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JP2008506539A - 安全継ぎ手を備えた打撃及び/又はドリルハンマー - Google Patents

安全継ぎ手を備えた打撃及び/又はドリルハンマー Download PDF

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JP2008506539A
JP2008506539A JP2007520756A JP2007520756A JP2008506539A JP 2008506539 A JP2008506539 A JP 2008506539A JP 2007520756 A JP2007520756 A JP 2007520756A JP 2007520756 A JP2007520756 A JP 2007520756A JP 2008506539 A JP2008506539 A JP 2008506539A
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Abstract

本発明は、打撃及び/又はドリルハンマーであって、ベーススリーブ(20)、ベーススリーブ(20)上に回転自在に支承されて駆動部によって駆動可能な駆動歯車(21)、ベーススリーブ(20)上に取り付けられた閉鎖リング(27)、及び駆動歯車(21)と閉鎖リング(27)との間に配置された係止リング(28)を有しており、係止リングは閉鎖リング(27)に対して相対回動不能にされていて、軸線方向で閉鎖リング(27)に対して相対的に、ばね装置(29)の作用に抗して移動されるようになっている形式のものに関する。限界値を越える場合に、係止リング(28)は軸線方向に移動させられるようになっているのに対して、駆動歯車(21)は所定の軸線方向位置に留められるようになっている。

Description

本発明は、安全継ぎ手を備えた打撃及び/又はドリルハンマーに関する。
打撃及び/又はドリルハンマー(以下短く単に、ハンマーと呼ぶ)においては、殊に穿孔若しくは作孔に際して、ドリル若しくは打撃穿孔工具は加工すべき石材又はレンガ若しくはコンクリート内で突然引っ掛かり若しくは締め付けられてしまうというおそれがあり、このことはハンマー内に生じるトルクを著しく増大させ、かつ駆動系を損傷させてしまうことにつながる。トルクは操作員の手で受け止められねばならず、重い機器において穿孔工具の突然の引っ掛かり若しくはロックは、ハンマーが操作員の手から振り放されてしまうことにつながる。このことを防止するために、公知のハンマーにおいては安全継ぎ手をトルク伝達路内に組み込んであり、該安全継ぎ手は、所定の最大トルクが超えられた場合にトルク伝達路を遮断するようになっている。これによって、過度に増大したトルクが駆動部若しくは操作員に不都合に作用を及ぼすようなことはなくなる。
安全継ぎ手は種々の機器に設けられて力若しくはトルク伝達路内に配置され、殊にハンマーの駆動部(電動モーター若しくは原動機又はエンジン)と工具保持のための工具ホルダーとの間のトルク伝達路内に配置されている。駆動部のクランク軸と工具ホルダーの保持のための穿孔軸若しくは工具ホルダーの前に接続された穿孔軸との間に組込み箇所を設けることは有利である。
安全継ぎ手は種々の構造で形成されている。安全継ぎ手は有利には係止式安全継ぎ手若しくは爪式安全継ぎ手として形成されていて、穿孔軸の領域、若しくは打撃機構用管状部材の領域に配置されている。この場合に、穿孔軸若しくは打撃機構用管状部材に取り付けられていて端面に係止部若しくは爪を備えた駆動歯車は、押圧ばねによって、打撃機構用管状部材若しくは穿孔軸と一体に成形されていて同じく係止部を備えたつばに向けて押し付けられるようになっている。この種の安全継ぎ手は安価に製造可能であり、頑丈でかつ高い耐用年数を有し、それというのは作動時の回転速度が低く、組込み箇所に大きな直径及び十分なスペースが存在するからである。
図8は、例えばドイツ連邦共和国特許出願第10145464A1号明細書により公知の代表的なドリルハンマーの断面図である。この場合に、駆動部として用いられた電動モーター1のトルク(回転モーメント)は、複数の歯車及びクランク軸2を介して主軸3に伝達され、さらに別の歯車を介して穿孔軸4に伝達され、穿孔軸は工具受容部5を保持しており、該工具受容部内には図示省略の穿孔及び/又ははつり工具を差し込むようになっている。
主軸3内に安全継ぎ手を組み込んであり、該安全継ぎ手はばね7及び該ばねに支えられた歯付きディスク8を有している。所定の最大トルク(限界値)を超えた際に、歯付きディスク8の歯は大きな軸線方向力を生ぜしめ、該軸線方向力によって歯付きディスク8はばね7の作用に抗して押し戻されるようになっている。これによってトルク伝達路は遮断され、つまりトルク伝達は中断され、その結果、例えば穿孔作業中の穿孔工具の引っ掛かり若しくはロックに起因する操作員への危険は避けられる。
