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JP2008158050A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2008158050A JP2006344278A JP2006344278A JP2008158050A JP 2008158050 A JP2008158050 A JP 2008158050A JP 2006344278 A JP2006344278 A JP 2006344278A JP 2006344278 A JP2006344278 A JP 2006344278A JP 2008158050 A JP2008158050 A JP 2008158050A
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Takehiro Kojima
威裕 小島
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Abstract

【課題】 記録材上のトナーの載り量を少なくすると、高濃度領域の色再現性を低下する。
【解決手段】 同一色相であるが着色材含有量が異なる相互間で色濃度を濃淡異にするトナーを用いた該現像手段を個別に搭載した画像形成装置において、現像手段のうち濃度の低いトナーを有する現像装置のみを使用して画像形成を行う第1の画像形成モードと、前記現像手段のうち濃度の高いトナーを有する現像装置のみを使用して画像形成を行う第2の画像形成モードを有し、第2の画像形成モード時の画像形成速度が、前記第1の画像形成モード時の画像形成速度に比べて大きい画像形成装置を提供する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電子写真方式・静電記録方式を用いて記録材上にトナー像を形成して画像形成物を出力する、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。
従来のフルカラー画像形成装置の一例を図10を用いて説明する。この画像形成装置は、電子写真方式、中間転写ベルト方式のフルカラーレーザービームプリンタである。
101は像担持体としての電子写真感光体(感光ドラム)であり、矢印の半時計方向に所定の速度で回転駆動される。この感光ドラム101の周りに、前露光ランプ102、コロナ帯電器(帯電手段)103、レーザー露光光学系である露光手段104が配置されている。また、電位センサ105、回転式現像器保持部である移動体(現像ロータリー)106、中間転写ベルト装置107、感光ドラムクリーニング器108が配置されている。
現像ロータリー106には、マゼンタトナー現像器106M、シアントナー現像器106C、イエロートナー現像器106Y、ブラックトナー現像器106Kの4つの色トナー現像器が装着されている。そして、回転式現像器保持部106の回転制御により感光ドラム101に対向して作用する現像器の順次切り替え移動がなされる。
中間転写ベルト装置107は、中間転写体としてのフレキシブルなエンドレスベルト状の中間転写ベルト107aを用いるものである。そして、この中間転写ベルト107aは懸回張設させた第1〜第4の4本の平行配列のベルト懸回ローラ107b〜107eにより懸架されている。また、一次転写ローラ107fが、中間転写ベルト107aの内側に配設され、中間転写ベルト107aを挟んで感光ドラム101に圧している。二次転写ローラ107gは、中間転写ベルト107aを挟んで第4のベルト懸回ローラ107eに圧している。また、中間転写ベルト107aを挟んで第1のベルト懸回ローラ107bに当接するクリーニング装置107hが設けられている。
第1のベルト懸回ローラ107bは駆動ローラであり、中間転写ベルト107aを矢印の時計方向に所定の速度で回転駆動する。第2のベルト懸回ローラ107cは従動ローラ、第3のベルト懸回ローラ107dはテンションローラ、第4のベルト懸回ローラ107eは二次転写ローラに対向するローラである。
二次転写ローラ107gとクリーニング器107hは中間転写ベルト107aに対して退避可能である。
露光手段104において、入力された画像信号は不図示のイメージプロセッサでCMYKの各色の0〜255(FFh)のレベルの画像信号に変換される。画像信号は、レーザー出力部にて光信号に変換され、光信号に変換されたレーザー光がポリゴンミラーで反射され、レンズ及び反射ミラーを経て感光ドラム101の表面に照射される。
画像形成時には、感光ドラム101を回転させ、前露光ランプ102で除電した後の感光ドラム101を帯電器103により一様に帯電させる。そして、露光手段104によりそれぞれの色に対応した露光Eを行い、感光ドラム101上に静電潜像を形成する。
