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JP2008515859A - 唾液中のアルデヒド類を結合するための方法および製剤 - Google Patents

唾液中のアルデヒド類を結合するための方法および製剤 Download PDF

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Abstract

本発明の目的は、喫煙中の唾液中のアルデヒド類を局所的に結合する組成物の製造のための、1個以上の遊離スルフヒドリルおよびアミノ基を含む化合物の使用である。

Description

本発明は、喫煙中の唾液中のアルデヒド類を局所的に結合するための組成物に関する。本発明はまた、口腔および咽頭、喉頭、食道および胃の癌の発症の危険性を低下させるための方法、キットおよびタバコ製品にも関する。
上部消化管の癌の主原因は喫煙および飲酒である。米国では、これらの癌の80%が飲酒および喫煙を止めることにより避けることができると概算されている。飲酒およびタバコの両方とも、上部消化管癌の独立した危険因子であることが示されている。加えて、いくつかの疫学的研究が、アルコールおよびタバコが、癌危険性と、相乗的に相関することを確認している。
アセトアルデヒドは、種々の実験条件下で非常に毒性および変異原性であることが示されている。アルデヒドデヒドロゲナーゼ−2(ALDH2)欠失の大量飲酒するアジア人での疫学的および生化学的実験は、アセトアルデヒドが、ヒトにおける限局的および局所的発癌物質であることを強く示唆する。この欠失は、唾液中のアルデヒドの蓄積をもたらし、そしてまた上部GI管癌の著しく増加した危険性をもたらす。
我々は、喫煙者の唾液アセトアルデヒドの平均インビボ濃度が、喫煙しなくてさえ、160分間のフォローアップ期間を通してエタノール摂取後に、非喫煙者の約2倍高いことを示している(図1)(Salaspuro V, Salaspuro M. Synergistic effect of alcohol drinking and smoking on in vivo acetaldehyde concentration in saliva. Int J Cancer. 2004 Sep 10; 111(4):480-3;引用により本明細書に包含させる)。喫煙者の唾液アセトアルデヒドの曲線下面積は、非喫煙者のものより有意に高く、各々114.8±11.5μM×時間対54.2±8.7μM×時間であった(p=0.002)。
紙巻きタバコ喫煙中、インビボ唾液アセトアルデヒドは、エタノール単独摂取のレベルから、10倍増加した。唾液アセトアルデヒドは喫煙を始めると直ぐに増加したが、また喫煙を止めた時に急速に減少した(図2)。喫煙者の唾液アセトアルデヒドの曲線下面積は、非喫煙者より7倍高く、この差異は非常に有意であり、各々369.5±12.2μM×時間対54.2±8.7μM×時間であった(p=0.001)。アセトアルデヒド濃度の差異は、40から160分の全時点で有意であった(p≦0.05)。
能動的喫煙中、唾液アセトアルデヒドは基底レベルから261.4±45.5μM増加した。唾液アセトアルデヒドは喫煙を始めると直ぐに増加したが、また喫煙を止めた時に急速に減少した(図3)。
特許文献において、口腔で舐めるか、咀嚼する製剤が、タバコ製品の使用またはそれらへの暴露に関連して形成される有害なフリーラジカル化合物の作用を低下させるために使用されることが示唆されている。例えばHersch、米国特許5,922,346およびHersch、WO1999/000106が、L−グルタチオン、セレノメチオニン、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンAおよびL−システインを含む製剤を示唆している。L−グルタチオンが、それら自体が酸化することにより、酸化ストレスに対して細胞を保護するために用いられると考えられた。故に、L−グルタチオン機能と他の酵素系の組合せは、還元されるためのものである。L−システイン送達剤は、内皮細胞還元型グルタチオン濃度を高め、細胞を、内因性過酸化水素による損傷から保護する。本特許公報は、チュワブルガム、錠剤、ロゼンジまたはゲルの形の製剤を示唆する。
WO02/36098は、唾液、胃または大腸において長期間アセトアルデヒドを局所的に結合するための遊離スルフヒドリルおよび/またはアミノ基の使用を示唆する。本化合物を、口腔、胃または大腸の条件でアセトアルデヒド結合性物質を少なくとも30分放出できる物質と混合した。この目的は、アルコール飲料消費または喫煙と関連して起こる増加したアセトアルデヒドを結合するためであった。
二日酔い症状を予防および処置するため、ならびに、アセトアルデヒドと関連する肝臓損傷を予防および処置するための、アセトアルデヒドの血中濃度を低下させるための組成物の使用を示唆する。例えばUS5,202,354は、L−システインのようなアセトアルデヒド結合性物質、アスコルビン酸またはその塩、ジスルフィド型チアミン誘導体、またはその塩、および胆汁排出促進剤を含む組成物を記載する。US4,528,295は、メチオニン、ビタミンB6およびクエン酸カリウムを含む組成物を記載する。
いくつかの特許公報は、喫煙中のタバコ煙からの有害物質を、紙巻きタバコフィルターに結合させることができる化合物の添加を示唆する。例えば、米国特許5,829,449は、紙巻きタバコ、葉巻またはパイプに包含させるための組成物を示唆する。この特許公報は、本組成物がタバコ自体、火を付けた後のタバコ煙を濾過するためのフィルターに、またはタバコ製品を巻いている紙もしくは巻き葉内に包含できる。本組成物は、タバコ煙が原因の、口咽頭腔、呼吸器および肺に対するフリーラジカル損傷を減少できると言うことができた。本組成物はL−グルタチオン、およびL−セレノメチオニンまたはL−セレノシステインのようなセレン源を含む。本組成物はまたL−システインおよびN−アセチル−l−システインを含み得る。
米国特許4,532,947は、2−メルカプト−アルキレン(alkalene)スルホネートの非毒性塩および/またはシステインおよびアセチルシステインを含む、タバコ紙巻きタバコと関連して使用するためのフィルターを示唆する。これらの組成物は、紙巻きタバコを喫煙しながら、その場で毒性タバコ物質を低下させる目的で、紙巻きタバコフィルターまたはフィルターを含む紙巻きタバコホルダーに添加されるものであった。
