JP2008057953A - 空調システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1デシカントロータ1及び第1冷却器2が設けられ、第2デシカントロータ3及び第2冷却器4が、第1デシカントロータ1及び第1冷却器2とは別に設けられ、空調用空気通流手段が、第2デシカントロータ3の吸湿部3a、第2冷却器4の順に通過させる状態で夫々に空調用空気を通流させて、第2冷却器4を通過した空調用空気を第1デシカントロータ1の吸湿部1a、第1冷却器2の順に通過させる状態で夫々に通流させるとともに、第1冷却器2を通過した空調用空気を第2デシカントロータ3の再生部3bに通流させて、第2デシカントロータ3の再生部3bを通過した空調用空気を室内空間5に供給するように構成されている。
【選択図】図1
Description
また、加湿機にて空調用空気を加湿するために、加湿機に補給する水が必要となり、ランニングコストの増大を招く虞がある。
回転駆動する通気性吸湿体からなり、吸湿部に通流される気体の水分を吸着し、その吸着した水分を再生部に通流される気体に放出する第2デシカントロータと、気体を冷却用媒体との熱交換により冷却させる第2冷却器とが、前記第1デシカントロータ及び前記第1冷却器とは別に設けられ、前記空調用空気通流手段が、前記第2デシカントロータの吸湿部、前記第2冷却器の順に通過させる状態で夫々に前記空調用空気を通流させて、前記第2冷却器を通過した前記空調用空気を前記第1デシカントロータの吸湿部に通流させるとともに、前記第1冷却器を通過した前記空調用空気を前記第2デシカントロータの再生部に通流させて、前記第2デシカントロータの再生部を通過した前記空調用空気を前記空調対象空間に供給するように構成されている点にある。
また、第2デシカントロータは、第1デシカントロータに供給する前の空調用空気を除湿するときにその空調用空気の水分を吸着し、その吸着した水分を空調用空気に放出して水分の脱着熱を奪う形態で空調用空気を冷却する。したがって、第2デシカントロータに対して水を補給することなく、第1冷却器を通過した空調用空気を冷却できる。
以上のことから、システム構成の簡素化、及び、ランニングコストの低減を図ることができながら、空調対象空間の除湿及び冷房を行うことができる空調システムを提供できるに至った。
そして、第2冷却器では、第2デシカントロータの吸湿部を通過する空調用空気を冷却するのに対して、第1冷却器では、第2デシカントロータの吸湿部及び第2冷却器を通過して温度上昇したのち、第1デシカントロータの吸湿部を通過する空調用空気を冷却する。したがって、冷却用媒体として、第1冷却器よりも第2冷却器の方が低温のものが要求される。そこで、冷却用媒体通流手段が、第2冷却器、第1冷却器の順に冷却用空気を通過させることにより、第2冷却器に第1冷却器よりも低温の冷却用空気を通流させることができ、第1冷却器及び第2冷却器における空調用空気の冷却を的確に行える。
そして、冷却用媒体通流手段により第1冷却器を通過した冷却用空気は、第1冷却器及び第2冷却器における空調用空気との熱交換により加熱される。したがって、第1デシカントロータの再生部に通流させる前に、既に加熱された空調用空気を再生用気体として加熱手段にて加熱することになる。その結果、加熱手段の加熱能力として大きいものが要求されず、この点からも構成の簡素化及びランニングコストの低減を図ることができる。
この空調システムは、図1に示すように、第1デシカントロータ1、第1冷却器2、第2デシカントロータ3、第2冷却器4を備えて構成されている。
そして、室外の外気を空調用空気として、各機器に通流させたのち空調対象空間としての室内空間5に供給する空調用空気通流手段6、第1デシカントロータ1に再生用気体を通流させる再生用気体通流手段8、及び、第1冷却器2及び第2冷却器4に冷却用媒体を通流させる冷却用媒体通流手段9も備えられている。
