JP2009052013A - 熱可塑性エラストマ樹脂組成物および成形体 - Google Patents
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Abstract
柔軟で弾力性に富み、成形加工性に優れるポリエステルエラストマの特徴を保持しつつ、製造時の二酸化炭素排出量を低減可能な環境低負荷熱可塑性エラストマ樹脂組成物およびそれからなる成形品を提供しようとするものである。
【解決手段】
ポリエステルブロック共重合体(A)35〜85重量%と、ゴム質重合体(B)5〜45重量%と、脂肪族ポリエステル(C)10〜55重量%とを、(A)+(B)の合計量が90〜45重量%であり、(A)+(B)+(C)の合計量が100重量%となるように配合した熱可塑性エラストマ樹脂組成物。
【選択図】なし
Description
ゴム質重合体の所定量M(g)にアセトンを加え、4時間還流した。この溶液を9000rpmで30分間遠心分離後、不溶分を濾過した。この不溶分を60℃で5時間減圧乾燥し、重量N(g)を測定し、グラフト率を次式で算出した。
グラフト率=100×(N−M×L)/(M×L)
ここで、Lはゴム質重合体中のゴムの含有率を表す。
ASTM D−2240にしたがって測定した。
JIS K7113にしたがって、引張破断強度と引張破断伸度を測定した。
−40℃の環境下でJIS K7113にしたがって、引張破断強度と引張破断伸度を測定した。
[ポリエステルブロック共重合体(A−1)の製造]
テレフタル酸50.5部、1,4−ブタンジオール43.8部および数平均分子量約1400のポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール35.4部を、チタンテトラブトキシド0.04部とモノ−n−ブチル−モノヒドロキシスズオキサイド0.02部を共にヘリカルリボン型攪拌翼を備えた反応容器に仕込み、190〜225℃で3時間加熱し、反応水を系外に流出させながらエステル化反応を行った。反応混合物にテトラ−n−ブチルチタネート0.2部を追添加し、”イルガノックス”1098(チバガイギー社製ヒンダードフェノール系酸化防止剤)0.05部を添加した後、245℃に昇温し、次いで、50分かけて系内の圧力を27Paの減圧とし、その条件下で1時間50分重合を行った。得られたポリマを水中にストランド状で吐出し、カッティングによりペレットとした。
テレフタル酸59.3部、1,4−ブタンジオール51.4部および数平均分子量約1400のポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール22.9部を、チタンテトラブトキシド0.04部とモノ−n−ブチル−モノヒドロキシスズオキサイド0.02部を共にヘリカルリボン型攪拌翼を備えた反応容器に仕込み、190〜225℃で3時間加熱し、反応水を系外に流出させながらエステル化反応を行った。反応混合物にテトラ−n−ブチルチタネート0.15部を追添加し、”イルガノックス”1098(チバガイギー社製ヒンダードフェノール系酸化防止剤)0.05部を添加した後、245℃に昇温し、次いで、50分かけて系内の圧力を27Paの減圧とし、その条件下で1時間50分重合を行った。得られたポリマを水中にストランド状で吐出し、カッティングによりペレットとした。
ポリブタジエンラテックス(ゴム粒子径0.25μm、ゲル含率80%)45部(固形分換算)の存在下でメタクリル酸メチル72%、スチレン24%、アクリロニトリル4%からなる単量体混合物55部を4時間にわたって連続滴下して乳化重合した。得られたグラフト共重合体ラテックス硫酸で凝固し、化成ソーダで中和、洗浄、ろ過、乾燥してパウダー状のグラフト共重合体(B−1)を調製した。得られたグラフト共重合体のグラフト率は51重量%であった。
ポリブタジエンラテックス80重量部(固形分換算)の存在下にメタクリル酸メチル72%、スチレン24%、アクリロニトリル4%からなる単量体混合物20部を4時間にわたって連続滴下して乳化重合した。得られた重合体は硫酸マグネシウムで凝固し、苛性ソーダで中和、洗浄、濾過、乾燥してパウダー状のゴム質重合体を得た。本ゴム質重合体のグラフト率は63重量%であった。