本発明の目的は、喫煙中の唾液のアルデヒド内容物の除去または低下用の方法および組成物を提供する。本発明の組成物および方法は、喫煙に関連して起こる増加した量のアルデヒドを局所的に結合するのに非常に有用である。
本発明は、喫煙中の唾液で局所的に起こる危険な量のアルデヒド類を、本発明の製剤の使用により、局所的におよび急速に化学的に安定な形で結合できるという、驚くべき発見に基づく。アルデヒド類を結合する物質が、アルデヒド類が影響している期間を通して唾液中に十分に高濃度で放出されるため、唾液中のアルデヒド類の局所濃度は低いままである。この方法で、アルデヒド類が原因の癌を発症する局所的な危険性は低下する。
タバコ煙に存在するアルデヒド類、特にアセトアルデヒドは、唾液に非常に速く溶解する。アルデヒドが、口腔、上部呼吸器または胃の粘膜細胞を損傷する前に、唾液中に溶解しているアルデヒド類の濃度を低下できるか、またはアルデヒド類を完全に唾液から除去できるならば、有利である。本発明の製剤は、アルデヒド類を唾液中で非常に効率的に結合し、アルデヒド濃度を、非常に低くまたは非喫煙状況のレベルに維持する。先行文献は、唾液中のアルデヒド濃度を本質的に低いままに維持するか、喫煙中のアルデヒド濃度の増加を防止する製剤または方法を示唆していない。
本発明によって、1個以上の遊離スルフヒドリルおよび/またはアミノ基を含む化合物を、唾液中のアルデヒド類を局所的に結合するために使用する組成物を製造するために使用する。
より具体的に、本発明の使用は、請求項1の記載により特徴付けられる。
本発明によって、本組成物は、所望により口腔内でのヒト消費(舐めるおよび/または咀嚼および/または保持)に適した担体と混合した、アルデヒド類を結合する1個以上の物質を含む。組成物に含まれる物質は、該物質が、アルデヒド類を結合でき、そして短時間以内に放出されるように、選択する。
本発明はまた、ヒト口腔、咽頭、喉頭、食道および胃における癌の原因の、アルデヒド類の作用を減少させるための、請求項10に記載の方法も提供する。
本方法によって、唾液に含まれるアルデヒド類は、1種以上のアルデヒド結合性物質を放出する組成物の使用により、安全な形態に局所的に結合する。
さらに、本発明は、請求項19記載の組成物、請求項28記載のキットおよび請求項30記載のタバコ製品を提供する。
US5,829,449およびUS4,532,947は、タバコ煙からの有害物質を結合できる化合物を含む、タバコ製品およびフィルターを開示する。しかしながら、このようなフィルターが、反応が起こるにはこのフィルターが乾燥しすぎているため、アセトアルデヒドを結合できないことが、分かってきた。タバコ製品フィルター中のアセトアルデヒド結合性物質は、喫煙中の唾液のアセトアルデヒドまたは他のアルデヒド類の減少または除去の問題を解決しない。US5,829,449およびUS4,532,947に開示のフィルターおよび他のタバコ製品は、唾液からではなく、タバコ煙からの有害物質の結合を目的とする。例えばUS4,528,295およびUS5,202,354に記載の血液循環を通って全身に作用する製品、または、US5,922,346に記載の喫煙により誘発されるフリーラジカル損傷の予防および除去を目的としたものも、またはWO0236098に記載のアセトアルデヒド結合性物質放出製品も、問題を解決しない。
現在まで、喫煙中の唾液のアセトアルデヒド含量を局所的に低下させる方法も製剤も提示されていない。先行文献に記載の製剤は、血中アセトアルデヒド濃度の全身低下を目的とし、主張する効果は、有効物質の血中および/または細胞内のアセトアルデヒドとの反応に基づく。例えばUS5,922,346に記載のフリーラジカル損傷の予防を目的とした製剤は、頬側粘膜吸収を介してまたは嚥下を介して局所的におよび全身的に機能する。本製剤が、少量のアセトアルデヒド結合性物質しか含まず、それはさらに他の化学反応に関与するため、口腔内の本製剤のアセトアルデヒド結合の局所効果は有効ではない。本製剤はまた、毎日の投与として、例えば朝および晩に使用すべきであると示唆され、喫煙と特異的に結びつけていない。アセトアルデヒド毒性に対する細胞内保護機構を、例えば低用量システインにより変える(affecting)/増加させる製剤は、能動的喫煙中の、高アセトアルデヒド暴露から、上部胃腸管粘膜を保護する(またはアセトアルデヒドを直接結合する)には不十分である。
本発明は相当な利点を提供する。アルデヒド(類)を結合できる物質を含む本組成物は、口腔の癌の発症の危険性の減少に使用できる。特に、本発明の組成物は、ヘビー・スモーカーに使用できる。ヒトが分泌する唾液の平均量は1日1.5リットルである。唾液に含まれるアルデヒド(類)が影響する領域は、口腔、咽頭、食道、および胃を含む。本発明の組成物は、これらの領域全ての癌の発症の危険性を減少できる。
アルデヒド結合性物質、例えばシステインの利点は、有害アルデヒド類の結合がアルデヒド類のみに限定されず、唾液に溶解されたタバコ煙の他の有害および毒性化合物と結合できることである。
下記において、本発明を、詳細な記載および実施例の助けを借りて、より詳しく考察する。
図面の簡単な説明
図1は、喫煙者(同時の喫煙無し)および非喫煙者のエタノール摂取後のインビボ唾液アセトアルデヒドを示す。
図2は、喫煙者(同時の喫煙有り)および非喫煙者のエタノール摂取後のインビボ唾液アセトアルデヒドを示す。アセトアルデヒド濃度の差異は、40〜160間の全時点で有意である(p≦0.05)。
図3は、1本の紙巻きタバコ喫煙(同時の飲酒無し)後の喫煙者の唾液アセトアルデヒドを示す。
図4は、プラセボ、および1.25mg、2,5mg、5mgまたは10mg システイン錠剤と共に5分喫煙後の唾液アセトアルデヒドを示す。
図5、6および7は、紙巻きタバコまたは葉巻への製剤の種々の取り付け法を示す。
図8は、喫煙中の該製剤の唾液との接触を維持し、それを通してタバコ煙が吸入されるホルダーを示す。
図9および10は、ホルダーまたはホルダー表面へのアルデヒド結合性物質の含浸(impregnation)を示す。
図11は、紙巻きタバコのフィルターまたはフィルター表面へのアルデヒド結合性物質の含浸を示す。
発明の詳細な説明
