JP2008028627A - マルチキャリア移動通信システム、移動局装置、基地局装置、同期チャネルマッピング方法及び周辺セルサーチ方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】移動局の状態に応じた最適な周辺セルサーチを実施可能とする。
【解決手段】本発明に関わるチャネルマッピング方法は、同期チャネル(SCH)を2つに分割し、基地局の周波数帯域幅の中心に分割したSCHをそれぞれ配置する。移動局は、移動局情報(CQI、位置情報、移動速度、移動局の送信電力、パスロス、受信品質の変動量)の少なくとも一つを取得し(S1)。基地局へ移動局情報を送信する(S2)。基地局は、移動局情報の少なくとも一つの情報を基に移動局の状態を判断し(S3)、移動局の状態に最適な周辺セルサーチのためのパケットスケジューリングを決定して(S4)、移動局に通知する(S5)。移動局は、パケットスケジューリングに従って受信周波数領域を変更して周辺セルサーチを行う。
【選択図】図4
【解決手段】本発明に関わるチャネルマッピング方法は、同期チャネル(SCH)を2つに分割し、基地局の周波数帯域幅の中心に分割したSCHをそれぞれ配置する。移動局は、移動局情報(CQI、位置情報、移動速度、移動局の送信電力、パスロス、受信品質の変動量)の少なくとも一つを取得し(S1)。基地局へ移動局情報を送信する(S2)。基地局は、移動局情報の少なくとも一つの情報を基に移動局の状態を判断し(S3)、移動局の状態に最適な周辺セルサーチのためのパケットスケジューリングを決定して(S4)、移動局に通知する(S5)。移動局は、パケットスケジューリングに従って受信周波数領域を変更して周辺セルサーチを行う。
【選択図】図4
Description
本発明は、セルラ無線方式を用いる移動通信システム、移動局装置、基地局装置、及び移動通信方法に関し、より詳細には、マルチキャリア移動通信システムを用いる移動局装置、基地局装置の周辺セルサーチ方法に関する。
現在、無線アクセス技術であるRAT(Radio Access Technology)として、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で規定されているW−CDMA(Wideband−Code Division Multiple Access、非特許文献1)が第三世代セルラ移動通信方式として標準化され、順次サービスが開始されている。
また、第三世代RATの進化(Evolved Universal Terrestrial Radio Access、以降EUTRAと称する)及び第三世代RATアクセスネットワークの進化(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network、以降EUTRANと称する)が検討されている。EUTRAでは、通信方式として、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)方式が提案されている(非特許文献2)。
セルラ移動通信方式では、移動局が基地局の通信エリアであるセルまたはセクタ内において、事前に基地局と無線同期している必要があることから、基地局では規定の構成から成る同期チャネル(Synchronization Channel、以降SCHと称する)を送信し、移動局にてSCHを検出し、送信タイミングを取得することで基地局と同期を取る。なお、W−CDMA方式では、SCHとしてP−SCH(Primary SCH)とS−SCH(Secondary SCH)が同じタイミングで送信される。
移動局は、P−SCHによってスロット同期を取得し、S−SCHの送信パターンによってフレーム同期を取得すると共に、基地局を区別するためのセルIDのグループを特定する。更にセルIDグループから基地局のセルIDを特定するには、共通パイロットチャネル(Common Pilot Channel、以降CPICHと称する)を用いる(非特許文献1の35頁〜45頁“2−2−2.セルサーチ”参照)。上記の一連の制御、すなわち、移動局が基地局と無線同期を取り、更にその基地局のセルIDを特定するまでの制御をセルサーチと呼ぶ。
セルサーチは、初期セルサーチと周辺セルサーチとに分類される。初期セルサーチとは移動局が電源オン後に最も近いセルを検索し、そのセルに在圏するために行うセルサーチであり、周辺セルサーチとは初期セルサーチ後に、移動局がハンドオーバー先の候補セルを検索するために行うセルサーチのことである。
EUTRAは、OFDMA方式を用いたマルチキャリア通信であるため、同期チャネル(SCH)を使用するものの、前述したW−CDMA方式のセルサーチとは異なる制御が必要なことが知られている。例えば、EUTRAでは既存の2Gや3Gサービスとの共存のため、異なる周波数帯域幅(例えば、1.25MHz、2.5MHz、5MHz、10MHz、20MHz)を持つ基地局をサポートする必要がある。このことを考慮し、SCHの周波数帯域幅を1.25MHzとし、基地局の周波数帯域幅の中心で送信する方法が考えられている(非特許文献2)。
図13はEUTRAにおける異なる周波数帯域幅を持つ基地局とSCHの関係を示した図である。図13に示すように、基地局の周波数帯域幅が異なっていても、SCHは常に基地局の周波数帯域幅の中心で送信される。これにより、隣接する基地局の周波数帯域幅が現在の基地局の周波数帯域幅と異なっていても、移動局は周波数帯域幅の中心で周辺セルサーチを行うことによってSCHを検出することが可能となる。
また、SCH以外のEUTRAで使用される制御チャネルとその役割について以下に簡単に説明する。制御チャネルとしては下り共通パイロットチャネル、上り共通パイロットチャネル、下り共用制御チャネル、上り共用制御チャネルがある。
下り共通パイロットチャネル(Down Link Common Pilot Channel、以降DL−CPICHと称する)は、基地局から移動局へ送信されるチャネルであり、固定の送信電力で送信されている。移動局はDL−CPICHの受信電力を測定することで下りの受信品質を判断する。受信品質は品質情報指標(Channel Quality Indicator、以降CQIと称する)として上り共用制御チャネルを用いて基地局へフィードバックされる。基地局はフィードバックされたCQIを基に下りのスケジューリングを行う。
上り共通パイロットチャネル(Up Link Common Pilot Channel、以降UL−CPICHと称する)は、移動局から基地局へ送信されるチャネルであり、固定の送信電力で送信されている。基地局はUL−CPICHの受信電力を測定することで上りの受信品質を判断する。基地局は受信品質を基に上りのスケジューリングを行う。
下り共用制御チャネルは、基地局から移動局へ送信されるチャネルであり、複数移動局に対して共通的に使用される。基地局は、送信タイミング情報やスケジューリング情報(上り/下りリソース割当て情報)の送信に下り共用制御チャネルを用いる。
上り共用制御チャネルは、移動局から基地局へ送信されるチャネルであり、移動局は、品質情報指標(CQI)、HARQ(Hybrid Auto Repeat Request)、ACK/NACK(Acknowledge/Not Acknowledge)などの情報の通知に上り共用制御チャネルを用いる。
EUTRAにおいて、移動局の能力(UE Capability)として送受信帯域幅は最低でも10MHzの性能を持つことが規定されている(非特許文献2)。
図14は、受信帯域幅が10MHzの性能を持つ移動局1〜移動局3が、周波数帯域幅20MHzの基地局に在圏していることを示した図である。このとき、移動局は図中の移動局1〜3のいずれかの位置で送受信を行う。移動局が通信中の場合、移動局1と移動局2の位置で通信するのが良い。これは、移動局3の位置では、中心の10MHzの領域に負荷が集中することで、セル内の移動局の収容移動局数が減少するためである。
図14は、受信帯域幅が10MHzの性能を持つ移動局1〜移動局3が、周波数帯域幅20MHzの基地局に在圏していることを示した図である。このとき、移動局は図中の移動局1〜3のいずれかの位置で送受信を行う。移動局が通信中の場合、移動局1と移動局2の位置で通信するのが良い。これは、移動局3の位置では、中心の10MHzの領域に負荷が集中することで、セル内の移動局の収容移動局数が減少するためである。
一方、移動局が待ち受け中の場合、SCHが中心1.25MHzに亘って送信されているため、移動局1と移動局2の位置ではSCHの1.25MHzのどちらか半分しか受信できなくなり、周辺セルサーチの性能が劣化する。そのため、待ち受け中の場合はSCHを全て受信可能な移動局3の位置に配置するのが良い。なお、移動局が待ち受け中の場合はリソース割当てがされないため、周波数帯域幅の中心(移動局3の位置)に配置しても負荷が集中することはないため、移動局3の位置に配置するのが良い。
しかしながら、通信中の場合でもハンドオーバーのために周辺セルサーチは必要であるため、移動局1や移動局2の位置であっても十分なセル検出性能が確保可能な周辺セルサーチ方法が必要となる。
