JP2008202792A - Rolling bearing unit - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両用ハブユニットなど、軸体の外周に転がり軸受を装着してなる転がり軸受ユニットに関する。 The present invention relates to a rolling bearing unit in which a rolling bearing is mounted on the outer periphery of a shaft body such as a vehicle hub unit.
車両用ハブユニットは、一般に、ハブホイールの軸体外周に複列の転がり軸受が抜け止めされた状態で装着される構造を有する。 In general, a vehicle hub unit has a structure in which a double-row rolling bearing is secured to the outer periphery of a shaft body of a hub wheel.
ハブホイールの軸体は、その自由端側に、前記軸受の抜け止めに使用される円筒部を備える。この円筒部は、かしめ治具を用いて径方向外向きに屈曲変形されて、軸受が備える内輪の軸方向外端面にかしめ付けられてかしめ部とされる。軸受は、このかしめ部により、ハブホイールから抜け止めされる。同時に、軸受の内輪は、このかしめ部から予圧を付与される。軸受の内輪の材料に炭素鋼が使用される。内輪は、軸受寿命を向上させるために、熱処理が施されてその軌道面の強度を高められている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、本発明者らは、内輪の材料に炭素鋼を用いるとともに内輪を熱処理した場合の当該内輪の軌道面の強度に関して各種研究を進めていた。その結果、転がり軸受ユニットを放置した状態でも、内輪の強度を安定して維持させることのできる発明を完成できるに至った。 By the way, the present inventors have advanced various studies on the strength of the raceway surface of the inner ring when carbon steel is used as the material of the inner ring and the inner ring is heat-treated. As a result, the inventors have completed an invention that can stably maintain the strength of the inner ring even when the rolling bearing unit is left unattended.
すなわち、本発明は、内輪をハブホイールの軸体にかしめ付けた状態で転がり軸受ユニットを保管などのため放置した際の内輪に割れが発生して破損する現象(置き割れ)の発生を防止した転がり軸受ユニットを提供することを解決すべき課題としている。 That is, the present invention has prevented the occurrence of a phenomenon in which the inner ring is cracked and broken (placement crack) when the rolling bearing unit is left for storage in a state where the inner ring is caulked to the shaft body of the hub wheel. Providing a rolling bearing unit is a problem to be solved.
本発明の転がり軸受ユニットは、軸体と、前記軸体の外周面に装着されるもので炭素鋼からなりかつその表面に熱処理が施されて残留オーステナイトが存在する表面層が形成されている内輪と、前記内輪の軸方向外端面に締結されて前記内輪の外周方向に引張応力を作用させている締結部とを含み、前記内輪は、径方向外側にエッジを有するとともに、そのエッジからは前記表面層が除去されている。 The rolling bearing unit according to the present invention includes a shaft body and an inner ring that is attached to the outer peripheral surface of the shaft body, is made of carbon steel, and has a surface layer on which heat treatment is performed and residual austenite exists. And a fastening portion that is fastened to an axially outer end surface of the inner ring and exerts a tensile stress in the outer circumferential direction of the inner ring, and the inner ring has an edge radially outward, and from the edge, the edge The surface layer has been removed.
本発明の転がり軸受ユニットによると、内輪のエッジから置き割れの原因となる前記表面層が除去されているから、残留オーステナイトがマルテンサイトに変態した際の体積膨張の影響を小さく抑えることができる。その結果、引張応力の増大によって内輪のエッジに置き割れが発生するのを防止できる。 According to the rolling bearing unit of the present invention, since the surface layer causing the cracking is removed from the edge of the inner ring, the influence of volume expansion when the residual austenite is transformed into martensite can be reduced. As a result, it is possible to prevent cracks from occurring at the edge of the inner ring due to an increase in tensile stress.
本発明は、好ましくは、研摩あるいは旋削により前記表面層が除去されている。 In the present invention, the surface layer is preferably removed by polishing or turning.
本発明は、好ましくは、前記除去により当該エッジにおける残留オーステナイト量が3%以上20%以下に設定されている。 In the present invention, the amount of retained austenite at the edge is preferably set to 3% or more and 20% or less by the removal.
本発明によれば、保管などのため放置した際の内輪に置き割れが発生するのを有効に防止できるようになる。 According to the present invention, it is possible to effectively prevent the inner ring from being cracked when left for storage or the like.
