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JP2009083953A - 搬送装置 - Google Patents

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JP2009083953A
JP2009083953A JP2007253078A JP2007253078A JP2009083953A JP 2009083953 A JP2009083953 A JP 2009083953A JP 2007253078 A JP2007253078 A JP 2007253078A JP 2007253078 A JP2007253078 A JP 2007253078A JP 2009083953 A JP2009083953 A JP 2009083953A
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Abstract

【課題】コスト削減化を図ることができ、部品供給台車の移動や部品組み付け作業の邪魔になることがなく、工場内の占有スペースを比較的小さく抑えることができ、被搬送物の支持部材の強度及び剛性を比較的簡単に大きくすることができる搬送装置を提供する。
【解決手段】側方に位置する支持架構3により支持されて搬送方向に延びる上下の水平走行レール4U,4Lと、前後の垂直支柱並びにその上端部及び下端部同士を連結する上下の連結部材からなる略矩形のフレーム体、該フレーム体の上下面の前後に設けられた、水平走行レール4U,4Lに係合する走行体7,8からなるフレーム状走行体5、前記フレーム体に支持架構3側と反対側の側方に延びるように横設された横支持部材9F,9B、横支持部材9F,9Bにより支持された搬送方向視略逆向きU字状の被搬送物支持具10F,10Bからなるキャリア2を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、被搬送物を被搬送物支持具により支持した状態で所定の搬送経路に沿って搬送する搬送装置に関するものである。
例えば艤装工場の自動車組立ラインにおいて、エンジン搭載やアクスル搭載等を行うシャーシ工程の車体搬送に用いられる搬送装置は、車体の下及びその周辺が作業域であるため、コンベアレールの直下に車体を吊り下げた状態で搬送する吊下げ搬送装置(オーバーヘッドコンベア)が一般的に使用される(例えば、特許文献1及び2参照。)。
また、フリーレールに案内されるトロリと一体のハンガーを側方に湾曲させ、ハンガーによる被搬送物支持中心を、上下のパワーレール及びフリーレールに対して側方に位置させ、ハンガーの被搬送物支持中心と反対側に位置するローラが下方から接当する押えレールを搬送経路に沿って架設してなる吊下げ搬送装置もある(特許文献3参照。)
特開2003−306143号公報(図5) 特開2005−263111号公報(図8) 特公昭63−30185号公報(第1−2図)
特許文献1及び2のような吊下げ搬送装置は、建屋より吊り下げる構造である場合には、作業者の頭上(例えば、工場の天井近く等)に走行レールを架設する必要があり、据付け作業には重機を用いた高所作業を行う必要があるため、安全性について特に細心の注意を払う必要があるとともに、補助梁、吊下げ、安全ネット、点検歩廊及び梯子等の現地据付け工数が多大である。その上、吊下げ搬送装置及び付帯設備を建屋に吊り下げるため、吊下げ荷重に見合った強度を建屋に備えさせる必要があり、建屋の高強度化に伴いその建築コストが増大する。
また、床面上に門形の支持架構を所定の間隔をあけて構築し、これらの支持架構により吊下げ搬送装置を支持する構造である場合には、門形の支持架構が、組立に必要な部品をセットした部品供給台車を搬送経路に並行して移動させる際に邪魔になる場合や、部品組み付け作業の邪魔になる場合がある。
さらに、振れ止め用ローラをハンガーフレームの左右に設けて、搬送経路に沿って敷設したハンガーガイドレールにより支持する必要がある等、上記支持架構等による支持構造も含め、その構造上、工場内の占有スペースが大きい。
特許文献3のような吊下げ搬送装置は、ハンガーが片持ち構造であり、車体の片側にはハンガー及び支持架構等がないため、前記片側には邪魔になるものがない。しかし、押えレールを設けて車体の荷重の反力を受け止めているが、ハンガーをレールから吊り下げる構造であるとともに、このハンガーが搬送方向視略L字状の片持ち構造であるため、ハンガーの強度及び剛性確保が困難である。したがって、特に車体重量が大きい場合に振動が発生しやすく安定した搬送が困難であるとともに、車体の下側左右にわたって前後のハンガーの水平部分を位置させる必要があるため、車体の下に部品を組み付ける作業の際に前記水平部分が邪魔になる場合がある。
そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、コストを削減することができるとともに、組立に必要な部品をセットした部品供給台車を搬送経路に並行して移動させる際や部品組み付け作業の邪魔になることがなく、工場内の占有スペースを比較的小さく抑えることができ、被搬送物の支持部材の強度及び剛性を比較的簡単に大きくすることができ、特に車体重量が大きい場合であっても振動が発生しにくく安定した搬送が可能となる搬送装置を提供する点にある。
本発明に係る搬送装置は、前記課題解決のために、被搬送物を支持するキャリアを所定の搬送経路に沿って搬送する搬送装置であって、側方に位置する支持架構により支持されて搬送方向に延びる上下2本の水平走行レールと、搬送方向に離間した前後の垂直支柱並びに前記垂直支柱の上端部及び下端部同士を連結する上下の連結部材からなる略矩形のフレーム体、並びに、前記フレーム体の上下面の前後に設けられた、前記水平走行レールに係合するローラを有する走行体からなるフレーム状走行体、前記フレーム体に、前記支持架構側と反対側の側方に延びるように横設された前後の横支持部材、並びに、前記横支持部材により支持された、搬送方向視略逆向きU字状の前後の被搬送物支持具からなるキャリアと、前記フレーム状走行体を駆動して前記水平走行レールに沿って走行させる走行駆動装置とを備えたものである。
ここで、搬送経路内に、前記水平走行レールの高さを変えた区間を設け、この区間の前後に、前記フレーム状走行体の前後上下のローラが係合する上下の受け渡しレールを昇降させる段差リフトを備えてなると好ましい。
また、前記横支持部材の基端部を連結する連結フレーム体を前記垂直支柱により昇降可能に支持し、前記連結フレーム体に設けた水平ローラを前記上下の水平走行レール間に設けた昇降レールに係合させることにより、前記横支持部材及び被搬送物支持具を昇降させてなると好ましい。
さらに、前記横支持部材の基端部を連結する連結フレーム体を前記垂直支柱により昇降可能に支持し、前記略矩形のフレーム体に設けた入力軸の回転運動を上下方向の直線運動に変換して前記連結フレーム体を昇降させる昇降駆動機構を備え、前記入力軸を、搬送経路の所定箇所に配置した回転駆動装置により回転することにより、前記横支持部材及び被搬送物支持具を昇降させてなると好ましい。
本発明に係る搬送装置によれば、被搬送物を支持するキャリアを所定の搬送経路に沿って搬送する搬送装置であって、側方に位置する支持架構により支持されて搬送方向に延びる上下2本の水平走行レールと、搬送方向に離間した前後の垂直支柱並びに前記垂直支柱の上端部及び下端部同士を連結する上下の連結部材からなる略矩形のフレーム体、並びに、前記フレーム体の上下面の前後に設けられた、前記水平走行レールに係合するローラを有する走行体からなるフレーム状走行体、前記フレーム体に、前記支持架構側と反対側の側方に延びるように横設された前後の横支持部材、並びに、前記横支持部材により支持された、搬送方向視略逆向きU字状の前後の被搬送物支持具からなるキャリアと、前記フレーム状走行体を駆動して前記水平走行レールに沿って走行させる走行駆動装置とを備えたので、建屋より吊り下げる吊下げ搬送装置と比較して、建屋に吊り下げる構成ではないため、据付けコスト及び建築コストを削減することができる。
その上、被搬送物を、その左右側方の一方からのみ支持しており、被搬送物の下側及びその周辺を開放しているため、組立に必要な部品をセットした部品供給台車を搬送経路に並行して移動させる際や部品組み付け作業の邪魔になることがないとともに、工場内の占有スペースを比較的小さく抑えることができる。
その上さらに、被搬送物支持具をレールから吊り下げる構造ではなく、上下に比較的大きな距離を隔てて離間した2本の水平走行レールの間を、略矩形のフレーム体及び前後上下の走行体からなるフレーム状走行体が走行し、前記フレーム体に横設された前後の横支持部材により支持された搬送方向視略逆向きU字状の前後の被搬送物支持具により被搬送物を支持する構造であるため、被搬送物を側方から支持する構造であるにもかかわらず、被搬送物の荷重を受け持つ被搬送物支持具、横支持部材及びフレーム状走行体の強度及び剛性を比較的簡単に大きくすることができ、特に被搬送物の重量が大きい場合であっても振動が発生しにくく安定した搬送が可能となる。
