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JP2008522918A - 取り出し容易な開口形態を備えた形状保持可撓性包装 - Google Patents

取り出し容易な開口形態を備えた形状保持可撓性包装 Download PDF

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JP2008522918A JP2007545444A JP2007545444A JP2008522918A JP 2008522918 A JP2008522918 A JP 2008522918A JP 2007545444 A JP2007545444 A JP 2007545444A JP 2007545444 A JP2007545444 A JP 2007545444A JP 2008522918 A JP2008522918 A JP 2008522918A
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ジャクリーン マリー マクストン
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Abstract

本発明は、上部表面(20)、底部表面(22)及び少なくとも1つの側部壁(16、18)を有する形状保持性の可撓性包装を形成するものである。上部表面及び底部表面各々は、少なくとも1つの側部壁に直接又は間接的に接合されて、複数の物品を収容することが可能な内部室を形成する。包装の上部表面は、幅及び長さを有する。包装は、上部表面上に配置された開口装置(5)を有する。開口装置は、少なくとも1つの弱い線(70)を有し、開口装置と、上部表面が少なくとも1つの側部壁に直接又は間接的に接合されることにより形成される縁部の間に、上部表面の一部が位置するように、上部表面(20)を限定する。開口装置(5)は、開口装置の長さに沿ったある点で、上部表面の幅の約40%ないし約99%の幅及び開口装置の幅に沿ったある点で、上部表面の長さの約40%ないし約99%の長さを有する。開口装置(5)は、容易開口可撓性包装を形成し、更に可撓性包装の内部室内の物品に容易な接近を提供する。更に、可撓性包装は、物品が可撓性包装から取り除かれても、その形態を保持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、物品を収容して、取り出す可撓性包装に関する。特に本発明は、開口容易な形態を持ち、袋内に収容された物品を容易に取り出すことができる可撓性包装用袋に関する。
可撓性のポリマー性材料から形成された包装用袋は、例えば、多くの物品の中でもとりわけ、大人用失禁用物品、オムツ、訓練用パンツ、女性用ケアー製品などを含む様々な型の製品の包装に使用されてきた。これらの袋は、製品を包装して、消費者が購入するために陳列棚に製品を展示しやすいように、カートン状外観及び形態を形成する。更にこれらの袋は、小売店から消費者が使用する家又は場所に製品を移動するのに、消費者にとって便利な方法を提供する。典型的には、これらの袋は、袋内に収容されている製品に、消費者が触れることを可能にする開口装置を備えている。
現在入手可能な開口装置は、袋の構造に関して妥協的なものが多く、製品が取り除かれるにしたがって、袋自体及び袋に残っている製品上に全体的に又は部分的に潰れることになる。これは、袋に残っている製品を消費者が取り除くのを困難にする。更に、袋が潰れると、袋はカートン状構造を失い、消費者は綺麗さに欠けると考えることがある。現在入手可能な他の袋では、開口装置は、製品に触れて該製品を袋から取り出すのを容易にするのに十分な大きさではない。開口装置が十分な大きさではない場合には、消費者が袋から製品を取り除くために余分な努力が必要とされる。更に、現在入手可能な多くのバッグの開口装置は、幾つかの理由で消費者が開くことが困難な場合がある。多くの開口装置は、つまんで引っ張る開口手段を有する。年配の使用者及び使用者の指の器用さに影響を与える関節炎などの病気を持つ使用者が、袋を開くために包装用袋を握るか、又はつまむことは困難であることが広く知られている。
上記した問題点を避けるために、開口した後もその形状を維持し、袋内に貯蔵された物品に容易に触れて、袋から物品を容易に取り除くことを可能とする、可撓性の包装用袋が当技術分野では必要である。更に、消費者、特にポリマーフィルムなどの材料を握ったりつまんだりすることが困難な消費者にとって開けやすい可撓性包装用袋が、当技術分野では必要である。
一般的に述べると、本発明は、上部表面、底部表面及び少なくとも1つの側部壁を備えた形状保持可撓性包装を提供するものである。上部表面及び底部表面の各々は、少なくとも1つの側部壁と直接又は間接的に接合されて、複数の物品を収容することが可能な内部室を形成する。包装の上部表面は、幅及び長さを有する。包装は、上部表面上に位置する開口装置を更に有する。開口装置は、少なくとも1つの弱い線を有し、更に開口装置と、上部表面が少なくとも1つの側部壁と直接又は間接的に接合することにより形成される縁部の間に上部表面の一部が位置するように、開口装置は上部表面上に限定される。開口装置は、開口装置の長さに沿ったある点で、上部表面の約40%ないし約99%の幅を、かつ開口装置の幅に沿ったある点で、上部表面の約40%ないし約99%の長さを有する。開口装置は、可撓性包装の容易開口を提供し、更に可撓性包装の内部室内の物品に接近しやすくする。
本発明の別の態様においては、本発明は、上部表面、底部表面及び少なくとも1つの側部壁を有する形状保持可撓性包装を提供する。上部表面及び底部表面の各々は、少なくとも1つの側部壁に直接的に又は間接的に接合されて、複数の物品を収容することが可能な内部室を形成する。包装の上部表面は、幅及び長さを有する。開口装置は、上部表面上に位置する。開口装置は、包装を開いて、包装内に収容されている物品に触れるための開口を曝すものである。開口は、開口の長さに沿ったある点で、上部表面の約40%ないし約99%の幅、及び開口の幅に沿ったある点で、上部表面の約40%ないし約99%の長さを有する。開口は、可撓性包装の内部室内の物品への容易な接近を提供する。
本発明の更なる態様においては、可撓性包装は、前部壁、後部壁、第一側部壁及び第二側部壁を有し、前部壁は後部壁の反対側に、第一側部壁は第二側部壁の反対側にある。前部壁及び後部壁は、可撓性包装の第一側部壁及び第二側部壁、並びに上部表面及び底部表面に、直接又は間接的に接合される。
本発明の更なる態様においては、本発明の可撓性包装は、可撓性包装の内部室内に収容された複数の物品を含むことができる。物品は、可撓性包装の中で単一の列に配列されるか、又は少なくとも2列に配列され、各々の列は、複数の物品の少なくとも一部を含む。
本発明の別の態様においては、内部室内の物品は、上部表面に垂直に配列される。これらの物品は、個人用ケアー物品、特に吸収性個人用ケアー物品とすることができる。
