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JP2007517465A - ハイブリッドなスペクトラム拡散無線システム - Google Patents

ハイブリッドなスペクトラム拡散無線システム Download PDF

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JP2007517465A
JP2007517465A JP2006547046A JP2006547046A JP2007517465A JP 2007517465 A JP2007517465 A JP 2007517465A JP 2006547046 A JP2006547046 A JP 2006547046A JP 2006547046 A JP2006547046 A JP 2006547046A JP 2007517465 A JP2007517465 A JP 2007517465A
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ステファン エフ. スミス,
ウィリアム ビー. ドレス,
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ユーティー−バテル, エルエルシー
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Abstract


ハイブリッドなスペクトラム拡散無線システムのシステムと方法とが記述されている。この方法は、擬似乱数コード生成器からのビットの一部を用いることにより信号を変調して信号のゲインを提供する増幅回路を制御することを含む。別の方法は、擬似乱数コード生成器からのビットの一部を用いることにより信号を変調して高速ホッピング周波数合成器を制御することと、高速ホッピング周波数合成器を用いて信号を高速周波数ホッピングすることとを含み、複数の周波数ホッピングがシングルデータビット時間内に発生する。

Description

(政府委託研究および政府委託開発のもとで実施された発明の権利に関する記述)米国政府は、米国エネルギー省とUT−Battelle,LLCとの間における契約番号DE−AC05−00OR22725に基づき、本発明の権利を有する。
(1.発明の分野)
一般に、本発明は通信分野に関する。特に、本発明はスペクトラム拡散通信に関する。
(2.関連技術に関する考察)
従来の無線周波数(RF)デジタルデータ送信スキームは、一般に、マルチパス伝搬やその他の干渉条件によって発生されるエラーによる影響を非常に受けやすかった。歴史的に見て、直接シーケンスのスペクトラム拡散技術は、ロングパスタイプ(例えば屋外)の反射に対しては、適度に優れた防止策を提示してきた。逐次的な信号反射個々の到着時間の分布(分散)は、送信信号の有効チッピング期間(スペクトラム拡散のチッピングレートの逆数)よりも、一般には長い。
屋外環境は、しばしば3μs〜100μsの範囲(典型的には〜25μsの最大RMS値(丘陵地帯において))の遅延分散プロフィールを示し、したがって、一般には(特にOQPSKのような時間オフセットの4象限変調スキームによって使用される場合は)、〜1Mチップ/秒の信号拡散レートによって、アドレスされる。実際のところ、これらは、米国およびその他多くの国々にわたって広く使用されているIS−95CDMA携帯電話システムに関する既存のパラメータに非常に近い。
しかしながら、屋内での伝搬の場合、分散時間は遥かに短くなる。典型的な数値は、50nsのメジアンRMS分散値で10ns〜250nsの範囲を変動する。長い値は〜4Mチップ/秒の最小拡散レートを示し、一方で、短い値は(最悪の場合)約100Mチップ/秒の拡散レートを示す(よって、従来のバイナリシフトキーイング(BPSK)変調または周波数シフトキーイング(FSK)変調を用いた標準的な直接シーケンス(DS)信号に対する信号帯域幅は、少なくとも100MHzである)。上述のOQPSKスキームでは、最低限必要な帯域幅は半減されるが、混雑したRF帯域においては極めて取り扱いにくいものとなり得る。
明らかに、この帯域幅は、利用可能な産業的、科学的、および医学的(ISM)帯域のいずれにおいても、適切に取得することができない。上記ISM帯域は、現在米国において、スペクトラム拡散伝送に対しては、5GHz未満で割り当てられている(ISMおよび無免許米国情報インフラ(U−NII;Unlicenced National Information Infrastructure)アプリケーションに対し、利用可能な100MHzの帯域全体を要求し得る)。このため、屋内の無線リンクに対するマルチパス問題を克服するには、他の技術を適用しなければならない。有効なオプションの一つは、周波数ホッピングを用いることである。搬送周波数を周期的に変更することにより、所望の受信ポイントにおける送信器からの信号をマルチパスヌル(有害な干渉)を示さない周波数にホッピングさせる。一般に、これら多数のデータバースト(ホップ)の受信RFエネルギーの全体は、ヌルによってキャンセルされ得る(好ましくないデータパケットを生成し得る)が、一般に、その大部分は、適度に効果的なリンク動作を提供するには十分な品質であり得る。
しかしながら、複雑な(遅延を含んだ)インターリービング暗号化アルゴリズムまたは(例えばリード・ソロモンのような)エラー訂正暗号化アルゴリズムのうちの一方、あるいはその両方が、リンクに導入されなければならない。もしくは、多量のパケットを再伝送してデータペイロードを首尾よく輸送することが要求され得る。いずれの場合でも、顕著なレベルの待ち時間と同時リンク速度の制限とが必然的に生じ得る。
いくつかの方法は、システム制御ソフトウェアに使用可能な(低エラーの)周波数の「ホッピングテーブル」を形成することによって伝搬ヌルを回避するように開発されてきたが、一般に、装置の動作、人為的干渉、およびRF干渉源に伴って信号伝送環境が変化する場合、「好ましくない」周波数のセットはコンスタントに更新されなければならない。たとえそのように更新されたとしても、統計的に見て、あるいは実質的に、常にいくつかの好ましくないパケットが受信され得る。歴史的に見て、ISM帯域において特定のホッピングチャネルを回避する「インテリジェント」なホッピングスキームを組織的な方法で用いることは、連邦通信委員会(FCC)によって許可されては来なかった(とはいえ、最近数ヶ月間のFCCによる規則の変更により、この禁則はいくぶん緩和された)。これは、平均チャンネル占有レートが一様化しないため、ISM帯域周波数ホッピングシステムの動作を対象とする通常の長期間ランダム信号周波数の統計をスキューさせることになり、結果として、他のユーザに対する干渉が統計的に増加することになるためである。しかしながら、一般にこのスキームは、固定されたデバイスに対して機能することができても、モバイルアプリケーションに対して、あるいは、RF環境が動的である場合には、機能することができない。これは、マルチパスヌルの位置が(およびこれにより「好ましくない」チャネルのセットが)コンスタントに変化するためである。
従来、(例えばRF反射率が高い地域などの)苛酷なマルチパス環境においても効果的に動作し、長い待ち時間(遅延)を有する極めて複雑なエラー訂正ハードウェアを伝送プロセスに一切導入しないようなスキームに対する要求、および/または、頻繁に再伝送することに対する要求は、十分に満足されては来なかった。加えて、リンク待ち時間の発生(この待ち時間は高速制御のアプリケーションにおいて特に顕著になり得、遅延は上述のRFインザループ(RF−in−the−loop)システムに対してループ安定性問題を引き起こし得る)に対する解決策を提示することも、十分に満足されては来なかった。さらに、米国における動作では、上記スキームはその伝送について、常に十分なスペクトラル特性を保証することによって、ISM帯域およびU−NII帯域に対するFCC Part15規則に準拠しなければならない。
近時のRF遠隔システムにおけるさらに別の局面は、電力を効果的に利用することである。センサ、アラームシステム、RFIDタグ、およびその他類似のものを含む多数の分散型デバイスを、低価格かつコンパクトであって1〜約5年(またはそれ以上)の間隔でメンテナンスフリーなバッテリー源から動作させることが所望される。このため、遠隔デバイスの電力消費の絶対最小値によって信頼性のあるデータ伝送を達成させるシステムRF遠隔プロトコルを提供することが非常に所望される。
多くのシステムにおけるさらに別の差し迫った要求は、近接したエリアに存在する多数のRFデバイス(例えば、タグ、センサ、その他類似のもの)を、統計的に見て顕著なレベルの相互干渉なしで、同時に動作させることである。これは、一般に、業界ではマルチパス問題として知られており、周波数、時間、またはコードの分割多重化技術またはマルチアクセス技術(典型的には、FDMA,TDMA,またはCDMAがそれぞれ参照される)によって取り扱われる。しかしながら、これまでのところ、これらの方法は、プログラム可能または適合可能あるいは組織的な方法で同時に用いることによって、特定の量の相互相関に対し、所与のエリアで動作可能な許容数のデバイスに有用な増加を提供しては来なかった。
さらに別の要求として、マルチパス干渉またはマルチユーザ干渉の存在下でも、RFデバイスそれぞれの位置を容易に検出し得るような正確な無線測位機能をサポートしたRF信号伝送技術に対する要求がある。
別の主要な要求として、認証されていない相手による受け入れ(reception)、復号化、または検出に対し、改良された伝送セキュリティを提示するRF信号プロトコルに対する要求がある。
最後に、RF信号伝達技術であって、高次の信号プログラム可能性と適合性とを提供し、DCコード長、周波数ホッピングのパターン、時間ホッピングのパターン、およびそれらの相互関係の交互使用を可能にし、動的な信号使用条件およびデバイス使用条件(例えば、マルチパス条件およびRFI条件およびシステム機能に対する要求の変更)を効果的にアドレスする技術に対する要求が存在する。
したがって、上述の全ての要求に対する解決策が所望される。
(発明の要約)
以下の実施形態に対する要求が存在する。もちろん、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
本発明の第1の局面によれば、擬似乱数コード生成器からのビットの一部を用いることにより信号を変調して上記信号のゲインを提供する増幅回路を制御することを含む方法が提供される。本発明の第2の局面によれば、擬似乱数コード生成器と、上記擬似乱数コード生成器に接続された振幅コントローラとを含む装置が提供される。本発明の第3の局面によれば、デジタル信号を直接的に合成することを含む方法であって、4象限振幅乗算器を用いて出力チャネルを振幅変調して振幅ディザー信号を提供することを含んだ方法が提供される。本発明の第4の実施形態によれば、4象限振幅増幅器を含む直接デジタル合成器を備え、上記直接デジタル合成器が振幅ディザー信号を提供するような装置が提供される。本発明の第5の局面によれば、第1の4象限振幅乗算器を用いて「同相(I;in−phase)」のチャネルを振幅変調することと、第2の4象限振幅乗算器を用いて「4相(Q;quadra−phase)」のチャネルを振幅変調することとを含んだ方法が提供される。本発明の第6の局面によれば、第1の4象限振幅乗算器および第2の4象限振幅乗算器を含んだ直接デジタル乗算器を備え、第1の4象限振幅乗算器および第2の4象限振幅乗算器が互いに並列に接続されている装置が提供される。本発明の第7の実施形態によれば、擬似乱数コード生成器からのビットの一部を用いることにより信号を変調して高速ホッピング周波数合成器を制御することと、上記高速ホッピング周波数合成器を用いて上記信号を高速周波数ホッピングすることとを含んだ方法であって、複数の周波数ホッピングがシングルデータビット時間内に発生する方法が提供される。本発明の第8の局面によれば、擬似乱数コード生成器と、上記擬似乱数コード生成器に接続された高速ホッピング周波数合成器とを含んだ装置であって、複数の周波数ホッピングがシングルデータビット時間内に発生する装置が提供される。
