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JP2008529367A - Dvdビデオ形式のデータを作成する方法、dvdビデオ・データおよびdvdビデオ・データ構造を復元するための方法 - Google Patents

Dvdビデオ形式のデータを作成する方法、dvdビデオ・データおよびdvdビデオ・データ構造を復元するための方法 Download PDF

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JP2008529367A JP2007552510A JP2007552510A JP2008529367A JP 2008529367 A JP2008529367 A JP 2008529367A JP 2007552510 A JP2007552510 A JP 2007552510A JP 2007552510 A JP2007552510 A JP 2007552510A JP 2008529367 A JP2008529367 A JP 2008529367A
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Abstract

メディア・コンテンツの第1の表現をメディア内容の第2の表現に変換するために、メディア・コンテンツの第2の表現となるデータ構成要素(1120)を生成するデータ構成要素ビルダ(1110)が使われる。データ構成要素ビルダは、第2の表現インジケータを生成し、少なくとも1つの再生されたメディア・ファイル(1114)およびスケジュール情報を有するペイロード・データ・スケジュール(1116)で、各再生されたメディア・ファイルに対して、メディア・ファイルのペイロード情報の開始を示す。再生されたメディア・ファイルは、第1の表現の元のメディア・ファイル(1100、1102、1104)によって表されるように、同じメディア・コンテンツを表現する。
【選択図】図11a

Description

本発明は、サーバからクライアントに伝送することを目的とするDVDビデオ形式の、望ましくは映画のデータを作成する方法に関連する。DVDビデオ形式のデータは、予め定められたデータ・ファイル一式として提供される。また、本発明は、前記方法に従って作成されたDVDビデオ・データを復元するためのDVD装置で使用されている方法にも関連する。更に、本発明は、映像、音声、およびリッチ・コンテンツのデータを含むデータ・ファイル一式で構成されている、前記DVDビデオの仕様に従って組織されたDVDビデオ・データ構造に関連する。また、本発明は、DVDプレイヤおよびDVD装置が、記憶媒体に格納されている映像フィルムの再生で使用する際の記憶媒体に関連するものであり、記憶媒体は、前記記憶媒体に格納されたデータを読取る手段、DVDビデオ形式のファイルを処理する手段、および、例えば、MPEG−4で符号化したデータの復号に見られるような復号手段で構成されている。最後に、本発明は、一般消費者向けの電子機器のハードウェアおよびソフトウェアなどのコンピュータ・プログラム製品やコンピュータ・プログラムに関連する。
従来において、音楽(例えばmp3のような音楽記録)に見られるデジタル・コンテンツの売買が一般化したため、相当な数のビジネスが生まれた。このビジネスの成長を支えた要因に、デジタル・コンテンツを短時間でダウンロードできるといったインターネット接続における帯域幅の増加と、ダウンロードしたコンテンツを簡単で分かりやすい方法で使用できるプレイヤの開発がある。
しかしながら、それでもインターネット接続の帯域幅は、まだ制限されており、例えば、映像コンテンツが、DVDビデオ仕様で記録したDVD媒体方式でまだ配信されているように、映像コンテンツのインターネット上での配信の更なる発展を妨げている。
当技術分野で周知のように、前記DVDビデオ形式では、字幕やナビゲーション情報などを含むサブピクチャ・データのようなリッチ・コンテンツを組み込むことができる。
通常、映像および音声データは、mpeg−2またはmpeg−1規格にしたがって符号化され、DVDビデオ形式データ構造の一部であるデータ・パケットでカプセル化される。
インターネットの帯域が低コストで継続的に増加したおかげで、映像や映画などのダウンロードは広く普及している。しかしながら、ユーザは、DVDビデオのディスクを作成するのに必要なDVDビデオのフォーマットに、mpeg−2あるいはmpeg−4のデータ・ストリームを取り込むためには、特別なソフトウェアを必要とするため、mpeg−2あるいはmpeg−4で符号化されたビデオ・ストリームを、簡単にダウンロードできるわけではない。
例えば、DVDビデオ形式の映像コンテンツをダウンロードするための解決法を使うために、簡単で分かりやすい方法が必要である。また、最初に購入したDVDを安全な場所に保管しておき、DVDのコピーのみを使用したい人がいるのなら、CDまたはハードディスクにDVDを保存できることが望まれる。
DVDフォーマットは、ビデオタイトル設定(VIDEO_TS)ディレクトリで、特定のファイルを有するディレクトリ構造を有し、また、実際の映像や音声のコンテンツは、映像オブジェクト・ファイル(VOB拡張ファイル)に含まれ、前記実際の映像コンテンツは、再度パック・ヘッダおよびPESパケット・ヘッダの後に続く一方で、散在する制御情報を含めずに書き込まれる映像データを要求するその他のフォーマットが存在する。
こういったファイル・フォーマットは、国際規格であるISO/IEC14496−1:2002に準拠したMPEG−4のファイル・フォーマットである。MPEG-4規格のパート1の「システム」のセクション13の「ファイル・フォーマット」は、特に関連性がある。ここでは、前記音声あるいは映像データがいわゆる”mdat”アトムに書き込まれる必要がある。前記MPEG−4規格は、このmdatアトムのデータが、いわゆるチャンク・データであることを必要とする。すなわち、その間、パケットの制御情報なしに、音声または映像、あるいは、通常、メディア・コンテンツで構成されているペイロード・データのみを表現しているデータである。言い換えれば、この文書では「レガシ」デコーダとも呼ばれているMPEG−4対応の復号器は、mdatアトムが画像チャンク(すなわち、次の画像グループに関連する画像データの映像が符号化されたグループ)のグループのみを含めていることを予測する。MPEG−4で1つ例外として挙げられるのが、mdatアトムは、複数のトラックを組入れることが可能になる。つまり、単一のMPEG−4コンテナに、例えば、複数の映画を含めることができることを意味する。MPEG−4規格のプレイヤが、第1の映画または第1のトラックを再生する場合、mdatアトムの正しい出発点を捜し出し(この出発点は、アドレス、または記憶媒体上の特定のセクター境界になる)、このチャンクのすべてのデータが完全に復号化されるまで、その出発点で始まっているデータから次のデータへと瞬時に復号化される。
それに対して、上記のように、MPEG−2ファイル・フォーマットは、DVDファイル形式であり、このMPEG−4のファイル理念とは異なる。その理由は、いくつかの複数ファイルが存在しており、その各ファイルに制御情報が含められていること、また、単一のファイルの範囲内では、複数の画像データ・グループは、後に続いて書き込まれないが、単一のグループは、通常、制御情報を含んだ特定のヘッダの後に続いていることである。従って、標準的なDVDでは、前記データは、チャンクに書き込まれず、いわゆるPESパケット(PES=Program Elementary Stream)にパックされる。
更に、DVDファイルにはサイズ規制があるため、映像オブジェクトは、2個、または、それ以上の映像オブジェクト・ファイルに分けることができる。この状況より、タイトル設定は、同じ属性(例えば、縦横比)を有するタイトルを組み込む点について注意すべきである。16:9の映画がDVDに書き込まれる場合や4:3型がDVDに書き込まれる場合、そのDVDに、2つのタイトルを設定させる必要がある。
一方、DVDプレイヤは、ますます普及してきている。これは、テレビ受像機に接続しているDVDプレイヤを所有している多くの家庭またはプロのユーザが存在することを意味する。このように、一般ユーザは、DVDとテレビ受像機との組み合わせに慣れてきている。
前述にもあるように、利用できるインターネット帯域幅が増大することは、特定の店舗で販売されているDVDだけを介して映画が流通されるわけではなく、映画の受け手によって、料金を支払うことなく、完全版の映画をダウンロードできてしまうことになる。しかしながら、DVD形式は、いくつかの別々のファイルを必要とするため、インターネット上で快適にダウンロードできるかという点では、それほど適しているわけではない。これに代わり、分かりやすい手順で簡単に利用できることが求められており、それは、ユーザの1回のみのクリックで、インターネットから、どんなファイル形式でも完全に命令することが可能になり配信できることである。
更に言うと、ユーザにとっては、エラーのない安全なダウンロードを保証してくれる方がいいが、いくつか異なるデータ構成要素の代わりに、単一のデータ構成要素を、インターネットまたは他のネット(例えば、ワイヤレス・ネット)を介してダウンロードしなければならない時は、あらゆる場合において保証はない。
また、上記に概説されるように、インターネット上でダウンロードしたデータを、コンピュータとは別に設置しているDVDプレイヤ(テレビ受像機に接続されているなど)に入力する場合、DVDディスクのファイル構造を復元するために、ユーザにより追加の手順を踏むことが求められ、不利な点となっている。
本発明の目的は、1つ以上のファイルを有する音声または映像コンテンツの表現を取り扱うための概念を提供することであり、ペイロード・データ・ブロックは制御データと区別され、インターネット上のダウンロードに適した形でユーザのダウンロードを快適にすることである。
この目的は、請求項1の装置、請求項19の方法、請求項20のデータ表現、請求項21のプロセッサ、請求項23の処理方法または請求項24のコンピュータ・プログラムにより達成される。
本発明は、下記シナリオにおける結論に基づいたものである。第1の表現は、メディア・ファイル制御ブロックにより区切られた、少なくとも2つのメディア・ファイル・ペイロード・ブロックを有するメディア・ファイルを1つ組み込むか、あるいは、各メディア・ファイルに、メディア・ファイル・ペイロード・ブロックとメディア・ファイル制御ブロックを有する少なくとも2つのメディア・ファイルを組み込む。前記メディア・ファイル・ペイロード・ブロックは、メディア・コンテンツを表現し、前記メディア・ファイル制御ブロックは、関連するメディア・ファイル・ペイロード・ブロックのための制御情報を含んでいる。1つ以上のメディア・ファイルを再生することにより、ある1つの、または複数の再生されたメディア・ファイルにおいて、再生されたメディア・ファイルの制御部分が、2つの再生されたメディア・ファイル・ペイロード部分間に位置することになり、また、再生されたメディア・ファイル・ペイロード・ブロックごとに、前記再生されたメディア・ファイル・ペイロード・ブロックのペイロード情報の開始を示すスケジュール情報を有するペイロード・データ・スケジュールを再生することで、データ構成要素ビルダが、データ構成要素を生成し、そのデータ構成要素が、前記メディア・コンテンツの第2の表現となる。このように、元のファイル構造は、維持されることになり、また、第2のフォーマットに慣れた装置は、簡単に制御ブロックを飛ばして、追加の情報がなくてもメディア・コンテンツを再生することができる。
