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JP2008134841A - 走行支援装置 - Google Patents

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JP2008134841A
JP2008134841A JP2006320699A JP2006320699A JP2008134841A JP 2008134841 A JP2008134841 A JP 2008134841A JP 2006320699 A JP2006320699 A JP 2006320699A JP 2006320699 A JP2006320699 A JP 2006320699A JP 2008134841 A JP2008134841 A JP 2008134841A
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Japan
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JP2006320699A
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English (en)
Inventor
Keisuke Okamoto
圭介 岡本
Shingo Kusaka
真悟 久坂
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】車輌外観に関する情報を利用したより安全な走行支援を実現する走行支援装置を提供すること。
【解決手段】走行支援装置10は、車輌Aと車輌Bとの間で互いの車輌を外部から視覚的に識別させるための車輌外観に関する車輌情報を授受する車輌情報授受手段103と車輌情報授受手段103が授受した車輌情報を用いて走行支援を行う走行支援手段104とを備える。また、走行支援装置10は、車輌Aの所定行為に対する受諾を車輌Bに要求する要求信号を発信する要求信号発信手段102を備え、車輌情報授受手段103は、要求信号を受諾した車輌Bが返信する車輌情報を受信し、受諾信号を返信した車輌Bに自車輌Aの車輌情報を送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、走行支援を行う走行支援装置に関し、特に、車輌外観に関する情報を相互に通知し合うことで、より安全な走行支援を実現する走行支援装置に関する。
従来、車車間通信により自車輌と自車輌に関連する他車輌との間でのみ情報交換を行う車載情報システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この車載情報システムは、自車輌に近在する車車間通信可能な他車輌のうち自車輌が走行する上で関連のない他車輌との間の車車間通信を排除するので、自車輌の走行状態に関連する特定の他車輌との間で無駄のない情報交換を実現できる。
例えば、上記車載情報システムは、自車輌の位置情報や方向指示器の操作に基づき自車輌が合流地点に接近する状態を検知し、その合流地点に接近する他車輌のみからそれら他車輌の走行状態に関する情報を自車輌に取得させ、無駄のない情報に基づく合流支援を行えるようにする。
特開2004−274414号公報
しかしながら、特許文献1に記載の車載情報システムは、自車輌の走行状態に関連のない他車輌の走行状態に基づいた無駄な演算処理を排除するだけであって、合流支援自体の機能を向上させるものではない。
上述の点に鑑み、本発明は、車輌外観に関する情報を利用したより安全な走行支援を実現する走行支援装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、第一の発明に係る走行支援装置は、自車輌と他車輌との間で互いの車輌を外部から視覚的に識別させるための車輌外観に関する車輌情報を授受する車輌情報授受手段と、前記車輌情報授受手段が授受した車輌情報を用いて走行支援を行う走行支援手段と、を備えることを特徴とする。
