JP2009078105A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】大当たり遊技においてもより斬新でインパクトの強い演出を行うことで、大当たり遊技における興趣を向上させることが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】パチンコ遊技機10は、遊技球が転動する遊技領域を有する遊技盤14と、始動口25を遊技球が通過したことを条件に大当たりか否かを決定する主制御回路と、遊技盤14の上部に設けられ、大当たり遊技状態において遊技球が入球可能に開放する大入賞口39と、大入賞口39を通過した遊技球を検知するカウントスイッチと、遊技盤14の後方に設けられ、大入賞口39を通過した遊技球が入球する演出用大入賞装置500と、遊技球を払い出す払出装置と、賞球払出の制御を行う副制御手段とを備え、副制御手段は、カウントスイッチからの検知信号を受信してから遊技球が少なくとも演出用入賞装置500の所定領域を通過するまでに要する時間まで遅延させた払出タイミングで賞球を払い出す制御を行う。
【選択図】図4
【解決手段】パチンコ遊技機10は、遊技球が転動する遊技領域を有する遊技盤14と、始動口25を遊技球が通過したことを条件に大当たりか否かを決定する主制御回路と、遊技盤14の上部に設けられ、大当たり遊技状態において遊技球が入球可能に開放する大入賞口39と、大入賞口39を通過した遊技球を検知するカウントスイッチと、遊技盤14の後方に設けられ、大入賞口39を通過した遊技球が入球する演出用大入賞装置500と、遊技球を払い出す払出装置と、賞球払出の制御を行う副制御手段とを備え、副制御手段は、カウントスイッチからの検知信号を受信してから遊技球が少なくとも演出用入賞装置500の所定領域を通過するまでに要する時間まで遅延させた払出タイミングで賞球を払い出す制御を行う。
【選択図】図4
Description
本発明は、遊技機に関し、特に、パチンコ遊技機に関する。
従来のパチンコ遊技機では、遊技盤の通過領域に遊技球が入ると、大当たり抽選が行われるとともに、複数の図柄からなる識別情報が3つ変動した後に、大当たり抽選の結果に応じた組合せで停止する一方、識別情報の変動に合わせてキャラクタ画像などを用いた演出表示が行われる。そして、大当たり抽選で当選すると、例えば、3つの識別情報が全て同じ図柄なるように停止表示された後に、大入賞装置を作動させ、大入賞口を長時間繰り返し所定回数開放させることで、遊技者に多くの出球を提供する。
大入賞装置は、遊技盤における遊技球が転動する領域の下方に設けられ、大入賞口を開閉する開閉部材やこの開閉部材を駆動させる駆動装置等が備えられている。従来においては、開閉部材として閉じ蓋を用い、大入賞口を閉じ蓋で閉じ、この閉じ蓋の上端部が前側下方に倒れ込むことで大入賞口を開放するタイプのもの(特許文献1、2)、あるいはチューリップを模した役物において花弁が閉じたり開いたりするタイプのもの(特許文献3、4、5)がある。
特開2003−299803号公報
特開2007−14591号公報
特開2002−306713号公報
特開2005−312502号公報
特開2006−280755号公報
しかしながら、大入賞装置は、遊技盤と保護板との間で、遊技盤上を転動する遊技球を捕捉できるように作動させるものであるため、構造に制約を受けやすく、デザインの自由度は低いのが現状である。実際、大入賞装置のタイプは、前述した閉じ蓋の上端部が前側下方に倒れ込むことで大入賞口を開放するタイプ、あるいはチューリップを模した役物が閉じたり開いたりするタイプの2種類に大別可能である。このため、斬新なデザインの大入賞装置を設置可能な遊技機が求められる。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、斬新なデザインの大入賞装置を設置可能な遊技機を提供することを目的とする。
(1) 遊技球が転動する遊技領域を有する遊技盤と、遊技球が転動する遊技領域を有する遊技盤と、当該遊技領域に設けられた特定領域を遊技球が通過すると遊技者にとって有利な大当たり遊技状態へ移行するか否かを決定する遊技状態決定手段と、前記遊技盤の盤面の上部に設けられ、前記大当たり遊技状態において遊技球が入球可能に開放する大入賞装置と、前記大入賞装置を通過した遊技球を検知して、検知信号を出力する検知手段と、前記遊技盤の後方に設けられ、前記大当たり遊技状態において前記大入賞装置を通過した遊技球が入球する演出用入賞装置と、遊技球を払い出す払出装置と、前記検知手段からの検知信号に基づいて前記払出装置を駆動させ、所定数の遊技球を賞球として払い出す制御を行う払出制御手段とを備え、前記払出制御手段は、前記検知手段からの検知信号を受信してから、遊技球が少なくとも前記演出用入賞装置の所定領域を通過するまでに要する時間まで遅延させた払出タイミングで賞球を払い出す制御を行うことを特徴とする遊技機。
(1)の発明によれば、大当たり遊技において、遊技球が大入賞装置を通過した時点では、賞球払出が行われず、遊技盤後方に設けられた演出用入賞装置の所定領域を通過したタイミングで賞球払出が行われる。このため、遊技者には、大入賞装置ではなく演出用入賞装置への入球が起因となって賞球払出が行われるように見せること、言い換えれば演出用入賞装置が大入賞装置であるかのように見せることが可能になる。さらに、演出用入賞装置が遊技盤の後方に配置されるため、広い領域を使って演出用入賞装置を構成することができるため、演出用入賞装置のデザイン性を向上させることが可能になる。このように、斬新なデザインの大入賞装置を設置可能な遊技機を提供することが可能になる。
(2) (1)に記載の遊技機において、前記遊技盤は、前記演出用入賞装置に対向する領域に透過性を有することを特徴とする遊技機。
(2)の発明によれば、(1)の発明に加えて、遊技盤を介して演出用入賞装置に遊技球が入球する様子を視認することができるため、例えば、演出用入賞装置の所定領域に遊技球が到達するまでの経路に遊技球を用いた演出を行うことにより、遊技球を用いて大当たり演出を行うという斬新なデザインを採用することが可能になる。このように、斬新なデザインの大入賞装置を設置可能な遊技機を提供することが可能になる。
(3) (1)又は(2)に記載の遊技機において、前記演出用入賞装置は、前記大入賞装置を通過した遊技球を貯留する貯留部と、当該貯留部に貯留した遊技球を前記貯留部に保持させる貯留状態及び前記貯留部に貯留した遊技球を前記演出用入賞装置の所定領域に向けて排出する排出状態のいずれかに切り替える排出部を有し、さらに、所定数の遊技球の入球又は開放状態が所定時間経過するまで開放状態とするラウンド遊技を複数回実行するように前記大入賞装置を駆動する制御を行う大当たり遊技制御手段と、前記排出部を、貯留状態又は排出状態に切り替える制御を行う切替制御手段とを備え、前記切替制御手段は、前記大入賞装置がラウンド遊技を実行している時に前記排出部を貯留状態に切り替え、前記ラウンド遊技が終了した時に排出状態に切り替える制御を行い、前記払出制御手段は、前記大入賞装置が前記ラウンド遊技の終了後に賞球を払い出す制御を行うことを特徴とする遊技機。
(3)の発明によれば、(1)又は(2)の発明に加えて、貯留部に貯留した遊技球を排出することで賞球払出が大量に行われているかのように遊技者に感じさせることにより、大入賞装置への入賞毎に賞球払出を行うよりも強いインパクトを遊技者に与えることが可能となる。このように、斬新なデザインの大入賞装置を設置可能な遊技機を提供することが可能になる。
(4) (3)に記載の遊技機において、前記切替制御手段は、前記大入賞装置が最初のラウンド遊技を実行している時に前記排出部を排出状態に切り替える制御を行い、前記払出制御手段は、前記大入賞装置が最初のラウンド遊技を実行している時には、前記払出タイミングで賞球を払い出す制御を行うことを特徴とする遊技機。
(4)の発明によれば、(3)の発明に加えて、大当たり遊技開始時の最初のラウンド遊技において、大入賞装置への入賞に応じて賞球払出を行う制御を行うことにより、例えば、大当たり遊技を開始する時点で、所有している遊技球が少ない場合でも、大入賞装置に入球することにより、大当たり遊技を継続させることが可能になる。そして、それ以降のラウンドにおいて貯留部に貯留した遊技球を排出することで賞球払出が大量に行われているかのように遊技者に感じさせることが可能になる。このように、斬新なデザインの大入賞装置を設置可能な遊技機を提供することが可能になる。
(5) (1)乃至(4)に記載の遊技機において、前記大入賞装置の下方に別の大入賞装置を配置したことを特徴とする遊技機。
(5)の発明によれば、(1)乃至(4)の発明に加えて、大当たり遊技に移行した際に別の大入賞装置を用いることにより、演出用入賞装置を用いない大当たり遊技を行うことも可能になり、大当たり遊技のバリエーションを増加させることができる。このように、タイプが互いに異なる大当たり遊技を実行するという、斬新なデザインの大入賞装置を設置可能な遊技機を提供することが可能になる。
本発明によれば、大当たり遊技においてもより斬新でインパクトの強い演出を行うことで、大当たり遊技における興趣を向上させることが可能な遊技機を提供することが可能になる。
以下に、本発明に好適な実施形態について図面に基づいて説明する。なお、以下において説明する実施形態においては、本発明に係る遊技機に好適な実施形態として本発明を第1種パチンコ遊技機(「デジパチ」とも称される)に適用した場合を示す。
[遊技機の構成]
まず、遊技機の概観について図1乃至図4を用いて説明する。図1は、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の概観を示す斜視図である。また、図2は、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の概観を示す分解斜視図である。また、図3は、本実施形態における遊技盤14の概観を示す正面図である。また、図4は、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の概観を示す正面図である。
まず、遊技機の概観について図1乃至図4を用いて説明する。図1は、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の概観を示す斜視図である。また、図2は、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の概観を示す分解斜視図である。また、図3は、本実施形態における遊技盤14の概観を示す正面図である。また、図4は、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の概観を示す正面図である。
図1乃至図4に示すように、パチンコ遊技機10は、前面に開口12aが形成された本体枠12と、その本体枠12における開口12aの内部に配設される各種の部品と、本体枠12の前方に開閉自在に軸着された扉11とから構成されている。この扉11は、図2に示すように、開口12aを前面から閉鎖するためのものであり、通常閉鎖した状態で遊技が行われる。また、本体枠12の前面には、上皿20、下皿22、発射ハンドル26などが配設されている。さらに、扉11の上部には、スピーカ46が設けられている。
本体枠12の開口12a内部には、液晶表示装置32と、遊技盤14、演出用大入賞装置500などが配設されている。なお、遊技盤14、スペーサー31、液晶表示装置32以外の各種の部品(図示せず)については、理解を容易にするために説明を省略する。
遊技盤14は、その全部が透過性を有する板形状の樹脂(透過性を有する部材)によって形成されている。この透過性を有する部材としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂など各種の材質が該当する。また、遊技盤14は、その前面側に、発射された遊技球が転動可能な遊技領域15を有している。この遊技領域15は、ガイドレール30(具体的には後述の図4に示す外レール30a)に囲まれ、遊技球が転動可能な領域である。また、遊技盤14における遊技領域15には、複数の遊技釘13が打ちこまれている。このように、遊技盤14は、遊技球が転動する遊技領域を有する遊技盤の一例である。
液晶表示装置32は、遊技盤14の後方(背面側)に所定の間隔を空けて対向配置されている。すなわち、液晶表示装置32は、遊技盤14の透過性を有する部材の背後に配置されている。この液晶表示装置32は、遊技に関する画像の表示を可能とする表示領域32aを有している。この表示領域32aは、遊技盤14の全部又は一部に、背面側から重なるように配設される。言い換えると、この表示領域32aは、少なくとも、遊技盤14における遊技領域15の全部又は一部と重なるように遊技盤14の後方に配設される。具体的には、液晶表示装置32は、その表示領域32aが遊技領域15の全部又は一部と、遊技領域外域16の全部又は一部とに重なるように遊技盤14の後方に配設される。この液晶表示装置32における表示領域32aには、演出用の演出画像、装飾用の装飾画像など、各種の画像が表示される。特に、液晶表示装置32における表示領域32aでは、大当たり遊技状態(特定遊技状態)に移行後、大当たり遊技の実行中に演出用の演出画像が表示される。
演出用大入賞装置500は、遊技盤14と液晶表示装置32との間に配設されている。演出用大入賞装置500は、詳細は後述するが、第1大入賞口39(図3参照)に入賞した遊技球を一時的に貯留可能な搬送路510(図5参照)、搬送路510の遊技球を所定方向に排出するための排出装置520(図4参照)及び排出装置520(図5参照)が遊技者に視認できないように隠すためのマシンガン形状の飾り部材540(図5参照)が備えられている。
このように、本実施形態において、液晶表示装置32などの表示装置を遊技盤14の背後に設けることにより、例えば、遊技釘の植設領域や役物、装飾部材といった遊技部材を設ける領域を大きくし、レイアウトの自由度もさらに大きくすることが可能である。
スペーサー31は、遊技盤14の後方(背面側)に配設され、液晶表示装置32の前方(前面側)に、遊技球の流路となる空間を構成している。このスペーサー31は、透過性を有した材料で形成されている。なお、本実施形態においてスペーサー31は、透過性を有した材料で形成されているが、本発明はこれに限定されず、例えば、一部が透過性を有する材料で形成されてもよい。また、透過性を有さない材料で形成されてもよい。
扉11には、透過性を有する保護板19が配設されている。この保護板19は、扉11が閉鎖された状態で遊技盤14の前面に対面するように配設されている。
