JP2008046157A - 表示駆動装置及びその駆動制御方法、並びに、表示装置及びその駆動制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】データドライバ140は、オフセット電圧生成部143及び電流比較部145を備えることにより、表示パネル110に配列された各表示画素PIX(画素駆動回路DC)に設けられた発光駆動用のトランジスタTr13等の素子特性の変動量に対応した特定値を検出して、各表示画素PIXごとに補正データとしてフレームメモリ146に記憶するとともに、階調電圧生成部142及び電圧調整部144を備えることにより、各表示画素PIXごとの表示データに応じた信号電圧(原階調電圧Vorg)を上記補正データに基づいて補正し、補正階調電圧Vpixとして各列のデータラインLdに印加する。
【選択図】図10
Description
請求項8記載の発明は、請求項7記載の表示駆動装置において、前記階調電圧補正手段は、前記階調電圧生成手段により生成された前記階調電圧に、前記補償電圧を加算して、前記階調電圧を補正することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の駆動制御方法において、前記特定値を検出して前記記憶手段に記憶するステップは、他のステップに先立つ任意のタイミングで実行されることを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項13記載の駆動制御方法において、前記特定値を検出して前記記憶手段に記憶するステップは、前記電流値の比較結果に基づいて、前記変数の数値を前記特定値として抽出することを特徴とする。
請求項19記載の発明は、請求項17又は18記載の表示装置において、前記特定値検出手段は、前記検出電圧を前記各表示画素に印加することにより前記発光駆動素子の前記電流路に流れる電流値を測定する電流測定手段と、前記電流測定手段により測定された前記電流値と所定の期待電流値の値とを比較する電流比較手段と、前記電流比較手段における比較結果に基づいて前記検出電圧の電圧値を変更設定する検出電圧設定手段と、前記電流比較手段における前記比較結果に基づいて前記特定値を抽出する特定値抽出手段と、を具備することを特徴とする。
請求項25記載の発明は、請求項24記載の表示装置において、前記階調電圧補正手段は、前記階調電圧生成手段により生成された前記階調電圧に、前記補償電圧を加算して、前記階調電圧を補正することを特徴とする。
請求項31記載の発明は、請求項17乃至30のいずれかに記載の表示装置において、前記発光素子は、有機エレクトロルミネッセンス素子であることを特徴とする。
<表示画素の要部構成>
まず、本発明に係る表示装置に適用される表示画素の要部構成及びその制御動作について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る表示装置に適用される表示画素の要部構成を示す等価回路図である。ここでは、表示画素に設けられる電流駆動型の発光素子として、便宜的に有機EL素子を適用した場合について説明する。
次いで、上述したような回路構成を有する表示画素(画素回路部DCx及び有機EL素子OLED)における制御動作(制御方法)について説明する。
図2は、本発明に係る表示装置に適用される表示画素の制御動作を示す信号波形図である。
書込動作では、有機EL素子OLEDを発光させない消灯状態において、キャパシタCxに表示データの階調値に応じた電圧成分を書き込む動作を行なう。
図3は、書込動作時における表示画素の動作状態を示す概略説明図であり、図4(a)は書込動作時における表示画素の駆動トランジスタの動作特性を示す特性図であり、図4(b)は有機EL素子の駆動電流と駆動電圧の関係を示す特性図である。図4(a)に示す実線SPwは、駆動トランジスタT1としてnチャネル型の薄膜トランジスタを適用し、ダイオード接続した場合の、ドレイン−ソース間電圧Vdsとドレイン−ソース間電流Idsの、初期状態における関係を示す特性線である。また、破線SPw2は、駆動トランジスタT1の、駆動履歴に伴って特性変化が生じたときの特性線の一例を示す。詳しくは後述する。特性線SPw上の点PMwは駆動トランジスタT1の動作点を示す。
Vds=Vth+Veff_gs・・・(1)
Vds=Vgs=Vccw−Vdata・・・(2)
そして、このゲート−ソース間電圧VgsがキャパシタCxに書き込まれる(充電される)。
Vdata<Vccw・・・(3)
Vdata≦Vss+Vth_oled・・・(4)
ここでVssを接地電位0Vとすると、(5)式となる。
Vdata≦Vth_oled・・・(5)
Vccw−Vgs≦Vth_oled・・・(6)
更に(1)式より、Vgs=Vds=Vth+Veff_gsであるから、(7)式が得られる。
Vccw≦Vth_oled+Vth+Veff_gs・・・(7)
ここで、(7)式はVeff_gs=0でも成り立つことが必要であるから、Veff_gs=0とすると、(8)式が得られる。
Vdata<Vccw≦Vth_oled+Vth・・・(8)
