JP2009165369A - 起泡性乳化油脂組成物及びその製造法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 蛋白質、糖質及び水から成る第一相と油脂(第二相)の乳化物に、乳化剤、ヒドロキシ化合物及び糖類からなる第三相を乳化混合し、冷却して得られることを特徴とするペースト状の乳化油脂組成物、または起泡性水中油型乳化油脂組成物であって、油相の表面を液晶状態の乳化剤が覆っていることを特徴とするケーキ用起泡性水中油型乳化油脂組成物を用いてケーキを製造すること。
【選択図】 なし
Description
*1:乳清蛋白質濃縮物(三栄源エフ・エフ・アイ(株)製「ミルプロLG」)
*2:オリゴトース(三菱化学フーズ(株)製「オリゴトース」)
*3:キサンタンガム(三栄源エフ・エフ・アイ(株)製「サンエース」)
*4:プロピレングリコール脂肪酸エステル(理研ビタミン(株)製「リケマールPS−100」)
*5:モノグリセライド(理研ビタミン(株)製「エマルジーMS」)
*6:ベヘン酸系反応モノグリセライド(理研ビタミン(株)製「ポエムB−200」)
*7:クエン酸モノグリセライド(理研ビタミン(株)製「ポエムK−30」)
*8:コハク酸モノグリセライド(理研ビタミン(株)製「ポエムB−10」)
*9:ポリグリセリン脂肪酸エステル(阪本薬品工業(株)製「SYグリスターMS−5S」)
*10:ソルビタン脂肪酸エステル(理研ビタミン(株)製「S−60V」)
*11:ショ糖ステアリン酸エステル(三菱化学フーズ(株)製「リョートーエステルS−1170」)
*12:ショ糖ベヘン酸エステル(第一工業製薬(株)製「DKエステルB−30」)
*13:レシチン(日清オイリオグループ(株)製「レシチンDX」)
*14:酵素分解レシチン(理研ビタミン(株)製「レシマールEL」)
*15:ソルビトール(日研化成(株)製「ソルビトールF」)
*18:薄力粉(日清製粉(株)製「バイオレット」)
*19:全卵(キューピー(株)製「殺菌液卵」)
*20:上白糖(三井製糖(株)製「スプーン印上白糖」)
*21:スポンジ用マーガリン((株)カネカ製「NSM」)
*22:ベーキングパウダー(奥野製薬工業株式会社製「トップベーキングパウダー」)
*23:強力粉(日清製粉(株)製「カメリア」)
*24:スポンジ用油脂((株)カネカ製「マリパート」)
油相の平均粒子径は、顕微鏡観察(KEYENCE社製、デジタルマイクロスコープVHX)で得られたケーキ用起泡性水中油型乳化油脂組成物の画像(倍率:500)を基に、画像解析ソフト(NIH社製、Scion Image)を用いて算出した。
顕微鏡観察(KEYENCE社製、デジタルマイクロスコープVHX)で得られた画像(倍率:500)を基に、粒径10μm以上の油滴粒子の表面を覆っている液晶状態の乳化剤の厚みを計測し、油滴径に対する割合を計算した。
表1に示す配合に従って、全量を100重量部とし、起泡性乳化油脂組成物を製造した。すなわち、乳清蛋白質濃縮物を水に溶解後、オリゴトースとキサンタンガムを加えて攪拌し、75℃で10分間加熱して、第一相を調製した。この第一相をホモミキサー(T.K.ホモミキサーMARKII、プライミクス社製)で攪拌しながら、そこへ75℃に加熱したコーン油(第二相)をゆっくりと添加し、4000rpmで2分間保持して乳化液を得た。一方、コンビミックス(T.K.コンビミックス3M−5型)に乳化剤を投入し混合後、エタノールを加えて75℃まで加熱して溶解したところに、別に準備した同温度のソルビトールと水の混合液を添加し、アンカーミキサーを用いて60rpmで10分間攪拌して第三相を調製した。この第三相に、先に調製した乳化液をゆっくりと添加し、真空下で10分間乳化(アンカーミキサー60rpm、ホモディスパー2000rpm)した後、冷却ジャケットを5℃に設定し、アンカーミキサーのみを用いて100rpmで攪拌しながら品温が45℃になるまで冷却して、乳化物1を得た。得られた乳化物1の平均油滴粒子径は、表1にまとめた。
表1に示す配合に従って各配合量を変え、実施例1と同様の方法にて乳化物2〜4、6、7を得た。得られた乳化物2〜4、6、7の平均油相粒子径は、表1にまとめた。
