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JP2009155620A - タイヤ表面のツヤ出し法及びその組成物 - Google Patents

タイヤ表面のツヤ出し法及びその組成物 Download PDF

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JP2009155620A
JP2009155620A JP2007338952A JP2007338952A JP2009155620A JP 2009155620 A JP2009155620 A JP 2009155620A JP 2007338952 A JP2007338952 A JP 2007338952A JP 2007338952 A JP2007338952 A JP 2007338952A JP 2009155620 A JP2009155620 A JP 2009155620A
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Japan
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tire
aqueous
tire surface
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weight
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JP2007338952A
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English (en)
Inventor
Gasuaki Nakanishi
一彰 中西
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Original Assignee
Individual
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  • Tires In General (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

【課題】 本発明は、タイヤへの密着性および摩擦熱や洗車に対する耐久性に優れたツヤ
出し被膜を形成しうるツヤ出し法及び該方法に用いる水性ツヤ出し組成物を提
供する。
【解決手段】本発明のツヤ出し法は、タイヤ表面を珪酸ソーダ4重量%以上含有の水溶液で洗浄して劣化防止剤を除去した後、明細書記載の、脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物の少なくとも1種を含有する水溶液で洗浄して表面に付着するシリコーンを除去し、次いで軟化温度70〜200℃及び伸度200%以上のウレタン樹脂から成る水性ツヤ出し組成物を塗布することを特徴とする。

