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JP2008108656A - 燃料電池 - Google Patents

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JP2008108656A JP2006292086A JP2006292086A JP2008108656A JP 2008108656 A JP2008108656 A JP 2008108656A JP 2006292086 A JP2006292086 A JP 2006292086A JP 2006292086 A JP2006292086 A JP 2006292086A JP 2008108656 A JP2008108656 A JP 2008108656A
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Abstract

【課題】電解質・電極接合体に加わる偏った荷重を良好に緩和して電解質・電極接合体の損傷を可及的に阻止するとともに、効率的な発電反応を遂行し且つ集電性を高めることを可能にする。
【解決手段】燃料電池10は、電解質・電極接合体26とセパレータ28とを積層して構成される。燃料電池10は、カソード電極22と前記カソード電極22に対向するセパレータ28との間に配設される複合電極84を備える。複合電極84は、セパレータ28に接して電解質・電極接合体26に対する局所的な応力緩和機能を有する金属フェルト84aと、カソード電極22に接して酸化剤ガス通路86を設けるとともに、荷重に対抗する剛性を備える金属メッシュ84bとを有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、電解質をアノード電極とカソード電極とで挟んで構成される電解質・電極接合体と、セパレータとが積層される燃料電池に関する。
通常、固体電解質型燃料電池(SOFC)は、電解質に酸化物イオン導電体、例えば、安定化ジルコニアを用いており、この電解質の両側にアノード電極及びカソード電極を配設した電解質・電極接合体を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持している。この燃料電池は、通常、電解質・電極接合体とセパレータとが所定数だけ積層された燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池では、電解質・電極接合体を構成するアノード電極及びカソード電極に、それぞれ燃料ガス(例えば、水素ガス)及び酸化剤ガス(例えば、空気)を供給するとともに、積層方向の集電効率を確保する必要がある。
このため、例えば、特許文献1に開示されている平板型固体電解質燃料電池が知られている。この燃料電池では、平板型単電池とセパレータとが交互に積層されるとともに、前記単電池の燃料極側に対面する前記セパレータの表面と前記燃料極との間に、複数層の耐熱性金属メッシュを弾力圧縮状態に維持しており、前記耐熱性金属メッシュの線径を前記燃料極に近い層で細くしている。
特開平8−45516号公報(図2)
しかしながら、上記の耐熱性金属メッシュは、金属繊維を網目状に構成するため、網目の節同士が重なる部分で応力が集中し易くなる。このため、特に積層方向の荷重が大きい場合には、電解質・電極接合体が応力の集中により破損するという問題がある。しかも、網目では、燃料ガスが吹き抜けてしまい、効率的な発電反応を維持することができないという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、電解質・電極接合体に加わる偏った荷重を良好に緩和して電解質・電極接合体の損傷を可及的に阻止するとともに、効率的な発電反応を遂行し且つ集電性を高めることが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質をアノード電極とカソード電極とで挟んで構成される電解質・電極接合体と、セパレータとが積層される燃料電池に関するものである。
そして、燃料電池は、カソード電極と該カソード電極に対向するセパレータとの間に配設される複合電極を備えるとともに、前記複合電極は、前記セパレータに接する金属フェルトと、前記カソード電極に接する金属メッシュとを有している。
また、複合電極は、金属フェルトと金属メッシュとを互いに隣接して配置するとともに、セパレータに接するフェルト面とカソード電極に接するメッシュ面とが互いに反対側に設けられることが好ましい。
さらに、複合電極は、金属フェルトと金属メッシュとを、前記金属メッシュよりも剛性の高い中間金属メッシュを介装して積層するとともに、セパレータに接するフェルト面とカソード電極に接するメッシュ面とが互いに反対側に設けられることが好ましい。
