JP2007321774A - Toroidal type continuously variable transmission - Google Patents
Toroidal type continuously variable transmission Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007321774A JP2007321774A JP2006149156A JP2006149156A JP2007321774A JP 2007321774 A JP2007321774 A JP 2007321774A JP 2006149156 A JP2006149156 A JP 2006149156A JP 2006149156 A JP2006149156 A JP 2006149156A JP 2007321774 A JP2007321774 A JP 2007321774A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- trunnion
- bearing
- drive piston
- continuously variable
- variable transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- General Details Of Gearings (AREA)
- Friction Gearing (AREA)
Abstract
Description
本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機に関する。 The present invention relates to a toroidal continuously variable transmission that can be used for transmissions of automobiles and various industrial machines.
例えば自動車用変速機として用いるダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、図10および図11に示すように構成されている。図10に示すように、ケーシング50の内側には入力軸1が回転自在に支持されており、この入力軸1の外周には、2つの入力側ディスク2,2と2つの出力側ディスク3,3とが取り付けられている。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車4が回転自在に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a,4aには、出力側ディスク3,3がスプライン結合によって連結されている。
For example, a double-cavity toroidal continuously variable transmission used as a transmission for an automobile is configured as shown in FIGS. As shown in FIG. 10, the input shaft 1 is rotatably supported inside the
入力軸1は、図中左側に位置する入力側ディスク2とカム板(ローディングカム)7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された仕切壁(中間壁)13に対しアンギュラ玉軸受107を介して支持されるとともに、この仕切壁13を介してケーシング50内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
The input shaft 1 is driven to rotate by a
出力側ディスク3,3は、入力軸1との間に介在されたニードル軸受5,5によって、入力軸1の軸線Oを中心に回転自在に支持されている。また、図中左側の入力側ディスク2は、入力軸1にボールスプライン6を介して支持され、図中右側の入力側ディスク2は、入力軸1にスプライン結合されており、これら入力側ディスク2は入力軸1と共に回転するようになっている。また、入力側ディスク2,2の内側面(凹面;トラクション面とも言う)2a,2aと出力ディスク3,3の内側面(凹面;トラクション面とも言う)3a,3aとの間には、パワーローラ11(図11参照)が回転自在に挟持されている。
The
図10中右側に位置する入力側ディスク2の内周面2cには、段差部2bが設けられ、この段差部2bに、入力軸1の外周面1aに設けられた段差部1bが突き当てられるとともに、入力側ディスク2の背面(図10の右面)は、入力軸1の外周面に形成されたネジ部に螺合されたローディングナット9に突き当てられている。これによって、入力側ディスク2の入力軸1に対する軸線O方向の変位が実質的に阻止されている。また、カム板7と入力軸1の鍔部1dとの間には、皿ばね8が設けられており、この皿ばね8は、各ディスク2,2,3,3の凹面2a,2a,3a,3aとパワーローラ11,11の周面11a,11aとの当接部に押圧力を付与する。
A
図10のA−A線に沿う断面図である図11に示すように、ケーシング50の内側であって、出力側ディスク3,3の側方位置には、両ディスク3,3を両側から挟む状態で一対のヨーク23A,23Bが支持されている。これら一対のヨーク23A,23Bは、鋼等の金属のプレス加工あるいは鍛造加工により矩形状に形成されている。そして、後述するトラニオン15の両端部に設けられた枢軸14を揺動自在に支持するため、ヨーク23A,23Bの四隅には、円形の支持孔18が設けられるとともに、ヨーク23A,23Bの幅方向の中央部には、円形の係止孔19が設けられている。
As shown in FIG. 11 which is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 10, both the
一対のヨーク23A,23Bは、ケーシング50の内面の互いに対向する部分に形成された支持ポスト64,68により、支持ポスト64,68を支点に揺動できるように支持されている。これらの支持ポスト64,68はそれぞれ、入力側ディスク2の内側面2aと出力側ディスク3の内側面3aとの間にある第1キャビティ221および第2キャビティ222にそれぞれ対向する状態で設けられている。
The pair of
したがって、ヨーク23A,23Bは、各支持ポスト64,68に支持された状態で、その一端部が第1キャビティ221の外周部分に対向するとともに、その他端部が第2キャビティ222の外周部分に対向している。
Therefore, the
第1および第2のキャビティ221,222は同一構造であるため、以下、第1キャビティ221のみについて説明する。
Since the first and
図11に示すように、ケーシング50の内側において、第1キャビティ221には、入力軸1に対し捻れの位置にある一対の枢軸(傾転軸)14,14を中心として揺動する一対のトラニオン15,15が設けられている。なお、図11においては、入力軸1の図示は省略している。各トラニオン15,15は、その本体部である支持板部16の長手方向(図11の上下方向)の両端部に、この支持板部16の内側面側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部20,20を有している。そして、この折れ曲がり壁部20,20によって、各トラニオン15,15には、パワーローラ11を収容するための凹状のポケット部Pが形成される。また、各折れ曲がり壁部20,20の外側面には、各枢軸14,14が互いに同心的に設けられている。
As shown in FIG. 11, inside the
支持板部16の中央部には円孔21が形成され、この円孔21には変位軸23の基端部(第1の軸部)23aが支持されている。そして、各枢軸14,14を中心として各トラニオン15,15を揺動させることにより、これら各トラニオン15,15の中央部に支持された変位軸23の傾斜角度を調節できるようになっている。また、各トラニオン15,15の内側面から突出する変位軸23の先端部(第2の軸部)23bの周囲には、各パワーローラ11が回転自在に支持されており、各パワーローラ11,11は、各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の間に挟持されている。なお、各変位軸23,23の基端部23aと先端部23bとは、互いに偏心している。
A
