JP2008105483A - 推進体盗難防止装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】携帯機1と、車載機器2と、車載機器2に接続されたスイッチ31と、エンジン制御装置8と、システムリレー6とを備え、携帯機1は、送受信機10、11と、記憶回路13と、制御回路12とを含み、車載機器2は、送受信機20、21と、記憶回路23と、制御回路22とを含み、車載機器2の制御回路22は、システムリレー6の消磁が要求された際に、質問信号102を携帯機1に送信して、携帯機1から応答信号101を受信した場合には、システムリレー6を消磁し、携帯機1から応答信号101を受信しない場合には、システムリレー6を消磁せず、エンジン70を再始動可能な未消磁モードに移行するものである。
【選択図】図1
Description
ここで、車両が四輪車の場合には、エンジンの始動後に利用者が車内に携帯機を落としたとしても、携帯機を紛失する可能性は低い。しかしながら、車両が二輪車の場合には、エンジンの始動後に利用者が携帯機を落とした際に、落としたことに気付かないまま車両を発進させると、携帯機を紛失する可能性が高くなるという問題点があった。
すなわち、車両の始動段階や走行中において、利用者が携帯型送受信機を落とした場合に、そのことを利用者に知らせることにより、携帯型送受信機を紛失する確率を低減している。
しかしながら、利用者が警告の出力に気付かない場合や、警告が出力されるメータパネルに太陽光が反射して利用者が警告を見落とす場合があった。
そのため、携帯型送受信機を落としたことに気付かずに車両を移動させた利用者が、車両を利用し終えて警告が出力されているにも関わらず反射的にシステムをOFFすることにより、再度システムをONすることができず、エンジンを再始動することができないという問題点があった。
そのため、利用者が携帯機を紛失し、紛失したことに気付かずにシステムをOFFしようとした場合であっても、エンジンを再始動することができる。
なお、以下の実施の形態では、推進体盗難防止装置を車両(例えば、二輪車)に適用した場合について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1に係る推進体盗難防止装置の全体構成を概略的に示すブロック図である。図1では、携帯機側送受信機および推進体(車両)側送受信機を相互に関係付けて示している。
図1において、推進体盗難防止装置は、車両の利用者が携帯する携帯機1と、車両(図示せず)に搭載された車載機器2(推進体側機器)とを備えている。
制御回路12は、記憶回路13から暗号コードを読み出すとともに、送信回路10および受信回路11を介して、車載機器2との間で無線送受信を行う。
また、車載機器2には、車載バッテリ9から電力が供給されている。
携帯機1および車載機器2は、送信回路10および受信回路11と、送信回路20および受信回路21とを介して、相互に無線送受信信号101、102を授受するようになっている。
また、出力回路24とエンジン制御装置8との間には、システムリレー6が接続されている。
制御回路22は、スイッチ31の操作信号に応答して、運転状態および照合結果に基づく制御信号27を算出し、出力回路24を介してシステムリレー6を含む外部のリレー等(後述する)に制御信号27を出力する。
図2において、車載機器2には、前述のシステムリレー6、エンジン制御装置8、車載バッテリ9およびスイッチ31のみならず、車載バッテリ9からスタータ(モータ)4への通電を行うスタータリレー41と、ステアリングロック開錠センサ51と、ステアリングロック手段52と、各種表示を行う表示ランプ53(報知手段)と、警報駆動用のハザードリレー54(報知手段)と、警報ブザー55(報知手段)と、振動センサ56と、メータ90とが接続されている。
ステアリングロック手段52は、電源(図示せず)から、制御回路22の制御によって電力が供給され、手動でロックされる図示しないステアリング(ハンドル)を、内蔵された電磁ソレノイド(図示せず)等を駆動してアンロックさせる。
ステアリングロック手段52およびメータ90は、エンジン制御装置8とともに、通信線100を介して制御回路22に接続されている。
