JP2008125324A - 回転電機の固定子 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、放熱フィンや伝熱部を有する巻き鉄心構造の固定子鉄心を備えた回転電機の固定子を得る。
【解決手段】固定子鉄心12は、端面を突き合わせて円環状に形成された所定枚の電磁鋼板がそれぞれの突き合わせ部を軸方向に重ねて積層され、重ねられた該突き合わせ部を溶接一体化して円筒状に構成されている。そして、所定枚の電磁鋼板の一部の電磁鋼板が、固定子鉄心12の外周面から延出する外形形状に形成され、固定子鉄心12の外周面から延出する当該電磁鋼板の外周縁部が、周方向に2つ以上に分割されて放熱フィン16を構成している。
【選択図】図1
【解決手段】固定子鉄心12は、端面を突き合わせて円環状に形成された所定枚の電磁鋼板がそれぞれの突き合わせ部を軸方向に重ねて積層され、重ねられた該突き合わせ部を溶接一体化して円筒状に構成されている。そして、所定枚の電磁鋼板の一部の電磁鋼板が、固定子鉄心12の外周面から延出する外形形状に形成され、固定子鉄心12の外周面から延出する当該電磁鋼板の外周縁部が、周方向に2つ以上に分割されて放熱フィン16を構成している。
【選択図】図1
Description
この発明は、車両用交流発電機などの回転電機の固定子に関し、特に固定子巻線の冷却性を高める固定子鉄心構造に関する。
従来の電動機の固定子鉄心は、外形寸法に長短のある矩形平板状の鉄板を交互に積層し、外周に放熱フィンを形成し、固定子鉄心の放熱面積を増加させ、固定子巻線の温度上昇を抑制していた(例えば、特許文献1参照)。
従来の固定子鉄心における鉄心外周に放熱面積の大きな放熱フィンを形成する構成は、矩形平板状の鉄心を所定枚積層して作製される固定子鉄心、即ち曲げ工程がなく作製される固定子鉄心に適用できるものであって、直方体の積層鉄心を円筒状に曲げて作製される巻き鉄心構造の固定子鉄心には適用できない。つまり、放熱フィンが長さ方向全域に渡って形成された電磁鋼板を所定枚数毎に挿入して積層鉄心を作製した場合、放熱フィンを有する電磁鋼板の外周側の延伸が積層鉄心の曲げに追従できず、固定子鉄心の円筒形状に歪みが生じてしまう。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、放熱フィンや伝熱部を形成することによる巻き鉄心構造の固定子鉄心の円筒形状の歪みを抑制し、固定子巻線の放熱性を高めることができる回転電機の固定子を得ることを目的とする。
この発明による回転電機の固定子は、円筒状のコアバック、該コアバックから径方向内方に突設され、かつ周方向に所定ピッチで配列されたティースおよび該コアバックと隣り合う該ティースとにより画成されて内周側に開口するスロットを有する固定子鉄心と、上記スロットに収納されたスロット収納部および上記固定子鉄心の軸方向両端側で該スロット収納部間を連結するコイルエンド部を有する固定子巻線と、を備えている。そして、上記固定子鉄心は、端面を突き合わせて円環状に形成された所定枚の電磁鋼板がそれぞれの突き合わせ部を軸方向に重ねて積層され、重ねられた該突き合わせ部を溶接一体化して円筒状に構成されている。さらに、上記所定枚の電磁鋼板の一部の電磁鋼板が、上記固定子鉄心の外周面から径方向外方に延出する外周縁部を有し、該外周縁部が、周方向に2つ以上に分割されて放熱フィンを構成している。
この発明によれば、放熱フィンが固定子鉄心の外周面から延出する電磁鋼板の外周縁部を周方向に2つ以上に分割されて構成されている。そこで、直方体の積層鉄心を曲げ加工する際に、電磁鋼板の放熱フィンに相当する部位が分割部で周方向に離れるので、当該電磁鋼板が積層鉄心の曲げに追従して曲がり、固定子鉄心の円筒形状の歪みが抑制される。
また、放熱フィンが固定子鉄心の外周面から径方向外方に延出しているので、固定子巻線で発生した熱が固定子鉄心に伝達され、放熱フィンから放熱され、固定子の温度上昇が抑制される。
また、放熱フィンが固定子鉄心の外周面から径方向外方に延出しているので、固定子巻線で発生した熱が固定子鉄心に伝達され、放熱フィンから放熱され、固定子の温度上昇が抑制される。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を示す断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される固定子を軸方向から見た端面図、図3はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される固定子を軸方向に2分割した状態を示す端面図、図4はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される固定子鉄心の製造方法を説明する斜視図、図5はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される固定子鉄心を構成する電磁鋼板の形状を説明する斜視図である。なお、図2では、固定子巻線のコイルエンド部が省略されている。
