の作動油圧もタンク圧となる。そのため、圧力補償弁2のスプールが図1中左方向へ移動し、第一流路2aが完全に閉鎖される。つまり、第一流路2a側の作動油流量がゼロになり、油圧ポンプ11の全流量が第二油圧回路L2側へ供給されることになる。したがって、油圧ポンプ11の全出力をブームシリンダ23aの駆動に割り当てることができる。
上記のような構成により、本油圧制御回路は以下のように作用する。
[6−1.ツインヘッダの不使用時]
ツインヘッダ26の不使用時には、ツインヘッダスイッチ4がオフとなっているため、表1に示すように、コントローラ10によって電磁切換弁5がオフに制御される。これにより第五油圧回路L5の作動油圧がタンク圧となり、第五油圧回路L5に接続された第三油圧回路L3の作動油圧もタンク圧となる。そのため、圧力補償弁2のスプールが図1中左方向へ移動し、第一流路2aが完全に閉鎖される。つまり、第一流路2a側の作動油流量がゼロになり、油圧ポンプ11の全流量が第二油圧回路L2側へ供給されることになる。したがって、油圧ポンプ11の全出力をブームシリンダ23aの駆動に割り当てることができる。
また、コントローラ10によって電磁比例弁7がオフに制御されるため、油圧ポンプ11のレギュレータ12にはコントロールバルブ6bのネガコン圧(第二油圧回路L2のネガコン圧)が導かれることになる。一方、電磁比例減圧弁18もオフに制御されるため、電磁比例減圧弁18の二次圧はタンク圧となる。したがって、シャトル弁17では第二油圧回路L2の作動油圧がネガコン圧として選択されることになり、通常のネガコン制御を実施することができる。なおこの場合、ブームシリンダ23aへ供給される作動油流量は、油圧ポンプ11の吐出圧の変動に対して、図2中にA−B−C線として示す範囲内で変動する。
[6−2.ツインヘッダの単独使用時]
ツインヘッダ26の単独使用時には、油圧ポンプ11の吐出圧Pがリリーフ弁19aで設定された第一油圧回路L1内の作動油圧の上限値P0を超えることはない。したがって、コントローラ10によって電磁比例弁5がオンに制御されて第五油圧回路L5が遮断される。つまり、第三油圧回路L3を介して導入される作動油圧が圧力補償弁2の一方のパイロット圧として用いられることになる。なお、このパイロット圧は、オリフィス16を介して導入されるため、油圧ポンプ11の吐出圧Pよりも減圧された大きさである。反対に、圧力補償弁2の他方のパイロット圧には、第四油圧回路L4を介して油圧ポンプ11の吐出圧Pが導入される。
ツインヘッダ26の単独使用時には、油圧ポンプ11の吐出圧Pがリリーフ弁19aで設定された第一油圧回路L1内の作動油圧の上限値P0を超えることはない。したがって、コントローラ10によって電磁比例弁5がオンに制御されて第五油圧回路L5が遮断される。つまり、第三油圧回路L3を介して導入される作動油圧が圧力補償弁2の一方のパイロット圧として用いられることになる。なお、このパイロット圧は、オリフィス16を介して導入されるため、油圧ポンプ11の吐出圧Pよりも減圧された大きさである。反対に、圧力補償弁2の他方のパイロット圧には、第四油圧回路L4を介して油圧ポンプ11の吐出圧Pが導入される。
これにより、第一流路2aの上流側と下流側との差圧が一定に保持されるため、油圧モータ26aへ供給される一定の作動油流量を確保することができる。
またこのとき、油圧ポンプ11からの全流量のうち、残りの流量が第二流路2b側へ供給されることになる。しかし、コントローラ10によって電磁比例弁7及び電磁比例減圧弁18がオンに制御されるため、ネガコン回路L6内の作動油圧(ネガコン圧)が、油圧モータ26aに対応する所定圧力PNとなる。つまり、油圧ポンプ11の吐出流量が、レギュレータ12によって油圧モータ26aの駆動に必要な量に制御されることになる。したがって、第二流路2b側の作動油流量を少なくすることができ、エネルギーロスを抑えることができる。