また、第二の発明は、第一の発明に係る走行支援装置であって、自車輌の所定行為に対する受諾を他車輌に要求する要求信号に自車輌の車輌情報を付して発信する要求信号発信手段を備え、前記車輌情報授受手段は、該要求信号を受諾した他車輌が返信する車輌情報を受信することを特徴とする。
また、第三の発明は、第一又は第二の発明に係る走行支援装置であって、前記車輌情報授受手段は、他車輌の所定行為に対する受諾を自車輌に要求する要求信号を前記他車輌から受信し、該要求信号を受諾する場合に自車輌の車輌情報を返信することを特徴とする。
また、第四の発明は、第一乃至第三の何れかの発明に係る走行支援装置であって、前記走行支援は、合流支援又は車線変更支援に関することを特徴とする。
上述の手段により、本発明は、車輌外観に関する情報を利用したより安全な走行支援を実現する走行支援装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明に係る走行支援装置10の構成例を示すブロック図である。走行支援装置10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)等を備えたコンピュータであり、位置情報取得手段100、走行情報取得手段101、要求信号発信手段102、車輌情報授受手段103及び走行支援手段104に対応するプログラムをNVRAMに記憶し、それらプログラムをRAM上に展開して対応する処理をCPUに実行させる。
また、走行支援装置10は、車輌Aに搭載され、GPS(Global Positioning System)11、車速センサ12、方向指示器13、受諾スイッチ14、記憶装置15、ディスプレイ16、スピーカ17、アクセル制御装置18、ブレーキ制御装置19及び車車間通信機20に接続される。
なお、走行支援装置10及びGPS11等の他の構成要素は、車輌B〜Fにも同様に搭載され、各構成要素を車輌毎に区別して説明する場合には、各構成要素の参照番号に車輌を示すアルファベットを添え字として付加する。
GPS11は、車輌Aの位置を測定するための装置であり、GPSアンテナを介してGPS衛星が出力するGPS信号に基づいて車輌位置を測定し、その測定結果を走行支援装置10に出力する。
測定方法は、単独測位や相対測位(干渉測位を含む。)等の如何なる方法であってもよいが、好ましくは精度の高い相対測位が用いられる。この際、自車位置は、舵角センサ、ジャイロセンサ等の各種センサの出力や、ビーコン受信機またはFM多重受信機を介して受信される各種情報に基づいて補正されてもよい。
車速センサ12は、車輌の速度を測定するセンサであり、例えば、各車輪に取り付けられ各車輪とともに回転する磁石による磁界の変化をMR(Magnetic Resistance)素子が磁気抵抗として読み取り、これを回転速度に比例したパルス信号として取り出すことで車輪の回転速度及び車輌の速度を検出する。また、車速センサ12は、検出結果を走行支援装置10に出力する。
方向指示器13は、車輌の進行方向を指示するための装置であり、例えば、ステアリングコラムに取り付けられるレバーの操作に応じて左右何れかのウィンカーランプを点滅させる。なお、方向指示器13は、レバー操作が行われた場合、走行支援装置10に対してウィンカー信号を出力し操作者の右左折又は車線変更等の意思を他車輌に伝達できるようにする。
受諾スイッチ14は、車車間通信を介して他車輌から受信した要求信号(他車輌の所定行為に対する受諾を得るため他車輌が自車輌に対して送信する信号をいう。)に応答するためのスイッチであり、例えば、インストルメントパネルに配置される押しボタンスイッチであって、スイッチ押下により他車輌の要求を受諾する旨を示す受諾信号を、その要求信号を発信した他車輌に返信する。
記憶装置15は、情報を格納するための不揮発性記憶媒体であり、例えば、車輌に関する車輌情報を格納する車輌情報データベース150や地図情報データベース151を格納する。ここで、「車輌情報」とは、車輌を外部から視覚的に識別させるための車輌外観に関する情報であり、例えば、車種、メーカー名、車名、ナンバープレート番号、ボディカラー等をいう。
ディスプレイ16は、情報を表示するための装置であり、例えば、カーナビゲーションシステムで使用される液晶ディスプレイであって、車車間通信を介して走行支援装置10が取得した他車輌の外観情報を表示する。