本発明の実施形態の詳細を図面を参照して説明する。図1および図2は、本発明の実施形態に係り、図1は、本発明の一実施の形態における駆動輪用のハブユニットからなる転がり軸受ユニットの断面図、図2は、本発明の一実施の形態における転がり軸受ユニットの内輪の断面図である。 Details of embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. 1 and 2 relate to an embodiment of the present invention, FIG. 1 is a sectional view of a rolling bearing unit comprising a hub unit for a drive wheel in one embodiment of the present invention, and FIG. It is sectional drawing of the inner ring | wheel of the rolling bearing unit in embodiment.
これらの図を参照して本発明の実施形態に従う転がり軸受ユニットを説明すると、車輪が取り付けられるハブホイール1は回転軸となる軸体2を有する。複列の転がり軸受3は、アンギュラ玉軸受からなり、軸体2の外周面に車両インナ側から圧入されて装着される。転がり軸受3は、内輪32を有する。この内輪32は、軸体2の車両インナー側の外周面の環状凹部2aに装着される。内輪32は、内輪軌道32dを有する一方、軸体2はその軸方向中間の外周面に内輪軌道2bを有する。内輪軌道2bは、内輪32の内輪軌道32dと共に軸方向一対の内輪軌道を構成する。軸体2はまた、車両アウタ側の外周面に径方向外向きのフランジ2cを有する。このフランジ2cの車両アウタ側側面に不図示のタイヤホイールとブレーキディスクが装着される。転がり軸受3はまた、外輪33を有する。この外輪33は、不図示のステアリングナックルを介して車体に固定され内周面に軸方向2列の外輪軌道38,39が形成されている。外輪33は、内輪32に対して径方向外側で同心に配置されている。転がり軸受3はまた、内輪軌道32d,2bならびに外輪軌道38,39に介装された軸方向2列の玉34,35と、各列の玉34,35を保持した軸方向2列の保持器36,37と、転がり軸受3の軸方向両端を密封するシールリング7,8とを備える。
A rolling bearing unit according to an embodiment of the present invention will be described with reference to these drawings. A
軸体2の車両インナ側軸端部は、径方向外向きに屈曲変形されて内輪32の車両インナー側の外端面32aにかしめつけられてかしめ部4を構成する。かしめ部4は、締結部として、玉34,35に適正な予圧を付与するとともに、転がり軸受3の軸体2からの抜け出しを防止する。
The vehicle inner side shaft end portion of the
図2を参照して内輪32を説明する。
The
内輪32の材料として、高炭素クロム鋼(日本工業規格SUJ2、軸受鋼とも呼ばれる)や、機械構造用炭素鋼(日本工業規格S55C)等の炭素鋼が使用される。
As the material of the
内輪32の軌道32dの表面強度を高めて軸受寿命を向上させるために、内輪32の製造工程で内輪32に対して熱処理を施す。この熱処理に際しては、脱炭を防止するために、若干の浸炭性雰囲気中で加熱したり、あるいは雰囲気ガスにNH3(アンモニアガス)を少量添加してなる浸炭窒化性雰囲気中で加熱する処理を施す。
In order to enhance the bearing life by increasing the surface strength of the
置き割れ現象について検討したところ、以下のことが考えられる。図3および図4を参照して置き割れ発生の現象を説明する。軸体2の端部は内輪32の軸方向端部の外端面32aにかしめ付けられてかしめ部4とされる。内輪32におけるかしめ部4の近傍部分に対して、かしめ部4から円周方向の引張応力が作用する。内輪32の外端面32aはかしめ部4で保持されているから、その引張応力は内輪32の外径側エッジ32bに集中する。内輪32の表面には、図4に示すように、前記熱処理後、残留オーステナイト量が他の部分よりも多い表面層Lができている。
When the cracking phenomenon was examined, the following can be considered. The phenomenon of occurrence of cracking will be described with reference to FIGS. The end portion of the
ここで、内輪32の外端面32aとその肩部の外周面32cとにより内輪32の外端面32aの外径側エッジ32bが構成される。外径側エッジ32bの表面層Lは、熱処理時に内輪32の外端面32aと外径面32cとからの加熱と炭素の拡散により、他の表面層Lよりも残留オーステナイト量が多くなる。熱処理後、表面層Lにおける残留オーステナイトは、マルテンサイトへ変態して表面層Lは体積膨張する。
Here, the
このマルテンサイトによる体積膨張は、前述の内輪32の外径側エッジ32bに作用する引張応力と相俟って、引張応力の増大を引き起こし、内輪32の外径側エッジ32bに置き割れが発生しやすくなる。このように、内輪32の外径側エッジ32bにおける残留オーステナイト量が置き割れ現象の発生に関係していると考えられる。そこで、本発明では、置き割れを防止するために、内輪32の外径側エッジ32bにおける残留オーステナイト量を少なくすることによって、置き割れ現象を防止できる転がり軸受ユニットを提案するものである。以下に内輪32の外径側エッジ32bにおける残留オーステナイト量を少なくする方法を説明する。
