JP2008033260A - ホログラム記録装置、ホログラム再生装置、ホログラム記録方法およびホログラム再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】位相マスクの位置合わせを要することなく、かつ集光スポットにおいて参照光が広がらないように情報を記録するホログラム記録方法およびホログラム記録装置と、そのようにして記録された情報を再生するホログラム再生方法およびホログラム再生装置を提供する。
【解決手段】空間光変調器202は、レーザ光201を空間的に変調して、記録すべき情報を表わし、かつ所定の周波数成分を有する物体光203を出力するとともに、レーザ光201を空間的に変調して、所定の周波数成分と同一の周波数成分を有する記録用参照光204を出力する。対物レンズ205は、物体光203および記録用参照光204を同時に記録媒体200に集光する。
【選択図】図1
【解決手段】空間光変調器202は、レーザ光201を空間的に変調して、記録すべき情報を表わし、かつ所定の周波数成分を有する物体光203を出力するとともに、レーザ光201を空間的に変調して、所定の周波数成分と同一の周波数成分を有する記録用参照光204を出力する。対物レンズ205は、物体光203および記録用参照光204を同時に記録媒体200に集光する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ホログラム記録装置、ホログラム再生装置、ホログラム記録方法およびホログラム再生方法に関し、特に記録用参照光および再生用参照光の変調方法に関する。
に関する。
に関する。
近年、ホログラム技術は、次世代、次々世代光ディスクと競合する強力なストレージの候補として注目を集めている。ホログラムメモリの実用化へ向けて、ホログラム技術を利用して大容量データの記録再生を行うホログラム記録再生システムが提案されている(たとえば、非特許文献1参照)。このようなホログラム記録再生装置では、記録データに基づき変調された物体光と参照光を干渉させて生じる干渉縞がホログラム記録メディアに記録される。
物体光を、たとえば、図19のような画像とする。デジタルホログラムメモリでは、記録密度を向上させるために、レンズによってデータ画像のフーリエ変換像を記録する。これは、図19に示したようなデータ画像の振幅分布のフーリエ変換に比例することから、フーリエ変換ホログラムと呼ばれる。
図20は、データ画像のフーリエ変換像を示す。フーリエ変換像のx軸方向の広がりζは、式(1)で求めることができる。
ζ=k×λ×f×ωx …(1)
ここで、ζはデータ画像(信号光)のフーリエ変換像の広がり、kは比例定数、λは信号光の波長、fはフーリエ変換用のレンズの焦点距離、ωxは信号光のx軸方向の空間周波数を表わす。
ここで、ζはデータ画像(信号光)のフーリエ変換像の広がり、kは比例定数、λは信号光の波長、fはフーリエ変換用のレンズの焦点距離、ωxは信号光のx軸方向の空間周波数を表わす。
図20に示したフーリエ変換像のx軸方向の広がりは、図19に示したようなデータ画像のx軸方向の空間周波数ωxに対応する。x軸方向についてみると、フーリエ変換像は、ωx=0、ωy=0の位置にある0次光(低周波成分)を中心にプラス方向およびマイナス方向に対称に広がっている。y軸方向についても、同様である。このように空間周波数はプラスとマイナスの値を有するが、物体光のデータ画像を記録再生するには、いずれか一方の符号成分があればよい。
さらに、物体光の画像エッジ部分のみを記録再生する場合には、空間周波数の直流成分、すなわち0次光(ωx=0)も遮断することができる。したがって、0次成分を含まない、たとえばプラス成分(∞>ωx>0)のみを取り出して記録することによって、物体光の画像エッジ部分を記録再生することができる。
さらに、記録する画像(物体光)は、アナログデータ画像ではなく、二値のデジタルデータ画像であるので、空間周波数ωxが無限大の成分まで取り出して記録する必要はなく、デジタルデータ画像の一画素程度を周期とする空間周波数の成分が記録されれば十分である。
したがって、ホログラムにより情報の記録を行う際には、物体光のフーリエ変換像のうち、どの程度の空間周波数成分まで再生光との干渉に関与させ、干渉縞の形成に寄与させるかによって再生画像の画質が異なってくる。そのため、記録再生に用いる参照光をスペックル状に変化させるための位相マスクが参照光の光路中に挿入されることがある(特許文献1参照)。
特許文献1には、図21に示すような空間光変調器(液晶パネル)81の周りに位相マスク82を配置して瞳分割して行う方式が記載されている。すなわち、図示されないレーザー光源から出射されビームエキスパンダなどで平行光にされたレーザー光85が、空間光変調器81とその空間光変調器81の上方と下方に配置された位相マスク82に入射する。空間光変調器81は入射されたレーザー光を表示されているデータページパターンにより強度変調して物体光86とし、この物体光86がフーリエ変換レンズ83によりホログラム記録媒体(フォトポリマーなど)84の記録スポット(なお、ここで言うスポットとは3次元的な範囲を示すものとする)88に集光される。これと同時に、レーザー光85は位相マスク82に入力されてスペックル状の記録用参照光87となり、この記録用参照光87がフーリエ変換レンズ83によりホログラム記録媒体84のスポット89に集光される。これにより、物体光86と記録用参照光87の干渉により生じる干渉縞がホログラム記録媒体84の記録スポット88に記録されるが、その際、スポット89を照射する記録用参照光87はスペックル状で、ある程度の広がりを持った光束になっている。
特開2005−241773号公報
IBM J. RES. DEVELOP. VOL, 44 No. 3, MAY 2000. "Holographic data storage."