また、搬送経路内に、前記水平走行レールの高さを変えた区間を設け、この区間の前後に、前記フレーム状走行体の前後上下のローラが係合する上下の受け渡しレールを昇降させる段差リフトを備えてなると、前記効果に加え、水平走行レールに沿ってキャリアにより被搬送物を搬送しながら作業を行った後、受け渡しレールに支持されたキャリアを、段差リフトによりにより受け渡しレールを昇降させることにより、下流側の高さの異なる水平走行レールに受け渡すことができるため、搬送経路内に敷設した部品組み付け作業に適した高さの、高低差のある水平走行レール間のキャリアの受け渡しが可能となる。
その上、フレーム体と横支持部材とが一体に強固に連結固定されているため、この連結部分の強度及び剛性が高くなるとともに、フレーム状走行体に対して横支持部材を昇降させる構成と比較してキャリアの軽量化を図ることができる。
さらに、前記横支持部材の基端部を連結する連結フレーム体を前記垂直支柱により昇降可能に支持し、前記連結フレーム体に設けた水平ローラを前記上下の水平走行レール間に設けた昇降レールに係合させることにより、前記横支持部材及び被搬送物支持具を昇降させてなると、前記効果に加え、昇降レールにより、キャリアの移動を停止させずに、連結フレーム体に設けた水平ローラを介して、被搬送物を、その水平を維持した状態で部品組み付け作業に適した高さに昇降させることができる。
さらにまた、前記横支持部材の基端部を連結する連結フレーム体を前記垂直支柱により昇降可能に支持し、前記略矩形のフレーム体に設けた入力軸の回転運動を上下方向の直線運動に変換して前記連結フレーム体を昇降させる昇降駆動機構を備え、前記入力軸を、搬送経路の所定箇所に配置した回転駆動装置により回転することにより、前記横支持部材及び被搬送物支持具を昇降させてなると、前記効果に加え、搬送経路の所定箇所に設けた回転駆動装置により被搬送物を所望の高さにすることができるため、レールの架設高さの変更等をする必要がなく、混流生産や機種変更等に対して迅速かつフレキシブルに対応することができる。
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。なお、本明細書においては、キャリア2の搬送方向(図中矢印A参照。)側を前とし、左右は前方に向かっていうものとする。
実施の形態1.
図1〜図5は、本発明の実施の形態1に係る搬送装置の構成説明図であり、図1は搬送装置全体の斜視図、図2は同じく側面図、図3は搬送方向から見た部分断面図、図4及び図5は上下の水平走行レールとキャリアの構造を示す斜視図である。
図1〜図3に示すように、搬送装置1は、被搬送物Wを支持するキャリア2,…を、例えばループ状の搬送経路を構成する、側方に位置する支持架構3により支持されて搬送方向に延びる上下2本の水平走行レール4U,4Lに沿って搬送するものである。
また、図4及び図5に示すように、キャリア2は、前後に離間した垂直支柱6F,6B並びに垂直支柱6F,6Bの上端部及び下端部同士を連結する上下の連結部材6U,6Lからなる略矩形のフレーム体6、フレーム体6の上下面の前後に設けられた、水平走行レール4U,4Lに係合する走行体7,7,8,8からなるフレーム状走行体5、フレーム体6に支持架構3側と反対側の側方に延びるように横設された前後の横支持部材9F,9B、並びに、横支持部材9F,9Bにより支持された、前後方向から見て略逆向きU字状の前後の被搬送物支持具10F,10Bからなる。
なお、上下の連結部材6U,6Lは、垂直支柱6F,6Bの上端部及び下端部同士を連結するものであるが、垂直支柱6F,6Bの上端部は、垂直支柱6F,6Bの上端から若干下がった位置も含み、また、垂直支柱6F,6Bの下端部は、垂直支柱6F,6Bの下端から若干上がった位置も含むものである。
図3〜図5に示すように、走行体7は、例えば、フレーム体6上面の前後に垂直軸まわりに回動可能に連結された支持板7P、及び、支持板7Pの上側前後に取り付けられた水平ローラ7H,7Hからなり、前後の水平ローラ7H,7Hが水平走行レール4Uに係合する。
また、走行体8は、例えば、フレーム体6下面の前後に垂直軸まわりに回動可能に連結された支持板8P、支持板8Pの下側前後に取り付けられた水平ローラ8H,8H、前後の水平ローラ8H,8H間に位置するように支持板8Pに取り付けられた、水平走行レール4Lの上面に沿って転動する垂直ローラ8V1、及び、支持板8Pに固定されたアームにより支持されて水平走行レール4Lの下面に沿って転動する垂直ローラ8V2からなり、前後の水平ローラ8H,8H並びに垂直ローラ8V1及び8V2が水平走行レール4Lに係合する。
次に、フレーム体6に横設された横支持部材9F,9B、及び、横支持部材9F,9Bにより支持された被搬送物支持具10F,10Bの構造について説明する。
