JP2000215291A - 非接触icカ―ド及びその製造方法 - Google Patents
非接触icカ―ド及びその製造方法Info
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- JP2000215291A JP2000215291A JP11015274A JP1527499A JP2000215291A JP 2000215291 A JP2000215291 A JP 2000215291A JP 11015274 A JP11015274 A JP 11015274A JP 1527499 A JP1527499 A JP 1527499A JP 2000215291 A JP2000215291 A JP 2000215291A
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- Japan
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- electronic circuit
- antenna coil
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- card
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 導電性接着剤、はんだ又は異方性導電膜等を
用いることなく、生産性に優れるとともにコスト低減を
達成する。 【解決手段】 基板上に、メッキ法によりアンテナコイ
ルを形成するとともにこのアンテナコイルに電気的に接
続するように、少なくともICチップが実装されてなる
電子回路部を実装する際に、上記アンテナコイルの形状
に導電性を有する下地パターンを形成し、上記電子回路
部の端子を上記下地パターンと接するように配設し、上
記下地パターンを用いてメッキすることによって、上記
下地パターン及び上記電子回路部の端子を覆うようにメ
ッキ膜を成膜する。
用いることなく、生産性に優れるとともにコスト低減を
達成する。 【解決手段】 基板上に、メッキ法によりアンテナコイ
ルを形成するとともにこのアンテナコイルに電気的に接
続するように、少なくともICチップが実装されてなる
電子回路部を実装する際に、上記アンテナコイルの形状
に導電性を有する下地パターンを形成し、上記電子回路
部の端子を上記下地パターンと接するように配設し、上
記下地パターンを用いてメッキすることによって、上記
下地パターン及び上記電子回路部の端子を覆うようにメ
ッキ膜を成膜する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくともICチ
ップが実装された電子回路部とこの電子回路部に接続さ
れたアンテナコイルとが基材上に形成されてなる非接触
ICカード及びその製造方法に関する。
ップが実装された電子回路部とこの電子回路部に接続さ
れたアンテナコイルとが基材上に形成されてなる非接触
ICカード及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ICチップが実装されたIC
カードとしては、端末装置との間での情報の授受を非接
触で行う、いわゆる非接触ICカードが注目されてる。
この非接触ICカードは、端末装置と非接触の状態で情
報を授受するため、ICチップの端子部分等の汚染や損
傷といった不都合を回避することができ、その需要が急
速に高まっている。
カードとしては、端末装置との間での情報の授受を非接
触で行う、いわゆる非接触ICカードが注目されてる。
この非接触ICカードは、端末装置と非接触の状態で情
報を授受するため、ICチップの端子部分等の汚染や損
傷といった不都合を回避することができ、その需要が急
速に高まっている。
【0003】具体的に、この非接触ICカードでは、端
末装置との情報の授受を電磁波を媒体としている。すな
わち、この非接触ICカードでは、情報を電磁波に重畳
し、端末装置との間で情報の授受を行っている。このた
め、この非接触ICカードには、電磁波を受信するため
のアンテナコイルが形成されている。
末装置との情報の授受を電磁波を媒体としている。すな
わち、この非接触ICカードでは、情報を電磁波に重畳
し、端末装置との間で情報の授受を行っている。このた
め、この非接触ICカードには、電磁波を受信するため
のアンテナコイルが形成されている。
【0004】このような従来の非接触ICカードは、図
5に示すように、例えば、いわゆるメッキ法によりコイ
ル形状に形成されてなるアンテナコイル100と、この
アンテナコイル100の内周側端部100aと外周側端
部100bとに接続された電子回路部101とを有する
ような構成とされる。また、この非接触ICカードにお
