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JP2008136786A - 放射性薬剤投与装置 - Google Patents

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JP2008136786A JP2006328498A JP2006328498A JP2008136786A JP 2008136786 A JP2008136786 A JP 2008136786A JP 2006328498 A JP2006328498 A JP 2006328498A JP 2006328498 A JP2006328498 A JP 2006328498A JP 2008136786 A JP2008136786 A JP 2008136786A
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広明 中村
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

【課題】輸液の残量不足に伴う投与エラーを抑制することができる放射性薬剤投与装置を提供する。
【解決手段】放射性薬剤投与装置1は、放射性薬液を搬送するための生理食塩水が充填された生食パック47から、使用する食塩水を抜き取るシリンジ45及び駆動装置M2と、生理食塩水の抜き取り量を積算し、生食パックの初期の量と積算された抜き取り量とに基づいて、生食パックにおける生理食塩水の残量を検知し、当該残量が予め設定されたアラーム発生値未満の場合には、操作パネル11に警告画面を表示させる制御部と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、放射性薬剤を投与する放射性薬剤投与装置に関するものである。
従来、ポジトロン放出断層撮影(PET)に用いられる放射性薬剤を被験者に投与する装置として、下記特許文献1に記載の放射性薬剤投与装置が知られている。この種の装置においては、輸液パックから供給される輸液(例えば、生理食塩水や蒸留水が用いられる)が装置内の流路に充填され、この輸液によって微量の放射性薬剤が流路内を投与針まで搬送され被験者に投与される。このように、輸液は装置の運転に必要なものであり、輸液が不足すると放射性薬剤が流路内で適切に搬送されないため、被験者に適切に放射性薬剤が投与されないといった投与エラーが発生してしまう。この種の装置の運用においては、装置の操作者が目視により輸液パックの残量を監視し、上記のような投与エラーを発生させないように、輸液パックを交換し輸液を適宜補充することが一般的であった。
特開平11−166230号公報
しかしながら、上記運用によれば、操作者が投与作業に忙殺されると、輸液パックにおける輸液の残量不足に気が付かない場合があるので、投与エラーの発生によって円滑な運用が妨げられる場合がある。そこで、本発明は、輸液の残量不足に伴う投与エラーを抑制することができる放射性薬剤投与装置を提供することを目的とする。
本発明の放射性薬剤投与装置は、放射性薬剤を投与する放射性薬剤投与装置において、放射性薬剤を搬送するための輸液が充填された輸液パックから、使用する輸液を抜き取る輸液抜取手段と、輸液抜取手段による輸液の抜き取り量を積算し、積算された抜き取り量と輸液パックの初期の輸液量とに基づいて輸液パックにおける輸液の残量を検知し、検知した当該残量と予め設定された設定値との比較に基づいて警告を発する残量警告手段と、を備えたことを特徴とする。
この装置によれば、輸液抜取手段によって輸液パックから使用される輸液が抜き取られ、抜き取り動作毎に抜き取り量が積算されていく。そして、残量警告手段は、輸液パックの初期の輸液量と上記積算された抜き取り量とに基づいて、残量を検知し、この残量と設定値との比較に基づいて警告を発するようにしている。このような構成によれば、輸液の残量が自動的に検知され、残量が設定値に対して少なくなった場合に自動的に警告を発することができるので、この装置の操作者に輸液パックの交換を促すことができ、その結果、輸液の残量不足に伴う投与エラーが抑制される。
また、本発明の放射性薬剤投与装置は、放射性薬剤の投与の操作に関する情報を表示する情報表示部を更に備え、残量警告手段は、警告として、情報表示部に所定の表示を行うことが好ましい。この構成によれば、操作者が目にする機会が多い情報表示部に、警告としての所定の表示がなされるので、操作者の警告の見落としが抑制される。
また、本発明の放射性薬剤投与装置は、輸液抜取手段を収納する筐体を更に備え、輸液パックは、筐体内に収納されることとしてもよい。この構成によれば、外部から輸液パックが見えないので、放射性薬剤の投与に係る人物の視覚的な不安を緩和することができる。また、この構造においては、輸液パックの輸液残量が目視により確認し難いので、特に、上記残量警告手段の機能が活かされる。
