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JP2008023727A - 紫外線照射装置 - Google Patents

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JP2008023727A
JP2008023727A JP2006195297A JP2006195297A JP2008023727A JP 2008023727 A JP2008023727 A JP 2008023727A JP 2006195297 A JP2006195297 A JP 2006195297A JP 2006195297 A JP2006195297 A JP 2006195297A JP 2008023727 A JP2008023727 A JP 2008023727A
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ultraviolet
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light source
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JP2006195297A
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Keitaro Nakano
景多▲郎▼ 中野
Takashi Koyanagi
崇 小柳
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】ヘッドノズルの目詰まりを防止すること。
【解決手段】紫外線硬化型のインクを噴射するヘッドノズルを搭載するキャリッジ50に取り付け、噴射したインクに対して紫外光を照射する複数の光源95a、95b、95c、95dとを備えた紫外線照射装置90であって、ヘッドノズル近傍に備えられた光源95a、95bは光の拡散の少ない紫外光を照射する。
【選択図】図2

Description

本発明は、紫外線硬化型のインクを噴射するヘッドノズルを搭載するキャリッジに取り付け、噴射したインクに対して紫外光を照射する複数の光源とを備えた紫外線照射装置に関する。
近年、インクジェットプリンタ等で使用するインクとして、紫外線硬化型インクが注目されている。紫外線硬化型インクが通常の水性インクや油性インクと異なる点は、記録媒体(例えば印刷用紙等)に付着させた後、適量の紫外線を照射すれば速やかに硬化して、インク浸透性等の記録媒体の物性に左右されずに、安定した印刷品質を維持できる点である。このような紫外線硬化型インクを使用するインクジェットプリンタでは、紫外線硬化型インクを微粒のインク滴として噴射して記録媒体に付着させるヘッドノズルの周辺に、記録媒体上に付着させたインクに紫外線を照射する紫外線照射装置を装備することが必要となる(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2004−358769号公報 特開2005−103854号公報
紫外線硬化型のインクを噴射するヘッドノズルを搭載するキャリッジ近傍に紫外線照射装置を配置すると、紫外光がヘッドノズルに到達し、これによりヘッドノズルに付着するインクが硬化し、ノズルの目詰まりを起こす場合がある。本発明はヘッドノズルの目詰まりを防止することを目的とする。
本発明は、紫外線硬化型のインクを噴射するヘッドノズルを搭載するキャリッジに取り付け、噴射したインクに対して紫外光を照射する複数の光源とを備えた紫外線照射装置であって、前記ヘッドノズル近傍に備えられた光源は光の拡散の少ない紫外光を照射することを特徴とする。この構成によれば、光の拡散が少ない紫外光を照射することにより、ヘッドノズルに紫外光が到達することを回避することができるため、ヘッドノズルの目詰まりを防止することができる。
本発明において、前記ヘッドノズル近傍に備えられた光源は指向特性の狭い紫外光を照射することを特徴とする。この構成によれば、指向特性の狭い光源を用いることで光の拡散を少なくすることができる。
本発明において、前記ヘッドノズル近傍に備えられた光源から照射される紫外光を集光するレンズを備えることを特徴とする。この構成によれば、紫外光を集光することで光の拡散を少なくすることができる。
本発明は、紫外線硬化型のインクを噴射するヘッドノズルと、前記ヘッドノズルを搭載するキャリッジに設けられ、噴射したインクに対して紫外光を照射する複数の光源とを備えた紫外線照射装置であって、前記ヘッドノズル近傍に備えられた光源の紫外光照射方向が前記ヘッドノズルから離れる方向であることを特徴とする。この構成によれば、光源をヘッドノズルから離れる方向へ傾斜させることで照射方向を変えることができ、ヘッドノズルに紫外光が到達することを回避することができるため、ヘッドノズルの目詰まりを防止することができる。