いて、電子回路部101は、アンテナコイル100の外
周側のコイルが形成されていない領域に実装されてい
る。
5に示すように、例えば、いわゆるメッキ法によりコイ
ル形状に形成されてなるアンテナコイル100と、この
アンテナコイル100の内周側端部100aと外周側端
部100bとに接続された電子回路部101とを有する
ような構成とされる。また、この非接触ICカードにお
いて、電子回路部101は、アンテナコイル100の外
周側のコイルが形成されていない領域に実装されてい
る。
【0005】このとき、従来の非接触ICカードでは、
アンテナコイル100を横切るように内周側端部100
aから引出導線102を形成し、この引出導線102を
電子回路部101に接続していた。したがって、この非
接触ICカードでは、この引出導線102とアンテナコ
イル100との間が短絡しないように、アンテナコイル
100の所定の領域に絶縁層103を形成し、この絶縁
層103上に引出導線102を形成していた。
アンテナコイル100を横切るように内周側端部100
aから引出導線102を形成し、この引出導線102を
電子回路部101に接続していた。したがって、この非
接触ICカードでは、この引出導線102とアンテナコ
イル100との間が短絡しないように、アンテナコイル
100の所定の領域に絶縁層103を形成し、この絶縁
層103上に引出導線102を形成していた。
【0006】このように構成された従来のICカードで
は、外部に配された端末装置と電子回路部101との間
で、電磁波に重畳された情報を授受することができる。
このとき、この非接触ICカードでは、情報が重畳され
た電磁波をアンテナコイル100を介して受信及び送信
している。
は、外部に配された端末装置と電子回路部101との間
で、電磁波に重畳された情報を授受することができる。
このとき、この非接触ICカードでは、情報が重畳され
た電磁波をアンテナコイル100を介して受信及び送信
している。
【0007】具体的に、アンテナコイル100には、情
報が重畳された電磁波が印加されると、情報に応じた電
流が発生することとなる。これにより非接触ICカード
では、電子回路部101に情報が書き込まれることとな
る。また、非接触ICカードでは、情報を送信する際
に、電子回路部101に内蔵された電源から、情報に応
じた電流が供給される。これにより、アンテナコイル1
00には、所定の電流が流れることとなり、情報が重畳
された電磁波が発生することとなる。
報が重畳された電磁波が印加されると、情報に応じた電
流が発生することとなる。これにより非接触ICカード
では、電子回路部101に情報が書き込まれることとな
る。また、非接触ICカードでは、情報を送信する際
に、電子回路部101に内蔵された電源から、情報に応
じた電流が供給される。これにより、アンテナコイル1
00には、所定の電流が流れることとなり、情報が重畳
された電磁波が発生することとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな非接触ICカードにおいては、アンテナコイル10
0を形成する際にメッキ法が用いられていた。すなわ
ち、アンテナコイル100を形成する際には、先ず、当
該アンテナコイルと同形状に導電性を有する下地パター
ンを形成し、その後、この下地パターンを用いてメッキ
を行い、下地パターンを覆うようにメッキ膜を形成して
いた。これにより、アンテナコイル100は、下地パタ
ーン上に形成されたメッキ膜として形成されることとな
る。
うな非接触ICカードにおいては、アンテナコイル10
0を形成する際にメッキ法が用いられていた。すなわ
ち、アンテナコイル100を形成する際には、先ず、当
該アンテナコイルと同形状に導電性を有する下地パター
ンを形成し、その後、この下地パターンを用いてメッキ
を行い、下地パターンを覆うようにメッキ膜を形成して
いた。これにより、アンテナコイル100は、下地パタ
ーン上に形成されたメッキ膜として形成されることとな
る。
【0009】そして、上述した非接触ICカードでは、
上述したように形成されたアンテナコイル100と電気
的に接するように電子回路部101を実装していた。具
体的に、電子回路部101は、導電性接着剤、はんだ又
は異方性導電膜等を介してアンテナコイル100と電気
的に接続されていた。
上述したように形成されたアンテナコイル100と電気
的に接するように電子回路部101を実装していた。具
体的に、電子回路部101は、導電性接着剤、はんだ又
は異方性導電膜等を介してアンテナコイル100と電気
的に接続されていた。
【0010】しかしながら、このように電子回路部10
1を実装してなる非接触ICカードでは、導電性接着
剤、はんだ又は異方性導電膜等を用いて電子回路部10
1を実装することが煩雑であり生産性が悪いといった問