前記第1デシカントロータ1は、通気可能なハニカム状の基材に通気性吸湿体を保持して回転自在に設けられており、第1駆動用モータ10により回転駆動される。前記第1デシカントロータ1が、第1駆動用モータ10により回転駆動されると、吸湿部1aに相当する部位及び再生部1bに相当する部位が回転方向に連続的に変化するように構成されている。そして、第1デシカントロータ1は、例えば1時間に数10回転で一定に回転駆動されている。
この空調用空気通流手段6は、第2デシカントロータ3の吸湿部3a、第2冷却器4、第1デシカントロータ1の吸湿部1a、第1冷却器2、第2デシカントロータ3の再生部3b、室内空間5を連通する空調用空気流路12と、外気を空調用空気として空調用空気流路12に通流させる電動式の空調用空気供給ファン13とから構成されている。そして、空調用空気通流手段6は、室内空間5の空調を行うときに、空調用空気供給ファン13を連続的に作動させて、例えば、100m3/hの流量で空調用空気を室内空間5に連続的に供給するように構成されている。
この冷却用媒体通流手段9は、室内空間5、第2冷却器4、第1冷却器2を連通する冷却用媒体流路14と、室内空間5から取り込んだ冷却用空気を冷却用媒体流路14に通流させる電動式の冷却用媒体供給ファン15とから構成されている。そして、冷却用媒体通流手段9は、室内空間5の空調を行うときに、冷却用媒体供給ファン15を連続的に作動させて、冷却用空気を第2冷却器4及び第1冷却器2に連続的に供給するように構成されている。
この再生用気体通流手段8は、第1冷却器2、加熱手段7、第1デシカントロータ1の再生部1bを連通する再生用気体流路16から構成されている。つまり、再生用気体通流手段8は、冷却用媒体通流手段9により第1冷却器2を通過した冷却用空気を再生用気体とすることにより、冷却用空気及び再生用気体を通流させるために冷却用媒体供給ファン15を兼用している。したがって、再生用気体通流手段8を単に再生用気体流路16から構成することができ、構成の簡素化を図ることができる。
そして、空調用空気は、第2デシカントロータ3の吸湿部3aを通過するときに除湿されて低湿で高温となり、第2冷却器4を通過するときに冷却されて低湿なままで第2デシカントロータ3の吸湿部3aを通過したときよりも低温となる。次に、空調用空気は、第1デシカントロータ1の吸湿部1aを通過するときにさらに除湿されてより一層低湿で高温となり、第1冷却器2を通過するときに冷却されてより一層低湿なままで第1デシカントロータ1の吸湿部1aを通過したときよりも低温となる。その後、この空調用空気は、第2デシカントロータ3の再生部3bを通過するときに水分の脱着熱を奪う形態で冷却されることにより低湿なまま低温となる。このようにして、低湿で低温となった空調用空気を室内空間5に供給して、室内空間5の除湿及び冷房を行うようにしている。
図2は、図1における各機器に対する空調用空気の通過前又は通過後となる各計測箇所P1〜P6において、空調用空気の温度(℃)、相対湿度(%)、絶対湿度(g/kg乾燥空気)を計測した実験結果を示している。ちなみに、相対湿度は、空気の水蒸気圧とその温度における飽和水蒸気圧との比を示したものである。絶対湿度は、1(kg)の乾燥空気に含まれる水蒸気の質量を示したものである。
そして、第2デシカントロータ3の吸湿部3aを通過した第2計測箇所P2では、第2デシカントロータ3の吸湿部3aにおける除湿によって、空調用空気の条件が温度50.0(℃)、相対湿度19.9(%)、絶対湿度15.4(g/kg乾燥空気)となる。第2冷却器4を通過した第3計測箇所P3では、第2冷却器4による冷却によって、空調用空気の条件が温度41.0(℃)、相対湿度31.6(%)、絶対湿度15.4(g/kg乾燥空気)となる。
その後、第1デシカントロータ1の吸湿部1aを通過した第4計測箇所P4では、第1デシカントロータ1の吸湿部1aにおける除湿によって、空調用空気の条件が温度56.1(℃)、相対湿度9.1(%)、絶対湿度9.4(g/kg乾燥空気)となる。第1冷却器2を通過した第5計測箇所P5では、第1冷却器2による冷却によって、空調用空気の条件が温度43.5(℃)、相対湿度17.1(%)、絶対湿度9.4(g/kg乾燥空気)となる。
