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JP2008111787A - 圧力センサ - Google Patents

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JP2008111787A JP2006296197A JP2006296197A JP2008111787A JP 2008111787 A JP2008111787 A JP 2008111787A JP 2006296197 A JP2006296197 A JP 2006296197A JP 2006296197 A JP2006296197 A JP 2006296197A JP 2008111787 A JP2008111787 A JP 2008111787A
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Abstract

【課題】気密性、接着強度および耐汚れ性を確保して第1のケース部材と第2のケース部材を接着する。
【解決手段】第1のケース部材20と第2のケース部材30とを接着してケース10が構成されており、第1のケース部材20と第2のケース部材30との接着領域は、耐汚れ性と接着強度を確保する第1の接着剤61が配置された第1の接着領域71と、気密性を確保する第2の接着剤62が配置された第2の接着領域72とにより構成されており、第1の接着領域は、ケース10内の測定圧力媒体と接する部分に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、第1のケース部材と第2のケース部材とを接着してなるケース内に圧力検出部を収納してなる圧力センサに関する。
従来より、この種の圧力センサとしては、第1のケース部材と第2のケース部材とを接着してなり、測定圧力が導入されるようになっているケースと、このケースに収納され測定圧力の検出を行う圧力検出部とを備える圧力センサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような圧力センサでは、上記特許文献1にも記載されているように、第1のケース部材の開口部内に上記圧力検出部を設置し、第2のケース部材に圧力導入ポートを設け、第1のケース部材の開口縁部および第2のケース部材における圧力導入ポートの開口縁部とを一致させ、この一致させた部位を全周にわたってエポキシ樹脂などからなる接着剤により接着していた。
特開2005−326338号公報
ところで、圧力センサには、車両のインテークマニホールド内の空気圧力を検出するために用いられるものがある。このような圧力センサは、法規制による圧力センサの高気密化の要求、エンジンの高出力化に伴う吸入空気圧の上昇、排ガス再循環(Exhaust Gas Recirculation)システムのEGR率の上昇によるインテークマニホールド内の圧力媒体の汚れの悪化等の観点から、第1のケース部材と第2のケース部材とが、気密性、接着強度、耐汚れ性に優れた接着構造で接着されていることが要求されている。
近年、特に、耐熱性、耐加水分解性等の要求から、第1、第2のケース部材の材料として、PPS(ポリフェニレンサルファイド)などの接着性の良くない樹脂材料が用いられることもあり、ケースとポート部とが接着強度に優れた接着方法によって接着されていることが求められている。
しかしながら、従来の圧力センサは、1種類の接着剤によって第1、第2のケース部材が接着される接着構造となっており、気密性、接着強度および耐汚れ性の全てを満足するのは困難となっている。
なお、特許文献1に記載の圧力センサは、劣化を引き起こす酸性や腐食性の圧力媒体からセンサチップを保護することを目的とするもので、気密性、接着強度および耐汚れ性を満足する接着方法でケースとポート部を接着するものではない。