題がある。また、これら導電性接着剤、はんだ又は異方
性導電膜等を用いると、コストが増加してしまうといっ
た問題もあった。
1を実装してなる非接触ICカードでは、導電性接着
剤、はんだ又は異方性導電膜等を用いて電子回路部10
1を実装することが煩雑であり生産性が悪いといった問
題がある。また、これら導電性接着剤、はんだ又は異方
性導電膜等を用いると、コストが増加してしまうといっ
た問題もあった。
【0011】そこで、本発明は、上述したような実状に
鑑みてなされたものであり、導電性接着剤、はんだ又は
異方性導電膜等を用いることなく、生産性に優れるとと
もにコスト低減を達成することができる非接触ICカー
ド及びその製造方法の提供を目的とする。
鑑みてなされたものであり、導電性接着剤、はんだ又は
異方性導電膜等を用いることなく、生産性に優れるとと
もにコスト低減を達成することができる非接触ICカー
ド及びその製造方法の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した問題を解決した
本発明に係る非接触ICカードは、少なくともICチッ
プが実装された電子回路部とこの電子回路部の端子と接
続されたアンテナコイルとが基材上に形成されてなる非
接触ICカードであって、上記アンテナコイルは、導電
性を有してなり当該アンテナコイルの形状に形成された
下地パターンと、この下地パターンを用いたメッキによ
り形成されたメッキ膜とからなり、上記電子回路部の端
子が、上記下地パターンと接するとともに上記メッキ膜
に覆われるように形成されたことを特徴とするものであ
る。
本発明に係る非接触ICカードは、少なくともICチッ
プが実装された電子回路部とこの電子回路部の端子と接
続されたアンテナコイルとが基材上に形成されてなる非
接触ICカードであって、上記アンテナコイルは、導電
性を有してなり当該アンテナコイルの形状に形成された
下地パターンと、この下地パターンを用いたメッキによ
り形成されたメッキ膜とからなり、上記電子回路部の端
子が、上記下地パターンと接するとともに上記メッキ膜
に覆われるように形成されたことを特徴とするものであ
る。
【0013】以上のように構成された本発明に係る非接
触ICカードでは、電子回路部の端子が下地パターンと
接するとともにメッキ膜に覆われている。このため、電
子回路部が確実に実装されるとともに、電子回路部の端
子とメッキ膜とが電気的に接続される。
触ICカードでは、電子回路部の端子が下地パターンと
接するとともにメッキ膜に覆われている。このため、電
子回路部が確実に実装されるとともに、電子回路部の端
子とメッキ膜とが電気的に接続される。
【0014】また、上述した問題を解決した本発明に係
る非接触ICカードの製造方法は、基板上に、メッキ法
によりアンテナコイルを形成するとともにこのアンテナ
コイルに電気的に接続するように、少なくともICチッ
プが実装されてなる電子回路部を実装する非接触ICカ
ードの製造方法において、上記アンテナコイルの形状に
導電性を有する下地パターンを形成し、上記電子回路部
の端子を上記下地パターンと接するように配設し、上記
下地パターンを用いてメッキすることによって、上記下
地パターン及び上記電子回路部の端子を覆うようにメッ
キ膜を成膜することを特徴とするものである。
る非接触ICカードの製造方法は、基板上に、メッキ法
によりアンテナコイルを形成するとともにこのアンテナ
コイルに電気的に接続するように、少なくともICチッ
プが実装されてなる電子回路部を実装する非接触ICカ
ードの製造方法において、上記アンテナコイルの形状に
導電性を有する下地パターンを形成し、上記電子回路部
の端子を上記下地パターンと接するように配設し、上記
下地パターンを用いてメッキすることによって、上記下
地パターン及び上記電子回路部の端子を覆うようにメッ
キ膜を成膜することを特徴とするものである。
【0015】以上のように構成された本発明に係る非接
触ICカードの製造方法では、下地パターンを用いてア
ンテナコイルを形成する際に、電子回路部の端子及び下
地パターンを覆うようにメッキ膜を形成している。これ
により、この手法では、メッキによりアンテナコイルを
形成すると同時に電子回路部を実装している。
触ICカードの製造方法では、下地パターンを用いてア
ンテナコイルを形成する際に、電子回路部の端子及び下
地パターンを覆うようにメッキ膜を形成している。これ
により、この手法では、メッキによりアンテナコイルを
形成すると同時に電子回路部を実装している。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る非接触ICカ
ードの好ましい実施の形態について図面を参照しながら
詳細に説明する。
