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JP2008119741A - レーザー加工装置およびウエーハの加工方法 - Google Patents

レーザー加工装置およびウエーハの加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ボンディングパッドを溶融することなくボンディングパッドに達するビアホールを形成することができるレーザー加工装置および効率よくビアホールを形成することができるウエーハの加工方法を提供する。
【解決手段】レーザー光線照射手段は第1のパルスレーザー光線照射手段と第2のパルスレーザー光線照射手段とを具備しており、第1のパルスレーザー光線照射手段は第1のパルスレーザー光線発振手段61が発振したパルスレーザー光線LBの光軸を加工送り方向に偏向する音響光学偏向手段65,66と、音響光学偏向手段を通過したパルスレーザー光線を集光する第1の集光レンズ671aとを備え、第2のパルスレーザー光線照射手段は第2のパルスレーザー光線発振手段61が発振したパルスレーザー光線を集光する第2の集光レンズ671bとを備えており、第1の集光レンズのNA値は第2の集光レンズのNA値より小さい値に設定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ウエーハ等の被加工物にレーザー加工を施すレーザー加工装置およびレーザー加工装置を用いて所定深さの孔を形成するウエーハの加工方法に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。そして、半導体ウエーハをストリートに沿って切断することによりデバイスが形成された領域を分割して個々の半導体チップを製造している。
装置の小型化、高機能化を図るため、複数の半導体チップを積層し、積層された半導体チップの電極を接続するモジュール構造が実用化されている。このモジュール構造は、半導体ウエーハの表面におけるボンディングパッドが形成された位置に裏面からボンディングパッドに達する孔(ビアホール)を形成し、このビアホールに電極と接続するアルミニウム等の導電性材料を埋め込む構成である。(例えば、特許文献1参照。)
特開2003−163323号公報
上述した半導体ウエーハに設けられるビアホールは、ドリルによって形成されている。しかるに、半導体ウエーハに設けられるビアホールは直径が100〜300μmと小さく、ドリルによる穿孔では生産性が悪いという問題がある。
上記問題を解消するために本出願人は、半導体ウエーハ等の被加工物に効率よく細孔を形成することができるレーザー加工装置を特願2005−64867号として提案した。このレーザー加工装置は、被加工物を保持するチャックテーブルとレーザー光線照射手段との相対的な加工送り量を検出する加工送り量検出手段と、被加工物に形成する細孔のX,Y座標値を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された細孔のX,Y座標値と加工送り量検出手段からの検出信号に基づいてレーザー光線照射手段を制御する制御手段とを具備し、被加工物に形成する細孔のX,Y座標値がレーザー光線照射手段の集光器の直下に達したら1パルスのレーザー光線を照射するように構成したものである。
しかるに、被加工物に貫通孔を形成するには、同一個所に複数回パルスレーザー光線を照射する必要があるが、上述したレーザー加工装置を用いると、被加工物の移動を複数回実施しなければならず、生産性の面で必ずしも満足し得るものではない。
このような要求に対応するため本出願人は、音響光学素子を用いた音響光学偏向手段を備えたレーザー光線照射手段を装備し、レーザー光線発振手段が発振したレーザー光線の光軸を音響光学素子を通過する際に偏向することにより、被加工物を加工送りしつつ同一加工位置にレーザー光線を照射するようにしたレーザー加工装置を特願2005−362236号として提案した。
上述した半導体ウエーハの裏面からレーザー光線を照射してビアホールを形成する形成方法においては、半導体ウエーハの表面に形成されたボンディングパッドに穴を開けないように寸止めしなければならず、このためにはパルスレーザー光線を所定パルス照射することのよりボンディングパッドに達するように制御する必要がある。しかるに、音響光学偏向手段を用いてレーザー光線の光軸を偏光するレーザー光線照射手段においては、光軸が偏光されたレーザー光線の集光点の変位量を所定量確保するためには集光レンズのNA値を0.1以下にする必要がある。集光レンズのNA値を0.1以下にすると、集光レンズの焦点距離が長くなり焦点深度が大きくなるため、レーザー光線による加工可能長さが大きくなる。このため、ボンディングパッドに近い位置まで加工されると熱が蓄積され、ボンディングパッドに達する際にはボンディングパッドの融点に達してボンディングパッドが溶融するという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、ボンディングパッドを溶融することなくボンディングパッドに達するビアホールを形成することができるレーザー加工装置およびこのレーザー加工装置を用いて効率よくビアホールを形成することができるウエーハの加工方法を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段を加工送り方向(X軸方向)に相対的に移動せしめる加工送り手段と、を具備するレーザー加工装置において、
該レーザー光線照射手段は、第1のパルスレーザー光線照射手段と第2のパルスレーザー光線照射手段とを具備しており、
該第1のパルスレーザー光線照射手段は第1のパルスレーザー光線を発振する第1のパルスレーザー光線発振手段と、該第1のパルスレーザー光線発振手段が発振したパルスレーザー光線の光軸を加工送り方向(X軸方向)に偏向する音響光学偏向手段と、該音響光学偏向手段を通過したパルスレーザー光線を集光する第1の集光レンズとを備え、
該第2のパルスレーザー光線照射手段はパルスレーザー光線を発振する第2のパルスレーザー光線発振手段と、該第2のパルスレーザー光線発振手段が発振したパルスレーザー光線を集光する第2の集光レンズとを備えており、
該第1の集光レンズのNA値は、該第2の集光レンズのNA値より小さい値に設定されている、
ことを特徴とするレーザー加工装置が提供される。
上記第1の集光レンズのNA値は0.01以下に設定され、上記第2の集光レンズのNA値は0.02以上に設定されていることが望ましい。
上記第1のパルスレーザー光線発振手段と上記第2のパルスレーザー光線発振手段は共通のパルスレーザー光線発振手段からなり、共通のパルスレーザー光線発振手段から発振されたパルスレーザー光線を第1の経路と第2の経路に選択的に切り換える経路切換手段を備えており、第1の経路に上記音響光学偏向手段および第1の集光レンズが配設され、第2の経路に第2の集光レンズが配設されている。
また、本発明によれば、上記レーザー加工装置を用いて、表面に複数のデバイスが形成されているとともにデバイスにボンディングパッドが形成されているウエーハに、裏面側からパルスレーザー光線を照射してボンディングパッドに達するビアホールを形成するウエーハの加工方法であって、
上記第1のパルスレーザー照射手段を用いて、ウエーハを保持したチャックテーブルを所定速度で加工送りしつつ上記音響光学偏向手段を作動して第1の集光レンズによって集光されるパルスレーザー光線の光軸を偏向しボンディングパッドに対応する位置にパルスレーザー光線を照射することにより、ウエーハ裏面からボンディングパッドに達しない未貫通穴を形成する第1のレーザー加工工程と、
