JP2009006929A - サスペンション装置 - Google Patents
サスペンション装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009006929A JP2009006929A JP2007171825A JP2007171825A JP2009006929A JP 2009006929 A JP2009006929 A JP 2009006929A JP 2007171825 A JP2007171825 A JP 2007171825A JP 2007171825 A JP2007171825 A JP 2007171825A JP 2009006929 A JP2009006929 A JP 2009006929A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- wheel
- lower link
- attachment point
- displacement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
【解決手段】アクスルとサスペンションメンバとを連結して車輪前後方向に並ぶ2本のロアリンク4,5を、コネクトブッシュ20,21で連結する。また、そのコネクトブッシュ20,21とは別に、入力によって2本のロアリンク4,5の車輪側端部に変位を発生させる変位量変更手段を備える。即ち、変位量変更手段としてサスペンションスプリング30の下部を張出部7に取り付ける。
【選択図】 図3
Description
そして、上記結合部材の撓みによって、車輪を支持する前後剛性を下げることと、その際のトー特性の適正化の両方を図っている。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、車輪を支持する前後剛性を下げつつ、トー特性の適正化をより図ることを可能にすることを課題としている。
図1は、本実施形態の後輪用サスペンション装置を示す上面図であり、図2は車両前方からみたリンクの配置を説明する概要図である。
(構成)
車輪1を回転自在に支持するアクスル2の下部領域と車体側部材であるサスペンションメンバ3との間を連結する2本のロアリンク4、5と、アクスル2の上部領域とサスペンションメンバ3とを連結するアッパリンク8とを備える。
上記各ブッシュ9〜14は、入れ子状に配置された外筒と内筒との間にゴム体からなる弾性体が介装されて構成される。図1の例では、外筒がリンク4、5、8の端部に固定されると共に、内筒がボルトを介してサスペンションメンバ3若しくはアクスル2に取り付けられている。
また、後側ロアリンク5は、リンク軸線L2に沿って延びるリンク本体部6と、そのリンク本体部6と一体になっていると共に当該リンク本体部6から上記前側ロアリンク4に向けて車両前後方向前方に張り出した張出部7とから構成されている。上記張出部7は、例えば板状の部材であって、上面視で略台形状の形状をしている。
また、本実施形態では、模式図である図2及び図3に示すように、サスペンションスプリング30の下部が張出部7に取り付けられている。このサスペンションスプリング30は、軸を上下方向に向けて配置されて上端部が車体側部材25に取り付けられている。
ここで、アクスル2が車輪支持部材を、サスペンションメンバ3が車体側部材を、コネクトブッシュ20、21が2つのリンクを弾性的に連結する連結部を構成する。また、上記サスペンションスプリング30が変位量変更手段を構成し、そのサスペンションスプリング30の張出部7への取付け点がリンクへの入力点となる。
(1)2本のロアリンク4、5同士を弾性的に連結することで、車輪1への車両前後方向の入力を2本のロアリンク4、5で受けることが可能となる。このため、当該車両前後方向入力を受けるために、別のリンクを設けなくても良い。
また、このように2本のロアリンク4、5同士を連結しても、その連結部をコネクトブッシュ20、21によって所定の揺動範囲内でのみ揺動可能に構成することで、車輪1への車両前後方向の入力に対して、連結部は少なくとも車幅方向へ所定揺動範囲だけ揺動可能な状態で連結される。
また、前後方向の入力に対しコネクトブッシュ20、21が撓むことで吸収し、コネクトブッシュ20、21のゴムの特性により減衰も得られるため、前後方向入力に対する振動の収まりが良い。また、ロアリンク4、5は強度を満足するように設計しても、コネクトブッシュ20、21の剛性によって前後方向の剛性が決まるため、設計自由度を大きくすることが可能となる。
制動などによって、車輪1に対し車両前後方向後方向への入力があると、2本のロアリンク4、5の車輪側取付け点P2、P4はともに車両前後方向後方にほぼ同量だけ揺動変位するが、その2本におけるロアリンク4、5の車輪側取付け点P2、P4の車両横方向変位の差によってトーイン方向のトー変化がついて、制動時の安定性が向上する。
また上述のように、リンクの配置によってトー調整が行われると共に、それとは別に、本実施形態では、変位量変更手段を兼ねるサスペンションスプリング30の張出部7に対する設置位置を工夫することによっても、トーの調整が行われさらにトーの最適化を図ることができる。
次に、その説明を行う。
(1)車両旋回外輪側など、車輪がバウンドすると、サスペンションスプリング30が圧縮されることで伸展方向の反力が発生する。その結果、サスペンションスプリング30の変形量に応じた上下方向下方に向かう反力が、サスペンションスプリング30から張出部7の入力点に入力される。
このように、車輪のバウンド・リバウンドに伴い、後側ロアリンク5の張出部7に対して上下方向の反力が加えられることで、後側ロアリンク5の上下方向のストローク変位量が変化する。また、張出部7に入力された上記反力は、コネクトブッシュを介して前側ロアリンク4にも上下方向の力として伝達されて、前側ロアリンク4の上下方向のストローク変位量が変化する。
なお、下記の説明では、車両後面視において、図5のように、車両中立位置で2本のロアリンク4,5のリンク軸線L1、L2が水平若しくは略水平に配置され、ロアリンク4,5がバウンドしてもリバウンドしても、ストロークにつれて、当該ロアリンク4,5の車輪側取付け点P2,P4が、車幅方向内方に引き込まれるようなストローク軌跡に設定されている場合を例にとって説明する。なお、本件発明は、このようなストローク軌跡に限定されない。