本発明に関するこれらの実施形態およびその他の実施形態は、以下の記述と添付の図面とを参酌したとき、その価値をより高く認識することができ、より正しく理解できる。以下の記述は、本発明の様々な実施形態とそれに関する多くの詳細を示してはいるが、例示を目的にしており、限定を目的にして与えられてはいないことが理解される。多くの代替、改変、追加および/または再編成が、本発明の精神から逸れずに本発明の範囲内で実施され、本発明がそのような代替、改変、追加および/または再編成の全てを含むことが理解され得る。
添付され、本明細書の一部を形成している図面は、本発明の特定の局面を図示するように包含されている。本発明のより明確な概念、および本発明に提供されたシステムのコンポーネントと動作とに関するより明確な概念は、実施例を参照することによって、またこれにより、図面中に示された実施形態に限定されることなしに、容易に明確化され得る。同じ参照番号は、(2つ以上の図面に現れている場合に)同じ要素を参照する。本発明は、ここで提示された記述と関連させてこれら図面の1つ以上を参照することにより、より明確に理解され得る。図面に示された特徴は一定の比率に拡大縮小して描かれてるとは限らないことが理解される。
(好ましい実施形態に関する記述)
本発明および様々な特徴、ならびにそれらの利点に関する詳細は、添付の図面と以下の記述において詳細に示された非限定的な実施形態とを十分に参照することにより、さらに十分に説明される。よく知られたコンポーネントおよびプロセッシング技術に関する記述は、詳細化しすぎて本発明をわかりにくくするため、省略されている。しかしながら、詳細な記述および特定の例示は、本発明の好ましい実施形態を示している一方で例示のみを目的とし、限定を目的としていないことが理解され得る。様々な代替、改変、追加および/または再編成は、下部の発明思想の精神および/または範囲の中で、この詳細な記述から、当業者に理解され得る。
以下に引用された米国特許は、それらが意図しているのに十分な実施形態を開示している。米国特許第6,556,942号、米国特許第5,623,489号、米国特許第5,521,937号、米国特許第5,274,665号、および米国特許第4,550,292号は、あらゆる目的のために参考するため、ここで明示的に援用される。2000年9月27日に出願され、特許された米国特許出願09/671,636号(特許証発行費用支払済み)の全内容は、あらゆる目的のために参考するため、ここで明示的に援用される。
本発明は、標準的な直接シーケンス(DS)スペクトラム拡散(SS)変調と複数の周波数ホッピングがシングルデータビット時間内に発生し得る「高速」周波数(FFH)ホッピングとの間の、コードに関連した特定の組み合わせを含み得る。特に、高速周波数ホッピングの最も顕著な利点は、各ビットが複数の周波数のチップ伝送によって表現されるという点である。1つ以上のチップがマルチパスまたはRFリンクにおける干渉によって妨害される場合、統計的に見て、大部分が訂正され得る。とりわけ、適切なエラー検出を用いることにより、1つのチップしか正確でない場合でも、オリジナルなデータは正確に訂正され得る。(対照的に、標準的または「低速」な周波数ホッピング(SFHまたは単にFH)は、各ホッピング間隔において、少なくとも1つのデータビットを、そして通常はいくつかのデータビットを送信する)。代替的に、本発明において、ホッピングは例えば周波数スウィープによって、あるいは、制限なしまたは制限付き(すなわち、連続周波数および/または連続相)性質の「チップ」によって、強化または置換され得る。困難な屋内RF伝搬環境(典型的にはオフィスや広大な工場スペース)では、良いリンク性能に対しては、高いロバスト技術が必要となる。複数の信号反射は、従来の信号を顕著に劣化させ、高いデータエラー率を引き起こす。図13の時間に沿ったプロット図は、典型的な屋内RF伝搬環境をその信号遅延プロフィールを介して描いている。RMS遅延拡散(壁、天井、および床からの信号反射がアンテナに到達する時間)は、およそ50nsであることに注意されたい。情報のレートが非常に低い場合を除き、RF信号技術を使用しないと、これよって重大なデータエラーが引き起こされ得る。従来の平均的なスペクトラム拡散リンクは、上記の場所で首尾よく動作を行なうには、20MHzよりも大きな帯域幅を必要とし得る。マルチパスの影響は、図14の周波数領域のプロット図にも明確に見ることができる。図14は、信号幅(3)の中心付近で(RF環境に典型的な)なだらかに尖ったマルチパスキャンセレイションヌルの代表例を示しており、上部には帯域幅が中程度である5個のハイブリッドなスペクトラム拡散信号((1)から(5))からなるセットが示されている。伝搬ヌルのため、信号幅(3)は本質的にブロックされ、幅(2)および(4)はいくぶん減衰される(そしてスペクトラル傾斜のために曲げられる)。一方で、(1)および(5)はほとんど影響を受けない。明らかに、複数の周波数を用いることにより、正確にデータを受け取る確率は、従来のシステムよりも遥かに高くなる。
本発明の高速ホッピングの局面に関するさらなる顕著な利点は、マルチパス「回避(avoidance)」である。これは、図13に示されているマルチパス環境において、連続する信号ホッピングの間の時間が連続的に受信された反射の間の時間よりも短いか否かを観察し、早いパスと組み合わせたときに遅い信号の到着が有害な干渉を引き起こす確率が極めて小さいか否かを観察することによって理解され得る。もちろんこれは、(エリアの特定の遅延プロフィールに依存した)かなり高いホッピングレートを要求し得るが、この要求は、複合HSS信号においてDSコンポーネントが存在することによって、いくぶん改善され得る。
本発明のさらに別の局面は、好ましい実施におけるHSS信号の異なるファセット(facet)の高次のプログラム可能性である。ここで、DS拡散(チッピング)レートのコンプリート・ソフトウェア/ファームウェア・ディレクション(complete software/firmware direction)、FHホッピングレート、および時間/周波数プロフィール、さらには相互関係を有するまたは独立な時間ホッピング(TH)および/または極性の制御は、これまでのところ、達成不能程度の信号のプログラム可能性と適合性とを与えており、DSコード長、周波数ホッピングパターン、時間ホッピングパターン、信号極性、およびそれらの相互関係を提供し、動的な信号条件およびデバイス使用条件(例えば、マルチパス条件の変化およびRFI条件の変化、ならびにシステム機能要求の変化)への効果的なアドレスを提供している。
優れた信号セキュリティは、本発明の別の利点である。多数の信号パターンが高速に変化するため、また、連続した同期化要求がDS,FH,TH,およびHSS信号の極性コンポーネントの間のコードの関係について実質的にアプリオリな知識を要求するため、意図していない聴取者(unintended listner)は、HSS伝送を完全に同期化させ、埋め込みデータを復号化するためには、非常な困難を経験する。さらに高レベルのHSS信号セキュリティは、HSS送信器内のPNコードの関係を動的に変更することによって達成され得る。これは、コードセグメントの回転(rolling)、コードベクトルのスクランブリング、または、ビットパターンの関係をテーブルベースで再割り当てするという形態を取り得る。要求されたコード「キー」なしにそのような複雑な伝送を傍受する困難さの程度または指標は、明らかに、極度なものとなる。標準的なデータ暗号化技術が上記に追加され、送信されたデータにさらに高いセキュリティを提供し得ることは言うまでもない。
本発明によって解決されるさらに別の主要な問題点は、効果的なマルチアクセスである。近接したエリアにおいて、たいていの場合は数百のデバイスが、あるいは数千ものデバイスが、RF干渉、マルチパス、またはグループ内のその他のデバイスからの衝突(collision)による顕著なデータ損失なしに、相互運用されるように要求される。上記デバイスは、例えば、無線センサノード、RFIDタグ、アラームユニット、およびその他類似のものであり得る。適切にプログラムされたHSSは、追加的な次元のFH変調またはTH変調を用いたDS−CDMA技術の連動により、完全電力制御のCDMAシステム(例えば携帯電話)に対してさえも、優れたマルチアクセス性能を示し得る。これら追加された信号次元は、さらなるダイバーシティ(diversity)と、より多くのユーザに対するアクセスとを許容し、かつ/または、実質的に、高精度なCDMA電力制御機能に対する要求を容易化し得る。さらに、本発明の改良されたフレキシビリティは、電力制御ではない送信デバイスであって正しいCDMA環境における動作が受容されないデバイスをサポートし得る。制御不能な電力レベルのユニットによって引き起こされたマルチアクセス干渉は、特にデバイスの位置の変動(および、DSシステムに対する古典的な近遠問題(near−far problem))によって、CDMA動作に対する許容限度をすぐに超えてしまうため、本発明のHSSプロトコルは、全システム的なマルチアクセス動作に不利に影響することなしにそのような制御不能な1方向性のランダム送信ユニットを順応させる、効果的な手段を提示する。これは、特定のCDMAコードをそのようなデバイスに割り当て、それらのホッピング周波数と時間シーケンスとを制限し、さらに従来の(電力制御の)ユニットの送信スロットを効果的に回避することにより、主に達成される。
加えて、典型的なマルチパス傾向(multipath prone)の産業的、軍事的、および商業的な無線信号伝搬環境において、高性能を提供するため、組み合わされたDS/FFH信号波形の連続相(CP)の合成を実行する能力は、RFスペクトラムを効果的に利用(より狭い帯域幅の制御と伝送スペクトラムの「飛び跳ね(splatter)」の回避)することを可能にし、同時に、不利な伝送環境において、より高速かつより安定した受信器の同期化が、可能になり得る。
本発明のさらなる局面は、統計的に見て振幅ディザーされた変調を適用すること、および/または、擬似ランダム多項式技術を介して組み合わされたCP−DS/FFH信号の極性を統計的に制御することにより、ドロップアウト(dropout)と付随する高レートのデータエラーとを引き起こす、マルチパス由来の信号キャンセレーションに対し、さらなる免疫を提供することである。振幅ディザーを用いると、低損失の(例えば金属壁の)RF環境における、間隔が近接的である有害な信号反射による、連続的なチップキャンセレーションの効果を、最小化することができる。これは、マルチパス由来の信号のヌルを攪乱(perturb)または「バラバラにする(break up)」ために使用され得る。ここで、上記信号は、様々なパスからの複数の反射信号の不適切な組み合わせによる有害な干渉により、効果的にキャンセルされている。送信信号の振幅を(連続的に受信された反射信号のタイムフレーム内で)すばやく変化させることにより、複数のコンポーネントのベクトル和がゼロに到達すると、マルチパス信号のキャンセレーションは、少なくとも部分的には「未完成(undone)」となり、受信器に適切な大きさの瞬間的信号の振幅を復号化させる。上記の振幅ディザー技術から独立してエラー低減の利益を最大化するためには、ディザー(振幅の変更)の時間レートは、指定された受信器において逐次的な反射信号が到達するレートと少なくとも比較可能(理想的にはいくぶん大きい)ものでなくてはならない。言い換えると、本発明のその他の局面と組み合わせない限り、かなり高いディザーレートが必要となり得る。
