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JP2008138755A - 多目的作業車の動力伝動機構 - Google Patents

多目的作業車の動力伝動機構 Download PDF

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JP2008138755A
JP2008138755A JP2006324821A JP2006324821A JP2008138755A JP 2008138755 A JP2008138755 A JP 2008138755A JP 2006324821 A JP2006324821 A JP 2006324821A JP 2006324821 A JP2006324821 A JP 2006324821A JP 2008138755 A JP2008138755 A JP 2008138755A
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JP2006324821A
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Shinya Yoshiki
晋也 吉木
Koji Koyama
浩二 小山
Akihiko Oka
昭彦 岡
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】副変速装置に高・低速の油圧クラッチとギア変速クラッチを組み合わせ、低速から高速へスムースに変速が出来るようにする。
【解決手段】油圧変速装置の伝動下位に高速油圧クラッチと低速油圧クラッチからなる油圧変速クラッチを設け、さらに伝動下位に高速ギアクラッチと低速ギアクラッチからなるギア変速クラッチを設けて、低速油圧クラッチ・低速ギアクラッチ>高速油圧クラッチ・低速ギアクラッチ>低速油圧クラッチ・高速ギアクラッチ>高速油圧クラッチ・高速ギアクラッチのギア比関係で低速から高速まで四段階に変速可能にする。ギア変速クラッチを操作するギア変速レバーの変速操作位置を検出するセンサを設け、該センサからの信号により低速ギアクラッチから高速ギアクラッチに変速すると低速油圧クラッチに自動変速し、高速ギアクラッチから低速ギアクラッチに変速すると高速油圧クラッチに自動変速すべく制御したことを特徴とする。
【選択図】図7

Description

この発明は、道路上での除雪や清掃及び水撒きなどの道路作業や芝刈り或いは他の農作業等に使用する種々の作業機を装着して走行する多目的作業車に関する。
多目的作業車は、特開平2005−212665号公報や、特開2005−343187号公報に記載の如く、機体の前側或いは後側に作業機駆動用のPTO出力軸を備えて、作業を行うための超低速走行から路上走行を行うための高速走行まで変速可能にしている。
特開2005−212665号公報 特開2005−343187号公報
多目的作業車やトラクタは、原動機としてディゼルエンジンを用いているが、ディゼルエンジンは変速幅が狭いので安定した出力が得られる一定回転数で回転させ、その一定回転をエンジン出力軸に連結するミッションケース内で必要な車軸回転数に変速している。そして、ミッションケース内では、エンジン出力軸の回転を直接油圧変速装置に入力して、この油圧変速装置からの出力をギア変速を用いた副変速装置でさらに増減速している。
本発明では、副変速装置に高・低速の油圧クラッチとギア変速クラッチを組み合わせ、走行速度を多段に変速可能で、しかも低速から高速へスムースに変速が出来るミッションケース内動力伝動機構を提供することを課題とする。
上記本発明の課題は、次の解決手段により解決される。
請求項1に記載の発明は、エンジン出力軸の回転を受ける入力軸19の回転を油圧変速装置1で無段階に変速し、この油圧変速装置1の伝動下位に高速油圧クラッチYHと低速油圧クラッチYLからなる油圧変速クラッチ2を設け、さらに伝動下位に高速ギアクラッチGHと低速ギアクラッチGLからなるギア変速クラッチ3を設けて、低速油圧クラッチYL・低速ギアクラッチGL>高速油圧クラッチYH・低速ギアクラッチGL>低速油圧クラッチYL・高速ギアクラッチGH>高速油圧クラッチYH・高速ギアクラッチGHのギア比関係で低速から高速まで四段階に変速可能にすると共に、ギア変速クラッチ3を操作するギア変速レバー4の変速操作位置を検出するセンサ90H,Lを設け、該センサ90H,Lからの信号により低速ギアクラッチGLから高速ギアクラッチGHに変速すると低速油圧クラッチYLに自動変速し、高速ギアクラッチGHから低速ギアクラッチGLに変速すると高速油圧クラッチYHに自動変速すべく制御したことを特徴とする。
