JP2008003681A - 無線icタグとその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンデンサを有する無線ICタグの製造方法であって、フイルムを介して上下方向に重なった箇所があるパターンを形成するコンデンサパターン形成ステップと、形成されたパターンの前記フイルムを介して上下方向に重なった箇所の全部または一部を押圧して、当該箇所の上下のパターン間の距離を小さくする様に押圧し、さらに前記上下のパターン間の距離が小さくなった状態を固定させる押圧固定ステップを有していることを特徴とする無線ICタグの製造方法。
【選択図】図1
Description
特に、平面型のICタグは、財布等に入れて持ち運びしたり、物品へ取付けたりするのに便利であるため広く用いられている。
さらに、これらのパターンは、通常は樹脂フイルムの表面に極めて薄い銅やアルミニウムの薄膜を蒸着させ、不必要な箇所をエッチングで除去したり、樹脂フイルムに特殊な導電性処理を施した後めっきで銅の薄膜を形成したり、その他導電性樹脂(導電性ペースト)を使用して、印刷で形成されたりもする(特許文献1、同2、同3)。
特に、容量の調節は、パターン形成後は再度パターン形成を行ってパターンの面積を増加させることは困難であるため、すでに形成されたパターンにおいて、コンデンサとしての電極をカットして実行面積を減らすことで容量を小さくするしか手段がない。
さらに、前記のパターンを形成する方法は、そのための作業のみならず、前処理や廃棄物の処理等の付随する作業も面倒となり、また設備も複雑化、大型化する。
コンデンサを有する無線ICタグの製造方法であって、
フイルムを介して上下方向に重なった箇所があるパターンを形成するコンデンサパターン形成ステップと、
形成されたパターンの前記フイルムを介して上下方向に重なった箇所の全部または一部を押圧して、当該箇所の上下のパターン間の距離を小さくする様に押圧し、さらに前記上下のパターン間の距離が小さくなった状態を固定させる押圧固定ステップを有していることを特徴とする無線ICタグの製造方法である。
さらに、フイルム内にICチップを収納した構造のICタグであれば、フイルムの厚さは少なくともICチップ以上あるため、そのままではコンデンサの容量が小さくなる場合であっても、コンデンサを形成する箇所の厚さを薄くして補償することが可能となる。
また、材料によっては、多少回復することがあり得るが、この場合も距離が小さくなった状態が持続されている限り、固定に該当する。
また、固定は、上下のパターン間の距離が小さくなった箇所のみのフイルムやパターンを対象に行なっても良いし、ICタグ全体を対象に行なっても良い。
また、パターン形成後であれば、固定させる時期、他のステップとの前後は不問である。
前記コンデンサパターン形成ステップは、
前記フイルムの裏側となる基材の上側の面と、表側となる基材の下側の面にパターンを位置合せして形成するパターン形成工程と、
上側の面にパターンが形成された裏側の基材の上側にフイルムをかぶせ、さらにその上側に、下側の面にパターンが形成された表側の基材をかぶせるコンデンサ形成ステップを有していることを特徴とする無線ICタグの製造方法である。
なお、「基材」とは、コンデンサを形成するパターン間にあるフイルムと区別するため使用しているものであり、コイルパターンの形成、折り重ね、コイルパターンの電気的接続のための処置が可能な限り材質を問わず、フイルムと同じ材料であっても差し支えない。
前記コンデンサパターン形成ステップは、
絶縁基材の1つの面の左右いずれか一方の側に前記表側の基材の下側のパターンを、他方の側に前記裏側の基材の上側のパターンを、位置合せして一度に形成するパターン形成工程と、
前記基材の上側のパターンが形成された絶縁基材の一方の側の上に前記フイルムを載せ、前記フイルムの上に前記絶縁基材の下側のパターンが形成された前記他方の側の絶縁基材を折り重ねるコンデンサ形成工程を有していることを特徴とする無線ICタグの製造方法である。
なお、「絶縁基材の1の面の左右いずれか一方に他方を折り重ねる」ため、(実際の大量生産では、例えばテープ状の基材に連続して印刷等がなされるが、1個のICタグに着目したときには)基材は長方形であり、その左右の中心線を折り曲げるようにすることが好ましい。