さらにまた、セパレータは、カソード電極の略中心部に向かって酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給孔を設けるとともに、複合電極内には、前記カソード電極の略中心部に供給された前記酸化剤ガスを前記カソード電極の外周部に向かって流動させる酸化剤ガス通路が形成されることが好ましい。
また、金属フェルトは、中央部に凹部が形成される有底円筒形状を有する一方、金属メッシュは、前記凹部に収容される円板形状を有し、複合電極は、前記金属フェルトの底部に対応してセパレータに接触するフェルト面と、前記金属フェルトのリング状フェルト面及び前記金属メッシュのメッシュ面を有しカソード電極に接触する複合面とを構成することが好ましい。
さらに、複合面を構成するリング状フェルト面が囲繞する領域は、電解質・電極接合体の外周部に排出される排ガス中の酸化剤ガスに曝されるアノード電極の外周縁部に対応する範囲に設定されることが好ましい。
本発明では、複合電極が、セパレータに接する金属フェルトと、カソード電極に接する金属メッシュとを有するため、電解質・電極接合体に加わる偏った荷重を前記金属フェルト自体の変形によって緩和することができる一方、剛性の高い前記金属メッシュによって積層方向の荷重を伝達することが可能になる。従って、電解質・電極接合体の破損を良好に阻止するとともに、金属フェルトとセパレータとを確実に密着保持することができ、接触抵抗が減少して集電性の向上を図ることが可能になる。
しかも、金属メッシュとカソード電極との間には、酸化剤ガスを前記カソード電極に沿って供給するための酸化剤ガス通路が形成される一方、前記金属フェルトにより前記酸化剤ガスの吹き抜けを防止することができる。これにより、発電反応を良好且つ効率的に進行させることが可能になる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10が矢印A方向に複数積層された燃料電池スタック12の概略斜視説明図であり、図2は、前記燃料電池スタック12の、図1中、II−II線断面図である。
燃料電池10は、固体電解質型燃料電池であり、定置用の他、車載用等の種々の用途に用いられている。燃料電池10は、図3及び図4に示すように、例えば、安定化ジルコニア等の酸化物イオン導電体で構成される電解質(電解質板)20の両面に、カソード電極22及びアノード電極24が設けられた電解質・電極接合体26を備える。電解質・電極接合体26は、円板状に形成される。
燃料電池10は、図3に示すように、一対のセパレータ28間に複数(例えば、4個)の電解質・電極接合体26を挟んで構成される。セパレータ28間には、このセパレータ28の中心部である燃料ガス供給連通孔30を中心にして等角度間隔ずつ離間し且つ前記燃料ガス供給連通孔30と同心円上に4個の電解質・電極接合体26が配置される。
セパレータ28は、例えば、ステンレス合金等の板金で構成される第1プレート32及び第2プレート34を有する。第1プレート32及び第2プレート34は、互いに拡散接合、レーザ溶接又はろう付け等により接合される。第1プレート32及び第2プレート34は、金属プレートに代えて、例えば、カーボンプレート等(接合方法は省略する)で構成してもよい。
図3及び図5に示すように、第1プレート32は、中央部に積層方向(矢印A方向)に沿って燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔30が形成される第1燃料ガス供給部36を有する。この第1燃料ガス供給部36から外方に等角度間隔ずつ離間して放射状に延在する4つの第1橋架部38を介し、比較的大径な第1挟持部40が一体に設けられる。第1挟持部40は、電解質・電極接合体26と略同一寸法に設定されるとともに、各第1挟持部40には、短尺な第2橋架部42を介して環状の第1筐体部44が一体に設けられる。
第1挟持部40のアノード電極24に接触する面には、前記アノード電極24の電極面に沿って燃料ガスを供給するための燃料ガス通路46を形成する複数の突起部48が設けられる。突起部48は、集電部を構成する。第1挟持部40の略中央には、燃料ガス供給連通孔30側に偏心しアノード電極24の略中央部に向かって燃料ガスを供給するための燃料ガス供給孔52が形成される。
第1筐体部44は、酸化剤ガスを後述する酸化剤ガス供給通路78に供給するための酸化剤ガス供給連通孔54が積層方向に形成される酸化剤ガス供給部56を有する。第1筐体部44には、複数のボルト挿入用孔部58が所定角度間隔ずつ離間して設けられる。燃料ガス供給連通孔30、第1橋架部38、第1挟持部40、第2橋架部42及び酸化剤ガス供給連通孔54は、セパレータ面方向に沿って直線上に配置される。