(定義)
本開示に使用される場合、「含む」、「含まれる」という用語及び「含む」という語根からの他の派生語は、述べられた特性、要素、部分、段階、又は成分のいずれかの存在を特定する制限なしの用語を意図しており、1つ又はそれ以上の他の特性、要素、部分、段階、成分又はこれらのグループの存在又は追加を妨げるものではない。
ここで用いられる「弱い線」という用語は、好ましくは長さを持つが、幅を定める必要はない、材料の弱められた部分又は領域を意味する。「弱い線」は、線形又は弱められた曲線パターンのような非線形パターン、又は円、長方形などの他の形状を含むことができる。弱い線は、ミシン目又は他の一連の切り込み、材料の薄肉化又は破断又は切り裂き、或いは、材料の近接部分間を繋ぐように配置され、この近接部分より引き裂かれ易いか又は破り易く、使用者又は製造者が弱い線に沿って近接部分を分離するのを可能にする、異なる種類の材料のストリップを含む。弱い線は、単一の長いスリット又は切り込みとすることができる。
ここで用いられる用語「垂直な」、「水平の」、「上部」、「底部」、「前部」、「後部」、「端部」及び「側部」は、図示された状態についてのものである。しかしながら、これらの用語は、説明の目的のためだけに使用されるものであり、限定的に使用することを意図したものではないことを理解すべきである。したがって、物体又は物体の組み合わせの方向は、本発明の範囲から外れることなく変えることができる。特許請求の範囲及び本明細書における「上部」という用語は、開口装置又は開口を備えた包装のパネル又は側を意味する。
ここで用いられる「開口装置」という用語は、可撓性包装内に収容された物品に触れるために、使用者が操作することができる包装の領域を意味する。開口装置は、包装から除去可能であるか、又は開口装置を開けた後にも包装に取り付けられたまま残されるものとすることができる。開口装置は、上部表面の一部とするか、又は上部表面に取り付けられた別個の材料とすることができる。
ここで用いられる「開口」という用語は、内部室内に収容された物品に触れることを可能にし、かつ物品を内部室から取り出すことを可能にする、可撓性包装の除去された又は切り取られた部分を意味する。
ここで用いられる「個人用ケアー製品」又は「個人用ケアー物品」という用語は、身体排出液を制御するために使用されるあらゆる物品を意味し、尿、排便、血液及び月経を含む身体排出物を吸収しかつ保持するように形成されたあらゆる物品を意味する「吸収性製品」又は「吸収性物品」を含み、更に包装された形態及び包装されない形態の製品を含む。したがって、ここで用いられる個人用ケアー製品は、これらに制限されるものではないが、オムツ、子供用トイレ訓練用パンツ、大人用失禁用衣類、男性用失禁用製品、タンポン、膣用座薬、パンティライナー、パッド、衛生用ナプキン、ティッシュ、拭き布などを含む。商業的に入手可能な個人用ケアー製品の例は、これらに制限されるものではないが、パンティライナー及びパッドを含むPoise(登録商標)女性用ケアー製品、及びパッド、タンポン及びライナーを含むKotex(登録商標)女性用ケアー製品を含み、これらはすべてウイスコンシン州ニーナ所在のKimberly−Clark Corporationより入手可能である。
ここで用いられる「形状保持」という用語は、物品が収容された状態の可撓性包装の形状が、物品が取り出され、すべての物品が包装の内部室から取り出された時の包装の形状と、本質的に同じであることを意味する。すなわち、包装の側部が、内部室に向かって内側に、或いは内部室から外側に倒れず、かつ上部表面が内部室に向かって内側に倒れないことを意味する。小さい程度、すなわち包装内が一杯の状態における上部表面の長さ又は幅と、物品が取り出された状態における上部表面の長さ又は幅とを比較して、上部表面の幅及び/又は長さの変化が約20%より小さい場合には、形状が保持されているとみなされる。例えば、物品が収容された状態における包装の上部表面の幅が10cmの場合には、物品が取り出された後に、包装が同じ点で8−12cmの幅があれば、この包装は形状保持しているとみなされる。
ここで用いられる「ポリマー」という用語は、一般的には、これらに制限されるものではないが、ホモポリマー、例えばブロックコポリマー、グラフトコポリマー、ランダムコポリマー及び交互コポリマーなどのコポリマー、ターポリマー、及びこれらの混合物及び変成物を含む。更に特記しない限り、「ポリマー」という用語は、材料のすべての可能な幾何学的形態を含むものである。これらの形態は、これらに制限されるものではないが、アイソタクチック、シンジオタクチック及びランダム対称を含む。
本発明の以下の詳細な説明において、本明細書の一部を形成し、本発明を実施する場合の特定の実施形態を説明するために示されている添付図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本発明の実施を可能にするために十分に詳細に示されており、他の実施形態も利用することが可能であり、かつ、本発明の思想及び範囲から外れることなく、機械的変更、手順上の変更、及び他の変更を行うことができる。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味に解釈されるべきではなく、本発明の範囲は、特許請求の範囲及び特許請求の範囲が権利範囲とすることができる均等範囲によってのみ制限される。
一般的に述べると、本発明は、上部表面、底部表面及び少なくとも1つの側部壁を備えた形状保持性の可撓性包装を形成するものである。上部表面及び底部表面の各々は、少なくとも1つの側部壁と直接又は間接的に接合されて、複数の物品を収容することが可能な内部室を形成する。包装の上部表面は、幅及び長さを有する。包装は、上部表面上に位置する開口装置を更に有する。開口装置は、少なくとも1つの弱い線を有し、更に、開口装置と、上部表面が少なくとも1つの側部壁と直接又は間接的に接合することにより形成される縁部の間に上部表面の一部が位置するように、開口装置は上部表面上に限定される。開口装置は、開口装置の長さに沿ったある点で、上部表面の約40%ないし約99%の幅を有し、開口装置の幅に沿ったある点で、上部表面の約40%ないし約99%の長さを有する。開口装置は、可撓性包装に開口容易性を与え、更に可撓性包装の内部室内の物品に容易に触れることができるようにする。