This volume expansion due to martensite, combined with the tensile stress acting on the outer
第1の方法は、表面層Lにおける残留オーステナイト量は内輪32の表面から内部に行くに従って減少する点に着目して、内輪32の外径側エッジ32bにおける表面層Lを研磨や旋削により所定の深さまで除去することにより、内輪32の外径側エッジ32bの残留オーステナイト量を少なくするものである。したがって、外径側エッジ32bにおいて、少なくとも引張応力が集中する範囲aにおける残留オーステナイト量が3%以上20%以下になるまで表面層Lを除去することで、内輪32の置き割れが発生する確率を低減できる。具体的な範囲aは、以下のように決められる。
The first method pays attention to the fact that the amount of retained austenite in the surface layer L decreases from the surface of the
除去する範囲aは、かしめ部4の外径寸法をφA、内輪32の肩部の外周面32cの外径をφB、内輪32のかしめ部4の近傍におけるエッジ32bからの半径をr、内輪32の表面に発生する残留オーステナイト量が過多となった(例えば残留オーステナイト量が20%以上)となった表面層の厚みにほぼ匹敵する数値をD(mm)とすると、その半径rを
(φB−φA)/2≧r≧D
の関係式を満足する半径rの範囲aとする。ここで、前記Dは、一例として好ましくは0.5[mm]である。
The range a to be removed includes the outer diameter of the
The range r of the radius r satisfying the relational expression Here, D is preferably 0.5 [mm] as an example.
このように、前記関係式を満足する内輪32のエッジ32bから半径rの範囲内に存在する表面層を除去することで、エッジ32bにおける残留オーステナイト量が3%以上20%以下、好ましくは5%以上15%以下、より好ましくは5%以上10%以下となる。
Thus, by removing the surface layer existing within the radius r from the
残留オーステナイト量が20%以下の時は、日数が経過しても置き割れが発生しなかった。残留オーステナイト量が23%の時は、10日目に置き割れが発生した。残留オーステナイト量が30%の時、7日目に置き割れが発生した。なお、残留オーステナイトは、内輪32の外径側エッジ32bから遠ざかるにつれて残留オーステナイト量は減少する。
When the amount of retained austenite was 20% or less, no cracking occurred even after days passed. When the amount of retained austenite was 23%, cracks occurred on the 10th day. When the amount of retained austenite was 30%, cracks occurred on the 7th day. The amount of retained austenite decreases with increasing distance from the outer
このように構成された転がり軸受ユニットによると、内輪32のエッジ32bから前記関係式を満足する半径rの範囲内での残留オーステナイト量を3%以上20%以下としたことで、残留オーステナイトがマルテンサイトに変態した際の体積膨張の影響を小さく抑えることができる。その結果、かしめ部4に起因した引張応力の増大によって内輪32のエッジ32bに置き割れが発生するのを防止でき、軸受の信頼性が向上する。
According to the rolling bearing unit configured as described above, the retained austenite amount in the range of the radius r satisfying the relational expression from the
本発明は、上述の実施の形態に示すように、内輪32のエッジ32bを研摩や旋削することにより、エッジ32bにおける残留オーステナイト量を3%以上20%以下としたものに限るものではなく、内輪32の製造工程における熱処理条件の最適化によって、エッジ32bにおける残留オーステナイト量を3%以上20%以下としてもよい。
The present invention is not limited to the case where the amount of retained austenite at the
従来の熱処理条件は、次の通りである。すなわち、熱処理炉に内輪32を投入する。このときの熱処理炉の内部温度を850℃〜930℃とする。内輪32の熱処理時間を5時間とする。熱処理炉内部の炭素濃度C・P(Carbon・Potential)は1.1〜1.4%とし,またアンモニア濃度を7〜11CFHとする。ただし、CFHはft3/H(cubic foot per hour))を意味する。その後、熱処理炉の内部温度を800〜830℃にまで降温し、その降温状態を30分間保持させた後、熱処理炉から内輪32を取り出して、60℃〜100℃の油中に入れて焼入れする(油冷)。この油冷後、内部温度を160℃〜200℃とした熱処理炉で再び、内輪32を2時間かけて焼戻す。その後、熱処理炉から内輪32を取り出して空冷する。