PNコードによって制御される極性制御の適用は、送信器と受信器との間で適切な同期化がなされたときに、さらに大きな信号ダイバーシティを提供し、これにより、(未承認の信号の受信と同様に)マルチパス由来の信号ヌルとドロップアウトとに対する免疫を提供し得る。これは、特定のPNコードの関数として、送信された信号の波の極性を変更することによって達成される。異なる方向の信号の電場(E)および磁場(H)を用いると、部屋の境界やその他の中間領域におけるそれぞれの反射係数が変化し、このため、マルチパスヌルの深さ(depth)、周波数、および位置をシフト(または「ディザー」)させる。後の例で記述されるように、伝送された信号の効果的な極性をプログラムすることは、直交する極性の2つのアンテナに送信された電力の相対比を同時に制御することにより、達成される。
上述の方法のいくつか、ほとんどまたは全てを連動させたものは、不利な(例えば、マルチパス傾向がある、または干渉する傾向がある)RF環境において、商業的、産業的および/または軍事的な、重要な(critical)アプリケーションに対し、適切かつ高信頼度のリンクを提供するように、要求し得る。ハイブリッドなスペクトラム拡散(HSS)変調器および/または復調器の特定のボードレベルの実施として可能性のあるものは多く存在するが、最も実用的でコンパクト、かつ費用効果がある形態は、疑いなく、密に集積されたカスタムな集積回路(IC)チップを含む形態であって、有用かつ低コストな所望のシステム機能と、プログラム可能性と、サイズと適切な電力消費特性とを達成させる形態である。
上述の特性の全ては(高電力レベルでアンテナの極性を制御させる例外はあるが)、モノリシックな集積回路の形態で容易に実施され、多くの産業的、商業的、および軍事的なアプリケーションに対し、高ロバストかつ低コストなデジタル伝送デバイスを提供し得る。
多くの直接デジタル合成(DSS)デバイスが、本発明による実用的なハイブリッドなスペクトラム拡散伝送システムのコアを形成するのに適したマーケットに出現してきたが、明らかに、どの1つも、要求された機能を同時に達成できてはいない。商業的に利用可能なデバイスのうち、これまでのところ最も身近なものは、おそらく、必要に応じて、周波数ランプまたはスウィープ、および/または、下流(downstream)で位相変調を行なうことが可能な連続相のRF周波数合成器を含んだ、Analog Devices AD9854である。デジタル変調されたキャリアの相のデータは、同相(I)および4相(Q)のデジタル波に内部で変換される。各々は、随意にインバース・シンク(inverse−sinc)の応答FIRフィルタと下流の振幅制御乗算器とを通され(これは、信号をサンプリング/デジタル化するプロセスによって生じた周波数応答のずれ(deviation)を補償するために行なう)、最終的に、一対の高速デジタル−アナログ変換器(DAC)によって、アナログ変換され得る。
不都合にも、HSSフォーマットを完全に合成するのに必要ないくつかの特徴はAD9854には(または現在入手可能なその他の商業デバイスのいずれにも)包含されてはいない。これらは、同相(I)の位相振幅変換器および4相(Q)の位相振幅変換器よりも上流(upstream)の分離した位相変調器のブロック(サインまたはコサインにフォーマットされた読み取り専用メモリ(ROM)のブロック)と、DACよりも手前のフル4象限高解像度(例えば14ビットまたはそれ以上)の振幅変調器(乗算器)と、あるいは代替的に、高精度な2象限の乗算DAC構造と、高チッピングレート、および/または、ホッピング/チッピングレートをサポートする、高速かつワイド(すなわち32ビットまたはそれ以上)なパラレルプログラミングインターフェース、および、データインターフェースと、パラレルインターフェースの速度を補い、これにより、所望の速さ(すなわち≧10MHz)で内部の合成器のパラメータプログラミングレートを達成する、十分に高速な、オン−チップのパラメータキャッシュとを含んでいる。
現在利用可能なデバイスを用いた実用的であって速さが中程度なHSSシステムの実施は、標準的なクロック回路と、DSP制御デバイスと、並列的にデータインターフェーシングする高速なフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)と、外部にあり下流にある2つの高速なアナログ乗算器(例えば、Analog Devices AD834)と、および、乗算器からのIチャネル変調された信号とQチャネル変調された信号とを足し合わせる最終RF出力信号コンバイナ(combiner)とを含む。300MHzバージョンのAD9854チップを用いると、広帯域のI/Qアップコンバートに対して120MHzまでのRF出力帯域幅が達成可能となる。代替的に、標準的であるが広帯域な表面弾性波(SAW)IF帯域通過フィルタ(例えば70MHzの中心周波数で36MHz幅)が、分離した周波数合成アップコンバータと共に用いられ、2.45GHzおよび5.7GHzの標準的なISM RF伝送帯域と5.1GHzおよび5.3GHzのU−NII無免許RF伝送帯域とをカバーするのに必要な、一般に高いスパンを生成する。(902〜928MHzの狭いISM帯域に対では、単純な固定式のアップコンバータは、分離した合成器ステージに代替され得る)。
(実施例)
本発明の特定の実施形態は、様々な特徴の詳細を示す補助となり得る以下の非限定的な実施例によって、ここでさらに記述される。以下の実施例は、本発明が実施され得る方法に対する理解を容易化するために包含されている。実施形態をフォローする実施例は、本発明の実施によく機能することが見出され、本発明の実施に対する好ましいモードを構成すると判断され得ることが理解される。しかしながら、本発明の精神と範囲から逸れずに類似または同様な結果がさらに得られた際に、例示的な実施形態において多くの変更がなされ得ることが理解され得る。したがって、実施例は、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
(実施例1)
図1〜2を参照すると、ハイブリッドな周波数ホッピング/直接シーケンス(FH/DS)スペクトラム拡散スキームが図示されている。
図1に図示されているハイブリッドな周波数ホッピング/直接シーケンス(FH/DS)のスペクトラム拡散送信器は、標準的なBPSKデータ変調のために構成されている。nビットのPNコードの一部のmビット(n>m)は、チッピングシーケンスを用いた同期化のために使用され、RF合成器100を駆動し、ハイブリッドSS伝送に所望される完全RF搬送周波数を生成する。RF合成器(DDS)周波数制御のワードにおける追加的な高位のpビットは、RF動作帯域を指定するために用いられ、PNレジスタからの低位のmビットは、個々のホッピングチャネルを選択するために用いられる。RF合成器100においてホッピング周波数を正確にマッピングすることは、ROMマップを介して取り扱われるか、あるいは、FPGAまたは等価デバイス内で、直接的に取り扱われる。後者の実施は、高速の周波数ホッピングを実施する際に特に有用である。あるいは、後者の実施は、極めて高いデータスループットおよび/またはチッピングレートに対して、特に有用である。
図示された振幅制御110は、直接的に適用され、(図示されているように)送信器の最終RF出力電力を変調または制御する。追加的または代替的に、一般的にはPN生成器からのkライン(パラレルビット)として得られるディザーされた振幅のデータが、互いに直交する極性(すなわち水平方向と垂直方向)のアンテナへの供給電力レベルを制御するために用いられ、改良された、RF環境における、信号ダイバーシティを提供し得る。このことは、図11にも図示されている。この振幅制御については、数多くの可能性のある実施が存在する。上記実施は、古典的な高レベルおよび低レベルのAM変調器、最終的なRF増幅器に電位を供給する供給電力を制御するパルス幅変調(PWM)制御、変圧器によって足し合わされたクラスCまたはクラスEの増幅ステージ、等を含む(しかし限定されない)。出力信号における偶発的な振幅の変動は、多くの実施形態に対しては、しばしば好ましくなく、より高いRF電力振幅効率(例えば、クラスC,D,E,FまたはS)が所望されている場合は、その代わりに、コンスタントエンベロープ(constant envelope)変調技術が好適である。さらに、高マルチパスのシナリオでは、コンスタントエンベロープの送信されたHSS信号は、受信器による改良された信号処理を許容し得る。このことは、以降では、図12を記述する文章において説明されている。
対応するハイブリッドなFH/DSスペクトラム拡散受信器のアーキテクチャは、図2に示されている。ここで、入来ハイブリッド信号は、フロントエンドの低ノイズ増幅器(LNA)200において増幅され、バランスミキサー210を介して所望の中間周波数(IF)にダウンコンバートされ、帯域通過増幅器(BPA)ブロック220において増幅され、帯域通過フィルタされ、最終的に、ビット単位でマッチングを行なう典型的なフィルタまたは相関器の構造230を介して、従来の方法で復調される。上記の送信器と同様に、nビットのPNコード生成器からのmビットが(典型的には、送信器から所定の量だけオフセットされ、所望のIF差分周波数を提供するが)、選択されたRF受信帯域内で所望のホッピングチャネルを選択するために用いられる。
固定された局所発振器信号は、合成器の出力周波数を(好ましくはイメージキャンセリング、シングルサイド(「SSB」)モードにおいて)適切な値にアップコンバートし、ターゲットIFを生成するために用いられ得る。この最終的なプログラム可能FD/DS局所発振器信号は、PN多項式コードシーケンスによって変調され、バランスミキサー210に適用され得る。この拡散信号は、その後(適切に同期化された場合は)入来ハイブリッド信号のDS部分の拡散を自動的に中止する。局所信号のホッピングはまた、FHコンポーネントを除去し、単純なデータ変調された単一周波数の信号を、一連の帯域通過IF増幅器220の入力に残す。システムの同期化は、データストリーム、RF搬送周波数、あるいはそれらの組み合わせから導かれる。随意的なマルチパス振幅検出器ブロック240は、受信信号においてマルチパスによって引き起こされた障害の量を相対的に測定し得る。これは、典型的には、受信信号のエンベロープ(振幅)における変動の検出を介して実施され得る。上記変動は、分離した信号処理回路によって、マルチパスを誘導する入来信号内の劣化を評価し、これについて少なくとも1次のキャンセレーションを実行し、受信器の出力において最終的なデータ品質を改良するために使用され得る。
(実施例2)
図3〜4を参照すると、ハイブリッドな時間ホッピング/直接シーケンス(TF/DS)スペクトラム拡散スキームが図示されている。
ハイブリッドな時間ホッピング/直接シーケンス(TF/DS)のスペクトラム拡散送信器は、図3に示されている。ここで、従来のTH/DS送信スキームと同様に、メインのnビットのPNコード生成器300もまた、一部のmビットを、パターン検出一致ゲート310に提供する。選択されたmビットのパターンが認識されると、データゲート制御ユニット330は、データビットのバーストを(バランス変調器350に供給する排他的ORゲート340を介して)DS拡散器にゲートする。同時に、実質的に一致出力ラインによって駆動されるトリガ(「T」)フリップフロップ360は、上述の間隔(および、短いパワーアップ時間およびパワーダウン時間)で、最終RF電力増幅器370においてゲートを行ない、時間ホッピングしたバースト伝送を補う。
対応するハイブリッドなTH/DSスペクトラム拡散受信器のアーキテクチャは、図4に示されている。ここで、TH/DS受信器は、周波数合成器よりもむしろ上述の送信器におけるものと同様に、マスタPN生成器400から抽出されたmビットが一致検出器410を駆動するという点を除き、既に述べられたTH/DS受信ユニットに類似している。この場合の「T」フリップフロップ420は、一旦システムが同期化されると、所望のタイムスロットが発生するまで、RF入力をゲートオフする。これは、時間によらない同期化がされた干渉信号(interfering signal)による影響と同様に、受信器の動作電力要求を最小化する。既に述べたように、局所発振器430は、再生成され同期化された、PNコードによって、変調される。受信バランスミキサー440ステージの出力において生成されたIF信号は、ダウンコンバートおよび低減の両方が行なわれる。ビット単位のデータ復調器450は、その後、ゲートされた出力ストリームを直接的に抽出する。随意的なマルチパス振幅検出器ブロック460は、上述のように、受信信号における、マルチパスによって引き起こされた障害の量を、相対的に測定し得る。
