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JP2008253544A - 食器洗い乾燥機 - Google Patents

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JP2008253544A JP2007099128A JP2007099128A JP2008253544A JP 2008253544 A JP2008253544 A JP 2008253544A JP 2007099128 A JP2007099128 A JP 2007099128A JP 2007099128 A JP2007099128 A JP 2007099128A JP 2008253544 A JP2008253544 A JP 2008253544A
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Abstract

【課題】乾燥運転時において洗浄槽内排気に十分な量の外気を混合し、排気の温度低減と排気内水分量の削減を促進する。
【解決手段】風量分配手段12は上方に立ち上る第一の立上路31を介して洗浄槽入口10と接続し、混合部13の合流部13aは上方に立ち上る第二の立上路33を介して洗浄槽出口11と接続し、混合部13を流れる外気と洗浄槽内気を確実に混合して洗浄槽内気を冷却するとともに、洗浄運転から乾燥運転の全ての動作状態において洗浄槽内の水が送風経路を逆流して漏出するのを防止して、温湿度を低減した排気による熱風感の確実な防止と水漏れ防止により機器の信頼性を向上できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、キッチン等に設置され被洗浄物の収納及び自動洗浄、乾燥を行う食器洗い乾燥機に関するものである。
従来、この種の食器洗い乾燥機は、洗浄終了後に被洗浄物を乾燥させるため外気を洗浄槽内に送風して洗浄槽内の高温度で多湿な空気を排出する構成としている(例えば、特許文献1参照)。
図4は、特許文献1に記載された従来の食器洗い乾燥機を示すものである。図4に示すように、被洗浄物を収納する洗浄槽1と、洗浄水を噴射する洗浄ノズル2と洗浄水を加圧する洗浄ポンプ3を有する洗浄手段4と、洗浄水を加熱する加熱手段5と、洗浄槽1に外気を送風する送風機6と、洗浄槽1内部の空気を排気する排気口7と、排気口7に設けた外気を混合させる排気補助手段8から構成されている。
特開2000−166847号公報
しかしながら、前記従来の構成では排気口に流入する高温高湿の主流が持つ流体力で新たな外気を副流として排気に混合させるもので、高温多湿の洗浄槽内排気の温度を低減できるものの排出される風の熱風感を回避できるまで十分冷却するには風量が足りないという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、乾燥運転時において洗浄槽内排気に十分な量の外気を効率よく混合し、排気の温度低減と排気内水分量の削減を促進して排気の快適性を高めた食器洗い乾燥機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗い乾燥機は、洗浄槽の洗浄槽出口から流出する洗浄槽内気に前記送風機から送られた外気を合流させる合流部を有する混合部と、前記送風機の送風を前記洗浄槽の洗浄槽入口および前記混合部に分配する風量分配手段とを備え、前記風量分配手段は、上方に立ち上る第一の立上路を介して前記洗浄槽入口と接続し、前記混合部の前記合流部は、上方に立ち上る第二の立上路を介して前記洗浄槽出口と接続したものである。
これによって、乾燥運転時において混合部を流れる外気と洗浄槽内気を確実に混合して洗浄槽内気を冷却でき、さらに洗浄運転から乾燥運転の全ての動作状態において洗浄槽内の水が送風経路を逆流して漏出するのを防止できるので、温湿度を低減した排気による熱風感の確実な防止と水漏れ防止により機器の信頼性を向上できる。
本発明の食器洗い乾燥機は、温湿度を低減した排気による熱風感の確実な防止と機器の信頼性を向上できる。