図1はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を示す断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される固定子を軸方向から見た端面図、図3はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される固定子を軸方向に2分割した状態を示す端面図、図4はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される固定子鉄心の製造方法を説明する斜視図、図5はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される固定子鉄心を構成する電磁鋼板の形状を説明する斜視図である。なお、図2では、固定子巻線のコイルエンド部が省略されている。
図1乃至図3において、車両用交流発電機1は、それぞれ略椀形状に成形され、開口を対向させて配設されたアルミ製のフロントブラケット2とリヤブラケット3とからなるケース4と、シャフト5をケース4の軸心位置に軸受6を介して支持されて、ケース4内に回転自在に配設された回転子7と、回転子7の軸方向の両端面に固定されたファン10と、回転子7に対して一定のエアギャップを有して、回転子7の外周を囲繞してケース4に固定された固定子11と、を備えている。
回転子7は、励磁電流が流されて磁束を発生する界磁コイル8と、界磁コイル8を覆うように設けられ、その磁束によって磁極が形成されるポールコア9と、シャフト5と、を備えている。そして、ポールコア9はその軸心位置に貫装されたシャフト5に固着されている。
固定子11は、円筒状の固定子鉄心12と、固定子鉄心12に巻装され、回転子7の回転に伴い、界磁コイル8からの磁束の変化で交流が生じる固定子巻線18と、を備えている。
固定子鉄心12は、円筒状のコアバック13と、コアバック13の内周側に周方向に所定ピッチpで配列されて、それぞれコアバック13の内周側から一体に径方向内方に延出された複数のティース14と、コアバック13と隣り合うティース14とで画成される内周側に開口する複数のスロット15と、を備えている。固定子鉄心12は、後述するように、端面を突き合わせて円環状に形成された所定枚の電磁鋼板20A,20B,20Cがそれぞれの突き合わせ部19を軸方向に重ねて積層され、重ねられた該突き合わせ部19を溶接一体化して円筒状に構成されている。
複数枚毎、例えば5枚毎に配設された電磁鋼板20Bの外周縁部が固定子鉄心12の外周面から径方向外方に延出し、放熱フィン16を構成している。放熱フィン16は、互いに分離して、ティース14に対応して所定ピッチpで周方向に配列されている。固定子鉄心12の軸方向両端部を構成する電磁鋼板20Cが、外周縁部をほぼ90度曲げられて軸方向外方に延出し、伝熱部17を構成している。伝熱部17は、互いに分離して、コイルエンド部に沿って同一円周上に配列されている。ここで、ティース14およびスロット15は例えば96個形成され、放熱フィン16および伝熱部17も96枚形成されている。
固定子巻線18は、スロット15内に収納されるスロット収納部18aと、固定子鉄心12の軸方向端部側でスロット収納部18a同士を連結するコイルエンド部18bと、を備えている。
つぎに、固定子11の製造方法について説明する。
まず、図5に示されるように、所定厚みの磁性鋼材をプレス成形して3種類の電磁鋼板20A,20B,20Cを得る。
電磁鋼板20Aは、図5の(a)に示されるように、固定子鉄心12の周長と同じ長さを有する矩形の平面形状に形成され、幅方向の一側に長さ方向に延在するコアバック部21と、コアバック部21から幅方向他側に延在し、長さ方向に所定ピッチpで配列されたティース部22と、コアバック部21と隣り合うティース部22とで画成されたスロット部23と、を有する。なお、両端部のティース部22の幅方向寸法は他のティース部22の幅方向の半分に形成されている。
まず、図5に示されるように、所定厚みの磁性鋼材をプレス成形して3種類の電磁鋼板20A,20B,20Cを得る。
電磁鋼板20Aは、図5の(a)に示されるように、固定子鉄心12の周長と同じ長さを有する矩形の平面形状に形成され、幅方向の一側に長さ方向に延在するコアバック部21と、コアバック部21から幅方向他側に延在し、長さ方向に所定ピッチpで配列されたティース部22と、コアバック部21と隣り合うティース部22とで画成されたスロット部23と、を有する。なお、両端部のティース部22の幅方向寸法は他のティース部22の幅方向の半分に形成されている。
