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JP2007319749A - 生ごみ処理機 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成部品を簡略化し、ファンを小型化した廉価な生ごみ処理機を提供すること。
【解決手段】生ごみを収納する収納容器2と、本体1に設けられ、乾燥ヒータ7と送風ファン8を有し、熱風を循環させて収納容器2内の生ごみを加熱乾燥する加熱手段と、本体1に設けられ、送風ファン8を覆い、熱風の吹出しダクト32と吸引ダクト33とに連通して接続されるファンケース9と、収納容器2上方を開閉可能に設けられた蓋20とを備え、乾燥ヒータ7と送風ファン8を、収納容器2の中心軸と送風ファン8の中心軸とが略直交するように、収納容器2の斜め上方に設けると共に、ファンケース9の吸引ダクト33接続部と吹出しダクト32接続部との間に、送風ファン8による風の一部が流れ込むように導風路19を設けたことにより、蓋20から加熱手段を取り払い、蒸気を吸引するターボファン27等を小型化した廉価な生ごみ処理機を提供できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、台所等で出る生ごみを処理する生ごみ処理機に関するものである。
従来の生ごみ処理機を図7、図8を用いて説明する。
図7、図8に示されるように、生ごみ処理機本体1は、着脱自在で生ごみを収納する生ごみ収納容器2を備え、生ごみ収納容器2の底面に生ごみを攪拌する攪拌刃3を備えている。攪拌刃3は、生ごみ収納容器2の下方に備えた駆動手段4によって駆動している。駆動手段4は、攪拌刃3を間欠的に動作させ、生ごみを粉砕し蒸気の発生を促すことを繰り返している。駆動手段4及び後に説明する電気負荷の全ては、生ごみ処理機の後段に設けた制御手段5によってコントロールされている。生ごみ収納容器2の上部に生ごみを加熱する加熱手段6が配してあり、加熱手段6は乾燥ヒータ7及び、送風ファン8から構成され、熱風を生ごみに当てて生ごみの表面を加熱する。送風ファン8は蓋20に取付けられた乾燥モータ16により回転駆動され、乾燥モータ16は上方に蓋20内部の冷却と乾燥モータ16の冷却を兼ね上方から下方への空気の流れを作る小型のプロペラファン15も回転駆動している。また、プロペラファン15の周囲には上方の吸気側と下方の排気側を仕切るリング状のフランジを持つ冷却風吸引カバー10が設けられており、その吸気側は蓋20に固定して装着され蓋の外殻を形成する蓋カバー21とで蓋20前方の開口部に連通するトンネルを形成している。また、生ごみ収納容器2の上方には吸気口22が設けられており、この吸気口22は生ごみ収納容器2を介して排気パイプ18を通じて脱臭手段17に接続されている。これら生ごみ収納容器2の上方の加熱手段6や、吸気口22や排気パイプ18は、蓋20に取付けられており、蓋20は蓋カバー21に覆われており閉時に生ごみ収納容器2を密閉する。脱臭手段17は、加熱されて臭気を脱臭する触媒(図示せず)と、触媒を加熱する触媒加熱ヒータ24より構成されている。脱臭手段17の後段は、駆動手段4の下方に備えた排気手段26を経て、排気減速部を介し排気口25より外部へ排出される。
排気手段26は、ターボファン27の吸気口面に設けられ、本体1内を冷却するためのシロッコファン(図示せず)、ターボファン27を囲む排気ファンケース29、ターボファン27を駆動させる排気モータ30、ターボファン27と近接させることによって、ターボファン27の吸引圧と吸引風量を発生させるファンガイド31から構成されており、ファンガイド31は、脱臭手段17の下流側に連通している。
また、排気手段26は、ターボファン27の回転方向が本体1の接地面に対して垂直になる向きに取付けられており、駆動手段4の下方に配置されている。また生ごみ収納容器2の高さは、生ごみ投入時や生ごみ収納容器2の着脱時に中腰になることない高さに設定している。
以上のように構成された生ごみ処理機について、以下その動作、作用を説明する。