発射ハンドル26は本体枠12に対して回動自在に設けられている。また、発射ハンドル26の裏側には、駆動装置である発射ソレノイド(図示せず)が設けられている。さらに、発射ハンドル26の周縁部には、タッチセンサ(図示せず)が設けられている。このタッチセンサが遊技者により触接されたときには、遊技者により発射ハンドル26が握持されたと検知される。発射ハンドル26が遊技者によって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射ソレノイドに電力が供給され、上皿20に貯留された遊技球が遊技盤14に順次発射され、遊技が進められる。これらの発射ハンドル26、発射ソレノイド(図示せず)、タッチセンサ(図示せず)などから構成される発射装置130(図6参照)が遊技盤14に対して右側下方に設置されている。
図3に示されるように、遊技盤14の左下方には、特別図柄表示器35、普通図柄表示器33、特別図柄保留表示LED34a〜34d、普通図柄保留表示LED50a〜50d、ラウンド数表示器51a〜51dが設けられている。
特別図柄表示器35は、複数の7セグメントLEDで構成されている。この7セグメントLEDは、所定の特別図柄の変動表示開始条件、すなわち始動口25への遊技球の通過という条件の成立により、点灯・消灯を繰り返す。7セグメントLEDの点灯・消灯によって、図柄が特別図柄(第1識別情報ともいう)として変動表示される。詳細は、後述するが、始動口25への遊技球の通過を主制御回路60のメインCPU66(図6参照)が検知すると、通常遊技状態から遊技者に有利な状態である大当たり遊技状態へ移行するか否かの判定が行われ、この判定結果が、特別図柄によって遊技者に報知される。例えば、特別図柄として、特定の図柄(例えば、“64”、“21”、“50”などの数字図柄)が停止表示された場合は、大当たり遊技状態に遊技状態が移行する。この大当たり遊技状態となった場合には、第1シャッタ40又は第2シャッタ42(図4参照)が開放状態に制御され、第1大入賞口39又は第2大入賞口41(図4参照)に遊技球が受け入れ可能な状態となる。一方、特別図柄として、特定の図柄以外の図柄(例えば、“‐‐”)が停止表示された場合は、通常遊技状態が維持される。以上のように、特別図柄が変動表示された後、停止表示され、その結果によって遊技状態が移行又は維持されるゲームを「特別図柄ゲーム」という。
特別図柄表示器35の下方には、普通図柄表示器33が設けられている。普通図柄表示器33は、二つの表示用ランプで構成されており、これら表示用ランプが交互に点灯・消灯を繰り返すことによって、普通図柄として変動表示される。
普通図柄表示器33の下方には、特別図柄保留表示LED34a〜34dが設けられている。この特別図柄保留表示LED34a〜34dは、点灯又は消灯によって保留されている特別図柄の変動表示の実行回数(いわゆる、「始動記憶」、「保留球個数」、「特別図柄に関する保留球個数」)を表示する。例えば、特別図柄の変動表示の実行が1回分保留されている場合には、特別図柄保留表示LED34aが点灯する。
普通図柄表示器33の下方には、普通図柄保留表示LED50a〜50dが設けられている。この普通図柄保留表示LED50a〜50dは、点灯又は消灯によって保留されている普通図柄の変動表示の実行回数(いわゆる、「保留球個数」、「普通図柄に関する保留球個数」)を表示する。特別図柄と同様に、普通図柄の変動表示の実行が1回分保留されている場合には、普通図柄保留表示LED50aが点灯する。
特別図柄表示器35の左側には、ラウンド数表示器51a〜51dが設けられている。このラウンド数表示器51a〜51dは、大当たり遊技の実行中においてラウンド数を表示する。なお、このラウンド数表示器51a〜51dは、4つのLEDから構成されており、LED毎に点灯と消灯の2つのパターンがあるので、少なくとも16パターンの表示が可能である(2の4乗パターン)。なお、ラウンド数表示器51は、複数の7セグメントLED、液晶表示部、透過性を有する液晶表示部などから構成される場合もある。
また、遊技盤14の後方(背面側)に配設されている液晶表示装置32の表示領域32aでは、特別図柄表示器35において表示される特別図柄と関連する演出画像が表示される。
例えば、特別図柄表示器35で表示される特別図柄の変動表示中においては、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて、数字や記号などからなる識別図柄(演出用の識別情報でもある。例えば、“7”のような数字図柄)が、変動、停止表示される。また、特別図柄表示器35において変動表示されていた特別図柄が停止表示されるとともに、液晶表示装置32の表示領域32aでも演出用の識別情報が停止表示される。
また、メインCPU66(図6参照)の制御によって特別図柄表示器35において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示された場合には、大当たりであることを遊技者に把握させる演出画像が液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される。具体的には、特別図柄表示器35において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示された場合には、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される演出用の識別情報の組合せが特定の表示態様、例えば同一の図柄が全て揃った状態で停止表示される態様となり、さらに、「大当たり!!」などの文字画像とともに、喜んでいるキャラクタ画像が液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される。
図3に示すように、二つのガイドレール30(30a及び30b)、障害物55、ステージ57通過ゲート54a、54b、複数の遊技釘13、始動口25を形成する普通電動役物48、第1シャッタ40、第1大入賞口39、一般入賞口56a、56b、56c、56dなどの遊技部材が遊技盤14上に設けられている。
遊技盤14の左側に設けられている二つのガイドレール30は、遊技領域15を区画(画定)する外レール30aと、その外レール30aの内側に配設された内レール30bとから構成される。発射された遊技球は、遊技盤14上に設けられたガイドレール30に案内されて、遊技盤14の上部に移動し、前述した複数の遊技釘13、遊技盤14上に設けられた障害物55、ステージ57などとの衝突により、その進行方向を変えながら遊技盤14の下方に向かって流下する。
遊技盤14の上部には障害物55が設けられ、遊技盤14の略中央にはステージ57が設けられている。
遊技盤14の左側に設けられているガイドレール30は、遊技領域15を区画(画定)する外レール30aと、その外レール30aの内側に配設された内レール30bとから構成される。発射された遊技球は、遊技盤14上に設けられたガイドレール30に案内されて、遊技盤14の上部に移動し、前述した複数の遊技釘13、遊技盤14上に設けられたステージ55、57などとの衝突により、その進行方向を変えながら遊技盤14の下方に向かって流下する。
また、障害物55の左端部には、ワープ口24が形成されている。このワープ口24に遊技球が入球すると、遊技盤14の背後において、ワープ経路47を経由し、ステージ57の背後に導かれる。ステージ57の背後に導かれた遊技球は、ステージ57に囲まれた排出口(図示せず)から遊技盤14の表側に排出され、当該遊技盤14の盤面を再び流下する。
ステージ57から遊技盤14の表側に排出する排出口(図示せず)の直下には、始動口25を形成する普通電動役物48が設けられている。普通電動役物48は、左右の両側に設けられた一対の羽根部材を備えており、この一対の羽根部材によって始動口25が形成される。また、一対の羽根部材は、始動口ソレノイド118(図6参照)によって閉鎖状態(通過し難い状態)又は開放状態(通過しやすい状態)に切り替え可能であり、開放状態となった場合には、始動口25に遊技球が入りやすくなるようになる。また、閉鎖状態となった場合には、始動口25に直接遊技球が入り難くなる。
この始動口25内には遊技球の入賞を検出する始動入賞口スイッチ116(図6参照)を備える。遊技球などの遊技媒体が、始動入賞口スイッチ116で検出された場合、遊技球が入賞したと判定される。遊技球が入賞した場合には、特別図柄表示器35による特別図柄の変動表示が開始される。また、特別図柄の変動表示中に遊技球が入賞した場合には、変動表示中の特別図柄が停止表示されるまで、始動口25への遊技球の入賞に基づく特別図柄の変動表示の実行(開始)が保留される。その後、変動表示していた特別図柄が停止表示された場合には、保留されていた特別図柄の変動表示が開始される。なお、特別図柄の変動表示の実行が保留される回数には上限が設定されており、例えば、4回を上限として特別図柄の変動表示が保留される。
また、その他の(所定の特別図柄の変動表示開始)条件としては、特別図柄が停止表示されていることである。つまり、所定の特別図柄の変動表示開始条件が成立する毎に特別図柄の変動表示が開始される。
遊技盤14の略中央の左右両側には通過ゲート54a、54bが設けられている。この通過ゲート54a、54bには、通過ゲートスイッチ114、115(図6参照)が設けられている。通過ゲートスイッチ114、115は、遊技球が通過ゲート54a、54bを通過したことを検出する。そして、通過ゲートスイッチ114、115によって遊技球の通過が検出されたときには、普通図柄表示器33において普通図柄の変動表示が開始され、所定の時間が経過した後、普通図柄の変動表示が停止する。そして、普通図柄表示器33において、普通図柄の表示ランプが点滅状態から点灯状態となった場合に、普通電動役物48が閉鎖状態から開放状態に移行する。
本実施形態においては、普通電動役物48が閉鎖状態の場合は、直上側からの遊技球以外の遊技球が始動口25に入球し難くなり、開放状態の場合は、普通電動役物48の直上側及び左右両側からの遊技球が始動口25内に入球しやすくなる。以上のように、普通図柄が変動表示された後、停止表示され、その結果によって羽根部材の開放・閉鎖状態が異なってくるゲームを「普通図柄ゲーム」という。
また、特別図柄の変動表示と同じように、普通図柄の変動表示中において通過ゲート54a、54bを遊技球が通過した場合には、変動表示中の普通図柄が停止表示されるまで、当該通過ゲート54a、54bへの遊技球の通過に基づく普通図柄の変動表示の実行(開始)が保留される。その後、変動表示していた普通図柄が停止表示された場合には、保留されていた普通図柄の変動表示が開始される。
遊技盤14におけるステージ55の上部に第1大入賞口39が形成されている。この第1大入賞口39には、その前面側(前方)に開閉自在な第1シャッタ40が設けられている。この第1シャッタ40は、特別図柄表示器35において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示され、遊技状態が大当たり遊技状態に移行された場合は、遊技球を受け入れやすい開放状態となるように駆動される。その結果、第1大入賞口39は、遊技球を受け入れやすい開放状態(第1の状態)となる。
さらに、遊技盤14の普通電動役物48の下部に第2大入賞口41が形成されている。この第2大入賞口41には、その前面側(前方)に開閉自在な第2シャッタ42が設けられている。この第2シャッタ42は、特別図柄表示器35において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示され、遊技状態が大当たり遊技状態に移行された場合は、遊技球を受け入れやすい開放状態となるように駆動される。その結果、第2大入賞口41は、遊技球を受け入れやすい開放状態(第1の状態)となる。このように、第1大入賞口39及び第1シャッタ40、第2大入賞口41及び第2シャッタ42は、遊技盤(遊技盤14)の盤面の上部に設けられ、大当たり遊技状態において遊技球が入球可能に開放する大入賞装置の一例である。また、第1大入賞口39及び第1シャッタ40の下方に第2大入賞口41及び第2シャッタ42を配置したことは、大入賞装置の下方に別の大入賞装置を配置したことの一例である。
一方、第1シャッタ40の背面側(後方)に設けられた第1大入賞口39には、第1カウントスイッチ104(図6参照)を有する領域(図示せず)があり、第2シャッタ42の背面側(後方)に設けられた第2大入賞口41には、第2カウントスイッチ105(図6参照)を有する領域(図示せず)がある。これら第1カウントスイッチ104、第2カウントスイッチ105(図6参照)を有する領域を所定個数(例えば10個)通過するか、又は、所定時間(例えば30秒又は0.5秒)が経過するまで第1シャッタ40又は第2シャッタ42が開放状態に駆動される。そして、開放状態において第1大入賞口39又は第2大入賞口41への所定個数の遊技球の入賞又は所定時間の経過のいずれかの条件が成立すると、第1シャッタ40又は第2シャッタ42は、遊技球を受け入れ難い閉鎖状態になるように駆動される。その結果、第1大入賞口39又は第2大入賞口41は、遊技球を受け入れ難い閉鎖状態となる(第2の状態)。なお、第1大入賞口39又は第2大入賞口41が遊技球を受け入れやすい状態となっている開放状態(第1の状態)から第1大入賞口39又は第2大入賞口41が遊技球を受け入れ難い状態となっている閉鎖状態(第2の状態)までの遊技をラウンドゲームという。従って、第1シャッタ40又は第2シャッタ42は、ラウンドゲーム時に開放し、各ラウンドゲーム間では閉鎖することになる。また、ラウンドゲームは、“1”ラウンド、“2”ラウンドなどのラウンド数として計数される。例えば、ラウンドゲームの1回目を第1ラウンド、2回目を第2ラウンドと呼称する場合がある。
続いて、開放状態から閉鎖状態(第2の状態)に駆動された第1シャッタ40又は第2シャッタ42は、開放状態において第1大入賞口39又は第2大入賞口41に受け入れられた遊技球が第1カウントスイッチ104又は第2カウントスイッチ105を通過したことを条件に、再度開放状態に駆動される。つまり、第1シャッタ40又は第2シャッタ42の開放状態において第1大入賞口39又は第2大入賞口41に受け入れられた遊技球が第1カウントスイッチ104又は第2カウントスイッチ105を通過したことを条件に、次のラウンドゲームへ継続して進むことができる。なお、第1ラウンドのラウンドゲームから、次のラウンドゲームに継続して進むことができない(最終の)ラウンドゲームが終了するまでの遊技を特定遊技あるいは大当たり遊技という。