図5は、表示画素の保持動作時における動作状態を示す概略説明図であり、図6は、表示画素の保持動作時における駆動トランジスタの動作特性を示す特性図である。保持動作では、図2、図5(a)に示すように、制御端子TMhにオフレベル(ローレベル)の保持制御信号Shldを印加して保持トランジスタT2をオフ動作させることにより、駆動トランジスタT1のゲート−ドレイン間を遮断(非接続状態に)してダイオード接続を解除する。これにより、図5(b)に示すように、上記書込動作においてキャパシタCxに充電された駆動トランジスタT1のドレイン−ソース間の電圧Vds(=ゲート−ソース間電圧Vgs)が保持される。
図7は、表示画素の発光動作時における動作状態を示す概略説明図であり、図8は発光動作時における表示画素の駆動トランジスタの動作特性及び有機EL素子の負荷特性を示す特性図である。
Vcce−Vss≧Vpo+Voled(max)・・・(9)
ここでVssを接地電位0Vとすると(10)式となる。
Vcce≧Vpo+Voled(max)・・・(10)
図4(b)に示したように、有機EL素子OLEDは駆動履歴に従って高抵抗化し、駆動電圧Voledに対する駆動電流Ioledの増加率が減少する方向に変化する。すなわち、図8(a)に示す有機EL素子OLEDの負荷線SPeの傾きが減少する方向に変化する。図8(b)はこの有機EL素子OLEDの負荷線SPeの駆動履歴に従った変化を記入したものであり、負荷線はSPe→SPe2→SPe3の変化を生じる。結果としてそのため、駆動トランジスタT1の動作点は、駆動履歴に伴い駆動トランジスタのT1の特性線SPh上をPMe→PMe2→PMe3方向に移動する。
ところで、上述した表示画素(画素回路部)に適用されるトランジスタを用いた電圧階調制御においては、予め初期に設定されたトランジスタのドレイン−ソース間電圧Vds−ドレイン−ソース間電流Ids特性によりデータ電圧Vdataを設定しているが、図4(a)に示すように、駆動履歴に応じてしきい値電圧:Vthが増大し、発光素子(有機EL素子OLED)に供給される発光駆動電流の電流値が表示データ(データ電圧)に対応しなくなり、適切な輝度階調で発光動作することができなくなる。特に、トランジスタとしてアモルファスシリコントランジスタを適用した場合、素子特性の変動が顕著に生じることが知られている。
なお、保持制御信号Shldをオンレベルからオフレベルに切り換える保持動作と、電源電圧Vccを電圧Vccwから電圧Vcceに切り換える発光動作とを、同期して行ってもよい。
<表示装置>
図9は、本発明に係る表示装置の一実施形態を示す概略構成図である。図10は、本実施形態に係る表示装置に適用可能なデータドライバ及び表示画素(画素駆動回路及び発光素子)の一例を示す要部構成図である。なお、図10においては、上述した画素回路部DCx(図1参照)に対応する回路構成の符号を併記して示す。また、図10においては、説明の都合上、データドライバの各構成間で送出される各種の信号やデータ、および、印加される電流や電圧のすべてについて便宜的に矢印で示すが、後述するように、これらの信号やデータ、電流や電圧が同時に送出又は印加されるとは限らない。
(表示パネル)
本実施形態に係る表示装置100においては、表示パネル110の基板上にマトリクス状に配列される複数の表示画素PIXが、例えば図9に示すように、表示パネル110の上方領域と下方領域とにグループ分けされ、各グループに含まれる表示画素PIXが、各々、分岐した個別の電源電圧ラインLvに接続されている。すなわち、表示パネル110の上方領域の1〜n/2行目の表示画素PIXに対して共通に印加される電源電圧Vccと、下方領域の1+n/2〜n行目の表示画素PIXに対して共通に印加される電源電圧Vccは、電源ドライバ130により異なるタイミングで異なる電源電圧ラインLvを介して独立して出力される。なお、選択ドライバ120及びデータドライバ140は表示パネル110内に配置されていてもよく、あるいは、選択ドライバ120、電源ドライバ130及びデータドライバ140が表示パネル110内に配置されていてもよい。
本実施形態に適用される表示画素PIXは、選択ドライバ120に接続された選択ラインLsとデータドライバ140に接続されたデータラインLdとの交点近傍に配置され、例えば図10に示すように、電流駆動型の発光素子である有機EL素子OLEDと、上述した画素回路部DCxの要部構成(図1参照)を含み、有機EL素子OLEDを発光駆動するため発光駆動電流を生成する画素駆動回路DCと、を備えている。
また、キャパシタCsは、トランジスタTr13のゲート−ソース間に形成される寄生容量であってもよいし、該寄生容量に加えて接点N11及び接点N12間にトランジスタTr13以外の容量素子を接続したものであってもよく、これら両方であってもよい。
選択ドライバ120は、システムコントローラ150から供給される選択制御信号に基づいて、各選択ラインLsに選択レベル(図10に示した表示画素PIXにおいては、ハイレベル)の選択信号Sselを印加することにより、各行ごとの表示画素PIXを選択状態に設定する。具体的には、各行の表示画素PIXについて、後述する補正データ取得動作期間及び書込動作期間中、ハイレベルの選択信号Sselを当該行の選択ラインLsに印加する動作を、各行ごとに所定のタイミングで順次実行することにより、各行ごとの表示画素PIXを順次選択状態に設定する。