またこのとき、油圧ポンプ11からの全流量のうち、残りの流量が第二流路2b側へ供給されることになる。しかし、コントローラ10によって電磁比例弁7及び電磁比例減圧弁18がオンに制御されるため、ネガコン回路L6内の作動油圧(ネガコン圧)が、油圧モータ26aに対応する所定圧力PNとなる。つまり、油圧ポンプ11の吐出流量が、レギュレータ12によって油圧モータ26aの駆動に必要な量に制御されることになる。したがって、第二流路2b側の作動油流量を少なくすることができ、エネルギーロスを抑えることができる。
その後、ツインヘッダ26の駆動負荷が増加して、第一油圧回路L1内の作動油圧が上昇したとしても、圧力補償弁2において第一流路2a側の作動油流量は一定に制御される。したがって、図2中にD−E線として示すように、ツインヘッダ26の油圧モータ26aへ供給される作動油流量は、油圧ポンプ11の吐出圧に変動に対して一定の所定量Q2となる。
[6−3.ブーム及びツインヘッダ連動時]
ツインヘッダ26及びブーム23の連動操作時においても、油圧ポンプ11の吐出圧が所定圧P0以下であるときにはコントローラ10によって電磁比例弁5がオンに制御されて第五油圧回路L5が遮断される。これにより、圧力補償弁2の第一流路2a側に一定の作動油流量が確保され、残りの作動油が第二流路2b側へ供給される。
ツインヘッダ26及びブーム23の連動操作時においても、油圧ポンプ11の吐出圧が所定圧P0以下であるときにはコントローラ10によって電磁比例弁5がオンに制御されて第五油圧回路L5が遮断される。これにより、圧力補償弁2の第一流路2a側に一定の作動油流量が確保され、残りの作動油が第二流路2b側へ供給される。
一方、電磁切換弁7はオンに制御されるとともに電磁比例減圧弁18がオフに制御されるため、ネガコン回路L6のシャトル弁17ではタンク圧がネガコン圧として選択される。したがってレギュレータ12では、油圧ポンプ11の吐出流量が最大量に設定されることになり、圧力補償弁2の第一流路2a側には一定の作動油流量が確保されるとともに、残りの作動油が第二流路2b側へ供給される。
例えば、図2に示すように、油圧ポンプ11の吐出圧がP2であり吐出流量がQ3である場合には、D−E線よりも下の範囲のQ2が第一流路2aの作動油流量となり、A−B線とD−E線とで囲まれた範囲のQ3−Q2が第二流路2bの作動油流量となる。
その後、ブームシリンダ23aに作用する負荷が高まり、油圧ポンプ11の吐出圧Pが所定圧P0を超えて所定時間が経過すると、コントローラ10によって電磁切換弁5がオフに制御される。これにより、圧力補償弁2の第一流路2aが閉鎖され、油圧ポンプ11の全流量が第二油圧回路L2側へ供給される。したがって、図2中にE−F線として示すように、油圧ポンプ11の吐出圧Pが所定圧P0を超えた時点で、ツインヘッダ26の油圧モータ26aへ供給される作動油流量がゼロとなる。
その後、ブームシリンダ23aに作用する負荷が高まり、油圧ポンプ11の吐出圧Pが所定圧P0を超えて所定時間が経過すると、コントローラ10によって電磁切換弁5がオフに制御される。これにより、圧力補償弁2の第一流路2aが閉鎖され、油圧ポンプ11の全流量が第二油圧回路L2側へ供給される。したがって、図2中にE−F線として示すように、油圧ポンプ11の吐出圧Pが所定圧P0を超えた時点で、ツインヘッダ26の油圧モータ26aへ供給される作動油流量がゼロとなる。
[7.効果]
本油圧制御回路によれば、圧力補償弁2を備えたことにより、ツインヘッダ26の油圧モータ26aの駆動に必要十分な作動油流量Q2を確保することができ、油圧モータ26a及びブームシリンダ23aの連動性を高めることができる。