電磁鋼板20Bは、図5の(b)に示されるように、電磁鋼板20Aに対して、幅方向一側にL1だけ延出して形成され、その幅拡大部が各スロット部23の開口中央に対応する位置で切り欠き26により分割されて、放熱フィン部24を構成している。なお、切り欠き26は、長さ方向にピッチpで配列されている。
電磁鋼板20Cは、図5の(c)に示されるように、電磁鋼板20Aに対して、幅方向一側にL2だけ延出して形成され、その幅拡大部が各スロット部23の開口中央に対応する位置で切り欠き26により分割されて、伝熱片部25を構成している。なお、切り欠き26は、長さ方向にピッチpで配列されている。
ここで、電磁鋼板20Cは、それぞれ延出長さL2を電磁鋼板20Cの厚み分ずつ縮小された複数枚が作製される。そして、各電磁鋼板20Cには同一長さの切り欠き26が形成されている。
電磁鋼板20Cは、図5の(c)に示されるように、電磁鋼板20Aに対して、幅方向一側にL2だけ延出して形成され、その幅拡大部が各スロット部23の開口中央に対応する位置で切り欠き26により分割されて、伝熱片部25を構成している。なお、切り欠き26は、長さ方向にピッチpで配列されている。
ここで、電磁鋼板20Cは、それぞれ延出長さL2を電磁鋼板20Cの厚み分ずつ縮小された複数枚が作製される。そして、各電磁鋼板20Cには同一長さの切り欠き26が形成されている。
ついで、例えば5枚毎に電磁鋼板20Bを挿入して電磁鋼板20Aを所定枚数積層する。そして、電磁鋼板20Cを電磁鋼板20A,20Bの積層体の積層方向両端に複数枚積層する。この時、図4に示されるように、積層方向端部に行くに従い、延出長さL2が電磁鋼板20Cの厚み分ずつ縮小するように、電磁鋼板20Cが積層されている。また、電磁鋼板20A,20B,20Cのコアバック部21、ティース部22およびスロット部がそれぞれ積層方向に重なっている。なお、図4では、積層方向の一端に積層される電磁鋼板20Cが省略されている。
ついで、積層された電磁鋼板20A,20B,20Cを溶接などにより一体化して直方体の積層鉄心27を得る。ついで、図示しないが、固定子巻線18のスロット収納部18aを積層鉄心27の各スロット部に収納して固定子巻線18を積層鉄心27に装着する。そして、固定子巻線18が装着されている積層鉄心27を円筒状に曲げ、曲げられた積層鉄心27の両端面を突き合わせ、突き合わせ部19を溶接する。ついで、電磁鋼板20Cの伝熱片部25を90度曲げて、軸方向外方に延出させ、固定子鉄心12を得る。さらに、固定子巻線18を構成する導体線を結線し、固定子11が製造される。
このように作製された固定子鉄心12は、端面を突き合わせて円環状に形成された所定枚の電磁鋼板20A,20B,20Cがそれぞれの突き合わせ部19を軸方向に重ねて積層され、重ねられた該突き合わせ部19を溶接一体化して円筒状に構成されている。電磁鋼板20A,20B,20Cのコアバック部21、ティース部22およびスロット部23が積層方向に重なって、コアバック13、ティース14およびスロット15を構成している。電磁鋼板20Bの放熱フィン部24は、直方体の積層鉄心の曲げ工程で切り欠き26の部位で互いに離間し、固定子鉄心12の外周面から径方向外方に延出し、放熱フィン16を構成している。電磁鋼板20Cの伝熱片部25は、積層鉄心27の曲げ工程で切り欠き26の部位で互いに離間し、伝熱片部25の曲げ工程で互いに近接し、コイルエンド部18bに沿って同一円周上に配列する伝熱部17を構成している。
このように構成された固定子11は、固定子鉄心12の軸方向両端の外周縁部を軸方向両側からフロントブラケット2およびリヤブラケット3の開口縁部に加圧挟持されてケース4に取り付けられる。そこで、固定子巻線18のスロット収納部18aで発生した熱は、固定子鉄心12のコアバック13に伝達され、放熱フィン16から外部に放熱される。また、固定子巻線18のコイルエンド部18bで発生した熱は、伝熱部17に伝達され、伝熱部17からケース4に伝達され、ケース4の表面から放熱される。従って、固定子巻線18での発熱が効果的に放熱され、固定子11の過度の温度上昇が抑制される。
電磁鋼板20Bの放熱フィン部24が切り欠き26により互いに分割されているので、直方体の積層鉄心27を曲げる際に、電磁鋼板20Bの放熱フィン部24が切り欠き26で分離し、電磁鋼板20Bが積層鉄心27の曲げに追従して曲がり、固定子鉄心12の円筒形状の歪みの発生が抑制される。電磁鋼板20Cの伝熱片部25が切り欠き26により互いに分割されているので、電磁鋼板20Cの伝熱片部25が切り欠き26で分離し、電磁鋼板20Cが積層鉄心27の曲げに追従して曲がり、固定子鉄心12の円筒形状の歪みの発生が抑制される。そこで、曲げ鉄心構造の固定子鉄心においても、放熱性に優れた固定子鉄心を実現できる。