本発明は、単一のデータ構成要素が生成される点で有利である。その生成された単一のデータ構成要素が、幾つかファイルを含めていた第1の表現でのメディア・コンテンツの第2の表現としての役割を果たす。また別の方法として、第1の表現が、単一ファイルを含めている場合、本発明は、ペイロード・データ・スケジュールにより、連続的なペイロード・データ、すなわち、制御データによって中断されないペイロード・データを予測する装置で、新しく生成されたデータ構成要素に組み込まれたペイロードを読み込みんで処理することができるという点においても有利である。
従って、本発明は、インターネットを介して、簡単にかつエラーのないダウンロードできる単一のデータ構成要素を提供することである。加えて、ペイロード・データ・スケジュール情報により、メディアペイロード・データは、ペイロード・データ・ブロック間のどんな制御データの処理もできない装置により処理されることができる。
また、望ましくは、少なくとも再生されたメディア・ファイルの1つが、元のメディア・ファイルと同一の構造であるという理由で、第1の表現は、第2の表現の中に組み込まれる。
望ましくは、メディア・コンテンツの第1の表現は、いくつか複数のファイル有しており、かつ、映像オブジェクト装置内でプログラムの基本ストリームを有しているDVDの表現であり、前記プログラムの基本ストリームは、制御情報や画像グループの映像情報を有する。本実施例において、データ構成要素ビルダは、MPEG−4コンテナを生成し、元のDVDフォーマットのコピー、および、ペイロード情報の各ブロックの開始を示すペイロード・データ・スケジュールが組み込まれている。したがって、これについては、MPEG−4対応のデコーダは、制御データ・ブロックによって区切られていない映像データのチャンクがペイロード・データ間で制御データを読み飛ばすためにペイロード情報を使用できることを予測するので、DVDフォーマットは、MPEG−4対応のデコーダにより簡単に解析できるようになるという利点がある。言い換えれば、DVDフォーマットの追加ファイルに含まれる追加情報、あるいは画像グループのペイロード・データのヘッダに含まれる追加情報は、レガシ・プレイヤにより読み飛ばされるので、互換性が保証されることになる。例えば、プレイヤは、映画本編の頭出しが望まれるが、先頭部分は、ペイロード・データ・スケジュールの最初の入力設定に従って変換中に定められる。MPEG−4およびDVD装置などの高性能なプレイヤは、分散型の制御データ・ブロックを理解することができる。標準的なDVDビデオ・プレイヤは、MPEG−4のH.264で符号化されたコンテンツを決して再生できないという点に注意しておくことが重要である。ビデオ・プレイヤは、簡単に構築されながらも、DVDビデオ・ナビゲーション・データが分散するMPEG−4のコンテンツを再生することができる。このように、MPEG−4コンテナは、インターネットを介して受取られた後、簡単に取り出せるので、ユーザは、コンピュータで出力できて、なおかつ元のDVDファイル構造を必要とする標準的なDVDプレイヤへ入力して自身のDVDを簡単に作成できる。
本発明の実施形態は、以下に記載されている。本発明は、冒頭でも述べたように、DVDビデオ・フォーマットの長所を維持しながら、映像コンテンツに簡単にアクセスでき、ダウンロードできるDVDビデオ形式のデータを作成する方法を提供する。すなわち、リッチ・コンテンツを、未加工のMPEG−1/2 音声/映像ストリームへ取り込むことである。この目的は、上記でも述べたように、例えば、DVDビデオ形式のデータを作成する方法があれば解決できる。その場合の手順は次のようになる:複数のファイルから予め定められた順序でデータを読み取り、その読み込んだデータを単一のファイルに書き込む。その際、読み込んだデータの順序は、予め定められていた順序が付与されて維持され、ファイル・ディレクトリの開始アドレスは、前のファイルの最終アドレスに隙間なく直接続くことになる。
言い換えれば、DVDビデオの仕様に応じて、映像、音声、リッチ・コンテンツのデータや構造を有する予め定められた複数のファイルが、単一のファイルにすべて記録されるのである。前記複数ファイルの元の順序は、DVDビデオ仕様の一部であり、前記単一ファイルに残る。また、前記単一ファイル内でのファイルの先頭は、前のファイルの終わりに直接続くことになる。本発明の状況から、「直接続く」または「隙間なく」という表現は、連続するファイル間でアドレスの隙間は、実質的に存在しない意味を持つ(例えば、格納媒体そのものの技術的な要求によって単独に生じる隙間は実質的な隙間ではない)。効率的な記録方式では、単一ファイル内における2つのファイル間に、実質的に大量のまたは多量の空のアドレスは存在しないことになる。必要であれば、次のセクターの始まりまで、隙間を埋め合わせるために、パディング・データが使用される。
更に、本発明の状況から、「DVD」は、DVD、HD―DVD、BD(Blu−Ray−Disc)、および、ビデオを含む大量のマルチメディア・データを格納するのに適しているあらゆる将来の光学的格納媒体を意味する。
DVDビデオ形式のデータを含んでいる単一のファイルの利点は、DVDビデオ仕様で特定されるような複数の異なるファイルをダウンロードすることとは対照的に、より簡単にウェブ・ページからこの種のファイルを格納、共有、あるいはダウンロードできることは明らかである。ユーザは、1つのファイルをダウンロードするだけで良いのである。アンジップ(解凍)のような他の復元は必要なくなり、むしろファイルは、瞬時の再生に対応できるように準備されている。
望ましくは、ファイルのセットは、ファイルVIDEO_TS.IFO、VIDEO_TS.VOB、VIDEO_TS.BUP、VTS_xx_0.IFO、VTS_xx_y.VOB、VTS_xx_0.BUPで構成され、xxおよびyは、十進数である。DVDビデオ仕様に対応するこれらのファイルは、MPEG−2に符号化される音声/映像データと同様に、タイトル番号や字幕のようなリッチ・コンテンツを記録するために利用される。
本発明の好ましい実施例では、DVDビデオ・コンテンツが含まれる単一ファイルは、mp4形式のファイルに組込まれる。単一ファイルのデータは、mp4ファイル構造の「mdat」アトムに位置することが好ましい。
言い換えれば、例えば、mpeg−4仕様で開示されているように、前記mp4のファイル構造は、DVDビデオ形式のデータを記録するコンテナとして交互に機能する単一ファイルを受取るコンテナとして利用される。
こういった手段の利点は、DVDビデオ・ファイル形式で知られるリッチ・コンテンツを組入れることができる可能性を断念することなく最新のmp4ファイル形式を利用できることである。
別の好ましい実施形態においては、mp4のファイルの開始アドレスに関連した「mdat」アトムの論理的開始アドレスが、2048バイトの境界上に整列配置されている。
公知されているように、2048バイトとは、DVD上の1つのセクションのサイズであり、DVDを読み込むビデオ・ヘッドがシークする際の最小単位である。
「mdat」アトムをシークする場合、「mdat」アトムを2048バイトの境界に配置すると、速度が向上するという強みを持っている。
別の好ましい実施例では、単一ファイルは、mp4のファイルの開始アドレスと相対的な関係にある次の2048バイトの境界となる論理的アドレスで始まる「mdat」アトムに記録される。前記「mdat」アトムの開始アドレスと前記単一ファイルのデータの開始アドレス間における空間は、「0」バイトで埋め合わされることが好ましい。
言い換えると、単一のファイルが、(最初のデータとともに)2048バイトの境界に配置されることにより、「mdat」アトムの先頭を探し出す手順が改善され、特に、前記単一ファイルを探し出す手順が向上する。例えば、「mdat」アトムの先頭が見つかれば、次の2048バイトの境界までアドレスを収集して「mdat」アトムの先頭が計算される。
好ましい実施例においては、単一ファイルに含まれているすべての音声/映像のPESパケットのペイロードは、mp4のファイルの音声および映像トラックのサンプル・テーブル(参照テーブル)で参照される。
MPEG−2の仕様およびDVDビデオの仕様に記述されているように、PESパケットは、音声および映像情報を表現する基本ストリーム・データを含むデータ・パケットである。PESパケットを参照するための参照を含んだこのような参照テーブルを設定することにより、音声および映像の基本ストリーム・データの復元が可能になる。
ここでの利点は、リッチ・コンテンツ対応でないプレイヤにおいても、この参照テーブルをはじめ、参照をそれぞれ使用することで映像の再生が可能になることである。
別の好ましい実施例では、すべてのナビゲーション・パックは、2048バイトの境界まで埋め合わされる。
ここでの利点は、ナビゲーション・パックに続くデータが2048バイト境界で始まり、そして、迅速な頭出しが可能になるため、シーキングの能力が向上することである。
別の好ましい実施例では、ナビゲーション・パックを含むDVDビデオ形式のデータは、映像オブジェクト・ユニット(VOBUs)の一部分としてパックし、mp4ファイルの「moov」アトム中にある暗号用のトラックにより参照される。
前記トラックは、各ナビゲーション・パックに1つの参照を含める参照テーブルで構成され、ナビゲーション・パックのパック・ヘッダ、システム・ヘッダ、およびパケット・ヘッダが組み込まれていることがより望ましい。
ダウンロードされた映像コンテンツは、例えば、ダウンロードされたコンテンツを違法にコピーすること、および配布することから保護する為のデジタル著作権管理(DRM)が組み込まれている。DVDビデオ形式のデータ構造では、ビデオ・オブジェクト・ユニット(VOBUs)を含んでいる音声/映像データは、キーで符号化され、そのキーは、VOBUに割り当てられたナビゲーション・パックにおいて、交互に格納される。つまり、各VOBUは、映像および音声データを復号するために、自身のキーを持っている。それ故、ナビゲーション・パックに、もっと言うならば、このナビゲーション・パックに格納されるキーにアクセスできなければ、PESパケットに含まれる映像/音声データは、復号化されず、それ故、再生されることができない。
前記暗号用のトラックを設定することは、以下の利点を有している。すなわち、暗号用のトラックに格納されている参照を介して、ナビゲーション・パック、および、そこに格納されているそれぞれのキーにアクセスできるため、キーが読み込まれ、映像/音声・データの復号に用いられることである。
別の好ましい実施例では、mpeg−4で符合化された音声/映像コンテンツは、DVDビデオ・コンテナに格納される。また、DVDビデオの映像管理テーブルである「プロバイダ独自のID」フィールドは、2つのサブ・フィールドに分割され、そのうち1つのサブ・フィールドは、DVDビデオがmpeg−4コンテンツを含むかどうかの情報を格納するためで、もう1つのサブ・フィールドは、mpeg−4のコンテンツが発見された場合に、第2の「第1の再生PGC」アドレスを格納するためである。