また、前述したように、各トラニオン15,15の枢軸14,14はそれぞれ、一対のヨーク23A,23Bに対して揺動自在および軸方向(図11の上下方向)に変位自在に支持されており、各ヨーク23A,23Bにより、トラニオン15,15はその水平方向の移動を規制されている。前述したように、各ヨーク23A,23Bの四隅には円形の支持孔18が4つ設けられており、これら支持孔18にはそれぞれ、トラニオン15の両端部に設けた枢軸14がラジアルニードル軸受(傾転軸受)30を介して揺動自在(傾転自在)に支持されている。また、前述したように、ヨーク23A,23Bの幅方向(図11の左右方向)の中央部には、円形の係止孔19が設けられており、この係止孔19の内周面は円筒面として、支持ポスト64,68を内嵌している。すなわち、上側のヨーク23Aは、ケーシング50に固定部材52を介して支持されている球面ポスト64によって揺動自在に支持されており、下側のヨーク23Bは、球面ポスト68およびこれを支持する駆動シリンダ31の上側シリンダボディ61によって揺動自在に支持されている。
As described above, the
なお、各トラニオン15,15に設けられた各変位軸23,23は、入力軸1に対し、互いに180度反対側の位置に設けられている。また、これらの各変位軸23,23の先端部23bが基端部23aに対して偏心している方向は、両ディスク2,2,3,3の回転方向に対して同方向(図11で上下逆方向)となっている。また、偏心方向は、入力軸1の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、各パワーローラ11,11は、入力軸1の長手方向に若干変位できるように支持される。その結果、押圧装置12が発生するスラスト荷重に基づく各構成部材の弾性変形等に起因して、各パワーローラ11,11が入力軸1の軸方向に変位する傾向となった場合でも、各構成部材に無理な力が加わらず、この変位が吸収される。
The
また、パワーローラ11の外側面とトラニオン15の支持板部16の内側面との間には、パワーローラ11の外側面の側から順に、スラスト転がり軸受であるスラスト玉軸受24と、スラストニードル軸受25とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受24は、各パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11の回転を許容するものである。このようなスラスト玉軸受24はそれぞれ、複数個ずつの玉26,26と、これら各玉26,26を転動自在に保持する円環状の保持器27と、円環状の外輪28とから構成されている。また、各スラスト玉軸受24の内輪軌道は各パワーローラ11の外側面(大端面)に、外輪軌道は各外輪28の内側面にそれぞれ形成されている。
Further, between the outer surface of the
また、スラストニードル軸受25は、トラニオン15の支持板部16の内側面と外輪28の外側面との間に挟持されている。このようなスラストニードル軸受25は、パワーローラ11から各外輪28に加わるスラスト荷重を支承しつつ、これらパワーローラ11および外輪28が各変位軸23の基端部23aを中心として揺動することを許容する。
The thrust needle bearing 25 is sandwiched between the inner surface of the
さらに、各トラニオン15,15の一端部(図11の下端部)にはそれぞれ駆動ロッド(枢軸14から延びる軸部)29,29が設けられており、各駆動ロッド29,29の中間部外周面に駆動ピストン(油圧ピストン)33,33が固設されている。そして、これら各駆動ピストン33,33はそれぞれ、上側シリンダボディ61と下側シリンダボディ62とによって構成された駆動シリンダ31内に油密に嵌装されている。これら各駆動ピストン33,33と駆動シリンダ31とで、各トラニオン15,15を、これらトラニオン15,15の枢軸14,14の軸方向に変位させる駆動装置32を構成している。
Further, drive rods (shaft portions extending from the pivot shaft) 29 and 29 are respectively provided at one end portions (lower end portions in FIG. 11) of the
このように構成されたトロイダル型無段変速機の場合、駆動軸22の回転は、押圧装置12を介して、各入力側ディスク2,2および入力軸1に伝えられる。そして、これら入力側ディスク2,2の回転が、一対のパワーローラ11,11を介して各出力側ディスク3,3に伝えられ、更にこれら各出力側ディスク3,3の回転が、出力歯車4より取り出される。
In the case of the toroidal continuously variable transmission configured as described above, the rotation of the
入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比を変える場合には、一対の駆動ピストン33,33を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン33,33の変位に伴って、一対のトラニオン15,15が互いに逆方向に変位(オフセット)する。例えば、図11の左側のパワーローラ11が同図の下側に、同図の右側のパワーローラ11が同図の上側にそれぞれ変位する。その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の内側面2a,2a,3a,3aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン15,15が、ヨーク23A,23Bに枢支された枢軸14,14を中心として、互いに逆方向に揺動(傾転)する。
When changing the rotational speed ratio between the input shaft 1 and the
その結果、各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各内側面2a,3aとの当接位置が変化し、入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比が変化する。また、これら入力軸1と出力歯車4との間で伝達するトルクが変動し、各構成部材の弾性変形量が変化すると、各パワーローラ11,11およびこれら各パワーローラ11,11に付属の外輪28,28が、各変位軸23,23の基端部23a、23aを中心として僅かに回動する。これら各外輪28,28の外側面と各トラニオン15,15を構成する支持板部16の内側面との間には、それぞれスラストニードル軸受25,25が存在するため、前記回動は円滑に行われる。したがって、前述のように各変位軸23,23の傾斜角度を変化させるための力が小さくて済む。
As a result, the contact position between the
ところで、上記構成のトロイダル型無段変速機においては、入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比を変える場合、前述したように、一対の駆動ピストン33,33を互いに逆方向に変位させることにより、一対のトラニオン15,15を互いに逆方向にオフセットさせるが、この際、例えば特許文献1および特許文献2に開示される一般的な構造にあっては、トラニオン15側部分と、傾転軸方向に発生する接線力を支持する駆動ピストン33とが一体となって傾転運動を行なう。そのため、変速時には、駆動ピストン33側部分に設けられているシールの抵抗に打ち勝つだけの傾転力が必要となることから、シール抵抗が大きければ大きいほど、傾転力すなわちサイドスリップ力を発生させるために必要な傾転軸方向のオフセット量が増大し、変速の応答性が悪化してしまう。
By the way, in the toroidal-type continuously variable transmission having the above-described configuration, when the rotational speed ratio between the input shaft 1 and the
このことから、例えば特許文献3(特に、図3参照)に開示される技術では、トラニオン15側部分と駆動ピストン33側部分とを、駆動ピストン33の上下に配置されたスラストころ軸受によって分離することにより、トラニオン15とともに駆動ピストン33が傾転しないようにしている。