(2−1)サスペンションスプリング30の下部取付け点30aが、弾性中心Gに対し車両前後方向後側且つ車幅方向外側に配置、つまり、図7に示すように、車幅方向回転軸I2よりも車両前後方向後方且つ前後方向回転軸I1よりも車幅方向外側に位置する場合(領域Bの場合)の作用効果を説明する。
これによって、図7に示すように、前後方向回転軸I1廻りに張出部7が変位することによって、後側ロアリンク5の車輪側取付け点P4に対し下方変位α4が生じ、車体側取付け点P3に対し上方変位α3が生じる。また、車輪側コネクトブッシュ20への取付け点P7には下方変位α7が生じ、車体側コネクトブッシュ21への取付け点P6には上方変位α6が生じる。
そして、上記2つの回転軸I1、I2廻りの変位を合成した合成変位が、4つの各取付け点P3、P4、P6、P7に対して個別に生じる。
これによって、例えば車両旋回時のバウンド側である旋回外輪側のトーイン方向の変化を増やすことが可能となる。
また、車輪がリバウンドした場合には、サスペンションスプリング30による反力Rによる、4つの取付け点P3、P4、P6、P7での上下方向変位は、上述のバウンドの場合と上下が逆に発生する。
また、前側ロアリンク4の車輪側取付け点P2には、変位量変更手段の作用により下方に向かう変位が発生する。この変位は、車輪のリバウンドによって生じる前側ロアリンク4の車輪側取付け点P2の下方へのストローク変位を増加する方向に変化させる作用となる。
ここで、上記サスペンションスプリング30による反力Rは、ストローク量が大きくなるほど大きくなるので、サスペンションストロークが大きくなるにつれて、上記トーイン方向への変化量が増大することとなる。
また、張出部7における、上記2つの回転軸I1、I2廻りの回転変位は、各回転軸I1,I2に対する反力入力点30aが遠くなるほど大きくなる。従って、各回転軸I1,I2に対する反力入力点30aの位置を調整することで、上記トーイン方向への変化量の増加分を調整することが可能である。
なお、コネクトブッシュ20,21の上下剛性を下げるほど、上記張出部7の回転変位に伴う前側ロアリンク4への入力が小さくなり、コネクトブッシュ20,21の上下剛性を高くするほど、上記張出部7の回転変位に伴う前側ロアリンク4への入力が大きくなる。しかしながら、コネクトブッシュ20,21の剛性が高くても低くても、上記変位量変更手段の効果を得ることが可能である。
(領域Cの参照)の作用効果を説明する。
車輪がバウンドした場合、下方に向かうサスペンションスプリング反力Rが張出部7の反力入力点30aに入力される。すると、張出部7は、前後方向回転軸I1廻りには、車体側が下方に変位するように回転変位すると共に、車幅方向回転軸I2廻りには、車両前後方向前方側が下方に変位するように回転変位する。
これによって、図8に示すように、前後方向回転軸I1廻りに張出部7が変位することによって、後側ロアリンク5の車輪側取付け点P4に対し上方変位α4が生じ、車体側取付け点P3に対し下方変位α3が生じる。また、車輪側コネクトブッシュ20への取付け点P7には上方変位α7が生じ、車体側コネクトブッシュ21への取付け点P6には下方変位α6が生じる。
そして、上記2つの回転軸I1、I2廻りの変位を合成した合成変位が、4つの各取付け点P3、P4、P6、P7に対して個別に生じる。
また、車輪がリバウンドした場合には、サスペンションスプリング30による反力Rによる、4つの取付け点P3、P4、P6、P7での上下方向変位は、バウンドの場合と上下が逆に発生する。
すなわち、後側ロアリンク5の車輪側取付け点P4には、変位量変更手段の作用により下方に向かう変位が発生し、この変位は、車輪のリバウンドによって生じる後側ロアリンク5の車輪側取付け点P4の下方へのストローク変位量を増やす方向に変化させる作用となる。
また、前側ロアリンク4の車輪側取付け点P2には、変位量変更手段の作用により上方に向かう変位が発生する。この変位は、車輪のリバウンドによって生じる前側ロアリンク4の車輪側取付け点P2の下方へのストローク変位を減らす方向に変化させる作用となる。
車輪がバウンドした場合、下方に向かうサスペンションスプリング反力Rが張出部7の反力入力点30aに入力される。すると、張出部7は、前後方向回転軸I1廻りには、車体側が下方に変位するように回転変位すると共に、車幅方向回転軸I2廻りには、車両前後方向後方側が下方に変位するように回転変位する。
一方、車幅方向回転軸I2廻りに張出部7が変位することによって、2つのコネクトブッシュ20,21への取付け点P6、P7の両方でともに上方変位β6,β7が生じる。また、ロアリンクの車輪側取付け点P4及び車体側取付け点P3の両方でともに下方変位β4,β3が生じる。
そして、上記2つの回転軸I1、I2廻りの変位を合成した合成変位が、4つの各取付け点P3、P4、P6、P7に対して個別に生じる。
即ち、変位量変更手段の作用による、車輪のバウンドストロークによって生じる後側ロアリンク5の車輪側取付け点P4の上方へのストローク変位量を変化させないか変化量が小さく設定される。
また、車輪がリバウンドした場合には、サスペンションスプリング30による反力Rによる、4つの取付け点P3、P4、P6、P7での上下方向変位は、バウンドの場合と上下が逆に発生する。
すなわち、後側ロアリンク5の車輪側取付け点P4には、変位量変更手段の作用によって変位が発生しないか小さい。つまり、車輪のリバウンドによって生じる後側ロアリンク5の車輪側取付け点P4の下方へのストローク変位量は変化しないか小さい。
また、前側ロアリンク4の車輪側取付け点P2には、変位量変更手段の作用により下方に向かう変位が発生する。この変位は、車輪のリバウンドによって生じる前側ロアリンク4の車輪側取付け点P2の下方へのストローク変位を増やす方向に変化させる作用となる。
車輪がバウンドした場合、下方に向かうサスペンションスプリング反力Rが張出部7の反力入力点30aに入力される。すると、張出部7は、前後方向回転軸I1廻りには、車輪側が下方に変位するように回転変位すると共に、車幅方向回転軸I2廻りには、車両前後方向前方側が下方に変位するように回転変位する。
そして、上記2つの回転軸I1、I2廻りの変位を合成した合成変位が、4つの各取付け点P3、P4、P6、P7に対して個別に生じる。