そのため、例えば移動局1や移動局2の位置にある移動局が、周辺セルサーチを行うときだけ周波数帯域幅の中心(移動局3の位置)に移動してSCHを受信する方法が考えられる。また、非特許文献3では、セルエッジユーザなどの周辺セルサーチが必要な移動局に限定して、周波数帯域幅の中心(移動局3の位置)に配置する方法が示されている。
立川 敬二,"W−CDMA移動通信方式",ISBN4−621−04894−5,平成13年6月25日初版発行、丸善株式会社 3GPP TR(Technical Report)25.814,V1.5.0(2006−5),Physical Layer Aspects for Evoloved UTRA.http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html−info/25814.htm LG Electronics."Discussion and draft answers on LS R1−061109",3GPP TSG RAN WG1 Meeting #45,Shanghai,China,8−12 May,2006,R1−061154
そのため、例えば移動局1や移動局2の位置にある移動局が、周辺セルサーチを行うときだけ周波数帯域幅の中心(移動局3の位置)に移動してSCHを受信する方法が考えられる。また、非特許文献3では、セルエッジユーザなどの周辺セルサーチが必要な移動局に限定して、周波数帯域幅の中心(移動局3の位置)に配置する方法が示されている。
立川 敬二,"W−CDMA移動通信方式",ISBN4−621−04894−5,平成13年6月25日初版発行、丸善株式会社 3GPP TR(Technical Report)25.814,V1.5.0(2006−5),Physical Layer Aspects for Evoloved UTRA.http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html−info/25814.htm LG Electronics."Discussion and draft answers on LS R1−061109",3GPP TSG RAN WG1 Meeting #45,Shanghai,China,8−12 May,2006,R1−061154
しかしながら、図14において周波数帯域幅の両側(移動局1や移動局2の位置)にある移動局が、周辺セルサーチを行うときだけ周波数帯域幅の中心(移動局3の位置)に移動してSCHを受信する前記の方法は、移動局が受信する周波数帯域幅が変わるため、適切なタイミングで受信周波数の切り替え処理が必要となる。そのため、セルエッジのユーザや高速移動中のユーザは周辺セルサーチのための受信周波数切り替え処理が頻繁に発生し、消費電力が増加するという問題がある。
また、非特許文献3に示されている、セルエッジユーザなどの周辺セルサーチが必要な移動局に限定して、周波数帯域幅の中心(移動局3の位置)に配置する方法は、セルエッジに多数のユーザが存在している場合、周波数帯域幅の中心(移動局3の位置)においてシステム全体の負荷が高くなり、伝送レートの低下や、収容移動局数が減少するという問題がある。
本発明は、上記を鑑みてなされたもので、通信中の移動局の状態に対応して周辺セルサーチを効率的に実施可能としたマルチキャリア移動通信システム、移動局装置、基地局装置、同期チャネルマッピング方法及び周辺セルサーチ方法を提供することを目的とする。
本発明は、同期チャネル(SCH)を2つに分割し、基地局の周波数帯域幅の中心に分割したSCHをそれぞれ配置するチャネルマッピング方法を採り、移動局は、移動局情報(CQI、位置情報、移動速度、移動局の送信電力、パスロス、受信品質の変動量)の少なくとも一つを測定する機能と、基地局へ前記移動局情報を送信する機能を具備し、基地局は、前記移動局情報の少なくとも一つの情報を基に移動局の状態を判断する機能を具備し、前記移動局の状態に最適な周辺セルサーチのためのパケットスケジューリングを決定し、前記移動局は前記パケットスケジューリングに従って受信周波数領域を変更して周辺セルサーチを行うことを特徴とする。
また、本発明の別の形態は、同期チャネル(SCH)を2つに分割し、基地局の周波数帯域幅の中心に分割したSCHをそれぞれ配置するチャネルマッピング方法を採り、移動局は、移動局情報(CQI、位置情報、移動速度、移動局の送信電力、パスロス、受信品質の変動量)の少なくとも一つを測定する機能と、前記移動局情報を基に移動局の状態を判断する機能と、判断した移動局の状態を基地局へ送信する機能を具備し、基地局は、前記移動局の状態に最適な周辺セルサーチのためのパケットスケジューリングを決定し、前記移動局は前記パケットスケジューリングに従って受信周波数領域を変更して周辺セルサーチを行うことを特徴とする。
また、本発明の別の形態は、同期チャネル(SCH)を2つに分割し、基地局の周波数帯域幅の中心に分割したSCHをそれぞれ配置するチャネルマッピング方法を採り、移動局は、移動局情報(CQI、位置情報、移動速度、移動局の送信電力、パスロス、受信品質の変動量)の少なくとも一つを測定する機能と、基地局へ前記移動局情報を送信する機能を具備し、基地局は、前記移動局情報の少なくとも一つの情報を基に移動局の状態を判断する機能と、判断した移動局の状態を移動局へ送信する機能を具備し、前記移動局の状態に最適な周辺セルサーチのためのパケットスケジューリングを決定し、前記移動局は前記パケットスケジューリングに従って受信周波数領域を変更して周辺セルサーチを行うことを特徴とする。
以下に本発明の各請求項に応じた技術手段を具体的に示す。
本発明の第1の技術手段は、移動局装置と基地局装置とを備えるマルチキャリア移動通信システムであって、移動局装置は、移動局装置の状態を判断するために必要となる複数の移動局情報を取得し、移動局情報の少なくとも一つを使用して、移動局装置に応じた最適な周辺セルサーチを行うためのスケジューリングに必要とする情報を基地局装置に通知し、基地局装置は、スケジューリングに必要とする情報を用いて、移動局装置に応じた最適な周辺セルサーチのための情報を移動局装置に通知することを特徴としたものである。
本発明の第1の技術手段は、移動局装置と基地局装置とを備えるマルチキャリア移動通信システムであって、移動局装置は、移動局装置の状態を判断するために必要となる複数の移動局情報を取得し、移動局情報の少なくとも一つを使用して、移動局装置に応じた最適な周辺セルサーチを行うためのスケジューリングに必要とする情報を基地局装置に通知し、基地局装置は、スケジューリングに必要とする情報を用いて、移動局装置に応じた最適な周辺セルサーチのための情報を移動局装置に通知することを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、スケジューリングに必要とする情報は、複数の移動局情報の少なくとも一つであることを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1の技術手段において、移動局装置は、複数の移動局情報の少なくとも一つを用いて移動局装置の状態を判断し、判断した移動局装置の状態を、スケジューリングに必要とする情報とすることを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1の技術手段において、最適な周辺セルサーチのための情報は、移動局装置に応じた最適な周辺セルサーチのためのスケジューリング情報であることを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第1の技術手段において、最適な周辺セルサーチのための情報は、移動局装置に応じた最適な周辺セルサーチのための受信周波数領域の情報であることを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第1の技術手段において、移動局装置は、複数の移動局情報の少なくとも一つを基に、最適な周辺セルサーチを実施するための受信周波数領域を判断することを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第1の技術手段において、基地局装置は、複数の移動局情報の少なくとも一つを基に、最適な周辺セルサーチを実施するための受信周波数領域を判断することを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第1の技術手段において、複数の移動局情報は、品質情報指標、位置情報、移動速度、移動局装置の送信電力、パスロス、及び受信品質の変動量のいずれかまたは複数を含むことを特徴としたものである。
第9の技術手段は、移動局装置と基地局装置とを備えるマルチキャリア移動通信システムにおける移動局装置の周辺セルサーチ方法において、移動局装置は、周辺セルサーチを基地局装置の送信周波数帯域幅の中心で行うか両側で行うかによって、同期チャネルの受信方法を変更することを特徴としたものである。