蓋を開け生ごみ収納容器2に生ごみを投入し、蓋を閉めスイッチを入れ本体1の運転を開始させると、乾燥ヒータ7で加熱された空気が送風ファン8によって生ごみ収納容器2内に送り出され、生ごみを加熱する。加熱された生ごみより発生した蒸気は、排気手段26であるターボファン27によって吸引されることにより、排気パイプ18を介して脱臭手段17に至る。同時に吸気口22より外気が生ごみ収納容器2内に流入する。
そして脱臭手段17の加熱手段である触媒加熱ヒータ24が作動し、触媒が加熱され、生ごみ収納容器2内の臭気を含む空気を脱臭した後、冷却用のシロッコファンによって室温程度の温度まで冷却して、排気減速部にて流速をおとし、排気音を低減させた後、排気口25より本体1の外部に排出される。同時に生ごみは、駆動手段4によって回転する攪拌刃3により、攪拌・粉砕されながら乾燥され、乾燥終了後は、減量・細分化される。
また、蓋カバー21内部と乾燥モータ16は、プロペラファン15の作用で蓋前方の開口部より冷却風吸引カバー10と蓋カバー21で構成されたトンネルを介して吸引された外気によって効率よく冷却される(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−027643号公報
しかしながら上記のような従来の構成は、開閉可能な蓋部に加熱手段であるヒータ、遠心ファン、モータ等や、蓋内部に加熱手段が存在する為、蓋そのものも冷却する構成が必要であったり、蒸気の経路が形成されていたりと蓋部がかなり複雑且つ重量のあるものになっていた。重量をカバーする為、蓋開閉の操作性を考慮したダンパーや強力なバネが必要となり、また蓋を支える回動部にも電気配線や蒸気の経路の形成が必要であった。
また、運転終了を判定する温度センサも蓋部に設けた蒸気経路上に設ける必要があるため、電気配線が複雑な構成となる。また、収容容器内の蒸気をターボファンのみで吸引するため、ターボファン径を大きく、ファン羽厚さを高くする、あるいは、排気モータの回転数を多くする必要があった。
よって、結果的に蓋が大型になり、部品点数が多くなる、あるいは、ターボファンが大きくなる等、複雑且つ高価な構成になっていた。
本発明は上記課題を解決するもので、安全性、機能性、生ごみを乾燥する性能等の従来例の長所を維持しつつ、ファンケースに乾燥ヒータ、送風モータを取付け、ファンケースの吸込み口から吹出し口との間に送風ファンによる風の一部が流れ込む導風路を設けることで、構成部品を簡略化し、蓋部から運転終了を判定する温度センサ等の機能部品を取り払い、蒸気を吸引するターボファンユニットを小型化することにより廉価な生ごみ処理機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、生ごみ処理機の本体に設けられ生ごみを収納する略円筒状の収納容器と、本体に設けられ、乾燥ヒータと送風ファンを有し、熱風を循環させて前記収納容器内の生ごみを加熱乾燥する加熱手段と、本体に設けられ、前記送風ファンを覆い、前記熱風の吹出しダクトと吸引ダクトとに連通して接続されるファンケースと、前記収納容器上方を開閉可能に設けられた蓋とを備え、前記乾燥ヒータと送風ファンを、前記収納容器の中心軸と送風ファンの中心軸とが略直交するように、前記収納容器の斜め上方に設けると共に、前記ファンケースの吸引ダクト接続部と吹出しダクト接続部との間に、送風ファンによる風の一部が流れ込むよう導風路を設けたもので、安全性、機能性、生ごみを乾燥する性能等の従来例の長所を維持しつつ、ファンケースに乾燥ヒータ、送風モータを取付け、ファンケースの吸込み口から吹出し口との間に送風ファンによる風の一部が流れ込む導風路を設けることで構成部品を簡略化し、蓋部から運転終了を判定する温度センサ等の機能部品を取り払い、蒸気を吸引するターボファンユニットを小型化することにより廉価な生ごみ処理機を提供することができる。
本発明は、安全性、機能性、生ごみを乾燥する性能等の従来の長所を維持しつつ、構成部品を簡略化し、蓋部から運転終了を判定する温度センサ等の機能部品を取り払い、蒸気を吸引するターボファンユニットを小型化することにより廉価な生ごみ処理機を提供することができる。
