JP2008293138A - ソフトウェア開発支援プログラム、ソフトウェア開発支援方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ターゲットマシン200にて実行される機械語オブジェクト320を開発するソフトウェア開発支援装置100の開発支援ツール170において、条件モニタ機能174によって監視対象の変数の変数値333の採取条件を定義する採取条件情報350の設定時に、画面表示中のソースコード310に含まれる変数を自動的に監視対象の変数として選択して監視対象変数情報340に格納する。この監視対象変数情報340をターゲットマシン200のアドレス一覧メモリ253に設定して、採取条件の成立時に値保持メモリ252に変数値333を格納させ、ソフトウェア開発支援装置100に回収してソースコード310の該当変数とともに表示する。
【選択図】図1
Description
特許文献1には、アプリケーションプログラムに記述されているラベル名と対応するアドレス値を格納したテーブルを実行可能ファイルに随伴させてプログラマブルロジックコントローラに書き込み、デバッグ時には、当該実行可能ファイルとテーブルを読み出して、アドレス値をラベル名で置換して表示することにより、デバッグ効率を向上させる技術が開示されている。
一方、特許文献2には、デバッグ割り込みの都度、利用者プログラム番号とステップ番号と変数の値をトレースバッファに格納し、このトレースバッファの値を読み出して表示する技術が開示されている。しかし、この特許文献2の場合にも、多数の変数から効率的に監視対象の変数の指定する、という上述の技術的課題の認識は見られない。
本発明の他の目的は、ターゲットマシンに必要以上に大きなメモリ容量を必要とすることなく、効率的なデバッグを行うことが可能なソフトウェア開発支援技術を提供することにある。
前記ソースコードから前記変数を抽出し、監視対象の候補として登録する処理と、
前記監視対象の候補から実際に監視する対象が選択されたとき、前記監視対象の候補を監視対象として登録する処理と、
前記ターゲットマシンから前記監視対象の前記変数の値を採取するにあたって、そのトリガーとなる条件を採取条件として登録する処理と、
前記変数アドレス対応表に基づき、前記監視対象となる前記アドレス情報を特定する処理と、
前記機械語オブジェクトおよび前記採取条件および前記アドレス情報を前記ターゲットマシンに転送する処理と、
前記機械語オブジェクトが前記ターゲットマシンで実行されるときに、前記採取条件に基づいて採取される前記監視対象の値を前記ターゲットマシンから受信し、前記変数アドレス対応表に基づいて前記変数と対応づけて表示する処理と、
をコンピュータに実行させるソフトウェア開発支援プログラムを提供する。
前記監視対象の候補から実際に監視する対象が指定されなかったとき、前記監視対象の候補全てを前記監視対象として登録する処理を前記コンピュータに実行させるソフトウェア開発支援プログラムを提供する。
前記ソースコードに記述された関数に含まれる前記変数、または前記採取条件の登録時に前記ソースコードの表示画面上に表示されている前記変数、または予め一つ或いは複数の前記変数をグループ化し、該グループに含まれる前記変数を、前記監視対象の候補として登録するソフトウェア開発支援プログラムを提供する。
開発支援プログラムにおいて、
さらに、登録された監視対象の前記変数に対して、ある単位毎に監視対象の有効/無効の設定を受け付ける処理を前記コンピュータに実行させるソフトウェア開発支援プログラムを提供する。
前記ターゲットマシンは、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)であるソフトウェア開発支援プログラムを提供する。
前記ソースコードから前記変数を抽出し、監視対象の候補として登録するステップと、
前記監視対象の候補から実際に監視する対象が選択されたとき、前記監視対象の候補を監視対象として登録するステップと、
前記ターゲットマシンから前記監視対象の前記変数の値を採取するにあたって、そのトリガーとなる条件を採取条件として登録するステップと、
前記変数アドレス対応表に基づき、前記監視対象となる前記アドレス情報を特定するステップと、
前記機械語オブジェクトおよび前記採取条件および前記アドレス情報を前記ターゲットマシンに転送するステップと、
前記機械語オブジェクトが前記ターゲットマシンで実行されるときに、前記採取条件に基づいて採取される前記監視対象の値を前記ターゲットマシンから受信し、前記変数アドレス対応表に基づいて前記変数と対応づけて表示するステップと、
を含むソフトウェア開発支援方法を提供する。
前記監視対象の候補から実際に監視する対象が指定されなかったとき、前記監視対象の候補全てを前記監視対象として登録するソフトウェア開発支援方法を提供する。
登録された監視対象の前記変数に対して、ある単位毎に監視対象の有効/無効の設定を行うソフトウェア開発支援方法を提供する。