即ち、変位量変更手段の作用による、車輪のバウンドストロークによって生じる後側ロアリンク5の車輪側取付け点P4の上方へのストローク変位量を変化させないか変化量が小さく設定される。
また、車輪がリバウンドした場合には、サスペンションスプリング30による反力Rによる、4つの取付け点P3、P4、P6、P7での上下方向変位は、バウンドの場合と上下が逆に発生する。
すなわち、後側ロアリンク5の車輪側取付け点P4には、変位量変更手段の作用によって変位が発生しないか小さい。つまり、車輪のリバウンドによって生じる後側ロアリンク5の車輪側取付け点P4の下方へのストローク変位量は変化しないか小さい。
また、前側ロアリンク4の車輪側取付け点P2には、変位量変更手段の作用により上方に向かう変位が発生する。この変位は、車輪のリバウンドによって生じる前側ロアリンク4の車輪側取付け点P2の下方へのストローク変位を減らす方向に変化させる作用となる。
車輪がバウンドした場合、下方に向かうサスペンションスプリング反力Rが張出部7の反力入力点30aに入力される。反力入力点30aを弾性中心に設定しているので、張出部7は、上記前後方向回転軸I1廻り、及び車幅方向回転軸I2廻りで回動変位することなく、4つの取付け点P4,P3、P6,P7とも反力の入力方向に変位することで、後側ロアリンク5の車輪側取付け点P4に対し下方変位が生じる。
これによって、車輪のバウンドによる、前側ロアリンク4及び後側ロアリンク5の上方へのストローク量が共には減る方向に変化し、つまり、2つのロアリンクともに引き込み量が減る方向に変化することで、例えば、トー変化量を減少させる作用が発揮する。車輪がリバウンドした場合も同様である。
これによって、2本のロアリンクを弾性的に連結することで、車輪を支持する前後剛性を下げることが出来ると共に、別途に設ける変位量変更手段によって、トー特性の適正化をより図ることが可能となる。
(1)2本のロアリンク4、5の連結部を構成するコネクトブッシュ20,21の設置は、2箇所に限定されず3箇所以上あっても良い。変位量変更手段の作用による後側ロアリンク5の張出部7の姿勢変化によって発生する、張出部7から前側ロアリンク4への力の伝達点を複数設定することが出来る。
このように、前側ロアリンク4の車輪側取付け点P2の上下方向の変位量は、コネクトブッシュ20,21の取付け点を調整することでも、変位量変更手段によるサスペンションストローク時のトー方向の角度変化の増減チューニングが可能となる。
この場合にも、張出部7に対し、サスペンションスプリング30の下部取付け点30aを設定すればよい。設定位置については、上記考えを採用して決定すればよい。
この場合には、2つの張出部7の一方に対してサスペンションスプリング30の下部取付け点30aを設定すればよい。設定位置については、前述の考えを採用して決定すればよい。
(6)また、上記実施形態では、後側ロアリンク5のリンク軸線L2を車幅方向に配置し、前側ロアリンク4のリンク軸線L1を車両前後方向後方に傾けることで、2つのロアリンク4、5のリンク軸線L1、L2の交点P5を、アクスル2よりも車幅方向外方となるように設定しているが、これに限定されない。例えば前側ロアリンク4のリンク軸線L1を略車幅方向に配置すると共に、後側ロアリンク5のリンク軸線L2を、車体側取付け点P3よりも車輪側取付け点P4が車両前後方向前側にくるように、前側に傾斜させることで、2つのロアリンク4、5のリンク軸線L1、L2の交点P5を、アクスル2よりも車幅方向外方となるように設定しても良い。
(8)また、上記実施形態では、車両前後方向に並ぶ2本のリンクとしてロアリンク4,5を例示しているが、弾性的に連結する2本のリンクは、アッパリンクその他のリンクであっても良い。
(9)また、サスペンション装置として後輪用サスペンション装置を例示しているが、本願発明を適用するサスペンション装置は、前輪用サスペンション装置であっても良い。
次に、第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上記第1実施形態と同様な部材などについては同一の符号を付して説明する。
(構成)
第2実施形態の基本構成は、上記第1実施形態と同様であるが、張出部7に対してサスペンションスプリング30の下端部を取り付ける代わりに、スタビライザの端部を取り付ける場合の例である。
図32では、コネクティングロッド32が鉛直方向Hに対し車幅方向に傾いた状態で上下に設定される場合を例示している。
その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
ここで、上記スタビライザ31が変位量変更手段を構成する。コネクティングロッド32の張出部7への取付け点32aが反力入力点となる。
(1)車両が旋回するなど、左右輪が逆相にストロークすると左右の張出部7に対して反力Rが入力される。そして、スタビライザ本体31aの捩れによって、車輪がバウンドした側では、上下方向下方に向かう反力Rが張出部7に伝達され、車輪がリバウンドした側では、上下方向上方の反力に入力される。
このとき、スタビライザ31からの反力Rは、コネクティングロッド32下部の張出部7への取付け点32aとなる。
ただし、スタビライザ31を変位量変更手段とした場合には、サスペンションスプリング30を変位量変更手段とした場合に比べて、左右の車輪が同相でバウンド若しくはリバウンドした場合には、反力Rが発生せず、上述のような変位量変更手段による変位量の変化を発生させることはない。
(3)また、本実施形態では、次のよう作用効果も有する。
上記コネクティングロッド32の軸を、図11のように、車両前面視において、上方から下方に向かうにつれて車幅方向外方に向かうように、鉛直方向Hに対して角度θだけ傾いて設定している。このため、スタビライザ31からの張出部7に伝達される反力Rは、鉛直方向Hの反力成分Rz(=R・cosθ)と、車幅方向に向かう反力成分Ry(=R・sinθ)とに分解することが出来る。
そして、鉛直方向Hの反力成分Rzは、前述で説明した作用を発生する反力として発揮される。一方、車幅方向成分Ryは、上面視における後側ロアリンク5を回転させる力として作用する。
車両旋回時において、車輪がバウンドした側ではスタビライザ31反力Rによって下方に向かう反力Rが入力される。このとき、上記車幅方向の反力成分Rzは、図12に示すように、車幅方向外方に向かう力として張出部7に作用する。
