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JP2009097731A - 熱交換器のタンク及びその仮組み用治具 - Google Patents

熱交換器のタンク及びその仮組み用治具 Download PDF

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JP2009097731A
JP2009097731A JP2007266746A JP2007266746A JP2009097731A JP 2009097731 A JP2009097731 A JP 2009097731A JP 2007266746 A JP2007266746 A JP 2007266746A JP 2007266746 A JP2007266746 A JP 2007266746A JP 2009097731 A JP2009097731 A JP 2009097731A
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plate
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tube
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Seiji Masuko
清二 益子
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Marelli Corp
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Calsonic Kansei Corp
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Abstract

【課題】 材料コストのアップを招くことなくチューブプレートとタンクプレートを良好に仮組みしてろう付け固定できる熱交換器のタンク及び仮組み用治具の提供。
【解決手段】 タンクプレート11において対向する両側壁14に、内側へ湾曲したR段部18をそれぞれ形成すると共に、各R段部18にチューブプレート10のそれぞれ対応する側壁14の端部25を外側から加締めて固定することにより、これら両プレート10,11を仮組みした。
【選択図】 図6

Description

本発明は、熱交換器のタンク及びその仮組み用治具に関する。
従来、熱交換器のタンク本体を、チューブの端部が挿通し固定されるチューブプレートと、このチューブプレートに最中状に重ねられるタンクプレートで構成し、これら両プレートを仮組みした後、ろう付け固定するようにした熱交換器のタンクの技術が公知になっている(特許文献1参照)。
このような両プレートの仮組み構造としては、チューブプレートの一部に爪部を突出形成して、タンクプレートの両肩部に加締め固定するようにしている。
或いは、チューブプレートの一部をタンクプレートに挟み込むように略U字状に形成して、これら両プレートを凹凸嵌合させることが提案されている(特許文献2参照)。
特開2007−101088号公報 特開2005−127676号公報
しかしながら、従来の発明にあっては、チューブプレートに設けられた爪部やU字状部分よって材料の歩留を悪化させ材料コストがアップする要因になるという問題点があった。
また、従来の発明にあっては、両プレートを加締める型が複雑であり、型費が高く付くという問題点があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、材料コストのアップを招くことなくチューブプレートとタンクプレートを良好に仮組みしてろう付け固定できる熱交換器のタンク及びその仮組み用治具を提供することである。
また、本発明では、両プレートを加締める型のコストを削減できる治具を提供することを目的としている
請求項1記載の発明では、チューブとフィンが交互に複数配置されたコア部と、このコア部の両側に配置された一対のタンクを備え、前記各タンクのタンク本体を、チューブの端部が挿通し固定される略コ字状断面のチューブプレートと、このチューブプレートに最中状に重ねられる略コ字状断面のタンクプレートで構成し、少なくとも前記両プレートを仮組みした後、ろう付け固定するようにした熱交換器のタンクであって、前記チューブプレートまたはタンクプレートの一方のプレートにおいて対向する両側壁に、内側へ湾曲したR段部をそれぞれ形成すると共に、各R段部に他方のプレートのそれぞれ対応する側壁の端部を外側から加締めて固定することにより、これら両プレートを仮組みしたことを特徴とする。
