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JP2008254514A - チップアップ・スライド式自動車用シート - Google Patents

チップアップ・スライド式自動車用シート Download PDF

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JP2008254514A JP2007097225A JP2007097225A JP2008254514A JP 2008254514 A JP2008254514 A JP 2008254514A JP 2007097225 A JP2007097225 A JP 2007097225A JP 2007097225 A JP2007097225 A JP 2007097225A JP 2008254514 A JP2008254514 A JP 2008254514A
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Abstract

【課題】部品点数を極力低減するとともに着座状態にあるシートの前後方向の移動範囲を規制することができるチップアップ・スライド式自動車用シートを提供すること。
【解決手段】スライド規制機構を、スライド規制ストッパ40と、このスライド規制ストッパ40と係合してシートSのスライド規制を行うためのストッパ部材52,54とで構成する一方、チップアップ機構を、スライド規制ストッパ40と係合するリンク部材30とロック部材34とで構成した。また、ロック部材34でリンク部材30をロックすることによりシートクッションを着座状態あるいは跳ね上げ状態に保持するとともに、着座領域において、リンク部材30あるいはロック部材34をスライド規制ストッパ40に当接させてスライド規制ストッパ40をストッパ部材52,54に係合可能に構成してシートSを着座領域に保持するようにした。
【選択図】図5

Description

本発明は、前後方向に複数列のシートを有するワンボックスカー等に使用されるチップアップ・スライド式自動車用シートに関する。
従来のチップアップ・スライド式自動車用シートは、ワンボックスカー等のセカンドシートあるいはサードシートに採用され、これらのシートのシートクッションを跳ね上げて前後方向にスライドさせることにより乗員のウォークインスペースを確保したり荷物スペースを拡大できるように構成されている。このようなシートには、着座時シートベルトが所定の機能を発揮できる着座領域と、着座領域より広くシートクッションのチップアップ時にスライド可能なチップアップ・スライド領域とが設けられており、着座領域からチップアップ・スライド領域へのシートのスライドを規制するスライド規制機構が設けられている。
また、このスライド規制機構をチップアップ機構と連動させるようにした構成も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の連動機構は構造的に複雑なことから、チップアップ機構にリンクバーを設けるとともに、シートスライド装置に取り付けられたブラケットに長孔を形成し、リンクバーの一端をシートクッションフレームに枢着するとともに、リンクバーの他端に取り付けられた係合ピンをブラケットの長孔に遊挿し、ロックレバーの一部を係合ピンに押圧させた構成のものも提案されている。この構成では、シートクッションの跳ね上げに伴って、リンクバーの係合ピンが長孔をスライド移動して係合ピンによるロックレバーの押圧を解除し、ストッパプレートに対するロックレバーのロックを解除している(例えば、特許文献2参照。)。
特開平9−188170号公報 特開2005−74101号公報
特許文献2に記載の連動機構は、特許文献1に記載の連動機構に比べ、部品点数を少なくして組み付けを容易にしているが、ロックレバーを押圧してスライドストッパとして機能するリンクバーに加え、チップアップ機構には、二つのロック歯を有しブラケットに取り付けられたサブブラケットや、二つのロック歯と選択的に係合してシートクッションを着座状態あるいは跳ね上げ状態に保持するためのフック状のラッチや、ラッチとロック歯との係合を解除するための作動カム等の部材が設けられており、まだまだ部品点数が多いという問題がある。