第10の技術手段は、移動局装置と基地局装置とを備えるマルチキャリア移動通信システムにおける移動局装置の周辺セルサーチ方法において、移動局装置は、周辺セルサーチを基地局装置の送信周波数帯域幅の中心で行うか両側で行うかによって、移動局装置のためのパケットスケジューリング方法を変更することを特徴としたものである。
第11の技術手段は、移動局装置と基地局装置とを備えるマルチキャリア移動通信システムにおける同期チャネルのチャネルマッピング方法であって、同期チャネルの周波数帯域幅を基地局装置の周波数帯域幅の中心から2分割して同期チャネルをマッピングすることを特徴としたものである。
第12の技術手段は、第11の技術手段において、分割した周波数帯域幅にそれぞれ同じ同期チャネルをマッピングすることを特徴としたものである。
第13の技術手段は、第11の技術手段において、分割した周波数帯域幅に対する同期チャネルのマッピング位置を、同期チャネルの送信周期毎に交互に入れ替えてマッピングすることを特徴としたものである。
第14の技術手段は、第11の技術手段において、同期チャネルの送信周期毎に、同期チャネルの前後を交互に入れ替えて同期チャネルをマッピングすることを特徴としたものである。
第15の技術手段は、第11の技術手段において、同期チャネルから求められるセルIDまたはセルIDグループを組み合わせることでセルIDまたはセルIDグループが特定可能な1組の同期チャネルを用意し、分割した周波数帯域に対する同期チャネルのマッピング位置を、同期チャネルの送信周期毎に交互に入れ替えてマッピングすることを特徴としたものである。
第16の技術手段は、移動局装置と基地局装置とを備えるマルチキャリア移動通信システムに適用する移動局装置であって、移動局装置は、移動局装置の状態を判断するために必要となる複数の移動局情報を取得し、移動局装置に応じた最適な周辺セルサーチを行うためのスケジューリングに必要とする情報として、移動局情報の少なくとも一つを基地局装置に通知することを特徴としたものである。
第17の技術手段は、移動局装置と基地局装置とを備えるマルチキャリア移動通信システムに適用する移動局装置であって、移動局装置は、移動局装置の状態を判断するために必要となる複数の移動局情報を取得し、複数の移動局情報の少なくとも一つを用いて移動局装置の状態を判断し、判断した移動局装置の状態を、移動局装置に応じた最適な周辺セルサーチを行うためのスケジューリングに必要とする情報として、基地局装置に通知することを特徴としたものである。
第18の技術手段は、移動局装置と基地局装置とを備えるマルチキャリア移動通信システムに適用する移動局装置であって、移動局装置は、前記マルチキャリア移動通信システムにおける同期チャネルの周波数帯域幅を基地局装置の周波数帯域幅の中心から2分割した同期チャネルのマッピングであって、分割した周波数帯域幅に対する同期チャネルのマッピング位置を、同期チャネルの送信周期毎に交互に入れ替えたマッピングか、もしくは同期チャネルの送信周期毎に、同期チャネルの前後を交互に入れ替えたマッピングのいずれかがなされ、かつ、移動局装置が、基地局装置の送信周波数帯域幅の両側に配置されているときにおいて、SCHの送信周期ごとにセルIDまたはセルIDグループの検出を行うことを特徴としたものである。
第19の技術手段は、移動局装置と基地局装置とを備えるマルチキャリア移動通信システムに適用する移動局装置であって、移動局装置は、マルチキャリア移動通信システムにおける同期チャネルの周波数帯域幅を基地局装置の周波数帯域幅の中心から2分割した同期チャネルのマッピングであって、分割した周波数帯域幅に対する同期チャネルのマッピング位置を、同期チャネルの送信周期毎に交互に入れ替えたマッピングか、もしくは同期チャネルの送信周期毎に、同期チャネルの前後を交互に入れ替えたマッピングのいずれかがなされ、かつ、移動局装置が、基地局装置の送信周波数帯域幅の両側に配置されているときにおいて、SCHを2つ受信する度にセルIDまたはセルIDグループの検出を行うことを特徴としたものである。
第20の技術手段は、移動局装置と基地局装置とを備えるマルチキャリア移動通信システムに適用する基地局装置であって、基地局装置は、移動局装置に応じた最適な周辺セルサーチを行うためのスケジューリングに必要とする情報を移動局装置から受信し、スケジューリングに必要とする情報を用いて、移動局装置に応じた最適な周辺セルサーチのためのスケジューリング情報を移動局装置に通知することを特徴としたものである。
第21の技術手段は、移動局装置と基地局装置とを備えるマルチキャリア移動通信システムに適用する基地局装置であって、基地局装置は、移動局装置に応じた最適な周辺セルサーチを行うためのスケジューリングに必要とする情報を移動局装置から受信し、スケジューリングに必要とする情報を用いて、移動局装置に応じた最適な周辺セルサーチのための受信周波数領域の情報を移動局装置に通知することを特徴としたものである。
本発明によれば、移動局装置と基地局装置とを備えるマルチキャリア移動通信システムにおいて、移動局装置の状態に応じた効率的な周辺セルサーチを行うことが可能となる。
<実施の形態1>
本発明の実施の形態1について以下に説明する。
図1は、本発明の実施の形態1による移動局の構成の一例を示すブロック図である。移動局100において、受信信号は、受信部101で受信され、復調部102へと送られて、スケジューリング情報を基に、データチャネル、制御チャネル、下り共通パイロットチャネル(DL−CPICH)、同期チャネルに分けられ、復調される。
本発明の実施の形態1について以下に説明する。
図1は、本発明の実施の形態1による移動局の構成の一例を示すブロック図である。移動局100において、受信信号は、受信部101で受信され、復調部102へと送られて、スケジューリング情報を基に、データチャネル、制御チャネル、下り共通パイロットチャネル(DL−CPICH)、同期チャネルに分けられ、復調される。
復調された各データは、データチャネルであればユーザデータ処理部103へ、制御チャネルであれば制御データ処理部104へ、下り共通パイロットチャネルであればパイロット信号処理部105へ、同期チャネルであればセルサーチ部106へと送信される。ユーザデータ処理部103ではユーザデータを取り出して上位レイヤ112へ送信する。制御データ処理部104では制御データを取り出して上位レイヤ112へと送信する。
パイロット信号処理部105では、下り共通パイロットチャネルの受信品質を測定し、CQIを求める計算処理を行う。求めたCQIはCQI情報として上位レイヤ112へ送信される。セルサーチ部106では同期チャネルを受信し、基地局との同期を確立するまでの動作が実行される。このとき、同期チャネルから判断したタイミングのずれを調整するための同期補正情報が同期処理部107にて計算され、受信部101と復調部102へ送信される。
一方、上位レイヤ112からの送信要求を契機として、ユーザデータと制御データが変調部108に入力される。また、スケジュール部109からの指示に従い、パイロット信号生成部110より上り共通パイロット信号が変調部108へ入力される。変調部108は、スケジュール部109から送信されるスケジューリング情報に従って、これら送信データを適切な変調方式で変調処理する。また、スケジューリング情報によって、適切な上りチャネルにマッピングされ、送信部111より送信される。なお、その他の移動局100の構成要素は本発明に関係ないため省略してある。また、各部の動作は、上位レイヤ112によって統括的に制御される。
図2は、本発明の実施の形態1による基地局の構成の一例を示すブロック図である。基地局200において、受信信号は、受信部201で受信され、復調部202へと送られ、スケジューリング情報を基に、データチャネル、制御チャネル、上り共通パイロットチャネル(UL−CPICH)に分けられ、復調される。
復調された各データは、データチャネルであればユーザデータ処理部203へ、制御チャネルであれば制御データ処理部204へ、上り共通パイロットチャネルであればパイロット信号処理部205へと送信される。ユーザデータ処理部203ではユーザデータを取り出して上位レイヤ211へ送信する。制御データ処理部204では制御データを取り出して上位レイヤ211へと送信する。パイロット信号処理部205では、上り共通パイロットチャネルの受信品質を測定し、パイロット受信品質情報として上位レイヤ211へ送信する。
一方、上位レイヤ211からの送信要求を契機として、ユーザデータと制御データが変調部206に入力される。符号化されたユーザデータと制御データは変調部206に入力され、変調される。また、スケジュール部207からの指示に従い、パイロット信号生成部208より下り共通パイロット信号が変調部206へ入力される。同様に、スケジュール部207からの指示に従い、同期信号生成部209より同期信号が変調部206へ入力される。変調部206は、スケジュール部207から送信されるスケジューリング情報に従って、これら送信データを適切な変調方式で変調処理する。また、スケジューリング情報によって、適切な下りチャネルにマッピングされ、送信部210より送信される。なお、その他の基地局200の構成要素は本発明に関係ないため省略してある。また、各部の動作は、上位レイヤ211によって統括的に制御される。
