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JP2008003681A - 無線icタグとその製造方法 - Google Patents

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JP2008003681A JP2006169998A JP2006169998A JP2008003681A JP 2008003681 A JP2008003681 A JP 2008003681A JP 2006169998 A JP2006169998 A JP 2006169998A JP 2006169998 A JP2006169998 A JP 2006169998A JP 2008003681 A JP2008003681 A JP 2008003681A
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Abstract

【課題】無線ICタグの製造に際して、特にアンテナ系の容量の調節が容易であるため共振周波数が正確なアンテナ系を形成することが可能であり、しかもパターンの形成は作業性に優れ、設備は簡単かつ簡易なもので済む技術を提供する。
【解決手段】コンデンサを有する無線ICタグの製造方法であって、フイルムを介して上下方向に重なった箇所があるパターンを形成するコンデンサパターン形成ステップと、形成されたパターンの前記フイルムを介して上下方向に重なった箇所の全部または一部を押圧して、当該箇所の上下のパターン間の距離を小さくする様に押圧し、さらに前記上下のパターン間の距離が小さくなった状態を固定させる押圧固定ステップを有していることを特徴とする無線ICタグの製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は無線ICタグとその製造方法に関し、特にフイルムを介して上下方向に重なったコンデンサパターンが形成されている無線ICタグとその製造方法に関する。
近年、記録できる情報量がバーコードや識別タグに比べて桁違いに多く、新たな情報を自由に書き込むようにすることも可能であるため、抵抗(R)とインダクタンス(L)と静電容量(C)(以下、「容量」と記す)からなるアンテナ系とICを備えた無線ICタグ(無線ICカードを含む。以下、原則として「ICタグ」と記す)が広く用いられている。
特に、平面型のICタグは、財布等に入れて持ち運びしたり、物品へ取付けたりするのに便利であるため広く用いられている。
ICタグそのものは、絶縁性樹脂(以下、原則として「絶縁性」は、省略する)の表面にパターンとして形成されたアンテナ系の両端に電気的に接続された状態でICチップを同じく樹脂フイルム上に取付け、次いで樹脂フイルムの上面にアンテナ系とICチップの厚さを補償する樹脂フイルムを被せ、最後に上下に保護膜を兼ねて厚手の化粧用フイルムを熱融着で取付けたりすることにより製造されている。
さらに、アンテナ系が規格により定まった電波を効率よく送信できるように、通常はコイルパターンからなりRとLの役を担うアンテナに電気的に接続された(以下、原則として「電気的に」は、省略する)コンデンサ(C)のパターンも形成されている。これは、コイルパターンからなるアンテナ(以下、「アンテナ」と記す)が形成されている樹脂の上下の(表裏の)面に、アンテナに電気的に接続され、かつ相対向して薄い平面状に形成されているコンデンサの役を担うパターン(コンデンサパターン)からなる。
さらに、これらのパターンは、通常は樹脂フイルムの表面に極めて薄い銅やアルミニウムの薄膜を蒸着させ、不必要な箇所をエッチングで除去したり、樹脂フイルムに特殊な導電性処理を施した後めっきで銅の薄膜を形成したり、その他導電性樹脂(導電性ペースト)を使用して、印刷で形成されたりもする(特許文献1、同2、同3)。
特開昭62−198196号 特開2005−94319号 特開2005−346684号
しかしながら、小さな無線ICタグに広い通信距離を持たせるためには、アンテナのパターンとコンデンサパターンを極めて正確に形成し、これら両方のパターンからなるアンテナ系の共振周波数を規格で定まった所定の値に正確に合わせる必要がある。
特に、容量の調節は、パターン形成後は再度パターン形成を行ってパターンの面積を増加させることは困難であるため、すでに形成されたパターンにおいて、コンデンサとしての電極をカットして実行面積を減らすことで容量を小さくするしか手段がない。
さらに、前記のパターンを形成する方法は、そのための作業のみならず、前処理や廃棄物の処理等の付随する作業も面倒となり、また設備も複雑化、大型化する。
このため、無線ICタグの製造に際して、特にアンテナ系の容量の調節が容易であるため共振周波数が正確なアンテナ系を形成することが可能であり、しかもパターンの形成は作業性に優れ、設備は簡単かつ簡易なもので済む技術の開発が望まれていた。
