JP2009151338A - フェルール - Google Patents
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Abstract
【課題】光ファイバを折損することなく容易に挿通することが可能で、ファイバとの十分な接着強度が得られる挿着孔を有し、温度変動に伴う接続ロスの変動を抑えることが可能なフェルールを提供する。
【解決手段】相手方のフェルールに対して位置決めするためのガイドピンを挿通する2本のピン孔12aと、ピン孔の間に所定ピッチで配列形成され、光ファイバを挿着する複数の挿着孔Hとが設けられたフェルール12。各挿着孔Hが、少なくとも光ファイバを案内するガイド孔12dと、ガイド孔とつながり、光ファイバの先端が収容されるファイバ孔12cと、ガイド孔12dとつながり、フェルール内に光ファイバを導入する導入孔12eを有し、ガイド孔12dと導入孔12eとは一連続のテーパ状に形成されている。
【選択図】図6
【解決手段】相手方のフェルールに対して位置決めするためのガイドピンを挿通する2本のピン孔12aと、ピン孔の間に所定ピッチで配列形成され、光ファイバを挿着する複数の挿着孔Hとが設けられたフェルール12。各挿着孔Hが、少なくとも光ファイバを案内するガイド孔12dと、ガイド孔とつながり、光ファイバの先端が収容されるファイバ孔12cと、ガイド孔12dとつながり、フェルール内に光ファイバを導入する導入孔12eを有し、ガイド孔12dと導入孔12eとは一連続のテーパ状に形成されている。
【選択図】図6
Description
本発明は、光通信における光ファイバ相互の接続部や光半導体等の光モジュールの接続部で使用される多心コネクタ、特にMTコネクタ用のフェルールに関する。
複数の光ファイバの端部に取り付けて光ファイバ相互の接続に用いられる多心コネクタ用のフェルールは、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂によって成型されている。
例えば、図8に示すフェルール1は、同一構造の他のフェルールに対して位置決めするためのガイドピンを挿通する2本のピン孔1aと、ピン孔1aの間に所定ピッチで配列形成され、突合せ端面1bに開口し、光ファイバを挿着する2本のファイバ孔1cとが設けられている。そして、フェルール1は、図9に示すように、後端面に開口する矩形孔1dが、略中央には矩形孔1dと直交し、フェルール1の上面に開口する窓孔1eが、それぞれ設けられている。このとき、フェルール1は、ファイバ孔1cと窓孔1eとの間にガイド孔1fが、ガイド孔1fに隣接してU溝1gが、それぞれ形成されている。
例えば、図8に示すフェルール1は、同一構造の他のフェルールに対して位置決めするためのガイドピンを挿通する2本のピン孔1aと、ピン孔1aの間に所定ピッチで配列形成され、突合せ端面1bに開口し、光ファイバを挿着する2本のファイバ孔1cとが設けられている。そして、フェルール1は、図9に示すように、後端面に開口する矩形孔1dが、略中央には矩形孔1dと直交し、フェルール1の上面に開口する窓孔1eが、それぞれ設けられている。このとき、フェルール1は、ファイバ孔1cと窓孔1eとの間にガイド孔1fが、ガイド孔1fに隣接してU溝1gが、それぞれ形成されている。
従って、フェルール1は、矩形孔1dから光ファイバ、例えば、各心線ごとに分離したテープファイバの光ファイバ心線を挿入し、各光ファイバ心線をU溝1g及びガイド孔1fを経てファイバ孔1cに挿通し、窓孔1eから注入する接着剤によって各光ファイバ心線を固定して多心コネクタに組み上げられる。このとき、テープファイバは、フェルール1の後部に挿入するブーツによって、フェルール1からの延出部分が保護される。
ところで、図8及び図9に示す従来のフェルール1は、矩形孔1dの略中央に段差部S1,S2が存在する。このため、フェルール1は、光コネクタの組立に際して、光ファイバを矩形孔1dからU溝1g及びガイド孔1fを経てファイバ孔1cに挿通するときに、光ファイバが段差部S1,S2に引っ掛かり易く、作業性が悪いうえ、最悪の場合には光ファイバを折損してしまうという問題があった。