(実施例3)
図5〜6を参照すると、ハイブリッドな周波数ホッピング/時間ホッピング/直接シーケンス(FH/TH/DS)のスペクトラム拡散スキームが図示されている。ハイブリッドなFH/TH/DS送信器(図5)および送信器(図6)は、FH/DSスキームとTH/DSスキームとの両方を組合わせ、さらに複雑な拡散分布を実現し、簡素なタイプよりも、高いデータセキュリティを提供する。特定の回路の詳細は、上記の図式にしたがう。
ハイブリッド(FH/TH/DS)タイプのシステムは、困難な産業的RF環境の実際のバーストモードの無線センサデバイスに対しては、おそらく最も有用である。代替的に、システムの更新レートが非常に定期的(regular)のとき、または標準的な周期的タイムスロッティングが所望されるとき、バーストは、擬似ランダムな方法よりもむしろ、周期的な方法により、計時(time)され得る(よって明らかに、純粋な(true)TH変調コンポーネントが排除される)。
これら図示されている送信器の実施は、最終的なRF搬送周波数のデータ変調方法を用いるが、密に集積された多数のDDSデバイスが、一般的(poular)なIF周波数(例えば70MHz)の範囲で利用可能であるため、代替的に、IF変調が効果的に利用され得る。もちろん、そのようなシステムにおけるIF変調器は、周波数アップコンバーティングステージまたはサブシステムにしたがい、最終的なRFキャリアを生成し得る。利用可能な標準的IFフィルタの帯域幅を超えたとき、RF出力周波数の範囲全体を提供するため、デュアルステージの合成器のアーキテクチャが、いくつかのIF出力DDSの実施に対し、要求される。様々な送信器および受信器のブロック図は、信号処理の概念を示すため、機能的配置のみを示していることに注意すべきであり、それらが本発明の多くの局面および/または実施のもとで可能な配置の範囲全体をカバーすることを意図していないことに注意すべきである。
(実施例4)
図7を参照すると、ハイブリッドなスペクトラム拡散信号を生成することが可能なハイブリッドであってプログラム可能なDDS送信器が図示されている。周波数積算器700は、加算器705および周波数積算器700自身(フィードバックとして)に電気的に接続されている。デジタル信号マルチプレクサ(MUX)710もまた、加算器705に電気的に接続されている。加算器705は、位相積算器715に電気的に接続されている。位相積算器715は、i)位相積算器715自身(フィードバックとして),ii)位相加算器(I)720,およびiii)位相加算器(Q)725に電気的に接続されている。位相加算器(I)720は、位相−振幅変換器731のサインROM730に電気的に接続されている。位相加算器(Q)725は、位相−振幅変換器731のコサインROM735に電気的に接続されている。
さらに図7を参照すると、位相−振幅変換器731のサインROM730は、振幅乗算器740およびバイパス回路780に電気的に接続されている。位相−振幅変換器731のコサインROM735は、振幅乗算器745およびバイパス回路785に電気的に接続されている。バイパス回路780は、MUX750に電気的に接続されている。振幅乗算器740はまた、MUX750に電気的に接続されている。バイパス回路785は、MUX755に電気的に接続されている。振幅乗算器745はまた、MUX755に電気的に接続されている。MUX750は、DAC(I)760に電気的に接続されている。DAC(I)760は、LPF770に電気的に接続されている。LPF770は、アナログ出力(I)790に電気的に接続されている。MUX755は、DAC(Q)765に電気的に接続されている。DAC(Q)765は、LPF775に電気的に接続されている。LPF775は、アナログ出力(Q)795に電気的に接続されている。
さらに図7を参照すると、ハイブリッドであってプログラム可能なDDS送信器の制御に利用されるライン(line)のセットもまた図示されている。デルタ周波数ワードライン701は、周波数積算器700に電気的に接続されている。デルタ周波数ランプレートクロックライン702は、周波数積算器700に電気的に接続されている。周波数制御ワードライン711のセットは、MUX710に電気的に接続されている。メインDDSクロックライン716は、位相積算器715に電気的に接続されている。位相制御ワード(I)ライン721は、位相加算器(I)720に電気的に接続されている。位相制御ワード(Q)ライン726は、位相加算器(Q)725に電気的に接続されている。振幅制御ワード(I)ライン741は、振幅乗算器740に電気的に接続されている。振幅制御ワード(Q)ライン746は、振幅乗算器745に電気的に接続されている。振幅制御ワードオン/オフ(I)ライン751は、MUX750に電気的に接続されている。振幅制御ワードオン/オフ(Q)752は、MUX755に電気的に接続されている。
(実施例5)
図8を参照すると、外部インターフェースを有するハイブリッドであってプログラム可能なDDS送信器が図示されている。構成は、以下の改変を除き、図7に記述されている構成と類似している。サインROM730は、イコライザFIRフィルタ810およびバイパス回路830に電気的に接続されている。コサインROM735は、イコライザFIRフィルタ820およびバイパス回路840に電気的に接続されている。イコライザFIRフィルタ810は、MUX850に電気的に接続されている。バイパス回路830はまた、MUX850に電気的に接続されている。イコライザFIRフィルタ820は、MUX860に電気的に接続されている。バイパス回路840はまた、MUX860に電気的に接続されている。MUX850は、振幅乗算器740に電気的に接続されている。MUX860は、振幅乗算器745に電気的に接続されている。
さらに図8を参照すると、ハイブリッドであってプログラム可能なDDS送信器の制御に利用されるラインのセットは、以下の追加点を除き、図7に記述されているものと類似している。イコライザ制御ワード(I)811は、イコライザFIRフィルタ810に電気的に接続されている。イコライザ制御ワード(Q)821は、イコライザFIRフィルタ820に電気的に接続されている。イコライザ制御オン/オフ(I)ライン851は、MUX850に電気的に接続されている。イコライザ制御オン/オフ(Q)ライン852は、MUX860に電気的に接続されている。
高速な外部プロセッサパラレルロジックインターフェース(external processor parallel logic interface)800は、図8に図示されている送信器をプログラムすることに利用されるラインを提供する。高速な外部プロセッサパラレルロジックインターフェース800は、本質的には、所望の特定の変調機能を実行するため、DSPまたはその他のコントローラからそれぞれに対して適切なハードウェアサブシステムに、デバイスパラメータプログラムデータを送信する。典型的なパラレルインターフェースの速度および/またはピン番号の制限を克服するために、いくつかの内部の中間キャッシュメモリは、さらにおそらくは(外部のインターフェースと合成ブロックの間の)復号および/またはタイミングロジックも、高レートのDSチッピング(拡散)、周波数ホッピング/チッピング、およびさらにはデータ変調の達成を助ける上で、有用であり得る。これらは、(例えばより稠密なQAM群のような)さらに複雑な変調フォーマットを実施する際に、特に有用であり得る。
図7〜8の実施の追加的な特徴は、チップまたは複合DS/チップ変調を生成する能力を含み、この能力は、フロントエンドの周波数積算器ステージを介したダウンストリーム振幅変調能力を含む。ここに、スウィープワードのレート(rate−of−sweep word)および開始周波数(start frequency)は、周波数制御回路にプログラムされ得る。以下に述べられる位相−振幅変換器(サイン/コサインROM)と振幅乗算器(変調器)とを有する位相積算器ブロックは、選択されたIF領域の周波数帯域で、正弦波に近い波をIチャネルのDACとQチャネルのDACとに出力し得る。さらに、振幅乗算器は、代替的に(および好ましくは)フル4象限乗算器であり、スペクトラルの飛び跳ねを低減するだけではなく、正および負の振幅の変動(スウィング)の両方、および、ダウンストリームバイナリ位相シフトキーイングのオプション(振幅の単純な反転または符号の変化を介して実施され得る)を許容し得る。
(実施例6)
図9を参照すると、デジタルデータ送信器に使用される典型的なRFアップコンバータ回路が図示されている。RFアップコンバータは、直交(IおよびQ)アナログ信号の(例えば図7および8に図示されているシステムからの)出力を、本発明の実施に用いられているようなRF信号に変換するのに利用される。マスタクロック900は、図面で既に示されたものと同じクロックであり得るか、そうでない場合は、RF周波数合成器910と関連して最終的なRF搬送周波数を生成する、専用のユニットであり得る。2つの同じ搬送周波数信号は、一対のバランス変調器920および930に供給される。バランス変調器920は、RF搬送周波数信号を、(図7および図8に図示されている)DDS回路からの「I」アナログ中間周波数(IF)の出力と混合する。バランス変調器930は、RF搬送周波数信号を、(図7および図8に図示されている)DDS回路からの「Q」アナログ中間周波数(IF)の出力と混合する。
さらに図9を参照すると、バランス変調器920および930からの一対の信号は、加算ブロック940において線形的に加算され、最終的な4象限変調されたRF拡散データ信号を生成する。帯域通過フィルタ(BPF)950は、線形RF電力増幅器960に信号を供給するよりも前に、(RF高調波(RF harmonics)およびイメージを含む)帯域外のエネルギーを除去する。システム制御ハードウェアから導出された振幅制御信号970は、電力制御、振幅ディザー/変調、および両方を行なうため、要望にしたがい、RF出力電力を変更させ得る。その後、最終的な出力信号は、アンテナ980に供給される。
(実施例7)
図10を参照すると、代替的な(よく知られた)「シングル側波帯(single−sideband)」または「イメージリジェクティング(image−rejecting)」RFアップコンバータの配置が図示されている。RFアップコンバータは、RF周波数合成器1000が、直交する2つの位相(0°と−90°)の搬送信号1010,1020を、(図7および図8に図示されている)DDS回路から「I」および「Q」アナログIF信号がそれぞれ供給される2つのバランス変調器1030,1040まで提供することを除き、実質的に図9の回路と同じである。加算器1050の出力においてイメージ周波数コンポーネントが多量にキャンセルされるため、最終的に送信された信号のみの適切なRFスペクトラルを提供するために、単純なローパスフィルタ(LPF)1060が、様々な場合に使用され得る。
対応する受信器システムの実施は、それらのきめ細かな複雑性にもかかわらず、一般に、構造的に見て、上記の図面の例にしたがい得る。
(実施例8)