また、絶縁基材の一方の側の上に前記フイルムを載せ、さらにフイルムの上に他方の側の絶縁基材を折り重ねるに際しては、相互にずれが生じないようにしたり、後の作業を容易にしたりするため、載せた段階および折り重ねた段階で、例えば長方形の基材の半分とフイルムの4周あるいは4隅を熱融着すること等がなされてもよい。但し、3層に重なった樹脂層を完全に接着させる際に、内部の気体が逃げやすい様にするために、載せたり折り重ねたりした段階では全体が完全に熱融着はしておらず、空気抜き用の箇所がある様にしておく方が好ましいであろう。
前記コンデンサパターン形成ステップは、
絶縁基材の1つの面の左右いずれか一方の側に前記表側の基材の下側のパターンを、他方の側に前記裏側の基材の上側のパターンを、位置合せして一度に形成するパターン形成工程と、
前記基材の上側のパターンが形成された絶縁基材の一方の側の上に前記フイルムを載せ、前記フイルムの上に前記絶縁基材の下側のパターンが形成された前記他方の側の絶縁基材を前記一方の側の基材と切り離し、裏返して重ねるコンデンサ形成工程を有していることを特徴とする無線ICタグの製造方法である。
なお、本請求項の発明においては、各々コイルパターンが形成された基材の左右の半分は、折り重ねられるのではなく一端切り離され、上面にコイルパターンが形成された裏側のフイルムとなる側の半分の基材に絶縁フイルムが被覆、固定され、絶縁フイルムの貫通孔に導電性物質を付けたICチップと導電性物質が配置された後、下面にコイルパターンが形成された表側のフイルムとなる側の半分の基材が裏返された後貼り付けられるのが、前記の発明と異なる。このため、基材の材質やICタグの寸法によっては、製造が容易となる。
前記コンデンサパターン形成ステップは、
パターンを構成する塗料を紙に印刷する工程を有していることを特徴とする無線ICタグの製造方法である。
低温硬化型の「低温」とは、基材の耐熱温度以下を指し、好ましくは200℃以下、より好ましくは170℃以下で硬化することを指す。
また、樹脂に比較して、裁断、折り曲げ加工が容易であるため、ICチップの製造が容易となり、さらに樹脂に比べて安価でもある。さらに、ICチップの外側の化粧板(保護板)に流用することも容易である。
前記コンデンサパターン形成ステップは、
基材に、形成するパターンに沿って導電性樹脂からなる下地パターン層を形成する下地パターン層形成工程と、
前記形成された下地パターン層の表面に半田からなる表面パターン層を形成する表面パターン層形成工程を有していることを特徴とする無線ICタグの製造方法である。
なお、半田層の形成方法としては、溶融半田槽に浸漬するフローディップや、クリーム状態の半田を印刷塗布した後全体を加熱して溶融させるリフローが挙げられる。
前記押圧ステップは、押圧による樹脂の薄膜化を利用するものであることを特徴とする無線ICタグの製造方法である。
なお、押圧は、加熱押圧、常温押圧、超音波押圧等の種類を問わず、フイルムが多層フイルムであり、そのうちの1層が薄くなってもよい。
前記固定ステップは、樹脂の変形や変質を利用するものであることを特徴とする無線ICタグの製造方法である。
なおここで、フイルムの厚さが薄くなる原理、樹脂の変形や変質は、押圧による弾塑性変形、同時に行なう加熱による熱収縮や変質、熱可塑性樹脂の温度低下による硬化等を問わず、さらにフイルム樹脂ではなく、その上下にある基材が硬化することにより固定がなされても良い。さらにまた、押圧で薄くなった箇所に別途固定用の樹脂が塗布され、この樹脂が硬化しても良い。
フイルムを介して上下方向に重なった箇所があるコンデンサパターンが形成された無線ICタグであって、
前記フイルムは、前記コンデンサパターンの上下方向に重なった箇所の一部もしくは全部が、他の箇所より薄くなっていることを特徴とする無線ICタグである。
前記パターンは、基材に紙を使用して製造されていることを特徴とする無線ICタグである。
前記パターンは、
導電性樹脂からなり、基材の表面に直接形成された下地パターン層と、
半田からなり、前記下地パターン層の表面に形成された表面パターン層からなることを特徴とする無線ICタグである。
前記フイルムは、熱可塑性樹脂であることを特徴とする無線ICタグである。