上記第2のパルスレーザー照射手段を用いて、第1のレーザー加工工程においてウエーハに形成された未貫通穴に照射し、ボンディングパッドに達するビアホールを形成する第2のレーザー加工工程と、を含む、
ことを特徴とするウエーハの加工方法が提供される。
本発明によるレーザー加工装置においては、第1のパルスレーザー照射手段を構成する第1の集光レンズのNA値は第2のパルスレーザー照射手段を構成する第2の集光レンズのNA値より小さい値に設定されているので、音響光学偏向手段によってより光軸が偏光されたレーザー光線の集光点の変位量を所定量確保することができる。従って、被加工物を保持したチャックテーブルを加工送り方向に移動しつつ同一加工位置にパルスレーザー光線を照射することができるので、所定深さのレーザー加工孔を効率よく形成することができる。また、第2のパルスレーザー照射手段を構成する第2の集光レンズのNA値は大きい値に設定されているので、焦点深度が小さくレーザー光線による加工可能長さが小さくなるため、加工量の制御が容易となる。
従って、本発明によるレーザー加工装置を用いてウエーハにボンディングパッドに達するビアホールを形成する場合、第1のパルスレーザー照射手段を用いてボンディングパッドに達しない未貫通穴を形成し、第2のパルスレーザー照射手段を用いてボンディングパッドに達するビアホールを形成することにより、ボンディングパッドを溶融することなく効率的にビアホールを形成することができる。
以下、本発明に従って構成されたレーザー加工装置およびウエーハの加工方法の好適な実施形態について、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成されたレーザー加工装置の斜視図が示されている。図1に示すレーザー加工装置は、静止基台2と、該静止基台2に矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に移動可能に配設され被加工物を保持するチャックテーブル機構3と、静止基台2に上記矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)と直角な矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動可能に配設されたレーザー光線照射ユニット支持機構4と、該レーザー光線ユニット支持機構4に矢印Zで示す方向(Z軸方向)に移動可能に配設されたレーザー光線照射ユニット5とを具備している。
上記チャックテーブル機構3は、静止基台2上に矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に沿って平行に配設された一対の案内レール31、31と、該案内レール31、31上に矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に移動可能に配設された第一の滑動ブロック32と、該第1の滑動ブロック32上に矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動可能に配設された第2の滑動ブロック33と、該第2の滑動ブロック33上に円筒部材34によって支持されたカバーテーブル35と、被加工物保持手段としてのチャックテーブル36を具備している。このチャックテーブル36は多孔性材料から形成された吸着チャック361を具備しており、吸着チャック361上に被加工物である例えば円盤状の半導体ウエーハを図示しない吸引手段によって保持するようになっている。このように構成されたチャックテーブル36は、円筒部材34内に配設された図示しないパルスモータによって回転せしめられる。なお、チャックテーブル36には、後述する環状のフレームを固定するためのクランプ362が配設されている。
上記第1の滑動ブロック32は、その下面に上記一対の案内レール31、31と嵌合する一対の被案内溝321、321が設けられているとともに、その上面に矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に沿って平行に形成された一対の案内レール322、322が設けられている。このように構成された第1の滑動ブロック32は、被案内溝321、321が一対の案内レール31、31に嵌合することにより、一対の案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第1の滑動ブロック32を一対の案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に移動させるための加工送り手段37を具備している。加工送り手段37は、上記一対の案内レール31と31の間に平行に配設された雄ネジロッド371と、該雄ネジロッド371を回転駆動するためのパルスモータ372等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド371は、その一端が上記静止基台2に固定された軸受ブロック373に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ372の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド371は、第1の滑動ブロック32の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ372によって雄ネジロッド371を正転および逆転駆動することにより、第一の滑動ブロック32は案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に移動せしめられる。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置は、上記チャックテーブル36の加工送り量を検出するための加工送り量検出手段374を備えている。加工送り量検出手段374は、案内レール31に沿って配設されたリニアスケール374aと、第1の滑動ブロック32に配設され第1の滑動ブロック32とともにリニアスケール374aに沿って移動する読み取りヘッド374bとからなっている。この送り量検出手段374の読み取りヘッド374bは、図示に実施形態においては1μm毎に1パルスのパルス信号を後述する制御手段に送る。そして後述する制御手段は、入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル36の加工送り量を検出する。なお、上記加工送り手段37の駆動源としてパルスモータ372を用いた場合には、パルスモータ372に駆動信号を出力する後述する制御手段の駆動パルスをカウントすることにより、チャックテーブル36の加工送り量を検出することもできる。また、上記加工送り手段37の駆動源としてサーボモータを用いた場合には、サーボモータの回転数を検出するロータリーエンコーダが出力するパルス信号を後述する制御手段に送り、制御手段が入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル36の加工送り量を検出することもできる。