図11を参照すると、典型的なデュアル極性化(dual−polarization)HSS送信器の実施は、共通の基準ソースから所望されるタイミング信号の全てを生成するマスタクロック1100を組み込んでいる。上記タイミング信号は、合成器基準信号1101(典型的には10MHz)と、メインシステムPN多項式コード生成器1112を駆動するスペクトラム拡散チッピングクロック周波数1102とを含む。コード生成器は、DS信号に対し、シリアルなnビットのPNコードチップストリーム1114をXORゲート1115に出力する。上記XORゲート1115は、1116において、デジタルデータ入力シーケンスにより、チップストリーム1114をバイナリ乗算する。XOR出力1117において結果として得られたBPSK拡散データストリームは、その後バランス変調器1130に供給され、RF搬送周波数信号1111をDSスペクトラム拡散変調する。一方で、PN生成器1112は、その内部のバイナリ多項式レジスタの内部状態に対応して、パラレルなmビットのワード1103を、RF搬送周波数信号1111におけるRF出力周波数を部分的に制御するRF周波数合成器ブロック1110に出力する。残りのデジタル周波数の制御データは、外部のRF帯域選択データソースからのpビットのワイドバス1104から入力される。パラレルなビットワード1103およびビットワイドバス1104における入力ワードは、合成器1110によって生成され、所望の(通常は擬似ランダムな)周波数ホッピングパターンを含む瞬間的な最終RF搬送周波数を、完全に特定する。RF搬送周波数信号1111に存在するホッピングされた信号は、その後、バランス変調器1130におけるDSコンポーネントによって乗算され、1131において複合FH/DSフォーマットHSS信号を生成する。望ましくない高調波信号およびその他の妨害信号は、LPF1132により除去され、上記信号は、スプリッタ1133により、2つの同じ信号に(典型的には同レベルのコンポーネントに)分割される。スプリッタからの2つの出力信号(1134,1135)は、ゲイン制御RF増幅器(1136,1137)に各々供給され、それぞれが極性化されているアンテナ(1140,1141)に順次供給され、垂直(V)に極性化された信号と水平(H)に極性化された信号とを伝送する。別個のkビットのデータワード1113は、PN生成器1112から抽出され、振幅制御回路1120に供給される。上記振幅制御回路1120は、信号1123を介し、kビットのワードの値にしたがって、RF増幅器1136の出力レベルを順次デジタル調整する。kビットのデータ1113はまた、ワード1133と2に等しい定数との差を計算する引き算器ロジックブロック1122に提示される。振幅制御ブロック1121に現れるこの残りの値は、残りの出力電力を表し、振幅制御ブロック1121に入力される。1124における制御信号は、RF増幅器1137の出力を順次変更する。これにより、VアンテナおよびHアンテナから放出された電力の組み合わせの全体は、一定を維持するが、V極性化された信号とH極性化された信号とに割り当てられた組成比は、kビットのデータワード1113にしたがって擬似ランダムな方法で変動し得る。送信信号の相対的な極性をディザーすることは、マルチパスを緩和させる別の手段であり、本発明に関するさらに有用な局面を表している。
(実施例9)
図12を参照すると(さらに、図2の基本的な実施により)、本発明の局面による典型的な極性ダイバーシティHSS受信器が示されている。V極性化された信号およびH極性化された信号のそれぞれは、LNA1202,1203によってブーストされる図面左のアンテナ1200,1201において受信され、ダウンコンバートを行なうバランスミキサー1204,1205に入力される。バランス変調器ブロック1220において生成されたFH/DS変調された局所発振器信号1206が、上記の各ミキサーに供給される。2つのダイバーシティ(VおよびH)入力信号は、バランスミキサーを介して所望の中間周波数(IF)にダウンコンバートされ、帯域通過増幅器(BPA)ブロック1240,1242において増幅および帯域通過フィルタされ、ブロック1250において、ゲーティング(gating)、重み付き加算または重み付きではない加算、最大比合成法(maximal−ratio combining)、またはその他の技術を介して組み合わされ、さらに、復調器1252において、用いられているデータ変調のタイプ(例えば、BPSK,QPSK,MSK等)にしたがい、従来の方法で復調される。コンバイナ1250はまた、復調器1252を介して多数決論理指向(mojority−logic directed)のフィードバックの改変形態を用い、分離した入力V信号と入力H信号とを、最適に組み合わせ得る。代替的に、復調器は、最適化された結果が最終的に発生する前に、2つの分離したチャネルを介してVデータ信号とHデータ信号とを独立に復号する。当然ながら、本発明におけるダイバーシティアンテナの使用は、2通り(VおよびH)に制限されると考えるべきではなく、追加的な、両極性を有する受信チャネルを容易に含み得る。上記の追加的な受信チャネルは、マルチパス信号を扱うマルチフィンガー「レーキ(rake)」受信器を用いた現在のCDMA携帯電話システムと同様に、改良された信号受信効率に対して、空間的に見て様々な受信能力を、提供し得る。逆に、HSS受信器におけるV信号およびH信号の極性化の使用は、「レーキ」アーキテクチャの類似した組み合わせ(combining)スキームを適切に含み得る。HSS受信器におけるさらなるオプションは、コンバイナを利用するためのもの、特に、様々なHSS送信器のうちの特定の1つによって生成される一定なエンベロープ信号を取り扱うのに最適なものであり得る。偶発的なマルチパス反射により、受信信号における不要な振幅変調(AM)が、(送信信号は名目上一定の振幅であるにも関わらず)常に引き起こされる。したがって、偶発的なAMが最小化し、これによりマルチパスによって引き起こされる受信信号の波形の歪みを低減させるコレクタ回路をトリガするため、これら振幅の変動の検出が、明示的に用いられる。上記の送信器と同様に、nビットのPNコード生成器からのmビットは(典型的には、送信器におけるビットから、固定された量だけオフセットされ、所望のIF差分周波数を提供するが)、選択されたRF受信帯域内の所望のホッピングチャネルを選択するために使用される。これは、実質的には図11のHSS送信器におけるものと同じマスタPNコード生成器1230を動作させることにより、また、(PN生成器の内部レジスタに対応する)mビットのパラレルデータバスを抽出し、フルコードのホッピングコンポーネントを有するRF周波数合成器ブロック1212を駆動させることにより、達成される。シリアルなチッピングコードストリームは、1231における出力である。これは、DSバランス変調器ブロック1220の入力の1つに供給される。1231における合成器出力は、1214において、典型的には固定された局所発振器1210の出力と合成される。局所発振器1210は、RF入力の中心周波数からのオフセット(IF)において動作し、合成器を、所望のRF帯域にアップコンバートする。帯域通過フィルタ(BPF)1215は、望ましくないイメージコンポーネントを除去する。1216におけるフィルタされた出力は、その後、バランス変調器1220に適用され、1206において所望のHSS変調(FH/DS)局所発振器信号を生成する。
この局所的に拡散した信号は、その後(適切に同期化したときは)自動的に、入来ハイブリッド信号のDS部分の拡散を中止する。局所的な信号のホッピングはまた、FHコンポーネントを除去し、単純なデータ変調された単一周波数の信号を、一連の帯域通過IF増幅器1240,1242の入力に残す。システム1254の同期化は、データストリーム、RF搬送周波数、またはそれらの組み合わせから導出される。マスタクロック1259、PN生成器1230、および局所発振器1210の同期化は、それぞれフィードバック信号1255、1256および1258を介して達成される。随意的なマルチパス振幅検出器ブロック1260は、垂直(V)および水平(H)のIF出力1241,1243が(ライン1244,1245を介して)供給され、受信信号においてマルチパスによって引き起こされた障害の量を、相対的に測定し得る。これは、典型的には受信信号のエンベロープ(振幅)における変動の検出を介して実施され得る。上記エンベロープ(振幅)は、別々の信号処理回路により利用され、入来信号におけるマルチパス由来の低減を評価し、それについて、少なくとも1次のキャンセレーションを実行し、受信器の出力において、最終的なデータの品質を向上させる。このマルチパス評価ブロックにおける、最終的に処理された出力は、1261に図示されている。マルチパス検出器に関する追加的な特徴は、取得した受信信号の品質についての動的な評価が、入来データストリームの受信を順応的に改良することのみならず、(HSS送信器のシナリオにおいては)出て行くHSS送信信号のフォーマット(例えば、DS,FH,THおよび/または極性化パラメータ)の動的な最適化をトリガし、RFチャネル環境における静的な変化と動的な変化との両方に対する対処を補助することである。
(本発明の実用上の応用)
技術的価値を有する本発明の実用上の応用は、以下を含む。工場、オフィス、商業的なビル、および商店における無線センサおよびデータネットワーク。環境監視システム(environmental monitoring system)。コンテナ(container)/財産(asset)/人事(personnel)に関する追跡および遠隔アプリケーション。無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)。医療上の遠隔測定。戦場の/戦術的なセンサ。および、産業上、軍事上の安全なデータ伝送、国家安全上のアプリケーション。これら全ては、国内および海外のマーケットにおいて、等しく有効である。本発明に対しては、ほとんど無数と言ってよいほどの使途があり、それら全てをここで記述する必要はない。
(本発明の利点)
本発明の実施形態を表すハイブリッドなスペクトラム拡散システムは、少なくとも以下の理由でコスト効率がよく、有利であり得る。本発明は、従来のアプローチに比べて品質を改良し、かつ/または、コストを低減する。他の利点は、以下を含み得る。優れたマルチパスリジェクション能力(multipath−rejection capability)、改良されたデータ統合性/セキュリティ、優れた低検出確率/低妨害確率(LPD/LPI;low probability−of−detection/probability−of−interception)性、短いリンク遅延(待ち時間)、優れたナローバンド/ワイドバンドのジャミング抵抗、高速同期化、ユーザ密度の高さ、所与のエリアまたは周波数帯域のユーザの間でのより少ない相互干渉、(優れたロバスト性に対する)統計的な信号ダイバーシティの増加、より優れたFHの近遠受信性(純DSシステムの主な欠点)、および、低い全ピーク占有帯域幅(overall peak occupied bandwidth;スペクトラムの「飛び跳ね」が小さい)。これらは、最新のスペクトラム拡散無線技術と比べて優れている。HSSプロトコルに関する重要な使い方のうち追加的なものは、組み合わされた(または分離した)読み取りユニット/呼びかけユニット(interrogator unit)において、通常はRFIDタグとして知られる受動的、半受動的、半能動的、または完全に能動的なRFタグからデータを抽出することである。タグ読み取り器ユニットにおけるHSSプロトコルは、典型的には呼びかけ(照射;illuminating)RF送信器と、関連する受信器デバイス・読み取り器デバイスとを組み合わせ、上記HSSプロトコルの使用は、HSSの放射に関するさらなる信号ダイバーシティのため、標準的なDSまたはFHベースのシステムのいずれよりも優れたタグ読み取り効率を提供し得る。現存するタグ読み取り器のほぼ全ては、そのRFタグ呼びかけフィールドにヌルまたは「不活発(dead)」スポットを有するが、コンスタントにディザーされたHSS信号は、統計的に見て、遥かに少ない信号ヌルを有し、このため、タグの「読み取り抜け(no−read)」を少なくしながら、高いRFタグ読み取り効率を示し得る。