また、フェルール1において矩形孔1dや窓孔1eの占める容積が大きいので、フェルール1に充填される接着剤量が増え、その結果、温度変動時に接続ロスも変動するという問題があった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、光ファイバを折損することなく容易に挿通することが可能で、ファイバとの十分な接着強度が得られる挿着孔を有し、温度変動に伴う接続ロスの変動を抑えることが可能なフェルールを提供することを目的とする。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、光ファイバを折損することなく容易に挿通することが可能で、ファイバとの十分な接着強度が得られる挿着孔を有し、温度変動に伴う接続ロスの変動を抑えることが可能なフェルールを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の請求項1に係るフェルールは、相手方のフェルールに対して位置決めするためのガイドピンを挿通する2本のピン孔と、前記2本のピン孔の中心軸線を含む平面内に中心軸線を有し、前記ピン孔の間に所定ピッチで配列形成され、光ファイバを挿着する複数の挿着孔とが設けられており、前記各挿着孔は、少なくとも前記光ファイバを案内するガイド孔と、当該ガイド孔とつながり、前記光ファイバの先端が収容されるファイバ孔と、前記ガイド孔とつながり、当該フェルール内に前記光ファイバを導入する導入孔とを有し、ガイド孔と導入孔とは一連続のテーパ状に形成され、前記導入孔は個々の光ファイバの被覆部を夫々導入するように形成されている。
本発明の請求項1のフェルールによれば、ガイド孔と導入孔とが一連続のテーパ状に形成されていることで、光ファイバの先端が導入孔からガイド孔にテーパ部に沿って抵抗なく挿通される。従って、ファイバ挿入の作業性が向上すると共に光ファイバの破損を防止する。又、フェルールの使用環境における温度変化に伴って、接続ロスが変動するのを防止する。
又、夫々、別個に導入孔が形成されているので、ファイバの各芯線毎に所定の導入孔に確実に挿入することができる。又、ファイバ挿入時の調心作用に優れる。
以下、本発明のフェルールに係る一実施形態を図1乃至図7に基づいて詳細に説明する。
先ず、本発明の参考形態に係るフェルール10は、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂や液晶ポリマー,ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の熱可塑性樹脂から成型され、図1及び図2に示すように、同一構造の他のフェルールに対して位置決めするためのガイドピンを挿通する2本のピン孔10aと、2本のピン孔10aの間に所定ピッチで配列形成された挿入孔Hとが設けられている。尚、挿入孔Hは、一端が突合せ端面10bに、他端が後端面に形成された接着剤溜め部10hの底部にそれぞれ開口し、光ファイバ挿通後に光ファイバをフェルール10に接着剤で固定するようになっている。又、挿入孔Hの中心軸線15a,15bとピン孔10aの中心軸線16a,16bとが同一平面を形成するように、挿入孔Hが配置されている(図3参照)。
先ず、本発明の参考形態に係るフェルール10は、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂や液晶ポリマー,ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の熱可塑性樹脂から成型され、図1及び図2に示すように、同一構造の他のフェルールに対して位置決めするためのガイドピンを挿通する2本のピン孔10aと、2本のピン孔10aの間に所定ピッチで配列形成された挿入孔Hとが設けられている。尚、挿入孔Hは、一端が突合せ端面10bに、他端が後端面に形成された接着剤溜め部10hの底部にそれぞれ開口し、光ファイバ挿通後に光ファイバをフェルール10に接着剤で固定するようになっている。又、挿入孔Hの中心軸線15a,15bとピン孔10aの中心軸線16a,16bとが同一平面を形成するように、挿入孔Hが配置されている(図3参照)。
