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JP2008057637A - 油圧緩衝器 - Google Patents

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JP2008057637A
JP2008057637A JP2006234587A JP2006234587A JP2008057637A JP 2008057637 A JP2008057637 A JP 2008057637A JP 2006234587 A JP2006234587 A JP 2006234587A JP 2006234587 A JP2006234587 A JP 2006234587A JP 2008057637 A JP2008057637 A JP 2008057637A
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Hidetaka Kamiya
英孝 神谷
Munemitsu Eguchi
宗光 江口
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Abstract

【課題】 油圧緩衝器において、フリーピストンの摺動性を向上することに。
【解決手段】 シリンダチューブ16の内部であって、支持軸51とシリンダチューブ16の間の環状空間にてフリーピストン61を移動可能に設け、フリーピストン61が所定位置まで移動したときに、フリーピストン61と圧側減衰バルブ50の間の油室53Aを、シリンダチューブ16の外部に連通する小径連通路51Cを設けてなる油圧緩衝器10において、フリーピストン61を支持軸51の外周に対し摺動ガイドするガイドブッシュ67を設けてなるもの。
【選択図】 図3

Description

本発明は、油圧緩衝器に関する。
油圧緩衝器として、特許文献1に記載の如く、車体側チューブに車軸側チューブを摺動自在に挿入し、車体側チューブに連結したシリンダチューブに、車軸側チューブに連結したピストンロッドに設けたピストンを摺動自在に挿入し、シリンダチューブの上端側に支持した支持軸の下端側に、シリンダチューブの内部で、ピストンと相対する圧側減衰バルブを設け、シリンダチューブの内部であって、支持軸とシリンダチューブの間の現状空間にてフリーピストンを移動可能に設け、フリーピストンが所定位置まで移動したときに、フリーピストンと圧側減衰バルブの間の油室を、シリンダチューブの外部に連通する連通路を設けてなるものがある。
特許文献1に記載の油圧緩衝器では、フリーピストンをシリンダチューブの大径部5eの内周に対し摺動ガイドするように、フリーピストンの外周にガイドブッシュを設けている。
特許第3441479号
特許文献1に記載の油圧緩衝器は、フリーピストンをシリンダチューブの大径部5eの内周に対し摺動ガイドするものであるから、以下の問題点がある。
(1)フリーピストンの外周にガイドブッシュを設けるため、フリーピストンの外周の軸方向長さがブッシュとシール部材を併せ設けるに必要な長尺になる。シリンダチューブの上端部は車体側チューブに連結され、シリンダチューブの下端部はピストンロッドを介して車軸側チューブに保持されており、走行中のフロントフォークの撓みに伴い、シリンダチューブも曲がり(扁平)を生ずる。このため、フリーピストンの円筒状のガイドブッシュが曲がったシリンダチューブの内周を摺動するものとなり、フリーピストンの摺動不良を生じ、フロントフォークの作動不良を生ずる。
(2)フリーピストンの外周の軸方向長さが長尺になるから、フリーピストンが大型大重量になり、フロントフォークの伸縮運動の切り返しでの追従性が悪い。
本発明の課題は、油圧緩衝器において、フリーピストンの摺動性を向上することにある。
請求項1の発明は、車体側チューブに車軸側チューブを摺動自在に挿入し、車体側チューブに連結したシリンダチューブに、車軸側チューブに連結したピストンロッドに設けたピストンを摺動自在に挿入し、シリンダチューブの上端側に支持した支持軸の下端側に、シリンダチューブの内部で、ピストンと相対する圧側減衰バルブを設け、シリンダチューブの内部であって、支持軸とシリンダチューブの間の現状空間にてフリーピストンを移動可能に設け、フリーピストンが所定位置まで移動したときに、フリーピストンと圧側減衰バルブの間の油室を、シリンダチューブの外部に連通する連通路を設けてなる油圧緩衝器において、フリーピストンを支持軸の外周に対し摺動ガイドするガイド部を設けてなるようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記支持軸の外周に連通路を設けてなるようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項1の発明において更に、前記シリンダチューブの内周に連通路を設けてなるようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において更に、前記フリーピストンの外周にピストンリングを設けてなるようにしたものである。