しかしながら、特許文献1に記載されているような位相マスクを用いたホログラム記録再生装置では、位相マスクの位置ずれにより、記録再生に用いる参照光の波面がずれてしまうことがある。そのため、参照光の光束に対する位相マスクの位置合わせが困難となるという問題がある。
また、記録媒体に光が照射されたとき、光に反応することのできる総量(以下、ダイナミックレンジ)は、一般的に限られており、限られたダイナミックレンジを可能な限り有効に活用することが望ましい。具体的には、記録媒体に情報を記録するために必要な1回分の露光量(1回の物体光および参照光の光照射光景)をなるべく小さく抑えることが要求される。しかしながら、特許文献1に記載されているように参照光に位相マスクを挿入した場合には、集光スポットにおいて参照光が広がってしまい、記録媒体に対し不要な屈折率変調を与え、結果として余計なダイナミックレンジを消費してしまうという問題がある。
それゆえに、本発明の目的は、位相マスクの位置合わせを要することなく、かつ集光スポットにおいて参照光が広がらないように情報を記録するホログラム記録方法およびホログラム記録装置と、そのようにして記録された情報を再生するホログラム再生方法およびホログラム再生装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、情報を表わす物体光と記録用参照光とを記録媒体に照射して物体光と記録用参照光によって生じる干渉縞を記録媒体に記録することで情報を記録するホログラム記録装置であって、光束を空間的に変調する空間光変調器と、変調された光束を記録媒体に集光するレンズとを備え、空間光変調器は、光束を空間的に変調して、記録すべき情報を表わし、かつ所定の周波数成分を有する物体光を出力する第1の空間光変調部と、光束を空間的に変調して、少なくとも、低周波成分を除く領域において、所定の周波数成分と同一の周波数成分を有する記録用参照光を出力する第2の空間光変調部とを含み、レンズは、物体光および記録用参照光を同時に記録媒体に集光する。
好ましくは、第1の空間光変調部および第2の空間光変調部は、入力された光束を振幅変調する。
好ましくは、物体光および記録用参照光は、同じ変調方式によって空間的に変調されている。
好ましくは、物体光および記録用参照光は、異なる変調方式によって空間的に変調されており、物体光と記録用参照光に与えられている変調において、隣接する輝点の最大数は等しい。
好ましくは、物体光および記録用参照光のフーリエ面における強度分布のうち、低周波成分を除く領域の包絡線のピーク位置が一致する。
また、本発明は、情報を表わす物体光と記録用参照光との干渉縞が記録された記録媒体から情報を読出すホログラム再生装置であって、光束を空間的に変調して、少なくとも、低周波成分を除く領域において、物体光が有する周波数成分と同一の周波数成分を有する再生用参照光を出力する空間光変調器と、再生用参照光を記録媒体に集光するレンズとを備える。
好ましくは、空間光変調器は、入力された光束を振幅変調する。
好ましくは、再生用参照光は、物体光と同じ変調方式によって空間的に変調されている。
好ましくは、再生用参照光は、物体光と同じ変調方式によって空間的に変調されている。
好ましくは、再生用参照光は、物体光と異なる変調方式によって空間的に変調されており、物体光と再生用参照光に与えられている変調において、隣接する輝点の最大数は等しい。
好ましくは、再生用参照光のフーリエ面での強度分布のうち、低周波成分を除く領域の包絡線におけるピーク位置が、物体光のフーリエ面における強度分布の包絡線のピーク位置と一致する。
また、本発明は、情報を表わす物体光と記録用参照光とを記録媒体に照射して物体光と記録用参照光によって生じる干渉縞を記録媒体に記録することで情報を記録するホログラム記録方法であって、光束を空間的に変調するステップと、変調された光束を記録媒体に集光するステップと、変調するステップにおいて、光束を空間的に変調して、記録すべき情報を表わし、かつ所定の周波数成分を有する物体光を出力し、さらに、光束を空間的に変調して、少なくとも、低周波成分を除く領域において、物体光の周波数成分と同一の周波数成分を有する記録用参照光を出力し、集光するステップにおいて、物体光および記録用参照光を同時に記録媒体に集光する。
好ましくは、変調するステップにおいて、入力された光束を振幅変調する。
好ましくは、変調するステップにおいて、物体光と記録用参照光を同じ変調方式によって空間的に変調する。
好ましくは、変調するステップにおいて、物体光と記録用参照光を同じ変調方式によって空間的に変調する。
好ましくは、変調するステップにおいて、物体光と記録用参照光を異なる変調方式によって空間的に変調し、物体光と記録用参照光に与える変調において、隣接する輝点の最大数を同じにする。
好ましくは、変調するステップにおいて、物体光および記録用参照光のフーリエ面での強度分布のうち、低周波成分を除く領域における包絡線のピーク位置が一致する強度分布を有する物体光および記録用参照光を出力する。
また、本発明は、情報を表わす物体光と記録用参照光との干渉縞が記録された記録媒体から情報を読出すホログラム再生方法であって、光束を空間的に変調して、少なくとも、低周波成分を除く領域において、物体光が有する周波数成分と同一の周波数成分を有する再生用参照光を出力するステップと、再生用参照光を記録媒体に集光するステップとを含む。
好ましくは、変調するステップにおいて、入力された光束を振幅変調する。
好ましくは、変調するステップにおいて、再生用参照光を物体光と同じ変調方式によって空間的に変調する。
好ましくは、変調するステップにおいて、再生用参照光を物体光と同じ変調方式によって空間的に変調する。