本発明は、以上の課題を解決することを目的としてなされたものであり、フイルムの上下に相対抗して形成されているコンデンサパターンの距離を調節してコンデンサの容量を制御し、これによりアンテナ系が正確な共振周波数を有するICタグとしたものである。以下、各請求項の発明を説明する。
請求項1に記載の発明は、
コンデンサを有する無線ICタグの製造方法であって、
フイルムを介して上下方向に重なった箇所があるパターンを形成するコンデンサパターン形成ステップと、
形成されたパターンの前記フイルムを介して上下方向に重なった箇所の全部または一部を押圧して、当該箇所の上下のパターン間の距離を小さくする様に押圧し、さらに前記上下のパターン間の距離が小さくなった状態を固定させる押圧固定ステップを有していることを特徴とする無線ICタグの製造方法である。
本請求項の発明においては、フイルムを介して上下に重なっているため容量が発生する箇所のパターンを、押圧して距離を縮め、その状態を例えば当該箇所のパターンとフイルムの形状を固化させる等して固定し、コンデンサの容量をパターン形成時より大きくすることによりアンテナ系の共振特性を調節するため、容量の調節作業が容易となる。
また、コンデンサパターンの形成後に押圧により両方のパターン(極板)間の距離を縮めて容量を大きくするという新しい容量の調節方法を提供するため、ICタグの製造の柔軟性、多様性も拡がる。
さらに、フイルム内にICチップを収納した構造のICタグであれば、フイルムの厚さは少なくともICチップ以上あるため、そのままではコンデンサの容量が小さくなる場合であっても、コンデンサを形成する箇所の厚さを薄くして補償することが可能となる。
なお、本請求項における「上下、上下方向」のみならず、他の請求項における「下面、表側、上面、裏側、基材の左右」等は、ICタグの構造と製造方法を文書で説明するために便宜上その様に記載しているだけであり、現実のICタグの表面や裏面になったり、使用時に上側あるいは下側となったり、左側あるいは右側になったりすることを指すものではない。
また、「フイルムを介して上下方向に重なった箇所があるパターンを形成する」とは、フイルムの上下の面に直接パターンを形成してもよいし、パターンを形成した他のフイルム(基材)をフイルムに重ねてもよい。なお、形成するパターンとしては、コイルアンテナ、配線ジャンプ、一部がコンデンサを兼ねたコイルアンテナ、専用のコンデンサパターン等が挙げられる。
また、「上下のパターン間の距離が小さくなった状態を固定させる」とは、押圧により上下のパターンの距離が小さくなった状態をその後も維持し続けるようにすることを指し、手段としては加熱等を併用しての加圧によるフイルム材料やパターン材料の永久変形、加熱や加圧等によるフイルム材料の変形や変質、具体的には例えば熱収縮、その他当該箇所に他の材料を当てて機械的に固定することによる押圧状態の維持等が挙げられる。
また、材料によっては、多少回復することがあり得るが、この場合も距離が小さくなった状態が持続されている限り、固定に該当する。
また、固定は、上下のパターン間の距離が小さくなった箇所のみのフイルムやパターンを対象に行なっても良いし、ICタグ全体を対象に行なっても良い。
また、パターン形成後であれば、固定させる時期、他のステップとの前後は不問である。
以上の他、製品としてのICタグの機能を発揮させるための各種作業、例えばICチップの装着、フイルムを介して上下にあるパターンの接続、ICチップ全体の樹脂やパターンの固定化、必要に応じての化粧板や保護板の装着、抜き取り検査等がなされるのは言うまでもない。
請求項2に記載の発明は、前記のICタグの製造方法であって、
前記コンデンサパターン形成ステップは、
前記フイルムの裏側となる基材の上側の面と、表側となる基材の下側の面にパターンを位置合せして形成するパターン形成工程と、
上側の面にパターンが形成された裏側の基材の上側にフイルムをかぶせ、さらにその上側に、下側の面にパターンが形成された表側の基材をかぶせるコンデンサ形成ステップを有していることを特徴とする無線ICタグの製造方法である。
本請求項の発明においては、フイルムに直接パターン形成を行なうことはなされないため、パターンの形成にとらわれず、ICタグやコンデンサの機能発揮の面からフイルム材料を選択することが可能となる。さらに、フイルムを介しての上下のパターンの接続も、予めフイルムの当該接続箇所に貫通孔を形成しておけば容易になしえることとなる。
なお、「基材」とは、コンデンサを形成するパターン間にあるフイルムと区別するため使用しているものであり、コイルパターンの形成、折り重ね、コイルパターンの電気的接続のための処置が可能な限り材質を問わず、フイルムと同じ材料であっても差し支えない。
請求項3に記載の発明は、前記のICタグの製造方法であって、
前記コンデンサパターン形成ステップは、
絶縁基材の1つの面の左右いずれか一方の側に前記表側の基材の下側のパターンを、他方の側に前記裏側の基材の上側のパターンを、位置合せして一度に形成するパターン形成工程と、
