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JP2008247139A - 自動車の車体後部構造 - Google Patents

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JP2008247139A JP2007089252A JP2007089252A JP2008247139A JP 2008247139 A JP2008247139 A JP 2008247139A JP 2007089252 A JP2007089252 A JP 2007089252A JP 2007089252 A JP2007089252 A JP 2007089252A JP 2008247139 A JP2008247139 A JP 2008247139A
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Abstract

【課題】車体後部の各側部を構成する各サイドメンバがサスペンションアーム側から外力を与えられても、容易には左右に傾倒しないようにして自動車の操安性と耐久性を向上させるようにする。
【解決手段】サイドメンバ9が、断面が倒立ハット形状のサイドメンバ本体28と、このサイドメンバ本体28の上端開口を閉じる蓋板29とを備える。サイドメンバ9の長手方向の中途部9cを後上がり形状とし、中途部9cにサスペンションアーム33の一端部33aを支持する支持ブラケット35を結合する。支持ブラケット35が、サスペンションアーム33の一端部33aを挟む一対の縦壁36,37を備える。フロアパネル16と支持ブラケット35の縦壁37とにそれぞれ結合される補強材41を設ける。補強材41に向けて蓋板29の一部を延出させ、この蓋板29の延出部29a、支持ブラケット35、および補強材41を互いに結合させて閉断面構造部を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、フロアパネルを支持するサイドメンバと、懸架装置のサスペンションアームを支持する支持ブラケットと、これらにそれぞれ結合される補強材とを備えた自動車の車体後部構造に関するものである。
上記自動車の車体後部構造には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、車体の後部の各側部を構成して前後方向に延び、フロアパネルを支持するサイドメンバが設けられ、このサイドメンバに対し懸架装置により後車輪が懸架されている。上記サイドメンバは、その長手方向に沿った視線でみて、断面が倒立ハット形状のサイドメンバ本体と、このサイドメンバ本体の上端開口を閉じてこのサイドメンバ本体に結合される蓋板とを備えている。上記サイドメンバの前部よりも後部が高く位置するようこのサイドメンバの長手方向の中途部が後上がり形状とされている。上記懸架装置を構成するサスペンションアームの一端部を支持する支持ブラケットが上記サイドメンバの中途部に結合されている。この場合、後上がり形状にしたサイドメンバの中途部に上記支持ブラケットを結合させることにより、この支持ブラケットが車体の最低地上高を狭めないこととされている。
特開2003−285656号公報
ところで、自動車の走行時には、上記後車輪側から上記サスペンションアームと支持ブラケットとを介して上記サイドメンバの中途部に大きい外力が与えられる。ここで、上記したようにサイドメンバの中途部は後上がり形状とされている。このため、上記外力は、上記サイドメンバの前部を基準として上記中途部を左右に傾倒させるような大きいモーメントとして働くことがある。そして、仮に、上記のようにサイドメンバが左右に傾倒したとすると、自動車の操安性が阻害されると共に、その耐久性が低下する、という不都合を生じる。
そこで、上記不都合の発生を防止するため、上記左右サイドメンバの両中途部にクロスメンバを架設して上記各サイドメンバを補強することが考えられる。しかし、第1に、上記左右サイドメンバの間には燃料タンクが配置されることがあり、この場合には、この燃料タンクが障害となって上記クロスメンバは容易には設置できないことがある。また、第2に、上記クロスメンバは、十分の補強効果を発揮するものではあるが、大型で重量物であるため、このようなクロスメンバを設けると、車体の重量が過大になるおそれを生じる。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、車体後部の各側部を構成する各サイドメンバがサスペンションアーム側から外力を与えられても、容易には左右に傾倒しないようにして自動車の操安性と耐久性を向上させるようにすることである。