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機に適用される固定子の構造を説明する要部断面図、図7はこの発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機に適用される固定子鉄心の軸方向一端部を内径側から見た要部拡大図である。
図6はこの発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機に適用される固定子の構造を説明する要部断面図、図7はこの発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機に適用される固定子鉄心の軸方向一端部を内径側から見た要部拡大図である。
図6および図7において、伝熱部30は、周方向幅の広い基部31と、基部31の先端から軸方向に延出する周方向幅の狭いフィン部32と、から構成されている。基部31は、上記実施の形態1における伝熱部17と同等の形状に形成されている。なお、実施の形態2は、周方向幅の狭いフィン部32が基部31の先端から軸方向に延出している点を除いて、上記実施の形態1と同様に構成されている。
このように構成された固定子鉄心12Aでは、固定子巻線18のコイルエンド部18bで発生した熱は、基部31に伝達され、その一部がケース4に伝達されて、ケース4から放熱される。そして、ファン10の回転駆動により軸方向外方に曲げられた冷却風がフィン部32間を通って径方向外方に流れてケース4外に排出されるので、基部31に伝達された熱の残部は、フィン部32に伝達され、フィン部32から冷却風に放熱される。従って、この実施の形態2によれば、固定子巻線18のコイルエンド部18bで発生した熱を効果的に放熱することができる。
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機に適用される固定子の構造を説明する要部断面図、図9はこの発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機に適用される固定子鉄心の軸方向一端部を内径側から見た要部拡大図、図10はこの発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機に適用される固定子鉄心の軸方向一端部を軸方向外方から見た要部拡大図である。
図8はこの発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機に適用される固定子の構造を説明する要部断面図、図9はこの発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機に適用される固定子鉄心の軸方向一端部を内径側から見た要部拡大図、図10はこの発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機に適用される固定子鉄心の軸方向一端部を軸方向外方から見た要部拡大図である。
図8乃至図10において、伝熱部33が周方向に3つ毎に配列されている。即ち、1つの伝熱部33と2つの伝熱部17とが周方向に交互に配列されている。伝熱部33は、周方向幅の広い基部34と、基部34の先端から軸方向に延出する周方向幅の狭い第1フィン部35と、第1フィン部35から径方向内方に曲げられた第2フィン部36と、から構成されている。基部34および第1フィン部35は、上記実施の形態2における基部31およびフィン部32と同等の形状に形成されている。第2フィン部36は、基部34の3つ分の周方向幅から第1フィン部35の周方向幅を差し引いた幅を有し、第1フィン部35の縁部から90度折り曲げられている。この第2フィン部36は、主面を径方向に一致させて、固定子巻線18のコイルエンド部18bの軸方向外方を通って、径方向内方に延設されている。なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
このように構成された固定子鉄心12Bでは、固定子巻線18のコイルエンド部18bで発生した熱は、基部34に伝達され、その一部がケース4に伝達されて、ケース4から放熱される。そして、ファン10の回転駆動により軸方向外方に曲げられた冷却風が第2フィン部36間を通って径方向外方に流れてケース4外に排出されるので、基部34に伝達された熱の残部は、第1フィン部35に伝達された後、第2フィン部36から冷却風に放熱される。従って、この実施の形態3によれば、固定子巻線18のコイルエンド部18bで発生した熱を効果的に放熱することができる。