前記基材の上側のパターンが形成された絶縁基材の一方の側の上に前記フイルムを載せ、前記フイルムの上に前記絶縁基材の下側のパターンが形成された前記他方の側の絶縁基材を折り重ねるコンデンサ形成工程を有していることを特徴とする無線ICタグの製造方法である。
本請求項の発明においては、上下のパターンは1枚の基材の左右に位置合せして一度に形成されるため、ずれが生じない。さらに、絶縁基材の1の面の左右いずれか一方に他方を折り重ねるため、この面からもずれが生じ難くなる。
なお、「絶縁基材の1の面の左右いずれか一方に他方を折り重ねる」ため、(実際の大量生産では、例えばテープ状の基材に連続して印刷等がなされるが、1個のICタグに着目したときには)基材は長方形であり、その左右の中心線を折り曲げるようにすることが好ましい。
また、「位置合せして」とは、折り重ねた場合に、上下のパターンの接続箇所が一致し、コンデンサパターンを形成する箇所も一致することを指す。
また、絶縁基材の一方の側の上に前記フイルムを載せ、さらにフイルムの上に他方の側の絶縁基材を折り重ねるに際しては、相互にずれが生じないようにしたり、後の作業を容易にしたりするため、載せた段階および折り重ねた段階で、例えば長方形の基材の半分とフイルムの4周あるいは4隅を熱融着すること等がなされてもよい。但し、3層に重なった樹脂層を完全に接着させる際に、内部の気体が逃げやすい様にするために、載せたり折り重ねたりした段階では全体が完全に熱融着はしておらず、空気抜き用の箇所がある様にしておく方が好ましいであろう。
請求項4に記載の発明は、前記のICタグの製造方法であって、
前記コンデンサパターン形成ステップは、
絶縁基材の1つの面の左右いずれか一方の側に前記表側の基材の下側のパターンを、他方の側に前記裏側の基材の上側のパターンを、位置合せして一度に形成するパターン形成工程と、
前記基材の上側のパターンが形成された絶縁基材の一方の側の上に前記フイルムを載せ、前記フイルムの上に前記絶縁基材の下側のパターンが形成された前記他方の側の絶縁基材を前記一方の側の基材と切り離し、裏返して重ねるコンデンサ形成工程を有していることを特徴とする無線ICタグの製造方法である。
本請求項の発明においても、パターン形成のずれが生じ難くなる。
なお、本請求項の発明においては、各々コイルパターンが形成された基材の左右の半分は、折り重ねられるのではなく一端切り離され、上面にコイルパターンが形成された裏側のフイルムとなる側の半分の基材に絶縁フイルムが被覆、固定され、絶縁フイルムの貫通孔に導電性物質を付けたICチップと導電性物質が配置された後、下面にコイルパターンが形成された表側のフイルムとなる側の半分の基材が裏返された後貼り付けられるのが、前記の発明と異なる。このため、基材の材質やICタグの寸法によっては、製造が容易となる。
請求項5に記載の発明は、前記のICタグの製造方法であって、
前記コンデンサパターン形成ステップは、
パターンを構成する塗料を紙に印刷する工程を有していることを特徴とする無線ICタグの製造方法である。
本請求項の発明は、パターン形成に際して、パターンを構成する塗料を紙に印刷する工程を有している、具体的には、例えば低温(好ましくは、200℃以下)硬化型の導電性樹脂を紙に印刷により塗布してパターンを形成したり、低温硬化型の塗料を紙に印刷し、さらにその上に半田層を形成してパターンを形成したりするため、従来のめっきやエッチングを使用する方法と異なり、作業が容易となり、前処理や廃棄物の処理等の付随する作業も特に必要でなくなり、また簡単、小型な設備ですむ。
なお、塗料は、その上部に半田層を容易に形成可能であれば、必ずしも導電性を有している必要はない。但し、本発明出願時点では、導電性を有する樹脂塗料が好ましい。また、印刷時は、ペースト状である。
低温硬化型の「低温」とは、基材の耐熱温度以下を指し、好ましくは200℃以下、より好ましくは170℃以下で硬化することを指す。
また、樹脂でなく紙に印刷するため、塗料が基材に浸み込み易いため密着性が良好となり、表面に粗面加工をしなくても細かい印刷が可能となり、スクリーン印刷に限らず各種の印刷によっても精度良好な印刷が可能となる。
また、樹脂に比較して、裁断、折り曲げ加工が容易であるため、ICチップの製造が容易となり、さらに樹脂に比べて安価でもある。さらに、ICチップの外側の化粧板(保護板)に流用することも容易である。
請求項6に記載の発明は、前記のICタグの製造方法であって、
前記コンデンサパターン形成ステップは、
基材に、形成するパターンに沿って導電性樹脂からなる下地パターン層を形成する下地パターン層形成工程と、
前記形成された下地パターン層の表面に半田からなる表面パターン層を形成する表面パターン層形成工程を有していることを特徴とする無線ICタグの製造方法である。
本請求項の発明においては、導電性樹脂からなる下地パターン層の表面に半田からなる表面パターン層が形成されるため、パターンの電気抵抗が小さくなり、ICタグの性能、例えばアンテナの共振特性や送信距離が大きく改善される。