第1の発明は、被洗浄物を収納する洗浄槽と、洗浄水を被洗浄物に噴出循環させる洗浄手段と、洗浄水を加熱する加熱手段と、前記洗浄槽内部の湿気を排出する排気口と、機体外から流入させた外気を送風する送風機と、前記洗浄槽の洗浄槽出口から流出する洗浄槽内気に前記送風機から送られた外気を合流させる合流部を有する混合部と、前記送風機の送風を前記洗浄槽の洗浄槽入口および前記混合部に分配する風量分配手段とを備え、前記風量分配手段は、上方に立ち上る第一の立上路を介して前記洗浄槽入口と接続し、前記混合部の前記合流部は、上方に立ち上る第二の立上路を介して前記洗浄槽出口と接続したことにより、乾燥運転時において混合部を流れる外気と洗浄槽内気を確実に混合して洗浄槽内気を冷却でき、さらに洗浄運転から乾燥運転の全ての動作状態において洗浄槽内の水が送風経路を逆流して漏出するのを防止できるので、温湿度を低減した排気による熱風感の確実な防止と機器の信頼性を向上できる。
第2の発明は、特に、第1の発明の第二の立上路は、通路内に入った水を排水するための復水路を下方に設けたことにより、洗浄槽出口から流出した水は復水路を通って洗浄槽側に戻されるので、混合部からの漏水防止の信頼性を一層向上できる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の第二の立上路は、洗浄槽出口から下方に流動させる下降流れ部の下流側に流れを上向きに反転させて形成したことにより、合流部において上昇流れにより変動が低減された洗浄槽内気に外気を混合することで混合流の温度ムラの発生を洗浄槽内気の風量が少ない場合でも低減でき、さらに外気通路への水の浸入防止と下降流れ部による自然対流での洗浄槽内気の排気口への漏れ低減ができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明の風量分配手段は、風圧により開度が変化するダンパーで形成し、前記ダンパーは混合部に送風する外気通路および洗浄槽に送風する洗浄槽内気通路の両通路において高さの最上部あるいはその近傍に配置したことにより、ダンパーの水濡れや洗剤の泡などの汚れ付着によるダンパーの開度変化動作の劣化が防止され、乾燥運転時の排気の冷却動作の耐久信頼性を向上できる。
第5の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明の風量分配手段は、風圧により開度が変化するダンパーで形成し、前記ダンパーは混合部に送風する外気通路および洗浄槽に送風する洗浄槽内気通路の両通路において高さの最上部あるいはその近傍に配置するとともに、前記ダンパーの上流側には水の逆流を防止する逆止部を設けたことにより、ダンパーの水濡れや洗剤の泡などの汚れ付着によるダンパーの開度変化動作の劣化防止がなされ、さらにダンパー表面などに結露した水分の送風機側への逆流を防いで、乾燥運転時の排気の冷却動作の耐久信頼性を向上および送風機の耐久信頼性を向上できる。
第6の発明は、特に、第4または第5の発明の外気通路のダンパーは、混合部の外気と洗浄槽内気が合流する合流部に臨ませて配置したことにより、送風機の停止時に、洗浄槽の上部に設けられた洗浄槽出口に連なる混合部は洗浄槽内の湿気が侵入し易くなっても外気通路のダンパーは閉成しているので、外気通路は合流部の近傍まで湿気の侵入が防止でき、外気通路の壁面などへの結露を最少化して、結露した水滴が送風機へ流下しないようにして耐久信頼性を向上できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態の食器洗い乾燥機の構成を示す断面図である。図1において、食器などの被洗浄物を収納する洗浄槽1の下方には、洗浄水を被洗浄物に噴出して循環させる洗浄ノズル2と洗浄水を加圧する洗浄ポンプ3を有する洗浄手段4と、洗浄水を加熱し昇温させる加熱手段5を配置している。また、洗浄槽1内の湿気を排出して洗浄槽1内を乾燥させるため外気を送風する送風機6、洗浄槽1内の湿気を排出する排気口7を乾燥手段9は有し、洗浄槽1にはその下方に外気を流入させる洗浄槽入口10を設け、その上方には洗浄槽1内の空気(洗浄槽内気)を排出させる洗浄槽出口11を設けている。