監視対象の前記変数の登録を自動的に行うステップでは、前記ソースコードに記述された関数に含まれる前記変数、または前記採取条件の登録時に前記ソースコードの表示画面上に表示されている前記変数、または予め一つ或いは複数の前記変数をグループ化し、該グループに含まれる前記変数を、前記監視対象の候補として登録するソフトウェア開発支援方法を提供する。
前記ターゲットマシンは、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)であるソフトウェア開発支援方法を提供する。
ユーザがデバッグをする場合、複数のソースコードにまたがって採取条件を設定する。大抵ソースコードは、機能毎に記述されてあるため、ソースコード単位で、監視対象の変数を登録することになる。しかし、監視対象の変数の個数には、上限が存在するため、上限を超えた場合、監視対象の変数を減らす必要がある。監視対象の変数を1つずつ指定するのは、効率が悪いため、本発明では、必要に応じて、ソースコード単位で有効/無効の設定を変更できるようにする。
また、ターゲットマシンに必要以上に大きなメモリ容量を必要とすることなく、効率的なデバッグを行うことが可能なソフトウェア開発支援技術を提供することができる。
図1は、本発明の一実施の形態であるソフトウェア開発支援方法を実施するソフトウェア開発支援装置の原理を示すブロック図、図2は、本発明の一実施の形態であるソフトウェア開発支援装置およびターゲットマシンの構成例を示す概念図である。
ソフトウェア開発支援装置100は、マイクロプロセッサ110、主記憶120、外部記憶装置130、キーボード141、ディスプレイ142、通信インタフェース150を含むコンピュータで構成されている。
そして、マイクロプロセッサ110が、この開発支援ツール170を実行することで、後述のような各種のソフトウェア開発支援処理を行う。
コンパイル機能173は、ソースコード310から機械語オブジェクト320に変換する処理および変数−アドレス対応表330を生成する処理を行う。
図2に例示されるように外部記憶装置130は、ソースコード310、機械語オブジェクト320、変数−アドレス対応表330、監視対象変数情報340、採取条件情報350をファイルとして保持する。
図3は、監視対象変数情報340の構成例を示す概念図である。監視対象変数情報340は、変数名341と、有効フラグ342からなる。
図4は、変数−アドレス対応表330の構成例を示す概念図である。変数−アドレス対応表330は、変数名331とアドレス情報332からなる。
不揮発メモリ240には、ソフトウェア開発支援装置100から受信した機械語オブジェクト320が格納される。
アドレス一覧メモリ253には、後述のようにしてソフトウェア開発支援装置100のモニタ機能171から受信した監視対象の変数に対応する一つまたは複数のアドレス情報332と、対応する採取条件350aが格納される。
以下、本実施の形態のソフトウェア開発支援装置100およびターゲットマシン200のデバッグ時の作用を説明する。
次に、図1に例示されるように、開発支援ツール170は、モニタ機能171、ユーザがソースコード310を記述するユーザインタフェース機能172と、ユーザが作成したソースコード310をターゲットマシン200上で動作する機械語オブジェクト320に変換するコンパイル機能173と、監視対象変数情報340、採取条件情報350を設定する条件モニタ機能174と、開発支援ツール170とターゲットマシン200間でデー
タを送受信する通信機能175を含んでいる。
機械語オブジェクト320は、ターゲットマシン200上で動作する命令の集合体であり、一つまたは複数の機械語オブジェクト320が組み合わされてユーザプログラム320Aとしてターゲットマシン200上で動作する。
ソースコード表示領域411にはソースコード310が表示される。このソースコード310は、ユーザインタフェース機能172によってユーザが入力したものである。
すなわち、変数の値(変数値333)は、コンパイル機能173が作成した変数−アドレス対応表330から変数のアドレス情報332を取り出し、ターゲットマシン200のターゲット管理部250に対して、通信機能175を経由して当該アドレス情報332を通知して値保持メモリ252から読み出すことで獲得する。獲得した変数値333は、モニタ機能171によりモニタ画面410の変数値表示領域412に表示する。
で、対象となる変数(ここでは、cnt1)のダブルクリック等の動作を行うと、これを検知した条件モニタ機能174はより採取条件設定画面430(図6参照)を表示する。この時、ソースコード表示領域411のソースコード上に表示されている複数の変数を監視対象変数情報340に登録する。
図8は、監視対象変数一覧画面440の一例を示している。監視対象変数一覧画面440は、変数表示欄441、インスタンス表示欄442を含んでいる。ソースコード表示領域411のソースコード上には、変数としてcnt、cnt1が表示されているため(図7、参照)、監視対象の変数としてこれらを登録できる。変数の抽出技術には、既存の仕組みを利用する。例えば、コンパイル時に、ソースコードの位置と変数を関連付ける方法や、表示されているソースコード310を文法解析(パージング)し、変数名341の文字列を取り出す方法、等を用いる。