(請求項1)
(a)フリーピストンを支持軸の外周に対し摺動ガイドするガイド部を設けた。従って、フリーピストンの内周にガイドブッシュを設け、フリーピストンの外周にガイドブッシュを設ける必要がない。フリーピストンの外周はシール部材を設けるだけとなり、その軸方向長さを短縮できる。フリーピストンは走行中のフロントフォークの曲がりの影響を受けずに摺動でき、フロントフォークの作動性を向上できる。
(b)フリーピストンの外周の軸方向長さが短尺になるから、フリーピストンが小型軽量になり、フロントフォークの伸縮運動の切り返しでの追従性が良い。
(請求項2)
(c)支持軸の外周に連通路を設けることで、連通路を簡易に加工できる。
(請求項3)
(d)シリンダチューブの内周に連通路を設けることで、支持軸の外周に連通路となる縮径部を設ける必要がなくなり、フリーピストンの内周のシール部材を小型化し、フリーピストンを小型化でき、ダンパを小型化できる。
(請求項4)
(e)フリーピストンの外周のシール部材をピストンリングとすることで、フロントフォークの伸縮運動の動き始め時に、Oリング等のゴムを用いた場合の、ゴムがつぶれてからフリーピストンが動き始める如くの応答遅れ等がなくなり、応答性、作動性が良くなる。
図1はフロントフォークを示す全体断面図、図2は図1の下部拡大断面図、図3は図1の上部拡大断面図、図4はフリーピストンの摺動ガイド構造を示す断面図、図5はフロントフォークを示す全体断面図、図6は図5の上部拡大断面図、図7はフリーピストンの摺動ガイド構造を示す断面図、図8は上シリンダチューブを示す断面図である。
フロントフォーク10(油圧緩衝器)は、図1〜図3に示す如く、車体側チューブ(アウタチューブ)11内に車軸側チューブ(インナチューブ)12を摺動自在に挿入し、両チューブ11、12の間に懸架スプリング13を介装するとともに、単筒型ダンパ14を倒立にして内装している。
車体側チューブ11は車体側に支持され、車軸側チューブ12は車軸に結合される。
車体側チューブ11の上端部にはダンパ14のダンパシリンダ16(上シリンダチューブ16A)の上端部がOリングを介して螺着され、ダンパシリンダ16の上部開口端はフォークボルト15により閉塞される。フォークボルト15は、Oリングを介して上シリンダチューブ16Aの内周に挿入されて螺着される。
車軸側チューブ12の下端部内周にはオイルロックカラー17がOリングを介して液密に嵌装され、このオイルロックカラー17をボトムボルト18で車軸ブラケット19にOリングを介して液密に固定してある。また、ボトムボルト18にはダンパ14のピストンロッド(中空ロッド)20の基端部が螺着されるとともにロックナット18Aでロックされ、このピストンロッド20の先端部をダンパシリンダ16に挿入してある。ピストンロッド20は、ダンパシリンダ16(下シリンダチューブ16B)の下端側の開口部に螺着したロッドガイド21のブッシュ21Aで支持され、シール部材21Bを貫通してダンパシリンダ16の内部に挿入されている。シール部材21Bは、ダンパシリンダ16の後述する油室43Bを密封し、油室43Bの油がダンパシリンダ16の外に逃げ出すのを阻止する一方向性のシール機能をもつ。尚、ロッドガイド21の外周部にはオイルロックカラー22を設けてある。また、ロッドガイド21の内側端面にはリバウンドスプリング23が支持されている。尚、シリンダチューブ16A、16Bはパイプナット16Cで接続ロックされる。
懸架スプリング13は、オイルロックカラー17の基端部外周面に装着したスプリング受け24と、ダンパシリンダ16(下シリンダチューブ16B)に外装して軸方向に係止した孔開きスプリングカラー25(多数の連通孔25Aを備える)の先端部に固定したスプリング受け26との間に介装されている。また、車体側チューブ11と車軸側チューブ12の内部で、ダンパ14の外側には油室31と気体室32とが設けられ、油室31と気体室32とは自由界面を介して接触し、気体室32に閉じ込められている気体が気体ばねを構成する。これらの懸架スプリング13と気体ばねの弾発力が、車両が路面から受ける衝撃力を吸収する。