(A)+(B)+(C)の合計量が100重量%となるように配合した [ゴム質重合体(B−3)の製造]
ポリブタジエンラテックス60重量部(固形分換算)の存在下で、スチレン70%、アクリルニトリル30%からなる単量体混合物40重量部を4時間にわたって連続滴下して乳化重合した。得られた重合体は硫酸マグネシウムで凝固し、苛性ソーダで中和、洗浄、濾過、乾燥してパウダー状のゴム質重合体を得た。本ゴム質重合体のグラフト率は39重量%であった。
住友化学工業製“ボンドファースト7M”(エチレン/メタクチル酸グリシジル/アクリル酸メチル共重合体)
三井・デュポンポリケミカル製“エバフレックスA709”(エチレン/エチルアクリレート共重合体)
重量平均分子量20万、D−乳酸単位1%、融点175℃のポリ−L−乳酸
参考例で得られたポリエステルブロック共重合体(A−1)、(A−2)、ゴム質重合体(B−1)、(B−2)、(B−3)、(B−4)、(B−5)、脂肪族ポリエステル(C)を、表1に示す配合比率(重量%)でV−ブレンダーを用いて混合し、直径45mmで3条ネジタイプのスクリューを有する2軸押出機を用いて230℃で溶融混練し、ペレット化した。
Claims (7)
- 主として結晶性芳香族ポリエステル単位からなる高融点結晶性重合体セグメント(a1)と、主として脂肪族ポリエーテル単位及び/又は脂肪族ポリエステル単位からなる低融点重合体セグメント(a2)とを主たる構成成分とするポリエステルブロック共重合体(A)35〜85重量%と、少なくとも1つのゴム質重合体ブロック(b1)と、少なくとも1つの芳香族ビニル単量体(b2)と、(メタ)アクリル酸エステルまたはその誘導体を含有する単量体(b3)が結合したゴム質重合体(B)5〜45重量%と、脂肪族ポリエステル(C)10〜55重量%とを、(A)+(B)の合計量が90〜45重量%であり、(A)+(B)+(C)の合計量が100重量%となるように配合したことを特徴とする熱可塑性エラストマ樹脂組成物。
- 前記ゴム質重合体(B)が、ゴム質重合体ブロック(b1)40〜85重量部の存在下に、芳香族ビニル単量体(b2)と(メタ)アクリル酸エステルまたはその誘導体を含有する単量体(b3)およびシアン化ビニル系単量体(b4)からなる単量体混合物15〜60重量部をグラフト重合してなるグラフト共重合体または該グラフト共重合体と残りの単量体が共重合した共重合体とからなるグラフト共重合体組成物であって、前記単量体混合物が、芳香族ビニル単量体(b2)と(メタ)アクリル酸エステルまたはその誘導体を含有する単量体(b3)の合計が100〜40重量%と、シアン化ビニル系単量体(b4)0〜60重量%とからなる混合物であることを特徴とする請求項1記載の熱可塑性エラストマ樹脂組成物。
- 前記ゴム質重合体(B)のゴム質重合体ブロック(b1)がジエン系ゴム質重合体であることを特徴とする請求項1または2のいずれか記載の熱可塑性エラストマ樹脂組成物。
- 前記ゴム質重合体(B)のグラフト率が25重量%以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマ樹脂組成物。
- 前記ポリエステルブロック共重合体(A)における高融点結晶性重合体セグメント(a1)が、ポリブチレンテレフタレート単位を主たる構成成分とするものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマ樹脂組成物。
- 前記ポリエステルブロック共重合体(A)における低融点セグメント(a2)が、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール単位を主たる構成成分とするものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマ樹脂組成物。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱可塑性エラストマ樹脂組成物からなることを特徴とする成形体。
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