電源ドライバ130は、システムコントローラ150から供給される電源制御信号に基づいて、各電源電圧ラインLvに、少なくとも、後述する補正データ取得動作期間及び書込動作期間においては、低電位の電源電圧Vcc(=Vccw:第1の電源電圧)を印加し、発光動作期間中においては、低電位の電源電圧Vccwより高電位の電源電圧Vcc(=Vcce:第2の電源電圧)を印加する。
データドライバ140は、表示パネル110に配列された各表示画素PIX(画素駆動回路DC)に設けられた発光駆動用のトランジスタTr13(駆動トランジスタT1に相当する)の素子特性(しきい値電圧)の変動量に対応する特定値(オフセット設定値Vofst)を検出して、表示画素PIXごとに補正データとして記憶するとともに、後述する表示信号生成回路160から供給される表示画素PIXごとの表示データ(輝度階調データ)に応じた信号電圧(原階調電圧Vorg)を上記補正データに基づいて補正して補正階調電圧Vpixを生成し、データラインLdを介して各表示画素PIXに供給する。
Vofst=Vunit×Minc・・・(11)
ここで、Vunitは単位電圧であり、予め設定された電圧最小単位で且つ負の電位である。Mincはオフセット設定値であり、フレームメモリ146から読み出されたデジタル補正データである。詳しくは後述する。
Vpix=Vorg+Vofst・・・(12)
つまり、階調電圧生成部142から出力される表示データに応じた原階調電圧Vorgに、フレームメモリ146から取り出された補正データに基づいてオフセット電圧生成部143により生成されるオフセット電圧Vofstをアナログ的(階調電圧生成部142がD/Aコンバータを備えている場合)或いはデジタル的に加算して、その総和となる電圧成分を補正階調電圧Vpixとして書込動作時にデータラインLdに出力する。
システムコントローラ150は、選択ドライバ120、電源ドライバ130及びデータドライバ140の各々に対して、動作状態を制御する選択制御信号、電源制御信号及びデータ制御信号を生成して出力することにより、各ドライバを所定のタイミングで動作させて、所定の電圧レベルを有する選択信号Ssel、電源電圧Vcc、検出電圧Vdet及び補正階調電圧Vpixを生成して出力させ、各表示画素PIX(画素駆動回路DC)に対する一連の駆動制御動作(補正データ取得動作、書込動作、保持動作及び発光動作)を実行させて、映像信号に基づく所定の画像情報を表示パネル110に表示させる制御を行う。
表示信号生成回路160は、例えば表示装置100の外部から供給される映像信号から輝度階調信号成分を抽出し、表示パネル110の1行分ごとに、該輝度階調信号成分をデジタル信号からなる表示データ(輝度階調データ)としてデータドライバ140に供給する。ここで、上記映像信号が、テレビ放送信号(コンポジット映像信号)のように、画像情報の表示タイミングを規定するタイミング信号成分を含む場合には、表示信号生成回路160は、上記輝度階調信号成分を抽出する機能のほかに、タイミング信号成分を抽出してシステムコントローラ150に供給する機能を有するものであってもよい。この場合においては、上記システムコントローラ150は、表示信号生成回路160から供給されるタイミング信号に基づいて、選択ドライバ120や電源ドライバ130、データドライバ140に対して個別に供給する各制御信号を生成する。
次に、本実施形態に係る表示装置における駆動制御方法について説明する。
本実施形態に係る表示装置100の駆動制御動作は、大別して、表示パネル110に配列された各表示画素PIX(画素駆動回路DC)の発光駆動用のトランジスタTr13(駆動トランジスタ)の素子特性(しきい値電圧)の変動に対応するオフセット電圧Vofst(厳密には、検出電圧Vdet及び検出電流Idet)を検出して、当該オフセット電圧Vofstを生成するためのオフセット設定値(特定値)を、表示画素PIXごとに補正データとしてフレームメモリ146に記憶する補正データ取得動作と、表示データに応じた原階調電圧Vorgを、表示画素PIXごとに取得した補正データに基づいて補正して、補正階調電圧Vpixとして各表示画素PIXに書き込んで電圧成分として保持させ、当該電圧成分に基づいてトランジスタTr13の素子特性の変動の影響を補償した表示データに応じた電流値を有する発光駆動電流Iemを有機EL素子OLEDに供給して所定の輝度階調で発光させる表示駆動動作と、を有している。これらの補正データ取得動作及び表示駆動動作は、システムコントローラ150から供給される各種制御信号に基づいて実行される。
(補正データ取得動作)
図11は、本実施形態に係る表示装置における補正データ取得動作の一例を示すフローチャートであり、図12は、本実施形態に係る表示装置における補正データ取得動作を示す概念図である。
Vdet(p)=Vofst(p)+Vorg_x・・・(13)
