JP2009083953A - 搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】側方に位置する支持架構3により支持されて搬送方向に延びる上下の水平走行レール4U,4Lと、前後の垂直支柱並びにその上端部及び下端部同士を連結する上下の連結部材からなる略矩形のフレーム体、該フレーム体の上下面の前後に設けられた、水平走行レール4U,4Lに係合する走行体7,8からなるフレーム状走行体5、前記フレーム体に支持架構3側と反対側の側方に延びるように横設された横支持部材9F,9B、横支持部材9F,9Bにより支持された搬送方向視略逆向きU字状の被搬送物支持具10F,10Bからなるキャリア2を備えた。
【選択図】図1
Description
また、フリーレールに案内されるトロリと一体のハンガーを側方に湾曲させ、ハンガーによる被搬送物支持中心を、上下のパワーレール及びフリーレールに対して側方に位置させ、ハンガーの被搬送物支持中心と反対側に位置するローラが下方から接当する押えレールを搬送経路に沿って架設してなる吊下げ搬送装置もある(特許文献3参照。)
さらに、振れ止め用ローラをハンガーフレームの左右に設けて、搬送経路に沿って敷設したハンガーガイドレールにより支持する必要がある等、上記支持架構等による支持構造も含め、その構造上、工場内の占有スペースが大きい。
その上、被搬送物を、その左右側方の一方からのみ支持しており、被搬送物の下側及びその周辺を開放しているため、組立に必要な部品をセットした部品供給台車を搬送経路に並行して移動させる際や部品組み付け作業の邪魔になることがないとともに、工場内の占有スペースを比較的小さく抑えることができる。
その上さらに、被搬送物支持具をレールから吊り下げる構造ではなく、上下に比較的大きな距離を隔てて離間した2本の水平走行レールの間を、略矩形のフレーム体及び前後上下の走行体からなるフレーム状走行体が走行し、前記フレーム体に横設された前後の横支持部材により支持された搬送方向視略逆向きU字状の前後の被搬送物支持具により被搬送物を支持する構造であるため、被搬送物を側方から支持する構造であるにもかかわらず、被搬送物の荷重を受け持つ被搬送物支持具、横支持部材及びフレーム状走行体の強度及び剛性を比較的簡単に大きくすることができ、特に被搬送物の重量が大きい場合であっても振動が発生しにくく安定した搬送が可能となる。
その上、フレーム体と横支持部材とが一体に強固に連結固定されているため、この連結部分の強度及び剛性が高くなるとともに、フレーム状走行体に対して横支持部材を昇降させる構成と比較してキャリアの軽量化を図ることができる。
図1〜図5は、本発明の実施の形態1に係る搬送装置の構成説明図であり、図1は搬送装置全体の斜視図、図2は同じく側面図、図3は搬送方向から見た部分断面図、図4及び図5は上下の水平走行レールとキャリアの構造を示す斜視図である。
図1〜図3に示すように、搬送装置1は、被搬送物Wを支持するキャリア2,…を、例えばループ状の搬送経路を構成する、側方に位置する支持架構3により支持されて搬送方向に延びる上下2本の水平走行レール4U,4Lに沿って搬送するものである。
なお、上下の連結部材6U,6Lは、垂直支柱6F,6Bの上端部及び下端部同士を連結するものであるが、垂直支柱6F,6Bの上端部は、垂直支柱6F,6Bの上端から若干下がった位置も含み、また、垂直支柱6F,6Bの下端部は、垂直支柱6F,6Bの下端から若干上がった位置も含むものである。
また、走行体8は、例えば、フレーム体6下面の前後に垂直軸まわりに回動可能に連結された支持板8P、支持板8Pの下側前後に取り付けられた水平ローラ8H,8H、前後の水平ローラ8H,8H間に位置するように支持板8Pに取り付けられた、水平走行レール4Lの上面に沿って転動する垂直ローラ8V1、及び、支持板8Pに固定されたアームにより支持されて水平走行レール4Lの下面に沿って転動する垂直ローラ8V2からなり、前後の水平ローラ8H,8H並びに垂直ローラ8V1及び8V2が水平走行レール4Lに係合する。
図3〜図5に示すように、前後の被搬送物支持具10F,10Bは前記のとおり略逆向きU字状であり、その頂部同士、右下端部同士及び左下端部同士が連結杆10L,…により強固に連結され、一体化される。