ドイツ連邦共和国特許出願第4215288A1号明細書により公知のドリルハンマーにおいては、安全継ぎ手に駆動歯車を配置してあり、該駆動歯車は、該駆動歯車と対を成して設けられた対向歯車との係合(かみ合い)を解除するために、ばねの作用に抗して軸線方向に移動させられ、これによってトルク伝達路を遮断するようになっている。ハンマーが新しい間は問題は生じない。しかしながら古くなった機器において、駆動歯車は使用時間の経過に伴って対向歯車との摩耗に基づき互いに磨り合わされかつ互いに付着して、もはや軸線方向に移動させられなくなってしまうというおそれがある。つまり、所定の最大トルクを超えた際の安全継ぎ手の所望の機能は保証されなくなっている。
さらにハンマーは一般的に複数の作業形式に切り換えられるようになっている。純然たる穿孔運転(打撃機構を遮断した状態)及び打撃穿孔運転(穿孔作業とはつり作業)のほかに、純然たるはつり運転(はつり作業)をも可能にするものであり、はつり運転では工具は回転させることなく駆動され、つまり往復運動させられる。しかしながら公知のハンマーにおいては、のみ若しくはたがねは、コントロールされることなく自由に回転してしまい、このことは機器全体の案内にとって不都合である。
本発明の課題は、安全継ぎ手付の打撃及び/又はドリルハンマーを提供し、該打撃及び/又はドリルハンマーの耐摩耗性、安全性及び機能性を改善することである。
前記課題は、本発明に基づく請求項1に記載の打撃及び/又はドリルハンマーによって解決される。本発明の有利な実施態様を従属請求項に記載してある。
本発明に基づく打撃及び/又はドリルハンマーは安全継ぎ手を備えており、該安全継ぎ手は駆動部のトルクによって駆動可能な駆動歯車、該駆動歯車に対して軸線方向に配置されていてトルク伝達可能な閉鎖リング、及び前記駆動歯車と前記閉鎖リングとの間に配置された係止装置を有している。係止装置は、正常運転状態において駆動歯車と前記閉鎖リングとの間のトルク伝達経路を形成しており、駆動歯車と前記閉鎖リングとの間でトルク伝達を行うようになっている。所定の最大トルク値(限界値)を超えるトルクが安全継ぎ手内に生じるような過負荷状態では、係止装置は駆動歯車と閉鎖リングとの間のトルク伝達経路を遮断する、つまり駆動歯車と閉鎖リングとの間のトルク伝達を中断するようになっている。
駆動歯車と閉鎖リングとを軸線方向に配置しかつその間に係止リングを配置してあることによって、安全継ぎ手は、少なくとも駆動歯車の軸線方向位置が過負荷状態でも変化させられなくてすむように形成されるようになっている。係止装置が、軸線方向の変位によってトルク伝達路の遮断の機能を生ぜしめるようになっている。
駆動歯車は規定された軸線方向位置に常に留まっていて、したがって過負荷の場合にも、駆動歯車に対応して配置された対向歯車と常にかみ合っている。これによって、公知技術において駆動歯車と対向歯車と間の相互の磨り合わせに起因して発生する問題、ひいては安全継ぎ手の故障は避けられる。
特に有利には、係止装置の少なくとも1つの構成部分を閉鎖リング若しくは駆動歯車に対して相対的に軸線方向に移動させるようになっていると、駆動歯車の軸線方向位置は変化させられなくてすむ。この場合には、係止装置のみが、若しくは係止装置の一部分のみが例えば過負荷に際して軸線方向運動を生ぜしめるのに対して、安全装置の別の構成部材は所定の軸線方向位置に留まっている。
有利には、駆動歯車及び/又は閉鎖リングの軸線方向位置は、少なくとも1つの軸線方向で固定されている。駆動歯車若しくは閉鎖リングの逆の軸線方向の運動は、必要に応じて許されるようになっていてよく、それもばねの作用に抗して可能になっていてよい。このような手段は、安全継ぎ手の種々の構成を可能にするものである。
駆動歯車及び閉鎖リングは1つのベーススリーブ上に配置されていると特に有利である。安全継ぎ手のこのような手段は、コンパクトな構造を可能にし、これによって安全継ぎ手はハンマー内への組込みの前に予め組み立てられるようになっている。
本発明の特に有利な実施態様では、駆動歯車はベーススリーブ上に回転可能に支承されているのに対して、閉鎖リングはベーススリーブ上に固定され、若しくはベーススリーブと一体に成形されている。
本発明の別の実施態様では、構成を逆にしてあり、つまり閉鎖リングはベーススリーブ上に回転可能に支承されているのに対して、駆動歯車はベーススリーブ上に堅く取り付けられている。駆動歯車並びに閉鎖リングをベーススリーブ上に回転可能に支承する実施態様も考えられる。