また、油圧ポンプ11の吐出圧Pに応じて電磁切換弁5のオン/オフ制御することにより、圧力補償弁2の圧力補償スプールを駆動して、作動油の配分を制御することができる。すなわち、電磁切換弁5を閉鎖することで油圧モータ26aへの作動油流量を確保し、あるいは電磁切換弁5を開放することで作動油供給を遮断することができる。このように、エネルギーロスを抑制することができ、燃費低減に貢献することができる。また、簡素な構成で作動油の配分が可能となり、コストを削減することができる。
本油圧制御回路によれば、圧力補償弁2を備えたことにより、ツインヘッダ26の油圧モータ26aの駆動に必要十分な作動油流量Q2を確保することができ、油圧モータ26a及びブームシリンダ23aの連動性を高めることができる。
また、油圧ポンプ11の吐出圧Pに応じて電磁切換弁5のオン/オフ制御することにより、圧力補償弁2の圧力補償スプールを駆動して、作動油の配分を制御することができる。すなわち、電磁切換弁5を閉鎖することで油圧モータ26aへの作動油流量を確保し、あるいは電磁切換弁5を開放することで作動油供給を遮断することができる。このように、エネルギーロスを抑制することができ、燃費低減に貢献することができる。また、簡素な構成で作動油の配分が可能となり、コストを削減することができる。
また、油圧ポンプ11の負荷圧Pが第一油圧回路L1のリリーフ圧P0を超えた場合にこのような油圧モータ26aへの優先流量をカットする制御となっているため、第二油圧回路L2側の作動油圧が高圧になったとしても、ツインヘッダ26が回転と停止とを繰り返すような不具合が生じることがなく、動作を安定させることができる。
なお、ブームシリンダ23aには余剰分の作動油が宛がわれるため、ツインヘッダ26の出力を保ちつつブーム23を動かすことができる。したがって、ブーム23及びツインヘッダ26の連動時においては、ツインヘッダ26の駆動に必要な作動油流量を確保したうえで残りの作動油をブーム23へ供給することができ、連動性を向上させることができる。
なお、ブームシリンダ23aには余剰分の作動油が宛がわれるため、ツインヘッダ26の出力を保ちつつブーム23を動かすことができる。したがって、ブーム23及びツインヘッダ26の連動時においては、ツインヘッダ26の駆動に必要な作動油流量を確保したうえで残りの作動油をブーム23へ供給することができ、連動性を向上させることができる。
また、吐出圧Pに応じて圧力補償弁へ導入されるパイロット圧を制御する構成となっているため、圧力補償弁2で配分される作動油流量を油圧ポンプの作動状態に応じて変更することができる。例えば、ツインヘッダ26の単独作業時なのか、あるいは、ブーム23及びツインヘッダ26の連動作業時なのかをコントローラ10で判断しなくとも、吐出圧Pの状態から適切な制御を実施することができる。
また、ネガコン圧の制御により、ブーム23の単動時にはブームシリンダ23aの作動に必要十分な作動油流量を確保することができ、ツインヘッダ26の単動時には油圧モータ26aの作動に必要十分な作動油流量を確保することができる。さらに、ブーム23及びツインヘッダ26の連動時には、油圧ポンプ11の出力を最大に設定して作業効率を高めることができる。
[8.その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態では、ブーム23及びツインヘッダ26の駆動に係る油圧回路が例示されているが、本発明の油圧制御回路は、回転切削用アタッチメントとその他の油圧アクチュエータとを備えた油圧回路に広く適用可能である。すなわち、ブームシリンダ23a以外の油圧シリンダ24a,25aや上部旋回体21の旋回装置、下部走行体22の走行装置等のアクチュエータを駆動する油圧回路を具備した油圧回路に適用してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態では、ブーム23及びツインヘッダ26の駆動に係る油圧回路が例示されているが、本発明の油圧制御回路は、回転切削用アタッチメントとその他の油圧アクチュエータとを備えた油圧回路に広く適用可能である。すなわち、ブームシリンダ23a以外の油圧シリンダ24a,25aや上部旋回体21の旋回装置、下部走行体22の走行装置等のアクチュエータを駆動する油圧回路を具備した油圧回路に適用してもよい。