そして、被搬送物支持具10F,10Bの頂部と垂直支柱6F,6Bの上端部とが支持杆9aにより連結されるとともに、被搬送物支持具10F,10Bの左側の上下方向の中間部分と垂直支柱6F,6Bの下端部とが支持杆9cにより連結され、さらに、これら支持杆9a,9cの間に、支持杆9bが被搬送物支持具10F,10Bと垂直支柱6F,6Bとを連結しており、これらの支持杆9a,9b,9cが、被搬送物支持具10F,10Bを支持する横支持部材9F,9Bを構成する。
図4及び図5に示すように、本実施の形態における搬送装置1の走行駆動装置11は、フレーム体6の下連結部材6Lの前後方向に延びる左側面にフリクションローラ12Aを圧接することによりフレーム状走行体5を駆動するフリクションローラ式駆動装置12であるため、所要のフリクションローラ式駆動装置12,…をループ状経路の内側に設置し、支持架構3により支持することにより、より簡素かつ省スペースな構成としている。
また、水平走行レール4U,4Lが上下に位置していること、及び、ループ状経路の内側にフリクションローラ式駆動装置12,…が位置していることから、メンテナンススペースを集約することができるとともに、部品組み付け作業者の邪魔になることがない。
なお、走行駆動装置11は、フリクションローラ式駆動装置12,…に限定されるものではなく、パワーチェーン式駆動装置等であってもよい。
図2に示すように、搬送経路内における、上下の水平走行レール4U,4Lの高さを変えた区間Lの前後には、フレーム状走行体5の前後上下のローラ7,7,8,8が係合する上下の受け渡しレール14U,14Lを昇降させる段差リフト15,15が配置されているため、受け渡しレール14U,14Lに前後上下のローラ7,7,8,8が係合した状態で、段差リフト15により受け渡しレール14U,14Lを昇降させることにより、キャリア2を下流側の水平走行レール4U,4Lへ被搬送物Wの水平を維持した状態で受け渡すことができる。
また、被搬送物Wを、その左右側方の一方からのみ(左側方からのみ)支持しており、被搬送物Wの下側及びその周辺を開放しているため、組立に必要な部品をセットした部品供給台車を搬送経路に並行して移動させる際や部品組み付け作業の邪魔になることがなく、作業性を向上することができる。その上、付帯設備を少なくすることができるとともに、工場内の占有スペースを比較的小さく抑えることができる。
その上、フレーム状走行体5のフレーム体6と横支持部材9F,9Bとが一体に強固に連結固定されているため、この連結部分の強度及び剛性が高くなるとともに、フレーム状走行体5に対して横支持部材9F,9Bを昇降させる構成(例えば、後述する実施の形態2及び3参照。)と比較してキャリア2の軽量化を図ることができる。
図6〜図10は、本発明の実施の形態2に係る搬送装置の構成説明図であり、図6は搬送装置全体の斜視図、図7は搬送方向から見た部分断面図、図8は上下の水平走行レールとキャリアの構造を示す斜視図、図9はキャリアの斜視図、図10はキャリアの高さを変えた状態を示す概略図であり、図10(a)はキャリアの高さが高い状態を、図10(b)はキャリアの高さが中間の状態を、図10(c)はキャリアの高さが低い状態を示している。また、図6〜図10に示す符号中、実施の形態1の図1〜図5と同一符号は同一又は相当部分を示している。
なお、図示しない走行駆動装置11は、例えば実施の形態1の図4及び図5に示すような、略矩形状のフレーム体6の下連結部材6Lの前後方向に延びる左側面にフリクションローラ12Aを圧接することによりフレーム状走行体5を駆動するフリクションローラ式駆動装置12を用いることができる。
よって、実施の形態2の構成によれば、実施の形態1と同様の作用効果を奏するとともに、昇降レール17により、キャリア2の移動を停止させずに、連結フレーム体16に設けた水平ローラ16Hを介して、被搬送物Wを、その水平を維持した状態で部品組み付け作業に適した高さに昇降させることができる。
図11〜図14は、本発明の実施の形態3に係る搬送装置の構成説明図であり、図11は搬送装置全体の斜視図、図12は搬送方向から見た部分断面図、図13及び図14は上下の水平走行レールとキャリアの構造を示す斜視図である。また、図11〜図14に示す符号中、実施の形態1の図1〜図5及び実施の形態2の図6〜図10と同一符号は同一又は相当部分を示している。