この手法では、まず、第一に、PESパケットに格納されているmpeg−2に符合化されたデータが、それぞれのmpeg−4に符合化されたデータと置き換えられることを意味するが、もちろん、それはmpeg−2で格納しておくことも可能である。また、mpeg−4の符合化は高性能ではあるが、DVDビデオ・フォーマットで知られるようなリッチ・コンテンツを提供できる可能性を残している。それぞれのプレイヤがmpeg−4のコーデック対応でない場合は、第2の「第1の再生PGC」のためのアドレスが用いられる。;代わりに、この第2の「第1の再生PGC」が、例えば、静止画、あるいはmpeg−4コンテンツの規格対応でないDVDプレイヤなどのその他の情報を再生するために使用されるデータに直接指示することになる。
上記の方法で作成される単一のファイルは、隣接するデータ・ファイルの開始アドレスを参照する各データ・ファイルにある相対アドレスの参照を利用して、単一ファイルに含められたデータが予め定められたデータ・ファイル一式に分けられる方法で復元できる。
ここで、各々DVDビデオ・フォーマット仕様において特定されるファイル一式は、その他のファイルを参照する相対アドレスの参照を含んでいる点に留意する必要がある。この固有情報は、DVDビデオ・データ・ファイルを再構成するために、あるいは、復元するために現在使うことができる。第1のDVDビデオ・ファイル、すなわち、ファイルVIDEO_TS.IFO.の先頭部分にも該当する単一ファイルの最初の部分が見つかれば良いのである。単一ファイルに含まれる残りのファイルは、前述の相対アドレスによって見つけられる。
別の好ましい実施例では、mp4のファイルを通過して「mdat」アトムの開始アドレスを獲得し、そして、次の2048バイト境界までのアドレスを収集することにより「mdat」アトムに含まれている単一ファイルを得ることができる。それは、最初のデータ・ファイルの開始アドレスで、すなわち、VIDEO_TS.IFOファイルである。
すでに述べたように、「mdat」アトムに格納される単一ファイルは、2048バイトの境界(mp4のファイル全体の開始アドレスと相対的な)に配置される。その結果、「mdat」アトムの始まりを探し、次の2048バイトの境界までのアドレスを収集することによって、「mdat」アトムの範囲内で単一ファイルの場所を簡単に見つけられる。この算出されたアドレスは、第1のデータ・ファイルの開始アドレスとなる。すなわち、VIDEO_TS.IFOファイルである。
別の好ましい実施例では、映画の再構築をするのに、DVD装置がリッチ・コンテンツ対応でない場合は、音声および映像トラックのサンプル・テーブルの参照が、参照されたPESパケットに含まれる映像および音声データにアクセスするために用いられる。
この方法では、以下のような利点を有する。すなわち、各PESパケットが、音声および映像トラックで参照されるため、これらの参照を用いることによって、映像および音声ストリームの再構築が可能になる。DVD装置がリッチ・コンテンツ対応でない場合に、このような参照を使うことができる。
別の好ましい実施例では、前記DVD装置がリッチ・コンテンツ対応でない場合、前記暗号用のトラックの参照が、参照ナビゲーション・パックに含まれるデータにアクセスするために用いられる。さらに好ましくは、各参照されたナビゲーション・パックには、同じVOBUに属しているPESパケットのペイロードを復号するための復号キーが含まれており、前記復号キーが読み込まれる。そして、前記復号キーは、前記VOBUの読み込まれたPESペイロード、特に音声および映像データを復号するために用いられる。
言い換えれば、DVD装置がリッチ・コンテンツ対応でない場合でも、暗号用のトラックの参照を用いてナビゲーション・パックに格納される復号キーにDVD装置がアクセスすることが可能であるため、映像の再生は可能となる。
別の好ましい実施例では、前記単一ファイルは、DVDビデオ対応のUDF1.02ファイル・システムを作成することにより、また、断片の大きさに関わらず、前記単一ファイルの断片を連続してCDまたはDVD媒体に書き込むことにより、前記媒体にコピーされる。
すべてのコンテンツは、単一のファイルの範囲内に格納されるので、ファイルの最大サイズに関して言えば、DVDビデオ・ファイル・システムでは限定されているが(ISO 9660ファイル・システムは、例えば、2つのギガ・バイト以下のファイルを必要とする)、1つのファイル入力につき、如何なるサイズの断片でも許容されるというルールに置き換えられる。その場合、断片は、物理的に隣接(連続)している必要がある。つまり、基本的にファイルの断片化は、光記憶媒体では許容されないことになる。これは、単なるファイル・システム・ドライバ・スタック向けの場合である。
本発明の目的は、映像/音声およびリッチ・コンテンツ・データを含んでいるデータ・ファイル一式から成るDVDビデオ・データ構造によっても解析され、DVDビデオ仕様に従って組織化されることである。前記データ・ファイル一式は、単一の映像ファイルに含まれる。そして、前記データ・ファイル一式は、前記単一ファイルに整理され、連続するデータ・ファイル間には自由アドレスの空間を作ることなく単一ファイルに整理されている。
本発明による方法の上記利点については、このDVDビデオ・データ構造にもあてはまるので、更なる説明は省略される。
好ましい実施例において、前記データ・ファイルにおいていくつかのファイルは、mpeg−4で符合化された映像/音声情報を含む。
この手法の利点は、高性能なmpeg−4の符号化でもDVDビデオ・フォーマットの利点を断念することなく使うことができることである。この点については、業界ではよく周知されており広く普及されている。
別の好ましい実施例では、前記データ構造は、少なくとも「moov」アトムおよび「mdat」アトムを含んでいるmp4コンテナの構造体であり、前記「mdat」アトムは、前記単一ファイルを含む。
mp4コンテナ構造自体は、従来技術において公知で、例えば、ISO14496規格に記載されており、そのコンテンツは、本明細書でも引用されている。DVDビデオ・データ構造に対応する単一ファイルは、「mdat」アトム内に格納される。この手法では、その新しいmp4コンテナ構造体の範囲内で広く利用されたことのあるDVDビデオ・データ構造を使用することが可能になる。このように、双方のコンテナ構造の組み合わせが可能になる。
別の好ましい実施例では、前記単一ファイルは、mp4ファイル構造の先頭と相対的な2048バイトの境界で始まる。
より好ましくは、画像のグループ内(GOP;ビデオ・オブジェクト・ユニット(VOBU)の構造)でPESパケットに格納された各映像/音声フレームを参照している参照データを含むトラック・アトムである。
より好ましくは、フレーム(フレーム断片)の断片を含んでいる各PESパケットは、残りのフレーム断片と共に追加で格納され、そして、前記トラック・アトムの前記参照データは、前記追加で格納されたフレーム・データを参照する。
DVDビデオ仕様によると、PESパケットは、216バイトの最大長を有する。しかしながら、フレームの長さは、この最大長を上回ることができるので、フレームのデータ断片だけを1つのPESパケットに格納できる。トラック・アトムは、1つのフレームまたはフレームの整数の倍数だけを参照できる参照データを含み、フレーム断片は、PESパケットに加えて生データとして格納される。これをもって、トラック・アトムの参照データがフレームを参照することが可能となる。
別の好ましい実施例では、暗号用のトラック・アトムが設置されて、そこに含まれる参照データが、各VOBU内の各ナビゲーション・パックを参照して、ナビゲーション・パックに格納されているキーとなるデータにアクセスし、振り分けられたPESパケットに格納されている符合化された映像/音声を復号化する。
本発明の目的は、DVDプレイヤで使用するために前記の記録キャリアでも解析され、上記のデータ構造が前記の記録キャリアに書き込まれることを特徴とする。好ましくは、記録キャリアは、DVD媒体として提供される。
本発明の目的は、記録キャリアに格納されるビデオ・フィルムを再生するために、DVD装置においても解析され、前記記録キャリアに格納されるデータを読み取るための読込み手段、DVDビデオ形式ファイルを処理するための手段、そして、mpeg−4および/またはmpeg−2で符合化されたデータを復号するための復号化手段から構成される。ここでは、更に上記のようにDVDデータ構造の前記単一ファイルに格納されるデータ・ファイル一式を分けるための分離手段が、DVD装置に具備されている。
好ましい実施例において、前記分離手段は、mp4コンテナ構造体の「mdat」アトムから前記単一のファイルを読み込むのに適している。
より好ましくは、前記分離手段は、前記単一のファイルを読み込む為に、「mdat」アトムの開始アドレスを捜し出して、mp4コンテナ構造体の先頭と相対的な次の2048バイト境界までアドレスを収集するのに適応する。
また、DVD装置は、前記トラック・アトムに含まれる前記参照データの読み込み、および、参照されたPESパケットに含まれる映像/音声データの読み込むために、適応する第1の参照手段で構成されることが好ましい。
より好ましくは、DVD装置は、前記暗号用のトラック・アトムに含まれる前記参照データの読み込み、および各VOBUの参照されたナビゲーション・パックに含まれるキー・データを読み込むために適応する第2の参照手段、および、前記VOBUに振り分けられ、読み込まれたキー・データを用いることにより、VOBUの読み込まれた映像/音声・データを復号化するために適応する復号化手段とで構成される。
別の好ましい実施例では、前記の復号化手段は、ライセンス・サーバより提供される主要キーを用いることによって、読み込まれたキー・データを復号するのに適応される。
更なる特徴および利点は、以下の説明および添付の図面から導出することができる。
前述の特徴および下記でまだ説明されていない明細は、示されている各々の組み合わせだけでなく、それ以外の組み合わせにおいても、あるいは、分離しても、本発明の範囲を逸脱することなく使用できることを理解されたい。
本発明の実施例は、図面に示されて、同様に下記の説明において更に詳細に説明される。図面の説明は以下の通りである。
図1は、格納されたDVDディスクおよびDVDビデオ形式のデータを示す図解図である。
図2は、DVDビデオ VOBファイルの論理的データ構造を示す図解図である。
図3は、ビデオPESパケットを示す図解図である。
図4は、論理的mp4コンテナ・データ構造の部分を示す図解図である。
図5は、アドレス空間に関連したmp4コンテナの「mdat」アトムを示す図解図である。
図6は、「mdat」アトムでPESパケットを参照している「mdat」アトムおよびトラック・アトムを示す図解図である。
図7は、「mdat」アトムおよび図6のトラック・アトムを示す図解図で、2つのPESパケットのペイロードは、それぞれのPESパケットに加えて新たに格納される。
図8は、ビデオ・オブジェクト・ユニットの一部であるナビゲーション・パックを参照している暗号用のトラック・アトムを示す図解図である。
図9は、DVDビデオ・コンテンツを提供して使用するシステムを示す図解図である。
図10は、DVD装置のブロック図である。
図11aは、第1の表現を第2の表現に変換する発明装置の概念図である。
図11bは、発明メディア・プロセッサの概念図である。