すなわち、張出部7は、上面視において、後側リアリンクのリンク軸線L2上(車体側取付け点と車輪側取付け点とを通過する直線上)よりも車両前後方向前側に位置している。このため、張出部7に車幅方向の反力Ryが入力されると、張出部7を含む後側ロアリンク5は、上面視において、図12のように、車体側取付け点P3を中心として、車輪側取付け点P4が車両前後方向後方に回転変位する。またこのように、後側ロアリンク5が車両前後方向後方に回転変位すると、図13のように、2つのコネクトブッシュ20,21が車幅方向外方に揺動しつつ、前側ロアリンク4も後側ロアリンク5の回転変位方向に引っ張られて、当該前側ロアリンク4の車輪側取付け点P2も車両前後方向後方に回動変位する。
一方、車輪がリバウンドした場合に着目すると、上記車幅方向の反力成分Ryは、車幅方向内方に向かう力として張出部7に作用する。この場合には、2つのロアリンク4,5のレイアウトにもよるが、第1実施形態で図示した図1や、図12のようなリンク配置のように、上面視において、2本のロアリンク4,5のリンク軸線L1,L2が車幅方向外方で交差する配置となっている場合には、スタビライザ31の車幅方向の反力成分Rzによって、トーアウト方向への変位量を増大することが可能となる。
上記スタビライザ31の車幅方向の反力成分Ryによるトーの変化量及び向きは、鉛直方向Hに対する傾き角や張出部7へのコネクティングロッド32の下部取付け位置によって調整できる。
このように、コネクティングロッド32の鉛直方向Hに対する傾きによってもトー調整が可能となる。
(1)ここで、第1実施形態においても、図14のようにサスペンションスプリング30の荷重軸を鉛直方向Hに対して傾けることで、上述のような車幅方向の反力成分Ryが発生して同様な作用効果をうることが出来る。
(2)上記説明では、車両前方からみて、コネクティングロッド32の軸(反力Rの軸)を鉛直方向Hに対して、車幅方向に傾斜させる場合を例示しているが、これに替えて若しくはこれと一緒に、車幅方向からみて、コネクティングロッド32の軸(反力Rの軸)を鉛直方向Hに対して車両前後方向に傾けてもよい。この場合には、張出部7に対して車両前後方向の反力成分が入力され、上面視において、その車両前後方向の反力成分によっても、後側ロアリンク5は、車体側取付け点を中心にして車輪側取付け点が車両前後方向に回転変位して、トー方向の変位量が変化する。
(3)上記説明では、変位量変更手段を構成する弾性体として、サスペンションスプリングとスタビライザとを例示したがこれに限定されない。ゴムや板バネなどの弾性体について上部を車体側部材に支持させると共に、下端部を張出部7に取り付けることで、変位量変更手段を構成しても良い。
次に、第3実施形態について図面を参照しつつ説明する。上記実施形態と同様な部品などについては同一の符号を付して説明する。
(構成)
本第3実施形態の基本構成は、上記第1若しくは第2実施形態と同様であって、サスペンションスプリング30やスタビライザ31等の変位量変更手段を構成する弾性体が、上部を車体側部材に支持されると共に下部が張出部7に取付けられている場合の例である。以下の例では、変位量変更手段としてサスペンションスプリング30を例示する。
即ち、2つのコネクトブッシュ20,21の少なくとも一方について、車両前後方向からみて、中心から斜め上方若しくは下方に向かう方向の剛性を相対的に低く設定して剛性に異方性を設定したものである。
ここで、以下の例では、コネクトブッシュ20,21は、軸を略車両前後方向に向けて配置される。また、コネクトブッシュ20,21は、図15(a)のように、入れ子状に配置された内筒20a,21aと外筒20b、21bとの間にゴム材からなる弾性体20c、21cが介装されて構成される。
車体側コネクトブッシュ21の剛性について、中心位置にある内筒21aを通過し且つ上方に向かうにつれて車幅方向外方に向かう径方向の剛性が相対的に低くなるような異方性を有するように設定されている。図15では、車体側コネクトブッシュ21の弾性体21cに対し、内筒21aより車幅方向外方且つ上方位置にスグリ21dを形成することで、異方性を有するように剛性調整が成されている。
この場合、図16に示すように張出部7の領域Bにサスペンションスプリング30の下端部30aを取り付ける構成を採用するなど、変位量変更手段による反力Rの入力によって、車体側コネクトブッシュ21の内筒21aに上方に向かう変位が発生した場合に、車体側コネクトブッシュ21の剛性として上記のような異方性を持たせることで、車体側コネクトブッシュ21の内筒21aは、スグリ21dによって、上方に移動しつつ車幅方向外方に変位するように案内される。このように内筒21aが車幅方向外側に変位することで、後側ロアリンク5は、車体側取付け点P3を中心として車輪側取付け点P4が車両前後方向後方に回転変位が発生し、これによって、バウンド側の車輪のトー角変化をさらに増減することが出来る。
車体側コネクトブッシュ21の剛性について、中心位置にある内筒21aを通過し且つ上方に向かうにつれて車幅方向内方に向かう径方向の剛性が相対的に低くなるような異方性を有するように設定されている。図19では、車体側コネクトブッシュ21の弾性体21cに対して、内筒21aよりも車幅方向内方且つ上方位置にスグリ21dが形成することで、剛性調整が成されている。
この場合、図20に示すように張出部7の領域Bにサスペンションスプリング30の下端部30aを取り付ける構成を採用するなど、変位量変更手段による反力Rの入力によって、車体側コネクトブッシュ21の内筒21aに上方に向かう変位が発生した場合に、車体側コネクトブッシュ21の剛性として上記のような異方性を持たせると、コネクトブッシュの内筒21aは、スグリ21dによって、上方に移動しつつ車幅方向内方に変位するように案内される。このように内筒21aが車幅方向内側に変位することで、後側ロアリンク5は、車体側取付け点P3を中心として車輪側取付け点4が車両前後方向前方に回転変位が発生し、これによって、バウンド側の車輪のトー角変化をさらに増減することが出来る。
車体側コネクトブッシュ21の剛性について、中心位置にある内筒21aを通過し且つ下方に向かうにつれて車幅方向外方に向かう径方向の剛性が相対的に低くなるような異方性を有するように設定されている。図21では、車体側コネクトブッシュ21の弾性体21cに対して、内筒21aよりも車幅方向外方且つ下方位置にスグリ21dが形成することで、剛性調整が成されている。