“アルデヒド結合性物質”は、1個以上の遊離スルフヒドリル基および/または1個以上のアミノ基を含む、化合物を意味する。本開示に従う好ましい化合物は、1個以上の遊離スルフヒドリル基および1個以上のアミノ基を有する。アミノ基は−NH、−N、−NH−およびNH 基を意味する。
“アルデヒド類”は、炭化水素鎖中に二重結合を含む可能性があるC−Cアルデヒド類を含む。これらのアルデヒド類の例は、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、クロトンアルデヒドおよびアクロレインを含み、アセトアルデヒドが特に重要である。
我々は下記の記載で特にアセトアルデヒドを引用しているが、他のC−Cアルデヒド類も、必要な変更を加えて、考慮されることは理解すべきである。
“アルデヒド結合性物質”は、口腔内でアルデヒド結合性物質に変換する化合物も意味する。このような化合物は、例えばメチオニンおよびシスチンである。
“アセトアルデヒドの結合”は、アセトアルデヒドと、遊離スルフヒドリルおよびアミノ基を有する化合物の間の化学反応を意味し、ここで、アセトアルデヒドが“アセトアルデヒド結合性物質”と一体となって巨大分子を形成し、そして水が反応中に形成され得る。例えば、システインと反応するとき、アセトアルデヒドは、それ自体スルフヒドリルおよびアミノ基の両方と結合し、2−メチル−L−チアゾリジン−4−カルボン酸および水を形成する。アセトアルデヒドは、それ自体ほとんど全てのタンパク質のアミノ基と結合でき、それによりシッフ塩基または2−メチル−イミダゾール環が形成される。
本開示に従う好ましい化合物は、システイン、その誘導体、システインに変換する化合および同様の方法で機能する他の化合物である。本開示に従い使用するための適当な物質は、特にシステイン類およびN−アセチル−システイン類、好ましくはL−およびD−システイン類である。
好ましいアルデヒド結合性物質は、本質的にヒトに有害ではなく、またはアルデヒドから化学的結合により有害物質を形成しないものである。本化合物が不快な味または臭いがないならば、また有利である。
アルデヒド類、特に唾液中のアルデヒドを結合するための適当な化合物はまた、式:
Figure 2008515859
〔式中、
は水素または1−4個の炭素原子のアシル基であり、
はスルフヒドリルまたはスルホン基であり、
nは1または2の整数である。〕
の化合物を含む。
有利なことに、本開示に従うアセトアルデヒド結合性化合物とアセトアルデヒドの反応において、シッフ塩基が形成される。本アセトアルデヒド結合性分子は、1個以上の遊離アミノ基および1個以上の遊離−SH基を含むべきである。−SH基が分子の適当な位置にあるとき、シッフ塩基の形成を促進し、形成される付加物を安定化する。
アルデヒド、特にアセトアルデヒドと適当に結合するアミノ酸または他の化合物は、1個以上の遊離スルフヒドリル(SH)基およびアミノ(−NH、−N、−NH−またはNH )基を含み、そして下記を含む:
L−システイン、
D−システイン、
シスチン、
システイン酸、
システイン−グリシン、
トレオまたはエリトロ−β−フェニル−DL−システイン、
β−テトラメチレン−DL−システイン、
メチオニン、
D−ペニシラミンおよびそのN−末端ジペプチド、
セミカルバジド、
還元型グルタチオン、
β−メルカプトエチルアミン、
D,L−ホモシステイン、
N−アセチルシステイン、
L−システイニル−L−バリン、
β,β−テトラメチレン−DL−システイン、
システイニル−グリシン、
メルカプトエチルグリシン、
トレ(tre)−(5)−β−フェニル−DL−システイン、
エリトロ−β−フェニル−DL−システイン、
チアミンヒドロクロライド、
メルカプタン。
本アセトアルデヒド結合性物質または他のアルデヒド結合性物質のいくつかは、L−アスコルビン酸のようなビタミン類により改善され得る。
本発明のアルデヒド結合性化合物は非毒性でなければならない。本発明の製剤に適当な化合物は、本発明において使用される量で、健康を害してはならない。
本化合物が不快なまたは強い味または臭いがないならば、また有利である。有効化合物の不快な味を、適当な甘味剤および香味剤の使用によりマスクすることが可能であるが、穏やかなおよび/または心地よい味を有する化合物の使用により組成物を単純に保ち、かつその製造を容易にできる。化合物の強い味を低下させる他の方法は、それらをできるだけ少量で使用することである。
タバコは、喫煙、咀嚼および浸漬および嗅ぐことにより使用し得る。我々の試験によると、とりわけ喫煙が、口腔内のアセトアルデヒドの形成をもたらすようである。本発明に関連した喫煙は、典型的に紙巻きタバコもしくは葉巻の使用または代替的にパイプ喫煙を意味する。
“アセトアルデヒド(または他のアルデヒド類)の短時間結合”は、喫煙中に形成されたアセトアルデヒドが、直ぐに結合し、その結合効果が、1本の葉巻または紙巻きタバコを吸う長さまたは数分間持続することを意味する。本結合効果は、好ましくは少なくとも5分、より好ましくは少なくとも10分、最も好ましくは少なくとも15分継続する。
葉巻喫煙紙巻きタバコ喫煙より長く続き得、故に、15分より長くアセトアルデヒドを結合できる製剤が有利である。しかしながら、この時間は好ましくは30分より短い。あるいは、葉巻喫煙者は、1本の葉巻喫煙中に1個を超える製剤を使用してよい。
本開示に従う製剤は、製剤が唾液と接触した時から、30分以内におよび好ましくは15分以内に口腔に拡散する条件で、アセトアルデヒド(または他のアルデヒド類)結合性物質を唾液に放出できなければならない。アセトアルデヒド結合性物質は、故に製剤が唾液と接触した時から0−5分以内、より好ましくは0−10分以内、最も好ましくは0−15分以内に放出されるべきである。アセトアルデヒド結合性物質の放出は、好ましくは本質的に1本の葉巻または紙巻きタバコの喫煙時間、すなわち実際の喫煙の時間かつ数分長く、継続する。
ヒト口腔、食道、胃、および大腸の“有害/発癌性アセトアルデヒド含量”は、有害ではないであろうアセトアルデヒドの含量を定義することは困難であるが、唾液1lあたり約20−800μmolである。このようなヒト口腔における有害または発癌性アセトアルデヒドの含量は、例えば喫煙および/または飲酒に関連して得られ得る。
アセトアルデヒド(または他のアルデヒド類)含量を、本発明の製剤非使用時より本質的に低く維持することは、唾液のアセトアルデヒド含量を、本組成物を使用しないときより、少なくとも20%、好ましくは少なくとも40%、より好ましくは少なくとも60%、および最も好ましくは少なくとも80%低いレベルに維持することを意味する。