また、特許文献2に記載の連動機構においては、ロックレバーが回転する構成のため、シートの前方移動は規制できるものの後方移動は規制できないという問題もある。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、部品点数を極力低減するとともに着座状態にあるシートの前後方向の移動範囲を規制することができるチップアップ・スライド式自動車用シートを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、シートクッションと、該シートクッションの後部に設けられたシートバックと、前記シートクッションを車体前後方向に摺動させるためのスライド装置と、前記シートクッションを前記シートバックに向かって跳ね上げるためのチップアップ機構と、を備えたチップアップ・スライド式自動車用シートであって、前記スライド装置は、前記シートクッションに着座可能な着座領域と、前記シートクッションを前記シートバックに向かって跳ね上げた状態を維持したチップアップ・スライド領域とにおいて、前記シートをスライド可能に構成されるとともに、前記シートを前記着座領域に保持するためのスライド規制機構を有し、該スライド規制機構を、前記スライド装置に上下動自在に取り付けられたスライド規制ストッパと、該スライド規制ストッパと係合して前記シートのスライド規制を行うためのストッパ部材とで構成する一方、前記チップアップ機構を、前記シートクッションに取り付けられ前記スライド規制ストッパと係合するリンク部材とロック部材とで構成し、前記ロック部材で前記リンク部材をロックすることにより前記シートクッションを着座状態あるいは跳ね上げ状態に保持するとともに、前記着座領域において、前記リンク部材と前記ロック部材の少なくとも一方を前記スライド規制ストッパに当接させて前記スライド規制ストッパを前記ストッパ部材に係合可能に構成して前記シートを前記着座領域に保持するようにしたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記ロック部材がロック部材解除レバーに連結され、前記シートクッションの跳ね上げ状態において、前記スライド規制ストッパを前記ロック部材に当接させることにより前記ロック部材解除レバーの操作を規制するようにしたことを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、前記リンク部材と前記ロック部材はシートクッションフレームに回動自在に取り付けられ、前記リンク部材がガイド溝を有する一方、前記ロック部材が前記ガイド溝に遊挿されたロックピンを有し、前記ガイド溝の第1の位置に前記ロックピンが嵌入して前記シートクッションを前記着座状態に保持する一方、前記ガイド溝の第2の位置に前記ロックピンが嵌入して前記シートクッションを前記跳ね上げ状態に保持するようにしたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記ガイド溝が、第1ガイド溝と、該第1ガイド溝と略直交する方向に延びる第2ガイド溝と、該第2ガイド溝と略平行に延びる第3ガイド溝とで構成され、前記第1の位置が前記第1ガイド溝であり、前記第2の位置が前記第3ガイド溝であることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記第1ガイド溝への前記ロックピンの嵌入時には、前記リンク部材が前記スライド規制ストッパと係合して前記シートを前記着座領域に保持するようにしたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記第2ガイド溝への前記ロックピンの嵌入時には、前記ロック部材が前記スライド規制ストッパと係合して前記シートを前記着座領域に保持するようにしたことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、前記第3ガイド溝への前記ロックピンの嵌入時には、前記ストッパ部材に対する前記スライド規制ストッパの係合を解除して前記シートが前記チップアップ・スライド領域にスライドできるようにしたことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、前記スライド装置が、車