この場合、図22に示すように張出部7の領域Cにサスペンションスプリング30の下端部30aを取り付ける構成を採用するなど、変位量変更手段による反力Rの入力によって、車体側コネクトブッシュ21の内筒21aに下方に向かう変位が発生した場合に、車体側コネクトブッシュ21の剛性として上記のような異方性を持たせると、コネクトブッシュの内筒21aは、スグリ21dによって、下方に移動しつつ車幅方向外方に変位するように案内される。このように内筒21aが車幅方向外側に変位することで、後側ロアリンク5は、車体側取付け点P3を中心として車輪側取付け点P4が車両前後方向後方に回転変位が発生し、これによって、バウンド側の車輪のトー角変化をさらに増減することが出来る。
ここで、後側ロアリンク5について、車体側取付け点P3よりも車輪側取付け点P4が車両前後方向後側に位置している場合には、トーイン方向の変化量を増加することが出来る。一方、車体側取付け点P3よりも車輪側取付け点P4が車両前後方向前側に位置している場合には、トーアウト方向の変化量を増加することが出来る。
車体側コネクトブッシュ21の剛性について、内筒21aを通過し且つ下方に向かうにつれて車幅方向内方に向かう径方向の剛性が相対的に低くなるような異方性を有するように設定されている。図23では、車体側コネクトブッシュ21の弾性体21cに対して、内筒21aよりも車幅方向内方且つ下方位置にスグリ21dが形成することで、剛性調整が成されている。
この場合、図22に示すように張出部7の領域Cにサスペンションスプリング30の下端部30aを取り付ける構成を採用するなど、変位量変更手段による反力Rの入力によって、車体側コネクトブッシュ21の内筒21aに下方に向かう変位が発生した場合に、車体側コネクトブッシュ21の剛性として上記のような異方性を持たせると、車体側コネクトブッシュ21の内筒21aは、スグリ21dによって、下方に移動しつつ車幅方向内方に変位するように案内される。このように内筒21aが車幅方向内側に変位する事で、後側ロアリンク5は、車体側取付け点P3を中心として車輪側取付け点P4が車両前後方向前方に回転変位が発生し、これによって、バウンド側の車輪のトー角変化をさらに増減することが出来る。
ここで、後側ロアリンク5について、車体側取付け点P3よりも車輪側取付け点P4が車両前後方向後側に位置している場合には、トーアウト方向の変化量を増加することが出来る。一方、車体側取付け点P3よりも車輪側取付け点P4が車両前後方向前側に位置している場合には、トーイン方向の変化量を増加することが出来る。
車輪側コネクトブッシュ20の剛性について、中心位置にある内筒20aを通過し且つ上方に向かうにつれて車幅方向外方に向かう径方向の剛性が相対的に低くなるような異方性を有するように設定されている。図25では、車輪側コネクトブッシュ20の弾性体20cに対して、内筒20aよりも車幅方向外方且つ上方位置にスグリ20dが形成することで、剛性調整が成されている。
この場合、図26に示すように張出部7の領域Aにサスペンションスプリング30の下端部30aを取り付ける構成を採用するなど、変位量変更手段による反力Rの入力によって、車輪側コネクトブッシュ20の内筒20aに上方に向かう変位が発生した場合に、車輪側コネクトブッシュ20の剛性として上記のような異方性を持たせると、コネクトブッシュの内筒20aは、スグリ20dによって、上方に移動しつつ車幅方向外方に変位するように案内される。このように内筒20aが車幅方向外側に変位することで、後側ロアリンク5は、車体側取付け点P3を中心として車輪側取付け点P4が車両前後方向後方に回転変位が発生し、これによって、バウンド側の車輪のトー角変化をさらに増減することが出来る。
ここで、後側ロアリンク5について、車体側取付け点P3よりも車輪側取付け点P4が車両前後方向後側に位置している場合には、トーイン方向の変化量を増加することが出来る。一方、車体側取付け点P3よりも車輪側取付け点P4が車両前後方向前側に位置している場合には、トーアウト方向の変化量を増加することが出来る。
車輪側コネクトブッシュ20の剛性について、中心位置にある内筒20aを通過し且つ上方に向かうにつれて車幅方向内方に向かう径方向の剛性が相対的に低くなるような異方性を有するように設定されている。図27では、車輪側コネクトブッシュ20の弾性体20cに対して、内筒20aよりも車幅方向内方且つ上方位置にスグリ20dが形成することで、剛性調整が成されている。
この場合、図28に示すように張出部7の領域Aにサスペンションスプリング30の下端部30aを取り付ける構成を採用するなど、変位量変更手段による反力Rの入力によって、車輪側コネクトブッシュ20の内筒20aに上方に向かう変位が発生した場合に、車輪側コネクトブッシュ20の剛性として上記のような異方性を持たせると、車輪側コネクトブッシュ20の内筒20aは、スグリ20dによって、上方に移動しつつ車幅方向内方に変位するように案内される。このように内筒20aが車幅方向内側に変位する事で、後側ロアリンク5は、車体側取付け点P3を中心として車輪側取付け点P4が車両前後方向前方に回転変位が発生し、これによって、バウンド側の車輪のトー角変化をさらに増減することが出来る。
ここで、後側ロアリンク5について、車体側取付け点P3よりも車輪側取付け点P4が車両前後方向後側に位置している場合には、トーアウト方向の変化量を増加することが出来る。一方、車体側取付け点P3よりも車輪側取付け点P4が車両前後方向前側に位置している場合には、トーイン方向の変化量を増加することが出来る。
車輪側コネクトブッシュ20の剛性について、内筒20aを通過し且つ下方に向かうにつれて車幅方向外方に向かう径方向の剛性が相対的に低くなるような異方性を有するように設定されている。図29では、車輪側コネクトブッシュ20の弾性体20cに対して、内筒20aに対し車幅方向外方且つ下方位置にスグリ20dが形成することで、剛性調整が成されている。