大当たり遊技の実行中において、最初のラウンド数から最もラウンドゲームが継続された場合の最後のラウンドゲームまでのラウンド数(最大継続ラウンド数)は、停止表示された特別図柄によって異なる。例えば、本実施形態において、特別図柄表示器35に停止表示される図柄が“64”の場合は、最大継続ラウンド数は15ラウンドであり、第1大入賞口39が開放される。特別図柄表示器35に停止表示される図柄が“50”の場合は、最大継続ラウンド数は2ラウンドとなり、第2大入賞口41が開放される。なお、最大継続ラウンド数は2ラウンド又は15ラウンドに限定されない。例えば、最大継続ラウンド数は、ラウンド数抽選手段(メインCPU66を含む主制御回路60(図6参照))による抽選により、“1”ラウンドから“15”ラウンドまでの間から選択されるようにしてもよい。
また、前述した一般入賞口56a〜56d、第1大入賞口39又は第2大入賞口41に遊技球が入賞又は通過したときには、それぞれの入賞口の種類に応じて予め設定されている数(例えば、一般入賞口に入賞の場合は10個、大入賞口に入賞の場合は15個)の遊技球が上皿20又は下皿22に払い出される。
また、前述した始動口25において入賞と判定されたときには、予め設定されている数(例えば、3個)の遊技球が上皿20又は下皿22に払い出される。
また、第1大入賞口39を通過した遊技球は、演出用大入賞装置500を構成する搬送路510を介して、飾り部材540の裏側に設置された排出装置520によって、遊技盤14の左側に排出される。打ち出された遊技球は、遊技盤14の下部に設けられた回収装置(図示せず)によって回収され、パチンコ遊技機10の外部に送られる。
[演出用大入賞装置の構成]
図5は演出用大入賞装置500の構成を示すものであり、演出用大入賞装置500は、搬送路510、案内路512、排出装置520、飾り部材540(図3参照)を備えており、これらの部材は遊技盤14の裏側(後方)に配置されている。本実施形態によれば、遊技盤14は、前述したように全体が透過性を有する部材によって構成されているため、遊技盤14を介して、演出用大入賞装置500が視認可能である。このように、遊技盤14は、演出用入賞装置に対向する領域に透過性を有する遊技盤の一例である。また、演出用大入賞装置500は、遊技盤の後方に設けられ、大当たり遊技状態において大入賞装置(第1大入賞口39)を通過した遊技球が入球する演出用入賞装置の一例である。
図5は演出用大入賞装置500の構成を示すものであり、演出用大入賞装置500は、搬送路510、案内路512、排出装置520、飾り部材540(図3参照)を備えており、これらの部材は遊技盤14の裏側(後方)に配置されている。本実施形態によれば、遊技盤14は、前述したように全体が透過性を有する部材によって構成されているため、遊技盤14を介して、演出用大入賞装置500が視認可能である。このように、遊技盤14は、演出用入賞装置に対向する領域に透過性を有する遊技盤の一例である。また、演出用大入賞装置500は、遊技盤の後方に設けられ、大当たり遊技状態において大入賞装置(第1大入賞口39)を通過した遊技球が入球する演出用入賞装置の一例である。
は、第1大入賞口39に入球した遊技球を排出装置520に案内する略L字状の筒状部材であり、透過性を有する部材によって構成されている。また、搬送路510は、遊技球が所定個数(例えば、15個)貯留可能な長さを有している。そして、大当たり遊技状態において開放された第1大入賞口39に入球した遊技球は、搬送路510に送られ、搬送路510によって横方向に案内され、さらに下方に案内されて案内路512の一端部に送られる。搬送路510内の遊技球の動きは、搬送路510が透過性を有する部材によって構成されているため、遊技者に視認可能である。
案内路512は、一端部において遊技球を保持する機能(例えば、凹部)を備え、遊技球を左側に案内する部材である。この案内部の他端が、マシンガン形状の飾り部材540における銃口部分の裏側に配置される。
排出装置520は、案内路512の一端部に配置されており、案内路512の一端部に保持された遊技球を横方向に打ち出す衝突部材514、衝突部材514を案内路512の一端部側に常時付勢するばね部材516、衝突部材514をばね部材516の付勢方向に抗する方向に移動させる係合部材518、及び係合部材518を回転させる演出用駆動モータ530を備えている。
演出用駆動モータ530を駆動すると、係合部材518が回転し、係合部材518と衝突部材514とが係合して衝突部材514がばね部材516の付勢方向に抗する方向に押圧されることにより、衝突部材514が移動するとともにばね部材516が圧縮される。さらに、係合部材518が回転すると係合部材518と衝突部材514との係合状態が解除され、ばね部材516は元の状態に戻り、衝突部材514はばね部材516によって押圧されて案内路512の一端部に移動する。ここで、案内路512の一端部に遊技球が存在すれば、この遊技球に衝突部材514が衝突し、遊技球は案内路512を介して横方向に打ち出される。この時、遊技者には、マシンガン形状の飾り部材540における銃口部分から遊技球が出てくるように視認される。遊技球が打ち出された後、案内路512に遊技球が存在すれば、案内路512の一端部に落下して保持される。なお、排出装置520によって打ち出された遊技球は、再び遊技盤14の盤面に戻ることはない。また、詳細は後述するが、排出装置520によって遊技球が打ち出されるタイミングに略一致するように、第1第入賞口39への入賞に対する賞球払出が行われる。このため、遊技者には、あたかも演出用大入賞装置500への入球に基づいて賞球払出が行われるように見える。このように、演出用大入賞装置500は、大入賞装置(第1大入賞口39)を通過した遊技球を貯留する貯留部(搬送路510)と、貯留部(搬送路510)に貯留した遊技球を貯留部に保持させる貯留状態(排出装置520が駆動しない状態)及び貯留部に貯留した遊技球を演出用入賞装置の所定領域(遊技盤14の左側)に向けて排出する排出状態(排出装置520が駆動している状態)のいずれかに切り替える排出部(案内路512及び排出装置520)を有する演出用入賞装置の一例である。
なお、本実施形態において、表示手段の一例として、液晶表示装置を記載したが、本発明はこれに限定されない。例えば、表示手段は、プラズマディスプレイや、リアプロジェクションディスプレイや、CRTディスプレイや、ランプなどであってもよい。
[遊技機の電気的構成]
本実施形態におけるパチンコ遊技機10の制御回路について図6を用いて説明する。図6は、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の制御回路を示すブロック図である。
本実施形態におけるパチンコ遊技機10の制御回路について図6を用いて説明する。図6は、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の制御回路を示すブロック図である。
遊技制御手段としての主制御回路60は、図6に示すように、制御手段であるメインCPU66、メインROM(読み出し専用メモリ)68、記憶手段の一例であるメインRAM(読み書き可能メモリ)70、コマンド出力ポート72を備えている。この主制御回路60は、遊技の進行を制御する。
メインCPU66には、メインROM68、メインRAM70などが接続されており、このメインROM68に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。
メインROM68には、メインCPU66によりパチンコ遊技機10の動作を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、乱数抽選によって大当たり判定をする際に参照される各種のテーブルも記憶されている。
メインRAM70は、メインCPU66の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。メインRAM70に記憶されるデータの具体例としては、以下のようなものがある。
メインRAM70には、制御状態フラグ、大当たり判定用乱数カウンタ、大当たり図柄決定用乱数カウンタ、リーチパターン選択用乱数カウンタ、演出条件選択用乱数カウンタ、大入賞口開放回数カウンタ、第1大入賞口入賞カウンタ、第2大入賞口入賞カウンタ、待ち時間タイマ、大入賞口開放時間タイマ、特別図柄に関する保留個数を示すデータ、普通図柄に関する保留個数を示すデータ、後述する副制御回路200にコマンドを供給するためのデータ、変数などが位置付けられている。
制御状態フラグは、特別図柄ゲームや普通図柄ゲームの制御状態を示すものである。なお、以下の説明において、単に制御状態フラグと称する場合には特別図柄ゲームの制御状態を示すものとし、普通制御状態フラグと称する場合には普通図柄ゲームの制御状態を示すものとする。
大当たり判定用乱数カウンタは、特別図柄の大当たりを判定するためのものである。大当たり図柄決定用乱数カウンタは、特別図柄の大当たりを判定した場合に、停止表示される特別図柄を決定するためのものである。リーチパターン選択用乱数カウンタは、リーチを行うか否かを決定するためのものである。演出条件選択用乱数カウンタは、演出用の変動パターンを決定するためのものである。これらのカウンタは、メインCPU66により順次“1”増加するように記憶更新されており、所定のタイミングで各カウンタから乱数値を抽出することにより、メインCPU66の各種の機能を実行することとなる。なお、本実施形態においては、このような乱数カウンタを備え、プログラムに従って、メインCPU66が、乱数カウンタを“1”増加させるように記憶更新する構成としたが、これに限らず、別個に、乱数発生器のような装置を備えるように構成してもよい。
待ち時間タイマは、主制御回路60と副制御回路200とにおいて実行される処理の同期をとるためのものである。また、大入賞口開放時間タイマは、第1シャッタ40又は第2シャッタ42を駆動させ、第1大入賞口39又は第2大入賞口41開放する時間を計測するためのものである。なお、本実施形態におけるタイマは、メインRAM70において、所定の周期で、その所定の周期だけ減算されるように記憶更新されるが、これに限らず、CPUなど自体がタイマを備えていてもよい。
第1大入賞口開放回数カウンタは、大当たり遊技状態における第1大入賞口39の開放回数(いわゆるラウンド数)を示すものである。また、第1大入賞口入賞カウンタは、1ラウンド中に第1大入賞口39に入賞し、第1カウントスイッチ104を通過した遊技球の数を示すものである。第2大入賞口開放回数カウンタは、大当たり遊技状態における第2大入賞口41の開放回数(いわゆるラウンド数)を示すものである。また、第2大入賞口入賞カウンタは、1ラウンド中に第2大入賞口41に入賞し、第2カウントスイッチ105を通過した遊技球の数を示すものである。さらに、特別図柄に関する保留個数を示すデータは、始動口25へ遊技球が入賞したが、特別図柄の変動表示が実行できないときに、特別図柄ゲームの開始を保留するが、その保留されている特別図柄ゲームの保留回数を示すものである。さらに、普通図柄に関する保留個数を示すデータは、遊技球が通過ゲート54a、54bを通過したが、普通図柄の変動表示が実行できないときに、普通図柄ゲームの開始を保留するが、その保留されている普通図柄ゲームの保留回数を示すものである。
また、この主制御回路60は、電源投入時においてシステムリセット信号を生成する初期リセット回路64、後述する副制御回路200に対してコマンドを供給するためのコマンド出力ポート72を備えている。また、初期リセット回路64は、メインCPU66に接続されている。I/Oポート71は、各種のデバイスからの入力信号をメインCPU66に、メインCPU66からの出力信号を各種のデバイスに送信するための窓口となるものである。コマンド出力ポート72は、メインCPU66からのコマンドを副制御回路200あるいは払出・発射制御回路126に送信する窓口となるものである。
また、主制御回路60には、各種の装置が接続されており、例えば、図6に示すように、第1カウントスイッチ104、第2カウントスイッチ105、一般入賞口スイッチ106、108、110、112、通過ゲートスイッチ114、115、始動入賞口スイッチ116、始動口ソレノイド118、第1大入賞口ソレノイド120、第2大入賞口ソレノイド121、バックアップクリアスイッチ124が接続されている。
第1カウントスイッチ104は、第1大入賞口39近傍の一般領域に設けられている。この第1カウントスイッチ104は、第1大入賞口39における一般領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。このように、第1カウントスイッチ104は、大入賞装置(第1大入賞口39及び第1シャッタ40)を通過した遊技球を検知して、検知信号を出力する検知手段の一例である。
第2カウントスイッチ105は、第2大入賞口41近傍の一般領域に設けられている。この第2カウントスイッチ105は、第2大入賞口41における一般領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
一般入賞口スイッチ106、108、110、112は、一般入賞口56a〜56dにそれぞれ設けられている。この一般入賞口スイッチ106、108、110、112は、各一般入賞口56a〜56dを遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
通過ゲートスイッチ114、115は、通過ゲート54a、54bにそれぞれ設けられている。この通過ゲートスイッチ114、115は、通過ゲート54a、54bをそれぞれ遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
始動口ソレノイド118は、リンク部材(図示せず)を介して始動口25に設けられる普通電動役物48の羽根部材に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、羽根部材を開放状態又は閉鎖状態とする。
第1大入賞口ソレノイド120は、図4に示す第1シャッタ40に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、第1シャッタ40を駆動させ、第1大入賞口39を開放状態又は閉鎖状態とする。
第2大入賞口ソレノイド121は、図4に示す第2シャッタ42に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、第2シャッタ42を駆動させ、第2大入賞口41を開放状態又は閉鎖状態とする。
バックアップクリアスイッチ124は、パチンコ遊技機10に内蔵されており、電断時などにおけるバックアップデータを遊技場の管理者の操作に応じてクリアする機能を有する。