請求項2記載の発明では、熱交換器のタンクのタンク本体を、チューブの端部が挿通し固定される略コ字状断面のチューブプレートと、このチューブプレートに最中状に重ねられる略コ字状断面のタンクプレートで構成し、前記両プレートの一方のプレートの両側壁に内側へ湾曲したR段部をそれぞれ形成し、前記両プレートをろう付け固定する前に仮組みするための熱交換器のタンクの仮組み用治具であって、前記両プレートを最中状に重ねた状態として、該両プレートの他方のプレート側から該他方のプレートの両側壁の端部を除く部位に嵌合する下型と、前記最中状に重ねられた両プレートの一方のプレート側に離間して配置される上型と、前記上型と下型を近接させる駆動手段と、前記上型に設けられ、且つ、上型と下型の近接時に一方のプレートを押圧して位置決めする押圧部と、前記上型に設けられ、且つ、上型と下型の近接時に他方のプレートの両側壁の端部を内側に折り曲げて一方のプレートのR段部に外側から加締めて固定する加工部を備えることを特徴とする。
請求項1記載の発明にあっては、チューブとフィンが交互に複数配置されたコア部と、このコア部の両側に配置された一対のタンクを備え、前記各タンクのタンク本体を、チューブの端部が挿通し固定される略コ字状断面のチューブプレートと、このチューブプレートに最中状に重ねられる略コ字状断面のタンクプレートで構成し、少なくとも前記両プレートを仮組みした後、ろう付け固定するようにした熱交換器のタンクであって、前記チューブプレートまたはタンクプレートの一方のプレートにおいて対向する両側壁に、内側へ湾曲したR段部をそれぞれ形成すると共に、各R段部に他方のプレートのそれぞれ対応する側壁の端部を外側から加締めて固定することにより、これら両プレートを仮組みしたため、材料コストをアップさせることなくチューブプレートとタンクプレートを良好に仮組みしてろう付け固定できる。
また、他方のプレートの両端部が一方のプレートの各R段部に過圧した状態での加締め固定を抑制することができる。
また、請求項2記載の発明にあっては、熱交換器のタンクのタンク本体を、チューブの端部が挿通し固定される略コ字状断面のチューブプレートと、このチューブプレートに最中状に重ねられる略コ字状断面のタンクプレートで構成し、前記両プレートの一方のプレートの両側壁に内側へ湾曲したR段部をそれぞれ形成し、前記両プレートをろう付け固定する前に仮組みするための熱交換器のタンクの仮組み用治具であって、前記両プレートを最中状に重ねた状態として、該両プレートの他方のプレート側から該他方のプレートの両側壁の端部を除く部位に嵌合する下型と、前記最中状に重ねられた両プレートの一方のプレート側に離間して配置される上型と、前記上型と下型を近接させる駆動手段と、前記上型に設けられ、且つ、上型と下型の近接時に一方のプレートを押圧して位置決めする押圧部と、前記上型に設けられ、且つ、上型と下型の近接時に他方のプレートの両側壁の端部を内側に折り曲げて一方のプレートのR段部に外側から加締めて固定する加工部を備えるため、両プレートを位置決めした状態で精度良く仮組みでき、良好なろう付け固定を実現して製品信頼性を向上できる。
また、他方のプレートの両端部が一方のプレートの各R段部に過圧した状態での加締め固定を抑制することができるため、仮組み用治具の負担を軽減できると共に加締め装置の負担も軽減でき、これらの治具や装置の長寿命化に対応できる。
更に、両プレートを加締める型のコストを削減できる。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
以下、実施例1を説明する。
図1は実施例1の熱交換器の正面図、図2は実施例1のタンク上部の内部を説明する図、図3は実施例1のタンク下部の内部を説明する図、図4は図2のS4−S4線における断面図である。
図5は実施例1のタンク本体の分解斜視図、図6、7は実施例1のタンク本体の組み付けを説明する図である。
先ず、全体構成を説明する。
図1に示すように、本実施例1の熱交換器A1は、一対のタンク1,2と、これら一対のタンク1,2の間に配置されるコア部3が備えられている。
タンク1の内部は、ディバイドプレートD1〜D4で仕切られることによって室R1,R3,R6に区分けされる一方、タンク2の内部は、ディバイドプレートD5〜D8で仕切られることによって室R2,R4,R5に区分けされている。
タンク1には、室R1に連通した流通媒体入出力用のコネクタ4と、室R6に連通した流通媒体入出力用のコネクタ5とが設けられている。
タンク2には、接続管6a,6bを介して室R4,5に連通した流通媒体気液分離用のレシーバ6が設けられている。なお、実施例1のレシーバ6はブラケット6cでタンク2に固定支持されているが、この限りではない。
