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JP2008063873A - 天井の搬送機構及び施工方法 - Google Patents

天井の搬送機構及び施工方法 Download PDF

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JP2008063873A
JP2008063873A JP2006244270A JP2006244270A JP2008063873A JP 2008063873 A JP2008063873 A JP 2008063873A JP 2006244270 A JP2006244270 A JP 2006244270A JP 2006244270 A JP2006244270 A JP 2006244270A JP 2008063873 A JP2008063873 A JP 2008063873A
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JP2006244270A
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Yutaka Hirose
豊 廣瀬
Koji Kondo
弘司 近藤
Hiromichi Sekiguchi
博道 関口
Yukio Fujii
藤井  由紀夫
Norio Yuri
徳郎 由利
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

【課題】足場や揚重機械を使用しない施工方法とすることで、施工費用の低減が図れ、しかも工期が短縮される。
【解決手段】搬送機構10は、吊天井1を固定支持するための天井支持フレーム4に固定された固定レール11と、固定レール11の延長方向に連結可能とされていて昇降可能に設けられた移動レール12と、移動レール12に沿って移動可能に設けられたトロリー13とを備えている。吊天井ブロック1Aをトロリー13に固定し、移動レール12を上昇させ、固定レール11の延長線上に移動レール12を連結させ、トロリー13を移動レール12及び固定レール11に沿って横移動させることで、吊天井ブロック1Aを天井支持フレーム4の所定位置に固定するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばコンサートホールや劇場などの建築物を構築する際に、その天井を架設する天井の搬送機構及び施工方法に関する。
従来、劇場やコンサートホールなどの大空間建築物に架設する天井の施工に際しては、地上階などの床面で空調設備や電気設備などを施した状態で天井全体を組み立て、チェーンブロックなどの昇降機械を用いて組み立てた天井を一度に吊り上げて屋根の下面に設置する方法がある(例えば、特許文献1参照)。ところが、このように一度に天井全体を吊り上げる方法は、大空間建築物の中間階に空間側にせり出た観客席などの床がある場合には、地上階から所定の天井設置箇所まで天井を吊り上げる際に、観客席が邪魔になって干渉することから施工が困難とされていた。
そして、せり出た観客席がある建築物の場合にも対応できるほかの天井施工方法として、地上階から天井全面にわたって作業足場を設置してステージを架設する方法が行われている。この場合、躯体工事の完了後、大空間建築物内の天井の所定高さにクレーンなどを使用して鉄骨枠を取付け、その後、天井の施工に都合のよい高さに大空間建築物の平面的にほぼ全面を占める作業足場を仮設していた。そして、このように設置された作業足場上で天井を構築するため、仕上げ材や設備資材を揚重するリフトや仮設エレベータなどの揚重機械を設置しているのが一般的である。
また、作業足場を天井全面にわたって設置しない方法として、移動式足場を架設する方法が例えば特許文献2に開示されている。
特許文献2は、大空間建築物内に設置されている天井クレーンの走行レールを利用し、所定のスペースを有する作業ステージ(足場)を天井クレーンで吊って天井の施工箇所に順次移動させながら天井の構築を行うものである。
特開平6−240873号公報 特開2003−321932号公報
しかしながら、大空間建築物の天井における従来の施工方法では以下のような問題があった。
地上から総足場とする場合には、高さ、面積ともに大規模となり、足場材やその運搬にかかる費用が増大するうえ、足場の組立、解体の手間や時間がかかるといった問題があった。しかも、足場が設置されている間は、足場直下の地上階などの施工を行うことができないという欠点があり、工期に影響を及ぼしていた。