上記第2の滑動ブロック33は、その下面に上記第1の滑動ブロック32の上面に設けられた一対の案内レール322、322と嵌合する一対の被案内溝331、331が設けられており、この被案内溝331、331を一対の案内レール322、322に嵌合することにより、矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第2の滑動ブロック33を第1の滑動ブロック32に設けられた一対の案内レール322、322に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動させるための第1の割り出し送り手段38を具備している。第1の割り出し送り手段38は、上記一対の案内レール322と322の間に平行に配設された雄ネジロッド381と、該雄ネジロッド381を回転駆動するためのパルスモータ382等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド381は、その一端が上記第1の滑動ブロック32の上面に固定された軸受ブロック383に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ382の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド381は、第2の滑動ブロック33の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ382によって雄ネジロッド381を正転および逆転駆動することにより、第2の滑動ブロック33は案内レール322、322に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動せしめられる。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置は、上記第2の滑動ブロック33の割り出し加工送り量を検出するための割り出し送り量検出手段384を備えている。割り出し送り量検出手段384は、案内レール322に沿って配設されたリニアスケール384aと、第2の滑動ブロック33に配設され第2の滑動ブロック33とともにリニアスケール384aに沿って移動する読み取りヘッド384bとからなっている。この送り量検出手段384の読み取りヘッド384bは、図示に実施形態においては1μm毎に1パルスのパルス信号を後述する制御手段に送る。そして後述する制御手段は、入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル36の割り出し送り量を検出する。なお、上記割り出し送り手段38の駆動源としてパルスモータ382を用いた場合には、パルスモータ382に駆動信号を出力する後述する制御手段の駆動パルスをカウントすることにより、チャックテーブル36の割り出し送り量を検出することもできる。また、上記第1の割り出し送り手段38の駆動源としてサーボモータを用いた場合には、サーボモータの回転数を検出するロータリーエンコーダが出力するパルス信号を後述する制御手段に送り、制御手段が入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル36の割り出し送り量を検出することもできる。
上記レーザー光線照射ユニット支持機構4は、静止基台2上に矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に沿って平行に配設された一対の案内レール41、41と、該案内レール41、41上に矢印Yで示す方向に移動可能に配設された可動支持基台42を具備している。この可動支持基台42は、案内レール41、41上に移動可能に配設された移動支持部421と、該移動支持部421に取り付けられた装着部422とからなっている。装着部422は、一側面に矢印Zで示す方向(Z軸方向)に延びる一対の案内レール423、423が平行に設けられている。図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット支持機構4は、可動支持基台42を一対の案内レール41、41に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動させるための第2の割り出し送り手段43を具備している。第2の割り出し送り手段43は、上記一対の案内レール41、41の間に平行に配設された雄ネジロッド431と、該雄ねじロッド431を回転駆動するためのパルスモータ432等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド431は、その一端が上記静止基台2に固定された図示しない軸受ブロックに回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ432の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド431は、可動支持基台42を構成する移動支持部421の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された雌ネジ穴に螺合されている。このため、パルスモータ432によって雄ネジロッド431を正転および逆転駆動することにより、可動支持基台42は案内レール41、41に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動せしめられる。
図示の実施形態のおけるレーザー光線照射ユニット5は、ユニットホルダ51と、該ユニットホルダ51に取り付けられたレーザー光線照射手段52を具備している。ユニットホルダ51は、上記装着部422に設けられた一対の案内レール423、423に摺動可能に嵌合する一対の被案内溝511、511が設けられており、この被案内溝511、511を上記案内レール423、423に嵌合することにより、矢印Zで示す方向(Z軸方向)に移動可能に支持される。
図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット5は、ユニットホルダ51を一対の案内レール423、423に沿って矢印Zで示す方向(Z軸方向)に移動させるための移動手段53を具備している。移動手段53は、一対の案内レール423、423の間に配設された雄ネジロッド(図示せず)と、該雄ネジロッドを回転駆動するためのパルスモータ532等の駆動源を含んでおり、パルスモータ532によって図示しない雄ネジロッドを正転および逆転駆動することにより、ユニットホルダ51およびレーザー光線照射手段52を案内レール423、423に沿って矢印Zで示す方向(Z軸方向)に移動せしめる。なお、図示の実施形態においてはパルスモータ532を正転駆動することによりレーザー光線照射手段52を上方に移動し、パルスモータ532を逆転駆動することによりレーザー光線照射装置52を下方に移動するようになっている。
図示のレーザー光線照射手段52は、実質上水平に配置されたケーシング521を含んでいる。ケーシング521内には、図2に示すようにパルスレーザー光線を発振する共通のパルスレーザー光線発振手段61が配設されている。このパルスレーザー光線発振手段61から発振されたパルスレーザー光線LBは、経路切換手段63によって第1の経路62aと第2の経路62bに選択的に切り換えられる。経路切換手段63によって第1の経路62aに切り替えられた第1のパルスレーザー光線LB1は、第1の出力調整手段64aと第1の音響光学偏向手段65および第2の音響光学偏向手段66を介して第1の集光器67aの第1の集光レンズ671aによって集光される。従って、共通のパルスレーザー光線発振手段61と経路切換手段63と第1の出力調整手段64aと第1の音響光学偏向手段65および第2の音響光学偏向手段66と第1の集光器67aは、第1のパルスレーザー光線照射手段として機能する。一方、上記経路切換手段63によって第2の経路62bに切り換えられた第2のパルスレーザー光線LB2は、方向変換ミラー68、第2の出力調整手段64bを介して第2の集光器67bの第2の集光レンズ671bによって集光される。従って、共通のパルスレーザー光線発振手段61と経路切換手段63と方向変換ミラー68と第2の出力調整手段64bと第2の集光器67bは、第2のパルスレーザー光線照射手段として機能する。