さらに、タンク1,2の長手方向両端部には、車両搭載用のピン7がそれぞれ設けられている。
コア部3は、後述するタンク1,2のチューブプレート10に挿通し固定される複数の偏平管状のチューブ3aと、各チューブ3aと交互に配置される複数の波板状のフィン3bとから構成され、その上下端部はタンク1,2に挿通し固定された一対の平板状のレインフォース3cでそれぞれ連結補強されている。
以下、タンク1,2について詳述する。
なお、実施例1のタンク1,2の基本構造は同じであるため、以下では主にタンク1について詳述する。
図2〜4に示すように、タンク1は、板状のディバイドプレートD1〜D4を介装した状態で最中状に重ねられるチューブプレート10とタンクプレート11とから成るタンク本体12と、前述したピン7及びコネクタ4,5等から構成されている。
図5に示すように、チューブプレート10は、直線状の中央壁13と、この中央壁13の両端部からコア部3と反対側へ延設された一対の側壁14とから成る略コ字状断面を有して所定の長さに形成されている。
中央壁13には、各チューブ3aの端部を挿通し固定するための複数の長穴形状のチューブ穴15と、各レインフォース3cの端部を挿通し固定するための一対の長穴形状のレインフォース穴16がそれぞれ形成されている。
一方、タンクプレート11は、外側に湾曲した中央壁17と、この中央壁17の両端部から内側へ湾曲したR段部18を有してコア部3側へ延設された一対の側壁19とから成る略コ字状断面を有してチューブプレート10と同じ長さに形成されている。
そして、図4に示すように、チューブプレート10の両側壁14の端部25が全長に亘ってタンクプレート11のR段部18に外側から加締めて固定された状態で両プレート10,11が接合されている。
また、タンク本体12のコネクタ4,5が設けられる位置において、タンクプレート11の中央壁17には円形状の連通穴20がそれぞれ貫通形成され、図2、3に示すように、各連通穴20にそれぞれ対応するコネクタ4,5の接続口4a,5aの一端側に形成された環状突起部4b,5bが挿入固定されている。
なお、コネクタ4,5と接続口4a,5aの接続構造は、上述した構造に限らない。
さらに、タンク本体12のディバイドD1〜D4が設けられる位置において、チューブプレート10の中央壁13は、半円柱状に突出した一対の係止段部23がそれぞれ形成される一方、タンクプレート11の中央壁17には、四角形状に貫通形成された固定穴22が形成されている。
そして、図2〜4に示すように、ディバイドD1〜D4のチューブプレート10側の一部が一対の係止段部23に係止され、タンクプレート11側に形成された矩形状の凸部24(図4、5参照)が固定穴22に挿入固定されている。
なお、ディバイドD1〜D4の介装構造は、上述した構造に限らない。
ピン7は、熱交換器A1を車体側(ラジエータコアサポート等)に固定するためのブラケットであり、円盤状の台座7aと、台座7aから一方側に突出した円柱状の固定部7bと、台座7aから他方側に突出した円柱状の挿入部7cで構成されている。
そして、図2、3に示すように、ピン7は挿入部7cをタンク1のそれぞれ対応する上下端部に圧入固定した状態で設けられている。
コネクタ4は、図外のコンプレッサ側の流通媒体をタンク1の室R1に流入させるもので、コネクタ5はタンク1の室R6の流通媒体を図外のエバポレータ側に排出させるものであり、それぞれ外形が略矩形状に形成されている。
また、コネクタ4,5には前述した接続口4a,5aが貫通形成される他、その一端側には環状突起部4b,5bが形成される一方、他端側は拡径された状態で開口形成されている。
また、コネクタ4の接続口4aと近接した位置には、コネクタ4を図外のコンプレッサ側の接続管に締結するための雌螺子状の締結穴4dが形成される一方、コネクタ5の接続口5aと近接した位置には、コネクタ5を図外のエバポレータ側の接続管に締結するための雌螺子状の締結穴5dが形成されている。
そして、図2〜4に示すように、コネクタ4,5は前述した環状突起部4b,5bがタンクプレート11の中央壁17のそれぞれ対応する連通穴20に挿入固定され、且つ、タンク1側の当接面4c,5cが該中央壁17に当接された状態で設けられている。
その他、本実施例1の熱交換器A1の構成部材は、全てアルミ製であり、各構成部材の接合部のうちの少なくとも一方側にはろう材から成るクラッド層(ブレージングシート)が設けられている。なお、ピン7は樹脂製としても良い。
次に、熱交換器A1の製造について説明する。
このように構成された熱交換器A1を製造する際には、先ず、タンク1のタンク本体12を図6に示すような仮組み用治具30を用いて仮組みする。