なお、半田層の形成方法としては、溶融半田槽に浸漬するフローディップや、クリーム状態の半田を印刷塗布した後全体を加熱して溶融させるリフローが挙げられる。
請求項7に記載の発明は、前記のICタグの製造方法であって、
前記押圧ステップは、押圧による樹脂の薄膜化を利用するものであることを特徴とする無線ICタグの製造方法である。
本請求項の発明においては、コンデンサパターン間のフイルムを押圧して、間にあるフイルムを薄くし、併せてコンデンサパターンも変形させて容量を大きくするため、容量の調節作業が簡単となる。
なお、押圧は、加熱押圧、常温押圧、超音波押圧等の種類を問わず、フイルムが多層フイルムであり、そのうちの1層が薄くなってもよい。
請求項8に記載の発明は、前記のICタグの製造方法であって、
前記固定ステップは、樹脂の変形や変質を利用するものであることを特徴とする無線ICタグの製造方法である。
本請求項の発明においては、押圧やこれに併せての加熱による樹脂の変形や変質でフイルムの薄肉化とこれに合わせての上下のコンデンサパターン間の距離の縮小状態が固定されるため、作業が容易となる。
なおここで、フイルムの厚さが薄くなる原理、樹脂の変形や変質は、押圧による弾塑性変形、同時に行なう加熱による熱収縮や変質、熱可塑性樹脂の温度低下による硬化等を問わず、さらにフイルム樹脂ではなく、その上下にある基材が硬化することにより固定がなされても良い。さらにまた、押圧で薄くなった箇所に別途固定用の樹脂が塗布され、この樹脂が硬化しても良い。
また、熱可塑性樹脂製フイルムの押圧状態での温度低下による硬化を利用する場合には、熱可塑性樹脂としてはP.P(ポリプロピレン)、その他PET等が安定性、価格等の面から好ましい。
請求項9に記載の発明は、
フイルムを介して上下方向に重なった箇所があるコンデンサパターンが形成された無線ICタグであって、
前記フイルムは、前記コンデンサパターンの上下方向に重なった箇所の一部もしくは全部が、他の箇所より薄くなっていることを特徴とする無線ICタグである。
本請求項の発明は、請求項1から請求項4および請求項7の方法の発明を、物の発明として捉えたものである。
請求項10に記載の発明は、前記の無線ICタグであって、
前記パターンは、基材に紙を使用して製造されていることを特徴とする無線ICタグである。
本請求項の発明は、請求項5の方法の発明を、物の発明として捉えたものである。
請求項11に記載の発明は、前記の無線ICタグであって、
前記パターンは、
導電性樹脂からなり、基材の表面に直接形成された下地パターン層と、
半田からなり、前記下地パターン層の表面に形成された表面パターン層からなることを特徴とする無線ICタグである。
本請求項の発明は、請求項6の方法の発明を、物の発明として捉えたものである。
請求項12に記載の発明は、前記の無線ICタグであって、
前記フイルムは、熱可塑性樹脂であることを特徴とする無線ICタグである。
本請求項の発明は、請求項8の方法の発明の一態様を、物の発明として捉えたものである。
本発明においては、フイルムを介して上下に重なっているため容量が発生する箇所のパターンを、押圧して距離を縮め、その状態を例えば当該箇所のパターンとフイルムの形状を固化させる等して固定し、コンデンサの容量をパターン形成時より大きくすることによりアンテナ系の共振特性を調節するため、容量の調節作業が容易となる。
また、コンデンサパターンの形成後に押圧により両方のパターン(極板)間の距離を縮めて容量を大きくするという新しい容量の調節方法を提供するため、ICタグの製造の柔軟性、多様性も拡がる。
さらに、フイルム内にICチップを収納した構造のICタグであれば、フイルムの厚さは少なくともICチップ以上あるため、そのままではコンデンサの容量が小さくなる場合であっても、コンデンサを形成する箇所の厚さを薄くして補償することが可能となる。
また、導電性塗料を使用するため、印刷によりパターンを形成することが可能となり、作業が容易となり、製造に大掛かりな設備も不必要となる。
以下、本発明をその最良の実施の形態に基づいて説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、以下の実施の形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
(第1の実施の形態)
本実施の形態は、基材の左右半分ずつにアンテナのコイルパターンを形成し、間に絶縁フイルム(以下、「絶縁」は、省略する)を介在させて折り曲げ、コイルパターンが重なるためコンデンサの役を担う箇所を押圧してコンデンサ容量を調節する(大きくする)ものである。以下、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施の形態におけるICタグの製造工程の要部を示す図である。図1において、10は基材であり、11はその左半分であり、21は基材の左半分においてその表面(紙面の表側)に形成された(全体の)半分のコイルパターンであり、23は基材の左半分において図面で上部に位置する端部(以下、「上部側の端部」と記す。このことは、他のパターンでも同様である)であり、25は同じく基材の左半分において図面で下部側に位置する端部(以下、「下部側の端部」と記す。このことは、他のパターンでも同様である)である。