体フロアに固定されたロワレールと、該ロワレールに摺動自在に取り付けられたアッパーレールとを備え、前記ストッパ部材が、前記アッパーレールに取り付けられる一方、前記ストッパ部材が前記ロワレールに取り付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、スライド規制機構を、スライド装置に上下動自在に取り付けられたスライド規制ストッパと、このスライド規制ストッパと係合してシートのスライド規制を行うためのストッパ部材とで構成する一方、チップアップ機構を、スライド規制ストッパと係合するリンク部材とロック部材とで構成し、ロック部材でリンク部材をロックすることによりシートクッションを着座状態あるいは跳ね上げ状態に保持するとともに、着座領域において、リンク部材あるいはロック部材をスライド規制ストッパに当接させてスライド規制ストッパをストッパ部材に係合可能に構成してシートを着座領域に保持するようにしたので、部品点数が少ない簡素な構成で着座状態にあるシートの前後方向の移動範囲を規制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1はワンボックスカー等に設けられたセカンドシートあるいはサードシートを示しており、本発明に係るチップアップ・スライド式自動車用シートSを採用している。このシートSは、スライド装置(後述)に取り付けられチップアップ可能なシートクッション2と、スライド装置にリクライニング装置4を介して傾倒自在に取り付けられたシートバック6を備えている。
また、図1(a)に示される領域Xは、シートSに着座可能でシートベルトが所定の機能を発揮できる着座領域を示しており、図1(b)に示される領域Yは、着座領域Xより広くシートクッション2のチップアップ時にスライド可能なチップアップ・スライド領域を示している。なお、着座領域Xの前方あるいは後方に位置するチップアップ・スライド領域Yにおいては、シートベルトは所定の機能を発揮することができない。
図2に示されるように、本発明に係る自動車用シートSは、スライド装置8に取り付けられ、着座時シートSを着座領域Xに保持するためのスライド規制機構10と、車内の荷物スペース等を確保するため、シートクッション2の前端部をシートバック6に向かって跳ね上げるチップアップ機構10とを備えている。
スライド装置8は、車体フロアに固定され略U字状の断面形状を有する長尺のロワレール14と、ロワレール14に摺動自在に取り付けられ逆L字状の断面形状を有するアッパーレール16とを備えており、アッパーレール16には、ロワレール14内に収容されアッパーレール16をロワレール14に対し摺動させるための複数の転動体18が設けられている。
また、アッパーレール16にはシートクッションフレームの一部を構成するサイドフレーム20が取り付けられ、このサイドフレーム20の前端部に一端(前端)が回動自在に取り付けられた連結軸22の他端(後端)は、シートクッションが取り付けられるシートクッションフレーム24に回動自在に取り付けられている。さらに、連結軸22の前端には渦巻ばね26の一端(内端)が係止されるとともに、渦巻ばね26の他端(外端)はサイドフレーム20に立設されたピン28に係止されており、渦巻ばね26の弾性力により連結軸22は矢印Aの方向(シートクッション2の跳ね上げ方向)に付勢されている。
なお、シートバックが取り付けられるシートバックフレーム29はサイドフレーム20に取り付けられている。
シートクッションフレーム24における連結軸22の取付部後方には、二つの突設部を有するシートリンク(リンク部材)30の第1突設部30aの先端部が回動自在に取り付けられており、シートリンク30の中間部は回動軸32を介してサイドフレーム20に回動自在に取り付けられている。また、シートリンク30は、第1突設部30aと略同じ方向に延びスライド規制ストッパ(後述)の上下動を規制する第2突設部30bを有し、シートリンク30の略中央部にはガイド溝30cが形成されている。このガイド溝30cは、回動軸32の近傍から第2突設部30bに向かって延びる第1ガイド溝30c1と、第1ガイド溝30c1と略直交する方向に延びる第2ガイド溝30c2と、第2ガイド溝30c2と略平行に延び第2ガイド溝30c2とともに略U字状に形成された第3ガイド溝30c3とで構成されている。