本発明は上記点に鑑みたもので、気密性、接着強度および耐汚れ性を確保して第1のケース部材と第2のケース部材を接着することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、第1のケース部材(20)と第2のケース部材(30)とを接着してなり、測定圧力媒体が導入されるようになっているケース(10)と、ケース(10)に収納され測定圧力の検出を行う検出部(40)と、を備えた圧力センサ(100)であって、第1のケース部材と第2のケース部材との接着領域は、耐汚れ性と接着強度を確保する第1の接着剤(61)が配置された第1の接着領域(71)と、気密性を確保する第2の接着剤(62)が配置された第2の接着領域(72)とにより構成されており、第1の接着領域は、ケース(10)内の測定圧力媒体と接する部分に配置されていることである。
このような構成では、第1のケース部材と第2のケース部材との接着領域は、耐汚れ性と接着強度を確保する第1の接着剤が配置された第1の接着領域と、気密性を確保する第2の接着剤が配置された第2の接着領域とにより構成されており、第1の接着領域は、ケース内の測定圧力媒体と接する部分に配置されているので、気密性、接着強度および耐汚れ性を確保して第1のケース部材と第2のケース部材を接着することができる。
また、本発明の第2の特徴は、第1の接着剤(61)はハードエポキシ系樹脂からなる接着剤であり、第2の接着剤(62)はソフトエポキシ系樹脂、シリコン系ゴムおよびフッ素系ゴムの中から選択された1種類からなる接着剤となっていることである。
このように、ハードエポキシ系樹脂からなる第1の接着剤によって耐汚れ性と接着強度を確保し、ソフトエポキシ系樹脂、シリコン系ゴムおよびフッ素系ゴムの中から選択された1種類からなる第2の接着剤によって気密性を確保することができる。
また、本発明の第3の特徴は、一方のケース部材の接着面には凹部(71a)が形成され、他方のケース部材の接着面には凹部(71a)に挿入可能な凸部(71b)が形成されており、凹部(71a)の底部側に第1の接着領域(71)が形成され、凸部(71b)の外周側における凹部(71a)の開口部側の領域に第2の接着領域(72)が形成されていることである。
このように、凹部の底部側に第1の接着領域を形成し、凸部の外周側における凹部の開口部側の領域に第2の接着領域を形成することができる。
また、本発明の第4の特徴は、第1のケース部材(20)と第2のケース部材(30)とを接着してなり、測定圧力媒体が導入されるようになっているケース(10)と、ケース(10)に収納され測定圧力の検出を行う検出部(40)と、を備えた圧力センサ(100)であって、第1のケース部材と第2のケース部材との接着領域は、耐汚れ性と接着強度を確保する第1の接着剤(61)が配置された第1の接着領域(71)と、気密性と耐汚れ性を確保する第2の接着剤(62)が配置された第2の接着領域(72)とにより構成されていることである。
このような構成では、第1のケース部材と第2のケース部材との接着領域は、耐汚れ性と接着強度を確保する第1の接着剤が配置された第1の接着領域と、気密性と耐汚れ性を確保する第2の接着剤が配置された第2の接着領域とにより構成されているので、気密性、接着強度および耐汚れ性を確保して第1のケース部材と第2のケース部材を接着することができる。
また、本発明の第5の特徴は、第1の接着剤(61)はハードエポキシ系樹脂からなる接着剤であり、第2の接着剤(62)はフッ素系ゴムからなる接着剤となっていることである。
このように、ハードエポキシ系樹脂からなる第1の接着剤により耐汚れ性と接着強度を確保し、フッ素系ゴムからなる第2の接着剤により気密性と耐汚れ性を確保することができる。
また、本発明の第6の特徴は、一方のケース部材の接着面には凹部(71a)が形成され、他方のケース部材の接着面には凹部(71a)に挿入可能な凸部(71b)が形成されており、凹部(71a)の底部側に第2の接着領域(72)が形成され、凸部(71b)の外周側における凹部(71b)の開口部側の領域に第1の接着領域(71)が形成されていることである。
このように、凹部の底部側に第2の接着領域を形成し、凸部の外周側における凹部の開口部側の領域に第1の接着領域を形成することができる。
また、本発明の第7の特徴は、一方のケース部材の接着面には凹部(71a)が形成され、他方のケース部材の接着面には凹部(71a)に挿入可能な凸部(71b)が形成されており、凹部(71a)の底部側に第1の接着領域(71)と第2の接着領域(72)の一方が形成され、凹部(71a)の開口部側に第1の接着領域(71)と第2の接着領域(72)の他方が形成されていることである。