From this, for example, in the technique disclosed in Patent Document 3 (particularly, refer to FIG. 3), the
しかしながら、特許文献3では、下側シリンダボディ62がミッションケースから出ている場合や、油の進入が禁止されている場合において、駆動ピストン33の下部に設けられたスラストころ軸受を潤滑することが困難となる。
However, in
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、トラニオンの傾転に伴う駆動ピストンの傾転を軸受を介して効果的に防止できるとともに、軸受の潤滑性に優れたトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and can effectively prevent the tilt of the drive piston accompanying the tilt of the trunnion through the bearing, and can provide a toroidal continuously variable transmission excellent in the lubricity of the bearing. The purpose is to provide a machine.
前記目的を達成するために、請求項1に記載のトロイダル型無段変速機は、ケーシングと、このケーシングの内側で互いの内側面同士を対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これらの両ディスク間に挟持される複数のパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にあり且つ互いに同心的に設けられた一対の枢軸を中心に傾転するとともに、前記各パワーローラを回転自在に支持する複数のトラニオンと、前記各トラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる駆動装置とを備え、前記駆動装置が前記トラニオンに対して機械的に結合される油圧作動の駆動ピストンを有して成るトロイダル型無段変速機であって、前記トラニオン側部分と前記駆動ピストン側部分との間には、トラニオン側部分の傾転に伴う駆動ピストン側部分の傾転を防止するように、2つのアンギュラ玉軸受を軸方向に組み合わせて成る組み合わせアンギュラ玉軸受が介挿されていることを特徴とする。 In order to achieve the object, the toroidal continuously variable transmission according to claim 1 is supported concentrically and rotatably in a state in which the inner surfaces of the toroidal continuously variable transmission face each other inside the casing. The input side disk and the output side disk, the plurality of power rollers sandwiched between the two disks, and the twisted position with respect to the central axis of the input side disk and the output side disk, and concentric with each other A plurality of trunnions that tilt about a pair of pivots provided on the shaft and that rotatably support the power rollers, and a drive device that displaces the trunnions in the axial direction of the pivots, A toroidal continuously variable transmission comprising a hydraulically actuated drive piston mechanically coupled to the trunnion, the trunnion side And a combination angular contact ball bearing formed by combining two angular contact ball bearings in the axial direction so as to prevent tilting of the drive piston side part accompanying tilting of the trunnion side part. It is characterized by being inserted.
この請求項1に記載された発明においては、枢軸方向(傾転軸方向)に働く接線力が組み合わせアンギュラ玉軸受によって支持され、また、このアンギュラ玉軸受を介してトラニオン側部分と駆動ピストン側部分とが枢軸方向に一体となって動くことができる。一方、傾転方向の動きについてはアンギュラ玉軸受で回転自在となっていることから、トラニオン側部分のみが傾転を行なう。すなわち、トラニオンの傾転に伴う駆動ピストンの傾転がアンギュラ玉軸受を介して防止される。そのため、トラニオン側部分の傾転運動は、駆動ピストン側部分に設けられているシールの抵抗の影響を受けず、したがって、変速応答性が良くなる。 In the first aspect of the present invention, the tangential force acting in the pivot direction (inclination axis direction) is supported by the combined angular ball bearing, and the trunnion side portion and the drive piston side portion are interposed via the angular ball bearing. Can move together in the axial direction. On the other hand, since the movement in the tilting direction is rotatable by the angular ball bearing, only the trunnion side portion tilts. That is, the tilt of the drive piston accompanying the tilt of the trunnion is prevented via the angular ball bearing. Therefore, the tilting motion of the trunnion side portion is not affected by the resistance of the seal provided on the drive piston side portion, and therefore the shift response is improved.
また、請求項2に記載されたトロイダル型無段変速機は、請求項1に記載された発明において、前記組み合わせアンギュラ玉軸受は、前記駆動ピストンを油密に嵌装するシリンダよりも内側に位置するトラニオン収容キャビティ内に配置されていることを特徴とする。 According to a second aspect of the present invention, in the invention described in the first aspect, the combined angular contact ball bearing is positioned inside a cylinder in which the driving piston is oil-tightly fitted. It is arrange | positioned in the trunnion accommodation cavity to perform.