好ましくは、変調するステップにおいて、再生用参照光を、物体光と異なる変調方式によって空間的に変調し、物体光と再生用参照光に与える変調において、隣接する輝点の最大数を同じにする。
好ましくは、前記変調するステップにおいて、再生用参照光のフーリエ面での強度分布のうち、低周波成分を除く領域における包絡線のピーク位置が、物体光のフーリエ面における強度分布の包絡線のピーク位置と一致する強度分布を有する再生用参照光を出力する。
本発明によれば、位相マスクの位置合わせを要することなく、かつ集光スポットにおいて参照光が広がらないようにして情報を記録することができ、またそのように記録された情報を再生することができる。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
(ホログラム記録装置)
図1は、第1の実施形態のホログラム記録装置および記録媒体を表わす図である。
[第1の実施形態]
(ホログラム記録装置)
図1は、第1の実施形態のホログラム記録装置および記録媒体を表わす図である。
図1を参照して、このホログラム記録装置は、空間光変調器202と、対物レンズ205とを備える。
図示しない光源は、レーザー光201を出力する。
空間光変調器202は、レーザー光201を受けて、2次元的に空間変調された光を出力する。空間変調器202は、たとえば液晶表示装置、DMD(Digital Mirror Device)で実現される。空間光変調器202は、記録すべき情報を表わす物体光203を出力する第1の空間光変調部251と、記録用参照光204を出力する第2の空間光変調部252とを含む。
空間光変調器202は、レーザー光201を受けて、2次元的に空間変調された光を出力する。空間変調器202は、たとえば液晶表示装置、DMD(Digital Mirror Device)で実現される。空間光変調器202は、記録すべき情報を表わす物体光203を出力する第1の空間光変調部251と、記録用参照光204を出力する第2の空間光変調部252とを含む。
対物レンズ205は、空間光変調器202から出力された物体光203および記録用参照光204を記録媒体200に集光する。
記録媒体200は、感光性材料207と基板206とで構成されている。対物レンズ205を通過した物体光204および記録用参照光204は、記録媒体200内で干渉してホログラム208として記録媒体200に記録される。
図2は、空間光変調器202の表示領域を表わす図である。
図2を参照して、空間光変調器202の表示領域は、第1の空間光変調部251における物体光表示領域211と、第2の空間光変調部252における記録用参照光表示領域212とを含む。
図2を参照して、空間光変調器202の表示領域は、第1の空間光変調部251における物体光表示領域211と、第2の空間光変調部252における記録用参照光表示領域212とを含む。
第1の空間光変調部251における物体光表示領域211には、記録される情報(画像データ)が2:4差分符号化された二次元のページデータが表示される。この二次元のページデータは、図示しない制御部から送られてくる。
次に、2:4差分符号化について説明する。2:4差分符号化とは4×4画素を用いて8ビットを表現する変調方法である。2:4差分符号化においては、たとえば、図3(a)に示すような規則により2×2画素からなるユニットを用いて情報(2ビット)を表現する。図3においては、たとえば、液晶素子では、白抜きピクセルを“透過”、黒抜きピクセルを“非透過”としている。2×2画素からなるユニットは、そのうちただ一つの画素のみ光を透過し、他の3つの画素は光を遮蔽する。どの画素が光を透過するかの場合分けは4通りあり、すなわち、1つのユニットは2ビットに相当する。ここで、個々の画素は必ずしも空間光変調器の一つの画素である必要はなく、複数の画素の集合であっても良い。
図3(c)は図3(b)のビット列(=8ビット)を2:4差分符号化した結果を表わす図である。すなわち、図3(b)のビット列が初めから2ビットごとに区切られ、区切られた各2ビットに対応するユニットが図3(a)の規則にしたがって特定され、特定されたユニットが図3(c)の左上、右上、左下、右下の部分に順に配置される。
このように、2:4差分符号の最小パターンは、2×2画素からなるユニットが4個集まることによって構成される。また、2:4差分符号化では、8ビットの列が16画素のうち4個の輝点を用いて表現される。このため、2:4差分符号化では、8ビットを表現する最小パターンに対して、256通りの符号化パターンが存在する。
上述のように、第1の空間変調部251における物体光表示領域211に表示される二次元のページデータは、2:4差分符号化されているので、情報(画像データ)の内容に係わらず、最小のパターンは2ビットであるため、常に所定の周波数成分を有する。したがって、入射したレーザー光201は、この物体光表示領域211で振幅変調されて、上記所定の周波数成分を有する物体光203が生成される。
第2の空間光変調部252における記録用参照光表示領域212のそれぞれには、オンとオフがランダムに並ぶ画像データが2:4差分符号化された二次元のページデータが表示される。この二次元のページデータは、図示しない制御部から送られてくる。この二次元のページデータは、2:4差分符号化されているので、記録用参照光表示領域212に表示されるニ次元のページデータと、物体光表示領域211に表示されるニ次元のページデータとは、同一の周波数成分を有する。入射したレーザー光201は、この記録用参照光表示領域212の各々で振幅変調されて、物体光203と同一の周波数成分を有する記録用参照光204がそれぞれ生成される。