本発明のハイブリッドなスペクトラム拡散信号技術は、図13の典型的な915MHz屋内RF遅延プロフィールの試験により、その利点をさらに理解することができる。この実施形態において、信号分散時間は、約46nsのメジアンRMS分散値でおよそ10〜250nsの範囲を変動する。典型的には産業的な製造施設のようなより広い空間または閉じたエリアに対応する長い値は、約4Mチップ/秒の最小拡散レートを示し、一方で、オフィスまたは小さな部屋に該当する短い(最悪の場合の)値は、約100Mチップ/秒までの拡散レートを(さらに、これにより、少なくとも100MHzの全送信信号帯域幅)を要求し得る。明らかに、後者の要求は、915MHzまたは2450MHz〜のISM帯域のいずれかにおける利用可能な帯域幅を超えてしまい、米国においては無免許スペクトラム拡散伝送に割り当てられている3個の5GHzISM/U−NII帯域全てに対し、帯域幅の全体を要求し得る。後者の場合でも、同一の空間において複数のフル帯域デバイスを動作するには、複数のユーザに対する(時間多重化または電力制御された符号分割多元接続(CDMA)技術を介した)注意深い調整が要求され、これにより、顕著に多くのデータパケットの衝突と間接損失とを防ぐ。
従来の直接シーケンスまたは周波数ホッピングによるスペクトラム拡散技術に比べ、本発明のハイブリッドな技術は、改良されたプロセスゲイン、ジャミングマージンおよびマルチアクセス能力を提供する。加えて、ハイブリッドな技術は、従来のDSに比べ、比較的自由なFHの近遠効果から比較的自由な利点を提供する。ハイブリッドなシステムにおいて、DSコンポーネントは、比較可能な性能全体(overall performance)に対しては小さな帯域幅となるため、ハイブリッドな受信器のフロントエンドおよびIF帯域幅は、標準的なDSの実施におけるものよりも顕著に小さなものとなり得る(そしてより大きな選択度を有し)。これにより、隣接チャネル、帯域外、および不要な信号に対し、フィルターベースの優れた除去方法が提供される。このため、近接しているがチャネル外にある送信器の振幅が非常に大きくなると、従来のDSシステムに典型的であって望ましい小さな(離れた)チャネル内信号に対し、信号の遮断を引き起こし得ない。
Robert C.Dixonによる標準的なテキストSpread Spectrum Systems with Commercial Applications,3rd Edition,John Wiley&Sons,Inc.,1994,pp.18〜58の第2章によれば、標準的なスペクトラム拡散(連続的であって重複しないチャネルを用いた直接シーケンスまたは周波数ホッピングのスペクトラム拡散)の一般的なプロセスゲインに対する古典的な等式は、
Figure 2007517465
である。ここに、Gは有効なプロセスゲイン、BWRFは(2つの側面を有した)スペクトラム拡散RF信号の帯域幅全体、Rinfoは変調(プレ拡散(pre−spreading))のデータレートまたは情報の帯域幅であり、変調された(2つの側面を有した)表現全体においても同様である。標準的な直接シーケンスのシステムに対しては一般に、ゲインは、拡散コード長(spreading−code length)と一致する。周波数ホッピングを用いた単純なシステムの場合、連続または非連続なチャネル全体に対する(長期平均の)プロセスゲインは、単純にホッピングチャネルの総数に等しい。DSおよびFSの両方法を同時に用いた場合、利用可能なRF帯域の幅に比べてDS信号の帯域幅が小さい仮定すると、かなり多くのハイブリッドなホッピングチャネルが存在し、ハイブリッド信号のプロセスゲインの全体は、単純に2つのプロセスゲイン個々の積に等しい。
Figure 2007517465
デジベルでは、上記等式は、
Figure 2007517465
となる。ここに、Gp(FH/DS)はハイブリッドなスペクトラム拡散のプロセスゲインであり、Gp(FH)は周波数ホッピングのゲインであり、Gp(DS)はストレートな直接シーケンスのゲインである。理論的な限界では、固定された利用可能帯域幅(例えば902〜928MHzのISM帯域に対しては26MHz)および重複のないFHチャネルに対し、ハイブリッドなDS/FHシステムに対する複合プロセスゲインは、情報レートに対する全帯域幅の比率を超過し得ない。例えば、帯域全体を占有する単一のDS信号を用いて19.2kb/sの標準的なデータレートで送信することを選択すると、QPSK変調を用いた到達可能な帯域内プロセスゲインの最大値は、26×10÷19.2×10≒1354≒31.3dBであり得る。帯域全体のノイズ、干渉、またはジャミングに対する重複しないチャネルのセットを用いたハイブリッドなDS/FH技術は、理論的には単一のDS信号に対するもの以外のプロセスゲインを一切提供しないが、実際には、マルチパス由来のエラーをリジェクトするという点、近遠干渉の効果を除去するという点、および複数の信号が選択された帯域の範囲内で同時に送信されるのを許容するという点で、帯域全体のDSフォーマットよりも優れている。(しかしながら、FHチャネルが50%(すなわち、DSチッピングレートの半分)だけ重複する場合、DS/FHシステムは、実際には、ストレートバージョンのDSのプロセスゲインの約2倍(+3dB)となる)。さらに、従来のDSの実施に比べると、ハイブリッドなSSシステムは、複合チッピングレート、遅いハードウェア処理速度、および一般には低減された送信デバイスおよび受信器の電力消費により、等価またはより優れたリンク性能を提供し得る。
DS/FHを有する組織的な時間ホッピングの連動は、動作フレキシビリティが改良された、いくつかの追加的なモードを追加する。通常の意味では、受信器入力が非送信インターバルの間にゲートオフされると仮定すると、時間ホッピングそれ自身は、プロセスゲインを提供しないが、代わりに、連続的な干渉信号に対する効果的なジャミングゲインまたはジャミングマージンが、信号のデューティーサイクル(すなわち、考慮すべき期間全体に対する送信器(または受信器)「オン」時間の比率)に比例して提供される。これに対し、断続的に干渉する信号に対する効果的な「プロセスゲイン」は、(統計的に見ると)単純に、2つの信号のデューティーサイクルの積である。組織的またはコード同期化された時間ホッピングを追加することの主要な利点は、(「マルチアクセス」シナリオの)共有RF環境において複数のデバイスを用いた改良されたシステム性能である。例えば、共通のエリア(例えば、工場複合施設、高層オフィスビル、船荷ターミナルヤード、等)に数百のセンサデバイスが存在し、それら全てが中心受信器に対して遠隔的なデータを断続的に送信する必要がある場合、DSをランダムなバースト伝送と共に使用することは、デバイス数とそれらのRFバースト長との積が1(unity)に比べて比較的小さいとき(すなわち、システムのデューティーファクターが<<100%のとき)にのみ達成され得る。そうでない場合、多数の衝突が発生し、多量のデータが損失し得る。頻繁に再伝送することで平均的なシステム伝送の信頼度を向上させ得るが、適切なデータレートが顕著に低くなり、デバイスのエネルギーを顕著に浪費させる。符号分割多元接続(CDMA)技術を用いると、ほとんどの衝突問題を解決できるが、主要なインターフェースコンポーネント(すなわちベースステーション)を追加することによって、システムに対し、常に顕著な複雑性(コスト)を追加することになり、さらに、RF受信器、コーダ(coder)、および複雑な制御ハードウェアならびにアルゴリズムに対し、各デバイスにおいて要求されるRFリンク電力制御ループを閉じさせる。複雑度が大きなCDMAアプローチは、一般に、配設されたユニットの総数(数千万)のため、大量消費者の携帯電話マーケットにおいてのみ、コスト効果を有する。特に、単純かつ安価な送信専用センサデバイスまたはタグデバイスを含む、一般的な低電力(バッテリー動作の)RF遠隔アプリケーションでは、一般的なDS/CDMAアプローチは、電力効率もコスト効果も有さない。
本発明の組み合わされたFH/TH/DS信号方法の利点をさらに直感的に説明する別の説明は、以下の通りである。2つの独立なセンサ/遠隔デバイスが、FH/TH/DS技術を用い、共通の環境(例えば、広大な工場)において同時にデータの伝送を開始したと仮定する。さらに、2つの独立なセンサ/遠隔デバイスの両者が、同じグループに存在し、同じ割り当てのDS拡散コードを有し、各々が上記コードの異なる部分を選択するようにプログラムされ、搭載されたFH回路とTH回路とを駆動すると仮定する。これにより、2つの独立なセンサ/遠隔デバイスの各々は、(統計的に見て)異なる時間に異なる周波数で送信し得る。2つの独立なセンサ/遠隔デバイスの両者は、同時に伝送を行なう場合でも、異なる周波数で送信を実行し得る。2つの独立なセンサ/遠隔デバイスの両者が同一のホッピング周波数を使用する場合、両者は、統計的に見て、異なる時間にそれらを使用し得る。ノイズのレベルが無視できると仮定すると、2つのハイブリッドなFH/TH/DS信号の間の衝突によるデータエラーの有効確率(effective probability)は、以下の(1)〜(3)の積として計算され得る。(1)時間領域における衝突の確率(すなわち、2つのデバイス個々のデューティーサイクルをランダム化したものの積)、(2)周波数の衝突の確率(重複しないホッピングチャネルを仮定すると、個々のFH制御シーケンスの長さの逆数の積にほぼ等しい)、(3)電力制御のCDMAシステムの場合と同様に、受信器における信号電力がほぼ等しいと仮定した場合の、2つのコードの相互相関の電力比。等しくない電力が存在する場合、第3項(DS分離率(separation ratio))は、受信電力が理想状態(すなわち等しい状態)から2.5dBずれるごとに約1dBだけ、いくぶん低減され得る。これにより、2つの信号の衝突による有効エラーレートの確率は、
Figure 2007517465
であり得る。ここに、顕著な量の背景ランダムノイズおよびマルチパス効果が存在しないときの全ビットエラー確率Pは、およそPecに等しく、エラー(すなわち、CDMA携帯電話システムにおける古典的なドミナントマルチアクセスインターフェース(dominant multiple−access interference)のバリアント)は、衝突のみを原因とし得る。これは言い換えると、単純に、時間および周波数におけるそれぞれの衝突レート(PおよびPcfによって与えられる)の積である。Rccは、選択されたコードの関連コード(例えば、仮定されたオーダーが〜10で、約24dBであり、長さが1024〜の、オーグメントゴールドコード(augmented Gold code))に対する有効コード電力分離率である。通常のHSSアプリケーションにおいては、例えばMLS,Gold,およびKasamiコードのような、コードのセットが好ましい。CDMA携帯電話システムにおいて用いられるWalshコードは、完全に同期な(コヒーレントな)受信を要求し、コード相関のレベルを有用な低いレベルにし、顕著に大きなシステムの複雑性を要求し得る。例えば、各信号の全多項式長が1024=210である場合、FHセグメント長は64=2であり、両者のTHデューティーファクターは1/16である。よって、2つのHSS伝送の間の単一ホッピングの衝突の時間平均されたおよその確率は、デバイス電力の制御が優れていると仮定すると、
Figure 2007517465
によって与えられる。明らかに、コードの分離は、両デバイスが同時に(あるいは部分的に重複する時間で)同一の周波数で伝送する場合でさえも、適切な分離を提供する。(タイムスロットが重複するシナリオは、衝突の機会を2回提供するため、わずか1/16の第2のデバイスに対するTHファクターは、2倍になる)。ホッピングが複数の伝送では、上記の表示は急に非常に複雑になり、検出されたモード(例えば、標準、多数決論理、ソフトロジック(soft−logic)、等)も含まれ得る。フルシステムの計算では、ユーザパラメータ(ビットレート、チッピングレート、ホッピングレート、帯域幅、拡散コード相関特性、デバイス電力レベル、変調方法/復調方法、等)の全てがさらに考慮され得る。複数のユーザがk個の分離したデバイスを有する場合、HSSシステムは、標準的な電力制御のDS−CDMAシステムに対する通常の性能レベルを超過し得る。このことは、マルチアクセスのビットエラー確率に対する以下の標準的な等式に記述されている。
Figure 2007517465
ここに、fおよびfは、それぞれビットレートとチップレートである。HSSの場合での対応する等式は、FH(Pcf)およびTH(Pct)のアクセス統計量の項をも含み得る。上記の項は、システム特有のパラメータに大きく依存するが、一般に、少なくとも大きさ(magnitude)のオーダーだけ(多くの場合ではこれよりも多く)Pの数量を低減し得る。