送風機6の下流側には風量を分配する風量分配手段12を接続し、この風量分配手段12の下流側には、外気を混合部13の合流部13aに導入する外気通路14と、洗浄槽入口10、洗浄槽1、洗浄槽出口11を経て混合部13の合流部13aに連通させる洗浄槽内気通路15を配置している。また混合部13は、その出口側を排気口7に連通させ、混合部13の入口側を外気通路14および洗浄槽内気通路15である洗浄槽出口11に連通させている。
この風量分配手段12は外気通路14と洗浄槽内気通路15への風量を分配するもので、混合部13における外気と洗浄槽内気との混合時の流量割合を変化させる。
このように風量分配手段12の上流側に送風機6を配置し、排気口7の上流側には外気と洗浄槽内気を混合する混合部13を配置し、乾燥手段9は送風機6、風量分配手段12、混合部13および排気口7で形成している。
制御手段16は乾燥手段9を制御するもので、送風機6の風量を制御する風量制御部17と、洗浄槽1内の温度を検知する洗浄槽温度検知部18、混合部13の下流側に設けた排気の温度を検知する排気温度検知部19あるいは送風機6が吸込む外気の温度を検知する外気温度検知部20などでの検知温度を基に送風機6の制御量を設定する温度制御部21を有している。
また洗浄槽1は、洗浄水を供給する給水弁22を備えた給水管23と、洗浄水を排水する排水弁24を備えた排水管25を設け、筐体26から引き出すことができるスライド体27に収納されている。このスライド体27には外部と連通する通気口28を設けている。
図2は、図1に示す風量分配手段12の実施の形態を示す断面図である。図2において、風量分配手段12は、流動する流体の圧力、即ち送風機6の風圧で開度が変化するダンパー29で形成したもので、外気通路14と洗浄槽内気通路15の各通路のうち少なくとも洗浄槽内気通路15に設け、風圧が低い場合は洗浄槽内気通路15側の通路抵抗が外気通路14側よりも大きくなるようにし、外気通路14側への風量が洗浄槽内気通路15側より多くなるようにしている。
ここでは、外気通路14に配置した一つのダンパー29aと洗浄槽内気通路15に配置した複数のダンパー29bをそれぞれ通路に設けている。このダンパー29は垂直面より若干傾けた弁座29cで受けるようにして自重によりダンパー29は閉成する構成としている。しかも、外気通路14のダンパー29aおよび洗浄槽内気通路15のダンパー29bはそれぞれの通路において、高さ方向で最も高い位置である最上部あるいはその最上部の近傍に設けている。
また、ダンパー29の開成を開始する流体圧は洗浄槽内気通路15よりも外気通路14側を低く設定するため、外気通路14のダンパー29aの自重を洗浄槽内気通路15のダンパー29bの自重より軽くしている。さらに、洗浄槽内気通路15側では複数のダンパー29bのうち曲がりの外周側に位置する方に重り29dを追加して流速が速くなる偏りに対して他方のダンパー29bと開度が平準化するようにしている。
このようにダンパー29の自重を設定しても、外気通路14側および洗浄槽内気通路15側のダンパー29a、29bが共に全開になった図2の場合では、外気通路14と洗浄槽内気通路15への流量分配は風量分配手段12では決まらず各通路での排気口7までの全圧損でそれぞれ決まる状態となる。
そこで、ここでは洗浄槽内気通路15側の通路圧損を外気通路14側よりも小さくしたもので、洗浄槽内気通路15を形成する洗浄槽1の断面積は充分大きいため、洗浄槽内気通路15の通路抵抗を外気通路14の通路抵抗より小さくする設計は容易であり、外気通路14の長さを長くしたり、所定流量以上では通路抵抗が急増するように断面積を縮めた抵抗部(図示せず)を設けることで、乾燥運転の進行に伴い運転途中で洗浄槽内気通路15側のダンパー29bが全開したときには、洗浄槽内気通路15側の風量が外気通路14側の風量より多くしている。
さらに、ダンパー29の上流側と下流側の間には水の逆流を防止するため、弁座29cによる段差30aや上流側を高くしたテーパ部30bによる逆止部30を形成して、ダンパー29の下流側の通路壁面やダンパー29に結露して水滴となった水が上流側の送風機6側に流入しないようにしている。