ここで使用する“喫煙と関連して”は、喫煙開始時から終了時までの期間、喫煙を止めたときおよび実際の喫煙の1分または2分前および後を意味する。
“口腔内に置く局所製剤”は、口腔内で吸飲もしくは咀嚼されるまたは頬、唇もしくは舌および歯肉(歯齦)の間に置き得る全製剤、および物質の放出が、口腔内で局所効果を有することが意図される全製剤を意味する。好ましくは本製剤また咽頭、食道または胃に作用を有する。
用語“組成物”は、ここでは、所望により適当な担体と混合された、有効物質(複数もある)を含む、組成物を意味する。本組成物口腔で使用するのに適当な局所製剤の形であり得る。
本発明の局所製剤は、チュワブル錠もしくは舐剤、バッカル錠、舌下錠、キャンディー、香錠、チューインガム、風船ガム、ゲルおよびロゼンジから成る群から選択され得る。
アルデヒド類、特にアセトアルデヒドを結合する、本製剤中で使用される化合物は、1個以上の遊離スルフヒドリルおよびアミノ基を含む化合物であり得る。
アセトアルデヒド結合性、いわゆる有効物質(複数もある)に加えて、本製剤は、有効物質の放出を妨げも促進もしない、好ましくは少なくとも1種の担体物質を含む。本製剤が、喫煙時の口腔内での保持を促進する形を有することが好ましい。本製剤は、円形または卵形、凸形、環形であり得、十分に小さく、喫煙行動を妨げたり変えたりしない形態を有する。
本製剤は、喫煙中口腔内に置いてよく、またはタバコ製品に適当な方法で取り付けてよい。本製剤は、喫煙中タバコ製品に取り付けたままであってよく、または喫煙開始時にタバコ製品から分離し、口腔内に置いてよい。
有効物質の量をできるだけ少なく維持できることは、もし、本物質の味が不快であれば、それにより味をマスクする必要をなくすか、減らせるため、有利である。本組成物を使用するヒトは、高濃度すぎる本化合物を摂取する必要はない。本製剤または安価である。
本発明の製は、好ましくは1から300mgのアルデヒド結合性、特にアセトアルデヒド結合性物質を含み、より好ましくはその量は1から250mg、さらにより好ましくは1から200mg、なおさらに好ましくは1から150mg、最も好ましくは1から100mgである。目的が、アセトアルデヒドに加えて種々のアルデヒド類の結合であるとき、より高用量が特に好ましい。目的が、特に、アセトアルデヒドの結合であるならば、用量は低くてよい。
本発明の好ましい態様によって、本発明の製剤は1−50mg、より好ましくは5−30mg、より好ましくは5−10mg、またはさらに1−5mg、典型的に10−20mg、または1−20mg、ある態様では15−20mgのアルデヒド結合性、特にアセトアルデヒド結合性物質または物質を含む。
本物質の量は、本製剤を喫煙中タバコ製品に取り付けたままであれば、喫煙開始時に口腔内に本製剤を置くときに比べて、好ましくは高い。
本発明の範囲内にあるのは、上記製剤に加えて、また喫煙中アルデヒド結合性物質を唾液に放出できる、タバコ製品と共に使用する他の製剤および組成物である。
例えば、有効物質(複数もある)を含む組成物は、タバコ製品、フィルターまたはホルダーに濃縮および/または乾燥および/または含浸できる。本組成物は、好ましくはタバコ製品、フィルターまたはホルダーの喫煙時に口腔内に置かれる部分に取り付ける。これは、タバコ製品の端から約1から10mmである。有利なことに、本組成物をタバコ製品、フィルターまたはホルダーに取り付け得る。これは、アルデヒド結合性物質(複数もある)の
濃度が、タバコ製品、フィルターまたはホルダーの内部と比較して、好ましくはタバコ製品の表面で高いことを意味する。本組成物は、例えば、タバコ製品の紙、またはフィルターまたはホルダー表面上に濃縮および/または乾燥および/または含浸できる。タバコ製品の紙は、アルデヒド結合性物質が紙内に、そして紙を通ってタバコ製品またはフィルターまたはホルダーに吸着されないように、無孔性物質により保護され得る。あるいは本組成物をタバコ製品、フィルターまたはホルダーの表面領域に含浸できる。本領域は、タバコ製品、フィルターまたはホルダーの表面から1または2mm内側に存在し得る。
含浸されたフィルターはまたタバコ製品から離し得、例えば、タバコ製品に付着しているか、またはタバコ製品のホルダー内に位置し得る。
アルデヒド結合性物質の量は、これらの適用では、好ましくは口腔内に保持する製剤中よりも高い。アルデヒド結合性物質の量は1個のタバコ製品またはフィルターまたはホルダーあたり、5mgを超え、好ましくは10mgを超え、より好ましくは20mgを超え、最も好ましくは30mgを超え、さらにより好ましくは50mgを超える。本組成物が、フィルター表面、タバコ製品またはホルダーの表面のみに濃縮および/または乾燥および/または含浸されているならば、少ない量が好ましい。
有効物質(複数もある)に加えて、本組成物は下記を含み得る:
1. 薬学的に許容される希釈剤(増量剤、充填剤)、2. 糖および糖アルコールのような甘味剤、3. 香味剤および4. 滑剤/流動促進剤。糖は、例えばスクロース、フルクトースまたはグルコースまたはこれらの組合せを含み得る。糖アルコールは、マンニトール、ソルビトール、マルチトール、ラクチトール、イソマルトまたはキシリトールまたはこれらの組合せを含み得る。好ましくは、これらの添加剤のいずれも、本製剤中の他の成分と反応しない。好ましい甘味剤はマンニトールであり、その理由はこれが甘すぎず、本製剤中のその量が比較的多く、故に、同時に希釈剤として作用するからである。
香味剤は、例えばスペアミント、ペパーミント、メントール、柑橘類の果実、ユーカリノキまたはアニスの果実またはこれらの組合せを含み得る。
本製剤はまた、口臭マスキング剤、息清涼剤および/または虫歯予防剤のような他の成分を含み得、または本製剤はビタミン類を含み得る。本製剤はまた唾液分泌促進剤も含み得る。しかしながら、これらの付加的成分は、アルデヒド結合性物質の唾液への速い尾不出を妨げてはならない。上記の通り、本製剤は、アルデヒド結合性物質を、口腔内の粘膜細胞にアルデヒドが影響する前に、アルデヒドの相当量が唾液中で結合するように効率的に放出しなければならない。
本発明の一つの好ましい態様によって、本製剤(例えば一錠)は下記を含むか、本質的に下記から成る:
Figure 2008515859
本製剤は、下記を含む舐剤であり得る:
Figure 2008515859