また、第1の実施形態においては、記録用参照光表示領域212において、2:4差分符号化により生成される256通りの最小パターンがランダムに並ぶように配置することで、記録用参照光204に変調を与えている。これは、同様のパターンが繰り返し隣接する場合、あるいは、数種類のみのパターンが周期的に配置されるような場合には、フーリエ面における強度分布が特定の領域に集中するためである。
空間光変調器202において、物体光表示領域211および記録用参照光表示領域212以外の表示領域は光を遮断するようになっている。なお、第1の実施形態では、記録用参照光表示領域212は4つ存在するが、本発明はこれに限定するわけでなく、複数個、もしくは単一の表示パターンであっても構わず、この限りではない。また、各表示領域の形状に関しても、この限りではない。
(フーリエ面の強度分布)
次に、第1の実施形態で用いた物体光および参照光の変調パターン、並びに、対物レンズ205の焦点近傍、すなわちフーリエ面209での強度分布について図4から図6を用いて説明する。
次に、第1の実施形態で用いた物体光および参照光の変調パターン、並びに、対物レンズ205の焦点近傍、すなわちフーリエ面209での強度分布について図4から図6を用いて説明する。
図4(a)は、第1の実施形態における、物体光203に与えた変調のパターンを示す図である。図中の白い点は、光が存在しており、黒い点は光が遮断されている。
図4(b)は、第1の実施形態において、物体光203のみが対物レンズ205によって集光された際のフーリエ面での強度分布を示すグラフである。このグラフにおいて、横軸が周波数、縦軸がフーリエ面での強度を表わす。
図4(b)を参照して、中心部近に見られる強度分布は、物体光203の低周波成分(0次光)の強度分布131であり、それ以外のピークとして、物体光203の高周波成分の強度分布132が存在する。
図5(a)は、第1の実施形態における、記録用参照光204に与えた変調のパターンを示す図である。図中の白い点は、光が存在しており、黒い点は光が遮断されている。なお、記録用参照光204を生成する際に、空間光変調期202において、記録用参照光表示領域212に表示した2次元のページデータは、物体光203を生成するために用いた変調方式と同様の変調方式(2:4差分符号化)を用いてランダムなデータを変調したものである。
図5(b)は、第1の実施形態において、記録用参照光204のみが対物レンズ205によって集光された際のフーリエ面での強度分布を示すグラフである。このグラフにおいて、横軸が周波数、縦軸がフーリエ面での強度を表わす。
図5(b)を参照して、中心部近に見られる強度分布は、記録用参照光204の低周波成分(0次光)の強度分布141であり、それ以外のピークとして、記録用参照光204の高周波成分の強度分布142が存在する。
図6(a)は第1の実施形態における、空間変調器202に表示された記録時における変調のパターンを示す図である。図中の白い点は、光が存在しており、黒い点は光が遮断されている。図6(a)の変調のパターンは、図4(a)の物体光203の変調のパターンと、図5(a)の記録用参照光204の変調のパターンとが合成されたものである。
図6(b)は、第1の実施形態の空間変調器202によって出力された物体光203と記録用参照光204が合わさった光束のフーリエ面での強度分布を示すグラフである。このグラフにおいて、横軸が周波数、縦軸がフーリエ面での強度を表わす。
図6(b)を参照して、中心部近に見られる強度分布は、低周波成分の強度分布151であり、それ以外の強度分布として、高周波成分の強度分布152が存在する。記録媒体200にはこれらの強度分布により屈折率変調が与えられホログラムが形成される。
空間変調器202から出力された物体光203および記録用参照光204は、その空間周波数成分は等しいので、図4(b)および図5(b)に示した包絡線133および包絡線143のピーク位置が低周波成分領域および高周波成分領域において一致する。
図6(b)では、物体光203の低周波成分の強度分布131が現われる位置と、記録用参照光204の低周波成分の強度分布141が現われる位置とが一致し、その結果位置が一致する強度分布131と強度分布141とが重畳された強度分布151が表わされている。また、物体光203の高周波成分の強度分布132が現われる位置と、記録用参照光204の高周波成分の強度分布142が現われる位置とが一致し、その結果位置が一致する強度分布132と強度分布142とが重畳された強度分布152が表わされている。これにより、記録媒体のダイナミックレンジを不要に消費することがなくホログラムを形成することができる。
次に、記録用参照光204に与えられている変調の空間周波数が、物体光203に与えられている変調の空間周波数と異なる場合の影響について説明する。
図7(a)および図8(a)は物体光203に与えられている変調の空間周波数と異なる空間周波数を有する、記録用参照光に与えた変調のパターンである。図7(b)および図8(b)はそのフーリエ面での強度分布を示している。このグラフにおいて、横軸が周波数、縦軸がフーリエ面での強度を表わす。なお、図7(a)および図8(a)は、ともに2:4差分符号化されている。
図7(b)および図8(b)は、図4(b)に示した物体光203のフーリエ面での強度分布と大きく異なっている。そのため、図7(b)および図8(b)に示した記録用参照光の変調のパターンを用いて記録を行った場合には、結果として記録媒体に対して無駄な露光を行う。すなわち、記録用参照光に、物体光203と異なる空間周波数を有する変調を与えた場合には、記録媒体のダイナミックレンジを浪費する。
(情報の記録動作)
次に、ホログラム記録装置の記録時の動作について説明する。
次に、ホログラム記録装置の記録時の動作について説明する。
図示しない光源から出力されたレーザー光201は、空間光振幅変調器202に導かれる。