上記パルスレーザー光線発振手段61は、パルスレーザー光線発振器611と、これに付設された繰り返し周波数設定手段612とから構成されている。パルスレーザー光線発振器611は、図示の実施形態においてはYVO4レーザーまたはYAGレーザー発振器からなり、繰り返し周波数設定手段612によって設定された繰り返し周波数のパルスレーザー光線LBを発振する。上記経路切換手段63は、方向変換ミラー631と、該方向変換ミラー631を図2において実線で示すようにパルスレーザー光線発振手段61から発振されたパルスレーザー光線LBの経路から退避する第1の位置と、図2において2点鎖線で示すようにパルスレーザー光線発振手段61から発振されたパルスレーザー光線LBの経路に位置する第2の位置に選択的に移動せしめるアクチュエータ632とからなっている。上記第1の出力調整手段64aおよび第2の出力調整手段64bは、上記第1のパルスレーザー光線LB1および第2のパルスレーザー光線LB2を所定の出力に調整する。
上記第1の音響光学偏向手段65は、第1のパルスレーザー光線LB1の光軸を加工送り方向(X軸方向)に偏向する第1の音響光学素子651と、該第1の音響光学素子651に印加するRF(radio frequency)を生成する第1のRF発振器652と、該第1のRF発振器652によって生成されたRFのパワーを増幅して第1の音響光学素子651に印加する第1のRFアンプ653と、第1のRF発振器652によって生成されるRFの周波数を調整する第1の偏向角度調整手段654と、第1のRF発振器652によって生成されるRFの振幅を調整する第1の出力調整手段655を具備している。上記第1の音響光学素子651は、印加されるRFの周波数に対応してレーザー光線の光軸を偏向する角度を調整することができるとともに、印加されるRFの振幅に対応してレーザー光線の出力を調整することができる。なお、上記第1の偏向角度調整手段654および第1の出力調整手段655は、後述する制御手段によって制御される。
上記第2の音響光学偏向手段66は、上記第1のパルスレーザー光線LB1の光軸を加工送り方向(X軸方向)と直交する割り出し送り方向(Y軸方向:図2において紙面に垂直な方向)に偏向する第2の音響光学素子661と、該第2の音響光学素子661に印加するRFを生成する第2のRF発振器662と、該RF発振器662によって生成されたRFのパワーを増幅して第2の音響光学素子661に印加する第2のRFアンプ663と、第2のRF発振器662によって生成されるRFの周波数を調整する第2の偏向角度調整手段664と、第2のRF発振器662によって生成されるRFの振幅を調整する第2の出力調整手段665を具備している。上記第2の音響光学素子661は、印加されるRFの周波数に対応してレーザー光線の光軸を偏向する角度を調整することができるとともに、印加されるRFの振幅に対応してレーザー光線の出力を調整することができる。なお、上記第2の偏向角度調整手段664および第2の出力調整手段665は、後述する制御手段によって制御される。
また、図示の実施形態におけるレーザー光線照射手段52は、上記第1の音響光学素子651に所定周波数のRFが印加された場合に、図2において破線で示すように第1の音響光学素子651によって偏向されたレーザー光線を吸収するためのレーザー光線吸収手段69を具備している。
上記第1の音響光学偏向手段65および第2の音響光学偏向手段66は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
第1の音響光学偏向手段65の第1の偏向角度調整手段654に例えば0Vの電圧を印加し、第1の音響光学素子651に0Vに対応する周波数のRFが印加された場合には、第1のパルスレーザー光線LB1は、図2において破線で示すようにレーザー光線吸収手段69に導かれる。また、第1の音響光学偏向手段65の第1の偏向角度調整手段654に例えば5Vの電圧を印加し、第1の音響光学素子651に5Vに対応する周波数のRFが印加された場合には、第1のパルスレーザー光線LB1は、その光軸が図2において1点鎖線で示すように偏向され集光点Paに集光される。また、第1の偏向角度調整手段654に例えば10Vの電圧を印加し、第1の音響光学素子651に10Vに対応する周波数のRFが印加された場合には、第1のパルスレーザー光線LB1は、その光軸が図2において実線で示すように偏向され、上記集光点Paから加工送り方向(X軸方向)に図2において左方に所定量変位した集光点Pbに集光される。一方、第1の偏向角度調整手段654に例えば15Vの電圧を印加し、第1の音響光学素子651に15Vに対応する周波数のRFが印加された場合には、第1のパルスレーザー光線LB1は、その光軸が図2において2点鎖線で示すように偏向され、上記集光点Pbから加工送り方向(X軸方向)に図2において左方に所定量変位した集光点Pcに集光される。このように、第1の音響光学素子651によって光軸が偏向されるレーザー光線は、第1の偏向角度調整手段654に印加される電圧に対応して加工送り方向(X軸方向)に偏向せしめられる。図示の実施形態においては、第1のパルスレーザー光線LB2を集光する第1の集光器67aの第1の集光レンズ671aは、NA値が0.01に設定され焦点距離f1が200mmと比較的長い値に設定されているので、上記集光点Paから集光点Pcまでの変位量を所定量確保することができる。
なお、第2の音響光学偏向手段66も上記第1の音響光学偏向手段65と同様に、第2の偏向角度調整手段664に印加する電圧を調整し、第2の音響光学素子661に印加するRFの周波数を調整することにより、第2のパルスレーザー光線LB2の光軸を加工送り方向(X軸方向)と直交する割り出し送り方向(Y軸方向:図2において紙面に垂直な方向)に偏向することができる。
ここで、上記第1の集光器67aの第1の集光レンズ671aと第2の集光器67bの第2の集光レンズ671bについて、図3および図4を参照して説明する。
第1の集光レンズ671aのNA値は、第2の集光レンズ671bのNA値より小さく設定されている。図示の実施形態における第1の集光レンズ671aのNA値は0.01に設定され、第2の集光レンズ671bのNA値は0.04に設定されている。例えば、図3に示すように第1の集光レンズ671aは、瞳と呼ばれる焦点を結ぶ領域(有効領域)の半径r1が2mmで、焦点距離f1が200mmに設定されており、NA値は(NA≒r1/f1)0.01となる。一方、図4に示すように第2の集光レンズ671bは、瞳と呼ばれる焦点を結ぶ領域(有効領域)の半径r2が2mmで、焦点距離f2が50mmに設定されており、NA値は(NA≒r2/f2)0.04となる。なお、第1の集光レンズ671aのNA値は0.01以下に設定することが望ましく、第2の集光レンズ671bのNA値は0.02以上に設定することが望ましい。このように構成された第1の集光レンズ671aを備えた第1の集光器67aおよび第2の集光レンズ671bを備えた第2の集光器67bは、図1に示すようにケーシング521の先端に装着される。