このように、凹部の底部側に第1の接着領域と第2の接着領域の一方を形成し、凹部の開口部側に第1の接着領域と第2の接着領域の他方を形成することができる。
また、本発明の第8の特徴は、凹部(71a)の底面には梨地加工が施されていることである。
このように、凹部の底面に梨地加工が施されているので、凹部の底面の表面粗さを大きくすることができ、第1の接着剤の塗れ性を向上することができる。
また、本発明の第9の特徴は、凹部(71a)の側面には凹凸が形成されていることである。
このように、凹部の側面には凹凸が形成されているので、凹部の側面における接着面積が広くなり、接着強度を向上することができる。
また、本発明の第10の特徴は、凸部(71b)の側壁には凹凸が形成されていることである。
このように、凸部の側壁には凹凸が形成されているので、凸部の側壁における接着面積が広くなり、接着強度を向上することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る圧力センサの全体概略断面構成を図1に示す。本圧力センサ100は、自動車のインテークマニホールドに取り付けられ、インテークマニホールド内の圧力の測定に用いられるセンサとして用いられる。
[構成等]
ケース10は、圧力センサ100の本体を区画するもので、第1のケース部材20と第2のケース部材30とを接着してなる。この接着構造の詳細は後述する。
第1のケース部材20は、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)やエポキシ樹脂等の樹脂材料を、金型を用いて型成形してなるものである。この第1のケース部材20の下端面には、圧力検出素子40を搭載するための開口部21が形成されている。
また、第1のケース部材20には、外部と接続される銅や42アロイなどからなる複数本のターミナル22がインサート成形により一体的に設けられている。一部のターミナル22の一端部は、上記開口部21内にて露出した状態となるように配置されている。
また、各ターミナル22のうち第1のケース部材20における右端部側の開口部23において露出する端部は、図示しない外部機器(外部の配線部材等)に接続可能となっている。つまり、この第1のケース部材20の右側端部分は、当該開口部23に位置する各ターミナル22の端部とともに、本圧力センサ100におけるコネクタ部として構成されている。
圧力検出素子40は、測定圧力の検出を行う圧力検出部であり、具体的には、圧力を検出してその検出値に応じたレベルの電気信号を発生するものである。この圧力検出素子40は、たとえば、半導体よりなるセンサチップとこのセンサチップを保持するガラス台座とにより構成されている。
ここで、上記センサチップは、限定するものではないが、たとえば、シリコン半導体チップなどからなるピエゾ抵抗効果を利用した周知構成のもので、その上面に圧力を受けて歪むダイアフラムおよび拡散抵抗などにより形成されたブリッジ回路などを備えた構成となっている。
この圧力検出素子40は、第1のケース部材20の下端部側の開口部21の底面と上記ガラス台座との間に、たとえばシリコンゴム等の図示しない接着剤を介在させた状態でダイボンディングされている。
また、圧力検出素子40の各入出力端子(図示せず)は、ターミナル22の上記ボンディングパッドに対し金やアルミニウム等のボンディングワイヤ24を介して電気的に接続されている。
そして、第1のケース部材20の下端部側の開口部21内には、電気絶縁性および耐薬品性に優れたフッ素系ゲルやフッ素系ゴムなどからなる保護部材25が充填されている。この保護部材25によって、ターミナル22と第1のケース部材20との界面、圧力検出素子40およびボンディングワイヤ24などが封止され、保護されている。
また、第2のケース部材30は、第1のケース部材20の下端部側の開口部21を覆うように第1のケース部材20に対して連結され、一体化し、本圧力センサ100のケース10を構成している。そして、この第1のケース部材20と第2のケース部材30との間において圧力検出室26が形成されている。