本発明において、前記光源は、水銀灯ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、エキシマランプ、LEDおよびLDから選択した少なくとも1つであることを特徴とする。
本発明によれば、光の拡散が少ない紫外光を照射することにより、ヘッドノズルに紫外光が到達することを回避することができるため、ヘッドノズルの目詰まりを防止することができる。
本発明によれば、光源をヘッドノズルから離れる方向へ傾斜させることで照射方向を変えることができ、ヘッドノズルに紫外光が到達することを回避することができるため、ヘッドノズルの目詰まりを防止することができる。
図1は本発明に係る紫外線照射装置を搭載したインクジェットプリンタ20の一実施例の主要な構成を示す概略斜視図である。プリンタ20は、記録媒体である印刷用紙Pを送る紙送りモータ30と、プラテン40と、光硬化型インクを微少粒径にして印刷用紙Pに噴射して付着させるインクヘッド52と、インクヘッド52を搭載したキャリッジ50と、キャリッジ50を主走査方向に移動させるキャリッジモータ60と、インクヘッド52によって紫外線硬化型インクを付着させた印刷用紙P上のインク付着面に紫外光を照射する紫外線照射装置90とを備えている。
キャリッジ50は、キャリッジモータ60に駆動される牽引ベルト62によって牽引され、ガイドレール64に沿って移動する。キャリッジ50には、インクヘッド52の他に、インクヘッド52に供給される黒色インクを収容したブラックインク容器としてのブラックカートリッジ54と、インクヘッド52に供給されるカラーインクを収容したカラーインク容器としてのカラーインクカートリッジ56とが搭載されている。各カートリッジ54,56に収容されているインクは、紫外線又はその近辺の可視光の照射によって硬化する紫外線硬化型インクである。
キャリッジ50のホームポジション(図1の右側の位置)には、停止時にインクヘッド52のノズル面を密閉するためのキャッピング装置80が設けられている。印刷ジョブが終了してキャリッジ50がキャッピング装置80の上まで到達すると、図示しない機構によってキャッピング装置80が自動的に上昇して、インクヘッド52のノズル面を密閉する。キャッピングにより、ノズル内のインクの乾燥が防止される。キャリッジ50の位置決め制御は、例えば、キャッピング装置80の位置にキャリッジ50を正確に位置決めするために行われる。
図2は紫外線照射装置90の構成を示している。紫外線照射装置90は、インクヘッドを搭載するキャリッジ50の近端に備えられる光源95a、95bと、キャリッジ50の遠端に備えられる光源95c、95dと、各光源の発光及び消灯を制御する駆動回路(図3参照)とを備えている。なお、図2は紫外線照射装置をキャリッジ50の片側に一つ取り付けた場合を示しているが、キャリッジ50の両側に取り付けてもよい。また、片側に取り付ける場合はキャリッジ50の何れの側でもよい。
光源から照射された光は拡散して印刷用紙Pに到達するため、拡散範囲が広い方が1つの光源で広い範囲を照射することができる。しかし、拡散した紫外光がヘッドノズルに到達すると、ヘッドノズルに付着する紫外線硬化型のインクが硬化し、ヘッドノズルの目詰まりが生じるため、インクヘッド52に近い光源95a、95bについては、拡散を少なくしてヘッドノズルに紫外光が到達することを防止している。拡散が少ない光を照射するために、指向特性の狭い光源を用いたり、照射光をレンズで集光する。また、拡散が少ない光源を用いる代わりに、インクヘッド52に近い光源95a、95bについて、紫外線方向がヘッドノズルから離れる方向へ向くように光源を傾斜させるようにしてもよい。
光硬化型インクは、色材成分(顔料または染料等)やその他の成分組成の相異などにより、照射した際に吸収される光の波長域に差が生じ、それが原因となって、インクの硬化時間に差異が生じることがある。そこで、複数個の光源の配列を、発光波長ピークが相異する光源を用いることで、複数の発光ピークを持つ広波長域の光照射が可能になり、一部の発光波長ピークの光が吸収されても、他の発光波長ピークの光がインクの硬化に有効に寄与して、インクの硬化効率を安定維持することが可能になり、また、吸収する照射光の発光波長ピークが異なる多種の光硬化型インクへの対応が可能になる。その結果、対応インク種を増大させて、紫外線照射装置90としての汎用性を向上させることができる。適用可能な光源としては、水銀灯ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、エキシマランプ、LED、LDが好ましい。