この請求項2に記載された発明においては、駆動ピストンを油密に嵌装するシリンダよりも内側に位置するトラニオン収容キャビティ内に組み合わせアンギュラ玉軸受が配置されているため、アンギュラ玉軸受を容易に潤滑することができ、軸受の潤滑性を良好に確保できる。
In the invention described in
また、請求項3に記載されたトロイダル型無段変速機は、請求項1または請求項2に記載された発明において、前記各トラニオンの前記各枢軸をそれぞれ傾転自在に且つ軸方向に変位自在に支持するとともに、前記トラニオンの変位により揺動する一対のヨークを更に備え、前記組み合わせアンギュラ玉軸受は、前記駆動ピストンと一体のピストン支持体の軸受支持部に支持され、前記軸受支持部は、その球面嵌合部を介して前記ヨークに嵌合されるとともに、前記組み合わせアンギュラ玉軸受を介して前記枢軸に結合されていることを特徴とする。 According to a third aspect of the present invention, in the invention described in the first or second aspect, the pivot shafts of the trunnions can be tilted and displaced in the axial direction. The combined angular contact ball bearing is supported by a bearing support portion of a piston support body integrated with the drive piston, and the bearing support portion includes: The yoke is fitted to the yoke via the spherical fitting portion, and is coupled to the pivot via the combination angular ball bearing.
この請求項3に記載された発明においては、組み合わせアンギュラ玉軸受を駆動ピストンと一体のピストン支持体に支持し、その軸受支持部の球面状の嵌合部を前記ヨークに嵌合するようにしているため、すなわち、組み合わせアンギュラ玉軸受およびその支持構造が、従来の枢軸とヨークとの間に介挿された傾転軸受(図11に示されるラジアルニードル軸受30)に取って代わるだけであるため、本発明の特徴的構成の付加による部品点数の増大がなく、部品点数を少なく抑えて省スペース化を実現することが可能になる。
In the invention described in
また、請求項4に記載のトロイダル型無段変速機は、ケーシングと、このケーシングの内側で互いの内側面同士を対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これらの両ディスク間に挟持される複数のパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にあり且つ互いに同心的に設けられた一対の枢軸を中心に傾転するとともに、前記各パワーローラを回転自在に支持する複数のトラニオンと、前記各トラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる駆動装置とを備え、前記駆動装置が前記トラニオンに対して機械的に結合される油圧作動の駆動ピストンを有して成るトロイダル型無段変速機において、前記トラニオン側部分と前記駆動ピストン側部分との間には、トラニオン側部分の傾転に伴う駆動ピストン側部分の傾転を防止するように自動調心軸受が介挿されていることを特徴とする。 According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a toroidal-type continuously variable transmission comprising: a casing; and an input-side disk that is supported concentrically and rotatably in a state in which the inner surfaces of the casing face each other. A pair of output side disks, a plurality of power rollers sandwiched between these two disks, and a pair of concentric positions that are twisted with respect to the center axis of the input side disk and the output side disk A plurality of trunnions that tilt around a pivot axis and rotatably support the power rollers; and a drive device that displaces the trunnions in the axial direction of the pivot axis, the drive device being arranged with respect to the trunnion A toroidal continuously variable transmission having a hydraulically actuated drive piston mechanically coupled to each other, wherein the trunnion side portion and the drive piston Between the parts, characterized in that the self-aligning bearings are interposed to prevent tilting of the driving piston portion due to tilting of the trunnion portion.
この請求項4に記載された発明においては、枢軸方向(傾転軸方向)に働く接線力が自動調心軸受によって支持され、また、この自動調心軸受を介してトラニオン側部分と駆動ピストン側部分とが枢軸方向に一体となって動くことができる。一方、傾転方向の動きについては自動調心軸受で回転自在となっていることから、トラニオン側部分のみが傾転を行なう。すなわち、トラニオンの傾転に伴う駆動ピストンの傾転が自動調心軸受を介して防止される。そのため、トラニオン側部分の傾転運動は、駆動ピストン側部分に設けられているシールの抵抗の影響を受けず、したがって、変速応答性が良くなる。また、この請求項4に記載された発明においては、以上のような効果に加え、トラニオンの変形により枢軸が撓んだ(倒れた)場合においては、その撓み(倒れ)が自動調心軸受で吸収されるため、駆動ピストン側部分にトラニオンの変形が影響しない。そのため、駆動ピストン側部分の摺動抵抗の増加やかじりを防ぐことができ、変速応答性の悪化や急加減速時での各パワーローラの傾転運動の非同期を防ぐことができる。
In the invention described in
また、請求項5に記載されたトロイダル型無段変速機は、請求項4に記載された発明において、前記自動調心軸受は、前記駆動ピストンを油密に嵌装するシリンダよりも内側に位置するトラニオン収容キャビティ内に配置されていることを特徴とする。 According to a fifth aspect of the present invention, there is provided the toroidal continuously variable transmission according to the fourth aspect of the invention, wherein the self-aligning bearing is positioned inside a cylinder in which the drive piston is fitted in an oil-tight manner. It is arrange | positioned in the trunnion accommodation cavity to perform.