さらに、フイルム内にICチップを収納した構造のICタグであれば、フイルムの厚さは少なくともICチップ以上あるため、そのままではコンデンサの容量が小さくなる場合であっても、コンデンサを形成する箇所の厚さを薄くして補償することが可能となる。
本実施の形態は、基材の左右半分ずつにアンテナのコイルパターンを形成し、間に絶縁フイルム(以下、「絶縁」は、省略する)を介在させて折り曲げ、コイルパターンが重なるためコンデンサの役を担う箇所を押圧してコンデンサ容量を調節する(大きくする)ものである。以下、図面を参照しつつ説明する。
基材10の右半分と左半分のコイルパターン21、22は、市販の低温硬化型の導電性塗料であり、乳剤を10μm塗布した250メッシュのステンレス製印刷マスクを使用してスクリーン印刷し、160℃大気雰囲気中で30分加熱硬化させて形成した。
使用した導電性塗料は半田付けが可能であるので、水平式半田コーターで全面に厚さ7μmの半田を塗布し(図示せず)、これにより電気抵抗値を大よそ1/10とした。なお、使用した半田は、錫96.5%、銀3.5%の無鉛半田である。
この絶縁フイルム30は、厚さ15μmのコイルパターンの上に載せるICチップ40の厚さが400μmであることと、熱圧着時の潰れを考慮して、厚さ500μmのPET製の薄膜を材料として使用した。なお、この絶縁フイルム30の、左半分の基材11の表面に形成されたコイルパターン21の上部側と下部側の端部23、25に位置する箇所には、予めのパンチング加工により上部側と下部側の貫通孔31、33を形成している。このため、絶縁フイルム30の当該箇所には、穴が形成されている。
右半分の基材12の折り返しは、基材10の中央の凹部19に合わせて行なうため、上下の位置合せは容易、かつ精度良く行なえた。
次いで、図1の(4)に示す様に、さらにホットローラ75を使用して全体を熱圧着した。
これにより、図1の(4)も、右側のB部拡大図に示す様に、絶縁フイルム30を挟んで上下にコイルパターン21、22が重なるため容量が発生する箇所の距離が他の箇所より小さく(フイルム厚さが薄く)なっている。
市販の同じサイズの無線ICタグと性能を比較したところ、優れた共振特性及び通信距離を発揮した。
本実施の形態は、先の第2の実施の形態の(3)と(4)の順序を逆にしたものである。
即ち、図1の(2)に示す工程の終了後、図1の(4)に示す様に、ホットローラ75を使用して全体を熱圧着し、ICチップを一応完成させた。但し、本実施の形態では、この段階では、図1の(4)に示すB部は、未だ形成されていない。
なお、前記所定量であるが、フイルムの厚さの変化と、それによるコンデンサ容量の関係は予めの計算で判っている。このため、一旦完成させたICチップのアンテナの送信能力を、ひいてはコンデンサの容量を測定した結果を参照して求めることとなる。
本実施の形態のICチップも、優れた共振特性及び通信距離を発揮した。
本実施の形態は、ICタグのコンデンサは点状ではなく、線上に形成されており、さらに一応完成したICタグのコンデンサの容量を調節するために、先の第2の実施の形態がフイルムの一箇所のみ押圧しているのと異なり、いわば線上の押圧を行ってフイルムの厚さが小さくなっている箇所を広げるものである。
即ち、不足している容量を獲得するために、線上にコンデンサパターンが形成されている箇所をパターンに沿って、容量を確認しながら小型のホットローラで、ICタグ全体を熱圧着したときよりもさらに強い力で、押圧していった。
本実施の形態により、多少大きめの容量の不足であっても、問題なく調節することができることが判明した。
本実施の形態は、わざわざ平面状のコンデンサパターンが形成されており、そのコンデンサパターンの全体あるいは一部を押圧してコンデンサの容量を調節する点に特徴がある。以下、図2を参照しつつ本実施の形態を説明する。図2においては、第1の実施の形態における図1に示す構成(物や構造等)と形成位置や形状等に多少の相違があっても、基本的には同じ構成については、同じ符号を付すことによりその説明を省略し、本実施の形態の特徴部についてのみ説明する。
本図2の(1)、(3)、(4)は、各々図1の(1)、(3)、(4)に相当する。