図3〜図5に示すように、前後の被搬送物支持具10F,10Bは前記のとおり略逆向きU字状であり、その頂部同士、右下端部同士及び左下端部同士が連結杆10L,…により強固に連結され、一体化される。
そして、被搬送物支持具10F,10Bの頂部と垂直支柱6F,6Bの上端部とが支持杆9aにより連結されるとともに、被搬送物支持具10F,10Bの左側の上下方向の中間部分と垂直支柱6F,6Bの下端部とが支持杆9cにより連結され、さらに、これら支持杆9a,9cの間に、支持杆9bが被搬送物支持具10F,10Bと垂直支柱6F,6Bとを連結しており、これらの支持杆9a,9b,9cが、被搬送物支持具10F,10Bを支持する横支持部材9F,9Bを構成する。
次に、フレーム状走行体5を駆動して水平走行レール4U,4Lに沿って走行させる走行駆動装置11について説明する。
図4及び図5に示すように、本実施の形態における搬送装置1の走行駆動装置11は、フレーム体6の下連結部材6Lの前後方向に延びる左側面にフリクションローラ12Aを圧接することによりフレーム状走行体5を駆動するフリクションローラ式駆動装置12であるため、所要のフリクションローラ式駆動装置12,…をループ状経路の内側に設置し、支持架構3により支持することにより、より簡素かつ省スペースな構成としている。
また、水平走行レール4U,4Lが上下に位置していること、及び、ループ状経路の内側にフリクションローラ式駆動装置12,…が位置していることから、メンテナンススペースを集約することができるとともに、部品組み付け作業者の邪魔になることがない。
なお、走行駆動装置11は、フリクションローラ式駆動装置12,…に限定されるものではなく、パワーチェーン式駆動装置等であってもよい。
次に、被搬送物Wの搬送高さを変えるための構成について説明する。
図2に示すように、搬送経路内における、上下の水平走行レール4U,4Lの高さを変えた区間Lの前後には、フレーム状走行体5の前後上下のローラ7,7,8,8が係合する上下の受け渡しレール14U,14Lを昇降させる段差リフト15,15が配置されているため、受け渡しレール14U,14Lに前後上下のローラ7,7,8,8が係合した状態で、段差リフト15により受け渡しレール14U,14Lを昇降させることにより、キャリア2を下流側の水平走行レール4U,4Lへ被搬送物Wの水平を維持した状態で受け渡すことができる。
以上のような搬送装置1の構成によれば、建屋より吊り下げる吊下げ搬送装置と比較して、建屋に吊り下げる構成ではないため、据付けコスト及び建築コストを削減することができる。
また、被搬送物Wを、その左右側方の一方からのみ(左側方からのみ)支持しており、被搬送物Wの下側及びその周辺を開放しているため、組立に必要な部品をセットした部品供給台車を搬送経路に並行して移動させる際や部品組み付け作業の邪魔になることがなく、作業性を向上することができる。その上、付帯設備を少なくすることができるとともに、工場内の占有スペースを比較的小さく抑えることができる。
さらに、被搬送物支持具10F,10Bをレールから吊り下げる構造ではなく、上下に比較的大きな距離を隔てて離間した2本の水平走行レール4U,4Lの間を、略矩形のフレーム体6及び前後上下の走行体7,7,8,8からなるフレーム状走行体5が走行し、フレーム体6の垂直支柱6F,6Bに横設された前後の横支持部材9F,9Bにより支持された前後方向から見て略逆向きU字状の前後の被搬送物支持具10F,10Bにより被搬送物Wを支持する構造であるため、被搬送物Wを側方から支持する構造であるにもかかわらず、被搬送物Wの荷重を受け持つ被搬送物支持具10F,10B、横支持部材9F,9B及びフレーム状走行体5の強度及び剛性を比較的簡単に大きくすることができ、特に被搬送物Wの重量が大きい場合であっても振動が発生しにくく安定した搬送が可能となる。
さらにまた、上下の水平走行レール4U,4Lに沿ってキャリア2により被搬送物Wを搬送しながら作業を行った後、上下の受け渡しレール14U,14Lに支持されたキャリア2を、段差リフト15によりにより受け渡しレール14U,14Lを昇降させることにより、下流側の高さの異なる上下の水平走行レール4U,4Lに受け渡すことができるため、搬送経路内に敷設した部品組み付け作業に適した高さの、高低差のある水平走行レール間のキャリア2の受け渡しが可能となる。
その上、フレーム状走行体5のフレーム体6と横支持部材9F,9Bとが一体に強固に連結固定されているため、この連結部分の強度及び剛性が高くなるとともに、フレーム状走行体5に対して横支持部材9F,9Bを昇降させる構成(例えば、後述する実施の形態2及び3参照。)と比較してキャリア2の軽量化を図ることができる。
実施の形態2.