この請求項5に記載された発明においては、駆動ピストンを油密に嵌装するシリンダよりも内側に位置するトラニオン収容キャビティ内に自動調心軸受が配置されているため、自動調心軸受を容易に潤滑することができ、軸受の潤滑性を良好に確保できる。
In the invention described in
また、請求項6に記載されたトロイダル型無段変速機は、請求項4または請求項5に記載された発明において、前記各トラニオンの前記各枢軸をそれぞれ傾転自在に且つ軸方向に変位自在に支持するとともに、前記トラニオンの変位により揺動する一対のヨークを更に備え、前記自動調心軸受は、前記駆動ピストンと一体のピストン支持体の軸受支持部に支持され、前記軸受支持部は、その球面嵌合部を介して前記ヨークに嵌合されるとともに、前記自動調心軸受を介して前記枢軸に結合されていることを特徴とする。 According to a sixth aspect of the present invention, there is provided the toroidal continuously variable transmission according to the fourth or fifth aspect, wherein the pivot shafts of the trunnions are tiltable and axially displaceable. The self-aligning bearing is supported by a bearing support portion of a piston support body integrated with the drive piston, and the bearing support portion is further provided with a pair of yokes that swing with the displacement of the trunnion. It is fitted to the yoke through the spherical fitting portion, and is connected to the pivot through the self-aligning bearing.
この請求項6に記載された発明においては、自動調心軸受を駆動ピストンと一体のピストン支持体に支持し、その軸受支持部の球面状の嵌合部を前記ヨークに嵌合されるようにしているため、すなわち、自動調心軸受およびその支持構造が、従来の枢軸とヨークとの間に介挿された傾転軸受(図11に示されるラジアルニードル軸受30)に取って代わるだけであるため、本発明の特徴的構成の付加による部品点数の増大がなく、部品点数を少なく抑えて省スペース化を実現することが可能になる。
In the invention described in claim 6, the self-aligning bearing is supported by a piston support body integral with the drive piston, and the spherical fitting portion of the bearing support portion is fitted to the yoke. In other words, the self-aligning bearing and its supporting structure simply replace the conventional tilting bearing (
本発明のトロイダル型無段変速機によれば、トラニオン側部分と駆動ピストン側部分との間に、2つのアンギュラ玉軸受を軸方向に組み合わせて成る組み合わせアンギュラ玉軸受または自動調心軸受が介挿されているので、トラニオンの傾転に伴う駆動ピストンの傾転を効果的に防止できる。また、これらの軸受は、駆動ピストンを油密に嵌装するシリンダよりも内側に位置するトラニオン収容キャビティ内に配置されているので、軸受の潤滑性に優れる。 According to the toroidal-type continuously variable transmission of the present invention, a combination angular contact ball bearing or self-aligning bearing formed by combining two angular contact ball bearings in the axial direction is inserted between the trunnion side portion and the drive piston side portion. Therefore, it is possible to effectively prevent the drive piston from tilting due to the trunnion tilting. In addition, these bearings are excellent in lubricity of the bearings because they are disposed in the trunnion housing cavity located inside the cylinder in which the drive piston is oil-tightly fitted.
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の特徴は、トラニオンと駆動ピストンとの間の結合構造にあり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図10および図11と同一の符号を付して簡潔に説明するに留める。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. The feature of the present invention lies in the coupling structure between the trunnion and the drive piston, and the other configurations and operations are the same as the conventional configurations and operations described above. Only the other parts will be described, and the other parts will be described with the same reference numerals as those in FIGS.
図1は本発明の第1の実施形態を示している。図示のように、本実施形態では、駆動ピストン33を油密に嵌装する駆動シリンダ31(特に上側シリンダボディ61)よりも内側に位置するトラニオン収容キャビティ221(222)内で、トラニオン15側部分と駆動ピストン33側部分との間、具体的には、トラニオン15の枢軸14と駆動ピストン33を一体に支持するピストン支持体29Aとの間に、トラニオン15の傾転に伴う駆動ピストン33の傾転を防止するように背面組み合わせアンギュラ玉軸受200が介挿されている。この場合、背面組み合わせアンギュラ玉軸受200は、2つのアンギュラ玉軸受200A,200Bを軸方向に組み合わせて成り、ピストン支持体29Aの先端部(図では上端部)に設けられた軸受支持部210に支持されるとともに、トラニオン15の枢軸14を傾転自在に支持している。また、背面組み合わせアンギュラ玉軸受200は、その一端側(図では上端側)に設けられたベベル形止め輪202等により軸受支持部210内でのガタ付きが防止されるとともに、その他端側(図では下端側)がナット204により締め上げられることにより予圧がかけられている。また、背面組み合わせアンギュラ玉軸受200を構成する各アンギュラ玉軸受200A,200Bは、内輪と、外輪と、これらの内外輪間で転動自在に保持される玉とから成り、内輪でベアリングを挟み込む構成になっているとともに、玉と内外輪との接触点を結ぶ直線がラジアル方向に対してある角度(接触角)を持ち、ラジアル荷重と一方向のアキシアル荷重とを負荷することができる。