また、特許文献2は、作業足場を天井全面にわたって設置する必要はないが、作業ステージの移動には天井クレーンなどの揚重機械が必要であり、その揚重機械にかかるコストが大きいといった問題があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、足場や揚重機械を使用しない施工方法とすることで、施工費用の低減が図れ、しかも工期が短縮される天井の搬送機構及び施工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る天井の搬送機構では、建築物に架設される天井を分割してなる天井ブロックを設置するための天井の搬送機構であって、天井ブロックを固定支持するための天井支持フレームに設けられた固定レールと、固定レールの延長方向に連結可能とされていて昇降可能に設けられた移動レールと、移動レールを昇降させるための昇降手段と、移動レールに移動可能に設けられた走行装置とを備え、移動レールが固定レールの延長線上に連結したときに、走行装置が移動レールと固定レールとの相互間を往復移動することを特徴としている。
また、本発明に係る天井の施工方法では、建築物に架設される天井を固定支持するための天井支持フレームと、天井支持フレームに設けられた固定レールと、固定レールの延長方向に連結可能とされていて昇降可能に設けられた移動レールとを備え、天井を分割してなる天井ブロックを天井支持フレームに配置させて天井を架設する天井の施工方法であって、天井ブロックを移動レールに設けた走行装置に固定する第一工程と、移動レールを上昇させ、固定レールの延長線上に移動レールを連結させる第二工程と、走行装置を移動レール及び固定レールに沿って横移動させ、天井ブロックを天井支持フレームに固定する第三工程とを有していることを特徴としている。
本発明では、予め固定レールを天井支持フレームに設置しておき、天井ブロックを地上階などで組み立て、移動レール上の走行装置で天井ブロックを吊った状態となるように固定し、その状態のまま移動レールを上昇させて固定レールの延長線上に停止させる。そして、走行装置を移動レールから固定レールへ横移動させ、所定の設置位置で天井ブロックを天井支持フレーム及び先行設置させた天井ブロックに固定させる。このような手順で複数の天井ブロックを順次設置することで天井を構築することができる。
また、本発明に係る天井の搬送機構では、固定レールは、固定レールの延長方向に直交する幅方向に所定間隔をもって複数配置され、移動レールは幅方向に延在する長尺固定部材によって連結されていることが好ましい。
本発明では、天井ブロックの幅方向の長さに応じて適宜、複数の固定レールと移動レールとを配置させ、その天井ブロックを所定の設置位置に移動することができる。
本発明の天井の搬送機構及び施工方法によれば、予め固定レールを設置しておき、昇降可能に設けた移動レールをその固定レールの延長線上に配置し、移動レールと固定レールとの相互間で走行装置を往復移動させるといった簡易な搬送機構を用いて天井を構築できる。そのため、従来のように天井全面に配置するような作業足場が不要となり、その足場の組立、解体にかかる手間や時間を低減することができ、工期の短縮を図ることができる。
そして、仮設エレベータやリフトなどの揚重装置が不要となる天井の施工方法であると共に、高価な足場も不要であることから、設備費を低減することができる。
また、劇場などの大空間建築物のように中間階に空間側にせり出た観客席などの床がある場合であっても、地上で組み立てた天井を、観客席に干渉することなく天井設置箇所まで移動させることができる。
さらに、天井ブロックの組み立て作業が地上階などの床面で行え、天井工事を作業足場上で行う必要がないことから、高所作業を削減でき、安全性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態による天井の搬送機構及び施工方法について、図1乃至図3に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態による吊天井の施工状態を示した側面図、図2は同じく吊天井の施工状態を示す平面図、図3は吊天井を設置するために使用する搬送機構の全体を示す側面図である。
図1に示すように、本実施の形態による天井の搬送機構及び施工方法は、例えば劇場やコンサートホールなどの大空間建築物2の空間内において、吊天井1(本発明の天井に相当する)を施工する際に適用されるものである。