また、本発明の他の目的は、仮に、上記左右サイドメンバの間に燃料タンクが配置される場合でも、上記した自動車の操安性と耐久性の向上が達成されるようにし、かつ、このようにした場合でも、車体の重量が過大にならないようにすることである。
請求項1の発明は、車体2の後部の各側部を構成して前後方向に延び、フロアパネル16を支持するサイドメンバ9を設け、このサイドメンバ9が、その長手方向に沿った視線でみて(図1)、断面が倒立ハット形状のサイドメンバ本体28と、このサイドメンバ本体28の上端開口を閉じてこのサイドメンバ本体28に結合される蓋板29とを備え、上記サイドメンバ9の前部9aよりも後部9bが高く位置するようこのサイドメンバ9の長手方向の中途部9cを後上がり形状とし、このサイドメンバ9の中途部9cにサスペンションアーム33の一端部33aを支持する支持ブラケット35を結合し、この支持ブラケット35が、上記サスペンションアーム33の一端部33aを車体2の幅方向で挟む一対の縦壁36,37を備えた自動車の車体後部構造において、
上記フロアパネル16と上記支持ブラケット35の縦壁37とにそれぞれ結合される補強材41を設け、
上記補強材41に向けて上記蓋板29の一部を延出させ、この蓋板29の延出部29a、支持ブラケット35、および補強材41を互いに結合させて閉断面構造部を形成したことを特徴とする自動車の車体後部構造である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、車体の後部の各側部を構成して前後方向に延び、フロアパネルを支持するサイドメンバを設け、このサイドメンバが、その長手方向に沿った視線でみて、断面が倒立ハット形状のサイドメンバ本体と、このサイドメンバ本体の上端開口を閉じてこのサイドメンバ本体に結合される蓋板とを備え、上記サイドメンバの前部よりも後部が高く位置するようこのサイドメンバの長手方向の中途部を後上がり形状とし、このサイドメンバの中途部にサスペンションアームの一端部を支持する支持ブラケットを結合し、この支持ブラケットが、上記サスペンションアームの一端部を車体の幅方向で挟む一対の縦壁を備えた自動車の車体後部構造において、
上記フロアパネルと上記支持ブラケットの縦壁とにそれぞれ結合される補強材を設けている。
このため、上記補強材が車体の幅方向である左右に向かう外力を与えられたときには、ほぼ水平に延びる上記フロアパネルと補強材との間に生じる剪断応力が上記外力に強固に対抗して、この補強材は上記支持ブラケットと共に上記車体に強固に支持される。
よって、自動車の走行中に、上記サスペンションアーム側から上記支持ブラケットを介してサイドメンバの中途部に大きい外力が与えられようとしても、この外力は上記補強材により強固に支持される。このため、上記外力によりサイドメンバの前部を基準として上記中途部が左右に傾倒させられる、ということはより確実に防止される。この結果、自動車の操安性と耐久性とを向上させることができる。
また、上記補強材は上記フロアパネルと支持ブラケットとを結合するものであって、左右サイドメンバに架設されるクロスメンバではない。このため、仮に、上記左右サイドメンバの間に燃料タンクが配置されたとしても、この燃料タンクにかかわりなく上記補強材を設けることができる。よって、上記した燃料タンクの配置にかかわりなく、自動車の操安性と耐久性とを向上させることができる。
また、上記補強材は、上記クロスメンバに比べて軽量にすることができる。このため、上記のように自動車の操安性等を向上させた場合でも、車体の重量が過大になることは防止される。
また、上記補強材に向けて上記蓋板の一部を延出させ、この蓋板の延出部、支持ブラケット、および補強材を互いに結合させて閉断面構造部を形成している。
このため、上記サイドメンバの蓋板の一部である延出部と支持ブラケットとの利用による簡単な構成で、上記補強材の強度と剛性とがより向上させられる。よって、上記サイドメンバの中途部が左右に傾倒させられる、ということは、上記した補強材により、簡単な構成で更に確実に防止される。
本発明の自動車の車体後部構造に関し、車体後部の各側部を構成する各サイドメンバがサスペンションアーム側から外力を与えられても、容易には左右に傾倒しないようにして自動車の操安性と耐久性を向上させるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、車体の後部の各側部を構成して前後方向に延び、フロアパネルを支持するサイドメンバが設けられる。このサイドメンバは、その長手方向に沿った視線でみて、断面が倒立ハット形状のサイドメンバ本体と、このサイドメンバ本体の上端開口を閉じてこのサイドメンバ本体に結合される蓋板とを備えている。上記サイドメンバの前部よりも後部が高く位置するようこのサイドメンバの長手方向の中途部が後上がり形状とされ、このサイドメンバの中途部にサスペンションアームの一端部を支持する支持ブラケットが結合されている。