本実施形態では、キャリッジ50の近端に備えられる指向特性の少ない光源95a、95bとして、日亜化学工業製発光ダイオード型番NCCU001E(ピーク発光波長380nm、指向特性55°)を用い、キャリッジ50の遠端に備えられる光源95c、95dとして、日亜化学工業製発光ダイオード型番NCCU033(ピーク発光波長365nm、指向特性100°)を用いた。
上記構成の紫外線照射装置90をキャリッジ50に取り付け、印刷用紙Pからの距離が5mmの位置で、インクヘッドから下記実施例記載の紫外線硬化インクを吐出すると同時に紫外光(照射強度60mW/cm、波長域365〜380nm)を照射したところ、印刷用紙Pへ紫外線硬化インクを吐出及び硬化させて画像を形成した後でも、ヘッドノズルの目詰まりの原因となるインクの増粘及び硬化は見られなかった。なお、光源の発光波長は、処理する光硬化型インクの特性に応じて選定するのが望ましく、光硬化型インクの特性によっては上記に示した発光波長のもの以外にも、好適に使用可能なものを選定することが可能である。
次に、図3を参照しつつ、プリンタ20の電気的な構成について説明する。図3は、プリンタ20の電気的な構成を示すブロック図である。プリンタ20は、主制御回路102と、CPU104と、主制御回路102およびCPU104にバスを介して接続された各種のメモリ(ROM110、RAM112、EEPROM114)とを備えている。主制御回路102には、パーソナルコンピュータなどの外部装置との間で信号の送受信を行うインターフェース回路120と、紙送りモータ駆動回路130と、ヘッド駆動回路140と、CRモータ駆動回路150と、紫外線照射装置90の動作を制御する駆動回路160が接続されている。
紙送りモータ30は、紙送りモータ駆動回路130によって駆動されて紙送りローラ34を回転させ、これによって印刷用紙Pを搬送方向に移動させる。紙送りモータ30にはロータリエンコーダ32が設けられており、ロータリエンコーダ32の出力信号は主制御回路102に入力されている。
キャリッジ50の底面には、複数のノズル(図示せず)を有するインクヘッド52が設けられている。各ノズルは、ヘッド駆動回路140によって駆動されて、紙、布、フィルム等の印刷用紙に向けて、各カートリッジ54,56から供給される光硬化型インクのインク滴を吐出する。
キャリッジモータ60は、CRモータ駆動回路150によって駆動される。プリンタ20は、キャリッジ50の主走査方向に沿った位置と速度を検出するためのリニアエンコーダ70を備えている。このリニアエンコーダ70は、主走査方向に平行に設けられた直線状の符号板72と、キャリッジ50に設けられたフォトセンサ74とによって構成されている。リニアエンコーダ70の出力信号は、主制御回路102に入力されている。
駆動回路160は、主制御回路102から送出される制御信号に基づいて各光源95の発光及び消灯を制御する。具体的には、インクヘッド52が駆動されて印刷が開始される時、或いは、印刷動作が開始されて、印刷用紙P上の光硬化型インクの付着面が紫外線照射装置90による特定波長領域の光の照射域98に到達する時に、支持手段91上に装備した全光源を発光状態にし、印刷用紙P上の光硬化型インクの付着面が紫外線照射装置90による特定波長領域の光の照射域98を通過し終わるまで、各光源の発光状態を維持する。即ち、各光源は、印刷用紙P上の光硬化型インクの付着面が紫外線照射装置90による特定波長領域の光の照射域98を通過し終わるまで、連続発光させられる。
主制御回路102は、4つの駆動回路130、140、150、160に制御信号をそれぞれ供給する機能を有しており、また、インターフェース回路120で受信した各種の印刷コマンドの解読や、印刷データの調整に関する制御、各種のセンサの監視などを実行する機能も有している。一方、CPU104は、主制御回路102を補助するための各種の機能を有しており、例えば各種のメモリの制御などを実行する。
紫外線照射装置90における光源は、印刷処理中には連続発光させることとしたが、インクへの照射光量を必要最小限に抑えるように、使用している光硬化型インクの特性や、印刷領域の情報(光硬化型インクの噴射塗布量など)に基づいて、光源を一定時間単位でパルス発光させるようにしても良い。これにより、光硬化型インクに照射する光量を必要最小限に制御して、紫外線照射装置90における消費電力の低減、光源の発熱の低減、光源の実働時間の短縮による長寿命化を図ることができる。