また、上述の実施形態では、油圧ポンプ11の出力制御にネガコン圧を利用した制御が用いられているが、ネガコン回路L6に係る構成は省略することが可能である。同様に、電磁切換弁5,7及び電磁比例減圧弁18の制御に関して、上述の実施形態ではコントローラ10を介した制御が行われているが、このような電子制御の代わりに、物理的に電磁切換弁5,7及び電磁比例減圧弁18を開閉する機構を備えた構成とすることも考えられる。少なくとも、上記の表1に記載されたような対応関係で各弁が開弁/閉弁されるようなものであればよい。
また、上述の実施形態では、本発明を油圧ショベル20の油圧回路に適用したものを例示したが、本発明の適用対象はこれに限定されず、ブルドーザやホイールローダ,油圧式クレーン等様々な作業機械の油圧回路に適用することが可能である。
1 可変絞り弁(絞り弁)
2 圧力補償弁
3 油圧センサ(圧力検出手段)
4 ツインヘッダスイッチ
5 電磁切換弁
6a,6b コントロールバルブ(コントロール弁)
7 電磁切換弁(第二電磁切換弁)
8 ネガコン圧変更手段
9a 第一圧力センサ(第一操作検出手段)
9b 第二圧力センサ(第二操作検出手段)
10 コントローラ(制御手段)
11 油圧ポンプ
12 レギュレータ
15 タンク(作動油タンク)
16 オリフィス
17 シャトル弁
18 電磁比例減圧弁
19a,19b リリーフ弁
20 油圧ショベル(作業機械)
23 ブーム
23a ブームシリンダ(他の油圧アクチュエータ)
26 ツインヘッダ(回転切削アタッチメント)
26a 油圧モータ(回転切削用油圧モータ)
30 優先回路
31 関数テーブル
32 信号判定器
34 AND演算器
35 NOT演算器
36 AND演算器
37 信号切換器
38 MIN圧設定器
39 ATT圧(アタッチメント用圧力)設定器
L1 第一油圧回路
L2 第二油圧回路
L3 第三油圧回路
L4 第四油圧回路
L5 第五油圧回路(リリーフ回路)
L6 ネガコン回路
2 圧力補償弁
3 油圧センサ(圧力検出手段)
4 ツインヘッダスイッチ
5 電磁切換弁
6a,6b コントロールバルブ(コントロール弁)
7 電磁切換弁(第二電磁切換弁)
8 ネガコン圧変更手段
9a 第一圧力センサ(第一操作検出手段)
9b 第二圧力センサ(第二操作検出手段)
10 コントローラ(制御手段)
11 油圧ポンプ
12 レギュレータ
15 タンク(作動油タンク)
16 オリフィス
17 シャトル弁
18 電磁比例減圧弁
19a,19b リリーフ弁
20 油圧ショベル(作業機械)
23 ブーム
23a ブームシリンダ(他の油圧アクチュエータ)
26 ツインヘッダ(回転切削アタッチメント)
26a 油圧モータ(回転切削用油圧モータ)
30 優先回路
31 関数テーブル
32 信号判定器
34 AND演算器
35 NOT演算器
36 AND演算器
37 信号切換器
38 MIN圧設定器
39 ATT圧(アタッチメント用圧力)設定器
L1 第一油圧回路
L2 第二油圧回路
L3 第三油圧回路
L4 第四油圧回路
L5 第五油圧回路(リリーフ回路)
L6 ネガコン回路
Claims (4)
- 回転切削アタッチメントを駆動せしめる回転切削用油圧モータと、該回転切削用油圧モータ以外の他の油圧アクチュエータと、該回転切削用油圧モータ及び該他の油圧アクチュエータの油圧駆動源となる油圧ポンプとを備えてなる作業機械の油圧制御回路において、