また、主制御回路60には、払出・発射制御回路126が接続されている。この払出・発射制御回路126には、遊技球の払出を行う払出装置128、遊技球の発射を行う発射装置130、カードに記憶された情報を読み取るカードユニット150が接続されている。
この払出・発射制御回路126は、主制御回路60から供給される賞球制御コマンド、カードユニット150から供給される貸し球制御信号を受け取り、払出装置128に対して所定の信号を送信することにより、払出装置128に遊技球を払い出させる。また、払出・発射制御回路126は、発射装置130に対して発射信号を供給することにより、遊技球を発射させる制御を行う。このように、払出装置128は、遊技球を払い出す払出装置の一例である。
また、発射装置130には、前述した発射ハンドル26、発射ソレノイド(図示せず)、タッチセンサ(図示せず)などの遊技球を発射させるための装置が備えられている。発射ハンドル26が遊技者によって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、発射ハンドル26の回動量によって調整した発射強度に基づいて発射ソレノイド(図示せず)に電力が供給され、上皿20に貯留された遊技球が発射ソレノイド(図示せず)により遊技盤14に順次発射される。また、発射ハンドル26を回動させた状態であっても、発射停止ボタン(図示せず)が押下された場合には、発射ソレノイド(図示せず)への電力供給が停止され、遊技球の発射が停止される。
さらに、主制御回路60には、特別図柄保留表示LED34a〜34d、普通図柄保留表示LED50a〜50d、特別図柄表示器35(7セグメントLED)、普通図柄表示器33(表示用ランプ)などが接続されている。
一方、コマンド出力ポート72には、副制御回路200が接続されている。この副制御回路200は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに応じて、液晶表示装置32における表示制御、スピーカ46から発生させる音声に関する制御、ランプ132の制御などを行う。なお、ランプ132には、具体的には、遊技盤14上を明暗表示する装飾ランプ(図示せず)などが含まれる。
なお、本実施形態においては、主制御回路60から副制御回路200に対してコマンドを供給するとともに、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を送信できるように構成しても問題ない。
副制御回路200は、サブCPU206、プログラムROM208、ワークRAM210、液晶表示装置32における表示制御を行うための表示制御手段としての表示制御回路250、スピーカ46から発生させる音声に関する制御を行う音声制御回路230、ランプ132に関する制御を行う駆動回路240を備える。副制御回路200は、主制御回路60からの指令に基づいて遊技の進行に応じた演出を実行する。また、副制御回路200には、演出用駆動モータ530が接続されており、サブCPU206によって演出用駆動モータ530が駆動制御され、演出用駆動モータ530に接続された演出用大入賞装置500が作動する。
サブCPU206には、プログラムROM208、ワークRAM210などが接続されている。サブCPU206は、このプログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU206は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路200の制御を行う。サブCPU206は、後述する各種の手段として機能することとなる。
プログラムROM208には、サブCPU206によりパチンコ遊技機10の遊技演出を制御するためのプログラムが記憶されている。
また、プログラムROM208には、複数種類の演出パターンが記憶されている。この演出パターンは、特別図柄の変動表示に関連して実行される演出表示の進行に関するものである。その他にも、プログラムROM208には、複数種類の大当たり遊技の実行中の演出パターンが記憶されている。この大当たり遊技の実行中の演出パターンは、大当たり遊技におけるラウンドゲームに関連して実行される演出表示の進行に関するものである。
なお、本実施形態においては、プログラム、テーブルなどを記憶する記憶手段として、主制御回路60ではメインROM68を、副制御回路200ではプログラムROM208を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジなどの記憶媒体に、プログラム、テーブルなどが記録されていてもよい。もちろん、プログラムROM208の代替としてメインROM68を用いてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、主制御回路60ではメインRAM70、副制御回路200ではワークRAM210などに記録されるものでもよい。さらにまた、プログラムの各々が別々の記憶媒体に記録されていてもよい。
ワークRAM210は、サブCPU206の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。例えば、識別情報の停止表示態様を決定するための停止表示態様決定用乱数カウンタ、リーチ演出時間を制御するためのタイマ変数、演出パターンを選択するための演出表示選択用乱数カウンタなど、各種の変数などが位置付けられている。
なお、本実施形態においては、メインCPU66の一時記憶領域としてメインRAM70を、サブCPU206の一時記憶領域としてワークRAM210を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
駆動回路240は、ドライブ回路242と、装飾データROM244とを備え、サブCPU206に接続されている。駆動回路240は、ドライブ回路242を介してランプ132の発光を制御する。
表示制御回路250は、画像データプロセッサ(以下、VDPと称する)212、各種の画像データを記憶する画像データROM216、画像データを画像信号として変換するD/Aコンバータ218、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路220から構成されている。
上述したVDP212は、サブCPU206、画像データROM216、D/Aコンバータ218、初期リセット回路220と接続されている。
このVDP212は、いわゆるスプライト回路、スクリーン回路、及びパレット回路などの回路を含み、液晶表示装置32に画像を表示させるための種々の処理を行うことができる装置である。つまり、VDP212は、液晶表示装置32に対する表示制御を行う。また、VDP212には、液晶表示装置32の表示領域32aに画像を表示するためのバッファとしての記憶媒体(例えば、ビデオRAM)を備えている。この記憶媒体の所定の記憶領域に画像データを記憶することによって、所定のタイミングで液晶表示装置32の表示領域32aに画像が表示されることとなる。
画像データROM216には、特別画像データ、背景画像データ、演出画像データなどの各種の画像データが別個に記憶されている。もちろん、関連画像を示す関連画像データも記憶されている。
VDP212は、サブCPU206から供給される画像表示命令に応じて、画像データROM216から、背景画像データ、演出画像データなど、各種の画像データを読み出し、液晶表示装置32に表示させる画像データを生成する。VDP212は、生成した画像データを、後方に位置する画像データから順に重ね合わせてバッファに記憶し、所定のタイミングでD/Aコンバータ(図示せず)に供給する。このD/Aコンバータ(図示せず)は、画像データを画像信号として変換し、この画像信号を液晶表示装置32に供給することにより、液晶表示装置32に画像を表示させる。
また、音声制御回路230は、音声に関する制御を行う音源IC232、BGMをはじめとする各種の演出効果音の音声データを記憶する音声データROM234、音声信号を増幅するための増幅器236(以下、AMPと称する)などから構成されている。
この音源IC232は、サブCPU206、初期リセット回路220、音声データROM234、AMP236と接続されている。この音源IC232は、スピーカ46から発生させる音声の制御を行う。
[主制御メイン処理]
図7を用いて、主制御メイン処理を説明する。
図7を用いて、主制御メイン処理を説明する。
ステップS9においては、初期化設定処理を行う。この処理において、メインCPU66は、電源投入に応じて、メインROM68から起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM70に記憶されるフラグなどを初期化し、又は電源遮断前の状態に復帰する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS10に処理を移す。
ステップS10においては、初期値乱数更新処理を行う。この処理において、メインCPU66は、初期値乱数カウンタを更新する処理を行う。この処理が終了した場合、ステップS11に処理を移す。
ステップS11において、メインCPU66は、システムタイマ監視タイマ値が3であるか否かを判断する。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70に記憶されるシステムタイマ監視タイマ値を参照し、システムタイマ監視タイマ値が3である場合には、ステップS12に処理を移し、システムタイマ監視タイマ値が3でない場合には、ステップS10に処理を移す。
ステップS12においては、システムタイマ監視タイマリセット処理を行う。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70に記憶されるシステムタイマ監視タイマをリセットする処理を行う。この処理が終了した場合、ステップS13に処理を移す。
ステップS13においては、タイマ更新処理を行う。この処理において、メインCPU66は、主制御回路60と副制御回路200との同期をとるための待ち時間タイマ、大当たりが発生した際に開放する第1大入賞口39又は第2大入賞口41の開放時間を計測するための大入賞口開放時間タイマなど、各種のタイマを更新する処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS14に処理を移す。
ステップS14においては、特別図柄制御処理を行う。この処理において、メインCPU66は、特別図柄制御処理を行う。特別図柄制御処理については、後述する。この処理が終了した場合には、ステップS15に処理を移す。
ステップS15においては、普通図柄制御処理を行う。この処理において、メインCPU66は、通過ゲートスイッチ114、115からの検知信号に応じて、乱数値を抽出し、メインROM68に記憶される普通図柄当選テーブルを参照し、普通図柄抽選が当選したか否かを判定し、判定の結果をメインRAM70に記憶する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS16に処理を移す。
ステップS16においては、図柄表示装置制御処理を行う。この処理において、メインCPU66は、ステップS14、ステップS15でメインRAM70に記憶された特別図柄制御処理の結果と、普通図柄制御処理の結果に応じて、特別図柄表示器35と、普通図柄表示器33と、ラウンド数表示器51とを駆動するための制御信号をメインRAM70に記憶する処理を行う。メインCPU66は、後述するステップS19にて制御信号を特別図柄表示器35に制御信号を送信する。特別図柄表示器35は受信した制御信号に基づき特別図柄を変動表示及び停止表示する。普通図柄表示器33は受信した制御信号に基づき普通図柄を変動表示及び停止表示する。この処理が終了した場合には、ステップS17に処理を移す。
ステップS17においては、遊技情報データ生成処理を行う。この処理において、メインCPU66は、台コンピュータ又はホールコンピュータ(図示せず)に送信するための遊技情報データに関する遊技状態コマンドを生成し、メインRAM70に記憶する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS18に処理を移す。
ステップS18においては、図柄保留個数データ生成処理を行う。この処理において、メインCPU66は、後述するシステムタイマ割込処理におけるスイッチ入力検出処理(図8、ステップS46)にて検出される始動入賞口スイッチ116及び通過ゲートスイッチ114、115からの検知信号や、特別図柄及び普通図柄の変動表示の実行に応じて更新されるメインRAM70に記憶された保留個数データの更新結果に基づいて、特別図柄保留表示LED34a〜34d及び普通図柄保留表示LED50a〜50dを駆動するための制御信号をメインRAM70に記憶する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS19に処理を移す。
ステップS19においては、ポート出力処理を行う。この処理において、メインCPU66は、上記のステップなどでメインRAM70に記憶される制御信号を各ポートに出力する処理を行う。具体的には、特別図柄保留表示LED34a〜34d(図3、図6参照)、普通図柄保留表示LED50a〜50d(図3、図6参照)、特別図柄表示器35(7セグメントLED、図3、図6参照)、普通図柄表示器33(表示LED、図3、図6参照)にLED点灯のためのLED電源(コモン信号)やソレノイド駆動のためのソレノイド電源を供給する。この処理が終了した場合には、ステップS20に処理を移す。
ステップS20においては、記憶・遊技状態コマンド制御処理を行う。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70の所定領域に確変フラグもしくは時短状態フラグがセットされているか判定し、確変フラグもしくは時短状態フラグがセットされていると判定した場合、確変状態コマンド、時短状態コマンドを生成し、副制御回路200に送信する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS21に処理を移す。
ステップS21においては、演出制御コマンド出力制御処理を行う。この処理において、メインCPU66は、演出制御コマンドを副制御回路200への出力制御処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS22に処理を移す。
ステップS22においては、払出処理を行う。この処理において、メインCPU66は、第1大入賞口39、第2大入賞口41、始動口25、一般入賞口56a〜56dに遊技球が入賞したか否かのチェックを行い、入賞があった場合、それぞれに対応する払出要求コマンドを払出・発射制御回路126に送信する。払出処理については後述する。この処理が終了した場合には、ステップS10に処理を移す。