さらにその後、第2デシカントロータ3の再生部3bを通過した第6計測箇所P6では、第2デシカントロータ3の再生部3bにおける水分の脱着熱を奪う形態で冷却によって、空調用空気の条件が温度28.5(℃)、相対湿度62.9(%)、絶対湿度15.4(g/kg乾燥空気)となる。
このように、室内空間5に供給する第6計測箇所P6での空調用空気は、第1計測箇所P1での空調用空気よりも低湿で低温となっており、この低湿で低温の空調用空気を室内空間5に供給することから、室内空間5の除湿及び冷房を行うことができる。
(1)上記実施形態では、第1デシカントロータ1及び第2デシカントロータ3における通気性吸湿体が、吸湿性高分子であるポリアクリル酸ナトリウムを主成分として用いた場合について説明しているが、これに限らず、感温性高分子としてのポリアクリルアミドを用いることもできる。
図3は、感温性高分子としてのポリアクリルアミドの吸湿特性を示す図であり、横軸に相対湿度(%)、縦軸に吸湿量(g/gポリアクリルアミド)を示す。図3においては、ポリアクリルアミドの温度を転移点である45℃を挟んで、それぞれ30℃(四角印)、50℃(丸印)とした場合において、相対湿度を種々変化させてバッチに静置させ、充分に時間を経過させた後に計測した吸湿量を示している。
図から判明するように、ポリアクリルアミドは、転移点を挟んだ低温域側である30℃の雰囲気に置かれた場合の吸湿特性は相対湿度に依存し、相対湿度とほぼ比例して吸湿量が増加する。一方、転移点を挟んだ高温域側である50℃の雰囲気に置かれた場合の吸湿特性は相対湿度によらず、吸湿量が低いままである。したがって、空調用空気の温度、および相対湿度が低い場合(例えば、30℃、70%程度)であっても、デシカントロータの吸湿部における吸湿量を充分に確保することができ、また、空調用空気の温度が高い場合(例えば、50℃程度)には、相対湿度に関係なく、デシカントロータの再生部における再生量を充分に確保することができる。
次に、この感温性高分子としてのポリアクリルアミドを用いた場合の実施形態について説明する。
具体的には、図1に示す、第2デシカントロータ3を、直径200mm、厚さ40mmのハニカム形状の基材にポリアクリルアミド粉末を保持したものに変更した他は、上記実施形態と同じ条件で空調システムを構成した。そして、第2デシカントロータ3を1時間に数10回転で一定に回転駆動させながら、空調用空気供給ファン13および冷却用媒体供給ファン15により空調用空気および冷却用空気をそれぞれ100m3/hの流量で連続的に流通させた。また、加熱手段7には、供給される温水により再生用気体を加熱する温水熱交換器を用い、60℃の温水を2リットル/分の流量で当該温水熱交換器に供給することにより、再生用気体を連続的に加熱した。
結果、図4に示すように、上記実施形態よりもさらに良好に、空調用空気を除湿及び冷却できる点について実験により確認することができた。以下、その実験結果に基づいて説明する。
図4は、図1における各機器に対する空調用空気の通過前又は通過後となる各計測箇所P1〜P6において、空調用空気の温度(℃)、相対湿度(%)、絶対湿度(g/kg乾燥空気)を計測した実験結果を示している。
まず、第2デシカントロータ3の吸湿部3aに通流させる前の第1計測箇所P1では、空調用空気の条件が温度35.0(℃)、相対湿度60.0(%)、絶対湿度21.4(g/kg乾燥空気)となっている。また、室内空間5から取り込んで第2冷却器4に通流させる前の冷却用空気の条件も、温度35.0(℃)、相対湿度60.0(%)、絶対湿度21.4(g/kg乾燥空気)となっている。
そして、第2デシカントロータ3の吸湿部3aを通過した第2計測箇所P2では、第2デシカントロータ3の吸湿部3aにおける除湿によって、空調用空気の条件が温度50.0(℃)、相対湿度19.9(%)、絶対湿度15.4(g/kg乾燥空気)となる。第2冷却器4を通過した第3計測箇所P3では、第2冷却器4による冷却によって、空調用空気の条件が温度41.0(℃)、相対湿度31.6(%)、絶対湿度15.4(g/kg乾燥空気)となる。
