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JP2009024794A - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で、推力伝達板の回り止めを確実に図ることのできるディスクブレーキ装置を提供する。
【解決手段】アジャストナット14のシリンダ孔底部側端部に推力伝達板14bを設け、該推力伝達板14bの外周に係合用突部14dを形成する。ハウジング16の周壁に、該周壁の円弧面の一部を内周側に変形させた平坦部16dを形成し、該平坦部16dに、前記係合用突部14dがシリンダ軸方向にのみ移動可能に係合する係合孔16eを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディスクブレーキ装置に係り、詳しくは、液圧によって摩擦パッドを押圧するピストンと、摩擦パッドとディスクロータとの間隙を自動調整するためのアジャスタと、ボールランプ型の推力変換機構により前記アジャスタを介してピストンを押圧するパーキングブレーキとを備えたディスクブレーキ装置に関する。
四輪自動車等に用いられるディスクブレーキ装置として、ブレーキペダルによる液圧式作動機構と、ハンドレバーやフットペダルによって牽引操作される機械式作動機構とを備えたパーキングブレーキ付きのディスクブレーキ装置がある。このパーキングブレーキ付きのディスクブレーキ装置は、一般に、キャリパボディに設けたシリンダ孔の先端開口側に液圧式作動機構を構成するピストンを配置し、このピストンの後面側にアジャストナット及びアジャストボルトを有するアジャスタを配置するとともに、シリンダ孔の底部側に機械式作動機構を構成する推力変換機構を配置している。
推力変換機構としては、従来からボールランプ型が広く用いられ、このボールランプ型の推力変換機構は、カムベアリングを収容するランプ溝をそれぞれ形成した固定側カム板と駆動側カム板とを対向配置し、パーキングブレーキ操作によって駆動側カム板を回動させることにより、ランプ溝とカムベアリングとのカム作用で、ピストンをディスクロータ側に移動させる推力を発生させ、この推力によりアジャスタを介してピストンをディスクロータ方向に押動し、摩擦パッドをディスクロータに圧接して制動力を得るようにしている。
また、この推力変換機構と、推力伝達板を備えたアジャスタと、推力伝達板を推力変換機構方向へ押圧するカムスプリングとは、略円筒状に形成されたハウジング内に収容され、推力伝達板の外周に形成した係合突部をハウジングの周壁に形成した係合孔に係合させることにより、推力伝達板の回り止めを図ったものがある(例えば、特許文献1及び2参照。)。
特許第2739879号公報 特開2000−136838号公報
しかし、上述のものでは、係合孔が円筒状のハウジングの周壁に形成されていることから、係合孔と係合突部との嵌合代を充分に確保することが困難であった。また、係合孔と係合突部との嵌合代を充分に確保するために、ハウジングの板厚を厚くすると、アジャスト機構やシリンダ孔の設計や加工が難しくなっていた。
そこで本発明は、簡単な構造で確実に推力伝達板の回り止めを図ることのできるディスクブレーキ装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は、シリンダ孔の先端開口側に収納されたピストンと、シリンダ孔の底部側に配設された推力変換機構と、該推力変換機構と前記ピストンとの間に設けられたアジャストナット及びアジャストボルトを有するアジャスタとを備え、推力変換機構からアジャスタを介して前記ピストンを押動するディスクブレーキ装置であって、前記推力変換機構は、前記シリンダ孔の底壁に取り付けられる固定側カム板と、前記シリンダ孔底壁と固定側カム板とに対して回動可能、且つ、シリンダ軸方向に移動可能に貫通したカムシャフトと、該カムシャフトのシリンダ孔開口側端部に設けられた駆動側カム板と、該駆動側カム板及び前記固定側カム板の対向位置にそれぞれ形成したランプ溝及び該ランプ溝に収容されるカムベアリングとを備え、前記アジャスタは、アジャストナットとアジャストボルトのいずれか一方の前記駆動側カム板に対向するシリンダ孔底部側端部に推力伝達板を備え、該推力伝達板と、前記駆動側カム板と、前記推力伝達板を前記駆動側カム板の方向に付勢するカムスプリングとを、前記シリンダ孔に装着される略円筒状のハウジング内に収容したディスクブレーキ装置において、前記推力伝達板の外周に係合用突部を形成するとともに、前記ハウジングの周壁に、該周壁の円弧面の一部を内周側に変形させた平坦部を形成し、該平坦部に前記係合用突部がシリンダ軸方向にのみ移動可能に係合する係合孔を設けたことを特徴としている。