図12は、ペイロード・データ・スケジュールの好ましい実施例を示す。
図13は、再生されたメディア・ファイル/ペイロード・ブロックおよび関連するペイロード・データ・スケジュール情報を有するデータ構成要素の概念図である。
図14は、MP4ファイル形式で単一データ構成要素の好ましい実施例を示す。
図15は、MPEG−4で使用されるアトム・カプセル化構造の概要を例示する。
図16は、MPEG−4規格におけるチャンク・アトムのサンプル説明を例示する。
図17は、MPEG−4規格におけるチャンクのオフセット・アトムの説明を例示する。
本発明の以下の説明において、mpeg−2またはmpeg−4のISO仕様で定義されている複数の専門用語が使われる。これら仕様のそれぞれのコンテンツは、従って、本願明細書で参照されることにより、本願明細書に盛り込まれる。更に、本発明はDVDビデオ・データ構造およびmp4コンテナ構造に関連するもので、一般公開されている書類でも明示されている。例えば、mp4コンテナ構造は、前述のmpeg−4の仕様に記載されている。DVDビデオ仕様は、DVDフォーラム(www.dvdforum.org)から入手可能である。mpeg−2およびmpeg−4に関するさらに詳しい情報は、書籍「mpeg−4 ブック」、プレンティス・ホールPTR、2002、フェルナンド・ペレイラら著で見つけることができ、このコンテンツもまた、本願明細書で参照されることにより本願明細書に盛り込まれる。
最後に、「ネロ・デジタル」と呼ばれるmpeg−4のコーデックの出願人に関する詳細情報は、インターネット・ページのwww.nerodigital.comに掲載されている。この情報もまた、本願明細書で参照されることにより本願明細書に盛り込まれる。
従来ネロ・デジタル・コンテンツは、いわゆるmp4コンテナに格納される。事前にマスタしたコンテンツのオンライン配布に関しては、ユーザがDVDビデオ・ディスクのリッチ・コンテンツに慣れている為、リッチ・コンテンツを届ける新しい技術が必要とされる。ネロ・デジタルDRM(デジタル著作権管理)のコンテンツ記憶装置のフォーマットは、後述するが、コンテンツ製作者およびコンテンツ消費者双方にとって下記のような望ましい目的に見合うように設計されている。すなわち、コンテンツ(読取りアクセス)へ簡単にアクセス、簡単に製作(書込みアクセス)、リッチ・コンテンツ対応CD装置の開発低費用、速いダウンロードと少ないスペース消費とが組み合わされたクオリティーの優れたリッチ・コンテンツ、およびリッチ・コンテンツ対応でない有能なプレイヤのmpeg−4、ネロ・デジタルとの下位互換性が挙げられる。
周知のDVDビデオ・コンテナ・フォーマットの構造は、図1の上半分に図式的に示される。DVDビデオ・コンテナ・フォーマットは、多くの指定ファイルを通してコンテンツを表している。すなわち、これらのファイルは、VIDEO_TS.IFO、VIDEO_TS.VOB、VIDEO_TS.BUP、VTS_nn_0.IFO、VTS_nn_m.VOBおよびVTS_nn_0.BUPであり、nnおよびmは、0または0を超える整数である。これらのファイルは、DVDビデオ媒体10の上に、連続して、または明確に定義された特定の順序で格納される。この順序は、上述のDVDビデオ仕様において特定される。
通常、DVDビデオ・ディスクは、Video_TSディレクトリを含んでおり、音声/映像およびメタデータ、そして、加えて、制御データのような追加データが含まれる。用語「TS」は、タイトル設定を表す。ディレクトリVideo_TSは、Video_TS.IFOファイルを必ず含んでおり、これには、VMGI(ビデオ・マネージャ情報)構造を含む。前記VMGIは、DVDで分離されているタイトルの番号と場所に関する情報を含み、また、加えて、主要メニューの制御情報も含んでいる。前記VMGIのバックアップは、ファイルVideo_TS.BUP(VMGI_BAK)に含まれる。
主要メニューの音声/映像データは、ファイルVideo_TS.VOB.に位置する。主要メニューを含まないDVDの場合には、このファイルは、失われていることがある。Video_TS.VOBのデータは、VMGM(ビデオ・マネージャ・メニュ)として知られている。
DVDビデオ・ディスクは、いくつかのタイトル設定を含むことができる。1つのタイトルの設定は、解像度、音声トラック等のような同じ特徴を有する複数のタイトルの1つのグループであり、タイトル設定1または第1のトレーラの実施例として映画本編および最終部分のように、およびタイトル設定2の実施例として第2のトレーラがある。これらのタイトル設定は、各々3つの部分で構成されている。タイトル設定は、VTSI(ビデオタイトル設定情報)部分、VTSM(ビデオタイトル設定メニュー)部分およびVTS_TT(ビデオタイトル設定タイトル)部分を有する。
VTSIは、ファイルVTS_nn_0.IFOに含められており、nnは、タイトル設定番号を示す。VTSIテーブルは、制御情報、および見出しがどこに位置しているのか、音声トラックがどこに存在するのか等の情報を含むタイトル設定のタイトルのより詳細な説明を含む。VTSI(VTSI_BAK)のバックアップは、VTS_nn_0.BUPファイルに含まれる。
タイトル設定におけるタイトル(音声メニュー、サブ・ピクチャ・メニュー、見出しメニュー)のためのメニューの音声/映像データは、すべてVTSM(ビデオタイトル設定メニュー)部分に含まれる。VTSMデータは、ファイルVTS_nn_0.VOBに含まれ、nnは、タイトル設定番号になる。メニューが存在しない場合、このファイルは失われることがある。
音声/映像データ(すなわちタイトルのペイロード)は、VTS_nn_1.VOB.で始まるファイルに含まれる。ファイル名の最後の番号はファイル番号であり、nnはタイトル設定の番号である。UDFファイル・システムが消費者用の装置向けに解析するのが難しいという事実からみて、1つのファイルにつき1つの領域のみとする規制がDVDビデオ・メディア向けに導入されている。ISO9660ファイル・システムの最大ファイル・サイズは2GBである。複数の領域は、シーキングをより複雑にしてしまう為、事実1ファイルにつき複数の領域を回避する目的から1GBに限定している。単一の領域サイズは、このように1GBに限られているが、前記タイトルの音声/映像データは、時折1ギガバイトを超えるため、幾つかのファイルに分けられる。VTS_nn_1.VOB、VTS_nn_2.VOB、VTS_nn_3.VOBのファイル・データは、DVDでは物理的に隣接している。これは、例えば、VTS_nn_1.VOBの最後のセクターの後のセクターが、VTS_nn_2.VOB(VOB=Video Object)の第1セクターであることを意味する。
前述ファイルは、その他のファイルを参照している相対アドレス参照を含める点に留意する必要がある。それ故、DVDビデオ・フォーマットのすべて指定されたファイルは、相対アドレス参照を介して相互にリンクされる。
DVDビデオのコンテンツを記述している複数のファイルは、予め定められた領域(1ギガバイト)より決して大きくならない為、UDFファイル・システム・ドライバの複雑さから考えると有利である。しかしながら、ダウンロードに関して言えば、インターネットからダウンロードする際、複数のファイルは、どちらかと言えばユーザにとって不便である。
図1において、ダウンロードのプロセスをより便利にする1つの方法が示されている。この方法によれば、複数のファイルが一緒に連結され、参照番号20で表示された1つの大きいコンテンツ・ファイルに結合される。この単一ファイル20は、全てDVDビデオを表しているファイルで構成されている。単一ファイル20内の複数ファイルのシーケンスは、DVDビデオ仕様で特定されたシーケンスに一致する。このシーケンスを維持することは、DVDビデオ・ファイルのオリジナル一式を復元するために、ファイルのアドレス参照を使用することを可能にする。特に、DVDビデオの再生で必要とされるファイル・エントリ・ポイントは、VIDEO_TS.IFOファイルの先頭のみで、それは、新しい単一ファイル20の先頭でもある。このファイルを処理することにより、そこに格納されるアドレス参照(フラット・アドレス空間の相対論理ブロック番号)に基づき、下記ファイルの開始アドレスが算出される。
図1の矢印22は、ファイルが他のファイルを参照するアドレスを含めることを示している。
この単一ファイルの利点は、インターネット介して非常に容易にダウンロードできるということである。単一ファイルは、元のファイル21の分離および復元に必要とされている追加情報を必要としないため、単一のファイルを構築する手順が簡単になる。
図2は、「.VOB」の論理的データ構造の図解図を示している。
いわゆるVOBファイルは、1つ以上のビデオ・オブジェクト・ユニット(VOBU)で交互に構成される交互配置のビデオ・ユニット(ILVU)から構成される。各ビデオ・オブジェクト・ユニットVOBUは、ジャンプ・マークおよび時間情報を含んでいるナビゲーション・パック(NV_PCK)、および1つ以上のいわゆる画像グループ(GOP)で構成されている。各画像グループGOPは、実際の映像、音声および字幕データを表す映像パック(V_PCK)音声パック(A_PCK)および字幕パック(SP_PCK)で構成される。
ビデオ・オブジェクト・ユニットは、DVDプレイヤで制御できる最も小さいユニット構成要素である。画像グループは、復号化されるべきデータを含み、画像グループは、いわゆるIフレームで始まり、次のIフレームの前に終了する(mpeg−2の仕様参照)。
図2に示されるように、ビデオ・パックV_PCKは、いわゆるビデオPESパケット(プログラム基本ストリーム)で構成されており、PESパケットは、パケット・ヘッダおよびペイロードで表されている。ペイロードは、基本の映像または音声ストリーム(すなわち、DVDプレイヤが表示するフレーム)からのデータを含む。既に述べたように、このデータは、mpeg−2規格で符合化されている。
図2に示されるVOBファイル構造は、一般的に知られており、DVDビデオ仕様の一部であることから、この構造に関する更なる詳細は、本願明細書において記載されていない。
ここで図3を参照してみると、単一のビデオPESパケットが示されている。DVDビデオ・フォーマットとは対照的に、ペイロードのデータは、MPEG−2で符合化されず、MPEG−4で符合化されている。
これは、DVDビデオ・フォーマットで展開されている概念を再利用することで、MPEG−4規格のリッチ・コンテンツを作成できるという非常に効果的な方法である。言い換えれば、この方法は、DVDビデオ・フォーマットの範囲内でMPEG−4規格のコンテンツをカプセル化する方法を提供する。
この方法の基本方式は、DVDビデオ・ディスクのコンテンツを表す従来のmpeg−2の音声/映像ストリームの代わりに使われるmpeg−2システム仕様対応プログラム・ストリーム(PS)に、音声および映像ストリームをカプセル化することである。mpeg−4対応のDVDビデオは、16ピクセルの倍数であれば全ての解像度に対応する。高解像度のフォーマットも可能である。
mpeg−2規格で符合化されたデータの代わりに、mpeg−4規格で符合化されたデータを使用する利点の1つは、映像および音声データを格納するために必要な記憶スペースを大幅に削減できることである。例えば、mpeg−4の符号化は、DVDディスクの代わりにCD―ROMで映像を記録することが可能である。