車載機器2は、前述の各回路20〜24に加えて、スタータリレー41を駆動するスタータリレー駆動回路25と、車載バッテリ9に接続されて送信回路20、受信回路21、制御回路22、記憶回路23、出力回路24、およびスタータリレー駆動回路25に電力を供給する電源回路26とを備えている。
また、出力回路24からの制御信号27は、システムリレー6、表示ランプ53、ハザードリレー54および警報ブザー55に入力されている。
エンジン制御装置8において、電源回路82は、システムリレー6を介して車載バッテリ9に接続され、エンジン制御部81、入力回路83および出力回路24に電力を供給する。
各種アクチュエータ71は、システムリレー6を介して車載バッテリ9から電力が供給される。
エンジン制御装置8内のエンジン制御部81は、双方向に送受信可能な通信線100を介して車載機器2内の出力回路24に接続されている。
携帯機1および車載機器2は、送信回路10、受信回路11、送信回路20および受信回路21を介して、双方向通信を行う。
すなわち、車載機器2内の制御回路22は、スイッチ31の操作信号に応答して、照合コードを含む質問信号(トリガ信号)102を送信回路20から携帯機1に送信する。
また、携帯機1の制御回路12は、車載機器2からの質問信号102を、受信回路11を介して受信し、記憶回路13から暗号コードを読み出すとともに、質問信号102に対応した暗号コードを含む応答信号101を送信回路10から車載機器2に送信する。
例えば、スイッチ31の短時間の繰り返し操作で制御を順次移行する場合には、スイッチ31の操作毎に質問信号102および応答信号101による携帯機1の認証が行われる。
また、スイッチ31の長時間の操作で制御を連続的に移行する場合には、最初の1回のみ質問信号102および応答信号101による携帯機1の認証が行われる。
さらに、スイッチ31の操作により、システムリレー6のOFF(消磁)動作(システムOFF)を行うこともできる。
まず、携帯機1を携帯する利用者が、車両近傍でスイッチ31を操作すると、車載機器2内の制御回路22は、記憶回路23から照合コードを読み出し、暗号照合するための質問信号102をトリガ信号として、送信回路20を介して無線送信する。
もし、携帯機1を携帯しない者がスイッチ31を操作しても、信号の送受信および照合等が行われることはない。
このときの判定処理は、いわゆるIDコードを受信したか否かの判定処理で代用することができる。すなわち、車載機器2から受信した照合コードが、どの車両から送信されたものであるかを判定することにより、自車から送信された照合コードのみに反応することができる。
また、バッテリ14は、質問信号102の受信時に起動して電力供給を可能とするために、電力消費を抑制可能な省エネタイプに構成されている。
この照合により、IDコード(暗号コードおよび照合コード)が一致すると判定されれば、車載機器2内の制御回路22は、出力回路24から制御信号27を生成してシステムリレー6をONさせ、エンジン制御装置8を起動させる。
このとき、システムリレー6をONすることにより、各種アクチュエータ71にも電力が供給される。
なお、暗号コードと照合コードとが不一致の場合には、車載機器2から制御信号27が出力されず、システムリレー6はONされない。
車載機器2内の制御回路22は、共通データを比較し、共通データが一致した後に始動許可信号を出力する。また、車載機器2は、自身の保有する共通データと、エンジン制御装置8内の共通データとが一致しない場合には、エンジン70の始動許可信号を出力せずに、一定時間後にシステムリレー6をOFFする。
また、出力回路24には、各種表示を行う表示ランプ53と、表示ランプ53と同様の警告を行うハザードリレー54と、盗難発生時に警告音を発生する警報ブザー55とが接続されている。
ハザードリレー54は、照合結果が一致した場合にフラッシャランプをアンサーバック表示するとともに、盗難発生時に点滅による警告駆動を行う。
なお、エンジン制御部81には、車両の転倒を検出する転倒センサ72、および車両の車速を検出するとともに、メータ90用の累積走行距離の計算をする車速センサ73のみならず、エンジン制御に必要な運転状態(吸気温、水温、吸入空気量等)を検出する各種センサ(図示せず)が接続されている。
図3は、この発明の実施の形態1による推進体盗難防止装置の動作状態をフローチャートで示す状態遷移図である。