さらに、サイドフレーム20にはリンクロック(ロック部材)34の一端部(後端部)が回動自在に取り付けられており、リンクロック34の他端部(前端部)にはロックピン36が立設され、このロックピン36は、上述したシートリンク30のガイド溝30cに遊挿されている。さらに、リンクロック34の上端部にはピン38が立設され、このピン38に一端が係止されたワイヤケーブルの他端はシートバック6の上部あるいは中間部に取り付けられたリンクロック解除レバー(図示せず)に係止されている。なお、リンクロック34はばね等の弾性手段(図示せず)により矢印Bの方向に常時付勢されている。
一方、アッパーレール16には略矩形状のスライド規制ストッパ40が取り付けられており、スライド規制ストッパ40は、アッパーレール16に固定されたストッパガイド42に上下動自在に保持されている。さらに、スライド規制ストッパ40は、その長手方向(上下方向)の中心線上に立設された押圧ピン44とばね係止ピン46とを有し、押圧ピン44とばね係止ピン46はストッパガイド42の上下方向に形成されたガイド溝42aに遊挿されている。なお、ばね係止ピン46には捩りコイルばね48の一端が係止されており、この捩りコイルばね48の弾性力によりスライド規制ストッパ40は上方に向かって常時付勢されている。
アッパーレール16にはさらに、先端部(下端部)にロック歯50aが形成されたロックプレート50が上下動自在に取り付けられており、ロワレール14の上部壁の長手方向中心線に沿って形成された上部開口部14aにロックプレート50は遊挿されて、ロワレール14の底壁に所定の間隔で形成された多数のロック孔(図示せず)に対向してロック歯50aが嵌入自在に構成されている。また、上部開口部14aの両側に位置するロワレール14の上部壁の一方には二つのストッパプレート(ストッパ部材)52,54が前後方向に所定の間隔で離隔した状態で接合されている。シートSが着座領域にある場合、前部ストッパプレート52の後縁部と後部ストッパプレート54の前縁部に挟まれた領域にスライド規制ストッパ40は位置しており、シートSが着座領域Xの前方あるいは後方のチップアップ・スライド領域Yにある場合、スライド規制ストッパ40は二つのストッパプレート52,54のいずれかに乗り上げている。
なお、図2(b)に示されるように、シートリンク30の第2突設部30bはスライド規制ストッパ40の上方に配置されて互いに当接可能に構成されるとともに、リンクロック34はスライド規制ストッパ40の上方に配置されて互いに当接可能に構成されている。
上記構成の本発明に係るチップアップ・スライド式自動車用シートSの作用を以下説明する。
図2乃至図4はいずれもロックプレート50のロック歯50aがロワレール14のロック孔に嵌入した状態を示しており、シートSは着座領域Xに保持されている。また、図2は、リンクロック34のロックピン36がシートリンク30に形成されたガイド溝30cのうち第1ガイド溝30c1に嵌入した状態を示しており、この状態では、連結軸22は渦巻ばね26の弾性力により矢印Aの方向に付勢され、シートクッション2は上方に付勢されているが、シートリンク30はリンクロック34のロックピン36によりロックされている。また、スライド規制ストッパ40の押圧ピン44はシートリンク30の第2突設部30bで押圧されており、スライド規制ストッパ40の先端部(下端部)はロワレール14の上部開口部14a内に嵌入している。
このようにスライド規制ストッパ40の先端部がロワレール14の上部開口部14a内に嵌入した状態では、例えばシートの前端部下方に設けられたロックプレート解除レバー(図示せず)を操作して、ロワレール14のロック孔に対するロックプレート50のロック歯50aのロックを解除しても、シートSの前後移動は、前部ストッパプレート52の後縁部あるいは後部ストッパプレート54の前縁部に対するスライド規制ストッパ40の当接により規制される。したがって、シートSは着座領域Xを超えて移動することはできず、着座領域Xに保持される。