図4を参照すると、mp4コンテナの論理的構造が部分的に示されている。更なる詳細は、mpeg−4の仕様およびmp4コンテナフォーマットに記載されるとおりである。
本実施例において、すべてのDVDビデオ・ファイルで構成されている単一のファイル20は、mp4コンテナ40の「mdat」アトム30に配置される。しかしながら、単一のファイルのDVDビデオ・コンテンツは、「moov」アトム50内では、どのトラックからも参照されることはない。
したがって、単一のファイル20およびDVDビデオ・コンテンツは、mp4コンテナ・ファイル40の先頭と相対的な2048バイト境界上の「mdat」アトム30の範囲内で整列配置されている。これにより、セクター・ベースのシーキング・オペレーションが確実になる。この種の配置構造を達成するためには、単一のファイル20は、次の2048バイト境界まで0バイトで埋め合わさなければならない。その配置構造の具体例は、図5に示されている。例えば、「mdat」アトムが相対アドレスx(mp4コンテナ・ファイル40の開始アドレスと相対的)で始まる場合、単一のファイル20は、「mdat」アドレスx後の次の2048バイト境界線であるアドレスから始められ格納される。「mdat」アトム・ヘッダの終わり部分と単一のファイル20の開始アドレスとの隙間は、0―バイトで埋め合わされる(満たされる)。
この配置構造は、以下の利点を有する。すなわち、メニュー・ベースの強化されたネロ・デジタル・コンテンツ対応プレイヤが、「mdat」アトムの先頭部分を得るために、mp4コンテナ40だけを解析する必要があることである。次の2048バイト境界まで収集されるこの値が、DVDビデオ・ナビゲータのエントリ・ポイントになる;標準的DVDビデオのVIDEO_TS.IFOファイルの先頭部分である。
mp4コンテナ40の範囲内で格納されたDVDビデオ・コンテンツの実用的な拡張は、mp4コンテナ「moov」アトム50を通してDVDビデオ・コンテンツの映画本編を参照するための評価である。これにより、リッチ・コンテンツに対応していないレガシ・プレイヤは、強化されたネロ・デジタルのタイトルの映画本編を再生できるようになる。
図6に、この目的を達成するためのデータ構造が示される。
単一のファイル20を格納する「mdat」アトム30では、従って、最も低い論理的レベルで、これらのPESパケットは、図解目的だけのために、これだけしか示されていない。
すでに述べたように前に、各PESパケットは、ヘッダ部分およびペイロード部分から構成する。ペイロード部分には、基本の映像/音声ストリーム(mpeg−2またはmpeg−4で符合化)からのデータが格納される。
この実施例によれば、PESパケットの各ペイロード部分は、トラック・アトム60の一部である参照レコード62によって参照される。
言い換えれば、トラック・アトム60は、参照レコード62を構成する。そして、各レコード62が1つのPESパケットのペイロード部分を参照する。特に、参照レコード62は、それぞれのペイロード部分の開始および終端アドレスを構成する。これら参照を用いることで、すべてのPESパケットのペイロード部分に含まれるデータによって、表わされる映画を再生できることになる。
トラック・アトム60のmp4コンテナの参照レコード62は、常に全てのサンプル(フレーム)を参照するため、すべての音声/映像のPESパケットは、少なくとも1つの完全なフレームを含めていなければならない。この必要条件は、矢印32で「nフレーム」として示されており、nは整数である。また、この必要条件は、コンテンツを作成する上で、理解されておく必要がある。
DVDプレイヤに関しては、大きいPESパケットに対応するには、デマルチプレクサを利用する必要がある。必要であれば、逆多重化を成功させるために、十分なバッファ空間を設けておかなければならない。
異なるフレームは、異なるサイズを有するので、2048バイト境界までの音声/映像PESパケットの配置構造は、もはや現実的ではない(パディングは、各A/V PESパケット後に挿入することが必要)。この配置構造の問題が、シーキングにマイナスの影響を与えないようにするためには、ビデオ・オブジェクト・ユニット、つまりVOBUsの一部であるすべてのナビゲーション・パックが、2048バイト境界まで埋め合わされる必要がある。
図2をもう一度参照してみると、PESパケットのヘッダは、PESパケット長を格納するのに2バイト確保されていることが示されている。これは、つまりPESパケットの最大サイズが65,531バイトであることを意味している。高解像度のコンテンツに対しては、これでは完全なフレームを格納するには不十分な為、mp4コンテナトラック60から同じコンテンツを参照することは不可能である。
この欠点を克服するために、1つのフレームの断片を表しているペイロード部分は、2回格納される。この方法は、図7に図式的に示される。ここで、PESパケット33、34は、1つのフレームの断片のみを含む。すなわち、PESパケット33のペイロード部分の第1の断片およびPESパケット34のペイロード部分の第2の断片だけである。第1の断片および第2の断片が一緒に1つのフレームを表す。
そこで格納されたペイロード部分およびデータの両方は、それぞれ(音声/映像(A/V)の生データ)、連続した形で追加的に格納される。参照レコード62は、現在、生のA/Vデータを参照しており、PESパケット33、34双方のペイロード部分を、参照していない。
インターネットを介してダウンロードを提供している大部分のビデオ・コンテンツは、コンテンツに対する不法な複製(再生)などが起きないことの保証について、デジタル著作権管理が組み込まれている。デジタル著作権管理の1つは、コンテンツの暗号化がある。本実施例において、コンテンツの暗号化は、ライセンス・サーバから得られる1タイトル(映画)につき1つの記憶キーを用いて実施される。このキーは、VCPS(ビデオ・コンテンツ保護システム)仕様で使用されている独自のキーに類似している。媒体にコンテンツの暗号方法を統合することは、コンテンツのファイル修正を必要としないが、そのライセンス情報だけは、独自の媒体IDより算出されたキーを使って暗号化して媒体のどこかに格納する必要がある。このキーは、ライセンスに格納されている。
前述のネロ・デジタル・DRMフォーマットは、装置(DVDビデオVOBU)ごとのベースで、複製防止機能の有効/無効に対応している。これによって、放送フラグ(DVB:デジタルビデオ放送)対応のリアルタイム記録を可能とし、コンテンツ提供者(放送局)からの要請で、同時に複製防止機能を有効/無効にする。
図2に示されるDVDビデオ・ナビゲーション・パック(NV_PCKs)は、コピー制御情報を特定している設定と同様にA/V PESパケットを暗号化するために用いるプログラム・キーを格納する。プログラム・キー自体は、この映画のために指定された独自のキーを使用して暗号化される。暗号化は、コンテンツを暗号化して物理的媒体に統合するためのVCPS技術と同様に実施される。
言い換えれば、画像グループに割り当てられるペイロードは、同じVOBUに割り当てられたナビゲーション・パックに格納されるプログラム・キーによって復号または解読されることができる。そして、次のVOBUに割り当てられたPESパケットのペイロードは、このビデオ・オブジェクト・ユニットのナビゲーション・パックに格納される別のキーによって、暗号化される。
図8において、概略図が、3つのビデオ・オブジェクト・ユニットの図解図で示される。各ナビゲーション・パックと画像グループが組み込まれており、復号化を必要とするPESパケットで交互に構成されている。
DVDプレイヤが、リッチ・コンテンツ対応でない場合でも、PESパケットの復号化を保証するために、mp4コンテナ40は、さらに暗号用のトラック・アトム70と呼ばれるアトムから構成される。この暗号用のトラック・アトム70は、参照レコード72(参照テーブル形式)を含んでいる。各参照レコード72は、VOBUのナビゲーション・パックを参照している。この参照テーブルは、PESパケット(参照レコード62によっても参照される)を復号化するために、ナビゲーション・パックに格納されるプログラム・キーを得ることができる。
DVDプレイヤがリッチ・コンテンツ対応でない場合でも、トラック・アトム60および暗号用のトラック・アトム70に基づいて、再生を目的とする音声/映像ストリームの復元または再構成が可能である。トラック・アトム60および70双方は、mp4コンテナの「moov」アトムの一部である。
それ故、リッチ・コンテンツの提示に対応していないDVDビデオ装置(例えば、ネロ・デジタルDRM対応装置)は、暗号化されたコンテンツに対して適切なキーを得るために、この暗号用のトラック・アトム70に依存しなければならない。しかしながら、リッチ・コンテンツ対応のプレイヤは、DVDビデオ・ナビゲーション・パックを読み込む際、暗号用のトラック・アトム70を無視することができ、DVDナビゲーションの一部としてキー情報を収集することができる。
ナビゲーション・パックは、2048バイトの一定サイズを有する。mp4コンテナにより参照される暗号用のトラック・アトム70は、トラック・タイプ(アトム・HDLR/TYPE)「NDRM」およびネーム(アトムHDLR/NAME)「ネロ・デジタルDRM」を持っていなければならない。記録が実際に保護されているかどうかに関係なく、参照テーブル(暗号用のトラック70)は、ナビゲーション・パックごとに1回エントリを含む。mp4コンテナによって参照される音声および映像データとは対照的に、NDRMトラックは、パック・ヘッダ、システム・ヘッダおよびナビゲーション・パックのパック・ヘッダを含めている必要がある。
通常、前述のmp4コンテナ・ファイルは、コンパクト・ディスクまたはDVD媒体に複製できる。再生の互換性を考慮して、ファイル・システムは、2〜3回修正可能なDVDビデオ対応のUDF1.02ファイル・システムとして作成される。DVDビデオ・メディアとは対照的に、mp4コンテナのファイルが2ギガバイトより大きい場合、ISO9660ファイル・システムは、媒体記憶向けには作成されない。
上記のデータ構造に関しては、全てのコンテンツを単一のファイル内に格納するので、ファイルの最大サイズを、DVDビデオ・ファイル・システムの制限は(DVDビデオの再生関連のファイル・エントリは1つ以上の断片を特徴としない)、1つのファイル・エントリにおける断片数は制限しないという規則に置き換えられる。しかし、断片は、物理的に隣接していなければならない(連続する)。基本的に、本発明によると、mp4コンテナ・ファイルの断片化は、光記憶媒体では許容されていない。
これにより、ネロ・デジタルの著作権管理が有効なCE機で、非常に簡単なファイル・システム・ドライバ・スタックの実施が可能になり、市場参入までの開発費用および時間を削減する。
図9では、上述のデータ構造(すなわち、mp4コンテナ・フォーマット)を使用するシステムが示される。システム100は、ダウンロードするためにビデオ・コンテンツを提供するサーバ102を構成する。さらに、サーバ102は、提供されたDVDビデオ・フォーマットのビデオ・コンテンツを、上述のmp4コンテナ・データ構造に変換する。この変換は、例えば、図1に示される方法、すなわち、すべてのDVDビデオ・ファイルを含んでいる単一のファイル20を構築するための方法で構成する。さらに、サーバ102は、トラック・アトム60および暗号用のトラック・アトム70の参照テーブルを設定するのに役立つ。もちろん、サーバ102は、ナビゲーション・パックに格納されるプログラム・キーを解読するためのライセンス・キーを提供するライセンス・サーバとしての役割も果たす。