ここで、本発明のフェルールは、後述する実施形態においても、前記合成樹脂を用いて成型される。
各挿着孔Hは、孔中心が同一なファイバ孔10c、ガイド孔10d及び導入孔10eを有し、ファイバ孔10cとガイド孔10d及びガイド孔10dと導入孔10eとの間には、テーパ状に形成した案内部10f,10gが設けられている。
各挿着孔Hは、孔中心が同一なファイバ孔10c、ガイド孔10d及び導入孔10eを有し、ファイバ孔10cとガイド孔10d及びガイド孔10dと導入孔10eとの間には、テーパ状に形成した案内部10f,10gが設けられている。
又、各挿着孔Hは、所定間隔離れて形成されている。即ち、図3に示すように、各挿着孔Hの導入孔10e間には、厚さZの隔壁が形成されている。これによって、光ファイバを各芯線毎に所定の導入孔に確実に挿入することができる。又、夫々、端面視略円形の導入孔が別個に形成されているので、光ファイバ挿入時の調心作用に特に優れる。
ファイバ孔10cは、挿通される光ファイバ心線5(図4参照)から被覆5bを除去した裸ファイバ5aの直径よりも僅かに大きな直径に形成され、突合せ端面10bに開口している。ガイド孔10dは、ファイバ孔10cよりも大きな直径を有し、フェルール1の後部から導入孔10eに挿通された光ファイバをファイバ孔10cへと案内する。導入孔10eは、ガイド孔10dよりも大きな直径を有し、光ファイバ心線をフェルール10内へ導入する。案内部10f,10gは、テーパ状に形成されており、導入孔10eに挿通された光ファイバを、これとつながる孔との境で引っ掛かることがないように円滑にガイド孔10dやファイバ孔10cへと案内する。
ファイバ孔10cは、挿通される光ファイバ心線5(図4参照)から被覆5bを除去した裸ファイバ5aの直径よりも僅かに大きな直径に形成され、突合せ端面10bに開口している。ガイド孔10dは、ファイバ孔10cよりも大きな直径を有し、フェルール1の後部から導入孔10eに挿通された光ファイバをファイバ孔10cへと案内する。導入孔10eは、ガイド孔10dよりも大きな直径を有し、光ファイバ心線をフェルール10内へ導入する。案内部10f,10gは、テーパ状に形成されており、導入孔10eに挿通された光ファイバを、これとつながる孔との境で引っ掛かることがないように円滑にガイド孔10dやファイバ孔10cへと案内する。
溜め部10hは、その開口寸法は、導入孔10eの配列方向、即ち挿入される光ファイバの被覆部配列方向(図3におけるP方向)の幅(図2(a)のX)よりも、被覆部配列方向と直交する方向(図3におけるQ方向)の幅(図2(b)のY)が大きくなるように形成されている。溜め部10hは、接着剤を各挿着孔Hに注入し易くすると共に、光ファイバ挿入後に接着剤がフェルール10から光ファイバを伝わって流れ出すのを防止するためのものである。
フェルール10のガイド孔10dの長さは長い方が好ましい。これは、挿通する裸光ファイバ5a(図4参照)との間に接着剤がある程度の量存在することで、引き抜き力に対する強度の増大に寄与するからである。しかし、フェルール10で用いる接着剤は、JIS C 5961,8.2(IEC 61300−2−22)で規定するヒートサイクル試験やJIS C 5961,8.4(IEC 61300−2−21)で規定する湿熱試験等において、フェルール10を構成する合成樹脂と比べて線膨張係数が相違する。これに加えて、接着剤は、吸湿性が高いという特性を有するうえ、気泡を巻き込み易い。このため、フェルール10は、使用環境における温度変動に伴って接続ロスの変動が生じ易くなる。