図6〜図10は、本発明の実施の形態2に係る搬送装置の構成説明図であり、図6は搬送装置全体の斜視図、図7は搬送方向から見た部分断面図、図8は上下の水平走行レールとキャリアの構造を示す斜視図、図9はキャリアの斜視図、図10はキャリアの高さを変えた状態を示す概略図であり、図10(a)はキャリアの高さが高い状態を、図10(b)はキャリアの高さが中間の状態を、図10(c)はキャリアの高さが低い状態を示している。また、図6〜図10に示す符号中、実施の形態1の図1〜図5と同一符号は同一又は相当部分を示している。
なお、図示しない走行駆動装置11は、例えば実施の形態1の図4及び図5に示すような、略矩形状のフレーム体6の下連結部材6Lの前後方向に延びる左側面にフリクションローラ12Aを圧接することによりフレーム状走行体5を駆動するフリクションローラ式駆動装置12を用いることができる。
図6、図8及び図9に示すように、横支持部材9F,9Bの基端部(支持杆9a,9b,9cの左端部)は連結フレーム体16により連結されており、連結フレーム体16は垂直支柱6F,6Bにより昇降可能に支持されているため、キャリア2は、上下の水平走行レール4U,4Lに沿って走行するフレーム状走行体5に対して、上下方向に相対的に移動可能である。
また、図7〜図9に示すように、連結フレーム体16の左側(支持架構3側)には、水平ローラ16Hが取り付けられており、水平ローラ16Hは上下の水平走行レール4U,4L間に設けた昇降レール17に係合しているため、昇降レール17の経路に沿って、連結フレーム体16とともに、図10(a)〜(c)に示すように横支持部材9F,9B、被搬送物支持具10F,10B及び被搬送物Wが昇降する。
よって、実施の形態2の構成によれば、実施の形態1と同様の作用効果を奏するとともに、昇降レール17により、キャリア2の移動を停止させずに、連結フレーム体16に設けた水平ローラ16Hを介して、被搬送物Wを、その水平を維持した状態で部品組み付け作業に適した高さに昇降させることができる。
実施の形態3.
図11〜図14は、本発明の実施の形態3に係る搬送装置の構成説明図であり、図11は搬送装置全体の斜視図、図12は搬送方向から見た部分断面図、図13及び図14は上下の水平走行レールとキャリアの構造を示す斜視図である。また、図11〜図14に示す符号中、実施の形態1の図1〜図5及び実施の形態2の図6〜図10と同一符号は同一又は相当部分を示している。
図12〜図14に示すように、キャリア2(フレーム状走行体5)は自走式であり、走行駆動装置11である走行ローラ駆動装置13が略矩形のフレーム体6の下面前側の走行体8の左側に取り付けられており、走行ローラ駆動装置13により走行ローラである垂直ローラ8V1が駆動されるためフレーム状走行体5が水平走行レール4U,4Lに沿って走行する。
図13及び図14に示すように、垂直支柱6F,6Bにより昇降可能に支持された連結フレーム体16は、略矩形のフレーム体6の下連結部材6Lの上側に設けられ、左側(支持架構3側)へ水平に延びる入力軸19の回転運動を上下方向の直線運動に変換する昇降駆動機構18により駆動されて昇降する。
すなわち、昇降駆動機構18は、例えばボールねじ20等により構成され、ボールねじ20の上下方向に延びるボールねじ軸に係合するボールねじナットを連結フレーム体16に固定している。
したがって、入力軸19の回転運動が例えば傘歯車等からなる伝達機構によりボールねじ軸に伝達され、ボールねじ軸が回転すると、連結フレーム体16に固定されているため回転しないボールねじナットとともに、連結フレーム体16が昇降する。
よって、搬送経路の所定箇所に配置した回転駆動装置により入力軸19を回転することにより、連結フレーム体16とともに、横支持部材9F,9B、被搬送物支持具10F,10B及び被搬送物Wを所望の高さにするように昇降させることができる。
以上のような実施の形態3の構成によれば、実施の形態1と同様の作用効果を奏するとともに、搬送経路の所定箇所に設けた回転駆動装置により昇降駆動機構18を駆動して被搬送物Wを所望の高さにすることができるため、レールの架設高さの変更等をする必要がなく、混流生産や機種変更等に対して迅速かつフレキシブルに対応することができる。