ダンパ14は、ピストンバルブ装置(伸側減衰バルブ装置)40と、ベースバルブ装置(圧側減衰バルブ装置)50とを有している。ダンパ14は、ピストンバルブ装置40とベースバルブ装置50の発生する減衰力により、懸架スプリング13と気体ばねによる衝撃力の吸収に伴う車体側チューブ11と車軸側チューブ12の伸縮振動を抑制する。
(ピストンバルブ装置40)
ピストンバルブ装置40は、ピストンロッド20の先端部にピストンホルダ41を装着し、このピストンホルダ41にピストン42を装着している。ピストン42は、ダンパシリンダ16の内部をピストンロッド20が収容されないピストン側油室43Aとピストンロッド20が収容されるロッド側油室43Bとに区画し、該ダンパシリンダ16の内部を摺動する。ピストン42は、伸側バルブ44Aを備えてピストン側油室43Aとロッド側油室43Bとを連絡可能とする伸側流路44と、圧側バルブ(チェックバルブ)45Aを備えてピストン側油室43Aとロッド側油室43Bとを連絡可能とする圧側流路45とを備える。
また、ピストンバルブ装置40は、アジャスタ46に結合されている減衰力調整ロッド47をピストンロッド20の中空部に通し、アジャスタ46の回転操作により軸方向に進退する減衰力調整ロッド47の先端のニードル47Aにより、ピストンホルダ41に設けてあるピストン側油室43Aとロッド側油室43Bとのバイパス路48の流路面積を調整可能とする。
(ベースバルブ装置50)
ベースバルブ装置50は、上シリンダチューブ16Aの上端部に螺着されている前述のフォークボルト15にガイドパイプ51(支持軸)を螺着し、ガイドパイプ51の先端部にハウジングホルダ51Aを螺着し、このハウジングホルダ51Aにナット51B等によりバルブハウジング52を保持している。ガイドパイプ51の上部外周には小径部51C(連通路)が形成されている。バルブハウジング52はダンパシリンダ16の内部でピストン42に相対配置され、上シリンダチューブ16Aの内周部に液密に接し、前述のピストン側油室43Aの上方にベースバルブ室53を区画形成する。バルブハウジング52は、圧側バルブ54Aを備えてピストン側油室43Aとベースバルブ室53とを連絡可能とする圧側流路54と、伸側バルブ55Aを備えてピストン側油室43Aとベースバルブ室53とを連絡可能とする伸側流路55(不図示)とを備える。また、ハウジングホルダ51Aは、圧側流路54と伸側流路55とをバイパスしてピストン側油室43Aとベースバルブ室53とを連絡可能とするバイパス路56を備える。
フォークボルト15に螺合された減衰力調整ロッド58は、アジャスタ59を備えるとともに、ガイドパイプ51に挿入され、アジャスタ59の回転操作により軸方向に進退する先端のニードル58Aによりバイパス流路56の流路面積を調整可能とする。尚、フォークボルト15は頭部端面の中央部にアジャスタ59とそのホルダ59Aを埋込み保持している。
尚、ハウジングホルダ51Aは、バイパス流路56のニードル58Aにより開閉される流路面積調整部よりベースバルブ室53の油室53A側に、分岐流路56Aを設けてある。ハウジングホルダ51Aにおいて分岐流路56Aがベースバルブ室53の油室53Aに開口する部分には低速用圧側板バルブ54Bが設けられる。
また、ベースバルブ装置50は、上シリンダチューブ16Aの内部であって、上シリンダチューブ16Aとガイドパイプ51の間の環状空間にてフリーピストン61を移動可能に設ける。フリーピストン61の外周環状溝61Aには、上下のバックアップリング62A、62Bと、それらに挟まれるOリング62Cが装填され、フリーピストン61はOリング62Cを介して上シリンダチューブ16Aの内周を液密に摺動する。フリーピストン61の内周凹部61Bには、止め輪63A、押え板63Bにより保持されるオイルシール63Cが装填され、フリーピストン61はオイルシール63Cを介してガイドパイプ51の外周を液密に摺動する。フリーピストン61は、ベースバルブ室53のバルブハウジング52の側でピストン側油室43Aに連通している油室53Aと、フォークボルト15の側の体積補償室53Bとを区画する。体積補償室53Bは、上シリンダチューブ16Aの上端側に設けた連通孔64で気体室32と連通している。フォークボルト15は、フロントフォーク10の伸縮によって車体側チューブ11と車軸側チューブ12の摺動部から気体室32、体積補償室53Bに侵入した空気を排出するための排気プラグ65を頭部端面の側部に着脱可能に螺着している。尚、スプリング66が、この最大伸長時に僅かな初期荷重を有するように、フリーピストン61とフォークボルト15との間に介装される。