本発明の放射性薬剤投与装置によれば、輸液の残量不足に伴う投与エラーを抑制することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る放射性薬剤投与装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1及び図2に示す放射性薬剤投与装置1は、ポジトロン放出断層撮影(PET)に用いられる放射性薬液(放射性薬剤)をPET検査の被験者に投与する装置である。放射性薬剤投与装置1は、放射性薬液を供給するための薬液供給部3と、放射性薬液を被験者に投与するための投与部5と、薬液供給部3から供給される放射性薬液を投与部5に送り出すための送出部7と、を備えている。
更に、放射性薬剤投与装置1は、上記薬液供給部3、投与部5、及び送出部7の動作を制御する制御部9とを備えている。この制御部9としては、例えばコンピュータを用いることができる。また、制御部9には、タッチパネル方式の操作パネル(情報表示部)11が接続されている。操作パネル11は、図3に例示するようなディスプレイ画面により、薬液の投与に関する情報(例えば、被験者に投与するRI量、被験者に投与する液量等の投与条件)を表示したり、薬液の投与条件等の設定入力や操作入力を受け付けたりする。
再び図1及び図2に示すように、薬液供給部3は、放射性薬液を貯留するバイアル21を収容する収容部23を有している。この収容部23は、例えば上部開口からバイアル21を挿入する井戸型の容器であり、全体が放射線を遮蔽する鉛やタングステン等の材料から形成されている。ここで、放射性薬液としては、例えば、2GBq/20ml〜8GBq/30ml程度の18F−FDG(フルオロデオキシグルコース)や15O−水や11C−メチオニンが用いられる。
薬液供給部3は、放射性薬液をバイアル21から採取するためのシリンジ25を有している。シリンジ25は、全体が放射線を遮蔽する鉛やタングステン等の材料から形成される容器に収容されることが好ましい。
シリンジ25は、シリンダ25aとこのシリンダ25a内で摺動するピストン25bとを備えている。ピストン25bの先端には、ゴム等の弾性体から形成されたパッキンが設けられている。従って、ピストン25bをシリンダ25a内で押し引きすることで、先端口27から放射性薬液を吸入したり、吐出したりすることができる。また薬液供給部3は、ピストン25bを駆動して押し引きする駆動装置M1を有している。この駆動装置M1としては、例えばステッピングモータを用いることができる。
また、薬液供給部3は、定量センサS1を有している。この定量センサS1は、チューブC3の途中に形成されたコイル状のバッファループC3aに収容された放射性薬液の放射能量を計測する。バッファループC3aを含めてこの定量センサS1の周りは、筒型の放射線遮蔽壁31で覆われている。放射線遮蔽壁31は、鉛やタングステン等の放射線を遮蔽する材料から形成されている。
また薬液供給部3は、廃液ボトル33を収容する収容部35を有している。この収容部35に廃液ボトル33がセットされ、セットアップ時などにおいて使用され不要になった液体が収容される。
上記したバイアル21とシリンジ25とは、チューブC1を介して連絡されている。チューブC1の一端には130mmのカテラン針37が設けられており、このカテラン針37がバイアル21内に差し込まれる。また、バイアル21内には、60mm針に設けられたエアフィルタ39も差し込まれる。シリンジ25と定量センサS1とは、チューブC2,C3を介して連絡されている。定量センサS1と廃液ボトル33とは、チューブC4を介して連絡されている。ここで、シリンジ25とチューブC1,C2との間には三方活栓V1が設けられており、シリンジ25と連通する流路をチューブC1,C2の間で切り替え可能になっている。
また、チューブC2,C3と後述するチューブC7との間にも三方活栓V2が設けられており、チューブC3と連通する流路をチューブC2,C7の間で切り替え可能になっている。更に、チューブC3,C4と後述するチューブC5との間にも三方活栓V3が設けられており、第3のチューブC3と連通する流路をチューブC4,C5の間で切り替え可能になっている。また、チューブC1の経路上近傍には、放射能濃度センサS2が設けられている。
投与部5は、被験者毎に交換可能なエアベントフィルタ41と翼付針43を有している。エアベントフィルタ41は、空気を遮断する。薬液供給部3の三方活栓V3とエアベントフィルタ41とは、チューブC5を介して連絡されている。また翼付針43とエアベントフィルタ41との間は、チューブC6を介して連絡されている。またチューブC5の経路上には、放射線通過センサS3及び逆流防止用のピンチバルブ44が設けられている。