第2のケース部材30は、測定圧力が導入される圧力導入ポートとして構成されており、たとえば上記第1のケース部材20と同様に、PBT、PPSなどの耐熱性を有する樹脂材料からなり、これらの樹脂材料を金型を用いて型成形してなるものである。
この第2のケース部材30は、第1のケース部材20とは反対側の方向へ突出しており、その内部には突出先端から上記圧力検出室26に通じる圧力導入孔31が形成されている。
また、第2のケース部材30の外周部には、Oリング33が設けられ、本圧力センサ100は、当該Oリング33を介して図示されないセンサ取付部に対して気密に取り付け可能になっている。
ここにおいて、本圧力センサ100では、第2のケース部材30と第1のケース部材20とは、第2のケース部材30の圧力導入孔31における第1のケース部材20側の開口縁部にて、第1、第2の接着剤61、62により一体化され、ケース10を構成している。この接着部の構成について、図2、図3も参照して、より具体的に述べる。
図2は、上記図1中の第1のケース部材20における接着面を示す概略平面図である。また、図3は、図1中の丸で囲まれたA部分の拡大図である。図2に示されるように、第1のケース部材20の接着面には凹部71aが形成され、これに相対する第2のケース部材30の接着面には、凹部71aに挿入可能な凸部71bが形成されている。
また、凹部71aの底面には、表面粗さを大きくするための梨地加工が施されている。
また、凹部71aの側面および凸部71bの内周側および外周側の各側面には、接着面積を広くするための凹凸が形成されている。具体的には、各側面の断面が図4に示すようなギャザー形状となるような凹凸が形成されている。
本実施形態では、第1および第2のケース部材20、30の接着領域は、耐汚れ性を確保するとともに接着強度を確保する第1の接着剤が配置された第1の接着領域71と、気密性を確保する第2の接着剤が配置された第2の接着領域72により構成されている。
具体的には、第1のケース部材20に形成された凹部71aの底面側に第1の接着剤61による第1の接着領域71が形成され、凸部71bの外周側における凹部71aの開口部側の領域に第2の接着領域72が形成されている。
図5に、接着剤の材質と性能の比較例を示す。図に示すように、ハードエポキシ系樹脂からなる接着剤は、気密性は劣るが、耐汚れ性および接着強度に優れている。また、ソフトエポキシ系樹脂およびシリコン系ゴムからなる接着剤は、気密性に優れているが、耐汚れ性および接着強度が劣っている。また、フッ素系ゴムからなる接着剤は、気密性および耐汚れ性に優れているが、接着強度が劣っている。
本実施形態では、第1の接着剤61として、ハードエポキシ系樹脂からなる接着剤が用いられ、第2の接着剤62として、ソフトエポキシ系樹脂、シリコン系ゴムおよびフッ素系ゴムの中から選択された1種類からなる接着剤が用いられている。
すなわち、第1の接着剤61と第2の接着剤62による2層接着構造として、ハードエポキシ樹脂を材料とする第1の接着剤61により耐汚れ性と接着強度を確保し、ソフトエポキシ系樹脂、シリコン系ゴムおよびフッ素系ゴムのいずれか1つを材料とする第2の接着剤62により、気密性を確保するようになっている。
なお、第1の接着剤61が配置された第1の接着領域71は、耐汚れ性を確保するために、ケース10内の測定圧力媒体と接する部分に配置されている。
[製造方法等]
本圧力センサ100の製造方法は、例えば、次の通りである。まず、ターミナル22がインサート成形された第1のケース部材20と第2のケース部材30を用意する。
次に、接着剤の親水性を向上させるために、第1のケース部材20の接着面に形成された凹部71aと、第2のケース部材30に形成された凸部71bに対して、プラズマ洗浄処理またはプライマーを用いた脱脂処理などの前処理を実施する。
次に、第1のケース部材20の接着面に形成された凹部71aに第1の接着剤61を塗布した後、第1のケース部材20の凹部71aに第2のケース部材30に形成された凸部71bを挿入し、第1の接着剤61を硬化させる。
第1の接着剤61が硬化すると、次に、第2の接着剤62を第1のケース部材20の外側から凹部71aと凸部71bとの隙間に垂らし、第2の接着剤62を硬化させる。