12は基材10の右半分であり、22は基材の右半分において表面(紙面の表側)に形成された(全体の)半分のコイルパターンであり、24はその上部側の端部であり、26はその下部側の端部であり、30は絶縁フイルムであり、50は上部側端部の接続箇所であり70は電気ごてであり、75はホットローラであり、80は作業台である。また、19は基材10の表面の中央にエンボス加工で形成された凹部である。31と33は、各々絶縁フイルム30に形成された半田粒とICチップを収納するための貫通孔である。40は、ICチップである。
但し、厳密に描くとかえって見難くなるため、図は各部の技術的特徴が判り易くなる様に概念的に描いてあり、またこのため比例尺でもない。例えば、2つのコイルパターン21、22の2つの(上部側と下部側の)端部23、24、25、26は、実際には曲げ応力が掛り難くなる様に、ICタグのもっと外周寄りに位置している。
図1の(1)に示す様に、表面の前記凹部19を形成した基材の左半分11と右半分12に、各々コイルパターン21、22をスクリーン印刷で形成した。この際、左半分のコイルパターン21の2つの端部23、25と右半分のコイルパターン22の2つ端部24、26は、図面上基材10の縦方向の中心線に対して線対称の位置にある様にした。
基材10は、ベーキングペーパと呼ばれる表面にシリコン加工を施してある絶縁性がある耐熱紙であり、寸法は48mm×64mm、厚さ100μmである。なお、ベーキングペーパの表面は、シリコン加工のため剥離性がある。このため、その裏面にコイルパターンを形成した。従って、基材10の表面は、材料としてのベーキングペーパの裏面となる。
基材10の右半分と左半分のコイルパターン21、22は、市販の低温硬化型の導電性塗料であり、乳剤を10μm塗布した250メッシュのステンレス製印刷マスクを使用してスクリーン印刷し、160℃大気雰囲気中で30分加熱硬化させて形成した。
形成したコイルパターン21、22の線幅及び間隔は共に200μm、厚さは15μmとし、いずれも左右半分の基材11、12の外周側近くを5周回している(但し、前記の理由で、図1では2〜3周回に描いてある)。
使用した導電性塗料は半田付けが可能であるので、水平式半田コーターで全面に厚さ7μmの半田を塗布し(図示せず)、これにより電気抵抗値を大よそ1/10とした。なお、使用した半田は、錫96.5%、銀3.5%の無鉛半田である。
図1の(2)に示す様に、左半分の基材11の上面にP.P製の絶縁フイルム30を被せ、ホットシーラ(電気こて、図示せず)を用いて四辺を熱圧着させた。ここで、絶縁フイルムとしてP.Pを採用したのは、熱可塑性を有し、さらに誘電率が安定していることによる。
この絶縁フイルム30は、厚さ15μmのコイルパターンの上に載せるICチップ40の厚さが400μmであることと、熱圧着時の潰れを考慮して、厚さ500μmのPET製の薄膜を材料として使用した。なお、この絶縁フイルム30の、左半分の基材11の表面に形成されたコイルパターン21の上部側と下部側の端部23、25に位置する箇所には、予めのパンチング加工により上部側と下部側の貫通孔31、33を形成している。このため、絶縁フイルム30の当該箇所には、穴が形成されている。
下部側の貫通孔33には導電性接着剤を塗ったICチップ40を、上部側の貫通孔31には半田粒(図示せず)を挿入した後、左半分の基材11の表面に貼り付けた絶縁フイルム30上に、右半分の基材12を前記凹部19に合せて折り返して被せ、さらに還元性ガス雰囲気中で基材の耐熱温度以下の温度で半田付けすることにより当該箇所の電気的接続を行なった。なお、ICチップ40と上部側端部の接続箇所50は絶縁フイルム30の下側にあるため、本来は点線で示すべきであるが、小さいため判り易い様に実線で示してある。
右半分の基材12の折り返しは、基材10の中央の凹部19に合わせて行なうため、上下の位置合せは容易、かつ精度良く行なえた。
絶縁フイルム30の膜厚さは元来500μmであり、ICチップ40の厚さは400μmしかないため、確実な電気的接続がなされる様に、軽く押圧しつつ、即ちストロークを与えて、熱圧着を行った。また、左半分と右半分のコイルパターン21、22の上部側の端部23、24相互の接続箇所50も、同様にストロークを与えて熱圧着を行った。
図1の(3)は、図1の(2)のAの位置の断面を示す図である。この位置では、コイルパターン21、22が絶縁フイルム30を介して上下に重なって位置するが、この位置を電気ごて70で加熱しつつ多少大きな力で作業台80の方に押圧して、当該箇所の絶縁フイルム30の厚さを小さくし、その箇所の上下にあるコイルパターン21、22間の距離を小さくした。なお、押圧方向を、矢印を付したPで示す。