図12〜図14に示すように、キャリア2(フレーム状走行体5)は自走式であり、走行駆動装置11である走行ローラ駆動装置13が略矩形のフレーム体6の下面前側の走行体8の左側に取り付けられており、走行ローラ駆動装置13により走行ローラである垂直ローラ8V1が駆動されるためフレーム状走行体5が水平走行レール4U,4Lに沿って走行する。
すなわち、昇降駆動機構18は、例えばボールねじ20等により構成され、ボールねじ20の上下方向に延びるボールねじ軸に係合するボールねじナットを連結フレーム体16に固定している。
したがって、入力軸19の回転運動が例えば傘歯車等からなる伝達機構によりボールねじ軸に伝達され、ボールねじ軸が回転すると、連結フレーム体16に固定されているため回転しないボールねじナットとともに、連結フレーム体16が昇降する。
以上のような実施の形態3の構成によれば、実施の形態1と同様の作用効果を奏するとともに、搬送経路の所定箇所に設けた回転駆動装置により昇降駆動機構18を駆動して被搬送物Wを所望の高さにすることができるため、レールの架設高さの変更等をする必要がなく、混流生産や機種変更等に対して迅速かつフレキシブルに対応することができる。
なお、被搬送物Wを所望の高さとした後に、ブレーキ21によりボールねじ軸が回転しないように固定することにより、搬送途中の被搬送物Wの高さを保持することができる。
W 被搬送物
L 水平走行レールの高さを変えた区間
1 搬送装置
2 キャリア
3 支持架構
4U,4L 水平走行レール
5 フレーム状走行体
6 フレーム体
6F,6B 垂直支柱
6U,6L 連結部材
7,8 走行体
7H,8H 水平ローラ
8V1,8V2 垂直ローラ
7P,8P 支持板
9F,9B 横支持部材
9a,9b,9c 支持杆
10F,10B 被搬送物支持具
10L 連結杆
11 走行駆動装置
12 フリクションローラ式駆動装置
12A フリクションローラ
13 走行ローラ駆動装置
14U,14L 受け渡しレール
15 段差リフト
16 連結フレーム体
16H 水平ローラ
17 昇降レール
18 昇降駆動機構
19 入力軸
20 ボールねじ
21 ブレーキ
Claims (4)
- 被搬送物を支持するキャリアを所定の搬送経路に沿って搬送する搬送装置であって、
側方に位置する支持架構により支持されて搬送方向に延びる上下2本の水平走行レールと、
搬送方向に離間した前後の垂直支柱並びに前記垂直支柱の上端部及び下端部同士を連結する上下の連結部材からなる略矩形のフレーム体、並びに、前記フレーム体の上下面の前後に設けられた、前記水平走行レールに係合するローラを有する走行体からなるフレーム状走行体、
前記フレーム体に、前記支持架構側と反対側の側方に延びるように横設された前後の横支持部材、
並びに、前記横支持部材により支持された、搬送方向視略逆向きU字状の前後の被搬送物支持具からなるキャリアと、
前記フレーム状走行体を駆動して前記水平走行レールに沿って走行させる走行駆動装置と、
を備えた搬送装置。 - 搬送経路内に、前記水平走行レールの高さを変えた区間を設け、この区間の前後に、前記フレーム状走行体の前後上下のローラが係合する上下の受け渡しレールを昇降させる段差リフトを備えてなる請求項1記載の搬送装置。
- 前記横支持部材の基端部を連結する連結フレーム体を前記垂直支柱により昇降可能に支持し、前記連結フレーム体に設けた水平ローラを前記上下の水平走行レール間に設けた昇降レールに係合させることにより、前記横支持部材及び被搬送物支持具を昇降させてなる請求項1記載の搬送装置。
- 前記横支持部材の基端部を連結する連結フレーム体を前記垂直支柱により昇降可能に支持し、前記略矩形のフレーム体に設けた入力軸の回転運動を上下方向の直線運動に変換して前記連結フレーム体を昇降させる昇降駆動機構を備え、前記入力軸を、搬送経路の所定箇所に配置した回転駆動装置により回転することにより、前記横支持部材及び被搬送物支持具を昇降させてなる請求項1記載の搬送装置。
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