その後、第1デシカントロータ1の吸湿部1aを通過した第4計測箇所P4では、第1デシカントロータ1の吸湿部1aにおける除湿によって、空調用空気の条件が温度58.5(℃)、相対湿度7.5(%)、絶対湿度8.4(g/kg乾燥空気)となる。第1冷却器2を通過した第5計測箇所P5では、第1冷却器2による冷却によって、空調用空気の条件が温度43.5(℃)、相対湿度13.1(%)、絶対湿度8.4(g/kg乾燥空気)となる。
さらにその後、第2デシカントロータ3の再生部3bを通過した第6計測箇所P6では、第2デシカントロータの再生部3bにおける水分の脱着熱を奪う形態で冷却によって、空調用空気の条件が温度28.4(℃)、相対湿度54.9(%)、絶対湿度13.9(g/kg乾燥空気)となる。
このように、室内空間5に供給する第6計測箇所P6での空調用空気は、第1計測箇所P1での空調用空気よりも低湿で低温となっており、この低湿で低温の空調用空気を室内空間5に供給することから、より一層、室内空間5の除湿及び冷房を行うことができる。
具体的には、図5に示すように、第1デシカントロータ1、第2デシカントロータ3、第1冷却器2、第2冷却器4に加えて、第3デシカントロータ50、第3冷却器51とを備え、空調用空気の流路において、第1冷却器2と第2デシカントロータ3の再生部3bとの間に当該第3デシカントロータ50の吸湿部50aおよび第3冷却器51を配置する。また、冷却用媒体若しくは再生用気体の流路において、第3冷却器51を第1冷却器2と加熱手段7との間に配置し、加熱手段7と3方弁Aを介して屋外との間で、当該3方弁から分岐したそれぞれの流路に第1デシカントロータ1の再生部1b、第3デシカントロータ50の再生部50bをそれぞれ配置する。
第3デシカントロータ50の構成、第3冷却器51の構成は、上記実施形態における第1デシカントロータ1、第1冷却器2と同様の構成であるため説明を省略する。
この場合、空調用空気は第3デシカントロータ50の吸湿部50aから第3冷却器51の順番で通流させる。従って、室外の外気である空調用空気は、空調用空気通流手段6によって、第2デシカントロータ3の吸湿部3a、第2冷却器4、第1デシカントロータ1の吸湿部1a、第1冷却器2、第3デシカントロータ50の吸湿部50a、第3冷却器51、第2デシカントロータ3の再生部3bの順に通過させる状態で通流させるとともに、当該空調用空気を室内空間5に供給するように構成されている。これにより、上記実施形態における第2デシカントロータ3の吸湿部3a、第2冷却器4、第1デシカントロータ1の吸湿部1a、第1冷却器2における吸湿および冷却に加えて、第3デシカントロータ50の吸湿部50aおよび第3冷却器51において、より一層、除湿・冷却を的確に行うことができることとなる。
一方、室内空間5から取り込んだ冷却用空気を、冷却用媒体通流手段9により第2冷却器4、第1冷却器2、第3冷却器51の順に通過させる状態で、当該冷却用空気を冷却用媒体として通流させるように構成されている。これにより、上記実施形態における第2冷却器4、第1冷却器2による冷却に加えて、第3冷却器51において、より一層、冷却用空気の冷却を的確に行うことができることとなる。
また、冷却用媒体通流手段9により第3冷却器51を通過した冷却用空気を再生用気体として加熱手段7により加熱したのち、第1デシカントロータ1の再生部1b及び第3デシカントロータ50の再生部50bに通流させて、第1デシカントロータ1の再生部1b及び第3デシカントロータ50の再生部50bを通過した再生用気体を屋外に排出するように構成されている。これにより、第1デシカントロータ1の再生部1b及び第3デシカントロータ50の再生部50bを再生させ、その後の第1デシカントロータ1及び第3デシカントロータ50における吸湿に備えることができる。なお、加熱手段7から、第1デシカントロータ1の再生部1b若しくは第3デシカントロータ50の再生部50bへと分岐する箇所には、当該再生部1b及び再生部50bへ通流させる再生用気体の量の調整が可能な3方弁Aが設けられている。