従って、本発明のフェルールにおいては、前記引き抜き力に対する強度が19.6Nという条件を満たし、前記ヒートサイクル試験や湿熱試験で接続ロスの変動が0.2dB以下となるために、ガイド孔10dの寸法条件は以下のようになるのが好ましい。
即ち、ガイド孔10dは、フィラー無しの接着剤またはフィラーの平均粒径が10μm以下で、最大粒径が20μm以下の接着剤を使用したとき、図2(b)に示すように、ファイバ孔10cの直径をDf(mm)、導入孔10eの直径をDin(mm)、ファイバ孔10cの長さをLfとすると、ガイド孔10dの直径D(mm)及び長さLgを、次式の関係に設定するのが良い。
即ち、ガイド孔10dは、フィラー無しの接着剤またはフィラーの平均粒径が10μm以下で、最大粒径が20μm以下の接着剤を使用したとき、図2(b)に示すように、ファイバ孔10cの直径をDf(mm)、導入孔10eの直径をDin(mm)、ファイバ孔10cの長さをLfとすると、ガイド孔10dの直径D(mm)及び長さLgを、次式の関係に設定するのが良い。
(Df+0.06)<D<(Din−0.2)
Lf≦Lg≦2Lf
一例として、ガイド孔10dは、フィラー無しの接着剤またはフィラーの平均粒径が10μm以下で、最大粒径が20μm以下の接着剤を使用するとき、ファイバ孔10cの直径をDf=0.126(mm)、導入孔10eの直径をDin=0.65(mm)、ファイバ孔10cの長さをLf=1.6(mm)、ガイド孔10dの直径をD=0.25(mm)及び長さをLg=2(mm)にそれぞれ設定し、2本のファイバ孔10cのピッチPはP=0.75(mm)とすることが考えられる。
Lf≦Lg≦2Lf
一例として、ガイド孔10dは、フィラー無しの接着剤またはフィラーの平均粒径が10μm以下で、最大粒径が20μm以下の接着剤を使用するとき、ファイバ孔10cの直径をDf=0.126(mm)、導入孔10eの直径をDin=0.65(mm)、ファイバ孔10cの長さをLf=1.6(mm)、ガイド孔10dの直径をD=0.25(mm)及び長さをLg=2(mm)にそれぞれ設定し、2本のファイバ孔10cのピッチPはP=0.75(mm)とすることが考えられる。
但し、ガイド孔10dは、裸ファイバ5a(図4参照)との間の隙間に接着剤が充填されるが、フィラーを含む接着剤を使用したとき、この隙間はフィラーの最大粒径よりも0.01mm以上あることが望ましい。
以上のように構成されるフェルール10は、以下のようにして光ファイバを挿着して多心コネクタに組み上げられる。
以上のように構成されるフェルール10は、以下のようにして光ファイバを挿着して多心コネクタに組み上げられる。
先ず、フェルール10後部の溜め部10hから適量の熱硬化性接着剤を供給し、突合せ端面10bに開口した各ファイバ孔10cから接着剤を吸引する。これにより、接着剤が、フェルール10の各挿着孔H全体、即ちファイバ孔10c、ガイド孔10d、及び導入孔10eに充填される。
尚、溜め部の、被覆部配列方向の幅Xよりも被覆部配列方向と直交する方向の幅Yが大きいので、挿着孔への接着剤の注入を容易に行なうことができる。
尚、溜め部の、被覆部配列方向の幅Xよりも被覆部配列方向と直交する方向の幅Yが大きいので、挿着孔への接着剤の注入を容易に行なうことができる。
次に、図4に示すように、ファイバ孔10c及びガイド孔10dの長さに相当する分の被覆5bを先端側から除去し、裸ファイバ5aを露出させた光ファイバ心線5を、後部の導入孔10eから挿通する。そして、裸ファイバ5aの先端が突合せ端面10bから僅かに突出した状態で接着剤を加熱硬化させる。
このとき、フェルール10は、光ファイバ心線5を各挿着孔Hに挿通する際、ガイド孔10dと導入孔10eとの間の案内部10gに光ファイバ心線5の被覆5bの端部が接触し、光ファイバ心線5が一時的にストップする。この際、光ファイバ心線5を挿着孔H内で数回軸方向へ僅かに往復動させることにより、ガイド孔10d内に満たされる前記接着剤の量を一定にすることができる。又、この動作によって、ファイバ孔10cと裸ファイバ5aとの間にも前記接着剤が入り込むことができる。