図3は本発明に係わる同期チャネル(SCH)のマッピングを示した図である。図3における基地局の周波数帯域幅は20MHzである。また、SCHは周波数帯域幅の中心1.25MHzの領域に配置され、送信周期1/nフレーム(nは0以外の自然数)で繰り返し送信されている。また、10MHzの受信帯域幅を持つ移動局1〜3が存在し、移動局1が左側の10MHzに、移動局2が右側の10MHzに、移動局3が周波数帯域幅の中心に配置されているとする。このとき、基地局はSCHの周波数帯域幅(1.25MHz)を中心で2分割し、それぞれに同じSCHを送信する。すなわち、1つのSCHの周波数帯域幅は1.25MHz÷2=0.625MHzとなる。
図3における移動局の周辺セルサーチの動作について以下に説明する。
通信中の移動局は、周波数帯域幅の両側(移動局1、移動局2)にそれぞれ配置され、基地局のパケットスケジューリングに従ってデータ受信を行っている。このとき、本発明のSCH構成を用いることにより、移動局1は左側のSCHを受信することができる。また、移動局2は右側のSCHを受信することができる。また、移動局3は両方のSCHを同時に受信することができる。
通信中の移動局は、周波数帯域幅の両側(移動局1、移動局2)にそれぞれ配置され、基地局のパケットスケジューリングに従ってデータ受信を行っている。このとき、本発明のSCH構成を用いることにより、移動局1は左側のSCHを受信することができる。また、移動局2は右側のSCHを受信することができる。また、移動局3は両方のSCHを同時に受信することができる。
移動局1または移動局2は、1回の送信周期(1/nフレーム)の間に左右どちらか1つのSCHを受信するが、移動局3は、1回の送信周期の間で左右2つのSCHを受信するため、それらを平均化することが可能であり、移動局1または移動局2と比較して、同じセルサーチ時間でもSCHの検出性能が向上する。移動局1または移動局2は、SCHの検出精度を向上させるために、複数回の送信周期のSCHを平均化する必要がある。
このことから、高速かつ検出性能の良い周辺セルサーチが必要な移動局は移動局3の位置で周辺セルのSCHを受信し、周辺セルサーチが不要、またはそれほど高速な周辺セルサーチが必要ない移動局は移動局1、または移動局2の位置で周辺セルのSCHを受信すればよい。言い換えると、必要とされる周辺セルサーチの処理時間に応じて移動局が周波数帯域幅のどの位置でセルサーチを行うかを切り替える機能を有することが重要である。
必要な周辺セルサーチの処理時間を判断するために用いられる情報としては、CQI、位置情報、移動速度、移動局の送信電力、パスロス、受信品質の変動量などが考えられる。以下に各情報を用いたときの周辺セルサーチの処理時間の判断方法について示す。
CQIは、DL−CPICHの受信品質をレベル別に分類したものであり、求めたCQIが悪いときは受信品質が悪いことを意味する。このことから、CQIが悪い場合はセルエッジなどに移動局があると予想され、周辺セルサーチが必要な状態かを判断できる。なお、CQIの計算方法として、毎回の瞬時値とある一定期間の平均値とが考えられるが、どちらを用いても良い。更に、CQIを受信したDL−CPICHごとに求める方法と、ある受信帯域に亘って平均して求める方法があるが、ここではその両方を含む。
位置情報は、移動局がセル内のどこに位置しているかを示すものであり、基地局の位置が既知であれば、移動局がセル内のどこにあるかが分かるため、周辺セルサーチが必要な状態かを判断できる。
位置情報は、移動局がセル内のどこに位置しているかを示すものであり、基地局の位置が既知であれば、移動局がセル内のどこにあるかが分かるため、周辺セルサーチが必要な状態かを判断できる。
移動速度は、移動局の現在の移動速度を示すものであり、移動速度が速い移動局は、それだけ一つのセルに留まる時間が短くなり、ハンドオーバーの頻度が多くなることを意味する。このことから、移動速度によって周辺セルサーチが必要な状態かを判断できる。
移動局の送信電力は、距離による減衰を補償するために基地局から離れるに従って上昇する。このことから、送信電力が高い場合はセルエッジなどに移動局があると予想されるため、周辺セルサーチが必要な状態かを判断できる。
移動局の送信電力は、距離による減衰を補償するために基地局から離れるに従って上昇する。このことから、送信電力が高い場合はセルエッジなどに移動局があると予想されるため、周辺セルサーチが必要な状態かを判断できる。
パスロスは、DL−CPICH、またはUL−CPICHといった既知の送信電力で送信されている共通パイロットチャネルが、送信時の電力からどれだけ劣化したかを示すものであり、パスロスが大きければ移動局がセルエッジに近いことが予測されるため、パスロスを測定することによって周辺セルサーチが必要な状態かを判断できる。
受信品質の変動量は、DL−CPICH、またはUL−CPICHといった既知の送信電力で送信されている共通パイロットチャネルの受信品質が、ある時間間隔でどれだけ変化したかを示すものであり、受信品質の変動量を周期的に測定することによって、前回からの品質劣化(または品質向上)の差分値が計算できる。この差分値の変動によって移動局の動作をある程度予測できる。前回よりも共通パイロットチャネルの品質が劣化し、更に差分値が大きければ、移動局がセルエッジ側へ向かっていることが予想されるため、周辺セルサーチが必要な状態かを判断できる。
基地局は、前記の移動局情報(CQI、位置情報、移動速度、移動局の送信電力、パスロス、受信品質の変動量)を少なくとも一つを用いて、移動局が高速な周辺セルサーチを必要としているか否かを判断する。基地局の前記の移動局情報の取得方法について以下に示す。
CQIはDL−CPICHの受信品質を基に移動局にて計算され、上り共用制御チャネルで通知されるため、基地局は移動局が計算したCQIを取得することができる。すでに述べたように、CQIは瞬時値であっても平均値であってもよく、更に報告するCQIは受信DL−CPICHごとであっても、ある受信帯域に亘って平均したものであっても良い。また、それ以外のCQI報告方法のいずれを用いても本発明の主旨には影響しない。
また、位置情報は基地局が固定的に配置されているため、基地局は自分自身の位置は既知である。一方、移動局は例えばGPS装置などによって移動局の位置を取得し、取得した位置情報を上り共用制御チャネルで通知することで、基地局は移動局の位置を取得することができる。その逆に、基地局の位置情報を下り共用制御チャネルで通知することで移動局は基地局の位置を取得することができる。なお、位置情報の取得方法は上記以外の方法であっても問題ない。
また、移動速度は、例えば速度センサー装置や、受信信号のドップラー周波数成分から移動局で推定することが可能である。基地局が移動局の移動速度を取得する方法として、移動局が上り共用制御チャネルで移動速度を通知する方法のほか、基地局が移動局の送信信号のドップラー周波数成分から推定することで速度を取得することができる。なお、移動速度の取得方法は上記以外の方法であっても問題ない。
また、移動局の送信電力は、移動局の送信している電力値を上り共用制御チャネルで基地局へ通知する方法のほか、UL−CPICHの減衰量から推測することによって基地局は移動局の送信電力を取得することができる。
また、パスロスは、DL−CPICHの送信電力と受信電力の差から計算した値を基地局へ通知するほか、基地局側でUL−CPICHの送信電力と受信電力の差を計算することでパスロスを取得することができる。
また、パスロスは、DL−CPICHの送信電力と受信電力の差から計算した値を基地局へ通知するほか、基地局側でUL−CPICHの送信電力と受信電力の差を計算することでパスロスを取得することができる。
また、受信品質の変動量はDL−CPICHの受信品質を用いて移動局が測定した値を上り共用制御チャネルで基地局へ通知することで取得できる。DL−CPICHは周期的に送信されるチャネルであるため、移動局は過去数回のDL−CPICHの受信結果を保持することで受信品質の変動量を取得することができる。また、基地局がUL−CPICHの受信品質を用いて判断することができる。基地局は過去数回のUL−CPICHの受信結果を保持することで受信品質の変動量を取得することができる。
なお、これらの情報は少なくとも一つが基地局で用いられれば良く、移動局の能力(UE Capability)や、基地局の制限によって使用されなくても、あるいは移動局で取得されているが、基地局に通知されなくても構わない。
図4に、本実施の形態1のシーケンス図を示す。移動局は、状態取得処理(S1)にて、必要な周辺セルサーチの処理時間を判断するための移動局情報(CQI、位置情報、移動速度、移動局の送信電力、パスロス、受信品質の変動量)を取得する。取得した移動局情報は基地局へ通知される(S2)。通知に用いられる制御チャネルは、前述したように移動局情報によって異なるチャネルが使用されても良く、一度に全ての移動局情報を通知しても、別々のタイミングで通知してもよい。