[システムタイマ割込処理]
また、メインCPU66は、メイン処理を実行している状態であっても、メイン処理を中断させ、システムタイマ割込処理を実行する場合がある。メインCPU66は、所定の周期(例えば2ミリ秒)毎にクロックパルスを発生させ、これに応じて、以下のシステムタイマ割込処理を実行する。図8を用いて、システムタイマ割込処理を説明する。
また、メインCPU66は、メイン処理を実行している状態であっても、メイン処理を中断させ、システムタイマ割込処理を実行する場合がある。メインCPU66は、所定の周期(例えば2ミリ秒)毎にクロックパルスを発生させ、これに応じて、以下のシステムタイマ割込処理を実行する。図8を用いて、システムタイマ割込処理を説明する。
ステップS41においては、各レジスタを退避させる処理を行う。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70の各レジスタ(記憶領域)に記憶される実行中のプログラムにおいて使用されていた値を退避させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS42に処理を移す。
ステップS42においては、システムタイマ監視タイマの値を+1する処理を行う。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70に記憶されるシステムタイマ監視タイマの値を+1する処理を行う。なお、システムタイマ監視タイマは、所定の処理(特別図柄制御処理など)をタイマ割込処理の所定回数(3回)の起動を条件として実行させるための監視タイマである。この処理が終了した場合、ステップS43に処理を移す。
ステップS43においては、乱数更新処理を行う。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70に記憶される大当たり判定用乱数カウンタなどの乱数値を更新する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS44に処理を移す。
ステップS44においては、入力ポート読込処理を行う。この処理において、メインCPU66は、各ポートからの検知信号を読み込む処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS46に処理を移す。
ステップS46においては、スイッチ入力検出処理を行う。この処理において、メインCPU66は、第1カウントスイッチ104、第2カウントスイッチ105、一般入賞口スイッチ106、108、通過ゲートスイッチ114、115、始動入賞口スイッチ116など各スイッチからの検知信号を検出し、メインRAM70の所定領域に各データを記憶する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS47に処理を移す。
ステップS47においては、各レジスタを復帰させる処理を行う。この処理において、メインCPU66は、ステップS42で退避した値を各レジスタに復帰させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS49に処理を移す。
ステップS49においては、割込み許可処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了し、割込発生前のアドレスへ復帰させる。
は、本サブルーチンを終了する。
は、本サブルーチンを終了する。
[スイッチ入力検出処理]
図9を用いて、スイッチ入力検出処理を以下に説明する。
図9を用いて、スイッチ入力検出処理を以下に説明する。
ステップS50において、賞球関連スイッチチェック処理を行う。この処理において、メインCPU66は、第1カウントスイッチ104、第2カウントスイッチ105、一般入賞口スイッチ106,108,110,112、始動入賞口スイッチ116からの検知信号を受信したか否かをチェックし、検知信号を受信した場合に、第1カウントスイッチ104、第2カウントスイッチ105、一般入賞口スイッチ106,108,110,112、始動入賞口スイッチ116に対応する賞球カウンタに1加算する処理を行う。この処理の詳細については後述する。この処理が終了した場合には、ステップS52に処理を移行する。
ステップS52において、特別図柄関連スイッチチェック処理を行う。この処理において、メインCPU66は、始動入賞口スイッチ116からの検知信号を受信したか否かをチェックする処理を行う。始動入賞口スイッチ116からの検知信号を受信した場合に、保留個数が上限(例えば、4個)である否かを判定し、特別図柄ゲームの大当たり判定用乱数値と、大当たり図柄決定用乱数値とを抽出し、メインRAM70の特別図柄記憶領域に格納する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS54に処理を移行する。
ステップS54において、普通図柄関連スイッチチェック処理を行う。この処理において、メインCPU66は、通過ゲートスイッチ114,115からの検知信号を受信したか否かをチェックする処理を行う。さらに、通過ゲートスイッチ114,115からの検知信号を受信した場合に、保留個数が上限(例えば、4個)である否かを判定し、普通図柄ゲームの当たり判定用乱数値を抽出し、メインRAM70の普通図柄記憶領域に格納する処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[賞球関連スイッチチェック処理]
図10を用いて、賞球関連スイッチチェック処理を説明する。
図10を用いて、賞球関連スイッチチェック処理を説明する。
ステップS60において、メインCPU66は、始動入賞口スイッチ116が遊技球を検知したか否かを判定し、遊技球を検知したと判定した場合にはステップS61に処理を移行する。遊技球を検知したと判定しない場合にはステップS62に処理を移行する。
ステップS61において、メインCPU66は、始動口賞球カウンタの値に1加算する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS62に処理を移行する。
ステップS62において、メインCPU66は、第1カウントスイッチ104が遊技球を検知したか否かを判定し、遊技球を検知したと判定した場合にはステップS63に処理を移行する。遊技球を検知したと判定しない場合にはステップS64に処理を移行する。
ステップS63において、メインCPU66は、第1大入賞口賞球カウンタの値に1加算する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS64に処理を移行する。
ステップS64において、メインCPU66は、第2カウントスイッチ105が遊技球を検知したか否かを判定し、遊技球を検知したと判定した場合にはステップS65に処理を移行する。遊技球を検知したと判定しない場合にはステップS66に処理を移行する。
ステップS65において、メインCPU66は、第2大入賞口賞球カウンタの値に1加算する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS66に処理を移行する。
ステップS66において、メインCPU66は、一般入賞口スイッチ106、108、110、112が遊技球を検知したか否かを判定し、遊技球を検知したと判定した場合にはステップS67に処理を移行する。遊技球を検知したと判定しない場合にはステップS66に処理を移行する。
ステップS67において、メインCPU66は、一般入賞口賞球カウンタの値に1加算する処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[特別図柄制御処理]
図7のステップS14において実行されるサブルーチンについて図11を用いて説明する。なお、図11において、ステップS72からステップS81の側方に描いた数値は、それらのステップに対応する制御状態フラグを示し、その制御状態フラグの数値に応じて、その数値に対応する1つのステップが実行され、特別図柄ゲームが進行することになる。
図7のステップS14において実行されるサブルーチンについて図11を用いて説明する。なお、図11において、ステップS72からステップS81の側方に描いた数値は、それらのステップに対応する制御状態フラグを示し、その制御状態フラグの数値に応じて、その数値に対応する1つのステップが実行され、特別図柄ゲームが進行することになる。
最初に、図11に示すように、制御状態フラグをロードする処理を実行する(ステップS71)。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグを読み出す。この処理が終了した場合には、ステップS72に処理を移す。
なお、後述するステップS72からステップS81において、メインCPU66は、後述するように、制御状態フラグの値に基づいて、各ステップにおける各種の処理を実行するか否かを判断する。この制御状態フラグは、特別図柄ゲームの遊技の状態を示すものであり、ステップS72からステップS81における処理のいずれかを実行可能にするものである。また、それに加えて、メインCPU66は、各ステップに対して設定された待ち時間タイマなどに応じて決定される所定のタイミングで各ステップにおける処理を実行する。なお、この所定のタイミングに至る前においては、各ステップにおける処理を実行することなく終了することになり、他のサブルーチンを実行することになる。もちろん、所定の周期でシステムタイマ割込処理も実行する。
ステップS72においては、特別図柄記憶チェック処理を実行する。詳しくは図12を用いて後述する。この処理が終了した場合には、ステップS73に処理を移す。
ステップS73においては、特別図柄変動時間管理処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが特別図柄変動時間管理を示す値(01)であり、変動時間が経過した場合に、特別図柄表示時間管理を示す値(02)を制御状態フラグにセットし、確定後待ち時間(例えば1秒)を待ち時間タイマにセットする。つまり、確定後待ち時間が経過した後、ステップS74の処理を実行するように設定する。この処理が終了した場合には、ステップS74に処理を移す。
ステップS74においては、特別図柄表示時間管理処理を実行する。この処理においては、メインCPU66は、制御状態フラグが特別図柄表示時間管理を示す値(02)であり、確定後待ち時間が経過した場合に、大当たりか否かを判断する。メインCPU66は、大当たりである場合に、大当たり開始インターバル管理を示す値(03)を制御状態フラグにセットし、大当たり開始インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、大当たり開始インターバルに対応する時間が経過した後、ステップS75の処理を実行するように設定するのである。一方、メインCPU66は、大当たりではない場合に、特別図柄ゲーム終了を示す値(07)をセットする。つまり、ステップS81の処理を実行するように設定するのである。この処理が終了した場合には、ステップS75に処理を移す。
ステップS75においては、大当たり開始インターバル管理処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが大当たり開始インターバル管理を示す値(03)であり、その大当たり開始インターバルに対応する時間が経過した場合に、メインROM68から読み出された第1大入賞口39又は第2大入賞口41を開放させるためのデータをメインRAM70に記憶する。そして、メインCPU66は、図7のステップS19の処理において、メインRAM70に記憶された第1大入賞口39又は第2大入賞口41を開放させるためのデータを読み出し、第1大入賞口39又は第2大入賞口41を開放させる旨の信号を、第1大入賞口ソレノイド120又は第2大入賞口ソレノイド121に供給する。このように、メインCPU66などは、第1大入賞口39又は第2大入賞口41の開閉制御を行う。つまり、所定の有利な遊技状態(第1大入賞口39又は第2大入賞口41が遊技球を受け入れやすい開放状態から第1大入賞口39又は第2大入賞口41が遊技球を受け入れ難い閉鎖状態までの遊技状態)が提供される一のラウンドゲームを複数回繰り返し行う可能性がある大当たり遊技が実行されることになる。また、遊技者にとって有利な遊技とは、第1大入賞口39又は第2大入賞口41などの開閉可能な可変入賞装置が開放状態になることであってもよい。
さらに、メインCPU66は、大入賞口開放中を示す値(04)を制御状態フラグにセットするとともに、開放上限時間(例えば30秒)を大入賞口開放時間タイマにセットする。つまり、ステップS78の処理を実行するように設定するのである。さらに、メインCPU66は、メインRAM70内のラウンド数表示カウンタに、所定の数字(例えば、“15”)を代入する。この処理が終了した場合には、ステップS77に処理を移す。
ステップS77においては、大入賞口再開放前待ち時間管理処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが大入賞口再開放前待ち時間管理を示す値(05)であり、ラウンド間インターバルに対応する時間が経過した場合に、大入賞口開放回数カウンタを“1”増加するように記憶更新する。メインCPU66は、大入賞口開放中を示す値(04)を制御状態フラグにセットする。メインCPU66は、開放上限時間(例えば30秒)を大入賞口開放時間タイマにセットする。つまり、ステップS78の処理を実行するように設定するのである。この処理が終了した場合には、ステップS78に処理を移す。