オフセット電圧生成部143のカウンタがカウントを1つ上げるとオフセット電圧生成部143は、オフセット設定値Mincの値に1を加算し(ステップS118)、加算されたオフセット設定値Mincに基づいて再びステップS113を繰り返してVofst(p+1)を生成する。したがって、Vofst(p+1)は下記式(14)を満たす負の値となる。
Vofst(p+1)=Vofst(p)+Vunit・・・(14)
ステップS117において、検出電流Idetが期待電流Iref_xより大きい場合、オフセット電圧生成部143のカウンタのカウンタ値を上げない比較判定結果(例えば負電圧信号)をオフセット電圧生成部143のカウンタに出力する。
なお、フレームメモリ146は、補正データ取得動作及び書込動作のいずれの際にも、蓄積されている階調オフセット設定値Mincをオフセット電圧生成部143に出力する。
なお、この補正データ取得動作の期間においては、各端子の電位は上述した(3)〜(10)の関係を満たしており、故に有機EL素子OLEDには電流が流れず発光動作しない。
次いで、本実施形態に係る表示装置における表示駆動動作について説明する。
図13は、本実施形態に係る表示装置における表示駆動動作の一例を示すタイミングチャートである。ここでは、説明の都合上、表示パネル110にマトリクス状に配列された表示画素PIXのうち、i行j列、及び、(i+1)行j列(iは1≦i≦nとなる正の整数、jは1≦j≦mとなる正の整数)の表示画素PIXを、表示データに応じた輝度階調で発光動作させる場合のタイミングチャートを示す。また、図14は、本実施形態に係る表示装置における書込動作の一例を示すフローチャートであり、図15は、本実施形態に係る表示装置における書込動作を示す概念図であり、図16は、本実施形態に係る表示装置における保持動作を示す概念図であり、図17は、本実施形態に係る表示装置における発光動作を示す概念図である。
書込動作(書込動作期間Twrt)においては、図13に示すように、まず、i行目の表示画素PIXに接続された電源電圧ラインLvに対して、上述した画素回路部DCxの書込動作と同様に、書込動作レベル(0V又は負の電圧)の電源電圧Vcc(=Vccw≦Vss:第1の電源電圧)を印加した状態で、i行目の選択ラインLsに選択レベル(ハイレベル)の選択信号Sselを印加して、i行目の表示画素PIXを選択状態に設定する。これにより、画素駆動回路DCに設けられたトランジスタTr11(保持トランジスタ)及びトランジスタTr12がオン動作して、トランジスタTr13(駆動トランジスタ)がダイオード接続状態に設定されて、電源電圧VccがトランジスタTr13のドレイン端子及びゲート端子に印加されるとともに、同ソース端子がデータラインLdに接続される。
すなわち、図14に示すように、まず、表示信号生成回路160から供給された表示データから、書込動作の対象となっている表示画素PIXの輝度階調値を取得し(ステップS211)、当該輝度階調値が“0”か否かを判定する(ステップS212)。ステップS212における階調値判定動作において、輝度階調値が”0”の場合には、階調電圧生成部142から無発光動作(又は黒表示動作)を行うための所定の階調電圧(黒階調電圧)Vzeroを出力し、電圧調整部144においてオフセット電圧Vofstを加算することなく(つまり、トランジスタTr13のしきい値電圧の変動に対する補償処理を行うことなく)、そのままデータラインLdに印加する(ステップS213)。ここで、無発光動作のための階調電圧Vzeroは、ダイオード接続されたトランジスタTr13のゲート−ソース間に印加された電圧Vgs(≒Vccw−Vzero)が当該トランジスタTr13のしきい値電圧Vthよりも低くなる関係(Vgs<Vth)を有するような電圧値(−Vzero<Vth−Vccw)に設定されている。ここで、トランジスタTr12、トランジスタTr13のしきい値シフトを抑制するため、Vzero=Vccwであることが好ましい。
次いで、上述したような書込動作期間Twrtの終了後の保持動作(保持動作期間Thld)においては、図13に示すように、i行目の選択ラインLsに非選択レベル(ローレベル)の選択信号Sselが印加されることにより、図16に示すように、トランジスタTr11及びTr12がオフ動作して、トランジスタTr13のダイオード接続状態が解除されるとともに、トランジスタTr13のソース端子(接点N12)への補正階調電圧Vpixの印加が遮断されて、トランジスタTr13のゲート−ソース間に印加されていた電圧成分(|Vpix−Vccw|)がキャパシタCsに充電されて保持される。
次いで、書込動作期間Twrt及び保持動作期間Thld終了後の発光動作(発光動作期間Tem;第5のステップ)においては、図13に示すように、各行の選択ラインLsに非選択レベル(ローレベル)の選択信号Sselを印加した状態で、各行の表示画素PIXに接続された電源電圧ラインLvに発光動作レベルである高電位(正の電圧)の電源電圧(第2の電源電圧)Vcc(=Vcce>0V:第2の電源電圧)を印加する。