なお、本実施の形態においては、ICチップの電気的接続は上下のいずれか一方でのみ、あるいは左右の半分の基材のいずれか一方側でのみ行なうタイプのものである。このため、コイルパターン21の下部側の端部25と配線ジャンパー27の上部側の端部28間の距離は、ICチップの2つの接続端子間の寸法に合わせて形成し、さらに上下のパターンの電気的接続が2箇所で行なわれるため、フイルムに形成される貫通孔は合計3つである。
また、コイルパターン22の上部側の端部24と下部側の端部26も同様に、それぞれその上面に形成されているコイルパターン21の上部側の端部23および配線ジャンパー27の下部側の端部29に重なる様に形成する。
この下で、第1の実施の形態と同様に、ICチップと左半分のコイルパターン21の下部側の端部25、配線ジャンパー27の上側の端部28や貫通孔を介して上下にあるパターンの端部相互の電気的接続を行なう。
また、絶縁フイルム30と基材の右半分11の四周を熱融着する。
図2の(4)に示す様に、ホットローラ75を使用して全体を熱圧着した。
以上の処理により、コンデンサパターン61、62が上下に重なった箇所全体のみ他の場所に比べてフイルムの厚さが薄く、このためコンデンサ60の容量が大きくなったICタグを製造した。
本実施の形態のICタグも、市販の同じサイズの無線ICタグと性能を比較したところ、優れた共振特性及び通信距離を発揮した。
本実施の形態は、先の第4の実施の形態の(3)を削除し、(4)の工程の後に押圧による容量の調整を行なうものである。
即ち、第1の実施の形態における図1の(2)に示す工程に対応する工程の終了後、図2の(4)に示す様に、ホットローラ75を使用して全体を熱圧着し、ICチップを一応完成させた。但し、本実施の形態では、この段階では、図2の(4)に示す押圧による凹部は、未だ形成されていない。
なお、前記所定量であるが、コンデンサパターンの形成されている箇所の一部のフイルムの厚さの変化と、それによるコンデンサ容量の関係は予めの計算で判っている。このため、一旦完成させたICチップのアンテナの送信能力を、ひいてはコンデンサの容量を測定した結果を参照して求めることとなる。
本実施の形態のICチップも、優れた共振特性及び通信距離を発揮した。
本実施の形態は、一応完成したICタグのコンデンサの容量を調節するために、先の第5の実施の形態がフイルムの一箇所のみ押圧しているのと異なり、いわば面上の押圧を行ってフイルムの厚さが小さくなっている箇所を広げるものである。
即ち、不足している容量を獲得するために、コンデンサが形成されている箇所を、事前の実験等で得た経験式を基に、小型のホットローラで、ICタグ全体を熱圧着したときよりもさらに強い力で、押圧していった。
本実施の形態により、ある程度大きな容量の不足であっても、問題なく調節することができることが判明した。
11 左半分の基材
12 右半分の基材
19 凹(エンボス)部
21 左半分のコイルパターン
22 右半分のコイルパターン
23 左半分のコイルパターンの上部側の端部
24 右半分のコイルパターンの上部側の端部
25 左半分のコイルパターンの下部側の端部
26 右半分のコイルパターンの下部側の端部
27 配線ジャンパー
28 配線ジャンパーの上部側の端部
29 配線ジャンパーの下部側の端部
30 絶縁フイルム
31 上部側の貫通孔
33 下部側の貫通孔
40 ICチップ
50 上部側端部の接続箇所
60 コンデンサ
61 下側のコンデンサパターン
62 上側のコンデンサパターン
63 下側の電通線用パターン
64 上側の電通線用パターン
70 電気ごて
75 ホットローラ
80 作業台
Claims (12)
- コンデンサを有する無線ICタグの製造方法であって、
フイルムを介して上下方向に重なった箇所があるパターンを形成するコンデンサパターン形成ステップと、
形成されたパターンの前記フイルムを介して上下方向に重なった箇所の全部または一部を押圧して、当該箇所の上下のパターン間の距離を小さくする様に押圧し、さらに前記上下のパターン間の距離が小さくなった状態を固定させる押圧固定ステップを有していることを特徴とする無線ICタグの製造方法。 - 前記コンデンサパターン形成ステップは、
前記フイルムの裏側となる基材の上側の面と、表側となる基材の下側の面にパターンを位置合せして形成するパターン形成工程と、