入力軸19の一定回転は、油圧変速装置1で滑らかに一定の変速幅で変速され、その変速幅が高速油圧クラッチYHと低速油圧クラッチYLの油圧変速クラッチ2で高速と低速に変更され、さらに高速ギアクラッチGHと低速ギアクラッチGLのギア変速クラッチ3で高速と低速に変速され、トータルとして、低速油圧クラッチYL・低速ギアクラッチGL>高速油圧クラッチYH・低速ギアクラッチGL>低速油圧クラッチYL・高速ギアクラッチGH>高速油圧クラッチYH・高速ギアクラッチGHのギア比関係、すなわち、一速から四速まで低速から高速まで四段階に変速可能で、ギア変速クラッチ3の高・低切替えに伴って油圧変速装置1が高・低に切り替わって一速から四速まで順序良く切り替わる。
請求項1記載の発明によれば、一定の回転で入力した入力軸19の回転が大きく四段階に変速され、それぞれの変速段階で油圧変速装置1で無断階に変速されるので、低速から高速まで幅広い変速域で滑らかな変速を行え、変速経路にギア変速クラッチ3を介在させて製造コストが低い。しかも、ギア変速レバー4の高・低切替えに伴って、油圧変速クラッチ2が自動で高・低に切り替わって、二速から三速或いは三速から二速へスムースに変速出来る。
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
図1は、多目的作業車の全体を示す図面で、機体の前側に操縦席7を設けたキャビン5を構成し、機体の後部にエンジン6を搭載し、底部に前後輪8,9を装着している。
キャビン5の内部には、操縦席7の前側中央にステアリングハンドル10を立設し、ステアリングハンドル10の左右側部にPTOクラッチレバー11と変速レバー4を設け、足元にブレーキペダル12を設けている。また、キャビン5の下側で左右前輪8の中央に作業機の駆動用PTO出力軸13を突設している。ブレーキペダル12の下側に踏込みを検出するセンサ97を設けている。
キャビン5の後側で、エンジン6の上方には車台95に対してフィルタ93を挟んで荷台板92をゴムマウント91を介して取り付けている。フィルタ93は、その左右外端を開放し後外端に遮断板94を張り付けて左右側部から吸気し、後方からの排気を吸い込まないようにしている。
次に、前後輪8,9とPTO出力軸13に駆動力を伝動するミッションケース14の内部構造を図4乃至図7で説明する。
ミッションケース14は、図4に示す如く、前ケース15、繋ぎケース16、中間ケース17、後ケース18の4つの中空ケースを連結した構成で、後ケース18に軸支した入力軸19にエンジン6の駆動力が入力し、この入力軸19の回転がインプットケース20内の増速ギア21,22で第一中継軸23へ伝動し、さらに増速ギア24,25で増速され、この増速ギア25に油圧変速装置1の油圧入力軸38をスプライン嵌合している。繋ぎケース16は従来の前ケース15と中間ケース17を連結してミッションケース14を長くするもので、前ケース15と中間ケース17及び後ケース18を従来のミッションケースと共用化することで製作コストを低く出来る。
増速ギア21,22と増速ギア24,25を内装するインプットケース20は、高速走行を可能にするためにディゼルエンジン6の出力回転を増速するために設けるもので、従来のトラクタのミッションケース14内に伝動機構を収納可能にしている。このインプットケース20は図6に示す如く、密封ケースにしてミッションケース14の外部へ通じる給油管からオイルを給油するようにすれば、増速ギア21,22,24,25の修理の際にミッションケース14内のオイルを抜かずにインプットケース20のみを取り外せるので、作業が楽になる。
油圧変速装置1の内部では油圧変速により出力を大きく無段階で変速して、PTO駆動軸26と走行駆動軸27の二つの軸へ出力する。