Conventional heat treatment conditions are as follows. That is, the
本発明ではこのような内輪32に対する従来の熱処理条件を改良している。すなわち、熱処理炉に内輪32を投入する。このときの熱処理炉の内部温度を850℃〜930℃とする。内輪32の熱処理時間を5時間とする。熱処理炉内部の炭素濃度C・Pは0.9〜1.1%とし,またアンモニア濃度を4〜7CFHとする。その後、熱処理炉の内部温度を800℃〜830℃にまで降温し、その降温状態を30分間保持させた後、熱処理炉から内輪32を取り出して、60℃〜100℃の油中に入れて焼入れする(油冷)。この油冷後、内部温度を160℃〜200℃とした熱処理炉で再び、内輪32を2時間かけて焼戻す。その後、熱処理炉から内輪32を取り出して空冷する。
In the present invention, the conventional heat treatment conditions for the
このように本発明では、上記熱処理条件のうち、炭素濃度とアンモニア濃度とを改良することで、内輪32のエッジ32bを研摩や旋削をすることなく、エッジ32bにおける残留オーステナイト量を3%以上20%以下とすることができる。
As described above, in the present invention, by improving the carbon concentration and the ammonia concentration among the above heat treatment conditions, the amount of retained austenite at the
本発明は、上述の実施の形態に示した構造を有する内輪32に限るものではない。例えば、図5に示すように、内輪32の肩部の車両インナー側端部に縮径された段差32eを設け、この段差32eを回転速度センサの設置スペースとするとともに、前記段差32eの車両インナー側端部を前記エッジ32bとしている。このエッジ32bにおいて前記関係式を満足する半径rの範囲内の残留オーステナイト量を3%以上20%以下としたものであってもよい。
The present invention is not limited to the
本発明は、上述の実施の形態に示すように、締結部がかしめ部4に限るものではなく、軸体2に螺合して内輪32の軸方向外端面に締結したナットであってもよい。要するに、軸体2に内輪32の軸方向外端面に締結されて内輪32の外周方向に引張応力を作用させるような締結部を含む。
The present invention is not limited to the
本発明は、上述の実施の形態に示すように、ハブホイールとアンギュラ玉軸受との組合せからなるハブユニットに限るものではなく、ハブホイール等を軸体とし、アンギュラ玉軸受等の転がり軸受をこの軸体の外周に設けた各種転がり軸受ユニットに適用してもよい。 The present invention is not limited to a hub unit composed of a combination of a hub wheel and an angular ball bearing, as shown in the above-described embodiment, and a rolling bearing such as an angular ball bearing using a hub wheel or the like as a shaft body. You may apply to the various rolling bearing units provided in the outer periphery of the shaft body.
1 ハブホイール
2 軸体
3 転がり軸受
32 内輪
1
Claims (10)
前記軸体の外周面に装着されるもので炭素鋼からなりかつその表面に熱処理が施されて残留オーステナイトが存在する表面層が形成されている内輪と、
前記内輪の軸方向外端面に締結されて前記内輪の外周方向に引張応力を作用させている締結部と、
を含み、
前記内輪は、径方向外側にエッジを有するとともに、そのエッジからは前記表面層が除去されている転がり軸受ユニット。 A shaft,
An inner ring which is attached to the outer peripheral surface of the shaft body and which is made of carbon steel and has a surface layer on which heat treatment is applied and residual austenite is present;
A fastening portion fastened to the outer end surface in the axial direction of the inner ring and exerting a tensile stress in the outer circumferential direction of the inner ring;
Including
The inner ring is a rolling bearing unit having an edge on the radially outer side, and the surface layer is removed from the edge.
前記内輪は、研摩あるいは旋削により前記エッジから前記表面層が除去されている転がり軸受ユニット。 The rolling bearing unit according to claim 1,
The inner ring is a rolling bearing unit in which the surface layer is removed from the edge by grinding or turning.