具体的には、図6に示すように、実施例1の仮組み用治具30はそれぞれ金属製でタンク1の全長を有する長さに形成された上型31と下型32とから構成されている。
下型32の上面には、ディバイドプレートD1〜D4を介装した状態で最中状に重ねられた両プレート10,11のうちのチューブプレート10の両側壁14の端部25を除く大部分に嵌合して支持する嵌合部33が形成されている。
上型31は、油圧式またはエア式等のアクチュエータのピストンロッド40(駆動手段に相当)により、下型32に対して上下方向に昇降可能に設けられる他、その下面には、押圧部34と、この押圧部34の両側に配置された一対の加工部35がそれぞれ設けられている。
押圧部34の上部は、上型31に対して左右一対とする複数の弾性部材36で(実施例1では図中左右に2つのコイルスプリングで図示)の弾性的に固定され、その下部には、タンクプレート11の中央壁17と同じ湾曲状の当接面を有する当接部37が形成されている。
加工部35の上部は、上型31に対して図外の締結手段で固定される他、その下部には湾曲状に切欠された当接面を有する当接部38が備えられている。
そして、タンク本体12を形成する際には、先ず、図6に示すように、ディバイドプレートD1〜D4を介装した状態で両プレート10,11を最中状に重ねた状態とし、該チューブプレート10の中央壁13の両側壁14の端部25を除く大部分を下型32の嵌合部33に嵌合して支持させる。
次に、ピストンロッド40の伸長により上型31を所定位置まで下降させると、押圧部34の当接部37がタンクプレート11の中央壁17を下方へ弾性的に押圧して両プレート10,11を位置決めした後、各加工部35の当接部38がチューブプレート10の両側壁14の端部25を同時に内側へ折り曲げてタンクプレート11のR段部18に外側から加締めて固定することにより、両プレート10,11が仮組みされる。
この際、R段部18の曲率R1と当接部38の曲率R2の関係がR1<R2となるように形成されており、これによって、良好な加締め固定が可能となっている。
また、チューブプレート10の端部25は、タンクプレート11のR段部18に加締められつつ、加工部35の当接部38の内側Rによって上方へ導かれて逃げるため、スプリングバックを抑制できる。
また、チューブプレート10の両端部25がタンクプレート11の各R段部18に過圧した状態での加締め固定を抑制することができるため、仮組み用治具30の負担を軽減できると共に加締め装置の負担も軽減でき、これらの治具30や装置の長寿命化に対応できる。
また、押圧部34がタンクプレート11の中央壁17に上方から弾性的に押圧して、ディバイドプレートD1〜D4に形成された両耳部26がタンクプレート11の両側壁14の端部27に当接するため、タンクプレート11がチューブプレート10に対して多少上方へ浮いた状態で載置してあった場合でも、両プレート10,11を精度良く位置決めできるようになっている。
加えて、ディバイドプレートD1〜D4は、タンクプレート11の両側壁19が内側へ座屈するのを内側から支持して防止する治具として機能する。
さらに、当接部38は上方からチューブプレート10の両側壁14の端部30に当接するため、当接部38が側方から当接した場合に比べて、タンクプレート11の両側壁19が内側へ座屈するような応力が極度に作用するのを低減できる。
これにより、タンクプレート11の両側壁19を内側から支持するための治具を不要にできる。
従って、実施例1の仮組み用治具30では、両プレート10,11の間に治具を挿入配置したり、タンクプレート11の両側壁14が座屈するのを防ぐためにタンクプレート11の厚みや形状を変更したり、特殊な治具を用いる必要がなく、簡便な構造の治具でもって両プレート10,11を良好に加締めてタンク本体12を仮組みすることができる。
また、従来の発明に比べて、型費や材料コストのアップを招く虞がなく、実際上の採用が容易である。
なお、補足ではあるが、仮組みが終了した後は、ピストンロッド40の収縮により上型31を元の位置まで上昇させて仮組みされたタンク本体12を取り外す。
また、実施例1では、上型31に駆動手段としてのピストンロッド40を設けて下型32に対して近接させたが、駆動手段を下型32に設けても良い。
このように仮組みされたタンク本体12には、両コネクタ4,5及びピン7が仮固定されてタンク1が仮組みされる。
この際、前述したように、両コネクタ4,5は、当接面4c,5cがタンクプレート11の中央壁17に当接した状態で仮固定されるため、タンクプレート11のR段部18に加締められたチューブプレート10の両側壁14の端部25に接触する虞はない。