本発明をより良く理解できるようにするために、図1−12に注目する。図1、2及び3には、開口装置5を有する可撓性包装10が示されている。図1及び図2に示されるように、可撓性包装は、上部表面20、底部表面22、前部壁12、後部壁14、第一側部壁16及び第二側部壁18を有する。第一側部壁16及び第二側部壁18は、互いに反対側にあり、前部壁12と後部壁14、及び上部表面20と底部表面22も同様に互いに反対側にある。図示されているように、前部壁12、後部壁14、2つの側部壁16及び18、上部表面20及び底部表面22は、直接的に又は間接的に互いが接合されて、内部容積を持つ内部室24を有する包装10を形成する。内部室24は、複数の物品26を収容することができる。包装10は、縦方向軸Y−Y、横方向軸Z−Z及び垂直軸X−Xを有する。包装は、高さH、幅(深さ)W及び長さLを有する。図1及び2に示されるように、可撓性包装は4つの側部壁を有する。可撓性包装が、連続する単一側部壁を有する場合も、2つの側部壁、3つの側部壁又は4つ以上の側部壁を有する場合も、本発明から外れるものではない。普通の形状では、可撓性包装は4つの側部壁を有しており、本発明を理解する目的のためだけに、4つの側部壁を有する可撓性包装に関して示される。
本発明においては、包装10は、上部表面20上に位置する開口装置5を有する。開口装置5は、上部表面20上の少なくとも1つの弱い線70から形成される。この弱い線70は、開口装置5と、上部表面20を少なくとも1つの側部壁に直接又は間接的に接合することにより形成された縁部90との間に上部表面の一部が位置するように、上部表面上に制限される。別の言い方をすると、開口装置5は、上部表面20を越えて側部壁に延びることはない。更に、開口装置は、開口装置の長さLoにそった最も幅の広い点において幅Woを有し、これは上部表面20の幅Wの約40%ないし約99%である。更に、開口装置は、開口装置の幅Woに沿った最も長い点において長さLoを有し、これは上部表面20の長さLの約40%ないし約99%である。最も幅の広い点における開口装置の幅Woが、上部表面20の幅Wの約40%より小さいか、又は最も長い点における開口装置Loの長さが、上部表面の長さLの約40%より小さい場合には、内部室24内に収容されている物品を取り出すことが困難になる。一方、開口装置の幅Woが、上部表面の幅Wの約99%より大きいか、又は開口装置の長さLoが、上部表面の長さLの約99%より大きい場合には、包装はその形状を保持することができなくなり、消費者にとっては包装がきちんとしていないように見える。可撓性包装が、その形状を保持できない場合には、包装が、包装自体及び内部室24内に収容されている物品26上に潰れるので、内部室24から物品26を取り出すことが困難になる。一実施形態においては、開口装置は、開口装置の長さLoに沿った最も幅の広い点で幅Woを有し、これは上部表面の幅Wの約50%ないし約90%である。開口装置の長さLoに沿った最も幅の広い点の幅Woは、上部表面の幅Wの約60%ないし約80%であることが望ましい。同様に、開口装置は、開口装置の幅Woに沿った最も長い点で長さLoを有し、これは上部表面の長さLの約50%ないし約90%である。開口装置の幅Woに沿った最も幅の広い点で長さLoは、上部表面の長さLの約60%ないし約80%であることが望ましい。開口装置5は、開けた時、上部表面に開口100を形成し、可撓性包装の内部室24内の物品26に、消費者が接近することを可能にする。
本発明においては、上部表面20の幅W及び長さLは、次のように計測される。幅Wは、横方向軸Z−Zに沿って計測された前部壁12と後部壁14の間の最も広い距離である。同様の方法で、上部表面の長さLは、縦方向軸Y−Yに沿って計測された第一側部壁16と第二側部壁18の間の最も長い距離である。一般的には、最も広い距離は、上部表面20における長さLの中間点の近くか、又は第一及び/又は第二側部壁の近くの長さLの端部で発生する。同様に、最も長い距離は、一般的には、上部表面20における幅Wの中間点の近くか、又は前部及び/又は後部壁近くにおける幅Wの端部で発生する。
開口装置を定める弱い線70は、弱い線に沿って上部表面20から開口装置5を分離しやすくするものであれば、どのような手段によって形成してもよい。弱い線の例は、これらに制限されるものではないが、ミシン目の線、複数のランド領域により分離されたスロットなどの複数の開口により形成された線、材料の厚さを減少させた線、材料の2つの部分を互いに結合させて形成された弱い線、又は当業者に知られているあらゆる他の構造的形態を含む。これらの弱い線の各々は当業者に知られており、例えば包装材料にミシン目を形成するなどの、包装材料の機械的処理を含む、公知の手段によって形成することができる。
図1、2、5、6、7、8、9、10及び11を参照すると、開口装置5の異なる形態が示されている。図1、9及び10においては、開口装置5は、第一の弱い線71、第二の弱い線72及び第三の弱い線73を含む3つの弱い線70を有する。第一の弱い線71は、第一端部81及び第二端部82を有し、第二の弱い線72は、第一端部83及び第二端部84を有し、第三の弱い線73は、第一端部85及び第二端部86を有する。第一の弱い線71の第一端部81は、第二の弱い線72の第一端部83に近接し、第二の弱い線72の第二端部84は、第三の弱い線73の第一端部85に近接する。図1及び10に示された形態においては、第一の弱い線71は、第三の弱い線73と平行であり、第二の弱い線72は、第一と第三の弱い線71及び73の両方に垂直である。図9に示された形態においては、第一及び第三の弱い線71及び73は、非線形であるが、第二の弱い線72は線形である。更に、図1、9及び10の形態においては、開口装置5は、図2に示されるように開口した後も、可撓性包装10に接合又は取り付けられたまま残される。
図6においては、開口装置5は、第一の弱い線71、第二の弱い線72及び第三の弱い線73を含む3つの弱い線70を有し、弱い線の1つは非線形で、2つは線形である。第一の弱い線71は第一端部81及び第二端部82を有し、第二の弱い線72は第一端部83及び第二端部84を有し、第三の弱い線は第一端部85及び第二端部86を有する。第一の弱い線71の第一端部81は第二の弱い線72の第一端部83に近接し、第二の弱い線72の第二端部84は第三の弱い線73の第一端部85に近接し、第一の弱い線の第二端部81は第三の弱い線73の第二端部86に近接する。図6に示された形態においては、開口装置5は、可撓性包装10から除去可能である。
図7は、第一の弱い線71、第二の弱い線72、第三の弱い線73及び第四の弱い線74を含む4つの弱い線を有する開口装置を示している。第一の弱い線71は第一端部81及び第二端部82を有し、第二の弱い線72は第一端部83及び第二端部84を有し、第三の弱い線は第一端部85及び第二端部86を有し、第四の弱い線は第一端部87及び第二端部88を有する。第一の弱い線71の第一端部81は第二の弱い線72の第一端部83に近接し、第二の弱い線72の第二端部84は第三の弱い線73の第一端部85に近接し、第三の弱い線の第二端部86は第四の弱い線74の第一端部87に近接し、第一の弱い線71の第二端部82は第四の弱い線74の第二端部88に近接する。図7に示される形態においては、第一の弱い線71は第三の弱い線73に平行であり、第二の弱い線72及び第四の弱い線74は第一及び第三の弱い線71及び73の両方に垂直である。その結果、第二の弱い線72は、第四の弱い線74に平行となる。