このとき、フェルール10は、光ファイバ心線5を各挿着孔Hに挿通する際、ガイド孔10dと導入孔10eとの間の案内部10gに光ファイバ心線5の被覆5bの端部が接触し、光ファイバ心線5が一時的にストップする。この際、光ファイバ心線5を挿着孔H内で数回軸方向へ僅かに往復動させることにより、ガイド孔10d内に満たされる前記接着剤の量を一定にすることができる。又、この動作によって、ファイバ孔10cと裸ファイバ5aとの間にも前記接着剤が入り込むことができる。
従って、フェルール10は、光ファイバ心線5を折損することなく光ファイバを容易に挿通することができ且つ光ファイバ心線5との十分な接着強度が得られる挿着孔Hを有し、温度変動に伴う接続ロスの変動を抑えることができる。
又、溜め部10hが形成されているので、光ファイバを挿入することによって挿着孔において接着剤の逆流が生じても、これによって導入孔開口部から流出した接着剤は溜め部10hに留まり、フェルール10から不必要に流出することがない。
又、溜め部10hが形成されているので、光ファイバを挿入することによって挿着孔において接着剤の逆流が生じても、これによって導入孔開口部から流出した接着剤は溜め部10hに留まり、フェルール10から不必要に流出することがない。
尚、上述した通り、溜め部10hの、被覆部配列方向の幅Xよりも被覆部配列方向と直交する方向の幅Yが大きいので、ピン孔10aと溜め部10hとの間の厚さを強度的に十分に確保しつつ、限定された間隔のピン孔間で大きな溜め部を形成することができ、上述のようなフェルール10の流出を確実に防止する。
フェルール10は、光ファイバ心線5を挿着孔Hに挿着して多心コネクタに組み上げたときに、フェルール10の後部に挿入するブーツ(図示せず)によって、フェルール10から延出する光ファイバ心線5の部分が保護される。
フェルール10は、光ファイバ心線5を挿着孔Hに挿着して多心コネクタに組み上げたときに、フェルール10の後部に挿入するブーツ(図示せず)によって、フェルール10から延出する光ファイバ心線5の部分が保護される。
尚、図5に示すように、導入孔を複数の被覆部を導入する共通の導入孔10pとして形成し、導入孔10pに被覆部配列方向における被覆部の移動を規制する凸部10qを備えるようにしても良い。凸部10qが形成されていることで、導入孔を別個に形成するのと同様に光ファイバを所定の導入孔に確実に挿入することができる。
次に、本発明の実施形態に係るフェルールを図6(a),(b)に基づいて詳細に説明する。
次に、本発明の実施形態に係るフェルールを図6(a),(b)に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係るフェルール12は、ガイドピンを挿通する2本のピン孔12aと、2本のピン孔12aの間に所定ピッチで配列形成され、一端が突合せ端面12bに、他端が後端面に、それぞれ開口し、光ファイバを挿通して接着剤で固定する2本のそれぞれ独立した挿着孔Hとが設けられている。
各挿着孔Hは、孔中心が同一なファイバ孔12c、ガイド孔12d及び導入孔12eを有している。このとき、ガイド孔12dは、導入孔12e側からファイバ孔12cに向かって徐々に縮径するように形成され、ファイバ孔12cとの間には、テーパ状に形成した案内部12fが設けられている。即ち、ガイド孔12dと導入孔12eとは一連続のテーパ状に形成されている。
各挿着孔Hは、孔中心が同一なファイバ孔12c、ガイド孔12d及び導入孔12eを有している。このとき、ガイド孔12dは、導入孔12e側からファイバ孔12cに向かって徐々に縮径するように形成され、ファイバ孔12cとの間には、テーパ状に形成した案内部12fが設けられている。即ち、ガイド孔12dと導入孔12eとは一連続のテーパ状に形成されている。