スピーカ17は、情報を音声出力するための装置であり、例えば、車車間通信を介して走行支援装置10が取得した他車輌の外観情報を音声出力する。
アクセル制御装置18及びブレーキ制御装置19は、車輌の走行速度を自動制御するための装置であり、例えば、走行支援装置10が出力する制御信号に基づいてアクセル開度を調節し、或いは、ブレーキによる制動力を調節して、車輌の走行速度を制御する。
車車間通信機20は、車車間通信を制御するための装置であり、例えば、ミリ波電波を用いた通信により車輌間の情報授受を実現させる。また、車車間通信機20は、固有の車輌IDを有し、この車輌IDを利用して特定の車輌間における情報授受を実現するようにしてもよい。
次に、走行支援装置10が有する各種手段について説明する。
位置情報取得手段100は、車輌の位置情報を取得するための手段であり、例えば、GPS11の出力(緯度、経度、高度)及び記憶装置15に記憶された地図情報データベース151に基づいて自車輌の位置情報(地図上のどの地点に自車輌が位置するかに関する情報)を取得し、取得した位置情報を後述の要求信号発信手段102に対して出力する。
走行情報取得手段101は、車輌の走行情報を取得するための手段であり、「走行情報」とは、車輌の走行に関する情報であって、例えば、走行速度、加速度、進行方向(操舵角)、運転操作(ブレーキ操作、アクセル操作、ステアリング操作等をいう。)等に関する情報をいう。
走行情報取得手段101は、車速センサ12の出力、方向指示器13が出力するウィンカー信号(左右何れのウィンカーを点滅させたかを示す信号をいう。)、ブレーキ制御装置19が出力する停止信号(ブレーキが所定の踏力以上で踏み込まれたことを示す信号をいう。)、加速度センサの出力、操舵角センサの出力等に基づいて自車輌の走行速度、加速度、進行方向、運転操作等に関する情報を取得し、取得した走行情報を後述の要求信号発信手段102に対して出力する。
要求信号発信手段102は、自車輌の所定行為に対する受諾を他車輌に要求する要求信号を発信するための手段であり、例えば、位置情報取得手段100や走行情報取得手段101の出力に基づいて要求信号の発信タイミングを制御する。
「自車輌の所定行為」とは、例えば、高速道路への合流(図2参照。)、車線変更(図7参照。)等、他車輌の協力を必要とする行為をいう。
図2は、要求信号発信手段102が要求信号を発信する場面を説明するための図であり、自車輌Aが高速道路へ合流する場面を示す。
図2において、車輌Aに搭載された要求信号発信手段102Aは、位置情報取得手段100Aが取得した位置情報と走行情報取得手段101Aが取得した走行情報とに基づいて車輌Aが高速道路への合流路を走行しており、かつ、合流方向(右側)の方向指示器13Aを点滅させたことを検知した時点で要求信号を発信する。
なお、要求信号発信手段102Aは、位置情報取得手段100Aが取得した位置情報に基づいて車輌Aが高速道路への合流路を走行していることを検知した時点で要求信号を発信するようにしてもよい。方向指示器13Aが出力するウィンカー信号によらずとも高速道路へ所定時間後に合流することが明らかだからである。
また、要求信号発信手段102は、車車間通信機20を用いて自車輌から所定範囲内(例えば、半径100メートルの範囲内)に存在する他車輌に対して要求信号を発信する。
図3は、要求信号の構成例を示す図であり、要求信号は、例えば、車輌ID、要求内容情報部、位置情報部及び車輌情報部から構成され、車輌IDは、車輌を識別するための車輌固有の識別番号を示す情報であり、要求内容情報部は、車輌が受諾を求める要求の内容を示す情報であり、位置情報部は、その要求内容が示す行為が実行される地点の位置情報(緯度、経度、高度)であり、車輌情報部は、要求信号を発信する車輌の車輌情報である。
上述の構成により、要求信号発信手段102Aは、例えば、「車輌Aが高速道路の上り車線における合流地点M(緯度:○○度○○分○○秒、経度:○○度○○分○○秒)でX秒後に合流を希望する」旨を他車輌に通知することができる。