なお、スライド規制ストッパ40は捩りコイルばね48により上方に付勢されているが、シートリンク30の第1ガイド溝30c1へのリンクロック34のロックピン36の嵌入時には、シートリンク30の第2突設部30bにより押圧ピン44を押圧しているのに対し、シートリンク30の第2ガイド溝30c2へのリンクロック34のロックピン36の嵌入時には、シートリンク30の第2突設部30bによる押圧ピン44の押圧に代わり、リンクロック34の下縁部で押圧ピン44を押圧しているので、スライド規制ストッパ40の先端部は引き続きロワレール14の上部開口部14a内に嵌入している。
荷物スペースの拡大等の理由でシートSを後方に移動したい場合、シートバック6に取り付けられたリンクロック解除レバーを操作すると、ワイヤケーブルを介してリンクロック34が図2の矢印Bの逆方向に回転する。その結果、図3に示されるように、リンクロック34のロックピン36はシートリンク30の第1ガイド溝30c1に沿って第2ガイド溝30c2に向かって移動するので、渦巻ばね26の弾性力により、あるいは渦巻ばね26の弾性力に補助されてシートクッション2の前端部をシートバックに向かって跳ね上げると、図4に示されるように、リンクロック34のロックピン36はシートリンク30の第2ガイド溝30c2に沿って移動する(実際には、ロックピン36が停止した状態で、シートリンク30が回動軸32回りに矢印Cの方向に回転する)。
なお、図2の状態では、スライド規制ストッパ40の押圧ピン44はシートリンク30の第2突設部30bで押圧されているのに対し、図3の状態では、スライド規制ストッパ40は、シートリンク30の第2突設部30bによる押圧ピン44の押圧に加え、リンクロック34の矢印Bの逆方向への回転に伴ってスライド規制ストッパ40の上縁部もリンクロック34の下縁部で押圧されることになる。したがって、図4の状態では、スライド規制ストッパ40の押圧ピン44に対するシートリンク30の第2突設部30bによる押圧は解除されているが、スライド規制ストッパ40の上縁部は依然としてリンクロック34の下縁部で押圧されているので、スライド規制ストッパ40の先端部はロワレール14の上部開口部14a内に嵌入した状態で保持されている。
すなわち、スライド規制ストッパ40は捩りコイルばね48により上方に付勢されているが、シートリンク30の第1ガイド溝30c1へのリンクロック34のロックピン36の嵌入時には、シートリンク30の第2突設部30bにより押圧ピン44を押圧しているのに対し、シートリンク30の第2ガイド溝30c2へのリンクロック34のロックピン36の嵌入時には、シートリンク30の第2突設部30bにより押圧ピン44の押圧に代わり、リンクロック34の下縁部で押圧ピン44を押圧しているので、スライド規制ストッパ40の先端部は引き続きロワレール14の上部開口部14a内に嵌入した状態で保持される。
その後、シートクッション2の前端部をシートバックにさらに向かって跳ね上げると、図5に示されるように、シートリンク30は矢印Cの方向にさらに回転し、シートリンク30の第2ガイド溝30c2に嵌入していたリンクロック34のロックピン36は、第3ガイド溝30c3に向かって移動する(実際には、ロックピン36が停止した状態で、シートリンク30が回動軸32回りに矢印Cの方向に回転する)。
リンクロック34のロックピン36が第3ガイド溝30c3に嵌入すると、リンクロック34は弾性手段の弾性力により矢印Bの方向に回転することになり、ロックピン36は第3ガイド溝30c3の上端部まで移動して、その位置に保持されることになる。
この状態(図5の状態)は、シートクッション2が最も跳ね上げられた状態であり、図1(b)に示されるように、シートクッション2はシートバック6に当接している。すなわち、図5はシートクッション2の跳ね上げ位置を示しており、シートリンク30はリンクロック34のロックピン36によりロックされ、したがって、シートクッション2も跳ね上げ位置にロックされている。
また、リンクロック34が図4の状態から図5の状態まで回転すると、スライド規制ストッパ40の下縁部がストッパプレート52,54の上面より上方に位置するように、リンクロック34は形状設定されているので、ロックプレート解除レバーを操作して、ロワレール14のロック孔に対するロックプレート50のロック歯50aのロックを解除すると、シートSは着座領域Xの後方に位置するチップアップ・スライド領域Yに移動することが可能となる。したがって、チップアップ・スライド領域Yの所望の位置で、ロックプレート解除レバーより手を離すことにより、ロックプレート50のロック歯50aはロワレール14のロック孔に再び嵌入して、シートSはチップアップ状態でその位置にロックされる。