Figure 2007517465
ハイブリッドシステムに対するジャミングマージンは同様に複雑であるが、標準的なDSおよびFHコンポーネントの対応物よりも、比較的大きなものであり得る。一般に、ジャミング比は、単純に、スペクトラム拡散のプロセスゲインから、実施損失と要求される信号・ノイズ比とを引いたものであるため、HSSの場合は、常に、通常のインターフェースまたはジャミングの形態よりも、さらにロバスト(robust)なものであり得る。
既に説明されたように、HSS波形の高速ホッピング形態(この形態のうちのある実施形態は、「高速HSS」として参照される)は、標準的な直接シーケンス(DS)スペクトラム拡散変調と「高速」周波数ホッピング(FFH)との間の、特定のコード関連の組み合わせを含み得、複数の周波数ホッピングは、シングルデータビット時間内に発生し得る。また、この波形の最も顕著な利益は、各ビットが複数の周波数のチップ伝送によって表現されるということである。1つ以上のチップ(またはホップ)がRFリンク内のマルチパスまたはインターフェースによって改悪される場合、統計的に見て、大部分は依然として正しいものであり得る。さらに具体的には、HSS波形の高速ホッピング形態に対し、ビット長の相互相関の関数とサブビット長の相互相関とをビット毎に比較し、どちらの値が最適であるか(例えば、高い相関値を有する方)を利用することにより、受信器内で、ビットエラーレートの改良が達成される。例えば、HSS信号の拡散の長さがNチップ/秒およびHホップ/秒である場合、(N÷H)チップ/ホップとなる。よって、ホップのうちの1つがマルチパスまたはジャミングによる干渉を経験する場合、その他のN−(N÷H)チップはビットの値を確定するために利用可能である。実際、x=(N÷H)(但し、n=1,2...H)チップの各グループが不適切ではなく適切であることが示され、適切なグループのみが相互相関に対して使用される場合、上記の特定のビットを正確に復号する受信器の能力は、大幅に増強される。典型的には、DSSS受信器は、(PSK変調を仮定すると)キャリアの位相について、チップ毎の決定を実行し得る。あるいは、DSSS受信器は、マルチレベルの論理(相関和の積算)を用い、擬似ビット長(pseudo−bit−length)の統合を実行し得る。高速HSSを利用することにより、受信器は、この交換を動的に(ビット毎に)最適化し得るが、1ビットあたり遅くホップする既存技術のDSSSシステムまたはFH/DSシステムは、この利点を利用することができない。
このため、追跡の間、xチップの各グループは、格納されたPNコードの対応する部分と相互に相関する。並行して、受信器のロジックは、フルチッピングシーケンスの標準的なビット長の自己相関を実行する。標準的な自己相関関数が、適正なデータビット長を認識するために十分な検出閾値を超過すると、相互相関関数の部分集合は無視される。しかしながら、ビット長の自己相関値が明示的なデータビット検出に対して十分でない場合、上記部分集合の相互相関の値Hが評価される。ビット長の相関の閾値がa・Nであると仮定すると、部分集合の相互相関の閾値はa・(N÷H)に設定され得る。上記部分集合の相互相関の値iが十分に明示的であると判断されると、部分集合を連鎖させて、閾値i・a・(N÷H)を使用する(但し、i<Hである)。
解析的に見て、S=cos[(ω+hωΔ)t]・m(t)d’(t)は、受信信号を表している。ここに、d’(t)はコード化されたソースのデータを表し、m(t)は拡散コードを表し、cos[(ω+hωΔ)t]はホッピングされた搬送信号を表す。格納された受信波形がS=S+I+Nと表されたとする。ここに、Iは干渉ソースを表し、Nはアディティブホワイトガウシアンノイズ(AWGN;additive white Gaussian noise)を表す。よって、全ビットに対する自己相関関数は、
Figure 2007517465
である。ここに、Tはビット期間であり、S(t)は周期的であり、上記部分集合を利用する自己相関関数は、
Figure 2007517465
である。
ノイズまたは干渉が一切存在しない場合では、R(τ)=Rsubsets(τ)であり、両者は明示的な閾値を十分に超過する。しかしながら、少なくとも1つのH周波数が干渉を経験する場合、これら等式の一方または両方は、明示的なビット検出に対する要求に適合し得ない。この場合、個々の部分集合の相互相関関数は、どの1つが以下の判定条件に適合するかを決定するために評価される。
Figure 2007517465
(τ)のうちのいずれか1つがこの判定条件に適合し、不確定なR(τ)の全てが除去されると、ビットは以下の計算によって明示的に検出され得る。
Figure 2007517465
ここに、不確定な部分集合はk個存在し、j=bは、不確定な部分集合個々を指定する。
高速HSSチップをさらに最適に検出するための、単純かつより確率的なアプローチは、多数決論理の使用を含む。上記多数決論理では、ビット毎のHホップに対し、半分よりもわずかに多くが正しくなくてはならない。Hが奇数(例えばH=2n−1)のとき、正しいホッピング(またはチッピングのグループ)の最小数は、2n−1である。Hが偶数(例えばH=2)のとき、要求される最小数は、2n+1+1である。Hとしてシングルビットを表しているホッピング(またはチッピングのグループ)全ての個数を指定すると、厳しい二分決定検出(hard binary−decision detection)に対する高速HSSビットエラーの全確率は、
Figure 2007517465
によって表され得る。ここに、Pはビットエラーの全確率であり、Hはビット毎のホッピングまたはチッピングのグループの総数であり、rは(多数決論理決定に対する)ビット毎の正確な値の最小数であり、Cは(H個の物から同時にx個を取るときの)確率的な組み合わせを表す記号であり、pはサンプルの(ホッピング)エラー確率であり、xは総和の添え字である。例えば、データビットに対して3個のホッピングを用いる場合、エラーを回避するために2個のサンプルの(ホッピング)決定が正しくなければならない。よって、基本的な場合であるp=10−2に対しては、Pは2.98×10−4である。同様に、p=10−3に対しては、P=2.998×10−6である。代わりに、5個のホッピングの他に3個のホッピングを用いると、p=10−3に対しては、P≒9.8×10−4となり、p=10−3に対しては、Pは約9.8×10−7となる。明らかに、複数のホッピングと多数決論理とを用いると、既存技術のビット検出アプローチよりも、性能が顕著に向上する。この例では、Viterbi復号器のような最尤ビット検出スキームにおけるよく知られた(マルチレベルの)ソフト決定技術を用いることにより、さらなる優位さ(>2dB)が獲得され得る。
ここでは、aまたはanという用語は、1または1よりも多くを定義している。ここでは、pluralityという用語は、2または2よりも多くを定義している。ここでは、anotherという用語は、少なくとも2つ、またはそれ以上のもののうちの1つを定義している。ここで用いられている「comprising」(comprises,comprised)、「including」(includes,included)、および/または「having」(has,had)という用語は、開かれた言葉(すなわち、それ以降参照される言葉であって、不特定の手続き、構造、および/または構成要素を、それらがさらに多く存在する場合でも、含み得るように開いている言葉)として定義されている。ここで用いられている「consisting」(consists,consisted)および/または「composing」(composes,composed)という用語は、参照された方法、装置、および/または組成を、手続き、構造、および/または構成要素が包含する範囲に閉じさせる用語である。ここに、上記の範囲は、参照された言葉に通常関連する補助的や付属的を有した言葉、および/または、不純物(impurities)を除いた範囲である。「consisting」または「comprising」という用語とともに「essentially」という用語を用いると、参照された方法、装置および/または組成は、上記組成の基本的であって新規な特徴に実質的に影響しない不特定の手続き、構造、および/または構成要素が包含する範囲に対してのみ開いている。ここで用いられているcoupledという用語は、connectedと同様に定義されているが、直接的である必要はなく、また、力学的である必要もない。ここで用いられているanyという用語は、あるセットのうち適用可能なメンバーの数として、あるいは、少なくとも、あるセットのうち適用可能なメンバー全てからなる部分集合として定義されている。ここで用いられているapproximatelyという用語は、所与の値に(例えば、好ましくは10%の範囲内で、さらに好ましくは1%の範囲内で、最も好ましくは、0.1%の範囲内で)少なくとも近いこととして定義されている。ここで用いられているsubstantiallyという用語は、大部分が特定されるが全体が特定される必要はないこととして定義されている。ここで用いられているgenerallyという用語は、所与の状態に少なくとも接近していることとして定義されている。ここで用いられているdeployingという用語は、設計すること、建設すること、出荷すること、インストールすること、および/または動作することとして定義されている。ここで用いられているmeansという用語は、結果を達成するためのハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアとして定義されている。ここで用いられているprogramまたはphase computer programという用語は、コンピュータシステム上での実行にあわせて設計された命令のシーケンスとして定義されている。プログラムまたはコンピュータプログラムは、サブルーチン、関数、手続き、対象の方法、対象の実施、実行可能なアプリケーション、アプレット、サーブレット、ソースコード、対象のコード、共有のライブラリ/ダイナミックロードライブラリ、および/または、コンピュータまたはコンピュータシステム上での実行にあわせて設計されたその他の命令のシーケンスを含み得る。
ここで開示された本発明の実施形態は、本開示に照らして、不要な実験をすることなしに、実行および使用され得る。本発明者が本発明を実行するのに最良と考える形態は開示されたが、本発明の実施はそれらに限定されない。したがって、当業者には、本発明は、ここで具体的に述べられている以外にも実施され得ることが理解され得る。
さらに、個々のコンポーネントは、必ずしも開示された構成とは組み合わされなくてもよく、ほぼ全ての構成と組み合わされ得る。さらに、ここで記述されている方法を構成するステップまたはステップの列において、バリエーションが形成され得る。
さらに、ここで記述されたハイブリッドなプログラム可能DDS伝送システムは分離したモジュールであり得るが、ハイブリッドなプログラム可能DDS伝送システムが、それ(それら)と関連するシステムに統合され得ることは、明らかである。さらに、開示された各実施形態の開示された要素および特徴の全ては、要素または特徴が相互排他的である場合を除いた開示された実施形態の、その他全ての開示された要素および特徴と、組み合わされるか代替され得る。
本発明の特徴の様々な代替、改変、追加、および/または再編成が、下部の発明思想の精神および/または範囲から逸れずに実施され得ることが理解され得る。添付の請求項およびそれらの等価物によって定義された下部の発明思想の精神および/または範囲が、そのような代替、改変、追加および/または再編成の全てをカバーすることが理解され得る。
添付の請求項は、手段および機能の制限が「〜の手段」および/または「〜のステップ」という言い回しを用いて明示的に参照されている場合を除き、それらの制限を含むとしては解釈されない。本発明の亜種(subgeneric)の実施形態は、添付の独立請求項およびその等価物によって描写され得る。本発明の特定の実施形態は、添付の請求項およびその等価物によって区別され得る。