空間光変調器202の第1の空間光変調部251は、レーザー光201を2:4差分符号化で空間的に変調して、記録すべき情報を表わし、かつ所定の周波数成分を有する物体光203を出力する。空間光変調器202の第2の空間光変調部252は、レーザー光201を2:4差分符号化で空間的に変調して、上記所定の周波数成分と同一の周波数成分を有する記録用参照光204を出力する。
次に、対物レンズ205が、空間光変調器202から出力された物体光203および記録用参照光204を記録媒体200に集光する。物体光203および記録用参照光204は、記録媒体200内で干渉してホログラム208として記録媒体200に記録される。
(ホログラム再生装置)
図9は、第1の実施形態のホログラム再生装置および記録媒体を表わす図である。
図9は、第1の実施形態のホログラム再生装置および記録媒体を表わす図である。
図9において、図1と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明は繰返さない。
空間光変調器302は、レーザー光201を受けて、2次元的に空間変調された光を出力する。空間光変調器302は、再生用参照光304を出力する第2の空間光変調部352を含む。
空間光変調器302は、レーザー光201を受けて、2次元的に空間変調された光を出力する。空間光変調器302は、再生用参照光304を出力する第2の空間光変調部352を含む。
図10は、空間光変調器302の表示領域を表わす図である。
図10を参照して、空間光変調器302の第2の空間光変調部352における再生用参照光表示領域312は、図2の記録用参照光表示領域212と同様である。すなわち、第2の空間光変調部352における再生用参照光表示領域312の各々には、オンとオフがランダムに並ぶ画像データが2:4差分符号化された二次元のページデータが表示される。この二次元のページデータは、図示しない制御部から送られてくる。この二次元のページデータは、2:4差分符号化されているので、再生用参照光表示領域312に表示されるニ次元のページデータは、物体光表示領域211に表示されるニ次元のページデータおよび記録用参照光表示領域212に表示されるニ次元のページデータと同一の周波数成分を有する。また、空間光変調器302から出力された再生用参照光304と、ホログラム記録装置の空間変調器202から出力された物体光203の空間周波数成分は等しいので、フーリエ面において、これらの包絡線のピーク位置が低周波成分領域および高周波成分領域において一致する。
図10を参照して、空間光変調器302の第2の空間光変調部352における再生用参照光表示領域312は、図2の記録用参照光表示領域212と同様である。すなわち、第2の空間光変調部352における再生用参照光表示領域312の各々には、オンとオフがランダムに並ぶ画像データが2:4差分符号化された二次元のページデータが表示される。この二次元のページデータは、図示しない制御部から送られてくる。この二次元のページデータは、2:4差分符号化されているので、再生用参照光表示領域312に表示されるニ次元のページデータは、物体光表示領域211に表示されるニ次元のページデータおよび記録用参照光表示領域212に表示されるニ次元のページデータと同一の周波数成分を有する。また、空間光変調器302から出力された再生用参照光304と、ホログラム記録装置の空間変調器202から出力された物体光203の空間周波数成分は等しいので、フーリエ面において、これらの包絡線のピーク位置が低周波成分領域および高周波成分領域において一致する。
入射したレーザー光201は、この再生用参照光表示領域312の各々で振幅変調されて、記録用参照光204と同一の周波数成分を有する再生用参照光304がそれぞれ生成される。
(情報の再生動作)
次に、ホログラム再生装置の再生時の動作について説明する。
次に、ホログラム再生装置の再生時の動作について説明する。
図示しない光源から出力されたレーザー光201は、空間光振幅変調器302に導かれる。
空間光変調器302の第2の空間光変調部352は、レーザー光201を2:4差分符号化で空間的に変調して、記録用参照光204および物体光203の周波数成分と同一の周波数成分を有する再生用参照光304を出力する。
次に、対物レンズ205が、空間光変調器302から出力された再生用参照光304を記録媒体200に集光する。再生用参照光304は、ホログラム208に照射されて、ホログラム208の回折により、物体光203が再生される。
以上のように、第1の実施形態のホログラム記録装置およびホログラム再生装置によれば、物体光203、記録用参照光204および再生用参照光304の空間周波数成分が等しくなるようにすることで、位相マスクの位置合わせを要することがなく、かつ集光スポットにおいて参照光が広がらないようにして情報を記録することができ、またそのように記録された情報を再生することができる。
[第2の実施形態]
(ホログラム記録装置)
図11は、第2の実施形態のホログラム記録装置および記録媒体を表わす図である。
(ホログラム記録装置)
図11は、第2の実施形態のホログラム記録装置および記録媒体を表わす図である。
図11において、図1と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明は繰返さない。
空間光変調器402は、レーザー光201を受けて、2次元的に空間変調された光を出力する。空間変調器402は、たとえば液晶表示装置、DMD(Digital Mirror Device)で実現される。空間光変調器402は、記録すべき情報を表わす物体光403を出力する第1の空間光変調部451と、記録用参照光404を出力する第2の空間光変調部452とを含む。