次に、現像ロータリー106を回転させ、所定の現像器106M、106C、106Y、106Kを現像部に移動させる。そして、その現像器にバイアスを印加して、感光ドラム101上の静電潜像を反転現像し感光ドラム101上に樹脂と顔料を基体とした現像剤像(トナー像)を形成する。
感光ドラム101上のトナー像は、一次転写ローラ107fに一次転写バイアスが印加されることで、中間転写ベルト107aに転写される。感光ドラム101面上の転写残トナーは、クリーニング器108により除去される。
フルカラー画像の場合は、中間転写ベルト107a上にマゼンタトナー像、シアントナー像、イエロートナー像、ブラックトナー像の4つのトナー像が順次重ねられてフルカラートナー像が形成される。
一方、二次転写ローラ107gが所定の制御タイミングにて中間転写ベルト107aを挟んで第4のベルト懸回ローラ107eに当接するように移動されて二次転写部T2が形成されている。この二次転写部T2に記録材が搬送されて、二次転写ローラ107gには転写バイアスが印加されることにより、中間転写ベルト107a上のフルカラートナー像が記録材Pに転写される。
そして、トナー像が転写された記録材は定着装置109へ搬送され、トナー像が記録材に定着される。
転写材分離後の中間転写ベルト107a上の転写残トナーは、クリーニング器107hによりクリーニングされる。
フルカラートナー像の定着は、トナーの載り量と生産性とは大きく関係している。例えば、特許文献1のように、4色画像の場合の記録材上のトナー載り量よりも6色画像の場合の記録材上のトナー載り量が小さいために、トナー載り量が少ない場合には生産性を高めることができることが記載されている。
4色画像の生産性を高めるためには、特許文献2のような構成が挙げられる。用紙搬送部の搬送速度を副操作速度切換部で高速にしたときに,主走査方向の画像形成の繰返し周期を通常の速度のときよりも間引く画像間引き部を設けている.このようにして、記録材上のトナー載り量を少なくするものである。
特開2005−003925号公報 特開平05−221025号公報
しかし、特許文献2のように、生産性を上げるために記録材上のトナー載り量を減らすと、トナー載り量を減らした分だけ出力可能な最大濃度が低下する問題が発生する。そのため、最大濃度を低下させることなく、記録材上のトナー載り量を低下させて、生産性を高められる画像形成装置が要求される。
上記の課題を解決する手段として、少なくとも一の像担持体と、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色トナーのみで記録材上に画像を形成する第一画像形成モードと、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色の中で少なくとも一の色は第一画像形成モードに用いられるの色に対して同じ色相で濃度が濃い色である色のトナーを用い、4色トナーのみで記録材上に画像を形成する第二画像形成モードと、を有する画像形成装置において、第二画像形成モードで形成される画像の最大載り量は第一画像形成モードで形成される画像の最大載り量よりも小さく、第二画像形成モードにより形成される画像の最大濃度は第一画像形成モードにより形成される画像の最大濃度と実質的に同じであり、第二画像形成モードの単位時間当りの画像形成数は第一画像形成モードの単位時間当りの画像形成数よりも大きいことを特徴とする。
本発明によると、高濃度領域の濃度を低下させることなく、生産性を高めることができる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。尚、画像形成装置の構成部品の寸法、材質、形状、及びその相対位置等は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[実施例1]
図1には、本発明の実施例のフルカラー画像形成装置の概略断面図を示す。本例は、上部に画像読取部であるリーダ部300、下部に画像形成部であるプリンタ部100を有する。
リーダ部300において、原稿台ガラス231上の原稿230が露光ランプとミラーを含む光学移動系232により露光走査される。そして、反射光像をレンズ232により、フルカラーCCDセンサ234に集光しカラー色分解画像信号を得る。カラー色分解画像信号は不図示の増幅回路を経て、不図示のビデオ処理ユニットにて処理を施され、不図示の画像メモリを介してプリンタ部100の制御部に送出される。
プリンタ部100の制御部には、リーダ部300からの信号のほか、コンピュータからの画像信号、FAXからの画像信号が入力される。
次にプリンタ部100について説明する。図2はプリンタ部100の拡大図である。