車輌情報授受手段103は、車輌間で車輌情報を授受させるための手段であり、例えば、要求信号を発信した車輌と要求信号に応答した車輌との間で車輌情報を授受させる。
図2において、車輌Aは、車輌Aから所定範囲内にある全ての車輌に対して要求信号を発信し、車輌Aによる要求信号を受信した車輌Bの車輌情報授受手段103Bは、車輌Aによる要求信号に基づいて車輌Bのディスプレイ16Bに諾否確認画面を表示させるか否かを判定する。
車輌情報授受手段103Bは、車輌Bの位置情報取得手段100Bが出力する位置情報に基づいて合流地点Mに至る時刻を算出し、算出した時刻が車輌Aによる要求信号の示す合流時刻より大きい場合、ディスプレイ16Bに諾否確認画面を表示させる。なお、車輌情報授受手段103Bは、ディスプレイ16Bによる表示に加えて、或いは、ディスプレイ16Bによる表示に代えて、スピーカ17Bから音声を出力して要求信号の諾否を決定するよう促すようにしてもよい。
ビープ音と共にディスプレイ16Bに表示された諾否確認画面は、車輌Aによる要求信号が示す内容(「車輌Aは、合流地点Mにおける合流が受諾されることを要求している」とする内容をいう。)を表示して、車輌Bの運転者にその諾否を決定させる。
車輌Bの運転者が受諾スイッチ14Bを押下して車輌Aによる要求信号が示す内容を受諾すると、車輌情報授受手段103Bは、車車間通信機20Bを介し、車輌情報信号を受諾信号として車輌Aに返信する。
図4は、車輌情報信号の構成例を示す図であり、車輌情報信号は、例えば、送信元車輌ID、送信先車輌ID、位置情報部及び車輌情報部から構成され、位置情報部は、車輌情報信号を送信する車輌の位置情報(緯度、経度、高度)を示す。
なお、車輌Aによる要求信号を受信した車輌Cの車輌情報授受手段103Cは、車輌Bの車輌情報授受手段103Bと同様、諾否確認画面をディスプレイ16Cに表示させるが、車輌Aによる要求信号を受信した車輌D〜Fの車輌情報授受手段103D〜Fは、諾否確認画面をディスプレイ16D〜Fに表示させることはない。車輌D及び車輌Eは、車輌Aよりも合流地点Mに近い位置に存在するからであり、車輌Fは、追い越し車線を走行しているからである。
走行支援手段104は、車輌の走行を支援するための手段であり、例えば、車輌Aの走行支援手段104Aは、位置情報取得手段100Aが取得した車輌Aの位置情報、走行情報取得手段101Aが取得した車輌Aの走行情報、及び、車輌情報授受手段103Aが取得した車輌Bからの車輌情報信号に含まれる情報に基づいて、合流地点Mで車輌Aが車輌Bの前に合流するための最適な走行速度を算出し、アクセル制御装置18A及びブレーキ制御装置19Aに制御信号(算出した走行速度を実現するためのアクセル開度又はブレーキ制動力を指示するための信号をいう。)を送信する。
また、走行支援手段104Aは、車輌Aの位置情報と地図情報データベース151とに基づいて車輌Aと合流地点Mとの間の距離を算出し、車輌Aと合流地点Mとの間の距離が所定値(例えば、100メートル)未満となった場合に、ディスプレイ16Aに車輌Bの車輌情報(例えば、車名をいう。)を表示させ、或いは、スピーカ17Aから車輌Bの車輌情報を音声出力させる。車輌Aの運転者が、右後方を走行する車輌Bを肉眼で捉えられるようにするためである。
なお、走行支援手段104Aは、車輌Aの走行速度を制御することなく、ディスプレイ16Aに車輌Bの車輌情報を表示させるだけで走行支援を実行するようにしてもよい。
一方、車輌Bの走行支援手段104Bは、位置情報取得手段100Bが取得した車輌Bの位置情報、走行情報取得手段101Bが取得した車輌Bの走行情報、及び、車輌情報授受手段103Bが取得した車輌Aからの要求信号に含まれる情報に基づいて、合流地点Mで車輌Bの前に車輌Aを合流させるための最適な走行速度を算出し、アクセル制御装置18B及びブレーキ制御装置19Bに制御信号を送信する。
また、走行支援手段104Bは、車輌Bと合流地点Mとの間の距離が所定値(例えば、100メートル)未満となった場合、ディスプレイ16Bに車輌Aの車輌情報(例えば、車名をいう。)を表示させ、或いは、スピーカ17Bから車輌Aの車輌情報を音声出力させる。車輌Bの運転者が、左前方を走行する車輌Aを肉眼で捉えられるようにするためである。