第1の発明は、生ごみ処理機の本体に設けられ生ごみを収納する略円筒状の収納容器と、本体に設けられ、乾燥ヒータと送風ファンを有し、熱風を循環させて前記収納容器内の生ごみを加熱乾燥する加熱手段と、本体に設けられ、前記送風ファンを覆い、前記熱風の吹出しダクトと吸引ダクトとに連通して接続されるファンケースと、前記収納容器上方を開閉可能に設けられた蓋とを備え、前記乾燥ヒータと送風ファンを、前記収納容器の中心軸と送風ファンの中心軸とが略直交するように、前記収納容器の斜め上方に設けると共に、前記ファンケースの吸引ダクト接続部と吹出しダクト接続部との間に、送風ファンによる風の一部が流れ込むよう導風路を設けたもので、蓋に乾燥ヒータ、送風ファン、送風モータ等の機能部品を設ける必要がないと共に、前記本体側に前記ファンケースを設ける事ができ、そのファンケース自体に吸込み口と吹出し口を有し、乾燥ヒータ、送風ファン、送風モータ、収納容器内で発生する蒸気を脱臭手段へ押し込むための導風路を前記ファンケースに取付けるため、部品点数が少なく、簡略な構成で廉価な生ごみ処理機を提供できる。
第2の発明は、第1の発明の導風路を、送風ファンの回転する羽根の接線方向に配置したもので、送風ファンにより生ごみ処理容器内の蒸気を含む風をその風流れ方向に配置した導風路へ押し込む構成となるため、ターボファンによる蒸気吸引をアシストすることになり、ターボファン径を大きくあるいはファン羽厚さを高くする、あるいは、排気モータの回転数を多くする必要がなく、ターボファン、排気モータ、排気ファンケースを小型化可能となり、小型でかつ廉価な生ごみ処理機を提供することができる。
第3の発明は、第2の発明において、脱臭手段の入り口の配管を、導風路と直線状に連結する構成としたもので、ファンケースユニットと脱臭手段の連結が簡略な構成となり、部品点数が少なく、廉価な生ごみ処理機を提供できる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明の導風路近傍に、運転終了を判定するための温度センサを設けたもので、導風路の表面温度は処理容器内温度と蒸気を含む風の影響により生ごみ乾燥処理工程中と生ごみ乾燥処理工程終了間際で温度差が生じ、その温度差を温度センサで検知することで終了判定を行うことが可能となるため、運転終了を判定する温度センサを蓋部に設ける必要がなく、蓋部の電気配線が簡略な構成となり、安全性、機能性、生ごみを乾燥する性能等の従来例の長所を維持しながらも廉価である生ごみ処理機を提供できる。
第5の発明は、第1〜第4のいずれか1つの発明のファンケースの吹出しダクトからの熱風は、生ごみ処理容器開口面の後部側端箇所から吹出し、前記吹出しダクトより前方に設けられた吸引ダクトから前記ファンケースに吸込む構成とし、前記吹出しダクトからの熱風は前記生ごみ処理容器開口面に対して傾斜角度を有し、前記生ごみ処理容器内に吹き出された熱風が、その傾斜角度に近い角度で、吸込みダクトから吸引されることで、熱風が生ごみ収納容器内を循環する構成としたもので、生ごみ処理容器内で熱風がサイクロン状態で旋回することになり、生ごみ処理容器底部まで風速の強い熱風が行き渡ることが可能となり、廉価な構成であるが、生ごみを乾燥する性能を十分に要する生ごみ処理機を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本実施の形態における蓋が閉じた状態の生ごみ処理機吹出し側の側断面図、図2は同蓋が開いた状態の生ごみ処理機吹出し側の側断面図、図3は同生ごみ処理機吸込み側の側断面図、図4は同生ごみ処理機の要部平断面図、図5は同生ごみ処理機本体の背断面図、図6は同生ごみ処理機加熱手段部の背断面図である。
図1〜図6に示されるように、生ごみ処理機本体1は、着脱自在で生ごみを収納する生ごみ収納容器2を備え、生ごみ収納容器2の底面に生ごみを攪拌する攪拌刃3を備えている。攪拌刃3は、生ごみ収納容器2の下方に備えた駆動手段4によって駆動している。駆動手段4は、攪拌刃3を間欠的に動作させ、生ごみを粉砕し蒸気の発生を促すことを繰り返している。駆動手段4及び後に説明する電気負荷の全ては、生ごみ処理機の後段に設けた制御手段5によってコントロールされている。生ごみ収納容器2に直交する本体1上部には生ごみを加熱する加熱手段6が配している。