本実施例のプリンタ部100には、大きく分けて2部の画像形成手段が設けられている。即ち、第1の感光ドラム1aを含む第1の画像形成部Sa、第2の感光ドラム1bを含む第2の画像形成部Sbが中間転写ベルト(中間転写体)装置57に対して配置されている。これら第1と第2の画像形成部Sa、Sbは互いにほぼ同じ構成(形状)となっている。具体的には、感光ドラム、クリーニング装置の構成等が同じ構成である。
像担持体としての2個の感光ドラム、即ち第1の感光ドラム1a及び第2の感光ドラム1bは、各々図1中の矢印方向に回転自在である。それぞれの感光ドラム1a、1bの周りに、前露光ランプ11a、11b、コロナ帯電器(帯電手段)2a、2b、露光手段である第1のレーザー露光光学系3a、第2のレーザー露光光学系3bが設けられている。また、感光ドラム上の電位を検知する電位センサ12a、12bが設けられている。また、各々の保持部に色の異なる現像剤収容した4個の現像器(現像手段)41〜44及び45〜48がそれぞれ現像ロータリーに収容されている。また、一次転写手段である一次転写ローラ5a、5b、クリーニング手段6a、6bが配置されている。
現像器41〜44にはそれぞれ、濃度の低いほうのマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色トナーが、現像器45〜48には濃度の高いほうのマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色トナーが充填されている。
ここで、濃度の低いトナーおよび高いトナーは、分光特性が等しい顔料の含有量を変えて作成される。即ち、同じ色相で濃度が異なるトナーとなる。
本実施例1においては、濃度が低い方の各色トナーは、紙上の単位面積あたりの密度が0.55[mg/cm]のときに反射濃度が1.6である。また、濃度が高いほうの各色トナーは、紙上の単位面積あたりの密度が0.30[mg/cm]のときに反射濃度が1.6である。このとき、濃度が高いほうの各色トナーの着色剤含有量は、濃度が低い方のそれにくらべて約2倍となる。以下、濃度が低い方のトナーを「通常トナー」、濃度が高いほうのトナーを「濃トナー」と呼ぶこととする。
本実施例では、現像器41〜48にはトナーとキャリアを混合させて用いる二成分現像剤が充填されているが、トナーのみからなる一成分現像剤でも問題はない。
レーザー露光光学系3a、3bにおいて、リーダ部300からの画像信号は、不図示のレーザー出力部からのレーザー光Eがポリゴンミラー235で反射される。そして、レンズ236及び反射ミラー237を含む光学系を経て帯電器により帯電された感光ドラム1a、1bに照射される。
露光されて形成された静電潜像に基づいて、現像手段のスリーブ(トナー担持部材)に電圧が印加されて、感光ドラム1a、1b上に樹脂と顔料を基体とした現像剤像(トナー像)が形成される。
また、現像器41〜48内のトナーは図1に示すように、各色ごとのトナー収容部(ホッパー)61〜68から現像器内のキャリアに対するトナー比率を一定に保つように、所定のタイミングにて随時補給される。
中間転写ベルト装置57は、中間転写体としてのフレキシブルなエンドレスベルト状の中間転写ベルト5が用いられる。この中間転写ベルト5は、第1〜第4の4本の平行配列のベルト懸回ローラ51〜54により、懸回張設されている。一次転写ローラ5a、5b、は、中間転写ベルト5の内側に配設され、中間転写ベルトを挟んで感光ドラム1aと1bにそれぞれ圧している。また、二次転写ローラ55は、中間転写ベルト5を挟んで第4のベルト懸回ローラ54に圧している。ベルトクリーニング装置50は、中間転写ベルト5を挟んで第1のベルト懸回ローラ51に圧している。中間転写ベルト5は駆動ローラとした第1のベルト懸回ローラ51の駆動力で矢印の方向に所定の速度で回転駆動される。第2のローラ52は従動ローラ、第3のローラ53はテンションローラ、第4のローラ54は二次転写対向ローラである。二次転写ローラ55は中間転写ベルト5を挟んで第4のローラである二次転写対向ローラ54に当接して二次転写部T2を形成する。
第1と第2の画像形成部SaとSbのそれぞれの感光ドラム1a、1b上に形成されたトナー像は、一次転写ローラ5a、5bによって一次転写部T1aとT1bにおいて中間転写ベルト5上にトナー像が重ねて形成されるように、順次一次転写される。このとき、一次転写ローラ5a、5bに一次転写バイアスが印加される。その結果、中間転写ベルト5上に、それぞれのトナー像が順次重ねられてフルカラートナー像が形成される。
その後、中間転写ベルト5上のトナー像は、二次転写ローラに電圧が印加されることで、二次転写部T2において記録材に一括して二次転写される。
また、従動ローラ52に対向させて、それぞれのドラム1a、1bから転写された画像の位置ずれおよび濃度の検知を行うセンサ56が配置されている。このセンサー56により、随時第1と第2の各画像形成部Sa、Sbに画像濃度、トナー補給量、画像書き込みタイミング、および画像書き込み開始位置等に対して補正をする制御を行っている。