上側の面にパターンが形成された裏側の基材の上側にフイルムをかぶせ、さらにその上側に、下側の面にパターンが形成された表側の基材をかぶせるコンデンサ形成ステップを有していることを特徴とする請求項1に記載の無線ICタグの製造方法。 - 前記コンデンサパターン形成ステップは、
絶縁基材の1つの面の左右いずれか一方の側に前記表側の基材の下側のパターンを、他方の側に前記裏側の基材の上側のパターンを、位置合せして一度に形成するパターン形成工程と、
前記基材の上側のパターンが形成された絶縁基材の一方の側の上に前記フイルムを載せ、前記フイルムの上に前記絶縁基材の下側のパターンが形成された前記他方の側の絶縁基材を折り重ねるコンデンサ形成工程を有していることを特徴とする請求項2に記載の無線ICタグの製造方法。 - 前記コンデンサパターン形成ステップは、
絶縁基材の1つの面の左右いずれか一方の側に前記表側の基材の下側のパターンを、他方の側に前記裏側の基材の上側のパターンを、位置合せして一度に形成するパターン形成工程と、
前記基材の上側のパターンが形成された絶縁基材の一方の側の上に前記フイルムを載せ、前記フイルムの上に前記絶縁基材の下側のパターンが形成された前記他方の側の絶縁基材を前記一方の側の基材と切り離し、裏返して重ねるコンデンサ形成工程を有していることを特徴とする請求項2に記載の無線ICタグの製造方法。 - 前記コンデンサパターン形成ステップは、
パターンを構成する塗料を紙に印刷する工程を有していることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の無線ICタグの製造方法。 - 前記コンデンサパターン形成ステップは、
基材に、形成するパターンに沿って導電性樹脂からなる下地パターン層を形成する下地パターン層形成工程と、
前記形成された下地パターン層の表面に半田からなる表面パターン層を形成する表面パターン層形成工程を有していることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の無線ICタグの製造方法。 - 前記押圧ステップは、押圧による樹脂の薄膜化を利用するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の無線ICタグの製造方法。
- 前記固定ステップは、樹脂の変形や変質を利用するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の無線ICタグの製造方法。
- フイルムを介して上下方向に重なった箇所があるコンデンサパターンが形成された無線ICタグであって、
前記フイルムは、前記コンデンサパターンの上下方向に重なった箇所の一部もしくは全部が、他の箇所より薄くなっていることを特徴とする無線ICタグ。 - 前記パターンは、基材に紙を使用して製造されていることを特徴とする請求項9に記載の無線ICタグ。
- 前記パターンは、
導電性樹脂からなり、基材の表面に直接形成された下地パターン層と、
半田からなり、前記下地パターン層の表面に形成された表面パターン層からなることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の無線ICタグ。 - 前記フイルムは、熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項9ないし請求項11のいずれかに記載の無線ICタグ。
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JP2006169998A JP2008003681A (ja) | 2006-06-20 | 2006-06-20 | 無線icタグとその製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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- 2006-06-20 JP JP2006169998A patent/JP2008003681A/ja active Pending
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