サーバ102より提供されるmp4コンテナ・ファイルは、インターネットを介してユーザ104によりダウンロードされ、コンピュータ106またはDVDプレイヤ108に格納されることができる。コンピュータ106またはDVDプレイヤ108は、映画を再生するためにmp4コンテナ・ファイルを処理できるように適応される。
図10において、DVDプレイヤ108のブロック図が示されている。DVDプレイヤ108は、インターネットと連結させることができ、映画を表示するためのモニタ109と連結される。
DVDプレイヤ108は、DVD媒体またはCD―ROM媒体114に格納されるデジタル・データを読み込む為の読込み装置112を含む。
読込まれたデータは、プロセッサ装置116で処理される。プロセッサ装置116と一体としては、MPEG−2、または、MPEG−4で符合化されたデータの復号するために適応した復号装置118、および前記単一のファイル20に格納されるデータ・ファイル一式を分離するために適応した分離装置120である。
さらに、DVDプレイヤ108は、トラック・アトム60に含まれる参照データの読み込み、および参照されたPESパケットに含まれる映像/音声データの読み込むために適応した第1の参照装置122を含む。
DVDプレイヤ108は、また、前記暗号用のトラック・アトム70に含まれる参照データの読み込み、および各VOBUの参照されたナビゲーション・パックに含まれるキー・データの読み込むために適応した第2の参照装置も含む。第2の参照装置124と一体としては、前記VOBUに割り当てられて読込まれたキー・データを用いることによって、VOBUの読み込まれた映像/音声データを復号するために適応した復号化装置126である。
要約すれば、上記のビデオ・コンテンツ記憶装置フォーマットは、コンテンツ製作者およびコンテンツ消費者双方に対して以下の望ましい目的に見合うものとする。すなわち、

− コンテンツに簡単にアクセスできる:前記記載されたビデオ・コンテンツは、ピア・ツー・ピア・ネットワークまたはウェブ・ページからのダウンロードを通じて共有される単一ファイルに組み込まれている。

− DRM保護されたコンテンツは、販売用DVDビデオ媒体から作成することが可能であり、上述フォーマットへの変換は、メニューおよびユーザ対話(リッチ・コンテンツと呼ばれる)を失うことなく実施できる;

− 既存技術を用いた新規の方法で、CE機メーカは、既存のDVDビデオ・ナビゲーション・フレームワークと既存のネロ・デジタル対応ハードウェアmpeg−4のデコーダとを組み合わせることが可能になり、それほど手間をかけずにリッチ・コンテンツに対応できる;

− クオリティーの優れたリッチ・コンテンツは、mpeg−4およびDVDビデオ双方を最大限活用することで、迅速なダウンロードと少量のスペース消費を兼ね備える;

− リッチ・コンテンツは、映画本編のタイトルを参照しているmp4コンテナに組み込まれている。このように、メニューがプレイヤによって対応されない場合でも、映画本編の再生は保証される。
図11aは、メディア・コンテンツの第1の表現を、メディア・コンテンツの第2の表現に変換する発明装置の概略図を例示している。模範として言えば、第1の表現は、DVDの表現である一方で、第2の表現は、MPEG−4に準拠した表現である。通常、第1の表現は、1つ以上のメディア・ファイル1100、1102、1104を含む。各メディア・ファイルは、図11aにおいて「メディア・ファイル・ペイロード」と示された、ペイロード部分を含み、また、図11aのヘッダH1、H2またはHnと示された制御部分をも含む。一例として、各メディア・ファイルは、映画の場面を表すことができる。したがって、第1のメディア・ファイル1100は、第1の場面の音声/映像コンテンツを含むことができ、第2のファイル1102は、第2の映像または音声場面などの音声または映像コンテンツを含めることが可能である。通常、各メディア・ファイルは、メディア・ファイルのメディア・コンテンツを表現するメディア・ファイル・ペイロードと、メディア・ファイルの関連メディア・ファイル・ペイロードのための制御情報を含むメディア・ファイル・制御部分を有する。
通常、メディア・コンテンツの第1の表現は、少なくとも2つのファイルを有するファイル一式であり、各ファイルは、ファイル1100および1102が示されている図11aのように、ヘッダ・ブロックとペイロード・ブロックとを有する。別の方法として、または、加えて、第1の表現は、単一のファイルまたは複数のファイルになり、各ファイルは、制御部分で分けられた少なくとも2つのペイロード部分を有する。この場合の実施例は、図2において示されており、複数の音声プログラム基本ストリームまたは映像プログラム基本ストリームを含んでいるので、ファイルは、ペイロード情報のいくつかの部分を含むビデオ・オブジェクト・ファイル(VOB)である。もう1つの例として、この種の単一のファイルは、ファイルVTS_01_0.VOBまたはVTS_01_1.VOB.として図13において示されているように、制御情報ブロックから分離したペイロード・ブロックを有する。
発明装置は、データ構成要素を生成するためのデータ構成要素ビルダ1110を含み、データ構成要素は、メディア・コンテンツの第2の表現になる。本発明によれば、データ構成要素ビルダ1110は、第2の表現のデータ構成要素タイプを示す第2の表現インジケータを生成するために有効となる。この種の第2の表現インジケータは、例えば、データ構成要素がMP4ファイルのインジケータである。すなわち、国際規格ISO/IEC 14496―1:2002としても公知であるMPEG−4規格に基づいて書き込まれるファイルまたはデータ構成要素である。
第2の表現インジケータは、図11aの1112に示される。さらにまた、データ構成要素ビルダ1110は、少なくとも1つのメディア・ファイルを再生させるために有効で、再生されたメディア・ファイルは、第1表現のメディア・ファイルのメディア・コンテンツを表現している再生されたメディア・ファイルの制御部分および再生されたメディア・ファイル・ペイロードを含む。通常、再生されたメディア・ファイルによって再表現されたメディア・コンテンツは、再生されたメディア・ファイルによって再表現されたメディア・コンテンツと同じである。再生されたメディア・ファイルの少なくとも1つは、図11aの1114で示している。本発明の好ましい実施態様において、再生されたメディア・ファイルの少なくとも1つは、第1の表現メディア・ファイルと同じファイル構造を有する。実施例において、メディア・ファイル1 1100に対応する再生されたメディア・ファイルMF1´は、単に新規で生成されたデータ構成要素に複製される。あるいは、例えば、より古いデコーダに関連するメディア・ファイル1100のペイロード部分は、同じ映画シーンに関連する符合化されたメディア・ファイル・ペイロードによって置き換えられるが、異なった、好ましくは質的により良好なエンコーダ/デコーダのバージョンを使用して生成される。にもかかわらず、メディアは、第1の表現のメディア・ファイルおよび再生された第2の代表のメディア・ファイルにおけるメディア・ファイル・ペイロードは、例えば、映画あるいは音声部分で同じ場面のメディア・コンテンツを有する。
同様に、ヘッダまたは制御データは、データ構成要素ビルダによって修正されることができる。制御データの補正あるいは変更の実施例は、例えば、データ構成要素ビルダ1110に関連する情報の追加、または追加メタデータなどの追加である。好適な実施の形態において、しかしながら、例えば、第1の表現がDVD表現の場合、新しく生成されたデータ構成要素の範囲内で生成されたメディア・ファイルが、DVDレコーダによる再生で使用できなくなるまで、H1’の制御ブロックを修正することはできない。したがって、本発明は、好ましくは、少なくとも1つのメディア・ファイルを再生し、その少なくとも再生されたメディア・ファイルの1つが、第1の表現のメディア・ファイルまたは複数の第1の表現のメディア・ファイルにも有効とされる同じフォーマットの必要条件に従う。
加えて、データ構成要素ビルダ1110は、ペイロード・データ・スケジュール1116を生成するために有効となり、ペイロード・データ・スケジュールは、各再生されたメディア・ファイルごとに、再生されたメディア・ファイルでのペイロード情報の開始を示すスケジュール情報を含む。再生されたメディア・ファイルが、制御情報により切り離されたペイロード情報の幾つかのブロックを含む場合、ペイロード・データの各ブロックの開始がペイロード・データ・スケジュール1116を使用して引き出せるように、ペイロード・スケジュールは、データ構成要素ビルダ1110により生成される。データ構成要素1120は、好ましくは、格納することが可能であり、あるいは、提供者から受取人まで伝送されることが可能である単一のデータ・ファイルである。加えて、データ構成要素1120は、物理的ファイルである必要はないが、MPEG−4規格で許容されている追加位置に関する参照を含めることができる点に留意する必要がある。このように、データ構成要素1120は、論理的構造物、または、1112、1114および1116のデータ部分を含む論理的コンテナと見なされることになる。
図12は、この場合のペイロード・データ・スケジュールに対する好ましい実施例を示しており、第1の表現のメディア・ファイルが複数存在し、好ましくは、各ファイルは、ヘッダ部分およびペイロード部分において制御部分を有する。この場合、ペイロード・データ・スケジュールは、好ましくは、第n番目に再生されるメディア・ファイル・ペイロード部分の開始アドレスまで、第1の再生されたメディア・ファイル1200のペイロードの開始アドレスと、第2の再生されたメディア・ファイル1202とを含む。
図12の表に示すこれらのアドレスは、記憶媒体の相対または絶対アドレスになり、新しく生成されたデータ構成要素が格納される。あるいは、これらのアドレスは、いかなる記憶媒体からも切り離された論理アドレスとなり得ることができ、好ましくは、データ構成要素の開始、または、デコーダに知らされているデータ構成要素のいかなる参照ポイントにも関連する。
あるいは、テーブル項目は、ペイロード・ブロックの開始アドレスは示さないが、前の制御データ・ブロックの終端アドレスを示すか、あるいは、前の制御データ・ブロックの開始アドレスおよび介在する制御データ・ブロックのサイズを示せるように、ペイロード・データ・スケジュールが書き込まれる。制御データ・ブロックのサイズがデコーダに知らされる時(例えば、すべての制御データ・ブロックは、同一サイズを有する場合)、制御データ・ブロックの開始アドレスまたは終端アドレスを提供するだけで十分である。その結果、メディア・データ・チャンクを必要としているデータ・デコーダが、メディア・コンテンツを処理する際、制御データをスキップすることができる。