次いで、図1の(4)に示す様に、さらにホットローラ75を使用して全体を熱圧着した。
これにより、図1の(4)も、右側のB部拡大図に示す様に、絶縁フイルム30を挟んで上下にコイルパターン21、22が重なるため容量が発生する箇所の距離が他の箇所より小さく(フイルム厚さが薄く)なっている。
以上の処理の後、表裏に保護板を兼ねた化粧板を取付け、コイルパターン21、22が上下に重なった箇所の一部のみフイルムの厚さが薄く、このためコンデンサの容量が大きくなったICタグを製造した。
市販の同じサイズの無線ICタグと性能を比較したところ、優れた共振特性及び通信距離を発揮した。
(第2の実施の形態)
本実施の形態は、先の第2の実施の形態の(3)と(4)の順序を逆にしたものである。
即ち、図1の(2)に示す工程の終了後、図1の(4)に示す様に、ホットローラ75を使用して全体を熱圧着し、ICチップを一応完成させた。但し、本実施の形態では、この段階では、図1の(4)に示すB部は、未だ形成されていない。
その後、ICチップのアンテナの送信能力を、ひいてはコンデンサの容量を測定する。その結果、容量が多少不足していることが判明したので、コイルパターン21、22が絶縁フイルム30を介して上下に重なって位置する箇所の一部を、電気ごて70で加熱しつつ多少大きな力で作業台80の方に押圧し、当該箇所の絶縁フイルム30の厚さを所定量だけ小さくして上下にあるコイルパターン21、22間の距離を狭めて容量を増加させ、さらにそのまま室温に低下させてその状態を固定した。従って、本実施の形態では、この段階で始めて図1の(4)に示すB部が形成され、ICチップが本当の意味で完成されたこととなる。
これにより、容量の改善がなされ、アンテナの送信能力も大きくなった。
なお、前記所定量であるが、フイルムの厚さの変化と、それによるコンデンサ容量の関係は予めの計算で判っている。このため、一旦完成させたICチップのアンテナの送信能力を、ひいてはコンデンサの容量を測定した結果を参照して求めることとなる。
本実施の形態のICチップも、優れた共振特性及び通信距離を発揮した。
(第3の実施の形態)
本実施の形態は、ICタグのコンデンサは点状ではなく、線上に形成されており、さらに一応完成したICタグのコンデンサの容量を調節するために、先の第2の実施の形態がフイルムの一箇所のみ押圧しているのと異なり、いわば線上の押圧を行ってフイルムの厚さが小さくなっている箇所を広げるものである。
即ち、不足している容量を獲得するために、線上にコンデンサパターンが形成されている箇所をパターンに沿って、容量を確認しながら小型のホットローラで、ICタグ全体を熱圧着したときよりもさらに強い力で、押圧していった。
本実施の形態により、多少大きめの容量の不足であっても、問題なく調節することができることが判明した。
(第4の実施の形態)
本実施の形態は、わざわざ平面状のコンデンサパターンが形成されており、そのコンデンサパターンの全体あるいは一部を押圧してコンデンサの容量を調節する点に特徴がある。以下、図2を参照しつつ本実施の形態を説明する。図2においては、第1の実施の形態における図1に示す構成(物や構造等)と形成位置や形状等に多少の相違があっても、基本的には同じ構成については、同じ符号を付すことによりその説明を省略し、本実施の形態の特徴部についてのみ説明する。
本図2の(1)、(3)、(4)は、各々図1の(1)、(3)、(4)に相当する。
本図2において、27は配線ジャンパーであり、28はその上部側の端部であり、29はその下部側の端部であり、60はコンデンサであり、61は下側のコンデンサパターンであり、63はその電通線用パターンであり、62は上側のコンデンサパターンであり、64はその電通線用パターンである。
なお、本実施の形態においては、ICチップの電気的接続は上下のいずれか一方でのみ、あるいは左右の半分の基材のいずれか一方側でのみ行なうタイプのものである。このため、コイルパターン21の下部側の端部25と配線ジャンパー27の上部側の端部28間の距離は、ICチップの2つの接続端子間の寸法に合わせて形成し、さらに上下のパターンの電気的接続が2箇所で行なわれるため、フイルムに形成される貫通孔は合計3つである。
図2の(1)に示す様に、基材10の左半分11には、下側のコンデンサパターン61とコイルパターン21およびこれらに合わせての電通線用パターン63並びに配線ジャンパー27のパターンを形成する。基材10の右半分12には、上側のコンデンサパターン62とコイルパターン22およびこれらに合わせての電通線用パターン64を形成する。
この際、基材10の左半分11の下側のコンデンサパターン61と、基材10の右半分12の上側のコンデンサパターン62は、基材10の左右の中心の凹部19から基材の右半分12を左半分11に折り重ねたときに、上下に重なる様に形成する。