ダンパシリンダ16内にピストンロッド20が進入する圧縮時に、このスプリング66が収縮し、このときのスプリング66のばね荷重分だけ、ダンパシリンダ16内の油室が加圧され、伸長時におけるダンパシリンダ内油室のキャビテーションの発生を防止し、また伸長時に続く圧縮時の減衰力発生の遅れ(さぼり)も回避する。
尚、ベースバルブ装置50は、フロントフォーク10のピストンロッド20がストロークする度に、該ピストンロッド20の外周面に付着した油室31の油をロッドガイド部21のシール部材21Bからダンパシリンダ16の内部に持ち込む。これにより、ダンパシリンダ16の内部の油室43A、43B、53Aの作動油が徐々に増加し、フリーピストン61がその増加により上方へ移動し、作動油が一定量以上になってフリーピストン61の内周のシール部材63Cがガイドパイプ51の外周の小径部51C(連通路)に到達したときに、ダンパシリンダ16の余剰油を油室53Aから小径部51C、体積補償室53B、連通孔64、気体室32経由でダンパシリンダ16の外の油室31に排出するブロー機能を有する。
従って、フロントフォーク10は以下の如くに減衰作用を行なう。
(圧縮時)
フロントフォーク10の圧縮時には、ベースバルブ装置50において、バルブハウジング52のニードル58A或いは圧側バルブ54Aを流れる油により圧側減衰力を生じ、ピストンバルブ装置40において、ピストン42の圧側バルブ45Aを流れる油により、必要に応じた設定の圧側減衰力を生じる。
(伸長時)
フロントフォーク10の伸長時には、ピストンバルブ装置40において、ピストン42のニードル47A或いは伸側バルブ44Aを流れる油により伸側減衰力を生じ、ベースバルブ装置50では殆ど減衰力を生じない。
これらの圧側と伸側の減衰力により、フロントフォーク10の伸縮振動が抑制される。
尚、フロントフォーク10の最圧縮時には、ダンパシリンダ16の下シリンダチューブ16Bの下端部のオイルロックカラー22が、車輪側チューブ12の下端部に設けてあるオイルロックカラー17に嵌合し、両者の間で圧縮した油によりオイルロック作用を生ぜしめ、ダンパ14の底つきを防止する。
また、フロントフォーク10の最伸長時には、ピストンロッド20に設けているピストンホルダ41の下端面が、ダンパシリンダ16の開口部に設けてあるロッドガイド21に支持されているリバウンドスプリング23に衝合し、伸切りの緩衝作用を果たす。
しかるに、フロントフォーク10にあっては、図4に示す如く、フリーピストン61の一端側(オイルシール63Cが装填される内周凹部61Bに対する反対側)に凸状部61Cを設け、この凸状部61Cの貫通孔にガイドブッシュ67(ガイド部)を圧入等により設けている。フリーピストン61はガイドパイプ51の外周にガイドブッシュ67を介して摺動ガイドされる。尚、フリーピストン61は、凸状部61Cの付け根の周方向複数位置に、油室53Aをオイルシール63Cの側に連絡する連絡孔61Dを備える。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)フリーピストン61をガイドパイプ51の外周に対し摺動ガイドするガイド部を設けた。従って、フリーピストン61の内周にガイドブッシュ67を設け、フリーピストン61の外周にガイドブッシュ67を設ける必要がない。フリーピストン61の外周はOリング62Cを設けるだけとなり、その軸方向長さを短縮できる。フリーピストン61は走行中のフロントフォーク10の曲がりの影響を受けずに摺動でき、フロントフォーク10の作動性を向上できる。
(b)フリーピストン61の外周の軸方向長さが短尺になるから、フリーピストン61が小型軽量になり、フロントフォーク10の伸縮運動の切り返しでの追従性が良い。
(c)ガイドパイプ51の外周に小径部(連通路)を設けることで、小径部(連通路)を簡易に加工できる。
図5〜図8のフロントフォーク10が、図1〜図4のフロントフォーク10と実質的に異なる点は、以下の通りである。
フリーピストン61に代わるフリーピストン71を設けた。フリーピストン71の外周環状溝71Aには、図5〜図7に示す如く、Oリング72とピストンリング73が装填される。ピストンリング73は、テフロン(登録商標)の周方向に切れ目なく連続する環状体をなし、その内側に装填されたOリング72の拡張習性力により拡径されて上シリンダチューブ16Aの内周に液密に摺接する。フリーピストン71は上下両端側に凸状部71B、71Cを備え、体積補償室53Bに臨む凸状部71Bの内周環状溝にオイルシール74を装填されてガイドパイプ51の外周を液密に摺動し、油室53Aに臨む凸状部71Cの貫通孔にガイドブッシュ75(ガイド部)を圧入等により設けられる。フリーピストン71はガイドパイプ51の外周にガイドブッシュ75を介して摺動ガイドされる。