ードの好ましい実施の形態について図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0017】本実施の形態に示す非接触ICカードは、
図1及び図2に示すように、略矩形に形成された基材1
上に配設された電子回路部2と、基材1上に形成される
とともに電子回路部2と電気的に接続され、情報信号の
授受を行うアンテナコイル3とを備えている。
図1及び図2に示すように、略矩形に形成された基材1
上に配設された電子回路部2と、基材1上に形成される
とともに電子回路部2と電気的に接続され、情報信号の
授受を行うアンテナコイル3とを備えている。
【0018】この非接触ICカードでは、略コイル状に
形成されたアンテナコイル3の外周側の端部3aが電子
回路部2の一方の端子2aと接続される。また、アンテ
ナコイル3は、屈曲点5で外周側に向かって屈曲され、
この屈曲部5から電子回路部2の他方の端子2bに向か
って導出され、他方の端子2bと接続されている。すな
わち、アンテナコイル3において、電子回路部2の他方
の端子2bと接続される部分が他方の端部3bとなる。
形成されたアンテナコイル3の外周側の端部3aが電子
回路部2の一方の端子2aと接続される。また、アンテ
ナコイル3は、屈曲点5で外周側に向かって屈曲され、
この屈曲部5から電子回路部2の他方の端子2bに向か
って導出され、他方の端子2bと接続されている。すな
わち、アンテナコイル3において、電子回路部2の他方
の端子2bと接続される部分が他方の端部3bとなる。
【0019】このとき、非接触ICカードでは、屈曲部
5と他方の端子2bとの間に位置するアンテナコイル3
上に絶縁膜6が配設されている。このため、屈曲部5及
び他方の端子2bの間に形成されたアンテナコイル3と
屈曲部5から電子回路部2の他方の端子2bに向かって
導出されたアンテナコイル3とが短絡するようなことが
防止される。
5と他方の端子2bとの間に位置するアンテナコイル3
上に絶縁膜6が配設されている。このため、屈曲部5及
び他方の端子2bの間に形成されたアンテナコイル3と
屈曲部5から電子回路部2の他方の端子2bに向かって
導出されたアンテナコイル3とが短絡するようなことが
防止される。
【0020】また、この非接触ICカードにおいて、ア
ンテナコイル3は、いわゆるメッキ法により形成されて
いる。このメッキ法では、先ず、図3に示すように、基
板1の主面に所定の形状に下地パターン10を形成す
る。この下地パターン10は、導電性のペーストを所定
の形状に印刷することで得られる。
ンテナコイル3は、いわゆるメッキ法により形成されて
いる。このメッキ法では、先ず、図3に示すように、基
板1の主面に所定の形状に下地パターン10を形成す
る。この下地パターン10は、導電性のペーストを所定
の形状に印刷することで得られる。
【0021】次に、この導電性の下地パターン10を用
いたメッキを行う。このとき、図3に示したように、下
地パターン10において、アンテナコイル3の外周側の
端部3a及び内周側の端部3bとなる部分に電子回路部
2の一対の端子2a,2bを当接する。言い換えると、
メッキを行う際に、電子回路部2の一対の端子2a,2
bと下地パターン10とを接続しておく。
いたメッキを行う。このとき、図3に示したように、下
地パターン10において、アンテナコイル3の外周側の
端部3a及び内周側の端部3bとなる部分に電子回路部
2の一対の端子2a,2bを当接する。言い換えると、
メッキを行う際に、電子回路部2の一対の端子2a,2
bと下地パターン10とを接続しておく。
【0022】このとき、電子回路部2は、その下面が基
板1と確実に接着するように接着剤を介して基板上に固
着されることが好ましい。これにより、メッキを行う前
において、電子回路部2が基板1上から離脱してしまう
ようなことが確実に防止される。また、メッキを行った
後においても、接着剤を介して電子回路部2を固着する
ことによって、基板1と電子回路部2との接着状態を更
に強化することができる。
板1と確実に接着するように接着剤を介して基板上に固
着されることが好ましい。これにより、メッキを行う前
において、電子回路部2が基板1上から離脱してしまう
ようなことが確実に防止される。また、メッキを行った
後においても、接着剤を介して電子回路部2を固着する
ことによって、基板1と電子回路部2との接着状態を更
に強化することができる。
【0023】次に、図4に示すように、下地パターン1
0を用いてメッキを行い、金属膜11を形成する。この
とき、メッキは、下地パターン10及び電子回路部2の
一対の端子2a,2bに所定の電流を供給しながら行わ
れる。このため、このメッキによれば、下地パターン1
0及び電子回路部2の一対の端子2a,2bを覆うよう
に金属膜11が形成されることとなる。
0を用いてメッキを行い、金属膜11を形成する。この
とき、メッキは、下地パターン10及び電子回路部2の