PTO駆動軸26にはPTOギア軸28を連結し、このPTOギア軸28のギア29と第二中継軸30に遊嵌したギア31を噛み合わせ、このギア31をPTO軸32に装着したPTOクラッチ34のギア33に噛み合わせている。PTOクラッチ34はギア33からPTO軸32への回転伝動を断続する。
PTO軸32にはPTO延長軸35を連結し、このPTO延長軸35のギア36をPTO出力軸13にスプライン嵌合したクラッチギア37に噛み合わせてPTO出力軸13を駆動している。(図4参照)
PTOクラッチ34の詳細を図7に示しているが、クラッチ入ではクラッチ盤88が繋がってケーシング86が回転して伝動するが、クラッチ切では戻しバネ87の圧でクラッチ盤88が離れてケーシング86をフリーにする。この時にケーシング86の付き回りを防ぐ為に繋ぎケース16のボス部81に当接する係止リング85をケーシング86の外周に装着している。
走行駆動軸27には第三中継軸39を連結し、この第三中継軸39に固着したギア40へギア41,42を噛み合わせて第四中継軸43に伝動する。第四中継軸43にはメインギア軸44を連結している。
メインギア軸44には、大ギア45と中ギア46を一体的に固着し、このメインギア軸44の延長上にサブギア軸47を分離して回転可能に軸支している。このサブギア軸47には小ギア48と大ギア74及び走行伝動ギア75を一体的に固着している。従って、大ギア45と中ギア46は同一回転をし、小ギア48と大ギア74及び走行伝動ギア75は後述するクラッチギア77からの回転を受ける。(図7参照)
大ギア45はクラッチ軸49に装着した高速油圧クラッチYHのギア50と噛み合い、中ギア46はクラッチ軸49に装着した低速油圧クラッチYLのギア53と噛み合い、メインギア軸44の回転をクラッチ軸49へ高速或いは低速で伝動する。
クラッチ軸49の延長上にスプライン軸76をスプライン嵌合し、このスプライン軸76にクラッチギア77をスプライン嵌合して、クラッチ軸49の回転をクラッチギア77に伝動している。また、クラッチ軸49を支持する繋ぎケース16のボス部81にはクラッチ軸49の油圧孔に通じる油圧用孔82,83,84を設けて、高速油圧クラッチ51と低速油圧クラッチ52に作動油を送るようにしている。
クラッチギア77には大ギア78と小ギア79を形成し、大ギア78が前記サブギア軸47の小ギア48に噛み合って増速伝動して高速ギアクラッチGHを構成したり、小ギア79がサブギア軸47の大ギア74に噛み合って減速伝動して低速ギアクラッチGLを構成したり、大ギア78と小ギア79が共に游転して動力切になるようにしてギア変速クラッチ3を構成している。
クラッチ軸49の走行伝動ギア75は、スプライン軸76に遊嵌したベベルギア軸62にスプライン嵌合した走行ギア56に噛み合ってベベルギア軸62を駆動している。ベベルギア軸62のベベルギア63が前輪8の車軸へ装着したベベルギアへ駆動力を伝動するのである。
ベベルギア軸62は、高速油圧クラッチYHからクラッチギア77の大ギア78とサブギア軸47の小ギア48への伝動による四速か、高速油圧クラッチYHからクラッチギア77の小ギア79とサブギア軸47の大ギア74への伝動による三速か、低速油圧クラッチYLからクラッチギア77の大ギア78とサブギア軸47の小ギア48への伝動による二速か、低速油圧クラッチYLからクラッチギア77の小ギア79とサブギア軸47の大ギア74への伝動による一速かのどれかで回転することになる。
また、ベベルギア軸62の回転は、走行ギア56からPTO軸32に装着した大小ギア59の小ギア部57へ伝動し、さらに大ギア部58に噛み合う後輪駆動軸61のクラッチギア60で適宜に後輪9へ駆動力を伝動可能にしている。
走行ギア56は、ベベルギア軸62に伝動すると共に大小ギア59を介して後輪駆動軸61へ伝動しているので、伝動構成を単純化して前後に長くなるのを防いでいる。
尚、高速油圧クラッチYHと低速油圧クラッチYLはコントローラからの制御信号により ソレノイドを介してどちらかを入に保持するのであるが、ブレーキペダルの踏み込みを検出するスイッチ96を設けて、このスイッチ96の踏込み信号で高速油圧クラッチYHと低速油圧クラッチYLのソレノイドへの電力を断って両クラッチ51,52をニュートラルにするようにしている。このニュートラルの状態でブレーキを作用することで素早く停止でき、ギア変速クラッチ3の切換えがスムースに行える。