表1に示す配合に従って各配合量を変え、第一相に添加する第二相を、75℃に加熱したコーン油にプロピレングリコール脂肪酸エステルを溶解することで調整した以外は、実施例1と同様の方法にて乳化物5、12、13を得た。得られた乳化物5、12、13の平均油相粒子径は、表1にまとめた。
表1に示す配合に従って各配合量を変え、第一相と第二相を混合してなる乳化液と第三相との混合条件を、真空下で10分間乳化(アンカーミキサー60rpm、ホモディスパー2000rpm、ホモミキサー4000rpmのみ5分間)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて乳化物8を得た。得られた乳化物8の平均油相粒子径は、表1にまとめた。
表1に示す配合に従って各配合量を変え、第一相と第二相を混合してなる乳化液と第三相との混合条件を、真空下で10分間乳化(アンカーミキサー60rpm、ホモディスパー2000rpmのみ5分間)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて乳化物9を得た。得られた乳化物9の平均油相粒子径は、表1にまとめた。
表1に示す配合に従って各配合量を変え、第一相と第二相を混合してなる乳化液と第三相との混合乳化物の冷却条件をコンビミックスからコンビネーターに替えた以外は、実施例1と同様の方法にて乳化物10を得た。得られた乳化物10の平均油相粒子径は、表1にまとめた。
表1に示す配合に従って各配合量を変え、第一相と第二相を混合してなる乳化液と第三相との混合乳化物の冷却温度を35℃に替えた以外は、実施例10と同様の方法にて乳化物11を得た。得られた乳化物11の平均油相粒子径は、表1にまとめた。
実施例1と同じ配合組成において、製造法を変えて乳化油脂組成物を作製した。すなわち、コンビミックスに、水、ソルビトール、オリゴトースを混合したところに、ショ糖脂肪酸エステル、乳清蛋白質濃縮物、キサンタンガム、エタノールを加え、アンカーミキサー60rpm及びホモディスパー2000rpmで攪拌しながら75℃まで加温し10分間保持して水相とした。一方、コーン油にモノグリセライドとプロピレングリコール脂肪酸エステルを加え混合し、75℃まで加温溶解して、油相とした。上記水相に油相を攪拌しながらゆっくりと投入し、真空下で10分間乳化(アンカーミキサー60rpm、ホモディスパー2000rpm、ホモミキサー4000rpm)した後、アンカーミキサー100rpmのみで攪拌しながら品温が47℃になるまで冷却して、乳化物14を得た。得られた乳化物14の平均油相粒子径は、表2にまとめた。
水相と油相の乳化条件(アンカーミキサー60rpm、ホモディスパー2000rpmのみ7分間)を変えた以外は比較例1と同様にして、油相の平均粒子径が異なる乳化物15を得た。得られた乳化物15の平均油相粒子径は、表2にまとめた。
実施例3において、第一〜三相の混合方法を変えて、乳化物16を得た。すなわち、コンビミックス(T.K.コンビミックス3M−5型)を用い、第三相に第一相を添加し75℃で5分間混合(アンカーミキサー60rpm)し、さらに第二相を添加して75℃で10分間乳化(アンカーミキサー60rpm、ホモディスパー2000rpm)した後、アンカーミキサー100rpmのみで攪拌しながら品温が45℃になるまで冷却して、乳化物16を得た。得られた乳化物16の平均油相粒子径は、表3にまとめた。
実施例3において、第一〜三相の混合方法を変えて、ペースト状の乳化油脂組成物を得た。すなわち、コンビミックス(T.K.コンビミックス3M−5型)を用い、第三相に第二相を添加し75℃で10分間乳化(アンカーミキサー60rpm、ホモディスパー2000rpm)し、さらに第一相を添加して75℃で10分間乳化(アンカーミキサー60rpm)した後、アンカーミキサー100rpmのみで攪拌しながら品温が45℃になるまで冷却して、乳化物17を得た。得られた乳化物17の平均油相粒子径は、表3にまとめた。