一対の端子2a,2bに所定の電流を供給しながら行わ
れる。このため、このメッキによれば、下地パターン1
0及び電子回路部2の一対の端子2a,2bを覆うよう
に金属膜11が形成されることとなる。
【0024】これにより、アンテナコイル3を形成する
ことができると同時に電子回路部2を確実に実装するこ
とができる。すなわち、この手法によれば、メッキによ
りアンテナコイル3を形成することによって、電子回路
部2をアンテナコイル3に電気的に接続することができ
る。
ことができると同時に電子回路部2を確実に実装するこ
とができる。すなわち、この手法によれば、メッキによ
りアンテナコイル3を形成することによって、電子回路
部2をアンテナコイル3に電気的に接続することができ
る。
【0025】このため、この手法によれば、アンテナコ
イル3を形成した後に電子回路部2を実装するといった
工程を省略することができ、容易に非接触ICカードを
製造することができる。特に、アンテナコイル3を形成
した後に電子回路部2を実装するような場合には、電子
回路部2の一対の端子2a,2bとアンテナコイル3と
を電気的に接続するために、導電性接着剤、はんだ、異
方性導電膜等の材料を用いる必要があった。しかしなが
ら、本手法によれば、これらの材料を必要とせず、電子
回路部2の一対の端子2a,2bとアンテナコイル3と
を電気的に確実に接続することができる。したがって、
本手法は、部品点数を減少させることができ、生産性に
優れたものとなる。
イル3を形成した後に電子回路部2を実装するといった
工程を省略することができ、容易に非接触ICカードを
製造することができる。特に、アンテナコイル3を形成
した後に電子回路部2を実装するような場合には、電子
回路部2の一対の端子2a,2bとアンテナコイル3と
を電気的に接続するために、導電性接着剤、はんだ、異
方性導電膜等の材料を用いる必要があった。しかしなが
ら、本手法によれば、これらの材料を必要とせず、電子
回路部2の一対の端子2a,2bとアンテナコイル3と
を電気的に確実に接続することができる。したがって、
本手法は、部品点数を減少させることができ、生産性に
優れたものとなる。
【0026】また、この非接触ICカードでは、図示し
ないが、電子回路部2の一対の端子2a,2bを覆うよ
うに形成された金属膜11をさらに覆うように絶縁樹脂
層が形成されたものであってもよい。上述したように絶
縁樹脂層で覆うことによって、電子回路部2の一対の端
子2a,2bを覆う部分の強度を向上させることができ
る。これにより、不測の衝撃等によって、これら一対の
端子2a,2b付近が断線してしまうようなことが防止
され、非接触ICカードの信頼性を向上させることがで
きる。
ないが、電子回路部2の一対の端子2a,2bを覆うよ
うに形成された金属膜11をさらに覆うように絶縁樹脂
層が形成されたものであってもよい。上述したように絶
縁樹脂層で覆うことによって、電子回路部2の一対の端
子2a,2bを覆う部分の強度を向上させることができ
る。これにより、不測の衝撃等によって、これら一対の
端子2a,2b付近が断線してしまうようなことが防止
され、非接触ICカードの信頼性を向上させることがで
きる。
【0027】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る非接触ICカードでは、アンテナコイルを構成する
メッキ膜が電子回路部の端子を覆うように形成されてい
る。このため、この非接触ICカードでは、電子回路部
の端子がアンテナコイルと確実に接続することとなる。
係る非接触ICカードでは、アンテナコイルを構成する
メッキ膜が電子回路部の端子を覆うように形成されてい
る。このため、この非接触ICカードでは、電子回路部
の端子がアンテナコイルと確実に接続することとなる。
【0028】また、本発明に係る非接触ICカードの製
造方法は、下地パターンを用いてメッキすることによっ
て、下地パターン及び電子回路部の端子を覆うようにメ
ッキ膜を成膜している。このため、この手法によれば、
アンテナコイルを形成した後に電子回路部の端子と当該
アンテナコイルとを電気的に接続する必要がない。した
がって、本手法は、コストを削減することができるとと
もに製造工程を簡略化することができるため、生産性に
優れたものとなる。
造方法は、下地パターンを用いてメッキすることによっ
て、下地パターン及び電子回路部の端子を覆うようにメ
ッキ膜を成膜している。このため、この手法によれば、
アンテナコイルを形成した後に電子回路部の端子と当該
アンテナコイルとを電気的に接続する必要がない。した
がって、本手法は、コストを削減することができるとと
もに製造工程を簡略化することができるため、生産性に
優れたものとなる。
【図1】本発明に係る非接触ICカードの一例を示す平