本発明の特に有利な実施態様では、係止装置は、駆動歯車と閉鎖リングとの間に配置された係止リングを有している。係止リングは閉鎖リングに対して相対回動不能にされていて、かつばね装置の作用に抗して軸線方向に移動させられるようになっている。駆動歯車及び係止リングは互いにかみ合う係止歯列を有しており、該係止歯列を介してトルクの伝達は行われる。正常運転状態では係止リングは、ばね装置によって軸線方向で駆動歯車に向けて押圧され、これによって係止歯列は互いに係合させるようになっている。過負荷状態では係止リングは軸線方向で閉鎖リングに向けてばね装置の作用に抗して移動させられて、係止リング及び駆動歯車の係止歯列間の係合は解除される。
本発明の特に有利な実施態様では、係止歯列はそれぞれ、周方向で見て傾斜した歯面(側面)を有しており、該歯面を介して、打撃及び/又はドリルハンマー内に生ぜしめられたトルクは伝達されるようになっている。前記傾斜した歯面は、ばね装置の作用方向と逆向きの軸線方向力を係止リングに常に生ぜしめるようなっている。作用しているトルクが所定の最大値(限界値)を越えると、つまり過負荷状態では、前記軸線方向力は、係止リングを軸線方向でばね装置の作用に抗して閉鎖リングに向けて移動させ、その結果前記係止歯列間の係合を解除させるほどに大きくなっている。
本発明の特に有利な実施態様では、係止リング及び閉鎖リングはそれぞれ連行爪を有しており、該連行爪は互いに常時かみ合っている。これによって係止リングと閉鎖リングとは周方向で互いに相対回動不能に連結されている。これに対して軸線方向では、係止リングは閉鎖リングに対して相対的に移動自在である。前記連行爪は剛性に形成されていて、したがって係止リングを閉鎖リングから遠い方の位置へ移動させた場合にもトルクを確実に伝達できるようになっている。
有利には、駆動歯車は少なくとも、該駆動歯車の係止歯列と逆の側を軸線方向でベーススリーブによって支承され、若しくは支えられている。これによって、駆動歯車のための費用のかかる別個の支承部を省略してある。これに対して、係止爪の側での軸線方向の支承は不要であり、それというのは駆動歯車は係止爪の側では常に係止リングによって、ひいては係止リングへ作用しているばね装置によって支えられているからである。
本発明の別の実施態様は、上述の実施態様に関連して運動手段を示すものである。駆動歯車と閉鎖リングとの間に配置された係止リングは、駆動歯車に対して相対回動不能にされていて、しかしながら駆動歯車に対して相対的にばね装置の作用に抗して軸線方向に移動させられるようになっている。係止歯列は、上述の実施態様と異なって、駆動歯車と係止リングとの間ではなく、閉鎖リングと係止リングとの間に形成されている。つまり、閉鎖リングは係止リングに向いた端面に係止歯列を有しているのに対して、係止リングは閉鎖リングに向いた端面に、該閉鎖リングの前記係止歯列に適合された係止歯列を有している。係止リングは、ばね装置を介して閉鎖リングにではなく、駆動歯車に支えられている。正常運転状態では係止リングは、閉鎖リングに向けて押圧されて、閉鎖リングの係止歯列と係止リングの係止歯列とを互いに係合させるようになっている。これに対して、過負荷状態では係止リングは、軸線方向で駆動歯車に向けて移動させられて、係止リングの係止歯列と閉鎖リングの係止歯列との係合を解除するようになっている。
本発明の別の有利な実施態様では、ベーススリーブは、穿孔軸に統合された構成部分であり若しくは打撃機構用管状部材の一部分であり、このことは、ベーススリーブが必ずしも追加的な別個の構成部分、すなわち独立した構成部分である必要のないことを意味している。つまり駆動歯車、閉鎖リング及び係止装置を、ハンマー内の既存の構成部材、すなわち殊に穿孔軸又はドリル駆動軸、打撃機構用管状部材、若しくはトルク伝達路内に存在する別の軸の上に組み付けることも可能である。しかしながら別個のベーススリーブは、安全継ぎ手をハンマーの外側で予め簡単に組み立てることができるという利点を有している。
安全継ぎ手を予め完全に組み立てて、該安全継ぎ手のベーススリーブを支持スリーブ上に被せ嵌めるようになっていると特に有利である。支持スリーブは穿孔軸の構成部分及び/又は打撃機構若しくは打撃機構用管状部材の構成部分であってよい。本発明に基づく安全継ぎ手は原理的にあらゆる形式の打撃及び/又は穿孔ハンマーに使用されるものであり、支持スリーブは適切な箇所に用いられる。
本発明の特に有利な実施態様では、支持スリーブ上に軸線方向移動自在な切換リングを設けてあり、該切換リングを用いて、安全継ぎ手と支持スリーブとの間のトルク伝達経路は形成され若しくは遮断されるようになっている。切換リングは、ハンマーを種々の運転状態に予め切り換えるために用いられる。
切換リングは有利には支持スリーブと相対回動不能に連結されていて、1つの端面に切換爪を有しており、該切換爪に対応して、閉鎖リングは前記切換リングに向いた端面(背面)に切換爪を有している。切換リングの切換爪は、閉鎖リングの切換爪とかみ合わされ、その結果、トルクは閉鎖リングから係止爪を介して切換リングに伝達され、かつ該切換リングから支持スリーブに伝達される。