ここで、スイッチ31を短押しすると、これに応答して、車載機器2内の制御回路22は、携帯機1から送信された暗号コードを照合コードと比較して、携帯機1の認証を行う(ステップS1)。
一方、暗号コードが照合コードと不一致であると判定された場合には、現状のシステムOFF状態(ステップ601)を継続する。
ステップS2において、暗号コードが照合コードと一致すると判定された場合には、制御回路22は、システムリレー6をONさせる。
このとき、エンジン制御装置8が立ち上がると同時に、制御回路22は、通信線100を介してエンジン制御装置8にエンジン始動許可信号を与え、各種アクチュエータ71を始動許可状態にする。
これに応答して、制御回路22は、システムリレー6をOFFし、動作状態は、システムOFF状態(ステップ602)に戻る。
これにより、スタータ4が一定時間Ts[秒](たとえば、3秒)にわたって駆動し、システムON状態で、エンジン70をクランキング動作させることができる(ステップ605)。
エンジン70が始動状態または起動中の状態(ステップ606)において、制御回路22は、任意の所定周期で携帯機1を認証している。
これに応答して、制御回路22は、再度携帯機1から送信された暗号コードを照合コードと比較して、携帯機1の認証を行う。この認証は、少なくとも1回以上実行される。
このとき、携帯機1が検出(認証)された場合には、制御回路22は、システムリレー6をOFFし、動作状態は、システムOFF状態(ステップ602)に戻る。
また、携帯機紛失報知状態(ステップ607)で、任意の所定時間が経過した(ステップ608)場合には、制御回路22は、報知を終了するとともに、システムリレー6をOFFし、動作状態は、システムOFF状態(ステップ602)に戻る。
このとき、制御回路22は、ステップS15において、携帯機1の暗号コードと照合コードとの比較処理を1回のみ実行するので、システムON状態への移行時間の短縮を実現することができる。
図4は、スイッチ31を短押しで順次操作した場合の制御回路22の動作を示し、図5は、スイッチ31を長押し操作した場合の制御回路22の動作を示している。
また、スイッチ31の操作タイミングを、図3内の各ステップS1、S2、S11、S15に対応付けて示している。
すなわち、最初の短押し操作(ステップS1)に応答して、暗号コードの比較後に、ステアリングロック手段52の開錠動作を行い、次の短押し操作(ステップS2)に応答して、暗号コードの比較後に、システムリレー6をONさせる。
このとき、携帯機1が検出(認証)された場合には、制御回路22は、図4の実線で示すように、速やかにシステムリレー6をOFFする。
ここで、システムリレー6のOFFを遅延させている最中にスイッチ31を短押しすることにより、暗号コードの比較処理を実行することなく、再度エンジン70を始動させることができる。
この場合には、車載バッテリ9の放電を抑制することができる。
この場合、前述のように、車載機器2内での暗号コード比較処理は、長押し操作時(ステップS15)に1回のみ実行されるので、システムON状態への移行時間を短縮することができる。
このとき、携帯機1が検出(認証)された場合には、制御回路22は、速やかにシステムリレー6をOFFする。
一方、携帯機1が検出(認証)されなかった場合には、動作状態は、エンジン70を再始動することができる未消磁モードに移行し、制御回路22は、システムリレー6のOFFを所定時間遅延させるとともに、利用者に携帯機1の紛失報知を行う。
そのため、利用者が携帯機1を紛失し、紛失したことに気付かずにシステムをOFFしようとした場合であっても、エンジン70を再始動することができる。
また、未消磁モードに移行したことを利用者に報知することにより、利用者への注意を喚起することができる。
スイッチは、例えば四輪車の電子キーシステムで利用されるノブ式のスイッチであっても、上記実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
図6において、スイッチ32は、ノブ式シリンダ200と、ノブ201と、回転式スイッチ部202と、ロック機構203と、接点部204とを含んでいる。
すなわち、最初の回転操作に応答して、暗号コードの比較後に、ステアリングロック手段52の開錠動作を行い、次の回転操作に応答して、暗号コードの比較後に、システムリレー6をONさせる。