このような一連の表示駆動動作によれば、図13に示すように、表示パネル110に配列されている各行の表示画素PIXに対して、書込動作レベルの電源電圧Vcc(=Vccw)を印加した状態で、各行ごとに補正階調電圧Vpixを書き込み、所定の電圧成分(|Vpix−Vccw|)を保持する動作を順次行い、当該書込動作及び保持動作が終了した行の表示画素PIXに対して、発光動作レベルの電源電圧Vcc(=Vcce)を印加することにより、当該行の表示画素PIXを発光動作させることができる。
図18は、本実施形態に係る表示装置の駆動制御方法の具体例を模式的に示した動作タイミング図である。なお、図18においては、説明の都合上、便宜的に表示パネルに12行(n=12;第1行〜第12行)の表示画素が配列され、1〜6行目(上述した上方領域に対応する)及び7〜12行目(上述した下方領域に対応する)の表示画素を各々一組として2組にグループ分けされている場合の動作タイミング図を示す。
OLED 有機EL素子
T1 駆動トランジスタ
T2 保持トランジスタ
Cx、Cs キャパシタ
Ls 選択ライン
Lv 電源電圧ライン
Ld データライン
PIX 表示画素
DC 画素駆動回路
100 表示装置
110 表示パネル
120 選択ドライバ
130 電源ドライバ
140 データドライバ
141 シフトレジスタ・データレジスタ部
142 階調電圧生成部
143 オフセット電圧生成部
144 電圧調整部
145 電流比較部
146 フレームメモリ
150 システムコントローラ
Claims (39)
- 電流駆動型の発光素子と該発光素子に発光駆動電流を供給する発光駆動素子とを備えた表示画素を駆動する表示駆動装置において、
少なくとも、
前記表示画素に所定の検出電圧を印加することにより前記発光駆動素子の電流路に流れる電流値に基づいて、前記発光駆動素子に固有の素子特性の変動量に対応する特定値を検出する特定値検出手段と、
前記特定値検出手段により検出された前記特定値を補正データとして記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記補正データに基づいて、前記発光駆動素子の前記素子特性を補償する補償電圧を生成する補償電圧生成手段と、
前記発光素子を表示データに応じた輝度階調で発光動作させるための電圧値を有する階調電圧を生成する階調電圧生成手段と、
前記補償電圧に基づいて前記階調電圧を補正した階調信号を生成して前記表示画素に供給する階調電圧補正手段と、
を備えていることを特徴とする表示駆動装置。 - 前記特定値検出手段は、
前記検出電圧を印加することにより前記発光駆動素子の前記電流路に流れる電流値を測定する電流測定手段と、
前記電流測定手段により測定された前記電流値と所定の期待電流値の値とを比較する電流比較手段と、
前記電流比較手段における比較結果に基づいて前記検出電圧の電圧値を変更設定する検出電圧設定手段と、
前記電流比較手段における前記比較結果に基づいて前記特定値を抽出する特定値抽出手段と、
を具備することを特徴とする請求項1記載の表示駆動装置。 - 前記特定値検出手段は、前記発光駆動素子の制御端子と前記電流路の一端側とを短絡した状態で、前記電流路の両端に前記検出電圧に応じた電圧を印加し、前記電流測定手段により前記発光駆動素子の前記電流路に流れる電流値を測定することを特徴とする請求項2記載の表示駆動装置。
- 前記検出電圧設定手段は、前記電流比較手段における前記比較結果に基づいて、順次インクリメント処理される変数と所定の単位電圧とを乗算して、前記検出電圧の電圧値を変更設定し、
前記特定値抽出手段は、前記電流比較手段における前記比較結果に基づいて、前記変数の数値を前記特定値として抽出することを特徴とする請求項2又は3記載の表示駆動装置。 - 前記単位電圧は、前記階調電圧の隣接する階調間の電位差に対応した電圧であり、前記期待電流値は、前記隣接する階調における低階調側の階調電圧を、前記発光駆動素子が初期特性を維持しているときの前記表示画素に印加したときの当該発光駆動素子の前記電流路に流れる電流値であることを特徴とする請求項4記載の表示駆動装置。
- 前記検出電圧設定手段は、前記発光素子を所定の輝度階調で発光動作させるための前記階調電圧の電圧値に、前記変数と前記単位電圧とを乗算して得られる電圧成分を加算して、前記検出電圧の電圧値を設定することを特徴とする請求項4記載の表示駆動装置。
- 前記補償電圧生成手段は、前記記憶手段に記憶された前記補正データと前記単位電圧とを乗算して前記補償電圧を生成することを特徴とする請求項4記載の表示駆動装置。
- 前記階調電圧補正手段は、前記階調電圧生成手段により生成された前記階調電圧に、前記補償電圧を加算して、前記階調電圧を補正することを特徴とする請求項7記載の表示駆動装置。
- 前記表示駆動装置は、
複数の前記表示画素の前記発光素子を、各々所定の輝度階調で発光動作させる前記階調信号を生成するための輝度階調データを順次取り込み、前記表示画素ごとに設けられた前記階調電圧生成手段に並列的に送出する階調データ転送手段と、
前記表示画素ごとに設けられた前記特定値検出手段により、前記複数の前記表示画素について検出された前記特定値を補正データとして並列的に取り込み、前記記憶手段に順次送出する特定値転送手段と、