また、クラッチ軸49を支持する繋ぎケース16のボス部81にはクラッチ軸49の油圧孔に通じる油圧用孔82,83,84を設けて、高速油圧クラッチYHと低速油圧クラッチYLに作動油を送るようにしている。
図8は、変速レバー4を示し、変速溝96を中央のニュートラル位置Nから前後H、Lに回動することで前記のギア変速クラッチ3を高速ギアクラッチ入か低速ギアクラッチ入に変速し、この変速レバー4のグリップ80の頭部に設ける増速ボタン81を押すと高速油圧クラッチYHを入動作し、減速ボタン82を押すと低速油圧クラッチYLを入動作する。
また、変速溝96には変速レバー4の位置を検出するセンサ90H,Lを設けて、変速レバー4が低速位置Lから高速位置Hに移動すると低速油圧クラッチYLが入になって三速になり、高速位置Hから低速位置Lに移動すると高速油圧クラッチYHが入になって二速になるようマイコン制御を行っている。なお、高速油圧クラッチYHを入りにする場合には、アクセルペダル98が3/4以上踏込まれて油圧変速装置が高速であれば一旦低速にして変速ショックを低減させる。
レバー4が低速位置Lで減速ボタン82を押すと一速になり、レバー4が高速位置Hで増速ボタン81を押すと四速になるのである。
図9はアクセルペダル98を示し、エンジン6のスロットルにスロットルケーブル99で連結してエンジンの回転を上昇させると共に、油圧変速装置1のトラニオン軸に連結して回転を上昇させるようにしている。このアクセルペダル98の作動角度は図10に示す如く、全角度でスロットルを作動させ、3/4のストロークで油圧変速装置1のトラニオン軸を回動させる。従って、踏み始めてから1/4の範囲ではエンジン6の回転のみが上昇し、さらに踏込むことで油圧変速装置1が増速を始めるので、油圧変速装置1にオイルが充分に供給される。
なお、この油圧変速装置1は、エンジンのオーバーヒートを事前に検出してエンジン6に設ける温度センサがオーバーヒート直前の温度になるとアクセルペダル98を踏込んで増速しようとしても増速信号を無視して負荷の増大を避けるようにしている。
さらに、エンジン6に設ける温度センサがオーバーヒート直前の温度(例えば、オーバーヒート温度よりも3℃程度低い温度)になると、操作表示パネルに設ける警告ランプを点滅させ、オーバーヒート温度になれば警告ランプを連続点灯にすると共にブザーを鳴らす。
多目的作業車の側面図である。 多目的作業車の一部の拡大側面図である。 ミッションケースの全体側断面図である。 ミッションケースの一部拡大側断面図である。 ミッションケースの一部拡大側断面図である。 ミッションケースの一部拡大側断面図である。 一部の拡大斜視図である。 変速レバーの動きを示す斜視図である。 アクセルペダルの動きを示す側面図である。 アクセルペダルの動きを示す模式図である。
符号の説明
1 油圧変速装置
2 油圧クラッチ
3 ギア変速クラッチ
19 入力軸
YH 高速油圧クラッチ
YL 低速油圧クラッチ
GH 高速ギアクラッチ
GL 低速ギアクラッチ
90H,L センサ

Claims (1)

  1. エンジン出力軸の回転を受ける入力軸(19)の回転を油圧変速装置(1)で無段階に変速し、この油圧変速装置(1)の伝動下位に高速油圧クラッチ(YH)と低速油圧クラッチ(YL)からなる油圧変速クラッチ(2)を設け、さらに伝動下位に高速ギアクラッチ(GH)と低速ギアクラッチ(GL)からなるギア変速クラッチ(3)を設けて、低速油圧クラッチ(YL)・低速ギアクラッチ(GL)>高速油圧クラッチ(YH)・低速ギアクラッチ(GL)>低速油圧クラッチ(YL)・高速ギアクラッチ(GH)>高速油圧クラッチ(YH)・高速ギアクラッチ(GH)のギア比関係で低速から高速まで四段階に変速可能にすると共に、ギア変速クラッチ(3)を操作するギア変速レバー(4)の変速操作位置を検出するセンサ(90H,L)を設け、該センサ(90H,L)からの信号により低速ギアクラッチ(GL)から高速ギアクラッチ(GH)に変速すると低速油圧クラッチ(YL)に自動変速し、高速ギアクラッチ(GH)から低速ギアクラッチ(GL)に変速すると高速油圧クラッチ(YH)に自動変速すべく制御したことを特徴とする多目的作業車の動力伝動機構。
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