このとき、携帯機1が検出(認証)された場合には、制御回路22は、速やかにシステムリレー6をOFFするとともに、ロック機構203を介して、回転式スイッチ部202をロックする。
ロック機構203の駆動を遅延させている最中にノブ201をOFFからONに回転させることにより、暗号コードの比較処理を実行することなく、再度エンジン70を始動させることができる。
この場合には、車載バッテリ9の放電を抑制することができる。
Claims (6)
- 推進体の利用者が携帯する携帯機と、
前記推進体に搭載された推進体側機器と、
前記推進体側機器に接続された手動操作可能なスイッチと、
前記推進体側機器に接続され、前記推進体に搭載されたエンジンを制御するエンジン制御装置と、
前記推進体側機器および前記エンジン制御装置に接続されたシステムリレーとを備え、
前記携帯機は、
前記推進体側機器との間で双方向通信を行うための携帯機側送受信機と、
前記推進体に対応した固有の暗号コードを記憶する携帯機側記憶回路と、
前記携帯機側送受信機および前記携帯機側記憶回路に接続された携帯機側制御回路とを含み、
前記推進体側機器は、
前記携帯機との間で双方向通信を行うための推進体側送受信機と、
前記暗号コードに対応した照合コードを記憶する推進体側記憶回路と、
前記推進体側送受信機、前記推進体側記憶回路、前記スイッチおよび前記エンジン制御装置に接続された推進体側制御回路とを含み、
前記推進体側制御回路は、前記スイッチの操作信号に応答して、前記照合コードを含む質問信号を、前記推進体側送受信機を介して前記携帯機に送信し、
前記携帯機側制御回路は、前記携帯機側送受信機を介して前記質問信号を受信して、前記携帯機側記憶回路から前記暗号コードを読み出すとともに、前記質問信号に対応した暗号コードを含む応答信号を、前記携帯機側送受信機を介して前記推進体側機器に送信し、
前記推進体側制御回路は、前記応答信号が前記質問信号に対応する場合に、前記システムリレーを励磁して前記エンジン制御装置を起動させるとともに、前記エンジン制御装置に前記エンジンの始動許可信号を出力する推進体盗難防止装置であって、
前記推進体側制御回路は、前記システムリレーの消磁が要求された際に、前記質問信号を前記携帯機に送信して、前記携帯機から前記応答信号を受信した場合には、前記システムリレーを消磁し、前記携帯機から前記応答信号を受信しない場合には、前記システムリレーを消磁せず、前記エンジンを再始動可能な未消磁モードに移行することを特徴とする推進体盗難防止装置。 - 前記推進体側制御回路は、前記未消磁モードにおいて、前記スイッチに所定操作が実行された場合に、前記システムリレーを消磁することを特徴とする請求項1に記載の推進体盗難防止装置。
- 前記推進体側制御回路は、前記未消磁モードに移行した後、所定時間が経過してから前記システムリレーを消磁することを特徴とする請求項1に記載の推進体盗難防止装置。
- 前記スイッチは、前記利用者が操作するノブと、前記ノブの操作に応じて回転する回転式スイッチ部と、前記推進体側制御回路に接続され、前記回転式スイッチ部をロックするロック機構とを含み、
前記推進体側制御回路は、前記所定時間が経過するまで、前記ロック機構を駆動しないことを特徴とする請求項3に記載の推進体盗難防止装置。 - 前記未消磁モードに移行したことを報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の推進体盗難防止装置。
- 前記報知手段は、発光あるいは表示により報知を行う表示手段、および音声により報知を行う音声発生手段の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項5に記載の推進体盗難防止装置。
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JP2018103937A (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | 川崎重工業株式会社 | 鞍乗型車両用の無線式認証装置 |
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