本組成物は、既知の方法により粉末の塊を混合し、それを舐剤に圧縮することにより製造する。
アルデヒド結合性物質の量を増やすならば、アルデヒド結合性物質の味をマスクすることが必要であり得るため、希釈剤(複数もある)/甘味剤(複数もある)および香味剤の量も増やし得る。
本発明の他の好ましい態様によって、本製剤は下記を含むか、本質的に下記から成る:
Figure 2008515859
ガム基剤は、天然または合成エラストマー、可塑剤、蝋および脂質を含む薬用チューインガム(Morjaria, Y. et al., Drug Delivery Systems & Sciences, vol. 4, no 1, 2004.)を含み得る。チクルおよび燻煙した天然ゴムを含む天然ガム基剤がFDAにより認可されている。しかしながら、最近のガム基剤はほとんど合成であり、スチレンブタジエンゴム、ポリエチレンおよび酢酸ポリビニルを含む。ガム基剤は、チューインガムの15から40%を構成する。残りは、薬剤、糖、甘味剤、柔軟剤、香味剤および着色剤から成る。チューインガムを利用した薬剤送達系の大部分は、慣用法を使用して製造する。しかしながら、直接圧縮可能な粉末化されたガムが、薬用チューインガムの最近の代替物である。Pharmagumは、稠密化可能な(compactable)新しいガム系である。それは、ポリオール(類)および/または糖と、ガム基剤の混合物である。Pharmagumsを含む製剤を、慣用の打錠機を使用して、ガム錠剤に圧縮できる。本製造工程は、速くて安い。甘味剤を含むガム基剤の量は、製剤中50−500mg、好ましくは500−1500mgである。
Pharmagum Sはガム基剤およびソルビトールを含み、Pharmagum Mはガム基剤、マンニトールおよびイソマルトを含む。
本製剤は、下記を含むチューインガムであり得る:
Figure 2008515859
本組成物は、粉末の塊を混合し、それを咀嚼錠剤に圧縮することにより製造する。
本製剤は下記を含むバッカル錠であり得る:
Figure 2008515859
非イオン化巨大分子は、例えば、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、およびヒドロキシプロピル−メチルセルロース(HPMC)、およびポリエチレングリコール(PEG)を含む。イオン化ポリマーは、例えば、ナトリウムカルボキシ−メチルセルロース(NaCMC)、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、キトサン、ポリカルボフィル(NoveonTM)、およびカルボマー(CarbopolTM)を含む。
本製剤はまた下記を含むか、本質的に下記から成る舌下錠でもあり得る:
Figure 2008515859
希釈剤は、例えばラクトース、リン酸カルシウム、デンプン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースを含む。甘味剤は例えばマンニトールまたはキシリトールであり得る。
本発明の一つの好ましい態様によって、本発明の製剤は、下記を含むキットで提供される:
− 複数の葉巻または紙巻きタバコ、および
− 喫煙中の唾液中のアルデヒドを、アルデヒドが本質的に喫煙前にあったレベルまで結合できる量のアルデヒド結合性物質(複数もある)を含む複数の製剤。
好ましくは、本製剤は1本、2本または3本の紙巻きタバコまたは葉巻喫煙中の唾液中のアルデヒドの結合が可能である。
本キットは、葉巻または紙巻きタバコのためのタバコのパックまたは箱を、本製剤用の他の箱またはパックと関連して含み得る。葉巻または紙巻きタバコおよび本製剤は、同じまたは異なるパックもしくは箱中であり得る。2個のパックまたは箱は別々でも繋がっていてもよい。好ましくは、本キットは、葉巻または紙巻きタバコと本質的に同じまたはより多い数の製剤を含む。
本発明の他の好ましい態様によって、本製剤は、葉巻、紙巻きタバコ、ホルダーまたはパイプのようなタバコ製品に付着し得る。本製剤は咀嚼錠または舐剤、バッカル錠、舌下錠、キャンティー、香錠、ロゼンジ、チューインガムまたはゲルのような任意の適当な形態であり得る。本製剤は、円形、卵形、凸形、爪状、筒状、環状または方形状の任意の形であり得る。
本発明の一つのさらに好ましい態様によって、本製剤は葉巻、紙巻きタバコ、ホルダーまたはパイプに、分離可能な方法で取り付けられていてよい。喫煙を開始した者は、本製剤をタバコ製品から手で、歯でまたはいくつかの他の方法で分離し、咀嚼し、舐めまたは本製剤を口腔内に、例えば舌の下または頬の間に維持し、ガムは、それにより本製剤の唾液との接触を維持する。
本製剤が喫煙中タバコ製品に取り付けられたままであるならば、本製剤は、好ましくは葉巻または紙巻きタバコ(フィルターを使用しまたは使用することなく)、ホルダーまたはパイプの、喫煙中に口腔に置かれる部分に置く。これは、本製剤が、喫煙中唾液と接触しなければならないためである。本製剤は、好ましくは葉巻、紙巻きタバコ、パイプまたはホルダーの表面かつ先端の近くもしくは先端に取り付ける。本製剤はまた、アルデヒド結合性物質を唾液に容易に放出すべきである。本製剤の直径は葉巻または紙巻きタバコの直径とほぼ同じ、約3から10mm、好ましくは約3から8mmであり得る。本製剤は葉巻、紙巻きタバコ、ホルダーまたはパイプの先端または先端近くに、非毒性接着剤様物質により、またはテープ様システムの使用により取り付け得る。食品使用として適当な接着剤様物質は当業者に既知である。このような物質は、例えばデンプンベース、糖ベースまたはタンパク質ベースの接着剤様物質である。
本発明の一つの好ましい態様によって、本製剤はタバコ製品に機械的に、例えばそれをタバコ製品に押しつけることにより取り付けたままにし得る。本製剤は、本製剤をタバコ製品、特に葉巻または紙巻きタバコに取り付けたままにする突起を含み得る。あるいは本製剤の形およびサイズが、それをタバコ製品に取り付けたままにするために適当であり得、例えば環形または半環形である。
本発明の他の好ましい態様によって、本製剤は、本製剤をタバコ製品、フィルターまたはホルダーと接触したままにするための配置の使用により、葉巻、紙巻きタバコ、ホルダーまたはパイプに取り付けたままにし得る。本配置は、本製剤を保持または担持する媒体であり得る。本配置は、例えば、タバコ製品を約1から5mm伸ばす筒形成部分であり得る。それは、タバコ製品を喫煙中口腔に置いたときに本製剤が唾液と接触するようになり、同時に煙がその配置を通って出るような方法で本製剤を担持する。本配置は、プラスチックのようないくつかの不活性物質であり得る。本製剤および本配置を、タバコ製品に、タバコ製品の製造者または喫煙者が取り付け得る。