また、コイルパターン22の上部側の端部24と下部側の端部26も同様に、それぞれその上面に形成されているコイルパターン21の上部側の端部23および配線ジャンパー27の下部側の端部29に重なる様に形成する。
第1の実施の形態の図1の(2)に示したことと同様に、基材の左半分11に絶縁フイルム30を位置合せして被せ、基材の左半分11と四周を熱融着する。その後、コイルパターン21の下部側の端部25と配線ジャンパー27のパターンの上部側の端部28間に位置する貫通孔により形成された穴内に、2つの接続端子に導電性樹脂を付けたICチップ(図示せず)を位置合せして固定し、また残りの2つの穴に導電性樹脂を詰める。
この下で、第1の実施の形態と同様に、ICチップと左半分のコイルパターン21の下部側の端部25、配線ジャンパー27の上側の端部28や貫通孔を介して上下にあるパターンの端部相互の電気的接続を行なう。
また、絶縁フイルム30と基材の右半分11の四周を熱融着する。
図2の(3)に示す様に、絶縁フイルム30を介して2つのコンデンサパターン61、62が上下に重なってコンデンサ60を形成する箇所全体を、先端部が平たく大きめの電気ごて70で矢印付きのPで示す様に作業台80の方に多少強めに押圧しながら加熱し、この部分を押圧により圧縮された状態で融着、硬化させる。
図2の(4)に示す様に、ホットローラ75を使用して全体を熱圧着した。
以上の処理により、コンデンサパターン61、62が上下に重なった箇所全体のみ他の場所に比べてフイルムの厚さが薄く、このためコンデンサ60の容量が大きくなったICタグを製造した。
本実施の形態においては、コンデンサパターン61、62が占める面積が、他のパターン21、22、63、64の上下に重なった箇所より遙に広く、このためアンテナ系の容量はコンデンサパターン61、62の面積と距離により定まる。この結果、この箇所の形成、押圧による厚さの調節を正確に行なうことにより、極めて正確なコンデンサ容量を有するICタグとすることが可能となる。
本実施の形態のICタグも、市販の同じサイズの無線ICタグと性能を比較したところ、優れた共振特性及び通信距離を発揮した。
(第5の実施の形態)
本実施の形態は、先の第4の実施の形態の(3)を削除し、(4)の工程の後に押圧による容量の調整を行なうものである。
即ち、第1の実施の形態における図1の(2)に示す工程に対応する工程の終了後、図2の(4)に示す様に、ホットローラ75を使用して全体を熱圧着し、ICチップを一応完成させた。但し、本実施の形態では、この段階では、図2の(4)に示す押圧による凹部は、未だ形成されていない。
その後、ICチップのアンテナの送信能力を、ひいてはコンデンサの容量を測定する。その結果、容量が多少不足していることが判明したので、上下のコンデンサパターン61、62が絶縁フイルム30を介して上下に重なって位置する箇所の一部を、電気ごて70で加熱しつつ多少大きな力で作業台80の方に押圧し、当該箇所の絶縁フイルム30の厚さを所定量だけ小さくして上下にあるコンデンサパターン61、62間の距離を狭めて容量を増加させ、さらにそのまま室温に低下させてその状態を固定した。従って、本実施の形態では、この段階で始めて押圧による凹部が形成され、さらにこの凹部は上下のコンデンサパターン61、62の一部の箇所のみに形成される。
これにより、容量の改善がなされ、アンテナの送信能力も大きくなった。
なお、前記所定量であるが、コンデンサパターンの形成されている箇所の一部のフイルムの厚さの変化と、それによるコンデンサ容量の関係は予めの計算で判っている。このため、一旦完成させたICチップのアンテナの送信能力を、ひいてはコンデンサの容量を測定した結果を参照して求めることとなる。
本実施の形態のICチップも、優れた共振特性及び通信距離を発揮した。
(第6の実施の形態)
本実施の形態は、一応完成したICタグのコンデンサの容量を調節するために、先の第5の実施の形態がフイルムの一箇所のみ押圧しているのと異なり、いわば面上の押圧を行ってフイルムの厚さが小さくなっている箇所を広げるものである。
即ち、不足している容量を獲得するために、コンデンサが形成されている箇所を、事前の実験等で得た経験式を基に、小型のホットローラで、ICタグ全体を熱圧着したときよりもさらに強い力で、押圧していった。
本実施の形態により、ある程度大きな容量の不足であっても、問題なく調節することができることが判明した。
本発明の第1の実施の形態におけるICタグの製造工程の要部を示す図である。 本発明の第4の実施の形態におけるICタグの製造工程の要部を示す図である。
符号の説明
10 基材
11 左半分の基材
12 右半分の基材
19 凹(エンボス)部
21 左半分のコイルパターン
22 右半分のコイルパターン
23 左半分のコイルパターンの上部側の端部
24 右半分のコイルパターンの上部側の端部
25 左半分のコイルパターンの下部側の端部
26 右半分のコイルパターンの下部側の端部