空間光変調器402は、レーザー光201を受けて、2次元的に空間変調された光を出力する。空間変調器402は、たとえば液晶表示装置、DMD(Digital Mirror Device)で実現される。空間光変調器402は、記録すべき情報を表わす物体光403を出力する第1の空間光変調部451と、記録用参照光404を出力する第2の空間光変調部452とを含む。
図12は、空間光変調器402の表示領域を表わす図である。
図12を参照して、空間光変調器402には、第1の空間光変調部451における物体光表示領域411と、第2の空間光変調部452における記録用参照光表示領域412とを含む。
図12を参照して、空間光変調器402には、第1の空間光変調部451における物体光表示領域411と、第2の空間光変調部452における記録用参照光表示領域412とを含む。
第1の空間光変調部451における物体光表示領域411には、記録される情報(画像データ)が3−16符号化された二次元のページデータが表示される。この二次元のページデータは、図示しない制御部から送られてくる。
次に、3−16符号化について説明する。3−16符号化とは4×4画素を用いて8ビットを表現する変調方法である。3−16符号化においては、2:4差分符号化と異なり、図13(a)のように、4×4画素のうち、3画素を用いて8ビットが表現される。
3−16符号化では2:4差分符号化と同様に、図13(b)に示すように2×2画素からなる2ビットの情報を有するユニットを用いる。ただし、図13(b)に示すユニットを用いるのは3個までであり、残りの2×2画素は光が遮断されている。4×4画素中でこの遮断されている2×2画素が、右上、右下、左上、左下のいずれの位置に納まるかで、たとえば8ビット列の最初の2ビットが表わされる。4×4画素中で遮断されている2×2画素が左上、右上、左下、右下にある場合に、8ビット列の最初の2ビットが、たとえば、“00”、“01”、“10”、“11”であるとする。
たとえば、図13(c)に示したパターンでは、光が遮断されている2×2画素が左上にあるため、8ビット列の最初の2ビットは“00”になる。残りの画素に関しては、図13(b)の規則によって、右上が“11”、左下が“10”、右下が“01”となる。したがって、図13(c)に示したパターンは“00111001”のビット列を表現することになる。
3−16符号化においても、8ビットを表現する最小パターンに対して、256通りの符号化パターンが存在する。3−16符号化においては隣接する透過画素の最大個数は2個であるため、3−16符号化された物体光のフーリエ面での低周波成分以外の強度分布の位置は、2:4差分符号化された記録用参照光の低周波成分以外の強度分布の位置と一致する。
これに対して、たとえば、物体光が3−16符号化により変調され、記録用参照光が、図14(a)に示すように2画素で1ビットを表現するような1:2差分符号化(差分コーディング)によって変調された場合について説明する。図14(b)は、1:2差分符号化された記録用参照光のパターンの例を表わす。
このような場合、3−16符号化によって変調されている物体光では連続する輝点の最大数が2個であるのに対し、1:2差分符号化によって変調されている記録用参照光は、連続する輝点の最大数が2個以上となってしまう。つまり、物体光と記録用参照光の隣接する透過画素の最大個数が異なる。このような場合では、フーリエ面において、記録用参照光の低周波成分の光強度が強くなり、ホログラムを形成する際、低周波成分の干渉が支配的となる。低周波成分の干渉が支配的となった際、再生時に得られる画像は、高周波成分からの寄与が相対的に少ないため、各画素のエッジがぼやけた再生像となり、結果的にビットエラーが増大する。また、低周波成分の光強度が高くなるために、記録媒体のダイナミックレンジを浪費する。
上記のような問題を回避するため、第2の実施形態においては、物体光に3−16符号化による変調を与え、記録用参照光に2:4差分符号化による変調を与えることによって、各光束において、隣接する輝点の最大数を2個としている。
図15(a)は3−16符号化により変調された物体光の表示パターンであり、図15(b)は図15(a)の表示パターンにより生成された物体光のフーリエ面での強度分布である。このグラフにおいて、横軸が周波数、縦軸がフーリエ面での強度を表わす。図15(b)を参照して、中心部近に見られる強度分布は、物体光の低周波成分(0次光)の強度分布171であり、それ以外の強度分布として、物体光の高周波成分の強度分布172が存在する。図15(b)および図5(b)を参照して、フーリエ面において、3−16符号化により変調された物体光の高周波成分の強度分布172と、2:4差分符号化により変調された記録用参照光の高周波成分の強度分布142の位置が一致する。つまり、低周波成分を除く領域において、3−16符号化により変調された物体光と、2:4差分符号化により変調された記録用参照光とは、同一の周波数成分を有する。また、低周波成分を除く領域において、図15(b)および図5(b)に示した包絡線174および包絡線143のピーク位置が一致する。
第2の空間光変調部452における記録用参照光表示領域412の各々における、パターンは、第1の実施の形態と同様に、2:4差分符号化により生成される256通りの最小パターンのうち、同じ最小パターンが隣接しないように配置されている。このように設定された記録用参照光表示領域412のページデータは、図示しない制御部から送られる。
図16は、第2の実施形態における、空間変調器402に表示される記録時における変調のパターンを示す図である。図中の白い点は、光が存在しており、黒い点は光が遮断されている。図16の変調のパターンは、3−16符号化により変調された物体光403の変調のパターンと、2:4差分符号化により変調された記録用参照光404の変調のパターンとが合成されたものである。