図5及び8においては、開口装置は、楕円形状(図5)又は双凸部形状(図8)を有する単一の連続する弱い線70である。開口装置の形状は、幅Wo及び長さLoの条件が上記したものと合致する限り、本発明には重要ではない。図に示したもの以外の形状及び形態も、本発明の範囲から外れることなく使用することができる。
図1及び図6−10においては、1つの弱い線の端部が別の弱い線の端部に近接し、更にこれらの図においては、これらは本質的には同じ点であるものとして示されている。しかしながら、本発明においては、1つの弱い線の端部が別の弱い線の端部と同じ点又は本質的に同じ点である必要はない。この場合には、弱い線の端部の点は、開口装置を開けるために付加的力を必要とすることなく開口装置が開けられるように、十分に近づけるべきである。任意なものとしては、1つの弱い線の端部は、接合線によって別の弱い線の端部に結合することができる。これに関して図11を参照すると、この図は、第一の弱い線71、第二の弱い線72、第三の弱い線73及び第四の弱い線74を含む4つの弱い線を有する開口装置を示している。第一の弱い線71は第一端部81及び第二端部82を有し、第二の弱い線72は第一端部83及び第二端部84を有し、第三の弱い線は第一端部85及び第二端部86を有し、第四の弱い線は第一端部87及び第二端部88を有する。第一の弱い線71の第一端部81は第二の弱い線72の第一端部83に近接し、第二の弱い線72の第二端部84は第三の弱い線73の第一端部85に近接し、第三の弱い線の第二端部86は第四の弱い線74の第一端部87に近接し、第一の弱い線71の第二端部82は第四の弱い線74の第二端部88に近接する。図11に示されているように、各々の弱い線の端部は、接合線99を使用して、別の弱い線の端部と結合される。接合線99は、直線、弧、ジグザグ線、又はこれら3つの線のすべての組み合わせとすることができる。本発明の範囲から外れることなく、他の接合線を使用することができる。接合線99が弧の場合には、弧は半径を有する。弧の半径は、本発明には重要ではないが、半径は、全体的には約5インチ(12.7cm)より小さいものとするが、開口の大きさ及び可撓性包装10の大きさによって、選択される半径は調整される。
図5、6、7、8及び11の各々は、取り外し可能な開口装置を示している。反対に、図1、9及び10に示されている開口装置は、取り外し可能には設計されていない。本発明においては、取り外し可能ではない開口装置を有することにより、開口装置は、内部室内に収容される物品を覆いかつ保護するために使用することができる。他方、取り外し可能な開口装置を有することにより、以下に詳細に説明するような、開口装置の他の使用法を得ることができる。開口装置が取り外し可能ではない場合には、開口した後に、開口装置を閉状態に保持して、開口装置を上部表面に再取り付け可能とする付加的手段を含むことができる。このような保持手段の例は、例えば、開口装置の縁部から延びる一片のテープ、及び開口装置を閉じさせる他の手段を含む。
開口装置は、開口補助部を更に含むことができる。開口補助部は、消費者が開口装置5を握り、開口装置5を開くための手段を提供する。開口補助部は、開口装置内に位置し、消費者が開口補助部及び/又は開口装置を握ることができるように、開口装置に又は開口装置の近位に永久に取り付けられる。開口補助部は、消費者が、自分の指を挿入し、開口補助部又は開口装置を握ることができるように、人の少なくとも1本の指を受け入れるのに適したもの又は適した大きさとするべきである。本発明の一形態においては、開口補助部は、開口装置の近くに又は開口装置内に位置される。理想的には、開口補助部は、人の手の2本、3本、又は4本の指を受け入れるような大きさ及び形状とするべきであり、これにより人の手が開口補助部に置かれて、使用者が開口装置を握りかつ開くための手段となる。本発明の一態様においては、開口補助部は、開口装置に取り付けられたタブとすることができる(図示されず)。
図7−9は、開口補助部77の可能な形態をすべて示したものである。図7及び9においては、開口補助部77は、消費者が自分の指を可撓性包装10内に挿入できるような大きさ及び形状とする弱い線78を含み、開口装置5は、消費者の指の間に置かれる。弱い線78は、開口装置5の弱い線と類似している。図7においては、弱い線78は、十字型形状に形成される。図9においては、開口補助部77の弱い線78は、円形に形成される。他の形状も本発明の範囲内であり、本発明から外れることなく使用されることは明らかである。他の可能な形状は、例えば、四角、長方形、三角形、Y型形状、I型形状、U型形状、単一線及び同様のものを含む。消費者が開口補助部77に自分の指を挿入しようとしたとき、弱い線78が切り離され、物品の消費者又は使用者が自分の指を開口補助部77に容易に挿入することが可能である。図8に示される別の可能な形態においては、開口装置内に又は開口装置にきわめて近接して、孔79が、可撓性包装の上部に位置するように配置される。孔は、開口補助部77として機能し、可撓性包装内の物品の消費者又は使用者が、孔の中に少なくとも一本の指を挿入することが可能な程度の大きさである。図8は、2つの孔を示しているが、単一の孔又は2つ以上の孔を有することも本発明の範囲内である。更に、孔は、図8に示されているような円以外の他の形状とすることができる。孔型開口補助部は、物品が可撓性包装に搭載され、可撓性包装がシールされた時、トラップされた空気を可撓性包装から逃がすことができるという、第ニの目的を果たす。使用者が、少なくとも一本の指を開口補助部に挿入することができる限り、四角、長方形、三角形、Y型形状、I型形状、U型形状、単一線及び同様のものを含む、他の可能な形状を、孔に使用することができる。
代替的形態においては、上部表面20は、図13に示されている開口80と類似した、上部表面に形成された開口を有する。この形態においては、開口80と、上部表面と少なくとも1つの側部壁を直接又は間接的に接合することにより形成された縁部91との間に上部表面の一部が位置するように、開口80は上部表面上に限定される。開口80は、周辺縁部92を有し、開口の長さLに沿ったある点で、上部表面の幅Wの約40%ないし約99%の幅Woと、開口の幅Wに沿ったある点で、上部表面の長さLの約40%ないし約99%の長さLoを有する。一実施形態においては、開口80は、開口80の長さLoに沿った最も幅の広い点で、上部表面の幅Wの約50%ないし約90%の幅Woを有する。開口装置の長さLoに沿った最も幅の広い点で、幅Woが、上部表面の幅Wの約60%ないし約80%であることが望ましい。同様に、開口80は、開口80の幅Woに沿った最も長い点で、上部表面の長さLの約50%ないし約90%の長さLoを有する。開口装置の幅Woに沿った最も幅の広い点で、長さLoは、上部表面の長さLの約60%ないし約80%であることが望ましい。開口80は、消費者が、可撓性包装の内部室24内の物品26に触れることを可能にする。開口80は、可撓性包装の内部室内の物品に、容易に触れることができるようにする。