加熱手段6は並列に並んだ乾燥ヒータ7と送風ファン8より形成され、送風ファン8を覆うファンケース9の送風ファン8下流側の前方部に乾燥ヒータ7を配している。乾燥ヒータ7には板材を略U字形状に曲げた放熱フィン(図示せず)が、乾燥ヒータ7の上流側を略U字形状で囲う様に装着されている。ファンケース9の生ごみ収納容器2側には、送風ファン8の吸込み部前方に吸込み口11を乾燥ヒータ7の前方に吹出し口12を設け、吸込み口11と吹出し口12前方には格子状あるいは多孔状のカバーA34を設けており、通気性は保ちつつ大型のごみの侵入や指で乾燥ヒータ7や送風ファン8を触るのを防いでいる。またファンケース9に取付けた乾燥ヒータ7の前方に設けた吹出し口12には温度コントロール用センサー14が、乾燥ヒータ7の上方の上面には温度過昇防止装置(図示せず)として温度ヒューズが装着されている。ここで送風ファン8はファンケース9に取付けられた送風モータ16により回転駆動される。また、ファンケース9の吸込み口11から吹出し口12との間に送風ファン8による風の一部が流れ込むよう導風路19を設けており、導風路19は脱臭装置17の入り口パイプ17aと容易な形状であるゴムホース35で直線状に連結される。ここで、導風路19は送風ファン8の風流れ方向に配置(図示)され、導風路19下部表面には運転終了を判定するための終了判定用温度センサ13が装着されている。また、脱臭手段17は、加熱されて臭気を脱臭する触媒23と、触媒23を加熱する触媒加熱ヒータ24より構成されている。そして、脱臭装置17の後方に排気手段26(ターボファン27、ターボファン27の吸気口面に設けられ、本体1内を冷却するための冷却用シロッコファン28、ターボファン27を囲む排気ファンケース29、ターボファン27を駆動させる排気モータ30ターボファン27と近接させることによって、ターボファン27の吸引圧と吸引風量を発生させるファンガイド31から構成されている。)を設けてある。
生ごみ収納容器2の上方には開閉可能な蓋20を設け、蓋20は閉時に蓋タイトパッキン36を介して生ごみ収納容器2を密閉する。蓋20には、蓋20閉時においてファンケース9の吹出し口12とタイトパッキンA37を介して密着する吹出しダクト32を装着している。吹出しダクト32の吹出し口の形状は、吹出し風が生ごみ処理容器2開口面に対して45度の傾斜角度になるような形状をしている。また、蓋20には、蓋20閉時において吸込み口11とタイトパッキンB38を介して密着する密着する吸引ダクト33を装着している。吸引ダクト33は生ごみ処理容器2内の蒸気を含む吸引風を生ごみ処理容器2開口面に対して45度の傾斜角度になるような形状をしている。ここで、吸引ダクト33の生ごみ処理容器2側には大型のごみの侵入を防止するために、格子状あるいは多孔状のカバーB39を設けている。上記の送風ファン8、ファンケース9等で構成される加熱手段6からの熱風は生ごみ処理容器2底部に達する際、風速4m/s有するよう、各カバーでの圧損や導風路での風量損失等を考慮した上、ファンケース9をインボリュート曲線形状とし、送風ファン8の径、送風ファン8の羽高さ、送風モータ16回転数を決定している。
また蓋20には運転入、切ボタンと運転予約設定ボタン等を有する操作パネル40、本体と蓋を施錠する尾錠41、その尾錠41を解除して蓋20を開けるための蓋開ボタン(図示せず)、蓋閉状態を検知する蓋スイッチ(図示せず)を有している。
以上のように構成された生ごみ処理機について、以下その動作、作用を説明する。
生ごみを収納する生ごみ収納容器2と、生ごみ収納容器2内の生ごみを加熱乾燥させる加熱手段6を備え、加熱手段6は生ごみ収納容器2内を循環する熱風を作り出す乾燥ヒータ7と送風ファン8にて構成され、乾燥ヒータ7と送風ファン8は生ごみ収納容器2に対し略直交且つ並列に配され、送風ファン8を覆い吸込み口11と吹出し口12を有するファンケース9は本体1側に固定し、ファンケース9に乾燥ヒータ7と送風ファン8を回転させる送風モータ16を配置すると共に、吸込み口11から吹出し口12との間に送風ファン8による風の一部が流れ込むよう導風路19を設けたもので、蓋20に乾燥ヒータ7、送風ファン8、送風モータ16等の機能部品を設ける必要がないと共に、本体1側にファンケース9を設ける事ができ、そのファンケース9自体に吸込み口11と吹出し口12を有し、乾燥ヒータ7、送風ファン8、送風モータ16、生ごみ収納容器2内で発生する蒸気を脱臭手段17へ押し込むための導風路19をファンケース9に取付けるため、部品点数が少なく、簡略な構成で廉価な生ごみ処理機を提供できる。