実施例4において、第三相の乳化剤配合を変えた(プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、レシチンの合計量を1.5重量部とし、減少分はソルビトールを添加した)以外は、実施例4と同様の方法で乳化物18を得た。得られた乳化物18の平均油相粒子径は、表3にまとめた。
実施例6において、第一相と第二相を混合し、調整してなる乳化液を第三相に添加した後の冷却温度を20℃に変更した以外は、実施例7と同様の方法で乳化物19を得た。得られた乳化物19の平均油相粒子径は、表3にまとめた。
実施例8において、ホモミキサー4000rpmでの乳化時間を5分から10分に変えた以外は、実施例8と同様の方法にて、油相の平均粒子径が異なる乳化物20を得た。得られた乳化物20の平均油相粒子径は、表3にまとめた。
実施例9において、ホモディスパー2000rpmでの乳化時間を5分から3分に変えた以外は、実施例9と同様の方法にて、油相の平均粒子径が異なる乳化21を得た。得られた乳化物21の平均油相粒子径は、表3にまとめた。
実施例10において、エタノールを使用しない(減少分はソルビトールを添加した)以外は、実施例10と同様の方法で乳化物22を得た。得られた乳化物22の平均油相粒子径は、表3にまとめた。
実施例11において、乳清蛋白質濃縮物量を変更(増減分はオリゴトース量(比較例10)或いはオリゴトース量及びコーン油量(比較例11)で調整)した以外は、実施例11と同様の方法で乳化物23(比較例10)、乳化物24(比較例11)を得た。得られた乳化物23、24の平均油相粒子径は、表3にまとめた。
実施例・比較例で作製したケーキは、レーザー式容積測定装置(株式会社アステック社製)を用いて測定した。
実施例・比較例で作製したケーキを10人の熟練したパネラーが目視で観察し、良否を5段階で評価した結果を平均化し、評価点とした。評価基準は、以下の通りであった。5点:表面が平らで滑らかである、4点:表面は平らであるが荒れが少しある、3点:表面に多少の凹凸が見られる、2点:釜落ちが少しあり、表面に少し荒れがある、1点:釜落ちが激しく、表面に荒れがある。
実施例・比較例で作製したケーキを垂直方向と水平方向にスライスして、その内相を10人の熟練したパネラーが目視で良否を評価した結果を平均化し、評価点とした。評価基準は、以下の通りであった。5点:気泡が均一で丸い、4点:気泡がやや不均一で丸い、3点:気泡がやや不均一でやや変形している、2点:気泡が不均一でやや変形している、1点:気泡が不均一で、変形している。
実施例・比較例で作製したケーキを垂直方向と水平方向にスライスして、芯発生の有無を10人の熟練したパネラーが目視で良否を評価した結果を平均化し、評価点とした。評価基準は、以下の通りであった。5点:芯の発生なし、4点:中心部分底部に僅かに芯が発生している、3点:中心部底全体に僅かに芯が発生している、2点:中心部分全体的に芯が少し発生している、1点:中心部分全体に芯が発生している。
実施例・比較例で作製したケーキを10人の熟練したパネラーに試食してもらい、その風味を評価した結果を平均化し、評価点とした。評価基準は、以下の通りであった。5点:大変好ましい、4点:好ましい、3点:普通、2点:やや悪い、1点:悪い。
実施例・比較例で作製したケーキを10人の熟練したパネラーに試食してもらい、その弾力を評価した結果を平均化し、評価点とした。評価基準は、以下の通りであった。5点:感じられ非常に良好、4点:感じられ良好、3点:普通、2点:少なくやや悪い、1点:ネチャツキがあり悪い。
実施例・比較例で作製したケーキを10人の熟練したパネラーに食べてもらい、そのソフト感を評価した結果を平均化し、評価点とした。評価基準は、以下の通りであった。5点:感じられ非常に良好、4点:感じられ良好、3点:普通、2点:少なくやや悪い、1点:感じられず、悪い。
実施例・比較例で作製したケーキを10人の熟練したパネラーに試食してもらい、その口溶けを評価した結果を平均化し、評価点とした。評価基準は、以下の通りであった。5点:感じられ非常に良好、4点:感じられ良好、3点:普通、2点:少なくやや悪い、1点:ネチャツキがあり悪い。
