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JP2008072300A - 映像表示装置 - Google Patents

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JP2008072300A JP2006247919A JP2006247919A JP2008072300A JP 2008072300 A JP2008072300 A JP 2008072300A JP 2006247919 A JP2006247919 A JP 2006247919A JP 2006247919 A JP2006247919 A JP 2006247919A JP 2008072300 A JP2008072300 A JP 2008072300A
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Abstract

【課題】バックライトを光源するホールド型の映像表示装置において、3:2プルダウン方式によるテレシネ変換されたビデオ映像信号の表示時に、3:2の変則的な動きを解消することで自然な動きとして認識可能とし、さらに人の目の追従視による網膜残像効果によるボヤケを改善した映像表示装置を提供する。
【解決手段】バックライト11を光源とするホールド型の映像表示装置において、3:2プルダウン方式によりテレシネ変換されたビデオ映像信号の表示時に、LSIによる映像信号処理と表示装置7へのデータ書込みのフレームレートを変更することなしに、バックライトの点滅パターンと周期をフレームレートと異なるフレームレートで制御する手段8を具備する。3フレーム間ホールドされる画像の始めと終わりの所定時間の間、それぞれバックライトを消灯するよう制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、映像表示装置に関し、特に映像表示装置におけるバックライト点滅制御方法に関する。
3:2プルダウン方式によるテレシネ変換
映画などの毎秒24コマで撮影されたフィルムソースを、TV放送や、ビデオテープ、DVDなどのパッケージメディアを介して、NTSC方式のTV受像機で映像を表示するためには、毎秒約60フィールドのビデオ映像信号への変換を行う必要がある。この変換は3:2プルダウン方式によるテレシネ変換と呼ばれる。フィルムの各コマの画像はデジタル画像として取り込まれ、該画像に対して各ラインを上から1、2、3...と番号付けしたときに、その奇数ラインの画像、偶数ラインの画像はそれぞれ飛び越し走査方式であるビデオ映像信号の奇数フィールド、偶数フィールドに展開される。
図1は3:2プルダウン方式によるテレシネ変換を説明したものである。同図において、1/24秒の時間間隔で撮影されたフィルムの各コマが、同図の左側より右側に向かって並べられている。3:2プルダウン方式では、同図の左端に位置する最初のコマを2つのフィールドに、その右隣に位置する2番目のコマを3つのフィールドに割り当てる。3番目以降のコマに対しても、2つのフィールド、3つのフィールドに割り当てることを繰り返すことにより、24コマ/秒のフィルムを約60フィールド/秒のビデオ映像信号に変換することができる。
フィルムモード検出・表示
一方、TV受像機では、前記のようにして3:2プルダウン方式によるテレシネ変換さされたビデオ映像信号を、通常のNTSC方式によるインターレース映像信号と同様に取り扱い表示することが可能となる。
しかしここで、映像表示装置が順次走査型である場合には、より積極的に、3:2プルダウン方式によるテレシネ変換されたビデオ映像信号であることを検出することで、より高精細な順次走査表示が可能となる。この検出・表示は、フィルムモードまたはシネマモードなどと呼ばれる。
図1の下段はこの表示方法を説明したものである。まず、ビデオ映像信号の各フィールドの映像内容を比較することで、フィルムモード検出を行う。この検出方法の1例としては、図1のフィールドEの映像内容はフィールドCの映像内容と常に同一の繰り返しフィールドであり、これは3:2プルダウン方式によるテレシネ変換されたビデオ映像信号に特有のものである。この存在を画素値の差分絶対値の総和を計算するなどして検出する。