本発明の一つのさらに好ましい態様によって、アルデヒド結合性物質(複数もある)を含む組成物を、葉巻または紙巻きタバコ(フィルターを使用しまたは使用することなく)の喫煙時に口腔に置かれる部分に含浸し得る。本組成物をまた、紙巻きタバコまたは葉巻のホルダーにも含浸し得る。本組成物をまた分離したフィルターに含浸し得、それは、所望によりホルダーと共にタバコ製品の先端に置き得る。本発明の好ましい態様によって、本組成物は喫煙時に使用される、葉巻、紙巻きタバコ、フィルターまたはホルダー表面に含浸および/または濃縮および/または乾燥し得る。本組成物は、例えば、直接葉巻、紙巻きタバコまたはホルダーの表面にまたは表面に付着するセルロースのような適当な物質に含浸し得る。
アルデヒド結合性物質(複数もある)を含み、タバコ製品、フィルターまたはホルダーへ、特に葉巻、紙巻きタバコ、フィルターまたはホルダー表面へ濃縮および/または乾燥および/または含浸される組成物は、溶液または固体形態で、例えば所望により担体を使用しまたは使用しない粉末として使用し得る。本組成物は局所製剤と同じ成分を含み得る。それはまた、希釈剤を含み得、それは本製剤中に蒸発する任意の適当な揮発性希釈剤、好ましくは水であり得る。
アルデヒド結合性組成物の投与
喫煙の結果として唾液中に形成されるアルデヒドの量は、喫煙と関連して、製剤、好ましくは1個または2個の製剤を同時に、例えば口腔内に、舌下にまたは頬に、または頬および歯肉の間に置くことにより、減少でき、それは適当におよび好ましくは、一定速度でシステイン(または本質的にシステインと同じ効果を有するアルデヒド結合性剤)を連続的に、および好ましくは1本のタバコ製品を使用するまで放出する。次のタバコ製品を開始したとき、新しいアルデヒド結合性製剤を口腔内に置く。唾液のアルデヒド含量は、プラセボと比較して、20%を超えて、好ましくは40%を超えて、より好ましくは60%を超えて、典型的に60−80%減少する。本発明の好ましい態様によって、本製剤は、1本の葉巻、紙巻きタバコまたはパイプの喫煙中の唾液のアルデヒド含量を、アルデヒドが喫煙前にあったレベルまで減少させることができる。
アルデヒド結合性製剤の使用は、新しいタバコ製品を始めるのと同じ回数繰り返す。本製剤が、新しい葉巻、紙巻きタバコまたはパイプを始める前に既に口腔内に置かれているなら、有利である。
好ましくは1個の製剤中のアルデヒド結合性物質(複数もある)の量は、唾液中のアルデヒドが、アルデヒドが喫煙前にあったレベルまで結合するのに本質的に十分でなければならない。アルデヒド結合性組成物がタバコ製品、フィルターまたはホルダーに接着剤タイプの物質により、配置によりまたは任意の他の方法で、または本組成物のタバコ製品、フィルターまたはホルダーへの濃縮、乾燥または含浸により取り付けられているならば、有効物質の濃度は、1本のタバコ製品の喫煙中に唾液中のアルデヒドを結合するのに本質的に十分であり、好ましくはこの量は、少なくとも2、好ましくは少なくとも5、より好ましくは少なくとも10倍高くなければならない。
実施例1
下記を含む舐剤を製造した:
Figure 2008515859
本組成物は粉末の塊を混合し、それを舐剤に圧縮することにより製造した。
実施例2
舐剤を1.25mg、2.5mg、5mgおよび10mg システインを含む以外、実施例1の通りに製造した。
実施例3
下記を含むチューインガムを製造した:
Figure 2008515859
本組成物を、粉末の塊を混合し、それをチューインガムに圧縮することにより製造した。500mg Pharmagum SまたはMおよび20mg ステアリン酸マグネシウムを含む他の組成物を製造した。
実施例4
下記を含むバッカル錠を製造した:
Figure 2008515859
本組成物を、粉末の塊を混合し、それをバッカル錠に圧縮することにより製造した。
実施例5
下記を含む舌下錠を製造した:
Figure 2008515859
本組成物を、粉末の塊を混合し、それを舌下錠に圧縮することにより製造した。
実施例6
実施例1で製造した製剤を、2名の被験者により試験した。被験者の唾液のアセトアルデヒド含量を喫煙前およびその後喫煙中5分毎に、すなわち被験者が喫煙を開始してから0分、5分、10分および15分後に測定した。被験者の両方とも1本の紙巻きタバコを同時に喫煙し、唾液を口の中に溜め、プラセボ錠剤を舐めた。喫煙は5分続いた。2回目の試験で、被験者は本試験を20mg システインを含む錠剤を舐めることにより繰り返した。
喫煙前、唾液のアセトアルデヒド含量は、両被験者で非常に低かった。2回目の試験で、アセトアルデヒド含量は、既に最初の5分で測定不可能なレベルまで減少した。
実施例7
5名の喫煙者(年齢29±2.8)がこの試験に参加し、3本の紙巻きタバコを喫煙した(その間ウォッシュアウト期間)。各紙巻きタバコ喫煙(5分間)の間に、ボランティアはプラセボ、1.25mg、2.5mg、5mg、10mgまたは20mg L−システインを含む錠剤を盲検的に舐めた。アセトアルデヒドを、喫煙開始0、5、10、20分に唾液サンプルからガスクロマトグラフで分析した。
L−システイン錠剤(5mg、10および20mg)は、タバコ由来のアセトアルデヒドを唾液から完全に除去した(図4参照)。喫煙直後の平均唾液アセトアルデヒド濃度はプラセボ、5mg、10mgおよび20mg L−システイン錠で各々191.2±48.5μM、0μM、0μM、0μMであった。
本試験は、融解錠により投与した5mgのL−システインが、既に喫煙中の唾液の発癌性アセトアルデヒドを完全に不活化することを示す。1.25mg L−システイン錠剤はアセトアルデヒドの含量をプラセボと比較して1/3に減少させた。
実施例8
5mg L−システインを含む舐剤、チューインガム、バッカル錠および舌下錠を製造する。
実施例9