なお、本発明の紫外線照射装置を装備する機器は、インクジェットプリンタに限らない。光硬化型インクの付着を行う各種の機器に搭載可能である。また、紫外線照射装置によって特定波長領域の光を照射する印刷用紙の材質も、紙、フィルム、布、金属薄板等の各種のものが考えられる。
紫外線照射装置によって、硬化させることができる光硬化型インクとしては、特に限定されないが、例えば特開平3−216379号公報、特開平5−186725号公報、特公平5−54667号公報、特開平6−200204号公報、特開平7−224241号公報、特開平8−48922号公報、特開平8−218016号公報、特開平10−7956号公報、特開平10−250052号公報、特開平10−324836号公報、特開2000−44857号公報、特開2000−119574号公報、特開2000−158793号公報、特開2000−186242号公報、特開2000−186243号公報、特開2000−336295号公報、特表2000−504778号公報、特表2001−512777号公報、特開2001−220526号公報、特開2002−80767号公報、特開2003−191593号公報、特開2003−191594号公報、特開2003−313476号公報、特開2004−27154号公報、米国特許第5623001号明細書等の公知公用のもの等が挙げられる。
その中でも特に好ましいものとしては、重合性化合物、光重合開始剤及び重合促進剤を含有し、重合性化合物としてN−ビニル化合物を、光重合開始剤としてビスアシルフォスフィンオキサイド、モノアシルフォスフィンオキサイド及びα−アミノケトンから選ばれる2種以上を含有するものである。
上記インク組成物に用いるビスアシルフォスフィンオキサイド、モノアシルフォスフィンオキサイド及びα−アミノケトンは、前述の通り、何れも365nm以上の波長の光を吸収するものであるが、特にビスアシルフォスフィンオキサイド及びモノアシルフォスフィンオキサイドは、α−アミノケトンよりも長波長域に吸収がある。
ビスアシルフォスフィンオキサイドとしては、例えば、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキシド等が挙げられ、これは、Irgacure 819(チバ スペシャルティ ケミカルズ社製)の商品名で入手可能である。
モノアシルフォスフィンオキサイドとしては、例えば、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド等が挙げられ、これは、Darocur TPO(チバ スペシャルティ ケミカルズ社製)の商品名で入手可能である。
α−アミノケトンとしては、例えば、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1等が挙げられ、これは、Irgacure 369(チバ スペシャルティ ケミカルズ社製)の商品名で入手可能である。
上記光硬化型インクは、光重合開始剤として、少なくとも上記のものを2種以上含んでいれば、他の光重合開始剤を併用して用いても良い。
併用して用いても良い他の光重合開始剤としては、代表的なものとして、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、イソプロピルベンゾインエーテル、イソブチルベンゾインエーテル、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、ベンジル、ジエトキシアセトフェノン、ベンゾフェノン、クロロチオキサントン、2−クロロチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、ジエチルチオキサントン、2−メチルチオキサントン、ポリ塩化ポリフェニル、ヘキサクロロベンゼン等が挙げられる。好ましくは、イソブチルベンゾインエーテル、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシムである。
また、Vicure 10、30(Stauffer Chemical社製)、Irgacure 127、184、500、651、2959、907、379、754、1700、1800、1850、OXE01、Darocure 1173、ITX(チバ スペシャルティ ケミカルズ社製)、Quantacure CTX、ITX(Aceto Chemical社製)、Kayacure DETX−S(日本化薬社製)、ESACURE KIP150(Lamberti社製)、Lucirin TPO(BASF社製
)の商品名で入手可能な光重合開始剤も使用することができる。
該光硬化型インクに含まれる重合性化合物としては、少なくともN−ビニル化合物を含有していれば良い。