そして、第2の接着剤62が硬化すると、第1、第2の接着剤61、62による接着が完了し、両ケース部材20、30が固定され、ケース10ができあがる。
そして、本センサ装置100を上記した吸気圧センサに適用する場合には、たとえば自動車におけるインテークマニホールドと圧力導入孔31とを連通させた状態とし、圧力検出素子40によって吸気圧(負圧)を検出できるように自動車に取り付けられる。
それにより、図1に示される白抜き矢印の方向に圧力が印加されると、第2のケース部材30の圧力導入孔31aを通して、ケース10内の圧力検出素子40の受圧面まで圧力が伝達される。
圧力検出素子40は、この圧力を検出してその検出値に応じたレベルの電気信号を発生し、当該電気信号はボンディングワイヤ24からターミナル22を介して外部へと出力される。
[効果等]
上記した構成によれば、第1のケース部材と第2のケース部材との接着領域は、耐汚れ性と接着強度を確保する第1の接着剤が配置された第1の接着領域と、気密性を確保する第2の接着剤が配置された第2の接着領域とにより構成されており、第1の接着領域は、ケース内の測定圧力媒体と接する部分に配置されているので、気密性、接着強度および耐汚れ性を確保して第1のケース部材と第2のケース部材を接着することができる。
なお、ハードエポキシ系樹脂からなる第1の接着剤によって耐汚れ性と接着強度を確保し、ソフトエポキシ系樹脂、シリコン系ゴムおよびフッ素系ゴムの中から選択された1種類からなる第2の接着剤によって気密性を確保することができる。
また、凹部の底部側に第1の接着領域を形成し、凸部の外周側における凹部の開口部側の領域に第2の接着領域を形成することができる。
また、第1のケース部材の接着面に形成された凹部の底面に梨地加工が施されているので、凹部の底面の表面粗さを大きくすることができ、第1の接着剤の塗れ性を向上することができる。
また、第1のケース部材の接着面に形成された凹部の側面には凹凸が形成されているので、凹部の側面における接着面積が広くなり、接着強度を向上することができる。
また、第2のケース部材の接着面に形成された凸部の側壁には凹凸が形成されているので、凸部の側壁における接着面積が広くなり、接着強度を向上することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る圧力センサの全体概略断面構成を図6に示す。図7は、図6中の丸で囲まれたA部分の拡大図である。なお、本実施形態では、第1のケース部材20と第2のケース部材30の接着部以外の部分は、上記第1実施形態と同様のものである。
上記第1実施形態では、第1のケース部材20の凹部71aの底面側に、耐汚れ性と接着強度を確保する第1の接着剤61による第1の接着領域が形成され、凸部71bの外周側における凹部71aの開口部側の領域に、気密性を確保する第2の接着剤62による第2の接着領域72が形成されている。
本実施形態では、図7に示すように、第1のケース部材20の凹部71aの底面側に、接着強度を確保する第1の接着剤61による第1の接着領域71が形成され、第1のケース部材20の凹部71aの開口部側に、気密性と耐汚れ性を確保する第2の接着剤62による第2の接着領域72が積層されるように形成されている。なお、第1、第2の接着領域71、72は、それぞれ第2のケース部材の凸部71bの内周側と外周側の両方に形成されている。
また、本実施形態では、第1の接着剤61として、ハードエポキシ系樹脂からなる接着剤が用いられ、第2の接着剤62として、フッ素系ゴムからなる接着剤が用いられている。
すなわち、第1の接着剤61と第2の接着剤62による2層接着構造として、ハードエポキシ樹脂を材料とする第1の接着剤61により接着強度を確保し、フッ素系ゴムを材料とする第2の接着剤62により、気密性と耐汚れ性を確保するようになっている。
なお、第2の接着剤62が配置された第2の接着領域72は、耐汚れ性を確保するために、ケース10内の測定圧力媒体と接する部分に配置されている。
上記した構成によれば、第1のケース部材と第2のケース部材との接着領域は、耐汚れ性と接着強度を確保する第1の接着剤が配置された第1の接着領域と、気密性と耐汚れ性を確保する第2の接着剤が配置された第2の接着領域とにより構成されているので、気密性、接着強度および耐汚れ性を確保して第1のケース部材と第2のケース部材を接着することができる。