通知された前記移動局情報は、基地局の状態判定処理にて使用される(S3)。また、パケットスケジューリングを決定するために使用される(S4)。決定されたスケジューリング情報は基地局より移動局に通知される(S5)。このとき、前記スケジューリング情報は下り共用制御チャネルを用いて通知される。
移動局は、前記スケジューリング情報に従って受信する周波数帯域幅を切り替え、周波数帯域幅の位置によって適切な周辺セルサーチを実施する。すなわち、パケットスケジューリングされる領域が周波数帯域幅の左右どちらかの10MHzから、中心の10MHzの領域に変更された場合に、受信周波数を中心に移動させ、中心1.25MHzのSCHを受信する。同様に、パケットスケジューリングされる領域が周波数帯域幅の中心の10MHzから、左右どちらかの10MHzの領域に変更された場合に、受信周波数を左右どちらかに移動させ、片側0.625MHzのSCHを受信する。
図5に、基地局における処理内容を説明したフローチャート図を示す。基地局は、移動局状態取得処理にて移動局情報(CQI、位置情報、移動速度、移動局の送信電力、パスロス、受信品質の変動量)の少なくとも一つを取得する(S11)。次に、取得した各情報の少なくとも一つを用いて周辺セルサーチが必要かどうかの状態判定処理を行う(S12)。
このときの状態判定方法として、例えば、移動局情報の値が事前に設定された閾値を一つでも超えた場合に周辺セルサーチが必要と判断する方法がある。あるいは、移動局情報の値が前記閾値を複数超えた場合に周辺セルサーチが必要と判断する方法がある。あるいは、移動局情報の値が前記閾値を全て超えた場合に周辺セルサーチが必要と判断する方法がある。
また、各情報から得られる内容に着目してより高度な状態判定処理を行うこともできる。例えば、CQIや位置情報からセルエッジであると判断されても、移動局の移動速度が遅ければ高速なセルサーチは必要ないと判断できる。また、同様にセルエッジであると判断されても、受信品質の変動量が上昇する傾向を示しているときはセルの中心に向かって移動していると判断されるため、高速な周辺セルサーチは必要ないと判断できる。このように、得られた移動局情報を総合的に用いることによって、より正確な周辺セルサーチの必要性を判断することが可能となる。
状態判定処理にて高速な周辺セルサーチが必要だと判断した場合で、基地局が周波数帯域幅の左右どちらかでパケットスケジューリングしていたときは、パケットスケジューリングを中心で行うように変更する(S14)。また、状態判定処理にて高速な周辺セルサーチが不要だと判断した場合で、基地局が周波数帯域幅の中心でパケットスケジューリングしていたときは、パケットスケジューリングを左右どちらかで行うように変更する(S13)。
本実施の形態によって、基地局にてセルエッジのユーザや高速移動中のユーザと判断され、かつ、高速な周辺セルサーチが必要な移動局は周波数帯域幅の中心に配置され、一回の送信周期で中心2つのSCHを受信することで周辺セルサーチ時間を従来と同様の時間で実現できる。一方、高速な周辺セルサーチが不要な移動局は周波数帯域幅の左右どちらかに配置され、受信周波数を変更することなく左右どちらか一方のSCHを受信し、受信した複数のSCHを平均化することで周辺セルサーチを行う。このとき、平均化処理を行うことで周辺セルサーチ時間が従来よりも長くなるが、受信周波数を切り替えることなく周辺セルサーチが実施できるため、消費電力を削減することができる。
また、セルエッジユーザや高速移動中のユーザであっても、移動局情報から高速な周辺セルサーチが不要だと判断されたユーザは周波数帯域幅の左右どちらかに配置されるため、すべてのセルエッジユーザや高速移動中のユーザを周波数帯域幅の中心の領域へ配置させる必要がなくなり、伝送レートや収容移動局数の低下を防ぐことが可能となる。
なお、これまで通信中の移動局について説明したが、待ち受け中の移動局は、図3の移動局3の位置にて中心2つのSCHを同時に受信すればよい。待ち受け中の移動局は2つのSCHを同時に受信し、平均化処理により周辺セルを検出する。そのため、周辺セルサーチは従来と同様の時間で完了するため、消費電力は従来と変わらない。また、待ち受け中はリソース割当がされないため、伝送レートや収容移動局数の低下は起こらない。
本実施の形態では、2つに分割した同期チャネル(SCH)はそれぞれ同じものとして説明した。しかしながら、SCHを同期検出だけでなくW−CDMA方式におけるS−SCHのように、セルID(またはセルIDグループ)を特定するための情報を通知するような使い方をする場合を考えると、SCHに割り当てるリソースが多いがセルID(またはセルIDグループ)のための情報を多く通知することが可能となる。すなわち、SCHの周波数帯域幅の長さが従来の半分(0.625MHz)となる本方式はセルID(またはセルIDグループ)数が従来よりも少なくなってしまう。この一つの解決方法は、セルIDグループに含まれるセルID数を増加させることである。ただし、SCHが1.25MHzの場合と同数のセルIDが必要な場合、1つのセルIDグループに含まれるセルID数が2倍に増加することになり、セルIDの特定に必要な時間が増加する。
本問題を解決するためのSCHのチャネルマッピング方法について以下に説明する。
1.25MHzの長さ(周波数帯域幅)を持つSCHの信号構成にある規則を当てはめ、セルID(またはセルIDグループ)を表現しているとする。このとき、このSCHの信号構成を崩さずに、中心からSCH1とSCH2にそれぞれ分割する。すなわち、分割されたSCH1とSCH2の周波数帯域幅はそれぞれ1.25MHz÷2=0.625MHzとなる。ここで、あるSCHの送信周期では、SCH1、SCH2という順番で周波数軸方向に送信し、次のSCHの送信周期では、SCH2、SCH1という順番で周波数軸方向に送信するチャネルマッピング方法を採る。なお、次のSCHの送信周期では、再びSCH1、SCH2という順番で周波数軸方向に送信する。
1.25MHzの長さ(周波数帯域幅)を持つSCHの信号構成にある規則を当てはめ、セルID(またはセルIDグループ)を表現しているとする。このとき、このSCHの信号構成を崩さずに、中心からSCH1とSCH2にそれぞれ分割する。すなわち、分割されたSCH1とSCH2の周波数帯域幅はそれぞれ1.25MHz÷2=0.625MHzとなる。ここで、あるSCHの送信周期では、SCH1、SCH2という順番で周波数軸方向に送信し、次のSCHの送信周期では、SCH2、SCH1という順番で周波数軸方向に送信するチャネルマッピング方法を採る。なお、次のSCHの送信周期では、再びSCH1、SCH2という順番で周波数軸方向に送信する。
図6は本チャネルマッピング方法を図示したものである。図6において、高速な周辺セルサーチが不要な移動局は移動局1または移動局2に配置され、高速な周辺セルサーチが必要な移動局、及び、待ち受け中の移動局は移動局3の位置に配置されている。このとき、移動局1はSCHの左側を受信することが可能であり、図中ではSCH11、SCH22、SCH13、SCH24・・・を受信する。移動局1は、受信したSCH1とSCH2を組み合わせてセルID(またはセルIDグループ)の情報を復元する。同様に、移動局2は右側のSCH21、SCH12、SCH23、SCH14・・・を受信し、これら受信したSCH1とSCH2を組み合わせてセルID(またはセルIDグループ)の情報を復元する。なお、周辺セルサーチの開始タイミングの関係でSCH2が先に受信されることもあるが、この場合は受信処理を行った結果、SCHの検出ができないときはSCH1とSCH2の組み合わせの順番を入れ替える。
一方、移動局3は周波数帯域幅の中心1.25MHzのSCH1とSCH2を同時に受信する。移動局3は、受信したSCH1とSCH2を組み合わせてセルID(またはセルIDグループ)の情報を復元する。なお、周波数軸方向にSCH2、SCH1と配置されたSCHを受信することもあるが(図中のSCH22、SCH12)、この場合は受信処理を行った結果、SCHの検出ができないときはSCH1とSCH2の組み合わせの順番を入れ替える。
図7は本方式におけるセルID(またはセルIDグループ)の表現方式の一例を図示したものである。図7は、セルID(またはセルIDグループ)の総数がk個(i<j<k:i、j、kは自然数)であったときに、SCH1とSCH2を受信することによって、セルID(またはセルIDグループ)の候補がセルID#i〜セルID#jまでに絞られたことを示した図である。本チャネルマッピング方法は、SCH1とSCH2を併せた1.25MHzの長さのSCHからセルID(またはセルIDグループ)の情報を得るため、セルID(またはセルIDグループ)数は従来と変わらずに実現可能である。
また、前述した1.25MHzの長さ(周波数帯域幅)のSCHを2つに分割するのではなく、0.625MHzの長さからなるSCH1とSCH2を個々に用意し、各SCHはそれぞれ異なるセルIDグループを表現し、両者に共通して含まれる範囲をセルIDグループの候補する方式もある。本方式について以下に説明する。SCH1とSCH2は、図6に示したチャネルマッピング方法を用いて送信される。