図3及び図6に示すように、第2プレート34は、中央部に燃料ガス供給連通孔30が形成される第2燃料ガス供給部60を有する。この第2燃料ガス供給部60から外方に等角度間隔ずつ離間して放射状に延在する4つの第1橋架部62を介して比較的大径な第2挟持部64が一体に設けられる。第2挟持部64は、第1挟持部40と同様に、電解質・電極接合体26と略同一寸法に設定されるとともに、各第2挟持部64には、短尺な第2橋架部(他の橋架部)66を介して環状の第2筐体部68が一体に設けられる。
第2燃料ガス供給部60の第1燃料ガス供給部36と接合される面には、燃料ガス供給連通孔30に連通する複数の溝部70が、前記燃料ガス供給連通孔30を中心にして放射状に形成される。各溝部70は、周溝72に一体に連通するとともに、前記周溝72には、4本の燃料ガス供給通路74が連通する。各燃料ガス供給通路74は、各第1橋架部62から各第2挟持部64の中央部近傍に延在し、第1プレート32の燃料ガス供給孔52に対応して終端する。
第2筐体部68には、酸化剤ガス供給連通孔54が積層方向に形成される酸化剤ガス供給部56と、ボルト挿入用孔部58とが設けられる。この第2筐体部68の第1筐体部44に接合される面には、酸化剤ガス供給連通孔54から供給される酸化剤ガスを充填するための充填室76が形成される。
充填室76は、各第2橋架部66から各第2挟持部64の中央部近傍まで延在する酸化剤ガス供給通路78に連通する。酸化剤ガス供給通路78の先端には、第2挟持部64を貫通する酸化剤ガス供給孔80が連通する。
第1プレート32には、複数の突起部48が、例えば、エッチングにより形成されるとともに、第2プレート34には、溝部70、周溝72、燃料ガス供給通路74、充填室76及び酸化剤ガス供給通路78が、例えば、エッチングにより形成される。
図3及び図7に示すように、第2プレート34のカソード電極22に向かう面とセパレータ28との間には、複合電極84が配設される。複合電極84は、セパレータ28に接する耐熱性金属フェルト(金属フェルト等の導電性不織布)84aと、カソード電極22に接する耐熱性金属メッシュ(金属メッシュ等の導電性織布)84bとを有する。
金属フェルト84aと金属メッシュ84bとは、円板状を有し互いに隣接して配置されるとともに、セパレータ28に接するフェルト面84aaとカソード電極22に接するメッシュ面84bbとは、互いに反対側に設けられる。第2挟持部64とカソード電極22との間には、複合電極84により酸化剤ガス通路86が形成される一方、前記複合電極84の外方には、排ガス通路88が形成される。
金属フェルト84aは、線径が0.01mm〜0.03mmのステンレス合金等で構成され、ヤング率が100MPa以下で、且つ、空隙率が10%〜40%に設定される。金属メッシュ84bは、線径が0.1mm〜0.2mmのステンレス合金等で構成され、ヤング率が100MPa〜300MPaで、且つ、空隙率が70%〜80%に設定される。
図7に示すように、各セパレータ28間には、燃料ガス供給連通孔30をシールするための第1絶縁シール90と、酸化剤ガス供給連通孔54をシールするための第2絶縁シール92とが設けられる。第1絶縁シール90及び第2絶縁シール92は、シール性が高く、硬質で潰れ難い、例えば、マイカ材等の地殻成分系素材、硝子系素材やセラミック系素材、粘土とプラスチックの複合素材等が使用される。また、第2絶縁シール92は、熱エネルギの拡散を阻止する断熱部材であることが好ましい。
図1及び図2に示すように、燃料電池スタック12は、複数の燃料電池10の積層方向一端に、略円板状の第1エンドプレート94aが配置されるとともに、積層方向他端に、隔壁95を介装して小径且つ略円板状の複数の第2エンドプレート94bと、大径且つ略リング状の固定リング94cとが配置される。隔壁95は、排ガスが燃料電池10の外部に拡散することを阻止する機能を有する一方、第2エンドプレート94bは、各電解質・電極接合体26の積層位置に対応して4つ配設される。
第1エンドプレート94a及び固定リング94cは、セパレータ28のボルト挿入用孔部58に連通する複数の孔部96を有する。孔部96からボルト挿入用孔部58に挿入されるボルト98及び前記ボルト98に螺合するナット100を介し、セパレータ28の第1筐体部44及び第2筐体部68が第1エンドプレート94aに締め付け固定される。
第1エンドプレート94aには、燃料ガス供給連通孔30に連通する単一の燃料ガス供給パイプ102と、各酸化剤ガス供給連通孔54に連通する4本の酸化剤ガス供給パイプ104と、排ガス通路88に連通する4本の排ガス排出パイプ105とが設けられる。