送出部7は、チューブC3内に供給された放射性薬液を被験者に向けて送り出すためのシリンジ45と、駆動装置M2とを有している。シリンジ45は、シリンダ45aとピストン45bを有しており、チューブC8を介して、生理食塩水を貯留する生理食塩水パック(生食パック)47と連絡されている。ここで、この生理食塩水は、装置1の各ラインを満たして空気を排除し、放射性薬液を投与部5の翼付針43まで搬送する輸液として機能する。この生食パック47は交換可能な消耗品であり、貯留する生理食塩水を使い切る毎に新しいパックに交換される。なお、このような輸液としては、生理食塩水に限らず蒸留水、ブドウ糖溶液が用いられる場合もある。
チューブC8の一端には注射針48が設けられており、この注射針48が生食パック47に差し込まれる。また、生食パック47には、針が設けられたエアフィルタ49も差し込まれる。また、シリンジ45は、チューブC7を介して薬液供給部3の三方活栓V2に連絡されている。チューブC8,C7とシリンジ45との間には三方活栓V4が設けられており、シリンジ45と連通する流路をチューブC8,C7の間で切り替え可能になっている。
駆動装置M2は、送出部7のシリンジ45のピストン45bを駆動して往復動させる。これにより、生食パック47からシリンジ45内に生理食塩水が所望の量だけ吸入吐出される。このように駆動装置M2及びシリンジ45は、輸液として使用する所望の量の生理食塩水を生食パック47から抜き取る輸液抜取手段としての機能を有している。
また、この装置1では、放射線の外部への漏洩を防止するため、上述の薬液供給部3、投与部5、及び送出部7の一部は、筐体51の内部に収容されている。筐体51は、鉛やタングステン等の放射線を遮蔽する材料から形成されている。このため、送出部7に取り付けられた生食パック47も、筐体51の内部に収納され、外部から見えないように位置している。PET検査においては、薬液の投与を受ける被験者が生食パックを見ることで不安を覚える場合もあるが、装置1では、生食パック47が外部から隠れる上記構成により、被験者の視覚的な不安が緩和される。
制御部9は、定量センサS1、放射能濃度センサS2、放射線通過センサS3等から出力される信号を受信し、薬液供給部3の駆動装置M1や各三方活栓V1,V2,V3、送出部7の駆動装置M2や三方活栓V4、及び投与部5のピンチバルブ44の動作を制御する。また、制御部9の操作パネル11は、上記筐体51の外に設けられているので、装置1の操作者は、筐体51を開けることなく、薬液投与に関する情報の確認や装置1の操作が可能である。
次に、このような装置1の薬液投与時における動作について説明する。
まず、駆動装置M1の駆動により、バイアル21に入った放射性薬液を、チューブC1及び三方活栓V1を介してシリンジ25内に一定量引き込む。次に、三方活栓V1、チューブC2、及び三方活栓V2に対して、シリンジ25から放射性薬液を押し出し、チューブC1、三方活栓V1、及びチューブC2内を放射性薬液で満たすと共に、これら経路上から空気を追い出す。ここで、放射能濃度センサS2は、常時放射能濃度を測定している。
次に、駆動装置M2の駆動により、送出部7のシリンジ45を用いて三方活栓V4、チューブC7、三方活栓V2、チューブC3、及び三方活栓V3内を生理食塩水で満たす。これと同時に、チューブC1、三方活栓V1、及びチューブC2内を放射性薬液で満たすときに用いた、チューブC3内に残留する放射性薬液を廃液ボトル33に排出する。更に、三方活栓V3により流路を切り替えて、チューブC5,C6、並びに翼付針43内を生理食塩水で満たす。このようにして経路内全てを液体で満たし、経路上から空気を追い出して、セットアップを完了する。
次に、放射性薬液の投与を開始する。まず、制御部9により三方活栓V1を制御し、シリンジ25と第1のチューブC1とを連通させる。次に、制御部9により駆動装置M1を制御し、ピストン25bを引く。次に、制御部9により三方活栓V1を制御し、シリンジ25とチューブC1との連通を遮断すると共にシリンジ25とチューブC2とを連通させる。そして、制御部9により駆動装置M1を制御し、ピストン25bを押し戻して、チューブC2を通して放射性薬液を押し出す。このとき、制御部9により三方活栓V2を制御することで、チューブC2とチューブC3とが連通されているため、所望の量の放射性薬液が三方活栓V2を介してチューブC3上に押し出される。
次に、制御部9により三方活栓V2を制御し、チューブC3とチューブC7とを連通させる。そして、送出部7のシリンジ45を介して、生理食塩水をチューブC3内に所定量送り出す。このようにして、チューブC3上に押し出された放射性薬液を、バッファループC3aまで送り込む。このとき、三方活栓V3はチューブC3とチューブC4とを連絡しており、チューブC3内に送り込まれた生理食塩水分は廃液ボトル33に排出される。