FIG. 1 shows a first embodiment of the present invention. As shown in the figure, in the present embodiment, the
したがって、このような構成の本実施形態によれば、枢軸14の軸方向(傾転軸方向)に働く接線力が背面組み合わせアンギュラ玉軸受200によって支持され、また、この背面組み合わせアンギュラ玉軸受200を介してトラニオン15側部分と駆動ピストン33側部分とが枢軸方向に一体となって動くことができる。また、傾転方向の動きについては、背面組み合わせアンギュラ玉軸受200で回転自在となっていることから、トラニオン15側部分のみが傾転を行なう。すなわち、トラニオン15の傾転に伴う駆動ピストン33の傾転が背面組み合わせアンギュラ玉軸受200を介して防止される。そのため、トラニオン15側部分の傾転運動は、駆動ピストン33側部分に設けられているシールの抵抗の影響を受けず、したがって、変速応答性が良くなる。
Therefore, according to the present embodiment having such a configuration, the tangential force acting in the axial direction (inclination axis direction) of the
また、本実施形態では、駆動ピストン33を油密に嵌装する駆動シリンダ31よりも内側に位置するトラニオン収容キャビティ221(222)内に背面組み合わせアンギュラ玉軸受200が配置されているため、アンギュラ玉軸受を容易に潤滑することができ、軸受の潤滑性を良好に確保できる。更に、本実施形態では、背面組み合わせアンギュラ玉軸受200の他端側をナット204で締め上げるようにしているため、予圧を容易にかけることができ、組み立て易い。
In this embodiment, since the back combination angular
図2は本発明の第2の実施形態を示している。図示のように、本実施形態では、駆動ピストン33を油密に嵌装する駆動シリンダ31(特に上側シリンダボディ61)よりも内側に位置するトラニオン収容キャビティ221(222)内で、トラニオン15側部分と駆動ピストン33側部分との間、具体的には、トラニオン15の枢軸14と駆動ピストン33を一体に支持するピストン支持体29Aとの間に、トラニオン15の傾転に伴う駆動ピストン33の傾転を防止するように正面組み合わせアンギュラ玉軸受300が介挿されている。この場合、正面組み合わせアンギュラ玉軸受300は、2つのアンギュラ玉軸受300A,300Bを軸方向に組み合わせて成り、ピストン支持体29Aの先端部(図では上端部)に設けられた軸受支持部210に支持されるとともに、トラニオン15の枢軸14を傾転自在に支持している。また、正面組み合わせアンギュラ玉軸受300は、その両端側(図では上端側および下端側)に設けられたベベル形止め輪202等により、軸受支持部210内でのガタ付きが防止されるとともに、予圧がかけられている。また、正面組み合わせアンギュラ玉軸受300を構成する各アンギュラ玉軸受300A,300Bは、内輪と、外輪と、これらの内外輪間で転動自在に保持される玉とから成り、外輪でベアリングを挟み込む構成になっている。
FIG. 2 shows a second embodiment of the present invention. As shown in the figure, in the present embodiment, the
したがって、本実施形態においても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができるとともに、トラニオン15側部分と駆動ピストン33側部分との間に介挿される組み合わせアンギュラ玉軸受が正面組み合わせアンギュラ玉軸受であるため、第1の実施形態よりも回転モーメント剛性が低く、したがって、トラニオン15の撓みを吸収することができる。このことから、本実施形態は、特にトラニオン15の変形が大きいハイパワー仕様に適しており、また、トラニオンの小型化を図ることが容易となる。
Therefore, also in this embodiment, the same operational effects as those of the first embodiment can be obtained, and the combination angular contact ball bearing inserted between the
図3は本発明の第3の実施形態を示している。図示のように、本実施形態では、駆動ピストン33を油密に嵌装する駆動シリンダ31(特に上側シリンダボディ61)よりも内側に位置するトラニオン収容キャビティ221(222)内で、トラニオン15側部分と駆動ピストン33側部分との間、具体的には、トラニオン15の枢軸14と駆動ピストン33を一体に支持するピストン支持体29Aとの間に、トラニオン15の傾転に伴う駆動ピストン33の傾転を防止するように自動調心玉軸受400が介挿されている。この場合、自動調心玉軸受400は、ピストン支持体29Aの先端部(図では上端部)に設けられた軸受支持部210に支持されるとともに、トラニオン15の枢軸14を傾転自在に支持している。また、自動調心玉軸受400は、その両端側(図では上端側および下端側)に設けられたベベル形止め輪202等により、軸受支持部210内でのガタ付きが防止されるとともに、予圧がかけられている。
FIG. 3 shows a third embodiment of the present invention. As shown in the figure, in the present embodiment, the
したがって、このような構成の本実施形態によれば、枢軸14の軸方向(傾転軸方向)に働く接線力が自動調心玉軸受400によって支持され、また、この自動調心玉軸受400を介してトラニオン15側部分と駆動ピストン33側部分とが枢軸方向に一体となって動くことができる。また、傾転方向の動きについては、自動調心玉軸受400で回転自在となっていることから、トラニオン15側部分のみが傾転を行なう。すなわち、トラニオン15の傾転に伴う駆動ピストン33の傾転が自動調心玉軸受400を介して防止される。そのため、トラニオン15側部分の傾転運動は、駆動ピストン33側部分に設けられているシールの抵抗の影響を受けず、したがって、変速応答性が良くなる。また、本実施形態においては、以上のような効果に加え、荷重Fによってトラニオン15が変形して枢軸14が撓んだ(倒れた)場合においては、その撓み(倒れ)が自動調心玉軸受400で吸収されるため、駆動ピストン33側部分にトラニオン15の変形が影響しない(図5参照)。そのため、駆動ピストン33側部分の摺動抵抗の増加やかじりを防ぐことができ、変速応答性の悪化や急加減速時での各パワーローラ15の傾転運動の非同期を防ぐことができる。
また、本実施形態では、駆動ピストン33を油密に嵌装する駆動シリンダ31よりも内側に位置するトラニオン収容キャビティ221(222)内に自動調心玉軸受400が配置されているため、自動調心玉軸受を容易に潤滑することができ、軸受の潤滑性を良好に確保できる。
Therefore, according to the present embodiment having such a configuration, the tangential force acting in the axial direction (inclination axis direction) of the