第1エンドプレート94aは、複数のボルト98、ナット108a、108b及び板状カラー部材110を介して支持プレート112が固定される。支持プレート112と第1エンドプレート94aとの間には、第1燃料ガス供給部36及び第2燃料ガス供給部60に締め付け荷重を付与する第1荷重付与部114と、酸化剤ガス供給部56に締め付け荷重を付与する第2荷重付与部116と、各電解質・電極接合体26に締め付け荷重を付与する第3荷重付与部118とが設けられる。
第1荷重付与部114は、燃料ガス供給連通孔30から燃料ガスが漏れることを阻止するために燃料電池10の中央部(第1燃料ガス供給部36及び第2燃料ガス供給部60の中央部)に配置される押圧部材120を備え、この押圧部材120は、4つの第2エンドプレート94bの配列中心近傍に位置して前記燃料電池10に隔壁95を介して押圧する。押圧部材120には、第1受け部材122a及び第2受け部材122bを介して第1スプリング124が配置される。第2受け部材122bには、第1押圧ボルト126の先端が当接する。第1押圧ボルト126は、支持プレート112に形成された第1ねじ孔128に螺合するとともに、第1ナット130を介して位置調整可能に固定される。
第2荷重付与部116は、孔部96からボルト挿入用孔部58に挿入されるボルト98と、前記ボルト98に螺合するナット100とを備え、酸化剤ガス供給部56から酸化剤ガスが漏れることを阻止する機能を有する。
第3荷重付与部118は、第2エンドプレート94bに各電解質・電極接合体26に対応して配置される第3受け部材132aを備える。第3受け部材132aは、ピン134を介して第2エンドプレート94bに位置決め支持される。第3受け部材132aに第2スプリング136の一端が当接する一方、前記第2スプリング136の他端が第4受け部材132bに当接する。第4受け部材132bには、第2押圧ボルト138の先端が当接する。第2押圧ボルト138は、支持プレート112に形成された第2ねじ孔140に螺合するとともに、第2ナット142を介して位置調整可能に固定される。
このように構成される燃料電池スタック12の動作について、以下に説明する。
図1に示すように、第1エンドプレート94aに接続されている燃料ガス供給パイプ102から燃料ガス供給連通孔30には、燃料ガスが供給されるとともに、酸化剤ガス供給パイプ104から酸化剤ガス供給部56には、酸素含有ガスである空気が供給される。
燃料ガス供給連通孔30に供給された燃料ガスは、図4及び図7に示すように、積層方向(矢印A方向)に移動しながら、各燃料電池10を構成するセパレータ28の第2プレート34に形成された溝部70から周溝72を介して各燃料ガス供給通路74に供給される。燃料ガスは、燃料ガス供給通路74に沿って移動した後、第1プレート32に形成された燃料ガス供給孔52から燃料ガス通路46に導入される。
燃料ガス供給孔52は、各電解質・電極接合体26のアノード電極24の略中心位置に対応して設けられている。従って、燃料ガスは、燃料ガス供給孔52からアノード電極24に供給され、このアノード電極24の略中心部から外周部に向かって燃料ガス通路46を流動する。
一方、酸化剤ガス供給部56に供給される空気は、第1プレート32の第1筐体部44と第2プレート34の第2筐体部68との間に設けられる充填室76に一旦充填される。この充填室76には、酸化剤ガス供給通路78が連通しており、酸化剤ガスは、各酸化剤ガス供給通路78に沿って第1挟持部40及び第2挟持部64の中心側に移動する。
第2挟持部64の中心近傍には、酸化剤ガス供給孔80が連通するとともに、前記酸化剤ガス供給孔80は、電解質・電極接合体26のカソード電極22の略中心位置に対応して設けられている。これにより、空気は、図7に示すように、酸化剤ガス供給孔80からカソード電極22に供給され、このカソード電極22の略中心部から外周部に向かって複合電極84に形成された酸化剤ガス通路86を流動する。
従って、各電解質・電極接合体26では、アノード電極24の略中心部から外周部に向かって燃料ガスが供給されるとともに、カソード電極22の略中心部から外周部に向かって空気が供給され、発電が行われる。そして、発電に使用された燃料ガス及び空気は、排ガスとして各電解質・電極接合体26の外周部から排ガス通路88に排気される。
この場合、第1の実施形態では、第2プレート34のカソード電極22に向かう面とセパレータ28との間に配設される複合電極84が、前記セパレータ28に接する金属フェルト84aと、前記カソード電極22に接する金属メッシュ84bとを有している(図7参照)。
このため、燃料電池10全体に積層方向に荷重が付与される際、この荷重を金属フェルト84a自体の変形によって緩和することができる一方、剛性の高い金属メッシュ84bによって電解質・電極接合体に加わる偏った荷重を伝達することが可能になる。従って、電解質・電極接合体26に加わる偏った荷重を緩和することによって前記電解質・電極接合体26の破損を良好に阻止するとともに、セパレータ28と金属フェルト84aとを確実に密着保持することができ、接触抵抗が削減されて集電性の向上を図ることが可能になるという効果が得られる。