前記記憶手段に前記表示画素ごとに記憶された前記補正データを順次取り込み、前記表示画素ごとに設けられた前記補償電圧生成手段に並列的に送出する補正データ転送手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の表示駆動装置。 - 電流駆動型の発光素子と該発光素子に発光駆動電流を供給する発光駆動素子とを備えた表示画素を駆動する表示駆動装置の駆動制御方法において、
少なくとも、
前記表示画素に所定の検出電圧を印加することにより前記発光駆動素子の電流路に流れる電流値に基づいて、前記発光駆動素子に固有の素子特性の変動量に対応する特定値を検出し、補正データとして記憶手段に記憶するステップと、
前記発光素子を表示データに応じた輝度階調で発光動作させるための電圧値を有する階調電圧を生成するステップと、
前記記憶手段に記憶された前記補正データに基づいて、前記発光駆動素子の前記素子特性を補償する補償電圧を生成するステップと、
前記補償電圧に基づいて前記階調電圧を補正した階調信号を生成し、該階調信号を前記表示画素に供給するステップと、
を含むことを特徴とする駆動制御方法。 - 前記特定値を検出して前記記憶手段に記憶するステップは、他のステップに先立つ任意のタイミングで実行されることを特徴とする請求項10記載の駆動制御方法。
- 前記特定値を検出して前記記憶手段に記憶するステップは、
前記発光駆動素子の制御端子と前記電流路の一端側とを短絡した状態で、前記電流路の両端に前記検出電圧に応じた電圧を印加することにより、前記電流路に流れる電流値を測定するステップと、
前記測定された前記電流値と所定の期待電流値の値とを比較するステップと、
前記電流値の比較結果に基づいて前記検出電圧の電圧値を変更設定するステップと、
前記電流値の前記比較結果に基づいて前記特定値を抽出し、前記補正データとして前記記憶手段に記憶するステップと、
を含むことを特徴とする請求項10又は11記載の駆動制御方法。 - 前記検出電圧は、前記発光素子を所定の輝度階調で発光動作させるための前記階調電圧の電圧値に、前記電流値の比較結果に基づいて順次インクリメント処理される変数と所定の単位電圧とを乗算して得られる電圧成分を加算した電圧値に設定されていることを特徴とする請求項12記載の駆動制御方法。
- 前記単位電圧は、前記階調電圧の隣接する階調間の電位差に対応した電圧であり、前記期待電流値は、前記隣接する階調における低階調側の階調電圧を、前記発光駆動素子が初期特性を維持しているときの前記表示画素に印加したときの当該発光駆動素子の前記電流路に流れる電流値であることを特徴とする請求項13記載の駆動制御方法。
- 前記特定値を検出して前記記憶手段に記憶するステップは、前記電流値の比較結果に基づいて、前記変数の数値を前記特定値として抽出することを特徴とする請求項13記載の駆動制御方法。
- 前記補償電圧を生成するステップは、前記記憶手段に記憶された前記補正データと前記単位電圧とを乗算して前記補償電圧を生成し、
前記補正した階調電圧を前記表示画素に供給するステップは、前記階調電圧を生成するステップにより生成された前記階調電圧に、前記補償電圧を加算して前記階調電圧を補正し、前記階調信号として前記表示画素に供給することを特徴とする請求項13記載の駆動制御方法。 - 表示データに応じた画像情報を表示する表示装置において、
行方向及び列方向に配設された複数の選択ライン及びデータラインの各交点近傍に電流駆動型の発光素子を有する複数の表示画素が配列された表示パネルと、
所定のタイミングで各行の前記選択ラインに選択信号を順次印加して、各行の前記表示画素を選択状態に設定する選択駆動部と、
所望の画像情報を表示するための表示データに応じた階調信号を生成し、前記データラインを介して前記選択状態に設定された前記各表示画素に供給するデータ駆動部と、
前記各表示画素に所定の電圧レベルの電源電圧を印加する電源駆動部と、
を備え、
前記各表示画素において、前記発光駆動素子の電流路の一端に前記電源電圧が印加され、該電流路の他端に前記発光素子の一端が接続され、
前記データ駆動部は、少なくとも、
前記各表示画素に所定の検出電圧を印加することにより前記発光駆動素子の電流路に流れる電流値に基づいて、前記発光駆動素子に固有の素子特性の変動量に対応する特定値を検出する特定値検出手段と、
前記特定値検出手段により検出された前記特定値を補正データとして前記表示画素ごとに記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記補正データに基づいて、前記表示画素ごとの前記発光駆動素子の前記素子特性を補償する補償電圧を生成する補償電圧生成手段と、
前記各表示画素の前記発光素子を前記表示データに応じた輝度階調で発光動作させるための電圧値を有する階調電圧を生成する階調電圧生成手段と、
前記補償電圧に基づいて前記階調電圧を補正した階調信号を生成して、前記各データラインを介して前記各表示画素に供給する階調電圧補正手段と、
を有することを特徴とする表示装置。 - 前記特定値検出手段と、前記補償電圧生成手段と、前記階調電圧生成手段と、前記階調電圧補正手段は、各列の前記データラインごとに設けられていることを特徴とする請求項17記載の表示装置。