紙巻きタバコ(1)を慣用法で製造する。本紙巻きタバコはフィルター(2)を含むか、またはフィルター無しでよい。システイン含有製剤(3)を上記の通り製造する。本製剤の形は、円形、卵形、凸形、爪形、環形、筒または方形状のような任意の適当な形態であり得る。本製剤(3)を紙巻きタバコ(1)に、ヒト使用に適当な接着剤様物質により取り付ける。図5Aに示す通り、システイン組成物はボールの形であり、紙巻きタバコの喫煙時に口腔に置かれる部分に付着しており、図5Bは、紙巻きタバコと本製剤を断面図として示す。図6Aにおいて、本製剤(3)は紙巻きタバコ(1)の先端にあり、紙巻きタバコのその部分は、喫煙時に口腔内に置かれる。図6Bはそれの断面図である。図7Aにおいて、本製剤(3)は方形状であり、それは紙巻きタバコの先端の周りに曲がっており、紙巻きタバコ(1)のその部分は喫煙時に口腔内に置かれ、図7Bはその断面図である。図8に置いて、筒(5)が紙巻きタバコ(1)のフィルター(2)の先端に取り付けられている。システインを含む製剤(3)は筒内に位置する。図9において、ホルダー(4)またはホルダー表面がシステイン(3)で含浸されている。図10において、ホルダー(4)またはホルダー表面は、システイン含有組成物(3)で含浸されており、ホルダーの形は適当な特に葉巻を持つために適している。図11において、紙巻きタバコ(1)のフィルター(2)またはフィルター表面はシステイン(3)で含浸されている。
図1は、喫煙者(同時の喫煙無し)および非喫煙者のエタノール摂取後のインビボ唾液アセトアルデヒドを示す。 図2は、喫煙者(同時の喫煙有り)および非喫煙者のエタノール摂取後のインビボ唾液アセトアルデヒドを示す。アセトアルデヒド濃度の差異は、40〜160間の全時点で有意である(p≦0.05)。 図3は、1本の紙巻きタバコ喫煙(同時の飲酒無し)後の喫煙者の唾液アセトアルデヒドを示す。 図4は、プラセボ、および1.25mg、2,5mg、5mgまたは10mg システイン錠剤と共に5分喫煙後の唾液アセトアルデヒドを示す。 図5は、紙巻きタバコまたは葉巻への製剤の種々の取り付け法を示す。 図6は、紙巻きタバコまたは葉巻への製剤の種々の取り付け法を示す。 図7は、紙巻きタバコまたは葉巻への製剤の種々の取り付け法を示す。 図8は、喫煙中の該製剤の唾液との接触を維持し、それを通してタバコ煙が吸入されるホルダーを示す。 図9は、ホルダーまたはホルダー表面へのアルデヒド結合性物質の含浸を示す。 図10は、ホルダーまたはホルダー表面へのアルデヒド結合性物質の含浸を示す。 図11は、紙巻きタバコのフィルターまたはフィルター表面へのアルデヒド結合性物質の含浸を示す。

Claims (40)

  1. 喫煙中の唾液中のアルデヒド類を局所的に結合するための製剤の製造のための、アルデヒド類を結合でき、そして1個以上の遊離スルフヒドリルおよびアミノ基を含む化合物の使用であって、該製剤は、有効量の該アルデヒド結合性物質(複数もある)および非毒性担体を含み、該担体は、1個のタバコ製品の喫煙中のアルデヒド結合性物質(複数もある)の放出を可能にするものである、使用。
  2. 該担体が、口腔に30分未満で拡散する条件でアルデヒド結合性物質の唾液へ放出を可能にすることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  3. 該製剤が、式:
    Figure 2008515859
    〔式中、Rは水素または1個から4個の炭素原子を含むアシル基であり、
    はスルフヒドリル基またはスルホン酸であり、そして
    nは1または2である。〕
    の1個以上の化合物を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の使用。
  4. 該製剤が、L−システイン、D−システイン、シスチン、システイン酸、システイン−グリシン、トレオ−またはエリトロ−β−フェニル−DL−システイン、β−テトラメチレン−DL−システイン、メチオニン、D−ペニシラミンおよびそのN−末端ジペプチド、セミカルバジド、還元型グルタチオン、β−メルカプトエチルアミン、D,L−ホモシステイン、N−アセチルシステイン、L−システイニル−L−バリン、β,β−テトラメチレン−DL−システイン、システイニル−グリシン、メルカプトエチル−グリシン、トレ(tre)−(5)−β−フェニル−DL−システイン、エリトロ−β−フェニル−DL−システイン、チアミンヒドロクロライドおよびメルカプタンから成る群から選択される、1個以上の物質を含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の使用。
  5. 該製剤が、アルデヒドがそれ自体スルフヒドリルおよびアミノ基の両方を介してそれに結合するアルデヒド結合性物質を含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の使用。
  6. 該アルデヒド結合性物質が、L−システイン、D−システイン、システインの誘導体およびシステインに変換できる物質から成る群から選択されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の使用。
  7. 該アルデヒドがアセトアルデヒドであることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の使用。
  8. 該担体が、薬学的に許容される希釈剤、甘味剤、香味剤および滑剤/流動剤(glident)から成る群から選択される物質を含むことを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の使用。
  9. 該組成物が、チュワブル錠、バッカル錠、舌下錠、キャンディー、香錠、ロゼンジ、チューインガムもしくは風船ガムおよびゲルから選択される製剤の形であることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載の使用。
  10. 口腔および咽頭、喉頭、食道および胃の癌の危険性を減少させる方法であって、有効量のアルデヒド結合性物質(複数もある)と、唾液口腔に拡散する条件でアルデヒド結合性物質(複数もある)の放出を可能にする担体を含む組成物の使用により、喫煙中に唾液中のアルデヒドを局所的に結合させることを特徴とする、方法。
  11. 該組成物が、葉巻、紙巻きタバコまたはパイプの喫煙中の1種のアルデヒド類の量を、実質的に喫煙前の唾液中のアルデヒド類のレベルまで低下させることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  12. 該担体が、薬学的に許容される希釈剤、甘味剤、香味剤および滑剤/流動剤から成る群から選択される物質を含むことを特徴とする、請求項10または11に記載の方法。