図6において、高速な周辺セルサーチが不要な移動局は移動局1または移動局2に配置され、高速な周辺セルサーチが必要な移動局、及び、待ち受け中の移動局は移動局3の位置に配置されている。このとき、移動局1はSCHの左側だけを受信することが可能であり、図中ではSCH11、SCH22、SCH13、SCH24・・・を受信する。移動局1は、受信したSCH1とSCH2から、それぞれセルIDグループの情報を復元する。同様に、移動局2は右側のSCH21、SCH12、SCH23、SCH14・・・を受信し、これら受信したSCH1とSCH2から、それぞれセルIDグループの情報を復元する。
一方、移動局3は周波数帯域幅の中心1.25MHzのSCH1とSCH2を同時に受信する。移動局3は、受信したSCH1とSCH2から、それぞれセルIDグループの情報を復元する。
前記の方式との違いは、前記の方式がSCH1とSCH2を併せて一つのセルID(またはセルIDグループ)を表現していたのに対し、本方式はSCH1とSCH2がそれぞれ別個のセルID(またはセルIDグループ)を表現していることである。図8は本方式におけるセルID(またはセルIDグループ)の表現方式の一例を図示したものである。
前記の方式との違いは、前記の方式がSCH1とSCH2を併せて一つのセルID(またはセルIDグループ)を表現していたのに対し、本方式はSCH1とSCH2がそれぞれ別個のセルID(またはセルIDグループ)を表現していることである。図8は本方式におけるセルID(またはセルIDグループ)の表現方式の一例を図示したものである。
SCH1またはSCH2の長さ(周波数帯域幅)が0.625MHzであるため、SCHで特定できるセルID(またはセルIDグループ)の数は1.25MHzのときよりも多くなる。しかしながら、SCH1とSCH2で共通して候補となったセルID(またはセルIDグループ)を抽出することで、1.25MHzの長さのSCHと同様のセルID(またはセルIDグループ)まで絞り込むことができる。
図8の例では、SCH1がセルID#i,1〜セルID#j,1、及びセルID#i,2〜セルID#j,2までを表現し、SCH2がセルID#1,2〜セルID#k,2までを表現していることから、セルID(またはセルIDグループ)の候補が共通するセルID#i,2〜セルID#j,2までに絞られたことを示している。本チャネルマッピング方法は、SCH1とSCH2が共に0.625MHzの長さで構成されているため、SCHの受信順序を気にすることなくセルID(またはセルIDグループ)の情報を取得でき、共通するセルID(またはセルIDグループ)を候補とすることによって、SCHの長さが短くなることによるセルID(またはセルIDグループ)数の検出時間の増加を防ぐことが可能となる。
なお、セルID(またはセルIDグループ)の候補を絞り込むためにSCH1とSCH2で共通して候補となったセルID(またはセルIDグループ)を抽出しているが、SCH1またはSCH2のみで候補となったセルID(またはセルIDグループ)に対して検出を試みても良い。本方法は、例えばSCHの送信周期が長い、または十分に高速な計算能力を移動局が持っているなどの理由で、SCH1とSCH2を受信するよりも、どちらか一方のみでセルID(またはセルIDグループ)検出を試みた方が早い場合などに有効である。
本方式において、セルID(またはセルIDグループ)の検出する際の受信したSCHの組み合わせ方法として、SCHの送信周期ごとに検出する方法とSCHを2つ受信する度に検出する方法がある。図6の移動局1の例を用いて説明すると、送信周期ごとに検出する方法は、まずSCH11とSCH22の組み合わせでセルID(またはセルIDグループ)の検出を試み、次はSCH22とSCH13の組み合わせでセルID(またはセルIDグループ)の検出を試みる方法である。
一方、SCHを2つ受信する度に検出する方法は、SCH11とSCH22の組み合わせでセルID(またはセルIDグループ)の検出を試みた後、次はSCH13とSCH24の組み合わせでセルID(またはセルIDグループ)の検出を試みる方法である。すなわち、セルID(またはセルIDグループ)を2回検出するために、前者の方法は3SCH周期となり、後者は4SCH周期となる。前者の方が検出時間は短くなるが、計算の複雑性が増す可能性がある。
セルID(またはセルIDグループ)の検出方法として、前記受信SCHの組み合わせ方法のどちらを用いてもよい。各検出方法に必要な構成、制御方法、制御手順は前記移動局100で十分実現可能である。
なお、ここではSCHによるセルID(またはセルIDグループ)の表現方式は特に規定しない。例えば、セルID(またはセルIDグループ)を示すある符号をSCHに乗算して表しても良い。また、サブキャリアごとの位相差でセルID(またはセルIDグループ)を表しても良い。また、SCHを復調した後のデータ内容でセルID(またはセルIDグループ)を表しても良い。また、サブキャリアにマスクをして、マスクのパターンでセルID(またはセルIDグループ)を表しても良い。また、上記以外の表現方式であって、本方式を用いることで表現不可能にならない限り、如何なるセルID(またはセルIDグループ)の表現方式であっても適用することができる。
更に本方式は、SCHがW−CDMA方式のようにP−SCHとS−SCHから構成されている場合、どちらか一方、または両方に適用可能である。
更に本方式は、SCHがW−CDMA方式のようにP−SCHとS−SCHから構成されている場合、どちらか一方、または両方に適用可能である。
<実施の形態2>
本発明の実施の形態2について以下に説明する。実施の形態2における移動局と基地局の構成は実施の形態1と同じでよい。
実施の形態2のSCHのチャネルマッピング方法は図3と図6で示した方法のどちらも可能である。更に、図6に示すチャネルマッピング方法における、セルID(またはセルIDグループ)の表現方法は図7と図8のどちらの方法も適用可能である。
本発明の実施の形態2について以下に説明する。実施の形態2における移動局と基地局の構成は実施の形態1と同じでよい。
実施の形態2のSCHのチャネルマッピング方法は図3と図6で示した方法のどちらも可能である。更に、図6に示すチャネルマッピング方法における、セルID(またはセルIDグループ)の表現方法は図7と図8のどちらの方法も適用可能である。
実施の形態1では、図9に示すように、データチャネルが周波数帯域幅のどちらか片側の5MHzを超えない範囲だけにスケジューリングされている場合、移動局は、移動局1と移動局3の位置でデータチャネルを受信することが可能である。そのため、移動局は移動局1と移動局3のどちらの位置で周辺セルサーチを実施するのが最適なのかスケジューリング情報だけでは判断できない。言い換えると、周辺セルサーチのための最適なSCHの受信方法が判断できない。
そのため、実施の形態2では、実施の形態1では基地局が実施していた状態判定処理を移動局で実施し、更に、移動局の状態に応じた最適な周辺セルサーチのためのパケットスケジューリングを、移動局が現在配置されている周波数帯域幅の位置に応じて移動局から基地局へシグナリングで要求するように変更し、前記シグナリングの有無によって図9のようなパケットスケジューリングがされた場合であっても、適切な位置で周辺セルサーチを実施可能としたものである。
実施の形態2では、移動局にて移動局情報(CQI、位置情報、移動速度、移動局の送信電力、パスロス、受信品質の変動量)を取得する必要がある。以下に、移動局情報の取得方法について説明する。
CQIは、DL−CPICHの受信品質から計算して取得することができる。
また、位置情報については、移動局は例えばGPS装置などから移動局の位置を取得することができる。また、基地局の位置情報は下り共用制御チャネルや報知情報から取得することができる。なお、位置情報の取得方法は上記以外の方法であっても問題ない。
CQIは、DL−CPICHの受信品質から計算して取得することができる。
また、位置情報については、移動局は例えばGPS装置などから移動局の位置を取得することができる。また、基地局の位置情報は下り共用制御チャネルや報知情報から取得することができる。なお、位置情報の取得方法は上記以外の方法であっても問題ない。
また、移動速度は、例えば速度センサー装置や、受信信号のドップラー周波数成分から移動局で推定することが可能である。なお、移動速度の取得方法は上記以外の方法であっても問題ない。
また、移動局の送信電力は、移動局の内部で測定することで取得することができる。
また、パスロスは、DL−CPICHの送信電力と受信電力の差から計算することで取得することができる。
また、移動局の送信電力は、移動局の内部で測定することで取得することができる。
また、パスロスは、DL−CPICHの送信電力と受信電力の差から計算することで取得することができる。
また、受信品質の変動量はDL−CPICHの受信品質を用いて移動局で判断する。DL−CPICHは周期的に送信されるチャネルであるため、過去数回のDL−CPICHの受信結果を保持することで受信品質の変動量を取得することができる。