さらに、電解質・電極接合体26に加わる偏った荷重を減らすことができることから、積層方向の荷重を無理やりかける必要がなくなる。このため、第1スプリング124や第2スプリング136のスプリング本数を減少させたり、バネ定数を低減させたりすることによって、積層方向の荷重を伝達するための荷重付与機構の簡素化や低コスト化も図ることができる。
しかも、金属メッシュ84bとカソード電極22との間には、酸化剤ガスを前記カソード電極22に沿って供給するための酸化剤ガス通路86が形成される一方、金属フェルト84aにより前記酸化剤ガスの吹き抜けを防止することができる。これにより、燃料電池10全体の発電反応を良好且つ効率的に進行させることが可能になる。
ここで、金属メッシュ84bは、ヤング率が100MPa〜300MPaに設定されている。金属メッシュ84bのヤング率が100MPa未満では、積層方向の荷重を受けるために十分の剛性を維持することができず、前記金属メッシュ84bが前記積層方向の荷重によって圧縮変形し、カソード電極22と電解質・電極接合体26との間に発電反応後の酸化剤ガスが滞留することによって、十分な酸化剤ガスをカソード電極22に供給することができず、発電効率が低下してしまう。
一方、金属メッシュ84bのヤング率が300MPaを越えると、剛性が高過ぎるため、前記金属メッシュ84bに偏った荷重がかかり過ぎて電解質・電極接合体26を傷つけるおそれがある。しかも、金属メッシュ84bの線径も、実際上、0.2mmを越えてしまい、電解質・電極接合体26に損傷を与え易くなるとともに、酸化剤ガスが簡単に吹き抜けてしまい発電反応の効率が低下する。
さらに、金属メッシュ84bは、空隙率が70%〜80%に設定されている。金属メッシュ84bの空隙率が80%を越えると、酸化剤ガスが電解質・電極接合体26上で良好に滞留せずに流れてしまい、発電反応が進行しないおそれがある。一方、金属メッシュ84bの空隙率が70%未満では、酸化剤ガスが滞留し過ぎて発電反応が非効率的となり、酸化剤ガス通路86としての機能が発揮されない。しかも、実際上、金属メッシュ84bの線径も0.1mm以下と細くなってしまい、前記金属メッシュ84b自体の剛性が低くなり、積層方向の荷重に対して変形し易くなる。
また、金属フェルト84aは、ヤング率が100MPa以下で、且つ、空隙率が10%〜40%に設定されている。金属フェルト84aのヤング率が100MPaを越えると、剛性が高くなり過ぎて、前記金属フェルト84aによる応力緩和機能がなくなり、電解質・電極接合体26を破損し易くなる。
さらに、金属フェルト84aの空隙率が40%を越えると、酸化剤ガスがこの金属フェルト84aを通過して簡単に排出されてしまい、前記酸化剤ガスを電解質・電極接合体26上に良好に滞留させる機能が発揮されず、発電反応の効率が低下する。しかも、排ガスが金属フェルト84aを通して逆流し、電解質・電極接合体26のカソード電極22が酸化されるおそれがある。一方、金属フェルト84aの空隙率が10%未満であると、反応後の酸化剤ガスが排出され難くなるとともに、前記金属フェルト84a自体の剛性が高くなり過ぎて、積層方向の荷重を緩和することができなくなる。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池160の概略断面説明図である。
なお、第1の実施形態に係る燃料電池10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3及び第4の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
燃料電池160は、第2プレート34のカソード電極22に向かう面とセパレータ28との間に配設される複合電極162を備える。複合電極162は、セパレータ28に接する耐熱性金属フェルト(金属フェルト等の導電性不織布)164と、カソード電極22に接する耐熱性金属メッシュ(金属メッシュ等の導電性織布)166と、前記金属フェルト164と前記金属メッシュ166との間に介装される耐熱性中間金属メッシュ168とを有する。
中間金属メッシュ168は、金属メッシュ166よりも剛性の高い、例えば、パンチングメタルで構成される。なお、中間金属メッシュ168は、パンチングメタルに代えて、発泡金属、エキスパンドメタル等を採用してもよい。
この第2の実施形態では、複合電極162が、セパレータ28に接する金属フェルト164と、カソード電極22に接する金属メッシュ166とを有しており、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。しかも、金属フェルト164と金属メッシュ166との間に介装される中間金属メッシュ168は、剛性支持体として機能しており、複合電極162全体の剛性を有効に維持することが可能になる。