N−ビニル化合物としては、N−ビニルフォルムアミド、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム及びそれらの誘導体等が挙げられる。
また、該光硬化型インクは、重合性化合物として、N−ビニル化合物以外のその他の重合性化合物を含んでいても良い。
当該その他の重合性化合物としては、光重合開始剤から生成するラジカルまたはイオンにより重合されるものであれば特に限定ない。このような重合性化合物とは、高分子の基本構造の構成単位となり得る分子をいう。このような重合性化合物は光重合性モノマーとも呼ばれ、単官能モノマー、二官能モノマー、多官能モノマーが含まれる。
このような重合性化合物の代表的なものとして、単官能モノマーとしては、(2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルアクリレート、(2−メチル−2−イソブチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、イソボルニルアクリレート、メトキシジエチレングリコールモノアクリレート、アクロイルモルホリン、メタクリル酸ラウリル、アリルグリコール、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸シクロヘキシル、オキセタンメタアクリレート等を挙げることができる。
二官能モノマーとしては、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレ−ト、ポリエチレングリコール#400ジアクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジメタクリロキシプロパン、ヒドロキシピオペリン酸エステルネオペンチンルグリコールジアクリレート等を挙げることができる。
多官能モノマーとしては、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタアクリレート、トリメチロールプロパンEO付加物トリアクリレート、トリメチロールプロパンPO付加物トリアクリレート、グリセリンEO付加物トリアクリレート、グリセリンEO変性トリアクリレート、グリセリンPO付加物トリアクリレート、ペンタエリストールトリアクリレート、ジペンタエリストールヘキサアクリレート、フタル酸水素−(2,2,2−トリアクロイルオキシメチル)エチル、ジペンタエリストールポリアクリレート等を挙げることができる。
N−ビニル化合物以外に併用する上記単官能モノマー、二官能モノマー、多官能モノマーのうち、好ましくは、アクロイルモルホリン(単官能モノマー)、フェノキシエチルアクリレート(単官能モノマー)、トリプロピレングリコールジアクリレート(二官能モノマー)、フタル酸水素−(2,2,2−トリアクロイルオキシメチル)エチル(多官能モノマー)、グリセリンEO変性トリアクリレート(多官能モノマー)であるが、これらの併用に限定されるものではない。
該光硬化型インクに含まれる重合促進剤としては、少なくとも重合性官能基を有する微粒子を含有していれば良い。
重合性官能基を導入した微粒子の重合促進機構としては、明確ではないが、紫外線を吸収し、開裂した光重合開始剤により生成したラジカルが、微粒子表面にトラップされて安定化し、微粒子表面へ導入された重合性官能基及び表面に吸着した重合性化合物と容易に重合反応を開始する事により重合反応を促進するものと推測される。
重合性官能基を有する微粒子とは、特に限定されないが、一般的に体質顔料と称されるもので、シリカ、アルミナ、チタニア、酸化カルシウム等の無機化合物が例示され、特に、シリカ、アルミナ等の透明なものも好適に使用でき、その中でもシリカが特に好ましい。
また、該微粒子が有する重合性官能基としては、特に限定されず、アクリロイル基、メタクリロイル基等が例示され、さらに、1つ以上の二重結合を有する重合性官能基とすることも可能である。
該微粒子の大きさとしては、特に限定されないが、粒径が10〜200nmのものが好ましい。
該重合性官能基を有する微粒子の調製方法は、特に限定されないが、テトラエトキシシラン等のシラン化合物のゾルゲル反応によって、水酸基等を多数有するシリカ微粒子を作製し、該水酸基に重合性官能基を付与できるような化合物(シランカップリング剤)と反応させる方法が挙げられる。
該光硬化性インク組成物における、該重合性官能基を有する微粒子の含有量としては、特に限定されず、使用形態、条件、インク組成物の粘度と重合性の関係等に応じて適宜選択されるべきものであるが、インク組成物全量に対し10質量%以下であることが好ましい。
また、該光硬化型インクには、重合促進剤として、重合性微粒子以外のものを含んでいても良い。