例えば、図10に例示される監視対象変数一覧画面440では、画面の左端に各変数の表示位置に対応して有効/無効チェックボックス443を設け、この有効/無効チェックボックス443にチェックが付いている場合は有効であることを示し、外れている場合は無効であることを示す。全て削除ボタンの他に、全て有効ボタン444、全て無効ボタン445等のボタンを追加し、これらのボタンを押された場合、各変数の有効/無効の状態を変更する。すなわち、上述の監視対象変数情報340の有効フラグ342を設定する。有効フラグ342の状態が有効のものが監視対象の変数である。
数のアドレス情報332から、ユーザプログラム320Aにおける監視対象のアドレスにある値(変数値333)を保存する。
モニタ機能171は、通常の表示(定期的にターゲットマシン200から読み出した値の表示)と条件が成立した場合の表示を区別するための情報を画面に表示する。例えば、図11に例示される条件成立時表示画面450の表示例のようにステータスバー451に条件が成立し、条件モニタが停止していることを示す文字列(メッセージ452)(この場合、“条件モニタ停止中”)を表示する。
ソフトウェア開発支援装置100の側では、開発支援ツール170のユーザインタフェース機能172がユーザからの入力を受け付けることによりソースコード310の作成/編集を行う(ステップ601)。
ドレス一覧メモリ253に設定された採取条件情報350の採取条件が成立するか否かを判別し(ステップ703)、成立した場合には、アドレス一覧メモリ253に登録されているアドレス情報332に対応したユーザプログラム320Aのアドレスの値(変数値333)を採取して値保持メモリ252に格納する(ステップ704)。
ターゲットマシン200の側のターゲット管理部250は、ユーザプログラム320Aの実行完了を監視し(ステップ707)、終了した場合には、ソフトウェア開発支援装置100の開発支援ツール170に通知する(ステップ708)。
すなわち、この図14のフローチャートにおいては、ソフトウェア開発支援装置100からターゲットマシン200に対して、機械語オブジェクト320を送信して(ステップ604A)、実行指令を与えて、当該機械語オブジェクト320を含むユーザプログラム320Aの実行を開始(ステップ702)させた後に(ステップ605)、随時、キーボード141から採取条件350aの入力を受け付けて(ステップ603A)、対応するアドレス情報332とともにターゲットマシン200に送信して(ステップ604B)、アドレス一覧メモリ253に設定してデバッグを行う点が、上述の図13のフローチャートの場合と異なっている。
更に、ソースコード310の量が多くなると、複数箇所でソースコード310の検証を実施する必要があり、検証するソースコード310の位置が変われば、監視対象の変数も変更する必要がある。従って、本実施の形態の開発支援ツール170のように自動で監視対象の変数を登録することによりユーザのデバッグ効率が向上する。
たとえば、上述の実施の形態では、ターゲットマシンの例としてプログラマブルロジックコントローラを挙げて説明したが、一般の情報処理装置や制御機器等に実装されるソフトウェアのデバッグに広く適用することができる。
110 マイクロプロセッサ
120 主記憶
130 外部記憶装置
141 キーボード
142 ディスプレイ
150 通信インタフェース
160 オペレーティングシステム
170 開発支援ツール
171 モニタ機能
172 ユーザインタフェース機能
173 コンパイル機能
174 条件モニタ機能
175 通信機能
200 ターゲットマシン
210 汎用マイコン
220 システムメモリ
230 通信インタフェース
231 汎用通信線
232 被制御機器通信線
240 不揮発メモリ
250 ターゲット管理部
251 条件判定部
252 値保持メモリ
253 アドレス一覧メモリ
310 ソースコード
320 機械語オブジェクト
320A ユーザプログラム
330 変数−アドレス対応表
331 変数名
332 アドレス情報
333 変数値
340 監視対象変数情報
341 変数名
342 有効フラグ
350 採取条件情報
350a 採取条件
410 モニタ画面
411 ソースコード表示領域
412 変数値表示領域
413 シーケンスチャート表示領域
414 不定文字列
420 ソースコード表示画面
430 採取条件設定画面
431 条件入力欄
432 比較データ入力欄
440 監視対象変数一覧画面
441 変数表示欄
442 インスタンス表示欄
443 有効/無効チェックボックス
444 全て有効ボタン
445 全て無効ボタン
449 エラー警告メッセージ
450 条件成立時表示画面
451 ステータスバー
452 メッセージ
Claims (10)
- ソースコードからターゲットマシンで実行される機械語オブジェクト、および前記ソースコードに定義された変数と当該変数の前記機械語オブジェクトにおけるアドレス情報との対応関係が記録された変数アドレス対応表を生成する処理と、