該回転切削用油圧モータと該油圧ポンプとを接続する第一油圧回路と、
該第一油圧回路に介装された絞り弁と、
該第一油圧回路における該絞り弁の上流側と該他の油圧アクチュエータとを接続する第二油圧回路と、
該第一油圧回路に介装され、該油圧ポンプから供給される作動油の吐出圧を検出する圧力検出手段と、
該第一油圧回路及び該第二油圧回路の双方に介装され、該第一油圧回路及び該第二油圧回路の差圧を保持して該回転切削用油圧モータへ供給される一定の作動油流量を確保する圧力補償スプールを有する圧力補償弁と、
該第一油圧回路における該絞り弁の下流側と該圧力補償スプールの一端側とを接続して、該第一油圧回路への作動油流量を増加させる方向へ該圧力補償スプールを駆動する第三油圧回路と、
該第二油圧回路における該絞り弁の上流側と該圧力補償スプールの他端側とを接続して、該第二油圧回路への作動油流量を増加させる方向へ該圧力補償スプールを駆動する第四油圧回路と、
該第三油圧回路と作動油タンクとを接続する第五油圧回路と、
該第五油圧回路上に介装され、該圧力検出手段で検出された該吐出圧が予め設定された所定圧以上であるときに該第五油圧回路を接続し、該吐出圧が該所定圧未満であるときに該第五油圧回路を遮断する電磁切換弁と、
を備えたことを特徴とする、作業機械の油圧制御回路。 - 該第二油圧回路上に介装され、該他の油圧アクチュエータへ供給される作動油流量及び流通方向を制御するコントロール弁と、
該コントロール弁の下流側の油圧を該油圧ポンプへ導くネガコン回路と、
該ネガコン回路に介装された第二電磁切換弁と、
該油圧ポンプへ導入されるネガコン圧を任意に変更するネガコン圧変更手段と、をさらに備えた
ことを特徴とする、請求項1記載の作業機械の油圧制御回路。 - 操作者による該回転切削用油圧モータへの操作を検出する第一操作検出手段と、
操作者による該他の油圧アクチュエータへの操作を検出する第二操作検出手段と、
該第一操作検出手段及び該第二操作検出手段での検出結果に基づき、該電磁切換弁,該第二電磁切換弁及びネガコン圧変更手段を制御する制御手段と、をさらに備えた
ことを特徴とする、請求項2記載の作業機械の油圧制御回路。 - 回転切削アタッチメントを駆動せしめる回転切削用油圧モータと、該回転切削用油圧モータ以外の他の油圧アクチュエータと、該回転切削用油圧モータ及び該他の油圧アクチュエータの油圧駆動源となる油圧ポンプとを備えてなる作業機械の油圧制御回路において、
該回転切削用油圧モータと該油圧ポンプとを接続する第一油圧回路と、
該第一油圧回路に介装された絞り弁と、
該第一油圧回路における該絞り弁の上流側と該他の油圧アクチュエータとを接続する第二油圧回路と、
該第一油圧回路に介装され、該油圧ポンプから供給される作動油の吐出圧を検出する圧力検出手段と、
該第一油圧回路及び該第二油圧回路の双方に介装され、該第一油圧回路及び該第二油圧回路の差圧を保持して該回転切削用油圧モータへ供給される一定の作動油流量を確保する圧力補償スプール及び該圧力補償スプールを駆動するパイロット回路を有する圧力補償弁と、
該圧力補償弁の該パイロット回路と作動油タンクとを接続するリリーフ回路と、
該リリーフ回路上に介装され、該圧力検出手段で検出された該吐出圧に応じて、該パイロット回路を該作動油タンクへ開放する電磁切換弁と、
を備えたことを特徴とする、作業機械の油圧制御回路。
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- 2008-01-15 JP JP2008005644A patent/JP2009167659A/ja not_active Withdrawn
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