この支持ブラケットは、上記サスペンションアームの一端部を車体の幅方向で挟む一対の縦壁を備えている。上記フロアパネルと上記支持ブラケットの縦壁とにそれぞれ結合される補強材が設けられる。上記補強材に向けて上記蓋板の一部が延出し、この蓋板の延出部、支持ブラケット、および補強材が互いに結合されて閉断面構造部が形成されている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図において、符号1は自動車で、矢印Frは、この自動車1の進行方向の前方を示している。また、下記する左右とは、上記前方に向かっての自動車1の車体2の幅方向をいうものとする。
上記車体2の後部には後車輪3が懸架装置4により懸架され、上記車体2の後部は後車輪3により走行面5上に支持されている。上記車体2は、この車体2の下部を構成する車体フレーム7と、上記車体2の各側部を構成して上記車体フレーム7に支持される左、右側壁8と、これら側壁8の各上端縁部に架設される不図示のルーフパネルとを備えている。
上記車体フレーム7は、その左、右側部を構成して前後方向に延びる左、右サイドメンバ9と、それぞれ車体2の幅方向に延び、この車体2の後部における上記左、右サイドメンバ9の前端部同士、後端部同士、および前後方向の中途部同士にそれぞれ架設されて結合される前、後、中途部クロスメンバ10〜12と、前後方向に延び、上記前、中途部クロスメンバ10,12のそれぞれ長手方向の中央部同士に架設されて結合されるセンターメンバ13とを備えている。
上記各サイドメンバ9は、上記側壁8の下端縁部に沿って延び、かつ、車体2の幅方向で、上記側壁8の下端縁部の内方側に隣接するよう配置され、この側壁8の下端縁部にスポット溶接S1により結合されている。
上記各メンバ9〜13の各上面に対し、全体的にほぼ水平方向に延びるフロアパネル16がスポット溶接S2により結合されて、支持されている。上記左、右側壁8、フロアパネル16、およびルーフパネルで囲まれた空間が車体2内部の車室17とされている。上記車体2の後部の側壁8にはリヤドア開口18が形成され、このドア開口18を開閉可能に閉じるリヤサイドドア19が設けられている。上記側壁8、各メンバ9〜13、およびフロアパネル16はそれぞれ板金製とされている。
上記側壁8の下端縁部には前後方向に延びるロッカ22が形成されている。このロッカ22は、車体2の幅方向で互いに対面するアウタ、インナパネル23,24と、これら両パネル23,24の間に介設される補強パネル25とを備えている。これら各パネル23〜25の各上、下端縁部はそれぞれ三枚重ねとされて、スポット溶接S3,S4されている。これにより、上記ロッカ22は、その長手方向に沿った視線でみて(図1)、強度と剛性の高い閉断面構造とされている。
上記サイドメンバ9は、その長手方向に沿った視線でみて(図1)、断面が倒立ハット形状のサイドメンバ本体28と、このサイドメンバ本体28の上端開口を閉じてこのサイドメンバ本体28にスポット溶接S2,S5により取り付けられる蓋板29とを備え、強度と剛性の高い閉断面構造とされている。また、上記サイドメンバ本体28は、上記視線でみて(図1)、U字形状部30と、このU字形状部30の各上端縁部から一体的に延出し、上記のように、蓋板29をスポット溶接S2,S5させる左、右外向きフランジ31とを備えている。
上記自動車1の側面視(図2,4)で、上記車体2の後部のサイドメンバ9は、その前部9aよりも後部9bが高く位置するようこうのサイドメンバ9の長手方向の中途部9cが後上がりの傾斜形状とされ、つまり、この中途部9cはキックアップ部とされている。前記中途部クロスメンバ12は、上記左右サイドメンバ9の中途部9cの各後部同士に架設されている。
上記懸架装置4はトレーリングアームであるサスペンションアーム33を備え、このサスペンションアーム33の一端部(前端部)33aを支軸34により支持する支持ブラケット35が上記サイドメンバ9の中途部9cに結合されている。上記支持ブラケット35は、上記サスペンションアーム33の一端部33aを車体2の幅方向で挟む一対の外、内縦壁36,37と、ほぼ水平方向に延び、これら両縦壁36,37を互いに結合させる結合板38とを備えている。
より具体的には、上記外縦壁36は上記ロッカ22のインナパネル24にスポット溶接S6により結合され、上記内縦壁37の上部は、上記サイドメンバ本体28のU字形状部30にスポット溶接S7により結合されている。また、上記結合板38は、上記外縦壁36の上端縁部と上記内縦壁37の上下方向の中途部とを互いに結合させ、上記サイドメンバ本体28の下面にスポット溶接S8により結合されている。