この場合、図30に示すように張出部7の領域Dにサスペンションスプリング30の下端部30aを取り付ける構成を採用するなど、変位量変更手段による反力Rの入力によって、車輪側コネクトブッシュ20の内筒20aに下方に向かう変位が発生した場合に、車輪側コネクトブッシュ20の剛性として上記のような異方性を持たせると、コネクトブッシュの内筒20aは、スグリ20dによって、下方に移動しつつ車幅方向外方に変位するように案内される。このように内筒20aが車幅方向外側に変位する事で、後側ロアリンク5は、車体側取付け点P3を中心として車輪側取付け点P4が車両前後方向後方に回転変位が発生し、これによって、バウンド側の車輪のトー角変化をさらに増減することが出来る。
ここで、後側ロアリンク5について、車体側取付け点P3よりも車輪側取付け点P4が車両前後方向後側に位置している場合には、トーイン方向の変化量を増加することが出来る。一方、車体側取付け点P3よりも車輪側取付け点P4が車両前後方向前側に位置している場合には、トーアウト方向の変化量を増加することが出来る。
車輪側コネクトブッシュ20の剛性について、中心位置にある内筒20aを通過し且つ下方に向かうにつれて車幅方向内方に向かう径方向の剛性が相対的に低くなるような異方性を有するように設定されている。図31では、車輪側コネクトブッシュ20の弾性体20cに対して、内筒20aよりも車幅方向内方且つ下方位置にスグリ20dが形成することで、剛性調整が成されている。
この場合、図30に示すように張出部7の領域Dにサスペンションスプリング30の下端部30aを取り付ける構成を採用するなど、変位量変更手段による反力Rの入力によって、車輪側コネクトブッシュ20の内筒20aに下方に向かう変位が発生した場合に、車輪側コネクトブッシュ20の剛性として上記のような異方性を持たせると、コネクトブッシュの内筒20aは、スグリ20dによって、下方に移動しつつ車幅方向内方に変位するように案内される。このように内筒20aが車幅方向内側に変位することで、後側ロアリンク5は、車体側取付け点P3を中心として車輪側取付け点P4が車両前後方向前方に回転変位が発生し、これによって、バウンド側の車輪のトー角変化をさらに増減することが出来る。
ここで、後側ロアリンク5について、車体側取付け点P3よりも車輪側取付け点P4が車両前後方向後側に位置している場合には、トーアウト方向の変化量を増加することが出来る。一方、車体側取付け点P3よりも車輪側取付け点P4が車両前後方向前側に位置している場合には、トーイン方向の変化量を増加することが出来る。
(1)ここで、上記構成1〜構成8は、それぞれ単独で適用しても良いし、適宜組み合わせて適用しても良い。
その一例を図33に例示する。この例は、2つのコネクトブッシュ20,21の剛性について、車両前面視において、中心に位置する内筒20a、21aを通過して下方に向かうにつれて車幅方向外方に向かう斜め方向の剛性が低くなるように、内筒20a、21aよりも車幅方向外方向且つ下方位置、及び車幅方向内方且つ上方位置にそれぞれスグリ20d、21dを形成したものである。
この図33の例では、変位量変更手段の作用によって、2つのコネクトブッシュ20,21の少なくとも一方に対し内筒20a、21aが下方に変位する入力があると、スグリ20d、21dに案内されて当該内筒20a、21aは車幅方向外方に変位する。
(3)上記実施形態では、変位量調整手段として車輪のストロークに伴い作動するサスペンションスプリング30若しくはスタビライザ31を利用する場合を例示しているが、これに限定されない。
例えば、アクティブダンパの下端部を張出部7に連結して、能動的に張出部7に対して上下方向の力を入力して変位を発生させるようにしても良い。
2 アクスル(車輪支持部材)
3 サスペンションメンバ(車体側部材)
4 前側ロアリンク
5 後側ロアリンク
6 リンク本体部
7 張出部
8 アッパリンク
9〜12 取付けブッシュ
20 車輪側コネクトブッシュ
20a 内筒
20b 外筒
20c 弾性体
20d スグリ
21 車体側コネクトブッシュ
21a 内筒
21b 外筒
21c 弾性体
21d スグリ
25 車体側部材
30 サスペンションスプリング
30a 下部取付け点(反力入力点)
31 スタビライザ
32 コネクティングロッド
32a 取付け点(反力入力点)
G 弾性中心
H 鉛直方向
I1 前後方向回転軸
I2 車幅方向回転軸
R サスペンションスプリング反力
Claims (13)
- 車輪を回転自在に支持する車輪支持部材と車体側部材とを連結する2本のリンクが車両前後方向に並んで配置されるサスペンション装置において、
上記2本のリンクを弾性的に連結し、
上記2本のリンクの少なくとも一方に力を加えることで、その2本のリンクの少なくとも一方のリンクの車輪側端部に対し上下方向及び車両前後方向の少なくとも一方に向かう変位を発生させる変位量変更手段を、上記2本のリンクを弾性的に連結する部材とは別に備えることを特徴とするサスペンション装置。 - 上記変位量変更手段は、上面視において、入力によって、2本のリンクのいずれか一方のリンクに回転方向変位を発生させることを特徴とする請求項1に記載したサスペンション装置。
- 上記変位量変更手段は、車輪のバウンド・リバウンドに伴う2本のリンクのストローク量を変化させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載したサスペンション装置。
- 上記変位量変更手段は、上部が車体側部材に支持されると共に下部が上記2本のリンクの一方に支持された弾性体であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載したサスペンション装置。
- 上記変位量変更手段を、取付け点を上記リンクに設定されたスタビライザで構成することを特徴とする請求項4に記載したサスペンション装置。
- 上記変位量変更手段を、取付け点を上記リンクに設定されたサスペンションスプリングで構成することを特徴とする請求項4に記載したサスペンション装置。
- 上記2本のリンクの弾性的な連結を、一方のリンクに対して、他方のリンクに向けて延在する張出部を設け、その張出部と他方のリンクとを弾性的に連結することで構成し、
上記変位量変更手段は、上記張出部に入力点を設定することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載したサスペンション装置。 - 上記張出部に対する入力点の設定位置を調整することで、上記一方のリンクの車輪側端部に発生させる変位量を調整することを特徴とする請求項7に記載したサスペンション装置。