27 配線ジャンパー
28 配線ジャンパーの上部側の端部
29 配線ジャンパーの下部側の端部
30 絶縁フイルム
31 上部側の貫通孔
33 下部側の貫通孔
40 ICチップ
50 上部側端部の接続箇所
60 コンデンサ
61 下側のコンデンサパターン
62 上側のコンデンサパターン
63 下側の電通線用パターン
64 上側の電通線用パターン
70 電気ごて
75 ホットローラ
80 作業台

Claims (12)

  1. コンデンサを有する無線ICタグの製造方法であって、
    フイルムを介して上下方向に重なった箇所があるパターンを形成するコンデンサパターン形成ステップと、
    形成されたパターンの前記フイルムを介して上下方向に重なった箇所の全部または一部を押圧して、当該箇所の上下のパターン間の距離を小さくする様に押圧し、さらに前記上下のパターン間の距離が小さくなった状態を固定させる押圧固定ステップを有していることを特徴とする無線ICタグの製造方法。
  2. 前記コンデンサパターン形成ステップは、
    前記フイルムの裏側となる基材の上側の面と、表側となる基材の下側の面にパターンを位置合せして形成するパターン形成工程と、
    上側の面にパターンが形成された裏側の基材の上側にフイルムをかぶせ、さらにその上側に、下側の面にパターンが形成された表側の基材をかぶせるコンデンサ形成ステップを有していることを特徴とする請求項1に記載の無線ICタグの製造方法。
  3. 前記コンデンサパターン形成ステップは、
    絶縁基材の1つの面の左右いずれか一方の側に前記表側の基材の下側のパターンを、他方の側に前記裏側の基材の上側のパターンを、位置合せして一度に形成するパターン形成工程と、
    前記基材の上側のパターンが形成された絶縁基材の一方の側の上に前記フイルムを載せ、前記フイルムの上に前記絶縁基材の下側のパターンが形成された前記他方の側の絶縁基材を折り重ねるコンデンサ形成工程を有していることを特徴とする請求項2に記載の無線ICタグの製造方法。
  4. 前記コンデンサパターン形成ステップは、
    絶縁基材の1つの面の左右いずれか一方の側に前記表側の基材の下側のパターンを、他方の側に前記裏側の基材の上側のパターンを、位置合せして一度に形成するパターン形成工程と、
    前記基材の上側のパターンが形成された絶縁基材の一方の側の上に前記フイルムを載せ、前記フイルムの上に前記絶縁基材の下側のパターンが形成された前記他方の側の絶縁基材を前記一方の側の基材と切り離し、裏返して重ねるコンデンサ形成工程を有していることを特徴とする請求項2に記載の無線ICタグの製造方法。
  5. 前記コンデンサパターン形成ステップは、
    パターンを構成する塗料を紙に印刷する工程を有していることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の無線ICタグの製造方法。
  6. 前記コンデンサパターン形成ステップは、
    基材に、形成するパターンに沿って導電性樹脂からなる下地パターン層を形成する下地パターン層形成工程と、
    前記形成された下地パターン層の表面に半田からなる表面パターン層を形成する表面パターン層形成工程を有していることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の無線ICタグの製造方法。
  7. 前記押圧ステップは、押圧による樹脂の薄膜化を利用するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の無線ICタグの製造方法。
  8. 前記固定ステップは、樹脂の変形や変質を利用するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の無線ICタグの製造方法。
  9. フイルムを介して上下方向に重なった箇所があるコンデンサパターンが形成された無線ICタグであって、
    前記フイルムは、前記コンデンサパターンの上下方向に重なった箇所の一部もしくは全部が、他の箇所より薄くなっていることを特徴とする無線ICタグ。
  10. 前記パターンは、基材に紙を使用して製造されていることを特徴とする請求項9に記載の無線ICタグ。
  11. 前記パターンは、
    導電性樹脂からなり、基材の表面に直接形成された下地パターン層と、
    半田からなり、前記下地パターン層の表面に形成された表面パターン層からなることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の無線ICタグ。
  12. 前記フイルムは、熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項9ないし請求項11のいずれかに記載の無線ICタグ。
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