なお、ハードエポキシ系樹脂からなる第1の接着剤により耐汚れ性と接着強度を確保し、フッ素系ゴムからなる第2の接着剤により気密性と耐汚れ性を確保することができる。
また、凹部の底部側に第1の接着領域と第2の接着領域の一方を形成し、凹部の開口部側に第1の接着領域と第2の接着領域の他方を形成することができる。
(他の実施形態)
本発明は、自動車のインテークマニホールド内の圧力の測定に用いられる圧力センサに用途限定されるものではなく、例えば、排気圧センサや各種の容器や雰囲気中の圧力を検出する圧力センサに適用することができる。
また、圧力検出部としては、上記したピエゾ抵抗効果を利用した圧力検出素子以外にも、たとえば静電容量式の圧力検出素子であってもよい。
また、上記第1実施形態では、第1の接着剤61と第2の接着剤62による2層接着構造として、ハードエポキシ樹脂からなる第1の接着剤61が配置された第1の接着領域を凹部71aの底部側に形成して耐汚れ性と接着強度を確保し、ソフトエポキシ樹脂、シリコンゴムおよびフッ素ゴムの中から選択された1種類からなる第2の接着剤62が配置された第2の接着領域を凸部71bの外周側における凹部71aの開口部側の領域に形成して気密性を確保する例を示したが、例えば、フッ素ゴムからなる第2の接着剤が配置された第2の接着領域を凹部71aの底部側に形成して耐汚れ性と気密性を確保し、ハードエポキシ樹脂からなる第1の接着剤が配置された第1の接着領域71を凸部71bの外周側における凹部71aの開口部側の領域に形成して接着強度を確保するようにしてもよい。
また、上記第2実施形態では、第1の接着剤61と第2の接着剤62による2層接着構造として、ハードエポキシ系樹脂からなる第1の接着剤が配置された第1の接着領域を凹部71aの底部側に形成して接着強度を確保し、フッ素系ゴムからなる第2の接着剤が配置された第2の接着領域を凹部71aの開口部側に形成して気密性と耐汚れ性を確保する例を示したが、例えば、フッ素系ゴムからなる第2の接着剤が配置された第2の接着領域を凹部71aの底部側に形成して気密性を確保し、ハードエポキシ系樹脂からなる第1の接着剤が配置された第1の接着領域を凹部71aの開口部側に形成して接着強度と耐汚れ性を確保するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、第1のケース部材20の凹部71aと第2のケース部材30の凸部71bとの間の第1の接着剤61を硬化させた後、第2の接着剤62を第1のケース部材20の外側から凹部71aと凸部71bとの隙間に垂らし、第2の接着剤62を硬化させる例を示したが、例えば、第1の接着剤61と第2の接着剤62を積層させた後、第1のケース部材20の凹部71aに第2のケース部材30の凸部71bを挿入して、第1の接着剤61と第2の接着剤62を同時に硬化させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、第1のケース部材20に凹部71aが形成され、第2のケース部材30に凸部71bが形成された例を示したが、例えば、第1のケース部材20に凸部が形成され、第2のケース部材30に凹部71aが形成されていてもよい。
本発明の第1実施形態に係る圧力センサの全体概略断面構成を示す図である。 図1中の第1のケース部材における接着面を示す概略平面図である。 図1中の丸で囲まれたA部分の拡大図である。 凹部の側面および凸部の内周側および外周側の各側面に形成された凹凸形状を示す図である。 接着剤の材質と性能の比較について説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る圧力センサの全体概略断面構成を示す図である。 図6中の丸で囲まれたA部分の拡大図である。
符号の説明
10…ケース、20…第1のケース部材、22…ターミナル、
24…ボンディングワイヤ、26…圧力検出室、30…第2のケース部材、
40…圧力検出素子、61…第1の接着剤、62…第2の接着剤、
71…第1の接着領域、72…第2の接着領域、凹部…71a、凸部…71b、