可撓性包装が予め形成された開口80を有する場合には、開ける前は物品が内部室24内に保持されるように、開口はカバー装置6により覆われるべきである。本発明の一態様においては、カバー装置6は、開口装置5として機能し、上記したような開口補助部を含むことができる。例えば、カバー装置は、開口より大きく、包装の上部表面20全体を覆うことができる。一般的には、カバー装置は、開口80よりわずかに大きいものとするべきである。カバー装置は、当業者に知られている手段のいずれかを使用して上部表面20に固定され、これは一時的な又は永久的な固定手段とすることができる。固定手段の例は、これらに制限されるものではないが、接着剤、熱接合、超音波接合、縫合、スポット溶接及び同様のものを含む。これらの固定手段の中で、カバー装置が上部表面に再固定できるように接着剤を選択することが一般的には望ましく、これにより内部室の中の物品を保護することができる。
別の可能性あるカバー装置6が、図14及び15に示されている。このカバー装置は、包装が予め形成された開口80を有するか、或いは図1、2及び図5−9に示されている開口装置5を有する場合に使用することができる。カバー装置は、全体的に包装10の後部14、前部12又は上部表面のうちの1つの表面に取り付けられ、包装10の開口80、上部表面20及び側部16及び18の少なくとも一部、前部12及び後部14を覆うのに十分な大きさである。このカバー装置は、包装が形成されるのと同じ材料から、又は異なる材料から形成される。
図1−3を参照すると、可撓性包装10は、少なくとも1つのガセット32、更に望ましくは1対のガセット32及び34で形成される。「ガセット」とは、可撓性包装10を補強し、及び/又は拡大することが可能な、例えば、三角形部材のような部材を意味する。ガセット32は、別の材料片とすることができるか、又は可撓性包装10が形成される材料の延長部又はその材料から一体に形成することができる。ガセット32は、ポケット、受け部、内腔、又は開口のように見える。1つ又は2つのガセット32又は32及び34は、包装10の上部に位置し、末端消費者に見えるように露出されている。2つのガセット32及び34が存在する場合には、上部壁20の両側、底部壁22の両側、又は1つが上部壁20で1つが底部壁22に配置され、消費者が包装10を容易に握ることができるような自然の位置に設置される。第一ガセット32は、側部壁16の少なくとも一部に形成され、第二ガセット34は、側部壁18の少なくとも一部に形成される。ガセット32及び34の各々は、三角形形態を有するものとして示されているが、三角形状の変形も使用することができる。ガセット32及び34の実際の形態は、包装10が形成される材料を折り曲げて形成することができる。ガセット32及び34の各々は、上部壁20と整列するか、又はそこからわずかにオフセットすることができる第一端部36を有する。ガセット32及び34の各々は、第一端部36から離れた第二端部38を有し、底部壁22の方向に下向きに延びる。第一端部36は、ガセット32及び34各々の三角形形態の底を表わし、第二端部38は、三角形形態の先端を表わす。ガセット32及び34各々は、高さh1を有し、包装の高さH(図3参照)の少なくとも約10%に延びる。望ましくは、ガセット32及び34各々は、前述した包装の高さhの少なくとも約30%に延びる高さh1を有する。より望ましくは、ガセット32及び34の各々は、包装の高さHの約20%ないし約90%に延びる高さh1を有する。ガセット32又は34の高さh1は、包装10の幅によって変化することができる。例えば、包装10の幅が増加すると、ガセット32又は34の高さh1は、概して大きくなる。
ガセット32及び34の各々は、1対の両側部壁16及び18の1方の一部に対し内側に配列されてポケット40を形成する。各々のポケット40は、内側パネル(図示されず)及び外側パネル44を有する。各々のポケット40は、包装10を形成する材料を折り曲げることにより形成され、内側パネル及び外側パネル44は互いに結合されて、包装10の両側の上角部から下の第二端部38まで下向き対角線状に延びる。図3においては、前部壁12、上部壁20及び側部壁16は、前上方角部46を形成し、後部壁14、上部壁20及び側部壁16は、後上方角部48(図1参照)を形成する。内側及び外側パネルは、各々が角部46及び48で結合し、第二端部38に向かって、対角線状に下向きかつ内向きに分岐する、交差する共通線を有する。ガセット32及び34の機能は、側部壁16及び18の上方領域を補強し、拡大した領域を形成することにより、消費者が包装10を運搬しやすいように、消費者の1、2又はそれ以上の指を置くことができるようにすることである。
図1−4を参照すると、可撓性包装10は、1対のシール50及び52を含み、各々のシールは、両側の側部壁16及び18に形成される。1対のシール50及び52は、加熱圧縮接合、熱接合、超音波接合、接着剤又は当業者に知られている他の手段により形成することができる。1対のシール50及び52は、ポケット40の外側パネル44にあり、各々は、包装10の高さH全体にわたるものである。1対のシール50及び52の各々は、ガセット32及び34の中の1つの第一端部36から底部壁22に向かって下向きに延びる。1対のシール50及び52は、望まれるならば、側部壁16の中央縦方向軸に平行に配列することができる。図4においては、1対のシール50及び52が、実際に底部壁22の中に、かつ底部壁全体にわたって延びるのがわかる。1対のシール50及び52各々が底部壁22の一部に延びる距離は、変えることができる。1対のシール50及び52は、底部壁22の長さLの少なくとも約10%にわたって延びるようにすることが望ましい。1対のシール50及び52の目的は、1対の側部壁16及び18を固定することであり、これにより前部壁12、後部壁14、1対の側部壁16及び18、及び上部壁20が、底部壁22でのみ開けられる内部室24を形成する。包装10は、開口した底部壁22を通して多数の物品26が挿入されるように設計されている。物品26が、包装10内に設置された後、底部壁22はシールされる。
図4を参照すると、底部シール54が設けられ、この底部シールは、複数の物品26が包装10の内部室24に置かれた後、底部壁22に形成される。物品26は、内部室24内に配置される前に圧縮されることが望ましい。物品26が包装10に配置されると、底部壁22は、1対のシール50及び52に関して、上記したいずれかの接合方法によりシールされる。ポリマー性フィルム材料に対しては、加熱圧縮接合が良好に作用する。底部シール54は、前記した1対のシール50及び52と協働して包装10内に物品26を完全に包み込む。「完全に包み込む」とは、複数の物品26が、包装10を形成する材料により、すべての側部が囲まれることを意味する。底部シール54は、包装10の中央横方向軸に平行に配列されることが望ましい。
