JP2007332248A - 太陽電池用硬化性オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下記平均組成式:R1 a(OX)bSiO(4-a-b)/2(式中、R1は独立に、炭素原子数1〜6のアルキル基、アルケニル基又はアリール基であり、Xは式:−SiR2R3R4(ここで、R2、R3及びR4は独立に、非置換又は置換の1価炭化水素基である。)で表される基と、炭素原子数1〜6のアルキル基、アルケニル基、アルコキシアルキル基もしくはアシル基又はこれらの二種以上の基との組み合わせであり、aは1.00〜1.5の数であり、bは0<b<2を満たす数であり、但し、a+bは1.00<a+b<2である。)で表される、ポリスチレン換算の重量平均分子量が5×104以上であるシリル化オルガノポリシロキサンと、縮合触媒と、を含有することを特徴とする太陽電池用硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
【選択図】図1
Description
(イ)下記平均組成式(1):
R1 a(OX)bSiO(4-a-b)/2 (1)
(式中、R1は独立に、炭素原子数1〜6のアルキル基、アルケニル基又はアリール基であり、Xは式:−SiR2R3R4(ここで、R2、R3およびR4は独立に、非置換または置換の1価炭化水素基である。)で表される基と、炭素原子数1〜6のアルキル基、アルケニル基、アルコキシアルキル基もしくはアシル基またはこれらの二種以上の基との組み合わせであり、aは1.00〜1.5の数であり、bは0<b<2を満たす数であり、但し、a+bは1.00<a+b<2である。)
で表される、ポリスチレン換算の重量平均分子量が5×104以上であるシリル化オルガノポリシロキサン、および
(ロ)縮合触媒
を含有することを特徴とする太陽電池用硬化性オルガノポリシロキサン組成物、を提供する。
本発明の組成物は、(イ)成分および(ロ)成分を含有してなるものである。以下、本発明の組成物に配合される成分について詳述する。
(イ)成分は、上記平均組成式(1)で表される、ポリスチレン換算の重量平均分子量が5×104以上、典型的には1×105〜6×105、より典型的には2×105〜5×105であるシリル化オルガノポリシロキサンである。重量平均分子量が5×104未満の場合には、高分子量オルガノポリシロキサンを後述の縮合触媒と混合して被膜を作製した際にクラックが入りやすく、50μm以上の厚さの被膜が得られないことがある。
(イ)成分のシリル化オルガノポリシロキサンは、如何なる方法で製造されたものであってもよいが、例えば、通常の加水分解縮合で得られたオルガノポリシロキサンをシリル化することによって製造することができる。
シリル化に付すオルガノポリシロキサンは、具体的には、例えば、加水分解性基を有するシラン化合物、好ましくは下記一般式(2):
SiR5 c(OR6)4-c (2)
(式中、R5は独立に、前記で定義したR1と同じであり、R6は独立に、前記で定義したXのうち式:−SiR2R3R4で表される基を除くものと同じであり、cは0〜3の整数である。)
で表されるシラン化合物(c=1〜3)ならびにシリケート(c=0)および該シリケートの縮重合物(即ち、ポリシリケート)(以下、シリケートとポリシリケートを併せて「(ポリ)シリケート」という。)を、加水分解および縮合させることにより得られる。上記加水分解性基を有するシラン化合物は、好ましくは上記一般式(2)で表されるシラン化合物のみであるか、上記一般式(2)で表されるシラン化合物と上記(ポリ)シリケートとの組み合わせである。これらの一般式(2)で表されるシラン化合物および(ポリ)シリケートは、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
好ましい実施形態では、上記シリル化に付すオルガノポリシロキサンは、加水分解性基を有するシラン化合物を一次加水分解縮合と二次加水分解縮合の二段階の加水分解縮合反応を行うことにより得ることができる。例えば、以下の条件を適用することができる。
(i)加水分解性基を有するシラン化合物を第一次の加水分解および縮合に供してオルガノポリシロキサンを得ること(工程(i))と、
(ii)該オルガノポリシロキサンをさらに第二次の加水分解および縮合に供すること(工程(ii))と、