また、駆動ローラ51に対向した転写クリーニング装置50は、記録材への転写後に中間転写ベルト5を介して駆動ローラ51を圧するように当接を開始する。そして、この転写クリーニング装置50は、転写材Pに転写した後の中間転写ベルト5上の残トナーをクリーニングする。クリーニング終了後、転写クリーニング装置50は次の画像形成に備えて、前記中間転写ベルト5より離間する。
一方、記録材Pは第1〜第3の収納部71、72、73または手差しトレイ74から各々の給紙手段81、82、83、84によって一枚ずつ搬送される。そして、レジストローラ85にて斜行を補正し、所望のタイミングにて中間転写ベルト5上のトナー像を転写材に転写する二次転写手段である二次転写ローラ55と中間転写ベルト5との間の二次転写部T2に搬送される。
二次転写部T2にてトナー像が転写された記録材Pは搬送部86を通り、熱ローラ定着装置9にて熱によりトナー像は記録材に定着される。その後、記録材Pは、排紙トレイ89あるいは不図示の用紙後処理装置に排紙される。
また、転写材の両面に画像を形成する場合には、記録材Pが定着装置9を通過後、搬送パス切り替えガイド91を駆動し、記録材は搬送縦パス75を経て反転パス76に搬送される。そして、反転ローラ87の逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに退出させ、両面搬送パス77へと送られる。その後、両面搬送パスを通過し両面搬送ローラ88にて斜行補正とタイミング取りを行い、所望のタイミングにてレジストローラ85へと搬送され、再び上述した画像形成工程によって他面に画像が形成される。
本画像形成装置は、「通常速度画像形成モード」(=第1の画像形成モード)と「高速度画像形成モード」(=第2の画像形成モード)の2つの画像形成モードを備えている。通常の画像形成時には、通常速度画像形成モードに設定されており、オペレータの操作により高速度画像形成モードに変更することができる。即ち、高濃度画像を割合が高い画像を短時間でできるだけ多く出力したいような場合には、高速度画像形成モードが有効である。
図3にモード制御のフローチャートを示す。制御部は画像形成信号が入力されて、画像形成をスタートすると(S1)、画像形成モードが上記のいずれのモードであるかを判断する(S2)。ステップS2において「通常速度画像形成モード」が選択されたときには(S3)、第1と第2の画像形成部SaとSbのうちの、通常トナーを用いている第1の画像形成部Saだけによる画像形成(S4)が実行される。即ち、通常トナーのみを用いた画像を出力される(S7)。一方、ステップS2にて「高速度画像形成モード」が選択されたときには(S5)、第1と第2の画像形成部SaとSbのうちの、濃トナーを用いている第2の画像形成部Sbだけによる画像形成(S6)が実行される。即ち、濃トナーのみを用いた画像が出力される(S7)。
本実施例においては、「通常速度画像形成モード」におけるカラー画像形成速度はA4サイズ30枚/分、「高速度画像形成モード」における画像形成速度はA4サイズ50枚/分である。
本実施例1において、第1、第2それぞれの画像形成モードで画像形成した際の、画像信号値に対する記録材上のトナー載り量(以下紙上M/Sと表す)の特性を図4に示す。また一例として、シアントナーのみにより画像形成を行った際の、画像信号値に対する形成後画像の反射濃度の特性を図5に示す。図4、図5から、本実施例1のように通常トナーに対して濃度の十分高い(実施例1では約2倍の色材含有量の)「濃トナー」を使用することにより、高濃度側の色域再現性を低下させることなく高速度での画像形成を実現することが可能と分かる。
即ち、第一画像形成モードによる最大濃度と第二画像形成モードによる最大濃度とは入力される最大信号値に対して実質的に等しい1.6となっていることが分かる。
図5を参照すると、濃トナーを使用する際には、低濃度領域から中間濃度領域での再現性については通常トナーよりも低下することがわかる。その理由は以下の通りである。濃トナーによる画像形成では,通常トナーによる画像形成に比べて紙上M/Sは半分になる。そのため,低濃度領域の画像においては,濃トナーによる画像は通常トナーによる画像に比べて記録材の露出度合いが大きく,トナーM/S変化に対する濃度変化の感度が下がる。よって,信号に対する濃度変化割合が小さくなる。トナーが記録材上をある程度十分に覆う濃度領域になると,記録材の露出が小さくなり,濃度変化に影響しなくなる.したがって,濃トナーによる画像形成では,高濃度側の色域再現性は通常トナーによる画像形成と同等に維持される。
[実施例2]
本実施例2においては、ブラックトナーに濃度が高いブラックと濃度が低いブラックとを有するものである。そのため、フルカラー画像を出力する際には画質を優先するために通常の濃度のトナーを使用する。モノクロ画像で、画質よりも画像出力速度を優先する際には濃度の濃いブラックトナーのみ、画質を優先する際には通常の濃度のブラックトナーのみを使用する。