図11aと関連して述べられるように、図11bは、データ構成要素を処理するためのメディア・プロセッサの好ましい実施例を示している。データ構成要素1120は、データ・ストリーム解析器としても見なされるデマルチプレクサ装置1130に入力される。データ・ストリーム解析器は、データ構成要素を処理して、ペイロード・データ・スケジュール・チャネル1132でペイロード・データ・スケジュールを出力して、メディア・ファイル・チャネル1134を介して再生されたメディア・ファイルを出力する。好ましくは、さらに、デマルチプレクサ1130は、対応出力チャンネル1136で、デコーダ・タイプの表示を出力するために有効となる。ペイロード・データ・スケジュール1132は、ペイロード・データ・デコーダ1140を制御するペイロード・データ・スケジュール読み取り機1138に入力される。ペイロード・データ・デコーダは、再生されたメディア・ファイルを受け取り、復号化されたメディア・コンテンツを出力する。モード制御入力1142は、2つのモードを有するのが好ましい。モード1では、再生されたメディア・ファイルの範囲内で制御部分をスキップするためのペイロード・データ・スケジュールをデコーダが使用するように、ペイロード・データ・デコーダ1140が制御される。このように、ペイロード・データ・デコーダが、MPEG−4対応の装置であれば、モード1の制御が用いられるが、ペイロード・データ・ブロックとの間に散在した制御ブロックを処理することはできず、制御データ・ブロックによって切り離されていないチャンク・データに依存することになる。
モード制御入力1142が、モード2に設定される時、ペイロード・データ・スケジュールは、無視されて、制御部分が用いられる。モード2のデコーダは、典型的なDVDデコーダであり、そのまま再生されたメディア・ファイルを読み込む。従って、MPEG−4の構文を識別する必要はないが、図11aのデータ構成要素1120の1114部分を単に読み込み、処理することができる。
次に、DVDフォーマット、または、DVD表現(MPEG−4表現)をMPEG−4フォーマットまたはMPEG−4表現に変換するための本発明の好ましい実施例は、図13に関連して例示されている。図13の左の部分は、生成されたメディア・ファイル1114を例示しており、図13の右側は、ペイロード・データ・スケジュール1116を例示している。DVDの実施例では、実施例図1のファイルの第1グループが書き込まれる。次に、第1の映画場面あるいは映画場面の第1のグループに関連する第1のビデオ・オブジェクト・ファイルが書き込まれる。このオブジェクト・ファイルは、第1の制御ブロックまたはヘッダおよび、PESパケットごとのパック・ヘッダおよびPESパケット・ヘッダなどの幾つかの制御部分を実施例に含む。次に、各パック・ヘッダおよびPESパケット・ヘッダの後に、好ましくは、暗号化された音声または映像データが書き込まれる。音声の実施例では、これらの音声データは、音声部分の特定の時間部分に関連した音声エンコーダの出力データとなる。映像の実施例では、「暗号化された音声映像データ」と題したペイロード・ブロックは、画像グループ上の映像データを含む。このように、再生されたメディア・ファイル1114は、DVDビデオ・ストリームを構築するMPEG−4 PESパケットを収集した形で構成する。
ペイロード・データ・スケジュール1116は、各ペイロード・ブロックまたはサンプルに関する情報を含むので、ありとあらゆる制御ブロックをスキップするために、生成されたメディア・ファイル1114は、ペイロード・データ・スケジュール1116を使用して処理されることが可能になる。これにより、例えば、デコーダが、MPEG−4の要請に応じて、ペイロード・ブロックだけを受け取れることになる。
MPEG−4ファイルは、図14において例示されている。図14および次の図15〜17は、全てMP4ファイルのファイル形式を例示しているMPEG−4規格の第13セクションから導出される。通常、MP4ファイルは、いくつかのアトムを含む。ファイルにおける主要アトムは、moovアトムおよびmdatアトムである。moov項目は、図14の1400に示されており、mdatアトムは、図14の1402に示される。moovアトム1400は、MPEG−4規格のアトム・カプセル構造の概要が記されている図15の表に示されるように、特定の階層的な順序で、さらに幾つかのアトムを含む。本発明によれば、再生されたメディア・ファイル1114は、例えば、図13に示されているように、図14のmdatアトム1402に取り入れられ、その一方で、図13のペイロード・データ・スケジュール1116は、moovアトム1400に含められる。その後、moovアトムのどのアトムが、ペイロード・データ情報、すなわち、音声または映像サンプルごとのペイロード・ブロックの開始を表示を受取っているかが表示される。する。特に、MPEG−4規格のセクション13.2.3.15に示されているサンプル・テーブル・アトムに見られる。
サンプル・テーブルは、トラックにおいてメディア・サンプルの見出しを付けている全ての時間とデータを含む。テーブルを用いて、時間内にサンプルの位置を決め、タイプを決定して、サイズ、コンテナおよびオフセットを決定して、そのコンテナに取入れることができる。サンプル・テーブル・アトムが含まれるトラックが、データを参照する場合、以下のサブ・アトムが必要とされる:サンプル説明、サンプルのサイズ、サンプルにおけるチャンク、チャンク・オフセット。
サンプル・テーブルの全てのサブ・テーブルは、同じサンプル総数を使用する。さらに、サンプル記載アトムは、少なくとも1つの項目を含まなければならない。サンプル記載アトムを必要とする理由は、どのデータ参照アトムを使用してメディア・サンプルを検索するかを指し示すデータ参照インデックス・フィールドを含んでいるからである。サンプル記載が無ければ、メディア・サンプルをどこに格納するかを決定できない。
図16は、チャンク・アトムのサンプルを示している。また、図17は、チャンク・オフセット・アトム、および、それに付随する記載を示している。特に、チャンク・アトムのサンプルは、mdatアトムのチャンク・データがどのサンプルに該当するかのマッピングを与える。特に、通常のMPEG−4の使用では、mdatアトムは、いくつかのトラックのためのデータを含んでおり、セクション13.2.3.19で言及されているテーブルの1項目で、チャンクの動きが同じ特徴であることを確認するので、トラックごとに1つの項目で充分である。これは、トラックの通常のケースである。
しかしながら、このMPEG−4構文の可能性が、本発明で誤用されている。何故なら、図13の実施例では、単一のペイロード・ブロック「(暗号化された)AVデータ」のみ存在し、本発明によれば、ペイロード・データ・ブロックの開始が、新しい「チャンクの続き」または新しい「トラック」の始まりとして信号が送られるからである。このように、図13のペイロード・データ・スケジュール1116は、チャンク・アトムのサンプルのテーブルの概略図とみなされることができる。しかしながら、好ましい実施例において、チャンク・オフセット・アトムも用いられる。通常、ペイロード・データ・ブロックの開始は、テーブルの入力により提供される。その理由は、図16のセクション13.2.3.19の第3のパラグラフで概説されるように、各入力が、同じ特徴を有する最初のチャンクの続きの見出しを持っているからである。このように、本発明によれば、図13のペイロードを構成している各音声・映像データ・ブロックは、チャンクの続きとみなされ、単一のチャンクである。すなわち、PESパケット・ペイロードは、PESパケットにおいて含まれる。
発明方法の特定の実施必要条件にもよるが、発明方法は、ハードウェアまたはソフトウェアにおいて実施できる。そこに格納された電子的に読み込み可能な制御信号を有するデジタル記憶媒体、特にディスク、DVDまたはCDを使用して実施され、プログラム可能なコンピュータ・システムと協同して、その発明方法が実施されるようになる。従って、通常、本発明は、機械読み取り可読キャリアに格納されるプログラム・コードを有するコンピュータ・プログラム製品である。そして、そのコンピュータ・プログラム製品がコンピュータで作動するとき、プログラム・コードは、その発明方法を実施するために有効となる。言い換えれば、コンピュータ・プログラムが、コンピュータで作動する時、発明方法は、従って、発明方法のうちの少なくとも1つを実行するためのプログラム・コードを有するコンピュータ・プログラムである。
当業者ならば、上記の記載から本発明の広範な教示が多様な形で実施されうることがわかるであろう。したがって、本発明の特定の具体例に関して本情報を説明してきたが、図面、本明細書、および請求項を検討すれば、当業者ならば他の変更も明らかとなるので、本発明の真の範囲が特定の具体例に限定されると考えてはならない。
格納されたDVDディスクおよびDVDビデオ形式のデータを示す図解図である。 DVDビデオ VOBファイルの論理的データ構造を示す図解図である。 ビデオPESパケットを示す図解図である。 論理的mp4コンテナ・データ構造の部分を示す図解図である。 アドレス空間に関連したmp4コンテナの「mdat」アトムを示す図解図である。 「mdat」アトムでPESパケットを参照している「mdat」アトムおよびトラック・アトムを示す図解図である。 「mdat」アトムおよび図6のトラック・アトムを示す図解図で、2つのPESパケットのペイロードが、それぞれのPESパケットに加えて格納される。 ビデオ・オブジェクト・ユニットの一部であるナビゲーション・パックを参照している暗号用のトラック・アトムを示す図解図である。 DVDビデオ・コンテンツを提供して使用するシステムを示す図解図である。 DVD装置のブロック図である。 第1の表現を第2の表現に変換する発明装置の概念図である。 発明メディア・プロセッサの概念図である。 ペイロード・データ・スケジュールの好ましい実施例を示す。 再生されたメディア・ファイル/ペイロード・ブロックおよび関連するペイロード・データ・スケジュール情報を有するデータ構成要素の概念図である。 MP4ファイル形式で単一データ構成要素の好ましい実施例を示す。 MPEG―4で使用されるアトム・カプセル化構造の概要を例示する。 MPEG―4規格におけるチャンク・アトムのサンプル説明を例示する。 MPEG―4規格におけるチャンクのオフセット・アトムの説明を例示する。

Claims (24)

  1. メディア・コンテンツの第1の表現を前記メディア・コンテンツの第2の表現に変換する装置であって、前記第1の表現は、少なくともメディア・ファイル制御ブロックによって分離された2つのメディア・ファイル・ペイロード、または、メディア・ファイル・ペイロード・ブロックおよびメディア・ファイル制御ブロックを有する少なくとも2つのメディア・ファイルの各メディア・ファイルを有するメディア・ファイルを含み、前記メディア・ファイル・ペイロード・ブロックは、前記メディア・コンテンツを表し、前記メディア・ファイル制御ブロックは、関連メディア・ファイル・ペイロード・ブロックに対する制御情報を含み、前記装置は、
    データ構成要素を生成するためのデータ構成要素ビルダを含み、前記データ構成要素は、前記メディア・コンテンツの前記第2の表現であって、前記データ構成要素ビルダは、
    再生されたメディア・ファイル、または、複数のメディア・ファイルにおいて、再生されたメディア・ファイルの制御部分が、2つの再生されたメディア・ファイル・ペイロード部分の間に位置できるように、1つ以上のメディア・ファイルを再生するために、有効であり、