なお、図5に示されるように、着座領域X後方のチップアップ・スライド領域Yにおいては、スライド規制ストッパ40はストッパプレート54の上面に乗り上げており、リンクロック34の下縁部はスライド規制ストッパ40の上縁部に当接しているので、リンクロック解除レバーによりリンクロック34を操作することはできない。すなわち、スライド規制ストッパ40はシートSのスライド規制手段として作用するとともに、リンクロック(チップアップ)解除レバーの規制手段としても作用する。
着座領域Xの後方のチップアップ・スライド領域YにあるシートSを着座領域Xに移動したい場合には、ロックプレート解除レバーをまず操作してロワレール14のロック孔に対するロックプレート50のロック歯50aのロックを解除すると、シートSは前方への摺動が可能となる。また、シートSが着座領域Xに到達すると、スライド規制ストッパ40の下方にはストッパプレート54はもはや存在しないので、リンクロック解除レバーを操作してリンクロック34を矢印Bの逆方向に回転させると、リンクロック34のロックピン36がシートリンク30の第3ガイド溝30c3を離脱するとともに、捩りコイルばね48の弾性力に抗してスライド規制ストッパ40が下降してスライド規制ストッパ40の先端部がロワレール14の上部開口部14a内に嵌入する。
さらに、渦巻ばね26の弾性力に抗してシートクッション2の前端部に下方への力を加えると、シートリンク30が矢印Cの逆方向に回転する。シートクッション2が着座状態に復帰すると、スライド規制ストッパ40のピン44はシートリンク30の第2突設部30bで再び押圧されることになり、スライド規制ストッパ40はロワレール14の上部開口部14a内に嵌入した状態で保持されるので、シートSの前後移動はスライド規制ストッパ40とストッパプレート52,54により規制される。着座領域Xの所望の位置で、ロックプレート50のロック歯50aをロワレール14のロック孔に嵌入させると、シートSはその位置に保持される。
なお、着座領域XにあるシートSを前方に移動したい場合は、上述した後方移動と同じ操作をすると、着座領域Xの前方のチップアップ・スライド領域Yにおいてスライド規制ストッパ40がストッパプレート52の上面に乗り上げることになる。他の作用は後方移動と同じなので、その説明は省略する。
本発明に係るチップアップ・スライド式自動車用シートは、スライド規制機構とチップアップ機構とが少ない部品で互いに連携して作動するので、安価で組み立てが容易なチップアップ・スライド式自動車用シートを提供する上で有用である。
本発明に係るチップアップ・スライド式自動車用シートの側面図であり、(a)は着座領域を、(b)はチップアップ・スライド領域を示している。 ロック部材解除レバーを操作しない状態のチップアップ・スライド機構を示しており、(a)は正面図で、(b)は側面図である。 ロック部材解除レバーを操作してリンクロックを回転させた状態のチップアップ・スライド機構を示しており、(a)は正面図で、(b)は側面図である。 シートクッション跳ね上げ途中のチップアップ・スライド機構を示しており、(a)は正面図で、(b)は側面図である。 シートクッションを完全に跳ね上げた状態のチップアップ・スライド機構を示しており、(a)は正面図で、(b)は側面図である。
符号の説明
2 シートクッション、 4 リクライニング装置、 6 シートバック、
8 スライド装置、 10 スライド規制機構、 12 チップアップ機構、
14 ロワレール、 14a 上部開口部、 16 アッパーレール、 18 転動体、
20 サイドフレーム、 22 連結軸、 24 シートクッションフレーム、
26 渦巻ばね、 28 ピン、 29 シートバックフレーム、
30 シートリンク、 30a 第1突設部、 30b 第2突設部、
30c ガイド溝、 30c1 第1ガイド溝、 30c2 第2ガイド溝、
30c3 第3ガイド溝、 32 回動軸、 34 リンクロック、 36 ピン、
38 ピン、 40 スライド規制ストッパ、 42 ストッパガイド、
42a ガイド溝、 44 押圧ピン、 46 ばね係止ピン、
48 捩りコイルばね、 50 ロックプレート、 50a ロック歯、
S 自動車用シート、 X 着座領域、 Y チップアップ・スライド領域。