本発明のディスクブレーキ装置によれば、推力伝達板の外周に形成した係合突部は、ハウジングの周壁に形成した平坦部に設けられた係合孔に係合することから、係合突部を周壁から大きく突出させなくても係合孔と係合突部の嵌合代を充分に取ることができ、簡単な構造で、推力伝達板の回り止めを確実に図ることができる。
以下、本発明の一形態例を図面に基づいて詳しく説明する。図1はディスクブレーキ装置の要部拡大断面図、図2は図1のII-II断面図、図3は推力変換機構とアジャストナットとハウジングの分解斜視図、図4はディスクブレーキ装置の断面正面図である。
本形態例のディスクブレーキ装置1は、キャリパボディ2に図示しないブレーキペダルにて操作される液圧式作動機構3と、図示しないハンドレバーやフットペダルにて操作されるパーキングブレーキ用の機械式作動機構4とを併設したパーキングブレーキ付きのディスクブレーキ装置であって、キャリパボディ2は、ディスクロータ5の一側部で車体に固設されるキャリパブラケット6に、図示しない一対の摺動ピンを介してディスク軸方向へ移動可能に支持される。
前記キャリパボディ2は、ディスクロータ5の両側に対向配置される作用部2a及び反作用部2bと、ディスクロータ5の外側を跨いでこれらを連結するブリッジ部2cとを有しており、作用部2aと反作用部2bとの間には、一対の摩擦パッド7,7がディスクロータ5を挟んで配置されている。
作用部2aには、ディスクロータ側に開口するシリンダ孔8が形成されている。シリンダ孔8は、先端開口側に大径部8a、シリンダ孔底部側に小径部8bがそれぞれ形成され、大径部8aには開口側にシール溝8cとブーツ溝8dが周設され、小径部8bにはシリンダ軸方向に3本の係合溝8eが小径部8bの周方向に等間隔に設けられるとともに、これら係合溝8eの軸方向中間部を繋ぐ周方向溝8fが形成されている。また、作用部2aの上部側には、前記係合溝8eの1つと、周方向溝8fとに連通し、車体取り付け時に、車体上方に位置するブリーダ孔8gが穿設されている。
シリンダ孔8の大径部8aには、液圧式作動機構3を構成する有底円筒状のピストン9が収容され、小径部8bには、機械式作動機構4を構成する推力変換機構10が収容されるとともに、ピストン9と推力変換機構10との間には、ディスクロータ5と摩擦パッド7との制動間隙を自動的に調節するためのアジャスタ11が配設されている。また、シリンダ孔底壁8hには、固定側カム板12が配設されている。
アジャスタ11は、アジャストボルト13とアジャストナット14とで構成され、アジャストボルト13の頭部には、小径ピストン13aとクラッチ板13bとが設けられている。アジャストナット14は、内部にアジャストボルト13と螺合する多条ねじ14aが形成され、シリンダ孔底部側の端部に推力伝達板14bが設けられている。また、アジャストナット14の外周側には、カムスプリング15と推力伝達板14bとを収容する円筒状のハウジング16が配設されている。
前記ピストン9は、底壁9aをディスクロータ側に向けてシリンダ孔8の大径部8aに収容されており、ピストン9の内部中心軸上に、前記アジャストナット14とアジャストボルト13とが設けられている。ピストン9の底壁内面には、嵌合孔9bが設けられ、該嵌合孔9bに、前記小径ピストン13aがシール材を介して嵌合し、クラッチ板13bは、嵌合孔9bの開口部から拡開する円錐面9cに、ばね部材17の作用で圧接している。
ばね部材17は、一端がベアリング受け18に、他端がアジャストナット14の外周部分に設けられた止め輪19に当接し、ベアリング受け18及びベアリング20を介してアジャストボルト13を底壁9a側に回動可能な状態で付勢している。