次に、図5及び図6を参照しながら、走行支援装置10が走行支援を実行する処理の流れについて説明する。図5は、要求信号を発信した車輌Aにおける走行支援処理の流れを示すフローチャートであり、図6は、要求信号を受諾した車輌Bにおける走行支援処理の流れを示すフローチャートである。なお、車輌Aは、図2に示す高速道路の合流路を走行し、かつ、車輌Bは、図2に示す高速道路の走行車線(左車線)を走行しているものとし、このような各車輌の位置情報は、各車輌に搭載されたGPS11と地図情報データベース151とに基づいて各車輌の位置情報取得手段100によりそれぞれ認識される。
まず、図5を参照しながら、要求信号を発信した車輌Aにおける走行支援処理の流れについて説明する。
最初に、車輌Aの走行状態取得手段101Aは、方向指示器13Aの出力を受信することで自車輌の方向指示器13Aが操作されるのを監視し(ステップS1)、方向指示器13Aが操作されない限り監視を継続する(ステップS1のNO)。
方向指示器13Aが操作されたことを検知した場合(ステップS1のYES)、走行状態取得手段101Aは、その旨を要求信号発信手段102Aに出力し、要求信号発信手段102Aは、車輌Aから所定範囲内に存在する全ての車輌に対して要求信号を発信する(ステップS2)。
その後、車輌情報授受手段103Aは、所定範囲内に存在する車輌から受諾信号が返信されるのを監視し(ステップS3)、受諾信号を受信するまでそのまま待機する(ステップS3のNO)。
車輌Bからの受諾信号として車輌情報信号を受信した場合(ステップS3のYES)、走行支援手段104Aは、車輌情報授受手段103Aが受信した車輌Bの車輌情報信号に基づいてアクセル制御装置18A及びブレーキ制御装置19Aに制御信号を送信し、合流地点Mにおいて車輌Bの前に車輌Aが合流できるよう、車輌Aの走行速度を制御させる(ステップS4)。
さらに、走行支援手段104Aは、車輌Aが合流地点Mから所定距離(例えば、100メートル)の地点に到達した場合に、車輌情報授受手段103Aが受信した車輌Bの車輌情報信号に基づいて、ディスプレイ16Aに車輌Bの車名やボディカラー等を表示させ、或いは、スピーカ17Aから車輌Bの車名やボディカラーを音声出力させて、車輌Aの運転者が右後方を走行する車輌Bを視認できるよう支援する(ステップS4)。
次に、図6を参照しながら、要求信号を受諾した車輌Bにおける走行支援処理の流れを説明する。
最初に、車輌Bの車輌情報授受手段103Bは、車車間通信機20Bにより周辺を走行する車輌から要求信号が発信されるのを監視し(ステップS11)、要求信号を受信しない限りその監視を継続する(ステップS11のNO)。
要求信号を受信した場合(ステップS11のYES)、車輌情報授受手段103Bは、諾否確認画面をディスプレイ16Bに表示させ(ステップS12)、合流地点Mにおいて車輌Aを車輌Bの前方で合流させるか否かを車輌Bの運転者に選択させる(ステップS13)。
車輌Bの運転者は、諾否確認画面がディスプレイ16Bに表示された場合に受諾スイッチ14Bを押下することにより、合流地点Mにおいて車輌Aを車輌Bの前に合流させてもよい旨を車輌Aに通知することができる。
受諾スイッチ14Bが押下された場合(ステップS13のYES)、車輌情報授受手段103Bは、受信した要求信号に含まれる車輌Aの車輌IDに基づいて、車輌Aに対し受諾信号として車輌情報信号を返信する(ステップS14)。
その後、走行支援手段104Bは、車輌情報授受手段103Bが受信した車輌Aの要求信号に基づいてアクセル制御装置18B及びブレーキ制御装置19Bに制御信号を送信し、合流地点Mにおいて車輌Bの前方に車輌Aが合流できるよう、車輌Bの走行速度を制御させる(ステップS15)。
さらに、走行支援手段104Bは、車輌Bが合流地点Mから所定距離(例えば、100メートル)の地点に到達した場合に、車輌情報授受手段103Bが受信した車輌Aからの要求信号に含まれる車輌Aの車輌情報に基づいて、ディスプレイ16Bに車輌Aの車名やボディカラー等を表示させ、或いは、スピーカ17Bから車輌Aの車名やボディカラーを音声出力させて、車輌Bの運転者が左前方を走行する車輌Aを視認できるよう支援する(ステップS15)。