なお、これらの情報は少なくとも一つが移動局で用いられれば良く、移動局の能力(UE Capability)によって、取得できない情報があっても、あるいは取得していても使用しない情報があっても構わない。
なお、これらの情報は少なくとも一つが移動局で用いられれば良く、移動局の能力(UE Capability)によって、取得できない情報があっても、あるいは取得していても使用しない情報があっても構わない。
図10に、本実施の形態2のシーケンス図を示す。移動局は、状態取得処理にて、必要な周辺セルサーチの処理時間を判断するための移動局情報(CQI、位置情報、移動速度、移動局の送信電力、パスロス、受信品質の変動量)を取得する(S21)。また、取得した移動局情報を基に移動局にて状態判定処理を実施する(S22)。
状態判定処理の結果、周辺セルサーチのためのスケジューリングの変更要求が必要だと判断した移動局は、基地局にスケジューリング変更要求をシグナリングで通知する(S23)。シグナリングは上り共用制御チャネルを用いて通知される。前記シグナリングを受信した基地局は、スケジューリング方法を周波数帯域幅の中心で行うか左右のどちらかで行うかを判断する(S24)。このときの判断方法は、移動局のシグナリングに従ってもよいし、また、通信中に取得している移動局情報(例えばCQIや受信品質の変動量)などを判断に加えてもよい。決定されたスケジューリング情報は基地局より移動局に通知される(S25)。このとき、前記スケジューリング情報は下り共用制御チャネルを用いて通知される。
移動局は、受信した前記スケジューリング情報と、シグナリングの通知の有無に従って受信する周波数帯域幅を切り替える。すなわち、パケットスケジューリングされる領域が周波数帯域幅の左右どちらかの10MHzから、中心の10MHzの領域に変更された場合に、受信周波数を左右どちらかの10MHzから中心に移動させる。同様に、パケットスケジューリングされる領域が周波数帯域幅の中心の10MHzである状態から、左右どちらかの10MHzの領域に変更された場合に、受信周波数を移動させる。また、図9のようなパケットスケジューリングがされたときで、基地局にシグナリングを通知していたときは周波数帯域幅の中心の10MHzで受信する。基地局にシグナリングを通知していないときは周波数帯域幅の左右どちらかの10MHzで受信する。
図11に、移動局における処理内容を説明したフローチャート図を示す。移動局は、移動局状態取得処理にて移動局情報(CQI、位置情報、移動速度、移動局の送信電力、パスロス、受信品質の変動量)の少なくとも一つを取得する(S31)。次に、所得した各情報の少なくとも一つを用いて周辺セルサーチが必要かどうかの状態判定処理を行う(S32)。状態判定処理の方法は実施の形態1と同じである。
状態判定処理にて高速な周辺セルサーチが必要だと判断した場合、移動局は現在の受信周波数の位置を確認し(S34)、周波数帯域幅の中心10MHzに配置されていた場合は何もせずに判定処理を終了する。一方、周波数帯域幅の左右どちらかの10MHzに配置されていた場合、パケットスケジューリングを周波数帯域幅の中心10MHzで行うように基地局にシグナリングで通知を行う(S36)。
また、高速な周辺セルサーチが不要だと判断した場合、移動局は現在の受信周波数の位置を確認し(S33)、周波数帯域幅の中心10MHzに配置されていた場合、パケットスケジューリングを周波数帯域幅の左右どちらかの10MHzで行うように基地局にシグナリングで通知を行う(S35)。一方、周波数帯域幅の左右どちらかの10MHzに配置されていた場合は何もせずに判定処理を終了する。
本実施の形態によって、基地局からのスケジュール情報と、移動局のシグナリング通知の有無を基に、移動局が周辺セルサーチを周波数帯域幅のどの位置で行えばよいかを適切に判断可能となる。
<実施の形態3>
本発明の実施の形態3について以下に説明する。実施の形態3における移動局と基地局の構成は実施の形態1と同じでよい。
実施の形態3のSCHのチャネルマッピング方法は図3と図6で示した方法のどちらも可能である。更に、図6に示すチャネルマッピング方法における、セルID(またはセルIDグループ)の表現方法は図7と図8のどちらの方法も適用可能である。
本発明の実施の形態3について以下に説明する。実施の形態3における移動局と基地局の構成は実施の形態1と同じでよい。
実施の形態3のSCHのチャネルマッピング方法は図3と図6で示した方法のどちらも可能である。更に、図6に示すチャネルマッピング方法における、セルID(またはセルIDグループ)の表現方法は図7と図8のどちらの方法も適用可能である。
実施の形態1では、図9で示したように、スケジューリングによっては周辺セルサーチのための最適なSCHの受信方法を移動局が正しく判断できない場合がある。
そのため、実施の形態3では基地局が状態判定処理を実施した後、移動局にシグナリングを送信し、移動局の状態に応じた最適な周辺セルサーチのためのパケットスケジューリングを事前に通知し、その後にスケジューリング情報を基地局より移動局に通知することによって、図9のようなパケットスケジューリングがされた場合であっても、適切な位置で周辺セルサーチを実施可能としたものである。
そのため、実施の形態3では基地局が状態判定処理を実施した後、移動局にシグナリングを送信し、移動局の状態に応じた最適な周辺セルサーチのためのパケットスケジューリングを事前に通知し、その後にスケジューリング情報を基地局より移動局に通知することによって、図9のようなパケットスケジューリングがされた場合であっても、適切な位置で周辺セルサーチを実施可能としたものである。
実施の形態3における、基地局での移動局情報(CQI、位置情報、移動速度、移動局の送信電力、パスロス、受信品質の変動量)の取得方法は実施の形態1と同じでよい。
図12に、本実施の形態3のシーケンス図を示す。移動局は、状態取得処理にて、必要な周辺セルサーチの処理時間を判断するための移動局情報(CQI、位置情報、移動速度、移動局の送信電力、パスロス、受信品質の変動量)を取得する(S41)。取得した移動局情報は基地局へ通知される(S42)。前記移動局情報を通知するための制御チャネルは実施の形態1に従う。
通知された移動局情報は、基地局の状態判定処理に使用される(S43)。基地局の処理内容)は図14と同じである。基地局は、高速な周辺セルサーチが必要だと判断され、かつ周波数帯域幅の左右どちらかに配置されている移動局に対してシグナリングを送信し、パケットスケジューリングを周波数帯域幅の中心で行うことを事前に通知する。逆に、高速な周辺セルサーチが不要だと判断され、かつ周波数帯域幅の中心に配置されている移動局に対してシグナリングを送信し、パケットスケジューリングを周波数帯域幅の左右どちらかで行うことを事前に通知する。シグナリングは下り共用制御チャネルを用いて通知される(S44)。なお、移動局の位置を変更する必要がなければシグナリングは送信しない。移動局は、前記シグナリングに従って受信する周波数帯域幅を切り替え、周波数帯域幅の位置によって適切な周辺セルサーチを実施する。
また、移動局情報はパケットスケジューリングを決定するために使用される(S45)。決定されたスケジューリング情報は基地局より移動局に通知される(S46)。このとき、前記スケジューリング情報は下り共用制御チャネルを用いて通知される。移動局は、前記スケジューリング情報に従ってデータ受信処理を実施する。
また、移動局情報はパケットスケジューリングを決定するために使用される(S45)。決定されたスケジューリング情報は基地局より移動局に通知される(S46)。このとき、前記スケジューリング情報は下り共用制御チャネルを用いて通知される。移動局は、前記スケジューリング情報に従ってデータ受信処理を実施する。
本実施の形態によって、基地局からのシグナリング通知に従って、移動局が周辺セルサーチを周波数帯域幅のどの位置で行えばよいかを適切に判断可能となる。
なお、基地局と移動局間の情報のやり取りは、本発明において説明した制御チャネルのみに限定されるものではない。例えば、移動局から基地局へ移動局情報やシグナリングを通知するための上りの制御チャネルは、上り共用制御チャネル以外でも良く、必要な情報を送信できるものであれば、他の制御チャネルやデータチャネルを利用してもよい。同様に、下りの制御チャネルも下り共用制御チャネル以外でも良い。
また、基地局の周波数帯域幅の中心1.25MHzをSCHの周波数領域としたが、これは本発明におけるSCHの周波数領域を限定するものではなく、SCHが1.25MHz以上の周波数領域を使用している場合でも構わない。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
また、基地局の周波数帯域幅の中心1.25MHzをSCHの周波数領域としたが、これは本発明におけるSCHの周波数領域を限定するものではなく、SCHが1.25MHz以上の周波数領域を使用している場合でも構わない。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