図9は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池180の概略断面説明図である。
燃料電池180は、第2プレート34のカソード電極22に向かう面とセパレータ28との間に配設される複合電極182を備える。複合電極182は、セパレータ28に接する耐熱性金属フェルト(金属フェルト等の導電性不織布)184と、カソード電極22に接する耐熱性金属メッシュ(金属メッシュ等の導電性織布)186とを有する。
金属フェルト184は、中央部に凹部188が形成される有底円筒形状を有する一方、金属メッシュ186は、前記凹部188に収容される円板形状を有する。複合電極182は、金属フェルト184の底部に対応してセパレータ28に接触するフェルト面184aと、前記金属フェルト184のリング状フェルト面184b及び金属メッシュ186のメッシュ面186aを有しカソード電極22に接触する複合面190とを構成する。
複合面190を構成するリング状フェルト面184bが囲繞する領域は、電解質・電極接合体26の外周部に排出される排ガス中の酸化剤ガスに曝されるアノード電極24の外周縁部に対応する範囲に設定される。
この第3の実施形態では、電解質・電極接合体26の略中央部から供給される酸化剤ガスが、金属メッシュ186の略中央部から外周部に向かって流動することによりカソード電極22に良好に供給される。
その際、金属メッシュ186の外周部は、金属フェルト184の外周縁部(リング状部)に覆われている。このため、酸化剤ガスは、圧損が低い金属メッシュ186内を均一に分散された後、圧損が高い金属フェルト184によって複合電極182からの吹き抜けを有効に抑制される。
しかも、リング状フェルト面184bが囲繞する領域は、電解質・電極接合体26の外周部に排出される排ガス中の酸化剤ガスに曝されるアノード電極24の外周縁部に対応する範囲に設定されている。これにより、排ガス中の酸化剤ガスがアノード電極24側に回り込んで、前記アノード電極24の外周部が酸化されても、カソード電極22内で電位が変動することがない。従って、電流の逆流等、不要な電流の流れを阻止することができ、高い起電力を容易に取り出すことが可能になる。しかも、不要な電流の流れによる燃料ガスの消費を抑制することができ、燃料消費率(燃費)の向上を図ることが可能になる。
図10は、本発明の第4の実施形態に係る燃料電池200が矢印A方向に積層された燃料電池スタック202の概略斜視説明図である。
燃料電池200は、図11及び図12に示すように、各セパレータ204間に複数、例えば、8個の電解質・電極接合体26が、このセパレータ204の中心部である燃料ガス供給連通孔30と同心円上に配列される。
セパレータ204は、例えば、ステンレス合金等の板金で構成される1枚の金属プレートやカーボンプレート等で構成される。セパレータ204は、中央部に燃料ガス供給連通孔30を形成する燃料ガス供給部206を有する。この燃料ガス供給部206から外方に等角度間隔ずつ離間して放射状に延在する複数の第1橋架部208を介して比較的大径な挟持部210が一体的に設けられる。燃料ガス供給部206と各挟持部210との中心間距離は、同一距離に設定される。
各挟持部210は、電解質・電極接合体26と略同一寸法に設定されており、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給孔52が、例えば、前記挟持部210の中心又は中心に対して酸化剤ガスの流れ方向上流側に偏心した位置に設定される。
各挟持部210のアノード電極24に接触する面210aには、前記アノード電極24の電極面に沿って燃料ガスを供給するための燃料ガス通路46が形成される。この燃料ガス通路46は、各挟持部210の面210aに形成される複数の突起部212により構成される。
突起部212は、面210aに、例えば、エッチングにより形成される中実部、又はプレスにより形成される中空部で構成される。突起部212の断面形状は、矩形状、円形状、長円形状、楕円形状、三角形状又は長方形状等、種々の形状に設定可能であるとともに、位置や密度は、燃料ガスの流れ状態等によって任意に変更される。以下に説明する他の突起部は、上記の突起部212と同様に構成される。
各挟持部210のカソード電極22に接触する面210bは、略平坦面に形成されるとともに、この面210b側には、通路部材214が、例えば、ろう付け、拡散接合やレーザ溶接等により固着される。