包装10は、単一片の材料から形成されるか、又は多数片の材料から形成される。多数片の材料を使用する場合には、個々の片は、適当な手段を使用して互いに結合されなければならない。例えば、個々の片は、接着剤接合、熱接合、超音波接合、溶接などの様々な通常の技術によって結合される。別の実施形態においては、パネルは、縫合、ステープル止め、リベット結合などの機械的締結システムで結合することができる。一実施形態においては、包装10は、予め形成されたガセット及びミシン目を持つ材料の連続したロールから形成される。2つのパネルを加熱及び圧縮のような手段により側部シームにおいてシールすることは、同時に、製造中に個々のバ袋を切り離す作用をもたらすことになる。
すべての場合において、すべての位置で適当な溶接又はシールが形成されることが重要である。時間、温度、圧力、シール面積及び/又は袋用フィルム材料の組み合わせが、当業者に知られているような適当なシールを達成するために使用される。必要とされるシール強度は、個々の特性、消費者、製品及び装置の必要性に応じて異なるものであるが、シールは、標準的な工業的方法を使用してテストされる。強度テストは、当業者に知られた方法によって、袋だけでなく両方の側部シーム(ガセット領域シールを含む)、及びミシン目に対しても成される。幾つかの場合においては、ミネソタ州ミネアポリスのMTS Systems CorporationによるAMTSシンテック1”が、シール及びミシン目強度をテストするために使用される。
包装10は、望ましい数の物品26を受け取るのに十分な可撓性をもち、更に破れることなく、かつ、材料が過度に膨らんだり、伸びたりすることなく、物品26を保持し、収容するのに十分な強度を有するように、当業者に知られている広く種々異なる材料のいずれか1つから形成される。材料は、これらに制限されるものではないが、ポリマー性可塑性フィルム、フォイル、紙、紙複合体、編布又は織成布、不織布及び同様のもの、又はこれらの組み合わせを含む。適当な材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン及び同様のもの、並びにこれらの組み合わせなどのポリマー性材料から形成される。一実施形態においては、材料は、低密度ポリエチレン(LDPE)フィルムとする。別の実施形態においては、材料は、LDPEL/LLDPE(線状低密度ポリエチレン)フィルム積層体とする。更に別の実施形態においては、材料は、LDPE/MDPE(中密度ポリエチレン)フィルム積層体、LDPE/HDPE(高密度ポリエチレン)フィルム積層体又は同様のものとする。別の実施形態においては、ポリエチレン/ポリプロピレンの組み合わせが使用される。特定の実施形態においては、材料は、約1ないし約5ミル(約0.025から0.125mm)の厚さを有するポリエチレンフィルム又はフィルム積層体とする。
図3を参照すると、可撓性包装10は、複数の物品26で充填される。物品26は、包装10内に、ランダムに又は均一に配列される。望ましくは、物品26は、包装10の内部室24内に、均一な配列で、特に内部室24内に1又はそれ以上の多い列に配列されて置かれる。一形態においては、図3に示されるように、物品26は、一方の側部壁16から他方の側部壁18に延びる少なくとも1つの列28に配列される。他の可能な形態は、物品26を上部表面20から底部表面22に延びる(図示されず)少なくとも1つの列か、又は前部壁12から後部壁14に延びる(図示されず)少なくとも1つの列に配列することを含む。内部室24内に収容される物品26の列の数は本発明にとって重要ではなく、全体的には、包装10の大きさに関する物品の大きさに応ずるものである。図3には、物品28及び30の2つの列が、包装10の内部室24の中に、上方の列28が下方の列30の上に位置するように描かれている。物品の他の配列も使用することができる。例えば、2つの列が横並列状態に配列されるか、又は2つ以上の物品の列が内部室24内に存在するようにすることができる。同様に、包装10は、内部室24内に、包装10の低い部分で配列された2つ又はそれ以上の列及び低い列の上に位置する2つ又はそれ以上の列を収容することができる。例えば、包装は、2つの底部列及び2つの垂直列を収容し、その結果包装内に4つの列の集団を形成することができる。別の例は、包装が2つの底部列及び3つの垂直列を収容し、その結果包装内に6つの集団を形成することができる。あらゆる他の考えられる配列が、本発明から外れることなく包装10内に収容される物品26に使用される。
列28及び30の各々は、複数の物品26から構成することができる。図3に示されるように、列28及び30の各々は、16個の物品を収容する。しかしながら、与えられた列内に収容される物品26の数は、種々異ならせることができることは明らかである。使い棄て吸収性物品に関しては、ラップ材料でラップされているか又はラップされていないいずれの場合でも、単一包装10内に包まれる物品26の数は、通常は約3ないし約200の範囲とする。一般的には、約5ないし約100の使い棄て吸収性物品が与えられた列内に存在する。特定的には、約8ないし約50の使い棄て吸収性物品が与えられた列内に存在する。各々の列28及び30における物品26の数は、同じにすることもでき、或いは異なるものとすることもできる。物品26は、圧縮されることが可能である。望ましくは、各々の物品26は、少なくとも10%だけ、望ましくは、少なくとも20%だけ圧縮される。圧縮することが可能な物品を圧縮することにより、包装の大きさ全体が減少するので、包装材料及び貯蔵空間の節約となる。物品26は、あらゆる型の物品とすることができる。本発明による可撓性包装の1つの特定の使用形態は、使い棄て個人用ケアー物品26を保持し、更に取り出すことである。使い棄て吸収性個人用ケアー物品は、主に尿、月経及び/又は糞便などの人の排出物を吸収するように設計及び形成された製品である。使い棄て吸収性物品は、一回の使用の後に廃棄されるように設計されており、洗濯及び再使用するようには意図されていない。使い棄て吸収性物品26の例は、幼児用オムツ、訓練用パンツ、衛生用ナプキン、女性用パンティライナー及びパッド、タンポン、パッド、ブリーフ及び下着などの大人用失禁用衣類、更に他の使い棄て吸収性製品を含む。
本発明による開口装置の別の利点は、開口装置に、消費者に伝えることができる情報を印刷できることである。図12に示されるように、開口装置は、前側部3及び後側部2を有する。前側部3は、包装を閉じた時に消費者又は使用者が見る開口装置の側であり、開口装置5の後側部2は、開口装置5が開かれた時に見ることができる。開口装置5の後側部2上に表示することができる情報は、例えば、暗示的メッセージ、類似した又は異なる製品を将来購入するためのクーポン券のような販売促進上の提案、無料製品などを提供するためのポイント、購入証明、内部室内に収容された製品の吸収性及び大きさに関する情報、特定の製造ライン内の他の類似した製品の案内、お礼のメッセージ及び同様のものを含む。
更に、本発明の包装は、内部室の中の製品を見るための窓又は透明パネルを含む、他の特徴を備えることができる。