を含む工程により製造することが好ましい。
で表される分子構造を有する水分含有系のポリスチレン系陰イオン交換樹脂が好ましく、この樹脂中に30〜70質量%、とりわけ40〜50質量%の水分を含有するポリスチレン系陰イオン交換樹脂が特に好ましい。上記具体例のうち、SA10Aは上記構造式(3)で表される分子構造を有し、樹脂中に43〜47質量%の水分を含有するポリスチレン系陰イオン交換樹脂であるので、特に好適に使用される。水分含有系のポリスチレン系陰イオン交換樹脂等の陰イオン交換樹脂を用いた場合には、該触媒中の水分が作用して反応が進行する。なお、水分含有系のポリスチレン系陰イオン交換樹脂とは、最も一般的には、ゲル型のイオン交換樹脂であり、該樹脂粒子内部が均一な架橋高分子で構成されているもので、透明感のある外観である。該樹脂粒子の内部は橋架けされた高分子が均一な網目状の構造となっており、この網目の隙間を通って水分等が粒子内部まで自由に拡散しているものである。水分含有系の陰イオン交換樹脂を用いない場合には、別途、水を添加する必要がある。その際の水の使用量は、樹脂中に30〜70質量%の割合となるように添加することが好ましく、水がない場合や少なすぎる場合には陰イオンの塩基性が弱くなり、反応性が低下する場合があり、上記適切な割合の水分が存在することによって塩基性が強くなり、反応が良好に進行する。
上記のいずれの方法によって得られたシリル化に付すオルガノポリシロキサンも、高分子量であるため、残存する水酸基の縮合により、容易にゲル化しやすい。そこで、このオルガノポリシロキサン中に残存する水酸基をシリル化(即ち、シリル化反応)することにより、安定化することができる。このシリル化反応の反応温度は、通常、0〜150℃であり、好ましくは0〜60℃である。
(ロ)成分の縮合触媒は、(イ)成分のシリル化オルガノポリシロキサンを硬化させるために必要とされる成分である。縮合触媒としては、特に限定されないが、シリル化オルガノポリシロキサンの安定性、得られる硬化物の硬度、無黄変性等に優れるので、通常、有機金属系触媒が用いられる。この有機金属系触媒としては、例えば、亜鉛、アルミニウム、チタン、錫、コバルト等の原子を含有するものが挙げられ、好ましくは、錫、亜鉛、アルミニウム、チタンの原子、またはこれらの原子の組み合わせを含有するものである。より具体的には、例えば、有機酸亜鉛、ルイス酸触媒、アルミニウム化合物、有機チタニウム化合物等が好適に用いられ、特に、オクチル酸亜鉛、安息香酸亜鉛、p-tert-ブチル安息香酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、塩化アルミニウム、過塩素酸アルミニウム、リン酸アルミニウム、アルミニウムトリイソプロポキシド、アルミニウムアセチルアセトナート、アルミニウムブトキシビスエチルアセトアセテート、アルミニウムトリスエチルアセトナ−ト、テトラブチルチタネート、テトライソプロピルチタネート、オクチル酸錫、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸錫等が例示されるが、これらの中でも、アルミニウムアセチルアセトナート、アセチルアセトン変性アルミニウム化合物(例えば、市販品では、商品名:アセトープ Al-MX3としてホ−プ製薬(株)から入手できる。)が好ましく使用される。
本発明の組成物には、上記(イ)成分および(ロ)成分以外にも、本発明の作用・効果を損なわない範囲において、その他の任意成分を配合することができる。その他の任意成分としては、例えば、無機フィラー、無機蛍光体、老化防止剤、ラジカル禁止剤、紫外線吸収剤、接着性改良剤、難燃剤、界面活性剤、保存安定性改良剤、オゾン劣化防止剤、光安定剤、増粘剤、可塑剤、カップリング剤、酸化防止剤、熱安定剤、導電性付与剤、帯電防止剤、放射線遮断剤、核剤、リン系過酸化物分解剤、滑剤、顔料、金属不活性化剤、物性調整剤、有機溶媒等が挙げられる。これらの任意成分は、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
最も単純な実施形態において、本発明の組成物は、前記(イ)成分および(ロ)成分を含有し、シリカ充填剤等の無機フィラーを含有しない組成物であり、特には前記(イ)成分および(ロ)成分のみから実質的になる組成物である。