上記各サイドメンバ9と、フロアパネル16と、支持ブラケット35の内縦壁37とにそれぞれスポット溶接S2,S7,S9〜S11により結合される板金製の補強材41が設けられている。この補強材41は、前後方向で、上記前クロスメンバ10と中途部クロスメンバ12との間に配置されている。また、上記補強材41は、上記サイドメンバ9の中途部9cよりも車体2の幅方向における内方側に配置され、このサイドメンバ9の中途部9cに隣接すると共に、上記支持ブラケット35の前方近傍に配置されている。
上記補強材41は、自動車1の平面視(図5)で、車体2の外側方(サイドメンバ9の中途部9c側)に向かって開口するコの字形状の補強材本体42と、上記補強材本体42の上端縁に一体的に形成されて、上記サイドメンバ9の蓋板29、外向きフランジ31およびフロアパネル16の三枚重ね部にスポット溶接S2により結合されると共に、上記フロアパネル16にスポット溶接S9により結合される上外向きフランジ43とを備えている。
また、上記補強材41は、上記車体2の幅方向における上記補強材本体42の前、後外側縁のうち、後外側縁に一体的に形成されて、上記サイドメンバ本体28のU字形状部30および支持ブラケット35の内縦壁37の上部の二枚重ね部にスポット溶接S7により結合される中途外向きフランジ44と、上記補強材本体42の前外側縁に一体的に形成されて、上記サイドメンバ本体28のU字形状部30にスポット溶接S10により結合される他の中途外向きフランジ45と、上記補強材本体42の下端開口を閉じるようこの補強材本体42に一体的に形成され、上記支持ブラケット35の前方近傍の上記サイドメンバ本体28のU字形状部30の底板にスポット溶接S11により結合される底板46とを備えている。
上記補強材41に向けて上記サイドメンバ9の蓋板29の一部が延出させられている。このサイドメンバ9の延出部29aは、上記フロアパネル16を介し上記補強材41の補強材本体42の上端開口を覆い、上記フロアパネル16と補強材41の上外向きフランジ43との二枚重ね部にスポット溶接S9により結合されている。上記サイドメンバ9、支持ブラケット35、補強材41、および上記蓋板29の延出部29aにより、強度と剛性が大きい箱形状の閉断面構造部(9,35,41,29,29a)が形成されている。
図1,2,4,5において、前記サイドドア19は、車体2の幅方向で互いに対面して互いに結合される板金製のアウタ、インナパネル51,52と、これら両パネル51,52の間に配置され、上記インナパネル52にブラケット53により支持されるインパクトビーム54とを備えている。上記ロッカ22の補強パネル25には板金製で箱形状の外力受け体56が取り付けられ、この外力受け体56は、上記補強パネル25からアウタパネル23の近傍部まで突出させられている。自動車1の側面視(図2,4)で、上記サイドメンバ9、ロッカ22、補強材41、インパクトビーム54、および外力受け体56のそれぞれ少なくとも各一部分が互いに重ねられている。
上記左右サイドメンバ9、前クロスメンバ10、中途部クロスメンバ12、センターメンバ13、およびフロアパネル16で囲まれた空間に燃料タンク58が配置されている。自動車1の平面視(図3)で、この燃料タンク58の外周縁部に形成された外向きフランジ59が、上記前クロスメンバ10、中途部クロスメンバ12、センターメンバ13、および上記補強材41の底板46に複数(4つ)の締結具60により支持されている。
上記構成によれば、フロアパネル16と上記支持ブラケット35の縦壁37とにそれぞれ結合される補強材41を設けている。
このため、上記補強材41が車体2の幅方向である左右に向かう外力を与えられたときには、ほぼ水平に延びる上記フロアパネル16と補強材41との間に生じる剪断応力が上記外力に強固に対抗して、この補強材41は上記支持ブラケット35と共に上記車体2に強固に支持される。
よって、自動車1の走行中に、上記サスペンションアーム33側から上記支持ブラケット35を介してサイドメンバ9の中途部9cに大きい外力が与えられようとしても、この外力は上記補強材41により強固に支持される。このため、上記外力によりサイドメンバ9の前部9aを基準として上記中途部9cが左右に傾倒させられる、ということはより確実に防止される。この結果、自動車1の操安性と耐久性とを向上させることができる。
また、上記補強材41は上記フロアパネル16と支持ブラケット35とを結合するものであって、左右サイドメンバ9に架設されるクロスメンバではない。このため、仮に、上記左右サイドメンバ9の間に燃料タンク58が配置されたとしても、この燃料タンク58にかかわりなく上記補強材41を設けることができる。よって、上記した燃料タンク58の配置にかかわりなく、自動車1の操安性と耐久性とを向上させることができる。