面図である。
面図である。
【図2】非接触ICカードの斜視図である。
【図3】アンテナコイルを形成するための下地パターン
を形成した状態を示す要部断面図である。
を形成した状態を示す要部断面図である。
【図4】下地パターン及び電子回路部の端子を覆うよう
にメッキ膜を形成した状態を示す要部断面図である。
にメッキ膜を形成した状態を示す要部断面図である。
【図5】従来の非接触ICカードの平面図である。
1 基材 2 電子回路部 3 アンテナコイル 10 下地パターン 11 金属膜
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくともICチップが実装された電子
回路部と、この電子回路部の端子と接続されたアンテナ
コイルとが基材上に形成されてなる非接触ICカードで
あって、 上記アンテナコイルは、導電性を有してなり当該アンテ
ナコイルの形状に形成された下地パターンと、この下地
パターンを用いたメッキにより形成されたメッキ膜とか
らなり、 上記電子回路部の端子が、上記下地パターンと接すると
ともに上記メッキ膜に覆われるように形成されたことを
特徴とする非接触ICカード。 - 【請求項2】 上記電子回路部の端子を覆う上記メッキ
膜は、絶縁材料により覆われたことを特徴とする請求項
1記載の非接触ICカード。 - 【請求項3】 基板上に、メッキ法によりアンテナコイ
ルを形成するとともにこのアンテナコイルに電気的に接
続するように、少なくともICチップが実装された電子
回路部を実装する非接触ICカードの製造方法におい
て、 上記アンテナコイルの形状に導電性を有する下地パター
ンを形成し、 上記電子回路部の端子を上記下地パターンと接するよう
に配設し、 上記下地パターンを用いてメッキすることによって、上
記下地パターン及び上記電子回路部の端子を覆うように
メッキ膜を成膜することを特徴とする非接触ICカード
の製造方法。 - 【請求項4】 上記電子回路部の端子を、接着剤を介し
て上記下地パターンと接するように配設することを特徴
とする請求項3記載の非接触ICカードの製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11015274A JP2000215291A (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | 非接触icカ―ド及びその製造方法 |
US09/490,632 US6412702B1 (en) | 1999-01-25 | 2000-01-24 | Non-contact IC card having an antenna coil formed by a plating method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11015274A JP2000215291A (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | 非接触icカ―ド及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000215291A true JP2000215291A (ja) | 2000-08-04 |
Family
ID=11884291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11015274A Pending JP2000215291A (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | 非接触icカ―ド及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000215291A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008003681A (ja) * | 2006-06-20 | 2008-01-10 | Tateyama Kagaku Kogyo Kk | 無線icタグとその製造方法 |
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1999
- 1999-01-25 JP JP11015274A patent/JP2000215291A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008003681A (ja) * | 2006-06-20 | 2008-01-10 | Tateyama Kagaku Kogyo Kk | 無線icタグとその製造方法 |
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