【選択図】 なし

Description

本発明はタイヤ表面のツヤ出し法及びその組成物、更に詳しくは、特に自動車や二輪車等のタイヤ表面に対し、ツヤを付与して高級感を与え、かつタイヤゴムの劣化防止及びヒビ割れ防止を図ると共にタイヤへの密着性及び走行時のタイヤの振動による伸び縮みや摩擦熱及び洗車に対する耐久性に優れたツヤ出し被膜を形成し得るツヤ出し法及び該方法に用いる水性組成物に関する。
シリコーン成分のワックスタイプでは密着を考え、殆ど乾燥しないため、自動車走行時のタイヤの摩擦熱(夏場の高速道路走行では100℃〜150℃程度の温度上昇を伴う)や走行振動によりツヤ出し被膜が比較的短期間で消失したり、又洗浄にさいして容易に洗い流されたりするため、耐久性に問題があった。(即ち、ツヤの短期消滅)
一方、上記塗工剤では塗膜が硬かったり、タイヤ自体の劣化防止剤がブリードしたり、タイヤ成型した時に付着したシリコーンの影響でタイヤへの密着が悪かったりするため、走行時に簡単に剥離するなどの問題があった。これに対して、塗膜を柔らかくする試みもなされているが、塗膜の軟化温度が低い為、夏の高速道路走行中にツヤが引けてしまうことが少なくなかった。
課題を解決する為の手段
本発明者らは、従来のワックスタイプや塗工剤の問題点を解決するため鋭意研究を進めたところ、以下の知見を見出し、本発明を完成させるに至った。
I)ツヤ出し成分として軟化温度及び伸度が共に高いウレタン樹脂を使用すれば、タイヤの伸び縮みに追従でき、かつ摩擦熱にも耐えうるツヤ出し被膜を形成しうる点、
II)上記塗工剤のタイヤ表面への低密着性は、タイヤゴムに配合される劣化防止剤(例えば、オゾン劣化防止剤、熱・屈曲劣化防止剤、熱・酸化劣化防止剤、表面亀裂防止剤等)がタイヤ表面にブリード付着したり、或いはタイヤ成型や汚れ防止のために使用されるシリコーン製品の表面付着による点、
III)上記II)において、劣化防止剤の除去には珪酸ソーダ4重量%〜20重量%含有の水溶液による洗浄が有効であり、又シリコーン製品(以下単にシリコーンと云う)に対しては、該非イオン系界面活性剤の液で予め洗浄除去すれば良い点。
即ち、本発明はタイヤ表面を、下式
Figure 2009155620
で示される、脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物の少なくとも1種を含有する液で洗浄して表面に付着するシリコーンを除去し、次いで珪酸ソーダ4重量%〜20重量%含有の水溶液で洗浄して劣化防止剤を除去した後、軟化温度70℃〜200℃及び伸度200%以上のウレタン樹脂から成る水性ツヤ出し組成物を塗布することを特徴とするタイヤ表面のツヤ出し法;並びに該方法に用いる上記水性ツヤ出し組成物を提供するものである。
本発明で用いる劣化防止剤の除去剤は珪酸ソーダが4重量%〜20重量%含有の水溶液が使用しうるが、4重量%以下だと除去効果が悪く、20重量%以上だと皮膚に付着した時の安全性に問題が生じる。又劣化防止剤の除去剤は強アルカリの珪酸ソーダの為、タイヤにアルミホイールを使用している場合、珪酸ソーダ水溶液がアルミに付着すると腐食する為、珪酸ソーダ100重量部に対し塩化カルシウムを30重量部〜70重量部混合して使用する。塩化カルシウムが30重量部以下の場合、液がアルミに付着して10分以下で腐食が起こり、70重量部以上だと珪酸ソーダの洗浄効果が落ちる為好ましくない。
本発明で用いるウレタン樹脂は、その軟化温度70℃〜250℃、好ましくは100℃〜200℃及び伸び200%以上、好ましくは300%〜800%を有することが必要である。軟化温度が70℃未満であると、真夏時の高速走行で100℃程度に上昇するタイヤ温度に対処できず、又250℃を越えると形成被膜が硬くなりすぎる。一方伸びが200%未満では、タイヤゴムの伸び縮みに十分追従できない。
かかるウレタン樹脂は通常、水分散体の形状で使用され、例えば大日本インキ株式会社製の商品名「ハイドランWLS201」で市販されている。
本発明に係る水性ツヤ出し組成物は、上記ウレタン樹脂の水性分散体で構成されるが、必要に応じて、増粘剤、消泡剤等を配合する。
本発明に係るタイヤ表面のツヤ出し法は上記水性ツヤ出し組成物を用いて、以下の手順で実施される。
先ず、タイヤ表面を脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物液の洗浄による、表面に付着したシリコーンの除去を行う。
2)次に珪酸ソーダ4重量%〜20重量%含有の水溶液で洗浄して、劣化防止剤を除去する。
3)その後、所定の水性ツヤ出し組成物を塗布することにより、特に夏期も含め長期にわたり(高速道路走行距離5000km)、所望のツヤ出し被膜の形成が可能となる。
次に実施例及び比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。
実施例1及び比較例1.2
(1)ツヤ出し材
実施例1:ウレタン樹脂水性分散体大日本インキ株式会社製ハイドランWLS201(樹脂の軟化温度110℃〜130℃、伸度700%、樹脂含有量35重量%)の70重量部に水28.7重量部、増粘剤SNシックナー640(サンノプコ株式会社)1.0重量部、消泡剤BYK−024(ビッグケミー株式会社)0.3重量部を配合して水性ツヤ出し組成物とする。
比較例1:シリコーン成分のワックスタイプ(石原薬品の超耐久タイヤコート)を使
用。
比較例2:油性ゴム系のゴムバンズカラー黒(ダイヤワイト社製)を使用。
(2)ツヤ出し法
自動車のタイヤ表面を脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物液東邦化学社製のペグノールD202(化1中のm=1 、n=1 に相当)で洗浄し、次いで珪酸ソーダの15重量%水溶液(pH13.3)で洗浄して劣化防止剤を除去した後、上記(1)のツヤ出し材を塗布する。自動車を所定距離走行させた後、目視にて判定。
実施例1:5000km走行後もツヤが維持され、密着も問題なし。
比較例1:1km走行でツヤが消える。
比較例2:20km走行で塗膜の剥離が多数見られた。

Claims (5)

  1. 下式
    Figure 2009155620
    で示される、脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物の少なくとも1種を含有する溶液で洗浄して表面に付着するシリコーンを除去し、次いでタイヤ表面を珪酸ソーダ4重量%〜20重量%含有の水溶液で洗浄、水拭き乾燥後、軟化温度70℃〜200℃及び伸度200%以上のウレタン樹脂から成る水性ツヤ出し組成物を塗布することを特徴とするタイヤ表面の水性ツヤ出し組成物。
  2. 軟化温度70℃〜200℃及び伸度200%以上のウレタン樹脂から成ることを特徴とするタイヤ表面の水性ツヤ出し組成物。
  3. 下式
    Figure 2009155620
    で示される、脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物の少なくとも1種を含有する溶液で洗浄して表面に付着するシリコーンを除去することを特徴とするタイヤ表面のツヤ出し法の前処理工程。
  4. タイヤ表面を珪酸ソーダ4重量%〜20重量%含有の水溶液で洗浄して劣化防止剤を除去することを特徴とするタイヤ表面のツヤ出し法の前処理工程。
  5. タイヤにアルミ製のタイヤホイールが使用されている場合、アルミの腐食を防ぐ為、珪酸ソーダ100重量部に塩化カルシウムを30重量部〜70重量部混合して使用することを特徴とするタイヤ表面のツヤ出し法の前処理工程。
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