第2フィン部36間に冷却風の通風路が形成されているので、放熱面積の大きな第2フィン部36を設けることに起因する通風抵抗の増大が抑えられる。そこで、ファン10の回転による冷却風量の低下が抑えられ、コイルエンド部18bで発生した熱を第2フィン部36から効果的に放熱できる。
第2フィン部36間に冷却風の通風路が形成されているので、放熱面積の大きな第2フィン部36を設けることに起因する通風抵抗の増大が抑えられる。そこで、ファン10の回転による冷却風量の低下が抑えられ、コイルエンド部18bで発生した熱を第2フィン部36から効果的に放熱できる。
ここで、第2フィン部36の折り曲げ角を90度より大きく、あるいは小さくすることにより、第2フィン部36の主面を冷却風の流れに対して傾斜させることができ、熱が第2フィン部36から冷却風に効果的に放熱される。
なお、上記各実施の形態では、車両用交流発電機の固定子に適用するものとして説明しているが、この発明は、車両用交流発電機に限らず、車両用電動機や車両用発電電動機などの回転電機の固定子に適用しても、同様の効果を奏する。
また、上記各実施の形態では、放熱フィンおよび伝熱部がティースと同数に分割されているものとしているが、放熱フィンおよび伝熱部は、積層鉄心の曲げ工程で電磁鋼板が積層鉄心の曲げに追従して曲げられればよく、例えば放熱フィンおよび伝熱部は、周方向に2つ以上に分割されていればよい。
また、上記各実施の形態では、放熱フィンおよび伝熱部がティースと同数に分割されているものとしているが、放熱フィンおよび伝熱部は、積層鉄心の曲げ工程で電磁鋼板が積層鉄心の曲げに追従して曲げられればよく、例えば放熱フィンおよび伝熱部は、周方向に2つ以上に分割されていればよい。
11 固定子、12,12A,12B 固定子鉄心、13 コアバック、14 ティース、15 スロット、16 放熱フィン、17 伝熱部、19 突き合わせ部、20A,20B,20C 電磁鋼板、30 伝熱部、31 基部、32 フィン部、33 伝熱部、34 基部、35 第1フィン部、36 第2フィン部。
Claims (5)
- 円筒状のコアバック、該コアバックから径方向内方に突設され、かつ周方向に所定ピッチで配列されたティースおよび該コアバックと隣り合う該ティースとにより画成されて内周側に開口するスロットを有する固定子鉄心と、
上記スロットに収納されたスロット収納部および上記固定子鉄心の軸方向両端側で該スロット収納部間を連結するコイルエンド部を有する固定子巻線と、を備え、
上記固定子鉄心は、端面を突き合わせて円環状に形成された所定枚の電磁鋼板がそれぞれの突き合わせ部を軸方向に重ねて積層され、重ねられた該突き合わせ部を溶接一体化して円筒状に構成され、
上記所定枚の電磁鋼板の一部の電磁鋼板が、上記固定子鉄心の外周面から径方向外方に延出する外周縁部を有し、該外周縁部が、周方向に2つ以上に分割されて放熱フィンを構成していることを特徴とする回転電機の固定子。 - 円筒状のコアバック、該コアバックから径方向内方に突設され、かつ周方向に所定ピッチで配列されたティースおよび該コアバックと隣り合う該ティースとにより画成されて内周側に開口するスロットを有する固定子鉄心と、
上記スロットに収納されたスロット収納部および上記固定子鉄心の軸方向両端側で該スロット収納部間を連結するコイルエンド部を有する固定子巻線と、を備え、
上記固定子鉄心は、端面を突き合わせて円環状に形成された所定枚の電磁鋼板がそれぞれの突き合わせ部を軸方向に重ねて積層され、重ねられた該突き合わせ部を溶接一体化して円筒状に構成され、
上記所定枚の電磁鋼板の軸方向両端に位置する複数枚の電磁鋼板の外周縁部が、周方向に2つ以上に分割されて、かつ軸方向外方に折り曲げられて、上記コイルエンド部に沿った伝熱部を構成していることを特徴とする回転電機の固定子。 - 少なくとも1つの上記伝熱部の先端側の周方向幅が該伝熱部の根元側の周方向幅に対して狭く形成されていることを特徴とする請求項2記載の回転電機の固定子。
- 少なくとも1つの上記伝熱部の先端側が、上記コイルエンド部の軸方向外方を通って、径方向内方に延在していることを特徴とする請求項2記載の回転電機の固定子。
- 上記所定枚の電磁鋼板の一部の電磁鋼板が、上記固定子鉄心の外周面から径方向外方に延出する外周縁部を有し、該外周縁部が、周方向に2つ以上に分割されて放熱フィンを構成していることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の回転電機の固定子。
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