Claims (8)

  1. シートクッションと、該シートクッションの後部に設けられたシートバックと、前記シートクッションを車体前後方向に摺動させるためのスライド装置と、前記シートクッションを前記シートバックに向かって跳ね上げるためのチップアップ機構と、を備えたチップアップ・スライド式自動車用シートであって、
    前記スライド装置は、前記シートクッションに着座可能な着座領域と、前記シートクッションを前記シートバックに向かって跳ね上げた状態を維持したチップアップ・スライド領域とにおいて、前記シートをスライド可能に構成されるとともに、前記シートを前記着座領域に保持するためのスライド規制機構を有し、該スライド規制機構を、前記スライド装置に上下動自在に取り付けられたスライド規制ストッパと、該スライド規制ストッパと係合して前記シートのスライド規制を行うためのストッパ部材とで構成する一方、前記チップアップ機構を、前記シートクッションに取り付けられ前記スライド規制ストッパと係合するリンク部材とロック部材とで構成し、前記ロック部材で前記リンク部材をロックすることにより前記シートクッションを着座状態あるいは跳ね上げ状態に保持するとともに、前記着座領域において、前記リンク部材と前記ロック部材の少なくとも一方を前記スライド規制ストッパに当接させて前記スライド規制ストッパを前記ストッパ部材に係合可能に構成して前記シートを前記着座領域に保持するようにしたことを特徴とするチップアップ・スライド式自動車用シート。
  2. 前記ロック部材がロック部材解除レバーに連結され、前記シートクッションの跳ね上げ状態において、前記スライド規制ストッパを前記ロック部材に当接させることにより前記ロック部材解除レバーの操作を規制するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のチップアップ・スライド式自動車用シート。
  3. 前記リンク部材と前記ロック部材はシートクッションフレームに回動自在に取り付けられ、前記リンク部材がガイド溝を有する一方、前記ロック部材が前記ガイド溝に遊挿されたロックピンを有し、前記ガイド溝の第1の位置に前記ロックピンが嵌入して前記シートクッションを前記着座状態に保持する一方、前記ガイド溝の第2の位置に前記ロックピンが嵌入して前記シートクッションを前記跳ね上げ状態に保持するようにしたことを特徴とする請求項1あるいは2に記載のチップアップ・スライド式自動車用シート。
  4. 前記ガイド溝が、第1ガイド溝と、該第1ガイド溝と略直交する方向に延びる第2ガイド溝と、該第2ガイド溝と略平行に延びる第3ガイド溝とで構成され、前記第1の位置が前記第1ガイド溝であり、前記第2の位置が前記第3ガイド溝であることを特徴とする請求項3に記載のチップアップ・スライド式自動車用シート。
  5. 前記第1ガイド溝への前記ロックピンの嵌入時には、前記リンク部材が前記スライド規制ストッパと係合して前記シートを前記着座領域に保持するようにしたことを特徴とする請求項4に記載のチップアップ・スライド式自動車用シート。
  6. 前記第2ガイド溝への前記ロックピンの嵌入時には、前記ロック部材が前記スライド規制ストッパと係合して前記シートを前記着座領域に保持するようにしたことを特徴とする請求項4あるいは5に記載のチップアップ・スライド式自動車用シート。
  7. 前記第3ガイド溝への前記ロックピンの嵌入時には、前記ストッパ部材に対する前記スライド規制ストッパの係合を解除して前記シートが前記チップアップ・スライド領域にスライドできるようにしたことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載のチップアップ・スライド式自動車用シート。
  8. 前記スライド装置が、車体フロアに固定されたロワレールと、該ロワレールに摺動自在に取り付けられたアッパーレールとを備え、前記ストッパ部材が、前記アッパーレールに取り付けられる一方、前記ストッパ部材が前記ロワレールに取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のチップアップ・スライド式自動車用シート。
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