このように風量分配手段12を設定するとともに、この風量分配手段12の洗浄槽内気通路15側のダンパー29bは洗浄槽入口10から上方に立ち上る洗浄槽内気通路15として形成した第一の立上路31を介して洗浄槽1に接続して、洗浄槽1内の水が洗浄槽内気通路15側のダンパー29bに逆流しないようにしている。
また、混合部13には洗浄槽出口11から下方に流動させる下降流れ部32の下流側に上向きに反転させる第二の立上路33を設け、この洗浄槽内気通路15に形成した第二の立上路33に対して送風機6からの外気通路14を臨ませて合流部13aとし、この合流部13aは直線方向に延びる洗浄槽内気通路15の第二の立上路33に対して外気通路14を側方より合流させている。なお、第二の立上路33の下部には洗浄槽出口11から流入した洗浄水を排水するため他端を洗浄槽1側に連通させた復水路34を設けている。
このように、混合部13の合流部13aは上方に立ち上る第二の立上路33を介して洗浄槽1の洗浄槽出口11と接続して、洗浄槽1内の水が外気通路14側のダンパー29aに逆流しないようにしている。
図3は、図1に示す混合部13の合流部13aを示す部分断面斜視図である。図3において、混合部13は洗浄槽内気を導入する洗浄槽内気通路15と外気を導入する外気通路14とをそれぞれアスペクト比の大きな略矩形断面の通路形状とし互いの長辺側を接して合流部13aで合流させている。合流部13aでのそれぞれの通路の断面は、外気通路14が長辺が幅Wa、短辺が高さHaの略矩形断面でアスペクト比ARaはARa=Wa/Haであり、洗浄槽内気通路15が長辺が幅Wb、短辺が高さHbの略矩形断面でアスペクト比ARbはARb=Wb/Hbといずれも扁平な形状とし、互いの長辺Wa、Wbを接するように配置して合流させている。
また、攪拌部37は混合通路35に突出させた面状体38で形成したもので、この面状体38は混合通路35の幅方向に延伸させて混合通路35の全域に配置し、さらに面状体38には幅方向の一部に突出を無くしたり突出量を低減して形成した欠落部39を設けている。ここでは、図3では混合部13の下降流れ部32と復水路34部の記載は省略している。
なお、送風機6、風量分配手段12あるいは混合部13は洗浄槽入口10よりも高い位置に配置することで洗浄槽1内の水が漏水しないように信頼性を高めている。また、送風機6、風量分配手段12および混合部13はそれぞれを接近させて配置し、コンパクトな構成として機器の小型化を可能としている。
また、混合部13には合流部13aの下流側の混合通路35に通路断面積を大きくした断面拡大部36および流れを攪拌して洗浄槽内気と外気の混合を促進する攪拌部37を設けている。
以上のように構成された食器洗い乾燥機について、以下その動作、作用を説明する。まず、筐体26からスライド体27を引き出して被洗浄物である食器を洗浄槽1内に収納し、スライド体27を元に戻して洗浄を開始する。洗浄運転開始とともに給水弁22を開成して給水管23から洗浄槽1に給水し、所定量の給水が行われると給水弁22を閉成して給水停止し、加熱手段5および洗浄手段4である洗浄ポンプ3の運転により洗浄ノズル2から温水を噴出させて被洗浄物である食器に噴きつけ循環させる。洗浄水が噴出する反力で洗浄ノズル2部が回転することで被洗浄物に洗浄水を行き渡らせ、洗浄性を高めている。
ここでは加熱手段5を運転して温水で洗浄する場合を示したが、被洗浄物の汚れが弱い場合は加熱手段5を運転させずに給水温度で洗浄すれば良く、また被洗浄物の汚れが強い場合は洗剤を入れて洗浄する。洗浄運転が終了すると排水弁24を開成して洗浄水を排水管25から筐体26の外部に排水し、排水し終わると排水弁24を閉成する。
次に行うすすぎ運転では洗剤を投入せずに、洗浄運転と同様に給水し、加熱手段5および洗浄ポンプ3の運転により洗浄ノズル2から温水を噴出させて被洗浄物である食器に噴きつけ循環させる。このすすぎ運転の後に行う被洗浄物を乾かす乾燥運転のため、すすぎ運転では被洗浄物を暖めておくのが好ましく、70℃〜80℃程度の高温水ですすぎ運転を実施すれば殺菌処理ができる。すすぎ運転終了後は洗浄運転終了時と同様に洗浄槽1内のすすぎ水を排水する。