  13. 該組成物が、チュワブル錠、バッカル錠、舌下錠、キャンディー、香錠、ロゼンジ、チューインガムもしくは風船ガムおよびゲルから選択される製剤の形であることを特徴とする、請求項10から12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 喫煙に関連して少なくとも1種の製剤を口腔に置き、該製剤が、本質的に1種のタバコ製品を使用する時にアルデヒド結合性物質(複数もある)を唾液に放出させることを特徴とする、請求項10から13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 本組成物がタバコ製品、フィルターまたはホルダーに取り付けられていることを特徴とする、請求項10から14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 該組成物が、タバコ製品、フィルターまたはホルダーの喫煙時に口腔に置かれる部分に取り付けられていることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
  17. 該組成物が、喫煙中に唾液と接触し、本質的に1種のタバコ製品を使用する時に、該組成物がアルデヒド結合性物質(複数もある)を唾液に放出させる、請求項15または16に記載の方法。
  18. 該組成物がタバコ製品、フィルターまたはホルダーから分離できることを特徴とする、請求項15から17のいずれか1項に記載の方法。
  19. アルデヒド結合性物質(複数もある)を含む組成物であって、該組成物が、喫煙中に唾液中のアルデヒドを結合するためにタバコ製品、フィルターまたはホルダーに取り付けられていることを特徴とする、組成物。
  20. 該組成物が、タバコ製品、フィルターまたはホルダーの喫煙時に口腔に置かれる部分に取り付けられていることを特徴とする、請求項19に記載の組成物。
  21. 該組成物が、薬学的に許容される希釈剤、甘味剤、香味剤および滑剤/流動剤から成る群から選択される物質を含むことを特徴とする、請求項19または20に記載の組成物。
  22. 該組成物が、チュワブル錠、バッカル錠、舌下錠、キャンディー、香錠、ロゼンジ、チューインガムおよびゲルから選択される製剤の形であることを特徴とする、請求項19から21のいずれか1項に記載の組成物。
  23. 該組成物がタバコ製品、フィルターまたはホルダーに、接着剤様物質を使用し、または使用することなく取り付けられていることを特徴とする、請求項19から22のいずれか1項に記載の組成物。
  24. 該組成物が、該組成物をタバコ製品、フィルターまたはホルダーと接触させるための構造を使用して取り付けられている、請求項19から23のいずれかに記載の組成物。
  25. 該組成物が、該組成物のタバコ製品、フィルターまたはホルダーへの含浸(impregnation)および/または濃縮および/または乾燥により取り付けられている、請求項19から24のいずれか1項に記載の方法。
  26. 該アルデヒド結合性物質(複数もある)の濃度が、タバコ製品、フィルターまたはホルダーの表面上で、タバコ製品、フィルターまたはホルダーの内部よりも高い、請求項19から25のいずれか1項に記載の組成物。
  27. 該組成物がタバコ製品、フィルターまたはホルダーの表面に取り付けられている、請求項19から26のいずれか1項に記載の組成物。
  28. − 複数の葉巻または紙巻きタバコ、および
    − 喫煙中の唾液中のアルデヒドを、アルデヒドが本質的に喫煙前にあったレベルまで結合できる量のアルデヒド結合性物質(複数もある)を含む複数の製剤
    を含む、キット。
  29. 該製剤が、1本、2本または3本の葉巻または紙巻きタバコの喫煙中の唾液中のアルデヒドを結合できる、請求項28に記載のキット。
  30. − タバコ製品、フィルターまたはホルダー;および
    − タバコ製品、フィルターまたはホルダーに取り付けられており、喫煙中の唾液中のアルデヒドを、アルデヒドが本質的に喫煙前にあったレベルまで結合できる量のアルデヒド結合性物質(複数もある)を含む、組成物
    を含む、タバコ製品、フィルターまたはホルダー。
  31. 該組成物が、タバコ製品、フィルターまたはホルダーの喫煙時に口腔内に置かれる部分に取り付けられていることを特徴とする、請求項30に記載のタバコ製品
  32. 該組成物が、薬学的に許容される希釈剤、甘味剤、香味剤および滑剤/流動剤から成る群から選択される物質を含む、請求項30または31に記載のタバコ製品。
  33. 該組成物が、チュワブル錠、バッカル錠、舌下錠、キャンディー、香錠、ロゼンジ、チューインガムおよびゲルから選択される製剤の形である、請求項30から32のいずれか1項に記載のタバコ製品。
  34. 該組成物がタバコ製品、フィルターまたはホルダーから分離できる、請求項30から33のいずれか1項に記載のタバコ製品。
  35. 該組成物が、接着剤様物質を使用しまたは使用することなく取り付けられている、請求項30から34のいずれか1項に記載のタバコ製品。
  36. 該組成物が、該組成物をタバコ製品、フィルターまたはホルダーと接触させるための配置を使用して取り付けられている、請求項30から35のいずれか1項に記載のタバコ製品。
  37. 該組成物が、該組成物のタバコ製品、フィルターまたはホルダーへの含浸および/または濃縮および/または乾燥により取り付けられている、請求項30から36のいずれか1項に記載のタバコ製品。
  38. 該アルデヒド結合性物質(複数もある)の濃度が、タバコ製品、フィルターまたはホルダーの表面上で、タバコ製品、フィルターまたはホルダーの内部よりも高い、請求項30から37のいずれか1項に記載のタバコ製品。
  39. 該組成物がタバコ製品、フィルターまたはホルダーの表面に取り付けられている、請求項30から38のいずれか1項に記載のタバコ製品。
  40. 該タバコ製品が葉巻、紙巻きタバコまたはパイプである、請求項30から39のいずれか1項に記載のタバコ製品。
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