実施例・比較例で作製したケーキを10人の熟練したパネラーに試食してもらい、そのしっとり感を評価した結果を平均化し、評価点とした。評価基準は、以下の通りであった。5点:強く感じられ非常に良好、4点:感じがあり良好、3点:普通、2点:少しパサツキが感じられて悪い、1点:パサツキが感じられ非常に悪い。
実施例1〜5および比較例1〜5で得られた乳化物1〜5、14〜18を用いて、表4の配合に従い、以下のようにしてスポンジケーキを作製し、評価した。評価結果は、表4にまとめた。
20コート縦型ミキサー(関東混合機工業株式会社製)の中に全卵、上白糖、マーガリン、乳化物を入れ、ワイヤーホイッパーで低速にて60秒間攪拌し、軽く混合した。これに薄力粉とベーキングパウダーを篩に通したものを加え、低速で30秒間混合し、次いで高速で、生地比重が0.46となるまで起泡し、生地を調製した。得られた生地は焼き型(6号デコ台型、直径18cm、高さ6cm)に330g流し込み、180℃で約30分間、オーブンで焼成してケーキを作製した。得られたケーキはポリエチレン製袋に密封して室温にて2日間保存した後、ケーキを評価した。
実施例14及び15を使用したスポンジケーキは、ボリュームがあり、生焼けや釜落ちのない良好な外観、内相であった。また、食感もふっくらした弾力があり、且つソフト感があり、口溶けがよく、しっとり感があり、風味の良好なケーキであった。特に、モノグリセリドの一部をクエン酸モノグリセリドに替えた実施例15は、ボリュームが大きく、外観が優れていた。一方、製造法を従来の一般的な方法である、加熱した水相にほぼ同温度に加熱した油相を加えた乳化した比較例14〜15では、ボリューム、食感共に実施例には遥かに劣っており、共にやや粉っぽい風味であり、特に油相の平均粒子径が小さい比較例1は総じて悪かった。
実施例16を使用したスポンジケーキは、ボリュームがあり、生焼けや釜落ちのない良好な外観、内相であり、食感もふっくらした弾力とソフト感があり、口溶けがよく、しっとり感のあるケーキであった。一方、第一〜三相の混合順番を変えた製造法では、共に乳化油脂組成物の乳化安定性が悪く、油の分離が見られた。これらは、ケーキ評価においても外観、内相、食感いずれも総じて悪かった。
実施例17〜18を使用したスポンジケーキは、外観、内相が良好で、食感も弾力、ソフト感、口溶け、しっとり感のあるケーキであった。特に、プロピレングリコール脂肪酸エステスの一部を油脂に添加した実施例18は、外観、弾力とソフト感が優れていた。一方、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、レシチンを添加しなかった比較例16では、ボリュームも小さく、食感も悪かった。
実施例6〜11、比較例6〜11で得られた乳化物6〜11、19〜24を用いて、表5の配合に従い、実施例14と同様にしてスポンジケーキを作製し、評価した。評価結果は、表5にまとめた。
実施例19〜20を使用したスポンジケーキは、外観、内相が良好で、食感も弾力、ソフト感、口溶け、しっとり感があるケーキであった。特に、モノグリセリドの一部をベヘン酸系反応モノグリセリドに替えた実施例20では、規定の比重になるまでの時間が2分と、実施例19に比べて15秒早く、ケーキ評価においても、ボリュームが大きく、外観が優れていた。一方、冷却温度が20℃であった比較例19では、内相が悪く、食感もソフト感としっとり感に欠け、ネチャツキが感じられた。
実施例21及び22を使用したスポンジケーキは、外観、内相が良好で、食感も弾力、ソフト感、口溶け、しっとり感のあるケーキであった。一方、油相径の小さい比較例18では、ボリュームがやや小さく、しっとり感に欠けていた。また、油相径が大きい比較例19では油脂乳化組成物の乳化安定性が悪く、油の分離が見られ、ケーキ評価も総じて悪かった。
実施例23を使用したスポンジケーキは、外観、内相が良好で、弾力、ソフト感、口溶け、しっとり感のある食感のケーキであった。一方、エタノールなしの比較例20では、ボリュームがやや小さく、食感が総じて悪かった。特に、焼成1日目のケーキを−20℃で30日間冷凍後、室温で解凍したものは、実施例21では焼成直後の食感を維持していたが、比較例20では食感にべたつき感が感じられ、その差は歴然としていた。