次に行う乾燥運転では、すすぎ運転により高温高湿になっている洗浄槽1内の空気を排出して被洗浄物を乾かすため、送風機6を運転するとともに風量分配手段12で外気通路14と洗浄槽内気通路15に分流させ、外気を混合部13および洗浄槽1に送る。
まず、乾燥開始初期では洗浄槽内気を冷却することを優先するため、送風機6の送風量を少なくして低い風圧で外気通路14側のダンパー29aを開成させ、外気通路14側への風量が洗浄槽内気通路15側より多くなるようにして、風量の多い外気(図3の黒抜き矢印で示す)と風量の少ない高温高湿の洗浄槽内気(図3の白抜き矢印で示す)を混合部13の合流部13aで合流させて混合し、断面拡大部36で洗浄槽内気と外気の合流後の流れの流速を遅くして冷却により凝縮した水分の排除を促進し、さらに攪拌部37で洗浄槽内気と外気をムラなく混合し、冷却と水分削減をした排気を排気口7から流出させる。
次に、乾燥運転の進行により洗浄槽1内の湿度が低減してくると、洗浄槽1内の乾燥を優先した運転を行い、送風機6の風量を増加させて両通路のダンパー29a、29bを図2のように全開状態とさせる。ダンパー29a、29bが全開状態では、外気通路14と洗浄槽内気通路15への分配は通路抵抗に応じてなされ、洗浄槽内気通路15への風量が外気通路14側への風量よりも多く配分され、乾燥を主体とした送風がなされる。
特に、高温水ですすぎ運転を行った場合は排気口7から洗浄槽1内の高温高湿の空気を直接排出しないように、乾燥運転開始初期には排気温度を低減することを主体として、制御手段16の風量制御部17により外気通路14側への風量が洗浄槽内気通路15側への風量よりも多くなるように送風機6を制御する。
このように、送風機6の送風量によるダンパー29の開度変化により外気通路14と洗浄槽内気通路15への分配は流体圧に応じてなされ、上記のように冷却と水分削減をした排気を排気口7から流出させるので、構成の簡素化と低コスト化ができる。
以上に説明した洗浄運転、すすぎ運転、乾燥運転など全ての動作状況において、乾燥手段9は洗浄槽1と第一の立上路31および第二の立上路33を介して接続することで、洗浄槽1内の水が送風経路を逆流して漏出するのを防止でき、乾燥運転での温湿度を低減した排気による熱風感の確実な防止だけでなく、漏水を防いで機器の信頼性を向上できる。
さらに、第二の立上路33の下方には洗浄槽1側に連通する復水路34を設けて第二の立上路33に浸入した水は洗浄槽1側に排水されるので、混合部13の外気通路14や排気口7から水漏れ発生を防止されるので、混合部13からの漏水防止の信頼性を一層向上できる。
さらに、下降流れ部32の下流に上向きに反転させて形成した後に位置する第二の立上路33には、外気通路14が臨む合流部13aを設けることで、洗浄槽内気の風量が少ない場合でも、洗浄槽内気により暖められた外気が上昇して排気口7側に向かう流れが起こるので混合した後の上昇流れも安定化し、変動を低減した上昇流れをにより流れ変動による温度ムラの発生の低減と、外気通路への水の浸入防止ができる。
さらに下降流れ部32を介在させることで洗浄運転やすすぎ運転時においても外気通路14への洗浄水の浸入防止と自然対流に起因する洗浄槽内気の排気口7への漏れ低減ができる。また、洗浄槽内気通路15に対して外気通路14を側方より合流させた合流部13aとすることで、特に外気の風量が洗浄槽内気の風量よりも十分大きくした乾燥運転開始初期の排気温度を低減することを主体とした場合には、外気を洗浄槽内気通路15で屈曲による乱れを発生させて洗浄槽内気に対して攪拌作用を伴って行き渡らせることができ、混合ムラを低減して温度分布を均等化できる。
そして、合流部13aの下流に通路断面積を大きくした断面拡大部36を設けることで、洗浄槽内気と外気の合流後の流速を遅くして渦などの流れの変動を起して混合の促進がなされ、攪拌部37では洗浄槽内気と外気の混合流れが強く攪拌されて混合が促進され、洗浄槽内気と外気をムラなく混合して冷却による水分の霧化を促進できる。
さらに、攪拌部37は混合通路35の幅方向に延びる面状体38を突出させて形成しその幅方向の一部に欠落部39を設けることで、幅方向にわたる流れの乱れを誘起して攪拌がなされて、混合通路の全域にわたり温度分布を安定化でき、通路壁と一体で形成することで構成の簡素化ができ、低コスト化できる。