本発明の特に有利な実施態様では、切換リングは少なくとも、切換リングの切換爪が閉鎖リングの切換爪とかみ合っている穿孔位置と、前記両方の切換爪が互いにかみ合い解除されている自由回転位置との間で移動自在である。穿孔位置では打撃力も、ハンマー内に設けられた打撃機構によって工具に作用されてよく、したがって「穿孔位置」は「穿孔・打撃位置」を含んでいる。これに対して、自由回転位置ではトルクは工具に伝達されない。工具はハンマーに対して自由に回転させることができ、つまり操作員はハンマーを旋回させることができる。自由回転位置は一般的に、ハンマーに取り付けられた工具、例えばのみ若しくはたがねをハンマーケーシングに対して回動させて工具の刃を所定の角度位置に調節若しくは位置決めするために、打撃作業若しくははつり作業の前に用いられる。
本発明の特に有利な実施態様では、切換リングは固定位置(打撃位置若しくははつり位置)でも軸線方向に移動自在になっており、該固定位置では、切換リングの、切換爪を有している側の端面とは逆の側の端面(背面)に設けられた固定爪は、前記逆の側の端面に向いているケーシング部分に設けられた固定爪とかみ合うようになっている。これによって固定位置では、切換リング、ひいては支持スリーブはハンマーのケーシングに対してロックされている。つまり、ハンマーに対する支持スリーブ若しくは穿孔軸、ひいては工具の回動は排除されている。固定位置は、穿孔作業を伴わない純然たるはつり作業に際して用いられる。
次に、本発明を図示の実施例に基づき詳細に説明する。図面において、
図1は、打撃及び/又はドリルハンマーのための本発明に基づく安全継ぎ手の断面図であり、
図2は、図1の安全継ぎ手の分解斜視図であり、
図3は、図2と逆の側から見た分解斜視図であり、
図4は、打撃機構用管状部材上に組み付けられた安全継ぎ手の断面図であり、
図5は、図4の安全継ぎ手の側面図であり、
図6は、図4及び図5の分解斜視図であり、
図7は、本発明に基づく安全継ぎ手の別の実施例の断面図であり、
図8は、公知技術の打撃及び/又はドリルハンマー若しくは打撃機能付きドリルの断面図である。
図1乃至図3は、打撃及び/又はドリルハンマー若しくは打撃機能付きドリルに用いられる本発明に基づく安全継ぎ手(安全クラッチ又はセーフティーカップリング)を縦断面図若しくは斜視図で示している。
ベーススリーブ20に駆動歯車21を配置してあり、駆動歯車21は平滑な滑り面22でもってベーススリーブ20の対応するフランジ(つば)23に支えられている。駆動歯車21はベーススリーブ20に対して自由に回動可能であり、対向歯車(図示省略)とかみ合うようになっており、該対向歯車は駆動トルクを駆動部(図示省略)に伝達するようになっている。駆動歯車21は滑り面22とは逆の側の端面24に、係止歯列26の半径方向にずらされた複数の係止爪25を保持している(図2、参照)。
ベーススリーブ20のフランジ23とは逆の側の端部に、閉鎖リング27を例えば締りばめによって堅く差し嵌めてある。もちろん閉鎖リング27は、ベーススリーブ20に他の手段で、例えばねじによって固定され、若しくはベーススリーブと一体に成形されていてよい。
閉鎖リング27と駆動歯車21との間には、軸線方向に移動自在(移動可能)な係止リング28を配置してあり、該係止リングは、閉鎖リング27に支えられたばね29によって軸線方向で駆動歯車21に押圧されている。係止リング28は軸線方向に延びる複数の連行爪30を保持しており、連行爪30は、閉鎖リング27の連行爪32間の対応する溝31内に係合して、つまり入り込んでいる。これによって、係止リング28をばね29によって若しくはばね29の作用に抗して軸線方向に移動させることができ、この場合に係止リング28の連行爪30は閉鎖リング27の連行爪32との係合状態を保っていて、トルクを伝達するようになっている。
係止リング28は、駆動歯車21に向いた端面に複数の係止爪33を保持しており、該係止爪は係止歯列34を形成している。駆動歯車21の係止歯列26と係止リング28の係止歯列34とは、係止爪25と係止爪33とを少なくとも駆動歯車21及び係止リング28の所定の相対的な回動位置で互いに係合させるように形成されている。個々の係止爪25若しくは33は、周方向で互いに異なる若しくは非対称的な幅(角度)を有しており、これによって係止爪25,33は、係止爪25,33間の空間スペースの数に基づき原理的に可能であるよりもわずかな数でしか互いに係合しないようになっている。これによって、安全継ぎ手(セーフティーカップリング)のガタガタ振動を避け、かつ過負荷時の摩耗を減少させることができる。別の実施例では、係止爪25,33の数を増大することによって多くの係止箇所を形成し、その結果、トルクを確実に伝達することも可能である。