図8には、本発明の実施例2におけるフルカラー画像形成装置の概略断面図を示す。
本実施例では、現像器41〜44にはそれぞれ、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色のトナーが、現像器48には現像器44のブラックトナーよりも濃度の高いブラックトナーが充填されている。
本実施例において、マゼンタ、シアン、イエロー各色、および濃度が低い方のブラックトナーは、紙上の単位面積あたりの密度が0.55[mg/cm]のときに反射濃度が1.6である。また、濃度が高いブラックトナーは、紙上の単位面積あたりの密度が0.30[mg/cm]のときに反射濃度が1.6である。このとき、濃度が高いほうのブラックトナーの着色剤含有量は、濃度が低い方のブラックトナーにくらべて約2倍となる。以下、濃度が低い方のブラックトナーを「通常ブラックトナー」、濃度が高いほうのトナーを「濃ブラックトナー」と呼ぶこととする。
本画像形成装置では、「モノクロ画像形成モード」と「フルカラー画像形成モード」の2つの画像形成モードを備えている。さらに「モノクロ画像形成モード」を選択した場合には、「通常速度画像形成モード」(=第1の画像形成モード)と「高速度画像形成モード」(=第2の画像形成モード)の2つの画像形成モードを備えており、オペレータの操作により選択できる。
図9は本実施例のモード制御のフローチャートである。不図示の画像制御部は画像形成信号が入力されて、画像形成をスタートすると(S11)、「モノクロ画像形成モード」と「フルカラー画像形成モード」のいずれのモードであるかを判断する(S12)。ステップS12において「モノクロ画質形成モード」が選択されたときには、さらに、「通常速度画像形成モード」か「高速度画像形成モード」であるかを判断する(S13)。ステップS13において「通常速度画像形成モード」が選択されたときには(S14)、ブラックトナーを充填した2つの現像器44、48のうち、通常ブラックトナーを充填している現像器44だけによる画像形成(S15)が実行される。即ち、通常ブラックトナーのみを用いた画像を出力させる(S19)。一方、ステップS13にて「高速度画像形成モード」が選択されたときには(S16)、ブラックトナーを充填した2つの現像器44、48のうち、濃ブラックトナーを充填している現像器48だけによる画像形成(S17)が実行される。即ち、濃ブラックトナーのみを用いた画像を出力させる(S19)。また、ステップS12において「フルカラー画質形成モード」が選択されたときには、マゼンタ、シアン、イエロー各色トナー及び通常ブラックトナーを使用して画像形成(S18)を実行し、フルカラー画像を出力させる(S19)。
本実施例においては、「通常速度画像形成モード」におけるカラー画像形成モード速度はA4サイズ30枚/分である。また、「白黒画像形成モード」のうち「通常速度画像形成モード」では画像形成速度はA4サイズ40枚/分、「高速度画像形成モード」では画像形成速度はA4サイズ60枚/分とすることができる。
[実施例3]
実施例3には、カラー画像形成装置において本発明の方法を実現する上記実施例1、2と異なる現像装置構成を示す。
図6に実施例3の現像装置の構成を図示する。本実施例3の現像装置300は、図6に示す301、302の2つの現像剤収容部を有する。303〜306は現像剤攪拌混合部材(=スクリュー)、307、308は現像剤担持体(=現像スリーブ)であり、現像装置一つで2色の現像を別々に実現する構成となっている。
現像装置300中央には現像装置回転軸309および不図示の現像装置回転駆動手段を有しており、回転軸309を中心に現像装置300が回転する。その際には、不図示の現像装置移動手段により現像部から離間して回転を行う。現像装置300の回転駆動によって現像スリーブ307、308のいずれを感光ドラム310に近接したトナー飛翔部へ移動させることにより、現像装置に充填された2色のトナーのいずれかのトナーによる画像形成が行われる。
単一の現像装置において、2つの現像剤収容部には同色の通常トナーと濃トナーが収容される。ユーザにより「通常速度画像形成モード」が選択された場合には、現像装置を回転駆動して通常トナーを担持した現像スリーブを感光ドラムに対向させる。また、「高速度画像形成モード」が選択された場合には、同様の操作により濃トナーを担持した現像スリーブを感光ドラムに対向させる。そして、対向した現像装置によりドラム上にトナー像を形成する。
図7には、実施例3の現像装置を用いたフルカラー画像形成装置の構成の一例を示す。図7のように、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色で現像装置401〜404を設け、中間転写ベルト405に対して配列させる。本構成により、画像形成装置本体が過度に大きくなることなく、本発明の方法を実現させることができる。