入射したレーザー光201は、この記録用参照光表示領域412の各々で振幅変調されて、そのフーリエ面において、低周波成分以外の領域において、物体光403と同一の周波数成分を有する記録用参照光404がそれぞれ生成される。
空間光変調器402において、物体光表示領域411および記録用参照光表示領域412以外の表示領域は光を遮断するようになっている。なお、第2の実施形態では、記録用参照光表示領域412は4つ存在するが、本発明はこれに限定するわけでなく、複数個、もしくは単一の表示パターンであっても構わず、この限りではない。また、各表示領域の形状に関しても、この限りではない。
(情報の記録動作)
次に、ホログラム記録装置の記録時の動作について説明する。
次に、ホログラム記録装置の記録時の動作について説明する。
図示しない光源から出力されたレーザー光201は、空間光振幅変調器402に導かれる。
空間光変調器402の第1の空間光変調部451は、レーザー光201を3−16符号化で空間的に変調して、記録すべき情報を表わし、かつフーリエ面において所定の強度分布を有する物体光403を出力し、第2の空間光変調部452は、レーザー光201を2:4差分符号化で空間的に変調して、低周波成分を除く領域において、上記所定の周波数成分と同一の周波数成分を有する記録用参照光404を出力する。
次に、対物レンズ205が、空間光変調器402から出力された物体光403および記録用参照光404を記録媒体200に集光する。物体光403および記録用参照光404は、記録媒体200内で干渉してホログラム208として記録媒体200に記録される。
(ホログラム再生装置)
図17は、第2の実施形態のホログラム再生装置および記録媒体を表わす図である。
図17は、第2の実施形態のホログラム再生装置および記録媒体を表わす図である。
図17において、図1と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明は繰返さない。
空間光変調器502は、レーザー光201を受けて、2次元的に空間変調された光を出力する。空間光変調器502は、再生用参照光504を出力する第2の空間光変調部552を含む。
空間光変調器502は、レーザー光201を受けて、2次元的に空間変調された光を出力する。空間光変調器502は、再生用参照光504を出力する第2の空間光変調部552を含む。
図18は、空間光変調器502の表示領域を表わす図である。
図18を参照して、空間光変調器502の第2の空間光変調部552における再生用参照光表示領域512は、図12の記録用参照光表示領域412と同様である。
図18を参照して、空間光変調器502の第2の空間光変調部552における再生用参照光表示領域512は、図12の記録用参照光表示領域412と同様である。
入射したレーザー光201は、この再生用参照光表示領域512の各々で振幅変調されて、低周波成分以外の領域において、物体光403と同一の周波数成分を有する再生用参照光504がそれぞれ生成される。より具体的には、第2の空間光変調部552は、再生用参照光504のフーリエ面の強度分布のうち、低周波成分を除く領域における包絡線のピーク位置が、物体光403のフーリエ面での強度分布のうち、低周波成分を除く領域における包絡線のピーク位置と一致するような強度分布を有する再生用参照光504を出力する。
(情報の再生動作)
次に、ホログラム再生装置の再生時の動作について説明する。
次に、ホログラム再生装置の再生時の動作について説明する。
図示しない光源から出力されたレーザー光201は、空間光振幅変調器502に導かれる。
空間光変調器502の第2の空間光変調部552は、レーザー光201を2:4差分符号化で空間的に変調して、低周波成分を除く領域において、物体光403の周波数成分と同一の周波数成分を有する再生用参照光504を出力する。
次に、対物レンズ205が、空間光変調器502から出力された再生用参照光504を記録媒体200に集光する。再生用参照光504は、ホログラム208に照射されて、ホログラム208の回折により、物体光403が再生される。
以上のように、第2の実施形態のホログラム記録装置およびホログラム再生装置によれば、物体光403、記録用参照光404および再生用参照光504のフーリエ面の強度分布が、低周波成分以外の強度分布の位置を合わせることで、位相マスクの位置合わせを要することがなく、かつ集光スポットにおいて参照光が広がらないようにして情報を記録することができ、またそのように記録された情報を再生することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
82 位相マスク、83 フーリエ変換レンズ、84,200 記録媒体、85,201 レーザー光、81,202,302,402,502 空間光変調器、86,203,403 物体光、88 物体光スポット、89 参照光スポット、87,204,404,504 記録用参照光、304 再生用参照光、205 対物レンズ、206 基板、207 感光性材料、208 ホログラム、209 フーリエ面、251,451 第1の空間光変調部、252,352,452,552 第2の空間光変調部、211,411 物体光表示領域、212,412 記録用参照光表示領域、312,512 再生用参照光表示領域、131,171 物体光の低周波成分の強度分布、132,172 物体光の高周波成分の強度分布、141 記録用参照光の低周波成分の強度分布、142 記録用参照光の高周波成分の強度分布、151 物体光と記録用参照光が合わさった光束の低周波成分の強度分布、152 物体光と記録用参照光が合わさった光束の高周波成分の強度分布。