そして、バッファループC3a内に送り込まれた放射性薬液の放射能量を、定量センサS1により正確に測定する。そして、制御部9により三方活栓V3を制御し、チューブC3とチューブC5とを連通させた後、再び送出部7のシリンジ45を介してチューブC3内に生理食塩水を所定速度で送り出す。このようにして、投与部5のチューブC5,C6を通して、翼付針43から被験者に放射性薬液を所定速度で投与する。このとき、放射線通過センサS3によりチューブC5内を通過する放射性薬液の放射線を検知することで、放射性薬液が被験者に確実に投与されたかどうかをモニタすることができる。
以上のようにして、放射性薬液の投与を、繰り返し実行する。なお、放射性薬液の寿命は短いため、被験者に投与する放射能量を経時的に一定に保つためには、放射性薬液の投与量を経時的に変化させる必要がある。例えば、朝から投与を開始したときは、夕方までの間に0.1cc〜5ccの間で投与量を変化させる必要がある。
このような薬液の投与が繰り返されると、生食パック47中の生理食塩水が徐々に消費され、残量が減少していく。そして、投与に必要な生理食塩水の量が不足した場合には、放射性薬液が各チューブ内を適切に搬送されなくなるので、被験者に放射性薬液が適切に投与されないといった投与エラーが発生する。従って、上記投与エラーを回避するために、装置1の操作者は適切なタイミングで生食パック47を新しいものと交換する必要がある。ところが、薬液の投与中において、操作者は、投与作業に忙殺される場合が多く、生理食塩水の残量を十分に監視出来ない場合もある。しかも、上述したように、生食パック47は、筐体51内に収容され操作者からも直接は見えないため、生理食塩水の残量は目視により容易に確認することができない。そこで、この装置1の薬液投与においては、図4にフローを示すような制御部9の処理によって、操作者に生食パック47の交換を促すことにしている。
まず、生食パック47の交換直後等で生食パック47に関する設定の変更が必要な場合には(S202)、操作パネル11の画面表示が図5に例示する画面に移行し、入力操作を受け付ける。例えば、この画面の例では、生食パック47のサイズ(図中の”現在生食パック”欄11a参照)A=500.0mL、アラーム発生値(図中の”残液量メッセージ”欄11b参照)B=50.0mLが登録されている。すなわち、現在送出部7に装着されている生食パック47のサイズ(輸液パックの初期の輸液量)は、500.0mLであり、生理食塩水の残量僅少のアラームを発する判断基準が残量50.0mLであることを意味する。また、この画面には、現在までの生理食塩水の累積使用量Gが452.0mLであり、生理食塩水の残量が48.0mLである旨も表示されている(図中の表示欄11c参照)。なお、累積使用量Gとは、生食パック47から抜き取られた累積の生理食塩水の量を示すパラメータである。たとえば、上述したセットアップの動作、薬剤投与の動作、及びチューブの洗浄動作等において、必要な生理食塩水が生食パック47から抜き取られる毎に累積使用量Gが積算される。
このとき、生食パック47の交換を行った場合には(S204)、累積使用量Gがゼロにリセットされる(S206)。操作パネル11の画面の表示欄11cは、図6に示すように、累積使用量G=0.0mLに更新される。そして、操作者は、生食パック47のサイズA、及び後述するアラーム発生値Bを、操作パネル11から入力し変更することができる(S208)。
再び図4に示すように、その後、投与条件(被験者に投与するRI量C、被験者に投与する液量D)の変更が必要な場合には、投与RI量Cと、投与液量Dとの入力を操作パネル11から受け付ける(S210,S212)。
その後、操作パネル11において投与開始の操作がなされると、上述の放射性薬液の投与が開始される(S214)。このとき、放射能濃度センサS2により、放射性薬液の放射能濃度Eが測定され(S218)、制御部9では、この放射能濃度Eと上記投与RI量Cとに基づいて放射性薬液の使用量Fが算出される(S220、算出式:F=C/E)。更に、制御部9では、この薬液使用量Fと投与液量Dとに基づいて、使用する生理食塩水の量Gnが算出される(S222、算出式:Gn=D−F)。