ファンケース9の吸込み口11から吹出し口12との間に送風ファン8による風の一部が流れ込む導風路19は送風ファン8の風流れ方向に配置したもので、送風ファン8により生ごみ処理容器2内の蒸気を含む風をその風流れ方向に配置した導風路19へ押し込む構成となるため、ターボファン27による蒸気吸引をアシストすることになり、ターボファン27径を大きくあるいはファン羽厚さを高くする、あるいは、排気モータの回転数を多くする必要がなく、ターボファン27、排気モータ30、排気ファンケース29等を小型化可能となり、小型でかつ廉価な生ごみ処理機を提供することができる。
ファンケース9の吸込み口11から吹出し口12との間に送風ファン8による風の一部が流れ込む導風路19と脱臭手段17入り口の配管17aは直線状に連結する構成としたもので、ファンケース9ユニットと脱臭手段17が容易な形状であるゴムホース35で直線状に連結されるという簡略な構成となり、部品点数が少なく、廉価な生ごみ処理機を提供できる。
ファンケース9の吸込み口11から吹出し口12との間に送風ファン8による風の一部が流れ込む導風路19に運転終了を判定するための終了判定用温度センサ13を設けたもので、導風路19下部の表面温度は生ごみ処理容器2内温度と蒸気を含む風の影響により生ごみ乾燥処理工程中と生ごみ乾燥処理工程終了間際で温度差が生じ、その温度差を終了判定用温度センサ13で検知することで終了判定を行うことが可能となるため、運転終了を判定する終了判定用温度センサ13を蓋20部に設ける必要がなく、蓋20部の電気配線が簡略な構成となり、安全性、機能性、生ごみを乾燥する性能等の従来例の長所を維持しながらも廉価である生ごみ処理機を提供できる。
ファンケース9の吹出し口12からの熱風は生ごみ処理容器2開口面の後部側端箇所から吹出しダクト32を経由して吹出し、生ごみ処理容器2開口面の吹出し口12以外の箇所から吸引ダクト33を経由してファンケース9の吸込み口11へ吸込む構成とし、生ごみ処理容器2開口面に対し、ファンケース9の吹出し口12からの熱風は生ごみ処理容器2開口面に対して傾斜角度45度を有し、その吹出し風傾斜角度45度と同じ角度で、生ごみ処理容器2内の熱風がファンケース9の吸込み口11に吸込むことで、熱風が生ごみ収納容器2内を旋回して循環する構成としたもので、生ごみ処理容器2内で熱風がサイクロン状態で旋回することになり、生ごみ処理容器2底部まで風速の強い熱風が行き渡ることが可能となり、廉価な構成であるが、生ごみを乾燥する性能を十分に要する生ごみ処理機を提供できる。
ファンケース9の吹出し口12から吹出しダクト32を経由して吹出す熱風は、生ごみ処理容器2底部に到達する際、風速4m/s有する構成としたもので、生ごみ処理容器2底部まで風速の強い熱風が行き渡ることから、生ごみ処理容器2底面および側面を十分加熱することによる生ごみ処理容器2内温度を高温状態とすると同時に、生ごみを十分加熱および送風することにより、廉価な構成であるが、生ごみを乾燥する性能を十分に要する生ごみ処理機を提供できる。
また本実施の形態では、導風路19下部の表面に装着した終了判定用温度センサ13にて運転終了を判定しているが、乾燥ヒータ7がオフ状態でも50%通電する制御を行っているため、乾燥工程終了時期の生ごみ処理容器内温度の過上昇を吹出し口12に設けた温度コントロール用センサー14にて検知することでも運転終了を判定することが可能である。また、乾燥工程終了時期には、乾燥ヒータ7オフ状態が比較的長く続くため、乾燥工程中の乾燥ヒータ7オフ時間をマイコンで取得し、そのオフ時間がある閾値以上越えた場合に運転終了であると判定することも可能である。
また本実施の形態では、ファンケース9の吹出し口12から吹出しダクト32を経由して吹出す熱風は、生ごみ処理容器2底部に到達する際、風速4m/s有する構成としたが、3m/s以上有していれば、生ごみを乾燥する性能等の従来例の長所を維持することが可能である。