ステップS78においては、大入賞口開放中処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが大入賞口開放中を示す値(04)である場合に、第1大入賞口入賞カウンタ又は第2大入賞口入賞カウンタが“10”以上であるという条件、開放上限時間を経過した(大入賞口開放時間タイマが“0”である)という条件のいずれかを満たすか否かを判断する。メインCPU66は、いずれかの条件を満たした場合に、第1大入賞口39又は第2大入賞口41を閉鎖させるために,メインRAM70に位置付けられた変数を更新する。そして、大入賞口開放回数カウンタが大入賞口開放回数最大値以上である(最終ラウンドである)という条件を満たすか否かを判断する。メインCPU66は、この条件を満たした場合に、大当たり終了インターバルを示す値(06)を制御状態フラグにセットし、大当たり終了インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、大当たり終了インターバルに対応する時間が経過した後、ステップS80の処理を実行するように設定するのである。一方、メインCPU66は、この条件を満たさない場合に、大入賞口再開放前待ち時間管理を示す値(05)を制御状態フラグにセットする。また、メインCPU66は、ラウンド間インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、ラウンド間インターバルに対応する時間が経過した後、ステップS77の処理を実行するように設定するのである。この処理が終了した場合には、ステップS80に処理を移す。このように、メインCPU66は、所定数の遊技球の入球又は開放状態が所定時間経過するまで開放状態とするラウンド遊技を複数回実行するように大入賞装置(第1大入賞口39及び第1シャッタ40)を駆動する制御を行う大当たり遊技制御手段の一例である。
ステップS80においては、大当たり終了インターバル処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが大当たり終了インターバルを示す値(06)であり、大当たり終了インターバルに対応する時間が経過した場合に、特別図柄ゲーム終了を示す値(07)を制御状態フラグにセットする。つまり、ステップS81の処理を実行するように設定するのである。また、メインCPU66は、確変状態となる場合には、確変フラグをメインRAM70の所定領域にセットする。また、メインCPU66は、時短状態となる場合には、メインRAM70の所定領域に時短状態フラグをセットし、時短回数に100をセットする。この処理が終了した場合には、ステップS81に処理を移す。
ステップS81においては、特別図柄ゲーム終了処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが特別図柄ゲーム終了を示す値(07)である場合に、特別図柄に関する保留個数を示すデータ(始動記憶情報)を“1”減少するように記憶更新する。また、メインCPU66は、始動記憶情報が“1”減少する旨の始動記憶数指定コマンドを示すデータを、メインRAM70における所定の記憶領域にセットする。そして、メインCPU66は、次回の変動表示を行うために、特別図柄記憶領域の更新を行う。メインCPU66は、特別図柄記憶チェックを示す値(00)をセットする。つまり、ステップS72の処理を実行するように設定するのである。
前述したように、制御状態フラグをセットすることにより、特別図柄ゲームが実行されることとなる。具体的には、メインCPU66は、図11に示すように、大当たり遊技状態ではない場合において、大当たり判定の結果がはずれであるときには、制御状態フラグを“00”、“01”、“02”、“07”と順にセットすることにより、図11に示すステップS72、ステップS73、ステップS74、ステップS81の処理を所定のタイミングで実行することとなる。また、メインCPU66は、大当たり遊技状態ではない場合において、大当たり判定の結果が大当たりであるときには、制御状態フラグを“00”、“01”、“02”、“03”と順にセットすることにより、図11に示すステップS72、ステップS73、ステップS74、ステップS75の処理を所定のタイミングで実行し、大当たり遊技状態への制御を実行することになる。さらには、メインCPU66は、大当たり遊技状態への制御が実行された場合には、制御状態フラグを“04”、“05”と順にセットすることにより、図11に示すステップS78、ステップS77の処理を所定のタイミングで実行し、大当たり遊技を実行することとなる。なお、大当たり遊技の終了条件が成立した場合には、“04”、“06”、“07”と順にセットすることにより、図11に示すステップS78からステップS81の処理を所定のタイミングで実行し、大当たり遊技を終了することになる。
[特別図柄記憶チェック処理]
図11のステップS72において実行されるサブルーチンについて、図12を用いて説明する。
図11のステップS72において実行されるサブルーチンについて、図12を用いて説明する。
最初に、図12に示すように、メインCPU66は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値(00)であるか否かを判断する(ステップS101)。制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値であると判断した場合には、ステップS102に処理を移し、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値でないと判断した場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS102において、メインCPU66は、特別図柄に関する保留個数が“0”であるか否かを判断する。特別図柄に関する保留個数を示すデータが“0”であると判断した場合には、ステップS103に処理を移し、保留個数を示すデータが“0”でないと判断した場合には、ステップS104に処理を移す。
ステップS103においては、デモ表示処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、デモ表示を行わせるために副制御回路200にデモ表示コマンドを供給するための変数をメインRAM70に記憶する。このデモ表示コマンドを図7のステップS21の演出制御コマンド出力制御処理にて副制御回路200に送信することにより、副制御回路200において、デモ画面の表示が実行されることになる。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS104においては、制御状態フラグとして特別図柄変動時間管理を示す値(01)をセットする処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、特別図柄変動時間管理を示す値を制御状態フラグに記憶する。この処理が終了した場合には、ステップS105に処理を移す。
ステップS105においては、大当たり判断処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、大当たり判定テーブルに記憶されている大当たり判定値を選択する。そして、メインCPU66は、始動入賞時に抽出された乱数値と、特別図柄決定テーブル(図13参照)の大当たり判定値とを参照する。つまり、メインCPU66は、遊技者に有利な大当たり遊技状態とするか否かの判定を行うことになる。この処理が終了した場合には、ステップS106に処理を移す。このように、メインCPU66は、遊技領域に設けられた特定領域(始動口25)を遊技球が通過すると遊技者にとって有利な大当たり遊技状態へ移行するか否かを決定する遊技状態決定手段の一例である。
また、本実施形態においては、大当たり遊技終了後に、一定範囲の乱数値に対して所定数の大当たり判定値が設定されている低確率状態、及び低確率状態よりも大当たり判定値が多く設定されている高確率状態のいずれかの遊技状態に移行する。
ステップS106においては、図柄決定処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、ステップS105において大当たりと判定された場合には、始動入賞時に抽出された大当たり図柄決定用乱数値を抽出し、その大当たり図柄決定用乱数値に基づいて、特別図柄決定テーブル(図13参照)を参照して特別図柄表示器35に停止表示させる特別図柄を決定し、その特別図柄を示すデータをメインRAM70の所定領域に記憶する。この決定した特別図柄によって、大当たりであれば大当たり遊技の内容や大当たり遊技終了後の遊技状態の内容も決定される。詳細については図13を用いて後述する。この処理が終了した場合には、ステップS109に処理を移す。なお、大当たりと判定されなかった場合(はずれ)には、特別図柄表示器35に停止表示させる特別図柄をはずれ図柄に決定した特別図柄を示すデータをメインRAM70に記憶する。
なお、ステップS106の処理によってメインRAM70の所定領域に記憶された図柄指定コマンドは、図7のステップS21の処理により、主制御回路60のメインCPU66から副制御回路200のサブCPU206に停止図柄指定コマンドとして供給される。
ステップS109においては、変動パターン決定処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、演出条件選択用乱数値を抽出する。メインCPU66は、ステップS106により決定された特別図柄に基づいて、メインROM68に記憶される変動パターン選択テーブルから特別図柄変動パターンコマンドを選択する。具体的には、ステップS106により決定された特別図柄に応じた特別図柄変動パターンコマンドが選択され、メインRAM70の所定領域に記憶する。
このように記憶された演出用の特別図柄変動パターンコマンドは、図7のステップS21の処理により、主制御回路60のメインCPU66から副制御回路200のサブCPU206に変動パターン指定コマンドとして供給される。副制御回路200のサブCPU206は、受信した変動パターン指定コマンドに応じた演出表示を実行することになる。この処理が終了した場合には、ステップS110に処理を移す。
ステップS110においては、決定した演出用の変動パターンに対応する変動時間を待ち時間タイマにセットする処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、ステップS109の処理により決定された演出用の変動パターンに対応する変動時間をテーブルより読み出し、その変動時間を示す値を待ち時間タイマに記憶する。そして、今回の変動表示に用いられた大当たり判定用乱数値などが記憶された記憶領域をクリアする処理を実行する(ステップS111)。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[特別図柄決定テーブル]
図13を用いて、メインROM68に記憶されている特別図柄決定テーブルの説明を行う。
図13を用いて、メインROM68に記憶されている特別図柄決定テーブルの説明を行う。
図13は、メインROM68に記憶される特別図柄決定テーブルを示す。低確率状態の場合、大当たり乱数値が7で、大当たり図柄乱数値が0〜4のとき、大当たり図柄の左図柄が6、右図柄が4、図柄指定コマンドz0が選択され、内容は大当たり、特図抽選が高確率状態、ラウンド数が15R、開放時間が30秒であり、第1大入賞口の開放、次の大当たり抽選に当選するまで普図確変が継続することを示している(いわゆる確変15R大当たり)。低確率状態の場合、大当たり乱数値が7で、大当たり図柄乱数値が5、6のとき、大当たり図柄の左図柄が5、右図柄が0、図柄指定コマンドz1が選択され、内容は大当たり、特図抽選が高確率状態、ラウンド数が2R、開放時間が0.5秒であり、第2大入賞口の開放、次の大当たり抽選に当選するまで普図確変が継続することを示している(いわゆる突然確変、略して突確)。低確率状態の場合、大当たり乱数値が7で、大当たり図柄乱数値が7〜9のとき、大当たり図柄の左図柄が2、右図柄が1、図柄指定コマンドz2が選択され、内容は大当たり、特図抽選が低確率状態、ラウンド数が15R、開放時間が30秒であり、第1大入賞口の開放、普図確変の継続が100回転であることを示している。低確率状態の場合、大当たり乱数値が上記以外の場合、図柄指定コマンドz3が選択され、内容ははずれを示している。
高確率状態の場合、大当たり乱数値が3,5,7,11,13で、大当たり図柄乱数値が0〜4のとき、大当たり図柄の左図柄が6、右図柄が4、図柄指定コマンドz0が選択され、内容は大当たり、特図抽選が高確率状態、ラウンド数が15R、開放時間が30秒であり、第1大入賞口の開放、次の大当たり抽選に当選するまで普図確変が継続することを示している(いわゆる確変15R大当たり)。高確率状態の場合、大当たり乱数値が3,5,7,11,13で、大当たり図柄乱数値が5、6のとき、大当たり図柄の左図柄が5、右図柄が0、図柄指定コマンドz1が選択され、内容は大当たり、特図抽選が高確率状態、ラウンド数が2R、開放時間が0.5秒であり、第2大入賞口の開放、次の大当たり抽選に当選するまで普図確変が継続することを示している(いわゆる突然確変、略して突確)。高確率状態の場合、大当たり乱数値が3,5,7,11,13で、大当たり図柄乱数値が7〜9のとき、大当たり図柄の左図柄が2、右図柄が1、図柄指定コマンドz2が選択され、内容は大当たり、特図抽選が低確率状態、ラウンド数が15R、開放時間が30秒であり、第1大入賞口の開放、普図確変の継続が100回転であることを示している。高確率状態の場合、大当たり乱数値が上記以外の場合、図柄指定コマンドz3が選択され、内容ははずれを示している。このように、メインCPU66は、大当たり遊技状態へ移行する決定を行った場合に、大当たり遊技終了後の遊技状態を決定する遊技状態決定手段の一例である。
[払出処理]
図14を用いて、図7のステップS22において実行される払出処理について説明する。
図14を用いて、図7のステップS22において実行される払出処理について説明する。
ステップS900において、メインCPU66は、始動口賞球カウンタの値が0より大きいか否かを判定し、0より大きいと判定した場合にはステップS910に処理を移行する。0より大きいと判定しない場合には、ステップS920に処理を移行する。
ステップS910において、メインCPU66は、賞球コマンド(3個戻し)を送信バッファ(メインRAM70)にセットするとともに、始動口賞球カウンタの値を1減算する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS980に処理を移行する。
ステップS920において、メインCPU66は、第1大入賞口賞球カウンタの値が0より大きいか否かを判定し、0より大きいと判定した場合にはステップS930に処理を移行する。0より大きいと判定しない場合には、ステップS940に処理を移行する。
ステップS930において、メインCPU66は、賞球コマンド設定処理を行う。賞球コマンド設定処理については後述する。この処理が終了した場合には、ステップS980に処理を移行する。
ステップS940において、メインCPU66は、第2大入賞口賞球カウンタの値が0より大きいか否かを判定し、0より大きいと判定した場合にはステップS950に処理を移行する。0より大きいと判定しない場合には、ステップS960に処理を移行する。