図1を参照して説明を続けると、上記レーザー光線照射手段52を構成するケーシング521の先端部には、レーザー光線照射手段52によってレーザー加工すべき加工領域を検出する撮像手段7が配設されている。この撮像手段7は、可視光線によって撮像する通常の撮像素子(CCD)の外に、被加工物に赤外線を照射する赤外線照明手段と、該赤外線照明手段によって照射された赤外線を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成されており、撮像した画像信号を後述する制御手段に送る。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置は、制御手段10を具備している。制御手段10はコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)101と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)102と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)103と、カウンター104と、入力インターフェース105および出力インターフェース106を備えている。制御手段10の入力インターフェース105には、上記加工送り量検出手段374、割り出し送り量検出手段384および撮像手段7等からの検出信号が入力される。そして、制御手段10の出力インターフェース106からは、上記パルスモータ372、パルスモータ382、パルスモータ432、パルスモータ532、パルスレーザー光線発振手段52のパルスレーザー光線発振手段61、第1の音響光学偏向手段65の偏向角度調整手段654および出力調整手段655、第2の音響光学偏向手段66の偏向角度調整手段664および出力調整手段665等に制御信号を出力する。なお、上記ランダムアクセスメモリ(RAM)103は、後述する被加工物の設計値のデータを記憶する第1の記憶領域103aや他の記憶領域を備えている。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
図5にはレーザー加工される被加工物としての半導体ウエーハ20の平面図が示されている。図5に示す半導体ウエーハ20は、シリコンウエーハからなっており、その表面20aに格子状に配列された複数の分割予定ライン201によって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイス202がそれぞれ形成されている。この各デバイス202は、全て同一の構成をしている。デバイス202の表面にはそれぞれ図6に示すように複数のボンディングパッド203(203a〜203j)が形成されている。なお、図示の実施形態においては、203aと203f、203bと203g、203cと203h、203dと203i、203eと203jは、X方向位置が同一である。この複数のボンディングパッド203(203a〜203j)部にそれぞれ裏面20bからボンディングパッド203に達する加工孔(ビアホール)が形成される。各デバイス202におけるボンディングパッド203(203a〜203j)のX方向(図6おいて左右方向)の間隔A、および各デバイス202に形成されたボンディングパッド203における分割予定201を挟んでX方向(図6において左右方向)に隣接する電極即ちボンディングパッド203eとボンディングパッド203aとの間隔Bは、図示の実施形態においては同一間隔に設定されている。また、各デバイス202におけるボンディングパッド203(203a〜203j)のY方向(図6において上下方向)の間隔C、および各デバイス202に形成されたボンディングパッド203における分割予定ライン201を挟んでY方向(図6において上下方向)に隣接するボンディングパッド即ちボンディングパッド203fとボンディングパッド203aおよびボンディングパッド203jとボンディングパッド203eとの間隔Dは、図示の実施形態においては同一間隔に設定されている。このように構成された半導体ウエーハ20について、図5に示す各行E1・・・・Enおよび各列F1・・・・Fnに配設されたデバイス202の個数と上記各間隔A,B,C,Dは、その設計値のデータが上記ランダムアクセスメモリ(RAM)103の第1に記憶領域103aに格納されている。
上述したレーザー加工装置を用い、上記半導体ウエーハ20に形成された各デバイス202のボンディングパッド203(203a〜203j)部に加工孔(ビアホール)を形成するレーザー加工の実施形態について説明する。
上記のように構成された半導体ウエーハ20は、図7に示すように環状のフレームFに装着されたポリオレフィン等の合成樹脂シートからなる保護テープTに表面20aを貼着する。従って、半導体ウエーハ20は、裏面20bが上側となる。このようにして環状のフレームFに保護テープTを介して支持された半導体ウエーハ20は、図1に示すレーザー加工装置のチャックテーブル36上に保護テープT側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより半導体ウエーハ20は、保護テープTを介してチャックテーブル36上に吸引保持される。また、環状のフレームFは、クランプ362によって固定される。
上述したように半導体ウエーハ20を吸引保持したチャックテーブル36は、加工送り手段37によって撮像手段7の直下に位置付けられる。チャックテーブル36が撮像手段7の直下に位置付けられると、チャックテーブル36上の半導体ウエーハ20は、図8に示す座標位置に位置付けられた状態となる。この状態で、チャックテーブル36に保持された半導体ウエーハ20に形成されている格子状の分割予定ライン201がX軸方向とY軸方向に平行に配設されているか否かのアライメント作業を実施する。即ち、撮像手段7によってチャックテーブル36に保持された半導体ウエーハ20を撮像し、パターンマッチング等の画像処理を実行してアライメント作業を行う。このとき、半導体ウエーハ20の分割予定ライン201が形成されている表面20aは下側に位置しているが、撮像手段7が上述したように赤外線照明手段と赤外線を捕らえる光学系および赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成された撮像手段を備えているので、半導体ウエーハ20の裏面20bから透かして分割予定ライン201を撮像することができる。
次に、チャックテーブル36を移動して、半導体ウエーハ20に形成されたデバイス202における最上位の行E1の図8において最左端のデバイス202を撮像手段7の直下に位置付ける。そして、更にデバイス202に形成されたボンディングパッド203(203a〜203j)における図8において左上のボンディングパッド203aを撮像手段7の直下に位置付ける。この状態で撮像手段7がボンディングパッド203aを検出したならばその座標値(a1)を第1の加工送り開始位置座標値として制御手段10に送る。そして、制御手段10は、この座標値(a1)を第1の加工送り開始位置座標値としてランダムアクセスメモリ(RAM)103に格納する(加工送り開始位置検出工程)。このとき、撮像手段7とレーザー光線照射手段52の第1の集光器67aおよび第2の集光器67bはX軸方向に所定の間隔を置いて配設されているので、X座標値は上記撮像手段7と第1の集光器67aおよび第2の集光器67bとの間隔を加えた値が格納される。