実施例24を使用したスポンジケーキは、外観、内相が良好で、食感も弾力、ソフト感、口溶け、しっとり感のあるケーキであった。一方、蛋白質量の少ない比較例21では、乳化性が悪く乳化油脂組成物中にダマが発生した。また、ケーキではボリュームがあるものの、しっとり感に欠けており、総じて悪かった。また、蛋白質量の多い比較例22では、起泡性が悪く、ケーキバッターの比重はホイップ時間を延長しても0.55までしか下がらなかった。ケーキ評価ではボリュームが小さく、ソフト感と口溶けが劣っていた。
実施例12、13で得られた乳化物12、13を用いて、表6の配合に従い、実施例14と同様にしてスポンジケーキを作製し、評価した。評価結果は、表6にまとめた。
いずれのスポンジケーキもボリュームがあり、生焼けや釜落ちのない良好な外観、内相であった。また、食感もふっくらした弾力があり、且つソフト感があり、口溶けがよく、しっとり感のあるケーキであった。ケーキバッターの比重を下げたケーキにおいても(実施例29)、パサツキはなく、しっとり感のあるケーキが作製できた。さらに、水分や糖分量が多いもの(実施例27、31、32)はソフト感としっとり感が、また油脂の多いもの(実施例33)は口どけが良好であり、幅広い配合組成の範囲で良好なケーキができることが確認できた。さらに、ショ糖脂肪酸エステルの一部をベヘン酸系反応モノグリセリドに変えた乳化物13(実施例26)は、ショ糖ステアリン酸エステルのみの乳化物12(実施例25)に比べ、卵の含量を多くした配合においても、ボリュームが大きく、スポンジケーキの表面がフラットで外観の良好なケーキを得ることができた。
Claims (9)
- 起泡性水中油型乳化油脂組成物であって、油相の表面を液晶状態の乳化剤が覆っていることを特徴とするケーキ用起泡性水中油型乳化油脂組成物。
- 乳化剤が、乳化油脂組成物全体中3〜30重量%のグリセリン脂肪酸エステルと2〜20重量%のショ糖脂肪酸エステルを主成分とする請求項1に記載のケーキ用起泡性水中油型乳化油脂組成物。
- 乳化油脂組成物全体中、油相が5〜45重量%である請求項1又は2に記載のケーキ用起泡性水中油型乳化油脂組成物。
- 水相に、蛋白質、糖質及び水を含有する請求項1〜3何れかに記載のケーキ用起泡性水中油型乳化油脂組成物。
- 蛋白質が、カゼイン、カゼインナトリウム、乳清蛋白質濃縮物(WPC)の乳蛋白質、或いは全卵を酵素処理したもの、卵黄を酵素処理し加糖してペースト状にした卵蛋白質からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1〜4何れかに記載のケーキ用起泡性水中油型乳化油脂組成物。
- 油相に、プロピレングリコール脂肪酸エステル0.5〜10重量%を含有する請求項1〜5何れかに記載のケーキ用起泡性水中油型乳化油脂組成物。
- 粒径10μm以上の油滴粒子が、画像面積全体の30%以上であり、且つ粒径10μm以上の油滴粒子の表面を覆っている液晶状態の乳化剤の厚みが、油滴径を100%とした時の1%以上であることを特徴とする請求項1〜6何れかに記載のケーキ用起泡性水中油型乳化油脂組成物。
- ケーキ用起泡性水中油型乳化油脂組成物の製造方法であって、乳化油脂組成物全体中、蛋白質、糖質及び水を主成分とする第一相が10〜65重量%、油脂を主成分とする第二相が5〜45重量%、乳化剤、ヒドロキシ化合物及び糖類を主成分とする第三相が30〜80重量%であり、第三相の乳化剤が乳化油脂組成物全体中、グリセリン脂肪酸エステル3〜30重量%、ショ糖脂肪酸エステル2〜20重量部を主成分とし、まず第一相の成分と第二相の成分を50〜80℃で水中油型に乳化してから、70〜90℃の第三相の成分に添加して撹拌混合することで乳化し、その後25〜50℃まで冷却することを特徴とするケーキ用起泡性水中油型乳化油脂組成物の製造方法。
- 請求項1〜7何れかに記載のケーキ用起泡性水中油型乳化油脂組成物を用いた食品。
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