図7は、要求信号発信手段102が要求信号を発信する他の場面を説明するための図であり、片側二車線の左車線を走行する車輌Aが右車線に車線変更する場面を示す。
図7において、車輌Aの要求信号発信手段102Aは、走行情報取得手段101Aにより車輌Aが走行車線から追い越し車線に車線変更するため方向指示器13A(右側)を点滅させたことを検知した時点で要求信号を周囲に発信する。
要求信号発信手段102Aは、車車間通信機20Aを用いて車輌Aから所定範囲内(例えば、半径100メートルの範囲内)に存在する他車輌に対して要求信号を発信する。
要求信号発信手段102Aは、例えば、「時刻○○時○○分に左車線の所定位置(緯度:○○度○○分○○秒、経度:○○度○○分○○秒)を時速○○km/hで走行する車輌Aが右車線への車線変更を希望する」旨を他車輌に通知する。
車輌Aによる要求信号を受信した車輌Bの車輌情報授受手段103Bは、車輌Aによる要求信号に基づいて車輌Bのディスプレイ16Bに諾否確認画面を表示させるか否かを判定する。
車輌情報授受手段103Bは、車輌Bの位置情報取得手段100Bが出力する位置情報に基づいて右車線上で車輌Aより後方を走行しているか否かを判定し、右車線上で車輌Aより後方を走行していると判定した場合、ディスプレイ16Bに諾否確認画面を表示させ、かつ、スピーカ17Bから音声を出力して要求信号の諾否を決定させるようにする。
車輌Bの運転者が受諾スイッチ14Bを押下して車輌Aによる要求信号が示す内容を受諾すると、車輌情報授受手段103Bは、車車間通信機20Bを介し、車輌情報信号を受諾信号として車輌Aに返信する。
車輌Bからの車輌情報信号を受信した車輌Aの車輌情報授受手段103Aは、車輌Bからの車輌情報信号に含まれる送信元車輌ID(車輌Bの車輌ID)に基づいて、車輌Bに対し車輌情報信号を送信する。また、車輌情報授受手段103Aは、車輌Bとの間で周期的(例えば、1秒間隔)に車輌情報信号を送受信し、相互に情報を更新するようにしてもよい。
また、車輌情報授受手段103Aは、車輌B及び車輌Cの双方から受諾信号として車輌情報信号を受信した場合、最先に受信した車輌情報信号に対してのみ車輌情報信号を返信するようにしてもよく、受信した車輌情報信号の全てに対して車輌情報信号を返信するようにしてもよく、或いは、受信した順に所定数(例えば、3台分)の車輌情報信号を返信するようにしてもよい。
なお、車輌Aによる要求信号を受信した車輌Cの車輌情報授受手段103Cは、車輌Bの車輌情報授受手段103Bと同様、諾否確認画面をディスプレイ16Cに表示させるが、車輌Aによる要求信号を受信した車輌D及びEの車輌情報授受手段103D、Eは、諾否確認画面をディスプレイ16D、Eに表示させることはない。車輌Dは、左車線を走行しているからであり、車輌Eは、車輌Aより前方を走行しているからである。
その後、車輌Aの走行支援手段104Aは、車輌Aの位置情報、車輌Aの走行情報、及び、車輌情報授受手段103Aが取得した車輌Bからの車輌情報信号に含まれる情報に基づいて車輌Aと車輌Bとの間の距離を算出し、その距離が所定値(例えば、100メートル)未満となった場合、ディスプレイ16Aに車輌Bの車輌情報(例えば、車名をいう。)を表示させ、かつ、スピーカ17Aから車輌Bの車輌情報を音声出力させる。車輌Aの運転者が、右後方から接近する車輌Bを肉眼で捉えられるようにするためである。
一方、車輌Bの走行支援手段104Bは、車輌Bの位置情報、車輌Bの走行情報、及び、車輌情報授受手段103Bが取得した車輌Aからの車輌情報信号に含まれる情報に基づいて車輌Bと車輌Aとの間の距離を算出し、その距離が所定値(例えば、100メートル)未満となった場合、ディスプレイ16Bに車輌Aの車輌情報(例えば、車名をいう。)を表示させ、かつ、スピーカ17Bから車輌Aの車輌情報を音声出力させる。車輌Bの運転者が、左前方を走行する車輌Aを肉眼で捉えられるようにするためである。
なお、走行支援手段104A、104B共に、アクセル制御装置18A、18B、及び、ブレーキ制御装置19A、19Bを介して車輌A、Bの速度を制御するようにしてもよい。