よって、上記実施形態に加えて、第3デシカントロータ50及び第3冷却器51を設けることにより、第2デシカントロータ3の再生部3bに誘導される空調用空気の湿度を更に低くすることができるとともに、これに伴い、当該再生部3bにおける水分の脱着量が多くなり脱着熱が増加し(空調用空気の熱が奪われて)、空調用空気の温度を更に低くすることができる。したがって、空調用空気を、より一層、低湿かつ低温として室内空間5内に供給することができるとともに、室内空間5から取り込んだ冷却用空気を有効に利用して空調用空気の冷却を行うことができ、除湿・冷却効率が向上することとなる。
なお、この際、第3デシカントロータ50の通気性吸湿体として、上記実施形態で示した吸湿性高分子や感温性高分子などを好適に用いることができる。
また、上記と同様にしてデシカントロータ、冷却器をさらに備える構成とすることにより、さらなる冷却・除湿性能の向上を図ることもできる。
例えば、室内空間5から取り込んだ冷却用空気を冷却用媒体として第1冷却器2に通流させる第1冷却器用通流手段と、室内空間5から取り込んだ冷却用空気を冷却用媒体として第2冷却器4に通流させる第2冷却器用通流手段と、室内空間5から取り込んだ冷却用空気を冷却用媒体として第3冷却器51に通流させる第3冷却器用通流手段とを、必要に応じ、各別に設けて実施することもできる。
1a 吸湿部
1b 再生部
2 第1冷却器
3 第2デシカントロータ
3a 吸湿部
3b 再生部
4 第2冷却器
5 空調対象空間(室内空間)
6 空調用空気通流手段
7 加熱手段
8 再生用気体通流手段
9 冷却用媒体通流手段
50 第3デシカントロータ
50a 吸湿部
50b 再生部
51 第3冷却器
Claims (5)
- 回転駆動する通気性吸湿体からなり、吸湿部に通流される気体の水分を吸着し、その吸着した水分を再生部に通流される気体に放出する第1デシカントロータと、
気体を冷却用媒体との熱交換により冷却させる第1冷却器と、
前記第1デシカントロータの吸湿部、前記第1冷却器の順に通過させる状態で夫々に空調用空気を通流させて、前記第1冷却器を通過した前記空調用空気を空調対象空間に供給する空調用空気通流手段と、
再生用気体を加熱手段にて加熱したのち前記第1デシカントロータの再生部に通流させる再生用気体通流手段とが設けられている空調システムであって、
回転駆動する通気性吸湿体からなり、吸湿部に通流される気体の水分を吸着し、その吸着した水分を再生部に通流される気体に放出する第2デシカントロータと、
気体を冷却用媒体との熱交換により冷却させる第2冷却器とが、前記第1デシカントロータ及び前記第1冷却器とは別に設けられ、
前記空調用空気通流手段が、前記第2デシカントロータの吸湿部、前記第2冷却器の順に通過させる状態で夫々に前記空調用空気を通流させて、前記第2冷却器を通過した前記空調用空気を前記第1デシカントロータの吸湿部に通流させるとともに、前記第1冷却器を通過した前記空調用空気を前記第2デシカントロータの再生部に通流させて、前記第2デシカントロータの再生部を通過した前記空調用空気を前記空調対象空間に供給するように構成されている空調システム。 - 前記第2冷却器、前記第1冷却器の順に通過させる状態で夫々に前記空調対象空間から取り込んだ冷却用空気を前記冷却用媒体として通流させる冷却用媒体通流手段が設けられている請求項1に記載の空調システム。
- 前記再生用気体通流手段が、前記冷却用媒体通流手段により前記第1冷却器を通過した前記冷却用空気を前記再生用気体として前記第1デシカントロータの再生部に通流させて、前記第1デシカントロータの再生部を通過した前記再生用気体を屋外に排出するように構成されている請求項2に記載の空調システム。
- 前記第1デシカントロータ及び前記第2デシカントロータにおける前記通気性吸湿体のいずれか一方又は両方が、吸湿性高分子を主成分とするものである請求項1〜3のいずれか一項に記載の空調システム。
- 前記第1デシカントロータ及び前記第2デシカントロータにおける前記通気性吸湿体のいずれか一方又は両方が、感温性高分子を主成分とするものである請求項1〜3のいずれか一項に記載の空調システム。
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