[その他]
1)以上の各実施例はカラー画像形成装置であるが、本発明は、単色画像形成装置(たとえばモノクロ)において通常トナーによる通常速度画像形成モードと、濃トナーによる高速度画像形成モードを選択的に実行する画像形成装置にも有効に適用できる。
2)以上の実施例は第1および第2の画像形成モードそれぞれに専用の像担持体を有する方法であったが、通常トナーによる現像器と濃トナーによる現像器を一つの像担持体の周囲に配置する方法でも本発明を実現することが可能である。
記録材に対する画像形成は、転写方式に限られず、直接方式による画像形成であってもよい。
3)画像形成装置のトナー像の作像原理・プロセスは電子写真に限られず、転写方式あるいは直接方式の静電記録方式、磁気記録方式など任意である。
4)通常トナーおよび濃トナーに含有される着色剤は顔料に限られるものではない。
実施例1の画像形成装置の概略構成図である。 プリンタ部の部分的拡大図である。 実施例1の画像形成モードのフローチャートである。 実施例1の通常トナー及び濃トナーで画像形成した際の画像信号値に対する転写材上のトナー載り量を説明するグラフである。 実施例1の通常トナーおよび濃トナーで画像形成した際の画像信号値に対する転写材上のトナー反射濃度を説明するグラフである。 実施例3における現像装置の構成を表す概略図である。 実施例3における画像形成装置の構成を表す概略図である。 実施例2における画像形成装置の概略構成図である。 実施例2の画像形成モードのフローチャートである。 従来の画像形成装置の概略説明図である。
符号の説明
1a 第1の感光ドラム(像担持体)
1b 第2の感光ドラム(像担持体)
3a、3b レーザー露光光学系
4a 第1の現像ロータリー
4b 第2の現像ロータリー
5 中間転写ベルト(中間転写体)
41〜48 現像器
Sa 第1の画像形成部
Sb 第2の画像形成部

Claims (3)

  1. 少なくとも一の像担持体と、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色トナーのみで記録材上に画像を形成する第一画像形成モードと、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色の中で少なくとも一の色は第一画像形成モードに用いられる色に対して同じ色相で濃度が濃い色である色のトナーを用い、4色トナーのみで記録材上に画像を形成する第二画像形成モードと、を有する画像形成装置において、
    第二画像形成モードで形成される画像の最大載り量は第一画像形成モードで形成される画像の最大載り量よりも小さく、第二画像形成モードにより形成される画像の最大濃度は第一画像形成モードにより形成される画像の最大濃度と実質的に同じであり、第二画像形成モードの単位時間当りの画像形成数は第一画像形成モードの単位時間当りの画像形成数よりも大きいことを特徴とする画像形成装置。
  2. 第二画像形成モードでは、前記イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色と同じ色相で濃度が濃い色である濃イエロー、濃マゼンタ、濃シアン、濃ブラックのトナー像を形成するためのそれぞれの色トナーを現像する複数の濃トナー現像手段により記録材上にトナー像が形成されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 少なくとも一の像担持体と、記録材上に画像を形成するためのイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーにより現像する複数の現像手段と、記録材上に画像を形成するための前記イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの少なくとも一の色に対して同じ色相で濃度が濃い色であるトナーにより現像する少なくとも一の濃トナー現像手段と、を有し、複数の画像形成モードを有する画像形成装置において、
    色相が同じで濃度が濃いトナーの現像手段と色相が同じで濃度が薄いトナーの現像手段とから画像形成モードに応じて使用するいずれかの現像手段を選択することを特徴とする画像形成装置。
JP2006344278A 2006-12-21 2006-12-21 画像形成装置 Withdrawn JP2008158050A (ja)

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JP2020118974A (ja) * 2019-01-23 2020-08-06 キヤノン株式会社 画像形成装置

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