また本実施の形態では、生ごみ処理容器2開口面に対し、ファンケース9の吹出し口12からの熱風は生ごみ処理容器2開口面に対して傾斜角度45度を有し、その吹出し風傾斜角度45度と同じ角度で、生ごみ処理容器2内の熱風がファンケース9の吸込み口11に吸込むことで、熱風が生ごみ収納容器2内を循環する構成としたが、傾斜角度45度に限定されず、30度、60度あるいはその他の傾斜角度でも同様な発明効果を実現できる。
また本実施の形態では、吹出し風傾斜角度と吸込み傾斜角度を同じとしたが、吹出し風傾斜角度と吸込み傾斜角度が違う状態でも、同様な発明効果を実現できる。
また本実施の形態では、ファンケース9の吹出し口12からの熱風は生ごみ処理容器2開口面の後部側端箇所から吹出しダクト32を経由して吹出し、生ごみ処理容器2開口面の吹出し口12以外の箇所から吸引ダクト33を経由してファンケース9の吸込み口11へ吸込む構成としたが、ファンケース9の吹出し口12からの熱風は生ごみ処理容器2開口面の後部側端箇所にせず、生ごみ処理容器2開口面の前部および中央部から熱風が吹出す構成としても、同様な発明効果を実現できる。
以上のように本発明にかかる生ごみ処理機は、安全性、機能性、生ごみを乾燥する性能等の従来の長所を維持しつつ、ファンケースに乾燥ヒータ、送風モータを取付け、ファンケースの吸込み口から吹出し口との間に送風ファンによる風の一部が流れ込む導風路を設けることで、構成部品を簡略化し、蓋部から運転終了を判定する温度センサ等の機能部品を取り払い、蒸気を吸引するターボファンユニットを小型化することにより廉価な生ごみ処理機を提供することができる。
本発明の実施の形態1における生ごみ処理機の蓋が閉じた状態の断面図 同、生ごみ処理機の蓋が開いた状態の断面図 同、生ごみ処理機の熱風吸込み側の断面図 同、生ごみ処理機の要部平断面図 同、生ごみ処理機本体の背面側の断面図 同、生ごみ処理機の加熱手段まわりの要部断面図 従来の生ごみ処理機の断面図 従来の生ごみ処理機の背面側の断面図
符号の説明
1 本体
2 生ごみ収納容器(収納容器)
6 加熱手段
7 乾燥ヒータ
8 送風ファン
9 ファンケース
11 吸込み口
12 吹出し口
13 終了判定用温度センサ
16 送風モータ
17 脱臭手段
19 導風路
20 蓋
27 ターボファン
29 排気ファンケース
30 排気モータ
32 吹出しダクト
33 吸引ダクト

Claims (5)

  1. 生ごみ処理機の本体に設けられ生ごみを収納する略円筒状の収納容器と、本体に設けられ、乾燥ヒータと送風ファンを有し、熱風を循環させて前記収納容器内の生ごみを加熱乾燥する加熱手段と、本体に設けられ、前記送風ファンを覆い、前記熱風の吹出しダクトと吸引ダクトとに連通して接続されるファンケースと、前記収納容器上方を開閉可能に設けられた蓋とを備え、前記乾燥ヒータと送風ファンを、前記収納容器の中心軸と送風ファンの中心軸とが略直交するように、前記収納容器の斜め上方に設けると共に、前記ファンケースの吸引ダクト接続部と吹出しダクト接続部との間に、送風ファンによる風の一部が流れ込むように導風路を設けた生ごみ処理機。
  2. 導風路は、送風ファンの回転する羽根の接線方向に配置した請求項1記載の生ごみ処理機。
  3. 脱臭手段の入り口の配管を、導風路と直線状に連結する構成とした請求項2記載の生ごみ処理機。
  4. 導風路近傍に、運転終了を判定するための温度センサを設けた請求項1〜3のいずれか1項記載の生ごみ処理機。
  5. ファンケースの吹出しダクトからの熱風は、生ごみ処理容器開口面の後部側端箇所から吹出し、前記吹出しダクトより前方に設けられた吸引ダクトから前記ファンケースに吸込む構成とし、前記吹出しダクトからの熱風は前記生ごみ処理容器開口面に対して傾斜角度を有し、前記生ごみ処理容器内に吹き出された熱風が、その傾斜角度に近い角度で、吸込みダクトから吸引されることで、熱風が生ごみ収納容器内を循環する構成とした請求項1〜4のいずれか1項記載の生ごみ処理機。
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