このようにして3:2プルダウン方式によるテレシネ変換されたビデオ映像信号であることを検出できた場合には、元のフィルムのコマを構成していたビデオ映像信号の奇数フィールドと偶数フィールドを特定し、これを再構成し順次走査画像として表示することが可能となる。図1においては、奇数フィールドAと偶数フィールドBを用いて、順次走査画像Iが再構成される。順次走査画像IIも、奇数フィールドAと偶数フィールドBを用いて再構成される。つまり、順次走査画像IとIIは同一ものである。また、奇数フィールドC(=E)と偶数フィールドDを用いて、順次走査画像III〜Vが再構成され、またこれらは同一のものである。ここで本説明において着目すべき点は、元のフィルムのコマでは表示画面中の位置で車が左から右に常に動いているが、順次走査表示IとIIの間では車は止まって表示され、順次走査表示III〜Vの間でも車は止まって表示されることである。
一方で、フィルムモード検出せずに、通常のNTSC方式によるインターレース映像信号としてI/P(インターレース/プログレッシブ)変換を行って順次走査画像を生成した場合には、フィールド内の上下のラインの画像から補間して、元のビデオ映像信号に存在していなかったラインを生成するなどの処理が入るため、フィルムモード検出・表示する場合に比較し垂直解像度が落ちてしまうなどの弊害があり、前記のフィルムモード検出・表示することが望ましい。
特開2005−117529号公報
3:2プルダウン方式によるテレシネ変換されたビデオ映像信号の表示の課題
前記のようにして、3:2プルダウン方式によるテレシネ変換されたビデオ映像信号を、フィルムモード検出し表示したものを、図2においては、映像中の動いている物体に着目し、横軸を表示画面中の位置、縦軸を時間で表示している様子を示している。ある幅を持った縦の帯が左から右に一定速度で水平移動を行なっている。縦の時間間隔は1フレーム=1/60秒間隔であり、液晶パネルなどのホールド型の映像表示装置において、この間の表示状態は変化しない。また、図1において車が順次走査表示IとIIの間で止まっており、順次走査表示III〜Vの間でも車は止まっていることと同様に、図2において、1フレーム=1/60秒間隔で画像データが書込まれ更新されるが、上から1つ目(i)と2つ目(ii)のフレームの間で物体は止まって表示され、3つ目(iii)〜5つ目(v)のフレームの間で物体は止まって表示される。
該表示が通常のテレシネ変換されていないインターレース映像信号を表示した場合と比較して課題となることが、根本的な動きの間隔が24コマ/秒で長いという課題の他に、次の2点存在する。
第1には、本来のフィルムのコマでは等しい時間間隔だった動きが、2フレーム:3フレームのパターンが続く変則的な時間間隔の動きになってしまっていることである。これは連続的でない不自然な動きとして認識されてしまうことになる(課題1)。
第2に、前記課題1と同時に、液晶パネルなどのホールド型映像表示装置における、人の目の追従視による網膜残像効果による、動きボヤケがより顕著になってしまうことである。これについては次に説明する。
ホールド型映像表示装置における人の目の追従視による網膜残像効果による動きボヤケ
前記は3:2プルダウン方式による映像信号についてであるが、先にこの前提となる2:2プルダウン方式によるテレシネ変換されたビデオ映像信号の人の目の追従視による網膜残像効果による動きボヤケについて説明する。
図3は、ホールド型映像表示装置における、2:2プルダウン方式による映像表示の動きとボヤケ幅を説明したものである。2:2プルダウン方式によるテレシネ変換は、3:2プルダウン方式の場合と同様に、映画などの毎秒24コマで撮影されたフィルムソースを、TV受像機で映像を表示するために行うテレシネ変換のもう一方の方式であるが、異なる点は、PAL方式またはSECAM方式のTV受像機で映像を表示するために、毎秒50フィールドのビデオ映像信号への変換であることである。常に1つのフィルムのコマから2つのフィールドへの変換であり、2フレーム:2フレームのパターンでの表示となり、3:2プルダウン方式の場合と異なって、図で示すように等しい時間間隔の動きである。
動く物体への人の目の網膜残像効果について、動きに追従して像が積分して認識されるということが知られている。図3においては、図中の「追従視による見え方」に示すように、輪郭部にある幅を持ったボヤケが発生することとなる。このボヤケ幅は、映像のホールド時間が長いほど、大きくなってしまう。通常のPAL方式またはSECAM方式のインターレース映像信号の場合では50フィールド/秒の間隔で動きがあるので、これと比較すると、2:2プルダウン方式によるテレシネ変換されたビデオ映像信号では、2倍の大きな幅のボヤケが発生していることとなる。