このようにして図8において最上位の行E1のデバイス202における第1の加工送り開始位置座標値(a1)を検出したならば、チャックテーブル36を分割予定ライン201の間隔だけY軸方向に割り出し送りするとともにX軸方向に移動して、図8において最上位から2番目の行E2における最左端のデバイス202を撮像手段7の直下に位置付ける。そして、更にデバイス302に形成されたボンディングパッド203(203a〜203j)における図9において左上のボンディングパッド203aを撮像手段7の直下に位置付ける。この状態で撮像手段7がボンディングパッド203aを検出したならばその座標値(a2)を第2の加工送り開始位置座標値として制御手段10に送る。そして、制御手段10は、この座標値(a2)を第2の加工送り開始位置座標値としてランダムアクセスメモリ(RAM)103に格納する。このとき、撮像手段7とレーザー光線照射手段52の第1の集光器67aおよび第2の集光器67bは上述したようにX軸方向に所定の間隔を置いて配設されているので、X座標値は上記撮像手段7と第1の集光器67aおよび第2の集光器67bとの間隔を加えた値が格納される。以後、制御手段10は、上述した割り出し送りと加工送り開始位置検出工程を図8において最下位の行Enまで繰り返し実行し、各行に形成されたデバイス202の加工送り開始位置座標値(a3〜an)を検出して、これをランダムアクセスメモリ(RAM)に格納する。
次に、半導体ウエーハ20の各デバイス202に形成された各ボンディングパッド2(203a〜203j)部に、半導体ウエーハ20を保持したチャックテーブル36を加工送り方向に移動しつつ上記第1のパルスレーザー光線LB1を照射してボンディングパッドに達しない未貫通孔を形成する第1のレーザー加工工程を実施する。第1のレーザー加工工程は、先ず加工送り手段37を作動しチャックテーブル36を移動して、上記ランダムアクセスメモリ(RAM)103に格納されている第1の加工送り開始位置座標値(a1)をレーザー光線照射手段52の第1の集光器67aの直下に位置付ける。このように第1の加工送り開始位置座標値(a1)が第1の集光器67aの直下に位置付けられた状態が図9の(a)に示す状態である。なお、制御手段10は、レーザー光線照射手段52の経路切換手段63を作動して方向変換ミラー68を図2において実線で示す位置に位置付ける。従って、パルスレーザー光線発振手段61から発振されるパルスレーザー光線LBは、第1の経路62aに切り替えられる。そして、図9の(a)に示す状態から制御手段10は、チャックテーブル36を図9の(a)において矢印X1で示す方向に所定の移動速度で加工送りするように上記加工送り手段37を制御すると同時に、レーザー光線照射手段52を作動して第1の経路62aに切り替えられた第1のパルスレーザー光線LB1を第1の集光器67aから所定パルス照射する。なお、第1の集光器67aから照射されるレーザー光線の集光点Pは、半導体ウエーハ20の表面20a付近に合わせる。このとき、制御手段10は、第1のパルスレーザー光線LB1を所定パルス照射する間に、加工送り量検出手段374の読み取りヘッド374bからの検出信号に基いて第1の音響光学偏向手段65の第1の偏向角度調整手段654および第1の出力調整手段655に制御信号を出力する。即ち、制御手段20は、第1の偏向角度調整手段654に5〜15Vの範囲の制御信号を出力する。なお、図示の実施形態における穿孔工程においてはパルスレーザー光線をY軸方向には偏向しないので、制御手段10は、第2の音響光学偏向手段66の第2の偏向角度調整手段664に10Vの電圧を印加する制御信号を出力する。
一方、第1のRF発振器652は第1の偏向角度調整手段654および第1の出力調整手段655からの制御信号に対応したRFを出力する。第1のRF発振器652から出力されたRFのパワーは、第1のRFアンプ653によって増幅され第1の音響光学素子651に印加される。第1のRF発振器652から出力されたRFのパワーは、第1のRFアンプ653によって増幅され第1の音響光学素子651に印加される。また、第2のRF発振器662も第2の偏向角度調整手段664および第2の出力調整手段665からの制御信号に対応したRFを出力する。第2のRF発振器662から出力されたRFのパワーは、第2のRFアンプ663によって増幅され第2の音響光学素子661に印加される。この結果、第1の音響光学素子651および第2の音響光学素子661は、第1のパルスレーザー光線LB2の光軸を図2において1点鎖線で示す位置から2点差線で示す位置までの範囲で偏向する。
上記第1のレーザー加工工程における加工条件の一例について説明する。
光源 :LD励起QスイッチNd:YVO4
波長 :355nm
繰り返し周波数 :10kHz
1パルス当たりのエネルギー密度:40J/cm2
集光スポット径 :φ80μm
加工送り速度 :100mm/秒
このような加工条件によって第1のレーザー加工工程を実施すると、シリコンウエーハにはパルスレーザー光線の1パルス当たり深さが5μm程度のレーザー加工孔を形成することができる。従って、厚さが100μmのシリコンウエーハにパルスレーザー光線を18パルス照射すると90μm程度のレーザー加工孔を形成することができる。このため、上記加工条件においては100mm/秒の加工送り速度で移動しているチャックテーブル36に保持された半導体ウエーハ20の第1の加工送り開始位置座標値(a1)に18パルスのパルスレーザー光線を照射することにより、図9の(b)に示すようにボンディングパッド203まで10μm程度の残存部200を残した未貫通孔204aを形成することができる。なお、パルスレーザー光線の1パルス当たりのエネルギー密度は、20〜60J/cm2の範囲が適当である。また、集光スポット径は、形成したいビアホールの直径をDとした場合、0.7〜0.9Dが適当である。
ここで、半導体ウエーハ20が100mm/秒の加工送り速度で移動している際に、半導体ウエーハ20の第1の加工送り開始位置座標値(a1)に18パルスのパルスレーザー光線を照射する方法について、図10を参照して説明する。
上記加工条件においてはパルスレーザー光線の繰り返し周波数が10kHzであるので、1秒間に10000パルス(10000/秒)のパルスレーザー光線が照射される。従って、18パルスのパルスレーザー光線を照射するための時間は、18/10000秒となる。一方、100mm/秒の加工送り速度でX1で示す方向に移動している半導体ウエーハ20は、18/10000秒間に180μm移動する。従って、半導体ウエーハ20が180μm移動する間に18/10000秒間レーザー光線照射手段52を作動し、この間にパルスレーザー光線の集光点を第1の加工送り開始位置座標値(a1)に位置付けるように、第1の音響光学偏向65の第1の第1の偏向角度調整手段654および第1の出力調整手段655と第2の音響光学偏向手段66の第2の偏向角度調整手段664および第2の出力調整手段665を制御すればよい。上述したように加工送り量検出手段374の読み取りヘッド374bからの検出信号に基いて、制御手段9が上述したように第1の音響光学偏向手段65の第1の第1の偏向角度調整手段654および第1の出力調整手段655と第2の音響光学偏向手段66の第2の偏向角度調整手段664および第2の出力調整手段665に印加する電圧を制御し、第1の音響光学偏向手段65の第1の音響光学素子651および第2の音響光学偏向手段66の第2の音響光学素子661に印加するRFパワーの周波数を制御することによって行うことができる。この結果、半導体ウエーハ20が加工送り方向X1で移動している状態においても第1の加工送り開始位置座標値(a1)に18パルスのパルスレーザー光線を照射することができるため、図10の(b)に示すように半導体ウエーハ20の第1の加工送り開始位置座標値(a1)にボンディングパッド203まで10μm程度の残存部200を残した未貫通孔204aが形成される。このようにして、第1の加工送り開始位置座標値(a1)に18パルスのパルスレーザー光線を照射したならば、制御手段10は第1の音響光学偏向手段65の第1の偏向角度調整手段654に0Vの電圧を印加し、第1の音響光学素子651に0Vに対応する周波数のRF印加し、第1のパルスレーザー光線LB1を図2において破線で示すようにレーザー光線吸収手段69に導く。