このとき、制御部9では、この使用量Gnと生食パックサイズAと上記累積使用量Gとに基づいて生理食塩水の残量が検知され、予め設定された上記アラーム発生値(設定値)Bと大小比較される。そして、検知された残量がアラーム発生値B未満の場合には、生理食塩水の残量が僅少であるとして、操作者に対して警告を発する。すなわち、具体的には、制御部9は、A−(Gn+G)<Bの場合には(S224)、生理食塩水が残量僅少であるとして、図7に例示するように、操作パネル11上に残量僅少の旨を示す警告メッセージ11dを表示する(S226)。この例では、残量が48.0mL(50.0mL未満)になったことにより、上記警告メッセージを表示している。その後、処理は上述したS202に戻り、操作者による生食パック47の交換が行われると、前述したように、累積使用量Gがゼロにリセットされる(S204,S206)と共に、新たな生食パック47に関する生食パックサイズAとアラーム発生値Bとの入力を受け付ける(S208)。
一方、S224において、A−(Gn+G)≧Bの場合には、生理食塩水の残量が十分であるとして、上記警告は行われず、上記累積使用量Gに、今回の使用量Gnが加算され(S228)、累積使用量Gが更新される。そして、駆動装置M2の駆動により、生食パック47からシリンジ45へ、上記使用量Gnの生理食塩水が輸液として引き抜かれる。その後、薬液供給部3、投与部5、及び送出部7の動作によって、被験者への放射性薬液の投与が行われた後、処理はS202に戻り同様に繰り返される。
なお、制御部9の上記処理S224における、警告発生の条件はA−(Gn+G)<Bに限られず、例えば、「検知された生理食塩水の残量がアラーム発生値B以下(A−(Gn+G)≦B)」としてもよい。
以上のような制御部9の処理によれば、生食パック47の生理食塩水の残量が自動的に検知され、残量が少なくなった場合には、自動的に操作パネル11に警告画面が表示されるので、操作者に生食パック47の交換を促すことができ、その結果、生理食塩水の残量不足に伴う装置1の投与エラーが抑制される。また、生理食塩水の残量僅少が自動的に警告されるので、操作者における生理食塩水の残量の監視負担が軽減される。また、生理食塩水の残量僅少の警告として、操作者が目にする機会が多い操作パネル11に警告メッセージを画面表示させることにしているので、操作者における警告の見落としが抑制される。
また、生食パック47中の生理食塩水の残量を検知するためには、生食パック47付近に液量を検知するセンサ等を取り付けることも考えられる。これに対し、この装置1では、生食パック47の容量を予め登録し、生食パック47からシリンジ19で生理食塩水を引き抜く毎に、使用量を積算していくことで、現在の生理食塩水の残量を検知している。従って、この装置1では、液量センサや、センサの取り付けのためのスペースが不要であり、装置1の簡素化・小型化を図ることができる。
また、この装置1では、生食パック47は、筐体51内に収納され外部からは見えないので、生理食塩水の残量が目視により確認し難いが、上述したとおり、操作パネル20の画面表示によって、操作者は生理食塩水の残量僅少を知ることができる。
本発明に係る放射性薬剤投与装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1の放射性薬剤投与装置の構成を示す図である。 図1の放射性薬剤投与装置の操作パネルに表示される画面表示の一例を示す図である。 図1の放射性薬剤投与装置において、生理食塩水の残量僅少の警告を発する処理を示すフロー図である。 図1の放射性薬剤投与装置の操作パネルに表示される設定入力画面の一例を示す図である。 図1の放射性薬剤投与装置の操作パネルに表示される設定入力画面の一例を示す図である。 図1の放射性薬剤投与装置の操作パネルに表示される警告画面の一例を示す図である。
符号の説明
1…放射性薬剤投与装置、9…制御部(残量警告手段)、11…操作パネル(情報表示部、残量警告手段)、11d…警告メッセージ、45…シリンジ(輸液抜取手段)、47…生食パック(輸液パック)、51…筐体、M2…駆動装置(輸液抜取手段)。

Claims (3)

  1. 放射性薬剤を投与する放射性薬剤投与装置において、
    前記放射性薬剤を搬送するための輸液が充填された輸液パックから、使用する前記輸液を抜き取る輸液抜取手段と、
    前記輸液抜取手段による前記輸液の抜き取り量を積算し、積算された前記抜き取り量と前記輸液パックの初期の輸液量とに基づいて前記輸液パックにおける前記輸液の残量を検知し、検知した当該残量と予め設定された設定値との比較に基づいて警告を発する残量警告手段と、を備えたことを特徴とする放射性薬剤投与装置。
  2. 前記放射性薬剤の投与の操作に関する情報を表示する情報表示部を更に備え、
    前記残量警告手段は、
    前記警告として、前記情報表示部に所定の表示を行うことを特徴とする請求項1に記載の放射性薬剤投与装置。
  3. 前記輸液抜取手段を収納する筐体を更に備え、
    前記輸液パックは、前記筐体内に収納されることを特徴とする請求項1又は2に記載の放射性薬剤投与装置。
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