当該その他の重合性化合物としては特に限定されないが、臭気の問題やインク組成物の硬化がより確実になることから、特にアミノベンゾエート誘導体が、好ましい。これはアミノベンゾエート誘導体が、酸素による重合阻害を軽減する為である。
アミノベンゾエート誘導体は、350nm以上の波長域に吸収を持たないものである。このようなアミノベンゾエート誘導体の例としては、特に限定されないが、エチル−4−ジメチルアミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−4−ジメチルアミノベンゾエート等が挙げられ、これは、Darocur EDB、EHA(チバ スペシャルティ ケミカルズ社製)の商品名で入手可能である。
該光硬化性インク組成物は色材も含むものである。
該光硬化性インク組成物に含まれる色材は、染料、顔料のいずれであってもよいが、インク組成物の不溶化あるいは増粘等の作用によって、インク組成物中の着色成分の浸透を抑制する場合には、インク中に溶解している染料よりも分散している顔料の方が有利であり、また、印刷物の画像耐久性の面から顔料の方が有利である。
該光硬化性インク組成物で使用される染料としては、直接染料、酸性染料、食用染料、塩基性染料、反応性染料、分散染料、建染染料、可溶性建染染料、反応分散染料など通常インクジェット記録に使用される各種染料を使用することができる。
上記光硬化型インクに使用される顔料としては、特別な制限なしに無機顔料、有機顔料を使用することができる。
無機顔料としては、酸化チタンおよび酸化鉄に加え、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用することができる。また、有機顔料としては、アゾ顔料(アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料などを含む)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料など)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックなどを使用することができる。
顔料の具体例としては、カーボンブラックとして、三菱化学社製のNo.2300、No.900、MCF88、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、MA100、No.2200B等が、コロンビア社製のRaven5750、同5250、同5000、同3500、同1255、同700等が、キャボット社製のRegal 400R、同330R、同660R、Mogul L、同700、Monarch 800、同880、同900、同1000、同1100、同1300、同1400等が、デグッサ社製のColor Black FW1、同FW2、同FW2V、同FW18、同FW200、Color Black S150、同S160、同S170、Printex 35、同U、同V、同140U、Special Black 6、同5、同4A、同4等が挙げられる。
イエローインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントイエロー1、2、3、12、13、14、16、17、73、74、75、83、93、95、97、98、109、110、114、128、129、138、150、151、154、155、180、185等が挙げられる。
また、マゼンタインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントレッド5、7、12、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、57:1、112、122,123、168、184、202、209、C.I.ピグメントヴァイオレット 19等が挙げられる。
さらに、シアンインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントブルー1、2、3、15:3、15:4、60、16、22が挙げられる。
該光硬化性インクの好ましい態様によれば、顔料はその平均粒径が10〜200nmの範囲にあるものが好ましく、より好ましくは50〜150nm程度のものである。
インク組成物における色材の添加量は、0.1〜25重量%程度の範囲が好ましく、より好ましくは0.5〜15重量%程度の範囲である。
該光硬化性インクの好ましい態様によれば、これらの顔料は、分散剤または界面活性剤で水性媒体中に分散させて得られた顔料分散液としてインク組成物に添加されるのが好ましい。好ましい分散剤としては、顔料分散液を調製するのに慣用されている分散剤、例えば高分子分散剤を使用することができる。なお、この顔料分散液に含まれる分散剤および界面活性剤がインク組成物の分散剤および界面活性剤としても機能することは当業者に明らかであろう。