100…圧力センサ。

Claims (10)

  1. 第1のケース部材(20)と第2のケース部材(30)とを接着してなり、測定圧力媒体が導入されるようになっているケース(10)と、
    前記ケース(10)に収納され前記測定圧力の検出を行う検出部(40)と、を備えた圧力センサ(100)であって、
    前記第1のケース部材と前記第2のケース部材との接着領域は、耐汚れ性と接着強度を確保する第1の接着剤(61)が配置された第1の接着領域(71)と、気密性を確保する第2の接着剤(62)が配置された第2の接着領域(72)とにより構成されており、
    前記第1の接着領域は、前記ケース(10)内の前記測定圧力媒体と接する部分に配置されていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記第1の接着剤(61)はハードエポキシ系樹脂からなる接着剤であり、前記第2の接着剤(62)はソフトエポキシ系樹脂、シリコン系ゴムおよびフッ素系ゴムの中から選択された1種類からなる接着剤であることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 一方のケース部材の接着面には凹部(71a)が形成され、他方のケース部材の接着面には前記凹部(71a)に挿入可能な凸部(71b)が形成されており、
    前記凹部(71a)の底部側に前記第1の接着領域(71)が形成され、前記凸部(71b)の外周側における前記凹部(71a)の開口部側の領域に前記第2の接着領域(72)が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の圧力センサ。
  4. 第1のケース部材(20)と第2のケース部材(30)とを接着してなり、測定圧力媒体が導入されるようになっているケース(10)と、
    前記ケース(10)に収納され前記測定圧力の検出を行う検出部(40)と、を備えた圧力センサ(100)であって、
    前記第1のケース部材と前記第2のケース部材との接着領域は、耐汚れ性と接着強度を確保する第1の接着剤(61)が配置された第1の接着領域(71)と、気密性と耐汚れ性を確保する第2の接着剤(62)が配置された第2の接着領域(72)とにより構成されていることを特徴とする圧力センサ。
  5. 前記第1の接着剤(61)はハードエポキシ系樹脂からなる接着剤であり、前記第2の接着剤(62)はフッ素系ゴムからなる接着剤であることを特徴とする請求項3に記載の圧力センサ。
  6. 一方のケース部材の接着面には凹部(71a)が形成され、他方のケース部材の接着面には前記凹部(71a)に挿入可能な凸部(71b)が形成されており、
    前記凹部(71a)の底部側に前記第2の接着領域(72)が形成され、前記凸部(71b)の外周側における前記凹部(71b)の開口部側の領域に前記第1の接着領域(71)が形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の圧力センサ。
  7. 一方のケース部材の接着面には凹部(71a)が形成され、他方のケース部材の接着面には前記凹部(71a)に挿入可能な凸部(71b)が形成されており、
    前記凹部(71a)の底部側に前記第1の接着領域(71)と前記第2の接着領域(72)の一方が形成され、前記凹部(71a)の開口部側に前記第1の接着領域(71)と前記第2の接着領域(72)の他方が形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の圧力センサ。
  8. 前記凹部(71a)の底面には梨地加工が施されていることを特徴とする請求項2、3、5〜7のいずれか1つに記載の圧力センサ。
  9. 前記凹部(71a)の側面には凹凸が形成されていることを特徴とする請求項2、3、5〜8のいずれか1つに記載の圧力センサ。
  10. 前記凸部(71b)の側壁には凹凸が形成されていることを特徴とする請求項2、3、5〜9のいずれか1つに記載の圧力センサ。
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