本実施の形態における吊天井1は、複数に分割されてなる吊天井ブロック1A、1A、…(天井ブロック)を連結させて構成されている。これら吊天井ブロック1A、1A、…は、後述する搬送機構10によって屋根3の内側に設けられる天井支持フレーム4(後述する)の下面4aに、順次移動させて組み付けることにより吊り下げられた状態で構築される。
ここで、本実施の形態による大空間建築物2の構造について概略説明する。
図1に示すように、大空間建築物2は、その外殻を構成する図示しない梁や柱などによって固定支持されるドーム形状の屋根3を有し、内部に空間Sを形成させて構築されるものである。そして、屋根3の下面側の所定の高さ位置には、例えば鉄骨などを組み合わせてなる天井架台5がある。さらに天井架台5より少し下がった高さの位置であって、吊天井1が設置される平面範囲には、天井支持フレーム4が設けられている(図2参照)。この天井支持フレーム4は、屋根3と同様に、大空間建築物2の外殻なす柱梁(図示省略)などに支持され、鋼材からなる架台である。
なお、本実施の形態では、大空間建築物2の空間Sの一方面に舞台部2A(図1では、位置のみを図示している)が設けられ、この舞台部2Aが見える位置に観客席2Bが設けられている。観客席2Bは、地上階はもちろん、大空間建築物2の中間階において空間S側に床がせり出ている箇所もある。そして、吊天井1は、この観客席2Bのほぼ上方を覆うように設けられる。また、吊天井1が設置されない舞台部2Aの上方は、天井架台5となる。
ここで、図2における左右方向を大空間建築物2の長手方向とし、この長手方向に直交する方向を幅方向として以下説明する。
図1に示す吊天井ブロック1Aは、吊天井1を大空間建築物2の長手方向に分割したものであり、鉄骨で枠組みされている。そして、例えば地上階の所定位置(この位置を組立位置R1とする)をなす床面Fで設備工事や仕上げ工事などを施した状態で組み立てられている。この組立位置R1は、平面視で天井支持フレーム4から外れた位置であって、昇降する移動レール12(後述する)の下方に位置する。
なお、図1では、1つ目の吊天井ブロック1Aが天井支持フレーム4に設置されている状態を示している。
次に、搬送機構10の構成について説明する。
図1に示すように、搬送機構10は、吊天井1を構成する吊天井ブロック1Aを順次所定の設置位置に設置させるための移動機構であって、吊天井ブロック1Aを鉛直方向に昇降させると共に横方向に移動させるものである。
具体的に搬送機構10は、天井支持フレーム4の下面4aに延長方向を大空間建築物2の長手方向に向けて設けた固定レール11、11、…と、固定レール11、11、…の延長方向に連結可能とされていて鉛直方向に昇降可能とされる移動レール12、12、…と、各移動レール12を昇降させるための昇降手段20と、固定レール11と移動レール12とが連結されたときに固定レール11と移動レール12との相互間を往復移動可能とされるトロリー13(走行装置)とから概略構成されている。
そして、複数の移動レール12、12、…は、各移動レール12に直交する方向に延在する支持ビーム14、14(長尺固定部材)によって連結されている。
図2に示すように、各固定レール11は、例えば断面H型、I型、C型などの長尺鋼材が用いられ、大空間建築物2の幅方向に所定の間隔をもって平行に配置されている。本実施の形態では4本の固定レール11、11、…が設けられている。
また、図3に示すように、移動レール12は、上述したように昇降手段20によって上下方向に移動し、固定レール11の延長線上となる位置(つまり、移動レール12と固定レール11との高さが一致する位置)で停止するようになっている。
移動レール12を停止させる構成として、固定レール11の端部上面11aにストッパ11Aが設けられている。このストッパ11Aは、移動レール12側に突出して設けられ、上昇する移動レール12の一方(固定レール11側)の上端12bが突起下面11bに当接するように構成されている。これにより、移動レール12の上昇移動が規制され、移動レール12を固定レール11の延長線上に連続するように配置させることができる。このときの停止位置を上昇位置H1とする。
移動レール12が上昇位置H1にあるとき、トロリー13を移動レール12と固定レール11との間で横移動させることができる。このように、移動レール12は、上昇位置H1と、床面F(図1参照)にある吊天井ブロック1Aをチェーンブロック15(後述)で吊る位置(吊上げ位置H2(図1参照))との間で上下移動される。