前記内輪は、前記除去により当該エッジにおける残留オーステナイト量が3%以上20%以下に設定されている転がり軸受ユニット。 The rolling bearing unit according to claim 1,
The inner ring is a rolling bearing unit in which the amount of retained austenite at the edge is set to 3% or more and 20% or less by the removal.
前記内輪は、その肩部の車両インナー側端部に段差を有し、前記段差は回転速度センサの設置スペースとされているとともに、前記段差の車両インナー側端部は、前記エッジとされている転がり軸受ユニット。 The rolling bearing unit according to claim 1,
The inner ring has a step at a vehicle inner side end of the shoulder, the step being a space for installing a rotation speed sensor, and the vehicle inner side end of the step being the edge. Rolling bearing unit.
前記軸体の外周面に装着されるもので炭素鋼からなりかつその表面硬さを増大させる熱処理が施されている内輪と、
前記内輪の軸方向外端面に締結されて前記内輪の外周方向に引張応力を作用させている締結部と、
を含み、
前記内輪は、径方向外側にエッジを有するとともに、前記熱処理により少なくとも前記エッジにおける残留オーステナイト量が3%以上20%以下にされている転がり軸受ユニット。 A shaft,
An inner ring that is attached to the outer peripheral surface of the shaft body, is made of carbon steel, and is subjected to heat treatment to increase its surface hardness;
A fastening portion fastened to the outer end surface in the axial direction of the inner ring and exerting a tensile stress in the outer circumferential direction of the inner ring;
Including
A rolling bearing unit in which the inner ring has an edge on the radially outer side, and the amount of retained austenite at least at the edge is 3% or more and 20% or less by the heat treatment.
前記内輪の肩部の車両インナー側端部に段差を有し、前記段差は、回転速度センサの設置スペースとされているとともに、前記段差の車両インナー側端部は、前記エッジとされている転がり軸受ユニット。 In the rolling bearing unit according to claim 5,
There is a step at a vehicle inner side end of the shoulder of the inner ring, and the step is a space for installing a rotation speed sensor, and the vehicle inner side end of the step is a rolling edge. Bearing unit.
前記軸体の外周面に装着されるもので炭素鋼からなりかつその表面硬さを増大させる熱処理が施されている内輪と、
前記内輪と前記内輪に対して径方向外側で同心に配置される外輪との間に介装されている玉とを備え、
前記軸体に前記内輪の軸方向外端面にかしめつけられたかしめ部が形成されていることにより、前記玉に予圧が付与されかつ前記内輪が前記軸体に固定されてなり、
前記内輪は、前記かしめ部近傍の径方向外側にエッジを有するとともに、前記エッジにおける残留オーステナイト量が3%以上20%以下に設定されている転がり軸受ユニット。 A shaft,
An inner ring that is attached to the outer peripheral surface of the shaft body, is made of carbon steel, and is subjected to heat treatment to increase its surface hardness;
A ball interposed between the inner ring and an outer ring disposed concentrically on the radially outer side with respect to the inner ring,
By forming a caulking portion that is caulked to the axially outer end surface of the inner ring on the shaft body, a preload is applied to the ball and the inner ring is fixed to the shaft body,
A rolling bearing unit in which the inner ring has an edge on the radially outer side in the vicinity of the caulking portion, and the amount of retained austenite at the edge is set to 3% or more and 20% or less.
前記軸体の外周面に装着される内輪と、
前記内輪の軸方向外側端面に締結されている締結部と、
を含み、
前記内輪は、径方向外側のエッジにおける残留オーステナイト量が3%以上20%以下にされている転がり軸受ユニット。 A shaft,
An inner ring mounted on the outer peripheral surface of the shaft body;
A fastening portion fastened to the axially outer end face of the inner ring;
Including
The inner ring is a rolling bearing unit in which the amount of retained austenite at the radially outer edge is 3% or more and 20% or less.
少なくとも前記エッジにおける残留オーステナイト量が20%以上である部分が除去されている転がり軸受ユニット。 In the rolling bearing unit according to claim 8,
A rolling bearing unit in which at least a portion where the amount of retained austenite at the edge is 20% or more is removed.
熱処理により前記エッジにおける残留オーステナイト量が3%以上20%以下にされている転がり軸受ユニット。 In the rolling bearing unit according to claim 8,
A rolling bearing unit in which the amount of retained austenite at the edge is 3% or more and 20% or less by heat treatment.
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