一方、制御手段10は、加工送り量検出手段374の読み取りヘッド374bからの検出信号を入力しており、この検出信号をカウンター104によってカウントしている。そして、カウンター104によるカウント値がボンディングパッド203の図6においてX軸方向の間隔Aに相当する値に達したら、制御手段10はレーザー光線照射手段52を制御し上記第1のレーザー加工工程を実施する。その後も制御手段10は、カウンター104によるカウント値がボンディングパッド203の図6においてX軸方向の間隔AおよびBに達する都度、制御手段10はレーザー光線照射手段52を作動し上記第1のレーザー加工工程を実施する。そして、図9の(b)で示すように半導体ウエーハ20のE1行の最右端のデバイス202に形成されたボンディングパッド203における図9の(b)において最右端のボンディングパッド203e位置に上記第1のレーザー加工工程を実施したら、上記加工送り手段37の作動を停止してチャックテーブル36の移動を停止する。この結果、半導体ウエーハ20には、図9の(b)で示すように各ボンディングパッド203(図示せず)部に10μm程度の残存部200を残して未貫通孔204aが形成される。
次に、制御手段10は、チャックテーブル36を図9の(b)において紙面に垂直な方向に割り出し送りするように上記第1の割り出し送り手段38を制御する。一方、制御手段10は、割り出し送り量検出手段384の読み取りヘッド384bからの検出信号を入力しており、この検出信号をカウンター104によってカウントしている。そして、カウンター104によるカウント値がボンディングパッド203の図6においてY軸方向の間隔Cに相当する値に達したら、第1の割り出し送り手段38の作動を停止する。この結果、チャックテーブル36に保持された半導体ウエーハ20に形成された上記ボンディングパッド203eと対向するボンディングパッド203j(図6参照)が第1の集光器67aの直下に位置付けられる。この状態が図11の(a)に示す状態である。図11の(a)に示す状態で制御手段10は、チャックテーブル36を図11の(a)において矢印X2で示す方向に所定の移動速度で加工送りするように上記加工送り手段37を制御すると同時に、レーザー光線照射手段52を作動し上記第1のレーザー加工工程を実施する。そして、制御手段10は、上述したように加工送り量検出手段374の読み取りヘッド374bからの検出信号をカウンター104によりカウントし、そのカウント値がボンディングパッド203の図6においてX軸方向の間隔AおよびBに達する都度、制御手段10はレーザー光線照射手段52を作動し上記第1のレーザー加工工程を実施する。そして、図11の(b)で示すように半導体ウエーハ20のE1行の最右端のデバイス202に形成されたボンディングパッド203f位置に上記穿孔工程を実施したら、上記加工送り手段37の作動を停止してチャックテーブル36の移動を停止する。この結果、半導体ウエーハ20には、図11の(b)で示すように各ボンディングパッド203(図示せず)部にボンディングパッド203まで10μm程度を残存部200を残した未貫通孔204aが形成される。
以上のように、第1のレーザー加工工程は半導体ウエーハ20を保持したチャックテーブル36を加工送りしつつ第1のパルスレーザー光線LB1を照射するので、効率よく未貫通孔204aを形成することができる。なお、図示の実施形態においては、上述したように第1のパルスレーザー光線LB1を集光する第1の集光器67aの第1の集光レンズ671aは、光軸の偏光による集光点の変位量を所定量確保するためにNA値が0.01に設定され焦点距離f1が200mmと比較的長い値に設定されているので、焦点距離が長くなり焦点深度が大きくなるため、レーザー光線による加工可能長さが大きくなる。このため、ボンディングパッドに近い位置まで加工されると熱が蓄積され、ボンディングパッドに達する際にはボンディングパッドの融点に達してボンディングパッドが溶融するという問題があるが、上述した第1のレーザー加工工程はボンディングパッド203まで10μm程度を残存部200を残した未貫通孔204aを形成するので、ボンディングパッド203を溶融することはない。
以上のようにして、半導体ウエーハ20のE1行のデバイス202に形成されたボンディングパッド203部に残存部200を残した未貫通孔204aが形成されたならば、制御手段10は加工送り手段37および第1の割り出し送り手段38を作動し、半導体ウエーハ10のE2行のデバイス202に形成されたボンディングパッド203における上記ランダムアクセスメモリ(RAM)103に格納されている第2の加工送り開始位置座標値(a2)をレーザー光線照射手段52の第1の集光器67aの直下に位置付ける。そして、制御装置10は、レーザー光線照射手段52と加工送り手段37および第1の割り出し送り手段38を制御し、半導体ウエーハ20のE2行のデバイス202に形成されたボンディングパッド203部に上述した第1のレーザー加工工程を実施する。以後、半導体ウエーハ20のE3〜En行のデバイス202に形成されたボンディングパッド203部に対しても上述した第1のレーザー加工工程を実施する。この結果、半導体ウエーハ20の各デバイス202に形成された全てのボンディングパッド203部にボンディングパッド203まで10μm程度を残存部200を残した未貫通孔204aが形成される。
なお、上記第1のレーザー加工工程において、図6におけるX軸方向の間隔A領域および間隔B領域には半導体ウエーハ20にパルスレーザー光線を照射しない。このように、半導体ウエーハ20にパルスレーザー光線を照射しないために、上記制御手段20は第1の音響光学偏向手段65の第1の偏向角度調整手段654に0Vの電圧を印加する。この結果、第1の音響光学素子651には0Vに対応する周波数のRFが印加され、第1のパルスレーザー光線LB1は図2において破線で示すようにレーザー光線吸収手段69に導かれるので、半導体ウエーハ20に照射されることはない。
以上のようにして半導体ウエーハ20の各デバイス202に形成された全てのボンディングパッド203部にボンディングパッド203まで10μm程度を残存部200を残した未貫通孔204aを形成する第1のレーザー加工工程を実施したならば、残存部200に所定パルスのレーザー光線を照射し、ボンディングパッド203に達するビアホールを形成する第2のレーザー加工工程を実施する。
第2のレーザー加工工程は、先ず加工送り手段37を作動しチャックテーブル36を移動して、上記ランダムアクセスメモリ(RAM)103に格納されている第1の加工送り開始位置座標値(a1)をレーザー光線照射手段52の第2の集光器67bの直下に位置付ける。このように第1の加工送り開始位置座標値(a1)が第2の集光器67bの直下に位置付けられた状態が図12の(a)に示す状態である。なお、制御手段10は、レーザー光線照射手段52の経路切換手段63を作動して方向変換ミラー631を図2において2点鎖線で示す位置に位置付ける。従って、パルスレーザー光線発振手段61から発振されるパルスレーザー光線LBは、第2の経路62bに切り替えられる。そして、図12の(a)に示す状態から制御手段10は、レーザー光線照射手段52を作動して第2の経路62bに切り替えられた第2のパルスレーザー光線LB2を第2の集光器67bから所定パルス照射する。なお、第2の集光器67bから照射されるレーザー光線の集光点Pは、半導体ウエーハ20に形成された未貫通孔204aの残存部200の上面付近に合わせる。