図3に示すように、トロリー13は、各固定レール11(各移動レール12)あたり2台設けられている。トロリー13は、移動レール12(固定レール11)を両側から挟みこむ車輪13aを備え、移動レール12(固定レール11)の側面溝部12bに車輪13aが転動可能な状態で嵌めこまれている。なお、トロリー13は、移動レール12の昇降時には、車輪13aが転動しないように、車輪13aと移動レール12とを例えば図示しないピン部材などによって仮に固定しておくようにする。
そして、トロリー13には、チェーンブロック15が取り付けられている。このチェーンブロック15には、長さ調節が可能なチェーンを介してフック15aが設けられている。そして、このフック15aを吊天井ブロック1Aの所定箇所に係止させ、この吊天井ブロック1Aが略水平となるように固定する。
図2及び図3に示すように、支持ビーム14は、例えばH型鋼等の長尺鋼材であり、上述したように複数の移動レール12、12、…を架け渡した状態で固定する構成をなしている。つまり、支持ビーム14は、その下面14bが移動レール12の上端12aに載せられた状態で固定されている。
図3に示すように、昇降手段20は、ワイヤーロープ21と、支持ビーム14の上端14aをワイヤーロープ21で吊って昇降させる巻上機22と、ワイヤーロープ21を適宜巻き回す第一及び第二滑車23、24とから概略構成されている。巻上機22は、天井支持フレーム4の上面の所定箇所に固定されている。第一滑車23は支持ビーム14の上端14aに固定され、第二滑車24は第一滑車23の上方に位置する天井架台5の下面5aに固定されている。
そして、ワイヤーロープ21は、巻上機22側から第二滑車24、第一滑車23の順で巻き回され、さらにワイヤーロープ21の先端21aが天井架台5の下面5aに固定されている。
このように昇降手段20では、支持ビーム14の上端14aを吊るワイヤーロープ21を巻上機22で巻き取り或いは送り出すことで、巻上機22、22、…を同期駆動させて支持ビーム14の上端14aを同速度で同方向にそれぞれ上下動させることで、固定した吊天井ブロック1A(移動レール12)を、その姿勢を水平に保った状態で鉛直方向に昇降させるものである。
次に、搬送機構10を用いて吊天井ブロック1Aを所定の吊天井位置に配置する天井の施工方法について図面に基づいて説明する。
先ず、図3に示すように、移動レール12上のトロリー13は、移動レール12上をスライドしないように適宜な固定手段(図示省略)によって固定しておく。また、吊天井ブロック1Aは、床面Fの組立位置R1(図1参照)で組み立てた状態としておく。
そして、図1に示すように、各巻上機22、22、…を駆動してワイヤーロープ21を巻き出し、移動レール12を吊上げ位置H2(組立位置R1にある吊天井ブロック1Aを吊れる位置)まで下降させて停止させる。それから、チェーンブロック15のフック15aで吊天井ブロック1Aの所定位置を固定し、巻上機22でワイヤーロープ21を巻き取り、移動レール12と共に吊天井ブロック1Aを吊り上げる。
次いで、図3に示すように、移動レール12の上端12aが固定レール11の端部上面11aに備えたストッパ11Aに当接したとき、巻上機22が停止する。このとき各移動レール12は、上昇位置H1において各固定レール11の延長線上に配置される。なお、両レール11、12は、適宜の図示しない固定手段によって着脱可能に連結しておくことが好ましい。
そして、トロリー13の移動固定状態を解除し、トロリー13を移動レール12から固定レール11側に吊天井ブロック1Aと共に横移動させ、吊天井ブロック1Aを所定の設置位置まで移動する。所定の設置位置に配置された吊天井ブロック1Aは、天井支持フレーム4及び先行配置された吊天井ブロック1Aに連結固定し、その固定完了後にフック15aを吊天井ブロック1Aから取り外す。なお、吊天井ブロック1Aを天井支持フレーム4や隣接する吊天井ブロック1Aに固定する際には、その取り付け角度や高さをチェーンブロック15により微調整しながら取り付け作業を行うようにする。
このように、吊天井ブロック1Aを、順次固定レール11に沿ってその所定位置に送り込むことで、吊天井1が構築されることになる。
なお、固定レール11は、吊天井1の構築後も解体することなく、取り付けた状態で残しておける構造であるため、解体にかかる手間と時間を低減できる。