- 上記変位量変更手段による入力の軸を、車両前面視において、上方から下方に向かうにつれて車幅方向外方若しくは内方に向かう向きに設定することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載したサスペンション装置。
- 上記変位量変更手段による入力の軸を、車両側面視において、上方から下方に向かうにつれて車両前後方向後方若しくは前方に向かう向きに設定することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載したサスペンション装置。
- 上記2つのリンクを、1又は2以上のブッシュによって連結することで弾性的に連結し、
その1又は2以上のブッシュの少なくとも1つのブッシュは、車両前面視において、中心から上方若しくは下方に向かうにつれて車幅方向外方若しくは内方に向かう方向の剛性が相対的に低い異方性を有することを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載したサスペンション装置。 - 上記ブッシュは、入れ子状に配置された内筒と外筒との間に弾性体が介装されて構成され、上記弾性体にスグリを形成することで、車両前面視における中心から上方若しくは下方に向かうにつれて車幅方向外方若しくは内方に向かう方向の剛性が低いことを特徴とする請求項11に記載したサスペンション装置。
- 上記2本のリンクを、少なくとも車幅方向へ所定の範囲でだけ相対変位可能に連結することを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載したサスペンション装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007171825A JP4998115B2 (ja) | 2007-06-29 | 2007-06-29 | サスペンション装置 |
PCT/IB2008/000790 WO2008122856A1 (en) | 2007-04-04 | 2008-04-02 | Suspension device and method for supporting a wheel |
US12/531,033 US8342542B2 (en) | 2007-04-04 | 2008-04-02 | Suspension device and method for supporting a wheel |
CN2008800110201A CN101652256B (zh) | 2007-04-04 | 2008-04-02 | 悬架装置及车轮的支撑方法 |
KR1020097020658A KR101093297B1 (ko) | 2007-04-04 | 2008-04-02 | 현가 장치 및 차륜 현가 방법 |
EP08719404.9A EP2129536B1 (en) | 2007-04-04 | 2008-04-02 | Vehicle suspension device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007171825A JP4998115B2 (ja) | 2007-06-29 | 2007-06-29 | サスペンション装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009006929A true JP2009006929A (ja) | 2009-01-15 |
JP4998115B2 JP4998115B2 (ja) | 2012-08-15 |
Family
ID=40322453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007171825A Active JP4998115B2 (ja) | 2007-04-04 | 2007-06-29 | サスペンション装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4998115B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012120922A1 (ja) * | 2011-03-09 | 2012-09-13 | 日産自動車株式会社 | 車両用サスペンション装置およびショックアブソーバの設置方法 |
US8628101B2 (en) | 2011-05-16 | 2014-01-14 | Nissan Motor Co., Ltd. | Suspension structure, bush structure and suspension characteristic adjusting method |
US8678409B2 (en) | 2011-05-16 | 2014-03-25 | Nissan Motor Co., Ltd. | Suspension structure and link arranging method |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60105216U (ja) * | 1983-12-23 | 1985-07-18 | 日産自動車株式会社 | 自動車のサスペンシヨン装置 |
JPS62234705A (ja) * | 1986-04-03 | 1987-10-15 | Toyota Motor Corp | 自動車の懸架装置 |
JPH0310919A (ja) * | 1989-06-09 | 1991-01-18 | Toyota Motor Corp | 車両のサスペンション |
JPH0958236A (ja) * | 1995-08-29 | 1997-03-04 | Mitsubishi Motors Corp | 車両のリヤサスペンション装置 |
JPH09315122A (ja) * | 1996-05-31 | 1997-12-09 | Toyota Motor Corp | 独立懸架式リヤサスペンション |
JP2000203228A (ja) * | 1999-01-14 | 2000-07-25 | Nissan Motor Co Ltd | 車両のフロントサスペンション装置 |
JP2008254568A (ja) * | 2007-04-04 | 2008-10-23 | Nissan Motor Co Ltd | 後輪用サスペンション装置 |