前記組成物を硬化させることにより透明な硬化物を作製することができる。この硬化物の厚さとしては、特に限定されないが、下限が好ましくは10μm、特に好ましくは50μmであり、上限が好ましくは3mm(3000μm)、特に好ましくは1mm(1000μm)であり、典型的には10μm〜3mmである。
本発明の太陽電池用硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、太陽電池の被覆、封止、接着、保護等の用途に有用である。即ち、本発明の組成物の硬化物を用いて、太陽電池の被覆、封止、接着、保護等を行うことができる。よって、本発明の組成物の硬化物は、太陽電池用のバインダー樹脂、コーティング材等として用いることができる。具体的には、例えば、組成物を太陽電池に塗布することと、該太陽電池に塗布された組成物を硬化させることとを有する方法で太陽電池の被覆、封止、接着、保護等を行うことができる。組成物の塗布は、例えば、スプレー、ロールコーター、スピンコート、バーコーター、フローコ−ター、ハケ、スキージングおよびデイッピングなどにより実施することができる。また、圧縮成型、トランスファー成型、インジェクション成型なども可能である。塗布された組成物は、例えば、上記のステップキュアを用いて硬化させることができる。
本発明の太陽電池モジュールは、太陽電池と、該太陽電池を封止する本発明組成物の硬化物とを有するものである。図1は、本発明の太陽電池モジュールの一例を示す縦断面図である。図1の太陽電池モジュール1において、ガラス板2、硬化物層3、太陽電池4(N型半導体5およびP型半導体6からなる。)、硬化物層7ならびに背面材8が光照射面側からこの順番で配置されている。
1Lの3つ口フラスコに、撹拌装置および冷却管をセットした。このフラスコに、メチルトリメトキシシラン109g(0.8モル)とジメチルジメトキシシラン24g(0.2モル)とイソブチルアルコ−ル106gとを入れ、撹拌しながら氷冷した。系中の温度を0℃〜20℃に保ちながら、0.05Nの塩酸溶液60.5gを滴下した。滴下終了後、80℃の還流温度で11時間攪拌した。次いで、得られた反応液を室温まで冷却した後、該反応液にキシレン150gを入れて希釈した。その後、希釈した反応液を分液ロートに入れて水300gで洗浄し、水洗液の抽出水伝導度が2.0μS/cm以下になるまで洗浄を継続した。そして、前記洗浄済み反応液を共沸脱水することにより水を留去し、揮発分を30質量%に調整して、下記式(4):
(CH3)1.2(OX)0.25SiO1.28 (4)
(式中、Xは、水素原子:メチル基:イソブチル基=6.1:1.1:1.1(モル比)の組み合わせである。)
で表される、ポリスチレン換算の重量平均分子量が24000のオルガノポリシロキサンA溶液を113g(有機溶媒を含み、不揮発分70質量%である。)得た。
(CH3)1.2(OX)0.12SiO1.34 (5)
(式中、Xは、水素原子:メチル基:イソブチル基=5.1:1.1:1.0(モル比)の組み合わせである。)
で表される、ポリスチレン換算の重量平均分子量が210000のオルガノポリシロキサンB溶液を135g(有機溶媒を含み、不揮発分57質量%である。)得た。
(CH3)1.2(OX)0.10SiO1.35 (6)
(式中、Xは、−Si(CH3)3で表される基:メチル基:イソブチル基=5.0:1.0:1.0(モル比)の組み合わせである。)
で表される、ポリスチレン換算の重量平均分子量が220000のシリル化オルガノポリシロキサンC溶液を71g(有機溶媒を含み、不揮発分92質量%である。)得た。
1Lの3つ口フラスコに、撹拌装置および冷却管をセットした。このフラスコに、メチルトリメトキシシラン68.1g(0.5モル)とジメチルジメトキシシラン60.1g(0.5モル)とイソブチルアルコ−ル118gとを入れ、撹拌しながら氷冷した。系中の温度を0℃〜20℃に保ちながら、0.05Nの塩酸溶液54gを滴下した。滴下終了後、80℃の還流温度で11時間攪拌した。次いで、得られた反応液を室温まで冷却した後、該反応液にキシレン150gを入れて希釈した。その後、希釈した反応液を分液ロートに入れて水300gで洗浄し、水洗液の抽出水伝導度が2.0μS/cm以下になるまで洗浄を継続した。そして、前記洗浄済み反応液を共沸脱水することにより水を留去し、揮発分を30質量%に調整して、下記式(7):