係止爪25,33はそれぞれ、傾斜した歯面35を有しており、該歯面(傾斜部)は、駆動歯車21と係止リング28との間の力伝達路若しくはトルク伝達路を形成しており、つまり駆動歯車と係止リングとの間で力若しくはトルクは係止爪の歯面35を介して導かれるようになっている。係止爪の歯面35は該歯面の傾斜に基づく、駆動歯車21と係止リング28とを互いに押し離そうとする軸線方向力を生ぜしめるようになっている。駆動歯車21をフランジ23で支えてあるので、駆動歯車は軸線方向で移動させられることなく、図示省略の対向歯車(相手歯車)とかみ合う所定の軸線方向位置に常に留まっていて、つまり維持されている。
駆動歯車21に導入されたトルクが所定の限界値(限界トルク若しくは最大トルク)を超えると、歯面35の傾斜に基づき生じる軸線方向力は増大し、その結果、係止リング28はばね29の力に抗して閉鎖リング27に向けて押し戻される。これによって係止歯列26,34は互いにかみ合い解除(係合解除)され、その結果、トルクの引き続く伝達は避けられる。つまり安全継ぎ手は過負荷状態で、駆動系若しくはハンマーを持つ操作員の保護の機能を満たすようになっている。
過負荷状態では係止リング28は係止爪の歯面35の傾斜に基づき、係止歯列26,34を互いにかみ合い解除(係止解除)させる状態まで閉鎖リンク27に向けて押圧される。ばね29は係止リング28を常に押し戻すように働いていて、係止リングと駆動歯車21の係止歯列26とを互いに係合させるように、つまりかみ合わせるようになっている。発生しているトルク(回転モーメント)が引き続き最大伝達トルク(限界トルク又は制限トルク)を超えている場合には、係止リング28は再び高い軸線方向力を受けて、該軸線方向力によって再び閉鎖リングに向けて押し戻される。これによって安全継ぎ手は過負荷の場合に、操作員がハンマーの作動を中断するまでカタカタ音を生ぜしめることになる。
図1乃至図3に示す実施例においては、ばね29は大部分を、閉鎖リング27の連行爪32に形成された孔36内に差し込まれている。別の実施例として、ばね29を係止リング28の連行爪30に適切に設けられた孔内に差し込む(収容する)ことも可能である。このような手段は係止リング28の軸線方向の寸法、つまり幅の増大を可能にし、このことはベーススリーブ20に対する軸線方向の滑り特性を改善することになる。図1乃至図3に示す安全継ぎ手は、ハンマーに組み付け可能な独立の構成ユニットを成している。該構成ユニットは単一の構成部品としてハンマー内に組み込まれるものである。
図4乃至図6は、安全継ぎ手を組み付けた状態で、つまり支持スリーブ40上に被せ嵌められた状態で示している。図4は断面図であり、図5は側面図であり、図6は分解斜視図である。
支持スリーブ40は中空軸の一部分であってよい。図4乃至図6に示す実施例において、支持スリーブ40は打撃機構用管状部材であり、該打撃機構用管状部材(打撃体)の内部に公知の空気ばね式打撃機構(図示省略)を配置してある。空気ばね式打撃機構は、軸線方向に往復運動可能な、つまり例えばクランク軸を介して駆動可能な駆動ピストンが空気ばねを介して、該駆動ピストンの前に位置する打撃ピストンを往復駆動する原理に基づいて形成されている。打撃ピストンは該打撃ピストンの打撃エネルギーを周期的に工具に伝達するようになっている。空気ばね式打撃機構は種々の構造のものが公知であるので、詳細な説明は省略してある。
支持スリーブ40を穿孔軸(ドリル軸)として形成してある場合には、支持スリーブは完全な打撃機構であってよく、特に打撃機構用管状部材を受容していて、或いは図4乃至図6に示してあるように、打撃機構用管状部材若しくは打撃機構ケーシングを形成していてよい。
図4乃至図6に示す実施例においては、打撃機構管は、トルクの伝達のために連行され、つまり駆動されて穿孔軸の機能も生ぜしめるようになっている。このために、支持スリーブ40上に軸線方向移動可能な切換リング41を配置してあり、該切換リングはキー42によって相対回動不能に支持スリーブ40に結合されている。切換リング41は、安全継ぎ手から支持スリーブ40へのトルク伝達路の形成若しくは遮断のために用いられるようになっている。切換リング41の端面に切換爪43を設けてあり、該切換爪に対応して閉鎖リング27の背面に切換爪44を設けてある。切換爪44は図1乃至図3からも見て取れる。
切換リング41の図4及び図5に示してある位置では、切換リング41は穿孔位置を占めており、該穿孔位置では切換リング41の切換爪43は閉鎖リング27の切換爪44と係合しており、その結果、駆動歯車21を介して導入されたトルクは、閉鎖リング27、切換リング41及び一列の複数のキー42を介して支持スリーブ40に伝達される。支持スリーブ41からトルクは、周知の形式で工具(図示省略)に伝達される。