- 前記特定値検出手段は、
前記検出電圧を前記各表示画素に印加することにより前記発光駆動素子の前記電流路に流れる電流値を測定する電流測定手段と、
前記電流測定手段により測定された前記電流値と所定の期待電流値の値とを比較する電流比較手段と、
前記電流比較手段における比較結果に基づいて前記検出電圧の電圧値を変更設定する検出電圧設定手段と、
前記電流比較手段における前記比較結果に基づいて前記特定値を抽出する特定値抽出手段と、
を具備することを特徴とする請求項17又は18記載の表示装置。 - 前記特定値検出手段は、前記電源駆動部から前記発光素子を非発光状態とする電位を有する第1の電源電圧を前記発光駆動素子の前記電流路の一端に印加し、前記発光駆動素子の制御端子と前記電流路の一端側とを短絡した状態で、前記電流路の両端に、前記検出電圧と前記第1の電源電圧との差分に相当する電圧を印加し、前記電流測定手段により前記発光駆動素子の前記電流路に流れる電流値を測定することを特徴とする請求項19記載の表示装置。
- 前記検出電圧設定手段は、前記電流比較手段における前記比較結果に基づいて、順次インクリメント処理される変数と所定の単位電圧とを乗算して、前記検出電圧の電圧値を変更設定し、
前記特定値抽出手段は、前記電流比較手段における前記比較結果に基づいて、前記変数の数値を前記特定値として抽出することを特徴とする請求項19又は20記載の表示装置。 - 前記単位電圧は、前記階調電圧の隣接する階調間の電位差に対応した電圧であり、前記期待電流値は、前記隣接する階調における低階調側の階調電圧を、前記発光駆動素子が初期特性を維持しているときの前記表示画素に印加したときの当該発光駆動素子の前記電流路に流れる電流値であることを特徴とする請求項21記載の表示装置。
- 前記検出電圧設定手段は、前記発光素子を所定の輝度階調で発光動作させるための前記階調電圧の電圧値に、前記変数と前記単位電圧とを乗算して得られる電圧成分を加算して、前記検出電圧の電圧値を設定することを特徴とする請求項21記載の表示装置。
- 前記補償電圧生成手段は、前記記憶手段に記憶された前記補正データと前記単位電圧とを乗算して前記補償電圧を生成することを特徴とする請求項21記載の表示装置。
- 前記階調電圧補正手段は、前記階調電圧生成手段により生成された前記階調電圧に、前記補償電圧を加算して、前記階調電圧を補正することを特徴とする請求項24記載の表示装置。
- 前記データ駆動部は、
前記各表示画素の前記発光素子を、各々所定の輝度階調で発光動作させる前記階調信号を生成するための輝度階調データを順次取り込み、各列の前記データラインごとに設けられた前記階調電圧生成手段に並列的に送出する階調データ転送手段と、
前記データラインごとに設けられた前記特定値検出手段により、前記各表示画素について検出された前記特定値を補正データとして並列的に取り込み、前記記憶手段に順次送出する特定値転送手段と、
前記記憶手段に前記表示画素ごとに記憶された前記補正データを順次取り込み、前記データラインごとに設けられた前記補償電圧生成手段に並列的に送出する補正データ転送手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項17乃至25のいずれかに記載の表示装置。 - 前記電源駆動部は、前記階調電圧補正手段により補正した階調電圧を前記各表示画素に供給した後のタイミングで、各行の前記表示画素に、前記発光素子を発光状態とする電位を有する第2の電源電圧を前記発光駆動素子の前記電流路の一端に印加して、前記表示画素を発光動作状態に設定することを特徴とする請求項17乃至26のいずれかに記載の表示装置。
- 前記電源駆動部は、前記表示パネルに配列された前記複数の表示画素を、複数行ごとにグループ分けした各グループごとの前記表示画素に、前記階調電圧補正手段により補正した階調電圧を前記各表示画素に供給した後のタイミングで、前記発光素子を発光状態とする電位を有する第2の電源電圧を前記発光駆動素子の前記電流路の一端に印加して、各グループごとに前記表示画素を発光動作状態に設定することを特徴とする請求項17乃至26のいずれかに記載の表示装置。
- 前記各表示画素は、前記発光素子の発光動作を制御する画素駆動回路を備え、
前記画素駆動回路は、少なくとも、
電流路の一端に前記電源電圧が印加され、該電流路の他端に前記発光素子が接続された第1のスイッチ手段と、
制御端子が前記選択ラインに接続され、電流路の一端に前記電源電圧が印加され、該電流路の他端に前記第1のスイッチ手段の制御端子が接続された第2のスイッチ手段と、
前記第1のスイッチ手段の前記制御端子と前記電流路の他端との間に接続された電圧保持素子と、を有し、
前記発光駆動素子は、前記第1のスイッチ手段であることを特徴とする請求項17乃至28のいずれかに記載の表示装置。 - 前記第1及び第2のスイッチ手段は、アモルファスシリコンからなる半導体層を備えた電界効果型トランジスタであることを特徴とする請求項29記載の表示装置。