通路部材214は、平板状に構成されるとともに、中央部に燃料ガス供給連通孔30を形成する燃料ガス供給部216を備える。燃料ガス供給部216から放射状に8本の第2橋架部218が延在するとともに、各第2橋架部218は、セパレータ204の第1橋架部208から挟持部210の面210bに燃料ガス供給孔52を覆って固着される(図13参照)。燃料ガス供給部216から第2橋架部218には、燃料ガス供給連通孔30から燃料ガス供給孔52に連通する燃料ガス供給通路74が形成される。燃料ガス供給通路74は、例えば、エッチング又はプレスにより形成される。
挟持部210の面210bには、カソード電極22の電極面に沿って酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス通路86を形成し且つ前記カソード電極22に密着する複合電極220が配設される。
複合電極220は、第1の実施形態に使用されている複合電極84と同様に構成されており、セパレータ204に接する金属フェルト84aと、カソード電極22に接する金属メッシュ84bとを有する。なお、複合電極220は、複合電極162又は182と同様に構成されていてもよい。
複合電極220は、金属フェルト84aが挟持部210の面210bに直接接触するとともに、通路部材214を避けるために切り欠き部220aを設ける(図11及び図13参照)。複合電極220に設けられる酸化剤ガス通路86は、電解質・電極接合体26の内側周端部と挟持部210の内側周端部との間から矢印B方向に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給連通孔54に連通する。この酸化剤ガス供給連通孔54は、各挟持部210の内方と第1橋架部208との間に位置して積層方向(矢印A方向)に延在している。燃料電池200には、挟持部210の外方に位置して排ガス通路88が形成される。
各セパレータ28間には、燃料ガス供給連通孔30をシールするための絶縁シール222が配設される。絶縁シール222は、例えば、マイカ材、ガラス材やセラミック材で形成される。
図10に示すように、燃料電池スタック202は、複数の燃料電池200の積層方向両端に略円板状のエンドプレート230a、230bを配置する。エンドプレート230aの中央部には、燃料ガス供給連通孔30に対応して孔部232が設けられるとともに、前記孔部232の周囲には、酸化剤ガス供給連通孔54に対応して複数の孔部234が設けられる。エンドプレート230a、230b間は、ねじ孔236に螺合する図示しないボルトにより矢印A方向に締め付けられている。
このように構成される燃料電池スタック202では、図10に示すように、エンドプレート230aの孔部232から燃料ガス供給連通孔30に燃料ガスが供給されるとともに、孔部234から酸化剤ガス供給連通孔54に空気が供給される。
燃料ガスは、燃料電池スタック202の燃料ガス供給連通孔30に沿って積層方向(矢印A方向)に移動しながら、各燃料電池200に設けられる燃料ガス供給通路74に送られる。このため、燃料ガスは、燃料ガス供給通路74に沿ってセパレータ面方向(矢印B方向)に移動する。
図13に示すように、燃料ガスは、燃料ガス供給通路74から挟持部210に形成された燃料ガス供給孔52を通って燃料ガス通路46に導入される。燃料ガス供給孔52は、各電解質・電極接合体26のアノード電極24の略中心位置に設定されている。従って、燃料ガスは、燃料ガス供給孔52からアノード電極24の略中心に供給され、燃料ガス通路46に沿って前記アノード電極24の外周部に向かって移動する。
一方、酸化剤ガス供給連通孔54に供給された空気は、電解質・電極接合体26の内側周端部と挟持部210の内側周端部との間から矢印B方向に流入し、複合電極220に形成された酸化剤ガス通路86に送られる。酸化剤ガス通路86では、電解質・電極接合体26のカソード電極22の内側周端部(セパレータ204の中央部)側から外側周端部(セパレータ204の外側周端部側)に向かって空気が流動する。
従って、電解質・電極接合体26では、アノード電極24の電極面の中心側から周端部側に向かって燃料ガスが供給されるとともに、カソード電極22の電極面の一方向(矢印B方向)に向かって空気が供給される。その際、酸化物イオンが電解質20を通ってアノード電極24に移動し、化学反応により発電が行われる。
なお、各電解質・電極接合体26の外周部に排出される発電反応後の空気及び発電反応後の燃料ガスは、オフガスとして排ガス通路88を介して燃料電池スタック202から排出される(図10参照)。