また、風量分配手段12のダンパー29は混合部13に送風する外気通路14および洗浄槽1に送風する洗浄槽内気通路15の両通路において高さの最上部あるいはその近傍に配置しているので、ダンパー29が水に濡れたり、界面活性剤の多い洗剤を誤って使用された場合などでダンパー29に洗剤が付着したり、あるいは水や泡とともにゴミなどの汚れ付着などによるダンパー29の開度変化動作の劣化発生を防止でき、乾燥運転時の排気の冷却動作の耐久信頼性を向上できる。
さらに、ダンパー29を最上部に配置するとともにその上流側に逆止部30を設けているので、前述のダンパー29の開度変化動作の劣化発生を防止だけでなく、ダンパー29自体あるいは周辺の壁面に結露により生じた水分が送風機6側への逆流を防いで、乾燥運転時の排気の冷却動作の耐久信頼性を向上および送風機の耐久信頼性を向上できる。
ところで、乾燥運転時のように送風機6が運転されている時は、洗浄槽1内の湿気は逆流を生じないが、洗浄運転、すすぎ運転あるいは機器の停止中など、洗浄槽1内に湿気がある状態で送風機6が運転されていない場合では、湿気の送風機6側への逆流の可能性が生じる。しかし、ここではダンパー29が外気通路14および洗浄槽内気通路15に設けられており、ダンパー29が閉止しているので湿気の逆流が防止できる。
特に洗浄槽1の上部に設けた洗浄槽出口11に連なる外気通路14では湿気に曝され易くなるが、合流部13aを臨む位置にダンパー29を設けているので外気通路は合流部の近傍まで湿気の侵入が防止でき、外気通路の壁面などへの結露を最少化して、結露した水滴が送風機へ流下しないようにして耐久信頼性を向上できる。
このように、混合部13の合流部13aで高温高湿の洗浄槽内気に対して外気を混合させて冷却と洗浄槽内気に含有されていた水分の凝縮を行うものであるが、コンパクトな混合部13を実現するには洗浄槽内気と外気を均一かつすばやく混合させることが必要である。
そのため、洗浄槽内気通路と外気通路とをそれぞれアスペクト比の大きな略矩形断面の通路形状とし互いの長辺側を接して合流させることで、厚みを薄くした流れ同士の混合による混合促進と流れの全域にわたる均等な混合が可能となり、乾燥運転時は高温高湿の洗浄槽内の空気(洗浄槽内気)に対し充分量の外気をコンパクトなスペースで確実に混合して洗浄槽内気を冷却できるので、温湿度を低減した排気による熱風感の確実な防止と機器の小型化ができるようになる。
なお、以上の説明では外気通路14や洗浄槽内気通路15の断面を完全な矩形とした場合を示したが、加工し易さのため断面のコーナ部に曲率を設けたり、抜き勾配などのテーパを設けた台形状など加工性を高めた形状にしても良く、さらに長辺に大きな曲率や凹凸を設けて流れを改善する扁平な通路を形成しても良いのは言うまでもない。
また、ダンパー29はその自重により閉止する構成を示したが、バネなどで付勢することで閉止力を与えても良く、バネの付勢力により取付姿勢の自由度を向上できる。
以上のように、本実施の形態では、風量分配手段は上方に立ち上る第一の立上路を介して洗浄槽入口と接続し、混合部の合流部は上方に立ち上る第二の立上路を介して前記洗浄槽出口と接続したことにより、乾燥運転時において混合部を流れる外気と洗浄槽内気を確実に混合して洗浄槽内気を冷却でき、さらに洗浄運転から乾燥運転の全ての動作状態において洗浄槽内の水が送風経路を逆流して漏出するのを防止できるので、温湿度を低減した排気による熱風感の確実な防止と機器の信頼性を向上できる。
また、本実施の形態の第二の立上路は、通路内に入った水を排水するための復水路を下方に設けたことにより、洗浄槽出口から流出した水は復水路を通って洗浄槽側に戻されるので、混合部からの漏水防止の信頼性を一層向上できる。
また、本実施の形態の第二の立上路は、洗浄槽出口から下方に流動させる下降流れ部の下流側に流れを上向きに反転させて形成したことにより、合流部において上昇流れにより変動が低減された洗浄槽内気に外気を混合することで混合流の温度ムラの発生を洗浄槽内気の風量が少ない場合でも低減でき、さらに外気通路への水の浸入防止と下降流れ部による自然対流での洗浄槽内気の排気口への漏れ低減ができる。