また、上記補強材41は、上記クロスメンバに比べて軽量にすることができる。このため、上記のように自動車1の操安性等を向上させた場合でも、車体2の重量が過大になることは防止される。
また、上記補強材41に向けて上記蓋板29の一部を延出させ、この蓋板29の延出部29a、支持ブラケット35、および補強材41を互いに結合させて閉断面構造部を形成している。
このため、上記サイドメンバ9の蓋板29の一部である延出部29aと支持ブラケット35との利用による簡単な構成で、上記補強材41の強度と剛性とがより向上させられる。よって、上記サイドメンバ9の中途部9cが左右に傾倒させられる、ということは、上記した補強材41により、簡単な構成で更に確実に防止される。
また、前記したように、サイドメンバ9の蓋板29および外向きフランジ31と、フロアパネル16との三枚重ね部に上記補強材41を結合(S2)している。また、上記蓋板29の延出部29aとフロアパネル16との二枚重ね部に上記補強材41を結合(S9)している。
このため、上記補強材41は、上記サイドメンバ9とフロアパネル16との利用による簡単な構成で、これら9,16と互いに効果的に補強し合うこととなる。よって、上記サイドメンバ9の中途部9cが左右に傾倒させられる、ということは、上記補強材41により、簡単な構成で更に確実に防止される。
また、前記したように、サイドメンバ9のU字形状部30と支持ブラケット35の縦壁37との二枚重ね部に上記補強材41を結合(S7)している。
このため、上記補強材41は、上記サイドメンバ9と支持ブラケット35との利用による簡単な構成で、これら9,35と互いに効果的に補強し合うこととなる。よって、上記サイドメンバ9の中途部9cが左右に傾倒させられる、ということは、上記補強材41により、簡単な構成で更に確実に防止される。
また、前記したように、自動車1の側面視(図2,4)で、上記サイドメンバ9、ロッカ22、補強材41、インパクトビーム54、および外力受け体56のそれぞれ少なくとも各一部分が互いに重ねられている。
このため、自動車1の側突時に、上記サイドドア19が車体2の幅方向の内側方へ向かって大きく変形しようとすることは、上記インパクトビーム54に加え、補強材41の利用や外力受け体56によって防止される。よって、車室17における乗員の保護がより確実かつ簡単な構成で達成される。
また、前記したように、補強材41は上記燃料タンク58を車体フレーム7に支持させる支持ブラケットとして利用されている。このため、上記燃料タンク58の支持構成を簡単にできる。
なお、以上は図示の例によるが、上記フロアパネル16と蓋板29とは上下逆に重ね合わせることにより、上記サイドメンバ9にフロアパネル16を直接支持させてもよい。また、上記フロアパネル16は、上記サイドメンバ9のサイドメンバ本体28の上端開口を閉じるよう形成してもよい。
図4のI−I線矢視断面図である。 自動車の後部側面図である。 自動車の部分平面図である。 図2の部分拡大図である。 図4で示したものの平面図である。 図1で示したものの斜視図である。
符号の説明
1 自動車
2 車体
3 後車輪
4 懸架装置
7 車体フレーム
8 側壁
9 サイドメンバ
9a 前部
9b 後部
9c 中途部
16 フロアパネル
17 車室
18 ドア開口
19 サイドドア
22 ロッカ
28 サイドメンバ本体
29 蓋板
29a 延出部
33 サスペンションアーム
33a 一端部
35 支持ブラケット
36 縦壁
37 縦壁
41 補強材
51 アウタパネル
52 インナパネル
54 インパクトビーム
56 外力受け体
58 燃料タンク
59 外向きフランジ
60 締結具
S スポット溶接

Claims (1)

  1. 車体の後部の各側部を構成して前後方向に延び、フロアパネルを支持するサイドメンバを設け、このサイドメンバが、その長手方向に沿った視線でみて、断面が倒立ハット形状のサイドメンバ本体と、このサイドメンバ本体の上端開口を閉じてこのサイドメンバ本体に結合される蓋板とを備え、上記サイドメンバの前部よりも後部が高く位置するようこのサイドメンバの長手方向の中途部を後上がり形状とし、このサイドメンバの中途部にサスペンションアームの一端部を支持する支持ブラケットを結合し、この支持ブラケットが、上記サスペンションアームの一端部を車体の幅方向で挟む一対の縦壁を備えた自動車の車体後部構造において、
    上記フロアパネルと上記支持ブラケットの縦壁とにそれぞれ結合される補強材を設け、
    上記補強材に向けて上記蓋板の一部を延出させ、この蓋板の延出部、支持ブラケット、および補強材を互いに結合させて閉断面構造部を形成したことを特徴とする自動車の車体後部構造。
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