(CH3)1.5(OX)0.28SiO1.11 (7)
(式中、Xは、水素原子:メチル基:イソブチル基=6.3:1.2:1.2(モル比)の組み合わせである。)
で表される、ポリスチレン換算の重量平均分子量が9000のオルガノポリシロキサンD溶液を109g(有機溶媒を含み、不揮発分70質量%である。)得た。
(CH3)1.5(OX)0.21SiO1.15 (8)
(式中、Xは、水素原子:メチル基:イソブチル基=5.3:1.1:1.2(モル比)の組み合わせである。)
で表される、ポリスチレン換算の重量平均分子量が80000のオルガノポリシロキサンE溶液を133g(有機溶媒を含み、不揮発分57質量%である。)得た。
(CH3)1.5(OX)0.19SiO1.16 (9)
(式中、Xは、−Si(CH3)3で表される基:メチル基:イソブチル基=5.3:1.1:1.1(モル比)の組み合わせである。)
で表される、ポリスチレン換算の重量平均分子量が84000のシリル化オルガノポリシロキサンF溶液を70g(有機溶媒を含み、不揮発分91質量%である。)得た。
1Lの3つ口フラスコに、撹拌装置および冷却管をセットした。このフラスコに、メチルトリメトキシシラン136.2g(1.0モル)とイソブチルアルコ−ル106gとを入れ、撹拌しながら氷冷した。系中の温度を0℃〜20℃に保ちながら、0.05Nの塩酸溶液81gを滴下した。滴下終了後、80℃の還流温度で11時間攪拌した。次いで、得られた反応液を室温まで冷却した後、該反応液にキシレン150gを入れて希釈した。その後、希釈した反応液を分液ロートに入れて水300gで洗浄し、水洗液の抽出水伝導度が2.0μS/cm以下になるまで洗浄を継続した。そして、前記洗浄済み反応液を共沸脱水することにより水を留去し、揮発分を30質量%に調整して、下記式(10):
(CH3)1.0(OX)0.24SiO1.38 (10)
(式中、Xは、水素原子:メチル基:イソブチル基=6.5:1.3:1.2(モル比)の組み合わせである。)
で表される、ポリスチレン換算の重量平均分子量が27000のオルガノポリシロキサンG溶液を105g(有機溶媒を含み、不揮発分70質量%である。)得た。
(CH3)1.0(OX)0.12SiO1.44 (11)
(式中、Xは、水素原子:メチル基:イソブチル基=5.3:1.0:1.1(モル比)の組み合わせである。)
で表される、ポリスチレン換算の重量平均分子量が280000のオルガノポリシロキサンH溶液を124g(有機溶媒を含み、不揮発分57質量%である。)得た。
(CH3)1.0(OX)0.10SiO1.45 (12)
(式中、Xは、−Si(CH3)3で表される基:メチル基:イソブチル基=4.9:1.1:1.0(モル比)の組み合わせである。)
で表される、ポリスチレン換算の重量平均分子量が285000のシリル化オルガノポリシロキサンI溶液を69g(有機溶媒を含み、不揮発分92質量%である。)得た
絶縁処理した亜鉛鋼板(サイズ:38mm×85mm×0.5mm(厚さ))を背面材として用いた。この亜鉛鋼板の上に、合成例1で得たシリル化オルガノポリシロキサンC溶液50gとアルミニウムアセチルアセトナート0.5gとジグライム5gとの混合液(J溶液)をスキージングで塗布後、室温で30分、続いて80℃で30分加熱乾燥させることにより厚み15μmの硬化物層を形成させた。次に、硬化物層の上に太陽電池(サイズ:10mm×20mm×0.5mm(厚さ)、3個)を載せ、その上にJ溶液をスキージングで塗布し、更にその上にガラス板(サイズ:38mm×85mm×1mm(厚さ))を載せ、その後、順次、室温で30分、80℃で30分、150℃で1時間、180℃で4時間乾燥させることにより全体として厚み30μmの硬化物層を形成させて、図1の構造を有する太陽電池モジュールを作製した。
実施例1において、J溶液の代わりに、合成例2で得たシリル化オルガノポリシロキサンF溶液50gとアルミニウムアセチルアセトナート0.5gとジグライム5gとの混合液(K溶液)を用いた以外は実施例1と同様にして、図1の構造を有する太陽電池モジュールを作製した。