100…移動局、101…受信部、102…復調部、103…ユーザデータ処理部、104…制御データ処理部、105…パイロット信号処理部、106…セルサーチ部、107…同期処理部、108…変調部、109…スケジュール部、110…パイロット信号生成部、111…送信部、112…上位レイヤ、200…基地局、201…受信部、202…復調部、203…ユーザデータ処理部、204…制御データ処理部、205…パイロット信号処理部、206…変調部、207…スケジュール部、208…パイロット信号生成部、209…同期信号生成部、210…送信部、211…上位レイヤ。
Claims (21)
- 移動局装置と基地局装置とを備えるマルチキャリア移動通信システムであって、
前記移動局装置は、該移動局装置の状態を判断するために必要となる複数の移動局情報を取得し、該移動局情報の少なくとも一つを使用して、該移動局装置に応じた最適な周辺セルサーチを行うためのスケジューリングに必要とする情報を前記基地局装置に通知し、
前記基地局装置は、前記スケジューリングに必要とする情報を用いて、前記移動局装置に応じた最適な周辺セルサーチのための情報を前記移動局装置に通知することを特徴とするマルチキャリア移動通信システム。 - 前記スケジューリングに必要とする情報は、前記複数の移動局情報の少なくとも一つであることを特徴とする請求項1に記載のマルチキャリア移動通信システム。
- 前記移動局装置は、前記複数の移動局情報の少なくとも一つを用いて該移動局装置の状態を判断し、該判断した該移動局装置の状態を、前記スケジューリングに必要とする情報とすることを特徴とする請求項1に記載のマルチキャリア移動通信システム。
- 前記最適な周辺セルサーチのための情報は、前記移動局装置に応じた最適な周辺セルサーチのためのスケジューリング情報であることを特徴とする請求項1に記載のマルチキャリア移動通信システム。
- 前記最適な周辺セルサーチのための情報は、前記移動局装置に応じた最適な周辺セルサーチのための受信周波数領域の情報であることを特徴とする請求項1に記載のマルチキャリア移動通信システム。
- 前記移動局装置は、前記複数の移動局情報の少なくとも一つを基に、最適な周辺セルサーチを実施するための受信周波数領域を判断することを特徴とする請求項1に記載のマルチキャリア移動通信システム。
- 前記基地局装置は、前記複数の移動局情報の少なくとも一つを基に、最適な周辺セルサーチを実施するための受信周波数領域を判断することを特徴とする請求項1に記載のマルチキャリア移動通信システム。
- 前記複数の移動局情報は、品質情報指標、位置情報、移動速度、移動局装置の送信電力、パスロス、及び受信品質の変動量のいずれかまたは複数を含むことを特徴とする請求項1に記載のマルチキャリア移動通信システム。
- 移動局装置と基地局装置とを備えるマルチキャリア移動通信システムにおける該移動局装置の周辺セルサーチ方法において、
前記移動局装置は、周辺セルサーチを前記基地局装置の送信周波数帯域幅の中心で行うか両側で行うかによって、同期チャネルの受信方法を変更することを特徴とする周辺セルサーチ方法。 - 移動局装置と基地局装置とを備えるマルチキャリア移動通信システムにおける該移動局装置の周辺セルサーチ方法において、
前記移動局装置は、周辺セルサーチを前記基地局装置の送信周波数帯域幅の中心で行うか両側で行うかによって、前記移動局装置のためのパケットスケジューリング方法を変更することを特徴とする周辺セルサーチ方法。 - 移動局装置と基地局装置とを備えるマルチキャリア移動通信システムにおける同期チャネルのチャネルマッピング方法であって、前記同期チャネルの周波数帯域幅を前記基地局装置の周波数帯域幅の中心から2分割して該同期チャネルをマッピングすることを特徴とするチャネルマッピング方法。
- 前記分割した周波数帯域幅にそれぞれ同じ同期チャネルをマッピングすることを特徴とする請求項11に記載の同期チャネルのチャネルマッピング方法。
- 前記分割した周波数帯域幅に対する前記同期チャネルのマッピング位置を、該同期チャネルの送信周期毎に交互に入れ替えてマッピングすることを特徴とする請求項11に記載の同期チャネルのチャネルマッピング方法。
- 前記同期チャネルの送信周期毎に、前記同期チャネルの前後を交互に入れ替えて前記同期チャネルをマッピングすることを特徴とする請求項11に記載の同期チャネルのチャネルマッピング方法。
- 前記同期チャネルから求められるセルIDまたはセルIDグループを組み合わせることでセルIDまたはセルIDグループが特定可能な1組の同期チャネルを用意し、前記分割した周波数帯域に対する前記同期チャネルのマッピング位置を、該同期チャネルの送信周期毎に交互に入れ替えてマッピングすることを特徴とする請求項11に記載の同期チャネルのチャネルマッピング方法。
- 移動局装置と基地局装置とを備えるマルチキャリア移動通信システムに適用する前記移動局装置であって、
該移動局装置は、該移動局装置の状態を判断するために必要となる複数の移動局情報を取得し、該移動局装置に応じた最適な周辺セルサーチを行うためのスケジューリングに必要とする情報として、前記移動局情報の少なくとも一つを前記基地局装置に通知することを特徴とする移動局装置。 - 移動局装置と基地局装置とを備えるマルチキャリア移動通信システムに適用する前記移動局装置であって、
該移動局装置は、該移動局装置の状態を判断するために必要となる複数の移動局情報を取得し、前記複数の移動局情報の少なくとも一つを用いて該移動局装置の状態を判断し、該判断した該移動局装置の状態を、前記移動局装置に応じた最適な周辺セルサーチを行うためのスケジューリングに必要とする情報として、前記基地局装置に通知することを特徴とする移動局装置。 - 移動局装置と基地局装置とを備えるマルチキャリア移動通信システムに適用する前記移動局装置であって、
該移動局装置は、前記マルチキャリア移動通信システムにおける同期チャネルの周波数帯域幅を前記基地局装置の周波数帯域幅の中心から2分割した該同期チャネルのマッピングであって、前記分割した周波数帯域幅に対する前記同期チャネルのマッピング位置を、該同期チャネルの送信周期毎に交互に入れ替えたマッピングか、もしくは前記同期チャネルの送信周期毎に、前記同期チャネルの前後を交互に入れ替えたマッピングのいずれかがなされ、かつ、前記移動局装置が、前記基地局装置の送信周波数帯域幅の両側に配置されているときにおいて、同期チャネルの送信周期ごとにセルIDまたはセルIDグループの検出を行うことを特徴とする移動局装置。 - 移動局装置と基地局装置とを備えるマルチキャリア移動通信システムに適用する前記移動局装置であって、
該移動局装置は、前記マルチキャリア移動通信システムにおける同期チャネルの周波数帯域幅を前記基地局装置の周波数帯域幅の中心から2分割した該同期チャネルのマッピングであって、前記分割した周波数帯域幅に対する前記同期チャネルのマッピング位置を、該同期チャネルの送信周期毎に交互に入れ替えたマッピングか、もしくは前記同期チャネルの送信周期毎に、前記同期チャネルの前後を交互に入れ替えたマッピングのいずれかがなされ、かつ、前記移動局装置が、前記基地局装置の送信周波数帯域幅の両側に配置されているときにおいて、同期チャネルを2つ受信する度にセルIDまたはセルIDグループの検出を行うことを特徴とする移動局装置。 - 移動局装置と基地局装置とを備えるマルチキャリア移動通信システムに適用する前記基地局装置であって、
該基地局装置は、前記移動局装置に応じた最適な周辺セルサーチを行うためのスケジューリングに必要とする情報を前記移動局装置から受信し、
前記スケジューリングに必要とする情報を用いて、前記移動局装置に応じた最適な周辺セルサーチのためのスケジューリング情報を前記移動局装置に通知することを特徴とする基地局装置。 - 移動局装置と基地局装置とを備えるマルチキャリア移動通信システムに適用する前記基地局装置であって、
該基地局装置は、前記移動局装置に応じた最適な周辺セルサーチを行うためのスケジューリングに必要とする情報を前記移動局装置から受信し、
前記スケジューリングに必要とする情報を用いて、前記移動局装置に応じた最適な周辺セルサーチのための受信周波数領域の情報を前記移動局装置に通知することを特徴とする基地局装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006198107A JP2008028627A (ja) | 2006-07-20 | 2006-07-20 | マルチキャリア移動通信システム、移動局装置、基地局装置、同期チャネルマッピング方法及び周辺セルサーチ方法 |
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2006
- 2006-07-20 JP JP2006198107A patent/JP2008028627A/ja active Pending
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