In the present embodiment, since the self-aligning
図4は本発明の第4の実施形態を示している。図示のように、本実施形態では、駆動ピストン33を油密に嵌装する駆動シリンダ31(特に上側シリンダボディ61)よりも内側に位置するトラニオン収容キャビティ221(222)内で、トラニオン15側部分と駆動ピストン33側部分との間、具体的には、トラニオン15の枢軸14と駆動ピストン33を一体に支持するピストン支持体29Aとの間に、トラニオン15の傾転に伴う駆動ピストン33の傾転を防止するように自動調心ころ軸受500が介挿されている。なお、それ以外の構成は第3の実施形態と同一である。したがって、第3の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
FIG. 4 shows a fourth embodiment of the present invention. As shown in the figure, in the present embodiment, the
図6は本発明の第5の実施形態を示している。本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、第1の実施形態の構成に加えて、ピストン支持体29Aの軸受支持部210の外周面210aが球面状を成しており、更にこの球面状の軸受支持部(球面嵌合部)210がヨーク23Bの支持孔18内に嵌合されている。
FIG. 6 shows a fifth embodiment of the present invention. This embodiment is a modification of the first embodiment. In addition to the configuration of the first embodiment, the outer peripheral surface 210a of the
このように、本実施形態では、背面組み合わせアンギュラ玉軸受200を駆動ピストン33と一体のピストン支持体29Aに支持し、その軸受支持部210の球面状の嵌合部をヨーク23Bに嵌合するようにしているため、すなわち、背面組み合わせアンギュラ玉軸受200およびその支持構造が、従来の枢軸14とヨーク23Bとの間に介挿された傾転軸受(図11に示されるラジアルニードル軸受30)に取って代わるだけであるため、第1の実施形態の特徴的構成の付加による部品点数の増大がなく、部品点数を少なく抑えて省スペース化を実現することが可能になる。
Thus, in this embodiment, the back combination angular
図7は本発明の第6の実施形態を示している。本実施形態は、第2の実施形態の変形例であり、第2の実施形態の構成に加えて、ピストン支持体29Aの軸受支持部210の外周面210aが球面状を成しており、更にこの球面状の軸受支持部(球面嵌合部)210がヨーク23Bの支持孔18内に嵌合されている。
FIG. 7 shows a sixth embodiment of the present invention. This embodiment is a modification of the second embodiment. In addition to the configuration of the second embodiment, the outer peripheral surface 210a of the
このように、本実施形態では、正面組み合わせアンギュラ玉軸受300を駆動ピストン33と一体のピストン支持体29Aに支持し、その軸受支持部210の球面状の嵌合部をヨーク23Bに嵌合するようにしているため、すなわち、正面組み合わせアンギュラ玉軸受300およびその支持構造が、従来の枢軸14とヨーク23Bとの間に介挿された傾転軸受(図11に示されるラジアルニードル軸受30)に取って代わるだけであるため、第2の実施形態の特徴的構成の付加による部品点数の増大がなく、部品点数を少なく抑えて省スペース化を実現することが可能になる。
Thus, in this embodiment, the front combination angular
図8は本発明の第7の実施形態を示している。本実施形態は、第3の実施形態の変形例であり、第3の実施形態の構成に加えて、ピストン支持体29Aの軸受支持部210の外周面210aが球面状を成しており、更にこの球面状の軸受支持部(球面嵌合部)210がヨーク23Bの支持孔18内に嵌合されている。
FIG. 8 shows a seventh embodiment of the present invention. This embodiment is a modification of the third embodiment. In addition to the configuration of the third embodiment, the outer peripheral surface 210a of the
このように、本実施形態では、自動調心玉軸受400を駆動ピストン33と一体のピストン支持体29Aに支持し、その軸受支持部210の球面状の嵌合部をヨーク23Bに嵌合するようにしているため、すなわち、自動調心玉軸受400およびその支持構造が、従来の枢軸14とヨーク23Bとの間に介挿された傾転軸受(図11に示されるラジアルニードル軸受30)に取って代わるだけであるため、第3の実施形態の特徴的構成の付加による部品点数の増大がなく、部品点数を少なく抑えて省スペース化を実現することが可能になる。
As described above, in this embodiment, the self-aligning
図9は本発明の第8の実施形態を示している。本実施形態は、第4の実施形態の変形例であり、第4の実施形態の構成に加えて、ピストン支持体29Aの軸受支持部210の外周面210aが球面状を成しており、更にこの球面状の軸受支持部(球面嵌合部)210がヨーク23Bの支持孔18内に嵌合されている。
FIG. 9 shows an eighth embodiment of the present invention. This embodiment is a modification of the fourth embodiment. In addition to the configuration of the fourth embodiment, the outer peripheral surface 210a of the
このように、本実施形態では、自動調心ころ軸受500を駆動ピストン33と一体のピストン支持体29Aに支持し、その軸受支持部210の球面状の嵌合部をヨーク23Bに嵌合するようにしているため、すなわち、自動調心ころ軸受500およびその支持構造が、従来の枢軸14とヨーク23Bとの間に介挿された傾転軸受(図11に示されるラジアルニードル軸受30)に取って代わるだけであるため、第4の実施形態の特徴的構成の付加による部品点数の増大がなく、部品点数を少なく抑えて省スペース化を実現することが可能になる。
Thus, in this embodiment, the self-aligning
本発明は、シングルキャビティ型やダブルキャビティ型などの様々なハーフトロイダル型無段変速機に適用することができる。 The present invention can be applied to various half-toroidal continuously variable transmissions such as a single cavity type and a double cavity type.