実施例1において、J溶液の代わりに、合成例3で得たシリル化オルガノポリシロキサンI溶液50gとアルミニウムアセチルアセトナート0.5gとジグライム5gとの混合液(L溶液)を用いた以外は実施例1と同様にして、図1の構造を有する太陽電池モジュールを作製した。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)(単量体モル比 エチレン:酢酸ビニル=10:1)に架橋剤(1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、添加量:EVA100質量部に対して2.0質量部)と紫外線吸収材(2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、添加量:EVA100質量部に対して0.03質量部)とを添加し成形して得たシートを、透明な接着剤の機能を有する有機樹脂被覆層として用いた。ガラス板/有機樹脂被覆層(EVA)/太陽電池/有機樹脂被覆層(EVA)/背面材(絶縁処理した亜鉛鋼板)(ガラス板、太陽電池、背面材は実施例1で用いたものと同じ)をこの順で重ね、真空ラミネ−タに入れ、1Torrに真空排気したのち、大気圧をかけ140℃で30分間加熱してこれらを接着し、図1において硬化物層3および7を上記の有機樹脂被覆層で置き換えた構造を有する太陽電池モジュールを作製した。有機樹脂被覆層の厚みは全体として30μmだった。
実施例1〜3および比較例1で得られた各モジュールについて以下の試験を行った。結果は表1に示す。
実施例1〜3および比較例1で作製したモジュールを工場地域の屋外において水平面に対し北向きに45度に傾斜させた支持体に固定し、1年間、放置することにより、屋外曝露試験を行った。表1において、表面外観の変化のあるものを×、変化のないものを○と判定した。
実施例1〜3および比較例1で作製したモジュールを250℃のオーブンに入れ、48時間経過後に表面外観を観察した。表1において、表面外観の変化のあるものを×、変化のないものを○と判定した。
実施例1〜3および比較例1で作製したモジュールをUVランプ(温度120℃、60mW/cm2)で照射して、24時間後に表面外観を観察した。表1において、表面外観の変化のあるものを×、変化のないものを○と判定した。
2 ガラス板
3 硬化物層
4 太陽電池
5 N型半導体
6 P型半導体
7 硬化物層
8 背面材
Claims (10)
- (イ)下記平均組成式(1):
R1 a(OX)bSiO(4-a-b)/2 (1)
(式中、R1は独立に、炭素原子数1〜6のアルキル基、アルケニル基又はアリール基であり、Xは式:−SiR2R3R4(ここで、R2、R3およびR4は独立に、非置換または置換の1価炭化水素基である。)で表される基と、炭素原子数1〜6のアルキル基、アルケニル基、アルコキシアルキル基もしくはアシル基またはこれらの二種以上の基との組み合わせであり、aは1.00〜1.5の数であり、bは0<b<2を満たす数であり、但し、a+bは1.00<a+b<2である。)
で表される、ポリスチレン換算の重量平均分子量が5×104以上であるシリル化オルガノポリシロキサン、および
(ロ)縮合触媒
を含有することを特徴とする太陽電池用硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - 前記R2、R3およびR4がメチル基である請求項1に係る組成物。
- 前記R1が炭素原子数1〜6のアルキル基である請求項1または2に係る組成物。
- 前記R1がメチル基である請求項3に係る組成物。
- 前記(イ)シリル化オルガノポリシロキサン中の前記R1の比率が32質量%以下である請求項1〜4のいずれか一項に係る組成物。
- 前記(ロ)縮合触媒が有機金属系触媒である請求項1〜5のいずれか一項に係る組成物。
- 前記有機金属系触媒が錫、亜鉛、アルミニウムもしくはチタンまたはこれらの二種以上の原子を含有する請求項6に係る組成物。
- 前記有機金属系触媒がアルミニウムキレート化合物である請求項7に係る組成物。
- 前記アルミニウムキレート化合物がアセチルアセトン変性アルミニウム化合物である請求項8に係る組成物。
- 太陽電池と、該太陽電池を封止する請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物の硬化物とを有してなる太陽電池モジュール。
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