    ペイロード・データ・スケジュールを生成するために、有効であって、前記ペイロード・データ・スケジュールは、各再生されたメディア・ファイル・ペイロード・ブロックに対して、前記再生されたメディア・ファイル・ペイロード・ブロックのペイロード情報の開始を示すスケジュール情報を含むことを特徴とする、装置。
  2. 前記メディア・コンテンツによって決定された所定の順序を有する複数のメディア・ファイルが存在し、
    前記データ構成要素ビルダは、前記再生されたメディア・ファイルは前記所定の順序を有するように、再生するために有効である、請求項1に記載の装置。
  3. 前記第1の表現は、DVDに格納されているメディア・コンテンツであり、前記データ構成要素ビルダは、前記第2の表現としてMPEG−4対応のデータ構成要素を生成するために有効である、請求項1または請求項2に記載の装置。
  4. 前記データ構成要素ビルダは、前記データ構成要素の範囲内のデータシーケンスに関連するように、前記再生されたメディア・ファイルを連結するために有効であって、再生されたメディア・ファイルのための制御ブロックは、2つの再生されたメディア・ファイル・ペイロードの間に位置する、請求項1または請求項2に記載の装置。
  5. 前記データ構成要素ビルダは、前記第2の表現としてMPEG−4対応の表現を生成するために有効であって、
    前記ペイロード・データ・スケジュールは、moovアトムにおいて含まれ、
    前記少なくとも1つのメディア・ファイルが、mdatアトムにおいて含まれる、請求項1に記載の装置。
  6. 前記ペイロード・データ・スケジュールは、moovアトムにおいて含まれるサンプル・テーブルにおいて含まれる、請求項5に記載の装置。
  7. 前記データ構成要素ビルダは、前記ペイロード・データ・スケジュールを前記サンプル・テーブルにおいて含まれるチャンク・アトムのサンプルに入力するために有効である、請求項6に記載の装置。
  8. 前記データ構成要素ビルダは、前記ペイロード・データ・スケジュールにおける新しいトラックとして各ペイロード・データ・ブロックに信号を送るために有効である、請求項6または請求項7に記載の装置。
  9. 前記データ構成要素は、前記データ構成要素の開始ポイントに関連する相対アドレスを含むアドレス構造を有し、
    前記データ構成要素ビルダは、再生されたペイロード・ブロックが始まる時の相対アドレスが、前記ペイロード・データ・スケジュールにおいて含まれるように、前記ペイロード・データ・スケジュールを生成するために有効である、請求項1に記載の装置。
  10. 複数のメディア・ファイルが存在し、前記ファイルがお互いに連結するように、前記データ構成要素ビルダが、前記複数の再生されたメディア・ファイルを再生するために有効であり、
    前記ペイロード・データ・スケジュールが、前記再生されたメディア・ファイルから前記分離されたデータ構成要素において含まれるように、前記ペイロード・データ・スケジュールを生成するために有効である、請求項1に記載の装置。
  11. 前記データ構成要素ビルダは、前記少なくとも1つの再生されたメディア・ファイルを生成する場合、前記少なくとも1つのメディア・ファイルを複製するために有効である、請求項1に記載の装置。
  12. 前記データ・ビルダは、前記少なくとも1つの再生されたメディア・ファイルを再生する場合、符号化フォーマットを変更するために有効である、請求項1に記載の装置。
  13. 前記データ構成要素ビルダは、前記少なくとも1つの再生されたメディア・ファイルを生成する場合、前記制御情報を修正するために有効である、請求項1に記載の装置。
  14. 前記再生されたメディア・ファイルは、タイトル設定に属するビデオ・オブジェクト・ファイルを含み、前記ビデオ・オブジェクト・ファイルは、パックのシーケンスを有し、各パックは、パック・ヘッダおよびプログラム・基本ストリーム(PES)を有し、前記PESパケットは、PESパケット・ヘッダおよびPESペイロード・データ・ブロックを有し、各PESデータ・ブロックは、画像グループの音声または映像データを含み、
    前記データ構成要素ビルダは、前記ビデオ・オブジェクト・ファイルの前記再生されたメディア制御部分が、前記制御ブロックとしてパック・ヘッダおよびPESパケット・ヘッダを含み、前記ペイロード・データ・ブロックとして前記PESペイロード・データ・ブロックを含むように、前記再生されたメディア制御部分を生成するために有効であり、
    前記データ構成要素ビルダは、前記PESペイロード・データ・ブロックの始まりが示されるように、ペイロード・データ・スケジュールを生成するために有効である、請求項1に記載の装置。
  15. 前記データ構成要素ビルダは、前記メディア・コンテンツにおける情報を含まない少なくとも1つの追加ファイルを生成するために有効であり、前記データ構成要素ビルダは、さらに、前記ペイロード・データ構造が、前記少なくとも1つの追加ファイルを参照しないように前記ペイロード・データ構造を生成するために有効である、請求項1に記載の装置。
  16. 前記データ構成要素ビルダは、少なくとも再生されたメディア・ファイルの前記ペイロードの部分が暗号化されるように、前記再生されたメディア・ファイルを再生するために有効である、請求項1に記載の装置。
  17. 前記データ構成要素ビルダは、前記少なくとも1つの再生されたメディア・ファイルをmdatアトムに位置させるために有効であり、前記データ構成要素の前記開始アドレスに関連する前記mdatアトムの論理的開始アドレスが、1バイトの境界ラスタに調整される、請求項1に記載の装置。
  18. 前記データ構成要素ビルダは、前記ファイルが、前記データ構成要素の前記開始アドレスに関連する1バイトのラスタ・ポイントと隣接している論理アドレスで始められるように、前記少なくとも1つのメディア・ファイルを再生するために有効であり、前記mdatアトムの開始アドレスと前記単一の構成要素の前記データとの間の空間が、ゼロ詰めされる、請求項17に記載の装置。
  19. メディア・コンテンツの第1の表現を前記メディア・コンテンツの第2の表現に変換する方法であって、第1の表現は、少なくともメディア・ファイル制御ブロックによって分離された2つのメディア・ファイル・ペイロード、または、メディア・ファイル・ペイロード・ブロックおよびメディア・ファイル制御ブロックを有する少なくとも2つのメディア・ファイルの各メディア・ファイルを有するメディア・ファイルを含み、前記メディア・ファイル・ペイロード・ブロックは、前記メディア・コンテンツを表し、前記メディア・ファイル制御ブロックは、関連メディア・ファイル・ペイロード・ブロックに対する制御情報を含み、前記方法は、
    データ構成要素を生成するステップを含み、前記データ構成要素は、前記メディア・コンテンツの前記第2の表現であって、
    再生されたメディア・ファイル、または、複数のメディア・ファイルにおいて、再生されたメディア・ファイルの制御部分が、2つの再生されたメディア・ファイル・ペイロード部分の間に位置できるように、1つ以上のメディア・ファイルを再生するステップと、
    ペイロード・データ・スケジュールを生成するステップであって、前記ペイロード・データ・スケジュールは、各再生されたメディア・ファイル・ペイロード・ブロックに対して、再生されたメディア・ファイルのペイロード情報の開始を示すスケジュール情報を含むことを特徴とする、方法。
  20. メディア・コンテンツを表しているデータ構成要素であって、前記データ構成要素は、
    データ構成要素タイプを確認する表現インジケータであって、
    再生されたメディア・ファイル制御部分が、2つの再生されたメディア・ファイル・ペイロード部分の間に位置する、再生されたメディア・ファイル、または、複数の再生されたメディア・ファイルと、
    ペイロード・データ・スケジュールが、各再生されたメディア・ファイル・ペイロード・ブロックに対して、前記再生されたメディア・ファイル・ペイロード・ブロックのペイロード情報の開始を示すスケジュール情報を有する前記ペイロード・データ・スケジュールを含むことを特徴とする、データ構成要素。
  21. データ構成要素タイプを確認する表現インジケータを有するデータ構成要素を処理するためのメディア処理装置であって、再生されたメディア・ファイル制御部分が、2つの再生されたメディア・ファイル・ペイロード部分の間に位置する、再生されたメディア・ファイル、または、複数の再生されたメディア・ファイルと、ペイロード・データ・スケジュールが、各再生されたメディア・ファイル・ペイロード・ブロックに対して、前記再生されたメディア・ファイルのペイロード情報の開始を示すスケジュール情報を有する前記ペイロード・データ・スケジュールとを含み、
    前記ペイロード・データ・スケジュール情報を読み込むためのペイロード・データ・スケジュール読み込み機と、
    前記再生されたメディア・ファイル、または、前記複数の再生されたメディア・ファイルを復号化するためのペイロード・データ・デコーダであって、前記ペイロード・データ・デコーダは、前記ペイロード・データ・スケジュール情報に基づいて制御されるために有効であり、
    前記ペイロード・データ・デコーダが、前記2つの再生されたメディア・ファイル・ペイロード部分を復号するように、および、
    前記ペイロード・データ・デコーダが、前記2つの再生されたメディア・ファイル・ペイロード部分の間に位置される前記再生されたメディア・ファイル制御部分をスキップするように含まれることを特徴とする、メディア処理装置。
  22. さらに、モード制御器を含み、
    前記モード制御器は、前記ペイロード・データ・デコーダが、前記メディア・ファイルの前記制御部分を処理し、解釈するために適応されるデコーダを、前記モード制御器が検知している場合、前記少なくとも1つの制御部分をスキップしないような前記ペイロード・データ・デコーダを制御するために有効である、請求項21に記載のメディア処理装置。
  23. データ構成要素タイプを確認する表現インジケータを有するデータ構成要素を処理するためのメディア処理方法であって、
    再生されたメディア・ファイル制御部分が、2つの再生されたメディア・ファイル・ペイロード部分の間に位置する、再生されたメディア・ファイル、または、複数の再生されたメディア・ファイルと、ペイロード・データ・スケジュールが、各再生されたメディア・ファイル・ペイロード・ブロックに対して、前記再生されたメディア・ファイルのペイロード情報の開始を示すスケジュール情報を有する前記ペイロード・データ・スケジュールとを含み、
    前記ペイロード・データ・スケジュール情報を読み込むステップと、
    前記再生されたメディア・ファイル、または、前記複数の再生されたメディア・ファイルを復号化するステップであり、
    前記2つの再生されたメディア・ファイル・ペイロード部分を復号化するステップと、
    前記2つの再生されたメディア・ファイル・ペイロード部分の間に位置される前記再生されたメディア・ファイル制御部分をスキップするステップとを含む、メディア処理方法。
  24. 請求項19または請求項23の方法を、コンピュータ上で実施するためのコンピュータ・プログラム。
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