具体的には、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸−スチレン共重合体、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル変性ポリアクリル酸、ポリオキシアルキレン付加ポリアルキレンアミン、ポリビニルブチラール等の高分子分散剤や、ポリエステル変性ポリジメチルシロキサン、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン等のシリコーン系界面活性剤、アセチレンジオール系界面活性剤、ソルビタン系界面活性剤等が挙げられる。
該光硬化性インクには、水性溶媒を含んでいてもよい。更に任意の成分として、樹脂エマルジョン、無機酸化物コロイド、湿潤剤、pH調製剤、防腐剤、防かび剤等を添加しても良い。
また、該光硬化性インク組成物は、有機溶剤を含まず、無溶剤型のインク組成物であることが更に好ましい。
以下、本発明を以下の実施例によって詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
1.重合性微粒子1およびその分散液の調製
シリカゾルIPA−ST(日産化学工業社製、シリカ濃度30wt%のイソプロピルアルコール(以下「IPA」と略す)分散液)88.1重量部を200mL容の三角フラスコに加え、シランカップリング剤 サイラエースS710(3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、チッソ社製)7.9重量部を添加した。マグネティックスターラーで攪拌しながら0.05mol/L濃度の塩酸を4重量部添加し、室温で24時間攪拌しながら反応を行った。その結果、メタクリル基を有する重合性微粒子1(MPS)を含むIPA分散液Aを得た。
300mL容の丸底フラスコにN−ビニルフォルムアミド(以下「NVF」とも称する、ビームセット770、荒川化学工業社製)70重量部、上記分散液A 100重量部を加え、ロータリーエバボレーターを用いてIPAを留去し、重合性微粒子1を30wt%含む分散液Bを得た。
2.顔料分散液の調製
2−1.(イエロー)顔料分散液C
色材である顔料としてC.I.ピグメントイエロー(P.Y.)74とポリウレタン樹脂(平均分子量約20,000)(以下「分散剤」とも称する、)とNVFを、顔料:分散剤:NVF=15:5:80の割合で混合して、サンドミル(安川製作所製)中でガラスビーズ(直径1.7mm、混合物の1.5倍重量)と共に2時間分散させた。その後、ガラスビーズを分離し、顔料分散液C(顔料濃度15wt%)を調製した。
2−2.(マゼンタ)顔料分散液D
顔料をC.I.ピグメントレッド(P.R.)122に代えた以外は、上記顔料分散液Cと同様に顔料分散液D(顔料濃度15wt%)を調製した。
2−3.(シアン)顔料分散液E
顔料をC.I.ピグメントブルー(P.B.)15:3に代えた以外は、上記顔料分散液Cと同様に顔料分散液E(顔料濃度15wt%)を調製した。
2−4.(ブラック)顔料分散液F
顔料をC.I.ピグメントブラック(P.Bk.)7に代えた以外は、上記顔料分散液Cと同様に顔料分散液F(顔料濃度15wt%)を調製した。
3.インク組成物の調製
3−1.イエロー顔料インク組成物(Y)
遮光性を有する容器に、分散液B 20重量部、顔料分散液C 10重量部を加え、NVF 29重量部、トリプロピレングリコールジアクリレート(以下「TPGDA」とも称する、アロニックスM−220、東亜合成社製)25重量部、グリセリンEO変性トリアクリレート(以下「AGE3」とも称する、HKエステル A−Gly−3E、新中村化学社製)10重量部、Irgacure 819(ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキシド、チバ スペシャリティ ケミカルズ社製)4.0重量部、Irgacure 369(2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、チバ スペシャリティ ケミカルズ社製)1.0重量部、Darocur EHA(2−エチルヘキシル−4−ジメトキシアミノベンゾエート、チバ スペシャリティ ケミカルズ社製)1重量部を添加し、マグネティックスターラーで1時間攪拌・混合してから、紫外線を遮蔽した環境下で5μmのメンブランフィルターを用いてろ過して、下記組成のイエローインク組成物を調製した。
NVF 51 wt%
TPGDA 25 wt%
AGE3 10 wt%
分散剤 0.5wt%