前記推力変換機構10は、シリンダ孔底壁8hと固定側カム板12とに対して回動可能、且つ、シリンダ軸方向に移動可能に貫通したカムシャフト21と、該カムシャフト21のシリンダ孔開口側端部に設けられた駆動側カム板21aと該駆動側カム板21a及び前記固定側カム板12の対向位置にそれぞれ形成される3つのランプ溝22及び該ランプ溝22に収容される3つのカムベアリング23とを備えている。
駆動側カム板21aは、シリンダ孔開口側端部の中央に、円筒部21bが突設され、シリンダ孔開口側面に、スラストベアリング24とスペーサー25とを介して前記推力伝達板14bが当接する。
推力伝達板14bは、シリンダ孔底部側端部の中央に、前記円筒部21bと、アジャストボルト13のねじ部先端を収容する収容孔14cが形成される。また、外周には3つの係合用突部14dが周方向に等間隔で設けられ、該係合用突部14dは、アジャストナット14をハウジング16に組み付けた際に、後述するハウジング16の大径筒部16aの内周側に収容可能で、且つ、ハウジング16の小径筒部16bの外周側に突出する大きさに形成される。
固定側カム板12は、円盤状に形成され、中央にはカムシャフト21を挿通させる挿通孔12aが設けられ、外周側にはシリンダ孔8の各係合溝8eにそれぞれ係合する3つの係合リブ12bが周方向に等間隔に突設されている。さらに、隣り合う係合リブ12b,12bの間には、ハウジング16の係止溝12cが周方向に等間隔に形成されている。
ハウジング16は、シリンダ孔8の小径部8bの内径よりもやや小さな外径に形成される大径筒部16aと、アジャストナット14に形成した推力伝達板14bの外径よりも大きな内径を有する小径筒部16bとを一体に備えたもので、小径筒部16bの周壁にはハウジング16の内外を貫通する通孔16cが周方向に等間隔で3箇所に設けられている。また、小径筒部16bの周壁には、該周壁の円弧面の一部を内周側に平面状に凹ませたシリンダ軸方向の平坦部16dが、周方向に等間隔で3箇所に形成され、該平坦部16dのシリンダ孔開口側から、大径筒部16aのシリンダ孔底部側に亘って、前記推力伝達板14bの各係合用突部14dが軸方向にのみ移動可能に係合する3つの係合孔16eがそれぞれ設けられている。
さらに、小径筒部16bのシリンダ開口部側端部にはカムスプリング15の支持片16fが内周側に突設されている。大径筒部16aのシリンダ孔底部側には、シリンダ孔8の各係合溝8eにそれぞれ係合されるとともに、周方向溝8fに嵌着する3つの係合リブ16gが周方向に等間隔で突設され、大径筒部16aの隣り合う係合リブ16g間の周壁は、シリンダ孔底部側に延設され、前記固定側カム板12の係止溝12cに係合させる折曲げ片16hが形成されている。また、係合リブ16gのシリンダ孔底部側で、隣り合う折曲げ片16h間は、空隙部となっており、この空隙部が、ディスクブレーキ装置を組み立て後に、ハウジング16の内外を連通させる連通孔16iとなる。
このように形成した本形態例のディスクブレーキ装置1の組み立ては、ハウジング16のシリンダ孔底部側の開口から、カムスプリング15を挿入し、その一端を支持片16fに当接させ、カムスプリング15の内周にアジャストナット14を挿通する。該アジャストナット14に設けた推力伝達板14bのシリンダ孔開口側端部にカムスプリング15の他端を当接させ、アジャストナット14の係合用突部14dをハウジング16の係合孔16eに係合させて、推力伝達板14bをシリンダ軸方向に移動可能な状態で回り止めする。このとき、係合用突部14dは、ハウジング16の大径筒部16aの内周側に良好に挿入され、係合孔16eから小径筒部16bの外周側に突出するが、係合孔16eが平坦部16dに形成されていることから、係合用突部14dの大きさを従来と同様にしても、係合用突部14dと係合孔16eとの嵌合代を大きく取ることができる。