Claims (20)
- 情報を表わす物体光と記録用参照光とを記録媒体に照射して前記物体光と前記記録用参照光によって生じる干渉縞を前記記録媒体に記録することで情報を記録するホログラム記録装置であって、
光束を空間的に変調する空間光変調器と、
前記変調された光束を前記記録媒体に集光するレンズとを備え、
前記空間光変調器は、
前記光束を空間的に変調して、記録すべき情報を表わし、かつ所定の周波数成分を有する物体光を出力する第1の空間光変調部と、
前記光束を空間的に変調して、少なくとも、低周波成分を除く領域において、前記所定の周波数成分と同一の周波数成分を有する記録用参照光を出力する第2の空間光変調部とを含み、
前記レンズは、前記物体光および前記記録用参照光を同時に前記記録媒体に集光する、ホログラム記録装置。 - 前記第1の空間光変調部および前記第2の空間光変調部は、前記入力された光束を振幅変調する、請求項1記載のホログラム記録装置。
- 前記物体光および前記記録用参照光は、同じ変調方式によって空間的に変調されている、請求項1記載のホログラム記録装置。
- 前記物体光と前記記録用参照光は、異なる変調方式によって空間的に変調されており、前記物体光と前記記録用参照光に与えられている変調において、隣接する輝点の最大数は等しい、請求項1記載のホログラム記録装置。
- 前記物体光および前記記録用参照光のフーリエ面での強度分布のうち、低周波成分を除く領域の包絡線のピーク位置が一致する、請求項3および請求項4記載のホログラム記録装置。
- 情報を表わす物体光と記録用参照光との干渉縞が記録された記録媒体から情報を読出すホログラム再生装置であって、
光束を空間的に変調して、少なくとも、低周波成分を除く領域において、前記物体光が有する周波数成分と同一の周波数成分を有する再生用参照光を出力する空間光変調器と、
前記再生用参照光を前記記録媒体に集光するレンズとを備えた、ホログラム再生装置。 - 前記空間光変調器は、前記入力された光束を振幅変調する、請求項6記載のホログラム再生装置。
- 前記再生用参照光は、前記物体光と同じ変調方式によって空間的に変調されている、請求項6記載のホログラム再生装置。
- 前記再生用参照光は、前記物体光と異なる変調方式によって空間的に変調されており、前記物体光と前記再生用参照光に与えられている変調において、隣接する輝点の最大数は等しい、請求項6記載のホログラム再生装置。
- 前記再生用参照光のフーリエ面での強度分布のうち、低周波成分を除く領域における包絡線のピーク位置が、前記物体光のフーリエ面における強度分布の包絡線のピーク位置と一致する請求項8および請求項9記載のホログラム再生装置。
- 情報を表わす物体光と記録用参照光とを記録媒体に照射して前記物体光と前記記録用参照光によって生じる干渉縞を前記記録媒体に記録することで情報を記録するホログラム記録方法であって、
光束を空間的に変調するステップと、
前記変調された光束を前記記録媒体に集光するステップと、
前記変調するステップにおいて、前記光束を空間的に変調して、記録すべき情報を表わし、かつ所定の周波数成分を有する物体光を出力し、さらに前記光束を空間的に変調して、少なくとも、低周波成分を除く領域において、前記物体光の周波数成分と同一の周波数成分を有する記録用参照光を出力し、
前記集光するステップにおいて、前記物体光および前記記録用参照光を同時に前記記録媒体に集光する、ホログラム記録方法。 - 前記変調するステップにおいて、前記入力された光束を振幅変調する、請求項11記載のホログラム記録方法。
- 前記変調するステップにおいて、前記物体光および前記記録用参照光を同じ変調方式によって空間的に変調する、請求項11記載のホログラム記録方法。
- 前記変調するステップにおいて、前記物体光と前記記録用参照光を異なる変調方式によって空間的に変調し、前記物体光と前記記録用参照光に与える変調において、隣接する輝点の最大数を同じにする請求項11記載のホログラム記録方法。
- 前記変調するステップにおいて、前記物体光および前記記録用参照光のフーリエ面での強度分布のうち、低周波成分を除く領域における包絡線のピーク位置が一致する強度分布を有する物体光および記録用参照光を出力する、請求項13および請求項14記載のホログラム記録方法。
- 情報を表わす物体光と記録用参照光との干渉縞が記録された記録媒体から情報を読出すホログラム再生方法であって、
光束を空間的に変調して、少なくとも、低周波成分を除く領域において、前記物体光が有する周波数成分と同一の周波数成分を有する再生用参照光を出力するステップと、
前記再生用参照光を前記記録媒体に集光するステップとを含む、ホログラム再生方法。 - 前記変調するステップにおいて、前記入力された光束を振幅変調する、請求項16記載のホログラム再生方法。
- 前記変調するステップにおいて、前記再生用参照光を、前記物体光と同じ変調方式によって空間的に変調する、請求項16記載のホログラム再生方法。
- 前記変調するステップにおいて、前記再生用参照光を、前記物体光と異なる変調方式によって空間的に変調し、前記物体光と前記再生用参照光に与える変調において、隣接する輝点の最大数を同じにする請求項16記載のホログラム再生方法。
- 前記変調するステップにおいて、前記再生用参照光のフーリエ面での強度分布のうち、低周波成分を除く領域における包絡線のピーク位置が、前記物体光のフーリエ面における強度分布の包絡線のピーク位置と一致する強度分布を有する再生用参照光を出力する、請求項18および請求項19記載のホログラム再生方法。
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