Irgacure 819 4.0wt%
Irgacure 369 1.0wt%
Darocur EHA 1.0wt%
重合性微粒子1 6.0wt%
C.I.ピグメントイエロー74(色材) 1.5wt%
3−2.マゼンタ、シアン、ブラック顔料インク組成物
以下同様に、それぞれ、分散液Cに替えて、分散液D、E、Fを用いて以下の組成のインク組成物を調製した。
マゼンタ顔料インク組成物(M)
NVF 51 wt%
TPGDA 25 wt%
AGE3 10 wt%
分散剤 0.5wt%
Irgacure 819 4.0wt%
Irgacure 369 1.0wt%
Darocur EHA 1.0wt%
重合性微粒子1 6.0wt%
C.I.ピグメントレッド122(色材) 1.5wt%
シアン顔料インク組成物(C)
NVF 51 wt%
TPGDA 25 wt%
AGE3 10 wt%
分散剤 0.5wt%
Irgacure 819 4.0wt%
Irgacure 369 1.0wt%
Darocur EHA 1.0wt%
重合性微粒子1 6.0wt%
C.I.ピグメントブルー15:3(色材) 1.5wt%
ブラック顔料インク組成物(K)
NVF 51 wt%
TPGDA 25 wt%
AGE3 10 wt%
分散剤 0.5wt%
Irgacure 819 4.0wt%
Irgacure 369 1.0wt%
Darocur EHA 1.0wt%
重合性微粒子1 6.0wt%
C.I.ピグメントブラック7(色材) 1.5wt%
本発明に係る紫外線照射装置を搭載したインクジェットプリンタの一実施の形態の主要な構成を示す図 図1に示した紫外線照射装置の概略構成を示す図 図1に示したインクジェットプリンタにおける電気的な構成を示す図
符号の説明
20:インクジェットプリンタ、30:紙送りモータ、32:ロータリエンコーダ、34:紙送りローラ、40:プラテン、50:キャリッジ、52:インクヘッド(記録ヘッド)、54:ブラックカートリッジ、56:カラーインクカートリッジ、60:キャリッジモータ、62:牽引ベルト、64:ガイドレール、70:リニアエンコーダ、72:符号板、74:フォトセンサ、80:キャッピング装置、90:紫外線照射装置、95:発光素子、102:主制御回路、104:CPU、110:ROM、112:RAM、114:EEPROM、120:インターフェース回路、130:紙送りモータ駆動回路、140:ヘッド駆動回路、150:CRモータ駆動回路、160:紫外線照射装置駆動回路、P:印刷用紙(記録媒体)

Claims (5)

  1. 紫外線硬化型のインクを噴射するヘッドノズルを搭載するキャリッジに取り付け、噴射したインクに対して紫外光を照射する複数の光源とを備えた紫外線照射装置であって、
    前記ヘッドノズル近傍に備えられた光源は光の拡散の少ない紫外光を照射することを特徴とする紫外線照射装置。
  2. 前記ヘッドノズル近傍に備えられた光源は指向特性の狭い紫外光を照射することを特徴とする請求項1記載の紫外線照射装置。
  3. 前記ヘッドノズル近傍に備えられた光源から照射される紫外光を集光するレンズを備えることを特徴とする請求項1記載の紫外線照射装置。
  4. 紫外線硬化型のインクを噴射するヘッドノズルと、前記ヘッドノズルを搭載するキャリッジに設けられ、噴射したインクに対して紫外光を照射する複数の光源とを備えた紫外線照射装置であって、
    前記ヘッドノズル近傍に備えられた光源の紫外光照射方向が前記ヘッドノズルから離れる方向であることを特徴とする紫外線照射装置。
  5. 前記光源は、水銀灯ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、エキシマランプ、LEDおよびLDから選択した少なくとも1つであることを特徴とする請求項1から4の何れか一項記載の紫外線照射装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010214659A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
JP2010274584A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Afit Corp インクジェットによる画像形成方法
JP2015165546A (ja) * 2014-02-07 2015-09-17 株式会社ミマキエンジニアリング 紫外線発光ダイオードユニット、紫外線発光ダイオードユニットのセット、インクジェット装置および三次元造形物製造装置

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