切換リング41を支持スリーブ40に沿って軸線方向に移動させ、これによって切換爪43と44とを互いに係合解除して、空転位置を達成した場合に、該空転位置ではトルクはなんら支持スリーブ40に伝達されなくなる。支持スリーブ40を切換リング41と一緒に自由に回すことができる。
さらに固定リング45を設けてあり、該固定リングはハンマーの図示省略のケーシングに取り付けられている。固定リング45の端面に固定爪46を形成してあり、該固定爪に対応して切換リング41の背面47に固定爪48を形成してある。切換リング41は固定位置へ移動可能になっており、該固定位置では切換リング41の固定爪48は固定リング45の固定爪46とかみ合うようになっている。固定位置では駆動部からトルクはなんら支持スリーブ40に伝達されず、かつ支持スリーブ41は自由に回らないようになっており、それというのはケーシングに対する支持スリーブの相対的な位置は固定されているからである。
切換リング41の軸線方向の移動は、外側から操作員によってアクセス可能な切換レバー49を用いて行われるようになっており、切換レバーは、特に図6に示してあるように回転式スイッチとして形成されていてよい。切換レバー49の回転作動若しくは旋回作動は、切換偏心体50及び公知の切換ばね51を介して切換フォーク52に伝達されるようになっており、切換フォークは切換リング41の外周領域に形成された環状の溝53内に係合している。切換ばね51は、例えば切換リング41の切換爪43が閉鎖リング27の切換爪44の上にある、つまり切換リング41の切換爪43と閉鎖リング27の切換爪44とが互いに重なっていて互いにかみ合っていない場合に、軸線方向力を切換リング41の切換爪43に生ぜしめており、その結果、切換リングの切換爪は、閉鎖リング27に対する切換リング41の相対回動によって閉鎖リングの切換爪間に位置した際に閉鎖リングの切換爪と係合するようになっている。このことは操作員にとって極めて容易な操作を意味しており、それというのは操作員は所望の運転形式を選ぶだけでよく、装置は自動的に、つまり切換ばね51のばね応力によって運転形式に切り換わるからである。
図7は本発明に基づく安全継ぎ手の別の実施例を示している。安全継ぎ手の基本構造は図1の安全継ぎ手の構造に相応しているので、説明の簡略化のために同一の符号を用いてある。図1の安全継ぎ手と異なる点として、駆動歯車21はベーススリーブ20に堅く、つまり相対運動不能に取り付けられている。これに対して閉鎖リング27はベーススリーブ20に回動自在(回動可能)に被せ嵌められていて、軸線方向でフランジ(つば)23に支えられており、この場合にばね29のばね作用は閉鎖リング27の、フランジ23に支えられた軸線方向の位置を確保するために役立っている。ばね29は別の端部で係止リング28を介して、ベーススリーブ20に固定された駆動歯車21に支えられている。
安全継ぎ手の別の機能、特に係止リング28及びばね29から成る係止装置の別の機能は、図1乃至図3に示す実施例の機能に相応するものである。
本発明の図示省略の実施態様として、駆動歯車21並びに閉鎖リング27をベーススリーブ20上に自由に回転可能に配置することも可能であり、この場合には各構成部分21,27にとってそれぞれフランジ23を、図1及び図7に示すように設けることになる。ばね29、係止リング28及び係止リング27並びに駆動歯車21もそれぞれ所属のつば23に圧着され、これによってそれぞれの軸線方向位置は確実に維持されるようになっている。
図示の実施例では安全継ぎ手にベーススリーブ20を設けてあるものの、本発明の実施にとってベーススリーブ20を必須とするものではない。駆動歯車21、閉鎖リング27並びに、係止リング28及びばね29から成る係止装置は、付加的なベーススリーブ20なしに適切な箇所に、例えば穿孔軸に取り付けられてよい。
打撃及び/又はドリルハンマーのための本発明に基づく安全継ぎ手の断面図 図1の安全継ぎ手の分解斜視図 図2と逆の側から見た分解斜視図 打撃機構用管状部材上に組み付けられた安全継ぎ手の断面図 図4の安全継ぎ手の側面図 図4及び図5の分解斜視図 本発明に基づく安全継ぎ手の別の実施例の断面図 公知技術の打撃及び/又はドリルハンマーの断面図
符号の説明
20 ベーススリーブ、 21 駆動歯車、 22 滑り面、 23 フランジ、 24 端面、 25 係止爪、 26 係止歯列、 27 閉鎖リング、 28 係止リング、 29 ばね、 30,32 連行爪、 33 係止爪、 34 係止歯列、 36 孔、 40 支持スリーブ、 41 切換リング、 42 キー、 43 切換爪、 44 切換爪、 45 固定リング、 46 固定爪、 47 背面、 48 固定爪、 49 切換レバー、 50 切換偏心体、 51 切換ばね、 52 切換フォーク、53 溝

Claims (23)

  1. 打撃及び/又はドリルハンマーであって、