包装10の寸法は、包装されている物品26の型及び数に応じて変えることができる。一般的には、包装10は長方形構造を有するが、本発明はこれに制限されるものではない。一実施形態においては、包装は、高さが約16cm、長さが約22cm、幅(深さ)が約10cmである。これらの寸法は、本発明の範囲から外れることなく、包装10に置かれた物品26の型、量及び大きさに応じて異なるもんおとすることができる。本発明にとって必須ではないが、底又は底部表面が包装の高さを支持するように、包装の底又は底部表面は十分な幅及び長さとするべきである。ここでは図示されていないが、角部が上部領域20から前部又は後部表面12又は14への遷移部を形成するように、包装の角部はわずかに湾曲している。袋10の他の従来の構成形態は、当業者が理解できるところであり、ここでは詳細には述べない。本質的には、当業者に知られている可撓性袋のあらゆる型を使用することができ、材料の選択に関する更なる情報は、以下に述べる。
本発明の包装に、吸収性個人用ケアー物品を充填する場合には、可撓性包装の全高さは、幅Wの少なくとも約1/4とするべきである。通常は、包装の高さは、幅の少なくとも約3/4であり、幅より大きいか又は幅と等しい場合もある。勿論、包装の大きさ、及び高さと幅の比は、貯蔵される物品及び包装から取り出される物品の型により調整することができる。
本発明においては、開口装置は、可撓性包装を開けることができる位置に使用者の注意を向けるように目立つものとすることができる。目立たせることは、例えば、開口を包装の残りの部分にはない色で着色すること、例えば橙色又は蛍光型色などの注意を引きつける色で開口装置を縁取りすること、弱い線を目立たせるか、又は開口装置位置を明らかに示すように他の指標を施すことなどを含む様々な手段によって達成される。更に、どのようにして可撓性包装を開けるかの使用者への指示が、開口装置上に設けられる。
最後に、開口装置及び/又は開口は、種々異なる方法で包装上に形成することができる。これは、可撓性包装が形成される前か、或いは可撓性包装が形成された後に形成される。開口装置及び/又は開口の両者は、材料が平坦な形態の状態の間に、包装材料に弱い線又は開口をダイカットすることにより形成することができる。他の方法は、形成する前に包装材料を半分に折り曲げて、包装材料が接合されている縁から折り曲げられた材料の層の両方を通して、材料を切り取り又は孔形成するという他の方法を含む。後者の方法は、開口を左右対称にするのを確実にする。
本発明の可撓性包装は、消費者に可撓性包装の内容を伝えるために、任意ではあるが、印刷又は他の方法で図形を施すことができる。もし包装上に図形が形成される場合には、図形は、任意ではあるが、包装の内容と見合ったものとすることができる。
本発明は、様々な実施形態を参照して述べられているが、当業者は、本発明の意図及び範囲から外れることなく、形状及び詳細において変更を行うことができるものと理解するであろう。したがって、前述した詳細な説明は、限定的なものではなく、説明のためのものとみなされることが意図されており、本発明の範囲を定めるように意図されているものは、すべての均等手段を含む、添付した特許請求の範囲である。
開いていない状態の、開口装置を有する本発明の可撓性包装の斜視図である。 可撓性包装内の物品が見えるように開いた状態の開口装置を有する、本発明の可撓性包装の斜視図である。 包装内に積み重ねられた物品の2つの水平列を描いた本発明の可撓性包装の平面図である。 底部シールを示した本発明の可撓性包装の底面図である。 代替的開口装置形態を有する本発明の可撓性包装の平面図である。 代替的開口装置形態を有する本発明の可撓性包装の平面図である。 開口補助部を備えた開口装置形態を有する本発明の可撓性包装の平面図である。 代替的開口補助部を備えた開口装置形態を有する本発明の可撓性包装の平面図である。 代替的開口補助部を備えた開口装置形態を有する本発明の可撓性包装の平面図である。 代替的開口装置形態を有する本発明の可撓性包装の平面図である。 代替的開口装置形態を有する本発明の可撓性包装の平面図である。 開口装置が取り除かれて、その開口装置の裏側にメッセージを持つ本発明の可撓性包装の斜視図である。 予め形成された開口及びカバー装置を備えた本発明の可撓性包装の斜視図である。 予め形成された開口及び閉じた位置に別のカバー装置を備えた本発明の可撓性包装の斜視図である。 予め形成された開口又は開口装置及び開口した位置に、図14に示されたカバー装置を備えた本発明の可撓性包装の斜視図である。
符号の説明
5 開口装置
6 カバー装置
10 可撓性包装
12 前部壁
14 後部壁
16 第一側部壁
18 第二側部壁
20 上部表面
22 底部表面
24 内部室
26 物品
32 ガセット
70 弱い線
77 開口補助部
100 開口

Claims (30)

  1. 可撓性包装であって、
    a)幅及び長さを有する上部表面、底部表面、及び少なくとも1つの側部壁を備え、前記上部表面及び前記底部表面の各々が直接又は間接的に前記少なくとも1つの側部壁に接合されて、複数の物品を収容することが可能な内部容積を形成しており、
    b)前記上部表面上に少なくとも1つの弱い線を含む開口装置が配置され、
    前記開口装置は、前記開口装置と、前記上部表面を前記少なくとも1つの側部壁に直接又は間接的に接合することにより形成された前記上部表面の縁部との間に前記上部表面の一部が存在するように、前記上部表面に限定され、
    前記開口装置は、前記開口装置の前記長さに沿ったある点で、前記上部表面の前記幅の約40%ないし約99%の幅と、前記開口装置の前記幅に沿ったある点で、前記上部表面の前記長さの約40%ないし約99%の長さをもつことを特徴とする包装。
  2. 前記開口装置は、連続する弱い線を含むことを特徴とする請求項1に記載の可撓性包装。
  3. 前記弱い線は、楕円又は双凸部形状を構成することを特徴とする請求項2に記載の可撓性包装。
  4. 前記開口装置は、第一、第二、第三及び第四の弱い線を含み、前記第一の弱い線は第一端部及び第二端部を有し、前記第三の弱い線は、第一端部及び第二端部を有し、前記第二の弱い線は、前記第一の弱い線の前記第一端部を前記第三の弱い線の前記第一端部に結合し、前記第四の弱い線は、前記第一の弱い線の前記第二端部を前記第三の弱い線の前記第二端部に結合することを特徴とする請求項1に記載の可撓性包装。
  5. 前記第二の弱い線は、第一接合線により前記第一の弱い線の前記第一端部と結合し、前記第二の弱い線は、第二接合線により前記第三の弱い線の前記第一端部と結合し、前記第四の弱い線は、第三接合線により前記第三の弱い線の前記第二端部と結合し、前記第四の弱い線は、第四接合線により前記第一の弱い線の前記第二端部と結合することを特徴とする請求項4に記載の可撓性包装。
  6. 各々の接合線は、弱い線を構成することを特徴とする請求項5に記載の可撓性包装。