ステップS950において、メインCPU66は、賞球コマンド(15個戻し)を送信バッファ(メインRAM70)にセットするとともに、第2大入賞口賞球カウンタの値を1減算する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS980に処理を移行する。
ステップS960において、メインCPU66は、一般入賞口賞球カウンタの値が0より大きいか否かを判定し、0より大きいと判定した場合にはステップS970に処理を移行する。0より大きいと判定しない場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS970において、メインCPU66は、賞球コマンド(10個戻し)を送信バッファ(メインRAM70)にセットするとともに、一般入賞口賞球カウンタの値を1減算する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS980に処理を移行する。
ステップS980において、メインCPU66は、賞球コマンドを払出・発射制御回路126へ送信する処理を行う。ここで、メインCPU66は、メインRAM70の所定領域に遅延フラグ(図15のステップS1020)がセットされているか否かを判定する。遅延フラグがセットされている場合には、第1カウントスイッチ104が遊技球を検知した時点から所定時間遅れたタイミングで賞球コマンドを払出・発射制御回路126へ送信する処理を行う。本実施形態においては、当該所定時間として、第1カウントスイッチ104が遊技球を検知してから、当該遊技球が搬送路510を通過して、案内路512の一端部に到達するまでの時間だけ遅延させたタイミングで賞球コマンドが送信される。賞球コマンドの送信後、遅延フラグをクリアにする処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。このように、メインCPU66は、検知手段(第1カウントスイッチ104)からの検知信号に基づいて払出装置(払出装置128)を駆動させ、所定数の遊技球を賞球として払い出す制御を行う払出制御手段の一例である。また、メインCPU66は、検知手段(第1カウントスイッチ104)からの検知信号を受信してから、遊技球が少なくとも演出用入賞装置(演出用大入賞装置500)の所定領域を通過するまでに要する時間まで遅延させた払出タイミングで賞球を払い出す制御を行う払出制御手段の一例である。
[賞球コマンド設定処理]
図15を用いて、図14のステップS930において実行される賞球コマンド設定処理について説明する。
図15を用いて、図14のステップS930において実行される賞球コマンド設定処理について説明する。
ステップS1010において、メインCPU66は、メインRAM70に記憶されている大入賞口開放回数カウンタの値に基づいて、1ラウンド又は最終ラウンドであるか否かを判定する処理を行う。1ラウンド又は最終ラウンド(15ラウンド)であると判定した場合には、ステップS1020に処理を移行する。1ラウンド又は最終ラウンド(15ラウンド)であると判定しない場合には、ステップS1030に処理を移行する。
ステップS1020において、メインCPU66は、メインRAM70に遅延フラグをセットする処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1040に処理を移行する。このように、メインCPU66は、大入賞装置(第1大入賞口39及び第1シャッタ40)が最初のラウンド遊技を実行している時には、払出タイミング(遅延させた払出タイミング)で賞球を払い出す制御を行う払出制御手段の一例である。
ステップS1030において、メインCPU66は、1回のラウンドゲームが終了したか否かを判定する処理を行う。1回のラウンドゲームが終了したと判定した場合には、ステップS1040に処理を移行する。1回のラウンドゲームが終了したと判定しない場合(ラウンドゲーム中)には、本サブルーチンを終了する。このように、メインCPU66は、大入賞装置(第1大入賞口39及び第1シャッタ40)がラウンド遊技の終了後に賞球を払い出す制御を行う払出制御手段の一例である。
ステップS1040において、メインCPU66は、賞球コマンド(15個戻し)を送信バッファ(メインRAM70)にセットするとともに、第1大入賞口賞球カウンタの値を1減算する処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[サブ制御メイン処理]
図16を用いて、サブ制御メイン処理を説明する。
図16を用いて、サブ制御メイン処理を説明する。
ステップS1510においては、初期化処理を行う。この処理において、サブCPU206は、電源投入に応じて、プログラムROM208から起動プログラムを読み込むとともに、ワークRAM210に記憶されるフラグなどを初期化し、設定する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1520に処理を移行する。
ステップS1520においては、乱数更新処理を行う。この処理において、サブCPU206は、ワークRAM210に記憶される乱数を更新する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1530に処理を移行する。
ステップS1530においては、コマンド解析制御処理を行う。この処理において、サブCPU206は、主制御回路60から受信し、ワークRAM210の受信バッファに格納されるコマンドを解析する処理を行う。具体的には、主制御回路60から受信コマンドを受信した時にワークRAM210の受信バッファに格納されたコマンドデータを読み出し、このコマンドデータが指定する内容に基づいて、各種の演出内容を決定する処理を行う。この処理の詳細については後述する。この処理が終了した場合には、ステップS1540に処理を移行する。
ステップS1540においては、表示制御処理を行う。この処理において、サブCPU206は、液晶表示装置32において表示を行うために、表示制御回路250に送信するためのデータを更新する。表示制御回路250において、VDP212は、サブCPU206からの演出画像を表示するためのデータに基づいて、背景画像データ、演出用画像データ、変動速度設定用画像データなど、各種の画像データを画像データROM216から読み出し、重ね合わせて、液晶表示装置32の表示領域32a上に表示させる。この処理が終了した場合には、ステップS1550に処理を移行する。
ステップS1550においては、音制御処理を行う。この処理において、サブCPU206は、音を出力するためのデータを音声制御回路230に送信する。音声制御回路230は、サブCPU206からの音を出力するためのデータに基づいて、音声データROM234から曲データ、効果音データ、声データなどの、各種音データを読み出し、音を重ね合わせ、AMP236で増幅し、スピーカ46から出力する。この処理が終了した場合には、ステップS1560に処理を移行する。
ステップS1560においては、ランプ制御処理を行う。この処理において、サブCPU206は、この処理において、サブCPU206は、ランプを点灯するためのデータを駆動回路240に送信する。駆動回路240は、サブCPU206からのランプを点灯するためのデータに基づいて、装飾データROM244から各種の点灯パターンデータを読み出し、ランプ132を点灯する。この処理が終了した場合には、ステップS1570に処理を移行する。
ステップS1570においては、演出制御処理を行う。この処理において、サブCPU206は、この処理において、サブCPU206は、表示系統、音声系統、ランプ系統以外のその他の演出を制御する処理を行う。例えば、演出用駆動モータ530を駆動する制御を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1520に処理を移行する。
[サブ制御コマンド受信割込処理]
図17を用いて、サブ制御コマンド受信割込処理を説明する。
図17を用いて、サブ制御コマンド受信割込処理を説明する。
ステップS1610においては、レジスタを退避させる処理を行う。この処理において、サブCPU206は、各レジスタ(記憶領域)に記憶される実行中のプログラムを退避させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1620に処理を移行する。
ステップS1620においては、入力されたコマンドを受信バッファへ格納する処理を行う。この処理において、サブCPU206は、入力されたコマンドをワークRAM210の受信バッファ領域へ格納する処理を行う。この処理において、格納されたコマンドは、図13のステップS1530の処理で解析される。この処理が終了した場合には、ステップS1630に処理を移行する。
ステップS1630においては、レジスタを復帰させる処理を行う。この処理において、サブCPU206は、ステップS1610で退避したプログラムを各レジスタに復帰させる処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[コマンド解析制御処理]
図18を用いて、コマンド解析制御処理を説明する。
図18を用いて、コマンド解析制御処理を説明する。
ステップS1710において、サブCPU206は、受信バッファを参照して主制御回路60からコマンドを受信したか否かを判定する処理を行う。主制御回路60からコマンドを受信したと判定した場合には、ステップS1720に処理を移行する。主制御回路60からコマンドを受信したと判定しない場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS1720において、サブCPU206は、主制御回路60からの受信コマンドを読み出し、解析する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1730に処理を移行する。
ステップS1730においては、15ラウンド大当たりか否かを判定する処理を行う。この処理において、サブCPU206は、読み出したコマンドに基づいて15ラウンド大当たりか否かを判定する処理を行う。大当たりであると判定した場合には、ステップS1750に処理を移行する。大当たりであると判定しない場合には、ステップS1780に処理を移行する。
ステップS1750においては、1ラウンド目あるいは15ラウンド目であるか否かを判定する処理を行う。この処理において、サブCPU206は、1ラウンド目あるいは15ラウンド目であるか否かを判定する処理を行う。1ラウンド目あるいは15ラウンド目であると判定した場合には、ステップS1770に処理を移行する。1ラウンド目あるいは15ラウンド目であると判定しない場合(2〜14ラウンドの場合)には、ステップS1760に処理を移行する。このように、サブCPU206は、大入賞装置(第1大入賞口39及び第1シャッタ40)が最初のラウンド遊技を実行している時に排出部(案内路512及び排出装置520)を排出状態に切り替える制御を行う切替制御手段の一例である。
ステップS1760においては、ラウンドゲームが終了するか否かを判定する処理を行う。この処理において、サブCPU206は、主制御回路60においてラウンドゲームの終了条件(10個の入賞、又は30秒の開放)を満たしたことを示すコマンドを受信バッファから読み出すことにより、1回のラウンドゲームが終了したか否かを判定する処理を行う。ラウンドゲームが終了すると判定した場合には、ステップS1770に処理を移行する。大当たり遊技が終了すると判定しない場合には、本サブルーチンを終了する。このように、サブCPU206は、大入賞装置(第1大入賞口39及び第1シャッタ40)がラウンド遊技を実行している時に排出部(案内路512及び排出装置520)を貯留状態に切り替え、ラウンド遊技が終了した時に排出状態に切り替える制御を行う切替制御手段の一例である。
ステップS1770においては、排出装置520を駆動する処理を行う。この処理において、サブCPU206は、図16に示すステップS1570において、排出装置520を駆動させるようにワークRAM210のデータを更新する処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。このように、サブCPU206は、排出部(案内路512及び排出装置520)を、貯留状態又は排出状態に切り替える制御を行う切替制御手段の一例である。
ステップS1780において、サブCPU206は、受信したコマンドに対応する演出データを、ワークRAM210の所定領域にセットする処理を行う。これらのデータに基づき、図16のステップS1540〜ステップS1570の処理において、各種の演出が実行される。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[大当たり遊技中の遊技盤]
図19は大当たり遊技中の遊技盤の様子を示す説明図である。15ラウンド大当たり遊技中における1ラウンド目においては、図19に示すように、第1大入賞口39が開放し、ラウンド数を報知する文字画像91、大当たり報知に用いた識別図柄94などが液晶表示装置32の表示領域に表示される。大当たり遊技中において発射ハンドル26を操作して、第1大入賞口39に遊技球を入賞させることが賞球を獲得するための条件となる。ここで、1ラウンド目には遅延フラグ(図18のステップS1020)がセットされているため、図17のステップS980の処理により、第1大入賞口39が入球して第1大入賞口39の近傍に設けられた第1カウントスイッチ104が遊技球を検出した時点から、所定時間後に賞球の払出が行われる。さらに、1ラウンド目においては、ラウンドゲーム中に演出用大入賞装置500が動作しているため、賞球払出のタイミングに略一致するタイミングで、遊技球が演出用大入賞装置500に遊技球が入球して遊技盤14の左側に発射される。これにより、遊技者は、演出用大入賞装置500に遊技球が入球することにより、賞球払出が行われるように感じるようになる。また、遊技盤14は、全体が透過性部材を基盤としているため、演出用大入賞装置500に遊技球が入球する様子、及び演出用大入賞装置500が遊技球を発射している様子が視認可能となる。なお、本実施形態においては、1ラウンド目において第1大入賞口39に遊技球を入賞させることにより、払出タイミングが多少遅れるものの、第1大入賞口39への入球に応じて逐次賞球払出が実行されるため、大当たり時点で持ち玉が少なくても、第1大入賞口39へ入球させることができれば、1ラウンド目を確実に消化することが可能になるとともに、2ラウンド目以降も確実に消化することが可能になる。また、図19は1ラウンド目を説明するものであるが、15ラウンド目においても同様の賞球払出が実行される。これにより、15ラウンド目が終了した後に賞球払出が実行される時間を短縮することができる。