上述のように本実施の形態による天井の搬送機構及び施工方法では、予め固定レール11を設置しておき、昇降可能に設けた移動レール12をその固定レール11の延長線上に配置し、移動レール12と固定レール11との相互間でトロリー13を往復移動させるといった簡易な搬送機構を用いて吊天井1を構築できる。そのため、従来のように天井全面に配置するような作業足場が不要となり、その足場の組立、解体にかかる手間や時間を低減することができ、工期の短縮を図ることができる。
そして、仮設エレベータやリフトなどの揚重装置が不要となる天井の施工方法であると共に、高価な足場も不要であることから、設備費を低減することができる。
また、劇場などの大空間建築物2のように中間階に空間側にせり出た観客席2Bなどの床がある場合であっても、地上で組み立てた吊天井ブロック1Aを、この観客席2Bに干渉することなく吊天井1の設置箇所まで移動させることができる。
さらに、吊天井ブロック1Aの組み立て作業が地上階などの床面Fで行え、天井工事を作業足場上で行う必要がないことから、高所作業を削減でき、安全性を向上させることができる。
以上、本発明による天井の搬送機構及び施工方法の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態では観客席2Bが空間にせり出た劇場などの大空間建築物2を対象とした吊天井1の施工方法としているが、このような観客席2Bがせり出たような形状の大空間建築物2であることに限定されることはない。例えば、地上階の床面Fから天井までの平面が同形であるような大空間建築物であってもかまわない。
また、本実施の形態では、固定レール11(移動レール12)は夫々4本設けられているが、この設置本数に限定されることはなく、吊天井ブロック1Aの幅方向の長さに応じて適宜設置すればよい。
さらに、昇降手段20の各滑車23、24、巻上機22の固定位置、大きさ、数量の具体的な構成その他は、実施するべき大空間建築物の形状、大きさ、天井架台5の位置、高さなど施工条件を考慮して最適設計すれば良い。
さらにまた、本実施の形態ではトロリー13にチェーンブロック15を取り付け、吊った吊天井ブロック1Aの位置や傾きを調整可能としているが、例えばワイヤーやチェーンなどの吊り具を使用したり、或いはピンやボルトなどで吊天井ブロック1Aを固定する構成としてもかまわない。
本発明の実施の形態による吊天井の施工状態を示した側面図である。 吊天井の施工状態を示す平面図である。 吊天井を設置するために使用する搬送機構の全体を示す側面図である。
符号の説明
1 吊天井(天井)
1A 吊天井ブロック(天井ブロック)
2 大空間建築物
3 屋根
4 天井支持フレーム
5 天井架台
10 搬送機構
11 固定レール
12 移動レール
13 トロリー(走行装置)
14 支持ビーム(長尺固定部材)
15 チェーンブロック
20 昇降手段
22 巻上機

Claims (3)

  1. 建築物に架設される天井を分割してなる天井ブロックを設置するための天井の搬送機構であって、
    前記天井ブロックを固定支持するための天井支持フレームに設けられた固定レールと、
    前記固定レールの延長方向に連結可能とされていて昇降可能に設けられた移動レールと、
    前記移動レールを昇降させるための昇降手段と、
    前記移動レールに移動可能に設けられた走行装置と、
    を備え、
    前記移動レールが前記固定レールの延長線上に連結したときに、前記走行装置が前記移動レールと前記固定レールとの相互間を往復移動することを特徴とする天井の搬送機構。
  2. 前記固定レールは、該固定レールの延長方向に直交する幅方向に所定間隔をもって複数配置され、
    前記移動レールは前記幅方向に延在する長尺固定部材によって連結されていることを特徴とする天井の搬送機構。
  3. 建築物に架設される天井を固定支持するための天井支持フレームと、前記天井支持フレームに設けられた固定レールと、前記固定レールの延長方向に連結可能とされていて昇降可能に設けられた移動レールとを備え、前記天井を分割してなる天井ブロックを前記天井支持フレームに配置させて前記天井を架設する天井の施工方法であって、
    前記天井ブロックを前記移動レールに設けた走行装置に固定する第一工程と、
    前記移動レールを上昇させ、前記固定レールの延長線上に前記移動レールを連結させる第二工程と、
    前記走行装置を前記移動レール及び前記固定レールに沿って横移動させ、前記天井ブロックを前記天井支持フレームに固定する第三工程と、
    を有していることを特徴とする天井の施工方法。
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