ダンパシリンダ16(上シリンダチューブ16A)は、図8に示す如く、連通孔64を上端側に設けるとともに、連通孔64の少なくとも下端側を含む軸方向の一定範囲(本実施例では連通孔64の片側〜両端側の軸方向の一定範囲)に渡る内周の周方向複数位置に、複数条の連通溝76(連通路)を備える。ダンパシリンダ16の内部の油室43A、43B、53Aの作動油が、前述と同様にして徐々に増加し、フリーピストン71がその増加により上方へ移動し、作動油が一定量以上になってフリーピストン71の外周のピストンリング73が上シリンダチューブ16Aの連通溝76に到達すると、油室53Aが連通溝76を介して体積補償室53Bに連通せしめられる。これにより、ダンパシリンダ16の余剰油が油室53Aから連通溝76、体積補償室53B、連通孔64、気体室32経由でダンパシリンダ16の外の油室31に排出される。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)フリーピストン71をガイドパイプ51の外周に対し摺動ガイドするガイド部を設けた。従って、フリーピストン71の内周にガイドブッシュ75を設け、フリーピストン71の外周にガイドブッシュ75を設ける必要がない。フリーピストン71の外周はピストンリング73を設けるだけとなり、その軸方向長さを短縮できる。フリーピストン71は走行中のフロントフォーク10の曲がりの影響を受けずに摺動でき、フロントフォーク10の作動性を向上できる。
(b)フリーピストン71の外周の軸方向長さが短尺になるから、フリーピストン71が小型軽量になり、フロントフォーク10の伸縮運動の切り返しでの追従性が良い。
(c)シリンダチューブ16Aの内周に連通溝76を設けることで、ガイドパイプ51の外周に連通路となる縮径部を設ける必要がなくなり、フリーピストン71の内周のオイルシール74を小型化し、フリーピストン71を小型化でき、ダンパ14を小型化できる。
(d)フリーピストン71の外周のシール部材をピストンリング73とすることで、フロントフォーク10の伸縮運動の動き始め時に、Oリング等のゴムを用いた場合の、ゴムがつぶれてからフリーピストン71が動き始める如くの応答遅れ等がなくなり、応答性、作動性が良くなる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
図1はフロントフォークを示す全体断面図である。 図2は図1の下部拡大断面図である。 図3は図1の上部拡大断面図である。 図4はフリーピストンの摺動ガイド構造を示す断面図である。 図5はフロントフォークを示す全体断面図である。 図6は図5の上部拡大断面図である。 図7はフリーピストンの摺動ガイド構造を示す断面図である。 図8は上シリンダチューブを示す断面図である。
符号の説明
10 フロントフォーク(油圧緩衝器)
11 車体側チューブ
12 車軸側チューブ
16 ダンパシリンダ
16A、16B シリンダチューブ
20 ピストンロッド
42 ピストン
50 ベースバルブ装置(減衰バルブ装置)
51 ガイドパイプ(支持軸)
51C 小径部(連通路)
53A 油室
61、71 フリーピストン
67、75 ガイドブッシュ(ガイド部)
73 ピストンリング
76 連通溝(連通路)

Claims (4)

  1. 車体側チューブに車軸側チューブを摺動自在に挿入し、
    車体側チューブに連結したシリンダチューブに、車軸側チューブに連結したピストンロッドに設けたピストンを摺動自在に挿入し、
    シリンダチューブの上端側に支持した支持軸の下端側に、シリンダチューブの内部で、ピストンと相対する圧側減衰バルブを設け、
    シリンダチューブの内部であって、支持軸とシリンダチューブの間の現状空間にてフリーピストンを移動可能に設け、
    フリーピストンが所定位置まで移動したときに、フリーピストンと圧側減衰バルブの間の油室を、シリンダチューブの外部に連通する連通路を設けてなる油圧緩衝器において、
    フリーピストンを支持軸の外周に対し摺動ガイドするガイド部を設けてなることを特徴とする油圧緩衝器。
  2. 前記支持軸の外周に連通路を設けてなる請求項1に記載の油圧緩衝器。
  3. 前記シリンダチューブの内周に連通路を設けてなる請求項1に記載の油圧緩衝器。
  4. 前記フリーピストンの外周にピストンリングを設けてなる請求項1〜3のいずれかに記載の油圧緩衝器。
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