図19は大当たり遊技中の遊技盤の様子を示す説明図である。15ラウンド大当たり遊技中における1ラウンド目においては、図19に示すように、第1大入賞口39が開放し、ラウンド数を報知する文字画像91、大当たり報知に用いた識別図柄94などが液晶表示装置32の表示領域に表示される。大当たり遊技中において発射ハンドル26を操作して、第1大入賞口39に遊技球を入賞させることが賞球を獲得するための条件となる。ここで、1ラウンド目には遅延フラグ(図18のステップS1020)がセットされているため、図17のステップS980の処理により、第1大入賞口39が入球して第1大入賞口39の近傍に設けられた第1カウントスイッチ104が遊技球を検出した時点から、所定時間後に賞球の払出が行われる。さらに、1ラウンド目においては、ラウンドゲーム中に演出用大入賞装置500が動作しているため、賞球払出のタイミングに略一致するタイミングで、遊技球が演出用大入賞装置500に遊技球が入球して遊技盤14の左側に発射される。これにより、遊技者は、演出用大入賞装置500に遊技球が入球することにより、賞球払出が行われるように感じるようになる。また、遊技盤14は、全体が透過性部材を基盤としているため、演出用大入賞装置500に遊技球が入球する様子、及び演出用大入賞装置500が遊技球を発射している様子が視認可能となる。なお、本実施形態においては、1ラウンド目において第1大入賞口39に遊技球を入賞させることにより、払出タイミングが多少遅れるものの、第1大入賞口39への入球に応じて逐次賞球払出が実行されるため、大当たり時点で持ち玉が少なくても、第1大入賞口39へ入球させることができれば、1ラウンド目を確実に消化することが可能になるとともに、2ラウンド目以降も確実に消化することが可能になる。また、図19は1ラウンド目を説明するものであるが、15ラウンド目においても同様の賞球払出が実行される。これにより、15ラウンド目が終了した後に賞球払出が実行される時間を短縮することができる。
2ラウンドから14ラウンドにおいて、例えば、10ラウンドのラウンドゲーム開始当初においては、図20に示すように、第1大入賞口39が開放されるが、その一方で、図18に示すステップS1760の処理により、ラウンドゲーム中は演出用大入賞装置500が発射動作を行われないため、ラウンドゲーム中において第1大入賞口39に入球した遊技球は、搬送路510内に遊技球が貯留される。また、ラウンドゲーム中においては、第1大入賞口加算カウンタが加算されるが、図15に示すステップS1030の処理により賞球コマンドがセットされないため、賞球払出が実行されない。
そして、10ラウンドのラウンドゲーム終了後においては、図21に示すように、ラウンドインターバル間の演出画像96が液晶表示装置32に表示され、第1大入賞口39が閉鎖されるが、その一方で、図18に示すステップS1760の処理により、ラウンドゲーム終了後に演出用大入賞装置500が発射動作を行うようになり、ラウンドゲーム中において搬送路510内貯留された遊技球は、遊技盤14の左側に発射される。ここで、演出用大入賞装置500(排出装置520)による遊技球の発射は、大当たりラウンドインターバル間に全て排出できる早さで行われることが望ましい。これにより、搬送路510に遊技球が無い状態で次のラウンドゲームに移行することができる。また、ラウンドゲーム終了後においては、図15に示すステップS1030の処理により賞球コマンドがセットされ、第1大入賞口加算カウンタが0になるまで賞球払出が実行される。これにより、賞球払出の実行と、演出用大入賞装置500が発射動作の開始が略一致したタイミングで行われるため、遊技者は、演出用大入賞装置500に遊技球を発射することにより、賞球払出が行われるように感じるようになる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述したものに限るものではない。例えば、演出用大入賞装置500による遊技球の発射と、液晶表示装置32の表示画面とを同期させて、例えば、遊技状態(確変、時短)の報知を行ってもよい。また、演出用大入賞装置500の構成は、上述したものに限るものではなく、賞球払出のタイミングを遅延させ、演出用大入賞装置500を遊技球が通過することによって賞球払出が実行されるように見せることができるものであれば、特に構成を問うものではない。また、上述した実施形態においては、2ラウンドから14ラウンドにおいては、ラウンドゲーム終了後に払出が実行されるが、それに限るものではなく、もう少し早いタイミングで賞球払出が実行させてもよい。例えば、第1大入賞口39に遊技球が例えば7個入球した時点あるいは開放時間が25秒を経過した時点で賞球払出が実行されるようにしてもよい。また、本実施形態によれば、搬送路510が略L型に形成されているが、搬送路510の構成については略L型に限るものではない。例えば、スパイラル状に形成することにより、遊技球がスパイラルを描きながら流下する様子を遊技者に楽しませることが可能になる。
また、本実施形態においては、2ラウンド大当たり(突然確変)の場合には、第2大入賞口41が開放されるため、遊技球が演出用大入賞装置500に入球する場合は、15ラウンド大当たりに限られるが、本発明は、上述したものに限るものではない。例えば、15ラウンド大当たりにおいて第1大入賞口39かあるいは第2大入賞口41のいずれか選択するように構成し、第2大入賞口41を選択した場合には、第2大入賞口41に遊技球が入球したタイミングで賞球払出が実行されるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、大当たり遊技において、遊技球が大入賞装置(第1大入賞口39及び第1シャッタ40)を通過した時点では、賞球払出が行われず、遊技盤後方に設けられた演出用入賞装置(演出用大入賞装置500)の所定領域を通過したタイミングで賞球払出が行われる。このため、遊技者には、大入賞装置ではなく演出用入賞装置への入球が起因となって賞球払出が行われるように見せること、言い換えれば演出用入賞装置が大入賞装置であるかのように見せることが可能になる。さらに、演出用入賞装置が遊技盤の後方に配置されるため、広い領域を使って演出用入賞装置を構成することができるため、演出用入賞装置のデザイン性を向上させることが可能になる。このように、斬新なデザインの大入賞装置を設置可能な遊技機を提供することが可能になる。
また本実施形態によれば、遊技盤を介して演出用入賞装置(演出用大入賞装置500)に遊技球が入球する様子を視認することができるため、例えば、演出用入賞装置の所定領域に遊技球が到達するまでの経路に遊技球を用いた演出を行うことにより、遊技球を用いて大当たり演出を行うという斬新なデザインを採用することが可能になる。このように、斬新なデザインの大入賞装置を設置可能な遊技機を提供することが可能になる。
また本実施形態によれば、貯留部(搬送路510)に貯留した遊技球を排出することで賞球払出が大量に行われているかのように遊技者に感じさせることにより、大入賞装置(第1大入賞口39及び第1シャッタ40)への入賞毎に賞球払出を行うよりも強いインパクトを遊技者に与えることが可能となる。このように、斬新なデザインの大入賞装置を設置可能な遊技機を提供することが可能になる。
また本実施形態によれば、大当たり遊技開始時の最初のラウンド遊技(1ラウンド目)において、大入賞装置(第1大入賞口39及び第1シャッタ40)への入賞に応じて賞球払出を行う制御を行うことにより、例えば、大当たり遊技を開始する時点で、所有している遊技球が少ない場合でも、大入賞装置に入球することにより、大当たり遊技を継続させることが可能になる。そして、それ以降のラウンドにおいて貯留部に貯留した遊技球を排出することで賞球払出が大量に行われているかのように遊技者に感じさせることが可能になる。このように、斬新なデザインの大入賞装置を設置可能な遊技機を提供することが可能になる。
また本実施形態によれば、大当たり遊技に移行した際に別の大入賞装置(第2大入賞口41及び第2シャッタ42)を用いることにより、演出用入賞装置(演出用大入賞装置500)を用いない大当たり遊技を行うことも可能になり、大当たり遊技のバリエーションを増加させることができる。このように、タイプが互いに異なる大当たり遊技を実行するという、斬新なデザインの大入賞装置を設置可能な遊技機を提供することが可能になる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、主に、遊技球が転動する遊技領域を有する遊技盤と、当該遊技領域に設けられた特定領域を遊技球が通過すると遊技者にとって有利な大当たり遊技状態へ移行するか否かを決定する遊技状態決定手段と、前記遊技盤の盤面の上部に設けられ、前記大当たり遊技状態において遊技球が入球可能に開放する大入賞装置と、前記大入賞装置を通過した遊技球を検知して、検知信号を出力する検知手段と、前記遊技盤の後方に設けられ、前記大当たり遊技状態において前記大入賞装置を通過した遊技球が入球する演出用入賞装置と、遊技球を払い出す払出装置と、前記検知手段からの検知信号に基づいて前記払出装置を駆動させ、所定数の遊技球を賞球として払い出す制御を行う払出制御手段とを備え、前記払出制御手段は、前記検知手段からの検知信号を受信してから、遊技球が少なくとも前記演出用入賞装置の所定領域を通過するまでに要する時間まで遅延させた払出タイミングで賞球を払い出す制御を行うことを特徴とする遊技機であるが、遊技盤、遊技状態決定手段、大入賞装置、検知手段、演出用入賞装置、払出装置、払出制御手段などの具体的構成は、適宜設計変更可能である。
なお、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
10 パチンコ遊技機
14 遊技盤
25 始動口
26 発射ハンドル
32 液晶表示装置
33 普通図柄表示器
34a、34b、34c、34d 特別図柄保留表示LED
35 特別図柄表示器
39 第1大入賞口
40 第1シャッタ
41 第2大入賞口
42 第2シャッタ
48 普通電動役物
60 主制御回路
66 メインCPU
68 メインROM
70 メインRAM
94 識別図柄
104 第1カウントスイッチ
105 第2カウントスイッチ
106、108、110、112 一般入賞口スイッチ
116 始動入賞口スイッチ
118 始動口ソレノイド
120 第1大入賞口ソレノイド
121 第2大入賞口ソレノイド
126 払出・発射制御回路
130 発射装置
200 副制御回路
206 サブCPU
208 プログラムROM
210 ワークRAM
240 駆動制御回路
250 表示制御回路
500 演出用大入賞装置
510 搬送路
512 案内路
520 排出装置
540 飾り部材
14 遊技盤
25 始動口
26 発射ハンドル
32 液晶表示装置
33 普通図柄表示器
34a、34b、34c、34d 特別図柄保留表示LED
35 特別図柄表示器
39 第1大入賞口
40 第1シャッタ
41 第2大入賞口
42 第2シャッタ
48 普通電動役物
60 主制御回路
66 メインCPU
68 メインROM
70 メインRAM
94 識別図柄
104 第1カウントスイッチ
105 第2カウントスイッチ
106、108、110、112 一般入賞口スイッチ
116 始動入賞口スイッチ
118 始動口ソレノイド
120 第1大入賞口ソレノイド
121 第2大入賞口ソレノイド
126 払出・発射制御回路
130 発射装置
200 副制御回路
206 サブCPU
208 プログラムROM
210 ワークRAM
240 駆動制御回路
250 表示制御回路
500 演出用大入賞装置
510 搬送路
512 案内路
520 排出装置
540 飾り部材
Claims (5)
- 遊技球が転動する遊技領域を有する遊技盤と、
当該遊技領域に設けられた特定領域を遊技球が通過すると遊技者にとって有利な大当たり遊技状態へ移行するか否かを決定する遊技状態決定手段と、
前記遊技盤の盤面の上部に設けられ、前記大当たり遊技状態において遊技球が入球可能に開放する大入賞装置と、
前記大入賞装置を通過した遊技球を検知して、検知信号を出力する検知手段と、
前記遊技盤の後方に設けられ、前記大当たり遊技状態において前記大入賞装置を通過した遊技球が入球する演出用入賞装置と、
遊技球を払い出す払出装置と、
前記検知手段からの検知信号に基づいて前記払出装置を駆動させ、所定数の遊技球を賞球として払い出す制御を行う払出制御手段とを備え、
前記払出制御手段は、前記検知手段からの検知信号を受信してから、遊技球が少なくとも前記演出用入賞装置の所定領域を通過するまでに要する時間まで遅延させた払出タイミングで賞球を払い出す制御を行うことを特徴とする遊技機。 - 前記遊技盤は、前記演出用入賞装置に対向する領域に透過性を有することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記演出用入賞装置は、前記大入賞装置を通過した遊技球を貯留する貯留部と、当該貯留部に貯留した遊技球を前記貯留部に保持させる貯留状態及び前記貯留部に貯留した遊技球を前記演出用入賞装置の所定領域に向けて排出する排出状態のいずれかに切り替える排出部を有し、
さらに、所定数の遊技球の入球又は開放状態が所定時間経過するまで開放状態とするラウンド遊技を複数回実行するように前記大入賞装置を駆動する制御を行う大当たり遊技制御手段と、
前記排出部を、貯留状態又は排出状態に切り替える制御を行う切替制御手段とを備え、
前記切替制御手段は、前記大入賞装置がラウンド遊技を実行している時に前記排出部を貯留状態に切り替え、前記ラウンド遊技が終了した時に排出状態に切り替える制御を行い、
前記払出制御手段は、前記大入賞装置が前記ラウンド遊技の終了後に賞球を払い出す制御を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。 - 前記切替制御手段は、前記大入賞装置が最初のラウンド遊技を実行している時に前記排出部を排出状態に切り替える制御を行い、
前記払出制御手段は、前記大入賞装置が最初のラウンド遊技を実行している時には、前記払出タイミングで賞球を払い出す制御を行うことを特徴とする請求項3記載の遊技機。 - 前記大入賞装置の下方に別の大入賞装置を配置したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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2007
- 2007-09-27 JP JP2007251485A patent/JP2009078105A/ja not_active Withdrawn
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