  7. 各々の接合線は、直線、曲線、ジグザグ線及びこれらの組み合わせから成るグループから独立に選択された線であることを特徴とする請求項6に記載の可撓性包装。
  8. 前記第二の弱い線は第一端部及び第二端部を有し、前記第四の弱い線は第一端部及び第二端部を有し、前記第二の弱い線の前記第一端部は、前記第一の弱い線の前記第一端部であり、前記第二の弱い線の前記第二端部は、前記第三の弱い線の前記第一端部であり、前記第四の弱い線の前記第一端部は、前記第三の弱い線の前記第二端部であり、前記第四の弱い線の前記第二端部は、前記第一の弱い線の前記第二端部であることを特徴とする請求項4に記載の可撓性包装。
  9. 前記第一の弱い線は前記第三の弱い線と平行であり、前記第二の弱い線は前記第四の弱い線と平行であり、前記第一及び第三の弱い線は前記第二及び第四の弱い線に垂直であることを特徴とする請求項4又は請求項8に記載の可撓性包装。
  10. 前記開口装置は、第一の弱い線、第二の弱い線及び第三の弱い線を含み、各々の弱い線は第一端部及び第二端部を含み、前記第一の弱い線の前記第一端部は前記第二の弱い線の前記第一端部に近接し、前記第二の弱い線の前記第二端部は前記第三の弱い線の前記第一端部に近接していることを特徴とする請求項1に記載の可撓性包装。
  11. 前記第三の弱い線の前記第二端部は、前記第一の弱い線の前記第二端部に近接していることを特徴とする請求項10に記載の可撓性包装。
  12. 前記弱い線の少なくとも1つは、非線形であることを特徴とする請求項10に記載の可撓性包装。
  13. 前記開口装置は、前記可撓性包装に取り付けられたままに残ることを特徴とする請求項10に記載の可撓性包装。
  14. 前記少なくとも1つの側部壁は、前側部壁、後側部、第一側部壁、及び第二側部壁を含み、前記前側部壁は前記後側部壁の反対側にあり、第一側部壁は前記第二側部壁の反対側にあり、前記前側部壁及び前記後側部壁は、前記第一側部壁及び前記第二側部壁に、直接又は間接的に接合されたことを特徴とする請求項1に記載の可撓性包装。
  15. 前記開口装置は、該開口装置を握る手段を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の可撓性包装。
  16. 開口装置を握るための前記手段は、各々が少なくとも1本の人間の指を受け入れる大きさで、前記開口装置内に又は前記開口装置に近接して位置されるスリット、小孔、又はミシン目からなるか、或いは、前記開口装置に直接又は間接的に取り付けられたタブからなることを特徴とする請求項15に記載の可撓性包装。
  17. 前記内部室内に置かれた複数の物品を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の可撓性包装。
  18. 前記開口装置は、前記包装上にある状態で外方側部と内方側部を有し、前記側部の1つは、前記可撓性包装内に収容される前記物品の使用者へのメッセージを含むことを特徴とする請求項1に記載の可撓性包装。
  19. 前記メッセージは、前記可撓性包装内に収容されている物品の型に関する情報、暗示的ことば、購入のクーポン又は証明を含み、好ましくは前記開口装置の前記内方側部上にあることを特徴とする請求項18に記載の可撓性包装。
  20. 前記開口装置は、前記開口装置の前記長さに沿ったある点で、前記上部表面の前記幅の約50%ないし約90%、好ましくは前記上部表面の前記幅の約60%ないし約80%の幅、及び前記開口装置の前記幅に沿ったある点で、前記上部表面の前記長さの約50%ないし約90%、好ましくは前記上部表面の前記長さの約60%ないし約80%の長さを含むことを特徴とする請求項1に記載の可撓性包装。
  21. 前記少なくとも1つの側部壁は、前側部壁、後側部壁、第一側部壁及び第二側部壁を含み、前記前側部壁は前記後側部壁の反対側にあり、第一側部壁は前記第二側部壁の反対側にあり、前記前側部壁及び前記後側部壁は前記第一及び第二側部壁と直接又は間接的に接合され、前記開口装置は、第一、第二、第三及び第四の弱い線を有し、前記第一の弱い線は第一端部及び第二端部を有し、前記第三の弱い線は第一端部及び第二端部を含み、前記第二弱い線は、前記第一の弱い線の前記第一端部を前記第三の弱い線の前記第一端部に結合し、前記第四の弱い線は、前記第一の弱い線の前記第二端部を前記第三の弱い線の前記第二端部に結合し、前記可撓性包装は、前記内部室内におかれた複数の物品を含み、前記開口装置は、前記開口装置の前記長さに沿ったある点で、前記上部表面の前記幅の約60%ないし約80%の幅を含み、更に前記開口装置の前記幅に沿ったある点で、前記上部表面の前記長さの約60%ないし約80%の長さを含むことを特徴とする請求項1に記載の可撓性包装。
  22. 前記開口装置は、前記可撓性包装の前記上部表面から取り除くことが可能であることを特徴とする請求項1、請求項19又は請求項21のいずれか一項に記載の可撓性包装。
  23. 前記内部室内の前記物品は、前記物品が前記上部表面に垂直に向けられることを特徴とする請求項17又は請求項21に記載の可撓性包装。
  24. 前記物品は、少なくとも1つの列に配列されることを特徴とする請求項23に記載の可撓性包装。
  25. 複数の物品は、少なくとも2つの列に配列され、各々の列は、前記複数の物品の少なくとも一部を含むことを特徴とする請求項24に記載の可撓性包装。
  26. 前記物品は、吸収性個人用ケアー物品を含むことを特徴とする請求項23に記載の可撓性包装。
  27. 前記吸収性個人用ケアー物品は、衛生用ナプキン、失禁用パッド、オムツ、訓練用パンツ、又は失禁用下着を含むことを特徴とする請求項26に記載の可撓性包装。
  28. 前記弱い線は、ミシン目を含むことを特徴とする請求項1から請求項27までのいずれか一項に記載の可撓性包装。
  29. 可撓性包装であって、
    a)幅及び長さを有する上部表面、底部表面及び少なくとも1つの側部壁を備え、前記上部表面及び前記底部表面の各々が前記少なくとも1つの側部壁に直接又は間接的に接合されて、複数の物品を収容することが可能な内部室を形成しており、
    b)前記上部表面上に位置するように開口が形成され、該開口は、前記上部表面を前記少なくとも1つの側部壁に直接又は間接的に接合することにより形成された前記上部表面の縁部の間に前記上部表面の一部が存在するように、前記上部表面に限定され、前記開口は、前記開口の前記長さに沿ったある点で、前記上部表面の前記幅の約40%ないし約99%の幅と、前記開口の前記幅に沿ったある点で、前記上部表面の前記長さの約40%ないし約99%の長さをもち、
    c)前記開口のためのカバー装置が設けられた、
    ことを特徴とする包装。
  30. 前記カバー装置は、前記包装が開かれた後、再びシールすることができるようにするステッカー又はフラップを含むことを特徴とする請求項29に記載の可撓性包装。
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