なお、被搬送物Wを所望の高さとした後に、ブレーキ21によりボールねじ軸が回転しないように固定することにより、搬送途中の被搬送物Wの高さを保持することができる。
本発明の実施の形態1に係る搬送装置全体の斜視図である。 同じく側面図である。 搬送方向から見た部分断面図である。 上下の水平走行レールとキャリアの構造を示す斜視図である。 同じく斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る搬送装置全体の斜視図である。 搬送方向から見た部分断面図である。 上下の水平走行レールとキャリアの構造を示す斜視図である。 キャリアの斜視図である。 キャリアの高さを変えた状態を示す概略図であり、(a)はキャリアの高さが高い状態を、(b)はキャリアの高さが中間の状態を、(c)はキャリアの高さが低い状態を示している。 本発明の実施の形態3に係る搬送装置全体の斜視図である。 搬送方向から見た部分断面図である。 上下の水平走行レールとキャリアの構造を示す斜視図である。 同じく斜視図である。
符号の説明
A 搬送方向
W 被搬送物
L 水平走行レールの高さを変えた区間
1 搬送装置
2 キャリア
3 支持架構
4U,4L 水平走行レール
5 フレーム状走行体
6 フレーム体
6F,6B 垂直支柱
6U,6L 連結部材
7,8 走行体
7H,8H 水平ローラ
8V1,8V2 垂直ローラ
7P,8P 支持板
9F,9B 横支持部材
9a,9b,9c 支持杆
10F,10B 被搬送物支持具
10L 連結杆
11 走行駆動装置
12 フリクションローラ式駆動装置
12A フリクションローラ
13 走行ローラ駆動装置
14U,14L 受け渡しレール
15 段差リフト
16 連結フレーム体
16H 水平ローラ
17 昇降レール
18 昇降駆動機構
19 入力軸
20 ボールねじ
21 ブレーキ

Claims (4)

  1. 被搬送物を支持するキャリアを所定の搬送経路に沿って搬送する搬送装置であって、
    側方に位置する支持架構により支持されて搬送方向に延びる上下2本の水平走行レールと、
    搬送方向に離間した前後の垂直支柱並びに前記垂直支柱の上端部及び下端部同士を連結する上下の連結部材からなる略矩形のフレーム体、並びに、前記フレーム体の上下面の前後に設けられた、前記水平走行レールに係合するローラを有する走行体からなるフレーム状走行体、
    前記フレーム体に、前記支持架構側と反対側の側方に延びるように横設された前後の横支持部材、
    並びに、前記横支持部材により支持された、搬送方向視略逆向きU字状の前後の被搬送物支持具からなるキャリアと、
    前記フレーム状走行体を駆動して前記水平走行レールに沿って走行させる走行駆動装置と、
    を備えた搬送装置。
  2. 搬送経路内に、前記水平走行レールの高さを変えた区間を設け、この区間の前後に、前記フレーム状走行体の前後上下のローラが係合する上下の受け渡しレールを昇降させる段差リフトを備えてなる請求項1記載の搬送装置。
  3. 前記横支持部材の基端部を連結する連結フレーム体を前記垂直支柱により昇降可能に支持し、前記連結フレーム体に設けた水平ローラを前記上下の水平走行レール間に設けた昇降レールに係合させることにより、前記横支持部材及び被搬送物支持具を昇降させてなる請求項1記載の搬送装置。
  4. 前記横支持部材の基端部を連結する連結フレーム体を前記垂直支柱により昇降可能に支持し、前記略矩形のフレーム体に設けた入力軸の回転運動を上下方向の直線運動に変換して前記連結フレーム体を昇降させる昇降駆動機構を備え、前記入力軸を、搬送経路の所定箇所に配置した回転駆動装置により回転することにより、前記横支持部材及び被搬送物支持具を昇降させてなる請求項1記載の搬送装置。
JP2007253078A 2007-09-28 2007-09-28 搬送装置 Active JP5092652B2 (ja)

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