前記は、2:2プルダウン方式によるテレシネ変換されたビデオ映像信号の人の目の追従視による網膜残像効果による動きボヤケについてであるが、3:2プルダウン方式の場合の動きボヤケについては、同様に考えると、図2の図中の「追従視による見え方」に示すような輪郭部に幅を持ったボヤケが発生することとなる。しかし、このボヤケ幅は、2フレーム:3フレームの変則的なパターンのために、2:2プルダウン方式の場合と比較しても、さらに大きなものとなってしまっているという課題があった(課題2)。
課題解決への新たな公知技術
さらに、上記の課題を解決するための公知の技術としては、フレームレートコンバート処理技術がある。特許文献1には、フレームレートをNTSC方式の約60Hzより高くして、このために必要となるフレームの映像を動きベクトル検出を行い生成する技術についての記述がある。
前記フレームレートは表示装置でシステム制約上一定とすることが多く求められ、3:2プルダウン方式によるテレシネ変換された映像信号と通常のNTSC方式によるインターレース映像信号の両方に理想的に対応できる最小のフレームレートは24Hzと約60Hzの最小公倍数となる約120Hzであって、この120Hzで動作させた場合のフレームレートコンバート処理の表示の様子を図4に示す。図中の物体の位置移動の様子やボヤケ幅に示すように前記の3:2の変則的な動き(課題1)と人の目の追従視によるボヤケ(課題2)はこの技術によって十分に解決されることが可能である。
さらに、フィルムの動きの間隔が24コマ/秒であり、通常のNTSC方式によるインターレース映像信号と比較し長く、カクカクした動きが認識可能となってしまっていたという根本的な課題も解決されることが可能である。
しかし、このときの弊害としては、図4において、斜線で塗ったフレーム(iとiii以外)の映像は前後の斜線で塗っていないフレーム(iとiii)から動きベクトル検出し予測生成された映像であり、多くの生成エラーも含まれる。図に示すようにこの斜線で塗ったフレームが全体のフレームの80%含まれていることになるので、生成エラーが非常に多い映像表示となってしまう可能性がある(課題3)。
また、フレームレートを約120Hzの元の約60Hzの2倍にすることは、画質補正なども含めたバックエンドの映像信号処理や表示装置への表示データ書込みを2倍の速さで行う必要があり、相応の映像処理性能が要求される(課題4)。
さらには、この処理のための消費電力も増加してしまう(課題5)。
本発明1による映像表示装置は、上記課題を解決するために、3:2プルダウン方式によりテレシネ変換されたビデオ映像信号の表示時に、LSIによる映像信号処理と表示装置へのデータ書込みのフレームレートを変更することなしに、バックライトの点滅パターンと周期を前記フレームレートと異なるフレームレートで制御する手段を具備している。
また、本発明2による映像表示装置は、前記本発明1において、3フレーム間ホールドされる画像の始めと終わりの所定時間の間、それぞれバックライトを消灯するよう制御する。
そして、本発明3においては、表示装置へのデータ書込みのフレームレートを変更することなしに、フィルムデジャダリング処理などによるLSIによる映像信号処理によるフレーム生成手段を併用し、バックライトの点滅パターンと周期を前記フレームレートと異なるフレームレートで制御する手段を具備している。
更に、本発明4による映像表示装置は、前記本発明3において、前後のフレームより動きベクトルを検出して中間時間のフレームを生成するとともに、元のフィルムのコマの画像で、連続する動きとならないフレーム画像のデータが表示装置に書き込まれている間、バックライトを消灯するよう制御する。
3:2プルダウン方式によりテレシネ変換されたビデオ映像信号の表示時に、
本発明1、2による映像表示装置によれば、従来のフィルムモード表示のみ行った場合と比較して、多少の輝度フリッカー現象が表れることとバックライトの最大輝度の向上は必要とされるが、LSIによる映像信号処理や表示装置への表示データ書込みを全く変更することなしに、3:2の変則的な動きを解消することで自然な動きとして認識可能とし、さらに人の目の追従視によるボヤケ幅が改善される。
また、本発明3、4による映像表示装置によれば、順次走査インパルス型映像表示装置に見られるような輝度フリッカー現象が表れることとバックライトの最大輝度の向上は必要とされるが、60Hzのフィルムデジャダリング処理を行った場合と比較して、元のフィルムの全てのコマを表示できることによりフレームを新たに生成する割合を最小限に抑え生成エラーの少ない高精細な映像を残すことができ、そのうえで、前記デジャダリング処理を行ったときと同様に3:2の変則的な動きを解消することで自然な動きとして認識可能とし、さらに前記デジャダリング処理を行ったとき以上に人の目の追従視によるボヤケ幅は大きく改善される。また、120Hzなどへのフレームレートコンバート処理を行った場合と比較して、LSIによる映像信号処理や表示装置への表示データ書込みのフレームレートを高めなくて良いので、その分の画像処理性能や消費電力を必要とすることなく、またフレームを新たに生成する割合を最小限に抑えることで生成エラーの少ない高精細な映像を残すことができ、そのうえで、前記フレームレートコンバート処理を行ったときと同様に3:2の変則的な動きを解消することで自然な動きとして認識可能とし、さらに前記フレームレートコンバート処理を行ったとき以上に人の目の追従視によるボヤケ幅が大きく改善される。