- 前記発光素子は、有機エレクトロルミネッセンス素子であることを特徴とする請求項17乃至30のいずれかに記載の表示装置。
- 表示データに応じた画像情報を表示する表示装置の駆動制御方法において、
前記表示装置は、行方向及び列方向に配設された複数の選択ライン及びデータラインの各交点近傍に電流駆動型の発光素子と該発光素子に発光駆動電流を供給する発光駆動素子とを有する複数の表示画素が配列された表示パネルを有し、
前記各表示画素において、前記発光駆動素子の電流路の一端に所定の電源電圧が印加され、該電流路の他端に前記発光素子の一端が接続され、
少なくとも、
各行の前記選択ラインに選択信号を順次印加して、各行の前記表示画素を選択状態に設定するステップと、
前記選択された行の前記各表示画素に所定の検出電圧を印加することにより前記発光駆動素子の電流路に流れる電流値に基づいて、前記発光駆動素子に固有の素子特性の変動量に対応する特定値を検出し、補正データとして前記表示画素ごとに記憶手段に記憶するステップと、
前記表示画素ごとの前記表示データに応じた所定の電圧値を有する階調電圧を個別に生成するステップと、
前記記憶手段に記憶された前記補正データに基づいて、前記表示画素ごとの前記発光駆動素子の前記素子特性を補償する補償電圧を個別に生成するステップと、
前記表示画素ごとに前記補償電圧に基づいて前記階調電圧を補正した階調信号を生成し、前記各データラインを介して前記各表示画素に個別に供給するステップと、
を含むことを特徴とする表示装置の駆動制御方法。 - 前記特定値を検出して前記記憶手段に記憶するステップは、
前記各表示画素の前記発光駆動素子の制御端子と前記電流路の一端側とを短絡した状態で、前記電流路の両端に前記検出電圧に応じた電圧を印加することにより、前記電流路に流れる電流値を測定するステップと、
前記測定された前記電流値と所定の期待電流値の値とを比較するステップと、
前記電流値の比較結果に基づいて前記検出電圧の電圧値を変更設定するステップと、
前記電流値の前記比較結果に基づいて前記特定値を抽出し、前記補正データとして前記表示画素ごとに前記記憶手段に記憶するステップと、
を含むことを特徴とする請求項32記載の表示装置の駆動制御方法。 - 前記特定値を検出して前記記憶手段に記憶するステップは、前記発光駆動素子の前記電流路の一端に、前記電源電圧として、前記発光素子を非発光状態とする電位を有する第1の電源電圧を印加し、前記各表示画素の前記発光駆動素子の制御端子と前記電流路の一端側とを短絡した状態で、前記電流路の両端に、前記検出電圧と前記第1の電源電圧との差分に相当する電圧を印加した際の、前記電流路に流れる電流値を前記表示画素ごとに測定することを特徴とする請求項33記載の表示装置の駆動制御方法。
- 前記検出電圧は、前記各表示画素の前記発光素子を所定の輝度階調で発光動作させるための前記階調電圧の電圧値に、前記電流値の比較結果に基づいて順次インクリメント処理される変数と所定の単位電圧とを乗算して得られる電圧成分を加算した電圧値に設定され、
前記特定値を検出して前記記憶手段に記憶するステップは、前記電流値の比較結果に基づいて前記表示画素ごとに設定された前記変数の数値を前記特定値として抽出することを特徴とする請求項33又は34記載の表示装置の駆動制御方法。 - 前記単位電圧は、前記階調電圧の隣接する階調間の電位差に対応した電圧であり、前記期待電流値は、前記隣接する階調における低階調側の階調電圧を、前記発光駆動素子が初期特性を維持しているときの前記表示画素に印加したときの当該発光駆動素子の前記電流路に流れる電流値であることを特徴とする請求項35記載の表示装置の駆動制御方法。
- 前記補償電圧を生成するステップは、前記記憶手段に前記表示画素ごとに記憶された前記補正データと前記単位電圧とを乗算して、前記表示画素ごとの前記発光駆動素子の前記素子特性の変動量に対応する電圧成分からなる前記補償電圧を生成し、
前記補正した階調電圧を前記表示画素に供給するステップは、前記階調電圧を生成するステップにより生成された前記階調電圧に、前記表示画素ごとの前記補償電圧を加算して前記階調電圧を補正し、前記階調信号として前記データラインを介して前記各表示画素に供給することを特徴とする請求項35記載の表示装置の駆動制御方法。 - 前記階調信号を前記各表示画素に供給するステップの後のタイミングで、各行の前記表示画素の前記発光駆動素子の電流路の一端に、前記発光素子を発光状態とする電位を有する第2の電源電圧を印加して、前記各表示画素を発光動作状態に設定するステップを、さらに含むことを特徴とする請求項35記載の表示装置の駆動制御方法。
- 前記階調信号を前記各表示画素に供給するステップの後のタイミングで、前記表示パネルに配列された前記複数の表示画素を、複数行ごとにグループ分けした各グループごとの前記表示画素の前記発光駆動素子の電流路の一端に、前記発光素子を発光状態とする電位を有する第2の電源電圧を印加して、各グループごとに前記表示画素を発光動作状態に設定するステップを、さらに含むことを特徴とする請求項35記載の表示装置の駆動制御方法。
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