    駆動部(1)、前記駆動部のトルクによって駆動可能な穿孔軸、及び前記駆動部と前記穿孔軸との間のトルク伝達路内に配置された安全継ぎ手を備えており、
    この場合に安全継ぎ手は、前記駆動部のトルクによって駆動可能な駆動歯車(21)、前記駆動歯車(21)に対して軸線方向に配置されていてトルク伝達可能な閉鎖リング(27)、及び前記駆動歯車(21)と前記閉鎖リング(27)との間に配置された係止装置(28,29,30)を有しており、
    正常運転状態では前記係止装置(28,29,30)は前記駆動歯車(21)と前記閉鎖リング(27)との間のトルク伝達経路を形成しており、
    所定の最大トルク値を超えるトルクが前記安全継ぎ手内に生じるような過負荷状態では、前記係止装置(28,29,30)は、前記駆動歯車(21)と前記閉鎖リング(27)との間のトルク伝達経路を遮断するようになっていることを特徴とする打撃及び/又はドリルハンマー。
  2. 係止装置(28,29,30)の少なくとも1つの構成部分は、閉鎖リング(27)及び/又は駆動歯車(21)に対して相対的に軸線方向に移動させられるようになっている請求項1に記載の打撃及び/又はドリルハンマー。
  3. 駆動歯車(21)及び/又は閉鎖リング(27)の軸線方向位置は、少なくとも1つの軸線方向で固定されている請求項1又は2に記載の打撃及び/又はドリルハンマー。
  4. 駆動歯車(21)及び閉鎖リング(27)はベーススリーブ(20)上に配置されている請求項1から3のいずれか1項に記載の打撃及び/又はドリルハンマー。
  5. 駆動歯車(21)はベーススリーブ(20)上に回転可能に支承されており、閉鎖リング(27)はベーススリーブ(20)上に固定され、若しくはベーススリーブ(20)と一体に成形されている請求項4に記載の打撃及び/又はドリルハンマー。
  6. 駆動歯車(21)はベーススリーブ(20)上に回転可能に支承され、若しくはベーススリーブ上に相対回動不能取り付けられており、閉鎖リング(27)はベーススリーブ(20)上に回転可能に支承されている請求項4に記載の打撃及び/又はドリルハンマー。
  7. 係止装置は、前記駆動歯車(21)と前記閉鎖リング(27)との間に配置された係止リング(28)を有しており、
    前記係止リング(28)は前記閉鎖リング(27)に対して相対回動不能にされていて、ばね装置(29)の作用に抗して前記閉鎖リング(27)に対して相対的に軸線方向に移動させられるようになっており、
    前記駆動歯車(21)は前記係止リング(28)に向いた端面(24)に係止歯列(26)を有しており、
    前記係止リング(28)は前記駆動歯車(21)に向いた端面に、該駆動歯車(21)の前記係止歯列(26)に適合された係止歯列(34)を有しており、
    正常運転状態では前記係止リング(28)は、前記ばね装置(29)によって軸線方向で前記駆動歯車(21)に向けて押圧され、これによって該駆動歯車の係止歯列(26)と係止リング自体の係止歯列(34)とを互いに係合させるようになっており、
    過負荷状態では前記係止リング(28)は軸線方向で前記閉鎖リング(27)に向けて移動させられて、係止リング自体の係止歯列(34)と前記駆動歯車の係止歯列(26)との係合を解除するようになっている請求項1から6のいずれか1項に記載の打撃及び/又はドリルハンマー。
  8. 係止歯列(26,34)は、周方向で見て傾斜した歯面(35)を有しており、該歯面を介して、打撃及び/又はドリルハンマー内に生ぜしめられた伝達すべきトルクは、駆動歯車(21)から係止リング(28)へ伝達されるようになっており、
    過負荷状態では前記傾斜した歯面は、ばね装置(29)の作用方向と逆向きの軸線方向力を生ぜしめるようなっており、該軸線方向力によって係止リング(28)は軸線方向で閉鎖リング(27)に向けて移動させられて、前記係止歯列(26,34)間の係合を解除するようになっている請求項7に記載の打撃及び/又はドリルハンマー。
  9. 係止リング(28)及び閉鎖リング(27)は、それぞれ連行爪(30,32)を有しており、該連行爪は互いに常時かみ合っていて、該係止リング(28)と該閉鎖リング(27)とを周方向で互いに相対回動不能に連結していると共に、該係止リング(28)と該閉鎖リング(27)とを軸線方向で互いに相対的に移動運動させうるようになっている請求項7又は8に記載の打撃及び/又はドリルハンマー。
  10. 駆動歯車(21)は少なくとも、該駆動歯車の係止歯列(26)と逆の側を軸線方向でベーススリーブ(20)によって支承されている請求項7から9のいずれか1項に記載の打撃及び/又はドリルハンマー。
  11. 係止装置は、前記駆動歯車(21)と前記閉鎖リング(27)との間に配置された係止リング(28)を有しており、該係止リング(28)は前記駆動歯車(21)に対して相対回動不能にされていて、かつ前記ばね装置(29)の作用に抗して前記駆動歯車(21)に対して相対的に軸線方向に移動させられるようになっており、