本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明の映像表示装置の実施例について、図面を用いて説明する。
実施例1を説明する。図5は本発明の第1の実施例である映像表示装置を概略的に示すブロック図である。図の左端より、図示しない前段の映像信号処理回路を通って輝度・色差成分に分離されたインターレース映像信号が入力されている。始めに、フィルムモード検出回路1において、入力された映像信号が3:2プルダウン方式によりテレシネ変換された映像信号であるかそうでないかが、前記のように繰り返しフィールドに注目するなどの方法により、検出される。通常のNTSC方式によるインターレース映像信号の場合においては、動き適応型または動き補償型I/P変換回路3に入力され、元の映像信号には含まれていないもう一方のフィールド映像が上下ラインまたは前後フィールド映像を参考に生成され、順次走査型(プログレッシブ)映像信号に変換されることになる。しかし、前記のフィルムモード検出回路1において3:2プルダウン方式によりテレシネ変換された映像信号であることが検出された場合には、映像信号は前記のI/P変換回路3に入力される代わりに、信号切換回路2により切り換えられ、フィルムモード復元回路4に入力される。フィルムモード復元回路4においては、フィルムモード検出回路1より入力されるフレーム判別情報(対象フィールドが図1のA〜Eのいずれであるかの情報)を参照し、前記図1の下段のようにフィールドが組み合わされ、順次走査型(プログレッシブ)映像信号に変換される。前記いずれかの回路により変換された順次走査型映像信号は、さらに拡大/縮小・画質補正回路5とタイミングコントローラ6を通り、最終的に液晶パネル7に最上部ラインより順に書き込まれる。以上は映像信号の処理の流れであるが、一方、バックライト11の制御については、本実施例においてはバックライト点滅パターン生成回路8が存在し、前記フィルムモード検出回路1より出力されたフィルムモード切換信号とフレーム判別情報が入力される。このバックライト点滅パターン生成回路8において生成された点滅パターンを元に、バックライト垂直分割点滅制御回路9では入力される垂直同期信号に同期し、インバータ10を制御し、冷陰極蛍光管などで構成されるバックライト11を点滅させることとなるが、図6にこれら回路で行われる本実施例によるバックライト点滅制御方法の説明図を示す。
図6の最上段は、液晶パネルに順次走査画像のデータを書込み更新していく垂直走査方法を示している。1つのブロックが1フレーム分の画像の書込みとホールド表示を示している。液晶パネルの1ライン目から順に画像が更新され、1/60秒後に最終のNラインが更新される。更新された画像は、1/60秒間ホールドされる。
次に図6の中段は、バックライトの点滅制御方法を示している。斜線で塗った部分は点灯状態であり、黒の部分は消灯状態である。このバックライトの点滅制御も1ライン目から最終ラインへと順に変更される。この垂直方向の制御速度は、前記の液晶パネルの更新と同じ1/60秒で制御されているが、点灯または消灯の保持期間については自由に制御可能であり、図中では点灯時は1/30秒保持され、消灯時は1/120秒保持されている。前記パターンで周期1/24秒の点滅制御が行われている。
さらに、図6の図中の時点Aでの、2次元空間でのバックライトの点灯状態を、図7に示す。図7では、横方向に置かれた冷陰極蛍光管が、縦方向に数十本並べられていて、縦方向の真ん中部分にある冷陰極蛍光管が消灯されている。縦方向に並べられた冷陰極蛍光管の本数分のみ、縦方向の領域を分割し点灯制御が可能となる。バックライトを構成する素子として冷陰極蛍光管の他にLEDの場合でも同様な制御が可能である。
また、図6の最下段は、液晶パネルとバックライトを一緒にした、最終的な表示である見え方を示している。
光源であるバックライトの光は、液晶パネルの液晶の配向状態による比率で透過し、最終的に人の目に到達する表示となる。液晶パネルにどのような画像が設定されていようとも、バックライトが消灯している領域では、表示は黒であり人の目に到達する表示とならない。