このように仮組みされたタンク1は、タンク1と同様に仮組みされたタンク2のタンク2(レシーバ6共)と共にコア部3に仮組みされた後、図外の加熱炉で熱処理されることにより、各構成部品の接合部が一体的にろう付け固定される。
この際、前述したように、各タンク1,2のタンク本体12の両プレート10,11を良好に仮組みできるため、両プレート10,11を良好にろう付け固定でき、製品信頼性を向上できる。
なお、両コネクタ4,5及びレシーバ6における各タンク1,2のタンクプレート11への仮組みや、コア部3における各タンク1,2のチューブプレート10への仮組みは、適宜の工程順序で行うことができる。
次に、作用を説明する。
このように構成された熱交換器A1は、車両搭載用のピン7の固定部7bが図外のラジエータコアサポートに固定された状態で車両に搭載される。
そして、図外のコンプレッサ側からコネクタ4の接続口4aを介してタンク1の室R1に流入した約70℃前後の流通媒体は、コア部3の室R1,R2に対応する各チューブ3aを流通する間にコア部3を通過する車両走行風またはファンによる強制風と熱交換された後、タンク2の室R2に流入する。
また、室R2内の流通媒体は、コア部3の室R2,R3に対応する各チューブ3aを流通してタンク1の室R3に流入し、次に、室R3内の流通媒体は、コア部3の室R3,R4に対応する各チューブ3aを流通する間にコア部3を通過する車両走行風またはファンによる強制風と熱交換された後、タンク1の室R4に流入する。
次に、室R4内の流通媒体は、接続管6aを介してレシーバ6で気液分離されて接続管6bを介して室R5に流入し、次に、室R5の液体の流通媒体は、コア部3の室R5,R6に対応する各チューブ3aを流通する間にコア部3を通過する車両走行風またはファンによる強制風と熱交換されることにより、約45℃前後まで過冷却されてタンク1の室R6に流入する。
最後に、室R6内の流通媒体は、コネクタ5の接続口5aから図外のエバポレータ側へ排出され、コンデンサとして機能する。
次に、効果を説明する。
以上、説明したように、実施例1の熱交換器A1のタンク1,2にあっては、チューブ3aとフィン3bが交互に複数配置されたコア部3と、このコア部3の両側に配置された一対のタンク1を備え、各タンク1のタンク本体12を、チューブ3aの端部が挿通し固定される略コ字状断面のチューブプレート10と、このチューブプレート10に最中状に重ねられる略コ字状断面のタンクプレート11で構成し、少なくとも両プレート10,11を仮組みした後、ろう付け固定するようにした熱交換器A1のタンク1,2であって、タンクプレート11において対向する両側壁14に、内側へ湾曲したR段部18をそれぞれ形成すると共に、各R段部18にチューブプレート10のそれぞれ対応する側壁19の端部25を外側から加締めて固定することにより、これら両プレート10,11を仮組みしたため、材料のコストアップを招くことなくチューブプレート10とタンクプレート11を良好に仮組みしてろう付け固定できる。
また、チューブプレート10の両端部25がタンクプレート11の各R段部18に過圧した状態での加締め固定を抑制することができる。
また、熱交換器A1のタンク1のタンク本体12を、チューブ3aの端部が挿通し固定される略コ字状断面のチューブプレート10と、このチューブプレート10に最中状に重ねられる略コ字状断面のタンクプレート11で構成し、タンクプレート11の両側壁19に内側へ湾曲したR段部18をそれぞれ形成し、両プレート10,11をろう付け固定する前に仮組みするための熱交換器A1のタンク1の仮組み用治具30であって、両プレート10,11を最中状に重ねた状態として、チューブプレート10側から該チューブプレート10側の両側壁14の端部25を除く部位に嵌合する下型32と、最中状に重ねられた両プレート10,11のタンクプレート11側に離間して配置される上型31と、上型31と下型32を近接させる駆動手段40と、上型31に設けられ、且つ、上型31と下型32の近接時にタンクプレート11を押圧して位置決めする押圧部34と、上型31に設けられ、且つ、上型31と下型32の近接時にチューブプレート10の両側壁14の端部25を内側に折り曲げてタンクプレート11のR段部18に外側から加締めて固定する加工部35を備えるため、両プレート10,11を位置決めした状態で精度良く仮組みでき、良好なろう付け固定を実現して製品信頼性を向上できる。
また、チューブプレート10の端部25は、タンクプレート11のR段部18に加締められつつ、加工部35の当接部38の内側Rによって上方へ導かれて逃げるため、スプリングバックを抑制できる。
また、チューブプレート10の両端部25がタンクプレート11の各R段部18に過圧した状態での加締め固定を抑制することができるため、仮組み用治具30の負担を軽減できると共に加締め装置の負担も軽減でき、これらの治具30や装置の長寿命化に対応できる。