-
2007
- 2007-06-29 JP JP2007171825A patent/JP4998115B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60105216U (ja) * | 1983-12-23 | 1985-07-18 | 日産自動車株式会社 | 自動車のサスペンシヨン装置 |
JPS62234705A (ja) * | 1986-04-03 | 1987-10-15 | Toyota Motor Corp | 自動車の懸架装置 |
JPH0310919A (ja) * | 1989-06-09 | 1991-01-18 | Toyota Motor Corp | 車両のサスペンション |
JPH0958236A (ja) * | 1995-08-29 | 1997-03-04 | Mitsubishi Motors Corp | 車両のリヤサスペンション装置 |
JPH09315122A (ja) * | 1996-05-31 | 1997-12-09 | Toyota Motor Corp | 独立懸架式リヤサスペンション |
JP2000203228A (ja) * | 1999-01-14 | 2000-07-25 | Nissan Motor Co Ltd | 車両のフロントサスペンション装置 |
JP2008254568A (ja) * | 2007-04-04 | 2008-10-23 | Nissan Motor Co Ltd | 後輪用サスペンション装置 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012120922A1 (ja) * | 2011-03-09 | 2012-09-13 | 日産自動車株式会社 | 車両用サスペンション装置およびショックアブソーバの設置方法 |
US8628101B2 (en) | 2011-05-16 | 2014-01-14 | Nissan Motor Co., Ltd. | Suspension structure, bush structure and suspension characteristic adjusting method |
US8678409B2 (en) | 2011-05-16 | 2014-03-25 | Nissan Motor Co., Ltd. | Suspension structure and link arranging method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4998115B2 (ja) | 2012-08-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2129536B1 (en) | Vehicle suspension device | |
US8087682B2 (en) | Suspension device for a wheel and method for supporting a wheel | |
EP1757468B1 (en) | Suspension device | |
JP2008018924A (ja) | サスペンション装置 | |
JP4888197B2 (ja) | 後輪用サスペンション装置 | |
JP4893429B2 (ja) | サスペンション装置 | |
JP4888189B2 (ja) | サスペンション装置 | |
JP4998115B2 (ja) | サスペンション装置 | |
JP4389774B2 (ja) | 車軸懸架装置 | |
JP4893428B2 (ja) | 後輪用サスペンション装置 | |
JP2002362123A (ja) | フロントサスペンション構造 | |
JP4830963B2 (ja) | 後輪用サスペンション装置 | |
JP4366822B2 (ja) | トレーリングアーム式リアサスペンション | |
JP5056366B2 (ja) | サスペンション装置 | |
JP5056496B2 (ja) | サスペンション装置 | |
JP2006347337A (ja) | 自動車のリヤサスペンション装置 | |
JP5229374B2 (ja) | 後輪用サスペンション装置 | |
JP4534153B2 (ja) | 自動車のリヤサスペンション装置 | |
JP5163800B2 (ja) | サスペンション装置 | |
JP4998300B2 (ja) | サスペンション装置 | |
JP2009029231A (ja) | サスペンション装置 | |
JP2009208603A (ja) | サスペンション装置 | |
JP2010018157A (ja) | 車両用サスペンション装置 | |
JP2008254543A (ja) | サスペンション装置 | |
JP2007331404A (ja) | サスペンション装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100330 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20100917 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111115 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111117 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111215 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120417 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120430 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4998115 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150525 Year of fee payment: 3 |