1 入力軸
2 入力側ディスク
3 出力側ディスク
11 パワーローラ
14 枢軸
15 トライオン
23A,23B ヨーク
31 駆動シリンダ
32 駆動装置
33 駆動ピストン
29A ピストン支持体
50 ケーシング
200 背面組み合わせアンギュラ玉軸受
210 軸受支持部(球面嵌合部)
300 正面組み合わせアンギュラ玉軸受
400 自動調心玉軸受
500 自動調心ころ軸受
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
300 Front combination angular
Claims (6)
前記トラニオン側部分と前記駆動ピストン側部分との間には、トラニオン側部分の傾転に伴う駆動ピストン側部分の傾転を防止するように、2つのアンギュラ玉軸受を軸方向に組み合わせて成る組み合わせアンギュラ玉軸受が介挿されていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。 A casing, an input-side disk and an output-side disk that are supported concentrically and rotatably with the inner surfaces facing each other inside the casing, and a plurality of sandwiched between the two disks The power roller is tilted about a pair of pivots that are concentrically arranged with respect to the center axis of the input side disk and the output side disk, and each power roller is rotatable. A plurality of trunnions that are supported on the shaft and a drive device that displaces each trunnion in the axial direction of the pivot, and the drive device has a hydraulically actuated drive piston that is mechanically coupled to the trunnion. Toroidal-type continuously variable transmission consisting of
A combination of two angular ball bearings combined in the axial direction between the trunnion side portion and the drive piston side portion so as to prevent tilting of the drive piston side portion accompanying tilting of the trunnion side portion. A toroidal-type continuously variable transmission, characterized in that an angular ball bearing is inserted.
前記組み合わせアンギュラ玉軸受は、前記駆動ピストンと一体のピストン支持体の軸受支持部に支持され、
前記軸受支持部は、その球面嵌合部を介して前記ヨークに嵌合されるとともに、前記組み合わせアンギュラ玉軸受を介して前記枢軸に結合されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトロイダル型無段変速機。 The pivot shafts of the trunnions are supported in a tiltable and axially displaceable manner, and further include a pair of yokes that are swung by the displacement of the trunnions,
The combined angular contact ball bearing is supported by a bearing support portion of a piston support integrated with the drive piston,
3. The bearing support portion is fitted to the yoke via the spherical fitting portion, and is coupled to the pivot via the combination angular ball bearing. The toroidal type continuously variable transmission described in 1.
前記トラニオン側部分と前記駆動ピストン側部分との間には、トラニオン側部分の傾転に伴う駆動ピストン側部分の傾転を防止するように自動調心軸受が介挿されていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。 A casing, an input-side disk and an output-side disk that are supported concentrically and rotatably with the inner surfaces facing each other inside the casing, and a plurality of sandwiched between the two disks The power roller is tilted about a pair of pivots that are concentrically arranged with respect to the center axis of the input side disk and the output side disk, and each power roller is rotatable. A plurality of trunnions that are supported on the shaft and a drive device that displaces each trunnion in the axial direction of the pivot, and the drive device has a hydraulically actuated drive piston that is mechanically coupled to the trunnion. Toroidal-type continuously variable transmission consisting of
A self-aligning bearing is interposed between the trunnion side portion and the drive piston side portion so as to prevent tilting of the drive piston side portion due to tilting of the trunnion side portion. Toroidal-type continuously variable transmission.
前記自動調心軸受は、前記駆動ピストンと一体のピストン支持体の軸受支持部に支持され、
前記軸受支持部は、その球面嵌合部を介して前記ヨークに嵌合されるとともに、前記自動調心軸受を介して前記枢軸に結合されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のトロイダル型無段変速機。 The pivot shafts of the trunnions are supported in a tiltable and axially displaceable manner, and further include a pair of yokes that are swung by the displacement of the trunnions,
The self-aligning bearing is supported by a bearing support portion of a piston support body integrated with the drive piston,
6. The bearing support portion is fitted to the yoke via the spherical fitting portion and is coupled to the pivot via the self-aligning bearing. The toroidal type continuously variable transmission described in 1.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006149156A JP2007321774A (en) | 2006-05-30 | 2006-05-30 | Toroidal type continuously variable transmission |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006149156A JP2007321774A (en) | 2006-05-30 | 2006-05-30 | Toroidal type continuously variable transmission |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007321774A true JP2007321774A (en) | 2007-12-13 |
Family
ID=38854782
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006149156A Withdrawn JP2007321774A (en) | 2006-05-30 | 2006-05-30 | Toroidal type continuously variable transmission |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007321774A (en) |
-
2006
- 2006-05-30 JP JP2006149156A patent/JP2007321774A/en not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2012111562A1 (en) | Toroidal type continuously variable transmission | |
JP4758809B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP4923989B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP5772026B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP4984138B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP4706920B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP4947492B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP5278569B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP2007321774A (en) | Toroidal type continuously variable transmission | |
JP5057210B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP5817282B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP5768400B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP4587119B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP4972931B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP6015253B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP4513008B2 (en) | Continuously variable transmission | |
JP4626883B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP6364961B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP4491729B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP4706959B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP5003140B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP6183163B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP4962326B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP5082498B2 (en) | Toroidal continuously variable transmission | |
JP2007205546A (en) | Toroidal type continuously variable transmission |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20090804 |