以上の構成により、走行支援装置10は、車輌情報を通知させ合うことで、合流又は車線変更しようとする車輌と合流又は車線変更させようとする車輌とを相互の運転者に視認させることができるので、より安全な走行支援を実現させることができる。
また、走行支援装置10は、車車間通信を介して上述のような情報のやり取りを実現させるので、路車間通信を実現するためのインフラストラクチャを準備する必要も無い。
また、走行支援装置10は、他車輌を運転する運転者の意思を確認した上で自車輌の合流又は車線変更を支援するので、他車両を強制的に減速させたり、反対に、確認を求めることなく自車輌を強制的に減速させたりすることがない。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなしに上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施例では、アクセル制御装置18及びブレーキ制御装置19を介して車輌の走行速度を制御するが、さらに、ステアリング制御装置を介して車輌の操舵角をも制御するようにしてもよい。
また、走行支援装置10は、所定の条件を満たした場合に要求信号を自動的に発信するが、要求信号を発信するためのスイッチを備え、手動で要求信号を発信できるようにしてもよい。
また、走行支援装置10は、受諾スイッチ14が押下された場合に受諾信号を返信するが、受諾スイッチ14とは別に拒絶スイッチを備え、拒絶スイッチを押下した場合に受諾信号の返信を禁止するようにしてもよく、所定時間にわたって拒絶スイッチが押下されなかった場合に自動的に受諾信号を返信するようにしてもよい。受諾の度に受諾スイッチ14を押す手間を省くためである。
また、走行支援装置10は、車車間通信機20を介して車輌間における車輌情報の授受を実現させるが、路車間通信を介して車輌情報の授受を実現してもよい。
本発明に係る走行支援装置の構成例を示すブロック図である。 要求信号発信手段が要求信号を発信する場面を説明するための図(その1)である。 要求信号の構成例を示す図である。 車輌情報信号の構成例を示す図である。 要求信号を発信した車輌における走行支援処理の流れを示すフローチャートである。 要求信号を受諾した車輌における走行支援処理の流れを示すフローチャートである。 要求信号発信手段が要求信号を発信する場面を説明するための図(その2)である。
符号の説明
10 走行支援装置
11 GPS
12 車速センサ
13 方向指示器
14 受諾スイッチ
15 記憶装置
16 ディスプレイ
17 スピーカ
18 アクセル制御装置
19 ブレーキ制御装置
20 車車間通信機
100 位置情報取得手段
101 走行情報取得手段
102 要求信号発信手段
103 車輌情報授受手段
104 走行支援手段
150 車輌情報データベース
151 地図情報データベース
A〜F 車輌
M 合流地点

Claims (4)

  1. 自車輌と他車輌との間で互いの車輌を外部から視覚的に識別させるための車輌外観に関する車輌情報を授受する車輌情報授受手段と、
    前記車輌情報授受手段が授受した車輌情報を用いて走行支援を行う走行支援手段と、
    を備えることを特徴とする走行支援装置。
  2. 自車輌の所定行為に対する受諾を他車輌に要求する要求信号に自車輌の車輌情報を付して発信する要求信号発信手段を備え、
    前記車輌情報授受手段は、該要求信号を受諾した他車輌が返信する車輌情報を受信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の走行支援装置。
  3. 前記車輌情報授受手段は、他車輌の所定行為に対する受諾を自車輌に要求する要求信号を前記他車輌から受信し、該要求信号を受諾する場合に自車輌の車輌情報を返信する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の走行支援装置。
  4. 前記走行支援は、合流支援又は車線変更支援に関する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の走行支援装置。
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