また、本実施の形態の風量分配手段は、風圧により開度が変化するダンパーで形成し、前記ダンパーは混合部に送風する外気通路および洗浄槽に送風する洗浄槽内気通路の両通路において高さの最上部あるいはその近傍に配置したことにより、ダンパーの水濡れや洗剤の泡などの汚れ付着によるダンパーの開度変化動作の劣化が防止され、乾燥運転時の排気の冷却動作の耐久信頼性を向上できる。
また、本実施の形態の風量分配手段は、風圧により開度が変化するダンパーで形成し、前記ダンパーは混合部に送風する外気通路および洗浄槽に送風する洗浄槽内気通路の両通路において高さの最上部あるいはその近傍に配置するとともに、前記ダンパーの上流側には水の逆流を防止する逆止部を設けたことにより、ダンパーの水濡れや洗剤の泡などの汚れ付着によるダンパーの開度変化動作の劣化防止がなされ、さらにダンパー表面などに結露した水分の送風機側への逆流を防いで、乾燥運転時の排気の冷却動作の耐久信頼性を向上および送風機の耐久信頼性を向上できる。
また、本実施の形態の外気通路のダンパーは、混合部の外気と洗浄槽内気が合流する合流部に臨ませて配置したことにより、送風機の停止時に、洗浄槽の上部に設けられた洗浄槽出口に連なる混合部は洗浄槽内の湿気が侵入し易くなっても外気通路のダンパーは閉成しているので、外気通路は合流部の近傍まで湿気の侵入が防止でき、外気通路の壁面などへの結露を最少化して、結露した水滴が送風機へ流下しないようにして耐久信頼性を向上できる。
以上のように、本発明にかかる食器洗い乾燥機は、乾燥時の排気温度の熱風感の確実な防止と発生する高温高湿の空気条件に応じた冷却ができるので、蒸気を発生する炊飯器や電気湯沸し器などの家庭用機器などに適用することができる。
本発明の実施の形態1における食器洗い乾燥機の構成図 図1における風量分配手段の断面図 図1における混合部の部分断面斜視図 従来の食器洗い乾燥機の構成図
符号の説明
1 洗浄槽
4 洗浄手段
5 加熱手段
6 送風機
7 排気口
9 乾燥手段
10 洗浄槽入口
11 洗浄槽出口
12 風量分配手段
13 混合部
13a 合流部
14 外気通路
15 洗浄槽内気通路
29 ダンパー
30 逆止部
31 第一の立上路
32 下降流れ部
33 第二の立上路
34 復水路

Claims (6)

  1. 被洗浄物を収納する洗浄槽と、洗浄水を被洗浄物に噴出循環させる洗浄手段と、洗浄水を加熱する加熱手段と、前記洗浄槽内部の湿気を排出する排気口と、機体外から流入させた外気を送風する送風機と、前記洗浄槽の洗浄槽出口から流出する洗浄槽内気に前記送風機から送られた外気を合流させる合流部を有する混合部と、前記送風機の送風を前記洗浄槽の洗浄槽入口および前記混合部に分配する風量分配手段とを備え、前記風量分配手段は、上方に立ち上る第一の立上路を介して前記洗浄槽入口と接続し、前記混合部の前記合流部は、上方に立ち上る第二の立上路を介して前記洗浄槽出口と接続した食器洗い乾燥機。
  2. 第二の立上路は、通路内に入った水を排水するための復水路を下方に設けた請求項1記載の食器洗い乾燥機。
  3. 第二の立上路は、洗浄槽出口から下方に流動させる下降流れ部の下流側に流れを上向きに反転させて形成した請求項1または2記載の食器洗い乾燥機。
  4. 風量分配手段は、風圧により開度が変化するダンパーで形成し、前記ダンパーは混合部に送風する外気通路および洗浄槽に送風する洗浄槽内気通路の両通路において高さの最上部あるいはその近傍に配置した請求項1〜3のいずれか1項に記載の食器洗い乾燥機。
  5. 風量分配手段は、風圧により開度が変化するダンパーで形成し、前記ダンパーは混合部に送風する外気通路および洗浄槽に送風する洗浄槽内気通路の両通路において高さの最上部あるいはその近傍に配置するとともに、前記ダンパーの上流側には水の逆流を防止する逆止部を設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の食器洗い乾燥機。
  6. 外気通路のダンパーは、混合部の外気と洗浄槽内気が合流する合流部に臨ませて配置した請求項4または5記載の食器洗い乾燥機。
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