次に、推力伝達板14bの収容孔14cに、スペーサー25とスラストベアリング24とを挿通した駆動側カム板21aの円筒部21bを収容させ、推力伝達板14bのシリンダ孔底部側と駆動側カム板21aのシリンダ孔開口端部とをスペーサー25とスラストベアリング24とを介して当接させる。次いで、各カムベアリング23を各ランプ溝22に収容するように固定側カム板12の挿通孔12aにカムシャフト21を通し、固定側カム板12の係合リブ12bとハウジング16の係合リブ16gの位置をシリンダ軸方向に合わせ、ハウジング16の折曲げ片16hを折り曲げて固定側カム板12の底面に係止させる。
これにより、固定側カム板12がハウジング16のシリンダ孔底部側に配設され、推力変換機構10と、推力伝達板14bと、カムスプリング15とをハウジング16内に組み付けてユニット化することができ、また、固定側カム板12の係合リブ12bとハウジング16の係合リブ16gとは、同一のシリンダ軸方向線上にそれぞれ1つずつ配設される。
このように組み付けられたユニットは、固定側カム板12の係合リブ12bとハウジング16の係止部16gとを、シリンダ孔8の小径部8bに形成された係合溝8eにそれぞれ係合させてシリンダ孔底壁8h側に向けてシリンダ孔8内に挿入し、係止部16gを周方向溝8fの位置まで挿入した状態でハウジング16を回転させ、ハウジング16の係止部16gを周方向溝8fに係合させるとともに、折曲げ片16hを固定側カム板12の係止溝12cに係合させ、固定側カム板12から突出したカムシャフト21をシリンダ孔底壁8hの挿通孔12aから外部に突出させる。このように、固定側カム板12の係合リブ12bとハウジング16の係合リブ16gとを、シリンダ孔8の係合溝8eにそれぞれ係合させることによって、固定側カム板12とハウジング16の回動を規制することができる。また、ハウジング16に形成した連通孔16iが、ブリーダ孔8gに連通する前記係合溝8eの位置に配設され、ハウジング16の内部と前記ブリーダ孔8gとが、連通孔16iと係合溝8eとを介して連通する。
一方、ピストン9の内部には、アジャストボルト13,ベアリング20,ベアリング受け18,ばね部材17,止め輪19を順に装着し、こちらも1つのユニットとする。次に、アジャストボルト13をアジャストナット14螺合させながら、ピストン9をシリンダ孔8に押し込み、カムシャフト21の突出端に操作レバー26を取り付ける。これにより、キャリパボディ2に液圧式作動機構3,機械式作動機構4及びアジャスタ11が組み付けられる。尚、各シール材は適宜な段階で装着する。
このように組み付けられたディスクブレーキ装置1では、推力伝達板14bの外周に形成した係合用突部14dが、ハウジング16の周壁に形成した平坦部16dに設けられた係合孔16eに係合することから、係合用突部14dをハウジング16の周壁から大きく突出させたり、ハウジング16の板厚を厚くしなくても係合孔16eと係合用突部14dの嵌合代を充分に取ることができ、簡単な構造で推力伝達板14bの回り止めを確実に図ることができる。
このディスクブレーキ装置1は、液圧式作動機構3を用いたブレーキ操作では、シリンダ孔8内に導入された作動液の圧力によってピストン9がディスクロータ方向に押動され、作用部2aの摩擦パッド7をディスクロータ5の一側面に押圧するとともに、その反力によってキャリパボディ2が作用部2a方向に移動し、反作用部2bが反作用部2b側の摩擦パッド7をディスクロータ5の他側面に押圧し、制動作用が行われる。
このとき、摩擦パッド7とディスクロータ5との制動間隙が所定範囲内にある場合は、ピストン9の移動量がアジャストボルト13とアジャストナット14とのバックラッシ分を移動するのみでアジャスト作用は行われない。摩擦パッド7の摩耗によってディスクロータ5との制動間隙が所定値を超えると、ピストン9が前記バックラッシ分を超えてディスクロータ側に大きく移動するので、アジャストボルト13が回って前進し、クラッチ板13bとピストン9の円錐面9cとが当接する。この状態でブレーキ操作を解除すると、ピストン9及びアジャストボルト13がバックラッシ分を後退することにより、摩擦パッド7とディスクロータ5との制動間隙が所定範囲に自動的に調節されることになる。