更に、両プレート10,11を加締める型31,32のコストを削減できる
以上、実施例を説明してきたが、本発明は上述の実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、熱交換器の種類はコンデンサに限らず、アルミ製のラジエータ等に適用しても良い。
また、チュープレートの両側壁にR段部を形成して、ここにタンクプレートの両側壁の端部を外側から加締め固定しても良い。
また、両プレートを長手方向に所定等間隔に設定された位置で加締め固定するようにしても良い。この際、加締める位置をタンクの密封性が特に要求されるディバイドプレートやコネクタに近接して設定すると良い。
上型31の押圧部34と加工部35は一体的に形成しても良い。
さらに、図8に示すように、チューブプレート10を高精度な押し出し加工で形成して、中央壁13と両側壁14の交わる隅を直角にしてディバイドプレートD1〜D8の耳部26を省略するようにしても良い。
実施例1の熱交換器の正面図である。 実施例1のタンク上部の内部を説明する図である。 実施例1のタンク下部の内部を説明する図である。 図2のS4−S4線における断面図である。 実施例1のタンク本体の分解斜視図である。 実施例1のタンク本体の組み付けを説明する図である。 実施例1のタンク本体の組み付けを説明する図である。 その他の実施例のタンク本体の組み付けを説明する図である。
符号の説明
A1 熱交換器
D1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8 ディバイドプレート
1、2 タンク
3 コア部
3a チューブ
3b フィン
3c レインフォース
4、5 コネクタ
4a、5a 接続口
4b、5b 環状突起部
4c、5c 当接面
4d、5d 締結穴
6 レシーバ
6a、6b 接続管
6c ブラケット
7 ピン
7a 台座
7b 固定部
7c 挿入部
10 チューブプレート
11 タンクプレート
12 タンク本体
13 (チューブプレートの)中央壁
14 (チューブプレートの)側壁
15 チューブ穴
16 レインフォース穴
17 (タンクプレートの)中央壁
18 R段部
19 (タンクプレートの)側壁
20 連通穴
22 固定穴
23 係止段部
24 凸部
25 (チューブプレートの)端部
26 耳部
27 (タンクプレートの)端部
30 仮組み用治具
31 上型
32 下型
33 嵌合部
34 押圧部
35 加工部
36 弾性部材
37 (押圧部の)当接部
38 (加工部の)当接部
40 ピストンロッド

Claims (2)

  1. チューブとフィンが交互に複数配置されたコア部と、このコア部の両側に配置された一対のタンクを備え、
    前記各タンクのタンク本体を、チューブの端部が挿通し固定される略コ字状断面のチューブプレートと、このチューブプレートに最中状に重ねられる略コ字状断面のタンクプレートで構成し、
    少なくとも前記両プレートを仮組みした後、ろう付け固定するようにした熱交換器のタンクであって、
    前記チューブプレートまたはタンクプレートの一方のプレートにおいて対向する両側壁に、内側へ湾曲したR段部をそれぞれ形成すると共に、各R段部に他方のプレートのそれぞれ対応する側壁の端部を外側から加締めて固定することにより、これら両プレートを仮組みしたことを特徴とする熱交換器のタンク。
  2. 熱交換器のタンクのタンク本体を、チューブの端部が挿通し固定される略コ字状断面のチューブプレートと、このチューブプレートに最中状に重ねられる略コ字状断面のタンクプレートで構成し、
    前記両プレートの一方のプレートの両側壁に内側へ湾曲したR段部をそれぞれ形成し、
    前記両プレートをろう付け固定する前に仮組みするための熱交換器のタンクの仮組み用治具であって、
    前記両プレートを最中状に重ねた状態として、該両プレートの他方のプレート側から該他方のプレートの両側壁の端部を除く部位に嵌合する下型と、
    前記最中状に重ねられた両プレートの一方のプレート側に離間して配置される上型と、
    前記上型と下型を近接させる駆動手段と、
    前記上型に設けられ、且つ、上型と下型の近接時に一方のプレートを押圧して位置決めする押圧部と、
    前記上型に設けられ、且つ、上型と下型の近接時に他方のプレートの両側壁の端部を内側に折り曲げて一方のプレートのR段部に外側から加締めて固定する加工部を備えることを特徴とする熱交換器のタンクの仮組み用治具。
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