なお、第2のレーザー加工工程おいては、図示の実施形態においてはチャックテーブル36を停止して実施するため、加工送り速度以外の加工条件は上記第1のレーザー加工工程の加工条件と同一でよい。上述した第1のレーザー加工工程の加工条件においてはシリコンウエーハには上述したようにパルスレーザー光線の1パルス当たり深さが5μm程度のレーザー加工孔を形成することができるので、上記10μm程度の残存部200を加工するためには、2パルスのパルスレーザー光線を照射すればよい。即ち、第2のパルスレーザー光線LB2を第2の集光器67bから2パルス照射することにより、図12の(b)に示すようにボンディングパッド203に達するビアホール204を形成することができる。このような第2のレーザー加工工程を半導体ウエーハ20の各デバイス202に形成された全てのボンディングパッド203部に実施することにより、半導体ウエーハ20には全てのボンディングパッド203に達するビアホール204が形成される。
なお、図示の実施形態においては、上述したように第2のパルスレーザー光線LB2を集光する第2の集光器67bの第2の集光レンズ671bは、NA値が0.04に設定され焦点距離f1が50mmと短い値に設定されているので、焦点距離が短くなり焦点深度が小さいため、レーザー光線による加工可能長さが小さくなる。従って、上記残存部200をボンディングパッド203まで加工する制御が容易となる。
以上、本発明を図示の実施形態に基いて説明したが、本発明は実施形態のみに限定されるものではなく本発明の趣旨の範囲で種々の変形は可能である。例えば、図示の実施形態においてはレーザー光線照射手段が共通のパルスレーザー光線発振手段61を用いた例を示したが、第1のパルスレーザー光線LB1を発振する第1の第1のパルスレーザー光線発振手段を備えた第1のレーザー光線照射手段と第2のパルスレーザー光線LB2を発振する第2のパルスレーザー光線発振手段を備えた第2のレーザー光線照射手段を用いてもよい。
本発明に従って構成されたレーザー加工装置の斜視図。 図1に示すレーザー加工装置に装備されるレーザー光線照射手段の構成ブロック図。 図2に示すレーザー光線照射手段を構成する第1の集光器に配設される第1の集光レンズのNA値の説明図。 図2に示すレーザー光線照射手段を構成する第2の集光器に配設される第2の集光レンズのNA値の説明図。 被加工物としての半導体ウエーハの平面図。 図5に示す半導体ウエーハの一部を拡大して示す平面図。 図5に示す半導体ウエーハを環状のフレームに装着された保護テープの表面に貼着した状態を示す斜視図。 図5に示す半導体ウエーハが図1に示すレーザー加工装置のチャックテーブルの所定位置に保持された状態における座標との関係を示す説明図。 図1に示すレーザー加工装置を用いて実施する本発明によるウエーハのレーザー加工方法における第1のレーザー加工工程の説明図。 図9に示す第1のレーザー加工工程の詳細を拡大して示す説明図。 図1に示すレーザー加工装置を用いて実施する本発明によるウエーハのレーザー加工方法における第1のレーザー加工工程の説明図。 図1に示すレーザー加工装置を用いて実施する本発明によるウエーハのレーザー加工方法における第2のレーザー加工工程の説明図。
符号の説明
2:静止基台
3:チャックテーブル機構
31:案内レール
36:チャックテーブル
37:加工送り手段
374:加工送り量検出手段
38:第1の割り出し送り手段
4:レーザー光線照射ユニット支持機構
41:案内レール
42:可動支持基台
43:第2の割り出し送り手段
433:割り出し送り量検出手段
5:レーザー光線照射ユニット
51:ユニットホルダ
52:レーザー光線照射手段
53:集光点位置付け手段
61:共通のパルスレーザー光線発振手段
63:経路切換手段
64a:第1の出力調整手段
64b:第2の出力調整手段
65:第1の音響光学偏向手段
66:第2の音響光学偏向手段
67a:第1の集光器
671a:第1の集光レンズ
67b:第2の集光器
671b:第2の集光レンズ
69:レーザー光線吸収手段
7:撮像手段
10:制御手段
20:半導体ウエーハ

Claims (4)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段を加工送り方向(X軸方向)に相対的に移動せしめる加工送り手段と、を具備するレーザー加工装置において、
    該レーザー光線照射手段は、第1のパルスレーザー光線照射手段と第2のパルスレーザー光線照射手段とを具備しており、
    該第1のパルスレーザー光線照射手段は第1のパルスレーザー光線を発振する第1のパルスレーザー光線発振手段と、該第1のパルスレーザー光線発振手段が発振したパルスレーザー光線の光軸を加工送り方向(X軸方向)に偏向する音響光学偏向手段と、該音響光学偏向手段を通過したパルスレーザー光線を集光する第1の集光レンズとを備え、
    該第2のパルスレーザー光線照射手段はパルスレーザー光線を発振する第2のパルスレーザー光線発振手段と、該第2のパルスレーザー光線発振手段が発振したパルスレーザー光線を集光する第2の集光レンズとを備えており、
    該第1の集光レンズのNA値は、該第2の集光レンズのNA値より小さい値に設定されている、
    ことを特徴とするレーザー加工装置。
  2. 該第1の集光レンズのNA値は0.01以下に設定され、該第2の集光レンズのNA値は0.02以上に設定されている、請求項1記載のレーザー加工装置。
  3. 該第1のパルスレーザー光線発振手段と該第2のパルスレーザー光線発振手段は共通のパルスレーザー光線発振手段からなり、該共通のパルスレーザー光線発振手段から発振されたパルスレーザー光線を第1の経路と第2の経路に選択的に切り換える経路切換手段を備えており、該第1の経路に該音響光学偏向手段および該第1の集光レンズが配設され、該第2の経路に該第2の集光レンズが配設されている、請求項1又は2記載のレーザー加工装置。
  4. 請求項1記載のレーザー加工装置を用いて、表面に複数のデバイスが形成されているとともにデバイスにボンディングパッドが形成されているウエーハに、裏面側からパルスレーザー光線を照射してボンディングパッドに達するビアホールを形成するウエーハの加工方法であって、
    該第1のパルスレーザー光線照射手段を用いて、ウエーハを保持したチャックテーブルを所定速度で加工送りしつつ該音響光学偏向手段を作動して該第1の集光レンズによって集光されるパルスレーザー光線の光軸を偏向しボンディングパッドに対応する位置にパルスレーザー光線を照射することにより、ウエーハ裏面からボンディングパッドに達しない未貫通穴を形成する第1のレーザー加工工程と、
    該第2のパルスレーザー光線照射手段を用いて、第1のレーザー加工工程においてウエーハに形成された未貫通穴に照射し、ボンディングパッドに達するビアホールを形成する第2のレーザー加工工程と、を含む、
    ことを特徴とするウエーハの加工方法。
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