図8は、図6のバックライト点滅制御による表示を行ったときに、図2に対応する表示がどのように変化するか示したもの説明図である。
図2において、3フレーム間ホールドされる画像の始めの1/120秒と終わりの1/120秒が、バックライトが消灯されているために表示されない。このため、次に説明する人の目の認識上の違いが生じてくる。
まずはじめに本実施例の映像表示装置の性能上好ましくない点としては、これらのバックライトが消灯されている期間の割合で、人の目には表示の輝度が定常的に暗くなったと認識されることがある。この場合では、バックライトを全く消灯しなかった場合と比較し80%の輝度に変化したと認識される。この輝度の低下を補償するには、この分、バックライトの最大輝度を上げておく必要がある。ただし、このバックライト制御方法の変更前後で消費電力の増加にはならない。また、輝度が短い周期ではあるが変化するために画面全体のフリッカーとして認識される可能性が出てくる。しかし、従来からCRTの映像表示装置においては、1/60秒間中の一瞬を大光量で光らせ残りの期間は消灯状態となっているインパルス型の表示を行っており、同様のフリッカーは発生していた。また、このフリッカーをより少なくする方法としては、図8中の期間aもバックライトを消灯することにより輝度変化の周期を短くすることも可能である。
次に本実施例の映像表示装置の性能上良い点としては、上記図2では2フレーム:3フレームのパターンが続く変則的な時間間隔の動きとなっていたが、図8においては常に2フレーム:2フレームのパターンで等しい時間間隔の動きに改善されている。このことで連続的で自然な動きとして認識される(課題1の解消)。
次に人の目の追従視による網膜残像効果による動きボヤケについては、図中の「追従視による見え方」に示すようにボヤケ幅が改善される。これは、図3の2:2プルダウンの場合の「追従視による見え方」に示すボヤケ幅より改善されている(課題2の解消)。
実施例2を説明する。図10は本発明の第2の実施例である映像表示装置を概略的に示すブロック図である。前記の実施例1の図5から、フィルムデジャダリング処理回路12が追加されている。また、バックライト点滅パターン生成回路8’は、フィルムデジャダリング処理対応であり、図5のものと異なる。
本実施例は、フィルムデジャダリング処理技術と組み合わせたものであり、そのバックライト点滅制御の方法を説明する。図9はフィルムデジャダリング処理による表示を示している。フィルムデジャダリング処理技術は、フレームレートは60Hzのままではあるが、フィルムモード検出・表示時のみ元のフィルムのコマの24Hzの動きを動きベクトル検出を行い、間のフレームの映像を生成し、通常のNTSC方式によるインターレース映像信号と同じ60Hzの動きの映像に変換する技術である。
図9に示すように、3:2の変則的な動きの解消(課題1の解消)と人の目の追従視によるボヤケ幅の改善(課題2の改善)となるが、図中の上から3つ目のフレームに示すように、等間隔な動きにするためには、元のフィルムのコマの映像の2つに1つは、そのまま表示に使用されることはなく、代わりに、動きベクトルが検出され間の動きのフレームを生成するために使用されるのみとなってしまう。このことは、元のフィルムのコマの映像の代わりに予測生成された映像が表示されることになるので、その分、生成エラーが多く含まれる映像となっていることが考えられる(課題6)。
図11に、実施例2におけるフィルムデジャダリング処理とバックライト点滅制御方法の説明図を示す。斜線で塗られたフレームは、前後のフレーム(i、iiiフレーム)より動きベクトル検出され生成された中間時間のフレームである。図中の×印のフレームは、元のフィルムのコマの画像で、連続する動きとならないフレーム画像であるが、図中の中段に示すように、この間はバックライトが消灯されているので、全く人の目に到達する表示とはならない。バックライトは1/240秒の点灯と1/60秒の消灯のパターンで周期1/48秒の点滅制御となり、時間平均した輝度が100%点灯のときと比較して20%になってしまう。また前記と同様に画面全体のフリッカーとして認識される可能性が出てくる。しかし、元のフィルムのコマの映像が全て表示に使用されるため、動きベクトル検出による間のフレームの生成エラーの全表示に占める割合を最小限にすることが可能となる(課題6の解消)。