図1は、ハイブリッドな周波数ホッピング/直接シーケンスの(BPSK変調された)スペクトラム拡散送信器に関するブロック的スキーム図であり、本発明の実施形態を表している。 図2は、ハイブリッドな周波数ホッピング/直接シーケンスの(BPSK変調された)スペクトラム拡散受信器に関するブロック的スキーム図であり、本発明の実施形態を表している。 図3は、ハイブリッドな時間ホッピング/直接シーケンスのスペクトラム拡散送信器に関するブロック的スキーム図であり、本発明の実施形態を表している。 図4は、ハイブリッドな時間ホッピング/直接シーケンスのスペクトラム拡散受信機に関するブロック的スキーム図であり、本発明の実施形態を表している。 図5は、ハイブリッドな周波数ホッピング/時間ホッピング/直接シーケンスのスペクトラム拡散送信器に関するブロック的スキーム図であり、本発明の実施形態を表している。 図6は、ハイブリッドな周波数ホッピング/時間ホッピング/直接シーケンスのスペクトラム拡散受信器に関するブロック的スキーム図であり、本発明の実施形態を表している。 図7は、ハイブリッドなプログラム可能直接デジタル合成器(DDS)の送信器に関するブロック的スキーム図であり、本発明の実施形態を表している。 図8は、外部インターフェースを有するハイブリッドなプログラム可能直接デジタル合成器(DDS)の送信器に関するブロック的スキーム図であり、本発明の実施形態を表している。 図9は、RFアップコンバータ回路についてのブロック的スキーム図であり、本発明の実施形態を表している。 図10は、代替的なRFアップコンバータ回路についてのブロック的スキーム図であり、本発明の実施形態を表している。 図11は、RF信号極性制御回路を組み込んだRF伝送システムについてのブロック的スキーム図を提供しており、本発明の実施形態を表している。 図12は、極性ダイバーシティ受信能力を組み込んだ図11の送信器に対応するRF受信システムについてのブロック図を提供しており、本発明の実施形態を表している。 図13は、特性信号遅延プロフィールを介した典型的な屋内RF伝搬環境を示している。 図14は、5個のハイブリッドなスペクトラム拡散信号(帯域幅は中程度)からなるセットを上部に有する、屋内RF環境に典型的な、なだらかに尖ったマルチパスキャンセレイションヌルを示しており、本発明の実施形態を表している。

Claims (67)

  1. 擬似乱数コード生成器からのビットの一部を用いることにより信号を変調して該信号のゲインを提供する増幅回路を制御することを含む方法。
  2. 前記信号はスペクトラム拡散信号を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記スペクトラム拡散信号は、直接シーケンスのスペクトラム拡散信号を含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記信号を周波数ホッピングすることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  5. シングルデータビット時間内に複数の周波数ホッピングが発生する、請求項4に記載の方法。
  6. 周波数ホッピングは周波数スウィーピングを含む、請求項4に記載の方法。
  7. 前記信号を時間ホッピングすることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記信号を変調することは、該信号を振幅ディザーすることを含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記信号の極性を変調することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記信号の極性を変調することは、直交する極性のアンテナへの供給電力レベルを制御することを含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記信号を無線周波数タグに送信することと、該信号の変換されたバージョンを該無線周波数タグから受信することとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  12. 請求項1に記載の方法の実行に翻訳可能なコンピュータ可読または機械可読なプログラム要素を含んだコンピュータプログラム。
  13. 前記信号を送信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  14. 請求項1に記載の方法を実行するプログラムを含む、電子媒体。
  15. 擬似乱数コード生成器と、
    該擬似乱数コード生成器に接続された振幅コントローラと
    を含む、装置。
  16. 前記振幅コントローラに接続された増幅回路をさらに含む、請求項15に記載の装置。
  17. 前記振幅コントローラに接続された信号減衰回路をさらに含む、請求項15に記載の装置。
  18. 前記擬似乱数コード生成器に接続された一致ゲートと、該一致ゲートおよび前記増幅回路の間に接続されたスイッチとをさらに含む、請求項15に記載の装置。
  19. 前記擬似乱数コード生成器に接続された高速ホッピング周波数合成器をさらに含む、請求項15に記載の装置。
  20. デジタル信号を直接的に合成することを含む方法であって、
    4象限振幅乗算器を用いて出力チャネルを振幅変調して振幅ディザー信号を提供すること
    を含む、方法。
  21. イコライザを用いて前記チャネルを変換することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
  22. 前記イコライザをプログラムすることをさらに含む、請求項21に記載の方法。
  23. 前記デジタル信号を無線周波数タグに送信することと、該デジタル信号の変換されたバージョンを該無線周波数タグから受信することとをさらに含む、請求項20に記載の方法。
  24. 4象限振幅乗算器を含む直接デジタル合成器を含み、該直接デジタル合成器は振幅ディザー信号を提供する、装置。
  25. 前記4象限振幅乗算器に接続された第1のイコライザをさらに含む、請求項24に記載の装置。
  26. 前記イコライザは有限インパルス応答フィルタを含む、請求項25に記載の装置。
  27. 前記有限インパルス応答フィルタはプログラム可能である、請求項26に記載の装置。
  28. 集積回路に接続されたロジックインターフェースをさらに含む、請求項27に記載の装置。
  29. 前記ロジックインターフェースはフィールドプログラマブルゲートアレイを含む、請求項28に記載の装置。
  30. 請求項24に記載の装置を含む集積回路。
  31. 結合受信器をさらに含む、請求項30に記載の集積回路。
  32. 請求項31に記載の集積回路と無線周波数タグとを含むシステム。
  33. デジタル信号を直接的に合成することを含む方法であって、
    第1の4象限振幅乗算器を用いて同相のチャネルを振幅変調することと、
    第2の4象限振幅乗算器を用いて4相チャネルを振幅変調することと
    を含む、方法。
  34. 第1のイコライザを用いて同相のチャネルを変換することと、
    第2のイコライザを用いて4相チャネルを変換することと
    をさらに含む、請求項33に記載の方法。
  35. 前記第1のイコライザをプログラムすることと、
    前記第2のイコライザをプログラムすること
    とをさらに含む、請求項34に記載の方法。
  36. 前記デジタル信号を無線周波数タグに送信することと、該デジタル信号の変換されたバージョンを該無線周波数タグから受信することとをさらに含む、請求項33に記載の方法。
  37. 第1の4象限振幅乗算器および第2の4象限振幅乗算器を含む直接デジタル合成器を含み、
    該第1の4象限振幅乗算器および該第2の4象限振幅乗算器は、互いに並列に接続されている、装置。
  38. 前記第1の4象限振幅乗算器に接続された第1のイコライザと、
    前記第2の4象限振幅乗算器に接続された第2のイコライザと
    をさらに含む、請求項37に記載の装置。
  39. 前記第1のイコライザは第1の有限インパルス応答フィルタを含み、前記第2のイコライザは第2の有限インパルス応答フィルタを含む、請求項38に記載の装置。
  40. 前記第1の有限インパルス応答フィルタはプログラム可能であり、前記第2の有限インパルス応答フィルタはプログラム可能である、請求項39に記載の装置。
  41. 集積回路に接続されたロジックインターフェースをさらに含む、請求項37に記載の装置。
  42. 前記ロジックインターフェースはフィールドプログラマブルゲートアレイを含む、請求項41に記載の装置。
  43. 請求項37に記載の装置を含む集積回路。
  44. 結合受信機をさらに含む、請求項43に記載の集積回路。
  45. 請求項44に記載の集積回路と無線周波数タグとを含むシステム。
  46. 請求項43に記載の集積回路を含む回路基板。
  47. 請求項46に記載の回路基板を含む送信器。
  48. 請求項47に記載の送信器を含む放送網。
  49. 擬似乱数コード生成器からのビットの一部を用いることにより信号を変調して高速ホッピング周波数合成器を制御することと、
    該高速ホッピング周波数合成器を用いて該信号を高速周波数ホッピングすること
    とを含み、
    シングルデータビット時間内に複数の周波数ホッピングが発生する、方法。
  50. 前記信号はスペクトラム拡散信号を含む、請求項49に記載の方法。
  51. 前記スペクトラム拡散信号は、直接シーケンスのスペクトラム拡散信号を含む、請求項50に記載の方法。
  52. 前記信号を時間ホッピングすることをさらに含む、請求項49に記載の方法。
  53. 前記高速ホッピング周波数合成器は実質的に一定なエンベロープ信号を提供する、請求項49に記載の方法。
  54. 高速ホッピングは周波数スウィーピングを含む、請求項49に記載の方法。
  55. 前記信号を変調することは、該信号を振幅ディザーすることを含む、請求項49に記載の方法。
  56. 前記信号の極性を変調することをさらに含む、請求項49に記載の方法。
  57. 前記信号の極性を変調することは、直交する極性のアンテナへの供給電力レベルを制御することを含む、請求項56に記載の方法。
  58. 前記信号を無線周波数タグに送信することと、該信号の変換されたバージョンを該無線周波数タグから受信することとをさらに含む、請求項49の記載の方法。
  59. 請求項49に記載の方法の実行に翻訳可能なコンピュータ可読または機械可読なプログラム要素を含んだコンピュータプログラム。
  60. 前記信号を送信することをさらに含む、請求項49に記載の方法。
  61. 請求項49に記載の方法を実行するプログラムを含む、電子媒体。
  62. 擬似乱数コード生成器と、
    該擬似乱数コード生成器に接続された高速ホッピング周波数合成器と
    を含み、
    シングルデータビット時間内に複数の周波数ホッピングが発生する、装置。
  63. 前記擬似乱数コード生成器に接続された振幅コントローラをさらに含む、請求項62に記載の装置。
  64. 前記振幅コントローラに接続された増幅回路をさらに含む、請求項63に記載の装置。
  65. 前記振幅コントローラに接続された信号減衰回路をさらに含む、請求項63に記載の装置。
  66. 前記高速ホッピング周波数合成器は実質的に一定なエンベロープ信号を提供する、請求項62に記載の装置。
  67. 前記擬似乱数コード生成器に接続された一致ゲートと、該一致ゲートおよび前記高速ホッピング周波数合成器の間に接続されたスイッチとをさらに含む、請求項62に記載の装置。
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