このように、フェルール12は、ガイド孔12dが導入孔12e側からファイバ孔12cに向かって徐々に縮径するようにテーパ状に形成されている。尚、フェルール12は、各挿着孔Hが参考形態の挿着孔Hと同一の関係式を満たすように形成するのが好ましい。これによって、フェルール12は、各挿着孔Hに光ファイバ心線を挿着して多心コネクタに組み上げるときに、フェルール10における効果に加えて、フェルール10に比べて光ファイバ心線が一層挿通し易くなり、組立性がより一層向上する。このとき、ガイド孔12dの直径は、平均直径(D+Din)/2(mm)を言うものとする。
また、フェルールは、図7に示すフェルール14のように、ガイドピンを挿通する2本のピン孔14aと、2本のピン孔14aの間に所定ピッチで配列形成され、一端が突合せ端面14bに、他端が後端面に、それぞれ開口し、光ファイバを挿通して接着剤で固定する2本のそれぞれ独立した挿着孔Hとを設けてもよい。
各挿着孔Hは、孔中心が同一なファイバ孔14c、ガイド孔14d及び導入孔14eを有している。このとき、ガイド孔14dは、導入孔14e側からファイバ孔14cに向かって徐々に縮径するようにテーパ状に形成されている。
各挿着孔Hは、孔中心が同一なファイバ孔14c、ガイド孔14d及び導入孔14eを有している。このとき、ガイド孔14dは、導入孔14e側からファイバ孔14cに向かって徐々に縮径するようにテーパ状に形成されている。
従って、フェルール14は、ファイバ孔14cとガイド孔14dとの間に、フェルール12と同様に、テーパ状に形成した案内部を設け、ファイバ孔14cの直径、導入孔14eの直径、ファイバ孔14cの長さ、ガイド孔14dの直径及び長さを参考形態の挿着孔Hと同一の関係式を満たすように形成するのが好ましい。これによって、フェルール14は、各挿着孔Hに光ファイバ心線を挿着して多心コネクタに組み上げるときに、フェルール10における効果に加えて、フェルール10に比べて光ファイバ心線が一層挿通し易くなり、組立性がより一層向上する。このとき、ガイド孔14dは、直径については平均直径(Df+Din)/2(mm)を言うものとする。
5 光ファイバ心線
5a 裸ファイバ
5b 被覆
10,12 フェルール
10a,12a ピン孔
10b,12b 突合せ端面
10c,12c ファイバ孔
10d,12d ガイド孔
10e,12e 導入孔
10f,12f 案内部
10g 案内部
10h 接着剤溜め部
10q 凸部
14 フェルール
14a ピン孔
14b 突合せ端面
14c ファイバ孔
14d ガイド孔
14e 導入孔
H 挿着孔
5a 裸ファイバ
5b 被覆
10,12 フェルール
10a,12a ピン孔
10b,12b 突合せ端面
10c,12c ファイバ孔
10d,12d ガイド孔
10e,12e 導入孔
10f,12f 案内部
10g 案内部
10h 接着剤溜め部
10q 凸部
14 フェルール
14a ピン孔
14b 突合せ端面
14c ファイバ孔
14d ガイド孔
14e 導入孔
H 挿着孔
Claims (1)
- 相手方のフェルールに対して位置決めするためのガイドピンを挿通する2本のピン孔と、前記2本のピン孔の中心軸線を含む平面内に中心軸線を有し、前記ピン孔の間に所定ピッチで配列形成され、光ファイバを挿着する複数の挿着孔とが設けられたフェルールにおいて、
前記各挿着孔が、少なくとも前記光ファイバを案内するガイド孔と、当該ガイド孔とつながり、前記光ファイバの先端が収容されるファイバ孔と、前記ガイド孔とつながり、当該フェルール内に前記光ファイバを導入する導入孔とを有し、前記ガイド孔と前記導入孔とは一連続のテーパ状に形成され、前記導入孔は、個々の光ファイバの被覆部を夫々導入するように形成されていることを特徴とするフェルール。
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- 2009-04-03 JP JP2009090668A patent/JP2009151338A/ja active Pending
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