前記ソースコードから前記変数を抽出し、監視対象の候補として登録する処理と、
前記監視対象の候補から実際に監視する対象が選択されたとき、前記監視対象の候補を監視対象として登録する処理と、
前記ターゲットマシンから前記監視対象の前記変数の値を採取するにあたって、そのトリガーとなる条件を採取条件として登録する処理と、
前記変数アドレス対応表に基づき、前記監視対象となる前記アドレス情報を特定する処理と、
前記機械語オブジェクトおよび前記採取条件および前記アドレス情報を前記ターゲットマシンに転送する処理と、
前記機械語オブジェクトが前記ターゲットマシンで実行されるときに、前記採取条件に基づいて採取される前記監視対象の値を前記ターゲットマシンから受信し、前記変数アドレス対応表に基づいて前記変数と対応づけて表示する処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするソフトウェア開発支援プログラム。 - 請求項1記載のソフトウェア開発支援プログラムにおいて、
前記監視対象の候補から実際に監視する対象が指定されなかったとき、前記監視対象の候補全てを前記監視対象として登録する処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とするソフトウェア開発支援プログラム。 - 請求項1または2のいずれかに記載のソフトウェア開発支援プログラムにおいて、
前記ソースコードに記述された関数に含まれる前記変数、または前記採取条件の登録時に前記ソースコードの表示画面上に表示されている前記変数、または予め一つ或いは複数の前記変数をグループ化し、該グループに含まれる前記変数を、前記監視対象の候補として登録することを特徴とするソフトウェア開発支援プログラム。 - 請求項1または2のいずれかに記載のソフトウェア開発支援プログラムにおいて、
さらに、登録された監視対象の前記変数に対して、ある単位毎に監視対象の有効/無効の設定を受け付ける処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とするソフトウェア開発支援プログラム。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のソフトウェア開発支援プログラムにおいて、
前記ターゲットマシンは、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)であることを特徴とするソフトウェア開発支援プログラム。 - ソースコードからターゲットマシンで実行される機械語オブジェクト、および前記ソースコードに定義された変数と当該変数の前記機械語オブジェクトにおけるアドレス情報との対応関係が記録された変数アドレス対応表を生成するステップと、
前記ソースコードから前記変数を抽出し、監視対象の候補として登録するステップと、
前記監視対象の候補から実際に監視する対象が選択されたとき、前記監視対象の候補を監視対象として登録するステップと、
前記ターゲットマシンから前記監視対象の前記変数の値を採取するにあたって、そのトリガーとなる条件を採取条件として登録するステップと、
前記変数アドレス対応表に基づき、前記監視対象となる前記アドレス情報を特定するステップと、
前記機械語オブジェクトおよび前記採取条件および前記アドレス情報を前記ターゲット
マシンに転送するステップと、
前記機械語オブジェクトが前記ターゲットマシンで実行されるときに、前記採取条件に基づいて採取される前記監視対象の値を前記ターゲットマシンから受信し、前記変数アドレス対応表に基づいて前記変数と対応づけて表示するステップと、
を含むことを特徴とするソフトウェア開発支援方法。 - 請求項6記載のソフトウェア開発支援方法において、
前記監視対象の候補から実際に監視する対象が指定されなかったとき、前記監視対象の候補全てを前記監視対象として登録することを特徴とするソフトウェア開発支援方法。 - 請求項6または7のいずれかに記載のソフトウェア開発支援方法において、
登録された監視対象の前記変数に対して、ある単位毎に監視対象の有効/無効の設定を行うことを特徴とするソフトウェア開発支援方法。 - 請求項6または7のいずれかに記載のソフトウェア開発支援方法において、
監視対象の前記変数の登録を自動的に行うステップでは、前記ソースコードに記述された関数に含まれる前記変数、または前記採取条件の登録時に前記ソースコードの表示画面上に表示されている前記変数、または予め一つ或いは複数の前記変数をグループ化し、該グループに含まれる前記変数を、前記監視対象の候補として登録することを特徴とするソフトウェア開発支援方法。 - 請求項6乃至9のいずれか一項に記載のソフトウェア開発支援方法において、
前記ターゲットマシンは、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)であることを特徴とするソフトウェア開発支援方法。
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