このように構成される第4の実施形態では、セパレータ204と電解質・電極接合体26のカソード電極22との間に複合電極220が配置されている。従って、上記の第1〜第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池が矢印A方向に複数積層された燃料電池スタックの概略斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの、図1中、II−II線断面図である。 前記燃料電池の分解斜視説明図である。 前記燃料電池のガス流れ状態を示す一部分解斜視説明図である。 セパレータを構成する第1プレートの説明図である。 前記セパレータを構成する第2プレートの説明図である。 前記燃料電池の動作を説明する概略断面説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池の概略断面説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池の概略断面説明図である。 本発明の第4の実施の形態に係る燃料電池が矢印A方向に複数積層された燃料電池スタックの概略斜視説明図である。 前記燃料電池の分解斜視説明図である。 前記燃料電池のガス流れ状態を示す一部分解斜視説明図である。 前記燃料電池の動作を説明する概略断面説明図である。
符号の説明
10、160、180、200…燃料電池
12、202…燃料電池スタック 20…電解質
22…カソード電極 24…アノード電極
26…電解質・電極接合体 28、204…セパレータ
30…燃料ガス供給連通孔 32、34…プレート
36、60、206、216…燃料ガス供給部
38、42、62、66、208、218…橋架部
40、64、210…挟持部 44、68…筐体部
46…燃料ガス通路 48、212…突起部
52…燃料ガス供給孔 54…酸化剤ガス供給連通孔
56…酸化剤ガス供給部 74…燃料ガス供給通路
76…充填室 78…酸化剤ガス供給通路
80…酸化剤ガス供給孔
84、162、182、220…複合電極
84a、164、184…金属フェルト
84b、166、186…金属メッシュ
84aa、184a…フェルト面 84bb、186a…メッシュ面
86…酸化剤ガス通路 88…排ガス通路
90、92…絶縁シール
94a、94b、230a、230b…エンドプレート
112…支持プレート 114、116、118…荷重付与部
168…中間金属メッシュ 184b…リング状フェルト面
188…凹部 190…複合面
214…通路部材

Claims (6)

  1. 電解質をアノード電極とカソード電極とで挟んで構成される電解質・電極接合体と、セパレータとが積層される燃料電池であって、
    前記カソード電極と該カソード電極に対向する前記セパレータとの間に配設される複合電極を備え、
    前記複合電極は、前記セパレータに接する金属フェルトと、
    前記カソード電極に接する金属メッシュと、
    を有することを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記複合電極は、前記金属フェルトと前記金属メッシュとを互いに隣接して配置するとともに、
    前記セパレータに接するフェルト面と前記カソード電極に接するメッシュ面とが互いに反対側に設けられることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1記載の燃料電池において、前記複合電極は、前記金属フェルトと前記金属メッシュとを、前記金属メッシュよりも剛性の高い中間金属メッシュを介装して積層するとともに、
    前記セパレータに接するフェルト面と前記カソード電極に接するメッシュ面とが互いに反対側に設けられることを特徴とする燃料電池。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の燃料電池において、前記セパレータは、前記カソード電極の略中心部に向かって酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給孔を設けるとともに、
    前記複合電極内には、前記カソード電極の略中心部に供給された前記酸化剤ガスを前記カソード電極の外周部に向かって流動させる酸化剤ガス通路が形成されることを特徴とする燃料電池。
  5. 請求項4記載の燃料電池において、前記金属フェルトは、中央部に凹部が形成される有底円筒形状を有する一方、
    前記金属メッシュは、前記凹部に収容される円板形状を有し、
    複合電極は、前記金属フェルトの底部に対応して前記セパレータに接触するフェルト面と、
    前記金属フェルトのリング状フェルト面及び前記金属メッシュのメッシュ面を有し前記カソード電極に接触する複合面と、
    を構成することを特徴とする燃料電池。
  6. 請求項5記載の燃料電池において、前記複合面を構成する前記リング状フェルト面が囲繞する領域は、前記電解質・電極接合体の外周部に排出される排ガス中の酸化剤ガスに曝される前記アノード電極の外周縁部に対応する範囲に設定されることを特徴とする燃料電池。
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