    前記閉鎖リング(27)は前記係止リング(28)に向いた端面(24)に係止歯列を有しており、
    前記係止リング(28)は前記閉鎖リング(27)に向いた端面に、該閉鎖リング(27)の前記係止歯列に適合された係止歯列を有しており、
    正常運転状態では前記係止リング(28)は、前記ばね装置(29)によって軸線方向で前記閉鎖リング(27)に向けて押圧され、これによって該閉鎖リングの係止歯列と係止リング自体の係止歯列とを互いに係合させるようになっており、
    過負荷状態では前記係止リング(28)は軸線方向で前記駆動歯車(21)に向けて移動させられて、係止リング自体の係止歯列と前記閉鎖リングの係止歯列との係合を解除するようになっている請求項1から6のいずれか1項に記載の打撃及び/又はドリルハンマー。
  12. 係止歯列は、周方向で見て傾斜した歯面(35)を有しており、該歯面を介して、打撃及び/又はドリルハンマー内に生ぜしめられた伝達すべきトルクは、係止リング(28)から閉鎖リング(27)へ伝達されるようになっており、過負荷状態では前記傾斜した歯面は、ばね装置(29)の作用方向と逆向きの軸線方向力を生ぜしめるようなっており、該軸線方向力によって係止リング(28)は軸線方向で駆動歯車(21)に向けて移動させられて、前記係止歯列間の係合を解除するようになっている請求項11に記載の打撃及び/又はドリルハンマー。
  13. 駆動歯車(21)及び係止リング(28)は、それぞれ連行爪(30,32)を有しており、該連行爪は互いに常時かみ合っていて、該駆動歯車(21)と該係止リング(28)とを周方向で互いに相対回動不能に連結していると共に、該駆動歯車(21)と該係止リング(28)とを軸線方向で互いに相対的に移動運動させうるようになっている請求項11又は12に記載の打撃及び/又はドリルハンマー。
  14. 駆動歯車(21)は少なくとも、係止リング(28)と逆の側を軸線方向でベーススリーブ(20)によって支承されている請求項11から13のいずれか1項に記載の打撃及び/又はドリルハンマー。
  15. ベーススリーブ(20)は、穿孔軸に組み込まれた構成部分であり、若しくは打撃機構用管状部材の構成部分である請求項1から14のいずれか1項に記載の打撃及び/又はドリルハンマー。
  16. 支持スリーブ(40)を設けてあり、該支持スリーブ上に安全継ぎ手、殊に該安全継ぎ手のベーススリーブ(20)を運動自在に若しくは回転自在に配置してある請求項1から15のいずれか1項に記載の打撃及び/又はドリルハンマー。
  17. 支持スリーブ(40)は穿孔軸の構成部分である請求項16に記載の打撃及び/又はドリルハンマー。
  18. 支持スリーブ(40)は打撃機構の構成部分、殊に打撃機構用管状部材の構成部分である請求項16又は17に記載の打撃及び/又はドリルハンマー。
  19. 支持スリーブ(40)上に、安全継ぎ手と前記支持スリーブ(40)との間のトルク伝達経路の形成若しくは遮断のために、軸線方向移動自在な切換リング(41)を設けてある請求項16から18のいずれか1項に記載の打撃及び/又はドリルハンマー。
  20. 切換リング(41)は支持スリーブ(40)に相対回動不能に連結されていて、少なくとも1つの端面に切換爪(43)を有しており、該切換爪(43)に対応して、閉鎖リング(27)は前記切換リングに向いた端面に切換爪(44)を有している請求項19に記載の打撃及び/又はドリルハンマー。
  21. 切換リング(41)は少なくとも、切換リング(41)の切換爪(43)が閉鎖リング(27)の切換爪(44)とかみ合っている穿孔位置と、前記両方の切換爪(43,44)が互いにかみ合い解除されている自由回転位置との間で移動自在である請求項19又は20に記載の打撃及び/又はドリルハンマー。
  22. 切換リング(41)は、切換爪を有している側の端面とは逆の側の端面(47)に固定爪(48)を有しており、該固定爪に対応して、固定リング(45)は前記切換リングに向いた端面に固定爪(46)を有しており、前記切換リング(41)は固定位置へ移動自在であって、該固定位置で前記切換リング(41)の固定爪(48)と前記固定リング(45)の固定爪(46)とをかみ合わせるようになっている請求項19から21のいずれか1項に記載の打撃及び/又はドリルハンマー。
  23. 切換リング(41)は、打撃及び/又はドリルハンマーの外側から操作可能な切換装置(49)によって移動させられるようになっている請求項19から22のいずれか1項に記載の打撃及び/又はドリルハンマー。
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