また、機械式作動機構4によるパーキングブレーキ操作では、ハンドレバーやフットペダルによって操作レバー26が回動操作されると、カムシャフト21とともに駆動側カム板21aが回動し、駆動側カム板21aの各ランプ溝22と非回動状態の固定側カム板12の各ランプ溝22との位相がずれることにより、各カムベアリング23がランプ溝22の浅い部分にそれぞれ移動し、固定側カム板12から駆動側カム板21aが離反するようにしてディスクロータ側に移動する。この駆動側カム板21aの軸方向の移動は、アジャストナット14からアジャストボルト13を介してピストン9に伝達され、該ピストン9をディスクロータ側に押動する推力となり、前記液圧式作動機構3による制動作用と同じようにして制動作用が行われる。
上述のディスクブレーキ装置では、簡単な構造で、シリンダ孔8を推力伝達板14bの回り止めを確実に図ることができることから、機械式作動機構4によるパーキングブレーキ操作を常に安定して確実に行うことができる。
尚、本発明は、アジャストナットに推力伝達板を形成し、アジャストナットをハウジングに収容するようにするものに限らず、アジャストボルトに推力伝達板を形成し、アジャストボルトをハウジングに収容しても良い。
本発明の一形態例を示すディスクブレーキ装置の要部拡大断面図である。 図1のII−II断面図である。 同じく推力変換機構とアジャストナットとハウジングの分解斜視図である。 同じくディスクブレーキ装置の断面正面図である。
符号の説明
1…ディスクブレーキ装置、2…キャリパボディ、2a…作用部、2b…反作用部、2c…ブリッジ部、3…液圧式作動機構、4…機械式作動機構、5…ディスクロータ、6…キャリパブラケット、7…摩擦パッド、8…シリンダ孔、8a…大径部、8b…小径部、8c…シール溝、8d…ブーツ溝、8e…係合溝、8f…周方向溝、8g…ブリーダ孔、8h…シリンダ孔底壁、9…ピストン、9a…底壁、9b…嵌合孔、9c…円錐面、10…推力変換機構、11…アジャスタ、12…固定側カム板、12a…挿通孔、12b…係合リブ、12c…係止溝、13…アジャストボルト、13a…小径ピストン、13b…クラッチ板、14…アジャストナット、14a…多条ねじ、14b…推力伝達板、14c…収容孔、14d…係合用突部、15…カムスプリング、16…ハウジング、16a…大径筒部、16b…小径筒部、16c…通孔、16d…平坦部、16e…係合孔、16f…支持片、16g…係合リブ、16h…折曲げ片、16i…連通孔、17…ばね部材、18…ベアリング受け、19…止め輪、20…ベアリング、21…カムシャフト、21a…駆動側カム板、21b…円筒部、22…ランプ溝、23…カムベアリング、24…スラストベアリング、25…スペーサー、26…操作レバー

Claims (1)

  1. シリンダ孔の先端開口側に収納されたピストンと、シリンダ孔の底部側に配設された推力変換機構と、該推力変換機構と前記ピストンとの間に設けられたアジャストナット及びアジャストボルトを有するアジャスタとを備え、推力変換機構からアジャスタを介して前記ピストンを押動するディスクブレーキ装置であって、前記推力変換機構は、前記シリンダ孔の底壁に取り付けられる固定側カム板と、前記シリンダ孔底壁と固定側カム板とに対して回動可能、且つ、シリンダ軸方向に移動可能に貫通したカムシャフトと、該カムシャフトのシリンダ孔開口側端部に設けられた駆動側カム板と、該駆動側カム板及び前記固定側カム板の対向位置にそれぞれ形成したランプ溝及び該ランプ溝に収容されるカムベアリングとを備え、前記アジャスタは、アジャストナットとアジャストボルトのいずれか一方の前記駆動側カム板に対向するシリンダ孔底部側端部に推力伝達板を備え、該推力伝達板と、前記駆動側カム板と、前記推力伝達板を前記駆動側カム板の方向に付勢するカムスプリングとを、前記シリンダ孔に装着される略円筒状のハウジング内に収容したディスクブレーキ装置において、前記推力伝達板の外周に係合用突部を形成するとともに、前記ハウジングの周壁に、該周壁の円弧面の一部を内周側に変形させた平坦部を形成し、該平坦部に前記係合用突部がシリンダ軸方向にのみ移動可能に係合する係合孔を設けたことを特徴とするディスクブレーキ装置。
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