図12は、図11のフィルムデジャダリング処理とバックライト点滅制御を行ったときの映像表示の動きと人の目の追従視によるボヤケ幅を示したものである。3:2の変則的な動きの解消(課題1の解消)と人の目の追従視によるボヤケ幅の大幅な改善(課題2の改善)となっている。通常のNTSC方式によるインターレース映像信号の表示においては、ホールド型映像表示装置における人の目の追従視による網膜残像効果を解消するために擬似インパルス型表示を行うことが考えられているが、3:2プルダウン方式によるテレシネ変換された映像信号を表示する場合には、このように効果的にバックライトの点滅制御を行うことで、同様な表示が可能となることを示している。
また、前記図4のフレームレートコンバート処理を行った場合と比較して、本実施例による制御において、映像信号処理や表示装置への表示データ書込みのフレームレートは60Hzのままなので、その分の画像処理性能や消費電力を必要とすることはない(課題4と課題5の解消)。
また、前記フレームレートコンバート処理においては、元のフィルムのコマの5倍の数のフレームを動きベクトル検出により生成することになるが、該バックライト点滅制御と組合せて表示する場合には2倍の数のフレームを新たに生成すれば良く、このフレーム生成割合を最小限に抑えることで生成エラーの少ない高精細な映像を表示することが可能となる(課題3の改善)。
3:2プルダウン方式によるテレシネ変換の説明図である。 3:2プルダウン方式による映像表示の動きとボヤケ幅の説明図である。 2:2プルダウン方式による映像表示の動きとボヤケ幅の説明図である。 3:2プルダウン方式による映像の120Hzへのフレームレートコンバート処理による表示の動きとボヤケ幅の説明図である。 実施例1の映像表示装置を概略的に示すブロック図である。 実施例1におけるバックライト点滅制御方法の説明図である。 図6の図中のA時点のバックライト装置と点灯状態を示す図である。 実施例1における映像表示の動きとボヤケ幅の説明図である。 フィルムデジャダリング処理による表示の動きとボヤケ幅の説明図である。 実施例2の映像表示装置を概略的に示すブロック図である。 実施例2におけるフィルムデジャダリング処理とバックライト点滅制御方法の説明図である。 実施例2における映像表示の動きとボヤケ幅の説明図である。
符号の説明
1 フィルムモード検出回路
2 信号切換回路
3 動き適応型/動き補償型 I/P変換回路
4 フィルムモード復元回路
5 拡大/縮小・画質補正回路
6 タイミングコントローラ
7 液晶パネル
8 バックライト点滅パターン生成回路
8’ バックライト点滅パターン生成回路(フィルムデジャダリング処理対応)
9 バックライト垂直分割点滅制御回路
10 インバータ
11 バックライト
12 フィルムデジャダリング処理回路

Claims (4)

  1. バックライトを光源とするホールド型の映像表示装置において、
    3:2プルダウン方式によりテレシネ変換されたビデオ映像信号の表示時に、LSIによる映像信号処理と表示装置へのデータ書込みのフレームレートを変更することなしに、前記バックライトの点滅パターンと周期を前記フレームレートと異なるフレームレートで制御する手段を具備することを特徴とする映像表示装置。
  2. 請求項1記載の映像表示装置において、
    3フレーム間ホールドされる画像の始めと終わりの所定時間の間、それぞれバックライトを消灯するよう制御することを特徴とする映像表示装置。
  3. バックライトを光源とするホールド型の映像表示装置において、
    3:2プルダウン方式によりテレシネ変換されたビデオ映像信号の表示時に、表示装置へのデータ書込みのフレームレートを変更することなしに、フィルムデジャダリング処理等によるLSIによる映像信号処理によるフレーム生成手段を併用し、前記バックライトの点滅パターンと周期を前記フレームレートと異なるフレームレートで制御する手段を具備することを特徴とする映像表示装置。
  4. 請求項3記載の映像表示装置において、
    前後のフレームより動きベクトルを検出して中間時間のフレームを生成するとともに、元のフィルムのコマの画像で、連続する動きとならないフレーム画像のデータが表示装置に書き込まれている間、バックライトを消灯するよう制御することを特徴とする映像表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010073561A1 (ja) * 2008-12-25 2010-07-01 パナソニック株式会社 映像処理装置及び映像表示装置
CN108761935A (zh) * 2018-03-12 2018-11-06 昆山龙腾光电有限公司 阵列基板和液晶显示装置及驱动方法

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